注意
製品のご使用前に、必ず本書をお読みの上で注意をお守り下さい。本書は、必要な時にす
ぐ見られるように保管して下さい。
N8406-017
4G FCスルーカード
ユーザーズガイド
855-900578-A
2007年 11月 4版
PN# 456-01763-000
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラスA情報
技術装置です。この装置を家庭環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがあります。
この場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されることがあります。
商標について
ESMPROとDianaScopeは日本電気株式会社の登録商標または商標です。
その他、記載の会社名および商品名は各社の登録商標または商標です。
サンプルアプリケーションで使用している名称は、すべて架空のものです。実在する品名、団体名、個人名とは一切
関係ありません。
ご注意
(1) 本書の内容の一部または全部を無断転載することは禁止されています。
(2) 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります。
(3) NECの許可なく複製・改変などを行うことはできません。
(4) 本書は内容について万全を期して作成いたしましたが、万一ご不審な点や誤り、記載もれなどお気づ
きのことがありましたら、お買い求めの販売店にご連絡ください。
(5) 運用した結果の影響については(4)項にかかわらず責任を負いかねますのでご了承ください。
この記号は危険が発生するおそれがあること
を表します。記号の中の絵表示は危険の内容を
図案化したものです。
この記号は行為の禁止を表します。記号の中や
近くの絵表示は、してはならない行為の内容を
図案化したものです。
この記号は行為の強制を表します。記号の中の
絵表示は、しなければならない行為の内容を図
案化したものです。危険を避けるためにはこの
行為が必要です。
注意
この手引きは、必要なときすぐに参照できるよう、お手元に置いておくようにしてください。
「使用上のご注意」を必ずお読みください。本製品の移設の際は必ず本書も一緒にしてくだ
さい。
本製品を安全に正しくご使用になるために必要な情報が記載されています。
安全にかかわる表示について
本製品を安全にお使いいただくために、この手引きの指示に従って操作してください。
この手引きには装置のどこが危険か、どのような危険に遭うか、どうすれば危険を避けら
れるかなどについて説明されています。また、装置内で危険が想定される箇所またはその
付近には警告ラベルが貼り付けられています。
手引きおよび警告ラベルでは、危険の程度を表す言葉として、「警告」と「注意」という
用語を使用しています。それぞれの用語は次のような意味を持つものとして定義されてい
ます。
危険に対する注意・表示は次の3種類の記号を使って表しています。それぞれの記号は次
のような意味を持つものとして定義されています。
電源は指定された電圧、電源の壁付きコンセントをお使いください。指定以
外の電源を使うと火災や漏電の原因となります。
高温による傷害を負うおそれ
があることを示します。
水や液体のかかる場所で使用し
ないでください。水に濡らすと感
電や発火のおそれがあります。
ぬれた手で触らないでくださ
い。感電のおそれがあります。
電源プラグをコンセントから
抜くこと、および分電盤のサー
キットブレーカを切ることの
指示を示します。
(本書での表示例)
注意を促す記号 危険に対する注意の内容 危険の程度を表す用語
本書および警告ラベルで使用する記号とその内容
注意の喚起
行為の禁止
行為の強制
人命に関わる業務や高度な信頼性を必要とする業務には使用しない
本装置は、医療機器・原子力設備や機器、航空宇宙機器・輸送設備や機器な
ど、人命に関わる設備や機器および高度な信頼性を必要とする設備や機器な
どへの組み込みやこれらの機器の制御などを目的とした使用は意図されてお
りません。これら設備や機器、制御システムなどに本装置を使用した結果、
人身事故、財産損害などが生じても当社はいかなる責任も負いかねます。
本書に記載されている場合を除き、絶対に分解したり、修理・改造を行った
りしないでください。装置が正常に動作しなくなるばかりでなく、感電や火
災の危険があります。
万一、煙、異臭、異音などが生じた場合は、ただちに電源をOFFにして電源
プラグをコンセントから抜いてください。その後、お買い求めの販売店また
は保守サービス会社にご連絡ください。そのまま使用すると火災の原因とな
ります。
装置に金属片や針金などの異物を差し込まないでください。火災・感電の危
険があります。
複数のスイッチモジュール/スルーカードを同時に取り付け/取り外し
しない
スイッチモジュール/スルーカードの取り付け/取り外しは、1枚単位で行っ
てください。複数のスイッチモジュール/スルーカードを同時に取り付け/
取り外しをしたり、別のスロットのカバーを取り外したまま取り付け/取り
外しをしたりすると、感電するおそれがあります。
本装置に付属のSFPモジュールは、レーザ安全基準クラス1に適合しています
が、近距離(20cm以内)での直視は瞳孔に悪影響を与える恐れがあります。
動作中はSFPモジュールのポートをのぞきこまないでください。また、光フ
ァイバケーブルを接続していない場合は必ず防塵カバー(ゴムキャップ)を
はめ、コネクタ端子を保護してください。
安全上のご注意
安全のために、ここに記載されている注意事項を守ってください。本装置を取り付けるブ
レード収納ユニット(SIGMABLADE-H)には、電源ユニットが搭載されています。感電しな
いように注意してください。
装置内に水などの液体、ピンやクリップなどの異物を入れないでください。
火災や感電、故障の原因となります。もし入ってしまったときは、すぐ電源
をOFFにして、ブレード収納ユニットから取り外してください。分解しない
で販売店または保守サービス会社にご連絡ください。
インタフェースケーブルは確実に取り付けてください。ブレード収納ユニッ
トには確実に取り付けてください。中途半端に取り付けると接触不良を起こ
し、発煙や発火の原因となるおそれがあります。
インタフェースケーブルは、NECが指定するものを使用し、接続する装置や
コネクタを確認した上で接続してください。指定以外のケーブルを使用した
り、接続先を誤ったりすると、ショートにより火災を起こすことがあります。
本装置にペットなどの生き物を近づけないでください。排泄物や体毛が装置
内部に入って火災や感電の原因となります。
本装置のそばでは携帯電話やPHS、ポケットベルの電源をOFFにしておいて
ください。電波による誤動作の原因となります。
本装置を次に示すような場所や本書で指定している場所以外に置かないでく
ださい。火災の原因となるおそれがあります。
● ほこりの多い場所。 ● 給湯器のそばなど湿気の多い場所。
● 直射日光が当たる場所。● 不安定な場所。
腐食性ガス(二酸化硫黄、硫化水素、二酸化窒素、塩素、アンモニア、オゾン
など)の存在する環境に設置し、使用しないでください。また、ほこりや空気
中に腐食を促進する成分(塩化ナトリウムや硫黄など)や導電性の金属などが
含まれている環境へも設置しないでください。装置内部のプリント板が腐食
し、故障および発煙・発火の原因となるおそれがあります。もしご使用の環
境で上記の疑いがある場合は、販売店または保守サービス会社にご相談くだ
さい。
ブレード収納ユニットにある通気口をふさがないでください。ブレード収納
ユニットに搭載した機器の内部の温度が上がり、火災の原因となるおそれが
あります。
故障した場合は、分電盤のブレーカを切断し、または電源プラグをコンセン
トから抜き、保守員にご連絡下さい。
装置の廃棄、回収又はリサイクル時は事前に当社営業にご連絡願います。
ブレード収納ユニットに装置を取り付け/取り外しをする際には、ブレード
収納ユニット内に手を入れないでください。感電するおそれがあります。ま
た、ブレード収納ユニットに取り付けられているカバーは装置の取り付けな
ど必要な場合を除いて取り外さないでください。装置の取り付け/取り外し
は1台ずつ行ってください。
お手入れをする場合は、ブレード収納ユニットから取り外してから行ってく
ださい。たとえ電源をOFFにしても、ブレード収納ユニットに接続したまま
作業するとブレード収納ユニットに搭載されている機器が正常に動作しなく
なるばかりか感電や火災の原因となるおそれがあります。
また、電源プラグはときどき抜いて、乾いた布でほこりやゴミをよくふき取
ってください。ほこりがたまったままで、水滴などが付くと発熱し、火災の
原因となるおそれがあります。
本製品の保守に関して専門的な知識を持つ保守員による診断・保守サービスを用意してい
ます。
本製品をいつまでもよい状態でお使いになるためにも、保守サービス会社と保守サービス
を契約されることをお勧めします。
取り扱い上のご注意 - 装置を正しく動作させるために
本装置を正しく動作させるために次に示す注意事項をお守りください。これらの注意を無
視した取り扱いをすると装置の誤動作や故障の原因となります。
● スイッチモジュール/スルーカード
- 本装置は近接制限区域に設置してください。
- 本装置を取り付けることができるブレード収納ユニットに搭載してください。
- スイッチモジュール/スルーカードはブレード収納ユニットに必ず正しく取り付
け直してください。
- 落雷等が原因で瞬間的に電圧が低下することがあります。この対策として無停電電
源装置等を使用することをお勧めします。
● オプションの増設電源およびその他電子部品
- これらの製品は大変静電気に弱い電子部品です。身体の静電気を逃がしてから製品
を取り扱ってください。また、製品の端子部分や部品を素手で触ったり、製品を直
接机の上に置いたりしないでください。
- オプションは購入したスイッチモジュール/スルーカードのオプション対象品で
あることを確認してください。たとえ装置に取り付け/接続できても正常に動作し
ないばかりか、装置本体が故障することがあります。
- オプションはNECの純正品をお使いになることをお勧めします。他社製のオプショ
ンには本装置に対応したものもありますが、これらの製品が原因となって起きた故
障や破損については保証期間中でも有償修理となります。
使用上のご注意 - 必ずお読みください - ................... 3
安全にかかわる表示について ........................... 3
本書および警告ラベルで使用する
記号とその内容 ................................................ 4
安全上のご注意 ................................................ 5
一般的な注意事項 ................................. 5
設置・移動・保管に関する注意事項 .... 7
故障時の処置 ........................................ 7
廃棄に関する注意事項 .......................... 7
お手入れ・内蔵機器の
取り扱いに関する注意事項 ................... 8
取り扱い上のご注意
- 装置を正しく動作させるために - .............. 9
まえがき ..................................................................... 11
装置概要 ..................................................................... 11
添付品の確認 .............................................................. 11
各部の名称.................................................................. 12
FCコネクタ......................................... 27
緊急電源遮断(EPO) .................................................... 29
コマンドラインインタフェース(CLI) (EMカード) ..... 30
初期設定 ......................................................... 30
ユーザに対する
モジュールアクセス権の設定(EMカー
ド) ....................................................... 30
動作状態の確認 .............................................. 31
スイッチモジュール/スルーカード .. 31
モジュールの交換 ....................................................... 33
スイッチモジュール/スルーカード .............. 33
コマンド一覧 .............................................................. 36
コマンド一覧 .................................................. 36
コマンド仕様 .............................................................. 38
スイッチモジュール管理コマンド .................. 38
スイッチモジュールの電源OFF .......... 38
スイッチモジュールの電源ON ........... 38
装置前面 ......................................................... 12
設 置 ......................................................................... 13
構成品の確認 .................................................. 13
ブレード収納ユニットへの取り付け .............. 13
取り付け手順 ...................................... 17
取り外し手順 ...................................... 20
SFPモジュールの取り付け ............................. 21
電源のON/OFF ........................................................... 24
スイッチモジュール/スルーカードの
電源ON/OFF ................................................... 24
ブレード収納ユニットからの電源ON . 24
ネットワーク・シリアル(COM)ポートか
らの
電源ON/OFF ....................................... 24
ケーブルの接続 .......................................................... 27
前面 ................................................................ 27
スイッチモジュールの再起動 ............. 39
スイッチモジュール
のUser Assigned Nameの設定 .......... 39
スイッチモジュールのIDランプの制御40
スイッチモジュール情報の表示 .......... 40
スイッチモジュール一覧の表示 .......... 41
スイッチモジュール
マップ情報(E-Keying情報)の表示 ..... 42
スイッチモジュール ステータスの表示 4
4
異常時の処置 .............................................................. 46
電源 ................................................................ 46
廃 棄 ......................................................................... 47
第三者への譲渡について ............................................ 47
仕 様 ......................................................................... 47
SFPモジュール(FCコネク
タ用防塵カバー付き)全数
(16個)取り付け済み
添付品はセットアップをするときやオプションの増設、製品が故障したとき
に必要となりますので大切に保管してください。
この度は、N8406-017 4G FCスルーカードをお買い上げいただき誠にありがとうござい
ます。
本装置はブレード収納ユニット(SIGMABLADE-H)に搭載することにより、各CPUブレード
に取り付けたブレード用メザニンカード(FibreChannelコントローラ)を外部接続する機能
を実現させます。
本装置をご使用になる前に、必ず本書をお読みください。なお、SIGMABLADEシリーズ
に添付の「ユーザーズガイド」または「スタートアップガイド」も併せて参照してくださ
い。
本装置は、ブレード収納ユニットに搭載される最大で16台のCPUブレードと接続すること
により、各CPUブレードのメザニン拡張スロットに搭載したブレード用メザニンカード(F
ibreChannelコントローラ)のポートを外部接続することができます。
製品が入った梱包箱の中には、本体以外にいろいろな添付品が入っています。以下の構成
品表を参照してすべてがそろっていることを確認し、それぞれ点検してください。万一足
りないものや損傷しているものがある場合は、販売店に連絡してください。
11
① 通信ポート
上段左からポート13~ポート16。
下段左からポート1~ポート12。
② イジェクタ
このイジェクタを手前に引くことで本装置を
ブレード収納ユニットから取り外すことがで
きる。
③ IDランプ(青色)
スイッチモジュール/スルーカードの筐体識
別に使用する。
④ STATUSランプ(緑色/アンバー色)
正常状態の場合は緑色に点灯する。異常の場合
はアンバー色に点灯する。
⑤ LINK/ACTランプ(緑色)
通信ポートがネットワークに接続されている
場合は緑色に点灯する。
ID
1
1-4 5-8
9-12
13-16
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
本装置の各部の名称を次に示します。
装置前面
12
● 本装置を取り付けることのできるブレード収納ユニットはブレード収納ユニット
(SIGMABLADE-H)です。
● スイッチモジュール/スルーカードは種類および組合せによって搭載可能なスイッ
チモジュールスロットが異なりますので、注意してください。
● ブレード収納ユニットのユーザーズガイドを参照して、適切なスロットに本製品を
取り付けてください。本製品以外に取り付けるスイッチモジュール/スルーカード
がある場合は、スイッチモジュール/スルーカードの種類および組合せによって、
本製品を取り付けるスロットが異なります。(他のモジュールのユーザーズガイドも
併せてご覧ください。)
● スイッチモジュールスロットに取り付けることのできるブランクパネルについて
ID
1
1-4 5-8
9-12
13-16
2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16
ID
1
1-4 5-8
9-12
13-16
2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16
ID
1
1-4 5-8
9-12
13-16
2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16
ID
1
1-4 5-8
9-12
13-16
2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16
ID
1
1-4 5-8
9-12
13-16
2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16
ID
1
1-4 5-8
9-12
13-16
2 3 4 5 6 7 8 9 10 1112 13 14 15 16
構成品の確認
11ページの構成品表で、構成品がそろっていることを確認してください。
ブレード収納ユニットへの取り付け
ブレード収納ユニット(SIGMABLADE-H)の搭載スロットの位置については下図のとおり
です。
搭載スロットへはブレード収納ユニットのユーザーズガイドを参照して、適切な位置に本
装置を取り付けてください。スイッチモジュール/スルーカードを搭載しないスロットに
はブランクパネルを取り付けてください。
13
は、ブレード収納ユニットのユーザーズガイドを参照してください。
14
● メザニン拡張スロットを利用して本装置をCPUブレードに接続する場合は、使用す
るメザニン拡張スロット数に応じた枚数のブレード用メザニンカードを準備してく
ださい。(詳しくは、ブレード収納ユニットのユーザーズガイドを参照してください。)
● 1枚のブレード用メザニンカード(FibreChannelコントローラ)で2ポート使用する場
合は、本装置が2台必要です
● FCケーブルの接続には本装置に添付または指定のSFPモジュールが必要です。 (搭
載するスイッチ/スルーカードの種類によって搭載可能なSFPモジュールは異なり
ますのでご注意ください。)
● 本製品は4Gbpsまたは2Gbps用です。1Gbps製品を接続しないよう注意願います。
4G FCスルーカードとFibreChannelコントローラ間のFCコネクタ接続
CPUブレード
ブレード収納ユニット(SIGMABLADE-H)
※本装置の通信ポート1~16は、それぞれブレード収納ユニットのブレードスロッ
ト1~16に搭載されたCPUブレードのブレード用メザニンカード(FibreChannel
コントローラ)に対応します。本装置の通信ポートについては「各部の名称」を、
15
16
装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。人
が死亡する、または重傷を負うおそれがあります。詳しくは、3ページ以降の
説明をご覧ください。
● 複数のスイッチモジュール/スルーカードを同時に取り付け/取り外し
しない
● ブレード収納ユニット内部に手を入れない
ブレード収納ユニットをラックから取り出して、CPUブレード、スイッチモ
ジュール、スルーカード、またはその他のオプションを取り付けたりしない
でください。
● 取り外したブランクパネルは大切に保管しておいてください。
● 取り付けるスロット以外のブランクパネルを取り外さないでください。
ブレード収納ユニットに本装置を取り付けます。本装置はブレード収納ユニットの電源が
ONの状態(他のスロットのCPUブレードおよびスイッチモジュール/スルーカードが動作
している状態)でも取り付け/取り外しができます。(取り付けの一例を示します。他のス
ロットへも同様の手順で取り付けられます。)
1. 「ブレード収納ユニットへの取り付け」(13ページ)を参照して、取り付けるスロットを
確認する。
2. 取り付けるスロットにブランクパネルが取り付けられている場合は、上部のイジェクタ
を引き、 ブランクパネルを取り外す。
3. 本装置をほこりのない、丈夫で平ら
な机の上に静かに置き、イジェクタ
を開けた状態にする。(イジェクタ
を開ける際は、イジェクタを固定し
ているストッパを右に押しながら
開けてください。)
17
18
イジェクタを持たないでください。
イジェクタが曲がって装置が破損し
てしまうおそれがあります。
装置前面をゆっくりとていねいに押し、ブレード収納ユニットの奥まで差し込まれるとイ
ジェクタが少し閉じます。そこまでゆっくりと押してください。
4. 本装置のイジェクタ面を上にして装置
左右をしっかりと持ち、ゆっくりとて
いねいにブレード収納ユニットに半
分(約20cm)ほど差し込む。
5. イジェクタを完全に開いた状態にして、装置前面のフレーム部分を指で押し、ブレード
収納ユニットの奥まで装置をゆっくりとていねいに差し込む。
6. イジェクタをゆっくりと閉じる。
本装置のミッドプレーンコネクタがブレード収納ユニットのミッドプレーンコネクタ
に接続されます。
イジェクタをうまく閉じることができない場合は、ストッパ部分の状態を確認してく
ださい。
正しく引っかかっていない状態でイジェクタを閉じるとイジェクタやブレード収納ユ
ニットを破損するおそれがあります。
以上で完了です。
19
イジェクタ部分を持って取り外さな
いでください。イジェクタが外れて装
置を落下させたり、イジェクタが曲が
って装置が破損してしまうおそれが
あります。
本装置の取り外しは、次のとおりです。
1. 本装置にインタフェースケーブルが接続されている場合は、すべてのケーブルを取り外
す。
2. イジェクタを開く。(イジェクタを開け
る際は、イジェクタを固定しているスト
ッパ を右に 押しな がら開けて くださ
い。)
3. イジェクタを持って装置のフレームの
左右を手で持てるくらい(約10cm)まで
ブレード収納ユニットから引き出す。
重
4. 装置のフレームの左右をしっかりと持って、ブレード収納ユニットから取り出す。
本装置を取り外したまま運用する場合は、ブランクパネルを取り付けてください。
5. 本装置のイジェクタを閉じる。
以上で完了です。
20
装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。人
が死亡する、または重傷を負うおそれがあります。詳しくは、3ページ以降の
説明をご覧ください。
● 光線を直視しない
本装置に添付のSFPモジュールは、レーザ安全基準クラス1に適合してい
ますが、近距離(20cm以内)での直視は瞳孔に悪影響を与える恐れがあ
ります。動作中はSFPモジュールのポートをのぞきこまないでください。
また、光ファイバケーブルを接続していない場合は必ず防塵カバー(ゴム
キャップ)をはめ、コネクタ端子保護してください。
本装置に添付または指定製品以外のSFPモジュールはご利用になれません。
SFPモジュールの取り付け
取り付け手順
SFPモジュールの本製品への実装時は通信ポートの奥まで差し込んでください。
21
22
SFPモジュール取外し時は必ずレバーを下ろし作業を実施してくださ
い。レバーを下げずにSFPモジュールを引き抜いた場合、SFPモジュー
ルの破損、通信ポートの破損等が発生する場合があります。
光ファイバケーブルの取り付けについては、ケーブルフォーミングや取
り扱う上での専門知識が必要です。専門知識を持った方が行ってくださ
い。
取り外し手順
SFPモジュールのレバー(引き抜き金具)を下ろしてください。
レバーをつまんで図中の矢印方向に引き抜いてください。
23
ネットワーク・シリアル(COM)ポートからの電源ON/OFF
CLIによるスイッチモジュール/スルーカードの電源ON/OFF
は”Administrator”またはアクセス権がADMINISTRATORかOPERATOR
であるユーザで行ってください。
スイッチモジュール/スルーカードの電源ON/OFF
ブレード収納ユニットに搭載されているスイッチモジュール/スルーカードの電源のON/
OFFには次の2つの方法があります。ビデオモニタおよび接続している周辺機器をONにし
てからそれぞれの方法で電源をONにしてください。スイッチモジュール/スルーカード
の電源ON後の動作・確認等は「コマンドラインインタフェース」の「動作状態の確認」
を参照してください。
ラックの電源ONによりブレード収納ユニットに電源の供給が始まると、自動的にブレー
ド収納ユニットに搭載されているスイッチモジュール/スルーカードの電源がONになり
ます。また、ブレード収納ユニットに電源が供給された状態でスイッチモジュール/スル
ーカードの交換を行った場合も、スイッチモジュール/スルーカードの交換後、自動的に
スイッチモジュール/スルーカードの電源がONになります。(ブレード収納ユニットの電
源ONの方法はブレード収納ユニットのユーザーズガイドを参照してください。)
ブレード収納ユニットに搭載されているスイッチモジュール/スルーカードの電源のON/
OFFは、ネットワークおよびシリアル(COM)ポートから行うことができます。
ここでは、EMシリアルコンソールおよびEMコンソールからのCLIによるCPUブレードの
電源ON/OFFの方法を示します。CLIについての詳しくは「コマンドラインインタフェース」
および「コマンド入力仕様」を参照してください。EMシリアルコンソールおよびEMコン
ソールについてはブレード収納ユニットのユーザーズガイドを参照してください。
24
CLIからのスイッチモジュール/スルーカードの電源ONの方法は以下のとおりです。
1. EMカードの電源がONになっていることを確認する。
2. EMシリアルコンソールまたはEMコンソールのCLIから”Administrator”またはアクセス
権がADMINISTRATORかOPERATORであるユーザでログインしていることを確認す
る。(ログインしていない場合は、”Administrator”またはアクセス権がADMINISTRATO
RかOPERATORであるユーザでログインしてください。)
3. CLIより以下のコマンドを実行する。(詳しくは「コマンド仕様」を参照してください。)
― 電源投入
指定したスイッチモジュール/スルーカードの電源を投入する。
POWERON SWITCH <スロット番号>
以上で完了です。
CLIからのスイッチモジュール/スルーカードの電源OFFの方法は以下のとおりです。
1. EMカードの電源がONになっていることを確認する。
2. EMシリアルコンソールまたはEMコンソールのCLIから”Administrator”またはアクセス
権がADMINISTRATORかOPERATORであるユーザでログインしていることを確認す
る。(ログインしていない場合は、”Administrator”またはアクセス権がADMINISTRATO
RかOPERATORであるユーザでログインしてください。)
3. CLIより以下のコマンドを実行する。(詳しくは「コマンド仕様」を参照してください。)
―電源切断
指定したスイッチモジュール/スルーカードの電源を切断する。
POWEROFF SWITCH <スロット番号>
以上で完了です。
25
また、CLIからのスイッチモジュール/スルーカードの再起動の方法は以下のとおりです。
1. EMカードの電源がONになっていることを確認する。
2. EMシリアルコンソールまたはEMコンソールのCLIから”Administrator”またはアクセス
権がADMINISTRATORかOPERATORであるユーザでログインしていることを確認す
る。(ログインしていない場合は、”Administrator”またはアクセス権がADMINISTRATO
RかOPERATORであるユーザでログインしてください。)
3. CLIより以下のコマンドを実行する。(詳しくは「コマンド仕様」を参照してください。)
― スイッチモジュール・スルーカードの再起動
指定したスイッチモジュール/スルーカードを再起動する。
RESTART SWITCH <スロット番号>
以上で完了です。
26
本製品は4Gbpsまたは2Gbps用です。1Gbps製品を接続しないよう注意願い
ます。
ID
1
1-4 5-8
9-12
13-16
2 3 4 56 7 8 910 1112 131415 16
ID
1
1-4 5-8
9-12
13-16
2 3 4 5 6 78 9 10 1112 1314 1516
前面
本装置の通信ポートに搭載したSFPモジュールのFCコネクタにFCケーブルを接続し、iSt
orage等のストレージ装置を接続することができます。詳しくは接続装置の説明書等を参
照してください。
27
光ファイバケーブルの取り付けについては、ケーブルフォーミングや取
り扱う上での専門知識が必要です。専門知識を持った方が行ってくださ
い。
光ファイバケーブルは慎重かつ丁寧に扱うよう注意してください。
光ファイバケーブルの曲げ半径は「最低でも50mm」は確保してくださ
い。
ケーブルのコネクタは無理に押し込まないでください、各コネクタは正
しい向き、正しい角度で差し込まないと接続できません。
正しく差し込んだ時は強い力を入れなくてもスムーズに差し込めるよう
になっています。うまく差し込めないときには無理矢理差し込まずにも
う一度コネクタの向きを確認してください。
ケーブル装着時にコネクタ及びコンタクトに座曲等の損傷、ゴミの付着、
汚れのないことを確認してください。
誤配線のないようにケーブルの仕様と接続先のコネクタを確認してくだ
さい。
コネクタを床などに落下させ破損させないように取り扱いに注意してく
ださい。また、コネクタを床上に引きずりゴミなどを付着させないよう
にしてください。
ケーブルを装着した状態で、コネクタ部やケーブル部に無理な力を掛け
ないでください。また、ケーブルを踏んだり、重いものを載せたりして
変形させないでください。
強く押し込むと光ファイバケーブル端面に傷が付いて光の出力が低下
し、動作不良の原因となることがあります。
SFPポートをお使いになる場合
以下の点にご注意ください。
28
環境異常(火災・地震)の発生時、コンピュータの入力電源、無停電電源装置(UPS)の電源、
空調機などの電源を緊急電源遮断(EPO:Emergency Power Off)させ、二次災害を防ぐ必要
があります。装置の電源を緊急に遮断する必要があるような危険が生じた場合には、ブレ
ード収納ユニットのユーザーズガイドを参照してEPOを行ってください。
なお、EPOを行った場合、データが壊れる場合があります。したがって、どのような場合
にEPOを行うかを明確に定め、その条件や作業内容を周知徹底して運用してください。
29