マルチインターフェースユニット・メインモジュール/
Multi Interface Unit/Main Module / Multi-Schnittstellengerät/Hauptmodul
MG10-P1 / MG10-P2
お買い上げいただき、ありがとうございます。
ご使用の前に、この取扱説明書を必ずお読みください。
ご使用に際しては、この取扱説明書どおりお使いください。
お読みになった後は、後日お役に立つこともございますので、必ず保管してください。
Read all the instructions in the manual carefully before use and strictly follow them.
Keep the manual for future references.
Lesen Sie die ganze Anleitung vor dem Betrieb aufmerksam durch und folgen Sie beim
Betrieb des Geräts den Anweisungen. Bewahren Sie diese Bedienungsanleitung zum
späteren Nachlesen griffbereit auf.
取扱説明書 / Instruction Manual / Bedienungsanleitung
[For U.S.A. and Canada]
THIS CLASS A DIGITAL DEVICE COMPLIES
WITH PART15 OF THE FCC RULES AND THE
CANADIAN
ICES-003. OPERATION IS SUBJECT TO THE
FOLLOWING TWO CONDITIONS.
(1) THIS DEVICE MAY NOT CAUSE HARMFUL
INTERFERENCE, AND
(2) THIS DEVICE MUST ACCEPT ANY
INTERFERENCE RECEIVED, INCLUDING
INTERFERENCE THAT
MAY CAUSE UNDERSIGNED OPERATION.
For DC power-driven products to meet EN 61000-6-2 / 99,
the following operational conditions must be satisfied.
1. Input and output signal cable length : 30 m or less
2. Cable length for input power source : 10 m or less
3. Scale cable length : 30 m or less
Note
When using the same cable for output signal and input
power source, the cable must not be longer than 10 m.
For AC power-driven products to meet EN 61000-6-2 / 99,
the following operational conditions must be satisfied.
1. Input and output signal cable length : 30 m or less
2. Scale cable length : 30 m or less
CET APPAREIL NUMERIQUE DE LA CLASSE A
EST CONFORME A LA NORME NMB-003 DU
CANADA.
[ For EU and EFTA countries ]
CE Notice
Marking by the symbol CE indicates compliance
with the EMC directive of the European
Community. This marking shows conformity to the
following technical standards.
EN 55011 Group 1 Class A / 98 :
"Limits and methods of measurement of radio
disturbance characteristics of industrial, scientific
and medical (ISM) radio-frequency equipment"
EN 61000-6-2 / 99 :
"Electromagnetic compatibility (EMC) - Part 6-2 :
Generic standards - Immunity for industrial
environments"
警告
本装置を機械指令(EN60204-1)の適合を受ける機器に
ご使用の場合は、その規格に適合するように方策を講じ
てから、ご使用ください。
Warning
When using this device with equipment governed
by Machine Directives EN 60204-1, measures
should be taken to ensure conformance with those
directives.
Warnung
Wenn dieses Gerä t mit Ausrü stungsteilen
verwendet wird, die von den Maschinenrichtlinien
EN 60204-1 geregelt werden, mü ssen Maß nahmen
ergriffen werden, um eine Ü bereinstimmung mit
diesen Normen zu gewä hrleisten.
安全のために
当社の製品は安全に十分配慮して設計されています。しかし、操作や設置時にまちがった取
扱いをすると、火災や感電などにより死亡や大ケガなど人身事故につながることがあり、危
険です。また、機械の性能を落としてしまうこともあります。
これらの事故を未然に防ぐために、安全のための注意事項は必ず守ってください。操作や設
置、保守、点検、修理などを行う前に、この「安全のために」を必ずお読みください。
警告表示の意味
このマニュアルでは、次のような表示をしています。表示内容をよく理解してから本文をお
読みください。
警告
この表示の注意事項を守らないと、火災や感電などにより死亡や大ケガなど人身事故につな
がることがあります。
注意
この表示の注意事項を守らないと、感電やその他事故によりケガをしたり周辺の物品に損害
を与えることがあります。
注意を促す記号 行為を禁止する記号
MG10-P1 / MG10-P2
注意 感電注意 分解禁止
(J) (1)
警告
注意
・ 表示された電源電圧以外での電圧で使用しないでください。火災や感電の原因となる
恐れがあります。
・ 濡れた手で端子台に触れないでください。感電の原因となります。
・ 本体カバーを開けて本装置を分解、改造することはおやめください。火傷やケガの恐
れがあります。また、内部回路を破損させる原因にもなります。
・ 本装置はDC電源で動作します。
端子台にはAC電源を絶対に接続しないでください。火災や感電の原因となる恐れが
あります。また、内部回路を破損させる原因にもなります。
・ 本装置は防爆構造になっておりませんので、可燃性ガスの雰囲気中でのご使用はおや
めください。火災の原因となることがあります。
・ 電源および信号用コネクタの抜き差しは、破損や誤動作を防ぐため必ず電源を切って
から行ってください。
(2) (J)
MG10-P1 / MG10-P2
目次
1. 概要 ...................................................... 1
1-1. 特長 ................................................................................1
1-2. 製品構成 ........................................................................2
1-3. システム構成 ................................................................ 3
2. 各部の名称と働き ................................ 4
3. 接続と設置 ........................................... 6
3-1. カウンタモジュールの接続 ........................................6
3-2. I/Fモジュールの接続 .................................................. 7
3-3. DINレールへの取り付け ............................................. 9
3-4. 測長ユニットの接続 ................................................. 10
3-5. 電源コネクタの接続 ................................................. 10
3-6. リンク接続 ................................................................. 11
3-7. ホスト機器への接続 ................................................. 11
4. 機能 .................................................... 12
4-1. 用語説明 ..................................................................... 12
4-2. 機能詳細 ..................................................................... 12
4-2-1. ピークホールド ...................................... 12
4-2-2. プリセット .............................................. 12
4-2-3. 原点........................................................... 13
4-2-4. リセット .................................................. 14
4-2-5. スタート .................................................. 14
4-2-6. 合否判定(コンパレート) ...................... 15
4-2-7. ホールド .................................................. 16
MG10-P1 / MG10-P2
5. 設定 .................................................... 17
5-1. 出荷時設定 ................................................................. 17
5-2. メインモジュールの設定 ......................................... 18
5-2-1. ユニット番号の設定 .............................. 18
5-2-2. 通信設定 .................................................. 19
5-3. 別売カウンタモジュールの設定 ............................. 20
5-3-1. カウンタモジュール番号
(チャンネル番号)設定スイッチ .......... 20
5-3-2. 測長ユニットの設定 .............................. 20
5-4. 出荷時設定の変更(RS-232Cコマンド) .................. 21
5-4-1. セットアップコマンド一覧 .................. 23
5-4-2. コマンド設定詳細 .................................. 23
6. 操作 .................................................... 26
6-1. RS-232Cインターフェース ....................................... 27
6-1-1. RS-232Cインターフェース仕様 ............ 27
6-1-2. コネクタピンアサイン .......................... 27
6-1-3. 通信フォーマット .................................. 28
6-1-4. リンク接続 .............................................. 29
6-1-5. 操作コマンド .......................................... 30
6-2. I/Oコネクタ ............................................................... 32
6-2-1. I/Oコネクタ端子配列 ........................... 32
6-2-2. 入出力回路 .............................................. 33
6-2-3. 信号タイミング ...................................... 34
(J) i
7. アラーム表示/出力 ........................... 35
8. 仕様 .................................................... 36
8-1. 電気的仕様 ................................................................. 36
8-2. 付属品 ......................................................................... 37
8-3. 外形寸法図 ................................................................. 37
9. 故障かなとお考えになる前に ............ 38
Microsoft® Windows® は、マイクロソフト社の登録商標で
す。以下、Windowsと称します。
そのほか、本書で登場するシステム名、製品名、サービス
名は、一般に各開発メーカーの登録商標あるいは商標で
す。なお、本文中では™、® マークは明記していません。
ii (J)
MG10-P1 / MG10-P2
1. 概要
本製品MG10は、カウンタモジュールやI/Fモジュールと組
み合わせ、ユニットを構成し測長データの出力や各種設定
をRS-232Cポート(標準搭載)とI/Oコネクタから行なうこと
ができるメインモジュールです。最小でメインモジュール
とカウンタモジュール各1台、最大でメインモジュール1
台、カウンタモジュール16台、I/Fモジュール1台までの構
成が可能です。さらにユニット間をリンク接続することに
より最大16ユニットを接続(接続できるカウンタモジュール
は最大64台まで)することができ、1つのRS-232Cコネクタ
からコントロールとデータ出力が可能です。
カウンタモジュールは、測長ユニットDKシリーズ用、
DG
Bシリーズ・DL**B/BRシリーズ用、DTシリーズ用
**
があります。これらのカウンタモジュールは、混在しての
使用が可能です。
1-1. 特長
• 電装盤内の組み込みに適した小型サイズ
• DINレール取付け構造(35mmDINレール)
• モジュール構成により1〜16チャンネルまで拡張可能
• リンク接続により最大64チャンネルまで接続が可能
• 測長ユニットDKシリーズ、DG
BRシリーズ、DTシリーズの混在構成が可能
• 入力分解能0.1 µm,0.5 µm、1µ m、5µm,10µ mに対応
• 現在値のほかに最大値、最小値、P-P値の測定可能
• コンパレート機能により合否判定が可能
• コンパレート設定値は4組設定可能
• ワーク交換時、測長ユニットを退避するときに
q現在値を一時的に保持するラッチ機能
w 最大値、最小値、P-P値の更新を一時的に停止する
ポーズ機能
の2種類のホールド機能
• RS-232Cインターフェース標準搭載
• 別売のBCDモジュールを接続してBCD出力が可能
• 外部電源入力DC
+12〜 +24V
Bシリーズ、DL**B/
**
MG10-P1 / MG10-P2
(J) 1
1-2. 製品構成
名称 型名 備考
メインモジュール MG10-P1 フォトカプラ絶縁オープン
MG10-P2 フォトカプラ絶縁出力
カウンタモジュール MG20-DK DKシリーズ用
(別売)
I/Fモジュール
BCDモジュール MG30-B1 フォトカプラ絶縁オープン
(別売) コレクタ出力
RS-232C用ケーブル DZ252 MG10と外部機器のRS-232C
(別売) ポートを接続
リンクケーブル LZ61 複数のユニットをリンクす
(別売) るときに使用
延長ケーブル CE08-∗∗ リンクケーブルを延長する
(別売) ときに使用
MG20-DG DG**B, DL**B/BRシ
MG20-DT DTシリーズ用
MG30-B2 フォトカプラ絶縁出力
コレクタ出力
(電流シンクタイプ)
(ソース出力)
リーズ用
(電流シンクタイプ)
(ソース出力)
メインモジュール
I/Fモジュール
カウンタモジュール
マルチインターフェースユニット
2 (J)
MG10-P1 / MG10-P2
1-3. システム構成
BCD
合否判定
測長ユニット
PLC
コンピュータ
RS-232C
リンク
(最大16ユニット)
MG10-P1 / MG10-P2
DLシリーズ DKシリーズ
DGシリーズ DTシリーズ
(J) 3
2. 各部の名称と働き
1
2
3
4
5
4 (J)
8
9
10
12
6
7
13
14
11
MG10-P1 / MG10-P2
q 電源ランプ
通電時、動作準備が整うと緑色に点灯します。
w アラームランプ
ユニット中のいずれかのカウンタモジュールがアラー
ム状態になったとき、赤色に点灯します。
e ホールドランプ
ユニット中のいずれかのカウンタモジュールがホール
ド機能(現在値出力データラッチまたはピーク値データ
更新停止)動作中にオレンジ色に点灯します。
r ユニット番号設定スイッチ
ユニット番号を0〜Fまでの何れかに設定します。
i RS-232Cコネクタ
コンピュータやPLCのホスト機器と接続します。
別売のRS-232Cケーブルコネクタ(DZ252)を接続しま
す。
o リンク・イン・コネクタ
リンク接続を行なうとき、上位ユニットのメインモ
ジュールのリンク・アウト・コネクタにリンクケーブ
ル(LZ61)で接続します。
!0 リンク・アウト・コネクタ
リンク接続を行なうとき、下位ユニットのメインモ
ジュールのリンク・イン・コネクタにリンクケーブル
(LZ61)で接続します。
t RS-232C通信設定スイッチ
RS-232Cの通信仕様を設定します。
y I/Oコネクタ
PLCなどのI/O端子を接続し、コントロールします。
u 電源入力コネクタ
外部電源(DC
MG10-P1 / MG10-P2
+12V〜 +24V)を接続します。
!1 カウンタモジュール接続コネクタ
カウンタモジュールと接続します。
!2 I/Fモジュール接続コネクタ
I/Fモジュールと接続します。
!3 スライドロック
接続したモジュールの固定をします。
!4 DINレール固定レバー
本体をDINレールに固定します。
(J) 5
3. 接続と設置
3-1. カウンタモジュールの接続
カウンタモジュールの接続種類の限定はありません。用途
に応じて組み合わせてご使用ください。カウンタモジュー
ルは16台まで接続可能です。
1
メインモジュール右側面のカウンタモジュール接続コ
ネクタに取付けられているゴム蓋を外します。
2
スライドロックの位置を図の位置にします。カウンタ
モジュール接続コネクタをあわせるように、メインモ
ジュールにカウンタモジュールを取付けます。
6 (J)
MG10-P1 / MG10-P2
3
上下のスライドロックで固定します。
4
手順2〜3 のようにすべてのカウンタモジュールを取付
けた後、最後に取付たカウンタモジュールの接続コネ
クタに手順1 で取外したゴム蓋を取付けます。
<接続したモジュールを取外す場合>
手順1〜4 の逆の手順となります。取外しの際、必ずスライ
ドロックを解除してください。
3-2. I/Fモジュールの接続
I/Fモジュールは1台のみ接続可能です。
1
ドライバなどで、メインモジュール左側面に取付けら
れている蓋を外します。
注意
本体内部にゴミや金属片が入らないようにご注意くだ
さい。
MG10-P1 / MG10-P2
(J) 7
2
スライドロックの位置を図の位置にします。I/Fモ
ジュール接続コネクタをあわせるように、メインモ
ジュールにI/Fモジュールを取付けます。
3
上下のスライドロックで固定します。
<接続したモジュールを取外す場合>
手順1〜3 の逆の手順となります。取外しの際、必ず上下の
スライドロックを解除してください。
8 (J)
MG10-P1 / MG10-P2
3-3. DINレールへの取り付け
工場出荷時は、DINレール固定レバーのツメは、ロックの
状態になっています。
DINレール仕様:35mm
1
DINレールの上側に、ユニット背面の溝の上側をあわせ
ます。
2
ユニット背面の溝の下側がDINレールにはまるように、カ
チッと音がするまでユニットを押し込んで取付けます。
注意
ユニット全体が取付けられたことを確認してください。
<ユニットをDINレールから取外す場合>
ユニットが落下しないように押さえながら、全モジュール
のDINレール固定レバーをカチッと音がするまで下に引い
てください。
MG10-P1 / MG10-P2
(J) 9
3-4. 測長ユニットの接続
1
カウンタモジュールの測長ユニット接続コネクタに測
長ユニットを接続します。
注意
必ず各カウンタモジュールに対応する測長ユニットを
接続してください。対応していない測長ユニットの接
続は、コネクタの故障の原因となります。
3-5. 電源コネクタの接続
1
外部電源から、付属品の3局コネクタに配線します。
番号 I/O 信号名 内容
3 − GND グランド
2 − Vin DC+ 12V〜+ 24V
1 − FG フレームグランド
2
配線した3局コネクタを電源入力コネクタに接続しま
す。
注意
必ず電源を切った状態で接続してください。
10 (J)
MG10-P1 / MG10-P2
3-6. リンク接続
1
ホスト機器と接続するユニットのメインモジュールの
リンク・アウト・コネクタとリンク接続するユニット
のメインモジュールのリンク・イン・コネクタを、リ
ンクケーブル(LZ61)で接続します。
リンクケーブルの長さが足りない場合は、別売の延長ケー
ブルCE08を使用して延長してください。
注意
リンク・イン・コネクタとリンク・アウト・コネクタを逆
に接続すると動作しません。
3-7. ホスト機器への接続
1
別売のRS-232Cケーブル(DZ252)をホスト機器のRS232Cコネクタに接続します。
メインモジュール
ホスト機器
I/Fモジュール
RS-232Cケーブル
マルチインターフェースユニット
リンクケーブル
カウンタモジュール
MG10-P1 / MG10-P2
リンクケーブル
(J) 11
4. 機能
機能には、次のものがあります。
• ピークホールド
• プリセット
• 原点
• リセット
• スタート
• 合否判定
• ホールド
設定はRS-232Cコマンド入力で行ないます。
(設定方法、操作方法は5、6章のコマンド一覧参照)
4-1. 用語説明
用語 説明
現在値 現在の測定値
最大値(MAX値) 測定値の最大値
最小値(MIN値) 測定値の最小値
P-P値 最大値− 最小値の値(PeaktoPeak値)
測定モード 現在値モード、最大値(MAX)モード、
最小値(MIN)モード、P-Pモード
測定値 現在値、最大値、最小値、P-P値の総称
ピーク値 最大値、最小値、P-P値の総称
(モジュール内部で保持)
合否判定出力 測定値とコンパレート上限値/コンパ
レート下限値を比較した結果
12 (J)
4-2. 機能詳細
各設定方法や入力については、5章、6章を参照してくださ
い。
4-2-1. ピークホールド
MG10は、ピーク値を常に保持しています。
ピーク値の確認は、各測定モードに切替えて行ないます。
スタート機能を使用することにより、任意の位置から再測
定することが可能です。
4-2-2. プリセット
原点未使用(出荷時設定)時
プリセット値リコール入力を行なうと、設定したプリセッ
ト値が現在値に設定されます。
原点使用時
マスタープリセット値という扱い(原点仕様参照)となりま
す。最初の原点ロード後、マスター値をプリセット値入力
することで、マスター値(プリセット値)から原点までの距
離を演算し、内部に原点オフセット値を生成し保存しま
す。
2回目以降の原点ロード後には、この原点オフセット値を自
動的にロードしますので、2回目以降はプリセット値入力は
不要です。
MG10-P1 / MG10-P2
4-2-3. 原点
原点未使用(出荷時設定)時
電源投入後、自動的に測定モードに入ります。
(インクリメント動作)
原点使用時
電源投入後、自動的に原点信号入力待ち状態となり、原点
を通過すると自動的に測定モードに入ります。
注意
原点付測長ユニットをご使用の場合のみご利用になれま
す。
[原点設定方法(DKシリーズの場合)]
1
電源を投入します。
カウンタモジュールの原点ランプが点滅します。
2
測長ユニットのスピンドルを、1mm以上、上方向に押
込み、戻します。
カウンタモジュールの原点ランプが点灯になります。
3
測長ユニットをマスター測定物に合わせます。
MG10-P1 / MG10-P2
(J) 13
4
RS-232Cコマンドでマスターの値をプリセット入力しま
す。
注意
SETUPコマンド−Pコマンド−CLOSEコマンドの順に
送信してください。
原点オフセット値がカウンタモジュールに保存されま
す。
一度設定を行なうと、次回電源投入時からは、測長ユニッ
トのスピンドルを1mm以上上方向に押込むと、自動的に原
点は設定されます。原点再設定を行なう場合は、RS-232Cコ
マンドで原点オフセット値クリアを行ない、再度、手順1か
ら行ないます。
4-2-4. リセット
プリセット値設定の有無に関わらず、すべての測定値を0
(ゼロ)にします。
注意
• 原点を使用している場合、原点設定も解除されます。再
度原点設定を行なってください。
• 原点設定中にリセット入力があると、リセット入力が
あった時点で原点設定が解除されます。
4-2-5. スタート
入力があった時点でピーク値の更新を始めます。
入力があったときの各モードの測定値の変化
現在値 変化なし
最大値 入力があった時点の現在値がセットされる
最小値 入力があった時点の現在値がセットされる
P-P値 入力があった時点の最大値-最小値(ゼロ)となる
14 (J)
MG10-P1 / MG10-P2
4-2-6. 合否判定(コンパレート)
設定されている測定モードの測定値に対して合否判定を行
ないます。
合否判定結果は、RS-232CデータまたはMG30-B(別売)の
BCDデータに付加されて出力されます。
コンパレート値は、上限値、下限値を設定します。
最大4組の設定が可能で、測定の途中で切替えて使用できま
す。
測定値 判定 RS-232判定出力
測定値> 上限値 上限NG U
測定値= 上限値 GO G
下限値< 測定値< 上限値 GO G
測定値= 下限値 GO G
測定値< 下限値 下限NG L
MG10-P1 / MG10-P2
(J) 15
4-2-7. ホールド
ピーク値データ更新停止(ポーズ)
現在値出力データラッチ(ラッチ)
現在値モードにおいて、出力データ、およびその値に対す
る合否判定出力を保持した状態にします。
[ラッチ条件]
• パラメータ設定で、スタート入力信号をホールド入力と
して設定
• 現在値モード
注意
測定モードがピーク値モードの場合は機能しません。
ラッチオフ ラッチオン
現在値
ピーク値を保持したまま、次の測定を行なうことができま
す。
複数のワーク、複数箇所のピーク値測定に便利です。
ピーク値更新停止機能有効(ON)時
ピーク値の更新を停止します。現在値は常時更新します。
測定モードを最大値、最小値、P-P値に設定している場合、
判定出力、出力データは、測長ユニットを動かしても更新
されません。
ピーク値更新停止機能無効(OFF)時
常時、ピーク値を更新します。
最大値
ポーズオフ ポーズオン
現在値
16 (J)
MG10-P1 / MG10-P2
5. 設定
ここで設定する内容は、電源投入時に本体を初期化するた
めのパラメータです。電源をOFFしても設定したパラメー
タは、保持されます。
5-1. 出荷時設定
保存値設定
設定変更はRS-232Cセットアップコマンドで行ないます。
(5-4章参照)
項目 出荷時設定
原点 使用しない
測定モード 現在値モード
プリセット値 0
コンパレート組番号 1
コンパレート上限値 0 ※組番号1〜4すべて
コンパレート下限値 0 ※組番号1〜4すべて
スタート/ホールド機能 スタート機能
RS-232Cトリガ入力設定 低速モード設定
RS-232C出力データ形式 測定モード+ 合否判定結果付加
モード(モード3)
6-1-3章参照
RS-232C転送データ形式 スペース区切り
MG10-P1 / MG10-P2
通信設定(RS-232C通信設定スイッチ)
設定変更はディップスイッチで行ないます。(5-2章参照)
通信速度 :9600bps
データ長 :8bit
ストップビット長 :1bit
パリティ :なし
C
デリミタ出力 :“
R
” + “
L
F
”
フロー制御 :ハードウェアフロー制御(RTS,CTS)
(J) 17
5-2. メインモジュールの設定
5-2-1. ユニット番号の設定
各ユニットごとに、ユニット番号を設定します。
ユニット番号は、設定、運転時のコマンド入力で使用しま
す。
リンクされているユニット間で、同じユニット番号は設定
しないでください。
1
ドライバなどを使用し、ユニット番号設定スイッチの
矢印の向きを、設定する番号にあわせます。
設定範囲:0〜F
18 (J)
MG10-P1 / MG10-P2
5-2-2. 通信設定
RS-232Cの通信仕様を設定します。
太字は出荷時設定です。
注意
リンク接続してご使用になる場合、すべてのユニットの通
信設定(RS-232C通信設定スイッチSW1のマスター設定を除
く)およびパラメータのRS-TRGモード(高速/低速)の設定
をすべて同じに設定してください。ユニットごとの設定が
異なると、正常に動作しません。
通信速度設定 SW7 SW8
2400bps OFF OFF
9600bps ON OFF
19200bps OFF ON
38400bps ON ON
MG10-P1 / MG10-P2
データ長設定 SW6
8bit OFF
7bit ON
ストップbit設定 SW5
1bit OFF
2bit ON
パリティ設定 SW3 SW4
OFF OFF OFF
ONEven ON OFF
ONOdd ON ON
デリミタ設定 SW2
C
L
“
”+ “
” OFF
R
F
C
“
” ON
R
リンク設定 SW1
通常設定 OFF
マスター設定 ON
(J) 19
5-3. 別売カウンタモジュールの設定
5-3-2. 測長ユニットの設定
カウンタモジュールでは、モジュールアドレスと、接続す
る測長ユニットのカウント極性と分解能をスイッチで設定
します。詳細はカウンタモジュールの取扱説明書を参照し
てください。
5-3-1. カウンタモジュール番号(チャンネル番
号)設定スイッチ
モジュール番号を0〜Fまでの何れかに設定します。
これは測長ユニットの番号として、設定、運転時のコマン
ド入力で使用します。
同じユニット内で、同じモジュール番号は使用しないでく
ださい。同じモジュール番号を設定した場合は、正常に動
作しません。
接続する測長ユニットに応じて、測長ユニット設定スイッ
チを設定します。
詳細は、各カウンタモジュールの取扱説明書をご確認くだ
さい。
カウント極性設定 SW1
押し込み方向“+ ” ON
押し込み方向“− ” OFF
太字は初期設定
対応センサ SW2 SW3 SW4 分解能
− OFF OFF OFF 未使用
DKシリーズ(0.1µ m) ON OFF OFF 0.1µm
DKシリーズ(0.5µ m) OFF ON OFF 0.5µm
DG**Bシリーズ
DT512 ON ON OFF 1µm
DT12,DT32, OFF OFF ON 5µm
DL**BR
DL310B,DL330B ON OFF ON 10µm
− OFF ON ON 未使用
− ON ON ON 未使用
20 (J)
MG10-P1 / MG10-P2
5-4. 出荷時設定の変更(RS-232Cコマンド)
出荷時設定を変更する場合は、RS-232C通信のセットアップ
コマンドで設定します。設定した内容はクローズコマンド
でセットアップを終了した時点より有効となります。
ここで設定する内容は、内部のメモリに保存され、電源を
OFFしても保持されます。次回電源投入時には設定した内
容で起動します。通信仕様については「6-1.RS-232Cイン
ターフェース」をご覧ください。
注意
クローズコマンド送信後、保存に要する時間は最大で約3秒
です。この間、本体の電源を絶対に切らないでください。
正常に起動できなくなる恐れがあります。
Windows標準アプリケーションソフト
「ハイパーターミナル」を使用して通信を行なう方法
1
MG10とWindowsパソコンを別売のRS-232Cケーブル
(DZ252)で接続します。
※ パソコンのシリアルポートは“ Com1” に接続してく
ださい。使用中のために“ Com2” に接続する場合は、
以下の“ Com1” を“ Com2” に読替えてください。
2
“スタート ” →“プログラム ” → “アクセサリ ” → “ 通信 ” →
“ハイパーターミナル ”をクリック(実行)します。
※ ここで“ 通信” や“ ハイパーターミナル”が見つからな
かった場合には、“ スタート”→“ コントロールパネル
” → “アプリケーションの追加と削除” から“ ハイパー
ターミナル” をインストールして、最初からやり直し
ます。(詳細はWindowsのヘルプマニュアルをご覧く
ださい。)
3
“ Hypertrm.exe” をダブルクリック(実行)します。
4
名前に“ MG10” と入力して“ OK” をクリックします。
(ここは任意の名前でかまいません。この名前でショー
トカットが作られます。)
5
“ 接続の設定” ウィンドウがオープンします。
その中の“ 接続方法” で“ Com1へダイレクト” を選択し
ます。
6
“ Com1のプロパティ” でボーレートなどの設定をMG10
の設定と同じに合わせます。
フロー制御は“ ハードウェア” を選択(RTS・CTS信号を
使用)します。
MG10-P1 / MG10-P2
(J) 21
7
“通信 ”→ “切断 ”をクリックしたあと、 “ファイル ”→
“プロパティ ”をクリックします。あらたにプロパティ
ウィンドウが開きます。
開いたプロパティウィンドウの“ 設定タブ” をクリック
し、“ ASCII設定” ボタンをクリックします。“ ASCII設
定” ウィンドウが開きます。
“ ASCII設定” ウィンドウの“ 行末に改行文字を付ける”
と“ ローカルエコーする” にチェックをし、“ OK” ボタ
ンをクリックします。プロパティウィンドウが閉じま
す。
“ 通信” → “ 電話” をクリックします。
8
キーボード上から“R” → “ リターン” をキー入力する
と、データが画面上に表示され、通信ができているこ
とが確認できます。
22 (J)
MG10-P1 / MG10-P2
5-4-1. セットアップコマンド一覧
5-4-2. コマンド設定詳細
コマンド 設定項目
SETUP パラメータセットアップ開始
MODE 測定モード設定
P プリセット値設定
CH コンパレート上限値設定
CL コンパレート下限値設定
SCN コンパレート組番号設定
REF 原点使用設定
LCLR 原点設定(原点オフセット値)クリア
STTERM 外部START入力機能選択
RSSEP RS-232C転送データ形式(セパレータ)選択
RSFORM RS-232C出力データ形式選択
RSTRG RS-232Cトリガ/内部タイマー選択
CLOSE パラメータセットアップ終了
コマンドはすべてアスキーコードを使用します。1つのコマ
“C
ンドは
“C
(
R
” または“
R
” :CarriageReturn、“
C
L
R
F
”+ “
” で終了します。
L
F
” :LineFeed)
• 本体の通信設定スイッチ2番で選択します。
OFF :“
ON :“
C
C
R
” + “
R
”
L
F
” (出荷時設定)
• e〜 rは設定値を表します。
• 設定値入力の場合、範囲外の数値が入力されるとその値
は設定されません。
• 極性(
+/ −)の入力がない場合は、 +と認識されます。
[各コマンドの前に入力する内容]
内容 選択範囲 説明使用表記
ユニット番号 0〜Fまたは
モジュール番号 0〜Fまたは
q
∗
w
∗
• 0〜Fは16進数です。10進の0〜15に相当します。
•
はすべてのユニットまたはすべてのモジュールに対し
∗
て設定を行なうときに使用します。
MG10-P1 / MG10-P2
(J) 23
セットアップコマンド
コマンド 内容
書込み/読込み
SETUP パラメータセットアップ開始
コマンド形式 SETUP
MODE=/MODE=? 測定モード設定
コマンド
/返信形式 qw MODE=e
P=/P=? プリセット値設定
コマンド
/返信形式 qw P=e
パラメータセットアップを開始する
e = 0 : 現在値(REAL)モード
1 :最大値(MAX)モード
2 :最小値(MIN)モード
3:P−P値(P-P)モード
e =入力分解能によって異なる
分解能 設定値
整数部2桁+小数点+小数点以下4桁
0.1µm − 99.9999〜+ 99.9999
0.5µm − 99.9995〜+ 99.9995
(最小桁は必ず5または0)
整数部3桁+小数点+小数点以下3桁
1µm − 999.999〜+ 999.999
5µm − 999.995〜+ 999.995
(最小桁は必ず5または0)
整数部4桁+小数点+小数点以下2桁
10µm − 9999.99〜+ 9999.99
コマンド 内容
書込み/読込み
CH=/CH=? コンパレート上限値設定
CL=/CL=? コンパレート下限値設定
コマンド
/返信形式 qw CHe=r
/0.24"
注意
設定されている上限値よりも下限値が大きい場合、または下
限値よりも上限値が小さい場合、設定値は無視されます。設
定値の変更は、変更後の値が必ず上限値 下限値を満足する順
序で行なってください。
qwCL e= r
e= 1 : コンパレート組番号1
2 :コンパレート組番号2
3 :コンパレート組番号3
4 :コンパレート組番号4
r = 入力分解能によって異なる
分解能 設定値
整数部2桁+小数点+小数点以下4桁
0.1µm − 99.9999〜+ 99.9999
0.5µm − 99.9995〜+ 99.9995
(最小桁は必ず5または0)
整数部3桁+小数点+小数点以下3桁
1µm − 999.999〜+ 999.999
5µm − 999.995〜+ 999.995
(最小桁は必ず5または0)
整数部4桁+小数点+小数点以下2桁
10µm − 9999.99〜+ 9999.99
24 (J)
MG10-P1 / MG10-P2