PT-041
このたびは、防水プロテクター PT-041をお買上げいただき、あり
がとうございます。
Jp
この説明書をよくお読みのうえ、安全に正しくお使いください。ま
た、この説明書はお読みになったあと、必ず保管してください。
誤った使い方をされると水漏れにより中のカメラが破損し、修理不
能になる場合があります。
ご使用前には、この説明書にしたがって必ず事前チェックを実施し
てください。
はじめに
z本書の内容の一部または全部を無断で複写することは、個人としてご
利用になる場合を除き禁止されています。また、無断転載は固くお断
りいたします。
z本製品の不適切な使用により、万一、損害が発生した場合、逸失利益
に関し、または、第三者からのいかなる請求に対し、当社では一切そ
の責任を負いかねますのでご了承ください。
z本製品の故障、当社指定の第三者による分解、修理、改造その他の理
由により生じた画像データの消失による損害及び逸失利益などに関
し、当社では一切その責任を負いかねますのでご了承ください。
ご使用の前に必ずお読みください
このプロテクターは、水深 40m以内の水中で使用するよう設計された精
密機械です。取り扱いには十分ご注意ください。
zプロテクターのご使用前の取り扱い方法と事前チェック、メンテナン
ス、ご使用後の保管方法はこの取扱説明書の内容をよくご理解のうえ、
正しくご利用ください。
zデジタルカメラの水没事故は、当社では一切その責任を負いかねます。
また、水没による内部機材の損傷、記憶内容や撮影に要した諸費用な
どの保証はいたしかねます。
z使用時の事故(人身・物損)の補償はいたしかねます。
z箱に記載されている注意書きをご使用前に必ずお読みください。
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安全にお使いいただくために
この取扱説明書では、製品を正しくお使いいただき、お客様や他の人々
への危害と財産の損害を未然に防止するために、いろいろな絵表示をし
ています。その表示と意味は次のようになっています。
警告
注意
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が死亡また
は重傷を負う可能性が想定される内容を示しています。
この表示を無視して誤った取扱いをすると、人が傷害を負
う可能性が想定される内容および物的損害のみの発生が
想定される内容を示しています。
警告
1 本製品を乳児、幼児、子供の手の届く範囲に放置しないでください。以
下のような事故発生の可能性があります。
• 高いところから身体の上に落下し、けがをする。
• 開閉部に身体の一部をはさみけがをする。
• 小さな部品を飲み込む。万一飲み込んだ場合は直ちに医師にご相
談ください。
• 目の前でフラッシュが発光し、視力に回復不可能なほどの障害を
起こす。
2 本製品に装填されるデジタルカメラに電池を入れたまま保管しないで
ください。電池を入れたまま保管すると、液漏れや火災の原因となるこ
とがあります。
3 万一、本製品にカメラを装填した状態で水漏れがあった場合は、カメラ
に装填された電池を速やかに抜いてください。水素ガスの発生による燃
焼・爆発の可能性があります。
4 本製品は樹脂製です。岩などの固いものに強くぶつけると破損し、けが
をする可能性があります。取り扱いには十分ご注意ください。
5 本製品用のシリカゲル及びシリコンOリング用グリスは食べられません。
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JP 3
注意
1 本製品の分解、改造はしないでください。水漏れや不具合発生の原因と
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なることがあります。当社指定者以外の者による分解、改造をした場合
は保証の対象外となります。
2 異常に温度が高くなるところ、異常に温度が低くなるところ、極端な温
度変化のあるところに本品を置かないでください。部品が劣化すること
があります。
3 砂、ほこり、塵の多いところで開閉すると防水性能が損なわれ水漏れの
原因となることがあります。絶対に避けてください。
4 本製品は水深 40m 以内の水深で使用するように設計 • 製造されていま
す。40mより深い潜水をされた場合、本プロテクターや中のカメラに復
帰しない変形や破損が生じたり、水漏れを起こすことがあります。ご注
意ください。
5 プロテクターをポケットに入れたまま、あるいは、持ったまま水中に勢
いよく飛び込んだ場合や船上から海へ放り投げる等、乱暴に扱うと水漏
れする場合があります。手渡しをする等、取り扱いには十分ご注意くだ
さい。
6 万一、水漏れ等で内部のカメラが濡れた場合は直ちにカメラの水分を拭
き取り、動作確認をしてください。
7 飛行機で移動する場合は、Oリングを取りはずしてください。気圧の関
係でプロテクターが開かなくなることがあります。
8 本製品に装填されるデジタルカメラを安全にお使いいただくために、デ
ジタルカメラの取扱説明書をよくお読みください。
9 本製品を密閉する際は O リング及びその接触面に異物を挟み込まない
ように十分ご注意ください。
電池について
zカメラ専用の当社リチウムイオン充電池(LI-42BまたはLI-40B)1個を
ご使用ください。
z電池の電極を濡らさないようご注意ください。故障や、事故の原因と
なる可能性があります。
z電池に関するその他の注意はカメラの取扱説明書をよくお読みくださ
い。
JP 4
カメラモードの設定について
zμ790 SW/Stylus 790 SW は水中でのワイド撮影やマクロ撮影に適し
た撮影シーンモードを搭載しています。水中撮影シーンに合わせて
モードを選ぶだけで、簡単に撮影を楽しむことができます。
詳しくは、本取扱説明書の「5. 水中撮影シーンに合わせた撮影」 (P.24)
をご参照ください。
z設定方法については、カメラの取扱説明書も合わせてご確認ください。
水漏れ事故を防ぐために
本製品を使用中に水漏れ事故が発生すると装填されたデジタルカメラが
修理不能になります。以下の注意を守った上でご使用ください。
1 本製品を密閉する際にはOリングだけではなくその接触面(前蓋側)に
も髪の毛、繊維くず、砂粒等の異物がついていないことを確認してくだ
さい。たとえ髪の毛一本、砂粒一粒が挟まっても水漏れの原因となりま
す。特に念入りに確認してください。
Oリングへの異物付着の一例
髪の毛 繊維屑 砂粒
2 Oリングは消耗品です。少なくとも1年に1回は新品と交換してくださ
い。また、ご使用の都度メンテナンスをしてください。
3 Oリングは使用状態、保管状態によっては劣化が促進されます。Oリン
グに傷、ヒビが入っていたり、弾力がなくなっていたらすぐに新しいO
リングに交換してください。
4 Oリングメンテナンス時にはOリング溝内をクリーニングし、ゴミ・ほ
こり・砂粒等の異物が無いことを確認してください。
5 Oリングには指定のシリコンOリング用グリスをご使用ください。
6 Oリングが正しく入っていないと防水機能が働きません。Oリングを装
着する際には O リングが溝からはみ出したり、ねじれたりしないよう
JP 5
Jp
注意して取り付けてください。また、プロテクターを密閉する時はO
リングが溝からはずれないよう確認しながら蓋を閉めてください。
7 本製品はプラスティック(ポリカーボネート)製の気密構造です。車、
Jp
船、海辺など高温になるところに長時間放置したり、長時間不均一な外
力がかかると変形し、防水機能が失われることがあります。温度管理に
は十分ご注意ください。また、保管時や移動時に上に重いものを載せた
り、無理な収納は避けてください。
8 プロテクターの外側から O リングの接触面を強く押したり、プロテク
ターをねじったりすると防水機能が損なわれることがあります。無理な
力をかけないようご注意ください。
9 事前テストと最終チェックを実施した上でご使用ください。
0 撮影中に水滴など水漏れの兆候を見付けた場合は、直ちに潜水を中止し
て、カメラ及び本製品の水気を取り、「最終チェックをします」の項目
を参考にしてテストを行い水漏れの有無を確認してください。
お取り扱いについて
z以下のような場所で本製品を使用または保管した場合、動作不良や故
障、破損、火災、内部の曇り、水漏れの原因となります。絶対に避け
てください。
• 直射日光下や自動車の中など高温になるような場所
• 火気のある場所
• 水深40mより深い水中
• 振動のある場所
• 高温多湿や温度変化の激しい場所
• 揮発性物質のある場所
z本製品は耐衝撃性に優れたポリカーボネート樹脂製ですが、岩などで
擦ると傷が付くことがあります。また、固い物にぶつけたり、落とし
たりすると破損することがあります。
z本製品は装填されたカメラへの衝撃をやわらげるケースではありませ
ん。本製品にデジタルカメラを装填した状態で衝撃を与えたり、重い
ものを載せたりするとデジタルカメラが故障する場合があります。取
り扱いには十分ご注意ください。
z長期間使用しないと O リングの劣化等により防水性能が低下している
場合があります。使用前には事前テストと最終チェックを必ず行って
ください。
z三脚座やアクセサリ取り付け部には過大な力をかけないでください。
zプロテクターを使用した撮影ではフラッシュ光がけられ、画面隅に影
が出ることがあります。特にカメラのワイド側でのマクロモード撮影
時には目立つ場合があります。画像を確認の上、ご使用ください。
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z洗浄・防錆・防曇・補修等の目的で、下記の薬品類を使わないでくだ
さい。プロテクターに直接、あるいは、間接的(薬剤が気化した状態)
に使用した場合、高圧下でのひび割れなどの原因となります。
使用できない薬品類 説明
揮発性の有機溶剤、
化学洗剤
防錆剤 防錆剤を使用しないでください。金属部分はステ
市販防曇剤 市販の防曇剤を使用しないでください。必ず指定
指定外のシリコングリス シリコン O リングに指定品以外のシリコングリ
接着剤 補修などの目的で接着剤を使用しないでくださ
プロテクターをアルコール・ガソリン・シンナー
などの揮発性有機溶剤、または化学洗剤等で洗浄
しないでください。洗浄は真水、または、ぬるま
湯を使用してください。
ンレス及び真鍮を使用しています。洗浄は、真水
を使用してください。
の防曇剤シリカゲルを使用してください。
スを使用しないでください。Oリングの表面が変
質して、水漏れの原因となります。
い。補修が必要な場合は販売店または弊社サービ
スステーションにご相談ください。
zこの取扱説明書で指示している以外の操作を行い、また、指示してい
る以外の場所を取りはずしたり、改造を加えたり、指定以外の部品を
使用することはしないでください。
上記の行為の結果、撮影に不都合が生じたり機材に不具合が発生した
場合は保証の対象外となります。
zデジタルカメラの水没事故は、当社では一切その責任を負いかねます。
z使用時の事故(人身・物損)の補償はいたしかねます。
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もくじ
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JP 8
はじめに................................................................................ 2
ご使用の前に必ずお読みください........................................ 2
安全にお使いいただくために ............................................... 3
電池について......................................................................... 4
カメラモードの設定について ............................................... 5
水漏れ事故を防ぐために....................................................... 5
お取り扱いについて.............................................................. 6
1. 準備をしましょう.......................................................... 10
箱の中を確認します............................................................ 10
各部名称.............................................................................. 11
ストラップを取り付けます................................................. 12
基本操作をマスターします................................................. 12
プロテクターの構え方 ........................................................ 12
シャッターレバーの押し方................................................. 13
撮影モードの切り換え方..................................................... 13
ズームボタンの使い方 ........................................................ 13
POWERボタンの操作方法.................................................. 14
2. プロテクターの事前チェックをしましょう .................. 15
使用前の事前テスト............................................................ 15
事前テスト .......................................................................... 15
3.デジタルカメラを装填しましょう ................................. 16
デジタルカメラをチェックします...................................... 16
電池の確認 .......................................................................... 16
撮影可能枚数の確認............................................................ 16
デジタルカメラのストラップをはずしましょう................. 16
カメラを準備します............................................................ 16
装填できるデジタルカメラは?.......................................... 16
カメラの電源を入れます..................................................... 16
カメラの動作チェックをします.......................................... 17
プロテクターを開けます..................................................... 17
デジタルカメラを装填します ............................................. 17
シリカゲルを装填します..................................................... 18
装填状態のチェックをします ............................................. 18
プロテクターを密閉します................................................. 19
装填後の動作チェック........................................................ 19
撮影シーン/撮影モードの確認.......................................... 20
レンズキャップの取り付け方、取りはずし方...................... 20
液晶フードの取り付け方、取りはずし方 ..............................21
取り付け方 ........................................................................... 21
取りはずし方 ....................................................................... 21
最終チェックをします.........................................................21
目視検査 .............................................................................. 21
最終テスト(水漏れテスト).................................................. 22
4. 水中での撮影方法 ..........................................................23
ストラップの使い方.............................................................23
撮影しましょう....................................................................23
液晶モニタで撮影画面を確認します ................................... 23
シャッターレバーを静かに押します ................................... 23
フラッシュ撮影時のご注意 .................................................. 23
5. 水中撮影シーンに合わせた撮影 ....................................24
水中撮影シーンの種類.........................................................24
k水中ワイド1 ................................................................... 24
l水中ワイド2 ................................................................... 24
H水中マクロ...................................................................... 24
撮影シーンの選択方法.........................................................25
水中撮影シーン時のAFロックについて ..............................25
6. 撮影終了後の取り扱い方法............................................ 26
水滴を拭き取りましょう .....................................................26
デジタルカメラを取り出します...........................................27
プロテクターを真水で洗います...........................................28
プロテクターを乾燥させましょう.......................................28
7. 防水機能のメンテナンスをしましょう..........................29
Oリングを取りはずします..................................................29
Oリングの取りはずしかた ................................................. 29
砂・ゴミなどを取り除きましょう.........................................30
Oリングを取り付けます .....................................................31
Oリングへのグリス塗布方法 ..............................................31
消耗品は取り替えましょう..................................................32
8. 付録................................................................................33
PT-041ご使用上のQ&A .......................................................33
仕様......................................................................................38
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JP 9
1. 準備をしましょう
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箱の中を確認します
箱の中の付属品はすべてそろっていますか。
万一、付属品が不足していたり、破損している場合はお買上げの販売店
までご連絡ください。
液晶フード
(本体についています)
液晶フード
ストラップ
(Oリングが正常であることを確認してください)
プロテクター本体
ハンドストラップ
PT-041
取扱説明書(本書)
シリコングリス
シリカゲル
レンズキャップ
Oリングリムーバー
オリンパス代理店リスト
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各部名称
2
1
d
c
3
e
h
i
45
b
a
f
g
y
6
7
8
9
0
jklm n
z
A
t
suvwx
Jp
o
p
q
r
1 パームグリップ
2 拡散板
※
3 シャッターレバー
※
4 POWERボタン
5 アクセサリー取付部
6 前蓋
7 バックルフック
8 バックル開閉レバー
9
レンズキャップストラップ
0 レンズキャップ
a レンズ窓
b レンズリング
c ハンドストラップ
d
ハンドストラップつり輪
e 装填ガイドレール
f 液晶インナーフード
g Oリング
h 三脚座
i 遮光フード
j 液晶フード
k &ボタン/十字ボタン
※
※
l MENU ボタン
※
m ズームボタン
※
n モードダイヤルノブ
※
o Fボタン/十字ボタン
※
p qボタン
※
q #ボタン/十字ボタン
※
r OK/FUNCボタン
※
s Sボタン
※t Y(注1)/十字ボタン
(注1)(水中ワイド1 または
水中マクロモードでの撮
影中は、十字ボタン下はAF
ロックボタンとして機能
します。)
u DISP./Eボタン
v 液晶モニタ窓
w 後蓋
x 液晶フードストラップ
y
シリコンOリング用グリス
(白キャップ)
z シリカゲル
A O リングリムーバー
Note :
※印のプロテクター操作部はデジタルカメラの各操作部に対応しています。
プロテクター操作部を操作することによってデジタルカメラの対応する機
能が動作します。詳しい機能の内容についてはデジタルカメラの取扱説明書
をご覧ください。
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ストラップを取り付けます
プロテクター本体にストラップを取り付けましょう。
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取付け説明図 取付け完了図
ハンドストラップ
ハンドストラップつり輪
注意 :
上図にしたがってストラップを正しく取り付けてください。万一、誤った取
り付けによりストラップがはずれて本体を落とすなどした場合、損害など一
切の責任は負いかねますのでご了承ください。
基本操作をマスターします
撮影する前に、プロテクターの基本操作をマスターしましょう。
プロテクターの構え方
両手でしっかり持ち、脇をしめプロテクターの液晶モニタ窓を通してデ
ジタルカメラの液晶モニタで撮影画面を確認できるように構えます。
良い例 悪い例
注意 :
• レンズ窓やレンズリングに無理な力を加えないでください。
• レンズ窓、フラッシュ拡散板に指などがかからないようにご注意くださ
い。
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シャッターレバーの押し方
シャッターレバーを押すときは、カ
メラぶれが起きないように注意し
ながら静かにレバーを操作します。
Note :
カメラのシャッターボタンの詳しい操作法はデジタルカメラの取扱説明書
をご覧ください。
Jp
撮影モードの切り換え方
デジタルカメラの撮影モードを切
り換えるには、本プロテクターの
モードダイヤルノブを回して切り
換えます。
どの撮影モードに設定されている
かは、液晶モニタで確認します。
ズームボタンの使い方
装填されるデジタルカメラのズー
ムボタンに対応して、本プロテク
ターのズームボタンを操作するこ
とによりズーム操作が可能です。
モードダイヤルノブ
ズームボタン
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POWERボタンの操作方法
POWER ボタンを押して、カメラの
Jp
電源をON/OFFします。
POWERボタン
注意 :
カメラは電源オンの状態で、何も操作しないとスリープモードと呼ばれる省
電力状態に入り、液晶モニタは自動的に消灯します。この状態でシャッター
レバーを全押ししても撮影できません。ズームボタンやその他のボタンを操
作して、カメラをスリープモードから復帰させてから撮影しましょう。さら
に15分放置すると、カメラは電源オフの状態になります。POWERボタンを
押して電源を入れてください。
詳しくは、デジタルカメラの取扱説明書を参照してください。
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2. プロテクターの事前チェックをしましょう
使用前の事前テスト
本プロテクターは、製造工程での部品の品質管理および組立工程での各
機能検査などを厳重に実施しています。さらにすべての製品は高水圧試
験機により水圧試験を実施し、仕様通りの性能が守られているか検査を
行い合格したものです。
しかしながら、持ち運びや、保管の状態、メンテナンスの状況等何らか
の原因で防水機能にダメージを受ける場合があります。
潜水前には必ず次の事前テストと、カメラ装填後に行う最終テストを実
施してください。
事前テスト
1 デジタルカメラをプロテクターに装填する前に、空のプロテクターをご
使用になる水深に沈めて水漏れの有無を確認してください。
2 水漏れ事故は、主に以下の原因で起こります。
• Oリングの取り付け忘れ
• Oリングの一部または全部が所定の溝からはずれていた
• Oリングの傷やヒビ、または変質・変形
• O リングや O リングリング溝、前蓋部 O リング接触面への砂・繊
維くず、髪の毛など異物の付着
• 前蓋部Oリング接触面やO リング溝内の傷
• プロテクターを閉じる際の付属ストラップやシリカゲルの挟み込
み
テストは上記の原因を取り除いて行うようにしてください。
注意 :
• 水漏れの確認はご使用になる水深に沈めて確認することがいちばん適切
です。これが難しい場合は水圧のかからないごく浅いところでも水漏れ
が確認できる場合があります。面倒がらずに必ず実施してください。
• 万一、事前テスト中に正常な取り扱いで水漏れが確認された場合はご使
用を中止し、商品お買上げの販売店またはオリンパスサービスステー
ションにご相談ください。
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3. デジタルカメラを装填しましょう
Jp
デジタルカメラをチェックします
プロテクターに装填する前にデジタルカメラをチェックします。
電池の確認
水中撮影ではフラッシュを使用した撮影が多くなります。
電池残量が十分あることを確認してください。
Note :
電池消耗による撮影不能を避けるため電池はできるだけダイビングごとに
フル充電状態の電池に交換してください。
撮影可能枚数の確認
記録メディアの撮影可能枚数が十分にあることを確認してください。
デジタルカメラのストラップをはずしましょう
デジタルカメラにストラップが取り付けられている場合は、必ずスト
ラップを取りはずしてください。
注意 :
• ストラップをはずさずにデジタルカメラを装填した場合プロテクター開
閉部にストラップを挟み込み、水漏れの原因となります。
• ストラップを取りはずすときはデジタルカメラの取り扱いに十分ご注意
ください。万一、カメラを落とす等で破損した場合、当社では損害など
一切の責任は負いかねます。
カメラを準備します
装填できるデジタルカメラは?
本製品(PT-041)はμ790 SW/Stylus 790 SW 専用です。
カメラの電源を入れます
カメラは電源オンの状態で、何も操作しないとスリープモードと呼ばれ
る省電力状態に入り、液晶モニタは自動的に消灯します。この状態で
シャッターレバーを全押ししても撮影できません。ズームボタンやその
他のボタンを操作して、カメラをスリープモードから復帰させてから撮
影しましょう。さらに15分放置すると、カメラは電源オフの状態になり
ます。POWERボタンを押して電源を入れてください。
JP 16
カメラの動作チェックをします
デジタルカメラの取扱説明書にしたがって、動作の確認をし、完了した
らカメラのPOWERボタンを押して電源を切ります。
プロテクターを開けます
付属のOリングリムーバーのフック部分を下図のように
1 バックル開閉レバーの下に差込みます。
2 そのままゆっくりとOリングリムーバーを引いてください。
3 O リングリムーバーを使わない時は親指と人差し指でバックル開閉レバー
を横から押え、ゆっくり引き上げてください。
デジタルカメラを装填します
1 デジタルカメラの電源がOFF になっていることを確認します。
2 デジタルカメラを静かに装填します。
Jp
注意 :
セットが不十分な場合、デジタルカメラの装填が不完全となりプロテクター
が密閉できなかったり各操作部が機能しないことがあります。密閉が不十分
だと水漏れの原因となります。
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シリカゲルを装填します
プロテクターを密閉する前に必ず
Jp
付属の防曇剤シリカゲル一袋を、カ
メラ底面とプロテクターの間に入
れてください。
向きに注意
注意 :
• シリカゲルは指定の場所に指定された向きで必ず奥まで挿入してくださ
い。向きを間違えるとプロテクター密閉時にシリカゲルの袋を挟み込み
水漏れの原因となります。
•
途中まで入れたままでプロテクターを閉めるとシリカゲルの袋を Oリング
が挟み込み水漏れの原因となります。
• 一度使用したシリカゲルは吸湿性能が衰えています。シリカゲルはプロ
テクター開閉時に毎回交換することをおすすめします。
装填状態のチェックをします
プロテクターを密閉する前に、以下の通り各部のチェックをします。
• デジタルカメラは正しく装填されているか。
• シリカゲルは指定された位置に奥まで挿入されているか。
• プロテクター開口部のOリングは正常に装着されているか。
• O リングと前蓋部の O リング接触面にゴミなどの異物が付着していな
いか。
• 防水機能のメンテナンスは行ったか。
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プロテクターを密閉します
静かに後蓋を閉じ(Oリングが溝か
らはずれないように静かに閉めて
ください。)、バックルを後蓋の端に
引っかけてバックル開閉レバーを
矢印方向に倒し、プロテクターを密
閉状態にします。
注意 :
• バックル開閉レバーは必ず2ケ所とも矢印の方向に倒し、プロテクターを
密閉状態にしてください。どちらか片側のバックルが開いている場合、プ
ロテクターは密閉状態とならず、水漏れの原因となります。
• 液晶フードおよびレンズキャップのストラップを挟み込まないようにプ
ロテクターの後蓋を閉じてください。挟み込まれた場合は水漏れの原因
となります。
装填後の動作チェック
プロテクター密閉後、カメラが正しく機能するか最終チェックをします。
1 プロテクターのPOWERボタンを操作し、カメラの電源がON/OFFでき
るか。
2 プロテクターの背面のモードダイヤルノブを操作し、カメラの撮影モー
ドが正しく切り換わるか。
• 切り換えたモードが液晶モニタ上に正しく表示されるか。
3 プロテクターのシャッターレバーを操作し、カメラのシャッターボタン
を操作できるか。
• その他、プロテクターの各種操作ボタンを操作して、カメラが機
能するか。
Jp
JP 19
注意 :
カメラが正しく機能しない場合は、本取扱説明書「デジタルカメラをチェッ
Jp
クします」 (P.16)からカメラの装填をやり直してください。
撮影シーン/撮影モードの確認
プロテクター使用時に、カメラがど
の撮影シーン/撮影モードに設定
されているかの確認は、カメラの液
晶モニタ上の撮影シーン/撮影
モードの表示で確認します。
撮影シーン/撮影モード
レンズキャップの取り付け方、取りはずし方
図のようにレンズリングにレンズ
キャップをはめ込んで取り付けま
す。撮影前にレンズキャップを取り
はずしてください。
JP 20
液晶フードの取り付け方、取りはずし方
取り付け方
図のように液晶フードの取り付け用の凸部を液晶モニタ窓上下のガイド
に強く押込みます。
取りはずし方
液晶フードを外に拡げるようにして、液晶モニタ窓上下のガイドから取
付用の凸部をはずします。
ガイド
取り付け 取りはずし
最終チェックをします
目視検査
プロテクターを密閉後、プロテクターの前蓋、後蓋の密閉部分の周囲を
外側から見て、Oリングのよじれやはずれ、異物の挟み込みが無いこと
を確認してください。また、本体に割れ、ヒビが無いことを確認してく
ださい。
注意 :
髪の毛や繊維くず等細かいものは目立ちませんが水没事故の原因になりま
す。また、本体の割れ、ヒビには特にご注意ください。
Jp
JP 21
最終テスト(水漏れテスト)
ここではカメラ装填後の最終水漏れ検査をご紹介します。もし、水没し
Jp
たら…その不安から開放される唯一の手段です。必ず行うようにしま
しょう。水槽またはバスタブなどで簡単に行えます。所用時間 約5分
簡単水没テスト 説明画像 ちょっとヒントです
ゆっくりと水の中に
1
入れていきます。
最初は3秒だけ水に
2
つけてみます。
内部に水が入ってい
3
ないかチェックしま
す。
次は30 秒水につけて
4
チェックします。
内部に水が入ってい
5
ないかチェックしま
す。
次は3分水につけて
6
チェックします。
これが最後のチェッ
7
クです。シリカゲルが
濡れてませんか?
8
これで安心。
プロテクターは透明なので、水滴が入っ
ても簡単に確認できます。
Oリングにトラブルがあれば3秒だけ
でも浸水してきます。蓋の間から気泡が
出てきませんか?
よくチェックしてください。
水から引き上げてみてプロテクターの
下に水が溜まっていないか確認します。
内部に水が垂れていませんか?
気泡が出てこないか良く確認してくだ
さい。
水中の操作はまだしません。
水から引き上げて下に水がたまってい
ないか確認します。
念には念を入れてよく確認してくださ
い。
気泡が出てこないか良く確認してくだ
さい。
すべてのボタン、レバー、ダイヤル類を
操作して気泡が出てこないか確認して
ください。
ここで水が入らなければ大丈夫。
これが大切です。
シリカゲルは濡れてませんか?
よく確認してください。中が見えるので
水没検査も確実ですね。
これで安心です。
HAVE A NICE DIVE!
※ PT-041にバランスウェイトは付属しておりません。
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4. 水中での撮影方法
ストラップの使い方
付属のハンドストラップに手首を通しストップボタンで長さを調整しま
す。
撮影しましょう
液晶モニタで撮影画面を確認します
液晶モニタを使用して撮影画面を確認します。
シャッターレバーを静かに押します
シャッターレバーを押す際は、両手でプロテクターをしっかり支え、カ
メラぶれが起きないように注意しながら静かにレバーを操作します。
フラッシュ撮影時のご注意
マクロ撮影時はワイド側でフラッシュ光がけられたり光量むらが発生す
ることがあります。
フラッシュ撮影可能範囲
(陸上、プロテクターなし)
水中撮影では、水による光の減衰の影響や撮影時の条件(水中での透明
度や浮遊物の有無など)でフラッシュ光到達距離が極端に短くなる場合
があります。
撮影後は液晶モニタで再生して確認してください。
広角(W側) 約3.6m
望遠(T側) 約 2.2m
Jp
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5. 水中撮影シーンに合わせた撮影
Jp
カメラに設けられた水中撮影シーンに合わせた設定を利用することで、
簡単に 水中撮影をお楽しみいただけます。
水中撮影シーンの種類
k水中ワイド1
水中で魚群など広範囲の景色を撮るのに最
適です。背景の青がより鮮やかに見えるよう
に撮影します。
l水中ワイド2
イルカやマンタなどの動きの速い大型の水
中被写体を撮影するのに最適です。
多くのイルカウォッチングポイントにおい
て、イルカを驚かせないために、フラッシュ
を使用しないルールが定められています。
ルールを考慮して、フラッシュはOFF の設定
になっていますが、マンタ等の撮影時にフ
ラッシュが必要な場合は、フラッシュ設定を
ONにして撮影をお楽しみください。
H水中マクロ
水中で魚などの生物に近接して撮るのに最
適です。水中の自然な色を再現して撮影しま
す。また、フラッシュを使用すると赤色を強
調した撮影が可能です。
(作例)
注意 :
水中ワイド1および水中マクロモード撮影時にプロテクター背面の十字ボタ
ン下(Yボタン)を押すと、ピント位置を簡単に固定します。(AFロック)。
ピントが固定されると、AFロックマーク( V)がカメラの液晶モニタ左上
に表示されます。
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撮影シーンの選択方法
プロテクターのモードダイヤルノ
ブ1を回して、カメラの撮影モード
を「SCNモード」に合わせ、水中ワ
イド1、水中ワイド2または水中マク
モードダイヤ
ルノブ
ロのシーンを十字ボタン上下2 を
押して選択し、最後にOK ボタン 3
を押して決定します。
水中モード使用中に別の水中モー
ドを選ぶ場合は、プロテクターの
シーンの選択
OKボタン
MENUボタンを押し、十字ボタンの
下を押して液晶画面上の SCN を選
択し、OKボタンを押した後に液晶
画面から選択したい水中モードを
十字ボタンで選び、OK ボタンを押
して決定します。
水中撮影シーン時の AF ロックについて
水中ワイド1または水中マクロの撮
影シーンを選択すると、プロテク
ターの十字ボタン下(Yボタン)を
AF ロックボタンとして利用できま
す。ボタンを1回押すとAFロックさ
れ、シャッターレバーの操作に集中
できるので、シャッターチャンスを
逃しません。
Note :
•AFロックを解除する場合は、シャッターレバーを操作する前にもう一度、
十字ボタン下(Yボタン)を押すと解除することができます。
• デジタルズームは使用できません。
水中ワイド1また
は水中マクロ時
はAF ロックボタ
ンとして利用で
きます。
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6. 撮影終了後の取り扱い方法
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水滴を拭き取りましょう
水中撮影終了後、陸に上がったらプ
ロテクターに付いている水滴を拭
き取ります。プロテクターの前蓋・
後蓋のすきま、シャッターレバー、
パームグリップ、開閉ダイヤルに付
いている水滴などを繊維くずの出
ない柔らかい布やエアーを使って
丹念に除去します。
注意 :
• プロテクターの前蓋と後蓋の間に水滴が残っていると、プロテクターを
開けた際にその水滴がプロテクター内にこぼれるおそれがあります。特
に念入りに水滴を除去してください。
• プロテクターを開ける際、髪の毛や身体から落ちる水滴をプロテクター
内部やカメラに落とさぬよう十分ご注意ください。
• プロテクターを開ける際、手や手袋に砂・繊維くず等の異物がついてい
ないことを確かめてください。
• 水しぶきや砂のかかる恐れのある場所ではプロテクターの開閉をしない
でください。電池や記録メディアの交換をするためにやむを得ず開閉す
る場合は物陰でシートを敷く等、水しぶきや砂のかからないようにして
ください。
• 海水のついた手でデジタルカメラや電池に触れないよう注意してくださ
い。
Note :
あらかじめ真水で濡らしたタオルなどをポリ袋に入れて用意しておき、手や
指の塩分を拭き取ってから作業するとよいでしょう。
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デジタルカメラを取り出します
プロテクターを注意して開き、装填
されているデジタルカメラを取り
出します。
注意 :
• 開いたプロテクターは、Oリング面を必ず上に向けて置いてください。O
リング面を下に向けて置くと、ゴミなどの異物が O リングや Oリング密
着面に付着して次回水中撮影時の水漏れの原因になります。
• 撮影した画像の保存方法などはデジタルカメラの取扱説明書をお読みく
ださい。
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プロテクターを真水で洗います
ご使用後のプロテクターは空のまま再度密閉してできるだけ早く真水で
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十分に洗います。海水で使用した場合は、塩分を落とすために真水に一
定時間浸けておくと効果的です。
注意 :
• 部分的に高い水圧がかかると水漏れするおそれがあります。プロテク
ターを水洗いするときは装填したデジタルカメラを取り出してから行っ
てください。
• 本製品のシャッターレバーや各種ボタンを真水中で操作してシャフトに
着いた塩分を洗い落としてください。分解しての清掃は決してしないで
ください。
• 塩分が付着したまま乾燥させた場合、機能に支障を来たすおそれがあり
ます。使用後は必ず塩分を洗い落としてください。
プロテクターを乾燥させましょう
真水洗い後塩分のついていない、繊維くずの出ない乾いた柔らかい布で
水滴を拭き取り、風通しの良い日陰で完全に乾燥させてください。
注意 :
• 乾燥させるためにヘアードライヤーなど温熱風を使用したり、直射日光
に当てることはしないでください。プロテクターの劣化・変形やO リン
グの劣化を速め水漏れの原因になります。
• プロテクターを拭く際は拭き傷を付けないようご注意ください。
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7. 防水機能のメンテナンスをしましょう
本製品の後蓋を一度でも開けた場合は、必ずOリングのメンテナンスを
実施しましょう。
Oリングを取りはずします
プロテクターを開けて、プロテクターに装着されているO リングを取り
はずします。
Oリングの取りはずしかた
1 OリングとOリング溝の壁の間にOリングリムーバーを差込みます。
2 差込んだ O リングリムーバーの先端をO リングの下にくぐらせるよう
にします。
(Oリングリムーバーの先端で溝を傷付けないよう注意してください)
3 浮き上がった O リングを指先でつまんでプロテクターからはずしてく
ださい。
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砂・ゴミなどを取り除きましょう
目視でOリングについたゴミを取り除いた後、Oリングを指でつまんで
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全周を軽くしごくと、砂などの異物の付着や傷・ヒビ割れの有無が確認
できます。
Oリング溝は繊維の出にくい清潔な布、またはかすの出にくい綿棒など
で付着した異物を取り除きます。プロテクター前蓋の O リング密着面も
同様に付着した砂・ゴミを取り除きます。
注意 :
• 本製品ご購入直後でも、実際に製品を水中でご使用になる前に必ず、防
水機能のメンテナンスを実施してください。
•
Oリングを取りはずす時や溝内部をクリーニングする時に、シャープペン
シル等先端の鋭利なものを使用するとO リングやプロテクターに傷を付
けて水漏れの原因になることがあります。
• 指先で O リングをしごいて検査する際に、O リングを引き伸ばさないよ
うに注意してください。
• O リングを洗浄する際には、アルコール・シンナー・ベンジン等の溶剤、
または化学洗剤の使用は絶対に避けてください。これらの薬品を使用す
ると、Oリングに損傷を与えたり、劣化を速めるおそれがあります。
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