SA88-6971-00
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IBM ThinkPad T20
ユーザーズ・リファレンス
注
本書および本書でサポートされている製品をご使用になる前に、
記載されている一般情報をお読みください。
日本国内で ThinkPad を使用する場合の注意
vページの『安全に正しくお使いいただくために』 および 45ページの『特記事項』 に
本製品が標準装備するモデムは、電気通信事業法による端末機器技術基準認証を取得している機器です。
認証を受けた機器名(認証機器名)、製造者名(認証申請者名)、および認証番号は下記の通りです。
認証機器名
認証申請者名 : 日本アイ・ビー・エム株式会社
認証番号 : A99-1282JP
: IBM 56K Mini PCI modem
認証機器名 : IBM 10/100 EtherJet MiniPCI アダプター (56k モデム付き)
認証番号 : A99-1147JP
日本国内でモデムを使用する場合は、「モデムのプロパティ」ウィンドウの下の「ダイヤルのプロパティ」ウィンドウで国名を「日本」と指定しま
す。これ以外の設定によるモデム機能の使用は、日本電気通信業法に違反することになります。
AC アダプターは、日本の電気器具・材料管理法に準拠しています。
定格 : 入力 AC 100 V 50/60 Hz
型式認可番号 ( ):
情報処理装置等電波障害自主規制協議会 (VCCI) 表示
電波障害自主規制 届出装置の記述
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会 (VCCI) の基準に基づくクラス B 情報技術装置です。この装置は、家庭環境で使用することを目
的としていますが、この装置がラジオやテレビジョン受信機に近接して使用されると、受信障害を引き起こすことがあります。
取扱説明書に従って正しい取り扱いをしてください。
出力 DC 16 V
91-56271
91-51296
第 1 版 (2000 年 3 月)
本書において、日本では発表されていないIBM製品(機械およびプログラム)、プログラミング、およびサービスについて言及または説
明する場合があります。しかし、このことは、
る意図であることを示すものではありません。
原典: 46L4325
IBM ThinkPad T20 User's Reference
発行: 日本アイ・ビー・エム株式会社
ナショナル・ランゲージ・サポート
担当:
第1刷 2000.3
Copyright International Business Machines Corporation 2000. All rights reserved.
Translation: Copyright IBM Japan 2000
IBMがこのようなIBM製品、プログラミング、およびサービスを、必ずしも日本で発表す
目次
安全に正しくお使いいただくために ...................... v
絵表示について ................................. v
危険/注意ラベルの表示について ....................... v
レーザーに関する承諾事項 ............................ x
重大なトラブルとその対処について ..................... xi
ThinkPad の取り扱い ............................. xiii
避けていただきたいこと .......................... xiii
行っていただきたいこと .......................... xv
ThinkPad のお手入れ ........................... xv
ThinkPad の持ち運び ...........................xvi
バッテリーの寿命を長持ちさせるには .................. xvi
第1章 システムの概要 .............................. 1
機能 ......................................... 2
仕様 ......................................... 4
オンライン・ユーザーズ・ガイドの使用 .................... 5
BIOS Setup Utility の開始 ........................... 6
第2章 パスワードと盗難の予防 ........................ 9
パスワードの使用 ................................ 10
パワーオン・パスワード .......................... 10
スクリーン・セーバー・パスワード .................... 10
ハードディスク・パスワード ........................ 11
Windows パスワード ............................ 12
スーパーバイザー・パスワード ...................... 12
ネットワーク・パスワード ......................... 12
パスワードとスタンバイ・モード ..................... 13
ロックとセキュリティーねじの使用 ..................... 14
セキュリティー・システム・ロックの取り付け ............. 14
セキュリティーねじの使用 ......................... 14
Asset RF ID 機能の使用 ........................... 15
第3章 問題が起こったら... .......................... 17
問題判別 ...................................... 18
エラー・コードまたは画面上のメッセージ ................ 18
エラー・コードや画面上のメッセージで表示されない問題 ...... 22
Copyright IBM Corp. 2000 iii
電源スイッチの問題 ............................. 22
入力装置の問題 ................................ 23
スタンバイ・モードまたはハイバネーション・モードの問題 ..... 25
LCD の問題 ................................. 28
バッテリーの問題 .............................. 30
ハードディスク・ドライブの問題 ..................... 31
ソフトウェアの問題 ............................. 32
その他の問題 ................................. 34
ThinkPad のテスト ............................... 35
ソフトウェア環境の回復 ............................ 35
システム構成のバックアップ ........................ 35
データのバックアップ ............................ 36
削除されたソフトウェアまたは損傷したソフトウェアの回復 ..... 37
サービス体制 ................................... 40
ThinkPad Web サイト .......................... 41
記録用紙 .................................... 42
付録A. 特記事項 ................................ 45
特記事項 ...................................... 45
西暦 2000 年対応および説明 ....................... 45
商標 ....................................... 46
Electronic emission notices ................... 47
Telecommunication notices . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 49
製品の注記要件 ................................ 52
Notice for Aoustralia ....................... 52
Notice for New Zealand ..................... 52
Notice for European Union countries .............. 53
iv IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス
このマニュアルには、本製品を安全に正しくご使用いただくための安全表示
が記述されています。このマニュアルを保管して、必要に応じて参照してく
ださい。
絵表示について
本製品を正しくご使用いただいて、あなたやほかの人々への危害や財産への
損害を未然に防止するために、このマニュアルおよびこの製品の安全表示に
ついては、以下の絵を表示しています。
安全に正しくお使いいただくために
この表示を無視して誤った取り扱いをす
ると、人が死亡または重傷を負う可能性
がある危険が存在する内容を示していま
す。
この表示を無視して誤った取り扱いをす
ると、人が傷害を負う可能性が想定され
る内容または物的損害の発生が想定され
る内容を示しています。
危険/注意ラベルの表示について
この製品の外部または内部に黄色地に黒文字で表示されているラベルがある
場合は、安全上に関しての、危険または注意ラベルです。必ず表示の指示に
従ってください。
この取扱説明書に記述されている内容以外に、危険または注意ラベルによる
表示がある場合は (たとえば製品上)、必ずそのラベルの表示による指示に従
ってください。
Copyright IBM Corp. 2000 v
危険
電源コード、電話ケーブル、および通信ケーブルには危険な電流が
流れています。感電を防止するために、コンピューターまたは接続
装置を設置または移動するとき、またはカバーを開ける際には、下
記の手順でケーブルの接続および取り外しを行ってください。
ンの電源コードを使用する場合は、必ずアース付きのコンセントを
ご使用ください。
3ピ
vi IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス
危険
安全については、基本的な注意のほか、次の事項に常に注意して、
火災および感電の危険を減らしてください。
ThinkPad を水中または水のそばで使用しないでください。
雷雨のときには、
– ThinkPad を電話線に接続しないでください。
– 電話の壁ソケットに電話線を接続したり、取り外したりし
ないでください。
危険
充電式のバッテリー・パックを間違った方法で交換すると、爆発す
る危険があります。バッテリー・パックには、少量の有害物質が含
まれています。けがをしないように、次のことに注意してくださ
い。
バッテリーを交換するときは、IBM 推奨品または相当品をご使
用ください。
バッテリー・パックを火気に近づけないでください。
バッテリー・パックを水や雨に露出しないでください。
バッテリー・パックを分解しないでください。
バッテリー・パックをショートさせないでください。
バッテリー・パックを幼児の手の届くところに置かないでくだ
さい。
バッテリー・パックをごみ廃棄場で処分されるゴミと一緒に捨てな
いでください。バッテリーを処分するときは、地方自治体の条例ま
たは規定、および会社の安全標準に従ってください。
安全に正しくお使いいただくために vii
危険
バックアップ・バッテリーを間違った方法で交換すると、爆発する
危険があります。
リチウム・バッテリー
ネント[file no. MH12210]) は、リチウムを含んでいるので、取扱
方法や処分方法を間違うと爆発の危険があります。
交換するときは、同じタイプのバッテリーと交換してください。
けがや死亡事故を防ぐために次のことに注意してください。(1) バ
ッテリーを水中に投げたり、浸したりしないでください。(2) バッ
テリーを 100°C 以上にしないでください。(3) 修理や分解をしない
でください。バッテリーを処分するときは、地方自治体の条例また
は規定、および会社の安全標準に従ってください。
(IBM P/N 02K6572 UL 認定済みコンポー
危険
MiniPCI オプションをインストールまたは再構成する場合は、以下
の説明に従ってください。
MiniPCI オプションをインストールする場合、システムのカバーを
開く場合、または装置を接続する場合は、感電を防止するために、
すべてのケーブルと AC アダプターを取り外してください。電源コ
ード、電話ケーブル、および通信ケーブルには危険な電流が流れて
います。
viii IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス
注意
MiniPCI カードやメモリー・カードを追加、または交換した場合は、カバー
を閉じるまでコンピューターをご使用にならないでください。カバーを開い
たまま、コンピューターをご使用にならないでください。
コンピューターのメイン・バッテリー・パックも取り外してください。電源
がオフになっているように見えても、システムの一部で回路に電流が流れて
いる場合があります。 AC アダプターとバッテリー・パックを必ず取り外し
てください。
注意
液晶ディスプレイ (LCD) 内の蛍光灯の中には水銀が含まれています。液晶
ディスプレイをごみ廃棄場で処分されるゴミと一緒に捨てないでください。
LCD の廃棄にあたっては、地方自治体の条例または規則に従ってください。
LCD はガラス製なので、ThinkPad を乱暴に扱ったり落としたりすると壊
れることがあります。 LCD が壊れて内部の液体が目に入ったり、手につい
たりした場合は、すぐに水で 15 分以上洗ってください。その後、何らかの
症状が現れた場合は、医師の診断を受けてください。
注意
火災の危険を削減するため、電話線は No. 26 AWG 以上 (太い線) をご使
用ください。
安全に正しくお使いいただくために ix
レーザーに関する承諾事項
IBM ThinkPad T20 に搭載されている CD-ROM または DVD-ROM ドラ
イブには、レーザーが使用されています。次のようなドライブの分類ラベル
が、ドライブの表面に貼ってあります。
CLASS 1 LASER PRODUCT
LASER KLASSE 1
LUOKAN 1 LASERLAITE
APPAREIL A LASER DE CLASSE 1
KLASS 1 LASER APPARAT
このドライブは、製造日に米国厚生省食品医薬局の連邦規約 (DHHS 21
CFR) の副章 J のクラス 1 レーザー製品の要件に準拠していると製造者に
より認定されています。
その他の国では、このドライブは IEC 825 および EN60825 の要件に準拠
していると認定されています。
危険
CD-ROM または DVD-ROM ドライブを分解しないでください。
CD-ROM 内部にはお客様による調節や保守の必要な部品はありま
せん。
本書で指定された内容以外の整備、調整、または手順を行った場合
は、レーザーの放射および露出の危険があります。
クラス 1 のレーザー製品は危険物と見なされていません。この CD-ROM ま
たは DVD-ROM ドライブおよびそのレーザー装置は、設計において、通常
の操作や保守などの作業では、クラス 1 レベルを超えるレーザー放射が起こ
らないことを確認しています。
x IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス
ドライブには、クラス 3A のレーザー・ダイオードを内蔵しているものがあ
ります。次の警告に注意してください。
危険
開放すると、可視または不可視のレーザーを放射します。レーザー
を直視しないようにしてください。光線を見つめたり、光学機器を
通して光線を直視しないでください。
重大なトラブルとその対処について
ご使用中の ThinkPad や周辺機器などに、次のような異常を感じた場合は、
以下の手順で対応してください。
異臭がする
手で触れられないぐらい熱い
煙が出る
異常な音がする
1. すぐに電源を切り、電源コードや AC アダプターなどのプラグを電源コ
ンセントから抜きます。はずせる場合は、バッテリー・パックも外しま
す。
2. 製品に付属の「IBM サービスのご案内」を参照して IBM サービス・セ
ンターへご連絡ください。
これらの説明を保管しておいてください。
安全に正しくお使いいただくために xi
xii IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス
ThinkPad の取り扱い
ノート型パソコンは、取り扱いに注意を要する精密機械です。ThinkPad
は、通常の使用環境で耐久性があり、正常に機能するように設計され、テス
トされていますが、取り扱いには多少の注意が必要です。
ここでは、ノート型パソコンの一般的な取扱上の注意を紹介します。お客様
のご使用条件により、説明の内容が適用できない場合があります。
付属品チェックリストを使用して、
い。
適切に使用し、ここに記載されている注意に従えば、ご使用の ThinkPad を
長期間快適にご活用いただけます。
避けていただきたいこと
ThinkPad を落としたり、ぶつけるなど、物理的な衝撃を与えないでく
ださい。
ThinkPad の上に重いものを置かないでください。
ThinkPad の上に液体をこぼさないでください。
ThinkPad を水中または水の近くで使用しないでください。
ThinkPad をスーツケースやバックの中にきつく詰め込まないでくださ
い。LCD が壊れることがあります。
カバーを外から強く押し付けると、キーボードまたはトラックポイント・スティックが
LCD にあたって、LCD に引っかき傷のような跡が残ることがあります。そのような
傷ができたら、柔らかな乾いた布で軽くふいてください。傷が消えないときは、布を市
販の LCD クリーナーで湿らせて、傷をもう一度ふき取ってください。カバーを閉じる
前に、LCD を必ず乾燥させてください。
ThinkPad を分解しないでください。 ThinkPad の分解や修理は、専門
の修理サービス技術者に任せてください。
ThinkPad の LCD の表面を引っかいたり、曲げたり、たたいたり、押
したりしないでください。
LCD とキーボードのあいだ、およびキーボードの下には、なにも置かな
いでください。
LCD の部分を持って ThinkPad を持ち上げないでください。LCD のカ
バーを開いた状態で ThinkPad を持ち上げるときは、底 (キーボード)
を持ってください。
LCD を開いた状態、または閉じた状態にしておくために、ラッチを改造
したり、ラッチにテープを貼ったりしないでください。
ThinkPad の付属品を確認してくださ
Copyright IBM Corp. 2000 xiii
AC アダプターが接続されているときに、ThinkPad を裏返さないでく
ださい。アダプターのプラグが損傷する可能性があります。
ハードディスクがデータにアクセスしているときに (インジケーター点
滅中
)、ThinkPad を動かさないでください。
気温が 5° C 以下、または 35° C 以上の場所で、ThinkPad を使用また
は保管しないでください。
モーター、電磁石、テレビ、冷蔵庫、または大型スピーカーなど、強い
磁界を発する電気機器から 13 cm 以内には ThinkPad を置かないでく
ださい。
ThinkPad の上に、使用中の携帯電話を置かないでください。電話は、
コンピューター・システムの誤動作の原因となることがあります。
自動車の内部やその他の激しく振動する場所に、ThinkPad を常置しな
いでください。
外付けまたは着脱式ハードディスク、ディスケット・ドライブ、および
CD-ROM ドライブまたは DVD-ROM ドライブを ThinkPad からはず
しているときに、これらを押したり、落としたり、物理的な衝撃を与え
ないでください。
ディスケット・ドライブや CD-ROM ドライブおよび DVD-ROM ドラ
イブの中央部分を押さないでください。
ディスケットをディスケット・ドライブに斜めに入れないでください。
ディスケットをまっすぐに入れないと、ドライブが損傷する恐れがあり
ます。
ディスケットに複数のラベルを重ねて貼らないでください。ラベルはし
っかりと貼ってください。複数のラベルを貼ったり、ラベルがしっかり
と貼られていないと、ドライブ内ではがれたり、破れたりして、引っ掛
かることがあります。
CD-ROM トレイのレンズには触らないでください。
CD-ROM が CD-ROM ドライブの中心軸にカチッとはまる音がするま
では、CD-ROM トレイを閉じないでください。
コンパクト・ディスクの表面は触らないでください。コンパクト・ディ
スクは、ディスクの端を持ってください。
モデムは、PBX (構内交換機) やその他の内線ディジタル電話回線に接
続しないでください。ThinkPad を接続できるのは、公衆交換回線網
(PSTN) だけです 。PSTN 以外の電話回線を使用すると、モデムが壊
れることがあります。ご使用の回線の種類がわからないときは、電話設
備の管理者に問い合わせてください。ホテルやオフィスビルなどの多く
では、内線ディジタル電話回線が使用されています。そのような場所で
は、電話ケーブルを接続する前に確認してください。
xiv IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス
ThinkPad の操作中、またはバッテリーの充電中に、長時間に渡って
ThinkPad をひざや身体の一部に接触したままにしないでください。
ThinkPad は、通常の操作中に熱を発生します。この熱は、システムの
活動レベルやバッテリーの充電レベルにより変化します。衣服を着てい
る場合でも、身体に長時間接触していると、不快感を感じたり、やけど
になることがあります。
行っていただきたいこと
ThinkPad は、精密電子機械として扱ってください。
ハードディスク、ディスケット・ドライブ、CD-ROM ドライブまたは
DVD-ROM ドライブを取り付けるときは、オンライン・ユーザーズ・
ガイド (ThinkPad Assistant) の指示にしたがって、装置に表示された
位置以外は押さないようにしてください。
ThinkPad のドライブを交換するときは、プラスチックのベゼル・フェ
ース (付属している場合) を取り付け直してください。
外付けまたは着脱式ハードディスク、ディスケット・ドライブ、および
CD-ROM ドライブまたは DVD-ROM ドライブは、使用しないとき
は、適切な容器や箱の中に保管しておいてください。
キャリング・ケースは、ThinkPad 保護のために高品質のものを選んで
ください。
ビニール袋などの梱包材料は、幼児が窒息事故などを起こさないよう
に、幼児の手の届かない安全な場所に保管してください。
IBM にお客様登録をしてください (詳しくは、付属の「IBM サービスの
ご案内」をご覧ください)。登録していただいたお客様には、IBM から
さまざまなお知らせをさせていただく場合があります。
定期的に IBM の Web ページ ( http://www.ibm.com/jp/thinkpad/)
を見て、ThinkPad の最新情報を入手してください。
ThinkPad のお手入れ
ThinkPad をときどき次の方法で清掃してください:
中性洗剤を含ませた布で、ThinkPad の外側部をふいてください。
LCD やキーボードには、クリーナーを直接吹き付けないでください。
LCD は、柔らかい乾いた布でふいてください。
ThinkPad の取り扱い xv
ThinkPad の持ち運び
ThinkPad を持ち運ぶときは、ThinkPad やデータを損傷しないように、次
の指示にしたがってください。
1. CD-ROM ドライブ、DVD-ROM ドライブ、およびディスケット・ドラ
イブからメディアを取り出してください。
2. 接続しているすべての装置の電源をオフにしてください。
3. ThinkPad の電源をオフにするか、サスペンド・モードまたはハイバネ
ーション・モードにして、LCD を閉じてください。サスペンド・モード
にしたときは、サスペンド・インジケーターが点灯していること、電源
をオフにしたときやハイバネーション・モードにしたときは、電源イン
ジケーターがオフになっていることを確認してください。
4. ThinkPad に外付けされているケーブルやコード類をすべて抜いてくだ
さい。
5. ThinkPad の開閉個所やカバーがすべて閉じていることを確認してくだ
さい。
6. 十分なクッションと保護の役目をするキャリング・ケースを使用してく
ださい。
ハードディスクがデータにアクセスしているときに (インジケーター点滅中)、
ThinkPad を動かさないでください。ThinkPad を移動する前に、インジケーターが
オフになっていることを確かめてください。
バッテリーの寿命を長持ちさせるには
ThinkPad のバッテリー電力の消費量は、使用頻度、操作温度、および保管
期間 (使用しなかった場合) などの条件により異なります。バッテリーの寿命
を延長するためのヒントを次に示します。
すべての電力を使いきってからバッテリー・パックを充電します。完全
に放電されていないバッテリー・パックを再充電すると、バッテリーの
寿命が短くなることがあります。
バッテリー・パックの充電を始めたら、完全に充電しきるまで使用しな
いでください。
ThinkPad のバッテリー省電力モードをできるだけ使用してください。
– 画面ブランク
– スタンバイ
– ハイバネーション
詳細については、オンライン・ユーザーズ・ガイド (ThinkPad
Assistant)を参照してください。
xvi IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス
LCD の輝度を抑えてください。
省電力機能を使用してください。オペレーティング・システムには、そ
れぞれ独自の電力管理機能があります。
内蔵シリアル装置 (モデム、シリアル・ポート、赤外線ポート) を使用し
ないときは、これらの装置への電力供給をオフにしてください。
ThinkPad を長期間使用しないときは、バッテリー・パックを取り外し
て、温度の低い場所に保管してください。
ThinkPad の取り扱い xvii
xviii IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス
第1章 システムの概要
機能 ......................................... 2
仕様 ......................................... 4
オンライン・ユーザーズ・ガイドの使用 .................... 5
BIOS Setup Utility の開始 ........................... 6
Copyright IBM Corp. 2000 1
製品仕様
機能
プロセッサー
Intel モバイル Pentium III プロセッサー
メモリー
標準装備: 128 MB
最大: 512 MB
記憶装置
2.5 型のハードディスク・ドライブ
ディスプレイ
TFT テクノロジー使用のカラー・ディスプレイ:
解像度:
– LCD: 最大 1024 x 768 (モデルによって異なります)
– 外付けモニター: 最大 1600 x 1200
輝度調節
キーボード
84 キー、85 キー、または 89 キー
トラックポイント
Fn キー機能
ThinkPad ボタン
ボリューム・ボタン
ThinkLight
ディスケット・ドライブ
高品質のディスケット (IBM のディスケットなど) をご使用になることをお
勧めします。
2DD 3.5 型ディスケット
– ANSI (米国規格協会) X3.137
– ISO (国際標準化機構) 8860
– ECMA (欧州電子計算機工業会) 100
2HD 3.5 型ディスケット
– ANSI X3.171
2 IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス
– ISO 9529
– ECMA 125
外付けインターフェース
シリアル・コネクター (EIA-RS232D)
パラレル・コネクター (IEEE 1284A。接続ケーブルおよびアダプター
で、外付けディスケット・ドライブ・インターフェースをサポート)
外付け入力装置コネクター
外付けディスプレイ・コネクター
拡張コネクター
PC カード・スロット (タイプ I またはタイプ II の PC カードを 2
枚、またはタイプ III の PC カードを 1 枚使用可能)
ヘッドホン・ジャック
ライン入力ジャック
マイクロホン・ジャック
製品仕様
赤外線ポート
汎用シリアル・バス (USB) コネクター
電話用コネクター (モデム MiniPCI カード、またはコンボ MiniPCI カ
ードが取り付けられている場合に使用できます)
イーサネット・コネクター (イーサネット MiniPCI カード、またはコン
ボ MiniPCI カードが取り付けられている場合に使用できます)
オプションの IBM ディジタル・カメラをサポートするウルトラポー
ト・コネクター
ビデオ出力コネクター
ウルトラベイ 2000
第1章 システムの概要 3
仕様
仕様
寸法
幅: 304.8 mm
奥行き: 248.9 mm
高さ: 33.0 mm
環境
圧力を受けていない状態での最大高度: 3048 m
温度
– 2438 m までの高度での使用時
- ディスケットが入っていない場合の動作時:5°〜 35°C
- ディスケットが入っている場合の動作時:10°〜 35°C
- 非動作時:5° 〜 43°C
– 2438 m より高い高度での使用時
- 最大動作温度 31.3°C
注: バッテリー・パックを充電する場合、温度は最低 10°Cなければな
りません。
相対湿度:
– ドライブにディスケットが入っていない場合の動作時:8%〜
95%
– ドライブにディスケットが入っている場合の動作時:8%〜 80%
発熱量
最大 56 W (1 時間当たり 191 BTU)
電源 (AC アダプター)
50 〜 60 Hz の正弦波入力
AC アダプターの定格入力: 100 〜 240VAC、50/60 Hz
リチウム・イオン・バッテリー・パック
公称電圧:10.8VDC
容量: 3.6 AH
4 IBM ThinkPad T20 ユーザーズ・リファレンス