Rescue and Recovery 4.3
デプロイメント・ガイド
更新
: 2009年10月19
日
ThinkVantage Technology 資料
Rescue and Recovery 4.3
デプロイメント・ガイド
更新
: 2009年10月19
日
第3 版第1 刷 2009.10
© Copyright Lenovo 2008, 2009.
目次
まえがき...............v
第 1 章概要.............1
ワークスペース (Predesktop Area) .......1
Windows 環境 ..............3
活性化 ................3
ヒント ................3
第 2 章 インストール .........5
インストールの注意点 ...........5
Rescue and Recovery のインストール ......6
インストール要件............6
インストール・コンポーネント .......8
ログ・ファイルのインストール .......9
Rescue and Recovery のインストール .....1 0
Rescue and Recovery の環境変数 ......15
BitLocker との互換性 ..........1 5
第 3 章設定 ............17
XML および ADM ファイルの構成 ......1 7
リカバリー方法 .............1 7
個々のファイルの復元 ..........1 8
ファイルのレスキュー ..........1 8
オペレーティング・システムおよびアプリケーシ
ョン ................1 8
システム・ドライブのみを復元します ....1 8
システムの活性化 ...........1 9
完全復元 ..............1 9
カスタム・リカバリー ..........1 9
バックアップ ..............2 3
バックアップおよび関連タスクのスケジューリン
グ ................2 3
Sysprep のバックアップ/ 復元 .......2 4
バックアップ用ネットワーク・ドライブの割り当
て ................2 5
パスワードの保存 ...........2 9
EFS ファイルの制約 ..........2 9
バックアップ用バッテリー電力の設定 ....2 9
バックアップの完了 ..........3 0
Microsoft Message Queuing (MSMQ) .....3 0
Windows 環境での Rescue and Recovery .....3 0
Windows 環境での Rescue and Recovery の使用 30
Rescue and Recovery ワークスペースを使用した作業 33
WIM ファイルおよび ImageX を使用した作業 ..3 4
RRUTIL.EXE の使用 ..........3 4
Rescue and Recovery ワークスペースのカスタマ
イズ ................42
Opera ブラウザーの設定 .........48
画面の解像度の変更 ..........5 5
アプリケーションの開始 .........5 5
パスワード .............5 6
パスワード・アクセス ..........5 7
ログ・ファイル .............5 7
レスキュー・メディアの作成 ........5 8
第 4 章 ベスト・プラクティス .....59
シナリオ 1- 新規展開 ..........5 9
ハードディスク・ドライブの準備 ......5 9
インストール .............6 0
更新 ................6 2
Rescue and Recovery デスクトップの有効化 ..6 2
シナリオ 2 - OEM システムのインストール ...6 3
ハードディスク・ドライブのセットアップのベス
ト・プラクティス: オプション 1......6 4
ハードディスク・ドライブのセットアップのベス
ト・プラクティス: オプション 2......6 4
シナリオ 3 - WIM ファイルおよび Windows 7 を使
用したインストール ...........6 6
シナリオ 4-CDまたはスクリプト・ファイルのス
タンドアロン・インストール ........6 6
シナリオ 5 - Active Directory および ADM ファイ
ルを使用した作業 ............6 6
企業用 Active Directory の展開 .......6 7
シナリオ 6- 管理バックアップからの Bare Metal
Restore の実行 .............6 8
シナリオ 7-S ドライブのサービス・パーティショ
ンの手動作成 ..............6 8
付録 A. 管理ツール .........71
コマンド・ラインのサポート ........71
Mailman ..............7 1
AWizard.exe .............7 1
SETPASSWORD ............7 1
RELOADSCHED ............7 1
RRCMD コマンド・ライン・インターフェース 72
CLEANDRV.EXE ...........7 4
CONVDATE .............7 4
CREATSP ..............75
InvAgent ..............7 5
MapDrv ...............7 6
Rescue and Recovery ブート・マネージャーの制
御 (BMGR32) .............78
BMGR CLEAN .............8 2
Active Directory のサポート .........83
管理用 (ADM) テンプレート・ファイル ....8 3
グループ・ポリシーの設定 ........8 5
付録 B. ユーザーの作業........99
Windows 7 ...............9 9
レスキュー・メディアの作成 ........10 0
Rescue and Recovery ユーザー・インターフェース
の切り替え ..............10 0
© Copyright Lenovo 2008, 2009 iii
付録 C. 特記事項 ..........101
商標 ................1 0 2
iv Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
まえがき
本書は、 ThinkVantage®Rescue and Recovery®プログラムをインストールした
Lenovo コンピューターのサポート情報を記載します。
®
Rescue and Recovery は、 Microsoft
Windows®オペレーティング・システムが立ち
上がらない、あるいは正しく稼働しない場合に、ユーザーと管理者がバックアップ
からの復元、ファイルへのアクセス、問題の診断、およびイーサネット接続を行う
ことができる重要なツールです。また、破損している、またはネットワーク上にい
ないシステムへの重要な更新のデプロイメントを可能にし、復元操作の実行時に自
動的にシステムへパッチを適用します。 Rescue and Recovery を使用すれば、ヘル
プ・デスクの呼び出しとデスクサイドへの問い合わせが減り、ユーザーの生産性が
向上して、IT 管理コストの削減の一助となります。
Rescue and Recovery
デプロイメント・ガイド
は、Rescue and Recovery を 1 台以
上の PC にインストールするために必要な情報を提供します。また、IT または企業
ポリシーをサポートするようカスタマイズできる管理ツールについての説明および
シナリオを提供します。
本書は、IT 管理者、または Rescue and Recovery を組織内の PC にデプロイする
®
担当者を対象としています。ご提案またはコメントは、Lenovo
認定担当者にご連
絡ください。本書は定期的に更新されます。最新の資料は、次の Lenovo Web サイ
トで確認できます。
http://www.lenovo.com/support/site.wss/document.do?lndocid=TVAN-ADMIN
Rescue and Recovery ワークスペースに組み込まれている各種コンポーネントの使用
に関する情報については、Rescue and Recovery に付随したオンライン・ヘルプ・シ
ステムおよびユーザー・ガイドを参照してください。
© Copyright Lenovo 2008, 2009 v
vi Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
第 1 章概要
Rescue and Recovery は、ThinkVantage テクノロジー製品のうちの 1 つです。この
アプリケーションは、 Microsoft Windows オペレーティング・システムが起動しな
い場合であっても使用できる強力なツール群から構成されています。
Rescue and Recovery には、以下の機能があります。
v Rescue and Recovery ワークスペースは、Windows オペレーティング・システム
へのログインに障害が起きた時にコンピューターを起動する環境を提供します。
v Rescue and Recovery (Windows 環境) により、オペレーティング・システムとフ
ァイルのバックアップ、およびオペレーティング・システムとファイルの復元
を、使いやすいインターフェースで行えます。
v Rescue and Recovery により、外付け USB ストレージ・デバイス (USB フラッ
シュ・メモリや USB ハードディスクなど) にバックアップ・ファイルを保存で
きます。
v Rescue and Recovery により、複数のコンピューターのバックアップ・データを、
1 つのストレージ・デバイスに保存できます。
Rescue and Recovery には、基本操作をいくつか含む簡易ユーザー・インターフェー
スに切り替えるか、拡張オプションを含む拡張ユーザー・インターフェースを引き
続き使用するか指定するためのオプションがあります。インターフェースの切り替
えに関する詳細については、 33 ページの『Rescue and Recovery インターフェース
の切り替え』を参照してください。
注 : Rescue and Recovery には、Windows オペレーティング・システムで実行され
る機能があり、場合によっては Windows の実行中に Rescue and Recovery ワーク
スペースで使用されるシステム情報が収集されます。Windows オペレーティング・
システムが正常に作動しなくても、Rescue and Recovery ワークスペースの正常な動
作が妨げられることはありません。 Windows 機能は Rescue and Recovery ワーク
スペースにおいては構成されません。
ワークスペース (Predesktop Area)
Rescue and Recovery ワークスペースは、ユーザーの PC で Windows を起動できな
い場合の緊急用の作業環境となります。この環境は、Windows PE ( プリインストー
ル環境) で実行される場合、Windows のような外観および機能を提供し、ユーザー
は IT スタッフの時間を取らずに問題を自己解決できます。
Rescue and Recovery ワークスペースには、以下の 4 つの主要カテゴリーの機能が
あります。
v レスキューおよび復元
– 復元の概要: さまざまなリカバリー・オプションに関するヘルプ・トピックへ
のリンクを提供します。
– ファイルのレスキュー: Windows アプリケーション上に保存されているファイ
ルを取り外し可能メディアまたはネットワーク上の共有フォルダーにコピー
し、ワークステーションが使用できないときも作業を続行できます。
© Copyright Lenovo 2008, 2009 1
– システムの復元: Rescue and Recovery でバックアップしたファイルを復元し
ます。
v 構成
– 構成の概要: 構成に関する Rescue and Recovery ワークスペースのヘルプ・ト
ピックを提供します。
– パスワード/ パスフレーズの復元: ユーザーまたは管理者が、 Rescue and
Recovery ワークスペースでパスワードまたはパスフレーズを復元できるように
します。
– BIOS へのアクセス : BIOS Setup Utility プログラムを開きます。
v 通信
– 通信の概要: Rescue and Recovery ワークスペースにある、関連するヘルプ・
トピックへのリンク。
– ブラウザーを開く: Opera Web ブラウザーを起動します (Web またはイントラ
ネットにアクセスするには、有線イーサネットによる接続が必要です)。
– ファイルのダウンロード: 必要なファイルを Windows パーティションにある
¥SWSHARE フォルダーのパーティションにダウンロードできます。
– ネットワーク・ドライブの割り当て: ソフトウェアのダウンロードやファイル
のレスキューを行うためにネットワーク・ドライブを割り当てます。
v トラブルシューティング
– 診断の概要: Rescue and Recovery 診断ヘルプ・トピックを提供します。
– ハードウェアの診断: PC-Doctor を起動し、ハードウェア・テストを実行後、
結果を報告します。
– 診断ディスクの作成: 一連の診断ディスケットを作成できます。
– 別のデバイスから起動: Rescue and Recovery CD、バックアップ CD セット、
内蔵ドライブ、または取り外し可能ストレージ・デバイス (USB ハードディス
ク・ドライブなど) から起動できます。
注 : USB ハードディスク・ドライブまたはセカンド・ハードディスク・ドライ
ブから起動する場合は、そのハードディスク・ドライブが圧縮されていないこ
とを確認してください。
– システム情報: PC
報を表示します。
– イベント・ビューアー: 問題判別および解決を補助するために、 PC へのアク
セス状況や PC ハードウェアのリストの詳細を提供します。ログ・ファイル
は、アクティビティーおよびログ項目のセットを表示するための、読み取り可
能な手段です。
注 : ログ・ファイルの表示機能は、特定のマシン・タイプの Lenovo 製 PC で
のみサポートされています。
– 保証状況
Rescue and Recovery は、プリインストールされている Lenovo 製 PC で使用でき
ます。 Rescue and Recovery は CD ファイルとしても購入できるため、Lenovo 製
品以外の PC においても Rescue and Recovery を利用することができます。その場
合、個々の PC について使用ライセンスを購入してください。
およびそのハードウェア・コンポーネントに関する詳細情
2 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
Windows 環境
活性化
Rescue and Recovery (Windows 環境) では、Windows オペレーティング・システム
が起動しなくなってもボタンを押すだけで、失われたデータ、アプリケーション、
およびオペレーティング・システムのレスキューを行うことができます。この機能
により、ヘルプ・デスクへの問い合わせが減り、結果としてサポート・コストを節
約できます。
また、バックアップをスケジュールすることができるので、リスクを軽減し、ダウ
ン時間を短縮することが可能です。Rescue and Recovery は、サーバーまたは外部ス
トレージへの自動外部バックアップを事前設定することにより、さらなるサポート
を提供することができます。バックアップは、デフォルトで 256 AES 鍵により暗
号化されます。
Rescue and Recovery は、新規の増分バックアップをとり、ハードディスク・ドライ
ブをデフラグすることによって、システム・パフォーマンスを最適化します。シス
テムの活性化プロセスは、現在の設定およびデータの保守中に、ウィルス、アドウ
ェアおよびスパイウェアを削除する助けになります。
詳しくは、 19 ページの『システムの活性化』を参照してください。
ヒント
Rescue and Recovery の使用に関するヒントについては、以下のサイトにある
「Rescue and Recovery v4.3 Considerations 」資料を参照してください。
http://www.lenovo.com/support
第 1 章概要 3
4 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
第 2 章 インストール
Rescue and Recovery をインストールする前に、Rescue and Recovery の XML ファ
イルを企業向けにカスタマイズしてクライアント・システムにデプロイすることが
できます。 Rescue and Recovery に付属する XML ファイルの名前は rnrdeploy.xml
です。この XML ファイルがカスタマイズされてインストールされると、Rescue
and Recovery の設定はレジストリーまたは Active Directory を使用して管理されま
す。詳しくは、ThinkVantage Technologies Administrator Tools ページにあるデプロ
イメント・ガイドに付随の XML/ADM Supplement を参照してください。
http://www.lenovo.com/support/site.wss/document.do?lndocid=TVAN-ADMIN#rnr
インストールの注意点
Rescue and Recovery には 2 つの主要なインターフェースがあります。一つ目のイ
ンターフェースは、Microsoft Windows 環境で動きます。二つ目のインターフェース
(Rescue and Recovery ワークスペース) は、Windows オペレーティング・システム
から独立して Windows PE 環境で動きます。
Rescue and Recovery 4.3 は、Windows 7 オペレーティング・システム用に設計され
ています。 Windows 2000 、Windows XP 、または Windows Vista
Recovery の旧バージョンは、Windows 7 オペレーティング・システムにインストー
ルできません。したがって、Windows インストーラー・プログラムは、Rescue and
Recovery の旧バージョンからの上書きインストールをサポートしません。
Rescue and Recovery 4.3 を Windows 7 オペレーティング・システムへインストー
ルした後、新規バックアップを作成することを推奨します。バックアップは、スク
リプトまたはユーザー・インターフェースを使用して作成できます。
注:
1. Rescue and Recovery が最初にインストールされて、次に Computrace がインス
トールされた場合、Rescue and Recovery は Computrace の非 BIOS バージョン
とのみ連動します。
2. 仮想パーティションとして Windows PE 域に既にインストール済みの Rescue
and Recovery ・ワークスペースがあるコンピューターにストレージ管理サブシス
テムのインストールを試みた場合、ストレージ管理サブシステムはインストール
されません。 Rescue and Recovery ワークスペースとストレージ管理サブシステ
ムは両方とも自身のファイル・システムに C:¥minint フォルダーを使用します。
両方を同時にインストールするには、タイプ 0x07 パーティションとして
Rescue and Recovery をインストールします。詳しくは、 68 ページの『シナリオ
6-管理バックアップからの Bare Metal Restore の実行』を参照してください。
3. 考えられるセキュリティー・リスクは、 Microsoft 回復コンソールが Rescue and
Recovery を使用するシステム上にインストールされるときに起こります。
Microsoft 回復コンソールは、パス C:¥*¥system32¥config¥ ですべてのフォルダー
を検索し、このパスが検出された場合はそれがオペレーティング・システムであ
ると仮定します。 Windows パスワードを要求するレジストリー項目がない場
®
用の Rescue and
© Copyright Lenovo 2008, 2009 5
合、回復コンソールはユーザーにオペレーティング・システムの選択を許可し、
パスワードを入力せずにハードディスク・ドライブ全体へアクセスできるように
します。
Rescue and Recovery のインストール
Rescue and Recovery のインストール・パッケージは、InstallShield 10.5 Premier に
よって Basic MSI プロジェクトとして開発されました。InstallShield 10.5 Premier
は、Windows インストーラーを使用して、アプリケーションをインストールしま
す。これにより、管理者には、コマンド・ラインからのプロパティ値の設定など
の、インストールをカスタマイズする多くの機能が提供されます。この章では、
Rescue and Recovery セットアップ・パッケージの使用方法および実行方法について
説明します。より正しく理解するために、このパッケージのインストールを開始す
る前に、章全体をお読みください。
注 : このパッケージをインストールするときは、以下の Lenovo Web ページに掲載
されている README ファイルを参照してください。
http://www.lenovo.com/support/site.wss/document.do?lndocid=MIGR-4Q2QAK README
ファイルには、ソフトウェア・バージョン、サポートされるシステム、システム要
件、およびインストール・プロセスに役立つその他の考慮事項に関する最新の情報
が含まれています。
インストール要件
このセクションでは、Rescue and Recovery パッケージを Think 製品のシステムに
インストールするためのシステム要件について説明します。最良の結果を得るため
に、ソフトウェアが最新版であることを確認してください。最新版の Rescue and
Recovery を取得するには、次の Lenovo Web サイトをご覧ください。
http://www.lenovo.com/thinkvantage
Lenovo PC の要件
Rescue and Recovery をインストールするには、Lenovo PC が次の要件を満たして
いるか、またはそれ以上であることが必要です。
v オペレーティング・システム : Windows 7
v メモリー :1GB
– 共用メモリー設定の場合、共用メモリーの BIOS 設定を 8MB 以上に設定す
る必要があります。
– 非共用メモリー設定の場合、非共用メモリーは 120 MB 必要です。
注 : PC の非共用メモリーが 200 MB 未満である場合でも、 Rescue and
Recovery は稼働します。ただし、 Rescue and Recovery ワークスペースで複数
のアプリケーションを起動することができない場合があります。
v Internet Explorer
v ハードディスク空き容量 2.4 GB 。
v 解像度 800 x 600 および 24 ビット・カラーをサポートする VGA 対応ビデオ。
v サポートされているイーサネット・カード。
v ユーザーは管理特権を持っている必要があります。
®
5.5 以降がインストールされていなければなりません。
6 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
他社製 PC の要件
Lenovo プリロード・イメージ以外の PC へのインストールには、次の要件がありま
す。
インストール要件 : ハードディスク空き容量 2.4 GB。基本インストールは 930
MB を使用します。
最小システム・メモリー要件 : Rescue and Recovery をインストールするには、 256
MB のシステム RAM が必要です。
ハードディスク・ドライブ設定 : Rescue and Recovery は、相手先ブランドで販売
されるために製造された (OEM) PC の出荷時プリロードではサポートされません。
注 : Rescue and Recovery の場合、OEM PC のハードディスク・ドライブを 63 ペ
ージの『シナリオ 2 - OEM システムのインストール』の推奨に従って設定する必
要があります。
外部メディア (CD/DVD および USB) からの起動のサポート : 他社製 PC および
デバイス (USB ハードディスク・ドライブ、 CD-R/RW 、DVD-R/RW/RAM 、または
DVD+R/RW) は、以下のうち 1 つ以上の仕様を完全にサポートしている必要があり
ます。
v ATAPI Removable Media Device BIOS Specification
v BIOS Enhanced Disk Drive Services - 2
v Compaq Phoenix Intel
v El Torito Bootable CD-ROM Format Specification
v USB Mass Storage Class Specification Overview (各デバイスは、「 USB Mass
Storage Class Specification Overview 」のセクション 2.0 サブクラス・コードのコ
マンド・ブロック仕様に準拠している必要があります。)
v USB Mass Storage Specification for Bootability
®
BIOS Boot Specification
ビデオ要件:
v ビデオ互換性: 解像度 800 x 600 および 24 ビット・カラーをサポートする
VGA 対応ビデオ
v ビデオ・メモリー:
– 非共用ビデオ・メモリー・システムの場合 : 最小 4MBのビデオ RAM
– 共用ビデオ・メモリー・システムの場合 : 最小 4MB から最大 8MBをビデ
オ・メモリーに割り振ることができます。
アプリケーション互換性 : 複雑なフィルター・ドライバー環境を使用している一部
のアプリケーション (アンチウィルス・ソフトウェアなど) は、Rescue and
Recovery ソフトウェアとの互換性がない場合があります。互換性の問題について詳
しくは、Rescue and Recovery に付随する README ファイルと各種ユーティリテ
ィーを参照してください。詳しくは、次の Lenovo Web サイトを参照してくださ
い。
http://www.lenovo.com/thinkvantage
Rescue and Recovery のネットワーク・アダプター : Rescue and Recovery ワーク
スペースは、有線の PCI ベースのイーサネット・ネットワーク・アダプターのみを
サポートしています。 Rescue and Recovery ワークスペースに組み込まれているネ
ットワーク・デバイス・ドライバーは、Microsoft Windows オペレーティング・シス
テムで定義済みのものと同じドライバーであり、Windows オペレーティング・シス
第 2 章 インストール 7
テムからは独立しています。サポートされる Lenovo PC の場合、必要なドライバー
は Rescue and Recovery に付属しています。
ご使用の PC の OEM ネットワーク・デバイスがサポートされない場合、PC 固有
のネットワーク・ドライバーのサポートを追加する手順について、デバイス・メー
カーの資料を参照してください。OEM にドライバーを要求してください。
インストール・コンポーネント
このセクションでは、Rescue and Recovery のインストール・コンポーネントについ
て説明します。
管理用インストールの手順
Windows インストーラーは、ワークグループによる使用またはカスタマイズのため
に、アプリケーションまたは製品のネットワークへの管理用インストールを実行で
きます。 Rescue and Recovery インストール・パッケージの場合、管理用インスト
ールによりインストール・ソース・ファイルが指定された場所に解凍されます。
このセットアップ・パッケージは、以下のサイトから得ることができます。
http://www.lenovo.com/support
管理用インストールを実行するには、セットアップ・パッケージをコマンド・ライ
ンから /a パラメーターを使用して実行します。
setup.exe /a
管理用インストールは、管理ユーザーにセットアップ・ファイルの解凍先を指定す
るようプロンプトを出すウィザードを表示します。デフォルトの解凍先は C:¥ で
す。C:¥ 以外のドライブ (その他のローカル・ドライブ、または割り当てられたネッ
トワーク・ドライブなど) の新しい場所を選択することもできます。新しいフォル
ダーも、この手順で作成できます。
管理用インストールをサイレント・インストールで実行する場合、解凍先の場所を
指定するために、コマンド・ラインで次のように共通プロパティ TARGETDIR を設
定することができます。
v スペースを含まないインストール・ターゲット・ディレクトリー・パスの場合
は、次のコマンド・ラインの例を使用します。
setup.exe /a /s /v"/qn TARGETDIR=F:¥TVTRR"
v スペースを含むインストール・ターゲット・ディレクトリー・パスの場合は、二
重引用符で囲まれたターゲット・ディレクトリーの前にエスケープ文字として
「/ 」を付ける必要があります。
setup.exe /a /s /v"/qn TARGETDIR=¥"F:¥TVTRR¥Rescue and Recovery¥""
注 : setup.exe は、 Windows インストーラーのバージョンが最新ではない場合に
Windows インストーラー・エンジンをバージョン 3.0 に更新するように構成されて
います。この更新が行われると、管理用の解凍インストールの場合でも、インスト
ール・アクションによって再起動のプロンプトが出されます。この状態での再起動
を防止するために、再起動を適切に行ってください。Windows インストーラーが少
なくともバージョン 3.0 である場合、setup.exe はインストールを試行しません。
8 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
管理用インストールが完了した後、管理者はソース・ファイルをカスタマイズ (例
えば、レジストリーに設定値を追加) することができます。
msiexec.exe の使用
カスタマイズした後に解凍したソースからインストールするには、ユーザーはコマ
ンド・ラインで msiexec.exe を実行し、解凍された *.MSI ファイルの名前を引き渡
します。msiexec.exe ファイルは、インストール・パッケージを解釈し、製品をター
ゲット PC にインストールするために使用する Windows インストーラーの実行可
能プログラムです。
v スペースを含まないインストール・パスの場合:
msiexec.exe /a "Lenovo Rescue and Recovery.msi" /qn TARGERDIR=F:¥TVTRR
v スペースを含むインストール・パスの場合:
msiexec.exe /a "Lenovo Rescue and Recovery.msi" /qn TARGERDIR=
¥"F:¥TVTRR¥Rescue and Recovery¥"
以下は msiexec.exe を使用した例です。
msiexec /i "C:¥WindowsFolder ¥Profiles¥UserName ¥
Personal¥MySetups¥project name ¥product configuration ¥release name ¥
DiskImages¥Disk1¥product name .msi"
注 : 上記のコマンドを、円記号の後にスペースを入れずに 1 行として入力します。
コマンド・ライン・パラメーターおよび共通プロパティについて詳しくは、次の
Microsoft Web サイトにアクセスしてください。
http://www.microsoft.com
ログ・ファイルのインストール
ログ・ファイル rrinstall43w.log は、 setup.exe ファイルでセットアップが起動すると
(install.exe ファイルをダブルクリックしてパラメーターなしでそれを実行するか、
または msi を解凍して setup.exe ファイルを実行する)、%temp% フォルダーに作成
されます。ログ・ファイルには、インストール問題のデバッグに使用できるログ・
メッセージが含まれています。ログ・ファイルには、コントロール パネルの「プロ
グラムの追加と削除 」アプレットによって実行されるアクションが含まれます。ロ
グ・ファイルは、MSI パッケージから直接 setup.exe ファイルを実行する場合には
作成されません。すべての MSI アクションのログ・ファイルを作成するには、レジ
ストリー内のログ・ポリシーを使用可能にすることができます。これを行うには、
次の値を作成します。
[HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Policies¥Microsoft¥Windows¥Installer]
"Logging"="voicewarmup"
以下の表に、setup.exe ファイルを使用したインストールの例を示します。
表
1. Setup.exe
説明 例
サイレント・インストール (再起動なし) の実行setup.exe /s /v”/qn REBOOT=”R””
の実行例
管理用インストールの実行 setup.exe /a
管理用サイレント・インストール (Rescue
and Recovery の解凍先を指定) の実行
setup.exe /a /s /v”/qn TARGETDIR=”F:
¥TVTRR””
第 2 章 インストール 9
表
1. Setup.exe
説明 例
サイレント・アンインストールの実行 setup.exe /s /x /v/qn
インストール (再起動なし) の実行。 Rescue
and Recovery の temp フォルダーにインスト
ール・ログを作成。
ワークスペースをインストールしないインス
トールの実行
の実行例(続き
)
setup.exe /v”REBOOT=”R” /L*v %temp%
¥rrinstall43w.log”
setup.exe /vPDA=0
次の表に、Rescue and Recovery.msi を使用したインストールの例を示します。
表
2.
説明 例
インストールの実行 msiexec /i “C:¥TVTRR¥Rescue and
Recovery.msi”
サイレント・インストール (再起動なし ) の実行msiexec /i “C:¥TVTRR¥Rescue and
Recovery.msi” /qn REBOOT=”R”
サイレント・アンインストールの実行 msiexec /x “C:¥TVTRR¥Rescue and
Recovery.msi” /qn
ワークスペースをインストールしないインス
トールの実行
msiexec /i “C:¥TVTRR¥Rescue and
Recovery.msi” PDA=0
Rescue and Recovery のインストール
以下の手順は、「Individual language files for Large Enterprise 」ダウンロード・ペー
ジから個別にダウンロードできるファイルのためのものです。
1. Rescue and Recovery のメインのインストール実行可能ファイルは、以下のとお
りです。
v Z902ZISXXXXUS00.exe
v Z902ZABXXXXUS00.tvt
ここで XXXX はビルド ID です。 これは、インストール・ソース・ファイルを
解凍し、Windows インストーラーを使用してインストールを起動する自己解凍
型インストール・パッケージです。このファイルには、インストール・ロジック
と Windows アプリケーション・ファイルが含まれています。パッケージには、
ワークスペース・ファイルは含まれていません。
2. Predesktop Area US Base ( 約 135 MB): これは、パスワードで保護された ZIP
ファイルで、 US ベースのワークスペース全体が含まれています。その名前の形
式は以下のとおりです。
v Z902ZISXXXXUS00.exe
v Z902ZABXXXXUS00.tvt
この場合、AB はワークスペースの互換性を決定し、XXXX はビルド ID です。
このファイルは、すべての言語システムにワークスペースをインストールする際
に必要です。このファイルは、メイン・インストール・パッケージ (解凍または
OEM インストールの場合は、インストール実行可能ファイルまたは Rescue and
Recovery.msi のいずれか ) と同じフォルダーになければなりません。この場合の
10 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
例外は、ワークスペースがすでにインストール済みでアップグレードする必要が
ない場合、またはインストールを実行する際にコマンド・ラインでプロパティ
PDA=0 が設定されており、ワークスペース (あらゆるバージョン) がまだ存在し
ていない場合です。
Windows インストーラーは、現在のワークスペースの互換コードを最小バージ
ョンの互換コードと比較し、その結果に基づいて以下の処理を行います。
v 現在のコードが最小コードより大きい場合:
Windows インストーラーは、現在の環境はこのバージョンの Rescue and
Recovery と互換性がないというメッセージを表示します。
v 現在のコードと最小コードが同じである場合:
Windows インストーラーは、現行バージョンのレベルを最小バージョンのレ
ベルと比較します。現行バージョンのレベルが最小バージョンのレベル以上で
ある場合、Windows インストーラーは、最小バージョンの互換コードと等し
い互換コード (AA や AB など) を持ち、そのレベルが現行バージョンのレベ
ルより高い .tvt ファイル (.tvt ファイル名のその他のバージョン・フィールド
は、すべて最小バージョンに完全に一致しなければなりません) を探します。
インストーラーがファイルを見つけられない場合、インストール・プロセスは
ワークスペースを更新せずに続行されます。現在のレベルが最低レベル未満で
ある場合、Windows インストーラーは、最小バージョンの互換コードと等し
い互換コード (AA や AB など) を持ち、レベルが最小バージョンのレベル以
上の .tvt ファイル (.tvt ファイル名のその他のバージョン・フィールドは、す
べて最小バージョンに完全に一致しなければなりません) を探します。これら
の基準を満たすファイルが見つからない場合、インストールは停止します。
v 現在のコードが最小コードより小さい場合:
Windows インストーラーは、最小バージョンの互換コードと等しい互換コー
ド (例えば、AA、AB) を持ち、レベルが最小バージョン (.tvt ファイル名のそ
の他のバージョン・フィールドは、すべて最小バージョンに完全に一致しなけ
ればなりません) 以上の .tvt ファイルを探します。これらの基準を満たすファ
イルが見つからない場合、インストールは停止します。
Rescue and Recovery は、以下の言語をサポートします。
v ブラジル・ポルトガル語
v デンマーク語
v オランダ語
v 英語
v フィンランド語
v フランス語
v ドイツ語
v イタリア語
v 日本語
韓国語
v
v ノルウェー語
第 2 章 インストール 11
v ポルトガル語
v ロシア語
v スペイン語
v スウェーデン語
v 中国語 (簡体字)
v 中国語 (繁体字)
Rescue and Recovery のカスタム共通プロパティ
Rescue and Recovery のインストール・パッケージには、一連のカスタム共通プロパ
ティが含まれています。インストールを実行する際は、これらのプロパティをコマ
ンド・ラインで設定することができます。使用可能なカスタム共通プロパティは、
以下のとおりです。
表
3.
プロパティ 説明
PDA ワークスペースをインストールするかどうか
を指定します。デフォルト値は 1 です。1=
ワークスペースをインストールします。0=
ワークスペースをインストールしません。注:
この設定は、いずれかのバージョンのワーク
スペースがすでに存在している場合は使用さ
れません。
CIMPROVIDER Common Information Model (CIM) プロバイ
ダー・コンポーネントをインストールするか
どうかを指定します。デフォルトはこのコン
ポーネントをインストールしません。このコ
ンポーネントをインストールする場合は、コ
マンド・ラインで CIMPROIVIDER=1 を指定
します。
EMULATIONMODE TPM が存在する場合でも、強制的にエミュ
レーション・モードでインストールを実行す
るように指定します。エミュレーション・モ
ードでインストールするには、コマンド・ラ
インで EMULATIONMODE=1 と設定しま
す。
HALTIFTPMDISABLED TPM が使用不可状態で、インストールがサ
イレント・モードで実行されている場合、デ
フォルトではインストールをエミュレーショ
ン・モードで進めます。インストールをサイ
レント・モードで実行するときは、
HALTIFTPMDISABLED=1 プロパティを使用
して、 TPM が使用不可の場合にインストー
ルを停止します。
ENABLETPM インストールで TPM を使用可能にできない
ようにするには、コマンド・ラインで
ENABLETPM=0 を設定します。
12 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
表
3. (続き)
プロパティ 説明
SUPERVISORPW コマンド・ラインで
SUPERVISORPW=”password ” と設定する
と、スーパーバイザー・パスワードが提供さ
れ、サイレント・インストール・モードでも
非サイレント・インストール・モードでも、
チップが使用可能になります。チップが使用
不可で、インストールをサイレント・モード
で実行する場合、チップを使用可能にするに
は正しいスーパーバイザー・パスワードを入
力する必要があります。パスワードが正しく
ないと、チップは使用可能になりません。
Rescue and Recovery のディスク・イメージへの組み込み
Rescue and Recovery が組み込まれたディスク・イメージを作成することができま
す。このデプロイメント・ガイドでは PowerQuest および Ghost を例として取り上
げます。
注 : イメージを作成する場合、マスター・ブート・レコードを取り込む必要があり
ます。マスター・ブート・レコードは、Rescue and Recovery ワークスペースが正常
に機能する上で重要です。
PowerQuest Drive Image ベースのツールと Rescue and
Recovery の併用
PowerQuest DeployCenter ツール PQIMGCTR が X:¥PQ にインストールされている
場合、次のスクリプトにより Rescue and Recovery がインストールされたイメージ
の作成とデプロイメントを行うことができます。
最小スクリプト・ファイル:
表
4. X:¥PQ¥RRUSAVE.TXT
スクリプト言語 結果
SELECT DRIVE 1 最初のハードディスク・ドライブを選択す
る。
SELECT PARTITION ALL
(タイプ 0x07 パーティションまたはイメージ
内に複数のパーティションがある場合に必
要。)
Store with compression high イメージを保存する。
表
5. X:¥PQ¥RRDEPLY.TXT
スクリプト言語 結果
SELECT DRIVE 1 最初のハードディスク・ドライブを選択す
DELETE ALL すべてのパーティションを削除する。
SELECT FREESPACE FIRST 最初の空き領域を選択する。
すべてのパーティションを選択する。
る。
第 2 章 インストール 13
表
5. X:¥PQ¥RRDEPLY.TXT (続き)
スクリプト言語 結果
SELECT IMAGE ALL イメージのすべてのパーティションを選択
する。
RESTORE イメージを復元する。
イメージ作成:
表
6. X:¥PQ¥PQIMGCTR / CMD=X:¥PQ¥RRUSAVE.TXT /MBI=1 / IMG=X:¥IMAGE.PQI
スクリプト言語 結果
SELECT DRIVE 1 最初のハードディスク・ドライブを選択す
る。
X:¥PQ¥PQIMGCTR イメージ・プログラムを作成する。
/CMD=X:¥PQ¥RRUSAVE.TXT PowerQuest スクリプト・ファイル。
/MBI=1 Rescue and Recovery ブート・マネージャー
を取り込む。
/IMG=X:¥IMAGE.PQI イメージ・ファイルを作成する。
イメージ・デプロイメント:
表
7. X:¥PQ¥PQIMGCTR / CMD=X:¥PQ¥RRDEPLY.TXT /MBI=1 / IMG=X:¥IMAGE.PQI
スクリプト言語 結果
SELECT DRIVE 1 最初のハードディスク・ドライブを選択す
る。
X:¥PQ¥PQIMGCTR イメージ・プログラムを作成する。
/CMD=X:¥PQ¥RRDEPLY.TXT PowerQuest スクリプト・ファイルを作成す
る。
/MBR=1 Rescue and Recovery ブート・マネージャー
を復元する。
/IMG=X:¥IMAGE.PQI イメージ・ファイルを作成する。
WIM ファイル、 ImageX、および Windows 7 の使用
Windows 7 のデプロイメントは、ImageX を使用したディスク・イメージングに基
づいています。 ImageX は、セクター・ベースのイメージ・フォーマットではな
く、WIM ファイルを使用したファイル・ベースのイメージングを使用します。この
フォーマット開発を考慮して、Windows 7 で Rescue and Recovery をインストール
およびデプロイする際は、 68 ページの『シナリオ 6- 管理バックアップからの
Bare Metal Restore の実行』のシナリオを使用してください。
Symantec Ghost ベースのツールと Rescue and Recovery の併用
Ghost イメージを作成する場合、コマンド・ライン・スイッチ -ib を使用して
Rescue and Recovery ブート・マネージャーを取り込む必要があります。また、イメ
ージにはディスク全体およびすべてのパーティションを取り込む必要があります。
Ghost について詳しくは、Symantec が提供している資料を参照してください。
14 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
Rescue and Recovery の環境変数
次の表に、Rescue and Recovery のインストール時に作成される環境変数を示しま
す。これらの変数は、コマンド・プロンプトからスクリプトを作成する場合または
該当するフォルダーに変更する場合に使用できます。例えば、コマンド・プロンプ
トから c:¥Program Files¥Lenovo¥Rescue and Recovery フォルダーに変更する場合、
CD %rr% と入力して Enter を押します。
表
8. Rescue and Recovery
環境変数 ディレクトリー
%rr% c:¥Program Files¥Lenovo¥Rescue and Recovery
%SWSHARE% c:¥SWSHARE
%TVT% c:¥Program Files¥Lenovo
%TVTCOMMON% c:¥Program Files¥Common Files¥Lenovo
注 : 変数の完全なリストを見るには、Rescue and Recovery がインストールされてい
る PC で set コマンドを実行します。
の環境変数
BitLocker との互換性
BitLocker ドライブ暗号化との互換性を保持するために、Microsoft BitLocker ドライ
ブ準備ツールを使用してパーティションが適切に設定された後、ご使用のオペレー
ティング・システムに Rescue and Recovery プログラムをインストールすることを
お勧めします。
BitLocker パーティションを設定する際には、Microsoft BitLocker ドライブ準備ツー
ルを使用することをお勧めします。ブート・パーティションのサイズは、最低 2
GB 必要です。
BitLocker ドライブ準備ツールを使用しない場合、 Windows 7 のインストール時に
システム上に 2 つのパーティションが必要です。1 つのパーティションは 2GB
でなければならず、アクティブとのマークを付ける必要があります。これはブー
ト・ファイルが常駐する場所です。もう 1 つのパーティションは、オペレーティン
グ・システムがインストールされ、データが常駐する場所です。 Windows 7 がイ
ンストールされると、Windows 7 は 2 つのパーティションを検出し、ブート・フ
ァイルのみを小さい方のパーティションへインストールします。両パーティション
とも、タイプ 0x07 でなければなりません。
TPM を使用しない BitLocker との互換性
セキュリティー・チップ (TPM) が BIOS セットアップ・ユーティリティーでアク
ティブになっていない場合、TPM を使用せずに BitLocker との互換性を保持するた
め、以下のようにします。
1. 「スタート 」メニューから gpedit.msc を実行します。「グループ ポリシー エ
ディター」ウィンドウが開きます。
2. 「コンピューターの構成」 → 「管理用テンプレート」 → 「 Windows コンポー
ネント」 → 「BitLocker ドライブ暗号化」 → 「オペレーティング システムの
ドライブ」の順にクリックします。
3. 「スタートアップ時に追加の認証を要求する 」オプションを有効にします。
第 2 章 インストール 15
4. 「互換性のある TPM が装備されていない BitLocker を許可する (Allow
BitLockerwithout a compatible TPM)」オプションを選択します。
Rescue and Recovery を使用したシステムでの BitLocker 暗号化
のベスト・プラクティス
Windows 7 において Rescue and Recovery を BitLocker と共に正常に作動させるた
めのベスト・プラクティスは、以下のとおりです。
1. Rescue and Recovery がインストールされていれば、アンインストールします。
2. コンピューターを再起動し、 BitLocker ドライブ準備ツールを使用して、システ
ムが BitLocker ドライブ暗号化を使用する準備をします。
3. Rescue and Recovery をインストールして、コンピューターを再起動します。
4. コントロール パネルから BitLocker を開始し、暗号化するパーティションを選
択します。
注 : Windows オペレーティング・システム・パーティション (通常はドライブ
C) のみ暗号化することを推奨します。
5. 「BitLocker をオンにする 」をクリックして、画面上の指示に従い、選択したパ
ーティションを暗号化します。その後、リカバリー・キーが自動的に作成されま
す。
6. リカバリー・キーを USB ストレージ・デバイスに保存します。
注 : その USB ストレージ・デバイスを安全な場所に保管します。リカバリー・
キーは、Windows 7 または Rescue and Recovery ワークスペースにブートする
時に必要です。ハードディスク・ドライブが Diskpart コマンドまたは他のハー
ドディスク・ツールによって消去された場合、BitLocker 暗号化は失われます。
7. 暗号化プロセスが完了するのを待ちます。完了した後、Rescue and Recovery を
使用して、バックアップおよび復元操作を実行できます。
BitLocker について詳しくは、次の Microsoft Web サイトにアクセスしてくださ
い。
http://support.microsoft.com/kb/933246/
注:
1. Windows 7 で BitLocker を設定する場合、最良の結果を得るために、BitLocker
パーティションを Windows オペレーティング・システム・パーティションの後
に置いてください。 Windows オペレーティング・システム・パーティションの
前にそれを置いた場合は、Rescue and Recovery ADM 設定においてパーティシ
ョン番号を更新する必要が生じます。
2. Windows 7 および BitLocker を使用するシステムを復元するとき、シャットダ
ウン時にエラーが発生したことを示すメッセージが表示されます。そのメッセー
ジは無視でき、すべては正常に作動します。
3. OEM または他社製の標準プリロード・システムの場合、Rescue and Recovery
を使用してバックアップまたは復元操作を実行する時には、Windows オペレー
ティング・システム・パーティションの暗号化を中断する必要があります。そう
しなければ、Rescue and Recovery は PDA に入りません。
4. BitLocker
去し、パーティションを再度暗号化する必要があるかもしれません。
暗号化を使用したバックアップからシステムを復元した後、TPM を消
16 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
第 3 章設定
この章では、お客様の企業向けに Rescue and Recovery を構成する際に必要な情報
を記載します。この章のトピックは次のとおりです。
v 『XML および ADM ファイルの構成』
v 『リカバリー方法』
v 23 ページの『バックアップ』
v 30 ページの『 Windows 環境での Rescue and Recovery』
v 33 ページの『 Rescue and Recovery ワークスペースを使用した作業』
v 57 ページの『ログ・ファイル』
v 58 ページの『レスキュー・メディアの作成』
XML および ADM ファイルの構成
Rescue and Recovery の設定は、 XML ファイルでレジストリーまたは Active
Directory を使用して行われます。この XML ファイルがカスタマイズされてインス
トールされると、 Rescue and Recovery の設定はレジストリーまたは Active
Directory を使用して管理されます。詳しくは、 ThinkVantage Technologies
Administrator Tools ページにあるデプロイメント・ガイドに付随の ThinkVantage
Technologies XML/ADM Supplement を参照してください。
http://www.lenovo.com/support/site.wss/document.do?lndocid=TVAN-ADMIN#rnr
リカバリー方法
このセクションでは、システムの活性化、カスタム・リカバリー、Express Repair
などの復元タイプとリカバリー方法に関する情報を記載しています。ファイルの復
元には、次の方法が使用されます。
v 18 ページの『個々のファイルの復元』
v 18 ページの『ファイルのレスキュー』
v 18 ページの『オペレーティング・システムおよびアプリケーション』
v 18 ページの『システム・ドライブのみを復元します』
v 19 ページの『システムの活性化』
v 19 ページの『完全復元』
v 19 ページの『カスタム・リカバリー』
注:
1. Rescue and Recovery は、復元操作後にドメイン・ユーザーのキャッシュされた
クレデンシャルを取り込むことはできません。
2. Rescue and Recovery は、物理的にシステム・ドライブの前に作成されて配置さ
れているパーティションを復元することはできません。
© Copyright Lenovo 2008, 2009 17
3. Rescue and Recovery は、別の外部メディアからシステムをブートした場合に
は、完全復元操作をサポートしません。例えば、USB ハードディスク・ドライ
ブから完全復元操作を実行する場合は、システムのブートも必ずこの USB ハー
ドディスク・ドライブから行ないます。
個々のファイルの復元
個々のファイルの復元はユーザーに、バックアップ・ストレージの場所に対するプ
ロンプトを出し、ユーザーがバックアップを選択します。Rescue and Recovery は、
ユーザーがアクセスを許可されているファイルを表示します。次にユーザーは、レ
スキューするファイルまたはフォルダー (あるいはその両方) を選択し、システムは
元の場所へ復元します。
ファイルのレスキュー
ファイルのレスキューは、復元の前にユーザーにバックアップ・ストレージの場所
に対するプロンプトを出し、ユーザーがバックアップを選択します。Rescue and
Recovery は、現行ユーザーがアクセスを許可されているファイルを表示します。次
にユーザーは、レスキューするファイルまたはフォルダー (あるいはその両方) を選
択します。システムは、ローカル・ハードディスク以外の、ファイルをレスキュー
するために使用可能なファイルの場所を表示します。ユーザーはレスキューするフ
ァイル用に十分なスペースのある宛先を選択し、システムはファイルを復元しま
す。
オペレーティング・システムおよびアプリケーション
オペレーティング・システムおよびアプリケーションはユーザーに、システムがフ
ァイルを削除する前に、バックアップを選択するオプションを提供します。削除す
るように指定されたファイルは、レジストリー内の規則によって定義されます。バ
ックアップが選択されると、システムは、選択されたバックアップからレジストリ
ーによって定義されたファイルを復元します。またレジストリー・ファイルには、
復元操作の前後に実行するプログラムを指定できるオプションがあります。レジス
トリーと値に関する詳細については、「ThinkVantage Technologies XML/ADM
Supplement 」を参照してください。
注:
1. オペレーティング・システムおよびアプリケーションは常時、パスワードの保存
を使用します。
2. オペレーティング・システムおよびアプリケーションの復元は、CD/DVD バッ
クアップからは使用できません。
カスタム・タスクを追加して、バックアップおよび復元の両方の前と後に実行する
ことができます。バックアップおよび復元の設定については、「ThinkVantage
Technologies XML/ADM Supplement 」を参照してください。
システム・ドライブのみを復元します
この機能を使用すれば、システム・ドライブだけをシステム・ドライブのバックア
ップを最後に取った時点の状態に復元できます。ハードディスク・ドライブ上に複
数のパーティションがある場合は、システム・ドライブのみを復元して、他のパー
ティションをそのままにしておくオプションがあります。
18 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
システムの活性化
システムの活性化が必要な場合、Rescue and Recovery は、新規の増分バックアップ
をとり、ハードディスク・ドライブをデフラグすることによって、システム・パフ
ォーマンスを最適化します。システムの活性化プロセスは、現在の設定およびデー
タの保守中に、ウィルス、アドウェアおよびスパイウェアを削除する助けになりま
す。
システムの活性化には、次の手順を実行します。
1. Rescue and Recovery インターフェースから、「バックアップからシステムを復
元する」アイコンをクリックします。「システムの復元」画面が表示されます。
2. 「システムの復元」画面で、「システムの活性化 」を選択します。
3. 次の手順を実行することによってシステムの活性化を行うために使用する、ドラ
イブとバックアップを選択します。
a. 使用可能なドライブのドロップダウン・メニューから適切なドライブを選択
します。選択したドライブ上でファイルをバックアップして、Rescue and
Recovery インターフェースで表示します。
b. システムの活性化のために使用するバックアップ・ファイルを選択します。
c. 「次へ 」をクリックします。
d. 選択されたバックアップがシステムの活性化のために使用するものであるこ
とを確認し、「次へ 」をクリックして復元処理を開始します。
カスタム・タスクを追加して、システムの活性化の前か後のいずれかに実行するこ
とができます。システムの活性化の設定については、「ThinkVantage Technologies
XML/ADM Supplement 」を参照してください。
注 : 一部のオペレーティング・システムの設定はレジストリーに保存されます。シ
ステムの活性化によりユーザーのレジストリーがバックアップから復元され、現行
システムの設定から取得した特定のレジストリー・キーが復元されることを考慮し
た場合、システムの活性化プロセスの後でいくつかの矛盾を見出す場合がありま
す。たとえば、共用フォルダーを、システムの活性化プロセスの時点ではなく、バ
ックアップに入れた場合、 フォルダーはバックアップからのシステムの活性化の完
了後に再び共用されます。また、共用フォルダーを、バックアップにではなく、シ
ステムの活性化プロセスの時点で保有する場合は、 フォルダーはシステムの活性化
の終了後も共用されたままです。
完全復元
完全復元は、ローカル・ドライブ上のすべてのファイルを削除し、選択されたバッ
クアップからファイルを復元します。パスワードの保存が選択された場合、使用可
能な最新のパスワードが復元されます。
注 : この操作中は PC を電源オフにしないでください。
e. 「OK 」をクリックします。進行状況表示バーが表示されます。
カスタム・リカバリー
Rescue and Recovery の延長として、カスタム・リカバリー・テクノロジーがリカバ
リー・プロセスに追加されました。ユーザーは、Rescue and Recovery ならびに
第 3 章設定 19
Lenovo Base Software Selector プログラムを介して、このカスタム・リカバリー・
メソッドと対話します。カスタム・リカバリーを行うことにより、 ユーザーは、個
々のコンポーネント (アプリケーション、デバイス・ドライバー、オペレーティン
グ・システムなど) をリカバリー・プロセスの一部として含めたり、除外したりす
ることが選択できます。管理者は、 ThinkVantage Base Software Administrator プロ
グラムによるカスタム・リカバリー・プロセスにおいてユーザーが保持するオプシ
ョンを定義します。
Base Software Administrator プログラムは用途の広いソフトウェア・ユーティリティ
ーであり、これを使用してカスタム・リカバリーおよびプリインストール関連のタ
スクを遂行することができます。Base Software Administrator プログラムを使用し
て、ユーザーに代わってリカバリー・プロセスをカスタマイズしたり、Windows の
プリインストール・セットアップを自動化するために使用するパーソナライゼーシ
ョン・ファイルを作成することができます。
リカバリー・プロセスのカスタマイズ
今日の電子環境において、コンピューター・システムはウィルス、ワーム、および
トロイの木馬を配布するという悪質な行為によって脅かされています。悪質な行為
に対抗して、テクノロジーやアンチウィルス・ソフトウェアは改良されてきまし
た。それでも、コンピューター上のソフトウェアは、悪質なファイルを削除し、最
初からやり直すことにより更新しなければならない場合があります。Rescue and
Recovery は、更新プロセスにおける有用なツールです。これはコンピューターが売
却、リサイクル、または他の場所へ移動される場合、あるいは他のリカバリー手法
すべてが失敗した後で作動可能状態に戻す必要がある場合にコンピューターを復元
する手法を提供します。
コンピューター・システムを更新する場合、さまざまなタイプのリカバリー方式を
使用することができます。 Base Software Administrator プログラムは、出荷時状態
へのリカバリー (標準) 方式と出荷時状態へのリカバリー (カスタム) 方式を使用し
ます。出荷時状態へのリカバリー (標準) 方式は、ハードディスクの出荷時コンテン
ツ (アプリケーション、デバイス・ドライバー、オペレーティング・システムなど
のコンポーネントから構成される) に復元します。出荷時コンポーネントは、コン
ピューターの購入に先立って、工場でインストールされます。Base Software
Administrator プログラムを使用すれば、リカバリー・プロセスにおいてユーザーが
使用できるリカバリー・オプションを制御することができます。指定可能なユーザ
ーが行えるリカバリー方式は以下のとおりです。
v 出荷時状態へのリカバリー (標準) のみ
v 出荷時状態へのリカバリー (カスタム) のみ
v 出荷時状態へのリカバリー (標準) または出荷時状態へのリカバリー (カスタム)
のいずれか
コンポーネントは、アプリケーション、デバイス・ドライバー、およびオペレーテ
ィング・システムから構成されます。これらのコンポーネントは、カスタム・パッ
ケージ形式で、コンピューターのサービス・パーティションに入っています。リカ
バリーの観点からは、コンポーネントは以下に分類されます。
v 必須コンポーネントは、常に、リカバリー時にインストールされる。
v オプション・コンポーネントは、ユーザーに向けて Base Software Selector メニ
ューに表示される。
20 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド
v 制限付きコンポーネントは、リカバリー時にインストールされず、エンド・ユー
ザーに向けては表示されない。
マニフェスト・ファイル : リカバリー・プロセスのカスタマイズはマニフェスト・
ファイルにより制御されます。 Base Software Administrator プログラムはカスタ
ム・マニフェスト・ファイルを作成することができます。マニフェスト・ファイル
の拡張子は .cfi であり、それが常駐するサービス・パーティション内のコンポーネ
ントに関する情報がそこに入っています。マニフェスト・ファイルは、カスタム・
リカバリー時にユーザーが使用できる選択も制御します。マニフェスト・ファイル
に入っている情報には、「必須」、「オプション」、および「制限付き」などのコ
ンポーネント分類も含まれます。さらに、マニフェスト・ファイルには、 説明やコ
メントなどのメタデータも入っています。
プリインストール・セットアップ
プリインストール・セットアップを遂行するために、Base Software Administrator プ
ログラムを使用してパーソナライゼーション・ファイルを作成することができま
す。パーソナライゼーション・ファイルのファイル拡張子は .per であり、ここには
Windows のプリインストール・セットアップを自動化するために必要な情報が入っ
ています。リカバリー・プロセスは、 パーソナライゼーション・ファイルを読み取
り、パーソナライゼーション・ファイルからデータを抽出し、 そのデータを適切な
Windows 制御ファイルに置きます。 Base Software Administrator プログラムを使用
してパーソナライゼーション・ファイルをカスタマイズし、それらのパーソナライ
ゼーション・ファイルをユーザーのコンピューター上にデプロイすれば、時間と労
力を節約することができます。たとえば、パーソナライゼーション・ファイルを作
成して Windows の時間帯を設定し、そのパーソナライゼーション・ファイルをユ
ーザーのコンピューターにデプロイすることができます。この結果、ユーザーは時
間帯の設定を手動で検証する必要はありません。
パーソナライゼーション・ファイル : パーソナライゼーション・ファイルのカスタ
マイズは、Base Software Administrator プログラムを用いて設定を定義することによ
り行います。以下の表に、定義可能な設定の各タイプが説明されています。
「一般」設定の表には、コンピューターのユーザー、組織、および時間帯を定義す
るときに使用する設定が示されています。
表9.「一般」設定
Windows 制御ファイル・キ
設定
名前 FullName= コンピューターのユーザー名
組織 OrgName= そのコンピューターが属する
時間帯 TimeZone= そのコンピューターの時間帯
ーワード 説明
を設定します。
組織 (特定の部門、場所など)
を設定します。
を設定します。
「ネットワーク」設定の表には、コンピューター名、管理者パスワード、および宛
先コンピューターのワークグループやドメインを割り当てるときに使用する設定が
示されています。
第 3 章設定 21
表
10.
「ネットワーク」設定
Windows 制御ファイ
設定
コンピューター名 ComputerName= コンピューターの名前を設定します。
管理者パスワード AdminPassword= 管理者パスワードを設定します。
暗号化された管理者パ
スワード
ワークグループ JoinWorkgroup= コンピューターのワークグループを設定しま
ドメイン JoinDomain= コンピューターのドメインを設定します。
ドメイン管理者 DomainAdmin= コンピューターのドメイン管理者を設定しま
ドメイン管理者パスワードDomainAdminPassword= コンピューターのドメイン管理者パスワード
ル・キーワード 説明
EncryptedAdminPassword= 暗号化された管理者パスワードを設定しま
す。
す。
す。
を設定します。
「拡張」設定は、ユーザーが自身のシステムに初めてログオンするときに実行でき
る 1 つ以上のコマンドを定義する場合に使用します。
コマンドライン・インターフェース : 以下の実行可能ファイルは、Base Software
Administrator プログラムのコマンドライン・インターフェースをサポートするとと
もに、 WinPE および Windows 環境の下でサポートされます。
TBSADMIN.EXE [/DEPLOY [/SILENT] [/BOOTSP=YES|NO]
[/MANIFEST="<path>"] [/PERSONALIZATION="<path>"]]
以下の表には、 Base Software Administrator プログラムのスイッチが示されていま
す。
表
11.
スイッチ
スイッチ 説明
/DEPLOY デプロイを起動する場合に必
要。/BOOTSP 、/MAN または /PER を同時に
指定した場合は、デプロイ・ウィザードは表
示されません。
/SILENT エラー終了または正常終了のためのメッセー
ジ・ボックスを抑止します。(戻りコードにつ
いては、以下の表を参照。)
/BOOTSP 明示的 Y 値または N 値でサービス・パー
ティションをアクティブに設定するかどうか
を指示します。たとえば、/BOOTSP=Y 。 N
値の場合、管理者は C: パーティションを再
度アクティブにリセットすることができ、次
の再起動ではリカバリーは自動的には起きま
せん。
22 Rescue and Recovery 4.3 デプロイメント・ガイド