
スーパーカブ
110
プロ

Honda 車をお買いあげいただきありがとうござ
います。
安全で快適なバイクライフをお楽しみください。
この取扱説明書と共に「メンテナンスノート」
を受取り、下記を確認してください。
● お車の正しい取り扱いかた
● 保証内容と保証期間
● 点検・整備について
● 車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
安全運転の基本として以下は重要ですので、お
守りください。
● この取扱説明書を、よくお読みください
● 取扱説明書の推奨手順に従ってください
● 安全に関する表示を理解し、守ってください
安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のあること」
を回避方法と共に、右記の表示で記載しています。
これらは重要ですので、しっかりお読みください。
1 危険
1 警告
1 注意
その他の表示
アドバイス
車の仕様、その他の変更により、この本の表紙
や内容と実車が一致しない場合があります。
車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
よびメンテナンスノートをお渡しください。
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重
大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受け
る可能性があるもの
お車のために守っていただきた
いこと

目次
安全なライディング P. 2
操作ガイド
メンテナンス
こんなときは P. 61
インフォメーション P. 68
スペック P. 78
索引 P. 81
P. 12
P. 35

安全なライディング
この章では安全な運転のために必要な情報を記載しています。
安全のためによくお読みください。
安全上守っていただきたいこと ...................... P. 3
安全運転のために .........................................P. 3
運転するときの注意 ...................................... P. 5
アクセサリーと改造について ....................... P. 10
積載について.............................................. P. 11

安全上守っていただきたいこと
安全上守っていただきたいこと
安全のため、日常的に次の内容をお守りください。
● 道路運送車両法に準じて設けられた日常点検・
定期点検を行ってください
● ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気
厳禁で行ってください
● 排気ガスには一酸化炭素(CO)などの有害な成
分が含まれているため、エンジンは、風通しの
良い場所でかけてください
安全運転のために
● 走行中、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をステップに置いてください
● 急激なハンドル操作や片手運転などはさけ、安
全な運転を心がけてください
● 他の車両、歩行者などに対する配慮を欠かさな
いでください
● ウインドスクリーン、フェアリングと車体の間
に物を置かないでください。
乗車時の服装
運転者は必ずヘルメットを着用し、天候や走行状況
に応じ、安全性が高く運転操作のしやすい、被視認
性の高い二輪車用の服装を着用してください。
次ページに続く
安全なライディング
3

安全運転のために
ヘルメット
#
安全なライディング
安全基準を満たし、頭のサイズにあった視認性の高
いもの
● 二輪車用で PSC、SG マークか JIS マークのある
ものを推奨します
● 正しくかぶり、あごひもを確実に締めてくださ
い
● 視界を妨げないフェイスシールドまたはゴーグ
ルなどを使用し、眼を保護してください
1 警告
ヘルメットを正しく着用していないと、万一
の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可
能性が高くなります。
運転者は乗車時、必ずヘルメット、保護具お
よび保護性の高い服を着用してください。
4
グローブ
#
摩擦に強い皮製のもの
ブーツまたはライディングシューズ
#
滑りにくく、くるぶしまで覆われたもの
ジャケット・パンツ
#
プロテクターを備え、体の露出の少ない長袖・長ズ
ボン

運転するときの注意
運転するときの注意
慣らし運転
適切な慣らし運転を行うと、お車の性能をより良い
状態に保つことができます。
慣らしのポイント(走行距離 500 km まで)
#
● 急発進、急加速をさける
● 急ブレーキ、急なシフトダウンをさける
● 控えめな運転をする
ブレーキ
次の項目に注意してください。
● 制動力を効果的に得るために前輪ブレーキと後
輪ブレーキを同時に使う
● 不必要な急ブレーキ、急なシフトダウンをしな
い
u タイヤをロックさせるなど、車体の安定性を
損なうおそれがあります。
u コーナリングの際は、コーナーの手前で減速
してください。
● 雨天走行など滑りやすい路面に注意する
u タイヤがロックしやすく、制動距離が長くな
ります。
● 連続したブレーキ操作をしない
u 長い坂や急な坂で繰り返しブレーキをかけ
ると、ブレーキの温度が上昇して効きが悪く
なるおそれがあります。エンジンブレーキ
と断続的なブレーキ操作を併用 してくださ
い。
次ページに続く
安全なライディング
5

運転するときの注意
前輪 ABS(アンチロックブレーキシステム)
#
安全なライディング
ABS は、直進制動時の前輪ブレーキのかけすぎによ
る前輪ロックを制御する装置です。
ABS を正常に機能させるため、必ず前後とも指定の
タイヤ、スプロケットをお使いください。
後輪には ABS が装備されていません。
● 制動距離を短くするためのものではない
u ABS を装備していない車両と同様に、路面
が滑りやすくなるほど長い制動距離が必要
になります。
● 低速(約 10 km/h 以下)では普通のブレーキと
同じ作動になる
● ブレーキ操作時に、レバーに反動が生じること
がある
u ABS が作動しているときの現象で異状では
ありません。反動の強さは状況によって異
なります。
6
エンジンブレーキ
#
スロットルを戻すと、エンジンブレーキが効きま
す。さらにエンジンブレーキを必要とするときは
3 速、2 速・・・とシフトダウンを行ってください。
急激なシフトダウンは、尻振りなどの原因や、エン
ジンやトランスミッションに悪影響を与えます。
また、長い下り坂や急な下り坂などでは、断続的な
ブレーキ操作とエンジンブレーキを併用してくだ
さい。
雨天または水たまりを走行したとき
#
路面が滑りやすくなったり、ブレーキの効き具合が
変化します。慎重なブレーキ操作を心がけてくだ
さい。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキを軽
く作動させながらしばらく低速で走行して、ブレー
キを乾かしてください。

運転するときの注意
駐車するとき
● 交通の邪魔にならない平坦で足場のしっかりし
た安全な場所に駐車する
● やむをえず傾斜地や足場の悪い場所に駐車する
ときは、車の転倒や動き出しがないよう安全処
置に十分注意する
● 盗難防止のため、車から離れるときは必ずハン
ドルロックをかけ、キーを抜く
サイドスタンドまたはメインスタンドでの
#
駐車
1.
メインスイッチを (O)にする。
2.
サイドスタンドでの駐車
サイドスタンドを下げ、車の重量がサイドスタ
ンドにかかるまで、車をゆっくり左に傾ける。
u ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が
不安定になり、転倒するおそれがあります。
メインスタンドでの駐車
左手でハンドルをまっすぐにし、右手でラゲッ
ジキャリアをしっかり持ち右足でスタンドを左
右同時に地面につけて、立たせる。
メイン
スタンド
3.
ハンドルバーを左いっぱいにきる。
4.
ハンドルロックをかけ、キーを抜く。 2 P. 24
次ページに続く
安全なライディング
7

運転するときの注意
● マフラーなどが熱くなっているので、他の方が
安全なライディング
触れることのない場所に駐車する
8
● エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラー、エンジンなどに触れない
1 注意
マフラー、エンジン、ブレーキなどは、エン
ジン回転中および停止後しばらくの間は熱
くなっています。触れるとヤケドを負う可
能性があります。
• マフラー、エンジン、ブレーキなど高温
になる部分は冷えるまで触れないこと
•
高温になる部分に可燃物が接触せず、他の
方が触れることのないよう配慮すること

運転するときの注意
燃料補給およびガソリンの取り扱い
エンジン、燃料装置、触媒装置の損傷を防ぐため、
下記に注意してください。
● 無鉛レギュラーガソリンを使用する
● 高濃度アルコール含有燃料を補給しない
● 軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソリ
ン)、または不適切な燃料添加剤を使わない
●
燃料タンクの中に、泥、ほこり、水などを入れない
1 警告
ガソリンは燃えやすくヤケドを負ったり爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
また身体に帯電した静電気の火花により引
火する可能性があります。
ガソリンを取り扱 うときは以下のことを
守ってください。
エンジンを止め、火元を遠ざける
•
• 給油は必ず屋外で行う
• こぼれたガソリンは、すぐに拭き取る
• 給油作業前に車体や給油機などの金属部
分に触れて静電気を除去する
安全なライディング
9

アクセサリーと改造について
アクセサリーと改造について
安全なライディング
アクセサリーを装着する際は、安全面から Honda
純正アクセサリーを推奨します。Honda 販売店に
ご相談ください。
Honda 販売店で取り付けられた Honda アクセサ
リーなどの取り扱いについては、その商品に付属の
説明書をお読みください。
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪化さ
せたり、排気音を大きくしたり、ひいては車の寿命
を縮めることがあります。不正改造は法律に触れ
ることはもちろん、他の迷惑行為となります。
車の改造は保証の適用を除外されます。
10
1 警告
不適切なアクセサリーや改造は、万一の事故
の際、死亡または重大な傷害に至る可能性が
高くなります。
アクセサリーを装着する際は、Honda 販売店
にご相談のうえ、取扱説明書に従ってくださ
い。

積載について
積載について
●
荷物を積むと積まないときにくらべて操縦安定性
が変わるため、安全な速度で走行してください
● 荷物の積みすぎに注意し、確実に固定して安全
な速度で走行してください
● フックには、車体からはみ出したり、足に当た
るような大きな荷物はかけないでください
u
走行やハンドル操作に支障をきたすことが
あります。
● ハンドル操作ができなくなる場合があるので、
ハンドル付近に物を置かないでください
● フロントバスケットから荷物をはみ出さないよ
うにしてください
● ヘッドライト、ポジションランプ、ウィンカー、
ストップ/テールランプ、マフラー周辺への積
載はさけてください
u 過熱によりレンズが溶けたり、荷物が損傷す
る場合があります。
● カバー等が破損する場合があるので、指定の場
所以外に荷物を積まないでください
u 走行やハンドル操作に支障をきたすことが
あります。
● 貴重品やこわれ易いものは積まないでください
● 荷物の積載は下記重量までです
フック:1.0 kg
フック:1.0 kg
安全なライディング
11

基本操作の流れ
エンジン始動前 (P.36 )
#
運転する前に日常点検を行いましょう。
操作ガイド
燃料残量を確認しましょう。
エンジン始動 (P.27 )
#
周囲の安全を確認して、エンジンをかけます。
空ぶかしはさけましょう。
基本装備の使いかた
-
メーター (P.16 )
-
警告灯/表示灯 (P.22 )
-
スイッチ (P.23 )
-
ハンドルロック (P.24 )
-
後輪ブレーキロック (P.25 )
12
加速
#
発進や加速はスロットルを
ゆっくり回し、急加速はさけ
ましょう。
ギアチェンジ (P.29 )
#
発進
#
後方の安全や周囲の状況に注
意し、方向指示器で合図を出し
走り出します。

減速
#
停止
#
早めに方向指示器で合図を出し、後方
や側方の車に注意しながら、徐々に路
肩に寄ります。
燃料補給 (P.30 )
#
スロットルを素早く戻し、前後のブ
レーキの両方を使い速度を下げ、不必
要な急ブレーキはさけましょう。制動
灯(ストップランプ)が点灯し、後車
への合図になります。
手前で十分に減
速して・・・
駐車 (P.7 )
#
安全な場所に駐車しましょう。
サイドスタンド、メインスタンド、
ハンドルロックを確認します。
コーナリング
#
スロットルをゆっくり回
して加速します。
操作ガイド
13

各部の名称
操作ガイド
ラゲッジキャリア
14
ミラー (P.34 )
前輪ブレーキリザーバータンク
(P.53)
後輪ブレーキロックレバー
(P.25)
スロットルグリップ (P.60 )
バッテリー (P.49 )
ヒューズボックス (P.66 )
書類入れ/携帯工具 (P.33 )
右サイドカバー (P.47 )
後輪ブレーキペダル (P.55 )
オイルレベルゲージ (P.51 )
キックスターターペダル (P.27 )

フロントバスケット
フック (P.33 )
ミラー (P.34 )
センターカバー (P.48 )
燃料タンクキャップ (P.31 )
シート (P.30 )
ヘルメットホルダー (P.32 )
左サイドカバー (P.47 )
ドライブチェーン (P.58 )
サイドスタンド (P.7 )
メインスタンド (P.7 )
チェンジペダル (P.29 )
ブリーザードレーン (P.59 )
操作ガイド
15

メーター
操作ガイド
速度範囲表示
u
上限速度を超えるとエ
ンジンの故障や損傷の
原因となります。
ギアチェンジ (P.29 )
メーターの初期表示
メインスイッチを(On)にすると、オープニング表示があらわれます。また、スピードメーター
の指針が一度最高目盛に振れた後、“0”に戻ります。表示されない部分がある、または、指針が振
れない場合は、Honda 販売店で点検を受けてください。
16
スピードメーター(速度計)
SEL ボタン

燃料計
ガソリンの量を確認するときは、車体を垂直にし
てください。
サイドスタンド状態では、正確な表示はしません。
マークが 1 つ(E)だけ点滅したときの
燃料残量:約 0.68 ℓ
操作ガイド
オドメーター [TOTAL]、トリップメーター
[TRIP]、平均燃費 [AVG.] (P.18 )
時計(12 時間表示)
時計の合わせかた (P.21 )
燃料計の故障表示 (P.65 )
アドバイス
燃料計が1つ(E)に近づいたら、早めに給油してくださ
い。燃料がなくなるとエンジンが点火しなくなり、触媒
装置を損傷することがあります。
ギアポジション表示
ギアポジションを表示
u トランスミッションが適切なシフトになっ
ていない場合“–”が表示されます。
次ページに続く
17

メーター
オドメーター [TOTAL]、トリップメーター [TRIP]、平均燃費 [AVG.]、時計
SEL ボタンを押してオドメーター、トリップメーター、平均燃費、時計を切り換える。
操作ガイド
18
前ページの続き
トリップメーターオドメーター 平均燃費 時計

オドメーター [TOTAL]
#
総走行距離を表示
表示が “ ” になったときは、Honda 販
売店で点検を受けてください。
トリップメーター [TRIP]
#
トリップメーターを 0 km にリセットしてから
の走行距離を表示
表示が “ ” になったときは、Honda 販
売店で点検を受けてください。
トリップメーターをリセットするには
)
(P.20
平均燃費 [AVG.]
#
トリップメーターをリセットしてからの平均燃
費を km/L の単位で表示
平均燃費はトリップメーターに基づいて算出し
ます。
表示範囲:0.0 ~99.9 km/L
● 平均燃費が 99.9 km/L を超 えた場合は“99.9
km/L” を表示します。
● トリップメーターをリセットした場合は“ ”
を表示します。
上記の場合を除いて表示が“ ” になったとき
は、Honda 販売店で点検を受けてください。
平均燃費をリセットするには
(P.20)
操作ガイド
次ページに続く
19

メーター
トリップメーター [TRIP]、平均燃費 [AVG.]の
#
リセット
操作ガイド
トリップメーターをリセットすると、トリップ
メーターに基づく平均燃費も同時にリセットさ
れます。
トリップメーターおよびトリップメーターに基
づく平均燃費をリセットするには、トリップ
メーターまたは平均燃費を表示中に SEL ボタン
を押し続ける。
トリップメーター
前ページの続き
平均燃費
または
20

時計の合わせかた
a
メインスイッチを (On)にする。
b
時計を表示する。(P.18 )
c
時の表示が点滅するまで SEL ボタンを押し続
ける。
d
SEL ボタンを押し、時を修正する。
e
SEL ボタンを押し続け、時を決定する。決定と
同時に分が点滅する。
f
SEL ボタンを押し、分を修正する。
g
SEL ボタンを押し続け、分を決定すると設定が
終了する。
u メインスイッチを (O)にすることでも
設定を確定できます。
u 設定中に 30 秒間操作がない場合、設定は無
効となります。
操作ガイド
21

警告灯/表示灯
警告灯/表示灯が点灯すべきときに点灯しない場合は、Honda 販売店で点検を受けてください。
操作ガイド
PGM-FI 警告灯
メインスイッチを(On)にする
と点灯し、数秒後に消灯
走行中またはアイドリング中
に点灯したときは (P.63 ) ニュートラル表示灯
ABS 警告灯
メインスイッチを (On)にする
と点灯し、速度が約 10 km/h に
達すると消灯
走行中に点灯したときは
(P.64)
22
方向指示器表示灯
ハイビームパイロットランプ
(前照灯上向き表示灯)
トランスミッションがニュー
トラルの位置にあるときに点
灯

スイッチ
ホーンスイッチ
ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッチ
• :ヘッドライトが上向き
• :ヘッドライトが下向き
ウィンカー(方向指示器)
スイッチ
u 解除はスイッチを中央に戻して
行います。
スタータースイッチ
メインスイッチ
電気回路の ON / OFF、ハンドルロックに使用
u (O)または (Lock)の位置で、キーを
抜くことができます。
(O)
停止
(Lock)
ハンドルロック
ができる
(On)
始動・走行
次ページに続く
操作ガイド
23

スイッチ
前ページの続き
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドル
操作ガイド
ロックをかけましょう。U 字ロックなどの使用
も推奨します。
メインスイッチのキー
a
b 押す
回す
24
かけかた
#
a
ハンドルを左または右にいっぱいにきる。
b
キーを押し込みながら、 (Lock)の位置まで
回す。
u ロックがかかりにくい場合は、ハンドルを左
右に軽く動かしてください。
c
キーを抜く。
外しかた
#
キーを (O)の位置まで回す。

後輪ブレーキロック
a
b
ブレーキペダル
ブレーキロック
レバー(通常時)
ブレーキロック
レバー(ロック時)
ブレーキロックレバー
の凸部
a
カバーの凸部
かけかた
#
a
ブレーキペダルを強く踏み 込んで、ブレーキ
ロックレバーを手前に引いて保持する。
u ブレーキペダルの踏み込みが重すぎると感
じた場合、Honda 販売店にご相談ください
u ブレーキロックレバーの凸部が、カバーの凸
部より手前の位置になるまで、ブレーキロッ
クレバーを引いてください。
b
ブレーキロックレバーを保持した状態で、ブ
レーキペダルを離す。
c
タイヤがロックされているか確認する。
u ブレーキペダルの遊びの調整を適切にしな
いと、ロックされないことがあります。
(P.55 )
ブレーキペダルの遊びの調整をしても、
ロックされない場合、Honda 販売店にご
相談ください。
u 走行中は、ブレーキロックレバーを操作しな
いでください。タイヤがロックされ、ブレー
キペダルが戻らなくなるおそれがあります。
次ページに続く
操作ガイド
25

後輪ブレーキロック
外しかた
#
ブレーキペダルを強く踏み込むと、自動的にブ
操作ガイド
レーキロックが解除される。
u ブレーキロックレバーが通常時の位置に戻って
いることを確認してください。
26
前ページの続き

エンジン始動
始動するには、エンジンの温度にかかわらず、
次の手順で行ってください。
b
c
a
c
アドバイス
• スタータースイッチを押して 5 秒以内でエンジン
がかからないときは、一度メインスイッチを
(O) にしてください。その後バッテリー電圧
回復のため 10 秒ほど経ってからやり直してくださ
い。
• 無用な空ぶかしや長時間のアイドリングはエンジン
やマフラー、触媒装置に悪影響を与えます。
• 万一転倒した場合は 、 一旦メインスイッチを
(O) にしてください。再度走行を行う際は、
各部の損傷状態や、走行に支障が無いかを十分に確
認してください。
a
メインスイッチを (On)に回す。
b
ギアをニュートラルにする。(表示灯点灯)
c
スロットルグリップを閉じたまま、スターター
スイッチを押すか、キックスターターペダルを
キックする。
操作ガイド
次ページに続く
27

エンジン始動
d
キックスターターペダルとサイドスタンドを確
実にたたんでいることを確認し、スタートする。
u もし、エンジンがかからない場合は、スロッ
操作ガイド
トルグリップをわずかに(遊 びを除いて
3 mm 程度)回しながらスタータースイッチ
を押すかキックスターターペダルを使用し
てください。
前ページの続き
遊びを除いて 3 mm 程度
エンジンがかからないときは
#
次の方法を試してください。
a
メインスイッチを (O)にする。
b
スロットルグリップを全開にし、キックスター
ターペダルをキックする。
c
通常手順(a ~ c)でエンジンをかける。
d
エンジンがかかり、エンジン回転が安定しない
場合はスロットルグリップを少し開ける。
e
エンジンがかからないときは、a ~ c の手順
を繰り返す。
28
それでも始動できないときは (P.62
#
)

ギアチェンジ
停止時と走行時では、チェンジ操作が異なりま
す。停止時は、4段ロータリー式で4速から直
接ニュートラルにチェンジできます。走行時
は、前進4段リターン式となります。
4速からは、直接ニュートラルにチェンジでき
ません。
停止時
走行時
ギアチェンジはスロットルグリップを一度戻し
てから行います。
チェンジペダルの操作は、つま先かかかとで軽
く行い、ペダルにコツンと足ごたえのあるまで
確実に操作してください。無理をすると、チェ
ンジ機構を痛める原因となります。
速度範囲
#
1 速 0 - 30 km/h
2 速 13 - 50 km/h
3 速 20 - 75 km/h
4 速 25 km/h 以上
シフトダウンについて
追い越しなど、強力な加速が必要なときはシフトダ
ウンをします。高い速度でのシフトダウンは、尻振
りなどの原因や、走行安定性を損なうほか、エンジ
ンやトランスミッションに悪影響を与えます。次
の速度内で行ってください。
シフトダウン可能限界速度
#
4 速→3 速 75 km/h 以下
3 速→2 速 50 km/h 以下
2 速→1 速 30 km/h 以下
操作ガイド
29

燃料補給
燃料補給にはシートを開ける必要があります。
操作ガイド
シート
シート
30
開けかた
シート後部を持ち上げる。
閉じかた
シートをおろす。

キーカバー
燃料タンクキャップ
メインスイッチのキー
5 マーク
給油口の下端
給油口
燃料がにじみ出ることがあるので、給油口の下
端以上入れないでください。
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
タンク容量:4.1 ℓ
燃料についての注意 (P.9
#
)
燃料タンクキャップの開けかた
a
シートを開ける。(P.30 )
b
キーカバーを開け、キーを差し込み右に回して、
燃料タンクキャップを左に回して開ける。
燃料タンクキャップの閉じかた
a
燃料タンクキャップを溝に合わせ、キャップの
5 マークとタンク後方の 5 マークが合うまで
右に回す。
b
キーを左に回してキーを抜き、キーカバーを閉じる。
u 燃料タンクキャップがロックされないと、
キーは抜けません。
c
シートを閉じる。
1 警告
ガソリンは燃えやすいため、ヤケドを負った
り、爆発して重大な傷害に至る可能性があり
ます。
燃料補給およびガソリンの取り扱い 2 P. 9
操作ガイド
31

その他装備の使いかた
ヘルメットホルダー
車体の左側にヘルメットホルダーがあります。
操作ガイド
a
メインスイッチのキーを左に回してロックを解
除する。
b
ピンにヘルメットの金具をかけ、ピンを押して
ロックする。
c
キーを抜く。
ピン
メインスイッチのキー
ヘルメットホルダー
u ヘルメットホルダーは駐車時のみお使いくださ
い。
32
1 警告
ヘルメットホルダーにヘルメットをつけた
まま走行しないでください。
走行の妨げになり、重傷を負ったり死亡した
りする事故が発生することがあります。

書類入れ/携帯工具
右サイドカバーの内側に書類入れと携帯工具が
あります。
書類入れ
バンド
フック
レッグシールド左側にフックがあります。
u 積載重量上限:1.0 kg
フック
操作ガイド
携帯工具
u 取扱説明書、携帯工具は書類入れに入れてくだ
さい。
u 書類入れは、図のように格納しバンドでしっか
りと固定してください。
サイドカバーの取り外しかた (P.47 )
#
u フックには車体からはみ出したり、足に当たる
ような大きな荷物はかけないでください。走行
やハンドル操作に支障をきたすことがありま
す。
次ページに続く
33

その他装備の使いかた
ミラーのアーム
ミラーのアームの角度はロックナットをゆるめ
操作ガイド
ないで調節することができます。
調節のしかた
#
後方の安全を十分確認できる位置までアームを
持って調節する。
アドバイス
カバー内側のロックナットはゆるめないでください。
アームの保持力が低下した場合は、Honda 販売
店にご相談ください。
34
前ページの続き
アーム
ロックナット カバー

メンテナンス
メンテナンスを行う前に必ず「メンテナンスの基礎知識」をお読みください。
また、サービスデータについては「スペック」を参照ください。
メンテナンスの基礎知識.............................. P. 36
主要部品の脱着方法 ....................................P. 47
サイドカバー ..................................................... P. 47
センターカバー ................................................. P. 48
バッテリー ......................................................... P. 49
エンジンオイル........................................... P. 51
ブレーキ ....................................................P. 53
ドライブチェーン .......................................P. 58
ブリーザードレーン ....................................P. 59
スロットル ................................................. P. 60

メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの重要性
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
メンテナンス
だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客
様の判断で適時行っていただく日常点検と、1 年ご
と(12 か月ごと)、2 年ごと(24 か月ごと)の定
期点検整備を設けてあります。安全快適にお乗り
いただくために、必ず実施してください。
1 警告
誤った点検整備や、不適当な整備、未修理
は、転倒事故などを起こす原因となり、死亡
または重大な傷害に至る可能性があります。
• 点検整備は、取扱説明書・メンテナンス
ノートに記載された点検方法・要領を守
り、必ず実施してください。
• 異状箇所は乗車前に修理してください。
36
安全なメンテナンスのために
メンテナンスにあたっては、次のことに注意してく
ださい。
● エンジンを停止し、キーを抜いた状態で行う
● 平坦地で足場のしっかりとした場所で行う
● エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる
部分はヤケドのおそれがあるので、冷えるまで
触れない
● エンジンを始動して作業をする場合は、換気を
十分に行う
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令に準じ、日常
のお車の使用状況に応じて、お客様の判断で適時行
う点検です。
点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給
油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコー
ドに記入してください。
異音や異状を感じたときは、直ちに Honda 販売店
にご相談ください。

メンテナンスの基礎知識
日常点検項目
#
この車には下記の日常点検項目が適用されます。
● ブレーキ
• レバーの遊び(油圧式)
• ペダルの遊び(機械式)
• ブレーキの効き具合
• ブレーキ液の量
● タイヤ
• 空気圧
• 亀裂、損傷
• 異状な摩耗
•
溝の深さ
● エンジン
オイルの量
•
かかり具合、異音
•
低速、加速の状態
•
● 灯火装置および方向指示器
● 運行において異状が認められた箇所
● ドライブチェーンの緩み(Honda 指定)
定期点検
安全快適にお車をご使用いただくために、定期点検
を必ず実施してください。
また、これらの他にも使い始めてから1か月目(ま
たは、1,000 km 時)に行う点検、Honda が指定す
る点検整備項目もあります。
道路運送車両法に準じて設けられた点検
#
道路運送車両法に準じて設けられた点検には、以下
の種類があります。
●
日常点検
●
1 年ごと(12 か月ごと)に行う点検
●
2 年ごと(24 か月ごと)に行う点検
次ページに続く
メンテナンス
37

メンテナンスの基礎知識
ご自身で点検を実施する場合
#
安全のため、ご自分の知識と技量に合わせた範囲内
で行ってください。難しいと思われる内容につい
ては、Honda 販売店にご相談ください。
メンテナンス
点検結果は、メンテナンスノートの定期点検整備記
録簿に記入し、大切に保存、携行してください。
1 か月目点検について
#
新車から 1 か月目(または、1,000 km 時)は、特
に初期の点検整備が車の寿命に影響することを重
視し、点検を無料でお取り扱いいたします。お買い
あげの Honda 販売店で行ってください。他の販売
店にてお受けになると有料となる場合があります。
また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実
費をいただきます。詳細については、メンテナンス
ノートをご覧ください。
交換部品について
#
整備の際は、Honda 純正部品を使用してください。
色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載さ
れているモデル名、カラーおよびコードをお知らせ
ください。
38
カラーラベルは、シートを開けると確認できます。
2 P. 30
カラーラベル
1 警告
Honda 純正部品以外のアクセサリー・部品の
使用や、不正な改造は思わぬ事故の原因とな
り、重傷を負ったり、死亡したりすることが
あります。
Honda 純正部品を使用してください。

メンテナンスの基礎知識
バッテリー
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリー
を使用しており、バッテリー液の点検、補給は必要
ありません。バッテリーのターミナル部に汚れや
腐食がある場合のみ清掃してください。
また、密閉式の液口キャップは絶対に取り外さない
でください。バッテリー充電時も液口キャップを
取り外す必要はありません。
アドバイス
バッテリーには寿命があります。交換時期について
は、Honda 販売店にご相談ください。交換する場合
は、必ず同型式のメンテナンスフリーバッテリーを使
用してください。
万一の場合の応急処置
#
以下のようなときは、応急処置したあと、直ちに医
師の診察を受けてください。
● 電解液が眼に付着したとき
u コップなどに入れた水で、15 分以上洗浄し
てください。加圧された水での洗浄は、眼を
痛めるおそれがあります。
● 電解液が皮膚に付着したとき
u 電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
洗浄してください。
● 電解液を飲み込んだとき
u 水、または牛乳を飲んでください。
1 警告
バッテリーには、希硫酸が電解液として含ま
れています。希硫酸は腐食性が強く、眼や皮
膚に付着すると重いヤケドを負います。
• バッテリーの近くで作業するときは、保
護メガネと保護服を着用
• バッテリーを子供の手の届く所に置かな
い
• ショートによる火花やたばこなどの火気
に十分注意する
次ページに続く
メンテナンス
39

メンテナンスの基礎知識
ターミナル部の清掃
#
1.
バッテリーを取り外す。 2 P. 49
2.
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場
合は、ぬるま湯を注いで拭く。
メンテナンス
3.
ターミナル部の腐食が著しいときは、ワイヤー
ブラシまたはサンドペーパーで磨く。
4.
清掃後、バッテリーを取り付ける。
電装部品やアクセサリーを取り付けるときは純正
アクセサリーをご使用ください。それ以外のもの
を使用するとバッテリーあがりや故障の原因とな
ります。
40
ヒューズ
この車の電気回路は、ヒューズで保護されていま
す。電装部品が動作しないときは、ヒューズを調
べ、必要に応じて交換してください。 2 P. 66
ヒューズの点検・交換
#
メインスイッチを (O)にして、ヒューズを取
り外して点検します。切れている場合は、指定され
ている容量のヒューズと交換してください。
ヒューズの容量はスペックページをご確認くださ
い。 2 P. 80
ヒューズ切れ
アドバイス
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の過熱
焼損の原因になるので絶対に使用しないでください。

メンテナンスの基礎知識
交換してもすぐにヒューズが切れる場合は、ヒュー
ズの劣化以外の原因が考えられます。 Honda 販売
店にご相談ください。
エンジンオイル(トランスミッションオイル)
エンジンオイルは走行距離や走行状況、時間の経過
とともに劣化したり減っていきます。そのため、定
期交換時期に行う交換だけではなく日常点検によ
るオイル点検・補給が必要です。汚れたり古くなっ
たオイルはエンジンに悪影響を与えますので早め
に交換してください。
オイル交換は Honda 販売店で行うことを推奨しま
す。交換時期はスペックページをご確認くださ
い。 2 P. 79
エンジンオイル(トランスミッションオイル)
#
の選びかた
推奨エンジンオイル(トランスミッションオイル):
Honda 純正 ウルトラ G1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認
し、下記の全ての規格を満たしているオイルをお選
びください。全ての規格を満たしている場合でも
特性が異なりこの車に適合しない場合があります。
● JASO T 903 規格
● SAE 規格
● API 分類
※ 3
※ 2
:10W-30
:SJ 級以上
※ 1
:MA
また、必要以上に摩擦を低減するオイル添加剤はエ
ンジンやクラッチの性能や寿命に悪影響を与える
場合がありますので使用しないでください。
次ページに続く
メンテナンス
41

メンテナンスの基礎知識
※1:
JASO T 903 規格は、二輪車用4サイクルエンジン
オイルの性能を分類する規格です 。適合 し届け出
されたオイルの容器には、次の表示があります。
メンテナンス
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MA 性能であることを示
しています
※2:
SAE 規格は、オイルの粘度を定めた規格です。
※3:
API 分類は、エンジンオイルのグレードに関する分
類です。API マークの入っている相当品を使用す
る場合、下記のものをご使用ください。
推奨しません 推奨します
42
ブレーキ液
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでください。
ブレーキ液が変質したりブレーキ装置の故障の原
因となることがあります。
アドバイス
ブレーキ液は、プラスチックや塗装面を損傷します。
漏れたブレーキ液は直ちに拭き取ってください。
指定ブレーキ液:
Honda 純正ブレーキフルード
DOT 3 または DOT 4
エアクリーナー
この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式の
エアクリーナーエレメントが装備されており点検・
清掃は不要ですが定期的な交換が必要です。
エアクリーナーエレメントの交換は、Honda 販売店
にご相談ください。交換時期はスペックページを
ご確認ください。 2 P. 79

ドライブチェーン
チェーンは、定期的に点検および給油を行ってくだ
さい。また悪路走行が多い場合や連続高速走行、急
加速を繰り返すような運転を行う場合には、頻繁に
点検を行ってください。 2 P. 58
チェーンの異常(回転が滑らかでない、異音、固
着、ローラーやブッシュの損傷)は、Honda 販売店
にご相談ください。
ドライブチェーンの清掃と給油
#
緩み(たるみ)の点検後、後輪をゆっくりと回しな
がら、チェーンやスプロケットに付着した泥、汚れ
を中性洗剤またはチェーンクリーナーを使用し、乾
いた布などで落とします。汚れがひどい場合、やわ
らかいブラシを使用してください。汚れを落とし
たあとは、十分に乾燥させ、推奨オイルをチェーン
ローラーの両側に給油してください。
推奨オイル:
Honda 純正チェーンオイルまたは相当品
メンテナンスの基礎知識
メンテナンス
オイルがブレーキやタイヤに付着しないようにし
てください。チェーンにオイルをつけ過ぎると、衣
服や車に飛び散り汚しますので、オイルをつけ過ぎ
ないよう注意してください。
ブリーザードレーン
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ
リーザードレーンの清掃が必要です。2 P. 59
43

メンテナンスの基礎知識
タイヤ
空気圧の点検
#
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイヤ
によっては空気圧不足が見た目ではわかりづらい
メンテナンス
ため、少なくとも 1 か月ごとにタイヤゲージを使用
して空気圧を点検してください。
タイヤは、走行後は温まり空気圧が高くなることが
ありますので、必ず冷えた状態で点検してくださ
い。
亀裂と損傷の点検
#
タイヤの全周に、亀裂や
損傷、ひび割れおよび釘、
石、 その他 の 異物が刺
さったり、かみ込んだり
していないかを点検しま
す。道路の縁石などにタ
イヤ側面を接触させた
り、大きな凹みや突起物を乗り越したときは、必ず
点検してください。
44
異状な摩耗の点検
#
タイヤの接地面が異状に
摩耗していないかを点検
します。

溝の深さの点検
#
ウェアインジケーター(スリップサイン)により溝
の深さを確認します。サインが現れたときは、直ち
に交換してください。
メンテナンスの基礎知識
1 警告
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な
空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原
因となり、死亡または重大な傷害に至る可能
性があります。
メンテナンス
または TWI
ウェアインジケーター
表示マーク
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を
守り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤ
は交換してください。
次ページに続く
45

メンテナンスの基礎知識
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用し
てください。指定以外のタイヤは、操縦性や走行安
定性に悪影響を与えることがありますので使用し
ないでください。
メンテナンス
タイヤの交換は、Honda 販売店にご相談ください。
指定タイヤ、空気圧はスペックページをご確認くだ
さい。 2 P. 79
1 警告
指定以外のタイヤを取り付けると、操縦性や
走行安定性に悪影響を与えることがありま
す。また、そのことが原因で転倒事故などを
起こし、死亡または重大な傷害に至る可能性
があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ
れた指定タイヤを取り付けてください。
46

主要部品の脱着方法
サイドカバー
サイドカバー
スクリュー
上図は右サイドカバーを示しています。
左サイドカバーも同じ要領で行います。
取り外し
#
スクリューを取り外し、サイドカバーを取り外
します。
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。
メンテナンス
47

主要部品の脱着方法 u センターカバー
センターカバー
スクリュー
メンテナンス
48
サイドのカバー
センターカバー
取り外し
#
スクリューを取り外し、センターカバーを取り
外します。
取り付け
#
サイドのカバー両端を左右に少し拡げるように
しながらツメをガイドに合わせてセンターカ
バーを取り付け、スクリューを締め付けます。

バッテリー
サイドのカバー
バッテリーカバー
スクリュー
+端子
ボルト
ボルト
ターミナルカバー
カプラ―A
スクリュー
-端子
バッテリー
カプラー B
フック
主要部品の脱着方法 u バッテリー
取り外し
#
メインスイッチが (O)になっていることを
確認してください。
1.
センターカバーを取り外す。2 P. 48
2.
バッテリーカバーからカプラー A を取り外
す。
3.
フックを持ち上げながら、カプラー B をフ
レームから取り外す。
4.
-端子のボルトを外し、-コードを外す。
5.
ターミナルカバーをめくり、+端子のボルト
を外し、+コードを外す。
6.
スクリューを外し、サイドのカバーを左右に
少し拡 げるようにしながらバッテリーカ
バーを取り外す。
7.
端子のナットを落とさないようにバッテ
リーを取り出す。
メンテナンス
次ページに続く
49

主要部品の脱着方法 u バッテリー
取り付け
#
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。
バッテリーコードは、必ず先に+側より取り付
けてください。また、ターミナル部にゆるみが
メンテナンス
生じないように、確実にボルトを締め付けてく
ださい。
バッテリーコードを再び取り付けたときに、時
計の表示がずれている場合は合わせ直してくだ
さい。 2 P. 21
バッテリーの取り扱いについてはメンテナンス
の基礎知識をご確認ください。 2 P. 39
50

エンジンオイル
オイルの量の点検
1.
エンジンが冷えている場合は、3 ~ 5 分ほど
アイドリングさせる。
2.
メインスイッチを (O)にしてエンジン
を止め、2 ~ 3 分間待つ。
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
3.
ンドを立てる。
オイルレベルゲージを外す。
4.
布等でオイルレベルゲージについたオイル
5.
を拭く。
6.
オイルレベルゲージをねじ込まずに差し込
む。
7.
オイルがオイルレベルゲージの上限と下限
の間にあることを確認する。
8.
オイルレベルゲージを確実に取り付ける。
オイルレベルゲージ
上限
下限
メンテナンス
注入口
51

エンジンオイル u オイルの補給
オイルの補給
エンジンオイルが不足している、またはオイル
レベルが下限に近いときは、推奨エンジンオイ
メンテナンス
ルを上限まで補給してください。
2P. 41, 2 P. 79
1.
エンジンオイルの点検後、オイルレベルゲー
ジで確認(2 P. 51)しながら、オイルを注入
口より補給する。
上限を超えて補給しないでください。
u
ゴミが入らないようにしてください。
u
u オイルをこぼしたときは完全に拭き取っ
てください。
2.
オイルレベルゲージを確実に取り付ける。
アドバイス
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジンに
悪影響を与えます。また 銘柄やグレードの異なるオ
イルを混用しないでください。
52
推奨エンジンオイルやオイルの選びかたについ
てはメンテナンスの基礎知識をご確認くださ
い。 2 P. 41
オイル漏れの点検
エンジンなどから、オイルが漏れていないこと
を確認します。

ブレーキ
前輪ブレーキ液の点検
前輪ブレーキリザーバータンク
下限
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
ンドを立てる。
2.
リザーバータンク上面を水平にし、液面が点
検窓の下限(LWR)以上にあることを確認す
る。
u 液面が下限以下の場合は、ブレーキパッ
ドの摩耗の点検を行ってください。
パッドが摩耗していない場合、あるいは液漏れ
やホースに損傷があるときは Honda 販売店に
ご相談ください。
メンテナンス
53

ブレーキ u 前輪ブレーキパッドの摩耗の点検
前輪ブレーキパッドの摩耗の
点検
パッドの摩耗限界溝がブレーキディスクの側面
メンテナンス
に達したら、パッドの摩耗限界です。
パッド
パッドの
摩耗限界溝
ディスク
54
摩耗限界に達したら左右同時にパッドを交換し
てください。
ブレーキパッドの交換は、Honda 販売店にご相
談ください。
ブレーキキャリパーの下側からのぞいて点検し
ます。

ブレーキ u 後輪ブレーキペダルの遊びの点検
後輪ブレーキペダルの遊びの
点検
抵抗を感じるまで、手でブレーキペダルを押し、
ペダル先端の遊びの量が規定の範囲内にあるこ
とをスケールなどで確認します。
後輪ブレーキペダルの遊び:
20 - 30 mm
遊び
規定の範囲を超えている場合は調整してくださ
い。
後輪ブレーキペダルの遊びの
調整
ブレーキアームのアジャスターを半回転ず
1.
つ回し、ブレーキペダルの遊びを調整する。
遊びが少なくなる
アジャスター
遊びが多くなる
次ページに続く
メンテナンス
55

ブレーキ u 後輪ブレーキペダルの遊びの調整
遊びの調整時は必ず、アジャスターの凹部をピ
ンの凸部に一致させてください。
アジャスター
メンテナンス
56
ピン
2.
ブレーキアームを押してアジャスターとピ
ンの間に隙間があることを確認する。
ブレーキアーム
押す
ピン
アジャスター
隙間
調整後は、ブレーキペダルの遊びを確認してく
ださい。
ブレーキペダルの調整範囲を超えた場合は、
Honda 販売店にご相談ください。

ブレーキ u 後輪ブレーキシューの摩耗の点検
後輪ブレーキシューの摩耗の
点検
ブレーキパネル
5 マーク
ブレーキ
インジケーター
後輪ブレーキペダルをいっぱいに踏んで、ブ
レーキインジケーターの先端とブレーキパネル
の 5 マークが一致しないことを確認します。
一致する場合は、ブレーキシューの使用限界で
すので交換してください。ブレーキシューの交
換は、Honda 販売店にご相談ください。
メンテナンス
57

ドライブチェーン
緩み(たるみ)の点検
チェーンの緩み(たるみ)が適正かどうか、滑
らかに回転するか点検します。緩み(たるみ)
メンテナンス
が規定の範囲を超えている場合、回転が滑らか
でないときは Honda 販売店にご相談ください。
トランスミッションをニュートラルに入れ
1.
て、エンジンを停止する。
足場のしっかりとした平坦地にメインスタ
2.
ンドを立てる。
チェーンケースキャップを外し、横にずら
3.
す。
4.
点検窓からチェーンを手で 上下に動かし、
チェーンの緩みが規定の範囲内にあること
を確認する。
ドライブチェーンの緩み(たるみ):
35 - 45 mm
u 緩みが 50 mm 以上の場合、絶対に走行し
ないでください。
58
点検窓
ドライブチェーンの
緩み
チェーンケースキャップ
5.
後輪を手でゆっくり回しながらチェーンが
滑らかに回転することを確認する。
チェーンの回転が滑らかでない場合や、
u
異音が出 る 場合は給油を 行ってくださ
い。2 P. 43
調整などは Honda 販売店にご相談ください。

ブリーザードレーン
ブリーザードレーンの清掃
(Honda 指定 1 年点検整備項目)
エンジンの性能を維持するためには、定期的な
ブリーザードレーンの清掃が必要です。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン
本体、マフラーやエキゾーストパイプなどが熱
くなっています。ヤケドにご注意ください。
清掃のしかた
#
1.
ブリーザードレーンの下に受け皿などを用
意する。
2.
ブリーザードレーンを外し、ブリーザード
レーン内の堆積物を取り除く。
3.
ブリーザードレーンを確実に取り付ける。
ブリーザードレーン
メンテナンス
59

スロットル
スロットルの点検
メインスイッチを (O) にした状態でスロッ
トルを作動させ、スムーズに動くかどうか、ハ
メンテナンス
ンドルを左右にきっても作動が重くないか、ス
ロットルグリップの遊びが適正か点検します。
異状を感じた場合やスロットルケーブル外表部
に損傷があるときは Honda 販売店にご相談く
ださい。
スロットルグリップの遊び:
2 - 6 mm
遊び
60

こんなときは
エンジンが始動しない ................................. P. 62
警告灯が点灯/点滅 ....................................P. 63
PGM-FI 警告灯 ...................................................P. 63
ABS(アンチロックブレーキシステム)
警告灯............................................................... P. 64
その他の故障表示 .......................................P. 65
燃料計の故障表示............................................. P. 65
電装部品のトラブル ....................................P. 66
ヒューズ切れ..................................................... P. 66
エンジンが一時的に不調になる ....................P. 67

エンジンが始動しない
スターターモーターは作動するが
エンジンが始動しないとき
次の点を確認してください。
● 正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 27
こんなときは
● 燃料タンクにガソリンはあるか
● PGM-FI 警告灯が点灯していないか
u 点灯している場合は、直ちに Honda 販売
店にご相談ください。
62
スターターモーターが作動せ
ず始動できないとき
次の点を確認してください。
● 正 しい手順でエンジンをかけているか
2P. 27
● ヒューズが切れていないか 2 P. 66
● バッテリーターミナル部に緩みや腐食がな
いか 2 P. 39
u バッテリーあがりで、スターターモー
ターが回らないときは、キックスター
ターによる始動を試みましょう。
これらに該当しない場合や異常がある場合は、
Honda 販売店にご相談ください。

警告灯が点灯/点滅
PGM-FI 警告灯
点灯/点滅の理由
● エンジンの排気ガス制御システムが異常の
とき点灯します。
エンジン各気筒の失火状態を検知したとき
●
に点滅します。
点灯したときは
高速走行をさけ、直ちに Honda 販売店で点検を
受けてください。
アドバイス
PGM-FI 警告灯が点灯したまま運転すると、排気ガス
制御システムとエンジンを損傷する場合があります。
点滅したときは
枯草などの可燃物のない安全な場所に停車し、
10 分以上エンジンを停止して冷えるまでお待
ちください。
アドバイス
エンジン再始動後、PGM-FI 警告灯が再び点滅すると
きは、50km/h 以下の速度で最寄りの Honda 販売店
まで走行し点検を受けてください。
こんなときは
63

警告灯が点灯/点滅 u ABS(アンチロックブレーキシステム)警告灯
ABS(アンチロックブレーキシ
ステム)警告灯
警告灯が次のような状態になったときは、シス
テムの異常が考えられますので、Honda 販売店
にご相談ください。
こんなときは
● 運転中に点灯または点滅したとき
● メインスイッチを (On) にしても点灯しな
いとき
● 10 km/h 以上で走行しても消灯しないとき
警告灯が点灯または点滅した場合でも通常のブ
レーキとしての性能は確保されています。(ABS
としての作動はしません)
64
ABS 警告灯が消灯しているときに、後輪が持ち
上がった状態で後輪を空転させると、警告灯が
点滅する場合があります。この場合はメインス
イッチを (O) にし、再度メインスイッチを
(On) にします。警告灯が点灯し、速度が約
30 km/h に達して消灯すれば正常です。

その他の故障表示
燃料計の故障表示
燃料計のマークが図のように点灯、消灯をくり
かえしたときは Honda 販売店にご相談くださ
い。
こんなときは
65

電装部品のトラブル
ヒューズの取り扱いについてはメンテナンスの
基礎知識をご確認ください。 2 P. 40
ヒューズ切れ
ヒューズボックス内のヒューズ
#
こんなときは
1.
センターカバーを取り外す。2 P. 48
ヒューズボックスカバーを取り外す。
2.
ヒューズが切れている場合はヒューズプー
3.
ラーを使って同じ容量のスペアヒューズと
交換する。
スペアヒューズ、ヒューズプーラーは
u
ヒューズボックスカバーの裏側にありま
す。
4.
外した部品を逆の手順で取り付ける。
66
スペアヒューズ
ヒューズプーラー
ヒューズボックス
カバー
メインヒューズ
アドバイス
ヒューズが切れた際は、早めに Honda 販売店で点検
し、スペアのヒューズを補充してください。

エンジンが一時的に不調になる
燃料ポンプのフィルターがつまると、走行中ス
ロットルグリップを戻したような減速が散発的
に発生します。
この症状が発生しても再走行は可能です。
ガソリンがあるにもかかわらず、走行中一時的
なエンジン不調が発生した場合は、 直ちに
Honda 販売店にご相談ください。
こんなときは
67

インフォメーション
サービス診断記録装置について ....................P. 69
キーの取り扱い........................................... P. 69
装備に関する補足情報 ................................. P. 70
車のお手入れ.............................................. P. 71
保管のしかた.............................................. P. 74
廃棄するとき.............................................. P. 74
フレームおよびエンジンナンバー .................P. 76
触媒装置について .......................................P. 77

サービス診断記録装置について
サービス診断記録装置について
この車には、システムを制御するためのコンピュー
ターが搭載されており、次の内容をデータとして記
録します。
● 故障診断状態
● 運転状態
Honda および Honda が委託した第三者は、記録さ
れたデータを技術的な診断や Honda の車両の研究
開発のために、取得、利用することがあります。 な
お、会話等の音声や映像は記録されません。
キーの取り扱い
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーについているキーナンバー
プレートには、シリアルナンバーがあります。
このシリアルナンバーは、メインスイッチのキーを
注文するときに必要になります。メインスイッチ
のキーを注文する際は、Honda 販売店にご相談くだ
さい。盗難防止のため、シリアルナンバーは他人に
知られないように保管してください。
メインスイッチのキー キーナンバープレート
シリアルナンバー
キーに金属製のキーホルダーを使用するとメイン
スイッチ周辺に傷がつくおそれがあります。
インフォメーション
69

装備に関する補足情報
装備に関する補足情報
メインスイッチ
#
エンジンをかけずにメインスイッチを (On) の状
態にしておくとバッテリーあがりの原因となりま
す。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく
インフォメーション
ださい。
オドメーター
#
オドメーターは、999,999 km を超えると 999,999 km
でロックします。
トリップメーター
#
トリップメーターは、9,999.9 km を超 えると
0.0 km に戻ります。
書類入れ
#
取扱説明書、登録書類、保険証、メンテナンスノー
トなどは書類入れに入れ、右サイドカバー内に収納
してください。
70
ヘッドライト/ポジションランプ
#
LED 使用のライトは一体式です。
もし、1 個でも点灯しなくなった場合は、Honda 販
売店にご相談ください。
ヘッドライト
#
ヘッドライトが上向き状態で、エンジン停止後すぐ
に、ヘッドライト(前照灯)上下切り換えスイッチ
を操作した場合、コンデンサーに残された電気に
よって、ヘッドライトが瞬間的に光る場合がありま
す。
ハイビームパイロットランプ(前照灯上向き表
#
示灯)
ヘッドライトが上向き状態で、メインスイッチを
(O)にしてすぐに (On)にした場合、コンデ
ンサーに残された電気によって、ハイビームパイ
ロットランプ(前照灯上向き表示灯)が瞬間的に光
る場合があります。

車のお手入れ
お車を長持ちさせるため、清掃などのお手入れは大
切です。普段見逃しがちな異状の発見にもつなが
ります。また、海水や路面凍結防止剤などに含まれ
る塩分は、車体のサビを促進します。海岸付近や凍
結防止剤を散布した路面を走行したあとは、必ず洗
車してください。
洗車
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる部分
は冷えるまで洗車しないでください。
1.
全体を水洗いして、汚れを取り除く。
2.
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用し、
スポンジか柔らかいタオルを使って洗う。
u 傷を防ぐため、多量の水を使って、汚れを落
としてください。
3.
十分な水で洗剤を洗い流しやわらかい布で拭き
あげる。
4.
車体を乾燥させた後、ドライブチェーンと可動
部分に注油する。
5.
車体の腐食を防ぐためワックスがけを行う。
車のお手入れ
洗車にあたっての注意
#
洗車するときは、次のことをお守りください。
● 高圧洗車機の使用はさける
車体に高い水圧がかかる洗車を行うと、可動
u
部や電装部品などの作動不良や故障 の原因
となることがあります。
u ヘッドライトレンズやフェアリング、その他
のプラスチック部品を洗うときは、傷を防ぐ
ため、多量の水を使って、汚れを落としてく
ださい。
● マフラーに水を入れない
u 始動不良やサビの発生などの原因になりま
す。
● 右サイドカバーの上方から水を強くかけない
u 内部に水が入り、書類などが濡れることがあ
ります。
● エアクリーナー周辺に水を強くかけない
u エアクリーナー内部に水が入ると、始動不良
などの原因になります。
インフォメーション
次ページに続く
71

車のお手入れ
● ブレーキを濡れたままにしない
u 水によってブレーキの効き具合が悪くなる
ことがあります。洗車後は十分に乾かし、慎
重なブレーキ操作を心がけてください。
● ワックス、ケミカル類や油脂類を扱うとき
u ブレーキやタイヤにオイル等の油脂類、ワッ
クスやケミカル類が付着しないよう注意し
インフォメーション
てください。ブレーキが効かなくなり、事故
の原因になる場合があります。
u ワックスやケミカル類を使用するときは、ボ
ディーの目立たないところでくもりや傷、色
むらなどが生じないか確認してください。
種類によっては塗膜が薄くなったり色むら
が生じるものがあります。
u つや消し塗装が使われている場合は、塗装面
にワックスやケミカル類を使用すると、つや
消し感が無くなったり、色むらが生じるおそ
れがありますので、使用しないでください。
72
● ヘッドライトがくもったとき
u ヘッドライトは雨天走行や洗車などにより、
レンズ面が一時的にくもることがあります。
また、ヘッドライト内と外気との温度差によ
り、レンズ内面が結露することもあります。
これは、雨天時などに窓ガラスがくもるのと
同様の自然現象で、機能上の問題ではありま
せん。
また、ヘッドライトの構造上、レンズの縁に
水滴が付着することがありますが、機能上の
問題ではありません。
但し、ヘッドライト内に水がたまっている場
合や大粒の水滴がついている場合は Honda
販売店にご相談ください。

車のお手入れ
アルミ部品
アルミ部品は土や泥、あるいは塩分によって腐食し
ます。傷をつけないよう、取り扱いについては次の
ことに注意してください。
● 硬いブラシやスチールウールを使用しない
● アルミホイールはすり当てをさけ、縁石などに
乗り上げる際は変形に注意する
樹脂部品
傷やひび割れ等を防ぐため、取り扱いについては次
のことに注意してください。
清掃するときは多量の水を使って、やわらかい
●
布やスポンジで汚れを落とす
● 汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用し、
十分な水で洗剤を洗い流す
● メーター、ヘッドライトレンズなどの樹脂部品
にガソリン、ブレーキ液、クリーナーなどがか
からないようにする
エキゾーストパイプ、マフラー
エキゾーストパイプ、マフラーが塗装されている場
合は、ステンレス用台所洗剤や市販のコンパウンド
を使用しないでください。塗装面の清掃には中性
洗剤を使用してください。もし、塗装処理されてい
るかわからない場合は、Honda 販売店にご相談くだ
さい。
インフォメーション
73

保管のしかた
保管のしかた
屋外に保管する場合はボディーカバーをかけてく
ださい。なお、ボディーカバーはエンジンやマフ
ラーが冷えてからかけてください。
また、長期間ご使用にならない場合は、次のことを
お守りください。
● サビを防ぐために、保管前にワックスがけを行
インフォメーション
う(つや消し塗装面を除く)
● 雨上がりにはボディーカバーを外し、車体を乾
燥させる
● バッテリーは自己放電と電気漏れを少なくする
ため、車から取り外し、完全充電して風通しの
よい暗い場所に保存する
u もしバッテリーを車に積んだままにする場
合は、-側ターミナルを外してください。
長期保管後にお車を乗る際は、保管期間を考慮した
上で、各部の点検を実施してください。
74
廃棄するとき
地球環境を守るため、お車や交換した部品、なかで
も使用済みのバッテリーやタイヤ、エンジンオイル
の廃油等はむやみに捨てないでください。これら
のものを廃棄する場合は、Honda 販売店にご相談く
ださい。
また、将来お車の廃棄を希望するときはお近くの廃
棄二輪車取扱店へご相談ください。
廃棄二輪車取扱店とは
一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の登録販売
店で広域廃棄物処理指定店として登録されている
廃棄二輪車を適正処理するための窓口です。
店頭に「廃棄二輪車取扱店の証」が掲示されていま
す。

二輪車リサイクルマーク、リサイクル料金
この車には、二輪車リサイクルマークが車体に貼付
されています。マークが車体に貼付されている二
輪車は、再資源化するためのリサイクル費用がメー
カー希望小売価格に含まれていますので、二輪車を
廃棄する際は、再資源化に必要なリサイクル料金は
いただきません。
ただし、廃棄二輪車取扱店および指定引取場所まで
の収集・運搬料金はお客様のご負担となります。収
集・運搬料金については廃棄二輪車取扱店にご相談
ください。
二輪車リサイクルマークは、シートを開けると確認
できます。2 P. 30
廃棄するとき
二輪車
リサイクルマーク
インフォメーション
お車を廃棄する際、二輪車リサイクルマークが必要
です。マークは剥がさないでください。マークの
再発行や販売の取り扱いはありません。二輪車リ
サイクルシステムの概要、ご利用方法等は、Honda
ウェブサイト「廃棄段階のリサイクル 二輪車リサ
イクル自主取り組み」にてご確認いただけます。
http://www.honda.co.jp/motor-recycle/
75

フレームおよびエンジンナンバー
フレームおよびエンジンナンバー
フレームおよびエンジンナンバーは、部品を注文す
るときや、車の登録に関する手続きに必要です。ま
た、フレームナンバーは、お車が盗難にあった場合
に、車を捜す手がかりにもなります。ナンバープ
レートの登録番号とともに別紙に記録し、車と別に
保管することを推奨します。
インフォメーション
フレームナンバー打刻位置
76
エンジンナンバー打刻位置

触媒装置について
触媒装置について
この車は平成 32 年排出ガス規制適合車です。 こ
の車には触媒装置が搭載され、排出ガスに含まれる
一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物
(NOx)の 3 つの有害物質の排出量を低減します。
他のマフラーをこの車に取り付けると、排出ガス規
制に適合しなくなる可能性があります。触媒装置
は高温になるので、枯れ草や紙など燃えやすいもの
があるところには駐停車しないでください。
走行上の注意
次のような取り扱いはしないでください。触媒温
度が異常に高くなり、損傷するおそれがあります。
● 走行中にメインスイッチを操作すること
● 空ぶかし直後にエンジンを止めること
触媒装置の損傷を防ぐために
触媒装置が損傷すると、排出ガス濃度を劣化させる
だけではなく、車本来の性能を発揮できなくなりま
す。損傷を防ぐために、次のことをお守りくださ
い。
● 燃料は、必ず無鉛ガソリンを使用する
● 定められた点検整備を実施する
● エンジン不調を感じたときは、直ちに Honda 販
売店で点検を受ける
インフォメーション
77

スペック
■ 主要諸元
型式 8BJ-JA61
全長 1,860 mm
全幅 730 mm
全高 1,065 mm
ホイールベース 1,225 mm
最低地上高 130 mm
キャスター角 26° 30’
トレール長 57 mm
車両重量 111 kg
乗車定員 1 名
最小回転半径 1.9 m
排気量 109 cm
スペック
ボア×ストローク 47.0 x 63.1 mm
圧縮比 10.0:1
燃料 無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量 4.1 ℓ
3
78
バッテリー容量
変速比
減速比
GTZ4V
12 V-3 Ah (10 HR)
1 速 3.142
2 速 1.833
3 速 1.333
4 速 1.071
1 次 3.421
2 次 2.142

スペック
■ サービスデータ
ブレーキペダル
の遊び
タイヤサイズ
タイヤタイプ バイアス、チューブレス
指定タイヤ
タイヤ空気圧
点火プラグ 標準 CPR8EA-9S(NGK)
プラグギャップ 0.8 - 0.9 mm
アイドル回転数 1,400 ± 100 rpm
推奨エンジン
オイル
エンジンオイル
容量
エンジンオイル
交換時期
指定ブレーキ液
20 - 30 mm
前輪 70/100-14M/C 37P
後輪 80/100-14M/C 49P
前輪 IRC NF30s
後輪 IRC NR35z
前輪 175 kPa (1.75 kgf/cm2)
後輪 225 kPa (2.25 kgf/cm2)
Honda 純正 ウルトラ G1
JASO T 903 規格: MA
SAE 規格:5W-30 または 10W-30
API 分類: SL 級
オイル交換時 0.80 ℓ
オイル・フィルター
交換時
全容量 1.00 ℓ
初回: 1,000 km または 1 ヶ月
以後: 3,000 km または 1 年ごと
Honda 純正ブレーキフルード
DOT 3 または DOT 4
0.90 ℓ
推奨ドライブ
チェーンオイル
ドライブ
チェーンの
緩み(たるみ)
エアクリーナー
エレメント
交換時期
Honda 純正チェーンオイルまたは相当品
35 - 45 mm
交換:20,000 km ごと
スペック
79

スペック
■ バルブ(電球)
ヘッドライト LED
ポジションランプ 12 V-5 W
ストップ/テールランプ 12 V-21/5 W
フロントウィンカー 12 V-10 W X 2
リアウィンカー 12 V-10 W X 2
■ ヒューズ
メインヒューズ 15 A
その他のヒューズ 15 A、10 A、7.5 A
スペック
80

索引
A
ABS(アンチロックブレーキシステム)
警告灯.................................................... 22, 64
ABS(アンチロックブレーキシステム)........ 6, 64
P
PGM-FI 警告灯 .............................................. 22
S
SEL ボタン.................................................... 16
ア
アクセサリー................................................. 10
安全運転のために ............................................ 3
安全上守っていただきたいこと ......................... 3
安全なライディング ......................................... 2
イ
インフォメーション ....................................... 68
ウ
運転するときの注意 ......................................... 5
エ
エアクリーナー.............................................. 42
エンジン
エンジンオイル..................................................... 51
エンジンオイルレベルゲージ............................. 51
エンジン始動......................................................... 27
エンジンナンバー................................................. 76
エンジンブレーキ................................................... 6
エンジンがかからないとき.............................. 62
オ
お手入れ ....................................................... 71
オドメーター .................................. 17, 18, 19, 70
カ
改造.............................................................. 10
各部の名称 .................................................... 14
ガソリン .................................................... 9, 30
カラーラベル................................................. 38
キ
ギアチェンジ................................................. 29
索引
81

ギアポジション表示 ....................................... 17
基本操作の流れ.............................................. 12
ケ
警告灯
ABS(アンチロックブレーキシステム)
警告灯............................................................ 22, 64
PGM-FI 警告灯................................................ 22, 63
警告灯が点灯/点滅 ....................................... 63
携帯工具 ....................................................... 33
コ
索引
後輪ブレーキロック ....................................... 25
こんなときは................................................. 61
サ
サイドカバー................................................. 47
サイドスタンド ............................................... 7
書類入れ .................................................. 33, 70
ス
スイッチ
ウィンカー(方向指示器)スイッチ................. 23
スタータースイッチ............................................. 23
ヘッドライト(前照灯)上下切り換え
スイッチ .............................................................. 23
ホーンスイッチ..................................................... 23
メインスイッチ..................................................... 23
スピードメーター........................................... 16
スペック ....................................................... 78
スロットル .................................................... 60
セ
積載について................................................. 11
洗車.............................................................. 71
センターカバー.............................................. 48
シ
シート .......................................................... 30
触媒装置 ....................................................... 77
82
ソ
速度範囲表示................................................. 16
その他装備の使いかた .................................... 32

その他の故障表示........................................... 65
タ
タイヤ .......................................................... 44
チ
駐車 ............................................................... 7
テ
点検
定期点検 ................................................................ 37
日常点検 ................................................................ 36
電装部品のトラブル ....................................... 66
ト
時計.................................................... 17, 18, 21
ドライブチェーン...................................... 43, 58
トランスミッションオイル.............................. 41
トリップメーター ....................... 17, 18, 19 , 20, 70
ナ
慣らし運転...................................................... 5
ニ
ニュートラル表示灯 ....................................... 22
ネ
燃料
使用燃料 ................................................................ 31
燃料計の故障表示................................................. 65
燃料残量 ................................................................ 17
燃料タンク容量..................................................... 31
燃料補給 ................................................................ 30
燃料計 .......................................................... 17
索引
ハ
廃棄.............................................................. 74
ハイビームパイロットランプ
(前照灯上向き表示灯) .......................... 22, 70
バッテリー ............................................... 39, 49
ハンドルロック.............................................. 24
ヒ
ヒューズ .................................................. 40, 66
83

表示灯
ニュートラル表示灯............................................. 22
ハイビームパイロットランプ
(前照灯上向き表示灯) .................................. 22
方向指示器表示灯................................................. 22
フ
服装 ............................................................... 3
ブリーザードレーン .................................. 43, 59
ブレーキ
使いかた................................................................... 5
ブレーキ液 ...................................................... 42, 53
索引
ブレーキシュー..................................................... 57
ブレーキパッド..................................................... 54
ブレーキペダルの遊び......................................... 55
フレームナンバー........................................... 76
ヘ
平均燃費......................................... 17, 18, 19, 20
ヘッドライト................................................. 70
ヘルメットホルダー ....................................... 32
84
ホ
方向指示器表示灯........................................... 22
保管.............................................................. 74
メ
メインスイッチ......................................... 23, 70
メインスイッチのキー .................................... 69
メーター ....................................................... 16
メンテナンス................................................. 35
リ
リサイクルマーク........................................... 75

お問い合わせ

スーパーカブ110プロ
30K88620
30K88600
00X30-K88-6000
00X30-K88-6200
00X30-K88-6200
1000.2018.10.J
1700.2022.03.N
2017
2022
本田技研工業株式会社
本田技研工業株式会社