Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド
バージョン 4.0
更新
: 2007年2月1
日
第1 刷 2007.2
この文書では、平成明朝体
™
W3、平成明朝体 ™W7、平成明朝体 ™W9、平成角ゴシック体 ™W3、平成角ゴシック体
™
W5、および平成角ゴシック体 ™W7を使用しています。この (書体 *)は、(財)日本規格協会と使用契約を締結し使用し
ているものです。フォントとして無断複製することは禁止されています。
™
注 * 平成明朝体
W3、平成明朝体 ™W7、平成明朝体 ™W9、平成角ゴシック体 ™W3、
平成角ゴシック体™W5、平成角ゴシック体™W7
© Copyright Lenovo 2007.
Portions © Copyright International Business Machines Corporation 2005.
All rights reserved.
目次
まえがき...............v
第 1 章概要.............1
主要なコンポーネント ...........1
Rescue and Recovery ............1
Rescue and Recovery ワークスペース .....2
Rescue and Recovery (Windows 環境 ).....3
Antidote Delivery Manager .........3
System Migration Assistant ..........3
ヒント ................4
第 2 章 インストール .........5
インストールの注意点 ...........5
上書きインストールの考慮事項 .......6
Rescue and Recovery のインストール ......6
インストール要件............6
インストール・コンポーネント .......8
ログ・ファイルのインストール .......9
既存のバージョンをインストールした状態での
Rescue and Recovery 4.0 のインストール ...10
既存のバージョンをインストールした状態での
Client Security Solution 8.0 のインストール ...11
Rescue and Recovery のインストール .....11
Vista BitLocker との互換性 ........16
第 3 章 Rescue and Recovery のカス
タマイズ ..............19
バックアップおよび関連タスクのスケジューリング 19
バックアップ用ネットワーク・ドライブの割り当て 20
ネットワーク・バックアップ用のユーザー・アカ
ウントのセットアップ ..........20
基本バックアップへの Sysprep ユーティリティー・
イメージの取り込み ...........21
複数パーティションを持つ PC の取り込みと、
Sysprep イメージ内のファイルを除外 .....22
サポートされる Sysprep 複数ドライブの構成 ..24
Windows 環境での Rescue and Recovery の使用 ..24
レジストリー設定を使用するバックアップ・ファ
イルの包含と除外 ...........24
Rescue and Recovery のその他の側面のカスタマ
イズ ................26
ワークスペース (Predesktop Area) .......27
Vista における考慮事項 .........28
RRUTIL.EXE の使用 ..........28
Rescue and Recovery ワークスペースのカスタマ
イズ ................35
Opera ブラウザーの設定 .........41
画面の解像度の変更 ..........48
アプリケーションの開始 .........48
パスワード .............49
パスワード・アクセス ..........50
復元タイプ ..............50
ファイルのレスキュー ..........51
個々のファイルの復元 ..........51
オペレーティング・システムおよびアプリケーシ
ョン ................51
システムの活性化 ...........51
バックアップの完了 ..........52
全体を復元 .............52
工場出荷時/Image Ultra ビルダー ......53
パスワードの保存 ............53
カスタム・リカバリーとプリインストールのセット
アップ ................53
リカバリー・プロセスのカスタマイズ ....54
プリインストール・セットアップ ......55
ログ・ファイル .............57
EFS ファイルの制約 ...........57
第 4 章 System Migration Assistant
のカスタマイズ ...........59
コマンド・ファイルの作成 .........59
ファイル・コマンド ...........60
ファイル移行コマンド ...........63
ファイル移行コマンドの例 .........66
取り込みフェーズでのファイルの選択 ....66
追加アプリケーション設定の移行 .......68
アプリケーション・ファイルの作成 .....73
Adobe Reader 用の application.xml ファイルの例 75
第 5 章 Antidote Delivery Manager の
インフラストラクチャー ........81
Windows Vista における Antidote .......81
リポジトリー ..............82
Antidote Delivery Manager および Windows コマン
ド .................83
Antidote Delivery Manager の使用方法 .....83
大規模なワームの攻撃 ..........84
小規模なアプリケーション更新 .......84
VPN およびワイヤレス・セキュリティーの対応 ..85
Virtualization Module for Antidote Delivery Manager 85
要件 ................86
インストール .............86
概要 ................87
Antidote Delivery Manager コマンドのガイド ...90
サポートされる Microsoft コマンド ......94
準備およびインストール ..........94
準備 ................94
設定 ................95
リポジトリー .............95
スケジュール情報 ...........95
© Lenovo 2007. Portions © IBM Corp. 2005. iii
署名キー ..............95
ネットワーク・ドライブ .........96
クライアント PC でのインストール .....96
サーバー・インフラストラクチャー .....96
単純なシステムのテスト - 通知の表示 .....96
デプロイメント .............96
例 ................100
スクリプトの例.............102
第 6 章 ベスト・プラクティス ....103
Rescue and Recovery および Client Security Solution
のインストールのデプロイメント例 ......103
デプロイメント・シナリオ 1.......103
デプロイメント・シナリオ 2.......104
デプロイメント・シナリオ 3.......108
デプロイメント・シナリオ 4.......110
デプロイメント・シナリオ 5.......113
デプロイメント・シナリオ 6.......116
Sysprep のバックアップ /復元 .......117
Computrace と Rescue and Recovery .....117
企業用 Active Directory の展開 ......117
Microsoft Message Queuing (MSMQ) と Rescue
and Recovery ............117
CD またはスクリプト・ファイルのスタンドアロ
ン・インストール ...........118
システムの更新............118
System Migration Assistant ........118
付録 A. コマンド・ライン・ツール...119
Antidote Delivery Manager .........119
Mailman ..............119
Antidote ウィザード ..........119
パスワードの設定 ...........119
Active Directory のサポート ........119
管理用 (ADM) テンプレート・ファイル ...120
グループ・ポリシーの設定 ........121
eGatherer ..............152
MapDrv ..............153
Rescue and Recovery ブート・マネージャーの制
御 (BMGR32) ............155
RELOADSCHED ...........158
RRCMD コマンド・ライン・インターフェース 159
System Migration Assistant ........161
System Update ............161
付録 B. 管理者ツール ........163
Antidote ウィザード ...........163
BMGR CLEAN .............163
CLEANDRV.EXE ............164
CONVDATE ..............164
CREATSP...............165
RRUTIL.EXE .............166
SP.PQI................166
付録 C. ユーザーの作業 .......167
Windows Vista .............167
Windows XP ..............168
Windows 2000 .............169
レスキュー・メディアの作成 ........170
付録 D. 特記事項 ..........171
商標 ................172
iv Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
まえがき
本書に記載されている情報は、 ThinkVantage™プログラムをサポートし、 Lenovo
™
Care をサポートしていません。 Lenovo Care について詳しくは、 Lenovo Web サイ
ト http://www.ibm.com/jp/pc/innovation/lenovocare/ を参照してください。
™
本書は、IT 管理者、または Rescue and Recovery
プログラムを組織内の PC にデ
プロイする担当者を対象としています。Rescue and Recovery は、スマートセンター
への電話サポート要請や修理依頼などをせずに、お客様の業務をより効率的に進め
®
ていただくためのツールです。 Rescue and Recovery は、 Microsoft
Windows®オペ
レーティング・システムが立ち上がらない、あるいは正しく稼働しない場合に、ユ
ーザーおよび管理者がバックアップからの復元、ファイルへのアクセス、問題の診
断、およびイーサネット接続を行うことができるツールです。また、破壊されたか
またはネットワーク上にないシステムへのクリティカルな更新のデプロイメントを
可能にし、復元の実行時に自動的にシステムへパッチを適用します。本書は、
Rescue and Recovery アプリケーションを 1 台以上の PC にインストールするため
に必要な情報を提供します。各ターゲット PC で同ソフトウェアのライセンスが有
効であることが条件となります。また、IT または企業方針をサポートするためにカ
スタマイズすることができるツールの多くの特徴についての情報を提供していま
す。
Rescue and Recovery は、機能およびアプリケーション・ヘルプを提供します。
Rescue and Recovery ワークスペースに組み込まれているさまざまなコンポーネント
の使用に関する質問および情報は、そのコンポーネントのオンライン・ヘルプ・シ
ステム (http://www.ibm.com/jp/pc/think/thinkvantagetech/) を参照してください。
このデプロイメント・ガイドは、IT プロフェッショナルおよび固有の目標を念頭に
作成されています。ご提案またはコメントは、Lenovo 認定担当者にご連絡くださ
い。本書は定期的に更新されるため、下記の Web サイトで今後の資料を確認して
ください。
http://www.ibm.com/jp/pc/think/thinkvantagetech/
© Lenovo 2007. Portions © IBM Corp. 2005. v
vi Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
第 1 章概要
本章では、このデプロイメント・ガイドに記載されているプログラムの概要を示し
ます。本デプロイメント・ガイドで説明されているテクノロジーは、PC の使い勝手
と自己完結性を向上させ、展開を促進し単純化する強力なツールを提供するので、
IT プロフェッショナルの方に大きなメリットをもたらします。 ThinkVantage テク
ノロジーの支援により、IT プロフェッショナルの方は、個別の PC の問題を解決す
る時間を短縮できるので、本来の作業に多くの時間を費やすことができるようにな
ります。
主要なコンポーネント
本書の主要なコンポーネントは、以下のとおりです。
v ThinkVantage Rescue and Recovery
v ThinkVantage System Migration Assistant テクノロジー
注 : 本デプロイメント・ガイド全体を通して、Lenovo は、管理者がインストールお
よびカスタマイズの機能を実行する上で役立つコマンド・スクリプトを提供してい
ます。これらのコマンド・スクリプトは、対応するページに収まるように変更され
ました。これらのコマンド・スクリプトを 1 つの文字列コマンドとして入力してく
ださい。
Rescue and Recovery
Rescue and Recovery は、ThinkVantage テクノロジー製品のうちの 1 製品です。こ
のアプリケーションは、Microsoft Windows オペレーティング・システムが起動しな
い場合であっても使用できるツール群から構成されています。
Rescue and Recovery には、以下の機能があります。
v Windows オペレーティング・システムとは独立させて起動することができる
Rescue and Recovery ワークスペース。
v Rescue and Recovery (Windows 環境): ファイルのバックアップ、ファイルのレス
キュー、およびオペレーティング・システムおよびファイルのリカバリーをする
ことができます。
v Antidote Delivery Manager
注 : Rescue and Recovery には、Windows オペレーティング・システムで実行され
る機能があり、Windows の実行中に Rescue and Recovery ワークスペースで使用さ
れるシステム情報なども収集されます。Windows オペレーティング・システムが誤
動作しても、 Rescue and Recovery ワークスペースの正常な動作が妨げられること
はありません。Windows 機能は Rescue and Recovery ワークスペースにおいては構
成されません。
© Lenovo 2007. Portions © IBM Corp. 2005. 1
Rescue and Recovery ワークスペース
Rescue and Recovery ワークスペースは、ユーザーの PC で Windows を起動できな
い場合の緊急用の作業環境です。この環境は、Windows のような外観および機能を
提供し、ユーザーは IT スタッフの時間を取らずに問題を自己解決できます。
Rescue and Recovery ワークスペースには、以下の 4 つの主要カテゴリーの機能が
あります。
v レスキューおよび復元
– 復元の概要: さまざまなリカバリー・オプションに関するヘルプ・トピックへ
のリンクを提供します。
– ファイルのレスキュー: Windows 上に保存されているファイルを外部メディア
またはネットワーク上の共有フォルダーにコピーし、使用不可のワークステー
ションとも一緒に作業を続けられます。
– システムの復元: Rescue and Recovery でバックアップしたファイルを復元し
ます。
v 構成
– 構成の概要: 設定に関する Rescue and Recovery ワークスペースのヘルプ・ト
ピックを提供します。
– パスワード/ パスフレーズの復元: ユーザーまたは管理者が、 Rescue and
Recovery 環境でパスワードまたはパスフレーズをリカバリーできるようにしま
す。
– BIOS へのアクセス : BIOS Setup Utility プログラムを開きます。
v 通信
– 通信の概要: 関連する Rescue and Recovery ワークスペースのヘルプ・トピッ
クを提供します。
– ブラウザーを開く: Opera Web ブラウザーを起動します (Web またはイントラ
ネットにアクセスするには、有線イーサネットによる接続が必要です)。
– ファイルのダウンロード: 必要なファイルを Windows
¥SWSHARE フォルダーにダウンロードできます。
– ネットワーク・ドライブの割り当て: ソフトウェアのダウンロードやファイル
のレスキューを行うためにネットワーク・ドライブを割り当てます。
v トラブルシューティング
– 診断の概要: Rescue and Recovery 診断ヘルプ・トピックを提供します。
– ハードウェアの診断: PC-Doctor を起動し、ハードウェア・テストを実行後、
結果を報告します。
– 診断ディスクの作成: 一連の診断ディスケットを作成できます。
– 別のデバイスから起動: Rescue and Recovery CD、バックアップ CD セット、
内蔵ドライブ、または取り外し可能ストレージ・デバイス (USB ハードディス
ク・ドライブなど) から起動できます。
– システム情報: PC およびそのハードウェア・コンポーネントに関する詳細情
報を表示します。
– イベント・ビューアー: 問題判別および解決を補助するために、 PC へのアク
セス状況や PC ハードウェアのリストの詳細を提供します。このログ・ビュー
アーにより、イベント・ビューアーの項目が読みやすく表示されます。
– 保証状況
®
パーティションにある
Rescue and Recovery は、プリインストールされている Lenovo 製 PC で使用でき
ます。Rescue and Recovery は CD ファイルとしても購入できるため、Lenovo 製以
2 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
外の PC においても Rescue and Recovery を利用することができます。その場合、
個々の PC について使用ライセンスを購入してください。
「ThinkVantage
プロイメント用に設定する方法が記載されています。
注 : 最後の Windows 管理者 ID が、 Windows から Rescue and Recovery ワークス
ペースに自動的に引き継がれる唯一の ID です。Windows の制限ユーザーおよびパ
ワー・ユーザーは、Rescue and Recovery ワークスペースにログオンするために自分
のユーザー ID およびパスワードを再入力する必要があります。
テクノロジー
XML/ADM
補足
」に、 Rescue and Recovery 環境をデ
Rescue and Recovery (Windows 環境 )
Rescue and Recovery (Windows 環境) では、Windows オペレーティング・システム
が起動しなくなってもボタンを押すだけで、失われたデータ、アプリケーション、
およびオペレーティング・システムのレスキューを行うことができます。この機能
により、ヘルプ・デスクへの問い合わせが減り、結果としてサポート・コストを節
約できます。
また、バックアップをスケジュールすることができるので、リスクを軽減し、ダウ
ン時間を短縮することが可能です。Rescue and Recovery は、サーバーまたは外部ス
トレージへの自動外部バックアップを事前設定することにより、さらなるサポート
を提供することができます。バックアップは、デフォルトで 256 AES 鍵により暗
号化されます。
Antidote Delivery Manager
Antidote Delivery Manager は、ThinkVantage Rescue and Recovery に組み込まれた
アンチウィルス、アンチワーム・インフラストラクチャーです。その目的は、素早
くインプリメントができ、かつ、管理者が問題の報告から数分以内にネットワーク
を遮断して、回復作業を開始できるようにすることです。 Antidote Delivery
Manager は、1 人の管理者によって起動でき、ネットワークに接続されていないシ
ステムでも機能します。Antidote Delivery Manager は既存のアンチウィルス・ツー
ルに置き換わるものではなく、それを補完するもので、ウィルス・スキャン・ツー
ルの保守や、パッチの取得は引き続き必要です。 Antidote Delivery Manager は、破
壊的活動を停止し、パッチを当てるためのインフラストラクチャーを提供します。
System Migration Assistant
System Migration Assistant は、システム管理者がユーザーの作業環境を、あるシス
テムから別のシステムに移行する場合に使用できるソフトウェア・ツールです。ユ
ーザーの作業環境には、以下のものがあります。
v オペレーティング・システム設定 (たとえば、デスクトップおよびネットワーク
接続設定)。
v ファイルとフォルダー。
v カスタマイズされたアプリケーション設定 (たとえば、Web ブラウザーのブック
マーク、Microsoft
v ユーザー・アカウント。
®
Word の編集設定 )。
第 1 章概要 3
ヒント
システム管理者は System Migration Assistant を使用して、企業の標準作業環境をセ
ットアップしたり、個々のユーザーの PC をアップグレードしたりできます。個々
のユーザーは System Migration Assistant を使用して、PC をバックアップしたり、
設定とファイルを 1 つの PC システムから別の PC システムに移行したりできま
す。たとえば、デスクトップ PC からモバイル PC ( ノートブック PC) に移行する
ことができます。
Rescue and Recovery 4.0 の使用に関するヒントについては、以下のサイトにある
「Rescue and Recovery v4.0 Considerations 」資料を参照してください。
www.lenovo.com/support
4 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
第 2 章 インストール
本章では Rescue and Recovery のインストール手順について説明します。 System
Migration Assistant プログラムのインストール手順は、以下の Lenovo Web サイト
の「System Migration Assistant
http://www.lenovo.com/pc/support/site.wss/document.do?lndocid=MIGR-50889
(英語のサイトです。 )
&style=lenovo
インストールの注意点
ThinkVantage Rescue and Recovery をインストールする前に、インストールするア
プリケーションのアーキテクチャーを理解する必要があります。当セクションで
は、各アプリケーションのアーキテクチャー、およびすべてのプログラムをインス
トールする前に必要な追加情報について説明します。
ユーザーズ・ガイド
」で説明されています。
Rescue and Recovery には 2 つの主要なインターフェースがあります。プライマリ
ー・インターフェースは、Windows XP 、Windows 2000 または Windows Vista
環境で作動します。セカンダリー・インターフェース (Rescue and Recovery
Predesktop Area) は、Windows XP 、Windows 2000 または Windows Vista オペレー
ティング・システムのいずれとも独立して、Windows PE 環境で作動します。
注:
1. Rescue and Recovery が最初にインストールされて、次に Computrace がインス
トールされた場合、Rescue and Recovery は Computrace の非 BIOS バージョン
とのみ連動します。 103 ページの『第 6 章 ベスト・プラクティス』 を参照し
てください。
2. 仮想パーティションとしてインストール済みの Rescue and Recovery ワークスペ
ースでストレージ管理サブシステムのインストールを試みた場合、ストレージ管
理サブシステムはインストールしません。 Rescue and Recovery ワークスペース
とストレージ管理サブシステムは両方とも自身のファイル・システムに
C:¥minint フォルダーを使用します。両方を同時にインストールするには、タイ
プ 12 パーティションとして Rescue and Recovery 4.0 をインストールしてくだ
さい。詳しくは、 116 ページの『デプロイメント・シナリオ 6 』を参照してくだ
さい。
3. 考えられるセキュリティー・リスクは、 Microsoft 回復コンソールが Rescue and
Recovery を持つシステム上でインストールされるときに起こります。 Microsoft
回復コンソールは、パス C:¥*¥system32¥config¥ ですべてのフォルダーを検索
し、このパスが検出された場合はそれがオペレーティング・システムであると仮
定します。 Windows パスワードを要求するレジストリー項目がない場合、回復
コンソールはユーザーにオペレーティング・システムの選択を許可し、パスワー
ドを入力せずにハードディスク全体へアクセスできるようにします。
™
© Lenovo 2007. Portions © IBM Corp. 2005. 5
上書きインストールの考慮事項
以前のバージョンの古いバックアップはインストール中に削除されるため、 Rescue
and Recovery 4.0 のインストール後、新規でバックアップを取り直す必要がありま
す。このバックアップは、スクリプトまたはユーザー・インターフェースを使用し
て行うことができます。
注:
1. Rescue and Recovery バージョン 4.0 を、バージョン 1.0 、2.0 、または 3.0 の上
にインストールする場合は、まずバックアップを取る必要があります。Rescue
and Recovery バージョン 4.0 をバージョン 3.1 の上にインストールする場合は
バックアップを取る必要はありませんが、 バックアップを取ることを推奨しま
す。
2. Rescue and Recovery の旧バージョン 1.0 、 2.0 、および 3.0 で取られたバック
アップ・ファイルは、Rescue and Recovery バージョン 4.0 でリカバリーするこ
とはできません。
Rescue and Recovery のインストール
Rescue and Recovery のインストール・パッケージは、InstallShield 10.5 Premier に
よって Basic MSI プロジェクトとして開発されました。 InstallShield 10.5 Premier
は、Windows インストーラーを使用して、アプリケーションをインストールしま
す。これにより、管理者には、コマンド・ラインからのプロパティ値の設定など
の、インストールをカスタマイズする多くの機能が提供されます。この章では、
Rescue and Recovery セットアップ・パッケージの使用方法および実行方法について
説明します。より正しく理解するために、このパッケージのインストールを開始す
る前に、章全体をお読みください。
注 : このパッケージをインストールするときは、以下の Lenovo Web ページに掲載
されている README ファイルを参照してください。
http://lenovo.com/pc/support/site.wss/document.do?lndocid=MIGR-4Q2QAK
(英語のサイトです。 )
README ファイルには、ソフトウェア・バージョン、サポートされるシステム、シ
ステム要件、およびインストール・プロセスに役立つその他の考慮事項に関する最
新の情報が含まれています。
インストール要件
このセクションでは、Rescue and Recovery パッケージをインストールするためのシ
ステム要件について説明します。最良の結果を得るために、次の Web サイトにア
クセスして、ソフトウェアが最新版であることを確認してください。
http://www.lenovo.com/thinkvantage
®
から以前に販売された PC も、指定された要件を満たしていれば、 Rescue
IBM
and Recovery をサポートします。 Rescue and Recovery をサポートする IBM PC に
ついて詳しくは、
http://www.lenovo.com/thinkvantage
6 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
を参照してください。
IBM および Lenovo PC の要件
Rescue and Recovery をインストールするには、IBM PC および Lenovo PC が次の
要件を満たしているか、またはそれ以上であることが必要です。
v オペレーティング・システム:Windows Vista、 Microsoft Windows XP (Service
Pack 1 適用済み ) または Windows 2000 (Service Pack 3 適用済み ) 以上。
v メモリー: 128 MB (Windows 2000 および Windows XP の場合 )、 512 MB
(Windows Vista の場合 )
– 共用メモリー設定の場合、共用メモリーの BIOS 設定を 8MB以上に設定す
る必要があります。
– 非共用メモリー設定の場合、非共用メモリーは 120 MB 以上です。
注:
1. PC の非共用メモリーが 200 MB 未満である場合でも、 Rescue and
Recovery は稼働します。ただし、 Rescue and Recovery ワークスペースで
複数のアプリケーションを起動することができない場合があります。
v Internet Explorer 5.5 以上がインストールされていなければなりません。
v ハードディスク空き容量 2.4 GB 。
v 解像度 800 x 600 および 24 ビット・カラーをサポートする VGA 対応ビデオ。
v サポートされているイーサネット・カード。
v ユーザーは管理特権を持っている必要があります。
Lenovo プリロード・イメージ以外の PC へのインストールのための
要件
Lenovo プリロード・イメージ以外の PC へのインストールには、次の要件がありま
す。
インストール要件 : ハードディスク空き容量 2.4 GB。基本インストールは 930
MB を使用します。
最小システム・メモリー要件 : Rescue and Recovery をインストールするには、 256
MB のシステム RAM が必要です。
ハードディスク・ドライブ設定 : Rescue and Recovery プログラムは、相手先ブラ
ンドで販売されるために製造された (OEM) PC ( 他社製の) の出荷時プリロードでは
サポートされません。
注 : Rescue and Recovery プログラムの場合、OEM PC のハードディスク・ドライ
ブを 108 ページの『デプロイメント・シナリオ 3 』の推奨に従って設定する必要が
あります。
外部メディア (CD/DVD および USB) からの起動のサポート : 他社製の PC およ
びデバイス (USB ハードディスク・ドライブ、 CD-R/RW 、DVD-R/RW/RAM 、また
は DVD+R/RW) は、以下のうち 1 つ以上の仕様を完全にサポートしている必要が
あります。
v ATAPI Removable Media Device BIOS Specification
v BIOS Enhanced Disk Drive Services - 2
v Compaq Phoenix Intel
v El Torito Bootable CD-ROM Format Specification
®
BIOS Boot Specification
第 2 章 インストール 7
v USB Mass Storage Class Specification Overview (各デバイスは、「 USB Mass
Storage Class Specification Overview」のセクション 2.0 サブクラス・コードのコ
マンド・ブロック仕様に準拠している必要があります。 )
v USB Mass Storage Specification for Bootability
ビデオ要件:
v ビデオ互換性: 解像度 800 x 600 および 24 ビット・カラーをサポートする
VGA 対応ビデオ
v ビデオ・メモリー:
– 非共用ビデオ・メモリー・システムの場合 : 最小 4MBのビデオ RAM
– 共用ビデオ・メモリー・システムの場合 : 最小 4MB から最大 8MBをビデ
オ・メモリーに割り振ることができます。
アプリケーション互換性 : 複雑なフィルター・ドライバー環境を使用している一部
のアプリケーション (アンチウィルス・ソフトウェアなど) は、Rescue and
Recovery ソフトウェアとの互換性がない場合があります。互換性の問題について詳
しくは、次の Web サイトにある Rescue and Recovery ソフトウェアに付随する
README ファイルを参照してください。
http://www.lenovo.com/thinkvantage
ユーティリティー : 本書では、いくつかのユーティリティーを使用します。これら
のユーティリティーは、次の Web サイトに置かれています。
http://www.lenovo.com/thinkvantage
Rescue and Recovery のネットワーク・アダプター : Rescue and Recovery ワーク
スペースは、有線の PCI ベースのイーサネット・ネットワーク・アダプターのみを
サポートしています。サポートされる IBM および Lenovo PC の場合、必要なドラ
イバーは Rescue and Recovery ソフトウェアに付属しています。
ご使用の PC の OEM ネットワーク・デバイスがサポートされない場合、PC 固有
のネットワーク・ドライバーのサポートを追加する手順について、デバイス・メー
カーの資料を参照してください。OEM にドライバーを要求してください。
インストール・コンポーネント
このセクションでは、Rescue and Recovery のインストール・コンポーネントについ
て説明します。
管理用インストールの手順
Windows インストーラーは、ワークグループによる使用またはカスタマイズのため
に、アプリケーションまたは製品のネットワークへの管理用インストールを実行で
きます。Rescue and Recovery インストール・パッケージの場合、管理用インストー
ルによりインストール・ソース・ファイルが指定された場所に解凍されます。
セットアップ・パッケージは以下のサイトからダウンロードできます。
www.lenovo.com/support/wss/product.do?subcategoryind=0 &familyind=165729&brandind=17
&doccategory=0&modelind=0 &doctypeind=9 &validate=true&parnumerind=0&sitesytleind=
lenovo&templateind=%2Fproductpage%2Flandingpages%2FproductPageLandingPage.
vm&operatingsystemind=49986&machineind=0
8 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
管理用インストールを実行するには、セットアップ・パッケージをコマンド・ライ
ンから /a パラメーターを使用して実行します。
setup.exe /a
管理用インストールは、管理ユーザーにセットアップ・ファイルの解凍先を指定す
るようプロンプトを出すウィザードを表示します。デフォルトの解凍先は C:¥ で
す。C:¥ 以外のドライブ (その他のローカル・ドライブ、または割り当てられたネッ
トワーク・ドライブなど) の新しい場所を選択することもできます。新しいフォル
ダーも、この手順で作成できます。
管理用インストールをサイレント・インストールで実行する場合、解凍先の場所を
指定するために、コマンド・ラインで次のように共通プロパティ TARGETDIR を設
定することができます。
setup.exe /s /v"/qn TARGETDIR=F:¥TVTRR"
注 : setup.exe は、 Windows インストーラーのバージョンが最新ではない場合に
Windows インストーラー・エンジンをバージョン 3.0 に更新するように構成されて
います。この更新が行われると、管理用の解凍インストールの場合でも、インスト
ール・アクションによって再起動のプロンプトが出されます。この状態での再起動
を防止するために、再起動を適切に行ってください。Windows インストーラーが少
なくともバージョン 3.0 である場合、setup.exe はインストールを試行しません。
または
msiexec.exe /i "Lenovo Rescue and Recovery.msi" /qn TARGERDIR=F:¥TVTRR
管理用インストールが完了した後、管理者はソース・ファイルをカスタマイズ (た
とえば、レジストリーに設定値を追加) することができます。カスタマイズした後
に解凍したソースからインストールするには、ユーザーはコマンド・ラインで
msiexec.exe を実行し、解凍された MSI ファイルの名前を引き渡します。
msiexec.exe の使用 : カスタマイズした後に解凍したソースからインストールする
には、ユーザーはコマンド・ラインで msiexec.exe を実行し、解凍された *.MSI フ
ァイルの名前を引き渡します。msiexec.exe は、インストール・パッケージを解釈
し、製品をターゲット PC にインストールするために使用するインストーラーの実
行可能プログラムです。
msiexec /i "C:¥WindowsFolder ¥Profiles¥UserName ¥
Personal¥MySetups¥project name ¥product configuration ¥release name ¥
DiskImages¥Disk1¥product name .msi"
注 : 上記のコマンドを、円記号の後にスペースを入れずに 1 行として入力します。
コマンド・ライン・パラメーターおよび共用プロパティについて詳しくは、 次の
Microsoft Web サイトにアクセスしてください。http://www.microsoft.com.
ログ・ファイルのインストール
ログ・ファイル rrinstall40.txt は、 setup.exe でセットアップが起動すると (メインの
install.exe をダブルクリックするか、パラメーターなしでメインの実行可能ファイル
を実行するか、msi を解凍して setup.exe を実行する)、%temp% ディレクトリーに
作成されます。このファイルには、インストール問題のデバッグに使用できるロ
グ・メッセージが含まれています。このログ・ファイルは、MSI パッケージからセ
第 2 章 インストール 9
ットアップを直接実行する場合には作成されません。これには、「プログラムの追
加と削除」から実行されるアクションが含まれます。すべての MSI アクションのロ
グ・ファイルを作成するには、レジストリー内のログ・ポリシーを使用可能にする
ことができます。これを行うには、次の値を作成します。
[HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Policies¥Microsoft¥Windows¥Installer]
"Logging"="voicewarmup"
インストールの例
次の表は、setup.exe を使用したインストールの例です。
表
1.
説明 例
サイレント・インストール (再起動なし)。 setup.exe /s /v”/qn REBOOT=”R””
管理用インストール。 setup.exe /a
管理者用のサイレント・インストール
(Rescue and Recovery の解凍先を指定)。
サイレント・アンインストール setup.exe /s
/x /v/qn 。
再起動なしのインストールで、Rescue and
Recovery の temp フォルダーにインストー
ル・ログを作成。
ワークスペースをインストールしないインス
トール setup.exe /vPDA=0 。
setup.exe /a /s /v”/qn TARGETDIR=”F:
¥TVTRR””
setup.exe /s /x /v/qn
setup.exe /v”REBOOT=”R” /L*v %temp%
¥rrinstall40.log”
setup.exe /vPDA=0
次の表に、Rescue and Recovery.msi を使用したインストールの例を示します。
表
2.
説明 例
インストール msiexec /i “C:¥TVTRR¥Rescue and
Recovery.msi”
サイレント・インストール (再起動なし ) msiexec /i “C:¥TVTRR¥Rescue and
Recovery.msi” /qn REBOOT=”R”
サイレント・アンインストール msiexec /x “C:¥TVTRR¥Rescue and
Recovery.msi” /qn
ワークスペースをインストールしないインス
トール
msiexec /i “C:¥TVTRR¥Rescue and
Recovery.msi” PDA=0
既存のバージョンをインストールした状態での Rescue and
Recovery 4.0 のインストール
Rescue and Recovery バージョン 3.1 をインストール済みのマシン上に Rescue and
Recovery バージョン 4.0 をインストールする場合、上書きインストール機能を使用
することができます。 Rescue and Recovery バージョン 1、 2 または 3.0 の上に
Rescue and Recovery バージョン 4.0 をインストールする場合は、 Windows の「プ
ログラムの追加と削除」を介して以前のバージョンをアンインストールした後、
Rescue and Recovery 4.0 をインストールしてください。 詳しくは、 6 ページの
『上書きインストールの考慮事項』 を参照してください。
10 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
既存のバージョンをインストールした状態での Client Security
Solution 8.0 のインストール
Client Security Solution の旧バージョンをインストールしたままで Client Security
Solution 8.0 をインストールする場合は、 Windows の「プログラムの追加と削除」
を介して以前のバージョンをアンインストールした後、 Client Security Solution 8.0
をインストールしてください。
Client Security Solution 8.0 へアップグレードする前に既存のデータと設定を保存す
るには、 Client Security Solution の旧バージョンを削除する前にデータ・マイグレ
ーション・ユーティリティーをダウンロードし、実行してください。
Rescue and Recovery のインストール
以下の手順は、「Large Enterprise individual language files 」ダウンロード・ページ
から個別にダウンロードできるファイルのためのものです。
1. Rescue and Recovery のメインの実行可能ファイルは以下のとおりです。
v Z501ZISXXXXUS00.EXE (Windows XP および 2000 用 )
v Z503ZISXXXXUS00.EXE (Windows Vista 用 )
ここで XXXX はビルド ID です。 これは、インストール・ソース・ファイルを
解凍し、 Windows インストーラーを使用してインストールを起動する自己解凍
型インストール・パッケージです。このファイルには、インストール・ロジック
と Windows アプリケーション・ファイルが含まれています。パッケージには、
ワークスペース・ファイルは含まれていません。
注 : Windows Vista では Windows SP および 2000 と異なるパッケージが使用さ
れる予定です。
2. Predesktop Area US Base ( 約 135 MB): これは、パスワードで保護された ZIP
ファイルで、 US ベースのワークスペース全体が含まれています。その名前の形
式は以下のとおりです。
v Z501ZABXXXXUS00.EXE (Windows XP および 2000 用 )
v Z503ZABXXXXUS00.EXE (Windows Vista 用 )
この場合、AB はワークスペースの互換性を決定し、XXXX はビルド ID です。
このファイルは、すべての言語システムにワークスペースをインストールする際
に必要です。このファイルは、メイン・インストール・パッケージ (解凍または
OEM インストールの場合は、インストール実行可能ファイルまたは Rescue and
Recovery.msi のいずれか ) と同じディレクトリーになければなりません。この場
合の例外は、ワークスペースがすでにインストール済みでアップグレードする必
要がない場合、またはインストールを実行する際にコマンド・ラインでプロパテ
ィ PDA=0 が設定されており、ワークスペース (あらゆるバージョン) がまだ存
在していない場合です。インストール実行可能ファイルには、ファイル
pdaversion.txt が含まれています。このファイルには、Windows のそのバージョ
ンと連動可能なワークスペースの最小バージョンが含まれています。インストー
ル実行可能ファイルのインストーラーは、次のロジックを使用してワークスペー
スを探します。
v 古いワークスペース (Rescue and Recovery 1.0 または 2.X) が存在するか、
ワークスペースが存在しない場合:
第 2 章 インストール 11
インストーラーは、最小バージョンの互換コードと等しい互換コード (たとえ
ば、AA、AB) を持ち、レベルが最小バージョン (.tvt ファイル名のその他の
バージョン・フィールドは、すべて最小バージョンに完全に一致しなければな
りません) 以上の .tvt ファイルを探します。これらの基準を満たすファイルが
見つからない場合、インストールは停止します。
v 新しい (Rescue and Recovery 3.0 以上) ワークスペースが存在する場合:
インストーラーは、現在のワークスペースの互換コードを最小バージョンの互
換コードと比較し、その結果に基づいて以下の処理を行います。
– 現在のコードが最小コードより大きい場合:
インストーラーは、現在の環境はこのバージョンの Rescue and Recovery
と互換性がないというメッセージを表示します。
– 現在のコードと最小コードが同じである場合:
インストーラーは、現行バージョンのレベルを最小バージョンのレベルと
比較します。現行バージョンのレベルが最小バージョンのレベル以上であ
る場合、インストーラーは、最小バージョンの互換コードと等しい互換コ
ード (AA や AB など) を持ち、そのレベルが現行バージョンのレベルよ
り高い .tvt ファイル (.tvt ファイル名のその他のバージョン・フィールド
は、すべて最小バージョンに完全に一致しなければなりません) を探しま
す。インストーラーがファイルを見つけられない場合、インストール・プ
ロセスはワークスペースを更新せずに続行されます。現在のレベルが最低
レベル未満である場合、インストーラーは、最小バージョンの互換コード
と等しい互換コード (AA や AB など) を持ち、レベルが最小バージョン
のレベル以上の .tvt ファイル (.tvt ファイル名のその他のバージョン・フィ
ールドは、すべて最小バージョンに完全に一致しなければなりません) を探
します。これらの基準を満たすファイルが見つからない場合、インストー
ルは停止します。
– 現在のコードが最小コードより小さい場合:
インストーラーは、最小バージョンの互換コードと等しい互換コード (たと
えば、AA、AB) を持ち、レベルが最小バージョン (.tvt ファイル名のその
他のバージョン・フィールドは、すべて最小バージョンに完全に一致しな
ければなりません) 以上の .tvt ファイルを探します。これらの基準を満た
すファイルが見つからない場合、インストールは停止します。
v ワークスペースの言語パック (それぞれ約 5 から 30 MB): Rescue and
Recovery 4.0 でサポートされる Windows PE の場合は、 16 の言語パックがあ
ります。各言語パックは、Z501ZABXXXXCC00.tvt の形式で命名されており、
この場合、
システム、またはサポートされない言語のシステムにワークスペースをインス
トールする場合は、これらのファイルのいずれかが必要です。また、そのファ
イルは、メイン・インストールおよび US ワークスペースの .tvt ファイルと
同じディレクトリーに置く必要があります。ワークスペースをインストールま
たは更新する際に言語パックが必要になると、インストールは、インストール
実行可能ファイルに含まれているバージョン・ファイルに必要な最小レベルの
言語パックを探します。インストールは、すでにインストールされている現在
XXXX はビルド ID であり、 CC は言語を表します。 英語以外の
12 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
の言語パックより大きい言語パックの .tvt ファイル、および必要な最小バー
ジョン以上の言語パックの .tvt ファイルも探します。
以下は、Rescue and Recovery バージョン 4.0 でサポートされる言語のリスト
です。
– ブラジル・ポルトガル語
– デンマーク語
– オランダ語
– 英語
– フィンランド語
– フランス語
– ドイツ語
– イタリア語
– 日本語
– 韓国語
– ノルウェー語
– ポルトガル語
– ロシア語
– スペイン語
– スウェーデン語
– 中国語 (簡体字 )
– 中国語 (繁体字 )
Rescue and Recovery のカスタム共通プロパティ
Rescue and Recovery プログラムのインストール・パッケージには、一連のカスタム
共通プロパティが含まれています。インストールを実行する際は、これらのプロパ
ティをコマンド・ラインで設定することができます。使用可能なカスタム共通プロ
パティは、以下のとおりです。
表
3.
プロパティ 説明
PDA ワークスペースをインストールするかどうか
を指定します。デフォルト値は 1 です。1=
ワークスペースをインストールします。0=
ワークスペースをインストールしません。注:
この設定は、いずれかのバージョンのワーク
スペースがすでに存在している場合は使用さ
れません。
CIMPROVIDER Common Information Model (CIM) プロバイ
ダー・コンポーネントをインストールするか
どうかを指定します。デフォルトはこのコン
ポーネントをインストールしません。このコ
ンポーネントをインストールする場合は、コ
マンド・ラインで CIMPROIVIDER=1 を指定
します。
第 2 章 インストール 13
表
3. (続き)
プロパティ 説明
EMULATIONMODE TPM が存在する場合でも、強制的にエミュ
レーション・モードでインストールを実行す
るように指定します。エミュレーション・モ
ードでインストールするには、コマンド・ラ
インで EMULATIONMODE=1 と設定しま
す。
HALTIFTPMDISABLED TPM が使用不可状態で、インストールがサ
イレント・モードで実行されている場合、デ
フォルトではインストールをエミュレーショ
ン・モードで進めます。インストールをサイ
レント・モードで実行するときは、
HALTIFTPMDISABLED=1 プロパティを使用
して、 TPM が使用不可の場合にインストー
ルを停止します。
ENABLETPM インストールで TPM を使用可能にできない
ようにするには、コマンド・ラインで
ENABLETPM=0 を設定します。
NOCSSWIZARD 管理者がログオンし、まだ登録していないと
きに Client Security Solution ウィザードが表
示されないようにするには、コマンド・ライ
ンで NOCSSWIZARD=1 を設定します。この
プロパティは、Client Security Solution はイ
ンストールしても、システムの構成は後でス
クリプトを使用して行う場合に適していま
す。
CSS_CONFIG_SCRIPT ユーザーがインストールを完了し、再起動し
た後に構成ファイルを実行するには、
CSS_CONFIG_SCRIPT=”filename ” または
“filename password ” を設定します。
SUPERVISORPW コマンド・ラインで
SUPERVISORPW=”password ” と設定する
と、スーパーバイザー・パスワードが提供さ
れ、サイレント・インストール・モードでも
非サイレント・インストール・モードでも、
チップが使用可能になります。チップが使用
不可で、インストールをサイレント・モード
で実行する場合、チップを使用可能にするに
は正しいスーパーバイザー・パスワードを入
力する必要があります。パスワードが正しく
ないと、チップは使用可能になりません。
Rescue and Recovery のディスク・イメージへの組み込み
他社製複製ツールを使用して、Rescue and Recovery が組み込まれたディスク・イメ
ージを作成することができます。本デプロイメント・ガイドでは、PowerQuest およ
び Ghost について基本的な情報を記載しています。
14 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
注 : イメージを作成する場合、マスター・ブート・レコードを取り込む必要があり
ます。マスター・ブート・レコードは、Rescue and Recovery ワークスペースが正常
に機能する上で重要です。
PowerQuest Drive Image ベースのツールと Rescue and
Recovery の併用
PowerQuest DeployCenter ツール PQIMGCTR が X:¥PQ にインストールされている
場合、次のスクリプトにより Rescue and Recovery がインストールされたイメージ
の作成とデプロイメントを行うことができます。
最小スクリプト・ファイル:
表
4. X:¥PQ¥RRUSAVE.TXT
スクリプト言語 結果
SELECT DRIVE 1 最初のハードディスク・ドライブを選択す
る。
SELECT PARTITION ALL
(タイプ 12 パーティションまたはイメージ内
に複数のパーティションがある場合に必要。)
Store with compression high イメージを保存する。
すべてのパーティションを選択する。
表
5. X:¥PQ¥RRDEPLY.TXT
スクリプト言語 結果
SELECT DRIVE 1 最初のハードディスク・ドライブを選択す
る。
DELETE ALL すべてのパーティションを削除する。
SELECT FREESPACE FIRST 最初の空き領域を選択する。
SELECT IMAGE ALL イメージのすべてのパーティションを選択
する。
RESTORE イメージを復元する。
イメージ作成:
表
6. X:¥PQ¥PQIMGCTR / CMD=X:¥PQ¥RRUSAVE.TXT /MBI=1 / IMG=X:¥IMAGE.PQI
スクリプト言語 結果
SELECT DRIVE 1 最初のハードディスク・ドライブを選択す
る。
X:¥PQ¥PQIMGCTR イメージ・プログラムを作成する。
/CMD=X:¥PQ¥RRUSAVE.TXT PowerQuest スクリプト・ファイル。
/MBI=1 Rescue and Recovery ブート・マネージャー
を取り込む。
/IMG=X:¥IMAGE.PQI イメージ・ファイルを作成する。
第 2 章 インストール 15
イメージ・デプロイメント:
表
7. X:¥PQ¥PQIMGCTR / CMD=X:¥PQ¥RRDEPLY.TXT /MBI=1 / IMG=X:¥IMAGE.PQI
スクリプト言語 結果
SELECT DRIVE 1 最初のハードディスク・ドライブを選択す
る。
X:¥PQ¥PQIMGCTR イメージ・プログラムを作成する。
/CMD=X:¥PQ¥RRDEPLY.TXT PowerQuest スクリプト・ファイルを作成す
る。
/MBR=1 Rescue and Recovery ブート・マネージャー
を復元する。
/IMG=X:¥IMAGE.PQI イメージ・ファイルを作成する。
Symantec Ghost ベースのツールと Rescue and Recovery の併用
Ghost イメージを作成する場合、コマンド・ライン・スイッチ -ib を使用して
Rescue and Recovery ブート・マネージャーを取り込む必要があります。また、イメ
ージにはディスク全体およびすべてのパーティションを取り込む必要があります。
Ghost について詳しくは、Symantec が提供している資料を参照してください。
Rescue and Recovery の環境変数
次の表に、Rescue and Recovery のインストール時に作成される環境変数を示しま
す。これらの変数は、コマンド・プロンプトからスクリプトを作成する場合または
該当するディレクトリーに変更する場合に使用できます。たとえば、コマンド・プ
ロンプトから Rescue and Recovery フォルダーに変更する場合、“CD %rr%” と入力
して Enter を押します。
表
8.
環境変数 ディレクトリー
%rr% c:¥Program Files¥Lenovo¥Rescue and Recovery
%SWSHARE% c:¥Program Files¥Lenovo
%TVTCOMMON% c:¥Program Files¥Common Files¥Lenovo
注 : 変数の完全なリストを見るには、Rescue and Recovery がインストールされてい
る PC で ’set’ コマンドを実行します。
Vista BitLocker との互換性
BitLocker との互換性を保持するために、パーティションが適切に設定された後に
Rescue and Recovery をインストールする必要があります。 BitLocker パーティショ
ンを設定する場合の推奨する方法は、BitLocker Driver Preparation Tool という
Microsoft のツールを使用する方法です。作成する起動パーティションのサイズは、
少なくとも 2GBが必要です。
このツールを使用せずに Vista BitLocker をインストールする場合は、Vista をイン
ストールするときにご使用のシステム上にパーティションが 2 つなければなりませ
ん。その 1 つは、2GBで、アクティブとマークを付けされていなければなりませ
ん。ここにはブート・ファイルが常駐します。もう 1 つのパーティションは、OS
がインストールされ、データが常駐される場所です。Vista がインストールされる
16 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
と、Vista はこれを検出し、ブート・ファイルのみを小さい方のパーティションへイ
ンストールします。両パーティションとも、タイプ 0x07 でなければなりません。
システムに BitLocker と一緒に Rescue and Recovery のインストールを行うとき
に、サービス・パーティションがない場合は、以下の 2 つのコマンドを実行して、
Vista OS がブートするたびに BitLocker キーを要求しないようにしてください。そ
れらのコマンドは、以下のものです。
bcdedit -deletevalue {globalsettings} extendedinput
および
bcdedit -deletevalue {globalsettings} extendedinput
注:
1. Vista で BitLocker を設定する場合、最良の結果を得るために、ビットロッカ
ー・パーティションを OS パーティションの後ろに置いてください。OS パーテ
ィションの前にそれを置いた場合は、 Rescue and Recovery ADM 設定において
パーティション番号を更新する必要が生じます。
2. Microsoft Vista を使用するシステムおよび BitLocker を復元するとき、シャット
ダウン時にエラーが発生したことを示すメッセージが出ます。このメッセージは
無視でき、すべては正常に作動します。
第 2 章 インストール 17
18 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
第 3 章 Rescue and Recovery のカスタマイズ
Rescue and Recovery をインストールする前に、Rescue and Recovery で選択可能な
カスタマイズについて理解する必要があります。この章ではカスタマイズする場合
に利用できる情報を提供します。以前は、Rescue and Recovery は tvt.txt ファイル
を使用してカスタマイズされていました。Lenovo はカスタマイズの手法を更新した
ため、カスタマイズはレジストリーおよび rnrdeploy.xml ファイルを使用して行われ
ます。デフォルトの rnrdeploy.xml ファイルがカスタマイズされてインストールされ
ると、Rescue and Recovery の設定はレジストリーを使用して管理されます。以下の
サイトにある「Download Rescue and Recovery and Client Security Solution
Toolkits」を実行すると、デフォルトの rnrdeploy.xml ファイルを入手できます。
http://www.lenovo.com/pc/support/site.wss/document.do?lndocid=
TVAN-ADMIN
Rescue and Recovery を以前のバージョンの上にインストールする場合、 tvt.txt ファ
イルの設定値はレジストリーに移行されます。
Lenovo は、rnrdeploy.xml ファイルの設定ごとに値と説明が記載された本デプロイメ
ント・ガイドの補足資料を作成しています。この補足資料には、rnrdeploy.xml ファ
イルおよび Active Directory によって使用される設定の両方に関する情報が記載さ
れています。この補足資料は、以下の Lenovo Web サイトからダウンロードするこ
とができます。
http://www.lenovo.com/support/site.wss/document.do?sitestyle=lenovo
&indocid=MIGR-66930
Active Directory に関する詳細については、 119 ページの『 Active Directory のサポ
ート』 を参照してください。
バックアップおよび関連タスクのスケジューリング
スケジューラーは Rescue and Recovery 固有に設計されていませんが、構成はレジ
ストリーに保存されます。Rescue and Recovery がインストールされると、スケジュ
ーラーは適切な設定値で取り込まれます。
以下に、スケジューラーの構造の説明を示します。
v 場所: インストール・フォルダー。
v スケジュールを設定された各タスクの項目。
v 実行スクリプト。
v 進行状況の通知に使用される名前付きパイプ。これはオプションの設定です。
v スケジュール情報、つまり毎月、毎週、毎日、平日、または週末 (複数のスケジ
ュール。たとえば、火曜日と金曜日は 2 つのスケジュールを作成することにより
サポートされます。)
v タスクに受け渡されるパラメーター。
© Lenovo 2007. Portions © IBM Corp. 2005. 19
Rescue and Recovery の場合、スケジュールに沿って増分バックアップを行い、バッ
クアップの前後にコールバックを送ってください。
Rescue and Recovery ADM ファイルには、Schedule Task 1 および Schedule Task 2
の設定を構成するためのオプションがあります。スケジュール済みに対して以下の
レジストリー・キーを追加する必要があります。
v Schedule Task 1 の場合、このキーは
HKLM¥Software¥Lenovo¥Scheduler¥tasks¥task1 です。
v Schedule Task 2 の場合、このキーは
HKLM¥Software¥Lenovo¥Scheduler¥tasks¥task2 です。
注 : タスクを示す必要がある場合は、DWORD 値名 TaskShow を追加して、このキ
ー内の値を 1 に設定します。デフォルトでは、タスクは非表示になっています。
バックアップ用ネットワーク・ドライブの割り当て
ネットワーク・ドライブの割り当て機能は、HKLM¥Software¥Lenovo¥MND にある
レジストリー設定値に依存します。
汎用命名規則 (UNC) 項目には、接続先の PC 名および共有が含まれます。
NetPath 項目は、mapdrv.exe からの出力される値です。これには、接続の作成時に
使用された実際の名前が含まれます。
User および Pwd 項目は、ユーザー名およびパスワードの項目です。これらは暗号
化されています。
以下に、ネットワーク・ドライブの割り当てを行うための項目の例を示します。
UNC=¥¥server¥share
NetPath=¥¥9.88.77.66¥share
User=11622606415119207723014918505422010521006401209203708202015...
Pwd=11622606415100000000014918505422010521006401209203708202015...
デプロイメントの際、このファイルを同じユーザー名およびパスワードを使用する
複数の PC で使用するようにコピーすることができます。UNC 項目は、Rescue and
Recovery により rnrdeploy.xml ファイルの値に従って上書きされます。
ネットワーク・バックアップ用のユーザー・アカウントのセットア
ップ
ネットワーク共有フォルダー上に RRBACKUPS フォルダーが作成されるとき、
Rescue and Recovery のサービスにより、このフォルダーは読み取り専用フォルダー
のみ
として作成され、フォルダーを作成したアカウント
な制御を持つようにアクセス権が割り当てられます。
マージ操作を完了するには、バックアップを作成しているユーザー・アカウントの
変更許可が必要です。フォルダーを最初に作成したアカウント以外のアカウント
(たとえば、管理者) でログインすると、マージ・コマンドは失敗してしまいます。
これを回避するには、
がフォルダーに対して完全
20 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
1. 制限ユーザーでバックアップを取る。
2. ネットワークへのバックアップと同時にローカルへのバックアップも取る。
のどちらかを行うようにしてください。
基本バックアップへの Sysprep ユーティリティー・イメージの取り込み
これらの手順は、 Lenovo Web サイトからダウンロード可能な「 Large Enterprise
individual language 」ファイルに対して個別にダウンロードできるファイルに対する
ものです。
Windows 2000 および XP の場合 :
http://www.lenovo.com/support/site.wss/document.do?sitestyle=lenovo
&indocid=MIGR-66962
Windows Visa の場合 :
http://www.lenovo.com/support/site.wss/document.do?sitestyle=lenovo
&indocid=MIGR-66964
基本バックアップに Sysprep イメージを取り込むには、次のようにします。
1. 管理用インストールを実行します。
:: Extract the WWW EXE to the directory C:¥TVTRR
start /WAIT Z501zisxxxxus.exe /a /s /v"/qn TARGETDIR
(Where XXXX is the build ID.)
="C:¥TVTRR" REBOOT="R"" /w
2. MSIEXE ファイルを使用して Rescue and Recovery をインストールするには :
a. すべての MSI ファイルで次のインストール・ログ生成コードを追加します。
/L*v %temp%¥rrinstall.txt
b. MSIEXE ファイルを使用してインストールするには、次のコマンドを実行し
ます。
: Perform the install of Rescue and Recovery
msiexec /i "C:¥TVTRR¥Rescue and Recovery.msi"
c. MSIEXE を使用してサイレント・インストールするには:
最後に起動をする場合は、次のコマンドを実行します。
: Silent install using the MSI with a reboot
: Type the following command on one line
start /WAIT msiexec /i "C:¥TVTRR¥Rescue and Recovery.msi" /qn
インストール後に再起動しない場合は、次のコマンドを実行します。
: Silent install using the MSI without a reboot
: Type the following command on one line
start /WAIT msiexec /i "C:¥TVTRR¥Rescue and Recovery.msi" /qn REBOOT="R"
3. 次のコマンドを実行します。
: Start the Rescue and Recovery Service
net start "TVT Backup Service"
第 3 章 Rescue and Recovery のカスタマイズ 21
: Create Sysprep Base Backup to Local Hard Drive
: Type the following command on one line
cd "¥Program Files¥Lenovo¥Rescue and Recovery"
rrcmd sysprepbackup location=l name="Sysprep Backup"
パスワードを使用する場合は、構文 password=pass を追加します。
4. 次のメッセージが表示されたら、 Sysprep を実行します。
***************************************************
** Ready to take sysprep backup. **
** PLEASE RUN SYSPREP NOW AND SHUT DOWN. **
** **
** Next time the machine boots, it will boot **
** to the Predesktop Area and take a backup. **
***************************************************
5. Sysprep が完了すると、PC がシャットダウンされますので、PC の電源を再度オ
ンにします。
注 : オペレーティング・システムが再起動して、Rescue and Recovery ワークス
ペースに入ります。「システムの復元中 」というステータス・バーが表示されま
す。
6. 完了すると、「The Sysprep Backup is Complete 」というメッセージが表示され
ます。
7. 「電源」ボタンを押して電源を切ります。
8. デプロイメント用のイメージを取り込みます。
複数パーティションを持つ PC の取り込みと、Sysprep イメージ
内のファイルを除外
Sysprep イメージで複数のパーティションを取り込むには、次のようにします。
1. 次のようにして管理用インストール・アクションを実行します。
:: Extract the WWW EXE to the directory C:¥TVTRR
start /WAIT z501zisus00xxxx.exe /a /s /v"/qn TARGETDIR
(where XXXX is the build ID)
="C:¥TVTRR" REBOOT="R"" /w
2. C:¥tvtrr¥Program Files¥Lenovo¥Rescue and Recovery にある rnrdeploy.xml ファ
イルの末尾に次のコマンドを追加します。
<Rescue__and__Recovery..Settings..Backup path
="Rescue and Recovery¥Settings¥Backup">
パーティションを除外するには、rnrdeploy.xml ファイルに以下のセクションを
追加します。
<BackupPartitions dword="20" />
</Rescue__and__Recovery..Settings..Backup>
rnrdeploy.xml ファイルの使用法について詳しくは、「 ThinkVantage
Technologies XML/ADM Supplement」を参照してください。この補足資料は、
以下の Lenovo Web サイトからダウンロードすることができます。
http://www.ibm.com/jp/pc/think/thinkvantagetech/
22 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0
「Support and Downloads 」→「User’s Guides and Manuals 」の順にクリック
し、「Brand 」で「ThinkVantage Technologies 」を、「Family 」で「Rescue and
Recovery」を選択してから「 Continue」をクリックします。
3. バックアップから .mpg および .jpg ファイルを除外するには、
HKLM¥SOFTWARE¥Lenovo¥Rescue and Recovery¥Settings¥BackupList にあるレ
ジストリー項目でそれらを含めるように設定します。レジストリーを使用する
バックアップの包含と除外について詳しくは、 24 ページの『レジストリー設定
を使用するバックアップ・ファイルの包含と除外』を参照してください。
4. MSIEXE を使用して Rescue and Recovery をインストールするには :
a. すべての MSI ファイルで次のインストール・ログ生成コードを追加しま
す。
/L*v %temp%¥rrinstall.txt
b. MSIEXE を使用してインストールするには、次のコマンドを実行します。
: Perform the install of Rescue and Recovery
msiexec /i "C:¥TVTRR¥Rescue and Recovery.msi"
c. MSIEXE を使用してサイレント・インストールするには:
最後に起動をする場合は、次のコマンドを実行します。
: Silent install using the MSI with a reboot
: Type the following command on one line
start /WAIT msiexec /i "C:¥TVTRR¥Rescue and Recovery.msi" /qn
インストール後に再起動しない場合は、次のコマンドを実行します。
: Silent install using the MSI without a reboot
: Type the following command on one line
start /WAIT msiexec /i "C:¥TVTRR¥Rescue and Recovery.msi" /qn REBOOT="R"
5. 次のコマンドを実行します。
:Start the Rescue and Recovery Service
net start "TVT Backup Service"
:Create Sysprep Base Backup to Local Hard Drive
: Type the following command on one line
cd "¥Program Files¥Lenovo¥Rescue and Recovery”
rrcmd sysprepbackup location=L name="Sysprep Base Backup"
パスワードを使用する場合は、構文 password=pass を追加します。
6. 次のメッセージが表示されたら、 Sysprep を実行します。
***************************************************
** Ready to take sysprep backup. **
** PLEASE RUN SYSPREP NOW AND SHUT DOWN. **
** **
** Next time the machine boots, it will boot **
** to the Predesktop Area and take a backup. **
***************************************************
7. Sysprep が完了すると、PC がシャットダウンされますので、PC の電源を再度
オンにします。
第 3 章 Rescue and Recovery のカスタマイズ 23
注 : オペレーティング・システムが再起動して、Rescue and Recovery ワークス
ペースに入ります。「システムの復元中 」というステータス・バーが表示され
ます。
8. 完了すると、「The Sysprep Backup is Complete 」というメッセージが表示さ
れます。
9. 「電源」ボタンを押して電源を切ります。
10. デプロイメント用のイメージを取り込みます。
サポートされる Sysprep 複数ドライブの構成
Windows PE のドライブ列挙は、Windows メインのオペレーティング・システムの
プライマリー・パーティションの列挙と異なることがあります。C:¥ Primary 以外の
パーティションへバックアップしたい場合は、Backup パーティション・タイプを
Extended に設定する必要があります。
注 : sysprepbackup を行う場合、sysprepbackup の実行後にパーティションのドライブ
名が変更されると、バックアップは失敗します。
Windows 環境での Rescue and Recovery の使用
Windows 環境で Rescue and Recovery プログラムを使用すると、多くのタイプのバ
ックアップを実行できます。次の情報は、Rescue and Recovery でバックアップ・フ
ァイルを使用する方法について説明しています。
レジストリー設定を使用するバックアップ・ファイルの包含と除外
Rescue and Recovery は、個別のファイル、個別のフォルダー、またはパーティショ
ン全体を包含および除外することができます。Rescue and Recovery バージョン 4.0
では、これらの機能はタイプ REG_MULTI_SZ の次のレジストリー項目によって制
御されます。
v HKLM¥SOFTWARE¥Lenovo¥Rescue and Recovery¥Settings¥BackupList
v HKLM¥SOFTWARE¥Lenovo¥Rescue and Recovery¥Settings¥ExcludeList
v HKLM¥SOFTWARE¥Lenovo¥Rescue and Recovery¥Settings¥OSAppsList
基本バックアップの場所の設定
インストールが完了するとすぐに、次のレジストリー項目によって基本バックアッ
プが設定されます。
HKLM¥Software¥Lenovo¥Rescue and Recovery¥runbasebackuplocation
DWord = location value
BackupList
レジストリー項目のフォーマットは、次のとおりです。
HKLM¥SOFTWARE¥Lenovo¥Rescue and Recovery¥Settings¥BackupList
v 包含/ 除外いずれの場合も、1 行に収めて記述してください。
v ファイルまたはフォルダーに複数の設定が適用される場合は、最後に適用された
設定が使用されます。レジストリー項目の下部の入力が優先されます。
v 入力は、次のいずれかで記述する必要があります。
24 Rescue and Recovery デプロイメント・ガイド バージョン 4.0