
設置説明書
MMI-20053570, Rev AD
2019 年 4 月
マイクロモーション® TA シリーズコリオリ流
量計・密度計

安全および各種認定についての情報
欧州指令に適合するには、マイクロモーション製品を本説明書に従って正しく取り付ける必要があります。本製品に適用され
る欧州指令については、EU 適合宣言を参照してください。適用されるすべての欧州指令と EU 適合宣言の関連書類、ATEX 設
置図面と説明については www.emerson.com にアクセスして入手するか、弊社カスタマケアセンターへお問い合わせくださ
い。
圧力容器指令に適用される機器に添付されている情報は、www.emerson.com から入手できます。
欧州における危険場所での取り付けについては、該当する国や地域の規定が当てはまらない場合は EN 60079-14 のガイドライ
ンに従ってください。
その他の情報
製品仕様の詳細については、製品仕様書を参照してください。トラブルシューティングについては、設定に関する取扱説明書
を参照してください。製品仕様書と取扱説明書については、弊社ウェブサイト www.emerson.com をご覧ください。
返品について
弊社では製品の返品手続きが定められております。これは、弊社従業員の作業環境の安全性を維持する上で重要な要件となっ
ております。マイクロモーションが指定する手順に従わない場合、返品を受け付けることはできません。
返品手続きの詳細については、弊社ウェブサイト(www.emerson.com) をご覧いただくか、弊社カスタマサービス部門まで
お電話でご連絡ください。
エマソン流量計カスタマーサービス
E メール:
• 世界共通:flow.support@emerson.com
• アジア太平洋地域:APflow.support@emerson.com
電話:
南北アメリカ
合衆国
カナダ
メキシコ
アルゼンチン
ブラジル
800-522-6277
+1 303-527-5200
+41 (0) 41 7686
111
+54 11 4837 7000
+55 15 3413 8000
欧州および中東 アジア太平洋地域
イギリス
オランダ
フランス
ドイツ
イタリア
中央・東ヨーロッ
パ
ロシア/CIS
エジプト
オマーン
カタール
クウェート
南アフリカ
サウジアラビア
アラブ首長国連邦
0870 240 1978
+31 (0) 704 136
666
0800 917 901
0800 182 5347
8008 77334
+41 (0) 41 7686
111
+7 495 981 9811
0800 000 0015
800 70101
431 0044
663 299 01
800 991 390
800 844 9564
800 0444 0684
オーストラリア
ニュージーランド
インド
パキスタン
中国
日本
韓国
シンガポール
タイ
マレーシア
800 158 727
099 128 804
800 440 1468
888 550 2682
+86 21 2892 9000
+81 3 5769 6803
+82 2 3438 4600
+65 6 777 8211
001 800 441 6426
800 814 008
2

設置説明書 目次
MMI-20053570 2019 年 2 月
目次
第 1 章 計画............................................................................................................................... 5
1.1 本説明書について............................................................................................................................5
1.2 関連資料.......................................................................................................................................... 5
1.3 設置チェックリスト........................................................................................................................6
1.4 ベストプラクティス........................................................................................................................7
1.5 温度の制限 ......................................................................................................................................7
第 2 章 取り付け........................................................................................................................ 9
2.1 メータを取り付ける........................................................................................................................9
第 3 章 配線............................................................................................................................. 11
3.1 タンタル配線.................................................................................................................................11
第 4 章 接地............................................................................................................................. 13
第 5 章 センサケースのパージ手順 ...........................................................................................15
設置説明書
3

目次 設置説明書
2019 年 2 月 MMI-20053570
4
マイクロモーション
TA
シリーズ

設置説明書
MMI-20053570 2019 年 2 月
計画
1
1.1
1.2
計画
本説明書について
本説明書では、メータの計画、取り付け、接地について説明します。トランスミッタの
完全な設定、保守、トラブルシューティング、またはサービスについては、取扱説明書
を参照してください。
本説明書では、ユーザに以下の知識があることを前提としています。
• トランスミッタとセンサの設置、設定、保守の基本的な概念と手順
• ケガや死亡事故からの保護を規定したすべての企業、地方自治体、政府の安全基準
と要件
関連資料
製品に関する全資料は、製品に付属の製品資料 DVD または www.emerson.com で入手
できます。
詳細については、次のドキュメントのいずれかを参照してください。
製品データシート
マイクロモーション
•
ート
TA
シリーズコリオリ流量計・密度計: プロダクト・データ・シ
•
マイクロモーションモデル
その他の設置マニュアル
•
マイクロモーションモデル
•
マイクロモーションモデル
• FOUNDATION™
設置説明書
•
マイクロモーションモデル
設定および取扱説明書
•
マイクロモーションモデル
使用説明書
•
マイクロモーションモデル
用説明書
• FOUNDATION™
定および使用説明書
•
マイクロモーションモデル
用説明書
その他のドキュメント
フィールドバス用のマイクロモーションモデル
フィールドバス用マイクロモーションモデル
5700
プロダクト・データ・シート
5700
トランスミッタ (設定可能な出力付き) 設置説明書
5700 (
イーサネットトランスミッタ付き) 設置説明書
5700
トランスミッタ:
5700
トランスミッタ (安全本質出力付き) 設置説明書
5700
トランスミッタ (設定可能な出力付き) 設定および
5700 (
イーサネットトランスミッタ付き) 設定および使
5700
トランスミッタ: 設
5700
トランスミッタ (本質安全出力付き) 設定および使
設置説明書
5

計画 設置説明書
2019 年 2 月 MMI-20053570
1.3
• Modbus
• 危険場所での取り付けについては、トランスミッタに付属の防爆認証に関する資料
を参照するか、www.emerson.com から該当する資料をダウンロードしてください。
インターフェースツール
設置チェックリスト
□ このチェックリストでは、作業員と機器を保護するための安全上の注意事項を示し
ます。次の手順に進む前に、安全上の各注意事項をよくお読みください。
□ メータはできるだけ直射日光の当たらない場所に設置してください。危険場所の防
爆認定の内容によっては、メータの環境条件はさらに厳しくなる場合があります。
□ 危険場所にメータを取り付ける予定の場合:
— メータが適切な危険場所の防爆認証を取得していることを確認してください。
各メータのハウジングには、危険場所の防爆認定タグが取り付けられています。
— ATEX/IECEx を設置する場合は、製品に付属の Product Documentation DVD または
www.emerson.com で入手可能な、ATEX/IECEx の正式な説明書に記載されている
安全上の注意事項に必ず従ってください。このガイドに記載の情報のほか、本説
明書も参照してください。
□ 使用環境の周囲温度とプロセス温度がメータの仕様範囲内であることを確認してく
ださい。
1.3.1
□ 信号および電源の配線については、モデル 5700 設置説明書の配線手順に従ってくだ
さい。
□ ハウジングカバーを開けられるスペースを十分にとった位置と向きにメータを取り
付けてください。配線の接続箇所に 203 mm~254 mm の隙間を設けることをお奨
めします。
□ センサケースについている流れ方向の矢印が実際のプロセスの流れ方向と一致する
ようメータを取り付けてください(流れ方向はソフトウェアでも選択できます)。
向きのオプション
電線管接続口またはディスプレイを上向きにする場合を除き、メータを取り付ける際に
方向を考慮する必要はありません。最高の性能を達成するため、センサチューブを流体
で満管の状態に保ってください。
注意
電線管接続口またはディスプレイを上向きにしてメータを取り付けると、ハウジングが
結露して、メータが損傷する危険があります。
表 1-1 : センサの推奨方向
液体
6
マイクロモーション
TA
シリーズ

設置説明書
MMI-20053570 2019 年 2 月
計画
表 1-1 : センサの推奨方向 (続き)
気体
スラリー
1.4
ベストプラクティス
• エマソン製メータには直管長を設置する要件はありません。上流側および下流側の
配管に直管長を設ける必要はありません。
• メータが垂直配管に取付けられている場合は、液体およびスラリーはメータを通し
て上向きに流れるようにしてください。気体は下向きに流れるようにしてくださ
い。
• メータチューブを流体で満管の状態に保ってください。
• メータを通る流れを停止させるためにバルブを使用する場合、バルブはメータより
下流側に設置してください。
• メータにかかる曲げ応力とねじれ応力は最小限に抑えてください。配管のずれを調
整する目的でメータを使用しないでください。
• メータには外部の支えは必要ありません。センサは取付け方向にかかわりなくフラ
ンジで支えらています。
• 端子箱を使ってメータを持ち上げないでください。
• 端子箱を踏み台にしないでください。
• 端子箱のネジを外して回転させないでください。ワイヤが破損します。
• 吊り下がった管にメータを取り付けないでください。
• メータを引っ張ったり掴んだりして位置を調整しないでください。
1.5
設置説明書
温度の制限
温度のタイプ 最小 最大
プロセス温度
周囲温度
80.0 °C 以上のプロセス温度の場合は、エクステンダマウント端子箱 (電子部インターフ
ェースコード H) を使ってください。
7
-40.0 °C 180.0 °C
-40.0 °C 80.0 °C

計画 設置説明書
2019 年 2 月 MMI-20053570
8
マイクロモーション
TA
シリーズ

設置説明書 取り付け
MMI-20053570 2019 年 2 月
2
2.1
取り付け
メータを取り付ける
基本的な配管手順に従い、プロセス接続口にかかるトルクおよび曲げ負荷をできるだけ
小さくしてください。
前提条件
設置チェックリストとベストプラクティスをお読みでない場合は目を通しておいてく
ださい。設置チェックリスト およびベストプラクティス を参照してください。
手順
次の図を参考にメータを取り付けてください。
設置説明書
9

取り付け 設置説明書
2019 年 2 月 MMI-20053570
10
マイクロモーション
TA
シリーズ

設置説明書 配線
MMI-20053570 2019 年 2 月
3
3.1
配線
タンタル配線
• センサとトランスミッタ間の 9 線ケーブルは 304.80 m に制限されています。
• スマートメータ性能検証 (SMV) アプリケーションを使用する場合、9 線ケーブルは
最長 18.29 m に制限されます。
• SMV アプリケーションには、
ださい。
危険
センサの取付け環境が、
るようにしてください。危険場所において本質安全要件に適合していない場合、爆発な
どの恐れがあります。
注意
すべての筐体カバーと電線管接続口をしっかり閉めてください。筐体を適切に密封し
ないと、
す。すべてのガスケットと O リングを点検し、グリースを塗布します。
電子機器が湿気にさらされて、誤測定や流量計の故障が生じる可能性がありま
センサの防爆認定タグに記載されている危険場所要件に適合す
テフロン™がコーティングされたケーブルを使用してく
3.1.1
9 線ケーブルの接続
手順
1.
マイクロモーション
従ってケーブルを準備し、取付けてください。
2. 個々のワイヤの外皮を取った端部を端子箱の端子ブロックに接続します。ケー
ブルは剥がれた状態のままにしておかないでください。
端子ブロック番号 配線の色
9
線流量計ケーブル準備および取付けマニュアル
の説明に
設置説明書
1 青
11

配線 設置説明書
2019 年 2 月 MMI-20053570
端子ブロック番号 配線の色
2
3
4
5
6
7
8
9
シールド
グレー
緑
白
オレンジ
黄
紫
赤
茶
3. ワイヤの色を合わせてください。トランスミッタや別置型コアプロセッサの配
線については、トランスミッタの取扱説明書を参照してください。
4. ネジを締めてワイヤを固定します。
5. ガスケットが完全な状態であることを確認し、端子箱カバーとすべての筐体カバ
ーをしっかり締めてください。
6. 信号および電源の配線手順については、トランスミッタの設置説明書を参照して
ください。
12
マイクロモーション
TA
シリーズ

設置説明書 接地
MMI-20053570 2019 年 2 月
4
接地
メータは、現場で適用される規格に従って接地する必要があります。お客様の責任にお
いて、適用するすべての規格を把握し、適合させてください。
前提条件
接地方法については、次のガイドを参照してください。
•
欧州ではほとんどの場合、
用されます。
• 米国とカナダでは、ISA 12.06.01 の Part 1 で関連用途とその要件の例が提示されてい
ます。
該当する外部規格がない場合は、センサの接地について次のガイドラインに従ってくだ
さい。
• 2.08 mm
• すべてのアース線をできるだけ短くし、インピーダンスを 1 Ω 未満にしてください。
• アース線を地面に直接地面するか、または工場の規定に従ってください。
注意
流量計は直接接地するか、または工場の接地要件に従ってください。不適切な接地は、
測定誤差の原因となります。
² 以上の銅線を使用してください。
IEC 60079-14 (特に 16.2.2.3 項および 16.2.2.4 項)が適
手順
• 配管の接続部を確認します。
• 配管の接続部が接地されている場合、
業は必要ありません(地域の規定がある場合を除く)。
• 配管の接続部が接地されていない場合は、センサ電子部の接地ネジにアースケー
ブルを接続します。
ヒント
センサ電子部とは、トランスミッタ、コアプロセッサ、および端子箱を意味しま
す。接地ネジは内部または外部のどちら側でも構いません。
センサは自動的に接地されるため、特に作
設置説明書
13

接地 設置説明書
2019 年 2 月 MMI-20053570
14
マイクロモーション
TA
シリーズ

設置説明書
MMI-20053570 2019 年 2 月
センサケースのパージ手順
5
センサケースのパージ手順
前提条件
以下を揃えてから、パージ手順を実行してください。
• テフロン™テープ
• センサケースのパージに十分な量のアルゴンまたは窒素ガス
パージプラグをセンサケースから外した場合は、その都度ケースを再パージする必要が
あります。
手順
1. プロセスをシャットダウンするか、または制御装置を手動操作に設定します。ケ
ースのパージ手順を実行する前に、プロセスをシャットダウンするか、または制
御装置を手動に設定してください。流量計の動作中にパージ手順を実行すると、
測定精度に影響し、流量信号が不正確になることがあります。
2. センサケースから両方のパージプラグを取外します。パージラインを使用中の
場合は、パージラインのバルブを開きます。
危険
• ラプチャーディスクの圧力逃がし部付近には人や物を近づけないでくださ
い。センサからの高圧流体によって重度のケガまたは死亡事故が発生する可
能性があります。人と機器が圧力逃がし部から排出される流体にさらされな
いように、センサの向きを決める必要があります。
• パージプラグを取り外す際には、十分注意して行ってください。パージプラ
グを取り外した場合、センサ筐体は圧力容器として機能しないので、流体が
ユーザに接触する危険があります。
• センサケースを不適切に加圧すると、負傷する危険性があります。
注意
ラプチャーディスクを囲む円盤膜が損傷しないように、パージフィッティングを
取り外す時には必ずネジプロテクタを使用してください。
3. テフロンテープをパージプラグに 2~3 回巻きつけて、パージプラグの準備をし
てください。
4. 窒素またはアルゴンガスをパージ注入口に接続するか、パージライン注入口を開
きます。排出口は開けたままにしておきます。
• センサケース内に水分、錆、ゴミなどの異物が混入しないように、十分に注
意してください。
• パージガスが空気より重い場合(アルゴンなど)は、パージ注入口を排出口
より下に設置します。そうすると、パージガスが下部から上部に向けて空気
と入れ換わります。
設置説明書
15

センサケースのパージ手順 設置説明書
2019 年 2 月 MMI-20053570
• パージガスが空気よりも軽い場合(窒素など)は、パージ注入口を排出口よ
りも高い位置に設置します。これで、パージガスが上部から下部に向けて空
気と入れ換わります。
5. 注入口とセンサケースの間を確実に密閉し、パージ中にケースやパージラインに
空気が吸い込まれないようにします。
6. センサにパージガスを供給します。
大気を不活性ガスに完全に置き換えるのに必要な時間を、パージ所要時間と呼び
ます。ケースをパージするのに必要な時間は、ラインのサイズが大きいほど長く
なります。パージラインを使用している場合は、パージラインの体積分だけパー
ジ時間を延長する必要があります。
注
パージガス圧は 50.0 kPa 未満に保ってください。
7. 適切な時間でガス供給を停止して、すぐにパージプラグでパージ排出口と注入口
を密閉します。
センサケースを加圧しないでください。パージ中にケースの内圧が大気より高
くなった場合は、流量計の密度測定の精度が低下します。
8. 大気がセンサケースに吸引されないようにパージフィッティングシールを密閉
してください。
16
マイクロモーション
TA
シリーズ

設置説明書
MMI-20053570 2019 年 2 月
設置説明書
17

*MMI-20053570*
MMI-20053570
Rev. AC
2019
エマソン
ズ
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〒 140-0002
T 03–5769–6803
F 03-5769-6844
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