L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2
Yoga 4th Gen
ハードウェア保守マニュアル
Note: 本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、特記事項に記載されている情報をお読みくださ
い。
第 1 版 (12 月 2018 年)
© Copyright Lenovo 2018.
制限付き権利に関する通知: データまたはソフトウェアが米国一般調達局 (GSA: General Services Administration) 契約に
準じて提供される場合、使用、複製、または開示は契約番号 GS-35F-05925 に規定された制限に従うものとします。
Contents
本書について . . . . . . . . . . . . . . . iii
Chapter 1. 安全上の注意 . . . . . . . . . 1
一般的な安全上の注意事項 . . . . . . . . . . . 1
電気に関する安全上の注意事項 . . . . . . . . . 1
安全検査ガイド . . . . . . . . . . . . . . . . 3
静電気放電の影響を受けやすい装置の取り扱い . . . 3
接地要件 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
安全上の注意 . . . . . . . . . . . . . . . . . 4
Chapter 2. 重要な保守情報 . . . . . . . 21
FRU 交換時の心得. . . . . . . . . . . . . . 21
ハードディスク・ドライブまたはソリッド・
ステート・ドライブ交換時の心得 . . . . . . 21
システム・ボード交換時の重要な注意事項 . . 22
エラー・コードの使い方 . . . . . . . . . 22
CTO、特別な価格設定モデル、および標準モデル
用の FRU 交換時の心得. . . . . . . . . . . . 22
製品定義 . . . . . . . . . . . . . . . . 22
FRU 識別 . . . . . . . . . . . . . . . 23
Chapter 3. 全般の検査 . . . . . . . . . 25
最初に行うこと . . . . . . . . . . . . . . . 25
保守の手順. . . . . . . . . . . . . . . . . 26
問題の診断 . . . . . . . . . . . . . . . 26
クイック・テスト・プログラム . . . . . . . 27
UEFI 診断プログラム . . . . . . . . . . . 27
起動可能な診断プログラム . . . . . . . . 28
電源システムの検査 . . . . . . . . . . . . . 28
AC 電源アダプターの確認 . . . . . . . . . 29
動作中充電の検査 . . . . . . . . . . . . 29
バッテリー・パックの検査 . . . . . . . . 29
コイン型電池のチェック . . . . . . . . . 30
Chapter 4. 関連の保守情報 . . . . . . . 31
Windows 10 オペレーティング・システムのリカ
バリーの概要 . . . . . . . . . . . . . . . . 31
コンピューターのリセット . . . . . . . . 31
PC の起動オプションの使用 . . . . . . . . 31
Windows 10 が起動しない場合のオペレー
ティング・システムの復元 . . . . . . . . 32
リカバリー USB ドライブの作成および使
用 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 32
パスワード. . . . . . . . . . . . . . . . . 33
パワーオン・パスワード . . . . . . . . . 33
ハードディスク・パスワード. . . . . . . . 33
スーパーバイザー・パスワード . . . . . . . 33
パワーオン・パスワードを解除する方法 . . . 34
ハードディスク・パスワードを解除する方
法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34
省電力 . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35
スリープ状態 . . . . . . . . . . . . . . 35
休止状態 . . . . . . . . . . . . . . . . 35
FRU 故障判別リスト . . . . . . . . . . . . . 36
数値エラー・コード . . . . . . . . . . . 36
エラー・メッセージ . . . . . . . . . . . 38
ビープ音が鳴るエラー . . . . . . . . . . 38
ビープ音以外の症状 . . . . . . . . . . . 40
LCD (液晶ディスプレイ) 関連の症状 . . . . . 40
再現性の低い問題 . . . . . . . . . . . . 41
未解決問題 . . . . . . . . . . . . . . . 41
Chapter 5. 特殊キー . . . . . . . . . . 43
Chapter 6. 場所 . . . . . . . . . . . . 45
コンピューターのコントロール、コネクターおよ
びインジケーターの位置 . . . . . . . . . . . 45
前面 . . . . . . . . . . . . . . . . . 45
基面 . . . . . . . . . . . . . . . . . 46
左側面. . . . . . . . . . . . . . . . . 46
右側面. . . . . . . . . . . . . . . . . 47
底面 . . . . . . . . . . . . . . . . . 47
FRU および CRU の位置 . . . . . . . . . . . 47
主要な FRU および CRU . . . . . . . . . 49
LCD FRU および CRU . . . . . . . . . . 51
その他のパーツ . . . . . . . . . . . . . 54
コネクターおよびケーブル・ガイド . . . . . 54
FRU 情報の検索. . . . . . . . . . . . . . . 60
Chapter 7. FRU の交換に関する注意
事項 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 61
保守ツール・キット . . . . . . . . . . . . . 61
ねじに関する注意事項 . . . . . . . . . . . . 62
シリアル番号の保存 . . . . . . . . . . . . . 62
システム・ユニットのシリアル番号の復元 . . 63
UUID の保存 . . . . . . . . . . . . . . 63
Chapter 8. FRU の取り外しと交換 . . . 65
一般的なガイドライン . . . . . . . . . . . . 65
内蔵バッテリーの無効化 . . . . . . . . . . . 66
1010 マイクロ SD カード . . . . . . . . . . . 66
1020 ThinkPad Pen Pro . . . . . . . . . . . . 67
1030 キーボード . . . . . . . . . . . . . . 68
1030 ベース・カバー・アセンブリー . . . . . . 70
1040 メモリー・モジュール . . . . . . . . . . 71
1060 M.2 ソリッド・ステート・ドライブ . . . . 72
© Copyright Lenovo 2018 i
1070 コイン型電池 . . . . . . . . . . . . . 74
1080 ワイヤレス LAN カード . . . . . . . . . 75
1090 バッテリー . . . . . . . . . . . . . . 76
1100 スピーカー・アセンブリー . . . . . . . . 77
1110 トラックパッドおよびトラックパッド・ケー
ブル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 78
1120 ワイヤレス LAN アンテナ・アセンブリー . . 79
1130 ThinkPad Pen Pro チャージャー (ケーブル付
き) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 81
1140 電源ボタン・ボード (ケーブル付き). . . . . 82
1150 NFC ボード (ケーブル付き)、NFC アンテ
ナ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 83
1160 指紋センサー・ブラケットおよび指紋セン
サー (ケーブル付き) . . . . . . . . . . . . . 84
1170 背面カメラ・ボード (ケーブル付き). . . . . 85
1180 LCD ユニット . . . . . . . . . . . . . 86
1190 HDMI コネクター・ブラケット . . . . . . 88
1200 USB 3.1 コネクター・ブラケット . . . . . 89
1210 サーマル・ファン. . . . . . . . . . . . 89
1220 システム・ボード. . . . . . . . . . . . 91
1230 キーボード・ベゼル・アセンブリー . . . . 94
LCD FRU (Yoga モデル). . . . . . . . . . . . 94
2010 ストリップ・カバーおよびラバー・
キャップ . . . . . . . . . . . . . . . . 95
2020 タッチ・モジュール・アセンブリーおよ
びヒンジ・ラバー . . . . . . . . . . . . 95
2030 LCD ヒンジ . . . . . . . . . . . . 97
2040 LCD ケーブルおよびタッチ・コント
ロール・ボード . . . . . . . . . . . . . 98
2050 赤外線カメラ/マイクロホン・モジュー
ル (ケーブル付き) . . . . . . . . . . . . 99
2060 センサー・ボード・ケーブルおよび
LCD 背面カバー・アセンブリー . . . . . . 101
2070 ThinkPad ロゴ LED カード (ケーブル付
き) . . . . . . . . . . . . . . . . . . 103
LCD FRU (Yoga モデル以外) . . . . . . . . . . 103
2080 LCD ベゼル . . . . . . . . . . . . 103
2090 LCD パネルおよび LCD ケーブル . . . . 104
2100 LCD ヒンジ . . . . . . . . . . . . 105
2110 RGB カメラ/マイクロホン・モジュール
(ケーブル付き) および LCD 背面カバー・アセ
ンブリー . . . . . . . . . . . . . . . . 106
Appendix A. 特記事項 . . . . . . . . . 109
Appendix B. 略語頭字語表 . . . . . . . 111
ii L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
本書について
本書には、以下の ThinkPad® 製品に関する保守情報および参照情報が記載されています。
ThinkPad L390 Yoga マシン・タイプ: 20NT、20NU
ThinkPad L390
ThinkPad S2 Yoga 4th Gen マシン・タイプ: 20NW
ThinkPad S2 4th Gen マシン・タイプ: 20NV
マシン・タイプ: 20NR、20NS
本書を拡張診断テストと併用して、問題のトラブルシューティングを行ってください。
Important:
本書は、ThinkPad 製品に精通した専門の保守技術担当者を対象としています。本書を拡張診断テストと
併用して、効率的に問題のトラブルシューティングを行ってください。
ThinkPad 製品の保守を行う前に、必ず、安全上の注意および 重要な保守情報をお読みください。
© Copyright Lenovo 2018 iii
iv L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
Chapter 1. 安全上の注意
この章では、ThinkPad ノートブック・コンピューターの保守を行う前によく理解しておく必要のある、安
全上の注意を記載します。
• 一般的な安全上の注意事項
• 電気に関する安全上の注意事項
• 安全検査ガイド
• 静電気放電の影響を受けやすい装置の取り扱い
• 接地要件
• 安全上の注意
一般的な安全上の注意事項
次の規則に従って、一般的な安全確保に努めてください。
• 保守の最中および保守の後、マシンのある領域の整理整とんをしてください。
• 重い物を持ち上げるときは、次のようにします。
1. 滑らないように、しっかりと立っていられるようにします。
2. 足の間でオブジェクトの重量が同量になるよう分散します。
3. ゆっくりとした持ち上げる力を使用します。持ち上げる時に、急な移動あるいはねじったりは絶対に
しないでください。
4. 立ち上がることによって、または足の筋肉で押し上げることによって持ち上げます。この動作は、背
中の筋肉の負担を除去します。重量が 16 kg を超える物、または自分 1 人で持ち上げるには重過ぎる
と感じる物を持ち上げようとしないでください。
• お客様の危険につながる作業や、装置の安全を損なうような作業は行わないでください。
• マシンを起動する前に、必ず、他の保守技術担当者やお客様側のスタッフが危険な場所にいないか確かめ
ます。
• マシンの保守を行う間、取り外したカバーを安全な場所で、すべての関係者から離れた場所に置きます。
• ツール・ケースを歩行領域から遠ざけて、他の人がつまずかないようにします。
• 緩い服を着用しないでください。マシンの動いている部分に引っかかる可能性があります。そでは、きち
んと留めておくか、ひじの上までまくり上げておきます。髪が長い場合は、縛ってください。
• ネクタイやスカーフの端は衣服の中に入れておくか、不伝導性のクリップを使って、端から約 8 cm のと
ころで留めておきます。
• 宝石、チェーン、金属フレームの眼鏡、または金属のファスナーが付いている服は着用しないでくださ
い。金属のオブジェクトは電気の伝導体に適しています。
• ハンマーやドリルを使った作業、はんだ付け、ワイヤーの切断、スプリングの接続、溶剤の使用、そして
その他目に危険が及ぶ可能性のある作業を行うときは、安全眼鏡をかけてください。
• 保守の後は、すべての安全シールド、ガード、ラベル、および接地ワイヤーを再取り付けします。古く
なっていたり障害のある安全装置は交換してください。
• マシンをお客様に返却する前に、すべてのカバーを正しく取り付けます。
• ファン放熱孔はマシンの内部部品に空気を循環させ、高熱になることを防ぎます。ファン放熱孔をふさが
ないように気を付けてください。
電気に関する安全上の注意事項
電気機器を取り扱うときは、次の規則を守ってください。
© Copyright Lenovo 2018 1
Important:
• 承認済みのツールおよびテスト装置を使用してください。工具の中には、握りや柄の部分のソフト・カ
バーが感電防止のための絶縁性を持たないものがあります。
• お客様の多くは、装置のそばに、静電気の放電 (ESD) を減らす小さな導電ファイバーを含むゴム製のフロ
ア・マットをお持ちになっておられるでしょう。このタイプのマットを感電の保護として使用しないでく
ださい。
• 部屋の緊急電源オフ (EPO) スイッチを見つけて、スイッチまたは電気コンセントを切り離してください。
電気事故が発生した場合は、スイッチを操作するか、または電源コードのプラグを素早く抜きます。
• 危険な状態、または危険な電圧を持つ装置のそばで、1 人で作業しないでください。
• 次の作業を行う前には、すべての電源をすべて切り離してください。
– 機械的検査の実行
– 電源装置のそばでの作業
– 主な装置の取り外しまたは取り付け
• マシンで作業を開始する前に、電源コードのプラグを抜きます。プラグを抜くことができない場合は、お
客様に依頼して、マシンに電源を供給している電源ボックスの電源を切り、電源ボックスをオフ位置に
ロックします。
• 露出した電気回路を持つマシンで作業する必要があるときは、次の注意事項を守ってください。
– 電源オフ制御に慣れている別の人がそばにいることを確認してください。その人は、必要な場合に電
源のスイッチを切るためにその場にいる必要があります。
– 電源オンした電気機器を扱うときは、1 つの手のみを使用します。もう一方の手はポケットに入れてお
くか、後ろにしておきます。
CAUTION:
感電は、完全な回路ができた場合にだけ起こります。上記の規則を遵守することにより、電流が体を
通過するのを防ぐことができます。
– テスターを使用する時は、制御を正しく設定し、テスター用の承認済みプローブ・リードおよび付属
品を使用します。
– 適切なゴム製のマットの上に立ち (必要であれば、ローカルに取得)、金属フロア・ストリップおよびマ
シン・フレームといった接地からユーザーを絶縁します。
非常に高電圧の場所での作業のときは、特殊な安全上の注意を守ってください。これらの指示は保守情報
の安全に関する節に記載されています。高電圧の測定時には、細心の注意を払ってください。
• 安全な操作状態のために電気ハンド・ツールを規則的に検査および保守してください。
• 使い古されたり、壊れているツールおよびテスターを使用しないでください。
• 回路から電源が切断されていることをあらかじめ想定することは、絶対にしないでください。最初に、回
路の電源がオフになっているか必ずチェックします。
• 作業域で起こりうる危険を常に注意してください。これらの危険の例は、湿ったフロア、接地されていな
い延長ケーブル、電源の過電流および安全接地の欠落などです。
• 電流の通じている回路にプラスチック・デンタル・ミラーの反射面で触らないでください。面は導電性が
あるので、触ると身体障害およびマシン損傷を引き起こす可能性があります。
• 次のパーツは、電源をオンにしたまま保守作業を行わないでください。
– 電源機構 (パワー・サプライ) 装置
– ポンプ
– 送風器およびファン
– モーター・ジェネレーター
– 上記に掲載されたものと同様の装置
この実践は装置の接地を確実にします。
• 電気事故が起こった場合:
– 用心して、ユーザー自身が被害にあわないようにしましょう。
– 電源をオフに切り替えます。
2
L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
– 別の人を医療補助を呼びに行かせます。
安全検査ガイド
この検査ガイドの目的は、危険性が潜む状態を識別できるようにすることです。マシンの設計および製作段
階において、ユーザーと保守技術担当者を傷害から守るために必要な安全品目が取り付けられています。こ
のガイドはそれらのアイテムのみを対象としています。この検査ガイドで紹介していない ThinkPad 以外の
機構またはオプションを接続したことによる危険性の識別については、各自が適切な判断を行う必要があり
ます。
危険な状態がある場合は、まずその危険の重大性を判別し、問題点を訂正せずに続行してよいかどうか判断
してください。
次の状態と、その状態が示す危険性について考慮してください。
• 電気の危険性、特に 1 次電源 (フレーム上の 1 次電圧は重大または致命的な感電事故を起こすおそれがあ
ります)
• 爆発の危険性 (損傷した CRT 表面やコンデンサーの膨張など)
• 機械的な危険性 (ハードウェアの緩み、欠落など)
危険が潜む状態があるかどうかを判別するには、どの保守作業を始めるときにも次のチェックリストを使用
してください。検査は、電源オフ、および電源コードの切断から始めてください。
チェックリスト:
1. 外側のカバーに損傷 (緩み、破損、またはエッジのとがり) がないか検査します。
2. コンピューターの電源をオフにします。電源コードを取り外します。
3. 次の点について、電源コードを検査します。
a. 第 3 配線のアース・コネクターの状態が良好であるか。メーターを使って、外部アース・ピンとフ
レーム・アースの間のアース線の導通 が 0.1 オーム以下であるか測定します。
b. 電源コードには、必ず、ご使用のコンピューターで指定されているタイプを使用してください。以
下の Web サイトにアクセスします。
c. 絶縁体が摩耗していてはいけません。
4. バッテリーのひび割れまたは膨張があるか検査します。
5. カバーを取り外します。
6. 明らかに ThinkPad 以外のパーツが使われている部分を検査します。ThinkPad 以外のパーツの使用の安
全性について、的確な判断を下します。
7. 装置内部に明らかに危険な状態がないか (例えば、金属の切りくず、汚染、水などの液体、火または煙
による損傷の兆候など) を検査します。
8. ケーブルが摩耗していたり、はさまれていないか検査します。
9. 電源機構カバーのファスナー (ねじまたはリベット) が、外れていたり、損傷していないか検査します。
https://support.lenovo.com/partslookup
静電気放電の影響を受けやすい装置の取り扱い
トランジスターまたは集積回路 (IC) を含むコンピューターの部分は、静電気の放電 (ESD) の影響を受けやす
いことを知っておく必要があります。ESD による損傷は、物体間に帯電の差があるときに起こります。帯電
を平均化して、マシン、パーツ、作業マット、およ びそのパーツを取り扱う人の帯電がすべて同じになるよ
うにして、ESD による損傷 を防止してください。
Notes:
1. ESD が下記に示す要件を超えたときは、その製品特定の ESD 手順を 実行してください。
Chapter 1. 安全上の注意 3
2. 使用する ESD 保護装置が、完全に有効であると認定されたものである (ISO 9000) ことを確認してくだ
さい。
ESD の影響を受けやすいパーツを取り扱う際は、次の点に注意してください。
• パーツは、製品に挿入するまでに静電防止袋に入れたままにしておきます。
• 他の人に触れないようにします。
• 身体の静電気を除去するために、自分の肌に対して接地されたリスト・ストラップを着用します。
• パーツが、自分の衣服に触れないようにします。ほとんどの衣服は絶縁性になっており、リスト・スト
ラップを 付けていても帯電したままになっています。
• 接地された作業マットを使って、静電気のない作業面を作ります。このマットは、ESD の影響を受けや
すい装置を取り扱う際には特に便利です。
• 下記にリストしたような接地システムを選択し、特定の保守要件に 合った保護を可能にします。
Note: ESD による損傷を防止するには、できれば接地システムを使用することが望ましいのですが、必
須ではありません。
– ESD アース・クリップをフレーム・アース、アース・ブレード、または 緑色の配線のアースに接続し
ます。
– 二重絶縁のシステムまたはバッテリー駆動システムで作業するときは、ESD 共通アースまたは参照点
を使います。これらのシステムでは、同軸またはコネクター外部シェルが使えます。
– 交流電源で動作するコンピューターでは、AC プラグの丸いアース端子を使います。
接地要件
オペレーターの安全確保とシステム機能の正常実行のためには、コンピューターの接地が必要です。電源コ
ンセントが適切に接地してあるかどうかの確認は、資格のある電気技師が行います。
安全上の注意
このセクションの安全上の注意は、以下の言語で記載されています。
• 英語
• アラビア語
• ブラジル・ポルトガル語
• フランス語
• ドイツ語
• ヘブライ語
• 日本語
• 韓国語
• スペイン語
• 中国語 (繁体字)
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Chapter 1. 安全上の注意 5
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6 L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
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Chapter 1. 安全上の注意 7
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PERIGO
PERIGO
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8 L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
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PERIGO
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Chapter 1. 安全上の注意 9
DANGER
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10 L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
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VORSICHT
VORSICHT
VORSICHT
VORSICHT
Chapter 1. 安全上の注意 11
VORSICHT
VORSICHT
VORSICHT
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12 L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
Chapter 1. 安全上の注意 13
14 L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
Chapter 1. 安全上の注意 15
16 L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
Chapter 1. 安全上の注意 17
18 L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
Chapter 1. 安全上の注意 19
20 L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
Chapter 2. 重要な保守情報
この章では、この資料でサポートされているすべてのマシン・タイプに適用される、以下の重要な保守情報
を提供します。
• FRU 交換時の心得
– ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブ交換時の心得
– システム・ボード交換時の重要な注意事項
– エラー・コードの使い方
• CTO、特別な価格設定モデル、および標準モデル用の FRU 交換時の心得
– 製品定義
– FRU 識別
Important:
• ソフトウェアの修正、ドライバー、および UEFI BIOS ダウンロードの入手またはインストールに関して
お客様がサポートを必要とする場合は、Lenovo
スしてください。Lenovo サポートの電話番号については、以下の Web サイトをご覧ください。
https://pcsupport.lenovo.com/supportphonelist
• Lenovo 認定保守技術担当者向けの FRU の取り外し手順または交換手順を紹介しているシステム逆アセン
ブリー/再アセンブリーのビデオについては、次の Web サイトをご覧ください。
http://www.lenovoservicetraining.com/ion/
FRU 交換時の心得
®
お客様サポート・センターに連絡するようにアドバイ
パーツを交換する前に
本書にリストしている FRU を交換する前に、必ずソフトウェアの修正、ドライバー、および UEFI BIOS ダ
ウンロードをすべてインストールしておくようにしてください。
システム・ボードを交換した後、システム・ボードに最新の UEFI BIOS がロードされていることを確認して
から保守アクションを完了してください。
ソフトウェアの修正、ドライバー、および UEFI BIOS をダウンロードおよびインストールするには、
support.lenovo.com
不要な FRU 交換や保守の出費をなくすため、次の心得を守ってください。
• FRU を交換するように指示され、交換を行なっても問題が修復されない場合、次の段階に進む前に元の
FRU を取り付け直してください。
• 一部のコンピューターには、プロセッサー・ボードとシステム・ボードの両方が備えられています。プロ
セッサー・ボードまたはシステム・ボードを交換するように指示された場合、一方のボードを交換しても
問題がなくならないときは、そのボードを取り付け直してから、もう一方のボードを交換してください。
• アダプターまたは装置に複数の FRU が含まれている場合、いずれかの FRU がエラーの原因となっている
可能性があります。アダプターまたは装置を交換する前に、FRU を 1 つずつ取り外して、症状が変化す
るかどうかを見ます。症状の変化した FRU だけを交換してください。
にアクセスし、画面の指示に従います。
https://
ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブ交換時の心
得
ハードディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブを交換する前に、必ず低レベル・フォー
マット操作の実行を試みてください。フォーマットを実行すると、ドライブ上のお客様のデータはすべて失
われることになります。お客様がデータの現行バックアップを取っていることを確認した上で、この作業を
行ってください。
© Copyright Lenovo 2018 21
Attention: 保守しようとしている ThinkPad の始動デバイス順序が変更されている可能性があります。コ
ピー、保存、フォーマットなどの書き込み操作時には特に注意してください。ドライブを間違って選択する
と、データやプログラムが上書きされてしまうことがあります。
システム・ボード交換時の重要な注意事項
システム・ボード上に取り付けられているコンポーネントの中には、非常に敏感なものがあります。システ
ム・ボードの取り扱いが不適切な場合、こうしたコンポーネントが損傷するおそれがあり、システムの誤動
作にもつながります。
Attention: システム・ボードを取り扱う際は、次のようにしてください。
• システム・ボードを落としたり、強い力をかけないでください。
• いかなる場合にも乱暴な取り扱いはしないでください。
• 各 Ball Grid Array (BGA) チップ・セットに割れが生じないように、システム・ボードを曲げたり、強く押
すことは避けてください。
エラー・コードの使い方
画面に表示されるエラー・コードを使用して、エラーを診断します。複数のエラー・コードが表示された場
合は、最初のエラー・コードから診断を開始します。最初のエラー・コードの原因が何であっても、それに
起因して誤ったエラー・コードが出される場合があります。エラー・コードが表示されない場合には、その
エラーの症状が「FRU 故障判別リスト」に記載されているかどうか調べてください。
CTO、特別な価格設定モデル、および標準モデル用の FRU 交換時の心得
このトピックでは、モデル・タイプと FRU 識別に関する情報を示します。
製品定義
このトピックでは、さまざまなモデル・タイプと各タイプの特定方法について説明します。
Dynamic Configure To Order (CTO) 動的受注構成モデル
このモデルでは、お客様が Web サイトから Lenovo ソリューションを構成できるようにいたします。ま
た、この構成をお客様に直接ビルドまたはシップするフルフィルメント・センターに送るようにすることも
できます。マシン・ラベルおよび eSupport には、これらの製品の 4 文字の MT、4 文字のモデル、および 2
文字の国コードが記載されます。ここで、モデル = 「CTO1」、デフォルトの国別コード = 「WW」 (例:
20AACTO1WW) です。
特別な価格設定モデル
お客様と Lenovo の間で契約された、独自の構成モデルです。固有の MTM は 4 文字の MT、4 文字のモデ
ル、および 2 文字の国別コードで構成され、お客様が発注する際に表示されます (例: 20AA000955)。割り当
てられる国別コードは数値であり、特定の国や地域を示すものではありません。MTM 用のカスタム・モデ
ル・ファクトシートには、特別な価格設定の MTM がセットアップされている国が記載されています。特別
な価格設定は一般には公表されません。
標準モデル
標準モデル (構成を修正) は発表され、すべてのお客様が購入可能です。マシン・ラベルの MTM 部分は、4
文字の MT、4 文字のモデル、2 文字の国別コードで構成されています。割り当てられる国別コードは英字で
あり、特定の国や地域を示しています (例: 20AA0009UK)。
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L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル
FRU 識別
主要な FRU、FRU 部品番号、および製品の FRU 記述を MT、シリアル番号レベルで特定するには、Lenovo
eSupport をご利用ください。主要な FRU としては、ハードディスク・ドライブ、システム・ボード、液晶
ディスプレイ (LCD) などがあります。
製品の主要な FRU を調べるには、次のようにします。
1. 次の Web サイトにアクセスします。
https://support.lenovo.com/ibasepartslookup
2. 全般的な FRU リストを取得するには、該当するフィールドにマシン・タイプを入力します。より詳細
な FRU 情報についてはシリアル番号を入力します。
Chapter 2. 重要な保守情報 23
24 L390、L390 Yoga、S2 4th Gen、および S2 Yoga 4th Gen ハードウェア保守マニュアル