
設置説明書
MMI-20057027, Rev AB
2019 年 4 月
Micro Motion® 4200 2 線式トランスミッタ

安全および各種認定についての情報
欧州指令に適合するには、マイクロモーション製品を本説明書に従って正しく取り付ける必要があります。本製品に適用され
る欧州指令については、EU 適合宣言を参照してください。適用されるすべての欧州指令と EU 適合宣言の関連書類、ATEX 設
置図面と説明については www.emerson.com にアクセスして入手するか、弊社カスタマケアセンターへお問い合わせくださ
い。
圧力容器指令に適用される機器に添付されている情報は、www.emerson.com から入手できます。
欧州における危険場所での取り付けについては、該当する国や地域の規定が当てはまらない場合は EN 60079-14 のガイドライ
ンに従ってください。
その他の情報
製品仕様の詳細については、製品仕様書を参照してください。トラブルシューティングについては、設定に関する取扱説明書
を参照してください。製品仕様書と取扱説明書については、弊社ウェブサイト www.emerson.com をご覧ください。
返品について
弊社では製品の返品手続きが定められております。これは、弊社従業員の作業環境の安全性を維持する上で重要な要件となっ
ております。マイクロモーションが指定する手順に従わない場合、返品を受け付けることはできません。
返品手続きの詳細については、弊社ウェブサイト(www.emerson.com) をご覧いただくか、弊社カスタマサービス部門まで
お電話でご連絡ください。
エマソン流量計カスタマーサービス
E メール:
• 世界共通:flow.support@emerson.com
• アジア太平洋地域:APflow.support@emerson.com
電話:
南北アメリカ
合衆国
カナダ
メキシコ
アルゼンチン
ブラジル
800-522-6277
+1 303-527-5200
+41 (0) 41 7686
111
+54 11 4837 7000
+55 15 3413 8000
欧州および中東 アジア太平洋地域
イギリス
オランダ
フランス
ドイツ
イタリア
中央・東ヨーロッ
パ
ロシア/CIS
エジプト
オマーン
カタール
クウェート
南アフリカ
サウジアラビア
アラブ首長国連邦
0870 240 1978
+31 (0) 704 136
666
0800 917 901
0800 182 5347
8008 77334
+41 (0) 41 7686
111
+7 495 981 9811
0800 000 0015
800 70101
431 0044
663 299 01
800 991 390
800 844 9564
800 0444 0684
オーストラリア
ニュージーランド
インド
パキスタン
中国
日本
韓国
シンガポール
タイ
マレーシア
800 158 727
099 128 804
800 440 1468
888 550 2682
+86 21 2892 9000
+81 3 5769 6803
+82 2 3438 4600
+65 6 777 8211
001 800 441 6426
800 814 008
2

設置説明書 目次
MMI-20057027 2019 年 4 月
目次
第 1 章 計画............................................................................................................................... 5
1.1 本説明書について............................................................................................................................5
1.2 関連資料.......................................................................................................................................... 5
1.3 メータの構成部品............................................................................................................................5
1.4 設置タイプ.......................................................................................................................................5
1.5 設置チェックリスト........................................................................................................................7
1.6 センサとトランスミッタ間の最大ケーブル長................................................................................9
第 2 章 取付けおよびセンサ配線...............................................................................................11
2.1 一体型トランスミッタの取り付けおよびセンサ配線...................................................................11
2.2 壁面または計器用ポールへのトランスミッタの取付け............................................................... 11
2.3 9 線接続別置型トランスミッタからセンサへの配線....................................................................14
2.4 メータ構成部品の接地.................................................................................................................. 16
2.5 センサ上でのトランスミッタの回転 (オプション).......................................................................17
2.6 ディスプレイの向きの回転...........................................................................................................18
2.7 別置型トランスミッタのセンサ配線端子箱の回転(オプション) ............................................ 19
第 3 章 チャンネルの配線.........................................................................................................21
3.1 4200 トランスミッタの設置タイプ.............................................................................................. 21
3.2 使用可能なチャンネル.................................................................................................................. 22
3.3 マイクロモーションによって検証済みのバリア.......................................................................... 23
3.4 チャンネル電源要件 ..................................................................................................................... 23
3.5 配線チャンネルの場所.................................................................................................................. 27
3.6 チャンネル A 電流出力(mA) /HART 出力の配線............................................................................ 29
3.7 チャンネル B 電流出力(mA)出力の配線........................................................................................ 30
3.8 周波数/ディスクリート出力 (チャンネル B) の配線......................................................................30
3.9 電流出力(mA)/SIL 出力の配線........................................................................................................31
第 4 章 トランスミッタへの電源投入........................................................................................33
第 5 章 ガイド付きセットアップ を使用したトランスミッタの設定...........................................35
第 6 章 ディスプレイコントロールの使用................................................................................. 37
6.1 ディスプレイのバックライトの設定............................................................................................ 38
第 7 章 トランスミッタとの通信...............................................................................................39
設置説明書
iii

目次 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
iv Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書
MMI-20057027 2019 年 4 月
計画
1
1.1
1.2
計画
本説明書について
本説明書では、トランスミッタの計画、取り付け、配線、初期セットアップについて説
明します。本トランスミッタの詳細な設定、保守、トラブルシューティング、またはサ
ービスについては、取扱説明書を参照してください。
本説明書では、ユーザに以下の知識があることを前提としています。
• トランスミッタとセンサの設置、設定、保守の基本的な概念と手順
• ケガや死亡事故からの保護を規定したすべての企業、地方自治体、政府の安全基準
と要件
関連資料
トランスミッタと一緒に納品される認定文書を参照してください。または、マイクロモ
ーションのウェブサイト (www.emerson.com/flowmeasurement) から、認定文書をダウ
ンロードできます。
マイクロモーション
•
•
マイクロモーション
4200 2
4200 2
線式トランスミッタ: 設定および使用説明書
線式トランスミッタ: プロダクト・データ・シート
1.3
1.4
•
マイクロモーション
ル
•
マイクロモーション
• センサに同梱のセンサ設置説明書
• 4200 トランスミッタ搭載のコリオリ流量計に関する FMEDA 報告書、exida.com LLC
がエマソン用に作成。
4200 2
ProLink III
線式トランスミッタ: 安全計装システム用安全マニュア
使用説明書
メータの構成部品
4200 メータの構成部品は次のとおりです。
• トランスミッタ
• センサ
設置タイプ
4200 トランスミッタは次の 2 つのうちいずれかの設置タイプにより発注および納品さ
れます。トランスミッタのコードの 5 文字目が設置タイプを表します。
設置説明書
5

計画
2019 年 4 月 MMI-20057027
設置説明書
図 1-1 : 4200 トランスミッタの設置タイプの表示
トランスミッタのコードは、トランスミッタ側面に付けられているタグに記載されてい
ます。
表 1-1 : 4200 トランスミッタの設置タイプ
コード 説明
I
C
一体型
別置型
図 1-2 : 4200 トランスミッタ -- 一体型
A.
電線管接続口
B.
クランプリング
C.
センサケース
D.
トランスミッタのハウジングカバー (隠れて見えない状態
)
トランスミッタはセンサに直接取り付けられます。
トランスミッタとセンサ間は 9 線接続です。一体型設置の場合、現場での配線は不要で
す。
6 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書
MMI-20057027 2019 年 4 月
I/O 接続は 2 つのチャンネルからなり、各チャンネルは 2 線式です。トランスミッタを
動作させるには、チャンネル A に電源が必要です。チャンネル B 接続はオプションで
す。
図 1-3 : 4200 トランスミッタ -- 別置型
計画
1.5
設置説明書
A.
トランスミッタのハウジングカバー
B.
クランプリング
C.
端子箱
トランスミッタとセンサを別置で設置します。センサとトランスミッタの間の 9 線接
続は、現場で配線する必要があります。トランスミッタの電源と I/O は、現場で配線す
る必要があります。センサ接続部は端子箱内にあります。
設置チェックリスト
□ このチェックリストでは、作業員と機器を保護するため安全上の注意事項を示しま
す。次の手順に進む前に、安全上の各注意事項をよくお読みください。
□ 流量計の設置場所を選択するときには、次のガイドラインを参照してください。
— 別置型またはエクステンダ付きの電子部と共にセンサを設置する方法について
は、センサの設置説明書を参照してください。
— 温度、湿度、または振動の制限を超える場所にコンポーネントを設置しないでく
ださい。
7

計画 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
— コンポーネント間の最大距離は、ワイヤのサイズ、ワイヤのタイプ、および電源
によります。トランスミッタの端子に十分な電力が供給されるようにしてくだ
さい。
□ 危険場所にトランスミッタを設置する予定の場合:
— トランスミッタが適切な危険場所の防爆認証を取得していることを確認してく
ださい。各トランスミッタのハウジングには、危険場所の防爆認定タグが取り付
けられています。
— トランスミッタとセンサ間をつなぐケーブルが、危険場所要件を満たしているか
確認してください。
— ATEX/IECEx 認定品を設置する場合は、製品に付属の Product Documentation DVD
または www.emerson.com/flowmeasurement で入手可能な、ATEX/IECEx 防爆認可
の説明書に記載されている安全上の注意事項に必ず従ってください。
□ 適切なケーブル、設置に必要なケーブル取付け部品が揃っていることを確認してく
ださい。トランスミッタとセンサ間の配線では、最大ケーブル長が 20 m (60 ft)を
超えないようにしてください。
□ 電線管接続口が上を向いていない限り、トランスミッタはどの向きにも取り付ける
ことができます。
注意
電線管接続口またはトランスミッタディスプレイを上向きにしてトランスミッタを
取り付けると、湿気がトランスミッタハウジング内に侵入して、トランスミッタが
損傷する危険があります。
□ トランスミッタハウジング内の湿気や結露の量を最小限に抑えてください。トラン
スミッタハウジング内に湿気があると、トランスミッタが損傷するおそれがあり、
測定エラーや流量計の故障につながります。湿気や結露を最小限に抑えるには、以
下を行ってください。
— すべてのガスケットと O リングが完全な状態であることを確認する
— コンジットまたはケーブルにドリップレッグを取り付ける
— 使用したいない線接続口の開口部を密封する
— すべてのカバーが完全に閉まっていることを確認する
□ メータは、次の条件を満たす場所と向きに取り付けます。
— トランスミッタのハウジングカバーを開けることができるくらいの隙間を設け
ること。配線の接続箇所に 200~250 mm (8~10 インチ)の隙間を設けること。
— トランスミッタへのケーブル配線を設置できる場所を選ぶこと。
— トラブルシューティング時、作業しやすいように、すべての配線端子に対して十
分な空間を設けること。
8 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 計画
MMI-20057027 2019 年 4 月
1.6
センサとトランスミッタ間の最大ケーブル長
個別に設置されるセンサとトランスミッタ間の最大ケーブル長は、ケーブルの種類によ
って異なります。
ケーブルの種類
マイクロモーション 9 線接続
別置型
ワイヤゲージ 最大長
適用なし
18 m
設置説明書
9

計画 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
10 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 取付けおよびセンサ配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
2
2.1
2.2
取付けおよびセンサ配線
一体型トランスミッタの取り付けおよびセンサ
配線
一体型トランスミッタには、個別の取り付け要件はありません。また、トランスミッタ
とセンサの間にを配線を接続する必要はありません。
壁面または計器用ポールへのトランスミッタの
取付け
トランスミッタを取付ける場合は、次の 2 つのオプションから選択できます。
• トランスミッタを壁面または平面に取り付ける。
• トランスミッタを計器用ポールに取り付ける。
前提条件
• トランスミッタを壁または平面に取り付ける場合:
— 表面が平らで固く、振動せず、過度に動いたりしないことを確認してください。
— 必要な工具、トランスミッタに付属の取り付けキットがあることを確認してくだ
さい。
• トランスミッタを計器用ポールに取り付ける場合:
— 計器用ポールは底の部分から少なくとも 305 mm の高さがあり、直径が 51 mm
を超えていないことを確認してください。
— 必要な工具、およびトランスミッタに付属の計器用ポール取り付けキットが揃っ
ていることを確認してください。
手順
1. ブラケットをトランスミッタに取り付け、ネジを締めてください。
設置説明書
11

取付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
図 2-1 : トランスミッタへのブラケットの取付け
2. 壁面取付けまたはポール取付け:
• 壁面取付けによる設置の場合、ブラケットを目的の位置にしっかり取り付け
ます。
図 2-2 : 壁面取付けブラケットの寸法
A. 71.4 mm (2.8
B. 71.4 mm (2.8
12 Micro Motion® 4200 2
インチ)
インチ)
線式トランスミッタ

設置説明書 取付けおよびセンサ配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
• ポールに取り付ける場合、U 字型ボルトの取り付け部品を計器用ポールに取
り付けます。
図 2-3 : ポールブラケットの取り付け
3. 壁面または計器用ポールに固定したブラケットにトランスミッタ取り付けブラ
ケットを取り付けます。
設置説明書
13

取付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
図 2-4 : ブラケットへの取り付けおよび固定
2.3
ヒント
取り付けブラケットの穴がずれないように、すべての取り付け用ボルトを所定の
位置に入れてから締めて下さい。
9 線接続別置型トランスミッタからセンサへの
配線
前提条件
• センサ関連ドキュメントに記載の 9 線ケーブルを用意します。
• センサ関連文書の説明に従って、センサ取付け型端子箱にケーブルを接続します。
製品に関する全資料は、製品に付属の製品資料 DVD または www.emerson.com/
flowmeasurement で入手できます。
手順
1. トランスミッタからセンサへの配線部カバーを取り外すと、端子コネクタが確認
できます。
14 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 取付けおよびセンサ配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
図 2-5 : トランスミッタからセンサへの配線部カバーの取り外し
2. センサ配線ケーブルをトランスミッタ配線部内に入れます。
図 2-6 : センサ配線のフィールドスルー
3. 適切な端子にセンサの配線を接続します。
設置説明書
15

取付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
図 2-7 : トランスミッタからセンサへの 9 線配線接続
注
9 線ケーブルの 4 本のドレイン線を端子箱内にある接地ねじに接続します。
4. トランスミッタからセンサへの配線部カバーを基に戻し、ねじを 1.58~1.81 N-m
(14~16 in-lbs)のトルクで締めます。
2.4
メータ構成部品の接地
9 線接続別置型の場合、トランスミッタとセンサは個別に接地されます。
前提条件
注意
接地が不適切だと、測定が正確に行われなかったり、計測器が故障したりすることがあ
ります。
危険
危険場所で本質安全の要件を満たせない場合、爆発が生じるおそれがあります。
注
ヨーロッパにおける危険場所での取付けについては、EN 60079-14 または該当する国の
規定に従ってください。
国の規定がない場合は、以下の接地に関するガイドラインに従ってください。
• 2.08 mm² 以上の銅線を使用してください。
16 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 取付けおよびセンサ配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
• すべてのアース線をできるだけ短くし、インピーダンスを 1 Ω 未満にしてください。
• アース線を地面に直接地面するか、または工場の規定に従ってください。
手順
1. センサの説明書の手順に従い、センサを接地します。
2. トランスミッタの内部接地ネジまたは外部接地ネジを使用し、該当する現地の規
定に従ってトランスミッタを接地します。
• 接地端子は、電源配線内部にあります。
• 外部接地ネジは、トランスミッタ側面のタグの下にあります。
2.5
センサ上でのトランスミッタの回転 (オプショ
ン)
ユーザインターフェイスまたは配線用端子に簡単にアクセスできるように、トランスミ
ッタはセンサ上で 45° 毎に 8 方向に回転させることができます。
図 2-8 : センサ上でのトランスミッタの回転
設置説明書
A.
クランプリング
手順
1. フィードスルーの基部から金属製クランプリングを外します (図 2-8 を参照)。
2. トランスミッタを、フィードスルーの切り込みから外れるまで静かに持ち上げま
す。トランスミッタを完全に取り外すことはできません。
17

取付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
3. トランスミッタを目的の位置に回します。
注意
ハウジングは 360°以上回転させることはできません。それ以上回転させると、
配線の損傷、計測エラーや流量計の故障につながります。
4. トランスミッタを下ろし、フィードスルーの切り込みにスライドさせます。
5. フィードスルーのクランプリングを元に戻します。ネジを 3.16 N m~3.62 N m
締め付けます。
注意
トランスミッタとセンサ間の接続部は必ず防湿してください。すべてのガスケ
ットと O リングを点検し、グリースを塗布します。電子部に湿気が溜まると、測
定エラーが生じるか、流量計が故障することがあります。
2.6
ディスプレイの向きの回転
4200 トランスミッタのユーザーインターフェースの向きは、ソフトウェアでの選択に
より、90°単位で 360°回転できます。
ディスプレイを使って、Menu (メニュー) → Configuration (設定) → Display Settings
(ディスプレイ設定) → Rotation (回転)の順に選択します。
18 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 取付けおよびセンサ配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
2.7
別置型トランスミッタのセンサ配線端子箱の回
転(オプション)
別置型の設置の場合、トランスミッタのセンサ配線端子箱を最大± 180 度に回転させる
ことができます。
手順
1. 4 mm 六角棒スパナを使って、センサ配線端子箱を固定しているクランプを緩め
て外します。
図 2-9 : クランプの取り外し
設置説明書
2. 端子箱を目的の位置までゆっくりと回します。
端子箱はプラスまたはマイナス方向の任意の位置まで 180 度回転させることが
できます。
19

取付けおよびセンサ配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
図 2-10 : センサ配線端子箱の回転
3. 端子箱を新しい位置にゆっくりと合わせ、その位置でロックされたことを確認し
ます。
4. クランプを元の位置に再び取り付けてキャップ留めネジを締めます。ネジを
3.16 N m~3.62 N m 締め付けます。
図 2-11 : クランプの再装着
20 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
3
3.1
チャンネルの配線
4200 トランスミッタの設置タイプ
危険
危険場所にトランスミッタを設置する場合は、製品に同梱されているかマイクロモーシ
ョンのウェブサイトから入手できるマイクロモーション防爆説明書を参照してくださ
い (www.emerson.com/flowmeasurement)危険場所で不適切な設置を行った場合、爆発
する危険性があります。
一般的な構成の例
設置説明書
A. 2
線ケーブルの電源と信号
B. 4-20mA
C. mA
D. HART
E. DCS
F. Emerson AMS Trex
電流出力
受信機器
変数
コミュニケータ
21

チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
バリアが必要な場合の接続例
A.
危険場所
B.
安全場所
C. 2
線ケーブルの電源と信号
D.
バリア
E. 4-20mA
F. mA
G. HART
H. DCS
I. Emerson AMS Trex
3.2
信号 チャンネル A チャンネル B
配線端子
mA 出力 4~20mA ループ電源(HART) (オプションのライセンス付きチャンネル)
使用可能なチャンネル
電流出力
受信機器
変数
コミュニケータ
1 2 3 4
4-20mA 電流出力(パッシブ)/ 周波数出力 /
ディスクリート出力として設定可能
22 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
3.3
マイクロモーションによって検証済みのバリア
次の表に、マイクロモーションが 4200 トランスミッタで検証したバリアを示します。
他のバリアについては、各メーカーのデータシートを参照してください。
表 3-1 : マイクロモーションによって検証済みのバリア
ベンダー バリア
マイクロモーション製
Pepperl & Fuchs KFD2-STC1-EX1
Pepperl & Fuchs KFD2-STC4-EX1
MTL 787S+
MTL 7707P+
MTL 7787+
MTL 5042
MTL 3046B
MTL 7728P+
MTL 4541
STAHL 9002/13-280-110-00
PR エレクトロニクス
505
5106
3.4
チャンネル電源要件
4200 トランスミッタに必要な供給電圧は、mA ループの全抵抗負荷によって決まりま
す。この抵抗負荷には、すべてのセンサの抵抗とワイヤの抵抗が含まれます。
チャンネル A 電流出力(mA) /HART 端子の要件
以下のチャートを使って、ループ抵抗を基にチャンネル A に必要な供給電圧を決定して
ください。
設置説明書
23

チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
図 3-1 : チャンネル出力の供給電圧およびループ抵抗
A.
ループ抵抗 (オーム
B.
供給電圧
C.
最大ループ抵抗 (オーム
(Vs)
)
)
表 3-2 : チャンネル A の最大ループ抵抗
条件 方程式
17.75V < Vs <19.6V (Vs-17.75)/3.6mA
19.6V < Vs < 21.5V (Vs-8.32V)/22mA
21.5V <Vs <30V
600 オーム
注
ディスプレイのバックライトを有効にした場合 (ディスプレイのバックライトの設定を
参照)、必要な最大入力電圧は、グラフに示す値より 1V 高くなります。
24 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
チャンネル B 電流出力 (mA) 端子の要件
以下のグラフを使って、ループ抵抗を基にチャンネル B に必要な供給電圧を決定してく
ださい。
図 3-2 : チャンネル B 出力の供給電圧およびループ抵抗
設置説明書
A.
ループ抵抗 (オーム
B.
供給電圧
C.
最大ループ抵抗 (オーム
(Vs)
)
)
表 3-3 : チャンネル B の最大ループ抵抗
状態 方程式
7.0V < Vs <20.2V (Vs-7.0V)/22mA
20.2V < Vs < 30V
600 オーム
チャンネル B DO/FO 端子の要件
以下のグラフを使って、DO/FO のチャンネル B に必要な供給電圧を決定してください。
25

チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
図 3-3 : チャンネル B FO/DO 出力の供給電圧およびループ抵抗
A.
ループ抵抗 (オーム
供給電圧
B.
C.
最大ループ抵抗 (オーム
(Vs)
注
最大ループ抵抗:
• (Vs-6.0V)/3.2mA
)
)
26 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書
MMI-20057027 2019 年 4 月
非危険場所に設置した場合のチャンネル B DO/FO の高電圧と低電圧
図 3-4 : 出力 高電圧および低電圧
チャンネルの配線
3.5
設置説明書
A.
出力電圧
B.
負荷抵抗 (オーム
C.
低電圧
D.
高電圧
E.
電圧 (ボルト
時間
F.
高/低電圧の式
高電圧 ≈ (Vsupply – 1.08V) × RL/(1130 + RL)
低電圧 ≈ 0.0002 × RL
(V)
)
)
配線チャンネルの場所
手順
1. 配線アクセスカバーを外すと、I/O 配線端子ブロックのコネクタが確認できます。
27

チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
A.
チャンネル
B.
チャンネル
A
の接続
B
の接続
2. 作動しているもしくは、ON になっているトランスミッタチャンネルを確認し、
使用可能なオプションに基づいて配線する設定のタイプを特定します。
図 3-5 : 作動しているチャンネルの ID
3. (推奨) トランスミッタのハウジングカバーの内側にあるラベルにチャンネルと
配線設定を記録します。
28 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
図 3-6 : チャンネルと配線設定のラベル
3.6
チャンネル A 電流出力(mA) /HART 出力の配線
電流出力(mA)/HART 出力を防爆、本質安全、または非危険場所の環境で配線するには、
この手順に従ってください。
重要
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全
基準に従って実施してください。
手順
適切な出力端子とピンに配線します。
図 3-7 : チャンネル A 電流出力(mA)/HART 出力用配線 (外部電源)
A.
電流出力
B.
供給電圧 (図
C.
ループ抵抗 (最大ループ抵抗については、図
D.
入力装置
(mA)/HART
3-1
を参照
出力
.)
3-1
を参照
.)
設置説明書
29

チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
3.7
チャンネル B 電流出力(mA)出力の配線
mA 出力を防爆、本質安全、または非危険場所の環境で配線するには、この手順に従っ
てください。
重要
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全
基準に従って実施してください。
手順
適切な出力端子とピンに配線します。
図 3-8 : 電流出力(mA)出力
A.
電流出力
B.
供給電圧 (図
ループ抵抗 (最大ループ抵抗については、図
C.
D.
入力装置
(mA)
出力
3-2
を参照
.)
3-2
を参照
.)
3.8
周波数/ディスクリート出力 (チャンネル B) の配
線
外部電源から電力が供給されるチャネル B の周波数出力またはディスクリート出力を
配線するには、この手順に従ってください。
重要
計測器の取り付けと配線は、必ず適切な訓練を受けた作業員が政府と企業の適切な安全
基準に従って実施してください。
手順
適切な出力端子とピンに配線します。
30 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 チャンネルの配線
MMI-20057027 2019 年 4 月
図 3-9 : ディスクリート出力用配線 (外部電源)
A.
周波数/ディスクリート出力
B.
チャンネル
C.
供給電圧 (図
D.
ループ抵抗 (最大ループ抵抗については、図
E.
カウンタまたはディスクリート出力
B
3-3
を参照
.)
3-3
を参照
.)
3.9
電流出力(mA)/SIL 出力の配線
SIS 要件に準拠した設置と試運転の詳細については、
ランスミッタ: 安全計装システム用安全マニュアル
を参照してください。
マイクロモーション
4200 2
線式ト
設置説明書
31

チャンネルの配線 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
32 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 トランスミッタへの電源投入
MMI-20057027 2019 年 4 月
4
トランスミッタへの電源投入
設定、試運転またはプロセス測定をするため、トランスミッタに電源を入れます。
手順
1. トランスミッタとセンサのすべてのカバーおよびシールが閉じていることを確
認します。
危険
可燃性気体の発火を防止するため、すべてのカバーとシールがしっかり閉じてい
ることを確認してください。危険場所での設置の場合、ハウジングのカバーを外
したり緩めているときに電源を入れると、爆発する危険性があります。
2. 電源の出力をオンにします。
トランスミッタで診断が自動的に実行されます。診断の実行中は、
「ウォームアップ中」 アラートがアクティブになります。診断は約 30 秒で完了し
ます。
次のタスク
電源投入後、センサはすぐにプロセス流体を受け入れることができますが、電子機器が
熱平衡に達するまで最長 10 分間かかることがあります。そのため、これが初期セット
アップの場合、または電源が長時間オフになっていてコンポーネントが周囲温度に達す
るまで時間がかかる場合、正確なプロセス測定となるまで、約 10 分間のウォームアッ
プが必要になります。その間、測定値が若干不安定になったり、不正確になったりする
場合があります。
設置説明書
33

トランスミッタへの電源投入 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
34 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 ガイド付きセットアップ を使用したトランスミッタの設定
MMI-20057027 2019 年 4 月
5
ガイド付きセットアップ を使用し
たトランスミッタの設定
トランスミッタの初回起動時に、Menu (メニュー) オプションの右矢印をクリックし
て、ガイド付きセットアップにアクセスします。このツールに従い、トランスミッタの
基本設定を完了できます。ガイド付きセットアップを使用すると、設定ファイルのアッ
プロード、トランスミッタの表示オプションの設定、チャンネルの設定、センサの校正
データの検証などを行うことができます。
手順
メインメニューからガイド付きセットアップ画面にアクセスするには、Startup Tasks
(スタートアップタスク) → Guided Setup (ガイド付きセットアップ) に移動します。
設置説明書
35

ガイド付きセットアップ を使用したトランスミッタの設定 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
36 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書 ディスプレイコントロールの使用
MMI-20057027 2019 年 4 月
6
ディスプレイコントロールの使用
トランスミッタディスプレイのインターフェースには、ディスプレイ (LCD パネル)、表
示メニューへのアクセスやディスプレイ画面のナビゲートに使う 4 つの容量式ボタン
(左、上、下、右の矢印キー) があります。
手順
1. 容量式ボタンを作動させるには、矢印 (上、下、左、右) が付いた目的のボタンを
押してください。
ディスプレイ上のレンズを通して容量式ボタンを作動させることができます。
トランスミッタのハウジングカバーは外さないでください。
重要
一度に 1 つのボタンしか認識しません。必ず親指または他の指で 1 つの容量式
ボタンを押すようにしください。
図 6-1 : 容量式ボタンを作動させる適切な指の位置
設置説明書
2. ディスプレイ上の矢印インジケータで、どの容量式ボタンを使っているのかが分
かります(例 1 と 2 を参照)。
37

ディスプレイコントロールの使用 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
重要
矢印キーを使う場合は、最初に容量式ボタンを作動させてから、ガラス上の指を
離してボタンを解放すると、上下左右に移動や選択を行うことができるようにな
ります。上下に移動するときに自動スクロールを有効にするには、適切なボタン
を作動させて、1 秒間押し続けます。目的の選択項目がハイライト表示されたら、
ボタンを離します。
図 6-2 : 例 2:トランスミッタディスプレイ上の矢印インジケータを作動させる
6.1
38 Micro Motion® 4200 2
ディスプレイのバックライトの設定
デフォルトでは、バックライトは OFF に設定されています。バックライトを使用する場
合は、バックライトを使用しない場合より電圧が 1V 高くなります。
手順
バックライトを有効にするには、Menu (メニュー) → Configuration (設定) → Display
Settings (ディスプレイ設定) → Backlight (バックライト)の順に選択します。
線式トランスミッタ

設置説明書 トランスミッタとの通信
MMI-20057027 2019 年 4 月
7
トランスミッタとの通信
サービスポートは工場専用なので、トランスミッタとのデータのダウンロードまたはア
ップロードには、ProLink III に接続された HART 端子、またはハンドヘルド 475 か Trex
ユニットのいずれかを使用してください。
手順
1. トランスミッタの端子または HART 接続ポストに接続するには:
a) トランスミッタのエンドキャップを外します。
b) フィールドコミュニケータからのリード線をトランスミッタの端子 1 と
2、または HART 接続ポストに接続し、必要に応じて抵抗を加えます。
フィールドコミュニケータは、250~600 Ω の抵抗で接続する必要があり
ます。
ヒント
HART 接続は極性を区別しません。どの端子にどのリード線を接続しても
問題ありません。
図 7-1 : トランスミッタの端子へのフィールドコミュニケータの接続
設置説明書
A.
フィールドコミュニケータ
B. 250~600 Ω
C.
必要な場合は外部電源
D.
エンドキャップを外した状態のトランスミッタ
E. HART
F.
工場専用
の抵抗
接続ポスト
39

トランスミッタとの通信 設置説明書
2019 年 4 月 MMI-20057027
2. フィールドコミュニケータをオンにして、メインメニューが表示されるまで待ち
ます。
40 Micro Motion® 4200 2
線式トランスミッタ

設置説明書
MMI-20057027 2019 年 4 月
設置説明書
41

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