Horiba Scientific ISFET pH Instruction Manual

CODE:GZ9100496983H
© 2017 HORIBA Advanced Techno Co., Ltd.
ISFET pH 電極 取扱説明書
ISFET pH Electrode Instruction Manual
0030-10D
お買い上げいただきありがとうございます。ISFET pH 電極は応答部が半導体センサのため、ガラス電極に比べて割れにくく、取り 扱いが容易です。この ISFET pH 電極は、pH メータ(D-10D-20D-50D-70F-10F-20F-50F-70 シリーズ)に接続して使 用できます。ご使用になる前にこの取扱説明書をお読みください。
本書は、日本語で作成された原文です。
Thank you for purchasing a HORIBA ISFET pH electrode. This product is less fragile and more easy to handle than existing glass elec­trodes because of semiconductor, and can be used with pH meters (D-10, D-20, D-50, D-70, F-10, F-20, F-50, F-70 series). Read this manual carefully before use. This is the English translation of an original Japanese document.
保証と責任の範囲 /Warranty and Responsibility
保証期間内(お買い上げ日より 1 年間)に、正常な使用状態において万一故障した場合には、無償で交換または修理いたします。そ の際はお買い上げの販売店にご連絡ください。(ただし変換器のみ、センサ部については新品不良のみ無償交換いたします。)
本保証には、事故、災害、誤用、不注意、および弊社以外の者による分解、改造により生じた損傷の修理サービスは含まれません。 製品が良好な稼動状態でない場合のお客様に対する救済手段は、弊社による製品の修理または製品の交換に限られるものとします。 弊社はいかなる場合にも、お客様の逸失利益および第三者からお客様に対してなされた賠償請求に基づく損害については責任は負わ
ないものとします。
The product (the converter excluding batteries, sensor, and accessories) shall be repaired or replaced free of charge should any mal­function occur during the course of normal use if returned within the warranty period (12 months from date of purchase). Return the con­verter with proof of purchase date. This warranty does not cover damages caused by accidents, disasters, misuse, carelessness, and unauthorized disassemble and remodeling. The sole and exclusive remedy of HORIBA Advanced Techno Co., Ltd. under this limited warranty shall be repair or replacement of the product within a commercially reasonable time from notification. In any case, HORIBA Advanced Techno Co., Ltd. shall not be responsible for customer’s passive damages, or damages which may arise from claims instituted by a third party against customers.
January, 2017
目次 /Contents
1. 使用上の注意 ....................................................................................................................... 2
2. 製品の概要 ........................................................................................................................... 3
3. 準備 ..................................................................................................................................... 4
4. 校正の手順 ........................................................................................................................... 5
5. 測定の手順 ........................................................................................................................... 5
6. 保管 ..................................................................................................................................... 6
7. 保守 ..................................................................................................................................... 6
1. Cautions on use ................................................................................................................. 7
2. Specifications and Components ...................................................................................... 8
3. Preparation ......................................................................................................................... 9
4. Calibration .......................................................................................................................... 10
5. Measurement ..................................................................................................................... 10
6. Storage ............................................................................................................................... 11
7. Maintenance ....................................................................................................................... 11
1
INSTRUCTION MANUAL
注 意
ここから上は 浸けないでください
70 mm
センサ部端子応答部

1. 使用上の注意

安全のための注意
電極先端が尖っていますので、けがをしないよう取り扱いに注意してください。
校正に用いる標準液が皮膚に付いた場合は十分水洗いをしてください。万一目に入った場合は、た だちに 15 分以上洗眼を行い医師にご相談ください。
食品などのサンプルを測定した場合、測定したサンプル全体または電極を突き刺した部分は食用に 使用しないでください。センサ部には環境ホルモンの出るおそれのある材質が使用されています。
製品取り扱い上の注意
この製品は工業環境以外で使用することを想定した製品です。工業環境においては、電磁環境の影響により誤動作を引き
起こす可能性があり、その場合には使用者が適切な対策を講ずることが必要になることがあります。
故障の原因となりますので、本書で指示していない部分を分解しないでください。
電極を落としたり、センサ部や変換器に無理な力を加えたりしないでください。
応答部や液絡部に無理な力を加えたり、傷をつけたりしないでください。
ISFET は半導体センサです。静電気により破損する可能性がありますので、応答部や
センサ部端子には直接指で触れないでください。
センサ部先端から 70 mm より上の部分をサンプルに浸けないでください。故障の原因
となることがあります。
電極コネクタやセンサ部端子は、水につけたり、ぬらしたり、ぬれた手で触れたりし
ないでください。
0.01 mol/L 以上の濃度の酸またはアルカリのサンプル中での連続使用は避けてくださ
い。電極の性能が損なわれたり、寿命を短くするおそれがあります。
固形物にセンサ部を突き刺して使用する場合は、できるだけまっすぐに突き刺してく
ださい。たわみやねじれは故障の原因となります。
センサ部には、ABS 樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂材料が使われ
ています。洗浄には有機溶剤を使わないでください。
保管は高温多湿や直射日光が当たる場所を避け、乾燥状態で保管してください。
初めて使用する場合や長期間(1 週間以上)使用しなかった場合、3.33 mol/L KCl 溶液(300)に 30 分以上浸漬してから
使用してください。
使用温度範囲(センサ部:液温 0 60C、変換器:周囲温度 0 40C)で、使用してください。
急激な温度変化は避けてください。
ISFET は半導体センサです。直射日光などの強い光を受けると測定値に誤差を生じます。
応答部や液絡部が汚れていると測定誤差の原因となります。汚れている場合は、「■ 応答部の洗浄」(6 ページ)を参照し
て洗浄してください。
長時間連続でサンプルに浸漬するとセンサ部の寿命が短くなることがあります(センサ部の寿命は、25C での連続浸漬で
200 時間程度)。
センサ部は消耗品です。センサ部を破損したり、性能が劣化した場合は、新品のセンサ部に交換してください(センサ部
の修理はできません)。
センサ部交換や電池交換の前には、電源を OFF し、電極に付いた水を軽くたたくようにしてよくふき取ってください。
電池交換時は必ずセンサ部をはずしてから行ってください。故障の原因となります。
電池の電圧が低くなると Low Batt. LED が点滅します。点滅したら電池を交換してください。Meas. LED が消灯した状態
での電極の性能は保証しかねます。
比較電極内部液の流出により、液絡部に白い粉や液が生じることがありますが、異常ではありません。イオン交換水など
で洗浄してお使いください。
電池寿命は、連続測定の場合で約 500 時間です。付属の電池は、寿命が短い場合があります。
電池取り扱いの注意
電池の使い方を誤ると、液漏れ、破損のおそれがあります。以下のことを守ってください。
 - 充電はできません。
 - 長時間ご使用にならないときは、電池を取り出しておいてください。
 - 液が漏れた場合は、新しい電池に交換する前に、バッテリーケース内に付着した液をよくふき取ってください。
電池をお子様の手の届くところに置かないでください。万一飲み込んだときはただちに吐かせ医師にご相談ください。
2
取りはずした電池を火中に投げたりしないでください。
センサ部(0131 変換器
O リング
センサ部端子
応答部
液絡部
エンドキャップ
電源スイッチ
ナット
Meas. LED
変換器カバー
Low Batt. LED
電極コネクタ
コネクタカバー
温度コネクタ
(側面)
ゼロ調整ボリューム
リード線

2. 製品の概要

内容物
センサ部(0131…1 変換器 …1 電池 CR2032…2
3.33 mol/L KCl 溶液(300…1 取扱説明書(本書)…1 ドライバー …1
各部の名称
INSTRUCTION MANUAL
仕様
製品形式:0030-10D センサ部形式:0131 測定範囲:pH 0 ~ 14 使用温度範囲:0 ~ 60C(センサ部)、0 ~ 40C(変換器部) 保存温度範囲:0 ~ 40C 電極長さ:190 mm(リード部は除く) 応答部:ISFET(イオン感応性電界効果トランジスタ) 内部電極:銀 / 塩化銀電極 比較電極内部液:CMC(カルボキシメチルセルロース)、 グリセリン、過飽和 KCl 液絡部材質:多孔性ポリエチレン焼結体 センサ部材質:5 酸化タンタル、白金、ABS 樹脂、エポキシ樹脂、 ポリエチレン樹脂 応答部高さ:16 mm(電極先端からの位置) 適用 pH メータ機種:D-10、D-20、D-50、D-70、F-10、F-20、F-50、F-70 シリーズ 電源:DC 6 V CR2032×2  オートパワー OFF 機能付き 表示:Meas. LED(電源 ON 時緑色点滅) 、Low Batt. LED(電池電圧低下時赤色点滅) リード線長さ:1 m
3
INSTRUCTION MANUAL
Note
+ 金具
電池
+ 金具
a
A
液絡部シール
エンドキャップ
O リング
触れないこと
ナット
△マーク
ナット

3. 準備

はじめて使用する場合、以下の手順で ISFET pH 電極の準備を行ってください。
電池のセット
1 変換器カバーを、裏面のツメを軽く浮
かせて、ゆっくりと引き抜いてくださ い。
2 電池(CR2032)を、バッテリーケー
スの + 側の金具に電池の端を滑り込ま せるようにしてセットします。 2 個とも + 側を上にしてください。
センサ部のセット
・センサ部端子には触れないでください。静電気で故障する可能性があります。 ・ナットは隙間なく締めてください。締め方がゆるいと内部に水が入り故障します。
1 センサ部のエンドキャップをはず
し、液絡部シールをはがしてくだ さい。センサ部に O リングが付
いていることを確認してくださ い。
2 変換器のナットを
左に回して取りは ずしてください。
3 センサ部と変換器の△マークを合
わせ、O リングがよじれないよう に注意しながら、センサ部を変換
器にゆっくりと差しこみます。 ナットを右に回してセンサ部を固 定します。
3 変換器カバーを取り付けます。変換器
カバー裏面 のツメの穴 a に 突起 A が はまるようにしてください。
4 応答部と液絡部が完全に
浸かるように、3.33 mol/ L KCl 溶液(300)に 30
分以上浸漬してください。
測定 / 校正を行う前は、以下の手順で ISFET pH 電極の準備を行ってください。
pH メータへの接続
1
pH メータ本体のコネクタ受け口のピンに合わせて電極コネクタの溝を差し込んでください。溝に合わないうちに無理に押 し込まないでください。
2 電極コネクタの金属部を持ち、溝に従って右に回しながら押し込んでください。 3 コネクタカバーを電極コネクタにかぶせ、pH メータのケース部に軽くあたるところまでまっすぐ押し込んでください。決
して回したりしないでください。
4 pH メータ本体のジャック部に温度コネクタを、奥に突き当たるまでしっかりと差し込んでください。
4
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