
Honda車をお買いあげいただきありがとうご
ざいます。
安全で快適なバイクライフをお楽しみください。
この取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を
受け取り、下記を確認してください。
● お車の正しい取り扱いかた
● 保証内容と保証期間
● 点検・整備について
● 車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
安全運転の基本として以下は重要ですので、お
守りください。
● この取扱説明書を、よくお読みください
● 取扱説明書の推奨手順に従ってください
● 安全に関する表示を理解し、守ってください
安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、右記の表示で記載し
ています。これらは重要ですので、しっかりお
読みください。
指示に従わないと、死亡または
重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または重
大な傷害に至る可能性があるもの
指示に従わないと、傷害を受け
る可能性があるもの
その他の表示
お車のために守っていただきた
いこと
車の仕様、その他の変更により、この本の表紙
や内容と実車が一致しない場合があります。
車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
よびメンテナンスノートをお渡しください。

目次
安全なライディング P. 2
操作ガイド P. 12
メンテナンス P. 40
こんなときは P. 68
インフォメーション P. 75
スペック P. 84
索引 P. 87

安全なライディング
この章では安全な運転のために必要な情報を記載しています。
安全のためによくお読みください。
安全上守っていただきたいこと........................... P. 3
安全運転のために .................................................. P. 4
運転するときの注意 .............................................. P. 5
アクセサリーと改造について............................... P. 9
積載について........................................................ P. 10

安全上守っていただきたいこと
安全のため、日常的に次の内容をお守りくださ
い。
● 道路運送車両法に準じて設けられた日常点検・
定期点検を行ってください
● ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気
厳禁で行ってください
● 排気ガスには一酸化炭素(CO)などの有害な成分
が含まれているため、エンジンは、風通しの良
い場所でかけてください
安全上守っていただきたいこと
3

安全運転のために
安全運転のために
● 走行中、運転者は両手でハンドルを握り、両足
をフロアに置いてください
● 同乗者が両手でからだを固定し、両足を後席用
ステップにのせているか確認してください
● 急激なハンドル操作や片手運転などは避け、安
全な運転を心がけてください
● 同乗者、他の車両、歩行者などに対する配慮を
欠かさないでください
乗車時の服装
運転者と同乗者は必ずヘルメットを着用し、天候や
走行状況に応じ、安全性が高く運転操作のしやす
い、被視認性の高い二輪車用の服装を着用してくだ
さい。
ヘルメット
❙
安全基準を満たし、頭のサイズにあった視認性の
高いもの
● 二輪車用で PSC、SG マークか JIS マークのある
ものを推奨します
4
● 正しくかぶり、あごひもを確実に締めてくださ
い
● 視界を妨げないフェイスシールドまたはゴーグ
ルなどを使用し、眼を保護してください
ヘルメットを正しく着用していないと、万一
の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可
能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、
保護具および保護性の高い服を着用してくだ
さい。
グローブ
❙
摩擦に強い皮製のもの
ブーツまたはライディングシューズ
❙
滑りにくく、くるぶしまで覆われたもの
ジャケット・パンツ
❙
プロテクターを備え、体の露出の少ない長袖・長
ズボン

運転するときの注意
運転するときの注意
慣らし運転
適切な慣らし運転を行うと、お車の性能をより良
い状態に保つことができます。
慣らしのポイント(走行距離 500kmまで)
❙
● 急発進、急加速、急ブレーキ、急減速を避け、
控えめな運転をする
ブレーキ
次の項目に注意してください。
● 前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時に使う
● 不必要な急ブレーキをしない
u タイヤをロックさせるなど、車体の安定性を
損なうおそれがあります。
u コーナリングの際は、コーナーの手前で減速
してください。
● 雨天走行など滑りやすい路面に注意する
u タイヤがロックしやすく、制動距離が長くな
ります。
● 連続したブレーキ操作をしない
u 温度上昇が原因でブレーキの効きが悪くなる
おそれがあります。
コンビブレーキ
❙
左ブレーキレバーを操作すると、後輪ブレーキが作
動すると共に前輪ブレーキが作動し、右ブレーキレ
バーを操作すると前輪ブレーキが作動します。右ブ
レーキレバーのみ操作した場合と左ブレーキレバー
のみ操作した場合では、制動力が異なるため効き具
合に違いがあります。
制動力を効果的に得るためには、右ブレーキレ
バーと左ブレーキレバーを同時に使う必要があり
ます。
雨天または水たまりを走行したとき
❙
路面が滑りやすくなり、ブレーキの効き具合が変
化します。慎重なブレーキ操作を心がけてくださ
い。ブレーキの効きが悪いときは、ブレーキを軽
く作動させながらしばらく低速で走行して、ブ
レーキを乾かしてください。
次ページに続く
5

運転するときの注意
駐車するとき
● 交通の邪魔にならない平坦で足場のしっかりし
た安全な場所に駐車する
● やむをえず傾斜地や足場の悪い場所に駐車する
ときは、車の転倒や動き出しがないよう安全処
置に十分注意する
● 盗難防止のため、車から離れるときは必ずハン
ドルロックをかけ、キーを抜いて、シャッター
を閉じる
サイドスタンドまたはメインスタンドでの駐車
❙
1.
エンジンを止める。
2.
サイドスタンドでの駐車
サイドスタンドを下げ、車の重量がサイドスタ
ンドにかかるまで、車をゆっくり左に傾ける。
u ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が
不安定になり、転倒するおそれがあります。
6
メインスタンドでの駐車
左手でハンドルをまっすぐにし、右手でグリッ
プをしっかり持ち右足でスタンドを左右同時に
地面につけて、立たせる。
3.
ハンドルバーを左いっぱいにきる。
4.
ハンドルロックをかけ、キーを抜いて、シャッ
ターを閉じる。2 P. 23, 24

運転するときの注意
● マフラーなどが熱くなっているので、他の方が
触れることのない場所に駐車する
● エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ
フラー、エンジンなどに触れない
マフラー、エンジン、ブレーキなどは、エン
ジン回転中および停止後しばらくの間は熱く
なっています。触れるとヤケドを負う可能性
があります。
• マフラー、エンジン、ブレーキなど高温
になる部分は冷えるまで触れないこと
• 高温になる部分に可燃物が接触せず、他の
方が触れることのないよう配慮すること
次ページに続く
7

運転するときの注意
燃料補給およびガソリンの取り扱い
エンジンや触媒装置の損傷を防ぐため、下記に注
意してください。
● 無鉛レギュラーガソリンを使用する
● 高濃度アルコール含有燃料を補給しない
● 軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソリ
ン)、または不適切な燃料添加剤を使わない
● 燃料タンクの中に、泥、ほこり、水などを入れ
ない
ガソリンは燃えやすくヤケドを負ったり爆発
して重大な傷害に至る可能性があります。ま
た身体に帯電した静電気の火花により引火す
る可能性があります。
ガソリンを取り扱うときは以下のことを守っ
てください。
• エンジンを止め、火元を遠ざける
• 給油は必ず屋外で行う
• こぼれたガソリンは、すぐに拭き取る
• 給油作業前に車体や給油機などの金属部
分に触れて静電気を除去する
8

アクセサリーと改造について
アクセサリーを装着する際は、安全面から Honda
純正アクセサリーを推奨します。Honda販売店に
ご相談ください。
Honda販売店で取り付けられた Hondaアクセサ
リーなどの取り扱いについては、その商品に付属
の説明書をお読みください。
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪化さ
せたり、排気音を大きくしたり、ひいては車の寿命
を縮めることがあります。不正改造は法律に触れる
ことはもちろん、他の迷惑行為となります。
車の改造は保証の適用を除外されます。
アクセサリーと改造について
不適切なアクセサリーや改造は、万一の事故
の際、死亡または重大な傷害に至る可能性が
高くなります。
アクセ サリーを装着する際は、Honda 販売
店にご相談のうえ、取扱説明書に従ってくだ
さい。
9

積載について
積載について
● 荷物を積むと積まないときにくらべて操縦安定性
が変わるため、安全な速度で走行してください
● 荷物の積みすぎに注意し、確実に固定して安全
な速度で走行してください
● ハンドル操作ができなくなる場合があるので、
ハンドル付近に物を置かないでください
10
● フックには、車体からはみ出したり、足に当た
るような大きな荷物はかけないでください
● ヘッドライトやウィンカー、テールライト、マ
フラー周辺への積載は避けてください
u 過熱によりレンズが溶けたり、荷物が損傷す
る場合があります。
● カバー等が破損する場合があるので、指定の場
所以外に荷物を積まないでください

● 荷物の積載は下記重量までです
フック:1.5kg
リアキャリア:3.0kg
トランク :10.0kg
積載について
11

基本操作の流れ
❙
エンジン始動前(P41)
❙
加速(P33)
❙
エンジン始動(P29)
運転する前に日常点検を行いましょう。
燃料残量を確認しましょう。
発進や加速はスロットルを
ゆっくり回し、急加速は避
けましょう。
周囲の安全を確認して、エンジンをかけま
す。空ぶかしは避けましょう。
後方の安全や周囲の状況に
注意し、方向指示器で合図
を出し走り出します。
❙
発進
基本装備の使いかた
- メーター(P16)
- スイッチ(P22)
- ハンドルロック(P23)
- シャッター(P24)
- アイドリングストップ・
システム
(P25)
12

❙
減速(P33)
スロットルを素早く戻し、前後のブ
レーキの両方を使い速度を下げ、不必
要な急ブレーキは避けましょう。制動
灯(ストップランプ)が点灯し、後車へ
の合図になります。
❙
駐車(P6)
安全な場所に駐車しましょう。
サイドスタンド、メインスタンド、ハン
ドルロック、シャッターを確認します。
❙
コーナリング
手前で十分に
減速して・・・
❙
燃料給油(P34)
スロットルをゆっくり
回して加速します。
❙
停止
早めに方向指示器で合図を出し、
後方や側方の車に注意しながら、
徐々に路肩に寄ります。
13

各部の名称
ヒューズボックス(P74)
右ブレーキレバー
スロットルグリップ
(P66)
オイルレベルゲージ(P54)
バッテリー(P53)
書類入れ(P39)
フック(P39)
トランク(P37)
コンビブレーキリザーバー
タンク
(P60)
冷却水リザーバータンク
(P58)
前輪ブレーキリザーバータンク
(P60)
携帯工具(P38)
14

燃料タンクキャップ(P34)
シート(P36)
サイドスタンド(P6)
左ブレーキレバー(P62)
トランスミッションオイル
チェックボルト
(P56)
ブリーザードレーン(P65)
リアサスペンション(P67)
メインスタンド(P6)
ヘルメットホルダー(P37)
リアキャリア(P11)
15

メーター
スピードメーター(速度計)
メーターの初期表示
メインスイッチを ONに回すと、すべての表示があらわれます。また、スピードメーターの指針
が一度最高目盛に振れた後、0に戻ります。燃料計の指針は、一度最高目盛に振れてから最
下端位置に戻り、その後、現在の燃料残量を指します。表示されない部分がある、または、指針
が振れない場合は、Honda販売店で点検を受けてください。
ボタン
燃料計
指針が赤ワクに入りかけた
ときの燃料残量:約1.3ℓ
16

OILCHANGE
エンジンオイル交換時期表示
• 走行距離が初回 1,000km時に点灯し、その後、
エンジンオイル交換時期表示をリセットした時点
より 6,000km を経過すると点灯
u エンジンオイル交換時期表示が点灯したときが、
エンジンオイル交換の目安です。
u エンジンオイル交換時に必ずリセットしてくださ
い。エンジンオイル交換時期表示は、リセットを
行わないと、消灯しません。
時計(AM/PM12時間表示)
時計の合わせ方
(P18)
オドメーター(ODO)およびトリップ
メーター(TRIPA/B)
ボタンを押してオドメーターとト
リップメーターを切り換え
• オドメーター:総走行距離
• トリップメーター:モードボタンを
押し続け、0kmにリセットしてから
の走行距離
エンジンオイル交換時期表示のリセット
オドメーターが表示されている状態で、 ボタン
と ボタンを同時に約2秒間、エンジンオイル
交換時期表示が、消灯するまで押し続ける。
u エンジンオイル交換時期表示が点灯する前にリセット
を行った場合は、エンジンオイル交換時期表示が約 2
秒間点灯した後、消灯します。
次ページに続く
17

メーター
前ページの続き
時計の合わせかた
!a メインスイッチを ON にする。
!b 時計の表示が点滅するまで ボタンを
押し続ける。
!c ボタンを押し、時刻を修正する。
u 1 回ボタンを押す毎に、1 分進みます。
ボタンを押し続けると、10 分毎に進み、60
分毎に時が繰り上がります。
AM/PMの表示は、時刻が11:59から12:00
へ進むと同時に切り換わります。
!d
時刻の修正後、5 秒以上経過してから、
ボタンを押すと設定が終了する。
u メインスイッチを OFF にすることでも設定
を確定できます。
18

PGM-FI警告灯
メインスイッチを ONにすると点灯し、
数秒後に消灯
走行中またはアイドリング中に点灯した
ときは
(P71)
水温警告灯
走行中またはアイドリング中に
点灯したときは
(P70)
警告灯
19

表示灯
アイドリングストップ表示灯
アイドリングストップモード切り換えスイッチを
IDLINGSTOP にすると点灯し、アイドリングス
トップ状態のとき点滅
アイドリングストップ・システム
(P25)
方向指示器表示灯
方向指示器表示灯
ハイビームパイロットランプ
(前照灯上向き表示灯)
20

21

スイッチ
スタータースイッチ
ホーンスイッチ
ウィンカー(方向指示器)スイッチ
u 解除はスイッチを押して行います。
ヘッドライト(前照灯)上下切換スイッチ
•(HI):ヘッドライトが上向き
•(LO):ヘッドライトが下向き
アイドリングストップモード切り
換えスイッチ
アイドリングストップ・システムの
作動 / 解除に使用
• IDLINGSTOP:アイドリン
グストップ・システム作動
• IDLING:アイドリングストッ
プ・システム解除
(P25)
22

メインスイッチ
電気回路のON/OFF、ハンドルロック、
シートを開けるときに使用
u OFF または LOCK の位置で、キーを抜
くことができます。
ON
始動・昼夜間
走行
OFF
停止
LOCK
ハンドルロック
ができる
OPENER
シートを開けることが
できる
ハンドルロック
盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロックをかけ、シャッターを閉じましょう。U 字
ロックなどの使用も推奨します。
かけかた
❙
!a ハンドルを左にいっぱいにきる。
!b キーを押し込みながら、LOCKの位置まで回す。
u ロックがかかりにくい場合は、ハンドルを
左右に軽く動かしてください。
!c キーを抜く。
外しかた
❙
キーを押し込みながら、OFF の位置まで回す。
次ページに続く
23

スイッチ
シャッターキー
ツマミ
OPEN
(開ける)
SHUT
SHUT
(閉じる)
メインスイッチ
のキー
溝
突起部
前ページの続き
シャッター
盗難やいたずら防止のため、メインスイッチに
シャッターを装備しています。車から離れると
きは必ずシャッターを閉じましょう。
閉じかた
❙
!a メインスイッチのキーを抜く。
!b ツマミを上方に動かして閉じる。
u シャッターキーの突起部を溝にあわせて差
し込み、SHUTの位置まで回すことで閉じる
こともできます。
開けかた
❙
!a シャッターキーの突起部を溝にあわせて差し込
む。
!b シャッターキーを OPEN の位置まで回す。
24

アイドリングストップ・システム
アイドリングストップ・システムは、信号待ち
等の停車時にアイドリングストップ(エンジン
を停止)することで燃料消費の低減および騒音
の抑制を目的としたものです。
アイドリングストップ・システムの使いかた
アイドリングストップ・システムが作動するた
めには、いくつかの条件が必要です。次の項目
を守り正しくお使いください。
走行する前に
❙
• サイドスタンドを格納する
• エンジンの暖機を行う
u エンジンが冷えた状態ではアイドリングス
トップ・システムは作動しません。
• アイドリングストップモード切り換えスイッ
チを IDLINGSTOP にする
上記の状態で走行(車速 10km/h以上)すると、
アイドリングストップ・システムが作動できま
す。
次ページに続く
25

アイドリングストップ・システム
停車するとき
❙
• スロットルグリップを全部戻す
u スロットルグリップを回すとアイドリング
ストップしません。
• 車を完全に停止する
u 車速が0km/hにならないとアイドリングス
トップしません。
上記を満たすと、ヘッドライトが減光しアイド
リングストップします。
u アイドリングストップ表示灯が点灯から点滅に
切り換わり、アイドリングストップ状態である
ことを知らせます。
u アイドリングストップ状態でアイドリングス
トップモード切り換えスイッチを IDLING にす
るとシステムが解除します。
アイドリングストップしないときは(P72)
❙
26
前ページの続き
アイドリングストップ状態で長時間停止しているとバッ
テリーあがりの原因となります。

エンジンを再始動させるとき
❙
• アイドリングストップ表示灯の点滅を確認
し、スロットルグリップを回す
u アイドリングストップ表示灯が点滅してい
ないとスロットルグリップを回しても、エ
ンジンは再始動しません。
u アイドリングストップ状態でサイドスタン
ドを出すと、アイドリングストップ表示灯
が点滅から点灯に切り換わり、アイドリン
グストップ・システムが解除されます。
スロットルグリップを回してもエンジンが始
❙
動しないときは
(P73)
アイドリングストップ・システムが作動しエンジンが停
止した状態でもヘッドライトは点灯しています。
バッテリーが弱っている際にこの状態が続くと、バッテ
リーがあがって再始動できなくなるおそれがあります。
バッテリーが弱っている時は、アイドリングストップ
モード切り換えスイッチを IDLING にし、アイドリング
ストップしないようにしてください。
バッテリーの点検は6か月ごとにHonda販売店で行って
ください。
次ページに続く
27

アイドリングストップ・システム
アイドリングストップ・システムを安全に使
❙
用するために
アイドリングストップ表示灯が点滅している状
態で車から離れないでください。車から離れる
ときは、必ずメインスイッチを OFF にしてくだ
さい。
u スロットルグリップを回すと、エンジンが再始
動するおそれがあります。
28
前ページの続き

エンジン始動
始動するには、エンジンの温度にかかわらず、
次の手順で行ってください。
この車には、イグニッションカットオフ式サイ
ドスタンドを装備しています。
u サイドスタンドを出したままでは、エンジンが
始動しません。エンジンを始動する前に、必ず
サイドスタンドを格納してください。
u エンジンが始動しているときにサイドスタンド
を使用すると、エンジンが停止します。サイド
スタンドは、エンジンを停止してから使用して
ください。
• スタータースイッチを押して 5 秒以内でエンジンがか
からないときは、一度メインスイッチを OFF にしてく
ださい。その後バッテリー電圧回復のため 10 秒ほど
経ってからやり直してください。
• 無用な空ぶかしや長時間のアイドリングはエンジンや
マフラー、触媒装置に悪影響を与えます。
• 万一転倒した場合は、一旦メインスイッチを OFF にし
てください。再度、走行を行う際は、各部の損傷状態
や、走行に支障が無いかを十分に確認してください。
!a メインスタンドを立てる。(P6)
!b メインスイッチを ON に回す。
次ページに続く
29

エンジン始動
!c 左ブレーキレバーを強く握り、タイヤをロック
する。
u 左ブレーキレバーを強く握った状態でない
とエンジンはかかりません。
前ページの続き
!d スロットルグリップを完全に閉じたまま、ス
タータースイッチを押す。
u エンジンがかかったらすぐに、スターター
スイッチから手をはなしてください。
30

エンジンがかからないときは
❙
スロットルグリップをわずかに(3 mm 程度)回
しながら、スタータースイッチを使用してくだ
さい。
長時間ご使用にならなかった場合や、ガス欠を
したときにガソリンを補給してもエンジンがか
かりにくいことがあります。このようなとき
は、スロットルグリップを回さずにスターター
スイッチを普段より多目に使用してください。
バッテリーあがりを防ぐため、スターターモー
ターは連続して 15 秒以上回さないでください。
15秒回してもエンジンが始動しなかったときは、
一度メインスイッチをOFFに戻して10秒以上待っ
てから再始動してください。
それでも始動できないときは(P69)
❙
31

正しい運転の操作
スタートの手順
!a 左ブレーキレバーを強く握ったまま、車を前に
ゆっくり押してメインスタンドを外す。
u エンジンをかけてから走り出すまではエン
ジンの回転をむやみにあげないでくださ
い。
u 乗車する前に、サイドスタンド、メインス
タンドは完全に納まっているか確認してく
ださい。
32
!b 車の左側から乗車し、正しい乗車姿勢でシート
にしっかりと腰をおろす。このとき足で車が倒
れないように支える。
u 乗車してスタートするまでは左ブレーキレ
バーを強く握ったままにしておいてくださ
い。

!c 左ブレーキレバーをはなし、スロットルグリップ
をゆっくり回し、発進する。
u スロットルグリップをいきなり手前に回す
と急加速して危険です。
スロットルグリップで速度調整を行う。
加速する・・・スロットルをゆっくり回す。
減速する・・・スロットルをすばやく戻す。
ブレーキの使いかた
ブレーキは、右ブレーキレバーと左ブレーキレ
バーを同時に使いましょう。
33

燃料補給
燃料タンクキャップ
レベルプレート
燃料はここまで
注入口
△マーク
燃料がにじみ出ることがあるので、レベルプ
レート下端以上入れないでください。
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
タンク容量:5.5ℓ
燃料についての注意(P8)
❙
燃料タンクキャップの開けかた
!a シートを開ける。(P36)
!b 燃料タンクキャップを左に回して開ける。
34

燃料タンクキャップの閉めかた
!a 燃料タンクキャップを右に回して閉める。
u 燃料タンクキャップの△マークとタンク上
面の△マークが合うところまで確実に回し
てください。
!b シートを閉じる。
ガソリンは燃えやすいため、ヤケドを負った
り、爆発して重大な傷害に至る可能性があり
ます。
2 燃料補給およびガソリンの取り扱い P. 8
35

その他装備の使いかた
メインスイッチのキー
SEAT
シートオープナー
スイッチ
OPENER
36
シートの開けかた
!a ハンドルを直進状態にする。
!b メインスイッチのキーをメインスイッチに差し
込み、OPENER の位置にする。
!c シートオープナースイッチの SEAT を押して、
シートを開ける。
シートの閉じかた
シートをおろし、シート後部を上から押して
ロックします。
シートを軽く持ち上げて、ロックがかかってい
ることを確認してください。
メインスイッチのキーをシート下に置き忘れた
状態でシートをロックすると、キーが取り出せ
なくなりますのでご注意ください。

シート下にヘルメットホルダーとトランクがあ
ります。
トランク内に貴重品やこわれ易いもの、熱の影響を受け
易いものは入れないでください。また、トランク本体が
損傷する場合があるので、固くて重いものを入れたまま
走行しないでください。
ヘルメットホルダーにヘルメットをつけたま
ま走行しないでください。
走行の妨げになり、重傷を負ったり死亡した
りする事故が発生することがあります。
u ヘルメットホルダーは駐車時のみお使いくださ
い。
シートの開けかた(P36)
❙
次ページに続く
37

その他装備の使いかた
前ページの続き
トランクにヘルメットを収納することができま
す。ヘルメットの前側をトランク前方に向けて
収納してください。
携帯工具はシート裏側にあります。
u ヘルメットの種類や形状、大きさなどにより、
一部収納できない場合があります。
38

書類入れはトランクにあります。
ハンドル下側にフックがあります。
u フックには車体からはみ出したり、足に当たる
ような大きな荷物はかけないでください。
走行やハンドル操作に支障をきたすことがあり
ます。
39

メンテナンス
メンテナンスを行う前に必ず「メンテナンスの基礎知識」をお読みください。
また、サービスデータについては「スペック」を参照ください。
メンテナンスの基礎知識 .................................... P. 41
主要部品の脱着方法 ............................................ P. 51
フロントセンターカバー ......................... P. 51
クリップ .............................................. P. 52
バッテリー ........................................... P. 53
エンジンオイル.................................................... P. 54
トランスミッションオイル................................. P. 56
冷却水 ................................................................... P. 58
ブレーキ ............................................................... P. 60
ブリーザードレーン ............................................ P. 65
スロットル............................................................ P. 66
その他の調整 ........................................................ P. 66
リアサスペンションの調整 ...................... P. 67

メンテナンスの基礎知識
メンテナンスの基礎知識
お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた
だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お
客様の判断で適時行っていただく日常点検と、1
年ごと(12 か月ごと)、2年ごと(24か月ごと)の
定期点検整備を設けてあります。安全快適にお乗
りいただくために、必ず実施してください。
メンテナンスの重要性
誤った点検整備や、不適当な整備、未修理
は、転倒事故などを起こす原因となり、死亡
または重大な傷害に至る可能性があります。
• 点検整備は、取扱説明書・メンテナンス
ノートに記載された点検方法・要領を守
り、必ず実施してください。
• 異状箇所は乗車前に修理してください。
安全なメンテナンスのために
メンテナンスにあたっては、次のことに注意して
ください。
● エンジンを停止し、キーを抜いた状態で行う
● 平坦地で足場のしっかりとした場所で行う
● エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる
部分はヤケドのおそれがあるので、冷えるまで
触れない
● エンジンを始動して作業をする場合は、換気を
十分に行う
日常点検
安全快適にご使用いただくために法令に準じ、日
常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断で適
時行う点検です。
点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、
給油時などに実施し、その結果をメンテナンスレ
コードに記入してください。
異音や異状を感じたときは、ただちに Honda販売
店にご相談ください。
次ページに続く
41

メンテナンスの基礎知識
日常点検項目
❙
この車には下記の日常点検項目が適用されます。
● ブレーキ
• レバーの遊び(機械式)
• レバーの遊び(油圧式)
• ブレーキの効き具合
• ブレーキ液の量
● タイヤ
• 空気圧
• 亀裂、損傷
• 異状な摩耗
• 溝の深さ
● エンジン
• 冷却水の量
• エンジンオイルの量
• かかり具合、異音
• 低速、加速の状態
● 灯火装置および方向指示器
● 運行において異状が認められた箇所
42
定期点検
安全快適にお車をご使用いただくために、定期点
検を必ず実施してください。
また、これらの他にも使い始めてから1か月目(ま
たは、1,000km時)に行う点検、Hondaが指定
する点検整備項目もあります。
道路運送車両法に準じて設けられた点検
❙
道路運送車両法に準じて設けられた点検には、以
下の種類があります。
● 日常点検
● 1 年ごと(12 か月ごと)に行う点検
● 2年ごと(24 か月ごと)に行う点検

❙
安全のため、ご自分の知識と技量に合わせた範囲
内で行ってください。難しいと思われる内容につ
いては、Honda販売店にご相談ください。
点検結果は、メンテナンスノートの定期点検整備記
録簿に記入し、大切に保存、携行してください。
❙
新車から 1か月目(または、1,000 km時)は、特
に初期の点検整備が車の寿命に影響することを重
視し、点検を無料でお取り扱いいたします。お買
いあげの Honda販売店で行ってください。他の販
売店にてお受けになると有料となる場合がありま
す。また、オイル代、消耗部品代および交換工賃
等は実費をいただきます。詳細については、メン
テナンスノートをご覧ください。
❙
整備の際は、Honda純正部品を使用してください。
色物部品をご注文のときは、カラーラベルに記載
されているモデル名、カラーおよびコードをお知
らせください。カラーラベルは、シートを開ける
と確認できます。2 P. 36
ご自身で点検を実施する場合
1か月目点検について
交換部品について
メンテナンスの基礎知識
Honda 純正部品以外の部品の使用や、不正
な改造は思わぬ事故の原因となり、重傷を
負ったり、死亡したりすることがあります。
Honda純正部品を使用してください。
43

メンテナンスの基礎知識
バッテリー
この車は、メンテナンスフリータイプのバッテ
リーを使用しており、バッテリー液の点検、補給
は必要ありません。バッテリーのターミナル部に
汚れや腐食がある場合のみ清掃してください。
また、密閉式の液口キャップは絶対に取り外さな
いでください。バッテリー充電時も液口キャップ
を取り外す必要はありません。
バッテリーには寿命があります。交換時期について
は、Honda販売店にご相談ください。交換する場合
は、必ず同型式のメンテナンスフリーバッテリーを
使用してください。
万一の場合の応急処置
❙
以下のようなときは、応急処置したあと、ただち
に医師の診察を受けてください。
● 電解液が目に付着したとき
u コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
ください。加圧された水での洗浄は、目を痛
めるおそれがあります。
44
● 電解液が皮膚に付着したとき
u 電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
洗浄してください。
● 電解液を飲み込んだとき
u 水、または牛乳を飲んでください。
バッテリーには、希硫酸が電解液として含ま
れています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮
膚に付着すると重いヤケドを負います。
• バッテリーの近くで作業する時は、保護
メガネと保護服を着用
• バッテリーを、子供の手の届く所に置か
ない
• ショートによる火花やたばこなどの火気
に十分注意する

❙
1.
2.
3.
4.
電装部品やアクセサリーを取り付けるときは純正アク
セサリーをご使用ください。それ以外のものを使用す
るとバッテリーあがりや故障の原因となります。
ターミナル部の清掃
バッテリーを取り外す。2 P. 53
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場
合は、ぬるま湯を注いで拭く。
ターミナル部の腐食が著しいときは、ワイヤー
ブラシまたはサンドペーパーで磨く。
清掃後、バッテリーを取り付ける。
メンテナンスの基礎知識
ヒューズ
この車の電気回路は、ヒューズで保護されていま
す。電装部品が動作しないときは、ヒューズを調
べ、必要に応じて交換してください。2 P. 74
次ページに続く
45

メンテナンスの基礎知識
ヒューズの点検・交換
❙
メインスイッチを OFF にして、ヒューズを取り外
して点検します。切れている場合は、指定されて
いる容量のヒューズと交換してください。
ヒューズの容量はスペックページをご確認くださ
い。2 P. 86
指定容量を超えるヒューズを使用すると、配線の過
熱、焼損の原因になるので絶対に使用しないでくだ
さい。
交換してもすぐにヒューズが切れる場合は、
ヒューズの劣化以外の原因が考えられます。
Honda販売店にご相談ください。
46
エンジンオイル
エンジンオイルは走行距離や走行状況、時間の経
過とともに劣化したり減っていきます。そのた
め、定期交換時期に行う交換だけではなく日常点
検によるオイル点検・補給が必要です。汚れたり
古くなったオイルはエンジンに悪影響を与えます
ので早めに交換してください。
オイル交換は Honda販売店で行うことを推奨しま
す。交換時期はスペックページをご確認くださ
い。2 P. 85
エンジンオイルの選びかた
❙
推奨エンジンオイル:
Honda純正 ウルトラ E1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確認
し、下記の全ての規格を満たしているオイルをお選び
ください。全ての規格を満たしている場合でも特性が
異なりこの車に適合しない場合があります。
● JASOT903 規格
● SAE規格
● API分類
※3
※1
※2
:MB
:10W-30
:SG・SH・SJ・SL級相当

トランスミッションオイル
上段:オイルコード
下段:性能分類の表示
MB性能であることを示
しています
トランスミッションオイルの選びかた
❙
推奨トランスミッションオイル:
Honda純正 ウルトラ E1
相当品をご使用の場合は、オイル容器の表示を確
認し、下記の全ての規格を満たしているオイルを
お選びください。全ての規格を満たしている場合
でも特性が異なりこの車に適合しない場合があり
ます。
● JASOT903 規格※1:MB
● SAE規格
● API分類
※2
※3
:SG・SH・SJ・SL級相当
:10W-30
メンテナンスの基礎知識
※1:
JASOT903規格は、二輪車用4サイクルエンジ
ンオイルの性能を分類する規格です。適合し届け
出されたオイルの容器には、次の表示がありま
す。
※2:
SAE規格は、オイルの粘度を定めた規格です。
※3:
API分類は、エンジンオイルのグレードに関する
分類です。APIマークの入っている相当品を使用
する場合、下記のものをご使用ください。
47

メンテナンスの基礎知識
ブレーキ液
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでくださ
い。ブレーキ液が変質したりブレーキ装置の故障
の原因となることがあります。
ブレーキ液は、プラスチックや塗装面を損傷しま
す。漏れたブレーキ液は直ちに拭き取ってくださ
い。
指定ブレーキ液:
Honda純正ブレーキフルード
DOT3 または DOT4
48
冷却水
Honda純正ウルトララジエーター液を、蒸留水ま
たは水道水で下記濃度に薄めてお使いください。
標準濃度:50%
濃度による不凍温度:
30% の場合:-16 ℃まで
50% の場合:-37 ℃まで
指定以外のラジエーター液や不適当な水(井戸水や天
然水)を使うと、サビなどの原因となります。

この車には、ろ紙にオイルを含ませたビスカス式
のエアクリーナーエレメントが装備されており交
換が必要です。
エアクリーナーエレメントの交換は、Honda 販売
店にご相談ください。
エアクリーナーエレメントの交換時期はスペック
ページをご確認ください。2 P. 85
エンジンの性能を維持するためには、定期的なブ
リーザードレーンの清掃が必要です。2 P. 65
❙
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイ
ヤによっては空気圧不足が見た目ではわかりづら
いため、少なくとも 1か月ごとにタイヤゲージを
使用して空気圧を点検してください。
タイヤは、走行後は温まり空気圧が高くなることが
ありますので、必ず冷えた状態で点検してくださ
い。
エアクリーナー
ブリーザードレーン
タイヤ
空気圧の点検
亀裂と損傷の点検
❙
タイヤの全周に、亀裂
や損傷、ひび割れおよ
び釘、石、その他の異
物が刺さったり、かみ
込んだりしていないか
を点検します。道路の
縁石などにタイヤ側面
を接触させたり、大き
な凹みや突起物を乗り
越したときは、必ず点
検してください。
異状な摩耗の点検
❙
タイヤの接地面が異状
に摩耗していないかを
点検します。
メンテナンスの基礎知識
次ページに続く
49

メンテナンスの基礎知識
溝の深さの点検
❙
ウェアインジケーター(スリップサイン)により溝
の深さを確認します。サインが現れたときは、た
だちに交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な
空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原
因となり、死亡または重大な傷害に至る可能
性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守
り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは
交換してください。
50
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用
してください。指定以外のタイヤは、操縦性や走
行安定性に悪影響を与えることがありますので使
用しないでください。
タイヤの交換は、Honda販売店にご相談くださ
い。
指定タイヤ、空気圧はスペックページをご確認く
ださい。2 P. 85
指定以外のタイヤを取り付けると、操縦性や
走行安定性に悪影響を与えることがありま
す。また、そのことが原因で転倒事故などを
起こし、死亡または重大な傷害に至る可能性
があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ
れた指定タイヤを取り付けてください。

主要部品の脱着方法
フロントセンターカバー
フック A
スクリュー
フック B
!b
!a
フロントセンターカバー
ヒューズ切れの確認やバッテリーの取り外し
は、フロントセンターカバーを取り外して行い
ます。
取り外し
❙
1.
スクリューを取り外す。
2.
フロントセンターカバーを前方に引き、フッ
ク A を外す。(!a)
u カバーを引く方向に注意してください。
u カバーを強く引きすぎないよう注意して
ください。
3.
フロントセンターカバーを上方に引き、フッ
ク B を外し、フロントセンターカバーを取り
外す。(!b)
u カバーを引く方向に注意してください。
取り付け
❙
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。
取り付け後は、フロントセンターカバーが確実
に取り付けられているか確認してください。
51

主要部品の脱着方法uクリップ
クリップ
取り外し
❙
1.
中央部のピンを押しこんでロックを解除す
る。
2.
クリップを引き抜く。
取り付け
❙
1.
ピンの下端を押し戻して取り付け状態にす
る。
2.
クリップを穴に差し込む。
3.
ピンを軽く押してロックする。
52

バッテリー
バッテリー
バッテリーバンド
- 端子
ターミナル
カバー
+ 端子
ワッシャー
ボルト
ワッシャー
ボルト
主要部品の脱着方法uバッテリー
2.
ボルトとワッシャーを取り外し、バッテリー
バンドを取り外す。
3.
- 端子のボルトを外し、- コードを外す。
4.
ターミナルカバーをめくり、+端子のボルト
を外し、+ コードを外す。
5.
端子のナットを落とさないようにバッテリー
を取り出す。
取り付け
❙
次の点に注意して、取り外しの逆の手順で取り
付けます。
● バッテリーコードは、必ず先に + 側から取り
付ける
● ターミナル部にゆるみが生じないように、確
実にボルトを締め付ける
取り外し
❙
メインスイッチが OFF になっていることを確認
してください。
1.
フロントセンターカバーを取り外す。2 P. 51
バッテリーコードを再び取り付けたときに、時
計の時刻がずれている場合は合わせなおしてく
ださい。
バッテリーの取り扱いについてはメンテナンス
の基礎知識をご確認ください。2 P. 44
2 P. 18
53

エンジンオイル
エンジンオイルの点検
54
エンジンオイルの点検は、アイドリングストッ
プモード切り換えスイッチを IDLING にして
行ってください。
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタン
ドを立てる。
2.
エンジンが冷えている場合は、3 〜 5 分ほ
どアイドリングさせる。
3.
メインスイッチを OFF にしてエンジンを止
め、2〜3分間待つ。
4.
オイルレベルゲージを外し、布等でオイルを
拭き取る。
5.
オイルレベルゲージをねじ込まずに差し込
み、オイルが上限と下限の間にあることを確
認する。
6.
オイルレベルゲージを確実に取り付ける。

エンジンオイルの補給
エンジンオイルが不足している、またはオイル
レベルが下限に近いときは、推奨エンジンオイ
ルを上限まで補給してください。
1.
エンジンオイルの点検後、オイルレベルゲー
ジで確認しながら、オイルを注入口より補給
する。
u 上限を超えて補給しないでください。
u ごみが入らないようにしてください。
u オイルをこぼしたときは完全に拭き取っ
てください。
2.
オイルレベルゲージを確実に取り付ける。
エンジンオイルuエンジンオイルの補給
推奨エンジンオイルやオイルの選びかたについ
てはメンテナンスの基礎知識をご確認くださ
い。
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジン
に悪影響を与えます。また銘柄やグレードの異なる
オイルを混用しないでください。
2 P. 46
55

トランスミッションオイル
オイル量の点検
トランスミッションオイルの点検は、アイドリ
ングストップモード切り換えスイッチを
IDLING にして行ってください。
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタン
ドを立てる。
2.
エンジンが冷えている場合は、3 〜 5 分ほど
アイドリングさせる。
3.
メインスイッチを OFF にしてエンジンを止
め、2 〜 3 分間待つ。
4.
オイルチェックボルトを外す。
5.
オイルがボルト穴の下端まであることを油面
の位置で確認する。
6.
オイルチェックボルトを確実に取り付ける。
56

トランスミッションオイルuオイルの補給
オイルの補給
オイルの油面が低い場合は、推奨オイルをボル
ト穴の下端まで補給してください。
● 上限を超えて補給しない
● ゴミが入らないようにする
● オイルをこぼしたときは完全に拭き取る
推奨トランスミッションオイルやオイルの選び
かたについてはメンテナンスの基礎知識をご確
認ください。
オイル漏れの点検
トランスミッションのケースなどから、オイル
が漏れていないことを確認します。
オイルは規定量より多くても少なくても、エンジン
やトランスミッションに悪影響を与えます。また銘
柄やグレードの異なるオイルを混用しないでくださ
い。
2 P. 47
57

冷却水
冷却水の点検
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタン
ドを立てる。
2.
シートを開ける。2 P. 36
3.
冷却水がリザーバータンクの上限と下限の間
にあることを確認する。
冷却水の減り具合が著しいとき、またはリザー
バータンクに冷却水がない場合は水漏れが考え
られます。Honda販売店にご相談ください。
58

冷却水の補給
リザーバータンク
キャップ
メンテナンスリッド
クリップ
冷却水u冷却水の補給
3.
平坦地で車体を垂直にし、冷却水のレベルを
確認しながら補給する。
u 上限を超えて補給しないでください。
u ごみが入らないようにしてください。
4.
リザーバータンクキャップを確実に取り付け
る。
5.
メンテナンスリッドを取り付ける。
6.
シートを閉じる。
冷却水の補給はリザーバータンクキャップから
行い、ラジエーターキャップは外さないでくだ
さい。
1.
冷却水の点検後、クリップ(2 P. 52)を外
し、メンテナンスリッドを取り外す。
2.
リザーバータンクキャップを取り外す。
エンジンが熱いときにラジエーターキャップ
を外すと冷却水が噴き出し、重いヤケドを負
います。
ラジエーターキャップを外す前には、必ずエ
ンジン、ラジエーターが冷えていることを確
認してください。
59

ブレーキ
ブレーキ液の点検(前輪)
1.
足場のしっかりとした平坦地にメインスタン
ドを立てる。
2.
タンク上面を水平にし、液面が点検窓の下限
(LWR)以上にあることを確認する。
3.
タンク上面を水平にし、液面が上限
(UPPER)と下限(LOWER)の間にあることを
確認する。
u 液面が下限以下の場合や右ブレーキレ
バーの遊びが大きいときは、ブレーキ
パッドの摩耗の点検を行ってください。
リザーバー
リザーバー
60
パッドが摩耗していない場合、あるいは液漏れ
やホースに損傷がある時は Honda販売店にご
相談ください。

ブレーキパッドの摩耗の点検
(前輪)
パッドの摩耗限界溝がブレーキディスクの側面
に達したら、パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら左右同時にパッドを交換し
てください。
ブレーキパッドの交換は、Honda販売店にご
相談ください。
ブレーキuブレーキパッドの摩耗の点検(前輪)
ブレーキキャリパーの下側からのぞいて点検し
ます。
61

ブレーキuブレーキレバーの遊びの点検(後輪)
ブレーキレバーの遊びの点検
(後輪)
抵抗を感じるまで、左ブレーキレバーを引き、
レバー先端の遊びの量が規定の範囲内にあるこ
とをスケールなどで確認します。
ブレーキレバーの遊び:10 〜 20mm
規定の範囲を超えている場合は調整してください。
62
ブレーキレバーの遊びの調整
(後輪)
ブレーキの遊びはハンドルを直進状態にして調
整します。
遊びの調整時は必ず、アジャスターの凹部をピ
ンの凸部に一致させてください。
レバーの調整範囲を超えた場合や、詳しい遊び
の調整についてはHonda販売店にご相談くださ
い。

1.
アジャスター
遊びが
少なくなる
遊びが
多くなる
ブレーキアーム部のアジャスターを回して、
遊びを調整する。
u 調整はアジャスターを半回転ずつ回して
行います。
ブレーキuブレーキレバーの遊びの調整(後輪)
2.
調整後、ブレーキアームを押してアジャス
ターとピンの間に隙間があることを確認す
る。
3.
メインスタンドを立てて後輪を地面から浮か
せ、ブレーキをかけない状態で後輪が軽く回
ることを確認する。
4.
左ブレーキレバーの遊びを確認する。
ブレーキレバーの遊びの調整について、詳しく
は Honda 販売店にご相談ください。
63

ブレーキuブレーキシューの摩耗の点検(後輪)
ブレーキシューの摩耗の点検
(後輪)
64
左ブレーキレバーをいっぱいに引いて、ブレー
キインジケーターの先端とブレーキパネルの△
マークが一致しないことを確認します。
一致する場合は、ブレーキシューの使用限界で
すので交換してください。ブレーキシューの交
換は、Honda 販売店にご相談ください。

ブリーザードレーンの清掃
ブリーザードレーン
(Honda 指定1年点検整備項目 )
エンジンの性能を維持するためには、定期的な
ブリーザードレーンの清掃が必要です。
❙
1.
2.
3.
ブリーザードレーン
清掃のしかた
ブリーザードレーンの下に受け皿などを用意
する。
ブリーザードレーンを外し、ブリーザード
レーン内の堆積物を取り除く。
ブリーザードレーンを確実に取り付ける。
65

スロットル
スロットルの点検
メインスイッチを OFF にした状態でスロットル
を作動させ、スムーズに動くかどうか、ハンド
ルを左右にきっても作動が重くないか、スロッ
トルグリップの遊びが適正か点検します。異状
を感じた場合やスロットルケーブル外表部に損
傷があるときは Honda販売店にご相談くださ
い。
スロットルグリップの遊び:2〜 6mm
66

リアサスペンションの調整
その他の調整
スプリング
❙
体重や路面の状態に応じ、スプリングの強さを
調整できます。
調整にはピンスパナとホルダーを使います。
アジャスターの回転順序は、1 → 2 → 3 → 4 →
5または5→4→3→2→1で行います。ア
ジャスターを直接 1 から 5 または 5 から 1 に無
理に回すとリアクッションが破損します。
スプリングの強さは 2 〜 5 にすると強くなりま
す。標準は1です。
67

こんなときは
エンジンが始動しない ........................................ P. 69
オーバーヒート(水温警告灯が点灯)................. P. 70
警告灯が点灯/点滅 ............................................ P. 71
PGM-FI警告灯 ..................................... P. 71
アイドリングストップ・システムが
正しく作動しない.............................................. P. 72
電装部品のトラブル ............................................ P. 74
ヒューズ切れ ........................................ P. 74

エンジンが始動しない
❙
次の点を確認してください。
● 正しい手順でエンジンをかけているか
● 燃料タンクにガソリンはあるか
● PGM-FI警告灯が点灯していないか
これらに該当しない場合は、次の方法を試して
ください。
1.
2.
3.
スターターモーターは作動するが
エンジンが始動しないとき
2 P. 29
u 点灯している場合は、ただちに Honda 販
売店にご相談ください。
スロットルグリップを全開にし、スターター
スイッチを5秒間押す。
通常手順(2 〜 4)でエンジンをかける。
2 P. 29
エンジンがかかり、エンジン回転が安定しな
い場合はスロットルグリップを少し(3mm
程度)開ける。
エンジンがかからないときは 10 秒間待って
から、1. と 2. の手順を繰り返す。
スターターモーターが作動せず始
❙
動できないとき
次の点を確認してください。
● ヒューズが切れていないか 2 P. 74
● バッテリーターミナル部に緩みや腐食がない
2 P. 45
か
これらに該当しない場合や異常がある場合は、
Honda販売店にご相談ください。
69

オーバーヒート(水温警告灯が点灯)
次のようなときは、オーバーヒートです。
● 水温警告灯が点灯している
● 走行時の加速が急に悪くなる
このようなときはただちに安全な場所に車を停
めて次の処置・確認を行ってください。
オーバーヒートの状態で走行を続けると、エンジン
故障の原因となります。
長時間のアイドリングにより、水温警告灯が点
灯する場合があります。
オーバーヒートの処置
1.
メインスイッチをOFFにしてエンジンを止め
る。
u ラジエーターカバーに異物等の付着がな
いか確認します。異物等がある場合は取
り除いてください。
u メインスイッチが OFFの状態で、エンジ
ンが冷えるのを待ちます。
70
2.
エンジンが冷えてから、リザーバータンクの
冷却水を点検し、冷却水が不足していたら補
給する。2 P. 58
3.
ラジエーターホースなどを点検し、水漏れが
ないか確認する。
エンジンをかけず、Honda販売店にご相談
ください。
4.
水温警告灯を確認しながら走行する。
u 異常が無ければ走行可能ですが、異常が
再発しない場合でも、なるべく早く
Honda 販売店で点検を受けてください。

PGM-FI警告灯
走行中に点灯した場合は何らかの異常が考えら
れます。高速走行を避け、ただちにHonda販
売店にご相談ください。
警告灯が点灯/点滅
71

アイドリングストップ・システムが正しく作動しない
次の点を確認してください。該当しない場合や
処置をしても症状が改善されない場合は、お買
い上げの Honda 販売店へご相談ください。
アイドリングストップ
(エンジンが停止)しない
アイドリングストップモード切り
❙
換えスイッチが IDLINGSTOP に
なっていない
●
アイドリングストップモード切り換えスイッチを
IDLINGSTOP にして、アイドリングストップ表
示灯が点灯していることを確認してください。
エンジンが冷えている
❙
● エンジンが冷えている状態ではアイドリング
ストップ・システムは作動しません。エンジ
ンの暖機を行ってください。
停車していない
❙
● 車速が 0km/h にならないとアイドリングス
トップ・システムは作動しません。完全に停
車してください。
72
スロットルグリップを回している
❙
● スロットルグリップを回しているとアイドリ
ングストップ・システムは作動しません。ス
ロットルグリップを全部戻してください。
エンジン始動後、走行していない
❙
● エンジンを始動したあと、走行(車速 10km/h
以上)しないとアイドリングストップ・システ
ムは作動しません。一度、走行してください。
PGM-FI 警告灯が点灯している
❙
● PGM-FI 警告灯が点灯している状態では、エ
ンジン保護のためアイドリングストップ(エ
ンジンが停止)しません。お買い上げの
Honda 販売店へご相談ください。
アイドリング回転が高すぎるか
❙
低すぎる
● 点検と調整をする必要があります。お買い上
げの Honda販売店へご相談ください。

アイドリングストップ・システムが正しく作動しないuスロットルグリップを回してもエンジンが始動しない
スロットルグリップを回しても
エンジンが始動しない
❙
● アイドリングストップ中にサイドスタンドを出
❙
● アイドリングストップ中に IDLING にする
サイドスタンドが格納されていない
すと、アイドリングストップ表示灯が点滅から
点灯に切り換わりアイドリングストップ・シス
テムは解除されます。スタータースイッチでエ
ンジンを再始動してください。
2 P. 29
アイドリングストップモード切り
換えスイッチが IDLING になって
いる
と、アイドリングストップ・システムは解除
されます。スタータースイッチでエンジンを
再始動してください。
2 P. 29
アイドリングストップ表示灯は
点滅しているがスロットル
グリップを回してもエンジンが
始動しない
スロットルグリップを回してもエンジンが始動し
ない場合はバッテリーコード端子の緩み、バッテ
リーあがりが考えられます。このようなときは、
バッテリーコード端子に緩みがないか点検してく
ださい。バッテリーがあがっていたら充電また
は、交換をしてください。
2 P. 45,53
73

電装部品のトラブル
ヒューズボックスカバー
スペアヒューズ
メインヒューズ
ヒューズプーラー
ヒューズ切れ
74
1.
フロントセンターカバーを取り外す。
2 P. 51
2.
ヒューズボックスカバーを取り外す。
3.
メインヒューズ、その他のヒューズが切れて
いる場合はヒューズプーラーを使って、同じ
容量のスペアヒューズと交換する。
u
スペアヒューズとヒューズプーラーはヒュー
ズボックスカバーの裏側にあります。
4.
ヒューズボックスカバーを取り付ける。
5.
フロントセンターカバーを取り付ける。
ヒューズの取り扱いについてはメンテナンスの
基礎知識をご確認ください。2 P. 45

インフォメーション
キーの取り扱い ....................................................P. 76
装備に関する補足情報......................................... P. 76
車のお手入れ ........................................................ P. 77
保管のしかた ........................................................ P. 80
廃棄するとき ........................................................ P. 80
フレームおよびエンジンナンバー .....................P. 82
触媒装置について ................................................P. 83

キーの取り扱い
キーの取り扱い
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーについているシャッター
キーには、シリアルナンバーがあります。
このシリアルナンバーは、メインスイッチのキー
を注文するときに必要になります。メインスイッ
チのキーを注文する際は、Honda 販売店にご相談
ください。盗難防止のため、シリアルナンバーは
他人に知られないように保管してください。
キーに金属製のキーホルダーを使用するとメイン
スイッチ周辺に傷がつくおそれがあります。
76
装備に関する補足情報
メインスイッチ
❙
エンジンをかけずにONの状態にしておくとバッテ
リーあがりの原因となります。
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでくだ
さい。
オドメーター
❙
オドメーターは、999,999km を超えると
999,999km でロックします。
トリップメーター
❙
トリップメーターは、999.9km を超えると 0.0km に
戻ります。
書類入れ
❙
取扱説明書、登録書類、保険証、メンテナンスノー
トなどは書類入れに入れ、トランクに収納してくだ
さい。

車のお手入れ
お車を長持ちさせるため、清掃などのお手入れは
大切です。普段見逃しがちな異状の発見にもつな
がります。また、海水や路面凍結防止剤などに含
まれる塩分は、車体のサビを促進します。海岸付
近や凍結防止剤を散布した路面を走行したあと
は、必ず洗車してください。
洗車
エンジン、マフラー、ブレーキなど高温になる部
分は冷えるまで洗車しないでください。
1.
全体を水洗いして、汚れを取り除く。
2.
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用
し、スポンジか柔らかいタオルを使って洗う。
u 傷を防ぐため、多量の水を使って、汚れを落
としてください。
3.
十分な水で洗剤を洗い流しやわらかい布で拭き
あげる。
4.
車体を乾燥させた後、可動部分に注油する。
5.
車体の腐食を防ぐためワックスがけを行う。
車のお手入れ
洗車にあたっての注意
❙
洗車するときは、次のことをお守りください。
● 高圧洗車機の使用は避ける
u 車体に高い水圧がかかる洗車を行うと、可動
部や電装部品などの作動不良や故障の原因と
なることがあります。
u ヘッドライトレンズやフェアリング、その他
のプラスチック部品を洗うときは、傷を防ぐ
ため、多量の水を使って、汚れを落としてく
ださい。
● マフラーに水を入れない
u
始動不良やサビの発生などの原因になります。
● シートの下方から水を強くかけない
u 内部に水が入り、書類などが濡れることがあ
ります。
● エアクリーナー周辺に水を強くかけない
u エアクリーナー内部に水が入ると、始動不良
などの原因になります。
● ブレーキを濡れたままにしない
u 水によってブレーキの効き具合が悪くなるこ
とがあります。洗車後は十分に乾かし、慎重
なブレーキ操作を心がけてください。
次ページに続く
77

車のお手入れ
● ワックス、ケミカル類や油脂類を扱うとき
u ブレーキやタイヤにオイル等の油脂類、ワッ
クスやケミカル類が付着しないよう注意して
ください。ブレーキが効かなくなり、事故の
原因になる場合があります。
u ワックスやケミカル類を使用するときは、ボ
ディーの目立たないところでくもりや傷、色
むらなどが生じないか確認してください。種
類によっては塗膜が薄くなったり色むらが生
じるものがあります。
u つや消し塗装が使われている場合は、塗装面
にワックスやケミカル類を使用すると、つや
消し感が無くなったり、色むらが生じるおそ
れがありますので、使用しないでください。
● ヘッドライトがくもったとき
u ヘッドライトを点灯すると、くもりは徐々に
78
消えていきます。ヘッドライトの点灯は、エ
ンジンをかけながら行ってください。
アルミ部品
アルミ部品は土や泥、あるいは塩分によって腐食
します。傷をつけないよう、取り扱いについては
次のことに注意してください。
● 硬いブラシやスチールウールを使用しない
● アルミホイールはすり当てを避け、縁石などに
乗り上げる際は変形に注意する

フェアリング エキゾーストパイプ、マフラー
傷やひび割れ等を防ぐため、取り扱いについては
次のことに注意してください。
● 清掃するときは多量の水を使って、やわらかい
布やスポンジで汚れを落とす
● 汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤を使用
し、十分な水で洗剤を洗い流す
● メーター、フェアリング、ヘッドライトレンズ
などの樹脂部品にガソリン、ブレーキ液、ク
リーナーなどがかからないようにする
車のお手入れ
エキゾーストパイプ、マフラーが塗装されている
場合は、ステンレス用台所洗剤や市販のコンパウ
ンドを使用しないでください。塗装面の清掃には
中性洗剤を使用してください。もし、塗装処理さ
れているか判らない場合は、Honda 販売店にご相
談ください。
ステンレス鋼を使用している場合でも、塗装をして
いるものもあります。
目立たないところでくもりや傷、色むらなどが生じ
ないか確認してください。
79

保管のしかた
保管のしかた
屋外に保管する場合はボディーカバーをかけてく
ださい。なお、ボディーカバーはエンジンやマフ
ラーが冷えてからかけてください。
また、長期間ご使用にならない場合は、次のこと
をお守りください。
● サビを防ぐために、保管前にワックスがけを行
う ( つや消し塗装面を除く )
● 雨上がりにはボディーカバーを外し、車体を乾
燥させる
● バッテリーは自己放電と電気漏れを少なくする
ため、車から取り外し、完全充電して風通しの
よい暗い場所に保存する
u もしバッテリーを車に積んだままにする場合
80
は、- 側ターミナルを外してください。
長期保管後にお車に乗る際は、保管期間を考慮し
た上で、各部の点検を実施してください。
廃棄するとき
地球環境を守るため、お車や交換した部品、なか
でも使用済みのバッテリーやタイヤ、エンジンオ
イル、トランスミッションオイルの廃油等はむや
みに捨てないでください。これらのものを廃棄す
る場合は、Honda販売店にご相談ください。
また、将来お車の廃棄を希望するときはお近くの
廃棄二輪車取扱店へご相談ください。
廃棄二輪車取扱店とは
(社)全国軽自動車協会連合会の登録販売店で広域
廃棄物処理指定店として登録されている廃棄二輪
車を適正処理するための窓口です。
店頭に「廃棄二輪車取扱店の証」が掲示されていま
す。

廃棄するとき
二輪車リサイクルマーク、リサイクル料金
この車には、二輪車リサイクルマークが車体に貼
付されています。マークが車体に貼付されている
二輪車は、再資源化するためのリサイクル費用が
メーカー希望小売価格に含まれていますので、二
輪車を廃棄する際は、再資源化に必要なリサイク
ル料金はいただきません。
ただし、廃棄二輪車取扱店および指定引取場所ま
での収集・運搬料金はお客様のご負担となりま
す。収集・運搬料金については廃棄二輪車取扱店
にご相談ください。
二輪車リサイクルマークは、シートを開けると確
認できます。2 P. 36
お車を廃棄する際、二輪車リサイクルマークが必
要です。マークは剥がさないでください。マーク
の再発行や販売の取り扱いはありません。リサイ
クルマーク対象車かどうか不明の場合は、(財)自
動車リサイクル促進センターおよび二輪車リサイ
クルコールセンターにご確認ください。廃棄二輪
車のお取り扱いに関しては、廃棄二輪車取扱店ま
たは二輪車リサイクルコールセンターまでお問い
合わせください。
(財)自動車リサイクル促進センター
http://www.jarc.or.jp/
二輪車リサイクルコールセンター
電話番号:03-3598-8075
受付時間:9:30〜17:00(土日祝日、年末年始等を除く)
81

フレームおよびエンジンナンバー
フレームナンバー
打刻位置
リアフェンダー
リッド
クリップ
フレームおよびエンジンナンバー
フレームおよびエンジンナンバーは、部品を注文
するときや、車の登録に関する手続きに必要で
す。また、フレームナンバーは、お車が盗難に
あった場合に、車を捜す手がかりにもなります。
ナンバープレートの登録番号とともに別紙に記録
し、車と別に保管することを推奨します。
フレームナンバーの確認
❙
● クリップ(2 P. 52)を外し、リアフェンダーリッ
ドを取り外す。
取り付けは、取り外しの逆の手順で行います。
82

触媒装置について
触媒装置について
この車は平成 19年排出ガス規制適合車です。
この車には触媒装置が搭載され、排出ガスに含ま
れる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化
物(NOx)の 3つの有害物質の排出量を低減しま
す。
他のマフラーをこの車に取り付けると、排出ガス
規制に適合しなくなる可能性があります。触媒装
置は高温になるので、枯れ草や紙など燃えやすい
ものがあるところには駐停車しないでください。
走行上の注意
次のような取り扱いはしないでください。触媒温
度が異常に高くなり、損傷するおそれがありま
す。
● 走行中にメインスイッチを操作すること
● 空ぶかし直後にエンジンを止めること
触媒装置の損傷を防ぐために
触媒装置が損傷すると、排出ガス濃度を劣化させ
るだけではなく、車本来の性能を発揮できなくな
ります。損傷を防ぐために、次のことをお守りく
ださい。
● 燃料は、必ず無鉛ガソリンを使用する
● 定められた点検整備を実施する
● エンジン不調を感じたときは、ただちに Honda
販売店で点検を受ける
83

スペック
スペック
■ 主要諸元
型式 EBJ-JF51
全長 1,930mm
全幅 665mm
全高 1,105mm
ホイールベース 1,305mm
最低地上高 145mm
キャスター角 27°00
トレール長 68mm
車両重量 116kg
乗車定員 2名
最小回転半径 1.9m
84
排気量 124cm
ボア × ストローク 52.4×57.9mm
圧縮比 11.0
燃料 無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量 5.5ℓ
バッテリー容量
変速比 無段変速2.600 〜 0.820
減速比
3
YTZ7S
12V-6Ah(10HR)
機関から変速機1.000
第一 3.117
第二 3.615

スペック
■ サービスデータ
左ブレーキ
レバーの遊び
タイヤサイズ
タイヤタイプ バイアス、チューブレス
指定タイヤ
タイヤ空気圧
(1 名乗車時)
タイヤ空気圧
(2名乗車時)
点火プラグ 標準
プラグギャップ 0.8〜0.9mm
アイドル回転数 1,700±100rpm
10-20mm
前輪 80/90-16M/C43P
後輪 100/90-14M/C51P
前輪 CHENGSHINC-922F
後輪 CHENGSHINC-922R
前輪 175kPa(1.75kgf/cm2)
後輪 200kPa(2.00kgf/cm2)
前輪 175kPa(1.75kgf/cm2)
後輪 225kPa(2.25kgf/cm2)
CPR7EA-9(NGK)または
U22EPR9(DENSO)
Honda純正 ウルトラ E1
推奨
エンジンオイル
エンジンオイル
容量
エンジンオイル
交換時期
推奨トランス
ミッションオイル
トランスミッション
オイル容量
トランスミッション
オイル交換時期
指定ブレーキ液
冷却水容量 全容量 0.51ℓ
指定
ラジエーター液
エアクリーナー
交換時期
JASOT903規格:MB
SAE規格:10W-30
API分類:SL級
オイル交換時 0.8 ℓ
全容量 0.9 ℓ
初回:1,000kmまたは 1ヶ月
以後:6,000kmまたは 1年ごと
Honda純正 ウルトラ E1
JASOT903規格:MB
SAE規格:10W-30
API分類:SL級
オイル交換時 0.12 ℓ
全容量 0.14 ℓ
初回:5 年
以後:4 年ごと
Honda純正ブレーキフルード
DOT3 または DOT4
Honda純正ウルトララジエーター液
交換:20,000kmごと
85

スペック
■ バルブ(電球)
ヘッドライト 12V-35/35W
ブレーキ・テールランプ 12V-21/5W
フロントウィンカー 12V-10WX2
リアウィンカー 12V-10WX2
ポジションランプ 12V-5WX2
ライセンスプレートランプ 12V-5W
■ ヒューズ
メインヒューズ 25A
その他のヒューズ 10A、5A
86

索引
??
C
CLOCK ボタン.................................................... 16
ウ
運転するときの注意............................................... 5
P
PGM-FI警告灯..............................................19, 71
T
TRIP ボタン ........................................................ 16
ア
アイドリングストップ・システム ....................... 25
アイドリングストップ表示灯 .............................. 20
アイドリングストップモード切り換え
スイッチ............................................................. 22
アクセサリー.......................................................... 9
安全運転のために .................................................. 4
安全上守っていただきたいこと............................. 3
安全なライディング............................................... 2
イ
インフォメーション............................................. 75
エ
エアクリーナー.................................................... 49
エンジン
エンジンオイル.......................................... 46, 54
エンジンオイル交換時期表示 .......................... 17
エンジンオイルレベルゲージ .......................... 54
エンジンオーバーヒート.................................. 70
エンジン始動.................................................... 29
エンジンナンバー ............................................ 82
エンジンがかからないとき.................................. 69
オ
オーバーヒート.................................................... 70
お手入れ............................................................... 77
オドメーター ................................................. 17, 76
カ
改造........................................................................ 9
各部の名称 ........................................................... 14
ガソリン........................................................... 8, 34
87

カラーラベル ....................................................... 43
キ
基本操作の流れ.................................................... 12
ク
クリップ .............................................................. 52
ケ
警告灯
PGM-FI警告灯.......................................... 19, 71
水温警告灯 ................................................. 19, 70
携帯工具 .............................................................. 38
コ
交換部品 .............................................................. 43
こんなときは ....................................................... 68
コンビブレーキ...................................................... 5
触媒装置 ...............................................................83
書類入れ ...............................................................76
ス
水温警告灯......................................................19, 70
スイッチ
アイドリングストップモード切り換え
スイッチ..........................................................22
ウィンカー(方向指示器)スイッチ ................22
シートオープナースイッチ...............................36
スタータースイッチ .........................................22
ヘッドライト(前照灯)上下切換スイッチ .....22
ホーンスイッチ.................................................22
メインスイッチ.................................................23
スタートの手順.....................................................32
スピードメーター(速度計).................................16
スペック ...............................................................84
スロットル............................................................66
シ
シート .................................................................. 36
シートオープナースイッチ.................................. 36
シャッター........................................................... 24
88
セ
積載について ........................................................10
洗車.......................................................................77

ソ
その他装備 ...........................................................36
ナ
慣らし運転 ............................................................. 5
タ
タイヤ .................................................................. 49
正しい運転操作 .................................................... 32
チ
駐車 ........................................................................ 6
テ
点検
定期点検........................................................... 42
日常点検........................................................... 41
電装部品のトラブル............................................. 74
ト
時計 ...................................................................... 17
トランク......................................................... 11, 37
トランスミッションオイル ............................ 47, 56
トリップメーター ..........................................17, 76
ネ
燃料
使用燃料........................................................... 34
燃料タンク容量................................................ 34
燃料補給........................................................... 34
燃料残量........................................................... 16
燃料計 .................................................................. 16
ハ
廃棄...................................................................... 80
バッテリー ..................................................... 44, 53
ハンドルロック.................................................... 23
ヒ
ヒューズ......................................................... 45, 74
表示灯
アイドリングストップ表示灯 .......................... 20
ハイビームパイロットランプ表示灯................ 20
方向指示器表示灯 ............................................ 20
89

フ
服装........................................................................ 4
フック .................................................................. 11
ブリーザードレーン ............................................ 65
ブレーキ
使いかた........................................................... 33
ブレーキ液 ................................................. 48, 60
ブレーキシュー................................................ 64
ブレーキパッド................................................ 61
ブレーキレバーの遊び..................................... 62
フレームナンバー ................................................ 82
フロントセンターカバー ..................................... 51
ヘ
ヘルメット............................................................. 4
ヘルメットホルダー......................................... 37
ホ
方向指示器表示灯 ................................................ 20
保管...................................................................... 80
メ
メインスイッチ.............................................. 23, 76
90
メインスイッチのキー..........................................76
メーター ...............................................................16
メンテナンス ........................................................40
リ
リアキャリア ........................................................11
リアサスペンション .............................................67
リサイクルマーク.................................................81
レ
冷却水.............................................................48, 58




30K29A01
00X30-K29-A010
(車両製造国:ベトナム)
PRINTED IN VIETNAM