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Micro Motion™ 5700 トランスミッタ
PROFIBUS® -PA の設置説明書
設置説明書
MMI-20077223 , Rev AA
2020 年 8 月
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安全上の注意事項
本マニュアル全体を通じて、人員や機器を保護するための安全上の注意事項を示します。次の手順に進む前に、安全上の各注
意事項をよくお読みください。
安全および各種認定についての情報
欧州指令に適合するには、Micro Motion 製品を本説明書に従って正しく取り付ける必要があります。本製品に適用される欧州
指令については、EU 適合宣言を参照してください。適用されるすべての欧州指令と EU 適合宣言の関連書類、ATEX 設置図面
と説明については www.emerson.com にアクセスして入手するか、弊社カスタマケアセンターへお問い合わせください。
圧力容器指令に適用される機器に添付されている情報は、www.emerson.com から入手できます。
欧州における危険場所での取り付けについては、該当する国や地域の規定が当てはまらない場合は EN 60079-14 のガイドライ
ンに従ってください。
その他の情報
製品仕様の詳細については、製品仕様書を参照してください。トラブルシューティングについては、設定に関する取扱説明書
を参照してください。製品仕様書と取扱説明書については、弊社ウェブサイト www.emerson.com をご覧ください。
返品について
弊社では製品の返品手続きが定められております。これは、弊社従業員の作業環境の安全性を維持する上で重要な要件となっ
ております。マイクロモーションが指定する手順に従わない場合、返品を受け付けることはできません。
返品手続きの詳細については、弊社ウェブサイト(www.emerson.com) をご覧いただくか、弊社カスタマサービス部門まで
お電話でご連絡ください。
エマソン流量計カスタマーサービス
E メール:
• 世界共通:flow.support@emerson.com
• アジア太平洋地域:APflow.support@emerson.com
電話:
南北アメリカ
合衆国
カナダ
メキシコ
アルゼンチン
ブラジル
チリ
ペルー
800-522-6277
+1 303-527-5200
+52 55 5809 5300
+54 11 4837 7000
+55 15 3413 8000
+56 2 2928 4800
+51 15190130
欧州および中東 アジア太平洋地域
英国およびアイル
ランド
オランダ
フランス
ドイツ
イタリア
中央・東ヨーロッ
パ
ロシア/CIS
エジプト
オマーン
カタール
クウェート
南アフリカ
サウジアラビア
アラブ首長国連邦
0870 240 1978
+31 (0) 704 136
666
+33 (0) 800 917
901
0800 182 5347
+39 8008 77334
+41 (0) 41 7686
111
+7 495 995 9559
0800 000 0015
800 70101
431 0044
663 299 01
800 991 390
800 844 9564
800 0444 0684
オーストラリア
ニュージーランド
インド
パキスタン
中国
日本
韓国
シンガポール
タイ
マレーシア
800 158 727
099 128 804
800 440 1468
888 550 2682
+86 21 2892 9000
+81 3 5769 6803
+82 2 3438 4600
+65 6 777 8211
001 800 441 6426
800 814 008
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設置説明書 目次
MMI-20077223 2020 年 8 月
目次
第 1 章 ご使用の前に..............................................................................................................5
1.1 本説明書について.......................................................................................................................5
1.2 危険に関するメッセージ............................................................................................................5
1.3 関連資料......................................................................................................................................6
第 2 章 計画........................................................................................................................... 7
2.1 設置チェックリスト................................................................................................................... 7
2.2 レトロフィット設置に関するその他の注意事項....................................................................... 8
2.3 電源の要件..................................................................................................................................8
第 3 章 取り付けおよびセンサ配線....................................................................................... 11
3.1 一体型トランスミッタの取り付けおよびセンサ配線.............................................................. 11
3.2 トランスミッタの取付け..........................................................................................................11
3.3 センサへの別置型トランスミッタの配線................................................................................ 15
3.4 流量計構成部の接地................................................................................................................. 17
3.5 センサについているトランスミッタの回転 (オプション)....................................................... 18
3.6 トランスミッタでのユーザインターフェースの回転(オプション).....................................20
3.7 別置型トランスミッタのセンサ配線端子箱の回転(オプション) ....................................... 21
第 4 章 チャンネルの配線.....................................................................................................23
4.1 5700 トランスミッタの設置タイプ..........................................................................................23
4.2 使用可能なチャンネル..............................................................................................................23
4.3 配線チャンネルの場所..............................................................................................................24
4.4 I/O 配線..................................................................................................................................... 25
4.5 FISCO-入力エンティティパラメータ........................................................................................ 27
4.6 非危険場所での配線................................................................................................................. 27
4.7 危険場所での配線.....................................................................................................................30
第 5 章 電源の配線............................................................................................................... 35
第 6 章 PROFIBUS-PA 通信に対応するための 5700 の設定..................................................... 37
6.1 アドレス指定............................................................................................................................ 37
第 7 章 トランスミッタへの電源投入....................................................................................39
第 8 章 ガイド付きセットアップ...........................................................................................41
第 9 章 ディスプレイコントロールの使用............................................................................. 43
第 10 章 使用可能なサービスポート接続................................................................................ 45
設置説明書
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目次 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
4 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 ご使用の前に
MMI-20077223 2020 年 8 月
1 ご使用の前に
1.1 本説明書について
本説明書では、5700 トランスミッタの計画、取付け、配線、初期セットアップについて説明します。
PROFIBUS-PA 本トランスミッタの詳細な設定、保守、トラブルシューティング、またはサービスについて
は、取扱説明書を参照してください。
本説明書の内容は、ユーザが基本的なトランスミッタとセンサの設置、設定、および保守の概念と手順を
理解していることが前提です。
1.2 危険に関するメッセージ
このドキュメントでは、ANSI 標準 Z535.6-2011(R2017)を基に、危険に関するメッセージに対し次の基
準を使用します。
危険
危険な状況を回避しない場合、重大なケガまたは死亡事故が発生します。
警告
危険な状況を回避しない場合、重大なケガまたは死亡事故が発生する可能性があります。
注意
危険な状況を回避しない場合、軽度または中程度のケガが発生するか、発生する可能性があります。
通知
状況を回避しない場合、データ損失、物的損害、ハードウェアの損傷、またはソフトウェアの損傷が発生
する可能性があります。人身事故が生じる確たるリスクはありません。
物理的アクセス
通知
許可されていない人員の場合、エンドユーザーの危機に重大な損傷を引き起こしたり、誤まった設定を
行ったりする可能性があります。意図的または偶発的なあらゆる不正使用から保護してください。
物理的なセキュリティは、どのセキュリティ計画にとっても重要な部分であり、システムを保護する上で
必要不可欠です。ユーザーの資産を保護するために、物理的アクセスを制限してください。これは、施設
内で使われるすべてのシステムが対象です。
設置説明書
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ご使用の前に 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
1.3 関連資料
製品に関する全資料は、製品に付属の製品資料 DVD または www.emerson.com で入手できます。
詳細については、以下の資料のいずれかを参照してください。
• Micro Motion 5700
• PROFIBUS®-PA
• PROFIBUS-PA
• センサ設置説明書
フィールドバス用
ユーザーおよび設置ガイドライン
プロダクト・データ・シート
Micro Motion 5700
トランスミッタ: 設定および使用説明書
6 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書
MMI-20077223 2020 年 8 月
計画
2 計画
2.1 設置チェックリスト
□ 可能な範囲で、トランスミッタは直射日光の当たらない場所に設置してください。危険場所の防爆認
定の内容によっては、トランスミッタの環境条件はさらに厳しくなる場合があります。
□ 危険場所にトランスミッタを取り付ける予定の場合:
警告
— トランスミッタが適切な危険場所の防爆認証を取得していることを確認してください。各トラン
スミッタのハウジングには、危険場所の防爆認定タグが取り付けられています。
— トランスミッタとセンサ間をつなぐケーブルが、危険場所要件を満たしているか確認してくださ
い。
— ATEX/IECEx を設置する場合は、製品に付属の Product Documentation DVD または
www.emerson.com で入手可能な、ATEX/IECEx の正式な説明書に記載されている安全上の注意事項
に必ず従ってください。
□ 適切なケーブル、設置に必要なケーブル取り付け部品が揃っていることを確認してください。トラン
スミッタとセンサ間の配線では、最大ケーブル長が 305 m を超えないようにしてください。
□ それぞれの接続に合わせて以下のケーブルを使用してください。
— PROFIBUS-PA 端子用に認可された PROFIBUS-PA ケーブル
— すべての出力接続: シールド付きツイストペア計装ケーブル
□ 電線管接続口またはトランスミッタディスプレイを上向きにする場合を除き、トランスミッタを取り
付ける際に方向を考慮する必要はありません。
電線管接続口またはトランスミッタディスプレイを上向きにしてトランスミッタを取り付けると、ト
ランスミッタハウジングが結露して、トランスミッタが損傷する危険があります。
以下に、トランスミッタの適切な向きを例示します。
推奨される向き その他の向き
□ 計測器は、次の条件を満たす場所と角度に取り付けます。
— トランスミッタのハウジングカバーを開けることができるくらいの隙間を設けること。配線アク
セスポイントで 203 mm ~ 254 mm の隙間を設けて取り付けること。
— トランスミッタへのケーブル配線を設置できる場所を選ぶこと。
— トラブルシューティング時、作業しやすいように、すべての配線端子に対して十分な空間を設ける
こと。
設置説明書
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計画
2020 年 8 月 MMI-20077223
設置説明書
2.2 レトロフィット設置に関するその他の注意事項
□ トランスミッタの設置では、入出力および電源接続に 76 mm ~ 152 mm の追加配線が必要な場合があ
ります。この長さが、現在設置されている配線の長さに追加されることになります。新規設置に必要
な追加分の配線があることを確認してください。
□ 既存のトランスミッタを取り外す前に、現在設置されているトランスミッタの設定データを必ず記録
してください。新しく設置したトランスミッタの初回起動時、ガイド付きセットアップを通じて、メ
ータの設定を行う必要があります。
次の情報をメモしてください(該当する場合)。
バリアブル
タグ
質量流量単位
体積流量単位
密度単位
温度単位
校正パラメータ(9 線式の設置のみ)
流量校正係数 FCF (流量校正または流量校正係数):
密度校正係数 — D1:
機能ブロック設定
チャンネル割り当て
L_タイプ
設定
— D2:
— K1:
— K2:
— TC:
— FD:
XD_スケーリング(工学単位割り当
て)
機器アドレス
ID の選択
2.3 電源の要件
自動切換式 AC/DC 入力、電源電圧を自動認識:
• 85~240 VAC、50/60 Hz、6 W (通常)、11 W (最大)
• 18~100 VDC、6 W (通常)、11 W (最大)
8 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 計画
MMI-20077223 2020 年 8 月
注
DC 電源の場合:
• これらの要件は、ケーブルごとに 1 台のトランスミッタを設置することを前提としています。
• 始動時、電源はトランスミッタあたり最小 1.5 アンペアの短時間電流を供給し、電圧が 18 VDC を下回
らないようにする必要があります。
• 電源ケーブルの長さと導体部の直径は、負荷電流が 0.7 A の場合に電源端子で最低 18 VDC 供給できる
ものを選定する必要があります。
ケーブルサイズ選定の計算式
M = 18V + (R x L x 0.5A)
• M:最小電源電圧
• R:ケーブル抵抗値(Ω/フィート単位)
• L:ケーブル長(フィート単位)
20.0 °C での通常の電源ケーブル抵抗値
ワイヤゲージ 抵抗
14 AWG
16 AWG
18 AWG
20 AWG
2.5 mm
1.5 mm
1.0 mm
0.75 mm
0.50 mm
2
2
2
2
2
0.0050 Ω/フィート
0.0080 Ω/フィート
0.0128 Ω/フィート
0.0204 Ω/フィート
0.0136 Ω/m
0.0228 Ω/m
0.0340 Ω/m
0.0460 Ω/m
0.0680 Ω/m
2.3.1 センサとトランスミッタ間の最大ケーブル長さ
個別に設置されるセンサとトランスミッタ間の最大ケーブル長は、ケーブルの種類によって異なります。
ケーブルの種類 ワイヤゲージ 最大長さ
4 線別置型用 Micro Motion 指定ケーブル適用なし • 305 m、非防爆
• 152 m、IIC 防爆センサ
• 305 m、IIB 防爆センサ
9 線別置型用 Micro Motion 指定ケー
ブル
客先手配の 4 線ケーブル
設置説明書
適用なし
VDC 0.326 mm² 91 m
VDC 0.518 mm² 152 m
18 m
9
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計画 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
ケーブルの種類 ワイヤゲージ 最大長さ
VDC 0.823 mm² 305 m
RS-485 0.326 mm² 以上
305 m
10 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
3 取り付けおよびセンサ配線
3.1 一体型トランスミッタの取り付けおよびセンサ配線
一体型トランスミッタには、個別の取り付け要件はありません。また、トランスミッタとセンサの間の配
線を接続する必要はありません。
3.2 トランスミッタの取付け
トランスミッタを取り付ける場合は、次の 2 つのオプションから選択できます。
• トランスミッタを壁面または平面に取り付ける。
• トランスミッタを計器用ポールに取り付ける。
3.2.1 壁面または平面へのトランスミッタの取付け
前提条件
• プロセス環境での耐久性がある 8 mm~1.25 (5/16~18) の固定具を推奨します。Micro Motion では、
ボルトまたはナットを標準品として提供していません (汎用ボルトとナットはオプションとして入手
可能)。
• 表面が平らで固く、振動せず、過度に動いたりしないことを確認してください。
• 必要な工具、トランスミッタに付属の取り付けキットがあることを確認してください。
手順
1. ブラケットをトランスミッタに取り付け、ネジを 9.04 N m~10.17 N m のトルクで締めてください。
図 3-1 : アルミニウム製トランスミッタへのブラケットの取付け
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
図 3-2 : ステンレス鋼製トランスミッタへのブラケットの取付け
2. 壁面取付けによる設置の場合、ブラケットを目的の位置にしっかり取り付けます。
図 3-3 : アルミニウム製トランスミッタの壁面取付けのブラケットと寸法
A. 71 mm
B. 71 mm
12 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
図 3-4 : ステンレス鋼製トランスミッタの壁面取付けのブラケットと寸法
A. 190.8 mm
B. 93.2 mm
3. アルミニウム製トランスミッタの場合、壁面または計器用ポールに固定したブラケットにトランス
ミッタ取付けブラケットを取り付けます。
図 3-5 : 取付けブラケットへのアルミニウム製トランスミッタの取付けと固定
ヒント
取付けブラケットの穴がずれないように、すべての取り付け用ボルトを所定の位置に入れてから締めて下
さい。
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
3.2.2 トランスミッタのポールへの取り付け
前提条件
• 計器用ポールは底の部分から少なくとも 305 mm の高さがあり、直径が 51 mm 未満であることを確認
してください。
• 必要な工具、およびトランスミッタに付属の計器用ポール取り付けキットが揃っていることを確認し
てください。
手順
ポールに取り付ける場合、U 字型ボルトの取り付け部品を計器用ポールに取り付けます。
図 3-6 : アルミニウム製トランスミッタの場合のポールブラケットの取付け
14 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
図 3-7 : ステンレス鋼製トランスミッタのポールブラケットの取付け
3.3 センサへの別置型トランスミッタの配線
次の手順に従って、4 線または 9 線別置型トランスミッタをセンサに配線してください。
前提条件
• センサ関連ドキュメントに記載の 4 線ケーブルを用意します。
• Micro Motion 9
• センサ関連ドキュメントの説明に従って、コアプロセッサ一体型センサまたは端子箱にケーブルを接
続します。製品に関する全資料は、製品に付属の製品資料 DVD または www.emerson.com で入手でき
ます。
線流量計ケーブル準備および取付けマニュアル
に記載の 9 線ケーブルを用意します。
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
手順
1. トランスミッタからセンサへの配線部カバーを取り外すと、端子コネクタが確認できます。
図 3-8 : トランスミッタからセンサへの配線部カバーの取り外し
2. センサ配線ケーブルをトランスミッタ配線部内に入れます。
図 3-9 : センサ配線のフィールドスルー
3. 適切な端子にセンサの配線を接続します。
重要
4 線ケーブルドレイン線をケーブルのセンサ/コアプロセッサ側でのみ終端処理をします。詳細は、
センサの設置説明書でご確認ください。4 線ケーブルドレイン線を 5700 端子箱内にある接地ねじ
に接続しないでください。
• 4 線終端接続については、図 3-10 を参照してください。
• 9 線終端接続については、図 3-11 を参照してください。
16 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
図 3-10 : 4 線のトランスミッタからセンサへの配線接続
図 3-11 : 9 線のトランスミッタからセンサへの配線接続
注
9 線ケーブルの 4 本のドレイン線を端子箱内にある接地ねじに接続します。
4. トランスミッタからセンサへの配線部カバーを元に戻し、ねじを 1.58 N m~1.69 N m のトルクで締
めます。
3.4 流量計構成部の接地
4 線または 9 線別置型設置の場合、トランスミッタとセンサを個別に接地します。
前提条件
通知
接地が不適切だと、測定が正確に行われなかったり、計測器が故障したりすることがあります。
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
警告
危険場所で本質安全の要件を満たさない場合、爆発が生じて、死に至るか重傷を負うおそれがあります。
注
ヨーロッパにおける危険場所での取付けについては、EN 60079-14 または該当する国の規定に従ってくだ
さい。
国の規定がない場合は、以下の接地に関するガイドラインに従ってください。
• 14 AWG (2.08 mm2) 以上の銅線を使用してください。
• すべてのアース線をできるだけ短くし、インピーダンスを 1 Ω 未満にしてください。
• アース線を地面に直接地面するか、または工場の規定に従ってください。
手順
1. センサ取扱説明書の手順に従い、センサを接地します。
2. トランスミッタの内部接地ネジまたは外部接地ネジを使用し、該当する現地の規定に従ってトラン
スミッタを接地します。
• 接地端子は、電源配線内部にあります。
• 外部接地ネジは、トランスミッタ側面のタグの下にあります。
3.5 センサについているトランスミッタの回転 (オプショ
ン)
一体型の設置では、センサについているトランスミッタを 45°毎に 360º まで回転させることができます。
手順
1. 4 mm 六角棒スパナを使用し、トランスミッタヘッドを固定しているクランプを緩めて取り外しま
す。
図 3-12 : センサクランプの取り外し
18 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
2. トランスミッタをゆっくりとまっすぐ上に持ち上げ、目的の位置まで回します。
トランスミッタは 8 つの位置のうち任意の位置に回転させることができますが、360°に回り切らな
いようにする止め具があります。
図 3-13 : トランスミッタヘッドの回転
3. トランスミッタをゆっくりとベース上に下ろし、ロック位置にあることを確認します。
4. クランプを元の位置に再度取り付け、キャップネジを締めます。3.16 N m~3.39 N m のトルクで締
めます。
図 3-14 : センサクランプの再装着
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
3.6 トランスミッタでのユーザインターフェースの回転
(オプション)
トランスミッタ電子モジュールのユーザインターフェースは元の位置から 90°、180°、または 270°の位置
に回転させることができます。
図 3-15 : ディスプレイ部品
A.
トランスミッタ筐体
B.
サブベゼル
C.
ディスプレイモジュール
D.
ディスプレイ留めネジ
E.
エンドキャップクランプ
F.
キャップ留めネジ
G.
ディスプレイカバー
手順
1. 機器の電源を切ります。
警告
トランスミッタが危険場所にある場合は、電源を切ってから 5 分待ってください。そうしないと、
爆発して死亡事故またはケガを負うおそれがあります。
2. エンドキャップクランプを緩めて回転させて、カバーにあたらないようにします。
3. ディスプレイカバーを反時計回りに回転し、メイン筐体から取り外します。
4. ディスプレイモジュールを押さえながら、ディスプレイの取付ネジを慎重に緩めます。
5. ディスプレイモジュールをメイン筐体から慎重に引き抜きます。
6. ディスプレイモジュールを目的の位置まで回転させます。
7. ディスプレイモジュールをコネクタにそっと押し込みます。
8. ディスプレイのネジを締めます。
20 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 取り付けおよびセンサ配線
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9. ディスプレイカバーを本体に装着します。
10. ディスプレイカバーが完全に閉まるまで時計回りに回転させます。
11. キャップ留めネジを締めて、エンドキャップクランプを再び取り付けます。
12. トランスミッタの電源を再び入れます。
3.7 別置型トランスミッタのセンサ配線端子箱の回転(オ
プション)
別置型の設置の場合、トランスミッタのセンサ配線端子箱を± 180º に回転させることができます。
手順
1. 4 mm 六角棒スパナを使って、センサ配線端子箱を固定しているクランプを緩めて外します。
図 3-16 : クランプの取り外し
2. 端子箱を目的の位置までゆっくりと回します。
端子箱はプラスまたはマイナス方向の任意の位置まで 180 度回転させることができます。
図 3-17 : センサ配線端子箱の回転
3. 端子箱を新しい位置にゆっくりと合わせ、その位置でロックされたことを確認します。
設置説明書
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取り付けおよびセンサ配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
4. クランプを元の位置に再び取り付けてキャップ留めネジを締めます。3.16 N m~3.39 N m のトル
クで締めます。
図 3-18 : クランプの再装着
22 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
4 チャンネルの配線
4.1 5700 トランスミッタの設置タイプ
警告
危険場所にトランスミッタを設置する場合は製品に同梱されているか Emerson の Web サイトから入手
できる Micro Motion 認可の説明書を参照してください。危険場所で不適切な設置を行うと、爆発してケ
ガまたは死亡事故が生じるおそれがあります。
A.
危険場所
B.
安全場所
C. 2
線信号ケーブル
D. PROFIBUS-PA
E.
バリア
F.
外部カプラ
G. 4-20 mA
H.
周波数出力
I. PROFIBUS DP
J.
信号入力装置
K.
信号入力装置
L. PROFIBUS DP
電流出力
マスタ
4.2 使用可能なチャンネル
信号 チャンネル A
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
PROFIBUS-PA x
配線端子
チャンネ
ルオプシ
(1)
ョン
x
チャンネル B チャンネル C
IS mA 出力 IS 周波数出力
IS ディスクリート
出力
x
x
(1)
設置説明書
本質安全防爆電源で給電される場合、チャンネル
B と C
の出力は本質安全防爆となります。
23
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5700 PA
AVAILABLE CHAN NEL CONFIG URATIONS
NOTES:
A
B
C
PROFIBUS
PA
NOT USED
NOT USED
mA
F0 D0
SERIAL/TAG # :
チャンネルの配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
4.3 配線チャンネルの場所
手順
1. 配線アクセスカバーを外すと、I/O 配線端子ブロックのコネクタが確認できます。
2. 作動しているもしくは、ON になっているトランスミッタチャンネルを確認し、使用可能なオプシ
図 4-1 : 作動しているチャンネルの ID
3. トランスミッタのハウジングカバーの内側にあるラベルにチャンネルと配線設定を記録します。
図 4-2 : チャンネルと配線設定のラベル
ョンに基づいて配線する設定のタイプを特定します。
24 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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)
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設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
4.4 I/O 配線
5700 トランスミッタを PROFIBUS-PA で配線する場合は、このセクションの図を参照してください。
重要
トランスミッタは FISCO または FNICO のいずれかの認可を受けています。FISCO 認可のトランスミッタ
の場合、バリアが必要です。
図 4-3 : 5700 PROFIBUS-PA の配線
A. PROFIBUS DP
B. DP/PA
C.
配線仕様に従った
D.
バスの電源
E.
スパーとネットワーク間の配線仕様
F.
端子
1 と 2
注
通信端子 (1 と 2) には極性の区別はありません。
カプラ
ネットワーク
PROFIBUS-PA
ネットワーク
設置説明書
25
Page 26

&'
3,
*1
)
A B
(
+
.
0
-
/
2
5
7
4
6
チャンネルの配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
ネットワーク例
A.
非危険区域
B.
危険場所
C.
電源
D. PROFIBUS DP
E. DP
機器
マスタ(
PLC
)
F. PROFIBUS DP
G.
標準カプラ
H. PA
フィールド機器
B1
I. PROFIBUS-PA
フィールド機器
J. PA
K. PA
フィールド機器
L. PA
フィールド機器
M. PA
フィールド機器 「Bn」
N.
外部カプラ
O. PA
フィールド機器
B2
B3
B4
A1
P. PROFIBUS-PA
Q. PA
フィールド機器
R. PA
フィールド機器
S. PA
フィールド機器
T. PA
フィールド機器 「An」
A2
A3
A4
26 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書
チャンネルの配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
4.5 FISCO-入力エンティティパラメータ
FISCO 認可の入力エンティティパラメータについては、このセクションの表を参照してください。
パラメータ PROFIBUS-PA 出力
電圧 (Ui)
電流 (Ii)
電力 (Pi)
内部キャパシタンス (Ci)
内部インダクタンス (Li)
33V
380 mA
5.32 W
0.27 nF
5 µH
4.6 非危険場所での配線
防爆が施された、火の気のない非危険場所では、次の手順に従ってください。
4.6.1 非危険場所での mA 出力の配線
前提条件
警告
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全基準に従って実施
してください。
手順
適切な出力端子とピンに配線します。
図 4-4 : mA 出力の配線
A. mA
C. 10~30 VDC
D.
出力
B.
チャンネル
ループ抵抗
E.
計測器
B
(最大)
関連情報
mA 出力のループ抵抗
設置説明書
27
Page 28

チャンネルの配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
mA 出力のループ抵抗
図 4-5 : mA 出力: ループ抵抗
A.
ループ抵抗器
B.
供給電圧
C. Rmax =
D. Rmin =
(Ω)
VDC (V)
許可されたループ抵抗器の最大値
必要なループ抵抗の最小値
ループ抵抗の式
Rmax = (Vsupply − 10V) / 0.023
Rmin = 0 Ω, Vsupply ≤ 25V
Rmin = 200 Ω, Vsupply > 25V
4.6.2 非危険場所での周波数出力またはディスクリート出力の配
線
周波数出力またはディスクリート出力を防爆が施された、火の気のない安全な場所に配線します。
前提条件
警告
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全基準に従って実施
してください。
手順
適切な出力端子とピンに配線します。
28 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
Page 29

設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
図 4-6 : 計測システムに接続した場合の FO と DO の配線
A.
周波数出力またはディスクリート出力
B.
チャンネル
C. 8~30 VDC
D.
負荷抵抗器
• Rmax = (Vsupply – 6V) / 0.003 (
C
(最大)
(24V
電源には
500 Ω
抵抗値を推奨)もう一方の負荷抵抗値には、次の式を使用します。
許可されている負荷抵抗器の最大値
)
• Rmin = 250 Ω (
E.
カウンタ
図 4-7 : リレーまたはインジケータを使用する場合の DO 配線
A.
ディスクリート出力
B.
チャンネル
C. 8~30 VDC
D.
リレーまたはインジケータ
電流
= (Vsupply – 0.8V) / (1690 Ω + D
関連情報
非危険場所での周波数出力の高/低電圧
必要な負荷抵抗の最小値
C
(最大)
の抵抗
)
[Ω])
設置説明書
29
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チャンネルの配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
非危険場所での周波数出力の高/低電圧
図 4-8 : 24VDC 電源
A.
出力電圧
B.
負荷抵抗
C.
低電圧
D.
高電圧
E.
電圧 (ボルト
F.
時間
(V)
RL (Ω)
)
高/低電圧の式
高電圧 ≈ (Vsupply – 0.8) × RL / (1706 + RL)
低電圧 ≈ 0.0007 × RL
4.7 危険場所での配線
危険場所では、次の手順に従ってください。
警告
危険場所で不適切な取付けを行った場合、爆発する危険性があります。トランスミッタの設置には、トラ
ンスミッタの危険分類タグに準拠する場所でのみ行ってください。
4.7.1 危険場所のパラメータ
入力エンティティパラメータ
パラメータ 4~20mA 出力 周波数出力とディスクリート出力
電圧 (Ui)
電流 (Ii)
電力 (Pi)
30 V 30 V
484 mA 484 mA
2.05 W 2.05 W
内部キャパシタンス
(Ci)
30 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
0.27 nF 11.27 nF
トランスミッタ
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設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
パラメータ 4~20mA 出力 周波数出力とディスクリート出力
内部インダクタンス
(Li)
危険場所電圧
選択したバリアの開路電圧は 30 VDC (Vmax = 30 VDC) 未満である必要があります。
危険場所電流
選択したバリアの短絡電流は 484 mA (Imax = 484 mA) 未満である必要があります。
危険場所キャパシタンス
5700 PROFIBUS-PA のキャパシタンス (Ci) 値は次のとおりです。
• mA 出力 = 0.27nF
• 周波数出力 = 11.27nF
ワイヤのキャパシタンス (Ccable) に追加するこの値は、安全バリアによって指定される最大許可キャパシ
タンス (Ca) 未満にする必要があります。
トランスミッタとバリアをつなぐケーブルの最大長を計算するときには、次の計算式を使用します。
Ci + Ccable ≤ Ca
危険場所インダクタンス
5700 PROFIBUS-PA トランスミッタのインダクタンス (Li) は 5µH です。この値と現場の配線インダクタン
ス (Lcable) は、安全バリアによって指定される最大許容インダクタンス (La) 未満である必要があります。
5µH 5µH
トランスミッタとバリアをつなぐケーブルの最大長を計算するときには、次の計算式を使用します。
Li + Lcable ≤ La
4.7.2 危険場所で mA 出力を配線する
前提条件
警告
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全基準に従って実施
してください。
手順
適切な出力端子とピンに配線します。
設置説明書
31
Page 32

チャンネルの配線
2020 年 8 月 MMI-20077223
図 4-9 : 危険場所での mA 出力の配線
設置説明書
A. mA
C. 10~30 VDC
D.
G. Rbarrier
出力
B.
チャンネル
ループ抵抗
E.
計測器
F.
安全バリア
Rbarrier
B
(最大)
とループ抵抗
D
mA 出力のループ抵抗
図 4-10 : mA 出力: ループ抵抗
を合計して、適切な供給電圧
VDC (
ボルト) を決定します。
A.
ループ抵抗器
供給電圧
B.
C. Rmax =
D. Rmin =
ループ抵抗の式
Rmax = (Vsupply − 10V) / 0.023
Rmin = 0 Ω, Vsupply ≤ 25V
Rmin = 200 Ω, Vsupply > 25V
32 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
(Ω)
VDC (V)
許可されたループ抵抗器の最大値
必要なループ抵抗の最小値
トランスミッタ
Page 33

設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
4.7.3 危険場所での周波数出力またはディスクリート出力の配線
前提条件
警告
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全基準に従って実施
してください。
手順
適切な出力端子とピンに配線します。
図 4-11 : FO および DO の危険場所の配線
A.
周波数出力またはディスクリート出力
B.
チャンネル
C. 8~30 VDC
D.
負荷抵抗器
• Rmax = [(Vsupply – 6V) / 0.003] – Rbarrier (
• Rmin = 0 Ω (
E.
カウンタ
F.
安全バリア
G. Rbarrier
関連情報
危険場所での周波数出力の高/低電圧
C
(最大)
(24V
電源には
500 Ω
必要な負荷抵抗の最小値
抵抗値を推奨)もう一方の負荷抵抗値には、次の式を使用します。
許可されている負荷抵抗器の最大値
)
)
設置説明書
33
Page 34

チャンネルの配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
危険場所での周波数出力の高/低電圧
図 4-12 : 24VDC 電源と 300 Ω のバリア
A.
出力電圧
B.
負荷抵抗
低電圧
C.
D.
高電圧
E.
バリア
F.
供給電圧
G.
電圧 (ボルト
時間
H.
高/低電圧の式
高電圧 ≈ (Vsupply – 0.8) × RL / (1706 + RL + Rbarrier)
低電圧 ≈ 0.0007 × RL
(V)
RL (Ω)
)
34 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
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設置説明書 電源の配線
MMI-20077223 2020 年 8 月
5 電源の配線
ユーザ提供のスイッチを電源供給配線に取り付けることができます。
重要
低電圧指令 2014/35/EU (欧州での設置)に準拠するには、トランスミッタがスイッチの近くに配置され
ていることを確認してください。
手順
1. 配線アクセス・カバーを取り外します。
2. 電源警告フラップを開いて、電源端子の位置を確認します。
図 5-1 : 電源配線端子と機器の接地の位置
A.
電源配線端子(+ と -)
B.
機器設置
3. 次のように電源配線を接続します。
• DC 電源の場合: +端子と – 端子に接続します。
• AC 電源の場合:端子 L/L1 (ライン)端子と N/L2 (ニュートラル)端子に接続します。
4. 電源コネクタを固定している 2 本のネジを締めます。
5. 機器接地を使用し、電源供給配線を電源警告フラップの下に接地します。
設置説明書
35
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電源の配線 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
36 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
Page 37

6:6:6:
0
1
2
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4
5
6
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8
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0
1
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9
設置説明書
MMI-20077223 2020 年 8 月
PROFIBUS-PA 通信に対応するための 5700 の設定
6 PROFIBUS-PA 通信に対応するための 5700
の設定
6.1 アドレス指定
次の方法のいずれかに従って、5700 のアドレスを設定してください。
• ロータリースイッチを使ってローカルで設定
• ProLink III、ディスプレイを使ってソフトウェアから、または Set_Slave_Add コマンドを使ってクラ
ス 2 PROFIBUS-PA ホストから
6.1.1 ロータリースイッチによる 5700 PROFIBUS-PA の設定
5700 ディスプレイ回路基板の背面の 3 個のロータリースイッチを使って、トランスミッタに PROFIBUSPA ハードウェアアドレスを割り当てることができます。
有効なハードウェアアドレスは 0~125 です。ロータリーアドレスを 126 以上に設定すると、ソフトウェ
アアドレスが設定せれます。
• SW1 = 100
• SW2 = 10
• SW3 = 1
例
SW1:SW2:SW3 スイッチがそれぞれ 0、2、5 に設定した場合、5700 アドレスは (0 X 100) + (2 X 10) + (5 X
1) = 25 となります。
ハードウェアアドレス指定に関する考慮事項
• 5700 が新しいハードウェアアドレスを読み取るには、5700 の電源を入れ直す必要があります。
• 126 以上のハードウェアアドレスは無効なアドレスであり、5700 はソフトウェアアドレス指定に移行
します。
• ハードウェアアドレスが無効なアドレス(126 以上)から有効なハードウェアアドレス(125 以下)に
変わると、ソフトウェアのアドレス設定に関係なく、5700 はそのハードウェアアドレスを受け入れま
す。
設置説明書
37
Page 38

PROFIBUS-PA 通信に対応するための 5700 の設定 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
• ハードウェアアドレスが有効なアドレス(125 以下)から無効なハードウェアアドレス(126 以上)に
変わると、ソフトウェアのアドレス指定にによってアドレスが変更されるまで、5700 のアドレスは 126
のままとなります。
• 5700 はハードウェアアドレスが 126 に設定された状態で工場から出荷されます。
6.1.2 ソフトウェアによる 5700 PROFIBUS-PA の設定
ディスプレイ Menu (メニュー) → Configuration (構成) → Profibus PA Setting (Profibus PA 設
定) → Profibus PA Address (Profibus PA アドレス)
ProLink III
次の方法のいずれかに従って、5700 ソフトウェアアドレスを設定してください。
• ディスプレイから、次の操作を実行します。
• ProLink III から、次の操作を実行します。
• クラス 2 PROFIBUS-PA ホストから Set_Slave_Add コマンドを使用
Device Tools (デバイスツール) → Configuration (構成) → Communications (通
信「) → Communication (Profibus PA) (通信 [Profibus PA]) → General (全般) →
Device Address (機器アドレス)
ハードウェアのロータリースイッチが 125 以上の場合にだけ、ディスプレイまたは ProLink III を使って
5700 のアドレスを設定できます。ProLink III またはディスプレイを使って 5700 のアドレスを変更する
と、電源を入れ直した後、5700 は PROFIBUS-PA ホストと新しいアドレスで通信を開始します。
38 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
Page 39

設置説明書 トランスミッタへの電源投入
MMI-20077223 2020 年 8 月
7 トランスミッタへの電源投入
設定を有効にし、作業を実行するため、またはプロセス測定をするため、トランスミッタに電源を入れま
す。
手順
1. 警告
トランスミッタが危険場所にある場合、トランスミッタの電源が投入されている間はハウジングカ
バーを外さないでください。これらの指示に従わない場合、爆発してケガまたは死亡事故が生じる
おそれがあります。
トランスミッタとセンサのすべてのカバーおよびシールが閉じていることを確認します。
2. 電源の出力をオンにします。
トランスミッタで診断が自動的に実行されます。トランスミッタは自動切換式で、電源電圧を自動
的に検出します。DC 電源の使用時には、最小 1.5 アンペアのスタートアップ電流が必要です。診断
の実行中は、初期化アラート 009 がアクティブになります。診断は約 30 秒で完了します。スター
トアップ診断が完了すると、ステータス LED が緑になり点滅し始めます。ステータス LED がそれ以
外の動作をする場合、アラートがアクティブになっています。
次のタスク
電源投入後、センサはすぐにプロセス流体を受け入れることができますが、電子機器が熱平衡に達するま
で最長 10 分間かかることがあります。そのため、これが初期セットアップの場合、または電源が長時間
オフになっていてコンポーネントが周囲温度に達するまで時間がかかる場合、正確なプロセス測定となる
まで、約 10 分間のウォームアップが必要になります。その間、測定値が若干不安定になったり、不正確
になったりする場合があります。
設置説明書
39
Page 40

トランスミッタへの電源投入 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
40 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
Page 41

設置説明書 ガイド付きセットアップ
MMI-20077223 2020 年 8 月
8 ガイド付きセットアップ
トランスミッタの初期起動時、ガイド付きの設定画面がトランスミッタディスプレイに表示されます。こ
のツールに従い、トランスミッタの基本設定を完了できます。ガイド付きセットアップを使用すると、設
定ファイルのアップロード、トランスミッタの表示オプションの設定、チャンネルの設定、センサの校正
データの検証などを行うことができます。
設置説明書
41
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ガイド付きセットアップ 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
42 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
Page 43

設置説明書 ディスプレイコントロールの使用
MMI-20077223 2020 年 8 月
9 ディスプレイコントロールの使用
トランスミッタディスプレイのインターフェースには、ディスプレイ(LCD パネル)、表示メニューへの
アクセスやディスプレイ画面のナビゲートに使う 4 つの光学スイッチ(左、上、下、右の矢印キー)があ
ります。
手順
1. 光学スイッチをアクティブにするには、指で開口部の光をさえぎります。
レンズを使って光学スイッチを作動させることもできます。トランスミッタのハウジング・カバー
は外さないでください。
重要
一度に 1 つのスイッチしか認識しません。1 つの光学スイッチに指で直接触れてください。その
際、他のスイッチを覆わないようにしてください。
図 9-1 : 光学スイッチを作動させるための適切な指の位置
2. ディスプレイ上の矢印インジケータで、どの光学スイッチを使っているのかが分かります(例 1 と
2 を参照)。
重要
矢印キーを使う場合は、最初に光学スイッチを作動させてから、ガラス上の指を離してスイッチを
開放すると、上下左右に移動や選択を行うことができるようになります。上下に移動するときに自
動スクロールを有効にするには、適切なスイッチをアクティブにして、1 秒間押し続けます。目的
の選択項目がハイライト表示されたら、スイッチを離します。
設置説明書
43
Page 44

ディスプレイコントロールの使用 設置説明書
2020 年 8 月 MMI-20077223
図 9-2 : 例 1:トランスミッタディスプレイ上の矢印インジケータを作動させる
図 9-3 : 例 2:トランスミッタディスプレイ上の矢印インジケータを作動させる
44 PROFIBUS PA 用の Micro Motion 5700
トランスミッタ
Page 45

設置説明書 使用可能なサービスポート接続
MMI-20077223 2020 年 8 月
10 使用可能なサービスポート接続
サービスポート接続を使って、トランスミッタでのデータのダウンロードまたはアップロードを実行しま
す。
サービスポートにアクセスするには、以下を使用します。
• 市販の USB ドライブ
注
USB ドライブは FAT フォーマットである必要があります。トランスミッタは NTFS フォーマットを認
識しません。
• Micro Motion に付属の標準 USB ケーブル(5700 トランスミッタと PC を接続)
警告
トランスミッタが危険場所にある場合、トランスミッタの電源が投入されている間はハウジングカバーを
外さないでください。これらの指示に従わない場合、爆発してケガまたは死亡事故が生じるおそれがあり
ます。
サービスポート接続は、配線アクセスポイントのサービスポート警告フラップの下にあります。
設置説明書
45
Page 46

*MMI-20077223 *
MMI-20077223
Rev. AA
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