
設置説明書
MMI-20002170, Rev DO
2021 年 10 月
Micro Motion™ ELITE™ コリオリ流量計・密度計
センサ

安全上の注意事項
本マニュアル全体を通じて、人員や機器を保護するための安全上の注意事項を示します。次の手順に進む前に、安全上の各注
意事項をよくお読みください。
安全および各種認定についての情報
欧州指令に適合するには、Micro Motion 製品を本説明書に従って正しく取り付ける必要があります。本製品に適用される欧州
指令については、EU 適合宣言を参照してください。EU 適合宣言と該当するすべての欧州指針、包括的な ATEX 設置図面と説
明書が提供されています。さらに、欧州連合外の地域での設置用の IECEx 設置説明書、北米での設置用の CSA 設置説明書が
www.emerson.com で、または最寄りの Micro Motion サポートセンターから入手できます。
圧力容器指令に適用される機器に添付されている情報は、www.emerson.com から入手できます。欧州における危険場所での
取り付けについては、該当する国や地域の規定が当てはまらない場合は EN 60079-14 のガイドラインに従ってください。
その他の情報
製品仕様の詳細については、製品仕様書を参照してください。トラブルシューティングについては、設定に関する取扱説明書
を参照してください。製品仕様書と取扱説明書については、弊社ウェブサイト www.emerson.com をご覧ください。
返品について
弊社では製品の返品手続きが定められております。これは、弊社従業員の作業環境の安全性を維持する上で重要な要件となっ
ております。マイクロモーションが指定する手順に従わない場合、返品を受け付けることはできません。
返品手続きの詳細については、弊社ウェブサイト(www.emerson.com) をご覧いただくか、弊社カスタマサービス部門まで
お電話でご連絡ください。
エマソン流量計カスタマーサービス
E メール:
• 世界共通:flow.support@emerson.com
• アジア太平洋地域:APflow.support@emerson.com
2

設置説明書 目次
MMI-20002170 2021 年 10 月
目次
第 1 章 ご使用の前に..............................................................................................................5
1.1 本説明書について.......................................................................................................................5
1.2 危険に関するメッセージ............................................................................................................5
1.3 関連資料......................................................................................................................................5
第 2 章 計画........................................................................................................................... 7
2.1 設置チェックリスト................................................................................................................... 7
2.2 ベストプラクティス................................................................................................................... 8
2.3 温度の制限 ................................................................................................................................. 9
2.4 衛生的な使用方法とセルフドレインの使用方法に関する推奨事項........................................ 12
第 3 章 取り付け...................................................................................................................15
3.1 重いメータを持ち上げる場合の推奨事項................................................................................ 15
3.2 センサの取付け.........................................................................................................................17
3.3 端子箱または 800 コアプロセッサを回転させる(オプション)............................................18
3.4 高温センサ電子部の取付け...................................................................................................... 19
3.5 CMF010 センサの壁またはポールへの取付け..........................................................................22
3.6 CMFS007、CMFS010 または CMFS015 センサのブラケットへの取付け .................................23
3.7 CMFS025、CMFS040 CMFS050 センサの壁取付けブラケットへ取り付け...............................24
3.8 ウエハ型のプロセス接続の固定...............................................................................................25
3.9 エクステンダ付きの電子部の取付け........................................................................................27
第 4 章 トランスミッタの出力と I/O 配線..............................................................................29
4.1 配線オプション.........................................................................................................................29
4.2 4 線ケーブルの接続.................................................................................................................. 30
4.3 9 線ケーブルの接続 ................................................................................................................. 35
第 5 章 接地......................................................................................................................... 37
第 6 章 補足情報...................................................................................................................39
6.1 センサケースのパージ手順 ......................................................................................................39
6.2 圧力逃がし部............................................................................................................................ 41
設置説明書
3

目次 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
4 Micro Motion ELITE

設置説明書
MMI-20002170 2021 年 10 月
ご使用の前に
1
1.1
1.2
ご使用の前に
本説明書について
本説明書では、ELITE センサの計画、取付け、配線、および接地について説明します。
本説明書の内容は、ユーザが基本的なトランスミッタとセンサの設置、設定、および保
守の概念と手順を理解していることが前提です。
危険に関するメッセージ
このドキュメントでは、ANSI 標準 Z535.6-2011(R2017)を基に、危険に関するメッセ
ージに対し次の基準を使用します。
危険
危険な状況を回避しない場合、重大なケガまたは死亡事故が発生します。
警告
危険な状況を回避しない場合、重大なケガまたは死亡事故が発生する可能性がありま
す。
注意
危険な状況を回避しない場合、軽度または中程度のケガが発生するか、発生する可能性
があります。
1.3
通知
状況を回避しない場合、データ損失、物的損害、ハードウェアの損傷、またはソフトウ
ェアの損傷が発生する可能性があります。人身事故が生じる確たるリスクはありませ
ん。
物理的アクセス
通知
許可されていない人員の場合、エンドユーザーの危機に重大な損傷を引き起こしたり、
誤まった構成を行ったりする可能性があります。意図的または偶発的なあらゆる不正
使用から保護してください。
物理的なセキュリティは、どのセキュリティ計画にとっても重要な部分であり、システ
ムを保護する上で必要不可欠です。ユーザーの資産を保護するために、物理的アクセス
を制限してください。これは、施設内で使われるすべてのシステムが対象です。
関連資料
製品に関する全資料は、製品に付属の製品資料 DVD または www.emerson.com で入手
できます。
詳細については、以下の資料のいずれかを参照してください。
設置説明書
5

ご使用の前に 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
• センサに同梱されている防爆認定に関する文書。この文書は弊社ウェブサイト
(www.emerson.com/flowmeasurement)でご覧いただけます。
• Micro Motion ELITE
• Micro Motion 9
• トランスミッタの設置、設定、使用に関するガイド
コリオリ流量計・密度計プロダクト・データ・シート
線流量計ケーブル準備および設置ガイド
6 Micro Motion ELITE

設置説明書 計画
MMI-20002170 2021 年 10 月
2
2.1
計画
設置チェックリスト
□ 危険場所にトランスミッタを設置する予定の場合:
警告
メータの取付け環境が、認定タグに記載されている危険場所要件に適合しているか
確認してください。
□ 使用環境の周囲温度とプロセス温度が流量計の仕様範囲内であることを確認してく
ださい。
□ 一体型トランスミッタの場合、センサとトランスミッタ間の配線は不要です。信号
および電源の配線についてはトランスミッタ説明書の配線手順に従ってください。
□ トランスミッタが別置型の場合は、まず本説明書の手順の通りにセンサとトランス
ミッタ間の配線を行い、次にトランスミッタの説明書に従って電源ならびに信号の
配線を行ってください。
表 2-1 : Micro Motion 社製ケーブルの最大長
ケーブルの種類 トランスミッタ 最大長
Micro Motion9 線ケーブル 9739 MVD トランスミッタ
305 m
その他すべての MVD トラン
スミッタ
Micro Motion 4 線ケーブル すべての 4 線 MVD トランス
ミッタ
表 2-2 : ユーザ手配 4 線ケーブルの最大長
ワイヤの機能 ワイヤサイズ 最大長
電源(VDC)
信号(RS-485) 0.326 mm²以上
0.326 mm² 91 m
0.518 mm² 152 m
0.823 mm² 305 m
18 m
— 305 m、非防爆
— 152 m、IIC 防爆センサ
— 305 m、IIB 防爆センサ
305 m
□ 最適な性能を得るため、センサを推奨方向に取り付けてください。流管がプロセス
流体で満管状態であれば、センサはどの方向に取り付けても正常に作動します。
設置説明書
7

計画
2021 年 10 月 MMI-20002170
表 2-3 : センサの推奨方向
設置説明書
処理 第一に推奨する向き 第二に推奨する向き
流体とスラリー
気体
気泡がある流体
湿性ガス
上記に代わる適切な
向き
2.2
二相
□ センサケースについている流れ方向矢印が実際のプロセスの流れ方向と一致するよ
う流量計を取り付けてください(流れ方向はソフトウェアでも選択できます)。
ベストプラクティス
センサの性能を最大限に生かしていただくために、センサを取り付ける際には以下に
従ってください。
• Micro Motion 製センサには直管長についての要件はありません。センサの上流側お
よび下流側の配管に直管長を設ける必要はありません。
• センサが垂直配管に取付けられている場合は、液体およびスラリーはセンサを通し
て上向きに流れるようにしてください。ガスは下向きに流れるようにしてくださ
い。
• センサチューブを流体で満管の状態に保ってください。
8 Micro Motion ELITE

設置説明書 計画
MMI-20002170 2021 年 10 月
• センサを通る流れを停止させるためにバルブを使用する場合、バルブはセンサより
下流側に設置します。
• センサには外部の支えは必要ありません。センサは取付け方向にかかわりなくフラ
ンジで支えられています。(非常に細くて曲がりやすい配管ラインに取り付ける一
部のセンサモデルの場合、外部の支えが必要になることがあります)。
2.3
温度の制限
センサは、温度範囲グラフに表示されたプロセスおよび周囲温度範囲で使用できます。
温度範囲グラフは、電子部品オプションを選択するための一般的な指針としてご利用く
ださい。お客様のプロセス条件が灰色の範囲に近い場合は、弊社カスタマーサービスに
お問い合わせください。
警告
温度制限値は、人身のケガと機器の損傷の可能性を防ぐために必要な防爆認定によって
さらに制限される可能性があります。各モデルと設定の特定の温度定格については、セ
ンサに同梱されているか、www.emerson.com/flowmeasurement で入手可能な防爆認
定文書を参照してください。
注
• いかなる場合も、周囲温度が-40.0 °C 以下あるいは 60.0 °C 以上の場合は、電子部品
は使用できません。 電子部品の許容範囲を超えた周囲温度でセンサを使用する場
合は、温度範囲グラフに灰色範囲の指示通り、電子部品の許容範囲内の周囲温度と
なる場所に電子部品を別に設置する必要があります。
• エクステンダ付き電子部品オプションにより、トランスミッタ、コアプロセッサ、
及び端子箱を覆わずにセンサケースを保温でき、しかも温度定格に影響しません。
60.0 °C を超える高いプロセス温度からセンサケースを断熱する場合、電子部品が故
障する原因となるので電子部品を断熱材で囲わないようにしてください。
• CMFS007 センサの場合、プロセス流体の温度とケースの平均温度との差は 99 °C 以
内にしてください。
設置説明書
9

140 (60)
–40 (–40)
113
(45)
–148 (–100)
–400
(–240)
400
(204)
140
(60)
T amb
T proc
A
B
B
C
-148
(-100)
計画 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
CMFS007、CMFS025~CMFS150 メータの周囲温度とプロセス温度範囲
B
113
(45)
Tamb
–40 (–40)
140 (60)
140 (60)
A
B
–148 (–100)
–58 (–50) 400 (204)
T
= 周囲温度 °C
amb
T
= プロセス温度 °C
proc
A = 利用可能なすべての電子部オプション
B= 別置型電子部のみ利用可
CMF***M/L/H/P (特注の極低温仕様を除く) および CMFS010-015 での周囲温度および
プロセス温度範囲
Tproc
T
= 周囲温度 °C
amb
T
= プロセス温度 °C
proc
A = 利用可能なすべての電子部
B= リモートマウント電子機器のみ
C = -100 °C 未満のプロセス温度で動作する場合は、特注の極低温センサオプション
を推奨
10 Micro Motion ELITE

設置説明書 計画
MMI-20002170 2021 年 10 月
特注の極低温 ELITE メータの周囲温度とプロセス温度範囲
140 (60)
Tamb
–40 (–40)
A
B
–148 (–100)
–400
T
= 周囲温度 °C
amb
T
= プロセス温度 °C
proc
(–240)
Tproc
A = 利用可能なすべての電子部オプション
B= 別置型電子部のみ利用可
高温 ELITE メータの周囲温度とプロセス温度範囲
140 (60)
176
(80)
Tamb
–40 (–40)
–148 (–100)
T
= 周囲温度 °C
amb
T
= プロセス温度 °C
proc
A = 利用可能なすべての電子部オプション
B= 別置型電子部のみ利用可
–58
(–50)
A
B
Tproc
662
(350)
設置説明書
11

計画 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
スーパーデュプレックス ELITE メータの周囲温度とプロセス温度範囲
140 (60)
140 (60)
B
113
(45)
2.4
A
B
Tproc
T
= 周囲温度 °C
amb
T
= プロセス温度 °C
proc
Tamb
–40 (–40)
–148 (–100)
–40 (–40) 400 (204)
A = 利用可能なすべての電子部オプション
B= 別置型電子部のみ利用可
注
スーパーデュプレックスモデルを 177.2 °C 超の高温で使用する場合は、ご購入前にお問
い合わせください。
衛生的な使用方法とセルフドレインの使用方法
に関する推奨事項
CMFS センサを、EHEDG テスト法サブグループ説明書の一覧にあるプロセス用継手やガ
スケットで垂直に取り付けることで、欧州衛生規格 EHEDG タイプ EL、クラス I に認定
された衛生的な使用が可能となります(参照サイト: https://www.ehedg.org )。その他
のプロセス接続やガスケットは、最新版の EHEDG の Document 2 に従い、定置洗浄の
評価テストに合格した場合に限り使用することができます。継手オプションの詳細に
ついては、ELITE 製品仕様書を参照してください。
ドレイン性の確保と最適な洗浄を行うために:
• 可能であればセンサを垂直配管に設置して、プロセス流体がセンサを通して上向き
に流れるようにしてください。
• センサを水平配管に設置する必要がある場合は、配管回路の空気パージによる排気
を行うことでドレインが可能になります。
• 定置洗浄(CIP) に使用する場合は、一般的に許容されている最低 1.5 m/s の流速で
センサの洗浄を行うことをお薦めします。
• 電子部筐体とセンサ本体との間の間隙を定期的に点検する必要があります。必要な
場合は手動でこの間隙を洗浄してください。
12 Micro Motion ELITE

設置説明書 計画
MMI-20002170 2021 年 10 月
図 2-1 : セルフドレインの場合の取付け
A.
プロセス配管
B.
通常のプロセス方向
C.
ドレイン方向
設置説明書
13

計画 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
14 Micro Motion ELITE

設置説明書 取り付け
MMI-20002170 2021 年 10 月
3
3.1
取り付け
重いメータを持ち上げる場合の推奨事項
重いメータ (23 kg 以上)、および軽いメータでも、高い場所や手の届きにくい場所に設
置する必要がある場合には、搬送や設置場所に持ち上げる際に、特に注意が必要です。
• 輸送中と設置中の安全な取り扱いは設置業者の責任です。
注意
ケガを防ぐため、施設内および使用する巻上機と吊物装置の安全対策手順と規制を
把握し、従ってください。
• 専門の作業員による適切な吊り下げ器具の使用が必要です。
• 重いメータを取り扱うための一般的な装置は次のとおりです。
— 固定した積載形トラッククレーンまたはクレーン
— エンドレス形布製スリングベルト
— 両端アイ形布スリングベルト
— 2 点吊りワイヤーロープスリング
• 筐体を持ってメータを持ち上げます。
• 電子部分(端子箱、トランスミッタ、その他電子部)やパージフィッティング部分
を持ってメータを持ち上げないでください。
• 事前にメータの重心を調べておくことを推奨します。
• プロセスフィッティングの密閉面は、工場で取り付けたフランジプロテクタで保護
するか、それに代わる保護を現場で行ってください。
設置説明書
15

取り付け 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
図 3-1 : 吊り上げ可能箇所
図 3-2 : 大型メータの重心
A.
一般的なメータの重心
注
重心の位置などを示した詳細図面一式は、弊社のオンラインストア
(www.emerson.com) の製品図面のリンクからご利用いただけます。
16 Micro Motion ELITE

設置説明書 取り付け
MMI-20002170 2021 年 10 月
3.2
センサの取付け
通知
• 電子部やパージ接続口をつかんでセンサを持ち上げると、装置が破損するおそれが
あります。
• 電子部筐体に液体が溜まるリスクを軽減するため、トランスミッタやセンサ端子箱
のコンジット開口部を上に向けないでください。
手順
センサの取付け。
注
• センサを配管の支持に使用することはできません。
• センサには外部の支えは必要ありません。センサは取付け方向にかかわりなくフラ
ンジで支えらています細くて曲がりやすい配管ラインに取り付ける一部のセンサモ
デルの場合、外部の支えが必要になることがあります。
設置説明書
17

取り付け 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
3.3
端子箱または 800 コアプロセッサを回転させる
(オプション)
一体型マウント端子箱または 800 コアプロセッサは、45 度単位で 8 つの位置のいずれ
かに回転させることができます。
図 3-3 : 端子箱または 800 コアプロセッサをセンサ上で回転させるための部品
A
B
D
C
E
A.
筐体
B.
クランプリング
C.
クランピングリング・ネジ
D.
フィードスルー
E.
位置合わせノッチ
注
この図では、800 コアプロセッサを示します。端子箱は若干外観が異なります。
手順
1. クランピングリング・ネジを緩めてクランピングリングを外します。
2. 筐体が位置合わせノッチから十分に離れて回転できるようになるまで、筐体をフ
ィードスルーからゆっくり外します。
3. 筐体を目的の位置に回転させ、位置合わせノッチと合わせます。
4. 筐体をフィールドスルーにかぶせます。
5. クランピングリングを再び入れてクランピングリング・ネジで締めます。
18 Micro Motion ELITE

設置説明書 取り付け
MMI-20002170 2021 年 10 月
3.4
高温センサ電子部の取付け
高温センサの電子部には、長さ 813 mm のフレキシブルコンジットが装着されていま
す。電子部は個別に壁またはポールに取り付ける必要があります。
図 3-4 : 高温センサの構成
A.
センサ
B.
電子部
C.
取付けブラケット
D.
最小曲げ半径
一部の大型メータの場合、センサケースに電子部を取り付けた状態で出荷されているこ
とがあります。メータはこの状態では操作できません。センサケースからブラケット
を外したあと、下記のように電子部を壁またはポールに取り付けてください。
重要
電子機器がセンサケースに取り付けられている間はメータを操作しないでください。
152 mm
のフレキシブルコンジット
設置説明書
19

取り付け 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
図 3-5 : センサケースからの電子部の取外し
A.
センサケースから電子部を外して、壁またはポールに取り付けます。
手順
• 壁面に取り付ける場合は、4 本の 8 mm ボルトで取付けブラケットを固定します。
20 Micro Motion ELITE

設置説明書 取り付け
MMI-20002170 2021 年 10 月
図 3-6 : 壁面取付けの構成
A.
壁面または平面
B.
電子部(図は高機能コアプロセッサ)
C.
フレキシブルコンジット
• 機具用ポールに取り付ける場合は、51 mm の U ボルトバイプキット 2 本を使用して
取付けブラケットを固定します。
設置説明書
21

取り付け 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
図 3-7 : ポールへの取付けの構成
A.
ポール
B.
電子部(図は高機能コアプロセッサ)
C.
フレキシブルコンジット(曲がりやすい電線管)
3.5
CMF010 センサの壁またはポールへの取付け
CMF010 センサには、細いまたは曲がりやすい配管ラインに取り付けるためのオプショ
ンがあります。配管ラインがセンサを適切に支えている場合、この手順を省略してくだ
さい。
手順
1. オプションの取付け穴の位置を確認します。端子箱を使用している場合は、端子
箱をサイドに回転させると取付け穴が見えます。
22 Micro Motion ELITE

設置説明書
MMI-20002170 2021 年 10 月
図 3-8 : オプションの取付け穴
取り付け
3.6
A. 8 mm
B.
C.
2. 必要な場合は、センサと取付け面の間に安定した台を設置します。
3. ユーザ手配の 2 本の 8 mm ボルト (少なくとも 57 mm 長) を使ってセンサケース
を取付け面に固定します。
取付けボルト
端子箱またはコアプロセッサ(図は端子箱)
取付け面
×2 本 (
ユーザ側で用意
)
CMFS007、CMFS010 または CMFS015 センサの
ブラケットへの取付け
CMFS007、CMF010 センサおよび CMFS015 センサには、細いまたは曲がりやすい配管
ライン用の取付けブラケットのオプションがあります。配管ラインがセンサを適切に
支えている場合、本項の手順は省略できます。
手順
1. ユーザ提供の 4 本の 8 mm ボルトを使って、取付けブラケットを壁または他の平
面に取り付けます。
2. センサをブラケット内に配置します。
3. 付属の 8 mm の U 字型ボルトでセンサをブラケット内に固定します。
設置説明書
23

取り付け 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
図 3-9 : CMFS007、CMFS010 および CMFS015 センサ用取付けブラケット
3.7
A.
取付けブラケット
B.
取付け穴
C. U
字型ボルト(付属)
CMFS025、CMFS040 CMFS050 センサの壁取付
けブラケットへ取り付け
CMFS025、CMFS040、CMFS050 センサには壁取付けブラケットが付属します。
手順
1. ブラケットを組み立てます。
図 3-10 : CMFS025、CMFS040、CMFS050 用の組立て済み壁取付けブラケット
24 Micro Motion ELITE

設置説明書 取り付け
MMI-20002170 2021 年 10 月
2. 取り付け表面に適切な固定具を使用してブラケットを取り付けます。
3. センサをブラケット内に配置します。
4. 付属の固定具でセンサをブラケット内に取り付けます。
図 3-11 : ブラケットを使って壁に取り付けられた CMFS025、CMFS040、CMFS050
3.8
ウエハ型のプロセス接続の固定
ウエハ型接続では、配管にセンサを固定することができます。ウエハ型センサには、ウ
エハ取付けキットが同梱されています。
手順
1. 付属のボルトが、プロセス接続の定格と一致していることを確認してください。
2. センサ位置合わせリングをセンサウエハの両端に挿入してから、センサを配管の
プロセス接続間に挿入します。
ヒント
ガスケット(ユーザ側で準備)を使用することをお薦めします。
設置説明書
25

取り付け 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
図 3-12 : ウエハ型接続の構成
A.
フランジナット
B.
ガスケット(ユーザ側で準備)
C.
位置合わせリング
D.
フランジボルト
E.
センサウエハ
3. フランジボルトを両プロセス接続に通し、フランジナットをボルトに取り付けま
す。
4. フランジナットは手でできるだけきつく締めてください。
5. ボルトが外側に押し出される方向にセンサ位置合わせリングを回転させます。
ヒント
センサが中央に正しく配置されるまで両方のセンサ位置合わせリングを回転さ
せます。
26 Micro Motion ELITE

設置説明書 取り付け
MMI-20002170 2021 年 10 月
図 3-13 : 位置合わせリングの使用方法
A.
位置合わせリングを回転させる方向
B.
フランジボルトが押し出される方向
C.
フランジボルト
6. レンチでそれぞれのナットを交互に締め付けます。
3.9
エクステンダ付きの電子部の取付け
エクステンダ付きの電子部を併せてご注文いただいた場合は、エクステンダをセンサケ
ースに取付ける必要があります。
エクステンダ付きのコアプロセッサは工場で対応のセンサと組合わせて出荷されます。
出荷時点のコアプロセッサとセンサの組合わせを変えないでください。
通知
エクステンダとフィードスルーは常に汚れのない乾燥した状態に保ってください。エ
クステンダやフィードスルーに湿気や汚れがある場合、電子部が損傷することがあり、
流量計の故障や測定誤差の原因となります。
手順
1. センサのフィードスルーからプラスチックキャップを外します。キャップはリ
サイクルしてください。
設置説明書
27

取り付け 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
図 3-14 : フィードスルーおよびエクステンダのコンポーネント
A.
トランスミッタまたはコアプロセッサ
B.
エクステンダ
C. O
リング
D.
フィードスルー
E.
クランピングリング
F.
クランピングネジ
G.
プラスチックプラグ
H.
プラスチックキャップ
2. クランピングネジを緩めてクランピングリングを取外します。O リングはその
ままフィードスルー上に残します。
3. エクステンダからプラスチックプラグを外します。プラグはリサイクルしてく
ださい。
4. エクステンダ底部の突起部とフィードスルーの切り込み部を慎重に合わせ、エク
ステンダをフィードスルーに据え付けます。
5. クランピングリングを閉じて、クランピングネジを 1.47 N m~2.03 N m に締めま
す。
28 Micro Motion ELITE

設置説明書 トランスミッタの出力と
MMI-20002170 2021 年 10 月
I/O 配線
4
4.1
トランスミッタの出力と I/O 配線
配線オプション
配線手順は、使用する電子部のオプションによって異なります。
表 4-1 : 電子部別の配線手順
電子部のタイプ 配線手順
一体型トランスミッタ トランスミッタはすでにセンサに接続済みです。センサとト
ランスミッタとの間の配線は不要です。トランスミッタへの
電源と信号ケーブルの配線については、トランスミッタの説明
書を参照してください。
エクステンダ付きの電子部
MVD™ ダイレクト接続
コアプロセッサ付き別置型ト
ランスミッタ
™
電子部はエクステンダでセンサから分離されており、エクステ
ンダ付きの電子部の取付けの通り取り付けを行うことが必要
です。物理的接続には電気的な接続が含まれているため、配線
の必要はありません。
配線を要するトランスミッタはありません。センサとダイレ
クトホストの間で電流および信号を配線する手順については、
Micro Motion MVD
ださい。
コアプロセッサはすでにセンサに接続済みです。コアプロセ
ッサとトランスミッタを 4 線ケーブルで接続します。4 線ケー
ブルの接続を参照してください。
ダイレクト接続メータ
の説明書を参照してく
コアプロセッサ付き別置型ト
ランスミッタ
コアプロセッサ、トランスミッ
タ別置型
センサの取付け環境が、センサの防爆認定タグに記載されている危険場所要件に適合す
るようにしてください。危険場所で本質安全要件に適合しないと、爆発してケガまたは
死亡事故が生じるおそれがあります。
通知
すべての筐体カバーと電線管接続口をしっかり閉めてください。筐体を適切に密封し
ないと、電子機器が湿気にさらされて、誤測定や流量計の故障が生じる可能性がありま
す。すべてのガスケットと O リングを点検し、グリースを塗布してください。
ダブルホップ
警告
センサ、トランスミッタ/コアプロセッサ間を 9 線ケーブルで接
続します。9 線ケーブルの接続 および Micro Motion Micro
Motion 9
ださい。
• コアプロセッサとトランスミッタを 4 線ケーブルで接続し
• センサとコアプロセッサを 9 線ケーブルで接続します。9
線流量計ケーブル準備および設置ガイド
ます。4 線ケーブルの接続を参照してください。
線ケーブルの接続 および Micro Motion Micro Motion 9
量計ケーブル準備および設置ガイド
を参照してください。
を参照してく
線流
設置説明書
29

トランスミッタの出力と I/O 配線 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
4.2
4.2.1
4 線ケーブルの接続
4 線ケーブルの種類と用途
マイクロモーションでは、2 種類の 4 線ケーブル(シールド付きケーブルと外装ケーブ
ル)を提供しています。どちらの種類も、シールドドレイン線です。
Micro Motion 提供のケーブルは、VDC 接続用の赤と黒の 1 組 の 0.823 mm² ワイヤおよ
び RS-485 接続用の白と緑の 1 組の 0.326 mm² ワイヤからなります。
ユーザがワイヤを用意して使用する場合は、次の要件を満たす必要があります。
• ツイストペアであること。
• コアプロセッサが危険場所に設置されている場合は、危険場所に関する要件を満た
すこと。
• ワイヤゲージが、コアプロセッサとトランスミッタ間またはホスト間のケーブル長
に対して適切であること。
ワイヤ・ゲージ 最大ケーブル長
VDC 0.326 mm² 91 m
VDC 0.518 mm² 152 m
VDC 0.823 mm² 305 m
RS-485 0.326 mm² 以上
305 m
4.2.2
4.2.3
ケーブルと金属電線管の準備
手順
1. マイナスドライバーを使ってコアプロセッサのカバーを外します。
2. 電線管をセンサまで引きます。
3. 電線管にケーブルを通します。
4. ドレインワイヤを切断し、電線管の両端で浮かせます。
ユーザが用意したケーブルグランドでケーブルの準備
手順
1. マイナスドライバーを使ってコアプロセッサのカバーを外します。
2. ワイヤをグランドナットとグランド本体に通します。
30 Micro Motion ELITE

設置説明書 トランスミッタの出力と I/O 配線
MMI-20002170 2021 年 10 月
A.
グランド本体
B.
グランドナット
3. RS-485 シールドとドレインワイヤを筐体内部の接地ネジに終端処理します。
4. メーカーの説明書に従ってグランドを組み立てます。
4.2.4
Micro Motion 提供のケーブルグランドでケーブルを準
備
手順
1. マイナスドライバーを使ってコアプロセッサのカバーを外します。
2. ワイヤをグランドナットとクランピングインサートに通します。
A.
グランドナット
B.
クランピングインサート
3. ケーブルジャケットを取り除きます。
オプション 説明
NPT グランドタイプ 114 mm を除去
M20 グランドタイプ 108 mm を除去
設置説明書
4. 透明のラップとケーブル間の充填材を取り除きます。
5. シールドの大部分を取り除きます。
オプション 説明
NPT グランドタイプ 19 mm を残してすべて除去
M20 グランドタイプ 13 mm を残してすべて除去
31

トランスミッタの出力と I/O 配線 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
6. シールドにドレインワイヤを 2 回巻き付け、余分なドレインワイヤは切り取りま
す。
A.
シールドの周りにドレインワイヤを巻いた状態
7. ホイル(シールドケーブル)のみ:
注
編組(外装ケーブル)の場合は、この手順を省略して次の手順に進みます。
オプシ
ョン
NPT グ
ランド
タイプ
M20 グ
ランド
タイプ
説明
a. ドレインワイヤ上に熱収縮シールドチューブをスライドさせま
す。ワイヤを完全に覆うようにしてください。
b. 121.1 °C 加熱して管を収縮させます。ケーブルを焦がさないよう
にしてください。
c. 内部終端が熱収縮チューブの編組と同じ高さになるようにクラ
ンピングインサートの位置を決めてください。
A.
熱収縮シールドチューブ
B.
熱処理後
8 mm 分切り取ります。
A.
切り取る
32 Micro Motion ELITE

設置説明書 トランスミッタの出力と I/O 配線
MMI-20002170 2021 年 10 月
8. シールドまたは編組をクランピングインサート上、O リングから 3 mm 先のとこ
ろで折り曲げて、グランドを取り付けます。
A.
シールドを折り曲げた状態
9. グランドの本体を、コアプロセッサハウジングの電線管接続口に挿入します。
10. グランド本体にケーブルを挿入し、グランドナットでグランド本体を締めます。
A.
シールドを折り曲げた状態
B.
グランド本体
4.2.5
コアプロセッサの端子へのワイヤの接続
(必要に応じて)4 線ケーブルを準備し、シールド処理を行った後、4 線ケーブルの各ワ
イヤをコアプロセッサの端子に接続します。
手順
1. コアプロセッサの端子へのワイヤの接続
• 標準コアプロセッサに接続する場合は、次の画像と接続を使用してください。
設置説明書
33

トランスミッタの出力と
I/O 配線 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
A.
端子
1 (
電源+
):
赤いワイヤ
B.
端子
2 (
電源-
):
黒いワイヤ
C.
端子
D.
3 (RS-485/A):
端子
4 (RS-485/B):
白いワイヤ
緑のワイヤ
• 拡張コアプロセッサに接続する場合は、次の画像と接続を使用してください。
A.
端子
1 (
電源+
):
赤いワイヤ
B.
端子
2 (
電源-
):
黒いワイヤ
C.
端子
D.
3 (RS-485/A):
端子
4 (RS-485/B):
白いワイヤ
緑のワイヤ
34 Micro Motion ELITE
2. コアプロセッサカバーを再び取り付けます。

設置説明書 トランスミッタの出力と I/O 配線
MMI-20002170 2021 年 10 月
3. カバーのネジを次のトルクで締めます。
• アルミニウム製ハウジングの場合: 1.13 N m ~ 1.47 N m
• ステンレス鋼製ハウジングの場合: 最小 2.15 N m
適切に取り付けた場合は、カバーとベースの間に隙間がなくなります。
4. トランスミッタの取り付けマニュアルを参照して、ワイヤをトランスミッタの端
子に接続します。
4.3
9 線ケーブルの接続
手順
1. Micro Motion 9
を準備し、取付けてください。
2. 個々のワイヤの外皮を取った端部を端子箱の端子ブロックに接続します。ケー
ブルは剥がれた状態のままにしておかないでください。
3. ワイヤの色を合わせてください。トランスミッタや別置型コアプロセッサの配
線については、トランスミッタの取扱説明書を参照してください。
4. ネジを締めてワイヤを固定します。
5. ガスケットが完全な状態であることを確認し、端子箱カバーとすべての筐体カバ
ーをしっかり締めてください。
6. 信号および電源の配線手順については、トランスミッタの設置説明書を参照して
ください。
線流量計ケーブル準備および設置ガイド
の説明に従ってケーブル
設置説明書
35

トランスミッタの出力と I/O 配線 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
36 Micro Motion ELITE

設置説明書 接地
MMI-20002170 2021 年 10 月
5
接地
メータは、現場で適用される規格に従って接地する必要があります。お客様の責任にお
いて、適用するすべての規格を把握し、適合させてください。
前提条件
接地方法については、次のガイドを参照してください。
• 欧州ではほとんどの場合、IEC 60079-14 (特に 16.2.2.3 項および 16.2.2.4 項)が適用
されます。
• 米国とカナダでは、ISA 12.06.01 の Part 1 で関連用途とその要件の例が提示されてい
ます。
該当する外部規格がない場合は、センサの接地について次のガイドラインに従ってくだ
さい。
• 2.08 mm² 以上の銅線を使用してください。
• すべてのアース線をできるだけ短くし、インピーダンスを 1 Ω 未満にしてください。
• アース線を地面に直接地面するか、または工場の規定に従ってください。
通知
流量計は直接接地するか、または工場の接地要件に従ってください。不適切な接地は、
測定誤差の原因となります。
手順
• 配管の接続部を確認します。
• 配管の接続部が接地されている場合、センサは自動的に接地されるため、特に作
業は必要ありません(地域の規定がある場合を除く)。
• 配管の接続部が接地されていない場合は、センサ電子部の接地ネジにアースケー
ブルを接続します。
ヒント
センサ電子部とは、トランスミッタ、コアプロセッサ、および端子箱を意味しま
す。接地ネジは内部または外部のどちら側でも構いません。
設置説明書
37

接地 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
38 Micro Motion ELITE

設置説明書
MMI-20002170 2021 年 10 月
補足情報
6
6.1
補足情報
センサケースのパージ手順
前提条件
以下を揃えてから、パージ手順を実行してください。
• テフロン™テープ
• センサケースのパージに十分な量のアルゴンまたは窒素ガス
センサにパージフィッティングが付属している場合、パージフィッティングは常時密閉
しておく必要があります。Micro Motion では、センサケースから酸素を押出して密閉し
てから、センサを出荷しています。パージプラグをゆるめたり外したりしない限り、再
パージする必要はありません。詳細については、弊社カスタマサービスまでご連絡くだ
さい。
パージプラグをセンサケースから外した場合は、その都度ケースを再度パージする必要
があります。
手順
1. プロセスをシャットダウンするか、または制御装置を手動操作に設定します。
通知
ケースのパージ手順を実行する前に、プロセスをシャットダウンするか、または
制御装置を手動に設定してください。流量計の動作中にパージ手順を実行する
と、測定精度に影響し、流量信号が不正確になることがあります。
2. センサケースから両方のパージプラグを取外します。パージラインを使用中の
場合は、パージラインのバルブを開きます。
警告
• ラプチャーディスクがパージフィッティングに取り付けられている場合は、
ラプチャーディスクの圧力逃し部には人や物を近づけないでください。セン
サからの高圧流体によって重度のケガまたは死亡事故が発生する可能性があ
ります。人または機器が圧力逃がし部の吹き出しに触れない方向に、センサ
を取り付けてください。
• パージプラグを取り外す際には、十分注意して行ってください。パージプラ
グを取り外した場合、センサ筐体は圧力容器として機能しないので、流体が
ユーザに接触する危険があります。
• センサケースを不適切に加圧すると、負傷する危険性があります。
通知
ラプチャーディスクがパージフィッティングに取り付けられている場合、パージ
フィッティングを外すときには、ラプチャーディスクを囲む円盤膜が破損しない
ようにスレッドプロテクタを使用してください。
設置説明書
39

補足情報 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
3. テフロンテープをパージプラグに 2~3 回巻きつけて、パージプラグの準備をし
てください。
4. 窒素またはアルゴンガスをパージ注入口に接続するか、パージライン注入口を開
きます。排出口は開けたままにしておきます。
通知
• センサケース内に水分、錆、ゴミなどの異物が混入しないように、十分に注
意してください。
• パージガスが空気より重い場合(アルゴンなど)は、パージ注入口を排出口
より下に設置します。そうすると、パージガスが下部から上部に向けて空気
と入れ換わります。
• パージガスが空気よりも軽い場合(窒素など)は、パージ注入口を排出口よ
りも高い位置に設置します。これで、パージガスが上部から下部に向けて空
気と入れ換わります。
5. 注入口とセンサケースの間を確実に密閉し、パージ中にケースやパージラインに
空気が吸い込まれないようにします。
6. センサにパージガスを供給します。
大気を不活性ガスに完全に置き換えるのに必要な時間を、パージ所要時間と呼び
ます。ケースをパージするのに必要な時間は、ラインのサイズが大きいほど長く
なります。パージラインを使用している場合は、パージラインの体積分だけパー
ジ時間を延長する必要があります。
重要
パージガス圧は 50.0 kPa 未満に保ってください。
表 6-1 : パージ所要時間
センサモデル パージ時間 時間 (分)
CMF010 566.3 l/h 1
CMF025 566.3 l/h 1
CMF050 566.3 l/h 2
CMF100 566.3 l/h 5
CMF200 566.3 l/h 12
CMF300 566.3 l/h 30
CMF350 566.3 l/h 45
CMF400 566.3 l/h 55
CMFHC2 566.3 l/h 100
CMFHC3 566.3 l/h 170
CMFHC4 566.3 l/h 268
CMFS007 566.3 l/h 1 1/2
CMFS010 566.3 l/h 1 1/2
CMFS015 566.3 l/h 1 1/2
40 Micro Motion ELITE

設置説明書 補足情報
MMI-20002170 2021 年 10 月
表 6-1 : パージ所要時間 (続き)
センサモデル パージ時間 時間 (分)
CMFS025 566.3 l/h 4 1/2
CMFS040 566.3 l/h 4 1/2
CMFS050 566.3 l/h 4 1/2
CMFS075 566.3 l/h 6
CMFS100 566.3 l/h 6
CMFS150 566.3 l/h 6
7. 適切な時間でガス供給を停止して、すぐにパージプラグでパージ排出口と注入口
を密閉します。
センサケースを加圧しないでください。パージ中にケースの内圧が大気より高
くなった場合は、流量計の密度測定の精度が低下します。
8. 大気がセンサケースに吸引されないようにパージフィッティングシールを密閉
してください。
6.2
圧力逃がし部
ELITE センサは、ケースにラプチャーディスクが付いた状態で提供されます。 流管が万
一破損した場合、ラプチャーディスクはセンサケースからプロセス流体を排出します。
ユーザによっては、流出したプロセス流体を食い止めるために、ラプチャーディスクに
導管を接続しています。ラプチャーディスクの詳細については、カスタマサービスまで
ご連絡ください。
センサにラプチャーディスクがある場合は、常時取り付けた状態にしてください。常時
取り付けないと、ケースの再パージが必要になります。チューブの破損によってラプチ
ャーディスクが作動するとラプチャーディスクのシールが破損するため、コリオリ流量
計の使用を中止する必要があります。
設置説明書
41

補足情報 設置説明書
2021 年 10 月 MMI-20002170
警告
• 人または機器が圧力逃がし部の吹き出しに触れない方向に、センサを取り付けてく
ださい。
• ラプチャーディスクの圧力逃がし部には人や物を近づけないでください。センサか
ら漏れる高圧流体によって重傷や死亡のおそれがあります。
重要
ラプチャーディスクを使用する場合、ハウジングは圧力二次容器として機能させること
はできません。
通知
パージフィッティング、ブラインドパージ、またはラプチャーディスクを外すと、コリ
オリ流量計の Ex-i 安全性認定、Ex-tc 安全性認定、および IP 等級が取り消されます。パ
ージフィッティング、ブラインドパージ、またはラプチャーディスクを改造する場合、
少なくとも IP66/IP67 等級を維持する必要があります。
42 Micro Motion ELITE

設置説明書
MMI-20002170 2021 年 10 月
設置説明書
43

*MMI-20002170*
MMI-20002170
Rev. DO
2021
詳細は、
©
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スマークです。Micro Motion、ELITE、ProLink、MVD および
MVD Direct Connect は、エマソン・プロセス・マネジメント
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