OLYMPUS PT-046 User Manual

http://www.olympus.com/
PT-046 Instruction Manual
PT-046
©2008 Printed in China
VN053301
このたびは、防水プロテクター PT-046(以下プロテクター)をお
買上げいただき、ありがとうございます。
Jp
この説明書をよくお読みのうえ、安全に正しくお使いください。ま
た、この説明書はお読みになったあと、必ず保管してください。
誤った使い方をされると水漏れにより中のカメラが破損し、修理不
能になる場合があります。
ご使用前には、この説明書にしたがって必ず事前チェックを実施し
てください。
はじめに
z本書の内容の一部または全部を無断で複写することは、個人としてご
利用になる場合を除き禁止されています。また、無断転載は固くお断 りいたします。
z本製品の不適切な使用により、万一、損害が発生した場合、逸失利益
に関し、または、第三者からのいかなる請求に対し、当社では一切そ の責任を負いかねますのでご了承ください。
ご使用の前に必ずお読みください
このプロテクターは、水深 40m以内の水中で使用するよう設計された精 密機械です。取り扱いには十分ご注意ください。 zプロテクターのご使用前の取り扱い方法と事前チェック、メンテナン
ス、ご使用後の保管方法についてはこの取扱説明書をよくお読みにな り、正しくご利用ください。
zデジタルカメラの水没事故は、当社では一切その責任を負いかねます。
また、水没による内部機材の損傷、記憶内容や撮影に要した諸費用な どの保証はいたしかねます。
z使用時の事故(人身・物損)の補償はいたしかねます。
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安全にお使いいただくために
この取扱説明書では、製品を正しくお使いいただき、お客様や他の人々 への危害と財産の損害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をし ています。その表示と意味は次のとおりです。
警告
注意
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が死亡また は重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が傷害を負 う可能性が想定される内容および物的損害が想定される 内容を示しています。
警告
1 本製品を乳児、幼児、子供の手の届く範囲に放置しないでください。以
下のような事故発生の可能性があります。
高いところから身体の上に落下し、けがをする。
開閉部に身体の一部をはさみけがをする。
小さな部品、Oリング、シリコングリス、シリカゲルを飲み込む。
万一飲み込んだ場合は直ちに医師にご相談ください。
目の前でフラッシュが発光し、視力に回復不可能なほどの障害を 起こす。
2 本製品に装填されるデジタルカメラに電池を入れたまま保管しないで
ください。電池を入れたまま保管すると、液漏れや火災の原因となるこ とがあります。
3 万一、本製品にカメラを装填した状態で水漏れがあった場合は、カメラ
に装填された電池を速やかに抜いてください。水素ガスの発生による燃 焼・爆発の可能性があります。
4 本製品は樹脂製です。岩などの固いものに強くぶつけると破損し、けが
をする可能性があります。取り扱いには十分ご注意ください。
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注意
1 本製品の分解、改造はしないでください。水漏れや不具合発生の原因と
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なることがあります。当社指定者以外の者による修理、分解、改造その 他の理由により生じた画像データの消失による損害及び逸失利益など に関し、当社では一切その責任を負いかねます。
2 以下のような場所で本製品を使用または保管した場合、動作不良や故
障、破損、火災、内部の曇り、水漏れの原因となります。絶対に避けて ください。
直射日光下や自動車の中など高温になるような場所
火気のある場所
水深40mより深い水中
振動のある場所
高温多湿や温度変化の激しい場所
揮発性物質のある場所
3 砂、ほこり、塵の多いところで開閉すると防水性能が損なわれ水漏れの
原因となることがあります。絶対に避けてください。
4 本製品は装填されたカメラへの衝撃をやわらげるケースではありませ
ん。本製品にデジタルカメラを装填した状態で衝撃を与えたり、重いも のを載せたりするとデジタルカメラが故障する場合があります。取り扱 いには十分ご注意ください。
5 洗浄・防錆・防曇・補修等の目的で、下記の薬品類を使わないでくださ
い。プロテクターに直接、あるいは、間接的(薬剤が気化した状態)に 使用した場合、高圧下でのひび割れなどの原因となります。
使用できない薬品類 説明
揮発性の有機溶剤、 化学洗剤
防錆剤 防錆剤を使用しないでください。金属部分はステ
市販防曇剤 市販の防曇剤を使用しないでください。必ず指定
指定外のシリコングリス シリコンOリングに指定品以外のシリコングリ
接着剤 補修などの目的で接着剤を使用しないでくださ
プロテクターをアルコール・ガソリン・シンナー などの揮発性有機溶剤、または化学洗剤等で洗浄 しないでください。洗浄には真水、または、ぬる ま湯を使用してください。
ンレス及び真鍮を使用しています。洗浄には、真 水を使用してください。
の防曇剤シリカゲルを使用してください。
スを使用しないでください。Oリングの表面が変 質して、水漏れの原因となります。
い。補修が必要な場合は、販売店または弊社サー ビスステーションにご相談ください。
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6 プロテクターをポケットに入れたまま、あるいは、持ったまま水中に勢
いよく飛び込んだ場合や船上から海へ放り投げる等、乱暴に扱うと水漏 れする場合があります。手渡しをする等、取り扱いには十分ご注意くだ さい。
7 万一、水漏れ等で内部のカメラが濡れた場合は直ちにカメラの水分を拭
き取り乾いてから、動作確認をしてください。
8 飛行機で移動する場合は、Oリングを取りはずしてください。気圧の関
係でプロテクターが開かなくなることがあります。
9 本製品に装填されるデジタルカメラを安全にお使いいただくために、デ
ジタルカメラの取扱説明書をよくお読みください。
0 本製品を密閉する際は O リング及びその接触面に異物を挟み込まない
ように十分ご注意ください。
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もくじ
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JP 6
はじめに................................................................................ 2
ご使用の前に必ずお読みください........................................ 2
安全にお使いいただくために ............................................... 3
1. 準備をしましょう............................................................ 8
箱の中を確認します.............................................................. 8
各部名称................................................................................ 9
付属品の使い方................................................................... 11
ストラップの取り付け方..................................................... 11
レンズキャップの取り付け方、取りはずし方...................... 11
2. プロテクターの事前チェックをしましょう .................. 12
使用前の事前チェック........................................................ 12
3.デジタルカメラを装填しましょう ................................. 13
デジタルカメラをチェックします...................................... 13
プロテクターを開けます..................................................... 14
デジタルカメラを装填します ............................................. 15
装填状態のチェックをします ............................................. 15
プロテクターを密閉します................................................. 16
装填後の動作チェック........................................................ 16
最終チェックをします........................................................ 17
目視検査.............................................................................. 17
水漏れテスト....................................................................... 18
4. 水中での撮影方法.......................................................... 19
水中撮影シーンの種類........................................................ 19
撮影シーンの選択方法........................................................ 20
水中撮影シーン時のAFロックについて.............................. 20
5. 撮影終了後の取り扱い方法 ........................................... 21
水滴を拭き取りましょう..................................................... 21
デジタルカメラを取り出します.......................................... 21
プロテクターを真水で洗います.......................................... 22
プロテクターを乾燥させます ............................................. 22
6. 防水機能のメンテナンスをしましょう ......................... 23
Oリングを取りはずします................................................. 23
砂・ゴミなどを取り除きます ............................................... 23
Oリングへのグリス塗布方法 ............................................. 25
Oリングを取り付けます .................................................... 25
消耗品は取り替えます.........................................................26
7. 付録................................................................................27
仕様......................................................................................27
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1. 準備をしましょう
Jp
箱の中を確認します
箱の中の付属品はすべてそろっていますか。 万一、付属品が不足していたり、破損している場合はお買上げの販売店 までご連絡ください。
シリコングリス
プロテクター本体
シリカゲル(1g
レンズキャップ
ハンドストラップ
Oリングリムーバー
(Oリングが装着されていることを確認してください)
PT-046
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オリンパス代理店リスト
取扱説明書(本書)
各部名称
bc
a
2
1
34
Jp
5
6
1 パームグリップ 2 拡散板 3 シャッターボタン
※ ※
4 ON/OFFボタン 5 前蓋
8
90
6 スライドロック 7 開閉ダイヤル 8 レンズリング 9 装填ガイドレール
7
0 液晶インナーフード a Oリング b 三脚座 c 遮光フード
JP 9
lmnop
de f g
Jp
h i j
k
d &ボタン/十字ボタン
e DISP./Eボタン
f ズームボタン
g Kボタン
h Fボタン/十字ボタン
i qボタン
j #ボタン/十字ボタン
k OK/FUNCボタン
l ボタン
メモ :
※印のプロテクター操作部はデジタルカメラの各操作部に対応しています。 プロテクター操作部を操作することによってデジタルカメラの対応する機 能が動作します。詳しい機能の内容については、デジタルカメラの取扱説明 書をご覧ください。
m AFL (注1)/十字ボタン
(注1)水中ワイド 1または
水中マクロモードでの撮 影中は、十字ボタン下はAF ロックボタンとして機能 します。
n MENU ボタン
o 液晶モニタ窓 p 後蓋
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付属品の使い方
ストラップの取り付け方
プロテクター本体にストラップを取り付けましょう。
取り付け説明図 取り付け完了図
ハンドストラップ
ハンドストラップつり輪
ストラップの使い方
ストラップに手首を通し、ストップボタンで長さを調整します。
ストップボタン
レンズキャップの取り付け方、取りはずし方
図のようにレンズリングにレンズ キャップをはめ込んで取り付けま す。撮影前にレンズキャップを取り はずしてください。
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2. プロテクターの事前チェックをしましょう
Jp
使用前の事前チェック
本プロテクターは、製造工程での部品の品質管理および組立工程での各 機能検査などを厳重に実施しています。さらにすべての製品は高水圧試 験機により水圧試験を実施し、仕様通りの性能が守られているか検査を 行い合格したものです。 しかしながら、持ち運びや、保管の状態、メンテナンスの状況等何らか の原因で防水機能にダメージを受ける場合があります。 ご使用前には、必ず事前チェックを実施してください。
事前チェック
1 デジタルカメラをプロテクターに装填する前に、空の状態で水漏れの有
無を確認してください。 ご使用になる水深に沈めて確認する方法が一番適切ですが、この方法で 確認できない場合は、「水漏れテスト」 (P.18)を参考にテストしてく ださい。
2 水漏れ事故は、主に以下の原因で起こります。
Oリングの取り付け忘れ
Oリングの一部または全部が所定の溝からはずれていた
Oリングの傷やヒビ、または変質・変形
OリングやO リング溝、前蓋部Oリング接触面への砂/ 繊維くず、
髪の毛など異物の付着
前蓋部Oリング接触面やO リング溝内の傷
プロテクターを閉じる際の付属ストラップやシリカゲルの挟み込
テストは上記の原因を取り除いて行うようにしてください。
注意 :
万一、正常な取り扱いで水漏れが確認された場合はご使用を中止し、お買上 げの販売店またはオリンパスサービスステーションにご相談ください。
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3. デジタルカメラを装填しましょう
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デジタルカメラをチェックします
プロテクターに装填する前にデジタルカメラをチェックします。
1. 電池の確認
水中撮影ではフラッシュを使用した撮影が多くなります。 ダイビングの前に、電池残量が十分あることを確認してください。
2. 撮影可能枚数の確認
記録メディアの撮影可能枚数が十分にあることを確認してください。
3. デジタルカメラのストラップをはずす
ストラップをはずさずにデジタルカメラを装填した場合プロテクター開 閉部にストラップを挟み込み、水漏れの原因となります。
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プロテクターを開けます
1 スライドロックを矢印の方向(図の1)にスライドしながら、開閉ダイ
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ヤルを反時計回り(図の2)にまわします。
2 開閉ダイヤルの回転が止まる位置まで回します。 3 プロテクターの後蓋を静かに開きます。
1
スライドロック
2
開ける
開閉ダイヤル
注意 :
開閉ダイヤルに無理な力を加えて回さないでください。破損する場合があり ます。
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デジタルカメラを装填します
1 デジタルカメラの電源がOFFになっていることを確認します。 2 デジタルカメラを静かに装填します。 3 カメラ底面とプロテクターの間にシリカゲルを入れます。
シリカゲルは結露による曇りを抑える乾燥剤です。
2
3
注意 :
プロテクター密閉時にシリカゲルを挟み込むと、水漏れの原因になりま
す。
一度使用したシリカゲルは吸湿性能が衰えています。シリカゲルはプロ テクター開閉時に毎回交換することをおすすめします。
装填状態のチェックをします
プロテクターを密閉する前に、以下の通り各部のチェックをします。
デジタルカメラは正しく装填されているか。
シリカゲルは指定された位置に奥まで挿入されているか。
プロテクター開口部の Oリングは正常に装着されているか。
O リングと前蓋部の O リング接触面にゴミなどの異物が付着していな
いか。
防水機能のメンテナンスは行ったか。(メンテナンスはP.23をご覧くだ さい。)
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JP 15
プロテクターを密閉します
1 プロテクターの後蓋を静かに閉じます。
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2 開閉ダイヤルを時計方向に回します。
• 180度回すとプロテクターが密閉されます。
閉める
注意 :
開閉ダイヤルを十分に回していない場合は、プロテクターが密閉されず
に水漏れするおそれがありますので、ご注意ください。
レンズキャップのストラップを挟み込まないようにプロテクターの後蓋 を閉じてください。挟み込まれた場合は水漏れの原因となります。
装填後の動作チェック
プロテクター密閉後、カメラが正しく機能するか動作チェックをします。 1 プロテクターのON/OFF ボタンを操作し、カメラの電源がON/OFF でき
るか。
2 プロテクターの各種操作ボタンを操作して、カメラが機能するか。 3 プロテクターのシャッターボタンを操作し、カメラのシャッターボタン
を操作できるか。
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最終チェックをします
目視検査
プロテクターを密閉後、プロテクターの前蓋、後蓋の密閉部分の周囲を 外側から見て、Oリングのよじれやはずれ、異物の挟み込みが無いこと を確認してください。また、本体に割れ、ヒビが無いことを確認してく ださい。
注意 :
髪の毛や繊維くず等細かいものは目立ちませんが水漏れの原因となります。 また、本体の割れ、ヒビには特にご注意ください。
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水漏れテスト
ここではカメラ装填後の最終水漏れテストをご紹介します。必ず行いま
Jp
しょう。水槽またはバスタブなどで簡単に行えます。所用時間 約5
水漏れテスト 説明画像 ちょっとヒントです
ゆっくりと水の中に
1
入れていきます。
最初は3秒だけ水に
2
つけてみます。
内部に水が入ってい
3
ないかチェックしま す。
次は30 秒水につけて
4
チェックします。
内部に水が入ってい
5
ないかチェックしま す。
次は3分水につけて
6
チェックします。
これが最後のチェッ
7
クです。シリカゲルが 濡れてませんか?
8
これで安心。 これで安心です。
プロテクターは透明なので、水滴が入っ ても簡単に確認できます。
Oリングにトラブルがあれば3秒だけ でも浸水してきます。蓋の間から気泡が 出てきませんか? よくチェックしてください。
水から引き上げてみてプロテクターの 中に水が漏れていないか確認します。
気泡が出てこないか良く確認してくだ さい。 水中の操作はまだしません。
水から引き上げて中に水が漏れていな いか確認します。
念には念を入れてよく確認してくださ い。
気泡が出てこないか良く確認してくだ さい。 すべてのボタン、レバー、ダイヤル類を 操作して気泡が出てこないか確認して ください。 ここで水が入らなければ大丈夫。
これが大切です。 シリカゲルは濡れてませんか? よく確認してください。
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4. 水中での撮影方法
水中撮影シーンの種類
k水中ワイド 1
水中で魚群など広範囲の景色を撮るのに最 適です。背景の青がより鮮やかに見えるよう に撮影します。
l水中ワイド 2
イルカやマンタなどの動きの速い大型の水 中被写体を撮影するのに最適です。 多くのイルカウォッチングポイントでは、イ ルカを驚かせないためフラッシュ撮影が禁 止されています。これを考慮し、フラッシュ 設定はOFFの設定になっていますが、マンタ 等の撮影時にフラッシュが必要な場合は、フ ラッシュ設定をON にして撮影をお楽しみく ださい。
H水中マクロ
水中で魚などの生物に近接して撮るのに最 適です。水中の自然な色を再現して撮影しま す。
注意 :
マクロ撮影時はワイド側でフラッシュ光がけられたり光量むらが発生する ことがあります。 水中撮影では、水による光の減衰の影響や撮影時の条件(水中での透明度や 浮遊物の有無など)でフラッシュ光到達距離が極端に短くなる場合がありま す。 撮影後は液晶モニタで再生して確認してください。
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JP 19
撮影シーンの選択方法
1 K ボタンを押して、カメラの撮
Jp
影モードを「SCN」にする。
2 十字ボタン上下を押して「水中ワ
イド1」、「水中ワイド2」または
「水中マクロ」を選ぶ。
3 OKボタンを押す。
水中モード使用中に別の撮影シー ンを選ぶには
1 MENUボタンを押す。 2 十字ボタン下を押して液晶画面
上の撮影モード切換のアイコン を選んでOKボタンを押す。
3 sを選んでOKボタンを押す。 4 十字ボタン上下を押して撮影
シーンを選ぶ。
5 OKボタンを押す。
水中撮影シーン時の AF ロックについて
「水中ワイド1」および「水中マクロ」
で撮影しているときに十字ボタン 下(AFLボタン) を押すと、ピント位 置を簡単に固定することができま す。(AFロック) ピントが固定されると、AFロック マーク(AFL)がカメラの液晶モニタ 右上に表示されます。 AFロックを解除したいときは、 シャッターレバーを押す前にもう 一度十字ボタン下(AFLボタン)を押 します。
Kボタン
十字ボタン
OKボタン
MENUボタン
水中ワイド1 ま たは水中マクロ 時はAF ロック ボタンとして利 用できます。
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5. 撮影終了後の取り扱い方法
水滴を拭き取りましょう
水中撮影終了後、陸または船に上がったら真水で海水を軽く洗い流し、 プロテクターに付いている水滴を拭き取ります。プロテクターの前蓋・ 後蓋のすきま、シャッターレバー、パームグリップ、開閉ダイヤルに付 いている水滴などを繊維くずの出ない柔らかい布やエアーを使って丹念 に除去します。
注意 :
プロテクターの前蓋と後蓋の間に水滴が残っていると、プロテクターを開け た際にその水滴がプロテクター内にこぼれるおそれがあります。特に念入り に水滴を除去してください。
デジタルカメラを取り出します
プロテクターを注意して開き、装填されているデジタルカメラを取り出 します。
注意 :
プロテクターを開ける際、髪の毛や身体から落ちる水滴をプロテクター
内部やカメラに落とさないように十分ご注意ください。
プロテクターを開ける際、手や手袋に砂・繊維くず等の異物がついてい ないことを確かめてください。
水しぶきや砂のかかる恐れのある場所ではプロテクターの開閉をしない でください。
海水のついた手でデジタルカメラや電池に触れないよう注意してくださ い。
Jp
JP 21
プロテクターを真水で洗います
使用後のプロテクターは空のまま再度密閉して、できるだけ早く真水で
Jp
十分に洗います。海水で使用した場合は、塩分を落とすために真水に一 定時間(30分~1時間)浸けておくと効果的です。
注意 :
部分的に高い水圧がかかると水漏れするおそれがあります。プロテク
ターを水洗いするときは装填したデジタルカメラを取り出してから行っ てください。
本製品のシャッターボタンや各種ボタンを真水中で操作してシャフトに 着いた塩分を洗い落としてください。分解しての清掃は決してしないで ください。
塩分が付着したまま乾燥させた場合、機能に支障を来たすおそれがあり ます。使用後は必ず塩分を洗い落としてください。
プロテクターを乾燥させます
真水洗い後塩分のついていない、繊維くずの出ない乾いた柔らかい布で 水滴を拭き取り、風通しの良い日陰で完全に乾燥させてください。
注意 :
乾燥させるためにヘアードライヤーなど温熱風を使用したり、直射日光
に当てることはしないでください。プロテクターの劣化・変形やO リン グの劣化を早め水漏れの原因になります。
プロテクターを拭く際は、拭き傷を付けないようご注意ください。
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6. 防水機能のメンテナンスをしましょう
本製品の後蓋を一度でも開けた場合は、必ずOリングのメンテナンスを 実施しましょう。 手をきれいに洗って乾かしてから、砂やほこりのない場所で行ってくだ さい。
Oリングを取りはずします
1 OリングとOリング溝の壁の間にOリングリムーバーを差込みます。 2 差込んだO リングリムーバーの先端をO リングの下にくぐらせるよう
にします。 (Oリングリムーバーの先端で溝を傷付けないよう注意してください)
3 浮き上がった O リングを指先でつまんでプロテクターからはずしてく
ださい。
砂・ゴミなどを取り除きます
目視でOリングについたゴミを取り除いた後、Oリングを指でつまんで 全周を軽くしごくと、砂などの異物の付着や傷・ヒビ割れの有無が確認 できます。
Jp
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Oリング溝は繊維の出にくい清潔な布、またはかすの出にくい綿棒など で付着した異物を取り除きます。プロテクター前蓋の O リング密着面も 同様に付着した砂・ゴミを取り除きます。
Jp
注意 :
本製品ご購入直後でも、実際に製品を水中でご使用になる前に必ず、防
水機能のメンテナンスを実施してください。
Oリングを取りはずす時や溝内部をクリーニングする時に先端の鋭利な ものを使用すると、Oリングやプロテクターに傷を付けて水漏れの原因 となることがあります。
Oリングを引き伸ばさないように注意してください。
Oリングを洗浄する際には、アルコール・シンナー・ベンジン等の溶剤、
または化学洗剤の使用は絶対に避けてください。これらの薬品を使用す ると、Oリングに損傷を与えたり、劣化を早めるおそれがあります。
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Oリングへのグリス塗布方法
専用グリスをつけま
1
す。
グリスを全体に伸ば
2
します。
傷や凹凸がないか
3
チェックします。
圧着面にグリスを塗
4
ります。
指やOリングにゴミの付着がないこと を確認し、専用のグリスを指に5 ミリ程 度取り出します。(グリスの量は5ミリ程 度が適切)
指にとったグリスを 3 本の指で挟むよう に全体に伸ばしていきます。力を入れて Oリングを引っ張らないように注意し てください。
全体になじんだグリスを確認して、手の 感触と目で傷や凹凸がないかチェック してください。傷があったら新品のOリ ングに必ず交換してください。
指に残ったグリスはプロテクターの圧 着面の清掃とグリスアップに使用しま す。
注意 :
水中撮影ごとにプロテクターを開けた場合は防水機能のメンテナンスを
必ず実施してください。防水機能のメンテナンスを怠ると水漏れの原因 となります。
長期間使用しない場合は、O リングの変形を避けるために O リングを溝 からはずしてシリコングリスを薄く塗り、清潔なポリ袋などに入れて保 管してください。
Oリングを取り付けます
異物の無いことを確認後、Oリングに薄く付属のグリスを塗り、溝にO リングをはめ込みます。この時、溝からOリングのはみ出しが無いこと を確認します。
本製品を密閉する際にはOリングだけではなくその接触面(前蓋側)に も髪の毛、繊維くず、砂粒等の異物がついていないことを確認してく ださい。たとえ髪の毛一本、砂粒一粒が挟まっても水漏れの原因とな ります。特に念入りに確認してください。
Jp
JP 25
Oリングへの異物付着の一例
Jp
髪の毛 繊維屑 砂粒
消耗品は取り替えます
Oリングは消耗品です。プロテクターの使用回数にかかわらず、少なく
1
年以内に新品と交換されることをおすすめします。
とも
使用状況、保管状況によってはO リングの劣化が速まります。傷・ヒ ビ割れが入っていたり弾力が低下していたら1 年未満でも交換してく ださい。
注意 :
消耗品のシリコングリス、シリカゲル、本体用 O リングはオリンパス純
正品をお使いください。
操作ボタン部のOリングはお客様による交換はできません。
定期的な点検をおすすめします。
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7. 付録
仕様
Jp
対象カメラ オリンパスデジタルカメラ
許容水深 水深40m以内 主要材質 本体 / 開閉ダイヤル / グリップ / シャッターボタ
レンズリング径 φ46mm サイズ 139.5mm×高さ99mm×厚さ78mm 質量 305g(カメラ、付属品含まず)
※ 外観・仕様は改善のため予告無く変更することがあります。あらかじめご
了承ください。
FE-3010/X-895
/各操作ボタン:ポリカーボネート樹脂 レンズ窓:光学ガラス 各操作ボタン軸:ステンレススチール
PT-046用 付属品
Oリング: POL-041 シリカゲル: SILCA-5S シリコングリス: PSOLG-2 レンズキャップ: PRLC-11
その他別売品
シリコングリス:PSOLG-1、PSOLG-3 バランスウェイト:PWT-030
付属品は販売しております。 上記型番以外の製品は使用できません。
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MEMO
Thank you for buying the Underwater Case PT-046 (hereinafter
Case).
Please read this instruction manual carefully and use the product
En
safely and correctly. Please keep this instruction manual for reference after reading it.
Wrong use may cause damage to the camera inside the Case due
to water leakage, and repair may not be possible.
Before use, perform an advance check as described in this manual.
Introduction
zUnauthorized copying of this manual in part or in full, except for private
use, is prohibited. Unauthorized reproduction is strictly prohibited.
zOLYMPUS IMAGING CORP. shall not be responsible in any way for lost
profits or any claims by third parties in case of any damage occurring from improper use of this product.
Please read the following items before use
This Case is a precision device designed for use at a water depth within 40 m. Please handle it with sufficient care.
zPlease use the Case correctly after sufficient understanding of the
contents of this manual in regard to handling of the Case, checks before use, maintenance, and storage after use.
zOLYMPUS IMAGING CORP. shall in no way be responsible for
accidents involving immersion of a digital camera in water. In addition, expenses incurred for damage of internal materials or loss of recorded contents due to water entering the camera will not be compensated.
zOLYMPUS IMAGING CORP. shall not pay any compensation for
accidents (injuries or material damage) at the time of use.
EN 2
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