

目次
1 はじめに ............................................................................................... 3
1.1 特徴................................................................................................................................... 3
1.2 制限事項 ........................................................................................................................... 4
2 動作環境 ............................................................................................... 5
3 各種設定 ............................................................................................... 6
3.1 オプション ........................................................................................................................ 6
3.2 CNC パラメータ ................................ ................................................................ ............... 6
4 FOCAS2 アプリケーションの実行方法 ............................................... 7
4.1 FOCAS2 ライブラリのインストール ................................................................................ 7
4.2 HSSB ドライバについて .................................................................................................. 7
4.3 ETHERNET 接続について.................................................................................................... 7
4.4 ライブラリハンドルの取得について ................................................................................ 8
5 FOCAS2 関数について ........................................................................ 9

1.はじめに
注意
1 FOCAS2
機能を使用する場合は、NCガイドの
PMC
シミュレーション機能を有効にする必要があります。
2
ライブラリハンドルの取得時に、
HSSB
接続の場合、ノード番号、
Ethernet
接続の場合、IPアドレスの変
更が必要です。ライブラリハンドルの取得方法については、「
4.4
ライブラリハンドルの取得について」を
参照下さい。また、その他の制限事項については、「
1.2
制限事項」を参照下さい。。
1 はじめに
本仕様書では、NC ガイド用 FOCAS2 ライブラリについて説明しています。
NC ガイドの仕様については、NC ガイド(仕様は以下を参照)の DVD に同梱の「NC ガイド CNC シミュレーション
機能取扱説明書」および、「NC ガイド PMC シミュレーション機能取扱説明書」を参照下さい。
NC ガイド図番一覧:
NC ガイド(1 ユーザ) A08B-9010-J770#ZZ12
NC ガイド(10 ユーザ) A08B-9010-J771#ZZ12
NC ガイド(20 ユーザ) A08B-9010-J772#ZZ12
NC ガイド(サイトライセンス) A08B-9010-J773#ZZ12
また、FOCAS2 ライブラリの仕様については、CNC アプリケーション開発キット(A08B-9010-J555#ZZ12)に同梱
の「データウィンドウライブラリ仕様書」を参照下さい。
1.1 特徴
実際の CNC や機械を必要とせず、MTB が作成した FOCAS2 アプリケーションを実行させることが出来ます。(注 1)
NC ガイドで実行される FOCAS2 アプリケーションは、そのまま実機でも動作します。(注 2)
高速シリアルバス(HSSB)接続および、Ethernet 接続(組込み Ethernet 機能相当)に対応。
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1.はじめに
注意
NC
ガイドの
FOCAS2
機能は、実機の
FOCAS2
機能との完全な互換性はありません。従って、NCガイド
でのアプリケーションの確認後、必ず、お使いになられる
CNC
にて、
FOCAS2
アプリケーションの動作テ
ストを行って下さい。
1.2 制限事項
NC ガイドは、CPU 等のハード的な性能の違いやサーボ,スピンドルが無い等の条件の違いから、実際の CNC と異
なります。そのため、CNC で実行可能な全ての機能を実行することは出来ません。
CNC と NC ガイドの主な相違点と制限事項は以下の通りです。
NCガイドの CNC シミュレーション機能および、PMC シミュレーション機能には、CNCとの相違点があります。
それぞれの相違点については、「NC ガイド CNC シミュレーション機能取扱説明書」および、「NC ガイド PMC
シミュレーション機能取扱説明書」を参照下さい。
NC ガイドに用意されていない CNC オプションが必要な FOCAS2 関数を実行すると、戻り値が EW_NOOPT(6)
となります。
設定可能な CNC オプションについては、「NC ガイド CNC シミュレーション機能取扱説明書」の「9.1 項 オプ
ションの設定」を参照下さい。
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2.動作環境
2 動作環境
NC ガイドが動作する環境が必要です。
NC ガイドの動作環境については、「NC ガイド CNC シミュレーション機能取扱説明書」の「3 項 動作環境」を参
照下さい。
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3.各種設定
3 各種設定
NC ガイドで、FOCAS2 アプリケーションを実行するために必要な設定について説明します。
3.1 オプション
NC ガイドで、HSSB 接続用の FOCAS2 アプリケーションを実行するには、拡張ドライバ/ライブラリ機能オプショ
ンを有効にする必要があります。
オプションを有効にするには、NC ガイドを立ち上げた後、NC ガイドに付属のオプション設定ツール
(OptionSetting.exe)を実行します。
“拡張ドライバ/ライブラリ機能”のチェックボックスにチェックを付け、オプション設定ツールを終了します。
その後、NC ガイドを再起動します。
オプション設定ツールの使用方法については、「NC ガイド CNC シミュレーション機能取扱説明書」の「9.1 項 オ
プションの設定」を参照下さい。
Ethernet 接続は、組込み Ethernet 機能相当のため、オプションの設定は必要ありません。
3.2 CNC パラメータ
FOCAS2 関数を使用するための CNC パラメータの設定は、実機と同じです。詳細については、CNC アプリケーショ
ン開発キット(A08B-9010-J555#ZZ12)の「データウィンドウライブラリ仕様書」の各関数仕様書を参照下さい。
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4.FOCAS2 アプリケーションの実行方法
4 FOCAS2 アプリケーションの実行方法
NC ガイドで、FOCAS2 アプリケーションを実行させるためには、NC ガイド用の FOCAS2 ライブラリをインストー
ルする必要があります。
NC ガイド用の FOCAS2 ライブラリは、CNC アプリケーション開発キット(A08B-9010-J555#ZZ12)の”FOCAS2
Library¥Fwlib” フォルダに用意されています。
4.1 FOCAS2 ライブラリのインストール
NC ガイド用の FOCAS2 ライブラリは、以下の通りです。HSSB 接続用以外は、実機と同じライブラリを使用します。
FOCAS2 ライブラリ 32 ビット版
Fwlib32.dll :CNC/PMC データウィンドウ統轄ライブラリ
FwlibNCG.dll :機種別ライブラリ(HSSB 接続用:FS31i/32i/35i、FS0i-F 用 NC ガイド専用)
Fwlib0DN.dll :機種別ライブラリ(HSSB 接続用:FS0i-D 用 NC ガイド専用)
Fwlibe1.dll :機種別ライブラリ(Ethernet 接続用)
FOCAS2 ライブラリ 64 ビット版
Fwlib64.dll :CNC/PMC データウィンドウ統轄ライブラリ
FwlibNCG64.dll :機種別ライブラリ(HSSB 接続用:FS31i/32i/35i、FS0i-F 用 NC ガイド専用)
Fwlib0DN64.dll :機種別ライブラリ(HSSB 接続用:FS0i-D 用 NC ガイド専用)
Fwlibe64.dll :機種別ライブラリ(Ethernet 接続用)
上記ライブラリは、Windows のシステム環境変数[path]に設定されているフォルダまたは、FOCAS2 アプリケーショ
ンと同じフォルダにコピーして下さい。
Windows¥System32 フォルダにコピーする事をお勧めします。
その他、FOCAS2 アプリケーションの開発に必要なヘッダファイル、インポートライブラリは、実機と同じです。
4.2 HSSB ドライバについて
HSSB ドライバのインストールは不要です。
4.3 Ethernet 接続について
NC ガイドが実行されるパソコンにイーサネットポートが装着され、ネットワークドライバがインストールされてい
る必要があります。
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4.FOCAS2 アプリケーションの実行方法
注意
NC
ガイドの画面には、実機同様、イーサネット設定用の画面が用意されていますが、NCガイドの
FOCAS2/Ethernet
機能を使用する場合、この設定は無効です。
4.4 ライブラリハンドルの取得について
NC ガイドで FOCAS2 アプリケーションを実行するためには、実機と同様にライブラリハンドルを取得する必要があ
ります。
① HSSB 接続の場合
以下の関数を使用してライブラリハンドルを取得します。
cnc_allclibhndl :ライブラリハンドルの取得
cnc_allclibhndl2:ライブラリハンドルの取得(マルチ接続用)
NC ガイドのノード番号は、FS31i/32i/35i、FS0i-F 、FS0i-D 用共に ”9” です。
cnc_allclibhndl を使用する場合、cnc_setdefnode 関数(デフォルトノード番号の設定)で、ノード番号に”9”を指
定して下さい。
② Ethernet 接続の場合
以下の関数を使用してライブラリハンドルを取得します。
cnc_allclibhndl3:ライブラリハンドルの取得(Ethernet 接続用)
接続先の IP アドレスには、NC ガイドが実行されているパソコンの IP アドレスを指定します。
NC ガイドの FOCAS2/Ethernet(ポート番号)の設定については、「NC ガイド PMC シミュレーション機能取扱
説明書」の「10.2 項 パソコンのイーサネット設定」を参照下さい。
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5.FOCAS2 関数について
FS31i/32i/35i, FS0i-F, FS0i-D でサポートされていない関数
5 FOCAS2 関数について
NC ガイド用 FOCAS2 ライブラリの関数仕様は、CNC アプリケーション開発キット(A08B-9010-J555#ZZ12)の「デ
ータウィンドウライブラリ仕様書」の記載と同じです。
NC ガイドの NC 画面に表示されている内部情報のリード/ライトが可能です。
データをライトした時は、NC ガイドに即時反映されます。
NC ガイドで使用出来ない主な FOCAS2 関数は以下の通りです。
データサーバ関係
サーボ学習データ関係
CNC 主導メッセージ関係
PROFIBUS-DP 関係
NC ガイドで使用可能な FOCAS2 関数を以下に示します。
なお、一覧表上の [HSSB] は、HSSB 接続を [Ether] は、Ethernet 接続を示します。
5.1 CNC:ライブラリハンドル、ノード関係
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5.FOCAS2 関数について
5.2 CNC:制御軸/主軸関係
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5.FOCAS2 関数について
運転用 NC 指令データの出力の診断データの
取得
5.3 CNC:グラム関係
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5.FOCAS2 関数について
指定ディレクトリ内のディレクトリ数、ファ
イル数の取得
グラム中文字列の検索結果の取得(任意ファ
イル名対応)
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5.FOCAS2 関数について
セッティングデータの最小番号、最大番号、
総数のリード
5.4 CNC:NC 用データファイル関係
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5.FOCAS2 関数について
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5.FOCAS2 関数について
工具寿命管理データ(工具グループ番号)のリ
ード2
工具寿命管理データ(工具長補正番号 1)のリ
ード
工具寿命管理データ(工具長補正番号 2)のリ
ード
工具寿命管理データ(工具径補正番号 1)のリ
ード
工具寿命管理データ(工具径補正番号 2)のリ
ード
工具寿命管理データ(本数、寿命、寿命カウン
タ)のリード(範囲指定)
工具寿命管理データ(寿命カウンタ)のライト
(範囲指定)
工具寿命管理データ(使用工具グループ番号)
のリード
工具寿命管理データ(登録可能最大工具グル
ープ数)のリード
工具寿命管理データ(グループ内登録可能最
大工具本数)のリード
工具寿命管理データ(グループ内使用工具の
使用順番号)のリード
工具寿命管理データ(工具グループ情報 2)の
リード
工具寿命管理データ(工具グループ情報 3)の
リード
5.5 CNC:工具寿命管理データ関係
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5.FOCAS2 関数について
工具寿命管理データ(工具グループ情報 2)の
ライト
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5.FOCAS2 関数について
工具寿命管理データ(工具グループ情報 3)の
ライト
工具寿命管理データ(寿命カウンタ、工具情
報)のクリア(範囲指定)
工具寿命管理データ(登録可能最大グループ
数/グループ内登録可能最大工具本数/工具寿
命の最大値)のリード
工具寿命管理データ(次使用/使用中/選択中グ
ループ番号)のリード
工具寿命管理データ(工具グループ情報)のリ
ード(範囲指定)
工具寿命管理データ(工具データのリード)の
リード(範囲指定)
工具寿命管理データ(要交換工具グループ番
号)のリード
5.6 CNC:工具管理データ関係
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5.FOCAS2 関数について
外部オペレータメッセージ履歴データのサ
ンプリングの停止
外部オペレータメッセージ履歴データのサ
ンプリングの再開
外部オペレータメッセージ履歴データのリ
ード(2)
スピンドル調整用位置偏差 S1、S2 のリード
(同期制御モード)
スピンドル調整用タップ軸の位置偏差 Zのリ
ード(リジッドタップモード)
スピンドル調整用同期誤差のリード(同期制
御モード)
スピンドル調整用同期誤差のリード(リジッ
ドタップモード)
5.7 CNC:履歴データ関係
5.8 CNC:サーボ/スピンドル関係
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5.FOCAS2 関数について
データサーバ機能の M198運転用フォルダの
取得
データサーバ機能の M198運転用フォルダの
設定
データサーバ機能の ATA カードのフォーマ
ット形式の取得
データサーバ機能の ATA カードのフォーマ
ット実行
データサーバ機能の ATA カードのチェック
ディスク実行
5.9 CNC:データサーバ関係
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5.FOCAS2 関数について
サーボ学習データ用 I/F バッファからのデー
タのリード
サーボ学習データ用 I/F バッファへのデータ
のライト
CNC 主導メッセージ用パラメータの読込み
(2)
PMC データテーブル制御データ(グループ総
数)のリード
PMC データテーブル制御データ(グループ総
数)のライト
5.10 CNC:サーボ学習データ関係
5.11 CNC:CNC 主導メッセージ関係
5.12 PMC:PMC 関係
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5.FOCAS2 関数について
PROFIBUS マスタ機能の全スレーブテーブ
ルの取得
PROFIBUS マスタ機能の設定の補助機能の
実行
PROFIBUS マスタ機能の設定補助パラメー
タの取得
PROFIBUS マスタ機能のエラーコードの取
得
PROFIBUS マスタ機能のオペレーションモ
ード変更
PROFIBUS マスタ機能の接続スレーブ局一
覧の取得
PROFIBUS マスタ機能の接続スレーブ局の
情報の取得
PROFIBUS マスタ機能の設定スロット数の
取得
PROFIBUS マスタ機能の設定スロット情報
の取得
PROFIBUS スレーブ機能のパラメータの取
得
PROFIBUS スレーブ機能のパラメータの設
定
PROFIBUS スレーブ機能のパラメータの初
期化
PROFIBUS スレーブ機能のパラメータの取
得2
PROFIBUS スレーブ機能のパラメータの設
定2
PROFIBUS スレーブ機能の通信状態の取得
2
5.13 PMC:PROFIBUS-DP 関係
5.14 CNC:その他
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5.FOCAS2 関数について
ダイアグノーズデータの最小番号、最大番
号、総数のリード
C 言語エグゼキュータ用 SRAM 変数領域の
リード
C 言語エグゼキュータ用 SRAM 変数領域の
ライト
C 言語エグゼキュータ用 SRAM 変数領域の
最大サイズのリード
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