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ISFET pH 電極
応答部 / 液絡部
センサ部端子
エンドキャップ
O リング
0040-10D 取扱説明書
CODE:GZ0000245920G
January, 2017
© 2017 HORIBA Advanced Techno Co., Ltd.
お買い上げいただきありがとうございます。ISFET pH 電極
は pH 応答部が半導体センサのため、ガラス pH 電極に比べ
て割れにくく、取り扱いが容易です。この ISFET pH 電極
は、pH メータ(D-10、D-20、D-50、D-70、F-10、F-20、F-
50、F-70 シリーズ)に接続して使用できます。ご使用にな
る前にこの取扱説明書をお読みください。
本書は、日本語で作成された原文です。
保証と責任の範囲
保証期間内(お買い上げ日より 1 年間)に、正常な使用状態
において万一故障した場合には、無償で交換または修理いた
します。その際はお買い上げの販売店にご連絡ください(た
だし変換器のみ、センサ部については新品不良のみ無償交換
いたします)。
本保証には、事故、災害、誤用、不注意、および弊社以外の
者による分解、改造により生じた損傷の修理サービスは含ま
れません。
製品が良好な稼動状態でない場合のお客様に対する救済手
段は、弊社による製品の修理または製品の交換に限られるも
のとします。 弊社はいかなる場合にも、お客様の逸失利益お
よび第三者からお客様に対してなされた賠償請求に基づく
損害については責任は負わないものとします。
安全のための注意
電極先端がとがっていますので、けがをしないよう取り扱いに注
意してください。
校正に用いる標準液が皮膚に付いた場合は十分水洗いをしてくだ
さい。万一目に入った場合は、ただちに 15 分以上洗眼を行い医
師にご相談ください。
製品取り扱い上の注意
この製品は工業環境以外で使用することを想定した製
品です。工業環境においては、電磁環境の影響により誤
動作を引き起こす可能性があり、その場合には使用者が
適切な対策を講ずることが必要になることがあります。
測定サンプルや長時間の測定によって、センサ部材が溶
出するおそれがあります。食品などのサンプルを測定し
た場合、測定したサンプル全体または電極が接触した部
分は食用に使用しないでください。
また使用後のサンプルが皮膚に付いた場合は、水および
石鹸か皮膚用の洗剤で十分洗い流してください。
故障の原因となりますので、本書で指示していない部分
を分解しないでください。
応答部やセンサ部端子に触れないでください。静電気で
故障する可能性があります。
保管は高温多湿や直射日光が当たる場所を避け、乾燥状
態で保管してください。
電極を落としたり、センサ部や変換器に無理な力を加え
たりしないでください。
電極コネクタやセンサ部端子は、ぬらさないようにして
ください。
高温や0.01 mol/L以上の濃度の酸またはアルカリのサン
プル中での連続測定はセンサ部の寿命を低下させます
ので、注意してください。
酸性チオ尿素などの強い還元物質が共存するサンプル
は、応答部の劣化を早めますので注意してください。
使用温度範囲(センサ部:液温 0 ~ 60C、変換 器:周 囲
温度 0 ~ 40C)で、使用してください。
センサ部は消耗品です。センサ部を破損したり、性能が
劣化した場合は、新品のセンサ部に交換してください。
センサ部の修理はできません。
比較電極内部液の滲み出しにより、液絡部に白い粉や液
が生じることがありますが、異常ではありません。イオ
ン交換水などで洗浄してお使いください。
比較電極内部液が皮膚に付いた場合は十分水洗いをし
てください。万一目に入った場合は、ただちに洗眼を行
い医師にご相談ください。
測定上の注意
液体サンプルの測定において、応答部に気泡が付着する
と測定誤差の原因になります。気泡が付着した場合は、
電極を軽く振ったり、センサ部をサンプルからいったん
引き上げたのち再浸漬したりして、気泡を取り除いてく
ださい。
直射日光下や窓際での測定は避けてください。
窓際で測定した場合、測定値は 0.1 pH 程度変動するこ
とがあります。
応答部や液絡部が汚れていると測定誤差の原因となり
ます。汚れている場合は、「6.1 応答部の洗浄」(4 ペー
ジ)を参照して洗浄してください。
電池取り扱いの注意
電池寿命は、約 500 時間です。付属の電池は、寿命が短
い場合があります。
電池の使い方を誤ると、液漏れ、破損のおそれがありま
す。以下のことを守ってください。
充電はできません。
長時間ご使用にならないときは、電池を取り出して
おいてください。
液が漏れた場合は、新しい電池に交換する前に、バッ
テリーケース内に付着した液をよくふき取ってくだ
さい。
電池を子供の手の届くところに置かないでください。万
一飲み込んだときはただちに吐かせ医師にご相談くだ
さい。
取りはずした電池を火中に投げたりしないでください。
1 製品の概要
1.1 内容物
品名 数量
センサ部(0141) 1 本
変換器 1 台
電池 CR2032 2 個
3.33 mol/L KCl 溶液(形式 300、ポリ容器) 1 個
取扱説明書(本書) 1 部
ドライバー 1 本
1.2 各部の名称
センサ部(0141)
製品に関する技術的なお問い合わせやご相談は、
カスタマーサポートセンターまでお願いいたします。
フリーダイヤル 0120-37-6045
受付時間 9:00 ~ 12:00、13:00 ~ 17:00(祝祭日を除く月曜日~金曜日)
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変換器
電源スイッチ
ナット
Meas. LED
変換器カバー
Low Batt. LED
電極コネクタ
コネクタカバー
温度コネクタ
リード線
ゼロ調整ボリューム
センサ部端子
エンドキャップ
O リング
液絡部シール
Max. 70 mm
ここから上は
浸けないでください
1.3 仕様
製品形式
センサ部形式
測定範囲 pH 0 ~ 14
使用温度範囲 0 ~ 60C(センサ部)、0 ~ 40C(変換器)
保存温度範囲 0 ~ 40C
電極長さ 190 mm(リード部は除く)
応答部 ISFET(イオン感応性電界効果トランジスタ)
内部電極 銀 / 塩化銀電極
比較電極内部液
液絡部材質 多孔性ポリエチレン焼結体
センサ部材質
応答部高さ 1 mm(電極先端からの位置)
適用 pH メータ機種D-10、D-20、D-50、D-70、F-10、F-20、F-50、F-70
電源
表示
リード線長さ
0040-10D
0141
CMC(カルボキシメチルセルロース)、 グリセリン、
飽和 KCl
五酸化タンタル、液晶ポリマー、エポキシ樹脂、 ポリ
エチレン樹脂、金、チタン
シリーズ
DC 6 V CR2032 2
オートパワー OFF 機能付き(1 時間)
Meas. LED(電源 ON 時緑色点滅) 、
Low Batt. LED(電池電圧低下時赤色点滅)
1 m
2 準備
はじめて使用する場合、以下の手順で ISFET pH 電極の準備
を行ってください。
2.1 電池のセット
1. 変換器カバーを、裏面のツメを軽く浮かせて、ゆっくり
と引き抜いてください。
2.2 センサ部のセット
応答部やセンサ部端子に触れないでください。静電気で故障す
る可能性があります。
ナットは隙間なく締めてください。締め方がゆるいと内部に水
が入り故障します。
1. センサ部のエンドキャップをはずし、液絡部シールをは
がしてください。センサ部に O リングが付いていること
を確認してください。
2. 変換器のナットを左に回して取りはずしてください。
3. センサ部と変換器の△マークを合わせ、O リングがよじ
れないように注意しながら、センサ部を変換器にゆっく
りと差しこみます。ナットを右に回してセンサ部を固定
します。
2.3 pH メータへの接続
校正 / 測定を行う前に、以下の手順で ISFET pH 電極の準備
を行ってください。
1. pH メータ本体のコネクタ受け口のピンに合わせて電極
コネクタの溝を差し込んでください。溝に合わないうち
に無理に押し込まないでください。
2. 電極コネクタの金属部を持ち、溝に従って右に回しなが
ら押し込んでください。
3. コネクタカバーを電極コネクタにかぶせ、pH メータの
ケース部に軽くあたるところまでまっすぐ押し込んで
ください。けっして回したりしないでください。
4. pH メータ本体のジャック部に温度コネクタを、奥に突
き当たるまでしっかりと差し込んでください。
3 ISFET のゼロ調整
ISFET では標準液による電極校正の前に、ISFET のゼロ調
整が必要です。
1. 応答部と液絡部が完全に浸かるように 3.33 mol/L KCl溶
液(形式 300)に 10 分以上浸漬してください。
2. 電池(CR2032)を、バッテリーケースの + 側の金具に
電池の端を滑り込ませるようにしてセットします。 2 個
とも + 側を上にしてください。
3. 変換器カバーを取り付けます。変換器カバー裏面 のツメ
の穴 a に 突起 A がはまるようにしてください。
初めて使用する場合や長期間(1 週間以上)使用しなかった場合、
3.33 mol/L KCl 溶液(形式 300)に 30 分程度浸漬してから使用して
ください。
2. 浸漬後は応答部と液絡部をイオン交換水で十分に洗浄
し、ろ紙などで軽くたたくようにふき取ってください。
3. 電源スイッチを押して、電源 ON にしてください。
Meas. LED が緑色に点滅します。
2
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電源 ON の状態で約 1 時間経過すると、電源切り忘れ防止のため、自
Max. 70 mm
ここから上は
浸けないでください
ゼロ調整ボリューム
・mV 測定モードの場合
・pH 測定モードの場合
0 ±10 mV
pH 7 標準液の pH 値に対し ±0.2 pH
可動範囲
250
Max. 70 mm
ここから上は
浸けないでください
良い 良くない
応答部 / 液絡部
応答部 / 液絡部
サンプル
サンプル
動的に電源 OFF になります。
4. pH 7 標準液に応答部と液絡部が 完全に浸漬するように
してください。
応答部や液絡部周辺に気泡が付いている場合は、電極を
軽く振ったり、センサ部をサンプルからいったん引き上
げたのち再浸漬したりして、気泡を取り除いてくださ
い。
肉などの固形物の測定
1. センサ部先端サンプルに軽く押し当ててください
2. 応答部と液絡部がサンプルに接触するようにゆっくり
倒してください。このときサンプルと応答部、液絡部の
間にすきまができないように軽く押し当ててください。
5. ゼロ調整ボリュームをマイナスドライバで回して、pH
メータの指示値が下記の範囲に入るようにゼロ調整し
てください。
ゼロ調整ボリュームは可動範囲を超えて回すと、破損する可能
性があります。可動範囲内で調整してください。
pH測定モードでゼロ調整する場合は、ゼロ調整の前にpHメータ
の取扱説明書に従って校正値を消去してください。
6. 標準液による電極校正は、pHメータの取扱説明書に従っ
てください。
4 測定の手順
1. 応答部と液絡部をイオン交換水で十分に洗浄し、ろ紙な
どで軽くたたくようにふき取ってください。
2. 下記のサンプルに応じた操作を行い、pH メータの取扱
説明書に従って、測定を行ってください。
溶液の測定
サンプルに応答部と液絡部が完全に浸漬するようにしてく
ださい。
応答部や液絡部周辺に気泡が付いている場合は、電極を軽く
振ったり、センサ部をサンプルからいったん引き上げたのち
再浸漬したりして、気泡を取り除いてください。
固体表面の液滴の測定
固形物の測定と同様に行ってください。
測定サンプルや長時間の測定によって、センサ部材が溶出するおそ
れがあります。食品などのサンプルを測定した場合、測定したサン
プル全体または電極が接触した部分は食用に使用しないでくださ
い。
また使用後のサンプルが皮膚に付いた場合は、水および石鹸か皮膚
用の洗剤で十分洗い流してください。
より正確な測定のために(推奨条件)
精密な測定を行うときには、以下の項目に注意してくださ
い。
測定/校正時はサンプルをスターラで、液が波立たない程
度にゆっくり撹拌してください。
校正に用いる標準液と測定サンプルの温度を同じにし
てください。温度差が 10C の場合、測定値は 0.5 pH 程
度変動することがあります。
測定前に電極をサンプルで共洗いするなど、電極とサン
プルをなじませておいてください。
校正は測定前に測定ごとに行ってください。
校正前に 3.33 mol/L KCl 溶液(形式 300)に 30 分程度浸
けてからお使いください。
5 保管
1. 電源スイッチを OFF にしてください。
Meas. LED が消灯します。
2. 電極に付着したサンプルなどをイオン交換水で十分に
洗浄し、ろ紙などでふき取り、乾燥状態で保管してくだ
さい。
高温多湿や直射日光があたる場所を避け、乾燥状態で保管してくだ
さい。
寒天などの半固形物の測定
サンプルの中にセンサ部の応答部と液絡部が完全に埋まる
までゆっくり突き刺してください。
3