オペレーションマニュアル
オペレーションマニュアル著者:Fredrik Hylvander, Anders Nordmark (Scribe)
日本語マニュアル製作:内藤大輔
本書に記載されている事柄は将来予告なしに変更することがあります。またPropellerhead Software AB
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目次
イントロダクション17
ツールティップ47
ようこそ!18
本章について18
本マニュアルについて18
各 OS 用の RECORD バージョンについて18
本マニュアルの記述様式18
オーソライゼーションと IgnitionKey20
RECORD の登録とオーソライズ20
IgnitionKey で RECORD を使用22
インターネット認証で RECORD を使用22
デモモードで RECORD を使用23
RECORD を REASON と組み合わせて使用24
MacOSX ファンクションキーの再アサイン26
共通の操作と概念29
本章について30
コンテクストメニュー48
パラメーターコンテクストメニュー48
デバイスコンテクストメニュー49
チャンネルストリップのコンテクストメニュー50
ラック空きスペースコンテクストメニュー51
メインミキサー空きスペースコンテクストメニュー51
シーケンサーコンテクストメニュー51
取り消しとやり直し52
オンスクリーンピアノキー55
本章について56
オンスクリーンピアノキーの使用56
ピアノキーウィンドウを開く56
マウスモード57
コンピューターキーモード58
オーディオの基本61
本章について62
エリア、ウィンドウと基本的なナビゲーション30
ソングウィンドウの概要30
メインミキサー31
ラック32
シーケンサー33
トランスポートパネル34
ReGroove ミキサー34
エリア間のナビゲーション35
ナビゲーターの表示 / 非表示35
複数の RECORD ソングウィンドウの使用35
ツールウィンドウ36
オンスクリーンピアノキーウィンドウ37
基本的なウィンドウ操作38
サイズ変更38
スクロール39
シーケンサーのナビゲーターでズーム40
ホイールマウスでスクロールとズーム41
パラメーターの編集42
ノブ42
フェーダーとスライダー42
ボタン43
「折りたたむ / 元に戻す」ボタン43
マルチモードセレクター44
数値コントロール44
英数字コントロール45
数値ディスプレイ46
RECORD とオーディオハードウェアとのコミュニ
ケーション62
手動のオーディオルーティング63
オーディオクオリティ63
オーディオ設定64
オーディオレベルについて66
システム信号パス69
オーディオトラック信号パス69
インストゥルメントトラック信号パス70
オーディオとコンピューターに関する一般情報71
レイテンシーについて71
プロセッサについて72
RAM について72
Mac に関する情報73
内蔵オーディオ入出力の使用について73
シーケンサー機能75
本章について76
はじめに76
4
目次
シーケンサーエリアの概要76
エディット / アレンジモードボタン76
ツールバーの概要77
トラックリストの概要78
トラックの概要78
レーンの概要79
クリップの概要79
インスペクターの概要79
ルーラーの概要80
エディット / アレンジペーンの概要80
トラックナビゲーターの概要80
ソングナビゲーターの概要81
トランスポートパネルの概要81
トラックの詳細81
トラックの定義81
メインミキサーとトラックとラックの関係82
マスターキーボード入力86
トラック、レーン、クリップ、イベントの関係87
トラックタイプ87
トラックリストの構成部89
トラックの作成90
トラックの選択93
トラックの移動94
トラックの削除94
トラックとデバイスの複製 / コピー95
トラックカラー96
トラック名の設定96
トラックの折りたたみ96
トラックのミュート97
トラックのソロ97
レーンの詳細98
オーディオレーン98
ノートレーン99
パラメーターオートメーションレーン100
パターンレーン(RECORD+REASON)101
レーンの作成 / 追加102
レーンの削除105
ノートレーンの移動107
ノートレーンのコピー(複製)107
レーンのミュート107
クリップの基本108
クリップタイプ108
ツールバーの詳細108
ツールバーのツール108
二次ツール111
スナップ112
シーケンサーツールバーのキーボードショートカット113
ルーラーの詳細113
トランスポートパネルの詳細114
トランスポートキーコマンド117
インスペクターについて118
始点と長さディスプレイのサブティックについて118
「値を一致」機能について118
シーケンサーでのレコーディング119
本章について120
一般的なレコーディング機能120
レコーディングの有効化120
クリックとプリカウント123
ループモード124
一般的なレコーディングの手順125
レコーディングの取り消し126
レコーディングのヒント126
オーディオレコーディングの詳細126
オーディオトラックの設定126
オーディオの録音129
ループモードでのオーディオレコーディング129
"NewDub"(新規のオーバーダブ)機能でオーディオをオーバー
ダブ130
"NewAlt"(新規の別テイク)機能でオーディオトラックを複製
130
既存オーディオクリップへの録音131
ミックスチャンネル出力のオーディオの録音132
複数のオーディオトラックのミックスを録音134
ノートレコーディングの詳細137
インストゥルメントトラックの設定137
ノートのレコーディング137
ループモードでのノートのレコーディング137
既存のノートクリップの上、または中にレコーディング138
NewDub/NewAlt(新規のオーバーダブと新規の別テイク)機能
を使ったノートのレコーディング139
パラメーターオートメーションレコーディングの詳
細141
パフォーマンスコントローラーvs.トラックパラメーターオート
メーション141
パフォーマンスコントローラーオートメーションのレコーディ
ング142
パラメーターオートメーションをパフォーマンスコントローラー
としてレコーディング143
パフォーマンスコントローラーオートメーションを既存クリッ
プの上、または中にレコーディング143
複数のレーンのパフォーマンスコントローラーオートメーショ
ンについて144
パラメーターオートメーションのレコーディング144
ループモードでのパラメーターオートメーションのレコーディン
グ145
パラメーターオートメーションを既存クリップの上、または中に
レコーディング146
再生中にオートメーションされたパラメーターを調整-「ライブ
モード」147
複数のトラックのパラメーターオートメーションのレコーディン
グ147
目次
5
パターンオートメーションレコーディングの詳細
(RECORD+REASON)148
パターンオートメーションのレコーディング
(RECORD+REASON)148
テンポオートメーションのレコーディング149
テンポオートメーションのレコーディング149
シーケンサーでのアレンジ151
本章について152
クリップの操作152
クリップの選択152
オーディオクリップのレベルとフェード設定154
クリップの削除155
クリップのサイズ変更(マスク)サイズ変更156
マスクされたレコーディングやイベントについて157
クリップの移動159
重複するクリップについて162
クリップの複製162
クリップのカット、コピー、ペースト162
クリップに名前を付ける163
クリップに色を付ける163
クリップの分割163
クリップを統合165
クリップのミュート166
ノートレーンのクリップを統合167
" 値を一致させる " 機能を使ってクリップを一致167
小節の挿入169
小節の削除169
オーディオレコーディングを含む小節の削除について170
シーケンサーでのオーディオ編集171
コンプ列の選択183
コンプ列の削除183
コンプ列の移動184
コンプ列の複製184
コンプ列のカット / コピー / ペースト185
コンプ列レベルの調整185
レコーディングオフセットの調整186
未使用のレコーディングの削除186
コンプモードでのオーディオ編集187
カットの追加187
セグメントの追加188
カットにクロスフェードを追加188
カットの削除189
カットの移動189
コンプ列アサインの変更190
クリップを新しいレコーディングへバウンス191
コンプしたオーディオクリップの作成192
オーディオとテンポマッチ196
インポートしたオーディオクリップをソングテンポにマッチ196
スネアヒットの移動197
インスペクターを使ったオーディオ編集200
インスペクターを使用したレコーディングとカットの編集200
オーディオの値を「値を一致させる」機能でマッチ200
ノートとオートメーションの編集203
本章について204
エディットモード204
編集対象の選択204
編集のためにノートとオートメーションクリップを開く205
エディットモードの要素207
エディットモードでのウィンドウの操作209
ノートエディットモード209
空クリップの作成212
本章について172
エディットモード172
編集のためにオーディオクリップを開く173
オーディオクリップのエディットモード構成部175
クリップ、コンプ列、レコーディングの関係178
エディットモードでのウィンドウ操作180
オーディオ編集ツール181
ナイフ(カット)ツール181
スピーカーツール181
オーディオクリップの編集182
シングルモードで再生するコンプ列の選択182
6
目次
ツールウィンドウの編集ツール213
ノートの編集214
ノートの選択214
ノートの削除214
ノートの描画215
ノートのサイズ変更217
ノートの移動220
ノートの複製223
カット / コピー / ペーストの使用224
ノートのクオンタイズ225
ノートのトランスポーズ227
ノートをレーンへ抽出228
スケールテンポ231
ノートベロシティーの編集232
オートメーションの編集234
概要234
パラメーターオートメーションの編集234
パラメーターオートメーションイベントの描画237
オートメーションイベントの削除237
パフォーマンスコントローラーオートメーションの編集238
オートメーションのクリアについて239
パターンオートメーションの編集(RECORD+REASON)240
パターンオートメーションの描画(RECORD+REASON)241
パターンオートメーションクリップのサイズ変更移動、サイズ変
更、複製(RECORD+REASON)242
パターンオートメーションクリップの削除(RECORD+REASON)
242
" パターンオートメーションをノートに変換 " 機能
(RECORD+REASON)242
テンポオートメーションの編集243
テンポチェンジとオーディオトラックのテンポオートメーション
について243
拍子記号のオートメーション244
拍子記号オートメーションクリップのサイズ変更移動、サイズ変
更、複製245
拍子記号オートメーションクリップの削除245
インスペクターでのノートとオートメーション編集
246
インスペクターでのノートとイベントの編集246
ノートやイベントの値を「値を一致させる」機能でマッチ246
パッチをデバイス間でコピー / ペースト267
パッチの初期化268
ReFill について268
ブラウザの使い方269
ブラウザを開く270
ブラウザの構成部271
ブラウザナビゲーション274
ロケーションとお気に入りの使用276
お気に入りリスト276
パッチの選択と試聴279
サンプルの選択と試聴279
複数ファイルの同時選択279
パッチファイルのクロスブラウズ280
インストゥルメント / エフェクトを作成281
パッチフォーマットとサンプラーデバイスについて
(RECORD+REASON)281
検索機能の使用282
ファイルを開く283
ブラウズリストについて283
見つからないサウンドがある場合(RECORD+REASON)284
" 見つからないサウンドがあります " ダイアログ285
RECORD のファイルフォーマット287
オーディオと CV のルーティング289
ラックの使用249
本章について250
ラックデバイスの操作250
ラックのナビゲーション250
ラックのサイズ変更とサイズ変更分離251
デバイスグループについて251
デバイスの作成253
デバイスの選択255
デバイスの削除256
デバイスの整理256
新しいラックコラムの作成258
" 選択されたデバイスグループをソート " 機能について258
デバイスの複製259
デバイスのカット / コピー / ペースト259
デバイスのネーミング260
デバイスを折りたたむ261
サウンドとパッチ263
本章について264
パッチについて264
パッチを使用するデバイス264
パッチの選択265
パッチの保存266
本章について290
信号タイプ290
オーディオ信号290
CV/Gate 信号290
P-LAN 信号について291
MIDI ルーティングについて291
ケーブルについて291
ケーブルの表示291
ケーブルの接続先の確認292
ケーブルの色293
オートルーティング293
オーディオ入力信号のオートルーティング294
インストゥルメントデバイスのオートルーティング294
エフェクトデバイスのオートルーティング294
CV/Gate 信号のオートルーティング295
既存デバイスのオートルーティング295
マニュアルルーティング296
ケーブルで接続297
ポップアップメニューで接続298
ケーブルの接続の解除298
デバイスの接続解除298
CV と Gate の使用299
CV と Gate 信号のルーティング299
CV トリムノブについて299
目次
7
メインミキサー301
本章について302
ル335
1つのミキサーチャンネルのリモートコントロール335
複数のミキサーチャンネルのリモートコントロール335
概要302
オーディオトラック、デバイスとミキサーチャンネルストリップ
303
ミックスチャンネルデバイスとチャンネルストリップ304
MasterSection デバイスのミキサーストリップ305
メインミキサーのナビゲーション306
メインミキサーエリアの表示306
メインミキサーのスクロールとナビゲーション306
チャンネルストリップセクションの表示 / 非表示307
チャンネル、ラックデバイス、トラック間の移動308
ミキサーチャンネルの管理309
チャンネルの作成と削除309
チャンネルの選択309
チャンネルの移動310
チャンネルのコピーと複製310
チャンネル設定のコピー311
チャンネル設定のリセット312
ミキサーチャンネルの名前の変更312
ミキサーチャンネルのカラー312
チャンネルストリップ313
Input(入力)セクション313
Dynamics(ダイナミクス)セクション314
EQ セクション317
Inserts(インサート)FX セクション318
Send(FX センド)セクション319
Fader(フェーダー)セクション320
チャンネルヘッダーセクション321
マスターセクションストリップ322
MasterCompressor(マスターコンプレッサー)セクション323
FXSend(センド)セクション324
MasterInserts(マスターインサート)セクション325
FXReturn(リターン)セクション326
マスターフェーダーセクション327
マスターセクションヘッダー328
高度なルーティングのヒントとテクニック338
Redrum やミキサーデバイスからセンドエフェクトをカスケード
(チェーン)338
インサート FX 出力を使った信号の分割340
コンプレッサーサイドチェーンの使用341
ミックスチャンネルとオーディオトラックデバイスの "Direct
Out"(ダイレクト出力)の使用343
エフェクトをかけた状態での録音のための入力チャンネルの作成
343
サブミキサーの作成345
ソングファイルの操作349
本章について350
ソングを開く350
RECORD または REASON ソングを開く350
RECORD デモソングを開く351
プログラム起動時に最後に開いたソングを開く351
ソングを閉じる352
ソングを閉じる352
ソングの作成352
新しい空のソングの作成352
新規ソングのカスタマイズ352
テンプレートから新規ソングを作成353
ソングの保存353
ソングの保存353
ソングを最適化して保存354
ソング情報の追加355
ソングファイルに格納するデータについて(RECORD+REASON)
356
テンプレートソングとしてソングを表示357
ソングをオーディオファイルとして保存357
ミキサーパラメーターのオートメーション328
エフェクトの操作328
インサート FX328
Send(センド)FX332
オーディオデータとスクラッチディスク設定358
ソングファイルのオーディオデータについて358
スクラッチディスクフォルダの場所の変更358
「孤立」したオーディオストリームについて359
スタンダード MIDI ファイルのインポートとエクス
メインミキサーの Remote(リモート)コントロー
8
目次
ポート359
スタンダード MIDI ファイルのインポート359
オーディオのインポートとエクスポート
361
本章について362
オーディオのインポート362
オーディオフォーマット、サンプルレートとテンポマッチング
362
シーケンサーへのオーディオインポート363
REASON デバイスへのオーディオのインポート
(RECORD+REASON)364
Remote の基本394
標準マッピングvsリモートオーバーライドマッピングについて
395
マッピングバリエーションについて395
コントローラーをデバイスにロック396
コントローラーをデバイスにロック ...396
デバイスのロックを解除する398
リモートオーバーライド399
リモートオーバーライド編集モードをアクティブにする399
リモートオーバーライドマッピング400
オーディオのエクスポート364
ソングまたはソングの一部のエクスポート364
ミキサーチャンネルのバウンス366
オーディオクリップのバウンス368
ReGrooveMixer371
イントロダクション372
ReGroove の基本372
ReGrooveMixer373
グローバルパラメーター373
チャンネルパラメーター374
ReGroove チャンネルのコピー、ペースト、初期化378
グルーヴ設定379
グルーヴ操作382
ソングにグルーヴを適用する382
グルーヴをノートに反映385
オリジナルの ReGroove パッチを作成386
グルーヴのヒントとトリック387
RecordSoundBank の ReGroove パッチ388
追加のリモートオーバーライド項目 ...403
追加リモートオーバーライド項目のアサイン404
キーボードコントロール405
キーボードコントロールを有効にする405
キーボードコントロールの編集405
リモートセットアップの保存406
ReWire407
この章について408
RECORD で ReWire を利用するメリット408
ReWire について408
ReWire1.0408
ReWire2.0408
ReWire の仕組み408
用語409
必要となるシステム条件409
同期について409
ソフトウェアの起動/終了409
Remote-デバイスの演奏と制御389
各種 MIDI 入力について390
Remote(リモート)について390
セットアップ391
コントロールサーフェスやキーボードの追加391
その他の機能393
セットアップの実例393
トランスポートとテンポのコントロール410
オーディオのルーティング410
RECORD 側の準備410
ReWire ホストアプリケーション上でのルーティング411
ReWire2 経由の MIDI ルーティング411
ReWire チャンネルのオーディオトラックへのコン
バート412
様々な ReWire ホストに関するより詳しい情報412
目次
9
同期と高度な設定413
Combinator デバイスの作成433
本章について414
MIDI クロックへの同期414
ReWire をお使いの皆様へ・お読みください!414
同期と MIDI クロックとは414
RECORD を外部 MIDI 機器にスレーブさせる414
RECORD を他のソフトウェアにスレーブさせる415
同期する際の注意事項415
高度な MIDI 設定-外部からのコントロールバス入
力417
外部からのコントロールバス入力について417
デバイスに MIDI データをルーティングする418
MIDI 経由でコントロールデータを受信する418
パターンチェンジのレコーディング (RECORD+REASON)418
パフォーマンスの最適化419
はじめに420
CPU 使用率の確認420
出力レイテンシーの最適化420
レイテンシー補正について421
コンピューターシステムの最適化422
ソングの最適化424
必要な RAM426
Combinator の構成434
内部/外部接続について435
エクスターナルルーティングについて435
Combi にデバイスを追加437
挿入ラインについて437
Combi に新しいデバイスを追加する437
ドラッグ / ドロップで Combi にデバイスを追加438
コピー / ペーストで Combi にデバイスを追加439
Combi に Combi を追加439
2つの Combi を統合する439
Combi 内のデバイスとラック内のデバイスを統合する439
Combi の取り扱い439
Combi の移動439
Combi 内のデバイスの移動440
デバイスを Combi 外へ移動440
Combi 内のデバイスを削除440
デバイスを Combinator から外す440
シーケンサートラックと Combi の演奏440
コントローラーパネル441
背景の変更442
プログラマーを使用443
インストゥルメントデバイスのキーマッピング444
インストゥルメントデバイスのベロシティ範囲設定445
モジュレーションルーティングを使用446
CV 接続449
10
RECORDHardwareDevice427
イントロダクション428
Rewire の使用について429
” AdvancedMIDIDevice”429
” MoreAudioI/O”430
BigMeter430
Combinator431
イントロダクション432
目次
Mixer14:2451
イントロダクション452
チャンネルストリップ452
チャンネルストリップコントロール453
Mixer 信号の流れ454
EQ モードについて454
AUX リターンセクション455
マスターフェーダー455
接続455
Mixer のカスケード(チェーン)457
LineMixer6:2459
イントロダクション460
チャンネルパラメーター460
アンプパラメーター480
その他のパラメーター480
その他の Line6 アンプモデル481
接続482
Aux リターンセクション460
マスターレベル460
接続461
ID8 インストゥルメントデバイス463
はじめに464
サウンド464
ID8 とスタンダード MIDI ファイル464
ID8 を使用する465
サウンドの選択465
サウンドの制御465
編集したサウンドの保存466
MClassエフェクト467
MClassエフェクト468
MClass マスタリングスイート Combi468
MClassイコライザー469
RV7000アドバンストリバーブ483
RV7000アドバンストリバーブ484
リバーブアルゴリズムおよびパラメーター486
EQ セクション492
Gate セクション493
CVIn(入力)494
Scream4サウンドディストラクションユ
ニット495
Scream4サウンドディストラクションユニット496
パラメーター496
CV 入力と出力500
活用のヒント501
RECORD “ハーフラック”エフェクト503
エフェクトデバイス共通の機能504
DDL-1デジタルディレイライン506
CF-101コーラス/フランジャー507
MClass ステレオイメージャー470
MClass コンプレッサー471
MClass マキシマイザー474
Line6 アンプ475
はじめに476
AmpTones(アンプトーン)パッチ形式について476
基本的な使用法476
フロントパネル477
Line6 アンプの使用478
パッチ(AmpTones)の選択478
アンプとキャビネットモデルの選択479
アンプ / キャビネットモデルについて480
SpiderAudioマージャー / スプリッター509
SpiderCVマージャー / スプリッター511
ReBirthInputMachine(Windowsのみ )
515
イントロダクション516
使用の準備516
ソフトウェアの起動516
ソフトウェアの終了516
ルーティング517
ReBirth インプットマシーンから出力されるシグナル517
ReBirth をオーディオトラックに録音517
目次
11
Subtractorシンセサイザー(RECORD+REASON)519
Thorポリソニックシンセサイザー
(RECORD+REASON)545
イントロダクション520
パッチの読み込みと保存520
オシレーターセクション521
オシレーター 1 の波形521
オシレーター 1 のフリケンシーの設定(オクターブ/セミトーン
/セント)523
オシレーターキーボードトラッキング523
オシレーター 2 の使用523
オシレーター 2 の波形524
ノイズジェネレーター524
フェイズオフセットモジュレーション525
フリケンシーモジュレーション(FM)527
リングモジュレーション528
フィルターセクション529
フィルター 1 タイプ529
フィルター1フリケンシー532
レゾナンス532
フィルターキーボードトラック("Kbd")532
フィルター 2533
エンベロープ-全般534
アンプエンベロープ535
フィルターエンベロープ535
モジュレーションエンベロープ536
LFO セクション537
LFO1 パラメーター537
LFO2 パラメーター538
イントロダクション546
パッチの読み込みと保存546
Thor の構成547
コントローラーパネル548
プログラマーを使用する550
基本的な接続-チュートリアル551
オシレーターセクション554
ミックスセクション561
フィルタースロット561
Shaper(シェーパー)565
Amp(アンプ)セクション565
LFO1566
エンベロープセクション567
グローバルセクション568
モジュレーションバスルーティングセクション570
ステップシーケンサー579
基本操作579
接続583
Malstromシンセサイザー(RECORD+REASON)585
プレイパラメーター539
ベロシティーコントロール539
ピッチベンドホイールとモジュレーションホイール540
レガート541
リトリグ(RETRIG)541
ポルタメント(タイム)541
同時発音数の設定-Polyphony542
ローバンドウィズボタンについて542
エクスターナルモジュレーション542
接続543
AudioOutput(オーディオ出力)543
SequencerControl(シーケンサーコントロール)543
ModulationInput(モジュレーション入力)544
ModulationOutput(モジュレーション出力)544
GateInput(ゲート入力)544
イントロダクション586
機能586
操作のセオリー587
パッチの読み込みと保存587
オシレーター(OSC)セクション588
オシレーター周波数の設定-"Octave"、"Semi"、"Cent"589
Graintable の再生をコントロールする-"Index" スライダー、
"Motion" ノブ、"Shift" ノブ589
アンプエンベロープ(AmpEnv)590
モジュレーター(Mod)セクション591
モジュレーターのパラメーター591
デスティネーション592
フィルター(Filter)セクション593
フィルター(Filter)594
フィルターエンベロープ(FilterEnv)596
シェイパー(Shaper)597
ルーティング599
ルーティングサンプル600
アウトプットコントロール603
12
目次
プレイコントロール603
同時発音数の設定-Polyphony604
ポルタメント-Portamento604
レガート-Legato604
ピッチベンド / モジュレーションホイール605
ベロシティーコントロール-Velocity605
モジュレーションホイールによるコントロール606
接続607
オーディオ出力(MainOutput)607
オーディオ入力(AudioInput)607
SeqControl(シーケンサーコントロール)607
GateInput(ゲート入力)608
ModurationInput(モジュレーションインプット)608
ModurationOutput(モジュレーションアウトプット)608
外部オーディオ信号をフィルターにルーティングす
る609
NN-19Sampler(RECORD+REASON)611
イントロダクション612
NN-19 シンセパラメーター621
OSC(オシレーター)セクション621
Filter(フィルター)セクション622
Envelope(エンベロープ)セクション623
LFO セクション624
プレイパラメーター626
Velocity(ベロシティー)コントロール626
ピッチベンドホイールとモジュレーションホイール627
Legato(レガート)627
RETRIG(リトリガー)627
Portamento(ポルタメント(タイム))628
同時発音数の設定-Polyphony628
ボイススプレッド628
LowBandwidth(高域カットフィルターの有効化)628
コントローラーセクション629
接続629
AudioOutput(オーディオ出力)629
MonoSequencerControl(モノシーケンサーコントロール)629
ModulationInput(モジュレーション入力)630
ModulationOutput(モジュレーション出力)630
GateInput(ゲート入力)630
一般的なサンプリングの原理612
バックグラウンド612
マルチサンプリングvs.シングルサンプル612
オーディオファイルのフォーマットについて613
サンプルパッチをロードする613
REX ファイルをパッチとしてロードする614
キーゾーンとサンプルについて614
空の NN-19 にサンプルをロードする614
サウンドフォントのサンプルをロードする615
REX ファイルをサンプルとしてロードする615
キーゾーンを作成する616
キーゾーンを選択する616
キーゾーンレンジを設定する617
キーゾーンを削除する617
キーゾーンと割当てられた、また割当てされていないサンプルに
ついて617
キーマップにサンプルを加える618
ルートキーの設定618
キーマップからサンプルを削除する618
すべての割当てられていないサンプルを削除する618
キーマップにサンプルを再配置する619
サンプルレベルの設定619
サンプルのチューニング619
サンプルのループ619
ソロサンプルファンクションについて620
NN-XTSampler(RECORD+REASON)631
イントロダクション632
特徴632
パネル概要633
メインパネル633
リモートエデイター(RemoteEditor)パネル633
完成したパッチや REX ファイルをロードする634
NN-XT パッチをロードする634
NN-19 パッチをロードする634
SoundFont をロードする634
REX ファイルをパッチとしてロードする635
メインパネルを使用する636
ピッチベンドとモジュレーションホイール636
エクスターナルコントロール636
ハイクォリティーインターポレーション637
グローバルコントロール637
リモートエディターパネル概要639
キーマップディスプレイ639
サンプルパラメーター640
グループパラメーター640
シンセパラメーター641
サンプルのオートマッピング620
ルートキー、またはチューニングの情報が無いサンプルをマッピ
ングする620
マッピング情報の保存の方法620
サンプルとゾーンについて641
選択とエディットフォーカスについて642
ゾーンを選択する643
エディットフォーカスを移動する645
目次
13
パラメーターを調節する645
シンセパラメーターを調節する645
グループパラメーターを調節する645
サンプルパラメーター646
ゾーンとサンプルの管理647
キーマップを作成する647
ファイルフォーマットと REX スライスについて648
キーマップにサンプルを追加する648
サンプルを置き換える648
複数のサンプルに渡って素早くブラウズする649
サンプルを削除する649
サンプルを試聴する649
空のゾーンを追加する649
ゾーンを複製する649
ゾーンを削除する650
リスト内のゾーンを並び替える650
グループ化作業650
グループについて650
グループを作成する650
グループをリスト内の他の位置へ移動する651
あるグループのゾーンを他のグループに移動する651
グループやグループ内のゾーンを選択する652
グループパラメーター652
キーレンジに関する作業652
キーレンジについて652
キーレンジを設定する652
"LockRootKeys" 機能について656
"SoloSample" 機能について657
ゾーンをノートでソートする658
PlayMode(再生モード)667
LoKey(発音域の下限)と HIKey(発音域の上限)668
LoVel(ベロシティの下限)と HIVel(ベロシティの上限)668
FadeIn(フェードイン)と FadeOut(フェードアウト)668
Alt(オルタネート)668
Out(出力先)668
グループパラメーター669
KeyPoly(キーポリ)669
Legato(レガート)と Retrig(リトリガー)670
LFO1 レート670
Portamento(ポルタメント)670
シンセパラメーター671
Modulation(モジュレーション)コントロール671
Velocity(ベロシティー)コントロール673
Pitch(ピッチ)セクション674
Filter(フィルター)セクション675
ModEnvelope(モジュレーションエンベロープ)676
AmpEnvelope(アンプエンベロープ)678
LFO679
接続681
SequencerControl(シーケンサーコントロール)681
ModurationInput(モジュレーション入力)682
GateInput(ゲート入力)682
AudioOutput(オーディオ出力)682
Dr.RexLoopPlayer(RECORD+REASON)
683
ルートノートの設定とチューニング659
ルートキーについて659
ルートノートを手動で設定する659
サンプルを手動でチューニングする659
ピッチディテクションを使用してルートノートの設定とチューニ
ングを行う660
サンプルのピッチ変更について660
オートマップを使用する660
レイヤー、クロスフェード、ベロシティースイッチ
付きのサウンドについて661
レイヤーサウンドを作成する661
ベロシティーレンジについて661
ゾーンのベロシティーレンジを設定する663
ゾーン間のクロスフェードについて663
ゾーンのクロスフェードを設定する665
オルタネートを使用する665
オルタネート(交互)機能について665
サンプルパラメーター667
RootNote(ルート音)と Tune(サンプルチューニング)667
SampleStart(サンプル開始位置)と SampleEnd(サンプル終
了位置)667
LoopStart(ループ開始位置)と LoopEnd(ループ終了位置)
667
イントロダクション684
ReCycle! で処理されたループ684
ファイルフォーマットについて684
ループを加える685
Dr.Rex 内でループの試聴をする685
オンザフライでループをロードする685
シーケンサーノートの作成686
スライスの取り扱い688
スライスを選択する688
それぞれのスライスをエディットする688
波形ディスプレイ内でのエディット689
Dr.Rex シンセパラメーター690
オシレーターセクション690
FILTER セクション690
エンベロープセクション692
LFO セクション693
Velocity(ベロシティー)コントロール694
PitchBendWheelと ModulationWheel(ピッチベンドとモジュ
レーションホイール)695
同時発音数の設定-Polyphony695
オーディオクオリティの設定696
14
目次
接続696
AudioOutput(オーディオ出力)696
SliceGateOutput(スライスゲート出力)696
ModulationInput(モジュレーション入力)697
ModulationOutput(モジュレーション出力)697
GateInput(ゲート入力)697
Redrumドラムモジュール(RECORD+REASON)699
イントロダクション700
ファイルフォーマットについて700
BV512 のパラメーター724
接続725
オートメーション726
ヒントとコツ727
キャリアサウンドを選択する727
モジュレーターサウンドを選択する728
モジュレーターをキャリアとして使用する729
Hold 機能をコントロールする730
インディビジュアルバンドレベル接続を使用する730
ボコーダーを MIDI キーボードから " 演奏 " する732
BV512 をリバーブとして使用する732
パッチの使用701
パッチのロード701
パッチ内のサウンドをチェックする702
新しいパッチを作成する702
空のパッチを作成する703
パターンのプログラミング703
パターンの基本703
パターンチュートリアル705
パターンレングスの設定706
パターンレゾリューションの設定(分解能)706
ステップダイナミクス(強弱の切替)707
パターンシャッフル707
フラム708
"PATTERNENABLE"(パターンの選択)708
"ENABLEPATTERNSECTION"(ソング再生時にパターンも再生す
る)709
パターンファンクション709
パターンをつなげる709
パターンデータをメインシーケンサーでノートに変換する710
Redrum パラメーター711
ドラムサウンドの設定711
グローバル設定714
Redrum をサウンドモジュールとして使用する715
接続716
REASON “ハーフラック”エフェクト
(RECORD+REASON)735
エフェクトデバイス共通のパラメーター736
RV-7デジタルリバーブ736
D-11フォールドバックディストーション738
ECF-42エンベロープコントロールフィルター739
PH-90フェイザー743
UN-16ユニゾン745
COMP-01コンプレッサー / リミッター746
PEQ-22バンドパラメトリックEQ747
MatrixPatternSequencer(RECORD+REASON)749
イントロダクション750
3 つのアウトプットの種類について750
BV512Vocoder(RECORD+REASON)717
イントロダクション718
ボコーダーの仕組み718
基本的なボコーダー処理のための設定719
リアルタイムでのボーカルのボコーダー処理719
既存オーディオトラックのボコーダー処理721
BV512 をイコライザーとして使用する723
パターンのプログラミング751
パターンの基本751
チュートリアル754
カーブ(Curve)パターンの使用756
パターンの長さの設定757
繋がったノートの使用757
パターンレゾリューションの設定758
パターンシャッフル758
パターンミュート758
パターンファンクション759
パターンのチェーン759
パターンデータをノートに変換する760
目次
15
使用例761
Matrix をモジュレーションとして使用する761
『アシッドスタイル』のリードラインをプログラミングする762
サンプルをトリガーする762
メニュー / ダイアログレファレンス779
"RECORD" メニュー(MacOSX)780
ファイルメニュー781
RPG-8Arpeggiator(RECORD+REASON)
763
イントロダクション764
RPG-8 の使用765
設定765
RPG-8 のために MIDI ノートデータをレコード-簡単な例767
アルペジオノートをトラックにレンダー769
RPG-8パラメーター770
"MIDI-CVConverter" パラメーター770
Arpeggiator(アルペジエイター)パラメーター771
PatternEditor(パターンエディタ)773
CV 接続776
ヒント777
" 編集 " メニュー785
環境設定-" 一般設定 "ページ802
環境設定-" オーディオ " ページ805
環境設定-キーボード & コントローラー(コントロールサーフェ
ス)809
環境設定-高度な設定812
環境設定-ファイルの場所813
環境設定-言語とコンピューターキーボード814
" 作成 " メニュー815
" オプション " メニュー816
” ウィンドウ” メニュー(Windows のみ)820
" ウインドウ " メニュー(MacOS のみ)822
" ヘルプ " メニュー824
索引825
16
目次
イントロダクション
1
ようこそ!
本書は PropellerheadRECORD 音楽制作ソフトウェアのオペレーションマニュアルです。本書に記述された情報は RECORD ヘルプシス
テムの html ファイルでもご参照いただけます。
本書の他にも RECORD のヘルプメニューからアクセスできる GettingStartedVideoTutorials もご覧ください。
また最新情報やニュースは Propellerhead ウェブサイト(www.propellerheads.se)に頻繁にアクセスください。
本章について
本章は RECORD マニュアルの記述様式について説明します。また RECORD の保護システムの使用方法も記述されています。
本マニュアルについて
この使用マニュアルには RECORD プログラムのすべてが詳細に説明されています。初めの数章は一般的な操作方法やテクニックにつ
いて説明します - 例えばオーディオソースの接続、ミックス、レコーディングなど。その後は RECORD のラックデバイスの詳細。最後
にオプションである REASON ラックデバイスについての説明があります。
! マニュアルの PDF 版を Windows コンピューターで正しく開くには AdobeAcrobatReader8.0 以上が必要です。
MacOSX では AcrobatReader は必要ありません -Preview を使用できます。RECORD の DVD には Windows 用に AcrobatReader が
含まれています。RECORD を Propellerhead ウェブサイトからダウンロードした場合は Adobe ウェブサイト(www.adobe.com/jp)
から AcrobatReader を無償でダウンロードできます。
各 OS 用の RECORD バージョンについて
PropellerheadRECORD には2つのバージョンがあります:Windows 用(XP、Vista 以上)と MacOSX 用(10.4 以上)。本マニュアル
のスクリーンショットは両バージョンから撮っています。どちらの OS をご使用でも基本的な構成は同一です。
本マニュアルの記述様式
本マニュアルは Windows/MacOSX 共通です;OS によって異なる部分は解説されます。
記述様式
記述様式は標準的なものです。以下は異なるテキストスタイルの使用例です:
D このテキストスタイルはユーザーが行う手順の説明に使われます。
! このテキストスタイルは重要な情報を意味します。問題を回避するためにもお読みください。
q このテキストスタイルはティップスや追加情報に使われます。
キーコマンドの様式
本マニュアルではコンピューターキーボードのコマンドは次のように括弧で示されます:
D [Shift] を押しながら [C] を押します。
ただし Windows と Mac コンピューターではモデファイアキーは異なります。異なる場合、コマンドは次のように「(Win)」と
「(Mac)」を追加した形で個別に記述されます:
D ソングを保存するには [Ctrl](Win) または [Cmd](Mac) を押しながら [S] を押します。
18
イントロダクション
コンテクストメニューの記述
マニュアルには「コンテクストメニュー」の項目を選択する手順が記述されています。この際は特定されたエリア、セクション、また
はデバイスを右クリック(Mac で1ボタンマウス使用の場合は [Ctrl]- クリック)し、現れるポップアップメニュー(コンテクストメ
ニュー)から項目を選択します。コンテクストメニューに含まれる項目はクリックした場所によって異なります。RECORD のコンテク
ストメニューの概要は「コンテクストメニュー」 をご参照ください。
REASON に特化した情報と手順
登録された REASON バージョン4を所有している場合、RECORD ですべての REASON デバイスが使用でき、1つのパワフルなアプリ
ケーションとして活用できます。そのため本マニュアルには RECORD+REASON の組み合わせに特化した情報や手順が含まれています。
本マニュアルでは REASON デバイスや機能に関する記述には「(RECORD+REASON)」と記載されます。「RECORD を REASON と組み合
わせて使用」参照。
! RECORD のみ(REASON なし)で使用する場合、「(RECORD+REASON)」と記載された情報は当てはまりません。
囲い枠と丸囲い(コールアウト)
マニュアルでは画像が多く掲載されていますが、特定の部分が円形や四角形の枠でハイライトされていることがあります。上の例のよ
うに実線の図形で示されます。場合によってはこれら囲い枠 / 丸囲いに説明語句が伴うこともあります。囲いとテキストの色は背景の
画像に対して見やすいものが使用されています。
点線の矢印
上の画像の点線の矢印は操作を行うためにポインター(または他のツール)をドラッグするべき方向を示します。上の例ではノブの設
定を変えるためにポインターをドラッグする方向(上下)を示しています。
イントロダクション
19
オーソライゼーションと IgnitionKey
RECORD は可能な限り柔軟性を考慮しつつ、優れたコピー保護が可能なオーソライゼーションシステムを採用しています。次のように
機能します:
・ オーソライゼーションシステムの核は、Propellerhead ウェブサイトでご自身のユーザーアカウントに登録したライセンスナン
バーです。
・ 続いてこのライセンスを使って PropellerheadIgnitionKey をオーソライズします。
この操作が完了すると、USB キーを使って RECORD をどの場所 / コンピューターでもオーソライズモードで使用できます。
・ 手元に IgnitionKey がなくても、インターネット接続さえあれば RECORD をオーソライズモードで使用できます。
プログラムは Propellerhead ウェブサイトに接続し、RECORD がユーザーアカウントに登録されていることを確認します。
・ 最後に IgnitionKey とインターネット接続が両方ない場合はデモモードで RECORD を使用できます。
このモードはプログラムの購入前に試すために使うモードでもあります。このモードではソングの保存を含め、通常通り作業を行
えます。ただデモモードではソングを開くことはできません(「デモモードで RECORD を使用」参照)。
RECORD の登録とオーソライズ
RECORD をオーソライズモードで使用するには、プログラムをご自身の Propellerhead ウェブサイトアカウントに登録する必要があり
ます(「IgnitionKey で RECORD を使用」と 「インターネット認証で RECORD を使用」参照)。
! RECORD を Propellerhead ウェブサイトから直接ご購入した場合、RECORD のライセンスは既にユーザーアカウントに登録されて
います。
これにより即時にインターネット認証を使って RECORD を使い始めることができます(「インターネット認証で RECORD を使用」
参照)。しかし PropellerheadIgnitionKey が届いたら、これもオーソライズする必要があります。
次のように RECORD を登録、オーソライズします:
! 注:次の手順を行うにはインターネット接続が必要です。
1. RECORD を起動します。
初めて RECORD を起動すると次のウィンドウが表示されます:
20
イントロダクション
2. " 登録してオーソライズ " ボタンをクリックします。
次のダイアログが現れます:
3. IgnitionKey をコンピューターの空き USB ポートに挿入します。
手元に IgnitionKey がないため、RECORD の登録のみ行うには " キーなしで続行 " をクリックします。
RECORD は Authorizer(オーソライゼーションと IgnitionKey を管理するアプリケーション)を起動します。このアプリケーショ
ンは登録とオーソライゼーション操作をガイドします:
4. " ブラウザ起動 " ボタンをクリックします。
コンピューターのデフォルトインターネットブラウザが起動し、Propellerhead ウェブサイトの RECORD 登録とオーソライゼー
ションページにアクセスします。
5. ユーザー名とパスワードを入力して Propellerhead アカウントへログインします。
アカウントをお持ちでない場合は "Createaccount" リンクをクリックし、指示に従って新しいアカウントを作成します。
次の手順は状況によって異なります:
6. RECORD をまだ登録していない場合はまず登録を促されます:RECORD の箱に入っているライセンスナンバーとレジストレーショ
ンコードを入力し、下のボタンをクリックします。
・ IgnitionKey が挿入されている場合、"RegisterandAuthorize" というボタンが表示されます。
ライセンスは登録され、IgnitionKey はこのライセンスでオーソライズされます。
RECORD ライセンスが既に登録されている場合、ウェブページに表示されます。これを選択し、"Authorize" ボタンをクリックしま
す。IgnitionKey はこのライセンスでオーソライズされます。
・ IgnitionKey が挿入されていない場合、"Register" というボタンが表示されます。
ライセンスは登録され、インターネット認証で RECORD をオーソライズモードで使用できます。IgnitionKey は後でオーソライズ
できます。
イントロダクション
21
・ RECORD ライセンスが既に登録されている場合、ウェブページにそのように表示されます。
これを選択し、"Authorize" というボタンをクリックします。これにより IgnitionKey がラインセンスでオーソライズされます。
7. 操作を終えたら Authorizer に戻り、" 終了 " をクリックします。
RECORD は自動的に起動し、オーソライズモードでの使用ができます。
IgnitionKey で RECORD を使用
オーソライズされた IgnitionKey を挿入して RECORD を起動すると、それ以上の操作なしにプログラムを使えます。トランスポートパ
ネルの左にあるオーソライゼーション LED が緑色に点灯し、オーソライズされた IgnitionKey が検知できたことを示します:
q 今後はコンピューターと RECORD を起動する前にIgnitionKeyを挿入してください。これにより RECORD はオーソライゼーション操
作なしに起動します。
IgnitionKey がコンピューターに挿入されていれば、RECORD 使用時にインターネット接続は必要ありません。
インターネット認証で RECORD を使用
IgnitionKey なしで RECORD を起動すると、次のウィンドウが現れます:
22
1. " インターネット認証で起動 " ボタンをクリックします。
! 注:これにはインターネット接続が必要です(「RECORD の登録とオーソライズ」の記述通り、RECORD ライセンスがユーザーアカ
ウントに登録済みであることが前提になります)。
イントロダクション
2. 開いたダイアログに Propellerhead アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。
RECORD はオーソライズモードで起動します。
トランスポートパネルの左にあるオーソライゼーション LED が黄色に点灯し、インターネット認証で動作していることを示しま
す:
・ この状態でオーソライズ済みの IgnitionKey を挿入すると、LED は緑色に変わります。この時点でインターネット接続は必要なく
なります。
・ 同じユーザーアカウントでオーソライズされた複数の RECORD(別のコンピューター)を同時に使用することはできません。この
場合、RECORD はデモモードに切り替わります。
デモモードで RECORD を使用
RECORD ライセンスを持っていない、もしくは IgnitionKey とインターネット接続両方が使用できない場合、RECORD をデモモードで
使用できます:
1. RECORD を起動します。
次のウィンドウが現れます:
2. " デモモードで起動 " ボタンをクリックします。
RECORD はデモモードで起動します。
トランスポートパネルの左にあるオーソライゼーション LED は赤色に点灯します。
RECORD をデモモードで使用する場合、次の2つの例外を除き、オーソライズモードと同じ操作を行えます:
・ オーディオをディスクファイルへエクスポート / バウンスできません。
・ ソングを開けません。
デモモードで開けるソングはデモソングのみ(拡張子 ".recdemo")です。「RECORD デモソングを開く」参照。
イントロダクション
23
RECORD 使用中に IgnitionKey を取り外すか、インターネット認証モードで使用中にインターネット接続が切断された場合、プログラ
ムは自動的にデモモードに切り替わります。この場合でも通常通り作業を続けられる上、ソングの保存も可能です。IgnitionKeyを再
挿入するか、インターネット接続が回復すると RECORD は自動的にオーソライズモードに戻ります。
RECORD を REASON と組み合わせて使用
コンピューターに登録された REASON バージョン4がある場合、RECORD は起動時に自動的に検知します。RECORD ですべての
REASON デバイスを使用できるほか、REASON ソングを開けます(「REASON ソングを RECORD(RECORD+REASON)で開く場合につ
いて」参照)。
REASON の登録
まだであれば REASON を登録してください。www.propellerheads.se にアクセスし、"YourAccount" をクリックして REASON の登録
の指示に従います。REASON の箱に入っているオーソライゼーションカードのライセンスナンバーとレジストレーションコードが必要
になります。
ご自身のユーザーアカウントに REASON を登録すると、インターネット認証を使って RECORD+REASON を使用できます(「インター
ネット認証で RECORD を使用」参照)。
IgnitionKey を REASON でオーソライズ
IgnitionKey を使って RECORD+REASON をオーソライズモードで使用するには、キーを REASON ライセンスでオーソライズする必要
があります:
1. IgnitionKey を空き USB ポートに挿入します。
2. RECORD を起動します。
REASON が検知されたものの、オーソライズされていないという警告が現れます。
3. " オーソライズ " ボタンをクリックします。
Authorizer アプリケーションが起動し、オーソライゼーション操作をガイドします:
24
4. " ブラウザ起動 " ボタンをクリックします。
コンピューターのデフォルトインターネットブラウザが起動し、Propellerhead ウェブサイトにアクセスします。
5. ユーザー名とパスワードを入力して Propellerhead アカウントへログインします。
6. “YourProducts” リンクをクリックします。
"YourProducts" ページが開き、ご自身のユーザーアカウントに登録されたすべての製品がリストされます。
イントロダクション
7. リストから REASON バージョン4のライセンスを見つけ、隣りの "Managelicense" リンクをクリックします。
8. ManageLicense ページでは挿入された IgnitionKey を REASON ライセンスでオーソライズするか促されます。"Authorize" ボタン
をクリックします。
Authorizer は REASON ライセンスを IgnitionKey に書き込みます。この操作には若干時間がかかることがあります。
9. ウェブページがオーソライゼーション操作が終了したことを示したら、Authorizer に戻り、" 終了 " ボタンをクリックします。
RECORD は再起動します。この時点から RECORD の " 作成 " メニューとデバイスパレットにすべての REASON デバイスが追加され
ます。
RECORD が REASON を検知できない場合
REASON を通常のインストール場所以外にインストールしてある場合や、REASON フォルダの名前を変えた場合、RECORD は REASON
を検知できないことがあります。この場合は REASON フォルダの場所を手動で指定できます:
1. " 編集 " メニュー(Win)または "RECORD" メニュー(Mac)から " 環境設定 " ダイアログを開きます。
2. " ファイルの場所 " ページを選択します。
ここに REASON フォルダ設定があります。
3. REASON フォルダセクションの " 変更 " ボタンをクリックします。
標準ファイルブラウザダイアログが開きます。
4. REASON フォルダの場所へナビゲートし、REASON フォルダを選んでから " 選択 " をクリックします。
ブラウザが閉じ、指定した場所が環境設定の REASON フォルダセクションに示されます。
・ " 選択 " ボタンをクリックしても REASON インストールが検知できなかったという警告が表示される場合は、指定したフォルダに
有効な REASON バージョンが見つからないからです。
REASON アプリケーションを含んだフォルダ自体を選択したかご確認ください。また RECORD は REASON バージョン4を必要とし
ます(REASONAdapted には対応していません)。
5. 変更を適用するには RECORD を再起動します。
プログラムは REASON を検知し、RECORD ですべての REASON デバイスへのアクセスが可能になります。
イントロダクション
25
MacOSX ファンクションキーの再アサイン
RECORD で作業を行う際、3つのメインエリア(メインミキサー、ラック、シーケンサー)の間を頻繁に行き来します。これらを切り
替える最も素早い方法はファンクションキー F5、F6、F7 を使用する方法です(「エリア間のナビゲーション」参照)。また F4 と F8
キーはそれぞれオンスクリーンピアノキーとツールウィンドウ表示 / 非表示に使います。
ただし多くの Macintosh 機種(特に MacBook)では、これらファンクションキーはハードウェアコントロールボタンとしても機能し
ます。例えば内蔵スピーカーのボリューム、画面の明るさ、キーボードのバックライトなどを制御します。RECORD などのアプリケー
ションでこれらのファンクションキーを使用するには "Fn" ボタンを押しながら操作する必要があります。
これでも操作は問題なく行えますが、RECORD での作業をより円滑にするためにも設定を変更することをお奨めします(F5 は「F5」
コマンドに、ハードウェア操作は Fn を押さえるように入れ替える)。以下のように行います:
1. MacOSX のシステム環境設定を開き、" キーボードとマウス " を選択します。
" キーボードとマウス " 設定が表示されます。
2. " キーボード " タブを選択し、"F1、F2 などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用 " オプションにチェックを入れ
ます。
これで F4-F8 を使って RECORD の機能を制御できます。ボリュームや画面の明るさ調整などのハードウェアコントロール機能を使
用するには、"Fn" キーを押しながらファンクションキーを押します。
ファクションキーの中には MacOSX キーボードショートカットにアサインされているものもあり、これらは RECORD などのソフト
ウェアより優先されます。これも簡単に変更できます:
3. " キーボードとマウス " ウィンドウの " キーボードショートカット " タブをクリックします。
キーボードとマウス環境設定ウィンドウにはシステム機能にアサインされたキーボードショートカットのリストが表示されます。
例えば [Cmd]-[F5] は VoiceOver 機能の使用 / 停止にアサインされていますが、これはメインミキサーを個別のウィンドウに切り離
すためのショートカットでもあります。
26
イントロダクション
4. "VoiceOver 機能の使用 / 停止 " アイテムにスクロールし、チェックを外すか、他のキーボードショートカットをアサインします。
5. さらに "Spaces" アイテム(キーボードショートカット= F8)までスクロールし、チェックを外すか、他のキーボードショート
カットをアサインします。
[F8] は RECORD でツールウィンドウの表示 / 非表示にアサインされています。
6. これで設定は完了です。" キーボードとマウス " ウィンドウを閉じます。
以後、ファンクションキーとキーボードショートカットは RECORD で正しく機能します。
イントロダクション
27
28
イントロダクション
共通の操作と概念
2
本章について
メインミキサー
ラック
シーケンサー
トランスポートパネル
本章は RECORD アプリケーションの概要と、PropellerheadRECORD ソフトウェアで使用する一般的な手順やテクニックに関して説明
します。また本章ではプログラム、マニュアルとヘルプファイルで使用される用語についても説明します。
エリア、ウィンドウと基本的なナビゲーション
ソングウィンドウの概要
30
RECORD ソングウィンドウのメインミキサー、ラック、シーケンサーエリア
RECORD のグラフィックユーザーインターフェースは3つの主なるエリアに分かれています:
・ メインミキサー
メインミキサーは RECORD ソングウィンドウの最上部に位置します。ここにはオーディオとインストゥルメントトラックのチャン
ネルストリップが表示されます。
・ ラック
ラックにはソングで使用するすべてのサウンドとエフェクトデバイスが入ります。ラックは本物のハードウェアラックに相似して
おり、サウンドモジュールやエフェクトユニットをマウントできます。
・ シーケンサー
シーケンサーでオーディオやインストゥルメントトラックにレコーディングします。またラックデバイスやメインミキサーのチャ
ンネルストリップのパラメーターオートメーションをレコーディングできます。シーケンサーにはすべてのシーケンサートランス
ポート機能を制御するトランスポートパネルがあります。
これらのエリアは上のとおり同時に表示できるほか、対で、もしくは別々に表示できます -「エリア間のナビゲーション」 参照。また
エリアはサイズ変更できます -「サイズ変更サイズ変更」 参照。
共通の操作と概念