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付録A 仕様一覧
稼働環境条件
動作時 保存時
温度 5 ℃~40.6 ℃ -10℃~60℃
湿度 8 % RH ~80 % RH 5 % RH ~80 % RH
騒音 約55 dB(A ) -
湿球温度 26.7 ℃以下
電気的仕様
入力電源 90 V ~ 127 V
周波数 47 Hz ~ 63 Hz
消費電力 通常印刷時 120 W 140 W
通常待機時 31 W 33 W
パワーセー
ブモード時
リモートパ
ワーオフ時
熱量 98 kcal/時 112 kcal/時
5577-G05/ 5577-H05
5577-G05 5577-H05
9 W
3 W
物理的仕様
寸法 642 mm(幅)×280 mm(奥行)×271 mm(高さ)
重量 約23 kg 約24 kg
5577-G05 5577-H05
付録 A 仕様一覧
A-1
Page 2
印字仕様(5577モード)
印字方法 ワイヤー・ドット・マトリックス
印字ヘッド 24 ワイヤー
印字方向 両方向印字(片方向印字可)
印字速度
文字ピッチ 漢字 5 、6、6.7、7.5 cpi
最大印字幅
5577G05
漢字(6.7 cpi ) 90 cps 180 cps
英数カナ文字(10 cpi ) 135 cps 290 cps
5577H05
漢字(6.7 cpi ) 150 cps 300 cps
英数カナ文字(10 cpi ) 225 cps 450 cps
英数カナ文字 10 、12、13.4、15 cpi
203 mm/ 335.3 mm/345.4 mm
(8 インチ/13.2インチ/13.6インチ):選択可
通常速 高速
通常速 高速
印字ヘッドの温度上昇時の保護機能
長時間または印字密度の高い印刷を連続して行うと、印字ヘッドが高温になり、印字ヘッ
ドの故障の原因になります。
そのため、印字ヘッドが一定温度に達すると、温度が下がるまで処理スピードを遅くする
機能があります。
印字ヘッドを一定時間停止しても一定温度以下にならない場合、待ち時間をさらに長くし
ます。
一定温度以下になると、通常の印刷に戻ります。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
A-2
Page 3
A.1 バーコードおよび擬似OCR-B 印刷
バーコード印刷における注意事項
本機はドット・マトリクス・プリンターのため、印字されるバーコードはドットの組み
合わせにより構成されるので、規格と多少の差異が生じます。
正読率は使用される用紙、印字の際のリボン濃度(にじみ、かすれ)や、バーコード・
リーダーの特性に影響されますので、使用するバーコード・リーダーによる事前読
み取りをさせて十分に確認してください。
インクが薄くなったリボンで印字するとバーコードが読めなくなる場合があります
ので、バーコード印字の際はなるべく新しいインク・リボンを使用してください。
ただし、インク・リボンが新しい場合には用紙により稀ににじみが発生することがあ
りますので、その場合は少し使用したインク・リボンを使用すると良い場合もありま
す。
バーコードが横方向にずれる場合は、罫線調整を行ってください(
調整の方法』(4-43 ページ)の項参照)。
バーコードの印字がかすれる場合は、グラフィック強化モード(H05 のみ・
章『初期設定値/調整値の変更手順』(4-1 ページ)参照)に設定してください。
コピー強化モードの場合、バーコードのバーとスペースの幅が変わりますのでコピー
強化モードは使わないようにしてください。
4.8.1『罫線
第 4
擬似OCR-B印刷における注意事項
本機はドット・マトリクス・プリンターのため、印字される擬似OCR-B はドットの組
み合わせにより構成されるので、規格と多少の差異が生じます。
正読率は使用される用紙、印字の際のリボン濃度(にじみ、かすれ)や、OCRリーダー
の特性に影響されますので、使用するOCRリーダーによる事前読み取りをさせて十
分に確認してください。
付録 A 仕様一覧
A-3
Page 4
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
A-4
Page 5
付録 B 消耗品仕様
B.1 用紙規格
単票用紙、連続用紙が使用できます。
B.1.1 用紙に関する注意
用紙を大量に購入して使用する場合は、注文する前に必ずテストをしてください。用紙が
正しく送られることと、印字が明瞭であることを確認してください。
次のような用紙を使用すると紙送りが不安定になり、用紙づまり、用紙折れ、および印字ズ
レを起こす場合があります。
l
部分的に厚さの異なる用紙
l
糊づけ面が露出しているもの、波打っているもの、はがれているもの
l
金属の付いている紙
l
切り抜き部分および窓のある紙(とじ穴付用紙も含む)
l
浮彫りのある紙
l
折りたたんだ紙
l
紙の端または角が切れていたり、折れている紙
l
極端に薄い紙または厚い紙(用紙規格を満たさないもの)
l
光沢紙や写真付き紙ハガキ等、表面、裏面がツルツルしてすべりやすいもの
マルチ・パーツ紙の場合、オリジナルを含めて6 枚以内(G05 )/ 8 枚以内(H05 )で、用
紙厚最大0.36 mm(G05 )/0.48 mm(H05 )を超えるものは使用できません。オリジナ
ルのみの場合、単票用紙は40 kg から、連続用紙は45 kgから使用でき、ともに最大は135
kg です。
オプションを使用する場合は、
ページ)または『リアトラクターを使用する場合』(B-6ページ)も参照してください。
l
用紙規格を満たさないもの
『自動給紙機構を使用する場合の単票用紙』(B-3
使用できる紙の大きさについては、単票用紙はB.1.2『単票用紙』(B-3ページ)を、連続用
紙はB.1.3『連続用紙』(B-6ページ)をそれぞれ参照してください。
l
紙ホチキスを使用しているマルチ・パーツ紙については、 4.7『紙ホチキス用紙の印
刷』(4-42 ページ)を参照。
付録B 消耗品仕様
B-1
Page 6
l
湾曲した紙(平らな所に置いたときのカール高さが約5 mm以上のもの)
高温、多湿の場所での用紙の保管は、カールまたはシワ等の発生の原因となりますの
で避けてください。用紙がカールしている場合は、用紙を平らになるように逆にさば
いて、カールがなくなるようにして使用してください。用紙には、繊維の配列からみて、
すき方向は縦目と横目があります。InfoPrint 5577シリアル・プリンターの場合、走行方
向の縦すき用紙が適しています。
用紙を発注する際、メーカーに”縦目用紙”を指定してください。
なお、用紙は白色上質紙を使用してください。
推奨用紙 :
単票 :「マルチ・システム用紙SX 」
連続用紙 :「汎用用紙(上質連続用紙)」
また、以下のような用紙を使用する場合は、事前に十分な印字テストをしてください。
l
ラベル紙(用紙を曲げるとラベルがはがれやすいもの)
ラベルのプリンターへの貼りつきを防ぐため、以下のタイプのラベル紙を使用してく
ださい。
- カストリ無し(ラベルまわりのカスを残したタイプ)
- ハーフカット(ラベル外周のカットを一部カットせず残したタイプ)
l
封筒および用紙規格を満たさない厚さの葉書
用紙については、下記宛てにお問い合わせください。
インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン株式会社
e -Mail :supplies_jp@infoprint.com
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
B-2
Page 7
B.1.2 単票用紙
適合する用紙の大きさは、次の種類です。
l
はがきサイズ、A5、B5、 A4、B4:縦長でも横長でも印刷できます。
l
A3 :横長でのみ印刷できます。
使用できる用紙連量は、オリジナルのみの場合は40 kg から135 kgです。
複写紙の場合の連量は、3.3『用紙厚の調整』(3-14ぺ一ジ)を参照。
自動給紙機構を使用する場合の単票用紙
l
自動給紙機構を使用している場合、A3およびB4 縦サイズの用紙は自動給紙できません。
手差しモードにして差し込んでください。
3.7.2 『用紙のセット』(3-46 ぺ一ジ)を参照。
l
自動給紙機構にて複写紙を使用している場合、最大複写枚数はオリジナル+4 枚です。
複写紙はすべて感圧紙を使用してください。感圧紙の連量は30 kgから34 kgまで使用可
能です。
1 枚目から最終枚目までの間に、ノーマル紙を含んだ複写紙は使用できません。
また次の3 つの条件を満たす用紙であれば使用できる場合があります。
その用紙を使用する場合は事前に、印刷に適することをテストする必要があります。
l
用紙幅:100 ~ 420 mm(自動給紙機構:100~364 mm)
l
用紙長:100 ~ 364 mm(自動給紙機構:100~ 297 mm)
l
縦横比:1/ √ 2~√
2
付録 B 消耗品仕様
B-3
Page 8
その他の制限
l
用紙の縦と横の直角度は、15’以内にしてください。
l
ミシン目の入った単票用紙を使用すると、用紙づまりなどを起こす原因となりますので
避けてください。
l
複写紙の種類は、感圧紙および裏カーボン紙が使用できます(自動給紙機構は感圧紙の
み)。
l
複写枚数は、オリジナルを含めて6 枚以内( G05 )/ 8 枚以内( H05 )/ 5 枚以内(自動給紙
機構)/ 6 枚以内(リアトラクター)ですが、用紙連量によって異なります。
3.3『用紙厚の調整』(3-14ページ)を参照。
また、オリジナルと複写紙で、大きさの異なる用紙は使用できません。
l
マルチ・パーツ紙の糊付けは、用紙下端に沿って幅1 mm 以上および用紙上端の両端に
長さ10 mm、幅1 mm 以上、または左右両端の上端に長さ10 mm、幅1 mm 以上にしてくだ
さい。
糊付けが不十分、極端に固い、波打ち状態である場合は、用紙づまりの原因になりま
す。また、糊のはみだしがある場合は、自動給紙機構使用時に2 ~ 3 枚重なって送られ
る場合があります。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
B-4
Page 9
マルチ・パーツ用紙の糊付け規格
次の場合は、a・b の糊付けは不要です。
l
単票手差しモード(下向き印刷)
b
↪⚕ᝌᣇะ
⋥ⷺᐲ
15 㫦એౝ
♟ઃ䈔 1 mm
l
下向き印刷をする場合は、用紙は白色のものを使用し、下図に示す範囲に事前印刷およ
b
a䋽 10 mm એ
♟ઃ䈔 1 mm એ
䉁䈢䈲
b 䋽10 mm એ
♟ઃ䈔 1 mm એ
び穴のないものを使用してください。この部分に着色、事前印刷および穴のある場合は、
用紙の位置を正しく検出できないことがあります。
೨ශ䈍䉋䈶⌕⦡ᱛၞ䋺
↪⚕ᝌᣇะ
ᦨೋ䈱ᢥሼ
25 mm
⸳ቯ䈚䈢Ꮐ䊙䊷䉳䊮䈱▸࿐
10 mm
付録 B 消耗品仕様
B-5
Page 10
B.1.3 連続用紙
連続用紙はトラクター給紙機構にセットして印刷します。適合する用紙の大きさは、次の
範囲です。
l
用紙幅
フロントトラクター:76.2 ~ 406.4 mm(3 ~16 インチ)
リアトラクター:152.4~ 381.0 mm(6 ~15 インチ)
l
ミシン目の間隔(ページ長):50.8~ 355.6 mm(2 ~14インチ)
l
用紙連量:オリジナルのみの場合、45 kg ~ 135 kg
(リアトラクター使用時:55 kg ~ 135 kg )
3.3 『用紙厚の調整』(3-14 ページ)を参照。
リアトラクターを使用する場合
l
リアトラクターで複写紙を使用する場合、最大複写枚数はオリジナルを含めて6 枚以内
です。
l
リアトラクターでは、連続用紙は下向き印刷されます。単票マルチ・パーツ用紙の下向き
印刷と同様に、連続用紙にも事前印刷制限があります。
用紙は白色で、下図に示す範囲内には事前印刷のないものを使用してください。用紙自
体の色を含め、この部分に着色および事前印刷のある場合は、用紙の位置を正しく検出
できないことがあります。
೨ශ䈍䉋䈶⌕⦡ᱛၞ䋺
10 mm
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
B-6
↪⚕ᝌᣇะ
ᦨೋ䈱ᢥሼ
ㅪ⛯↪⚕䈱వ㗡
20 mm
⸳ቯ䈚䈢Ꮐ䊙䊷䉳䊮䈱▸࿐
10 mm
↪⚕
Page 11
その他の制限
l
オリジナルと複写紙で大きさの異なる用紙は使用できません。
l
複写紙の種類は、感圧紙、裏カーボン紙および中カーボン紙が使用できます。
l
複写枚数は、オリジナルを含めて6 枚以内( G05 )/ 8 枚以内( H05 )/ 6 枚以内(リアトラ
クター)ですが、用紙連量によって異なります。
3.3 『用紙厚の調整』(3-14 ページ)を参照。
l
複写紙の糊付けは、用紙両端を2インチ間隔で点糊付けしてください。糊付けは、均一で
かつ著しいしわがないように注意してください。
ὐ♟
䉕ὐ♟ઃ䈔䈜䉎䋨┵䋩
1 䋺䉥䊥䉳䊅䊦
8 䋺䊒䊤䊁䊮
l
複写紙のミシン目の高さは、3 mm以下になるようにしてください(下図参照)。
䊚䉲䊮⋡
ὐ♟
50.8 mm
䋨 2 䉟䊮䉼䋩
1 ᨎ⋡ 2ᨎ⋡ 3 ᨎ⋡ 4 ᨎ⋡ 5ᨎ⋡ 7 ᨎ⋡ 8
ᚻ䈪ᒁ䈦ᒛ䉎
3 mm એ
㵺
付録 B 消耗品仕様
B-7
Page 12
l
複写紙には、前項のような点糊付けの他に、紙ホチキス用紙があります。
紙ホチキス用紙とは3 mm ぐらいのスリット状の切れ込みを数本入れて(これが点糊の
1 個に対応する)、複数の紙を固定したものですが、上下の紙を固定する能力は糊付けに
比べて劣ります。この場合、プリンターを紙ホチキス用紙モードに設定してください。
紙ホチキスによる用紙の固定は、ダブルツメにて(4ツメ)2インチ間隔で固定してくださ
い。
⚕䊖䉼䉨䉴
50.8 mm
䋨2 䉟䊮䉼䋩
䉻䊑䊦䉿䊜
紙ホチキス用紙使用条件
フロント
トラクター
リアトラクター
片側紙ホチキス紙 使用可能 使用不可
両側紙ホチキス紙 使用可能 使用可能
リアトラクター(オプション)は、「両側紙ホチキス用紙」もしくは「片側点糊付け+片
側紙ホチキス用紙」を使用してください。
用紙の種類によっては、用紙づまりまたは印字ズレを起こすことがあります。必ず事前に
テストをしてから使用してください。
詳しくは、4.7『紙ホチキス用紙の印刷』(4-42 ページ)を参照。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
B-8
Page 13
l
連続用紙をカッターで切る場合は、 用紙上端がきれいに切り取られていることを確認
してください。
用紙端が下図のように破れている場合は、用紙厚設定および先頭行位置の設定が正し
く行えないことがあります。
付録B 消耗品仕様
B-9
Page 14
B.2 印刷の範囲
印刷範囲とは、良好な印字品質を得るための範囲です。印字してはならない範囲を含みま
せん。
物理的な印刷可能範囲とは必ずしも一致しません。
B.2.1 単票用紙の印刷範囲
1行に印字できる文字数は、ソフトウェアによって異なります。限度は横2448ドット(345.4
mm/ 13.6インチ)に相当する文字数です。
詳しくは、各ソフトウェアの解説書・ガイドを参照してください。
用紙の端に近い部分に印字すると、用紙にしわがよったり、用紙づまりが起きやすくなり
ます。用紙からはみ出して印字を行うと印字ヘッドが故障することがありますので、下図
の印刷範囲内に印刷してください。
T 6.4 mm
ᦨᄢශ▸࿐
L
6.4mm
ᦨᄢ 345.4 mm
R
6.4mm
B 11.3 mm
ただし、A3サイズの場合はL が33.0 mmです。
l
用紙左端の印字開始位置は、用紙ガイドにより約6 ~ 33 mm の範囲で設定できま
す(A3 用紙では約33 mmで一定)。ただし一行の最大印字幅は、345.4 mm(13.6イン
チ)です。
l
用紙の先頭行位置は位置決めスイッチにより、トップ・マージンを6.4 mm より下
の位置に設定できます。ただし、用紙上端から最初の印刷行までの距離は、ソフト
ウェアおよび行送り量に依存します。
l
最後の印刷行は文字の下端から用紙の下端までの距離を11.3 mm以上空けてくだ
さい。
11.3 mm より下に印字可能ですが、これは用紙送り誤差または用紙自体の長さの誤
差により一定ではありません。単票用紙の排出に制御コードを用いる場合は、次の
ぺージの印字データが下端に印字されないように必ずFF( 書式送り)またはESX
0E 00 01 06 (単票排出)を使用してください。FF コードまたはESX 0E 00 01 06コー
ドを使用していないソフトウェアの場合は、ボトム・マージンを調整することによ
り書式を整えてください。
l
下向き印刷の場合、用紙挿入位置によりソフトウェアの限度範囲内であっても印
字されない部分が生じることがあります。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
B-10
Page 15
単票設計上の注意
単票用紙上の印刷範囲は前ページの図のようになっています。ただし、印字位置は種々の
要因によりずれることがありますので、単票用紙上の事前印刷のレイアウトには、以下のこ
とを考慮してください。
l
用紙左端の印字不可領域は、単票挿入機構の用紙ガイドの位置の設定および用紙の差
し込み方によって変わることがあります。 事前印刷用紙に対して印字位置のズレが生
じた場合は、左側の用紙ガイドを移動して若干の補正ができます。
l
下マージンの限度ぎりぎりまで印刷させるような設計を行うと、最終行が印刷されずに
用紙が排出されることがあります。このような事態を避けるため、用紙を設計する際に
は、少なくとも1行分程度の余裕を設けてください。
l
単票用紙の排出に制御コードを用いる場合は、FF(書式送り)またはESX 0E 00 01 06(単
票排出)を使用してください。LF(改行コード)を連続して使用して自動改ページを行
わせることは避けてください。
l
下向き印刷の場合、用紙に着色されていたり事前印刷がある場合には、用紙の位置を正
しく検出できないことがあります。
詳しくは、
4.6.3 『下向き印刷における注意事項』(4-39 ページ)を参照。
付録B 消耗品仕様
B-11
Page 16
B.2.2 連続用紙の印刷範囲
用紙の端に近い部分に印刷すると、用紙が破れたり、プリンター内につまったりしますの
で下図の範囲内で印刷をするようにしてください。また、連続用紙のミシン目の近くに印刷
すると印字品質が低下したり印字ヘッドに悪影響を及ぼすことがありますので、ミシン目
を避けて印刷してください。
䊚䉲䊮⋡
T 6.4 mm
L
6.4mm
ᦨᄢශ▸࿐
ᦨᄢ 345.4 mm
B 6.4 mm
R
6.4mm
上図の最大印刷範囲は、これを超えて印刷してはならない範囲を示すものであり、この範
囲内すべてが常に印刷できるものではありません。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
B-12
Page 17
連続用紙の用紙切れ(用紙終了)
フロントトラクタ―給紙時も、リアトラクター給紙時も同じ処理になります。
連続紙モードで用紙切れを検出したとき、プリンターは、最終ページの下端から約98 mm
(フロントトラクター)/約110 mm(リアトラクター)のところで印刷を自動的に中断します。
印刷は不可状態となり、点検ランプが点灯し、「001 ヨウシ テンケン」が表示されます。
䊚䉲䊮⋡
↪⚕ಾ䉏ᬌ⟎
⚂ 98 mm
連続用紙が印刷中に用紙切れとなった場合は、印刷業務を取り消し、新しい用紙をセット
してから印刷を再開してください。そのまま最終ページの印刷を印刷可能域下端まで印刷
する場合は、用紙切れ状態(点検ランプが点灯し、「001 ヨウシ テンケン」が表示され
る)で印刷スイッチを押します。1行を印刷し再び用紙切れ状態となります。この操作を繰
り返すと論理ページ長(ソフトウェアまたはプリンターの初期設定機能によって設定され
たペ
ージ長)の最終行まで印刷できますが、以下の注意点を守ってください。
l
プリンターが認識しているぺージ長と実際に使用している用紙のぺージ長が異なる場
合は、途中で印字を終了したり、プラテンに印字する危険がありますので、必ずぺージ
長を合わせるようにしてください。
l
用紙切れページの最後および次ページの最初にLF またはESC % 5 コードが設定されて
いる場合は、用紙を再びセットし、次ぺージを印刷する際に、改行スイッチを使って先
頭行位置を合わせてから印刷を始めてください(次ぺージの最初のLF,ESC%5コードは、
取り消された形となるからです)。
l
トラクターから外れた状態で用紙が送られますので、印字ズレが起こることがあります。
付録B 消耗品仕様
B-13
Page 18
B.2.3 事前印刷
事前印刷の注意
l
事前印刷する場合、 最大印字可能範囲ぎりぎりに印字位置がくるような用紙設計は避
けてください。
単票用紙:B-10ぺージ
連続用紙:B-12ぺージ
を参照してください。
l
縦罫線を事前印刷する場合は、縦罫線の左右に少なくとも漢字1 文字分の余白をとって
ください。
䋺 ṽሼ 1 ᢥሼಽ䈱⊕
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
B-14
Page 19
l
横罫線を事前印刷する場合、横罫線の上下に少なくとも1行分の余白をとってください。
l
事前印刷された用紙を自動給紙機構で使用する場合、全面にベタ塗りされた用紙(色付
け等)では2 ~ 3 枚重なって送られたり給紙されなかったりすることがあります。
このような用紙を使用する場合は、事前に十分なテストをしてください。
付録B 消耗品仕様
B-15
Page 20
B.3 インク・リボンの規格
インク・リボン・カートリッジの中には、インク・リボンが収納されています。長時間使用す
ると印字品質が次第に低下しますので、印字品質の低下が明らかに認められるときはイン
ク・リボン・カートリッジを交換するか、収納されたインク・リボンを交換してください。
インク・リボンの寿命は、目安として英数カナ文字(高速印刷)でおよそ200万文字(G05 )/
800万文字(H05)です。
インク・リボン・カートリッジの取り外し・取り付けは、2.1.4『インク・リボン・カート
リッジの取り付け方』(2-5 ページ)および2.1.5『インク・リボン・カートリッジの取り
外し方』(2-12 ページ)を参照。
5577-G05
l
インク・リボン・カートリッジ ID # 38F5765
l
インク・リボン(詰替え) ID # 38F5676
l
リボン・セット ID # 3289303
5577-H05
l
インク・リボン・カートリッジ ID # 3296010
l
インク・リボン(詰替え) ID # 3296011
l
リボン・セット ID # 3291002
l
高品位リボン・セット ID # 3291003
これら消耗品は、弊社純正品をご使用ください。純正品以外では、良好な印刷を行
えないばかりでなく、印字ヘッドの故障の原因となりますので、使用しないでくだ
さい。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
B-16
Page 21
付録C 自己診断機能
このプリンターには、次の4 つの自己診断機能が内蔵されています。
l
初期診断テスト
l
作動時異常検出機能
l
印字テスト機能
- 幅の狭い印字テスト:72桁
- 幅の広い印字テスト:132桁
l
トレース機能
C.1 初期診断テスト
この診断テストは、プリンターをリセット(電源投入、またはシステム・ユニットからのリ
セット信号を受信)したとき、または印字テスト終了後に自動的に働き、操作パネル上のラ
ンプおよびスイッチのテスト、内部回路のテスト、ヘッド・キャリアーのホーム位置検出テ
ストを行います。自動給紙機構がセットされていれば自動給紙機構の動作テストも行いま
す。
これらのテストで異常が検出されなければ初期診断テストは最大約10 秒で完了し、プリン
ターの各機能の初期設定がなされて印刷を始める状態になります。異常が検出されれば操
作パネル上のランプとメッセージの表示によって異常の内容を操作員に知ら
異常時の対策は、
C.2.1 『診断テスト異常対策』(本ページ)を参照。
せます。
C.2 作動時異常検出機能
この機能は、プリンターが作動状態にある場合に働いているもので、キャリアー・ドライブ・
モーターの動作、ドライブ電圧、記憶域への書き込みなどの状態を監視しています。異常が
検出されれば操作パネル上のランプとメッセージの表示によって異常の内容を操作員に
知らせます。
C.2.1 診断テスト異常対策
初期診断テストおよび作動時異常検出機能によって異常を検出した場合は、点検ランプが
点灯すると同時にブザーが鳴り、メッセージの表示によって異常の内容を表示します。
異常の場合のメッセージの意味は、
この状態が起こった場合、プリンターの電源スイッチを切りそのままで約30秒ほど待った
後、再び電源スイッチを入れてください。
再度同じ状態で停止する場合は、プリンターの故障です。電源スイッチを切り、電源コード
を抜き、販売店に連絡してください。
第7 章『メッセージ集』(7-1 ページ)を参照。
付録C 自己診断機能
C-1
Page 22
C.3 印字テスト機能
印字テストには72桁と132桁の印字幅の2 種類があり、いずれも内蔵された英数カナ文字を
使って指定された印字パターンを印字します。
このテストは、プリンターを移動した場合およびインク・リボン・カートリッジを交換した
ときなどに、プリンターが正常に印刷するかどうかを確認するために用います。
印字テストの場合は、通常の印字とは印字速度も文字パターンも異なりますが、これは異
常ではありません。また印字テスト中に用紙がなくなったり用紙づまりやカバー開放等を
検出したときは印字を停止し、これらの状態が解除された後、印刷スイッチが押されると
続けて印字します。
印字テストの方法は以下を参照してください。
C.3.1 幅の狭い印字テスト
このテストの実行方法は、次のとおりです。
印刷不可状態において、下段選択スイッチを押します。
ࠥ࠳ࡦޓࠠࡁ࠙
次項目スイッチを押して「1 オフライン インサツ」を選択し、設定スイッチを押します。
1 オフライン インサツ
セッテイ・キーテ゛ スタート
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
C-2
Page 23
「72 ケタ(桁)」を選択し、設定スイッチを押します。
インシ゛ テスト 72 ケタ
セッテイ・キーテ゛ スタート
印刷スイッチを押すと、印刷可ランプが点灯し、次に示す1 行72 桁の指定された印字パ
ターンを繰り返し印字します。
取消スイッチを印刷不可状態で押すと、初期診断テスト実行後、印字前の状態に戻ります。
単票用紙を使用しているときに、用紙下端を検出すると自動的に印字を中断し、用紙を排
出します。その後、新たに用紙をセットすると自動的に用紙が吸入され、続けて印字しま
す。
このテストを行うには、単票用紙では横幅210 mm(A4 縦)以上、連続用紙で
は8 インチ(203 mm )以上の用紙を使用してください。
これより幅のせまい用紙で印字テストを行うと空打ちとなり、印字ヘッドや
プリントベースを破損することがあります。
付録C 自己診断機能
C-3
Page 24
C.3.2 幅の広い印字テスト
このテストの実行方法を以下に示します。
印刷不可状態において、下段選択スイッチを押します。
ࠥ࠳ࡦޓࠠࡁ࠙
次項目スイッチを押して「1 オフライン インサツ」を選択し、設定スイッチを押します。
1 オフライン インサツ
セッテイ・キーテ゛ スタート
次項目あるいは前項目スイッチを押して「132 ケタ(桁)」を選択し、設定スイッチを押し
ます。
インシ゛ テスト 132 ケタ
セッテイ・キーテ゛ スタート
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
C-4
Page 25
印刷スイッチを押すと、印刷可ランプが点灯し、1行132桁の指定された印字パターンを繰
り返し印字します。
印刷不可状態で取消スイッチを押すと、初期診断テスト実行後、印字前の状態に戻ります。
このテストを行うには、単票用紙では横幅364 mm(B4 横)以上、連続用紙で
は横幅13インチ(330 mm )以上の用紙を使用してください。
これより幅のせまい用紙で印字テストを行うと空打ちとなり、印字ヘッドや
プリントベースを破損することがあります。
最大印字幅は、13.2インチまたは13.6インチに設定してください。
4.1 『初期設定機能』(4-1 ページ)を参照。
付録C 自己診断機能
C-5
Page 26
C.4 トレース機能
トレース機能にする手順を以下に示します。
印刷不可状態において下段選択スイッチを押します。
ࠥ࠳ࡦޓࠠࡁ࠙
次項目または前項目スイッチを押して、「4 トレース モード」を選択し、設定スイッチ
を押します。
4 トレース モート゛
セッテイ・キーテ゛ スタート
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
C-6
Page 27
印刷スイッチを押して、印刷可能状態になると、データの受信が可能になります。
このモードでは、システム・ユニットからのコード・データをすべて16進数で印字し、その印
字仕様は145桁、12 cpi, 6 lpi(初期設定値により異なります)、高速で行われます。
このモードでは、印字確認スイッチおよび高速印刷スイッチは機能しませんが、それ以外
のスイッチは通常モードと変わりません。また、印刷不可状態で改ページ・スイッチを押す
と、プリンター・バッファー内にあるデータをすべて印字した後に改ページを行います。
取消スイッチを押すと、このモードから抜けて、初期診断テストが実行されます。
なお、このモードはすべてのインターフェース(パラレル、USB、ネットワーク)に対応可能
です。
このテストを行うには、単票用紙では横幅364 mm(B4 横)以上、連続用紙では横幅
13 インチ(330 mm )以上の用紙を使用してください。
これより幅のせまい用紙で印字テストを行うと空打ちとなり、印字ヘッドやプリン
トベースを破損することがあります。
付録C 自己診断機能
C-7
Page 28
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
C-8
Page 29
付録 D 制御コード
D.1 制御コードー覧
以下に制御コードの一覧を示します。
それぞれの制御コードについては
番号に*の付いている制御コードは、プリンターがレベルE の状態のときにのみ使用
できます。
詳しくは、
1 ヌル NUL 00
2 ベル BEL 07
3 後退 BS 08
*
4
水平タブ HT 09
5 改行 LF 0A
*
6
垂直タブ VT 0B
7 書式送り FF 0C
8 復帰 CR 0D
9 装置制御1(印刷可能) DC 1 11
10 装置制御3(印刷中断) DC 3 13
11 取り消し CAN 18
12 間隔 SP 20
13 イメージ・データ設定 ESC % 1 n1 n2 1B,25,31,n1,n2
14 イメージ・データ拡大設定 ESC % 2 n1 n2 1B,25,32,n1,n2
15 可変飛び越し ESC % 3 n1 n2 1B,25,33,n1,n2
16 可変逆飛び越し ESC % 4 n1 n2 1B,25,34,n1,n2
17 可変行送り ESC % 5 n1 n2 1B,25,35,n1,n2
18 復帰点設定 ESC % 6 n1 n2 1B,25,36,n1,n2
19 可変行戻り ESC % 8 n1 n2 1B,25,38,n1,n2
20 行送り量設定 ESC % 9 n1
21 両方向印字モード設定 ESC % B 1B,25,42
22 片方向印字モード設定 ESC % U 1B,25,55
*
23
初期化設定 ESX 01 00 00 1B,7E,01,00,00
*
24
文字ピッチの設定 ESX 02 00 01 n 1B,7E,02,00,01,n
*
25
改行ピッチの設定 ESX 03 00 01 n 1B,7E,03,00,01,n
26 ぺージ長さ設定 ESX 04 n1 n2 c1 c2 (c3) 1B,7E,04,n1,n2,c1,c2,(c3)
*
27
フォント・スタイル指定 ESX 06 00 01 n 1B,7E,06,00,01,n
D.4『データ・ストリーム作成上の考慮点』(D-29ぺージ)を参照。
機能 制御コード コード( 16進)
D.2『制御コードの概要』(D-4ページ)を参照。
n2 1B,25,39,n1,n2
付録D 制御コード
D-1
Page 30
機能 制御コード コード(16 進)
*
28
全文字印字指定 ESX 08 n1 n2 c1 c2...cn 1B,7E,08,n1,n2,c1,c2...cn
29 高速モード設定 ESX 0E 00 01 01 1B,7E,0E,00,01,01
30 高速モード解除 ESX 0E 00 01 02 1B,7E,0E,00,01,02
31 単票吸入 ESX 0E 00 01 05 1B,7E,0E,00,01,05
32 単票排出 ESX 0E 00 01 06 1B,7E,0E,00,01,06
*
33
横幅縮小文字設定 ESX 0E 00 01 07 1B,7E,0E,00,01,07
*
34
横幅縮小文字解除 ESX 0E 00 01 08 1B,7E,0E,00,01,08
35 文字拡大設定 ESX 0E 00 01 09 1B,7E,0E,00,01,09
36 文字拡大解除 ESX 0E 00 01 0A 1B,7E,0E,00,01,0A
*
37
縦書きモード設定 ESX 0E 00 01 0B 1B,7E,0E,00,01,0B
*
38
縦書きモード解除 ESX 0E 00 01 0C 1B,7E,0E,00,01,0C
*
39
上つき文字指定 ESX 0E 00 01 0D 1B,7E,0E,00,01,0D
*
40
下つき文字指定 ESX 0E 00 01 0E 1B,7E,0E,00,01,0E
*
41
下つき/上つき文字指定解除
*
42
半行逆送り ESX 0E 00 01 13 1B,7E,0E,00,01,13
*
43
半行送り ESX 0E 00 01 14 1B,7E,0E,00,01,14
ESX 0E 00 01 0F 1B,7E,0E,00,01,0F
44 3 バイト転送モード設定 ESX 0E 00 01 15 1B,7E,0E,00,01,15
45 2 バイト転送モード設定 ESX 0E 00 01 16 1B,7E,0E,00,01,16
*
46
強調印字設定 ESX 0E 00 01 17 1B,7E,0E,00,01,17
*
47
強調印字解除 ESX 0E 00 01 18 1B,7E,0E,00,01,18
*
48
二重印字設定 ESX 0E 00 01 19 1B,7E,0E,00,01,19
*
49
二重印字解除 ESX 0E 00 01 1A 1B,7E,0E,00,01,1A
50 用紙モード切り換え ESX 10 00 02 c1 c2 1B,7E,10,00,02,c1,c2
*
51
下線設定・解除 ESX 11 00 01 n 1B,7E,11,00,01,n
*
52
エミュレーション設定 ESX 12 00 01 n IB,7E,12,00,01,n
*
53
重ね打ちモード設定・解除 ESX 13 n1 n2 cl c2 c3
(c4 )
1B,7E,13,n1,n2,cl,c2,c3,
( c4)
54*罫線印刷 ESX 16 nl n2 cl...cn 1B,7E,16,n1,n2,cl,...,cn
*
55
水平タブ設定 ESX 18 n1 n2 ht1...htn 1B,7E,18,n1,n 2,ht1,...,
htn
56*垂直タブ設定 ESX 19 n1 n2 vt1...vtn 1B,7E,19,n1,n2,vt1,...,
vtn
*
左右マージンの設定 ESX 1A 00 02 1m rm 1B,7E,1A,00,02,1m,rm
57
*
58
ミシン目スキップの設定 ESX 1B 00 01 n 1B,7E,1B,00,01,n
*
59
水平方向位置移動 ESX 1C 00 02 n m 1B,7E,1C,00,02,n,m
*
60
垂直方向位置移動 ESX 1D 00 02 n m 1B,7E,1D,00,02,n,m
*
61
文字スケールの設定 ESX 20 00 03 n1 n2 02 1B,7E,20,00,03,n1,n2,02
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-2
Page 31
機能 制御コード コード(16 進)
*
62
バーコード印字形式設定 ESX 40 n1 n2 00 00 OR
c1...c14 LMG RMG
1B,7E,40,n1,n2,00,00,
OR,c1...c14,LMG,RMG
63*バーコード印字 ESX 42 n1 n2 c1...cn 1B,7E,42,n1,n2,c1...cn
以下の制御コードはできるだけ使用しないでください。
機能 制御コード コード(16 進)
64 固定長イメージ設定 FS 1C
65 3 バイト転送モード設定 ESC ( 1B,28
66 2 バイト転送モード設定 ESC ) 1B,29
67 ぺージ長さ設定 ESC F n1 n2 1B,46,n1,n2
68 高速モード設定 ESC O 1B,4F
69 高速モード解除 ESC P 1B,50
70 単票吸入 ESC S 1B,53
71 単票排出 ESC V 1B,56
72 文字拡大設定 ESC [ 1B,5B
73 文字拡大解除 ESC ] 1B,5D
付録D 制御コード
D-3
Page 32
D.2 制御コードの概要
D.2.1 用語
以下に制御コードの説明の中で使っている用語について説明します。
l
16進数はX'n'で表しています。また2進数はB'n'で表しています。
l
行ピッチとは、1行分の行送り量のことで、電源を入れたときには初期設定値に設定さ
れます。
l
ぺージ長とは、書式送り(Form Feed)時に送られる用紙の長さです。制御コードFF、ESX
04 n1 n2 c1 c2(c3)、またはESC F を参照してください。電源を入れたときに初期設定値が
設定されます。
l
ホーム位置とは、印字ヘッドが最も左端に来て止まる位置のことで、行の第1桁よりも左
にあります。
l
TOF (Top of Form)とは、ぺージの先頭行のことで、位置決めスイッチにより設定するこ
とができます。
l
イメージ・データとは、図形または文字等をコードに変換せず、直接その形を表すデー
タのことで、システム・ユニットからデータ・バイト(1バイトずつ送られるデータ)の形
で送られてきます。
l
印字されるドットの間隔は、縦方向も横方向も約0.141 mm(1/180インチ)です。
l
ESC % 1 とESC % 2 において、右マージンを超える印字データの場合、右マージン位置
までイメージ・データを受信して印字します。残りのデータを捨てるか、次行に自動改行
して印字するかは、初期設定で選択することができます。
l
ESC % 1 とESC % 2 において、オペランド(n1,n2)が規定範囲を超えると、制御コードと
それに続く(n1,n2)で指定されるバイト数のデータは無視されます。
l
ESC で始まる制御コードにおいて、ESCの後に定義されていない制御コードが続くと、
その制御コードは無視されます。
l
n n1 n2 m などの値が指定された範囲以外のものを設定した場合、その制御コードは無
視されます。
l
ESX(X'1B 7E')で始まる制御コードは拡張制御コードです。
l
印字領域拡張モードとは、最大印字幅を13.6インチ(345 mm )に設定することです。イ
メージ・データ設定などにおいては、通常の最大印字幅を13.2インチ(335 mm)としてい
ます。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-4
Page 33
D.2.2 印字開始条件
印字データは、行またはブロックごとに処理され、次の制御コードを受け取ったとき、印字
が開始されます。
l
LF
l
CR
l
FF
l
BS
l
VT
l
DC3
l
ESC % 4
l
ESC % 5
l
ESC % 6
l
ESC % 8
l
ESC S
l
ESC V
l
ESX 01 00 00
l
ESX 0E 00 01 05
l
ESX 0E 00 01 06
l
ESX 0E 00 01 13
l
ESX 0E 00 01 14
l
ESX 0E 00 01 19
l
ESX 0E 00 01 1A
l
ESX 10 00 01 n
l
ESX 1C 00 02 n m(現在の印字位置より左に移動する場合)
l
ESX 1D 00 02 n m
また、次の条件によっても印字が開始されます。
l
右マージンを超えるデータを受け取ったとき
l
行バッファーがいっぱいになったとき
付録D 制御コード
D-5
Page 34
D.3 制御コード
1. ヌル (Null):Nul(X'00')
何もしないで無視します。
2. ベル (Bell):Bel(X'07')
この制御コードを受け取るとブザーが鳴ります。
初期設定により、“ブザー停止”を選択すると、このコードを受け取っても無視されま
す。
3. 後退 (Back Space):BS(X'08')
印字位置がその時点の半角文字幅だけ左に戻ります。 文字拡大モードではその時点
の全角文字幅、縮小モードではその時点の半角文字幅の半分だけ左に戻ります。印字
位置が左端にある場合は無視されます。印字データに続く場合は印字を開始します。
ただし、横幅縮小文字設定が行われているときの半角文字幅は18 cpiになり、この制御
コードによる戻り量も18 cpiになります。
4. 水平タブ(Horizontal Tab):HT(X'09'
)
印刷位置が次のタブ位置まで右へ移動します。電源投入直後の初期値は8 桁ごとに設
定されています。タブ位置がクリアされていれば、この制御コードは無視されます。
5. 改行 (Line Feed):LF(X'0A')
印字バッファーにあるデータをすべて印字し、用紙を 1行送ります。
LF 以前にデータが無い場合は、行送りだけが行われます。
6. 垂直タブ(Vertical Tab):VT(X'0B')
印字バッファーのデータをすべて印字し、垂直タブ位置まで用紙を送ります。垂直タ
ブ位置が設定されていない場合は、LF と同じ動作をします。
7. 書式送り(Form Feed):FF(X'0C')
印字バッファーにあるデータをすべて印字し、続いて次の動作をします。
l
単票モードの場合、用紙を排出します。自動給紙機構がセットされている場合は次
の用紙を吸入します。
l
連続紙モードの場合、連続用紙を次ページのTOF まで送ります。
印刷位置がTOF にある場合、いずれの用紙モードにおいてもこの制御コードは無視さ
れます。
8. 復帰 (Carriage Return):CR(X'0D')
CR が入力されると、印字バッファーにあるデータがすべて印字され、印字位置がその
第1 桁(左マージン)に帰ります。CR が実行されるときに印字位置が第1 桁(左マージ
ン)の位置にある場合、この制御コードは無視されます。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-6
Page 35
9. 装置制御 1(Device Control 1): DC1(X'11')
プリンターを印刷可能状態にします。印刷可能状態で受信したときは無視します。
10. 装置制御 3(Device Control 3):DC3(X'13')
印字バッファーにあるデータをすべて印字した後、プリンターを印刷中断状態にしま
す。
印刷中断状態で受信したときは無視します。
11. 取り消し(Cancel):CAN(X'18')
印字バッファーにあるデータをすべて消去し、印字ヘッドをホーム位置に移動し、印
刷可能状態にします。この制御コードは、印刷中断状態においても有効です。印字途中
でCAN コードを受け取ると、印字中の行の終わりまで印字して、印字バッファーにあ
るデータをすべて消去します。次のものはCANコードによって消去されません。
l
LFによる行送り量
l
ぺージの長さ
l
TOFから数えた現在行の位置
l
片方向印字モードの設定
l
最短距離両方向印字モードの設定 l 重ね打ちモード
l
イメージ・データのn1,n2の値
l
高速印字設定
l
用紙モード
l
文字ピッチ
l
フォント・スタイル
l
上下、左右マージン
l
上つき/下つき文字指定
l
強調印字
l
二重印字
l
下線指定
l
水平、垂直タブ位置
l
縦書きモード
l
文字スケール
l
横幅縮小文字モード
l
ミシン目スキップ
12. 間隔 (Space):SP(X'20')
その時点での半角文字幅だけ飛び越します。 印字位置が右に移動します。文字拡大
モードでは、その時点での全角文字幅、縮小モードでは半角文字幅の半分だけ飛び越
します。
ただし、横幅縮小文字設定が行われているときの半角文字ピッチは18 cpiになり、この
制御コードによる飛び越しも18 cpiになります。
付録D 制御コード
D-7
Page 36
13. イメージ・データ設定:ESC % 1 n1, n2(X'1B 25 31 n1 n2')
イメージ・データの水平方向の印字ドット数を設定します。n1,n2 は、水平方向の印字
ドット列数を表し、X'n1n2' の範囲はX0001' からX'0948' です。印字領域拡張モードで
はX'n1n2' の範囲はX'0001' からX'0990' です。制御コードに続きイメージ・データを転
送します。そのデータ・バイトの順序は次のとおりです。(MSB:最上位ビット、LSB:
最下位ビット)
MSB
ᆎ
LSB
MSB
LSB
MSB
⚳
LSB
14. イメージ・データ拡大設定:ESC % 2 n1, n2(X'1B 25 32 n1 n2')
イメージ・データの倍幅印字(水平方向に2 倍)を指定します。n1,n2は、拡大する前の
イメージ・データの水平ドット列数を表し、X'n1n2'の範囲はX'
0001' からX'04A4'です。
この制御コードに続き転送されるデータ・バイト形式はESC %1 n1, n2の場合と同じで
す。印字領域拡大モードではX'n1n2'の範囲はX'0001'からX'04C8'です。
可変飛び越し:ESC % 3 n1, n2(X'1B 25 33 n1 n2')
15.
n1,n2 で指定されたドット数だけ、水平方向に飛び越します(印字位置が右へ移動しま
す)。X'n1n2' の範囲は、X'0001' からX'0948' です。印字領域拡大モードではX'n1n2' の
範囲は、X'0001' からX'0990' です。
16. 可変逆飛び越し:ESC % 4 n1, n2(X'1B 25 34 n1 n2')
n1,n2 で指定されたドット数だけ、水平方向に逆飛び越しをします(印字位置が左へ戻
ります)。印字データに続く場合は、印字を開始します。X'nln2' の範囲はX'00
X'0948' です。
逆飛び越し量が左マージンを超えている場合は、印字位置は左端まで戻ります。印字
領域拡大モードではX'n1n2' の範囲はX'0001' ~ X'0990' です。
17. 可変行送り:ESC % 5 n1, n2(X'1B 25 35 n1 n2')
n1,n2 で指定された量だけ、行送りします。印字データに続く場合は、印字を開始しま
す。X'n1n2'の範囲は、X'000' ~ X'00FF' です。
行送りされる量は、0.21 mm(1/ 120インチ)のX'n1n2'倍です。単票の場合、ボトム・マー
ジンを超すときは、用紙を排出し、残りの行送り量は捨てられます。
01' から
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-8
Page 37
18. 復帰点設定:ESC % 6 n1, n2(X'1B 25 36 n1 n2')
第一印字位置左端を基準としてX'n1n2' ドットの位置に印字位置を移動します。
印字データに続く場合は印字を開始します。X'n1n2'の範囲は、X'0001'~ X'0948'です。
この次に印字される場合のみ、この制御コードによって指定された位置から印字が始
まります。印字領域拡大モードでは、X'n1n2'の範囲は、X'0001'~ X'0990' です。
19. 可変行戻り:ESC % 8 n1, n2(X'1B 25 38 n1 n2')
0.21 mm (1/ 120 インチ)を単位として用紙を逆送りします。印字データに続く場合は印
字を開始します。
X'n1n2' の範囲はX'0001' からX'0028' です。
したがって、逆送り量の範囲は、0.21 mm(1/ 120インチ)~ 8.47 mm(1
用紙逆送りは1 ぺージ中で合計8.47 mm(1/3インチ)を超えてはなりません。
印字位置が先頭位置(TOF )に達すると止まります。
この制御コードは自動給紙機構を使用している場合、用紙づまりの原因になることが
ありますので、できる限り使用しないでください。
20. 行送り量設定:ESC % 9 n1, n2(X'1B 25 39 n1 n2')
0.21 mm(1/120インチ)を単位として、n1,n2 で行送りを設定します。X'n1n2'の範囲は、
X'0001' ~ X'003C'です。
したがって、行送り量の設定範囲は、0.21 mm(1/ 120インチ)~ 12.7 mm(60/120インチ)
です。
改行スイッチによる行送り量も変更されます。
印字行の先頭にこのコマンドを受信した場合には、その行から行送り量が変更されま
す。
印字行の途中にこのコマンドを受信した場合は、次の行から行送り量が変
/ 3インチ)です。
更されます。
21. 両方向印字モード設定:ESC % B(X'1B 25 42')
両方向印字モードを設定します。モードの切り替えは行単位で行われます。
この制御コードが印字データに含まれていると、その行およびそれ以降の行は最短距
離で両方向印字されます。
22. 片方向印字モード設定:ESC % U(X'1B 25 55')
片方向印字モードを設定します。印字方向は左から右方向のみです。この設定は行単
位で行われ、行の途中にこの制御コードが含まれていると、その行およびそれ以降の
行は片方向印字で印字されます。このコードは初期設定値の指定により無視すること
ができます。
23. 初期化設定:ESX 01 00 00 (X'1B 7E 01 00 00')
改ぺージ後、プリンターを初期設定値にリセットします。印刷業務の終了時に使用し
ます。このコマンドはDOSK2.61 以上でお使いください。
付録D 制御コード
D-9
Page 38
24. 文字ピッチの設定:ESX 02 00 01 n(X'1B 7E 02 00 01 n')
全角文字ピッチをn×1/10 cpi(文字/ インチ)に設定します。n の値は下表のいずれか
を指定してください。下表の値以外は無視されます。半角文字ピッチは全角文字ピッ
チの倍に設定されます。
n 全角文字ピッチ(cpi)
X'32' 5
X'3C' 6
X'43' 6.7
X'4B' 7.5
25. 改行ピッチの設定:ESX 03 00 01 n(X'1B 7E 03 00 01 n')
改行ピッチをn × 1/ 10 lpi(行/ インチ)に設定します。n の値は下表のいずれかを指定
してください。下表の値以外は無視されます。
n 改行ピッチ(lpi)
X'14' 2
X'1E' 3
X'28' 4
X'32' 5
X'3C' 6
X'4B' 7.5
X'50' 8
26. ぺージ長さ設定:ESX 04 n1 n2 c1 c2(c3)(X'1B 7E 04 n1 c1 c2 (c3)')
連続用紙の 1ぺージの長さを設定します(単票用紙の長さの設定はできません)。
c1を X'00'と
n1=X'00'、n2= X'03'で、c2 c3の範囲はX'0001'からX'01FF'までです。
c1をX'01'としたときc2は 1ぺージの長さを行単位で設定します。このときn1=X'00'、n2
= X'02'で c2 の範囲はX'01'からX'FF'です。このときc3は不要です。
c1をX'02'としたときc2は1ぺージの長さをインチ単位で設定します。このときn1=X'00'、
n2=X'02'でc2の範囲はX'01'からX'7F'です。このときc3は不要です。連続用紙の場合、こ
の制御コードを受け取ったときに受信中の行の左端をTOFとして設定します。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-10
したとき c2 c3は 1ぺージの長さを 1/ 6 インチ単位で設定します。このとき
Page 39
27. フォント・スタイル指定:ESX 06 00 01 n(X'1B 7E 06 00 01 n')
半角文字のフォント・スタイルを変更するために使用します。nの値は下表のいずれか
を指定してください。下表以外の値は無視されます。
n
X'00'
X'01'
X'06'
X'07'
X'08'
X'09'
X'11'
28. 全文字印字指定:ESX 08 n1 n2 c1 c2...cn(X'1B 7E 08 n1 n2 c1 c2...cn'
n1,n2 で指定されたバイト数分以降のデータを文字セットで指定された文字コードと
して受信します。
本モードの場合は、通常は制御コードとして用いられているコード(X'1B',X'1C')も文
字コードとして扱います。
ci (i = 1 、 … 、 n)は、半角のとき1バイト、全角のとき2 バイトで指定してください。
未定義コードは半角あるいは全角スペースとして出力されます( ただし、Nul(X'00' )
は無視されます)。
29. 高速モード
高速モードを設定します。
プリンターが高速モードにあるときは、この制御コードは無視されます。
䊐䉤䊮䊃 䊶 䉴䉺䉟䊦
⋭⇛ᤨ⸃㉼䋨ᦺ 12 cpi 䋩
DP 䉯䉲䉾䉪䋨10 cpi 䋩
䉣䊥䊷䊃䋨12 cpi 䋩
䉪䊷䊥䉣䋨10 cpi 䋩
ᦺ䋨12 cpi 䋩
ᦺ䋨10 cpi 䋩
OCR 㪄B 䋨12 cpi 䋩
設定:ESX 0E 00 01 01(X'1B 7E 0E 00 01 01')
ශሼ
30. 高速モード解除:ESX 0E 00 01 02(X'1B 7E 0E 00 01 02')
高速モードを解除します。
プリンターが通常速モードにあるときは、この制御コードは無視されます。
プリンターが高速印刷スイッチによって高速モードが選択されている場合は、この制
御コードは無視されます。
31. 単票吸入:ESX 0E 00 01 05(X'1B 7E 0E 00 01 05')
単票モードにおいて有効です。連続紙モードの場合、この制御コードは無視されます。
その他は制御コードFF と全く同じ機能です。「7. 書式送り」(D-6 ページ)の項を参照
してください。印字バッファーにあるデータをすべて印刷し用紙を排出します。自動
給紙機構
がセットされている場合は次の用紙を吸入します。
付録D 制御コード
D-11
Page 40
32. 単票排出:ESX 0E 00 01 06(X'1B 7E 0E 00 01 06')
プリンターに蓄えられているデータがすべて印刷され、続いて次の動作が行われます。
l
単票モードの場合、用紙を排出します。
l
連続紙モードの場合、連続用紙を次ページの先頭行位置(TOF )まで送ります。
印字位置がTOF にある場合、いずれの用紙モードでも無視されます。
33. 横幅縮小文字設定:ESX 0E 00 01 07(X'1B 7E 0E 00 01 07')
この制御コード以降の半角文字は横に縮小されて印刷されます。文字ピッチは現在設
定されている半角文字の文字ピッチにかかわりなく18 cpiになります。
34. 横幅縮小文字解除:ESX 0E 00 01 08(X'1B 7E 0E 00 01 08')
制御コード ES X 0E 00
01 07 による横幅縮小文字設定を解除します。この制御コード
により半角文字の文字ピッチは元の文字ピッチに戻ります。
35. 文字拡大設定:ESX 0E 00 01 09(X'1B 7E 0E 00 01 09')
この制御コード以降に印字される文字は、横幅が2 倍になります。
36. 文字拡大解除:ESX 0E 00 01 0A(X'1B 7E 0E 00 01 0A')
設定された文字拡大コードを解除します。
37. 縦書きモード設定:ESX 0E 00 01 0B(X'1B 7E 0E 00 01 0B')
この制御コードを受け取った直後からすべての文字を縦書きにします。
38. 縦書きモード解除:ESX 0E 00 01 0C(X'1B 7E 0E 00 01 0C')
この制御コードを受け取った直後からすべての文字を横書きに戻します。
39. 上つき文字指定:ESX 0E 00 01 0D(X'1B
この制御コードを受け取った直後からの半角文字は、上つき
7E 0E 00 01 0D')
/ 下つき文字指定解除を
受け取るか、下つき文字指定を受け取るまで上つき文字で印刷されます。
40. 下つき文字指定:ESX 0E 00 01 0E(X'1B 7E 0E 00 01 0E')
この制御コードを受け取った直後からの半角文字は、上つき/ 下つき文字指定解除を
受け取るか、上つき文字指定を受け取るまで下つき文字で印刷されます。
41. 上つき/ 下つき文字指定解除:ESX 0E 00 01 0F(X'1B 7E 0E 00 01 0F')
この制御コードを受け取った直後から、上つき/下つき文字指定は解除されます。
42. 半行逆送り:ESX 0E 00 01 13(X'1B 7E 0E 00 01 13')
印字バッファーのデータをすべて印字し、半行分用紙を逆送りします。
印字位置が先頭位置(TOF )に達すると無視
されます。この制御コードは自動給紙機構
を使用している場合は、用紙づまりの原因になることがありますので、できる限り使用
しないでください。用紙の逆送りは1 ぺージの中で合計8.47 mm(1/3インチ)を超えて
はなりません。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-12
Page 41
43. 半行送り:ESX 0E 00 01 14(X'1B 7E 0E 00 01 14')
印字バッファーのデータをすべて印字し、半行分用紙を送ります。印字位置がボトム・
マージンに達すると改ぺージが行われます。
44. 3バイト転送モード設定:ESX 0E 00 01 15(X'1B 7E 0E 00 01 15')
3 バイト転送モードを設定します。
電源スイッチを入れたときに省略時のモードとして、このモードが設定されます。転
送されるデータ・バイトは次のとおりです(MSB:最上位ビット、LSB:最下位ビット)。
MSB
ᆎ
LSB
MSB
LSB
MSB
⚳
LSB
45. 2バイト転送モード設定:ESX 0E 00 01 16(X'1B 7E 0E 00 01 16')
2 バイト転送モードを設定します。 電源スイッチを入れたときに省略時のモードとし
て3 バイト転送モードが設定されます。
転送されるデータ・バイトは次のとおりです(MSB:
最上位ビット、LSB:最下位ビッ
ト)。
MSB
ᆎ
LSB
MSB
⚳
LSB
46. 強調印字設定:ESX 0E 00 01 17(X'1B 7E 0E 00 01 17')
この制御コードを受け取った直後から、すべての文字を強調して(横方向に1 ドット分
ずらして重ねる)印字します。
47. 強調印字解除:ESX 0E 00 01 18(X'1B 7E 0E 00 01 18')
この制御コードにより強調印字モードが解除されます。
48. 二重印字設定:ESX 0E 00 01 19(X'1B 7E 0E 00 01 19')
この制御コードを受け取ると印字バッファーにあるデータをすべて印字し、その後す
べての文字とイメージを二重に印字します。
付録D 制御コード
D-13
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49. 二重印字解除:ESX 0E 00 01 1A(X'1B 7E 0E 00 01 1A')
この制御コードを受け取ると、印字バッファーにあるデータをすべて印字し、二重印
字モードが解除されます。
50. 用紙モード切り替え:ESX 10 00 02 c1 c2(X'1B 7E 10 00 02 c1 c2')
この制御コードは以下に示す用紙モードへの切り替えをします。
印字データに続く場合は、印字を終了した後に用紙モードを切り替えます。
c1=x'01'、c2=x'01'の場合:連続紙モード(フロントトラクター)
c1=x'01'、c2=x'02'の場合:連続紙モード(リアトラクター)
c1=x'02'、c2=x'00'の場合:単票モード
になります。
連続紙モードから単票モードに切り替える際は、あらかじめ出力し終えた連続用紙の
ペー
ジを切り取っておいてください。
すでに指定の用紙モードが設定されている場合は無視されます。
51. 下線設定・解除:ESX 11 00 01 n(X'1B 7E 11 00 01 n')
この制御コードにより、下線設定、解除を行います。
設定、解除はn により次のように指定することができます。
n= B'0000 00n1n0'
n0 1 :下線開始
0 :下線終了
n1 1 :ブランクをスキップします。
0 :ブランクをスキップしません。
この制御コードにより印刷できる下線の数は 1行当たり最大256本です。
52. エミュレーション設定:ESX 12 00 01 n(X'1B 7E 12 00 01 n')
この制御コードにより、プリンターを直接制御するための命令セットである制御コマ
ンドを切り替えます。
n エミュレーション
X'11' 5577
X'20' ESC/ P
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-14
Page 43
53. 重ね打ちモード設定・解除:ESX 13 n1 n2 c1 c2 c3(c4)(X'1B 7E 13 n1 n2 c1 c2
c3(c4)')
重ね打ちをする半角文字または全角文字を指定します。この制御コードにより指定さ
れた半角文字または全角文字が、これ以後の文字に重ね打ちされます。解除が指定さ
れる(c1 のビット0 が0 になる)か新たに重ね打ち設定が行われた場合は、以前に指定さ
れた文字の重ね打ちは終了します。
n1 n2 c1 c2 c3 (c4 )の指定の方法は以下のとおりです。
半角文字の場合
n1 = X'00'、n2 = X'03'
c1:重ね打ちフラグ
ビット 0
1:重ね打ちモード設定
0:重ね打ちモード解除
ビット 1
1:スペース文字には重ねて打たない
0:スペース文字にも重ねて打つ
ビット2 ~ 7
定義されていません。これらのビットは無視されます。
c2:未定義のバイトです。c2
は無視されます。
c3:DOS の内部1 バイト・コードを指定します。
c4 は指定しないでください。
全角文字の場合
nl = X'00'、n2 = X'04'
c1:半角文字の場合と同様
c2:半角文字の場合と同様
c3:DOS 内部2バイト・コードの上位1バイトを指定します。
c4:DOS 内部2バイト・コードの下位1バイトを指定します。
重ね打ちモード解除の制御コードは以下のようになります。
X'1B 7E 13 00 01 00'
重ね打ち文字はフォント・スタイル指定、横幅縮小文字指定、または上つき/ 下つき文
字指定が行われると、その指定に従い変更されます。
付録D 制御コード
D-15
Page 44
54. 罫線印刷:ESX 16 n1 n2 c0 c1 … cn(X'1B 7E 16 n1 n2 c0 c1…cn')
1 行分の縦横の罫線を指定します。
その行の印字データを送る前にこの制御コードを送ってください。
パラメーターの指定は次のとおりです。
n1,n2 : c0 ~ cn のバイト数
c0 :1 を指定してください。
c1...cn :罫線情報を半角単位で次のように指定します。
76543210
❑⟌✢
ᮮ⟌✢
䊎䉾䊃 7 䊎䉾䊃 6 䊎䉾䊃 5 䊎䉾䊃 4
䊎䉾䊃 3 䊎䉾䊃 2 䊎䉾䊃 1 䊎䉾䊃 0
0 0 0 0 ⟌✢䈭䈚
0 0 0 1 ታ✢
0 0 1 0 ᄥ䈇ታ✢
0 0 1 1 ὐ✢
右マージンを超えて送られた罫線は無視されます。罫線は文字ではありませんので文
字飾に影響されませんが、二重印字が設定されているときは二重に印字されます。二
重印字は行の途中ですぐに設定/解除されるので、注意が必要です。
55. 水平タブ設定:ESX 18 n1 n2 ht1 ht2...htn(X'1B 7E 18 n1 n2 ht1 ht2...ht
n')
水平タブ位置を設定します。n1 n2で水平タブの個数を示し、ht1、ht2...htn(各1バイト)
でタブ位置を半角文字単位の桁数で指定します。タブ位置は昇順に指定し、昇順がく
ずれた場合はくずれる前までのタブ位置が設定されます。タブ位置は現在の文字ピッ
チで設定されます。
設定できる最大のタブは28個までです。28個を超えて設定した場合は、水平タブ設定
は無視されます。
n1n2 =X'0001' 、 ht1 = X'00' の場合は、初期設定値のタブ位置(9 桁目から 8 桁ごと)に
セットされます。また、n1n2=0の場合水平タブはクリアされます。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-16
Page 45
56. 垂直タブ設定:ESX 19 n1 n2 vt1 vt2 … vtn(X'1B 7E 19 n1 n2 vt1 vt2 … vtn')
垂直タブ位置を設定します。n1n2で垂直タブの個数を示し、vt1、vt2…vtn(各1バイト)
でタブ位置を行単位で指定します。タブ位置は昇順に指定し、昇順がくずれた場合は、
くずれる前までのタブ位置が設定されます。タブ位置は現在の行ピッチで設定されま
す。
設定できる最大のタブは64個までです。64個を超えて設定した場合は垂直タブ設定が
無視されます。
n1n2 =0 のとき垂直タブはクリアされます。単票を使用した場合、実際の単票の長さを
超える位置に垂直タブを使用すると、フォーマットがくずれる場合があります。垂直タ
ブ設定は実際に使用する単票の長さに収めてください。
57. 左右マージンの設定:ESX 1A 00 02 lm rm(X'1B 7E 1A
lm 、rm は1 バイトではそれぞれ左マージン、右マージンの位置を印刷可能領域の最左
端からの半角文字単位の桁数で指定します。
右マージンと左マージンの間が12.7 mm(0.5 インチ/90ドット列)よりも少ない指定が
行われた場合、rm の指定が右端(8 インチ、13.2インチまたは13.6インチ)を超えた場
合、およびlm を0 またはrmを0 に指定した場合は無視されます。
58. ミシン目スキップの設定:ESX 1B 00 01 n(X'1B 7E 1B 00 01 n')
この制御コードはページの最終行から次ページの先頭行(TOF )までn(1 バイト)で指
定された行数だけスキップして印字位置を動かす機能を設定します。n = 0 の場合お
よびぺージ長設定コマンド、初期化設定のコマンドを受信すると、ミシン目スキップは
初期設定時の状態に戻ります。
ミシン目スキップを指定した行数とページ長
場合は無視されます。初期設定機能においてミシン目スキップを指定すると12.7 mm
(0.5インチ)にスキップ量が設定されます。
この制御コードで指定されたスキップ数がミシン目位置から TO F までの長さより小
さいとミシン目上に印刷されるので注意してください。
の差が12.7 mm(0.5 インチ)よりも少ない
00 02 lm rm')
付録D 制御コード
D-17
Page 46
59. 水平方向位置移動:ESX 1C 00 02 n m(X'1B 7E 1C 00 02 n m')
水平方向に現在の半角文字ピッチに応じて半角文字単位で位置を移動します。 横幅
縮小文字設定が行われているときは18 cpiで移動します。
設定できるn、mの値は以下の通りです。
n =00 : 左マージンからの絶対位置移動
[右マージンを超える量をセットすると無視する]
n =01 : 現在位置からの相対位置移動(右方向)
[右マージンを超える量をセットすると次の行に打つ]
n =02 : 現在位置からの相対位置移動(左方向)
[左マージンを超える量をセットすると左端で止まる]
l
nに 00、 01、 02以外の数値を設定するとこの制御コードは無視されます。
mは移動する文字数を設定してください。
l
この制御コードによる移動は文字の拡大/縮小の影響は受けません。
60. 垂直方向位置移動:ESX 1D 00 02 n m(X'1B 7E 1D 00 02 n m')
印字バッファーにあるデータをすべて印字し、垂直方向に現在の行ピッチに応じて行
単位で位置を移動します。各バイトで設定できるn 、mの値は以下の通りです。
n= 01:現在位置からの相対位置移動(下方向)
nに 01以外の数値を設定するとこの制御コードは無視されます。mは移動する行数を
設定してください。
61. 文字スケールの設定:ESX 20 00 03 n1 n2 02(X'1B 7E 20 00 03 n1 n2 02')
以後の文字の大きさを、n1,n2 の値に応じて変化させます。設定できるn1,n2の値は以
下の通りです。
n1 n2 文字の大きさ(横×縦)
X'08' X'08' 1/ 2×1/ 2
X'10' X'10' 1×1
X'10' X'20' 1×2
X'20' X'10' 2× 1
X'20' X'20' 2× 2
X'30' X'30' 3×3
X'40' X'40' 4× 4
X'50' X'50' 5×5
X'60' X'60' 6× 6
X'70' X'70' 7× 7
X'80' X'80' 8×8
X'FF' X'FF' 16×16
上記以外の値を指定した場合は、この制御コードは無視されます。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-18
Page 47
62. バーコード印字形式設定:ESX 40 n1 n2 00 00 OR BC MD NBW NSW WBW WSW
CGP HT LMG RMG
(X'1B 7E 40 n1 n2 00 00 OR BC MD NBW NSW WBW WSW CGP HT LMG RMG')
この制御コードは、 バーコードの印字形式を設定するコードです。 各々のパラメー
ターの説明は以下の通りです(以下の各幅および高さは、1/ 1440 インチ単位で指定さ
れます)。
n1 n2: 以下に続くパラメーターの数を指定します。本プリンターではX'00 06' または
X'00 16' を指定してください。
OR(2バイト):バーコードの回転(時計回り)角度を指定します。
X'0000' :0度
X'2D00' :90度
X'5A00' :180度
X'8700' :270度
BC(1 バイト):バーコード・
X'01' : CODE39
X'08' : JAN短縮
X'09' :JAN標準
X'0A' : INDUSTRIAL 2 OF 5(IDF)
X'0C' :INTERLEAVED 2 OF 5(ITF)
X'0D' : NW-7
X'11' : CODE128
X'1B' :カスタマ・バーコード(郵便住所バーコード)
X'20' :QR CODE
上記以外 :コマンド全体を無視します。
MD(1 バイト):チェック・キャラクター印刷の有無を選択します。
CODE39
X'01':チェック・キャラクター無しに印字
X'02':チェック・キャラクターを生成し、バーコードと共に印字
JAN 短縮
X'00':チェック・キャラクターを生成し、バーコードと共に印字
X'01':チェック・キャラクター無しに印字
JAN 標準
X'00':チェック・キャラクターを生成し、バーコードと共に印字
X'01':チェック・キャラクター
INDUSTRIAL 2 OF 5(IDF)
X'01':チェック・キャラクター無しに印字
X'02':チェック・キャラクターを生成し、バーコードと共に印字
INTERLEAVED 2 OF 5(IDF)
X'01':チェック・キャラクター無しに印字
X'02':チェック・キャラクターを生成し、バーコードと共に印字
タイプを指定します。
無しに印字
付録D 制御コード
D-19
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NW-7
X'01':チェック・キャラクター無しに印字
X'02':チェック・キャラクターを生成し、バーコードと共に印字
CODE128,カスタマ・バーコード
X'00': スタート・キャラクター,チェックサム・キャラクター,ストップ・キャラク
ターを生成し、バーコードと共に印字
QR CODE
X'31':モデル1で印刷
X'32':モデル2で印刷
NBW(2バイト):細いバーの幅を設定します。
QR CODE では、モジュールの大きさを指定します。
NSW(2バイト):細いスペースの幅を指定します。
WBW(2バイト):太いバーの幅を設定します。
JAN短縮、 JAN標準、CODE128、カスタマ・バーコードでは本パラメータは無視され
ます。
WSW(2バイト):太いスペースの幅を設定します。
JAN短縮、 JAN標準、CODE128、カスタマ・バー
ます。
コードでは本パラメータは無視され
CGP(2バイト):文字間の幅を設定します。
CODE39、NW-7 以外では本パラメータは無視されます。
1/ 180インチで割りきれない値を指定されたときは端数を切り捨てとなります。ただ
し、切り捨て0になる場合はその最小値に設定されます。各々の幅の最小値およびデ
フォルト値は以下の通りです。
カスタマ・バーコードの場合
最小値 : NBW 16/ 1440インチ
NSW 32/ 1440インチ
デフォルト値 : NBW 32/ 1440インチ
NSW
CODE128の場合
最小値 : 8 / 1440 インチ(1ドット幅)
NBW 8/ 1440インチ
NSW 32/ 1440インチ
QR CODEの場合
最小値 : 8 / 1440 インチ(1ドット幅)
NBW 24/ 1440インチ
40/ 1440 インチ
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-20
Page 49
その他の場合
最小値 : 8/ 1440インチ(1ドット幅)
デフォルト値 : NBW 16/1440インチ
NSW 16/1440インチ
WBW 56/ 1440インチ
WSW 56/ 1440インチ
CGP 32/ 1440インチ
HT(2バイト):バーコードの高さを指定します。
ここで指定した高さには、HRI の部分は含まれません(JAN を除く)。JAN の場合に
はHRI の印字指定がスペース・エリアとして高さに含まれるものとします。バーコー
ド全体の高さが現在のページ長を超える部分は印刷されません。また、最小値以下
の値を指定したとき最小値に設定されます。カスタマ・バーコードの場合には、ロン
グバーの長さを指定します。QR CODEでは無視されます。以下に各規格の最小値と
デフォルト値を記します。
規格 最小値
JAN短縮 X'138'(39ドット)
JAN標準 X'138'(39ドット)
CODE39 X'008'(1ドット)
IDF X'008'(1ドット)
ITF X'008'(1ドット)
NW-7 X'008'(1ドット)
CODE128 X'008'(1ドット)
カスタマ・バーコード X'090'(18ドット)
デフォルト値:X'00 00'のとき以下のデフォルト値に設定されます。
規格 デフォルト値
JAN短縮 バーコードの全幅の81.3%
JAN標準 バーコードの全幅の75.0%
CODE39 バーコードの全幅の15.0%
IDF バーコードの全幅の15.0%
ITF バーコードの全幅の15.0%
NW-7 バーコードの全幅の15.0%
CODE128 バーコードの全幅の15.0%
カスタマ・バーコード ロングバーの長さ:X'00C0'
(24ドット)
付録D 制御コード
D-21
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カスタマ・バーコードの場合、以下の 4 種類の値が指定可能となります。
8ポイント :X'0A0'(20ドット)
9ポイント :X'0B0'(22ドット)
10ポイント :X'0C0'(24ドット)
11.5ポイント :X'0E0'(28ドット)
LMG(2バイト):レフトマージンの幅を指定します。
X'0000'~ X'7FFF'の範囲で指定可能。
RMG(2バイト):ライトマージンの幅を指定します。
X'0000'~ X'7FFF'の範囲で指定可能。
指定可能範囲以外の値が指定された場合は、コマンド全体が無視されます。
バーコード寸法(JAN 標準)
ὐ
LMG
HRI 䋺㜞䈘䋽24 䊄䉾䊃䇮䉲䊮䊗䊦䈫 HRI 䈱㑆㓒䋽0 䊄䉾䊃
バーコード寸法(JAN 短縮)
ὐ
LMG
HRI 䋺㜞䈘䋽24 䊄䉾䊃䇮䉲䊮䊗䊦䈫 HRI 䈱㑆㓒䋽0 䊄䉾䊃
䉲䊮䊗䊦
䉲䊮䊗䊦
RMG
HT
RMG
Long
Element
HT
Short
Element
12 䊄䉾䊃
Long
Element
Short
Element
12 䊄䉾䊃
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-22
Page 51
バーコード寸法(カスタマ・バーコード)
ὐ ὐ
LMG LMG
バーコード寸法(JANとカスタマ・バーコード以外)
ὐ
HT
䉲䊮䊗䊦
HRI 䋺㜞䈘䋽24 䊄䉾䊃䇮䉲䊮䊗䊦䈫 HRI 䈱㑆㓒䋽 10 䊄䉾䊃
Long
Long
Bar
Bar
Semilong
Semilong
Bar
Bar
付録D 制御コード
D-23
Page 52
63. バーコード印字:ESX 42 n1 n2 XOF YOF FG d1.....dn(X'1B 7E 42 n1 n2 XOF YOF
FG d1.....dn')
この制御コードによりバーコード印字形式設定にて設定されたバーコードを印字し
ます。
各パラメーターの詳細を以下に記します。
n1, n2(2バイト): 以下に続くパラメーターの数を指定します。設定範囲は、
X'00 06' ≦ n1n2 ≦最大値
です。
JAN 短縮
nln2 = X'00 0C' またはX'00 0D'(XOF:2,YOF:2,FG:1,
DATA:7or8)
JAN 標準
n1n2 = X'0011' またはX'0012'(YOF:2,YOF: 2,FG:1,
DATA:12or13)
NW-7
X'00 08' ≦ n1n2 ≦ X'0032
CODE128
X'00 08' ≦ n1n2 ≦ X'0032'
カスタマ・バーコード
X'00 0D' ≦ n1n2 ≦ X'00 1A'
QR CODE
X'00 0A' ≦ n1n2 ≦ X'0800'
その他
X'00 06' ≦ n1n2 ≦ X'0032'(50)
'(50)
各規格において、最小値より小さい値が指定された場合、制御
XOF(2バイト): 現在の印字位置からバーコード左端の上端までのX方向オフ
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-24
コード全体が無視されます。また、最大長を超えたデータ長を
指定すると、制御コード全体が無視されます。
セットを1/ 1440 インチ単位で指定します。指定可能範囲は、
X'B380' ≦ XOF ≦ X'4C 80'(2448ドット)
です。
範囲外の値が指定された場合、制御コード全体が無視されます。
また、印字範囲の左右端(左右マージン)を超える場合も全体が
無視されます。
Page 53
YOF (2 バイト): 現在の印字位置からバーコード左端上端までのY 方向オフ
セットを1/ 1440インチ単位で指定します。指定可能範囲は、
X'00 00'-X'00 EF'(29ドット)
です。
範囲外の値が指定された場合、制御コード全体が無視されます。
印字範囲の下端(ボトム・マージン)を超える場合は、超える部
分が捨てられます。
TOF(Top Of Form)位置を超えて指定された場合はコマンド全
体が無視されます。
䈱ශሼ⟎
TOL
TOC
TOL
YOB
XOF
ᡷⴕ
ᢥሼ䊏䉾䉼
TOL
ᡷⴕ
付録D 制御コード
D-25
Page 54
FG(1バイト): バーコード印字時のオプションをビット単位で指定します。
カスタマ・バーコードでは本パラメータは無視されます。
765432 10
Bit 3㪄 0: ⚂䉂
Bit 4: CODE39 䈪䈱㵰䋪㵱䇮 NW㪄 7 䈪䈱㵰 A㵱ශሼᜰቯ
䋨 CODE39㪆 NW㪄 7䇭એᄖ䈲ήല䋩
0䇭 Start㪆 Stop Code 䉕ශሼ䈚䈭䈇
1䇭 Start㪆 Stop Code 䉕ශሼ䈜䉎
Bit 6㪄 5: HRI䋨 Human Readable Information䋩ශሼᜰቯ
00 = Default䋨ㇱ䋩
01 = ㇱ
10 = ⚂䉂
Bit 7: HRI䋨 Human Readable Information䋩ශሼᜰቯ
0 = ශሼ䈅䉍
1 = ශሼ䈭䈚
DATA (n1n2-5バイト): バーコード・データを指定します。規格にて指定されてい
る最大数を超える場合、すべてのデータを無視します。ま
た、左右の印字領域を超えて印字するデータが送られた
場合もすべてのデータが読み捨てられます。データが固
定長のバーコード(JAN 短縮、JAN 標準)の場合、固定長
を超えたデータを受信するとすべてデータが読み捨てら
れます。また、文字セットに関しても同様に下記掲載セッ
ト以外は全体が読み捨てられます。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-26
Page 55
データ規格
規格 構成
CODE39 データ文字 1 45 数字(0-9)
JAN短縮 データ文字 7 8 数字(0-9)
JAN標準 データ文字 12 13 数字(0-9)
IDF 2 of 5 データ文字 1 45 数字(0-9)
ITF 2 of 5 データ文字 1 45 数字(0-9)
NW-7 スタート・コード
データ文字
ストップ・コード
CODE128 スタート・コード
データ文字
カスタマ・
バーコード
QR CODE 誤り訂正レベル
ステータス・コード
データ文字
ストップ・コード
マスク番号
データ入力モード
区切り記号
データ文字
最小長 最大長
英文(A-Z )
記号(-.SP $/+%)
3 45 数字(0-9 )
記号(-$:/+)
Start, Stop Code(A-D. a-d)
3 45 スタートコード(>7,> 6,> 5)
データCode-A(X'00'-X'5F')
データCode-B(X'20'-X'7F')
データCode-C(数字:00-99)
7 20 数字(0-9 )
英文(A-Z )
記号(-)
5 2048 誤り訂正 英字(H,Q,M,L)
マスク番号 数字(0-7,8)
データ入力モード 英字(A,M )
区切り記号 記号(,)
データ(X'00'-'FF',シフトJIS漢字)
文字セット
その他の規制
1. 罫線印刷同様、行の先頭で指定してください。行の途中で指定すると制御コード全
体を無視します。
2. この制御コードによって現在の印刷位置は移動しません。
3. この制御コードは印字開始条件ではありません。バーコードは縦送りの制御コード
を受信したとき、および印字開始条件コードを受けた時点で印字されます。
4. ボトム・マージンを超える分のバーコードは、印字されずに捨てられます。
5. バーコード印字中(バーコードの高さの間)は、逆方向の用紙送り制御コードは無視
されます。
6. INTERLEAVED 2 OF 5 でチェックディジット自動追加選択をした場合は、データ数
は必ず奇数にして下さい。
7. NW -7 とCODE39ではスタート/ ストップ・コードを自動付加しない時に、データの
先頭と最後にスタート/ストップ・コードを含まない場合、正常に読みとれません。
8.
バーコード及びQR CODEは文字のドット構成上読み取りの悪い場合がありますの
で、事前に十分なテストを行い、問題が起きないことを確認してください。
付録D 制御コード
D-27
Page 56
64. 固定長イメージ設定:FS(X'1C')
この制御コードはESC % 1 n1, n2 またはESC% 2 n1, n2 の代わりに使いますが、イメー
ジ・データを印刷する場合はできるだけESC % 1 またはESC % 2 を使用してください。
この制御コードを使用する前に、すでにESC% 1またはESC % 2 で有効なn1,n2 が指定
されている必要があり、このときに参照されるn1,n2の値は最も新しく指定されたn1,n2
の値です。この制御コードに続いて送られるデータ・バイト数はすでに指定されてい
るn1,n2 の値と矛盾しないようにしてください。
65. 3バイト転送モード設定:ESC ( (X'1B 28')
ESX 0E 00 01 15 (X'1B 7E 0E 00 01 15')と同じです。
できるだけESX 0E 00 01 15 を使
66. 2バイト転送モード設定:ESC ) (X'1B 29')
ESX 0E 00 01 16 (X'1B 7E 0E 00 01 16')と同じです。
できるだけESX 0E 00 01 16 を使用してください。
67. ぺージ長さ設定:ESC F n1, n2(X'1B 46 n1 n2')
ESX 04 00 03 00 n1 n2 (X'1B 7E 04 00 03 00 n1 n2')と同じです。
できるだけESX 04 00 03 00 n1 n2 を使用してください。
68. 高速モード設定:ESC O(X'1B 4F')
ESX 0E 00 01 01 (X'1B 7E 0E 00 01 01')と同じです。
できるだけESX 0E 00 01 01 を使用してください。
用してください。
69. 高速モード解除:ESC P(X'1B 50')
ESX 0E 00 01 02 (X'1B 7E 0E
できるだけESX 0E 00 01 02 を使用してください。
70. 単票吸入:ESC S(X'1B 53')
ESX 0E 00 01 05 (X'1B 7E 0E 00 01 05')と同じです。
できるだけESX 0E 00 01 05 を使用してください。
71. 単票排出:ESC V(X'1B 56')
ESX 0E 00 01 06 (X'1B 7E 0E 00 01 06')と同じです。
できるだけESX 0E 00 01 06 を使用してください。
72. 文字拡大設定:ESC [ (X'1B 5B')
ESX 0E 00 01 09 (X'1B 7E 0E 00 01 09')と同じです。
できるだけESX 0E 00 01 09 を使用してください。
73. 文字拡大解除:ESC ] (X'1B 5D')
ESX 0E 00 01 0A (X'1B 7E 0E 0
できるだけESX 0E 00 01 0Aを使用してください。
00 01 02')と同じです。
0 01 0A')と同じです。
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D-28
Page 57
D.4 データ・ストリーム作成上の考慮点
印刷業務のためのプログラム作成の上で以下のことに考慮してください。
l
レベル E プリンターについて
l
印刷業務でのプリンターの初期化
l
プリンターの初期設定値
l
文字の配置
l
行ピッチと実際の改行幅の違い
l
書式設定
l
フォント・スタイルの指定
l
文字装飾の組み合わせ
l
右マージンを超えるデータの取り扱い
l
レベルE 機能解除時の注意
以下に各項目の説明をします。説明の中で文字装飾とは、拡大、縮小、強調、重ね打ち、二重
打ち、下線設定印字を指します。
D.4.1 レベルE プリンター
D.1 『制御コード一覧』(D-1 ぺージ)に示す制御コードをすべて使用でき、またD.5『文字セッ
ト』(D-38ぺージ)に示す日本語DOS 文字セットを内蔵しているプリンターをレベルE プリ
ンターと呼びます。
出荷時には、このプリンターはレベルE の状態になって
いて、通常そのまま使用できます。
また、 このプリンターを接続したシステムですでに使用しているソフトウェアがレベルE
プリンターに対応していない場合、レベルE 機能を解除して使用することもできます。
1. レベルE 機能の解除の方法については、 4.3『初期設定値の変更方法』(4-22
ぺージ)を参照。
2. レベルE 機能を解除した場合、D.1『制御コードー覧』(D-1 ぺージ)の表中で、*印
の付いている制御コードは使用できなくなります。詳しくは、
置』(D-31 ぺージ)およびD.4.5『行ピッチと実際の改行幅の違い』(D-34 ぺージ)
を参照。
3. IBM オペレーティング・システム/2 を使用する場合は、レベル E のまま使用してく
ださい。
D.4.4 『文字の配
付録D 制御コード
D-29
Page 58
D.4.2 印刷業務でのプリンターの初期化
印刷業務において、文字ピッチ、行ピッチ、または文字装飾のモードを初期化することをお
勧めします。具体的には次のような手順で印刷業務の前後にプリンターの初期化をします。
制御コード 意味
X' 1B 7E 01 00 00' プリンターの初期化
X' 1B 7E 02 00 01 n' 文字ピッチの設定
X' 1B 7E 03 00 01 n' 行ピッチの設定
: 印刷業務
X' 1B 7E 01 00 00' プリンターの初期化
D.4.3 プリンターの初期値
プリンターの電源投入時、 印字テスト終了時およびプリンターが初期化設定制御コード
(X'1B 7E 01 00 00')を受け取った後の初期設定値は下表のとおりです。
パラメーター 初期値
ページ長 初期設定モードで設定
文字ピッチ(cpi ) 全角(5 cpi )半角(10 cpi )
改行幅(lpi ) 初期設定モードで指定
左右マージン 左マージン、1桁目
右マージン、初期設定モードで8 インチ、13.2インチ、ま
たは13.6インチを指定
水平タブ 9 桁目から8桁ごと
垂直タブ 毎行
フォント・スタイル 明朝12 cpi
ミシン目スキップ 初期設定モードで設定
イメージ転送モード 3 バイト転送モード
用紙モード 初期設定モードで設定
印字速度 初期設定モードで設定
片方向印字有効/ 無効 初期設定モードで設定
その他設定 / 解除の組み
合わせで使用するモード
解除の状態
用紙モードは、初期化設定制御コード(X'1B7E010000')を受け取っても変わりません。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-30
Page 59
D.4.4 文字の配置
文字の位置は文字ピッチと行ピッチの設定により決定される領域内の中央に配置されま
す。(下図参照)
❑ᣇะ䈱ᄩឥ䈋
䋨䊧䊔䊦 E 䈱႐ว䋩
ᮮᣇะ䈱ᄩឥ䈋
行ピッチ設定時の考慮点
上記の機能のため、行ピッチを設定する制御コード
l
ESC % 9 n1 n2
l
ESX 03 00 01 n
を使用する場合は、以下のことを考慮してください。
レベルE プリンターとして使用する場合、行の最初の文字コードまたはイメージ・データを
受信した時点で、設定されている行ピッチを基にして行の上端と下端を決定します。
次に、その範囲の中央に文字が配置されるように、縦方向の印字位置を移動します。
下図を参照してください。
㸠⒖േ೨䈱ශሼ⟎䋨ⴕ䈱┵䋩
㸠⒖േᓟ䈱ශሼ⟎
⸳ቯ䈚䈢
ⴕ䊏䉾䉼
ශሼ䊂䊷䉺
㸠ⴕ䈱┵
縦方向の印字位置の移動後は、同一行中で行ピッチの変更はできません。行の途中で設定
された行ピッチは、次の行から有効になります。
付録D 制御コード
D-31
Page 60
ただし、以下の制御コードは、現在行の行ピッチにかかわりなく、直前に設定された行ピッ
チを使用します。
l
ESX 04 n1 n2 c1 c2 (c3 )
(cl-1 の場合)
l
ESX 19 n1 n2 vt1 vt2...vtn
l
ESX 1B 00 01 n
文字の拡大、縮小が行われた場合の位置は、縦方向については縦横1 倍のときの文字の位
置を基準として上揃えになります。行ピッチは、縦2 倍または縦横1/ 2 倍を指定しても変わ
りません。したがって縦2 倍指定の行については、改行を2 回行うか行ピッチを十分大きく
してください。
縦2 倍以上の文字の印字途中にある行に、文字スケールの設定コマンドを指定した場
合は、縦1 倍として解釈される場合があります。
❑ᮮ㧝
ⴕ 1
ⴕ 2
❑ᮮ
1 㪆2
ᮮ㧞
❑ᮮ 1
❑㧞
❑ᮮ㧞
❑ᮮ 2
ߚߡࠃߎ㧝㧛㧞
ឥ䈋ၮḰ✢
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-32
Page 61
また横方向については次の図のようになります。
ⴕ 1
❑ᮮ
1 㪆2
❑ 2
❑ᮮ 1
❑ᮮ
1 㪆2
ⴕ 2
ⴕ 3
ⴕ 4
❑ᮮ 1
❑ᮮ 2
ᮮ 2
❑ᮮ 1
下つき、上つきモードでは横方向には半角の文字と同じ幅で、縦方向にはそれぞれ上揃え、
下揃えとなります。
下図を参照してください。
ઃ䈐ᢥሼ
2+Y2=Z2
䋺X
ઃ䈐
ᢥሼ
ઃ䈐
ᢥሼ
ઃ䈐ᢥሼ
䋺H
2O
ઃ䈐ᢥሼၮḰ✢
ઃ䈐ᢥሼၮḰ✢
付録 D 制御コード
D-33
Page 62
D.4.5 行ピッチと実際の改行幅の違い
行ピッチを変更する場合、レベルE プリンターにおいては行ピッチと実際の改行幅との違
いに注意してください。レベルE プリンターにおいての改行幅は、現在および次の行の行
ピッチから決まります。したがって、現在行の行ピッチと改行幅は必ずしも一致しません。
例)以下のデータを受信したとします。
ESC %9 00 14 䋨ⴕ䊏䉾䉼䉕 20 㪆120 䉟䊮䉼䈮⸳ቯ
ශሼ䊂䊷䉺 1
ESC %9 00 28 䋨ⴕ䊏䉾䉼䉕 40 㪆120 䉟䊮䉼䈮⸳ቯ
ශሼ䊂䊷䉺 1
印字結果は、下図のようになります。
ᓳᏫ ᡷⴕ
ᓳᏫ ᡷⴕ
ⴕ䊏䉾䉼
20 㪆120
䉟䊮䉼
ⴕ䊏䉾䉼
40 㪆120
䉟䊮䉼
ශሼ䊂䊷䉺 1
ශሼ䊂䊷䉺 2
䊧䊔䊦 E 䈱႐ว
ᡷⴕ
30 㪆120
䉟䊮䉼
ⴕ䊏䉾䉼
20 㪆120
䉟䊮䉼
ⴕ䊏䉾䉼
40 㪆120
䉟䊮䉼
ශሼ䊂䊷䉺 1
ශሼ䊂䊷䉺 2
䊧䊔䊦 E એᄖ䈱႐ว
ⴕ䊏䉾䉼
20 㪆120
䉟䊮䉼
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-34
Page 63
D.4.6 書式設定(印刷領域設定とタブ、水平/垂直位置移動)
以下の制御コードによる設定値は、 その制御コードを送ったときの行ピッチまたは文字
ピッチで設定されるので、行ピッチおよび文字ピッチを変更する場合は注意してください。
l
印刷領域の設定
(行単位でのページ長さの設定、ミシン目スキップの設定、左右マージンの設定)
l
垂直/ 水平タブの設定(垂直タブの設定および水平タブの設定)
l
垂直/ 水平方向位置移動
印刷領域の設定
ぺージ長の設定(ESX 04...がcl -X'01' の場合)およびミシン目スキップの設定(ESX 1B)は、
設定したときの行ピッチの設定に従って絶対値で設定されます。
設定後に行ピッチを変更しても、ページ長およびミシン目スキップの量は変更されません。
また、ミシン目スキップが設定されている場合、ミシン目スキップ領域にかかる縦2倍およ
び縦横2 倍の文字の印刷
あります。
ぺージ長の設定およびミシン目スキップの設定は改ぺージ(X'0C'など)をした直後に設定
してください。
左右マージンの設定(ESX 1A )は設定したときの半角文字ピッチ( 横幅縮小文字設定時
は...18 cpi)に従って絶対値で設定されます。設定後は文字ピッチの変更が行われても左右
マージンの位置は変化しません。
または下線設定をすると、2ぺージにまたがって印刷される場合が
垂直/ 水平タブの設定
垂直タブの設定(ESX 19... )は設定したときの行ピッチの設定に従って絶対値で設定され
ます。設定後に行ピッチを変更しても垂直タブ位置は変更されません。
水平タブの設定(ESX 18... )は設定したときの半角文字ピッチ(横幅縮小文字設定時は18
cpi )に従って絶対値で設定されます。設定後は文字ピッチの変更が行われても水平タブの
位置は変化しません。
垂直、水平方向位置移動
垂直方向位置移動(ESX 1D...)、水平方向位置移動(ESX 1C...)はそのとき行ピッチまたは
半角文字ピッチ(横幅縮小文字設定時は18 cpi)を単位として移動します。
ミシン目スキップについての注意
単票モードまたは連続紙モードでミシン目スキップを指定している場合、縦2 倍および縦
横2 倍の文字が指定されていたり、罫線設定または下線設定が行われている場合の最終行
は、縦2 倍文字の上部と下部がページにまたがったり、罫線または下線が次のページに分か
れて印字される場合があります(最終行がミシン目スキップが物理的最終行にかかった場
合)。
付録D 制御コード
D-35
Page 64
D.4.7 フォント・スタイルの指定
フォント・スタイル変更の制御コードにより、半角文字のフォント・スタイルが変更できま
すが、次のことに注意してください。
l
フォント・ スタイルは文字ピッチと合ったものを使用してください。文字ピッチと合わ
ないものを使用した場合、 文字の左右が現在の文字ピッチに合わせて削られることが
あります。
例) 15 cpi の文字ピッチを設定し、クーリエ(10 cpi )のフォント・スタイルを選択した場
合は以下のようになります。
半角文字ピッチが13.4 cpi,15 cpi のときは明朝12 cpi のフォント・スタイルを選択してく
ださい。
l
縦書きが設定されているときはフォント・スタイルには関係なく縦書き用文字が印刷さ
れます。
l
横幅縮小文字、上つき、下つき文字の設定およびフォント・スタイルの指定をしたときの
優先処理順位は以下のとおりです。
1. 横幅縮小文字設定
2. 上つき、下つき文字設定
3. 縦書きモード設定
4. フォント・スタイル指定
たとえば横幅縮小文字設定中に、フォント・スタイルの変更が行われた場合、横幅縮小文字
設定が解除された後、変更されたフォント・スタイルとなります。
D.4.8 文字装飾の組み合わせ
文字装飾の組み合わせ(拡大/ 縮小、強調、二重打ち、重ね打ち)は自由です。
D.4.9 右マージンを超えるデータの印字
右マージンは、電源投入時は8 インチ、13.2インチまたは13.6インチ(初期設定モードにて
選択可能)が設定されていますが、左右マージン設定(ESX 1A...)によっても設定すること
ができます。
右マージンを超える印字についてはイメージ転送と、文字転送においては以下のような違
いがありますので注意してください。
イメージ転送(ESC % 1,ESC% 2,ESC % 3 などを使用)では、
捨てるか次の行に印字するかは初期設定(イメージ・データ折り返しモード)で選択します
が、コード転送では、右マージンを超える文字は自動改行され次の行に印字されます。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-36
右マージンを超えるデータを
Page 65
D.4.10 レベルE機能解除時の注意
レベルE の機能を解除した場合、 プリンターを接続しているシステムで使用するソフト
ウェアの初期設定を以下のようにしてください。
l
日本語DOS(バージョンK2.7 以上)
CONFIG.SYSファイル中で、プリンターの設置駆動ルーチンを以下のようにしてくださ
い。
DEVICE =$PRN24.SYS/ CG または
DEVICE =$PRN24E.SYS/ NC
l
日本語3270 パーソナル・コンピューター(バージョン 6.0以上)
日本語3270 パーソナル・コンピューター / グラフィックス(バージョン5.0以上)
システム生成で、
“ フォント内蔵プリンターの使用”に対して“2.はい(フォント24 ) ”を設定してください。
l
日本語5250 パーソナル・コンピュータ(バージョン 4.0 以上)
システム生成で、
5250 エミュレーション印刷装置の使用に対
て使用する”を設定してください。
して“1. フォント内蔵印刷装置を端末とし
付録D 制御コード
D-37
Page 66
D.5 文字セット
InfoPrint 5577 シリアル・プリンターでは、日本語DOS 文字セット(半角文字、全角文字)が
文字セットとして用意されています。
制御コード表
表に載っていない制御コードは未定義コードとして扱われます。
䊎䉾䊃
䊎䉾䊃
0䌾 3
4䌾 7
0
NUL
1
SP
1
DC1
2
3
DC3
4
5
6
BEL
7
BS
8
9
A
B
C
E
HT
LF
VT
FF
CR
CAN
ECS
FS
D
F
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-38
Page 67
D.5.1 日本語DOS 文字セット(半角文字)
コード・ページ932
制御コードを文字コードとして使用する場合は全文字指定が必要です。 全文字印字
指定でのみ印刷可能な文字は、X'07', X'09', X'0B', X'0E', X'0F', X'12', X'14', X'1A', X'1B',
X'1C' です。
付録D 制御コード
D-39
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また、半角文字セットとしては、以下のスタイルを持っています。
スタイル デザイン・サイズ(横×縦)
1. 明朝(12 cpi用) 15×24
2. 明朝(10 cpi用) 18× 24
3. エリート(12 cpi用) 15×24
4. クーリエ(10 cpi用) 18×24
5. 上つき/ 下つき文字 12×12
6. 横幅縮小文字 10×24
7. DP ゴシック 18×24
8. OCR-B(12 cpi用) 15×24
ただし、エリート/クーリエのカタカナについては、それぞれの明朝の12 cpi用と10 cpi用と
同じものを用いています。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-40
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コード・ページ942
制御コードを文字コードとして使用する場合は全文字指定が必要です。 全文字印字
指定でのみ印刷可能な文字は、X'07', X'09', X'0B', X'0E', X'0F',X'12',X'14', X'1A', X'1B',
X'1C' です。
付録D 制御コード
D-41
Page 70
D.5.2 漢字コード表(全角文字)
X'8140' はスペースです。
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
D-42
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付録 D 制御コード
D-43
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InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-44
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付録 D 制御コード
D-45
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InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-46
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付録 D 制御コード
D-47
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InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-48
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付録 D 制御コード
D-49
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InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-50
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付録 D 制御コード
D-51
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InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-52
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付録 D 制御コード
D-53
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InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-54
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付録 D 制御コード
D-55
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D.5.3 IBM 日本語文字セット(新)と(旧)の違い
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-56
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D.5.4 IBM 日本語文字セット(新)で追加された全角文字(コード表)
付録 D 制御コード
D-57
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InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
D-58
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付録E ESC/P 制御コードとESC/Pモード
InfoPrint 5577 シリアル・プリンターには、ESC/ P をエミュレートする機能があります。こ
の機能は、エミュレーションの選択でESC/ Pモードを選択すると使用できます。
ESC / P 制御コードの詳細については、
E.1 ESC/ Pモードの初期設定
InfoPrint 5577 シリアル・プリンターをESC/ P モードで使用する場合は、 PS/ 55 シリーズま
たはPS/V に接続します。システム・ユニット上で稼働するオペレーティング・システムの
プリンター・ドライバーは、ESC/ P プリンター・ドライバーを導入してください。
プリンターの初期設定で、エミュレーションの選択時にESC/ Pモードを選択してください。
初期設定値の設定/変更方法は、第 4 章『初期設定値 /調整値の変更手順』( 4-1 ページ)
を参照。
ESC / P のリファレンス・マニュアルを参照。
付録E ESC/ P 制御コードとESC/ P モード
E-1
Page 88
E.2 制御コード
InfoPrint 5577 シリアル・プリンターがサポートする制御コードを示します。
文字/スタイル選択
ESC R 国際文字選択
ESC t 文字コード表選択
ESC X 文字品位選択
ESC % ダウンロード文字セット指定/解除
ESC q 文字スタイル選択
水平方向移動
BS 後退
HT 水平タブ実行
ESC D 水平タブ位置設定
ESC $ 絶対位置指定
CR 印字復帰
ESC 1 左マージン設定
ESC Q 右マージン設定
ESC ¥ 相対位置指定
改行
ESC 0 1/ 8インチ改行量指定
ESC 2 1/ 6インチ改行量指定
ESC 3 n/ 180インチ改行量指定
ESC + n/ 360インチ改行量指定
ESC A n/ 60インチ改行量指定
用紙書式
ESC C 0 インチ単位ページ量設定
ESC C 行単位ページ量設定
ESC N ミシン目スキップ設定
ESC O ミシン目スキップ解除
プリンター制御
BEL ブザー
DC 1 デバイス・コントロール1
DC 3 デバイス・コントロール3
CAN データ抹消
ESC U 単方向印字指定/ 解除
ESC @ 初期化
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
E-2
Page 89
テキスト印字
ESC w 縦倍拡大指定/ 解除
ESC - アンダー・ライン指定/ 解除
ESC E 強調指定
ESC F 強調解除
ESC G 二重印字指定
ESC H 二重印字解除
ESC S スーパー/ サブスクリプト指定
ESC T スーパー/ サブスクリプト解除
DEL 1 文字削除
ESC M 2 CPI指定
ESC g 15 CPI指定
ESC P 10 CPI指定
ESC W 倍幅拡大指定/解除
SI 縮小指定
SO 自動解除付き倍幅拡大指定
ESC SO 自動解除付き倍幅拡大指定
ESC SI 縮小指定
ESC SP 文字間スペース量設定
ESC ! 一括指定
DC2 縮小解除
DC4 自動解除付き倍幅拡大解除
ESC 4 イタリック指定
ESC 5 イタリック解除
ESC p プロポーショナル指定/解除
付録 E ESC/ P 制御コードと ESC/ P モード
E-3
Page 90
垂直方向移動
LF 改行
VT 垂直タブ実行
FF 改ページ
ESC J n/ 180インチ順方向紙送り
ESC B 垂直タブ位置指定
ESC b VFUタブ位置設定
ESC / VFUチャネル指定
その他
ESC & ダウンロード文字定義
ESC : 文字セット・コピー
ESC < リターンホーム
グラフィック・コマンド
ESC K 8ドット単密度ビット・イメージ
ESC L 8ドット倍密度ビット・イメージ
ESC Y 8ドット倍速・倍密度ビット・イメージ
ESC Z 8ドット4倍密度ビット・イメージ
ESC * ビット・イメージ選択
ESC ? ビット・イメージ・モード変換
漢字コマンド
FS SO 自動解除付き倍幅拡大指定
FS SI 半角文字指定
FS DC2 半角文字削除
FS DC4 自動解除付き倍幅拡大解除
F
S ! 漢字一括指定
FS & 漢字モード指定
FS - 漢字アンダー・ライン指定/解除
FS . 漢字モード解除
FS 2 外字定義
FS D 半角縦書き2文字指定
FS J 漢字縦書き指定
FS K
FS S 全角文字スペース量指定
FS T 半角文字スペース量指定
FS U 半角文字スペース量補正
FS V 半角文字スペース量補正解除
FS W 4倍角指定/解除
FS r 1/ 4角文字指定
FS x 漢字高速印字指定/解除
漢字横書き指定
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
E-4
Page 91
拡張コマンド
ESC EM 用紙切り替え
ESC j n/ 180インチ逆方向紙送り
ESC [ s バーコード登録
ESC [ d バーコードデータ登録
ESC [ p バーコード印刷要求
ESC ) Z 拡張文字拡大指定
ESC ) S スムージング指定/ 解除
ESC ) C コピー強化モード
ESC [ t QR CODE印刷
付録 E ESC/ P 制御コードと ESC/ P モード
E-5
Page 92
E.3 拡張コマンド詳細
1. 用紙切り替えコマンド:ESC EM n(X'1B 19 n')
l
以下の用紙モードを選択します。
n = X'00' またはX'30'→単票モード
n = X'01' またはX'31'→単票モード
n =“R”→単票排出
(拡張パラメタ)
n =“F”→連続紙モード
1回のコマンドによる用紙戻し量は19インチです。それ以上用紙が出力されていると
き用紙を切り取ってから用紙切り替えコマンドを送ってください。
2. n / 180 インチ逆改行:ESC jn(X'1B 6A n')
l
n/ 180インチ逆改行します。n の設定範囲は、0 ≦ n ≦ X'FF' です。
l
次行の印字位置は現在の印字位置となります。
l
単票の場合、TOF 位置を超える逆改行要求は、無効になります。
l
本コマンドにより、自動改行付き拡大モードは解除されません。
3. バーコード登録:ESC[ s n1 n2(X'lB 5B 73 n1 n2 k m sl s2 s3 s4 vl v2 c')
l
本コマンドはバーコード規格等を登録します。
l
本コマンドだけでは、印刷バッファーには登録されません。
l
n1 n2 は、以降のパラメーターの数を設定します。
パラメーターの数は、(n2× 256+n1)により得られます。また、n1=0, n2 =0 の場合
は、登録データ全て初期化されます。
l
k は、バーコード規格を表します。規格とkとの対応は以下の通りです。下記以外のk
の値に関しては、k=0と同様に扱います。
<k> 規格
X'00' 変更なし
X'01' CODE39
X'08' JAN短縮
X'09' JAN標準(デフォルト)
X'0A' INDUSTRIAL 2 OF 5
X'0C' INTERLEAVED 2 OF 5
X'0D' NW-7
X'11' CODE128
X'1B' カスタマ・バーコード(郵便住所バーコード)
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
E-6
Page 93
l
mは、基本モジュールの幅を表します。mと幅の対応は以下の通りです。
<m> モジュール幅 カスタマ・バーコードの場合
X'00' 変更なし 10ポイント(デフォルト)
X'01' 1ドット幅(デフォルト) 8ポイント
X'02' 2ドット幅 9ポイント
X'03' 3ドット幅 10ポイント
X'04' 4ドット幅 11.5ポイント
X'05' 5ドット幅 サポートされない
X'06' 6ドット幅 サポートされない
X'07' 7ドット幅 サポートされない
X'08' 8ドット幅 サポートされない
JANが選択されている場合、m = 5 以上の設定はm = 0 と同様に取り扱われます。
JANとカスタマ・バーコード以外は最高8 ドット幅まで選択できます。
l
〈s1〉は、バーコードのナロー・ スペースの補正ドットを表します。基準となる単位は
1/ 180インチで、補正範囲は+2/ 180インチから-2/ 180インチとなります。
l
〈s2 〉は、バーコードのナロー・バーの補正ドットを表します。基準となる単位は 1/ 180 イ
ンチで、補正範囲は+ 2/ 180インチから- 2/180インチとなります。
l
〈s3〉は、バーコードのワイド・ スペースの補正ドットを表します。基準となる単位は
1/ 180インチで、補正範囲は+7/ 180インチから-4/ 180インチとなります。
l
〈s4 〉は、バーコードのワイド・バーの補正ドットを表します。基準となる単位は 1/180イ
ンチで、補正範囲は+ 7/ 180インチから- 4/180インチとなります。
l
v1v2 はバーの高さを指定します。高さは、(v2×256+v1)/180インチで表されます。ただ
し、バー下文字がなく高さが、24/ 180インチ以下に指定された場合には自動的に24/ 180
インチの高さに設定されます。
付録E ESC/ P 制御コードとESC/ P モード
E-7
Page 94
l
cはコントロールフラグで、各ビットは以下のとおりです。
765432 10
䉼䉢䉾䉪䊂䉞䉳䉾䊃䋨 NW㪄 7 䈲㒰䈒䋩
0 䋺⸘▚䈚䈭䈇䇯䋨䊂䊐䉤䊦䊃䋩
ㅍ䉌䉏䈢⸘▚୯䉕ශሼ䈜䉎䇯
1 䋺⸘▚䈜䉎䇯⸘▚䈚䈢୯䉕ශሼ䈜䉎䇯
䊋䊷ᢥሼශሼᜰቯ
0 䋺ශሼ䈚䈭䈇䇯
1 䋺ශሼ䈜䉎䇯䋨䊂䊐䉤䊦䊃䋩
䉴䉺䊷䊃 㪆 䉴䊃䉾䊒䉮䊷䊄䋨 NW㪄 7,CODE39 䈱䉂䋩
0 䋺ઃട䈚䈭䈇䇯䋨䊂䊐䉤䊦䊃䋩
1 䋺 ⥄േઃടශሼ
⚂䉂
䊎䉾䊃 7 䊎䉾䊃 6 ࿁ォᣇะ
0 0 ㅢᏱශሼ
0 1 90 ᐲ࿁ォ
1 0 180 ᐲ࿁ォ
1 1 270 ᐲ࿁ォ
4. バーコードデータ登録:ESC[d n1 n2(X'1B 5B 64 n1 n2 d1d2...dn')
l
本コマンドはバーコードデータを登録します。
l
バーコード登録コマンドで指定されているバーコード規格のデータ部を登録する
コマンドです。
n1 、n2は、以降のパラメーターの数を指定します。パラメーター数は(n2×256+n1 )
により得られます。
l
d1… dnは、バーコードデータを表します。
l
NW -7 およびCODE39のスタート/ストップに関して以下の制約があります。
以下に記するコード以外が指定された場合は、バーコードは登録されません。
< NW-7 > < CODE39 >
START/ STOP
CODE
"a" X'61'
"b" X'62'
"c" X'63'
"d" X'64'
NW-7の場合、印刷装置自動付加の場合は、“a”に固定。
l
Code128の場合のスタートコードの指定
START(CODE A) → > 7(X'3E',X'37')
START(CODE B) → > 6(X'3E',X'36')
START(CODE C) → > 5(X'3E',X'35')
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
E-8
HEX
START/ STOP
CODE
"*" X'2A'
HEX
Page 95
5. バーコード印刷要求:ESC [ p(X'1B 5B 70')
l
本コマンドは、バーコードを印字バッファーに展開する事を要求します。
l
このコマンドにより現在の印字位置からバーコードを展開します。
l
印字は、垂直方向移動コマンドにより行われます。
l
展開されるバーコードがページ境界に掛かる場合は、バーコードは正しく印字され
ません。
l
バー下文字は、回転方向が通常印字の場合のみ印字します。
6. 拡張文字拡大指定:ESC ) Z x y(X'1B 29 5A x y')
l
拡張文字拡大の設定を行います。
l
xにより文字の横拡大倍率を、yにより文字の縦拡大倍率を指定します。
<x>,<y> = 0 拡張拡大指定解除(デフォルト)
= 1 1倍
= 2 2倍
= 3 3倍
= 4 4倍
= 5 5倍
= 6 6倍
= 7 7倍
= 8 8倍
= 16 16倍
上記以外の設定値は無視します(前回の設定値を使用)。
l
外字に対しても有効です。
l
ESC / P 標準の文字サイズ指定のコントロールコードとの併用はできません。
拡張文字拡大指定が優先されますので、ESC/ P 標準のコントロールコードにて文
字拡大を行う場合は、x=0、y =0にセットしてください。
l
文字幅が右マージンを越えた場合には、その文字は次の行に印字します。
ただし、最初の1文字目は右マージンを越えた場合でも、その行に印字します。
l
縦拡大により、ページ先頭位置を越える場合でもそのまま印刷します。
l
縦拡大により、ミシン目スキップ領域に入った場合には、改ページを行い、続きを印
刷します。
l
拡大拡張機能が有効な状態では、英数カナ文字のドラフト文字(120 dpi )は自動的
に高品位ドラフト(180 dpi)として処理されます。
l
拡大拡張機能が有効な状態では、影・袋文字等の文字修飾機能は無効です。
l
拡大拡張機能が有効な状態では、抹消線は無効です。
l
拡大拡張機能が有効な状態では、オーバースコアは最上段に印刷します。
l
アンダーライン・オーバースコアの線幅の拡大はできません。
l
英数カナ文字のみの行において、縦2 倍角以上の指定がある場合にはベースライン
は全体的に下がります(標準コマンドの漢字の縦倍角と同じ制御です)。
付録E ESC/ P 制御コードとESC/ P モード
E-9
Page 96
例)
全角"H"・LF(6 LPI)・縦3 倍+横2 倍"H"・LF の場合(6 LPI)
䋪1 䈱ၮᧄ
䊔䊷䉴䊤䉟䊮
䋪2 䈱ၮᧄ
䊔䊷䉴䊤䉟䊮
䈏䈦䈢
䊔䊷䉴䊤䉟䊮
䋪
6 LPI
6 LPI
䋪3 ᰴ䈱ⴕ䈱వ㗡⟎䈲એ䈱⸘▚ᑼ䈪᳞䉄䉌䉏䉁䈜䇯ᡷⴕ㊂
䌛1 㪆180 䉟䊮䉼䌝䋫(y 㪄1) 䋪 24 㪆180 䉟䊮䉼
䋪
24㪆 180 䉟䊮䉼
6㪆 180 䉟䊮䉼
24㪆 180 䉟䊮䉼
24㪆 180 䉟䊮䉼
24㪆 180 䉟䊮䉼
6㪆 180 䉟䊮䉼
䋪 3
InfoPrint 5577-G05 /H05 設置・操作ガイド
E-10
Page 97
7. スムージング指定/解除:ESC )S n(X'1B 29 53 n')
l
文字を拡大させた場合にギザギザを目立たないようにするスムージングの指定/
解除を選択します。
n= X'00'→スムージング解除
n= X'01'→スムージング指定
l
縦/横ともに2倍以上の拡大にて有効となります。
横3 倍+半角のような指定がなされた場合、スムージング処理は行われません。
l
英数カナ文字のドラフト文字に対してはスムージング処理は行われません。
l
初期設定値を変える事により、ESC / P標準のコントロールコード (fs w等 ) でもス
ムージング処理を行えます。
初期値設定(スムージング)
ESC / P 標準コントロール
コードによる拡大:FS W等
有効 無効 有効 無効
拡張コントロールコード
による拡大:ESC ) Z
ESC ) S n=1 有効 無効 有効 無効
8. コピー強化モード:ESC )C n(X'1B 29 43 n')
l
コピー強化モードの設定/解除を選択します。
n = X'00' →コピー強化モード解除
n = X'01' →コピー強化モード指定
n
= X'02' →コピー強化2モード指定(全ての印字を2重打ちします)
l
コピー強化は、Dotをずらして360 Fullで印字されます。
1 㪆180 1 㪆180
ᱜ Dot 1 㪆360 inch
l
コピー強化モードの設定は、行の先頭で行います。
l
コピー強化モードが設定されている場合、コマンドによりスピードまたはフォント
切り替えの命令が来ても無視されます。
しかし、高速印刷スイッチにて高速印刷を選択すると、それが有効になり、コピー強
化モードは無視されます。
付録E ESC/ P 制御コードとESC/ P モード
E-11
Page 98
9. QR CODE 印刷:ESC [ t n1 n2(X'1B 5B 74 k c e p d , data')
l
本コマンドは、QR CODE を印刷するコマンドです。
l
n1,n2 は、以降のパラメーターの数を設定します。
パラメーターの数は、(n2× 256+n1)により得られます。
l
k = X' 05' を設定します。
l
m は基本モジュールの大きさを設定します。
単位は1/ 360 inch で、指定範囲はX' 00'≦m≦X' B4'(最大0.5 inch) です。
m = X' 00' が設定された時は6/ 360 i nchとなります。プリンターの解像度により
2/ 360インチ単位で設定してください。
l
cはコントロールフラグで、各ビットは以下のとおりです。
765432 1 0
䊝䊂䊦⇟ภ
0 䋺 䊝䊂䊦 1
1 䋺 䊝䊂䊦 2
⚂䉂
䊎䉾䊃 7 䊎䉾䊃 6 ࿁ォᣇะ
0 0 ㅢᏱශሼ
0 1 90 ᐲ࿁ォ
1 0 180 ᐲ࿁ォ
1 1 270 ᐲ࿁ォ
l
e は誤り訂正コードです。以下の中から選択してください。
誤り訂正レベルが大きい程、読み取り率が高くなります。
設定値 誤り訂正レベル
H(X'48') 30%
Q(X'51') 25%
M(X'4D') 15%
L(X'4C') 7%
上記以外 15%
l
p はマスク番号を設定します。通常は省略してください。
設定値 マスク番号
0~ 7 各マスクパターンを任意選定
8 マスク無し
上記以外又は省略時 自動選定
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
E-12
Page 99
l
d は入力モードを設定します。通常は' A'を設定してください。
設定値 入力モード
A(X'41') 自動設定
M(X'4D') マニュアル設定
上記以外 自動設定
l
','(カンマ)は区切り記号です。
l
data は、QR CODE のデータを表します。
漢字コードは、シフトJIS で指定してください。
付録E ESC/ P 制御コードとESC/ P モード
E-13
Page 100
E.4 ESC/ Pモードを使用する場合の制限
以下の制御コードは使用できません。
位置揃え選択 ESC a
書体選択 ESC k
漢字書体選択 FS k
InfoPrint 5577-G05/ H05 設置・操作ガイド
E-14