
設置説明書
20002311, Rev CI
2020 年 10 月
Micro Motion™ F シリーズ コリオリ流量/密度
センサ

安全上の注意事項
本マニュアル全体を通じて、人員や機器を保護するための安全上の注意事項を示します。次の手順に進む前に、安全上の各注
意事項をよくお読みください。
安全および各種認定についての情報
欧州指令に適合するには、Micro Motion 製品を本説明書に従って正しく取り付ける必要があります。本製品に適用される欧州
指令については、EU 適合宣言を参照してください。欧州連合外の地域での設置用の IECEx 設置説明書、北米での設置用の CSA
設置説明書のほか、EC 適合宣言、および該当する欧州指針と包括的な ATEX 設置図面と説明書は、http://www.emerson.com
にてオンラインで、または最寄りの Micro Motion サポートセンターから入手できます。
圧力容器指令に適用される機器に添付されている情報は、www.emerson.com から入手できます。
欧州における危険場所での取り付けについては、該当する国や地域の規定が当てはまらない場合は EN 60079-14 のガイドライ
ンに従ってください。
その他の情報
製品仕様の詳細については、製品仕様書を参照してください。トラブルシューティングについては、設定に関する取扱説明書
を参照してください。製品仕様書と取扱説明書については、弊社ウェブサイト www.emerson.com をご覧ください。
返品について
弊社では製品の返品手続きが定められております。これは、弊社従業員の作業環境の安全性を維持する上で重要な要件となっ
ております。マイクロモーションが指定する手順に従わない場合、返品を受け付けることはできません。
返品手続きの詳細については、弊社ウェブサイト(www.emerson.com) をご覧いただくか、弊社カスタマサービス部門まで
お電話でご連絡ください。
エマソン流量計カスタマーサービス
E メール:
• 世界共通:flow.support@emerson.com
• アジア太平洋地域:APflow.support@emerson.com
電話:
南北アメリカ
合衆国
カナダ
メキシコ
アルゼンチン
ブラジル
チリ
ペルー
800-522-6277
+1 303-527-5200
+52 55 5809 5010
+54 11 4837 7000
+55 15 3413 8000
+56 2 2928 4800
+51 15190130
欧州および中東 アジア太平洋地域
英国およびアイル
ランド
オランダ
フランス
ドイツ
イタリア
中央・東ヨーロッ
パ
ロシア/CIS
エジプト
オマーン
カタール
クウェート
南アフリカ
サウジアラビア
アラブ首長国連邦
0870 240 1978
+31 (0) 704 136
666
+33 (0) 800 917
901
0800 182 5347
+39 8008 77334
+41 (0) 41 7686
111
+7 495 995 9559
0800 000 0015
800 70101
431 0044
663 299 01
800 991 390
800 844 9564
800 0444 0684
オーストラリア
ニュージーランド
インド
パキスタン
中国
日本
韓国
シンガポール
タイ
マレーシア
800 158 727
099 128 804
800 440 1468
888 550 2682
+86 21 2892 9000
+81 3 5769 6803
+82 2 3438 4600
+65 6 777 8211
001 800 441 6426
800 814 008
2

設置説明書 目次
20002311 2020 年 10 月
目次
第 1 章 ご使用の前に..............................................................................................................5
1.1 本説明書について.......................................................................................................................5
1.2 危険に関するメッセージ............................................................................................................5
1.3 関連資料......................................................................................................................................6
第 2 章 計画........................................................................................................................... 7
2.1 設置チェックリスト................................................................................................................... 7
2.2 ベストプラクティス................................................................................................................... 8
2.3 温度の制限..................................................................................................................................8
第 3 章 取り付け...................................................................................................................11
3.1 センサの取付け.........................................................................................................................11
3.2 エクステンダ付きの電子部の取付け........................................................................................11
第 4 章 配線......................................................................................................................... 15
4.1 配線オプション.........................................................................................................................15
4.2 4 線ケーブルの接続.................................................................................................................. 16
4.3 9 線ケーブルの接続 ................................................................................................................. 21
第 5 章 接地......................................................................................................................... 23
第 6 章 補足情報...................................................................................................................25
6.1 センサケースのパージ手順 ......................................................................................................25
6.2 圧力逃がし部............................................................................................................................ 26
設置説明書
3

目次 設置説明書
2020 年 10 月 20002311
4 Micro Motion F
シリーズ

設置説明書 ご使用の前に
20002311 2020 年 10 月
1
1.1
1.2
ご使用の前に
本説明書について
本説明書では、F シリーズ センサの計画、取付け、配線、および接地について説明しま
す。
本説明書の内容は、ユーザが基本的なトランスミッタとセンサの設置、設定、および保
守の概念と手順を理解していることが前提です。
危険に関するメッセージ
このドキュメントでは、ANSI 標準 Z535.6-2011(R2017)を基に、危険に関するメッセ
ージに対し次の基準を使用します。
危険
危険な状況を回避しない場合、重大なケガまたは死亡事故が発生します。
警告
危険な状況を回避しない場合、重大なケガまたは死亡事故が発生する可能性がありま
す。
注意
危険な状況を回避しない場合、軽度または中程度のケガが発生するか、発生する可能性
があります。
通知
状況を回避しない場合、データ損失、物的損害、ハードウェアの損傷、またはソフトウ
ェアの損傷が発生する可能性があります。人身事故が生じる確たるリスクはありませ
ん。
物理的アクセス
通知
許可されていない人員の場合、エンドユーザーの危機に重大な損傷を引き起こしたり、
誤まった設定を行ったりする可能性があります。意図的または偶発的なあらゆる不正
使用から保護してください。
物理的なセキュリティは、どのセキュリティ計画にとっても重要な部分であり、システ
ムを保護する上で必要不可欠です。ユーザーの資産を保護するために、物理的アクセス
を制限してください。これは、施設内で使われるすべてのシステムが対象です。
設置説明書
5

ご使用の前に 設置説明書
2020 年 10 月 20002311
1.3
関連資料
製品に関する全資料は、製品に付属の製品資料 DVD または www.emerson.com で入手
できます。
詳細については、以下の資料のいずれかを参照してください。
• センサに同梱されている防爆認定に関する文書。この文書は弊社ウェブサイト
(www.emerson.com/flowmeasurement)でご覧いただけます。
• Micro Motion F
• Micro Motion 9
• トランスミッタの設置、設定、使用に関するガイド
シリーズコリオリ流量計・密度計プロダクト・データ・シート
線流量計ケーブル準備および取付けマニュアル
6 Micro Motion F
シリーズ

設置説明書
20002311 2020 年 10 月
計画
2
2.1
計画
設置チェックリスト
□ メータの取付け環境が、認定タグに記載されている危険場所要件に適合しているか
確認してください。
警告
認定に準拠しない場合、爆発してケガまたは死亡事故が生じるおそれがあります。
□ 使用環境の周囲温度とプロセス温度が流量計の仕様範囲内であることを確認してく
ださい。
□ 一体型トランスミッタの場合、センサとトランスミッタ間の配線は不要です。信号
および電源の配線についてはトランスミッタ説明書の配線手順に従ってください。
□ トランスミッタが別置型の場合は、まず本説明書の手順の通りにセンサとトランス
ミッタ間の配線を行い、次にトランスミッタの説明書に従って電源ならびに信号の
配線を行ってください。
表 2-1 : 最大ケーブル長
ケーブルの種類 トランスミッタ 最大長
Micro Motion
9 線ケーブル
9739 MVD および 5700 トラ
ンスミッタ
その他すべての MVD トラン
スミッタ
305 m
18 m
設置説明書
Micro Motion
4 線ケーブル
表 2-2 : ユーザ手配 4 線ケーブルの最大長
ワイヤの機能 ワイヤサイズ 最大長
電源(VDC)
信号(RS-485) 0.326 mm² 以上
すべての 4 線 MVD トランス
ミッタ
0.326 mm² 91 m
0.518 mm² 152 m
0.823 mm² 305 m
305 m、非防爆
152 m、IIC 定格センサ搭載
305 m 、IIB 定格センサ搭載
305 m
□ 最適な性能を得るため、センサを推奨方向に取り付けてください。センサチューブ
がプロセス流体で満管状態であれば、センサはどの方向に取り付けても正常に作動
します。
7

計画
2020 年 10 月 20002311
表 2-3 : センサの推奨方向
設置説明書
2.2
処理 推奨される向き 第二に推奨する向き
流体とスラリ
ー
気体
上記に代わる適切な向
き
□ センサケースについている流れ方向矢印が実際のプロセスの流れ方向と一致するよ
う流量計を取り付けてください(流れ方向はソフトウェアでも選択できます)。
ベストプラクティス
センサの性能を最大限に生かしていただくために、センサを取り付ける際には以下に
従ってください。
• Micro Motion 製センサには直管長についての要件はありません。センサの上流側お
よび下流側の配管に直管長を設ける必要はありません。
2.3
• センサが垂直配管に取付けられている場合は、液体およびスラリーはセンサを通し
て上向きに流れるようにしてください。ガスは下向きに流れるようにしてくださ
い。
• センサチューブを流体で満管の状態に保ってください。
• センサを通る流れを停止させるためにバルブを使用する場合、バルブはセンサより
下流側に設置します。
• センサには外部の支えは必要ありません。センサは取付け方向にかかわりなくフラ
ンジで支えられています。
温度の制限
センサは、温度範囲グラフに表示されたプロセスおよび周囲温度範囲で使用できます。
温度範囲グラフは、電子部品オプションを選択するための一般的な指針としてご利用く
ださい。プロセスの状態がグレーのエリアに近い場合は、テクニカルサポートまでご連
絡ください。
注
• いかなる場合も、周囲温度が-40.0 °C 以下あるいは 60.0 °C 以上の場合は、電子部品
は使用できません。 電子部品の許容範囲を超えた周囲温度でセンサを使用する場
合は、温度範囲グラフに灰色範囲の指示通り、電子部品の許容範囲内の周囲温度と
なる場所に電子部品を別に設置する必要があります。
8 Micro Motion F
シリーズ

60 (140)
–40 (–40)
–100 (–148)
–40
( –40)
350
( 662)
周囲温度
プロセス温度
A
B
設置説明書 計画
20002311 2020 年 10 月
• 温度範囲は上記以外に別途防爆による制約を受けます。センサに同梱された危険場
所防爆認定説明書を参照してください。 センサに同梱されている防爆認定につい
ての文書を参照してください。この文書は弊社のウェブサイト
(www.emerson.com/flowmeasurement) でもご覧いただけます。
• エクステンダ付き電子部品オプションにより、トランスミッタ、コアプロセッサ、
及び端子箱を覆わずにセンサケースを保温でき、しかも温度定格に影響しません。
60.0 °C を超える高いプロセス温度からセンサケースを断熱する場合、電子部品が故
障する原因となるので電子部品を断熱材で囲わないようにしてください。
標準温度モデルの周囲温度とプロセス温度の制限
次のグラフは、316L ステンレス鋼 (S)、ニッケル合金 C22 (H)、高圧 (P) を使用する場合
の標準温度モデルの周囲温度とプロセス温度の制限を示します。
60 (140)
周囲温度
–40 (–40)
60 (140)
A
B
27
(81)
B
–100 (–148)
T
= 周囲温度 °C
amb
T
= プロセス温度 °C
proc
–100
(–148)
プロセス温度
204
(400)
A = 利用可能なすべての電子部
B= リモートマウント電子機器のみ
高温度モデルの周囲温度とプロセス温度の制限
次のグラフは、316L ステンレス鋼 (A) とニッケル合金 C22 (B) を使用する場合の高温度
モデルの周囲温度とプロセス温度の制限を示します。
T
= 周囲温度 °C
amb
T
= プロセス温度 °C
proc
A = 利用可能なすべての電子部
B= リモートマウント電子機器のみ
設置説明書
9

計画 設置説明書
2020 年 10 月 20002311
10 Micro Motion F
シリーズ

設置説明書
20002311 2020 年 10 月
取り付け
3
3.1
取り付け
センサの取付け
通知
• 電子部やパージ接続口をつかんでセンサを持ち上げると、装置が破損するおそれが
あります。
• 電子部筐体に液体が溜まるリスクを軽減するため、トランスミッタやセンサ端子箱
のコンジット開口部を上に向けないでください。
手順
センサの取付け。
注
• センサを配管の支持に使用することはできません。
• センサには外部の支えは必要ありません。センサは取付け方向にかかわりなくフラ
ンジで支えらています
3.2
設置説明書
エクステンダ付きの電子部の取付け
エクステンダ付きの電子部を併せてご注文いただいた場合は、エクステンダをセンサケ
ースに取付ける必要があります。
エクステンダ付きのコアプロセッサは工場で対応のセンサと組合わせて出荷されます。
出荷時点のコアプロセッサとセンサの組合わせを変えないでください。
11

取り付け
設置説明書
2020 年 10 月 20002311
通知
エクステンダとフィードスルーは常に汚れのない乾燥した状態に保ってください。エ
クステンダやフィードスルーに湿気や汚れがある場合、電子部が損傷することがあり、
流量計の故障や測定誤差の原因となります。
手順
1. センサのフィードスルーからプラスチックキャップを外します。キャップはリ
サイクルしてください。
図 3-1 : フィードスルーおよびエクステンダのコンポーネント
A.
トランスミッタまたはコアプロセッサ
B.
2. クランピングネジを緩めてクランピングリングを取外します。O リングはその
エクステンダ
C. O
リング
D.
フィードスルー
E.
クランピングリング
F.
クランピングネジ
G.
プラスチックプラグ
H.
プラスチックキャップ
ままフィードスルー上に残します。
12 Micro Motion F
3. エクステンダからプラスチックプラグを外します。プラグはリサイクルしてく
ださい。
シリーズ

設置説明書 取り付け
20002311 2020 年 10 月
4. エクステンダ底部の突起部とフィードスルーの切り込み部を慎重に合わせ、エク
ステンダをフィードスルーに据え付けます。
5. クランピングリングを閉じて、クランピングネジを 1.47 N m~2.03 N m に締めま
す。
設置説明書
13

取り付け 設置説明書
2020 年 10 月 20002311
14 Micro Motion F
シリーズ

設置説明書
配線
20002311 2020 年 10 月
4
4.1
配線
配線オプション
配線手順は、使用する電子部のオプションによって異なります。
表 4-1 : 電子部別の配線手順
電子部のタイプ 配線手順
一体型トランスミッタ トランスミッタはすでにセンサに接続済みです。センサとト
ランスミッタとの間の配線は不要です。トランスミッタへの
電源と信号ケーブルの配線については、トランスミッタの説明
書を参照してください。
エクステンダ付きの電子部
MVD™ ダイレクト接続
コアプロセッサ付き別置型ト
ランスミッタ
™
電子部はエクステンダでセンサから分離されており、エクステ
ンダ付きの電子部の取付けの通り取り付けを行うことが必要
です。物理的接続には電気的な接続が含まれているため、配線
の必要はありません。
配線を要するトランスミッタはありません。センサとダイレ
クトホストの間で電流および信号を配線する手順については、
Micro Motion MVD
ださい。
コアプロセッサはすでにセンサに接続済みです。コアプロセ
ッサとトランスミッタを 4 線ケーブルで接続します。4 線ケー
ブルの接続を参照してください。
ダイレクト接続メータ
の説明書を参照してく
コアプロセッサ付き別置型ト
ランスミッタ
コアプロセッサ、トランスミッ
警告
ダブルホップ
タ別置型
センサ、トランスミッタ/コアプロセッサ間を 9 線ケーブルで接
続します。9 線ケーブルの接続 および Micro Motion Micro
Motion 9
してください。
• コアプロセッサとトランスミッタを 4 線ケーブルで接続し
• センサとコアプロセッサを 9 線ケーブルで接続します。9
線流量計ケーブル準備および取付けマニュアル
ます。4 線ケーブルの接続を参照してください。
線ケーブルの接続 および Micro Motion Micro Motion 9
量計ケーブル準備および取付けマニュアル
さい。
を参照してくだ
を参照
線流
センサの取付け環境が、センサの防爆認定タグに記載されている危険場所要件に適合す
るようにしてください。危険場所で本質安全要件に適合しないと、爆発してケガまたは
死亡事故が生じるおそれがあります。
通知
すべての筐体カバーと電線管接続口をしっかり閉めてください。筐体を適切に密封し
ないと、電子機器が湿気にさらされて、誤測定や流量計の故障が生じる可能性がありま
す。すべてのガスケットと O リングを点検し、グリースを塗布してください。
設置説明書
15

配線 設置説明書
2020 年 10 月 20002311
4.2
4.2.1
4 線ケーブルの接続
4 線ケーブルの種類と用途
マイクロモーションでは、2 種類の 4 線ケーブル(シールド付きケーブルと外装ケーブ
ル)を提供しています。どちらの種類も、シールドドレイン線です。
Micro Motion 提供のケーブルは、VDC 接続用の赤と黒の 1 組 の 0.823 mm² ワイヤおよ
び RS-485 接続用の白と緑の 1 組の 0.326 mm² ワイヤからなります。
ユーザがワイヤを用意して使用する場合は、次の要件を満たす必要があります。
• ツイストペアであること。
• コアプロセッサが危険場所に設置されている場合は、危険場所に関する要件を満た
すこと。
• ワイヤゲージが、コアプロセッサとトランスミッタ間またはホスト間のケーブル長
に対して適切であること。
ワイヤ・ゲージ 最大ケーブル長
VDC 0.326 mm² 91 m
VDC 0.518 mm² 152 m
VDC 0.823 mm² 305 m
RS-485 0.326 mm² 以上
305 m
4.2.2
4.2.3
ケーブルと金属電線管の準備
手順
1. マイナスドライバーを使ってコアプロセッサのカバーを外します。
2. 電線管をセンサまで引きます。
3. 電線管にケーブルを通します。
4. ドレインワイヤを切断し、電線管の両端で浮かせます。
ユーザが用意したケーブルグランドでケーブルの準備
手順
1. マイナスドライバーを使ってコアプロセッサのカバーを外します。
2. ワイヤをグランドナットとグランド本体に通します。
16 Micro Motion F
シリーズ

設置説明書 配線
20002311 2020 年 10 月
A.
グランド本体
B.
グランドナット
3. RS-485 シールドとドレインワイヤを筐体内部の接地ネジに終端処理します。
4. メーカーの説明書に従ってグランドを組み立てます。
4.2.4
Micro Motion 提供のケーブルグランドでケーブルを準
備
手順
1. マイナスドライバーを使ってコアプロセッサのカバーを外します。
2. ワイヤをグランドナットとクランピングインサートに通します。
A.
グランドナット
B.
クランピングインサート
3. ケーブルジャケットを取り除きます。
オプション 説明
NPT グランドタイプ 114 mm を除去
M20 グランドタイプ 108 mm を除去
設置説明書
4. 透明のラップとケーブル間の充填材を取り除きます。
5. シールドの大部分を取り除きます。
オプション 説明
NPT グランドタイプ 19 mm を残してすべて除去
M20 グランドタイプ 13 mm を残してすべて除去
17

配線 設置説明書
2020 年 10 月 20002311
6. シールドにドレインワイヤを 2 回巻き付け、余分なドレインワイヤは切り取りま
す。
A.
シールドの周りにドレインワイヤを巻いた状態
7. ホイル(シールドケーブル)のみ:
注
編組(外装ケーブル)の場合は、この手順を省略して次の手順に進みます。
オプシ
ョン
NPT グ
ランド
タイプ
M20 グ
ランド
タイプ
説明
a. ドレインワイヤ上に熱収縮シールドチューブをスライドさせま
す。ワイヤを完全に覆うようにしてください。
b. 121.1 °C 加熱して管を収縮させます。ケーブルを焦がさないよう
にしてください。
c. 内部終端が熱収縮チューブの編組と同じ高さになるようにクラ
ンピングインサートの位置を決めてください。
A.
熱収縮シールドチューブ
B.
熱処理後
8 mm 分切り取ります。
A.
切り取る
18 Micro Motion F
シリーズ

設置説明書 配線
20002311 2020 年 10 月
8. シールドまたは編組をクランピングインサート上、O リングから 3 mm 先のとこ
ろで折り曲げて、グランドを取り付けます。
A.
シールドを折り曲げた状態
9. グランドの本体を、コアプロセッサハウジングの電線管接続口に挿入します。
10. グランド本体にケーブルを挿入し、グランドナットでグランド本体を締めます。
A.
シールドを折り曲げた状態
B.
グランド本体
4.2.5
コアプロセッサの端子へのワイヤの接続
(必要に応じて)4 線ケーブルを準備し、シールド処理を行った後、4 線ケーブルの各ワ
イヤをコアプロセッサの端子に接続します。
手順
1. コアプロセッサの端子へのワイヤの接続
• 標準コアプロセッサに接続する場合は、次の画像と接続を使用してください。
設置説明書
19

配線
設置説明書
2020 年 10 月 20002311
A.
端子
1 (
電源+
):
赤いワイヤ
B.
端子
2 (
電源-
):
黒いワイヤ
C.
端子
D.
3 (RS-485/A):
端子
4 (RS-485/B):
白いワイヤ
緑のワイヤ
• 拡張コアプロセッサに接続する場合は、次の画像と接続を使用してください。
A.
端子
1 (
電源+
):
赤いワイヤ
B.
端子
2 (
電源-
):
黒いワイヤ
C.
端子
D.
3 (RS-485/A):
端子
4 (RS-485/B):
白いワイヤ
緑のワイヤ
20 Micro Motion F
2. コアプロセッサカバーを再び取り付けます。
シリーズ

設置説明書 配線
20002311 2020 年 10 月
3. カバーのネジを次のトルクで締めます。
• アルミニウム製ハウジングの場合: 1.13 N m ~ 1.47 N m
• ステンレス鋼製ハウジングの場合: 最小 2.15 N m
適切に取り付けた場合は、カバーとベースの間に隙間がなくなります。
4. トランスミッタの取り付けマニュアルを参照して、ワイヤをトランスミッタの端
子に接続します。
4.3
9 線ケーブルの接続
手順
1. Micro Motion 9
ーブルを準備し、取付けてください。
2. 個々のワイヤの外皮を取った端部を端子箱の端子ブロックに接続します。ケー
ブルは剥がれた状態のままにしておかないでください。
3. ワイヤの色を合わせてください。トランスミッタや別置型コアプロセッサの配
線については、トランスミッタの取扱説明書を参照してください。
4. ネジを締めてワイヤを固定します。
5. ガスケットが完全な状態であることを確認し、端子箱カバーとすべての筐体カバ
ーをしっかり締めてください。
6. 信号および電源の配線手順については、トランスミッタの設置説明書を参照して
ください。
線流量計ケーブル準備および取付けマニュアル
の説明に従ってケ
設置説明書
21

配線 設置説明書
2020 年 10 月 20002311
22 Micro Motion F
シリーズ

設置説明書 接地
20002311 2020 年 10 月
5
接地
メータは、現場で適用される規格に従って接地する必要があります。お客様の責任にお
いて、適用するすべての規格を把握し、適合させてください。
前提条件
接地方法については、次のガイドを参照してください。
• 欧州ではほとんどの場合、IEC 60079-14 (特に 16.2.2.3 項および 16.2.2.4 項)が適用
されます。
• 米国とカナダでは、ISA 12.06.01 の Part 1 で関連用途とその要件の例が提示されてい
ます。
該当する外部規格がない場合は、センサの接地について次のガイドラインに従ってくだ
さい。
• 2.08 mm² 以上の銅線を使用してください。
• すべてのアース線をできるだけ短くし、インピーダンスを 1 Ω 未満にしてください。
• アース線を地面に直接地面するか、または工場の規定に従ってください。
通知
流量計は直接接地するか、または工場の接地要件に従ってください。不適切な接地は、
測定誤差の原因となります。
手順
• 配管の接続部を確認します。
• 配管の接続部が接地されている場合、センサは自動的に接地されるため、特に作
業は必要ありません(地域の規定がある場合を除く)。
• 配管の接続部が接地されていない場合は、センサ電子部の接地ネジにアースケー
ブルを接続します。
ヒント
センサ電子部とは、トランスミッタ、コアプロセッサ、および端子箱を意味しま
す。接地ネジは内部または外部のどちら側でも構いません。
設置説明書
23

接地 設置説明書
2020 年 10 月 20002311
24 Micro Motion F
シリーズ

設置説明書
20002311 2020 年 10 月
補足情報
6
6.1
補足情報
センサケースのパージ手順
前提条件
以下を揃えてから、パージ手順を実行してください。
• テフロン™テープ
• センサケースのパージに十分な量のアルゴンまたは窒素ガス
パージプラグをセンサケースから外した場合は、その都度ケースを再度パージする必要
があります。
手順
1. プロセスをシャットダウンするか、または制御装置を手動操作に設定します。
通知
ケースのパージ手順を実行する前に、プロセスをシャットダウンするか、または
制御装置を手動に設定してください。流量計の動作中にパージ手順を実行する
と、測定精度に影響し、流量信号が不正確になることがあります。
2. センサケースから両方のパージプラグを取外します。パージラインを使用中の
場合は、パージラインのバルブを開きます。
警告
• ラプチャーディスクがパージフィッティングに取り付けられている場合は、
ラプチャーディスクの圧力逃し部には人や物を近づけないでください。セン
サからの高圧流体によって重度のケガまたは死亡事故が発生する可能性があ
ります。人または機器が圧力逃がし部の吹き出しに触れない方向に、センサ
を取り付けてください。
• パージプラグを取り外す際には、十分注意して行ってください。パージプラ
グを取り外した場合、センサ筐体は圧力容器として機能しないので、流体が
ユーザに接触する危険があります。
• センサケースを不適切に加圧すると、負傷する危険性があります。
通知
ラプチャーディスクがパージフィッティングに取り付けられている場合、パージ
フィッティングを外すときには、ラプチャーディスクを囲む円盤膜が破損しない
ようにスレッドプロテクタを使用してください。
3. テフロンテープをパージプラグに 2~3 回巻きつけて、パージプラグの準備をし
てください。
4. 窒素またはアルゴンガスをパージ注入口に接続するか、パージライン注入口を開
きます。排出口は開けたままにしておきます。
設置説明書
25

補足情報
2020 年 10 月 20002311
通知
• センサケース内に水分、錆、ゴミなどの異物が混入しないように、十分に注
意してください。
• パージガスが空気より重い場合(アルゴンなど)は、パージ注入口を排出口
より下に設置します。そうすると、パージガスが下部から上部に向けて空気
と入れ換わります。
• パージガスが空気よりも軽い場合(窒素など)は、パージ注入口を排出口よ
りも高い位置に設置します。これで、パージガスが上部から下部に向けて空
気と入れ換わります。
5. 注入口とセンサケースの間を確実に密閉し、パージ中にケースやパージラインに
空気が吸い込まれないようにします。
6. センサにパージガスを供給します。
大気を不活性ガスに完全に置き換えるのに必要な時間を、パージ所要時間と呼び
ます。ケースをパージするのに必要な時間は、ラインのサイズが大きいほど長く
なります。パージラインを使用している場合は、パージラインの体積分だけパー
ジ時間を延長する必要があります。
設置説明書
重要
パージガス圧は 50.0 kPa 未満に保ってください。
表 6-1 : パージ所要時間
センサモデル パージ時間 時間 (分)
F025 566.3 l/h 4 1/2
F050 566.3 l/h 4 1/2
F100 566.3 l/h 6
F200 566.3 l/h 15
F300 566.3 l/h 25
F400 566.3 l/h 25
7. 適切な時間でガス供給を停止して、すぐにパージプラグでパージ排出口と注入口
を密閉します。
センサケースを加圧しないでください。パージ中にケースの内圧が大気より高
くなった場合は、流量計の密度測定の精度が低下します。
8. 大気がセンサケースに吸引されないようにパージフィッティングシールを密閉
してください。
6.2
26 Micro Motion F
圧力逃がし部
F シリーズ センサは、ケースにラプチャーディスクが付いた状態で提供されます。 流管
が万一破損した場合、ラプチャーディスクはセンサケースからプロセス流体を排出しま
す。ユーザによっては、流出したプロセス流体を食い止めるために、ラプチャーディス
クに導管を接続しています。ラプチャーディスクの詳細については、カスタマサービス
までご連絡ください。
シリーズ

設置説明書 補足情報
20002311 2020 年 10 月
センサにラプチャーディスクがある場合は、常時取り付けた状態にしてください。常時
取り付けないと、ケースの再パージが必要になります。チューブの破損によってラプチ
ャーディスクが作動するとラプチャーディスクのシールが破損するため、コリオリ流量
計の使用を中止する必要があります。
警告
• 人または機器が圧力逃がし部の吹き出しに触れない方向に、センサを取り付けてく
ださい。
• ラプチャーディスクの圧力逃がし部には人や物を近づけないでください。センサか
ら漏れる高圧流体によって重傷や死亡のおそれがあります。
重要
ラプチャーディスクを使用する場合、ハウジングは圧力二次容器として機能させること
はできません。
通知
パージフィッティング、ブラインドパージ、またはラプチャーディスクを外すと、コリ
オリ流量計の Ex-i 安全性認定、Ex-tc 安全性認定、および IP 等級が取り消されます。パ
ージフィッティング、ブラインドパージ、またはラプチャーディスクを改造する場合、
少なくとも IP66/IP67 等級を維持する必要があります。
設置説明書
27

*20002311*
20002311
Rev. CI
2020
詳細は、
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202
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