Mitsubishi Heavy Industries Meiki TL, TL-1, Meiki TB, Meiki TU Instruction Manual

取扱説明書
■この取扱説明書には,正しく安 全に御使用いただくための注意
事項が記載されています。御使 用になる前に必ず本書をお読み になり使用方法を理解して下さ い。(誤った使用方法は,事故・ 怪我の原因となります)
■作業機の取扱説明書も必ず読ん で理解の上使用して下さい。
■取扱説明書は,大切に保管し, 何時でも見られるようにしてお いて下さい。
Instruction Manual
This manual describes various
cautions necessary to operate the engine properly. Before starting the engine, read the manual and understand the proper method of use. (Improper use of the engine could result in accident or injury.)
Use the engine after reading and
understanding also the manual of equipment driven by the engine.
Keep the manuals at a safe place
where you can consult whenever you may need it.
KN51051AA 05/09
MITSUBISHI MEIKI ENGINE
日本語
ENGLISH
―1―
目    次
安全にお使いいただくために ………………………… 2
各部の名称 ……………………………………………… 3
エンジン運転前の点検 ………………………………… 4
エンジンの始動・停止方法 …………………………… 6
運転中の注意事項 …………………………………… 10
気化器の調整 ………………………………………… 11
点検・整備 …………………………………………… 12
長期保管 ……………………………………………… 14
取扱説明書適応機種 ………………………………… 14
日本語
―2―
安全にお使いいただくために
このマークが記載の内容は,安全上非常に重要なことですので必ず守って下さい。
―――――――――――――――― 禁止事項 ―――――――――――――――――
本取扱説明書を理解していない人にエンジンの操作をさせないこと。
エンジンは,室内及び換気の悪い所では運転しないこと。(排気ガスには,無臭
で有害な一酸化炭素が含まれています)
可動部や,回転部には,手や足を入れたり近づけたりしないこと。
火の近くや,ストーブ,炉,湯沸器などの口火や火花を使った器具の近くでは,
ガソリンを保管したり,こぼしたり,使用しないこと。(爆発の危険があります)
燃料の補給は,屋内や換気の悪い所ではしないこと。
燃料補給時のくわえタバコは,厳禁。
エンジンの運転中や,停止後すぐの熱い間は,燃料タンクの蓋を外したり,燃
料の補給をしないこと。(燃料の補給は,運転停止後2分間以上冷却した後,行
うこと)
ガソリンがこぼれた時や,ガソリンの臭いがしたり,爆発の危険性がある時に
は,エンジンの運転はしないこと。
エンジンの設定回転をむやみに調整しないこと。
点火プラグを外したまま,火花の確認をしないこと。
マフラーやエアクリーナカバーを外したままエンジンを運転しないこと。(特に
マフラーは,取付けねじの弛み,破損や漏れを定期的に検査し,異常があれば
マフラーの中や周りに,草や葉及び可燃物を付着したままでエンジンを運転し
ないこと。
熱くなっているマフラーやエンジン各部に触らないこと。(火傷の恐れがあります)
運転中は点火プラグキャップや高圧コードに触れないこと。(感電ショックを受
け,体に害を受けることがあります)
作業を中断したり他の場所に移動する時は,必ずエンジンを停めること。
エンジン単体で運転しないこと。(必ず作業機に装着して運転して下さい)
―3―
―――――――――――――――― 注意事項 ―――――――――――――――――
燃料系統の部品は,たびたび点検し,ひび割れや漏れがないかを確認し,必要 があれば交換のこと。
冷却フィンや,冷却風吸込み口からゴミ,草及びその他のくずなどは,取り除い て下さい。(その場合,必ずエンジン及び作業機が停止した状態で行って下さい)
ガソリンは常に新しいものを使って下さい。(古いガソリンの使用は,キャブレ ター内部の粘着物の付着原因となり,運転不調を起こす恐れがあります)
エンジンを始動する時は,半径15m以内に人がいないこと及び燃料を入れたタ ンク等が無いことを確認して下さい。
三菱メイキエンジン純正部品を使用して下さい。もし純正部品以外を使用した 場合,エンジンが故障したり早期に摩耗する恐れがあります。
注意
この取扱説明書で示す重要な安全指示事項は,起こりうる全ての状況や状態を表して いるものでは有りません。エンジンの安全性には充分気を配っておりますが,運転す る方や保守をする方も安全には充分な注意,配慮をお願いします。
①リコイルスタータグリップ ②始動レバー ③冷却風吸込み口 ④燃料タンクキャップ ⑤燃料タンク ⑥マフラー ⑦排気出口
(仕様により異なるタイプがあります)
⑧エンジンスイッチ
(仕様により異なるタイプがあります) ⑨クラッチ ⑩点火プラグキャップ ⑪エアクリーナ ⑫気化器 ⑬プライミングボタン
各部の名称
⑥
⑦
⑪
②
③
④
⑤
①
⑨
⑧
⑫
⑬
⑩
―――――――――――――――― 燃   料 ―――――――――――――――――
燃料は普通の自動車用レギュラーガソリンに2サイクル専用オイルを混合した混合油 を使用します。
混合比(容積比)
FB級(25:1)、FC級(50:1)の混合比を誤って使用しますと故障の原因となりま すのでご注意願います。
変質した燃料(酸っぱい匂いがする)は使用しないでください。
(始動不良や出力不足等のエンジン不調の原因になります)
燃料がこぼれたら必ず拭き取って下さい。衣服の汚れや火災の原因となります。
4サイクルエンジン用オイルは使用しないで下さい。(プラグ汚損やピストンリング 固着,マフラー詰まりなどの原因となります)
注意
ガソリンは火気に充分注意をして取扱うこと。(爆発の危険性があります)
――――――――――――― スロットルワイヤの調整 ――――――――――――――
スロットルワイヤの遊びは0.5〜1.0mmに調整します。
遊びが多いと
始動不良になることがあります。
スロットルワイヤー外索外れによる思わぬ回転上昇となることがあります。
遊びが無いと
スロットルレバーを戻しても作業機が止まらなくなる場合があります。
―4―
エンジン運転前の点検
対象エンジン ガソリン :2サイクル専用オイル TLシリーズ、TU
シリーズ
25:1(JASOFB級又はISO-L-EGB級)
TL**1シリーズ、TBシリーズ
50:1(JASOFC級又はISO-L-EGC級)
スロットルワイヤ調整ねじ
ロックナット
遊び(外索が軽く動く範囲)
―5―
―――――――――――――――― 各部の点検 ―――――――――――――――――
エンジン運転前には必ず点検して下さい。
エアクリーナエレメントが汚れ
ていませんか?
エレメントが汚れていたり,オ
イル分が乾燥している場合は「12 頁−毎運転前の点検・整備」に従 い点検,整備をして下さい。
エアクリーナの点検
冷却フィンやマフラー周辺及び
冷却風吸い込み口にゴミや草等詰 まっていませんか?
詰まっていたら取り除いて下さい。
詰まりの点検
各部のネジやナット類の弛み脱
落等はないですか?
弛みや脱落等あれば整備して下
さい。
ネジやナット類の点検
燃料は入っていますか?古くなった燃料を使っていませ
んか?
「燃料」の項目に従い正しい燃
料を補給して下さい。
注意 燃料補給時はもちろん取扱い時
には,火気には充分気をつけるこ と。火災・爆発の原因になります。
燃料タンクキャップは確実にし
めて下さい。締め方によっては斜 締めになる場合があり燃料が洩れ る可能性があります。正しく締め られていればキャップから燃料が 洩れることはありません。
(除くTLタンクキャップブリーザタイプ)
燃料の点検
燃料パイプのひび割れや亀裂,
燃料タンク・気化器への差し込み 部からの抜けはないですか?
注意 ひび割れや亀裂,差し込み部から の抜けがあれば燃料が漏れ火災・ 爆発の原因になりますのでパイプ の交換又は整備をすること。
燃料配管部の点検
―6―
1.エンジンスイッチを「ON」側にする。
2.スロットルレバーを低速の位置にする。
3.プライミングボタンを指で上に当たるまで繰り返
し押す。(10回以上)
プライミングボタンを押すのは,燃料を汲み上げ, 始動を容易にする為です。汲み上げた余分な燃料 はタンクに戻る構造になっているため,プライミ ング操作を多く行っても吸い込み過ぎ状態にはな りません。むしろ,少ない操作の場合,始動不良 になる事がありますので,充分行って下さい。
4.チョークレバーを全閉位置( マーク側)にする。
燃料が残っていて,且つエンジンが暖まっている 場合は,チョークレバーは全開位置( マーク
側)にする。
5.本機を押さえ,リコイルスタータグリップを握り
勢いよく引っ張る。
6.始動後,エンジンの調子を見ながら徐々にチョー
クレバーを全開位置( マーク側)にする。
爆発音のみで始動しない場合は,チョークレバー を全開位置にして再びスタータグリップを勢いよ く引っ張る。
エンジンの始動・停止方法
―――――――――――
始   動(チョーク方式の場合)
――――――――――
エンジン スイッチ
1
低速
2
プライミング ボタン
3
チョークレバー
リコイル スタータグリップ
本機
4
5
1.エンジンスイッチを「ON」側にする。
2.スロットルレバーを低速の位置にする。
3.プライミングボタンを指で上に当たるまで繰り返
し押す。(10回以上)
プライミングボタンを押すのは,燃料を汲み上げ, 始動を容易にする為です。汲み上げた余分な燃料 はタンクに戻る構造になっているため,プライミ ング操作を多く行っても吸い込み過ぎ状態にはな りません。むしろ,少ない操作の場合,始動不良 になる事がありますので,充分行って下さい。
4.気化器の始動レバーを倒し,始動位置にする。
エンジンが暖まっている時(運転を停止後,およ そ15分まで)は,始動レバーの操作は不要です。
(運転位置のまま)
仕様によっては始動レバーがスロットルワイ ヤー側についているものもあります。
5.本機を押さえ,リコイルスタータグリップを握り
勢いよく引っ張る。
①エンジンが始動しても,途中でストップ
した場合,
②7〜8回までリコイル操作しても,エン
ジンが始動しない場合は, 始動レバーを運転位置に戻しリコイル操作をして 下さい。
6.エンジンが始動したら,スロットルレバーを高速
側へ少し操作すると,始動レバーが運転位置に戻 ります。この状態で2〜3分間暖機運転をして下 さい。
エンジンの調子を見ながら,使用したい回
転速度にスロットルレバーを動かして下さい。
―7―
――――――――――
始   動(始動レバー方式の場合)
――――――――――
1
エンジン スイッチ
低速
2
プライミング ボタン
3
始動レバー
運転位置 始動位置
倒す
リコイル スタータグリップ
4
5
()
注意
―8―
注意
エンジンを始動する時は,半径15m以内に人がいないこと。 可燃物(ガソリン,揮発性のある薬品類等)が近くにあるところでは,運転しな
いこと。
始動すると同時に作業機が動き始める場合がありますので,作業機の取扱説明書
を充分読み,注意して始動すること。
FC級オイル使用では低温時又は、翌シーズンの初期始動時リコイル引き力が重く
なることがあります。これは使用オイルの特性でありエンジン不具合では有りま せん。一度始動すれば元に戻ります。
――――――――――――――――
始   動
―――――
――
――
――――
―――
について
通常よりゆっくり引いても始動できます。
ロープが引き出せないところまで(力を入れて)引ききると故障の原因となるこ
とがあります。
リコイルを分解しないこと。
リコイル内部の分解は危険です。(部品交換の時はお買い求めの販売店にお問い合 わせ下さい)
シリンダのデコンプ溝が詰まるとエンジンが通常より遅れて始動することがあります。
またその様な場合はシリンダ内のデコンプ溝を掃除することで元に戻ります。
―9―
1.スロットルレバーを低速位置にする。
2.エンジンスイッチを「OFF」側にする。
(仕様によりスイッチの位置が異なる場合があり
ます。作業機の取扱説明書を参照下さい)
押ボタン式スイッチの場合はエンジンが完全 に停止するまで押ボタンを押し続ける。
燃料は最後まで使い切らないうちに補給して下さ
い。次の始動が容易になります。
引続きあとの作業がない場合は燃料タンクの燃料
を抜取り,再始動して気化器内の燃料を使い切り ます。
注意
夏季使用中,休憩などで作業機を使用しない時は
エンジンを水平に置くこと。(TLでタンクキャッ プブリーザタイプの場合はタンクキャップが燃料 につかっていると燃料が漏れることがあります)
運転中及び停止直後はエンジン本体,特にマフラ
ー部に触れないこと。(火傷をする恐れがありま す)
―――――――――――――――― 停   止 ―――――――――――――――――
1
低速
エンジン スイッチ
2
[]
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