
Micro Motion® 比重計(SGM)
ガス比重測定
設置説明書
MMI-20036391, Rev AC
2018 年 3 月

安全および各種認定についての情報
欧州指令に適合するには、マイクロモーション製品を本説明書に従って正しく取り付ける必要があります。本製品に適用され
る欧州指令については、EU 適合宣言を参照してください。適用されるすべての欧州指令と EU 適合宣言の関連書類、ATEX 設
置図面と説明については www.emerson.com にアクセスして入手するか、弊社カスタマケアセンターへお問い合わせくださ
い。
圧力容器指令に適用される機器に添付されている情報は、www.emerson.com から入手できます。
欧州における危険場所での取り付けについては、該当する国や地域の規定が当てはまらない場合は EN 60079-14 のガイドライ
ンに従ってください。
その他の情報
製品仕様の詳細については、製品仕様書を参照してください。トラブルシューティングについては、設定に関する取扱説明書
を参照してください。製品仕様書と取扱説明書については、弊社ウェブサイト www.emerson.com をご覧ください。
返品について
弊社では製品の返品手続きが定められております。これは、弊社従業員の作業環境の安全性を維持する上で重要な要件となっ
ております。マイクロモーションが指定する手順に従わない場合、返品を受け付けることはできません。
返品手続きの詳細については、弊社ウェブサイト(www.emerson.com) をご覧いただくか、弊社カスタマサービス部門まで
お電話でご連絡ください。
エマソン流量計 カスタマーサービス
E メール:
• 世界共通:flow.support@emerson.com
• アジア太平洋地域:APflow.support@emerson.com
電話:
南北アメリカ
合衆国
カナダ
メキシコ
アルゼンチン
ブラジル
800-522-6277
+1 303-527-5200
+41 (0) 41 7686
111
+54 11 4837 7000
+55 15 3413 8000
欧州および中東 アジア太平洋地域
イギ リス
オランダ
フランス
ドイツ
イタリア
中央・東ヨーロッ
パ
ロシア/CIS
エジプト
オマーン
カタール
クウェート
南アフリカ
サウジアラビア
アラブ首長国連邦
0870 240 1978
+31 (0) 704 136
666
0800 917 901
0800 182 5347
8008 77334
+41 (0) 41 7686
111
+7 495 981 9811
0800 000 0015
800 70101
431 0044
663 299 01
800 991 390
800 844 9564
800 0444 0684
オーストラリア
ニュージーランド
インド
パキスタン
中国
日本
韓国
シンガポール
タイ
マレーシア
800 158 727
099 128 804
800 440 1468
888 550 2682
+86 21 2892 9000
+81 3 5769 6803
+82 2 3438 4600
+65 6 777 8211
001 800 441 6426
800 814 008
2

設置説明書 目次
MMI-20036391 2018 年 3 月
目次
第 1 章 計画............................................................................................................................... 5
1.1 設置と試運転の概要........................................................................................................................5
1.2 設置チェックリスト........................................................................................................................5
1.3 ベストプラクティス........................................................................................................................6
1.4 比重計の設置に関する推奨事項......................................................................................................7
1.5 電源の要件.......................................................................................................................................8
第 2 章 取り付け.......................................................................................................................11
2.1 メータの筐体の壁面取付け...........................................................................................................11
2.2 ガスバイパス管とメータの接続....................................................................................................12
2.3 トランスミッタでのディスプレイの回転(オプション)............................................................14
第 3 章 配線............................................................................................................................. 17
3.1 端子と配線の要件..........................................................................................................................17
3.2 本質安全出力の配線......................................................................................................................17
3.3 ヒータの配線.................................................................................................................................27
第 4 章 接地............................................................................................................................. 29
設置説明書
3

目次 設置説明書
2018 年 3 月 MMI-20036391
4 Micro Motion
比重計

設置説明書 計画
MMI-20036391 2018 年 3 月
1
1.1
計画
設置と試運転の概要
以下に比重計(SGM)の設置作業と試運転の概要を示します。これらの作業は、メータ
の設定、および使用する前に終わらせてください。
SGM 試運転プロセスの一部として、現場でメータの校正を行う必要があります。現場
でのメータの校正には、校正用のガス、メータを校正するための追加のハードウェアが
必要です。SGM の試運転の計画については、設定および操作マニュアルを参照してく
ださい。設定および操作マニュアルには、校正用ガスを選択する際の指針、現場での校
正の実施手順が記載されています。
プロセス 参照先
必要なすべての部品が揃っていることを確認し、基本的な設置
要件を満たしてください。
メータ設置のベストプラクティスを検討します。 ベストプラクティスを参照
メータを取り付けます。 メータの筐体の壁面取付けを
ガスバイパス管をメータに接続します。 ガスバイパス管とメータの接
設置チェックリストを参照
参照
続を参照
1.2
プロセス環境と必要な認可に適合するための推奨方法に従っ
てメータの配線を行います。
メータの制御圧を選択します。 『Micro Motion
メータに対してパージのサイクルを実行します。
メータの校正を行います。
配線を参照
扱説明書
い。
』を参照してくださ
比重計
(SGM):
取
設置チェックリスト
□ 製品の梱包物をチェックして、設置に必要な部品と情報がすべて揃っていることを
確認します。
部品名 数量
Micro Motion 比重計 (SGM)
以下が含まれているラベル付き筐体(該当する場合):
— 筐体脚部
— 脚部の取り付け手順書
アクセサリキット:
— M20~13 mm NPT アダプタ (該当する場合)
— 13 mm NPT ブランキングプラグ
1
1
1
設置説明書
— 2.5 mm 六角棒スパナ
5

計画
2018 年 3 月 MMI-20036391
部品名 数量
設置説明書
校正証明書
安全マニュアル
Micro Motion プロダクトドキュメント DVD
1
2
1
□ メータを設置する環境ですべての電気安全要件が満たされていることを確認しま
す。
□ 使用環境の周囲温度とプロセス温度、およびプロセス圧力がメータの仕様範囲内で
あることを確認します。
□ メータの取付け環境が、認定タグに記載されている危険場所要件に適合しているか
確認します。
□ メータを危険場所に設置する場合は、設置に必要な安全バリアまたはガルバニック
アイソレータが準備されていることを確認します。
□ 検証や保守の際、メータに適切にアクセスできることを確認します。
□ プロセスガスが設置のための組成、温度、圧力の推奨特性を満たしていることを確
認します。
□ 設置に必要な装置がすべて揃っていることを確認します。用途によっては、メータ
の最適な性能を達成するために、追加の部品を取り付ける必要があります。
□ SGM 設置の推奨ベストプラクティスに従ってください。
1.3
ベストプラクティス
メータの性能を最大限に活かしていただくために、メータを取り付ける際には以下を参
考にしてください。
• メータは慎重に扱ってください。メータを持ち上げたり移動したりする場合は、現
地の方法に従ってください。
• プロセスガスを清潔で乾燥した状態であることを確認してください。
• 材質に適合しないガスは使用しないでください。センサの腐食を防ぐため、プロセ
スガスは Ni-Span-C と適合性があるものにする必要があります。
• 過剰な振動(連続 0.5 g 超)にメータをさらさないでください。 0.5 g を超える振動
レベルはメータの精度に影響することがあります。
• 定格圧力またはプロセス温度を超える条件でメータを運転させないでください。
• サンプルガス注入配管に外部合体フィルタを取り付けて、結露とダスト汚染を最小
限に抑えてください。
• システムのフィルタが流量の大きな妨げになっていないことを確認してください。
• 耐候性筐体にメータを設置すると、メータが熱的に絶縁されて、サンプルガスとパ
イプラインガス間の温度のバランスが維持されます。
6 Micro Motion
比重計

設置説明書 計画
MMI-20036391 2018 年 3 月
• メータまたは筐体周辺の換気を良好に保って、万一漏れが発生した時にガスが溜ま
らないようにしてください。
• 流体などの危険物質がケースから漏れ、ケース内に含まれている可能性がある場合
はメータを輸送しないでください。
1.4
比重計の設置に関する推奨事項
メータの最適な性能を確実に得られるように、壁に取り付けた筐体内部にメータを設置
することをお薦めします。次の図は、推奨される SGM の設置方法を示します。
設置説明書
7

I
G
E
J
B
F
H
A
D
C
M
K
L
O
N
SGM
計画
2018 年 3 月 MMI-20036391
設置説明書
図 1-1 : 壁面に取り付けた筐体内に SGM を設置する典型的な方法
A.
注入弁
B.
校正弁
C.
排出弁
D.
遮断弁
E.
パージ弁
F.
パイプライン
G.
合体フィルタ
H.
圧力調整器
I.
流量計
J.
校正ガス注入口
K.
圧力逃がし部との接続
L.
ガス排出口との接続
M.
ガス注入口との接続
N.
ベント
O.
電気ケーブル導体
P.
壁面に取り付けた筐体と
SGM
注
• 定格圧力を超えて運転することがないように、ガスラインとメータの間に圧力調整器を取り付ける必
要があります。
• ATEX 設置の場合、合体フィルタとエレメント(付属品)を取り付ける必要があります。
1.5
8 Micro Motion
電源の要件
以下に、メータを動作させるための DC 電源要件を示します。
• 24 VDC、0.45 W 最大
比重計

3 0 0 6 0 0 9 0 0 12 0 0 1 50 0 18 0 0 21 0 0 24 0 0 27 0 0 3 00 0
22 . 8 V
24 V
14
15
16
17
18
19
20
21
2 2
23
24
25
26
A
B
設置説明書 計画
MMI-20036391 2018 年 3 月
• 最小 22.8 VDC、0.20 mm2(18 AWG) の 1000 m (3280 フィート) の電源ケーブル
• 始動時、電源入力端子は最小 0.5 A の短期電流を最小 19.6 V で流す必要があります。
電源ケーブルの推奨事項
図 1-2 : 最小ワイヤゲージ(フィートあたりの AWG)
A. AWG
B.
設置の距離
設置説明書
9

計画 設置説明書
2018 年 3 月 MMI-20036391
図 1-3 : 最小ワイヤ領域(メートルあたりの mm2)
A.
最小ワイヤ領域(
B.
設置の距離
mm
2
)
10 Micro Motion
比重計

設置説明書
MMI-20036391 2018 年 3 月
取り付け
2
2.1
取り付け
メータの筐体の壁面取付け
壁に取り付けた筐体内部にメータを設置することをお薦めします。
メータと筐体を注文された場合は、メータと筐体内の配管は工場出荷時に構成されるた
め、メータをプロセスパイプラインに容易に設置できます。
重要
SGM をスタンドアロン型装置として(筐体外部に)取り付ける場合、最高の性能を実
現するには、SGM が急激な温度変化にさらされないようにする必要があります。
図 2-1 : 壁面の筐体に設置した SGM
設置説明書
A.
ステンレス鋼絶縁筐体
B.
ステンレス鋼絶縁筐体
手順
1. 取付けブラケットをメータの筐体の外側に接続します。脚部の取付けに必要な
全部品と説明書が製品に同梱されています。
2. 壁への取付け位置を準備します。小型筐体および大型筐体の取付け寸法につい
ては、小型筐体の場合の取付け寸法と大型筐体の場合の取付け寸法を参照してく
ださい。
3. メータの筐体を壁面取付け位置に取り付けます。
11
(600 × 800 × 300 mm)
(600 × 800 × 300 mm)
とサンプルの調整システム

取り付け
2018 年 3 月 MMI-20036391
注意
メータを筐体内で持ち上げたり移動したりするときには、メータを落とさないよ
うに注意してください。メータの筐体は衝撃による損傷を最小限に抑えるよう
に設計されていますが、落下すると損傷します。
設置説明書
2.1.1
大型筐体の場合の取付け寸法
図 2-2 : 大型筐体の場合の取付け寸法
2.2
12 Micro Motion
ガスバイパス管とメータの接続
メータを取り付けたら、ガスバイパス管を接続できます。サンプルのガス注入口、サン
プルのガス排出口、圧力逃がしの 3 つの管があります。
各コネクタは、6.4 mm の Swagelok バルクヘッドフィッティングです。これらのコネ
クタは筐体の外側にあります。
手順
管を適切なコネクタに接続します。
比重計

設置説明書 取り付け
MMI-20036391 2018 年 3 月
注意
ガス注入管を必ず適切なフィッティングに接続してください。ガス注入管を違うフィ
ッティングに接続すると、メータが損傷するおそれがあります。
図 2-3 : ガス・バイパス・コネクタ(筐体の外側)
設置説明書
A.
圧力逃がし
B.
プロセスガス排出口
C.
プロセスガス注入口
13

取り付け
2018 年 3 月 MMI-20036391
設置説明書
2.3
トランスミッタでのディスプレイの回転(オプ
ション)
トランスミッタ電子モジュールのディスプレイは元の位置から 90°、または 180°回転さ
せることができます。
図 2-4 : ディスプレイ部品
A.
トランスミッタ筐体
B.
サブベゼル
C.
ディスプレイモジュール
D.
ディスプレイ留めネジ
E.
ディスプレイカバー
手順
1. メータに電源が入っている場合は、電源を切ります。
2. ディスプレイカバーを反時計回りに回転し、本体から取り外します。
3. ディスプレイモジュールを押さえながら補助ディスプレイネジを緩めるか必要
なら外します。
4. 本体からディスプレイモジュールをゆっくりと引き剥がし、サブベゼルのピン端
子をディスプレイモジュールから外します。
注
ディスプレイ留めピンがディスプレイモジュールの基盤から外に出ている場合
は、ピンを取り外してからもう一度取り付けます。
5. ディスプレイモジュールを目的の位置まで回転させます。
6. サブベゼルのピン端子をディスプレイモジュールのピン穴に挿入し、新しい場所
にディスプレイを固定します。
7. ディスプレイ留めネジを取り外したら、サブベゼルの穴に一致するようにぴった
り合わせ、もう一度挿入して締めつけます。
14 Micro Motion
比重計

設置説明書 取り付け
MMI-20036391 2018 年 3 月
8. ディスプレイカバーを本体に装着します。
9. ディスプレイカバーが安定するまで右回りに回転させます。
10. 適切に装着されているのを確認して、メータに電源を入れます。
設置説明書
15

取り付け 設置説明書
2018 年 3 月 MMI-20036391
16 Micro Motion
比重計

設置説明書
MMI-20036391 2018 年 3 月
配線
3
3.1
配線
端子と配線の要件
トランスミッタ出力用として配線端子が 3 組あります。これらの出力は、注文されたト
ランスミッタ出力オプションによって異なります。アナログ(mA)、周期時間信号
(TPS)、およびディスクリート(DO)出力には外部電源が必要であり、別個の 24 VDC
電源に接続する必要があります。
別置型モデル 2700 FOUNDATION™ フィールドバストランスミッタに接続するメータの場
合は、4 線ケーブル接続を使ってメータを別置型モデル 2700 トランスミッタに配線す
る必要があります。メータの配線方法については、本説明書のプロセッサ配線のページ
を参照してください。
各出力端子のねじ込み式コネクタは、最大 14 AWG の電線サイズに対応します。
重要
• 出力配線要件は、メータを設置する環境の危険場所分類によって異なります。この
設置が会社、地域、国のすべての安全要件と電気工事規定を満たしているかどうか
は、ユーザが責任をもって確認するものとします。
• 外部の温度機器または圧力機器をポーリングするようにメータを構成する場合は、
HART 通信をサポートするように mA 出力を配線する必要があります。HART/mA 単
一ループ配線または HART マルチドロップ配線のいずれかを使用できます。
3.2
表 3-1 : トランスミッタの出力
トランスミッタのバージョン 出力チャンネル
A B C
アナログ 4~20mA + HART 4~20 mA
周期時間信号(TPS) 4~20mA + HART 周期時間信号
(TPS)
固定 4~20 mA (温度) 周期時間信号
(TPS)
別置型モデル 2700 FOUNDATION フ
ィールドバスのプロセッサ
無効 無効
Modbus/RS-485
Modbus/RS-485
無効
Modbus/RS-485
本質安全出力の配線
Micro Motion には、メータを危険場所で配線するための安全バリアとガルバニックアイ
ソレータの設置キットが付属します。これらのキットは、使用可能な出力と必要な認可
に応じて適切なバリアまたはアイソレータを提供します。
安全バリアとガルバニックアイソレータの配線に関する情報は概要として示します。
メータは、現場で適用される規格に従って配線する必要があります。
設置説明書
17

配線 設置説明書
2018 年 3 月 MMI-20036391
注意
• メータの設置と配線は、適用される実施規則に従って、適切に訓練を受けた担当者
が行ってください。
• メータに付属の危険場所防爆認定に関する説明書を参照してください。安全マニュ
アルは、製品ドキュメント DVD および www.emerson.com で確認できます。
3.2.1
危険場所エンティティパラメータ
危険
• 危険電圧によって、重篤な負傷または死亡につながる可能性があります。危険電圧
のリスクを軽減するため、メータの配線前に電源を切ってください。
• 危険場所で不適切な取付けを行った場合、爆発する危険性があります。トランスミ
ッタの設置は、トランスミッタの危険場所分類タグに従った場所でのみ行ってくだ
さい。
入力エンティティパラメータ
表 3-2 : 入力エンティティパラメータ: すべての接続
パラメータ 電源 4~20 mA /ディスク
リート出力/周期時間
信号
電圧(Ui)
電流(Ii)
電力(Pi)
内部キャパシタンス
(Ci)
内部インダクタンス
(Li)
30 VDC 30 VDC 18 VDC
484 mA 484 mA 484 mA
2.05 W 2.05 W 2.05 W
0.0 pF 0.0 pF 0.0011 pF
0.0 H 0.0 H 0.0 H
RS-485
RS-485 の出力とケーブルのパラメータ
メータへのすべての接続は、接続済み本質安全バリアから給電されます。ケーブルパラ
メータはすべて、これらの装置の出力パラメータの値です。RS-485 接続には固有の出
力パラメータとケーブルパラメータがありますが、接続済みバリア(MTL7761AC)か
らも給電されます。
表 3-3 : RS-485 の出力とケーブルのエンティティパラメータ(MTL7761AC)
入力パラメータ
電圧(Ui)
電流(Ii)
内部キャパシタンス(Ci)
内部インダクタンス(Li)
18 Micro Motion
18 VDC
100 mA
1 nF
0.0 H
比重計

設置説明書 配線
MMI-20036391 2018 年 3 月
表 3-3 : RS-485 の出力とケーブルのエンティティパラメータ(MTL7761AC) (続き)
出力パラメータ
電圧(Uo)
9.51 VDC
電流 (瞬時) (Io)
電流 (定常) (I)
電力 (Po)
内部抵抗 (Ri)
グループ IIC のケーブルパラメータ
外部キャパシタンス(Co)
外部インダクタンス(Lo)
外部インダクタンス/抵抗比 (Lo/Ro)
グループ IIB のケーブルパラメータ
外部キャパシタンス(Co)
外部インダクタンス(Lo)
外部インダクタンス/抵抗比 (Lo/Ro)
危険場所
電圧
危険場所
の電流
メータのエンティティパラメータでは、選択したバリアの開回路電圧を 30
VDC(Vmax = 30 VDC)未満に制限する必要があります。
メータのエンティティパラメータでは、選択したバリアの短絡回路電流を
すべての出力の合計 484 mA(Imax = 484 mA)未満に制限する必要があり
ます。
480 mA
106 mA
786 mW
19.8 Ω
85 nF
154 µH
31.1 µH/Ω
660 nF
610 µH
124.4 µH/Ω
設置説明書
危険場所
キャパシ
タンス
メータのキャパシタンス(Ci)は 0.0011 µF です。配線キャパシタンス
(Ccable)に追加されるこの値は、安全バリアによって指定された最大許容
キャパシタンス(Ca)を下回る必要があります。 メータとバリア間をつな
ぐケーブルの最大長を計算するには、次の計算式を使用します。
Ci + Ccable ≤ Ca
危険場所
インダク
タンス
メータのインダクタンス(Li)は 0.0µH です。この値と現場の配線インダク
タンス(Lcable)は、安全バリアによって指定された最大許容インダクタ
ンス(La)を下回る必要があります。メータとバリア間をつなぐケーブル
の最大長を計算するには、次の計算式を使用します。
Li + Lcable ≤ La
19

配線 設置説明書
2018 年 3 月 MMI-20036391
3.2.2
安全バリアを使用したすべての本質安全出力の配線
Micro Motion は、メータを危険場所で配線するための安全バリアの設置キットを提供し
ます。バリアキットのご注文については、地域の営業担当者または 顧客サポート
(flow.support@emerson.com) までお問い合わせください。
注意
• メータの設置と配線は、適用される実施規則に従って、適切に訓練を受けた担当者
が行ってください。
• メータに付属の危険場所防爆認定に関する説明書を参照してください。安全マニュ
アルは、製品ドキュメント DVD および www.emerson.com で確認できます。
安全バリアキットは、使用可能なすべてのメータの出力を接続するためのバリアを提供
します。付属のバリアを指定の出力で使用してください。
出力 バリア
4~20 mA
• 4~20 mA
• 周期時間信号(TPS)
• ディスクリート
Modbus/RS-485 MTL7761AC
MTL7728P+
MTL7728P+
電力
MTL7728P+
手順
バリアを適切な出力端子とピンに配線します(図 3-1 を参照)。
20 Micro Motion
比重計

バス
バー
危険場所
非危険場所
MTL7761AC
RS-485 A
RS-485 B
3
4
1
2
24 VDC
24 VDC
MTL7728P+
24 VDC
3
4
1
2
MTL7728P+
3
4
1
2
250 Ω
MTL7728P+
3
4
1
2
A
B
C
mA 1 +
HART
RS-485
PWR
mA 2/
TPS/DO
A
B
設置説明書 配線
MMI-20036391 2018 年 3 月
図 3-1 : 安全バリアを使用した、危険場所における 本質安全 mA/DO/TPS 出力の配線
A. HART/Field
B.
信号装置
C.
推奨される抵抗値は、お使いのチャンネル
奨します。
コミュニケータデバイス
TPS
またはディスクリート出力の場合、
B
出力によります。
mA
500~1000 Ω
出力の場合、
250 Ω
の抵抗値を推
の抵抗値を推奨します。
設置説明書
21

配線
2018 年 3 月 MMI-20036391
注意
• 電気的ノイズの多い環境では、ケーブルを安全な場所に保護します。
• 電磁適合性(EMC)の EC 指令を満たすには、適切な計装ケーブルを使ってメータを接続します。計装
ケーブルの各ツイストペアは個別のシールド、ホイル、または編組で覆われ、すべてのコアがシール
ド全体で覆われている必要があります。可能な場合は、シールド全体を両端のアースに接続します(両
端で 360°接着)。内部の個別のシールドはコントローラの端部のみに接続します。
• 安全のため、個々の内部シールドを危険場所のアースに終端しないでください。
• ケーブルがメータの増幅器ボックスに入る箇所では、金属製のケーブルグランドを使用します。使用
しないケーブルポートには金属製のブランキングプラグを取り付けます。
設置説明書
3.2.3
ガルバニックアイソレータを使用した、本質安全アナ
ログ出力の配線
Micro Motion は、危険場所でメータのアナログを配線するための専用のガルバニックア
イソレータ設置キットを提供します。メータのアイソレータキットのご注文について
は、地域の営業担当者または Micro Motion 顧客サポート(flow.support@emerson.com)
までお問い合わせください。
注意
• メータの設置と配線は、適用される実施規則に従って、適切に訓練を受けた担当者
が行ってください。
• メータに付属の危険場所防爆認定に関する説明書を参照してください。安全マニュ
アルは、Micro Motion プロダクトドキュメント DVD および Micro Motion Web サイ
ト(www.emerson.com) で確認できます。
ガルバニックアイソレータキット(アナログ出力)は、次の出力を接続するためのアイ
ソレータを提供します。付属のアイソレータを指定の出力で使用してください。
注
RS-485 バリアは絶縁されていません。
出力 アイソレータ
4~20mA + HART
MTL5541
4~20 mA
Modbus/RS-485 MTL7761AC
電力
手順
アイソレータを適切な出力端子とピンに配線します(図 3-2 を参照)。
22 Micro Motion
MTL5541
MTL5523
比重計

mA 1 +
HART
PWR
mA 2
危険場所
非危険場所
MTL7761AC
RS-485 A
RS-485 B
3
4
1
2
MTL5541
2
1
14
13
12
11
MTL5523
2
1
24 VDC
14
13
12
11
24 VDC
LINK
250 Ω
MTL5541
2
1
14
13
12
11
24 VDC
250 Ω
A
B
A
B
設置説明書
配線
MMI-20036391 2018 年 3 月
図 3-2 : ガルバニックアイソレータを使用した、本質安全出力の配線(mA 出力オプション)
A. HART/Field Communicator
B.
信号装置
装置
注意
• 電気的ノイズの多い環境では、ケーブルを安全な場所に保護します。
• 電磁適合性(EMC)の EC 指令を満たすには、適切な計装ケーブルを使ってメータを接続します。計装
ケーブルの各ツイストペアは個別のシールド、ホイル、または編組で覆われ、すべてのコアがシール
ド全体で覆われている必要があります。可能な場合は、シールド全体を両端のアースに接続します(両
端で 360°接着)。内部の個別のシールドはコントローラの端部のみに接続します。
• 安全のため、個々の内部シールドを危険場所のアースに終端しないでください。
• ケーブルがメータの増幅器ボックスに入る箇所では、金属製のケーブルグランドを使用します。使用
しないケーブルポートには金属製のブランキングプラグを取り付けます。
設置説明書
23

配線 設置説明書
2018 年 3 月 MMI-20036391
3.2.4
ガルバニックアイソレータを使用した、本質安全周期
時間信号 (TPS) またはディスクリート出力の配線
Micro Motion は、危険場所でメータの周期時間信号 (TPS) およびディスクリートを配線
するための専用のガルバニックアイソレータ設置キットを提供します。メータのアイ
ソレータキットのご注文については、地域の営業担当者または 顧客サポート
(flow.support@emerson.com) までお問い合わせください。
注意
• メータの設置と配線は、適用される実施規則に従って、適切に訓練を受けた担当者
が行ってください。
• メータに付属の危険場所防爆認定に関する説明書を参照してください。安全マニュ
アルは、Micro Motion プロダクトドキュメント DVD および www.emerson.com で
確認できます。
ガルバニックアイソレータキット(TPS/ディスクリート版)は、次の出力を接続するた
めのアイソレータを提供します。付属のアイソレータを指定の出力で使用してくださ
い。
注
RS-485 バリアは絶縁されていません。
出力 アイソレータ
4~20mA + HART
MTL5541
• 周期時間信号(TPS)
• ディスクリート
Modbus/RS-485 MTL7761AC
電力
手順
1. アイソレータを適切な出力端子とピンに配線します(図 3-3 を参照)。
MTL5532
MTL5523
24 Micro Motion
比重計

mA 1 +
HART
RS-485
PWR
TPS/DO
SIG
危険場所
非危険場所
MTL7761AC
MTL5532
RS-485 A
RS-485 B
5
3
4
1
2
1
11
12
13
14
4
1 kΩ
MTL5541
2
1
14
13
12
11
A
24 VDC
24 VDC
1 kΩ
250 Ω
B
A
B
MTL5523
2
1
14
13
12
11
24 VDC
LINK
設置説明書 配線
MMI-20036391 2018 年 3 月
図 3-3 : ガルバニックアイソレータを使用した、危険場所の出力の配線(TPS およびディスクリート出力の
オプション)
A. HART/Field Communicator
B.
信号装置
設置説明書
25

配線 設置説明書
2018 年 3 月 MMI-20036391
注意
• 電気的ノイズの多い環境では、ケーブルを安全な場所に保護します。
• 電磁適合性(EMC)の EC 指令を満たすには、適切な計装ケーブルを使ってメータを接続します。計装
ケーブルの各ツイストペアは個別のシールド、ホイル、または編組で覆われ、すべてのコアがシール
ド全体で覆われている必要があります。可能な場合は、シールド全体を両端のアースに接続します(両
端で 360°接着)。内部の個別のシールドはコントローラの端部のみに接続します。
• 安全のため、個々の内部シールドを危険場所のアースに終端しないでください。
• ケーブルがメータの増幅器ボックスに入る箇所では、金属製のケーブルグランドを使用します。使用
しないケーブルポートには金属製のブランキングプラグを取り付けます。
2. TPS/DO 接続のアイソレータスイッチを設定します(MTL5532 アイソレータ)。
ピン 1 ~ 5 のアイソレータスイッチを適切に設定する必要があります(表 3-4 を
参照)。
スイッチはアイソレータの側面にあり、Off (上の位置)または On (下の位置)
のいすれかに設定する必要があります。
図 3-4 : MTL5532 スイッチの位置(および ON/OFF スイッチの位置)
表 3-4 : MTL5532 スイッチの設定
スイッチ
1 ON
2 OFF
3 OFF
ON/OFF?
4 OFF
26 Micro Motion
比重計

設置説明書 配線
MMI-20036391 2018 年 3 月
3.3
ヒータの配線
この手順に従って、115/230 ボルトのヒーターの配線を行ってください。
前提条件
• 最低 90 ºC の定格のラインの接続、および 105 ºC の定格のコネクタには THHN ワイ
ヤまたは同等のワイヤを使用してください。.
• 温度設定、ヒータのワット数、供給電圧については、ヒータの銘板を参照してくだ
さい。
手順
1. 端子箱カバーを開けます。
2. 次の表と図に従ってヒータの配線を行ってください。
N または L2 ニュートラルまたはライブ 2
L1
PN
ライブ 1
接地
設置説明書
27

配線 設置説明書
2018 年 3 月 MMI-20036391
A. N
または
B. L1
C.
接地
D.
サーモスタット
E.
黒
F.
端子箱内部
G.
ヒータ部分
H.赤/
白のストライプ
I.
白または黒
J.
緑
L2
28 Micro Motion
比重計

設置説明書 接地
MMI-20036391 2018 年 3 月
4
接地
メータは、現場で適用される規格に従って接地する必要があります。お客様の責任にお
いて、適用するすべての規格を把握し、適合させてください。
前提条件
マイクロモーションでは、以下の接地実施指針への準拠を推奨しています。
• 欧州ではほとんどの場合、EN 60079-14 (特に 12.2.2.3 項および 12.2.2.4 項)が適用
されます。
• 米国とカナダでは、ISA 12.06.01 の Part 1 で関連用途とその要件の例が提示されてい
ます。
• IECEx の設置には、IEC 60079-14 が適用されます。
適用できる外部規格がない場合は、
ださい。
• 18 AWG (0.75 mm2) 以上の銅線を使用してください。
• すべてのアース線をできるだけ短くし、インピーダンスを 1 Ω 未満にしてくださ
い。
• アース線を地面に直接地面するか、または工場の規定に従ってください。
注意
メータを直接接地するか、または工場の接地回路要件に従ってください。不適切な接地
は、測定誤差の原因となります。
メータの接地について次のガイドラインに従ってく
手順
• 配管の接続部を確認します。
• 配管の接続部が接地されている場合、センサは自動的に接地されるため、特に作
業は必要ありません(地域の規定がある場合を除く)。
• 配管の接続部が接地されていない場合は、センサ電子部の接地ネジにアースケー
ブルを接続します。
設置説明書
29

*MMI-20036391*
MMI-20036391
Rev. AC
2018
エマソン
ズ
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