Mackie SRM350 V2 User Manual

SRM350
Active Sound ReinfoRceMent SPeAKeR
日本語オーナーズマニュアル
v2
2

安全上のご注意(重要)

運搬時のご注意
製造元の推奨する カートやスタンドを ご使用ください。 製品は運搬する際は 転倒を未然に防止するため、 急に停止したり、 無理に押したりせず、 注意深くお取扱いください。
注 意
感電の危険があります。
本体を開けないでください。
注意:電気事故を防ぐため
カバーを取り外さないでください。
内部にユーザーご自身で
修理可能な部分はありません。
このマークは、機器の内部に 絶縁されていない「危険な電圧」が 存在することを意味し、 感電の恐れがあることを警告しています。
取扱説明書のこのマークは、 操作上の注意や、メンテナンス方法 についての、重要な記述が なされていることを示します。
1. 指示をお読みください。
2. マニュアルは大切に保管してください。
4. 指示をお守りください。
5. 製品に水分を近付けないでください。
6. クリーニングには乾いた布をご使用ください。
7. 換気口が塞がれないようにしてください。マニュアル
に指定された場所に設置してください。
8. 暖房器具やパワーアンプなど、熱源の周辺に本製品を 設置しないでください。
9. グラウンドと極性の安全性を損ねるような処置はお控 えください。極性プラグのピンは一方が他方より幅広 になっています。グラウンドタイプのプラグでは 2 つ のピンに加え、グラウンド用に第 3 のピンがあります。 これは安全を目的としたものです。プラグがコンセン トに適合しない場合、コンセントの交換なども含め電 気技術者にご相談ください。
10. 電源コードが踏まれたり引っ張られたりすることのな いように設置してください。特に、本体接続部分やコ ンセントに注意を払ってください。
11. 推奨アクセサリ以外のものを本機に取り付けないでく ださい。
12. カート、スタンド、トライポッド、ブラケット、テー ブルには付属のもの、もしくは推奨されたものをご使 用ください。カートで運搬する際には、落下による損 傷を防ぐため、カートと本機がしっかり固定されてい ることをご確認ください。
13. 落雷の発生時や長期間使用しない場合には電源コード を抜いてください。
14. 電源コードやプラグの破損、本機の落下(あるいは本 機の上に何かを落としてしまった場合)、水分の混入
(雨に晒された場合など)により、本機が正常に作動
しなくなった場合には修理が必要となります。本機の 修理に関してはすべて、資格を持つサービススタッフ にご依頼ください。
15. 本製品を水滴や飛沫から遠ざけてください。花瓶やグ ラスなど、液体の入っている容器を本機の上に置かな いでください。
16.
本製品は Class-I 設計となっています。必ず本線から引
かれ、適切にアース(第 3 のピン)接続されたコンセ ントに接続してください。
本製品には
17.
IE C ソケットに接続します。 つようにしてください。
本製品は、ロッカー式 AC 電源スイッチをリアパネル
18.
に備えています。常にすぐ手が届く状態を保つように してください。
着脱式パワーコード(付属)を
常にすぐ手が届く状態を保
リアパネルの
本製品
19.
20.
OS HA)は以下の表のようにノイズレベルの許容量を
OS HA は、以下の許容量を超える状況は聴覚に悪影響
1 日につき サウンドレベル (時間) dBA
8 90 小さなクラブのデュオ演奏 6 92 4 95 地下鉄の騒音 3 97 2 100 大音量のクラシック音楽
1.5 102 1 105 締め切り直前のパトリスの叫び 30 110 15 分以下 115 ロックコンサートの最高潮
は、カナダ通信局の電波妨害に関する規定に
記されたデジタル機器からの電波ノイズ許容、Class A あるいは Class B を上回りません。
極度に高いノイズレベルに長い時間晒されると難聴と なる恐れがあります。難聴を引き起こすレベルには個 人差 がありますが、あ る期 間大音量を聞いてい ると ほと んどの人の聴力 が低 下します。米国安全衛 生局
定めています。
を及ぼす可能性があるとしています。高音量を発生す る機器の周辺に長時間いる場合には、耳を保護するよ うに心掛けてください。機器を操作する時間が以下の 状況を超えるような場合、耳の内部あるいは外部にプ ロテクターを装着してください。
典型的な
事例
警告:火災や感電の怖れがあります。 機器を雨や湿気に晒さないでください。
R
目 次
安全上のご注意(重要) .......................................2
はじめに ..................................................................4
トランデューサー ............................................4
パワーアンプ ....................................................4
クロスオーバー ................................................4
キャビネット ....................................................4
アクティブスピーカーの長所 .........................5
接続ダイアグラム ...................................................6
クイックスタート ............................................6
リアパネルの詳細 ...................................................8
1. IEC ソケット .................................................8
2. POWER スイッチ ..........................................8
3. POWER インジケーター ..............................8
4. CONTOUR ....................................................8
5. LEVEL .............................................................8
6. MIC/LINE スイッチ ......................................9
7. SIGNAL インジケーター .............................9
8. LIMIT インジケーター ..................................9
9. INPUT コネクタ .............................................9
10. THRU コネクタ ............................................9
接続 ...................................................................10
設置について ........................................................10
ルームの音響構造 ..........................................10
キャビネットを吊る .............................................11
熱に関する注意.....................................................12
AC電源について ..................................................12
AC 電源の供給 ...............................................12
サービス情報 ........................................................14
トラブルシューティング ...............................14
修理 .................................................................16
メンテナンス ........................................................16
SRM350 v2 の仕様 ................................................17
SRM350 v2 ブロックダイアグラム .....................18
製品保証、返品、テクニカルサポートなどに備え、 ご購入の SRM350 v2 のシリアルナンバーをお控えください。
ラウドスピーカー 1 ラウドスピーカー 2
ご購入店:___________________________________ ご購入日:_____________________________
ウェブサイト、www.mackie.com/jp もご覧ください。
本製品、その他の製品の情報を掲載しています!
Part No. 0026949-02 Rev. A Japanese 2007/12
©2003-2007 LOUD Technologies Inc. All Rights Reserved. Printed in China.
3
4

はじめに

この度は、LOUD Technologies の Mackie アクティブ SR ス
ピーカーを選択頂き誠にありがとうございました。
SRM350 v2 は、アクティブラウドスピーカーとして好評を 得た SRM350 の新モデルです。新設計の Class-D Fast-Recovery アンプと、高出力のコンプレッションドライバ、そして新 たな 10 インチネオジムウーファーを搭載し、オリジナルの SRM350 以上にスムーズなサウンドを実現しています。SRM は、Sound Reinforcement Monitor(サウンドを増強するモニ ター)の略であり、SRM350 v2 のスピーカーからは真に「ス タジオクオリティー」のサウンドが得られます。
私達の目的は、以下のような特長の SR スピーカーを開発 することでした:
1. 非常に精密でハイパワーの出力、正確な再生能力
2. 中音域、高音域の広大でスムーズな拡散
3. 持ち運びとセットアップに際して人間工学的に最適なサ
イズと形状のデザイン
私達の一流のメカニカル / アナログエンジニアと EAW の 経験豊富なトランデューサーエンジニアが全力を傾けてくれ たおかげて、以上の目的はすべての点で達せられました。ホー ムシアターでも、スタジオでも、屋上の即席コンサートでも、 映画館でも、常に同様にクオリティの高いサウンドを供給す るシステムが完成しました。

トランデューサー

SRM350 v2 アクティブスピーカーは、ネオジムマグネッ トを備えた 10 インチの力強い低周波用ウーファーと、1.4 イ ンチのチタニウム製ダイアフラム、高出力セラミックコンプ レッションドライバを装備しています。この高周波ドライバ は音響学的に非共鳴の指数曲線を描くウエーブガイド上にマ ウントされ、幅広く、そして制御された拡散と、重要な上中 域そして高域周波数成分の忠実な再現を可能にしています。 結果として信じられないほどスムーズなオフアクシス反応が 得られ、聴衆はどの場所に座っているかに関わりなく、等し く高解像度のオーディオを享受することができます。

パワーアンプ

これらの特長を最大限に生かすため、すでに FR シリーズ で定評の Fast Recovery パワーアンプを各 SRM350 v2 に 2 基 搭載しています。また、低周波アンプは、より効率的でクリー ンな電源を期して Class-D 設計となっています。私達の独自 のアンプ設計は若干のネガティブフィードバック(負帰還) を使用しますが、アンプのディストーションは常に低く抑え られ、安定性も高く、クリップの際にも素早く復帰すること が可能です。
アンプの特長を以下にまとめて記します:
低周波アンプの連続出力は165 ワット(クリップ前)です。
高周波アンプの連続出力は 30 ワット(クリップ前)です。
どちらかのアンプがクリップし始めると、リミッターが
作動して出力がクリップしなくなるまで、インプットシ グナルのレベルを徐々に抑制します。
低周波アンプには「ダイナミックベースブースト」回路 を搭載しています。人間の聴覚は、低い音域に対しては ソフトな音量よりも大きな音量においてより敏感である という特性があります。このユニークな回路は、スピー カーの出力が増大するにつれて、70 Hz 以下の低周波帯 域を自動的に抑制します。これは低周波アンプの能力の 向上にもつながります。大きな音量でよく聞こえる周波 数帯域を不必要に大きく再生するというパワーの無駄を 省いています。そしてそのパワーは必要な周波数帯域に 向けられ、結果として、より音量の高いサウンドが生み 出されます。
警告:アンプリファイアには保護回路 が内蔵されていますが、 には注意を払うようにしてください。 ライトが連続的に点滅する場合には、 ミキサーのフェーダーやプリアンプの ゲイン、SRM350 v2の ルを下げるなどの対処が必要です。
LIMIT
LEVEL
ライト
コントロー

クロスオーバー

内蔵の電子クロスオーバーは、Linkwitz-Riley デザイン(24
dB/ オクターブ)です。他のものに比べ少しコストがかかり
ますが、それを採用するだけの価値はすでに十分に実証され ています。以下のような長所があります:
すべての周波数帯域に渡って完全にフラットな周波数特 性:他のデザインのように、クロスオーバーポイント近 辺に音質的な特徴が現れることはありません。
フィルターの鋭い特性(オクターブにつき 24 dB のロー ルオフ)は、トランデューサーがその能力を超えた周波 数を再生しないことを保証します。
2 つのドライバによるレスポンスの音響的な和はクロス オーバー周波数においても一貫性を保ち、完璧なパワー レスポンスを達成します。
私達の誇るべきエンジニアは、完全な位相応答を実現す るよう注意を払いました。不断の努力によって、20 フィー ト(約 6 メートル)離れても目をみはるような正確性が 達せられました。

キャビネット

SRM350 v2 のキャビネットは、地上で最強の強度の合成 キャビネットを目指して設計されました。材料はコンクリー トのように強く、またキャビネット内に不必要な振動が生じ ないだけの硬直性を持っています。底にはスピーカースタン ドに乗せるためのソケットを備えています(キャビネットの トップやボトムに装着する別売キットにより、吊ることも可 能)。どこかに固定的にサウンドシステムを構築されるかも しれませんが、キャビネットの軽さ、そして頑丈に仕上げら れた外装は携帯性をも優れたものとしています。ステージモ ニターとしてフロアに設置することもできるように非対称台 形のデザインとなっています。

アクティブスピーカーの長所

アクティブスピーカーによるシステムは、パッシブラウド
スピーカーに比べ、いくつもの利点があります:
内蔵クロスオーバーはアクティブであり、その低電源回 路はラインレベルのシグナルで駆動します。大きなコイ ルやキャップ、抵抗を持つパッシブクロスオーバーのよ うに、スピーカーレベルの電源を消費しません。
入力シグナルはアンプに到達する前でクロスオーバーさ れています。従って各アンプが受信するのは、そのドラ イバにとって適切な周波数帯域に限られています。
アンプはこれらのスピーカーの負荷インピーダンス用に 特別に設計されています。各アンプが扱う負荷について 推量はありません。スピーカーにおいて音響的に最大限 の出力を可能とするとともに、1 つしかないアンプを酷 使することによって生じるスピーカー損傷の危険性を少 なくしています。
アンプのアウトプットとドライバ間のワイヤリングは最 短に保たれているため、アンプのダンピングファクター
(制動係数)が、長いスピーカーケーブルの抵抗によっ
て損なわれることはありません。また、アンプからのパ ワーはすべて直接ドライバへ転送され、スピーカーケー ブルによるロスはありません。
両ドライバの出力を合わせた音響特性は電気的、物理的 に最適化されており、その増幅応答はフラットで突起状 のエラーとは無縁です。
高品質なマイク / ライン入力セクションやオプションの アクセサリモジュールなどの付加的機能を設計できたの も、スピーカーキャビネット内部にアクティブ回路が存 在することによるものです。
まとめましょう。システム内部に接続された複雑な構成要 素は、互いに調和して働いて可能な限りベストなサウンドを 実現するように設計されています。
5
6

接続ダイアグラム

12k/AIR100Hz
CONTOUR
(+3dB)
POWER
LIMIT
SIGNAL
LINE MIC
LEVEL
OO
+45
+5dB
NORMAL
PARALLEL
INPUT
THRU
CAUTION: REPLACE WITH THE SAME FUSE AND RATING. DISCONNECT SUPPLY CORD BEFORE CHANGING FUSE.
100 - 120V / 50 - 60 Hz 220W
THIS DEVICE COMPLIES WITH PART 15 OF THE FCC RULES FOR THE U.S. AND ICES-003, FOR CANADA. OPERATION IS SUBJECT TO THE FOLLOWING TWO CONDITIONS: (1) THIS DEVICE MAY NOT CAUSE HARMFUL INTERFERENCE, AND (2) THIS DEVICE MUST ACCEPT ANY INTERFERENCE RECEIVED, INCLUDING INTERFERENCE THAT MAY CAUSE UNDESIRED OPERATION.
M
I
C
G
A
I
N
12k/AIR100Hz
CONTOUR
(+3dB)
POWER
LIMIT
SIGNAL
LINE MIC
LEVEL
OO
+45
+5dB
NORMAL
PARALLEL
INPUT
THRU
CAUTION: REPLACE WITH THE SAME FUSE AND RATING. DISCONNECT SUPPLY CORD BEFORE CHANGING FUSE.
100 - 120V / 50 - 60 Hz 220W
THIS DEVICE COMPLIES WITH PART 15 OF THE FCC RULES FOR THE U.S. AND ICES-003, FOR CANADA. OPERATION IS SUBJECT TO THE FOLLOWING TWO CONDITIONS: (1) THIS DEVICE MAY NOT CAUSE HARMFUL INTERFERENCE, AND (2) THIS DEVICE MUST ACCEPT ANY INTERFERENCE RECEIVED, INCLUDING INTERFERENCE THAT MAY CAUSE UNDESIRED OPERATION.
M
I
C
G
A
I
N
ミキサーまたは
プリアンプ
右 ラインレベル アウトプット
ラインレベル
アウトプット
PREMIUM ANALOG M IXER
w/ PERKINS EQ & FIREWIR E OP TION
1 2 3 4 567891011
12

クイックスタート

1. まず、SRM350 v2 のリアパネルで以下の操作を実行して ください:
POWER
CONTOUR、MIC/LINE
状態にします(SRM350 v2 の入力にマイクを使用してい る場合は、
2. シグナルのソース(ミキシングコンソール、マイク、プ リアンプなどのマイク / ラインレベル機器)のアウトプッ トを、直接 SRM350 v2 の背面の します。このコネクタは XLR1/4 インチ TRS 兼用で す。ミキサー、プリアンプ、CD プレイヤー、テープデッ キなどのバランスまたはアンバランスのラインレベル信 号に対応しています( してください)。 ミックマイクを直接接続することができます。
スイッチをオフにしてください。
スイッチを押し込まれていない
MIC/LINE
スイッチを押し込みます)。
警告:注意:SRM350 v2 を使用する前に、
LEVEL
必ず
コントロールを左に絞って ください。マイクを接続して使用した 後にラインレベルのソースを接続した 場合など、ショッキングなレベルが発 生する場合があります。
INPUT
コネクタに接続
MIC/LINE
MIC/LINE
スイッチは外側に設定
スイッチを押し込むとダイナ
3. 付属の AC 電源コードを背面の IEC ソケットに接続しま す。コードのもう一方はご使用のモデルに合った適切な 電圧の AC コンセントに差し込みます。
4. シグナルソースの電源を投入します。ソース側にマス ターボリュームがある場合は、予めボリュームを最小に しておきます。
5. SRM350 v2
POWER
スイッチをオンにします。
6. マイクに話しかける、CD プレイヤーを再生するなど、 シグナル入力を開始します。シグナルソースのボリュー ムは通常のレベルまで戻してください。
7. SRM350 v2 の背面の 意のボリュームが得られるまで(
LEVEL
コントロールを徐々に、任
LIMIT
ライトが点灯し ない範囲で)持ち上げます。近い位置にあるスピーカー を高音量で演奏させる場合には常に耳をプロテクターで 保護してください。
8. 音が出ない場合、問題を検証する前に、必ず
LEVEL
コ ントロールを下げてください。ミキサーやプリアンプの ミュートスイッチやテープスイッチが入っていたり、マ イクのスイッチがオフになっているかもしれません。
SRM350 v2:ミキサーを用いたステレオシステム
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