Honda CB1100 (2010) User guide

Honda
車をお買いあげいただきありがとうございます。
安全に留意し快適なバイクライフをお楽しみください。
お車の引き渡しについて
お買いあげになりましたら、 販売店にてこ
★★
の取扱説明書と共に「メンテナンスノート」を受取 り、下記の説明を受けてください。
お車の正しい取扱いかた 保証内容と保証期間 点検・整備について 車両受領書・保証書受領書の記入・捺印
Honda
運転免許について
この車を一般公道で運転するには、運転免許が 必要です。ご自身の免許で運転できるか、確認し てください。
この車の排気量: 排気量により必要な免許が異なります。 この車の乗車定員は、運転者を含め2人です。
なお、運転免許を取得後1年未満の方は、法令に より2人乗りはできません。
1 140 cm
(cc)
排出ガス規制について
この車は排出ガス規制適合車です。
〈〉(型
CB1100 Type I
〈〉
CB1100 Type I ABS
〈〉(型
CB1100 Type CB1100 Type ABS
平成19年排出ガス規制適合車
II
〈〉
II
EBL SC65
EBL SC65
EBL SC65
EBL SC65
お車について
《〈〉
CB1100 Type I ABS
《〈〉
CB1100 Type ABS
この車は、連動ブレーキシステム、アンチロック
ブレーキシステム()を装備しています。 詳細については、 ページを参照くださ い。
II
ABS
141
,
取扱説明書について 安全に関する表示について
この取扱説明書には、お車の正しい取扱いかた、
安全な運転のしかた、簡単な点検の方法などに ついて説明してあります。
「安全に関する表示」「安全運転のために」「メン
テナンスを安全に行うために」は重要ですので、 しっかりお読みください。 車の取扱いを十分にご存じの方も、この車独自
の装備や取扱いがありますので、運転する前に 必ずこの取扱説明書をお読みください。 また、メンテナンスノートもぜひお読みくださ い。 車を譲られる場合、次の方にこの取扱説明書お
よびメンテナンスノートをお渡しください。 車の仕様、その他の変更により、この本の内容と
実車が一致しない場合があります。ご了承くだ さい。 この取扱説明書は、 を中
心に説明してあります。
販売店で取付けられた アクセサリ
Honda Honda
ーなどの取扱いについては、その商品に付属の 取扱説明書をお読みください。
CB1100 Type I ABS
★安全に関する表示
「運転者や他の方が傷害を受ける可能性のある
こと」を回避方法と共に、下記の表示で記載して います。これらは重要ですので、しっかりお読み ください。
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至るもの
指示に従わないと、死亡または 重大な傷害に至る可能性がある もの
指示に従わないと、傷害を受け る可能性があるもの
★その他の表示
お車のために守っていただき たいこと 知っておいていただきたい こと 知っておくと便利なこと
目次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・安全運転のために ・6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・触媒装置について ・13
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・連動ブレーキシステム ・14
・・・・・・アンチロックブレーキシステム() ・15
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・各部の名称 ・16
・・・・・・・・・・・・・・・・・・メータの見かた、使いかた ・18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・計器類 ・18
・・・・・・・・・・・・・・・速度計(スピードメータ) ・18
・・・・・・・・・・・エンジン回転計(タコメータ) ・19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ディスプレイ ・20
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・時計 ・21
・・・・・・・・・・・・・・・積算距離計(オドメータ) ・23
・・・・・・・・・・・区間距離計(トリップメータ) ・23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料計 ・25
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯・表示灯 ・27 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・油圧警告灯 ・27 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・油温警告灯 ・28
アンチロックブレーキシステム()
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯 ・29
PGM-FI
前照灯上向き表示灯
前照灯上下切換えスイッチ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警告灯 ・30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器表示灯 ・33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ニュートラル表示灯 ・33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スイッチの使いかた ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインスイッチ ・34
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・スタータスイッチ ・37
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホーンスイッチ ・38
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・方向指示器スイッチ ・39
ABS
HISSABS
・・・・・・・・・(ハイビームパイロットランプ) ・33
・・・・・・・(ヘッドライト上下切換えスイッチ) ・35
・・・・・・・・・・・・・・・エンジンストップスイッチ ・36
・・・・・・・・・・・・・・・パッシングライトスイッチ ・38
・・イモビライザーシステム()表示灯 ・31
・・・非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ) ・40
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・装備の使いかた ・41・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・燃料の補給 ・60
・・・・・・・・・・イモビライザーシステム() 41
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハンドルロック ・47
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シート ・48
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヘルメットホルダ ・49
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・収納スペース ・51
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正しい運転操作 ・62HISS
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンのかけかた ・62
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チェンジのしかた ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・走りかた ・64
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキの使いかた ・66
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・携帯工具入れ ・52
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・書類入れ ・53
・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキレバーの距離調整 ・54 ・・・・・・・・・・・・・・・クラッチレバーの距離調整 ・55 ・・・・・・・・・・・・・・・フロントクッションの調整 ・56
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リヤクッションの調整 ・57
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サイドカバー ・58
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・U字ロック格納場所 ・59
目次
・・・・・・・・・・・メンテナンスを安全に行うために ・68
・・・・・日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス ・71 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・73 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・77
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・前輪ブレーキ ・78
・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・78
・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・79
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後輪ブレーキ ・80
・・・・・・・・・・・・・ブレーキ液の量の点検 ・80
・・・・・・・ブレーキパッドの摩耗の点検 ・81
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空気圧の点検 ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・亀裂と損傷の点検 ・83 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・異状な摩耗の点検 ・84
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・溝の深さの点検 ・84
・・・・・・・・・・・交換タイヤの選択について ・85
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・緩み(たるみ)の点検 ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・給油と清掃 ・87
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・88
・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ液の量の点検 ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・89
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイル量の点検 ・89
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・オイルの補給 ・90
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・94
・・・・・・・・・バッテリターミナル部の清掃 ・95
・・・・・・・・・・・・バッテリの取付け、取外し ・96
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・99
・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズの点検、交換 ・99
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・102
エアクリーナエレメントの
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・取付け、取外し ・102
・・・・・・エアクリーナエレメントの点検 ・103 ・・・・・・エアクリーナエレメントの清掃 ・103
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・104
・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類の点検 ・104
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・105
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレンの清掃 ・105
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車のお手入れ ・106
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アルミ部品の取扱い ・109
・・・・・・・・・・・・・・・・・・つや消し塗装の取扱い ・109
・・・・・エキゾーストパイプ・マフラの取扱い ・110
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・保管のしかた ・111
・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球環境の保護について ・112
・・・・・・お車および部品等の廃棄をするとき ・112
・・・・・・・・・・・・・・・・・・色物部品をご注文のとき ・115
・・・・・・・・・・・・・・マフラの純正マークについて ・115
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレーム号機 ・116
・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンが始動しないとき ・117
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・主要諸元 ・118
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サービスデータ ・122

安全運転のために

ここであげた項目は、日常この車を取扱う上で必 要な基本的なものです。これらの項目をいつもお 守りいただき、安全運転を心がけてください。
運転する前に
日常点検を行ってください。 車は常に清潔に手入れをし、定められた点検整 備を必ず行いましょう。 日常点検は、 ページ参照。73
定期点検を実施してください。 定期点検は、 ページ参照。
76
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳 禁で行ってください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。エンジンは、風通しの良い場所 でかけてください。
安全運転のために
服装
運転者と同乗者は、必ずヘルメットを着用して ください。これは、法令でも定められています。 ヘルメットの着用は、あごひもを確実に締める など、正しく行ってください。 ヘルメットは二輪車用で 、 マークか マ ークのあるものをお勧めします。頭にしっくり 合って圧迫感のないものをお選びください。 保護具や保護性の高い服を着用してください。
フェイスシールドまたはゴーグルの使用 くるぶしまで覆い、かかとのある靴の着用
−二輪車用ブーツが望ましい 摩擦に強い皮製の手袋の着用 長ズボンと長袖のジャケットの着用
明るく目立つ色の動きやすい服装で体の露
− 出の少ないものを着用してください。 すその広いズボンや袖口の広いジャケット
− は、ブレーキやチェンジ操作のじゃまにな り思わぬ事故の原因にもなりますので避け てください。
PSC SG JIS
ヘルメットを正しく着用していないと、万一 の事故の際、死亡または重大な傷害に至る可 能性が高くなります。
運転者と同乗者は乗車時、必ずヘルメット、保 護具および保護性の高い服を着用してくださ い。
乗りかた
走行中は、運転者は両手でハンドルを握り、両足 をステップに置いてください。 同乗者は、両足を後席用ステップに置き、両手で からだを保持してください。運転者は、同乗者の 乗車姿勢を確認してください。
急激なハンドル操作や、片手運転は避けてくだ さい。 これは、すべての二輪車の安全運転の原則です。
安全運転のために
荷物 改造
荷物を積んだときは、積まないときにくらべて 操縦安定性が変わります。積載するときは、積 み過ぎない、荷物を固定するなど十分注意し、 安全に走行してください。 ハンドルの近くに物を置くと、ハンドル操作が できなくなる場合があります。物を置かないで ください。 ヘッドライトレンズの前を荷物等でさえぎらな いでください。過熱によりレンズが溶けたり、荷 物等まで損傷する場合があります。
車の構造や機能に関係する改造は、操縦性を悪 化させたり、排気音を大きくしたり、ひいては車 の寿命を縮めることがあります。 不正改造は法律に触れることは勿論、他の迷惑 行為となります。 このような改造に起因する場合は、保証が受け られません。 この車は平成 年排出ガス規制適合車です。 排出ガス濃度を劣化させるような不正改造は行 わないでください。 また、マフラには排出ガスを浄化する触媒装置 が内蔵されています。 他のマフラをこの車に取付けると、排出ガス規 制に適合しなくなる可能性があります。 マフラを交換する場合は、 販売店にご相 談ください。
19
Honda
駐車
駐車するときは サイドスタンドでの駐車について
盗難防止のため、車から離れるときは必ずハンド ルロックをかけ、キーを抜いてお持ちください。
水平でしっかりした地面の場所に駐車してくだ さい。 交通のじゃまにならない安全な場所を選んで駐 車しましょう。 やむをえず傾斜地、砂利を敷いた所、でこぼこな 所、地面の軟らかい所等に駐車せざるを得ない ときは、車の転倒・動き出しのないよう、安全処 置に十分留意してください。
車は水平な場所にハンドルを左にきって駐車しま しょう。 ハンドルを右にきった状態での駐車は、車が不安 定になり、転倒する恐れがあります。
安全運転のために
マフラなどが熱くなっています。他の方が触れ ることのない場所に駐車しましょう。
エンジン回転中および停止後しばらくの間はマ フラ、エンジンなどに触れないでください。
マフラ、エンジンなどは、エンジン回転中およ び停止後しばらくの間は熱くなっています。 このとき、マフラ、エンジンなどに触れるとヤ ケドを負う可能性があります。
エンジン回転中および停止後しばらくの間 はマフラ、エンジンなどに触れないでくだ さい。 他の方がマフラ、エンジンなどに触れるこ とのない場所に駐車してください。

触媒装置について

触媒装置の働き
この車のマフラには、触媒装置が内蔵されていま す。 触媒装置の働きにより、排出ガスに含まれる一酸 化炭素()、炭化水素()、窒素酸化物()
CO HC NOx
3つの有害物質の排出量を低減します。
可燃物には注意を
触媒装置は高温になります。枯れ草や紙、油、木材 など燃えやすいものがあるところには駐停車しな いでください。
触媒装置を大切に
不適切な取扱いをすると触媒温度が異常に高くな り焼損するおそれがありますので、次のような取 扱いはしないでください。
《不適切な取扱いの例》
走行中にメインスイッチのキーを操作すること。 エンジンを止めるとき、空ぶかし直後にメイン スイッチのキーを切ること。
触媒装置が損傷したまま使用すると排出ガス濃度 を劣化させるだけではなく、この車本来の性能を 発揮できなくなりますので次のことをお守りくだ さい。
燃料は必ず無鉛ガソリンをご使用ください。 定められた点検整備を実施してください。 点火系、充電系、燃料系の不調は触媒装置に大き く影響を与えますので、エンジン不調を感じた ときはただちに 販売店で点検を受けてく ださい。
Honda

連動ブレーキシステム

連動ブレーキシステム
CB1100 Type I ABS
《〈〉
CB1100 Type ABS
《〈〉
ブレーキペダルを操作すると、後輪ブレーキが 作動すると共に前輪ブレーキが作動します。 ブレーキレバーを操作すると、前輪ブレーキが 作動します。
ブレーキは、ブレーキレバーとブレーキペダルを 同時に使いましょう。
には、ブレーキレバーとブレーキペダルを同時に 使う必要があります。
II
制動力を効果的に得るため
アンチロックブレーキシステム()
ABS
アンチロックブレーキシステム()
《〈〉
CB1100 Type I ABS
《〈〉
CB1100 Type ABS
アンチロックブレーキシステム()は、直進制 動時のブレーキのかけすぎによる車輪ロックを 制御する装置です。
ーキペダルに反動が生じることがあります。 これは、 が作動しているときの現象で異状で はありません。そのまま、ブレーキ操作を続けてく ださい。
II
ABS
ABS
ABS
この装置は制動距離を短くするためのもの ではありません。 を装備していない車 両と同様に、路面が滑りやすくなるほど長 い制動距離が必要になります。 車両を確実に停止させるため、低速(約
以下 では は作動せず、普通のブ
km/h ) ABS
レーキと同じ作動になります。ブレーキ操作をしたとき、ブレーキレバーやブレ
作動時の反動の強さは、ブレーキを操
ABS
作する力や、路面の状況によって異なりま す。 タイヤは必ず前後輪とも指定タイヤをお使 いください。サイズ(外径)の異なるタイヤ を使用すると、 が正常に機能しなくな ることがあります。
ABS
10
ABS

各部の名称

後輪ブレーキリザーバタンク
ヘルメットホルダ
(P.50)
書類入れ
(P.53)
後席用ステップ
携帯工具入れ(P.52) 収納スペース(P.51)
後輪ブレーキペダル
燃料タンクキャップ(P.61)
前輪ブレーキリザーバタンク
前輪ブレーキレバー
オイルフィラーキャップ
オイルレベル点検窓(P.89)
クラッチリザーバタンク
クラッチレバー
メインヒューズ、 ヒューズ
(P.101)
FI
バッテリ(P.94)
ヒューズボックス(P.100)
メインスイッチ
(P.34)
ブリーザドレン(P.105)
チェンジペダル
メインスタンド
サイドスタンド
ヘルメットホルダ
(P.49)
後席用ステップ

メータの見かた、使いかた

計器類

速度計(スピードメータ)

走行中の速度を示します。法定速度を守り安全走 行してください。
速度計(スピードメータ)
メインスイッチのキーを の位置にすると速 度計(スピードメータ)の指針は、一度最高目盛に 振れた後、 に戻ります。
左ボタン、右ボタン
ディスプレイの操作を行います。
安全運転に支障をきたすおそれがありますので走 行中はボタンの操作は行わないでください。
‘‘ 0 ’’
‘‘ON’’
左ボタン 右ボタン

エンジン回転計(タコメータ)

エンジンの回転数を示します。
エンジン回転数がレッドゾーンに入らないように してください。
エンジン回転計
(タコメータ)
メインスイッチのキーを の位置にするとエ
‘‘ON’’
ンジン回転計(タコメータ)の指針は、一度レッド ゾーンに振れた後、 に戻ります。
‘‘ 0 ’’
空ぶかし及び1速2速ギヤ位置での急加速 はレッドゾーンに入りやすいので特に注意 してください。 レッドゾーンとはエンジンの限界回転域を 示したものです。レッドゾーン以上で使用 するとエンジン回転が不円滑になり、エン ジン寿命に悪影響を与えるだけでなく、最 悪の場合エンジンがこわれます。
メータの見かた、使いかた
時計、燃料計、区間距離計(トリップメータ)、積算 距離計(オドメータ)の表示を行います。
メインスイッチのキーをの位置にすると、 すべての表示があらわれます。
このとき表示されない部分がある場合は、お買い 上げの 販売店で点検を受けてください。
Honda
時計はメインスイッチをにすると、消灯 します。
ON
OFF
初期表示
[時計]
時計は12時間表示で時刻を表示します。
《時刻の合わせかた》
メインスイッチのキーをの位置にしま
1.
ON
す。 左ボタンと右ボタンを同時に2秒以上押し続
2.
けます。時計が時刻修正モードに切換わり、
時の表示が点滅します。
右ボタンを押し時を修正します。
3.
ボタンを1回押すと数字はひとつだけ進み、 ボタンを押し続けると数字が進み続けます。 ただし数字は12から1へ戻ります。また、 、
の表示は、時が11か ら12へ進むと同時
PM
に切換わります。
AM
右ボタン左ボタン
右ボタン
メータの見かた、使いかた
左ボタンを押して時を決定します。決定と
4.
同時に分の表示が点滅します。 右ボタンを押し、分を修正します。ボタンを
5.
1回押すと数字はひとつだけ進み、ボタンを 押し続けると数字が進み続けます。ただし数 字は59か ら00へ戻ります。 時刻の設定が終わりましたら左ボタンと右ボ
6.
タンを同時に2秒以上押し続けるか、または メインスイッチをにしてください。表 示の点滅が消え、通常表示に戻ります。
時刻修正時、約30秒間ボタンの操作がない場合、時 計の修正は無効となり、修正前の時刻に戻ります。
バッテリ交換などでバッテリコードを取外し、再 び取付けたとき、表示は 1:00になります。
OFF
AM
左ボタン
右ボタン
左ボタンを押すごとに表示が右図のように変わり ます。
[積算距離計(オドメータ)]
走行した総距離を の単位で示します。
km
[区間距離計(トリップメータ)]
メータをリセット(0に戻す)した時点からの走 行距離を示します。
区間距離計(トリップメータ)には
のモードがあります。
B
TRIP A TRIP
積算距離計
(オドメータ)
区間距離計
(トリップメータ)
左ボタン
メータの見かた、使いかた
《区間距離計のリセット》
またはの状態で右ボタンを2
TRIP A TRIP B
秒以上押し続けます。 リセットのときは表示されている方だけ(例えば
が表示されていればだけ)がリ
TRIP A TRIP A
セットされます。
右ボタン
燃料計
燃料タンク内のガソリンの量を示します。 ガソリンが減ってくるとFから順にマークが消灯 していきます。
左端のマークが点滅したときは早めにガソリンを 補給してください。 このときの燃料残量 : 約
3.5
サイドスタンド状態では正確な表示はしません。 ガソリンの量を確認するときは車体を垂直にして 行ってください。
燃料計
マーク
メータの見かた、使いかた

燃料計の故障表示

マークが右図のように中央から左右方向へ点灯し ていき全点灯したあと、中央から左右方向へ消灯 していく表示をくりかえしたときは 販売店 へご相談ください。
Honda
マーク

警告灯・表示灯

油圧警告灯

エンジン回転中、エンジン内部を潤滑しているオ イルの圧力が低下すると点灯します。 エンジン回転中に点灯した場合は、ただちに安全 な場所に停車してエンジンを止め、エンジンオイ ル量を点検してください。 エンジンオイルが減っていないのに点灯している ときや、エンジンオイルを補給しても点灯すると きは、ただちに 販売店にご相談ください。 エンジンオイル量の点検は、 ページ参照。89
油圧警告灯が点灯したまま走行しないでく ださい。エンジンが破損するおそれがあり ます。
Honda
油圧警告灯は、メインスイッチをに すると点灯し、エンジンを始動すると同時 に消灯するのが正常です。
油圧警告灯
ON
メータの見かた、使いかた

油温警告灯

メインスイッチがのとき、エンジンオイル
ON
の温度が規定以上になると点灯します。 エンジン回転中に点灯した場合、オーバーヒート のおそれがあります。ただちに安全な場所に停車 し、エンジンを止めてください。 エンジンが冷えたら、メインスイッチを
ON
し警告灯が点灯したあと数秒後に消灯すれば正常 です。 もし、消灯しないときや、再度点灯するときは、た だちに 販売店にご相談ください。
Honda
油温警告灯
油温警告灯が点灯したまま、走行やアイド リングを続けるとエンジン故障の原因とな ります。 停車中の不必要な空ぶかしや、長時間のア イドリングは、ガソリンの無駄使いだけで なく 排出等により環境に悪影響を与え
CO
2
るほか、オーバーヒートによりエンジンが 損傷する恐れがありますのでおやめくださ い。 エンジンがかかっている状態で車両のそば から離れないでください。
油温警告灯は、エンジンストップスイッチ を メインスイッチをにす
(RUN) ON
ると点灯し数秒後に消灯するのが正常です。 空冷エンジンは、走行風により適正な油温 を保っていますので、高温下での長時間に わたるアイドリングや微速走行を行うと警 告灯が点灯する場合があります。この場合 は、エンジンが冷えるまでエンジンを止め てください。
《〈〉
CB1100 Type I ABS
《〈〉
CB1100 Type ABS
アンチロックブレーキシステム()警告灯
警告灯は、メインスイッチをにすると点
ABS ON
灯し、走行(車速約 以上)すると消えるの が正常です。
警告灯が次のような状態になったときは、システ ムの異常が考えられますので、すみやかに 販売店にご相談ください。
運転中に点灯または点滅したとき。 メインスイッチをにしても点灯しないと き。
10km/h
なお、この場合でも通常のブレーキとしての性能 は確保されています。( としての作動はしませ ん)
II
ABS
10 km/h
Honda
ON
以上で走行しても消灯しないとき。
ABS
警告灯が消灯した状態でメインスタン
ABS
ドを立てるなどして後輪を空転させた場合、 点滅する場合があります。この場合一度メ インスイッチをにし、再度メインス イッチをにし警告灯が点灯し、
30
すれば正常です。
以上の速度で走行したあとに消灯
km/h
アンチロックブレーキシステム
()警告灯
ABS
OFF
ON
メータの見かた、使いかた
警告灯
PGM-FI
エンジンストップスイッチが()、メイン スイッチがのとき システムに異常が あると点灯します。 警告灯が点灯した場合は高速走行を避け、ただち に 販売店にご相談ください。
Honda
ON PGM-FI
警告灯はエンジンストップスイッ
PGM-FI
チを()、メインスイッチを にすると点灯し数秒後に消灯するのが正常 です。
RUN ON
RUN
PGM-FI
警告灯
イモビライザーシステム 表示灯
エンジンストップスイッチが の状態 でメインスイッチを にすると、イモビライザ ーシステム の作動により表示灯が点灯し、 数秒後に消灯することで、エンジンの始動が可能 であることを示します。 消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
(HISS)
(HISS)
‘‘ ’’ (RUN)
‘‘ON’’
エンジンストップスイッチが の位置ではメインスイッチを にして も、イモビライザーシステム 表示灯 は点灯しません。 エンジンストップスイッチを にしてください。
‘‘ ’’ (OFF)
‘‘ON’’
(HISS)
‘‘ ’’ (RUN)
もし、消灯しない場合、メインスイッチを に し、キーを抜き、再度キーを差し込み、メインスイ ッチを にしてください。それでも消灯しない
‘‘ON’’
ときは、 ページを確認してください。
42
43
メインスイッチを にしたあと、24時間の間、 2秒間隔で点滅します。また、この点滅をしないよ うにすることもできます( ページ参照)。
イモビライザーシステム については ペ ージを参照してください。
‘‘OFF’’
32
(HISS)
‘‘OFF’’
41
イモビライザーシステム 表示灯
(HISS)
メータの見かた、使いかた
イモビライザーシステム 表示灯の点滅
イモビライザーシステム 表示灯は、メイン スイッチをにしたあと、2秒間隔で点滅し、 点滅開始から24時間が経過すると自動的に点滅は 止まります。 点滅機能は、点滅するまたは点滅しないを設 定することができます。
点滅機能の設定は、以下の操作を行うと、点滅す る、点滅しないが交互に切換わります。
1. 2.
3.
OFF
メインスイッチをにします。 ディスプレイを積算距離計表示にして、左ボ タンを2秒以上押し続けます。イモビライザ ーシステム 表示灯が一瞬点滅します。 メインスイッチをにします。
(HISS)
(HISS)
(HISS)
ON
OFF
メインスイッチがのとき、イモビラ イザーシステム 表示灯が点滅してい なくても、イモビライザーシステム は作動しています。
イモビライザーシステム 表示灯
左ボタン
OFF
(HISS)
(HISS)
(HISS)

方向指示器表示灯

方向指示器が点滅しているときに点滅します。非 常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ)を使用して いるときは、左右の表示灯が同時に点滅します。

前照灯上向き表示灯

(ハイビームパイロットランプ)
照射角が上向きのときに点灯します。

ニュートラル表示灯

メインスイッチのキーがの位置にありチェ ンジがニュートラルの位置にあるとき点灯します。
ON
方向指示器表示灯
ニュートラル表示灯 前照灯上向き表示灯

スイッチの使いかた

メインスイッチ

メインスイッチは電気回路の断続を行います。
キーの 位置
ON
OFF
LOCK
作用
始動・昼夜間走行
前照灯(ヘッドライト)な どが常時点灯する ホーン・方向指示器・制動 灯(ストップランプ)など が使える
停止
電気回路を遮断する 非常駐車灯(ハザード)保 持機能使用時は除く( ページ参照)
ハンドルのロックができる
電気回路を遮断する 非常駐車灯(ハザード)保 持機能使用時は除く( ページ参照)
キーの 脱着
抜けない
抜ける
40
抜ける
40
走行中はメインスイッチのキーを操作しないでく ださい。 メインスイッチのキーをやの位置 にすると電気系統は作動しません。走行中にメイ ンスイッチのキーを操作すると思わぬ事故につな がるおそれがありますので必ず停車してから操作 してください。
メインスイッチ
OFF LOCK
OFF
ON
LOCK
この車はメインスイッチをにすると 前照灯(ヘッドライト)が常時点灯します。 エンジンをかけずにの状態にしてお くと、バッテリあがりの原因となります。
車を離れるときは、ハンドルロックをかけ て必ずキーを抜いてお持ちください。
ON
ON
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
《前照灯(ヘッドライト)の上下切換え》
前照灯上下切換えスイッチを押して行います。
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が上向き
(HI)
・・・・・前照灯(ヘッドライト)が下向き
(LO)
昼間は、下向き(ロービーム)に点灯しましょう。
前照灯上下切換えスイッチ
(ヘッドライト上下切換えスイッチ)
スイッチの使いかた

エンジンストップスイッチ

エンジンストップスイッチは、転倒など非常の場 合に、手もとですぐにエンジンを止めるために設 けたものです。 通常は()の位置にしておいてくださ い。
()の位置ではエンジンはかかりませ
ん。
エンジンストップスイッチは非常の場合以外は使 用しないでください。走行中にエンジンストップ スイッチを にすると、エンジン 回転が不円滑となり、走行不安定の原因となりま す。またエンジンにも悪影響をおよぼすおそれが あります。
非常時にエンジンストップスイッチでエン ジンを停止した場合、忘れずにメインスイ ッチをにしてください。のま まにしておくと、バッテリあがりの原因と なります。
RUN
OFF
RUN OFF RUN
OFF ON
エンジンストップスイッチ

スタータスイッチ

スイッチを押している間、スタータモータが回転 し、エンジンを始動させます。
スタータモータを連続して回転させないで ください。消費電力が多いため、バッテリが あがるおそれがあります。
エンジンストップスイッチが
()のときはスタータモータは回転し
OFF
ません。 スタータモータ作動時はヘッドライトが消 灯します。
スタータスイッチ
スイッチの使いかた
ホーンスイッチ パッシングライトスイッチ
メインスイッチがのとき、ホーンスイッチ を押すとホーンが鳴ります。
ON
追越しのときに、自車の存在を知らせるためのも のです。

ホーンスイッチ

パッシングライトスイッチ

パッシングライトスイッチを押して行います。 前照灯上下切換えスイッチが上向きのときは作動 しません。

方向指示器スイッチ

右左折する時や、進路変更する場合には方向指示 器で合図します。
メインスイッチのキーをにしてスイッチを 入れると、方向指示器が作動します。 解除は、方向指示器スイッチを押して行います。
・・・・・右 折 ・・・・・左 折
ON
方向指示器スイッチは、自動的に解除しま せん。使用後は、必ず解除してください。つ けたままにしておくと他の方に迷惑となり ます。 電球(バルブ)は、正規のワット数以外のも のを使用すると、方向指示器が正常に作動 しなくなります。必ず正規のワット数のも のを使用してください。
方向指示器スイッチ
スイッチの使いかた
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)
スイッチを入れると、すべての方向指示器のラン プが点滅します。 故障等で、やむを得ず路上に駐車するときに使用 します。非常時にのみ使用してください。
メインスイッチのキーを にして非常駐車灯 スイッチ(ハザードスイッチ)を に動かしま す。
…非常駐車灯が点滅 …非常駐車灯が消灯
《非常駐車灯(ハザード)保持機能》
非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ)を に維持し、メインスイッチをから
(ハンドルロックを含む)の位置へ替え
ても、非常駐車灯(ハザード)は点滅を継続しま す。
‘‘ON’’
‘‘ ’’
ON OFF
LOCK
非常駐車灯(ハザード)保持機能を解除するには 非常駐車灯スイッチ(ハザードスイッチ)を にします。 メインスイッチが(ハンドルロック
を含む)の状態で非常駐車灯スイッチ
LOCK
(ハザードスイッチ)をの位置へ動かしても、
非常駐車灯(ハザード)は点滅しません。
完全充電のバッテリでも約 分以上使用す るとバッテリ容量が低下し、エンジンの始 動ができなくなります。
OFF
20
非常駐車灯スイッチ
(ハザードスイッチ)

装備の使いかた

イモビライザーシステム
(HISS)
この車はイモビライザーシステム を装備し ています。
イモビライザーシステム はメインスイッチ を にしたとき、キーとメインスイッチにある
‘‘ON’’
アンテナの間で通信を行い、登録されたキー以外 ではエンジンを始動できないようにしたシステム です。
(HISS)
(HISS)
エンジンストップスイッチが の状態 でメインスイッチを にすると、イモビライザ ーシステム 表示灯が点灯し、数秒後に消灯 することでエンジンの始動が可能であることを示 します。 消灯しない場合、エンジンの始動はできません。
もし、消灯しない場合、メインスイッチを に し、キーを抜き、再度キーを差し込み、メインスイ ッチを にしてください。それでも消灯しない ときは、 ページを確認してください。424
(HISS)
‘‘ON’’
‘‘ON’’
‘‘ ’’ (RUN)
‘‘OFF’’
イモビライザーシステム 表示灯
(HISS)
装備の使いかた
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな いとき。
イモビライザーシステム 表示灯が消灯しな いときは以下を確認してください。
他のイモビライザーシステムのキー(予備のキー も含む)がメインスイッチの近くにある。
通信不良の場合があります。 メインスイッチのキーは、他のイモビライザー システムのキー(予備のキーも含む)と分けて使 用してください。
(HISS)
(HISS)
メインスイッチのキーにシール等を貼っている。
通信不良の場合があります。 金属シール等は、はがしてください。
登録された専用のキーを使用していない。
登録された専用のキーを使用しないと、イモビ ライザーシステム 表示灯は消灯しません。
(HISS)
登録された専用のキーを使用してください。
壊れたキーを使用している。
ページを確認してください。
4445 壊れたキーを使用した場合、イモビライザーシ ステム 表示灯は消灯しません。
(HISS)
別の登録された専用のキーを使用してください。
以上のこと以外で、イモビライザーシステム
()表示灯が消灯しない場合は 販売店
HISS Honda
にご相談ください。
装備の使いかた
メインスイッチのキー
メインスイッチのキーにはイモビライザーシステ ム の電子部品が内蔵されています。取扱い
(HISS)
には次のことをお守りください。
キーを無理に曲げたり、強い衝撃を与えたりしな いでください。
電子部品の破損の原因となります。
長時間、直射日光にさらしたり、高温下で放置した りしないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。
削ったり、穴を開けたりしないでください。
電子部品の破損の原因となります。
強い磁気を帯びた場所に置かないでください。
電子部品のデータ異常の原因となります。
装備の使いかた
メインスイッチのキーを紛失しないようにしてく ださい。
メインスイッチのキーをすべて紛失した場合、
PGM-FI / IGN
す。
PGM-FI / IGN
備のキーを作成することをおすすめします。
予備のキーの作成については、専用のキーおよび イモビライザーシステム()の再登録が必要 になりますので、お買い上げの 販売店へご 相談ください。
ユニットの交換が必要になりま
ユニットの交換を避けるため、予
HISS
Honda

ハンドルロック

盗難予防のため、駐車するときは必ずハンドルロ ックをかけましょう。 チェーンロックやU字ロック等のご使用もおすす めします。
ハンドルを左いっぱいに切ります。
1.
メインスイッチにキーを差し込みます。
2.
キーを押し込みながら、の位置まで
3.
回します。 ロックがかかりにくい場合は、多少ハンドル を左右に動かしてください。 キーを抜きます。
4.
LOCK
交通のじゃまにならない安全な場所を選ん で駐車しましょう。 ハンドルが確実にロックされているか、ハ ンドルを軽く左右に動かして確認してくだ さい。
メインスイッチのキー
メインスイッチにキーを差し込みます。
1.
キーを押し込みながら、の位置まで回
2.
します。
OFF
装備の使いかた
シート
《取外し》
メインスイッチのキーをヘルメットホルダに
1.
差し込み、右に回してヘルメットホルダのロ ックを解除します。 シートロック解除レバーを下に押し下げ、シ
2.
ートロックを解除します。
3.
シートを後方へずらしながら持ち上げて取外 します。
《取付け》
フレームのガイドにシートの凸部を差し込み、
1.
シートを取付けます。 シート後部を押し下げてロックします。
2.
シートを軽く持ち上げてロックがかかってい ることを確認してください。 キーを抜きます。
3.
メインスイッチのキーを置き忘れた状態で シートを取付けると、自動的にロックされ、 キーを取り出せなくなりますのでご注意く ださい。
凸部
シート
ヘルメットホルダ
メインスイッチのキー
シートロック解除レバー

ヘルメットホルダ

ヘルメットホルダは、駐車時のみに使用するもの です。 走行時に使用すると、ヘルメットが運転を妨げた り、車体に損傷を与えることがあります。また、ヘ ルメットに損傷を与え保護機能を低下させます。
メインスイッチのキーをヘルメットホルダに
1.
差し込み、右にまわしてヘルメットホルダの ロックを解除します。 ホルダフックに、ヘルメットの金具をかけま
2.
す。 メインスイッチのキーを左に回してロックし、
3.
メインスイッチのキーを抜きます。
ヘルメットホルダ
ヘルメットホルダ フック
メインスイッチのキー
装備の使いかた
シートの下に予備のヘルメットホルダがあります。
シートを取外します。(48ページ参照)
1.
ホルダフックに、ヘルメットの金具をかけま
2.
す。 シートを取付けます。(48ページ参照)
3.
メインスイッチのキーを置き忘れた状態で シートを取付けると、自動的にロックされ、 キーを取り出せなくなりますのでご注意く ださい。

収納スペース

シートを取外すと、収納スペースがあります。 シートの取り外しは、 ページを参照してくださ い。
収納スペース内への荷物の積載は、 までです。
収納スペース内にメインスイッチのキーを 置き忘れた状態でシートを取付けると、自 動的にロックされ、キーを取出すことがで きなくなりますのでご注意ください。 収納スペース内はエンジンの熱で温度が高 くなります。熱の影響を受け易い用品、食料 品または可燃性のものは入れないでくださ い。 洗車時等、内部に水が入ることがあります。 大切なものを入れる場合はご注意ください。
48
3kg
装備の使いかた

携帯工具入れ

シートを取外すと携帯工具入れがあります。 携帯工具は、工具入れに格納し、バンドでしっかり と固定してください。
シートの取外しは、 ページを参照してくださ い。
48
携帯工具
バンド

書類入れ

シートを取外すと、シートの裏に書類入れがあり ます。 取扱説明書やメンテナンスノートなどは、ビニー ル袋に入れ、ここに格納してください。
シートの取外しは、 ページを参照してくだ さい。
洗車時、シートの下方から強く水をかけな いでください。内部に水が入り書類等がぬ れることがあります。
48
書類入れ
装備の使いかた

ブレーキレバーの距離調整

ブレーキレバーには、ハンドルグリップからの距 離を微調整できるアジャスタが装備されています。
《調整のしかた》
ブレーキレバーを前方に押しながら、アジャスタ の数字と合わせマークを合わせます。 レバーとグリップの距離は、1の位置が最大、
6の位置が最小です。
前方
ブレーキレバー
数字
アジャスタ

クラッチレバーの距離調整

クラッチレバーには、ハンドルグリップからの距 離を微調整できるアジャスタが装備されています。
《調整のしかた》
クラッチレバーを前方に押しながら、アジャスタ の数字と合わせマークを合わせます。 レバーとグリップの距離は、1の位置が最大、
5の位置が最小です。
前方
アジャスタ
クラッチレバー
数字
装備の使いかた

フロントクッションの調整

体重や路面の状態などに応じて調整してください。
《スプリングの調整》
調整は、○−マイナスドライバでアジャスタを回し、 アジャスタの高さを変えて行います。スプリング の強さは、アジャスタの高さを低くすると強くな り、高くすると弱くなります。 標準は、アジャスタの上から 本目の目盛がフォ ークボルト上端に合う位置です。
アジャスタは、無理に回さないでください。 左右の強さは、必ず同じにしてください。
アジャスタ
フォークボルト上端
3本目 の目盛

リヤクッションの調整

体重や路面の状況に応じて調整してください。
《スプリングの調整》
調整は、ピンスパナとホルダを使いアジャスタを 回して行います。 アジャスタの回転順序は、1→2→3→4→5ま たは5→4→3→2→1で行います。 アジャスタを直接1から5または5から1に無理 に回すとリヤクッションが破損します。
2が標準の強さで、1は弱く、3〜5と強くなり
ます。
左右の強さは、必ず同じにしてください。
ホルダ
ピンスパナ
12
アジャスタ
装備の使いかた

サイドカバー

右図は右サイドカバーを示しています。 左サイドカバーも同じ要領で行ってください。
《取外し》
シートを取外します。(48ページ参照)
1.
携帯工具の六角レンチを使って、ボルトを取
2.
外します。 サイドカバーを手前に引き、フックをグロメ
3.
ットから外します。
《取付け》
取付けは、取外しの逆手順で行います。
取付け後は、サイドカバーが確実に取付けてある か確認してください。
《右サイドカバー》
グロメット
フック
右サイドカバー
ボルト

U字ロック格納場所

シートの下にU字ロックを格納することができま す。
《格納のしかた》
シートを取外します。( ページ参照)
1.
U字ロックを右図のように格納し、バンドで
2.
確実に固定します。
U字ロック、バンドはオプションです。
U字ロック格納場所には、U字ロックの種 類や形状、大きさなどにより一部格納でき ない場合があります。
48
U字ロック
バンド

燃料の補給

無鉛レギュラーガソリン ガソリンは、燃えやすくヤケドを負ったり、爆
発して重大な傷害に至る可能性があります。
必ず無鉛ガソリンを補給してください。 補給するときは、無鉛ガソリンであること を確認してください。 有鉛ガソリンを補給すると、触媒装置など を損ないます。 高濃度アルコール含有燃料を補給すると、 エンジンや燃料系などを損傷する原因とな ります。 軽油や粗悪ガソリン(長期間保管したガソ リン)などを補給したり、不適切な燃料添加 剤を使うと、エンジンなどに悪影響を与え ます。
ガソリンの補給は、必ずエンジンを止め、火気厳禁 で行ってください。
ガソリンを取扱う場合は、
エンジンを止めてください。また、裸火、火 花、熱源などの火元を遠ざけてください。 燃料補給は、必ず屋外で行ってください。 こぼれたガソリンは、すぐに拭き取ってく ださい。
身体に帯電した静電気の放電による火花によ り、気化したガソリンに引火し、ヤケドを負う 可能性があります。
ガソリンを補給するときは、
燃料タンクキャップを開ける前に車体や 給油機などの金属部分に触れて身体の静 電気を除去してください。 給油作業は静電気を除去した人のみで行 なってください。
《補給のしかた》
キーカバーを開け、メインスイッチのキーを
1.
差し込み右に回して、燃料タンクキャップを 開けます。 ガソリンを注入口の下端まで入れます。
2.
ガソリンを注入口の下端以上に入れると、燃 料タンクのブリーザチューブからガソリンが にじみ出ることがあります。
燃料タンクキャップを手で確実に押してメイ
3.
ンスイッチのキーを抜いてください。
燃料タンクキャップがロックされないと、メ インスイッチのキーは抜けません。
キーカバーを閉じます。
4.
メインスイッチのキー
燃料タンクキャップ
キーカバー

正しい運転操作

エンジンのかけかた

排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が含 まれています。エンジンは、風通しの良い場所でか けてください。 エンジン始動は、 ページの「始動手順」に従い行 ってください。
スタータスイッチを押して5秒以内でエン ジンがかからないときは、一度メインスイ ッチをに戻して10秒以上待ってか ら再始動してください。 これはバッテリ電圧を回復させるためです。 無用の空ぶかしや長時間の暖機運転はしな いでください。ガソリンの無駄使いになる ばかりでなく、エンジン等に悪影響を与え ます。 万一転倒した場合は、一旦メインスイッチ をにしてください。再度、走行を行
OFF
う際は、各部の損傷状態や、走行に支障が無 いかを十分に確認してください。
63
OFF
この車には、サイドスタンドを出したまま チェンジを入れると、自動的にエンジンが 停止するイグニッションカットオフ式サイ ドスタンドを採用しています。スタートす る前に、必ずサイドスタンドを格納してく ださい。 エンジンをかけるときには、スロットルを 全開にしないでください。 スロットルを全開にしてエンジンを始動し ようとすると、 ユニットが燃料の供 給を停止します。 この車は、セーフティスタータ機構を採用 していますので、チェンジが入った状態で は、エンジンは始動しません。但しこの状態 でも、クラッチレバーを握ればエンジンは 始動します。
PGM-FI
この車にはオートチョークが装備されています のでエンジンが冷えているとき、暖まっていると きにかかわらず以下の始動手順に従ってくださ い。
エンジンストップスイッチが にな っていることを確認します。 メインスイッチをにします。
2.
チェンジをニュートラルにします。(ニュート
3.
ラル表示灯で確認してください。) スロットルグリップを完全に閉じ、スタータ
4.
スイッチを押します。
5.1.エンジンがかかったら、サイドスタンドが確
実に格納してあることを確認してからスター トしてください。
ON
(RUN)
この車は、転倒したとき、自動的にエンジン を停止するシステムが装備されています。 エンジンを再始動するときは、システムの 作動を解除するためにメインスイッチを一 度にしてください。
OFF
エンジンがかからないときは、 ページ記載 の要領で確認してください。
117
正しい運転操作

チェンジのしかた 走りかた

チェンジは、下図のような5段リターン式です。
変速は、スロットルグリップを一旦戻して、クラ ッチレバーを完全に握ってから行います。 チェンジペダルの操作は、つま先で軽く行い、ペ ダルにコツンと足ごたえのあるまで確実に操作 してください。無理をすると、チェンジ機構を痛 める原因となります。
走行前に、サイドスタンドは完全に納まってい るか確認してください。 車のスピードに応じてギヤを切換えることが必 要です。右表は、その速度範囲を示したものです。 不必要な急加減速をつつしんで走ることが、燃 料の節約と車の寿命をのばします。
走行中に異音や異常を感じたときは、ただ ちに 販売店で調べましょう。
発進は、できるだけ静かに行いましょう。 法定速度を守って走りましょう。
Honda
速度範囲 1速 2速 3速 4速 5速
《慣らし運転》
適切な慣らし運転を行うと、その後のお車の性能 を良い状態に保つことができます。 この車は乗り始めてから を走行するまで は急発進、急加速を避け控えめな運転をしてくだ さい。
065km/h
25 105 km/h
35 150 km/h
40 175 km/h
以上
45 km/h
500 km
《シフトダウンのしかた》
追い越しするときなど、強力な加速が必要なとき は、シフトダウンをすると加速力が得られます。 高い速度でのシフトダウンは、尻振りなどの原因 やエンジンの回転が上がり過ぎて、エンジン、ミッ ションに悪影響を与えるだけでなく、最悪の場合 エンジン、ミッションがこわれます。下表の速度内 で行ってください。
シフトダウン可能限界速度 5速→4速 4速→3速 3速→2速 2速→1速
175 km/h 150 km/h 105 km/h
65 km/h
以下 以下 以下 以下
正しい運転操作

ブレーキの使いかた

ブレーキは、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同 時に使いましょう。制動力を効果的に得るため には、前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時に使 う必要があります。
不必要な急ブレーキは避けましょう。急激なブ レーキ操作は、タイヤをロックさせ車体の安定 性を損なうおそれがあります。
雨天走行や路面が濡れている場合、タイヤがロ ックしやすく、制動距離が長くなります。スピー ドを落として、余裕をもったブレーキ操作をし てください。
連続的なブレーキ操作は、ブレーキ部の温度上 昇の原因となり、ブレーキの効きが悪くなるお それがありますので避けてください。
水たまりを走行した後や雨天走行時には、ブレ ーキの効き具合が悪くなることがあります。 水たまりを走行した後などは、安全な場所で周 囲の交通事情に十分注意し、低速で走行しなが らブレーキを軽く作動させて、ブレーキの効き 具合を確認してください。もし、ブレーキの効き が悪いときは、ブレーキを軽く作動させながら しばらく低速で走行して、ブレーキのしめりを 乾かしてください。
《エンジンブレーキ》
スロットルグリップをもどすとエンジンブレーキ がききます。さらにエンジンブレーキを必要とす るときは4速、3速・・・・・とシフトダウンを行って ください。
急激なシフトダウンは、尻振りなどやエンジン、ミ ッションに悪影響を与える原因となります。 ページの表にしたがって行ってください。
長い下り坂、急な下り坂などでは、断続的なブレー キ操作とエンジンブレーキを併用してください。
65

メンテナンスを安全に行うために

整備はエンジンを停止しキーを抜いた状態で行 ってください。
場所は、平坦地で足場のしっかりした所を選び、 スタンドを立てて行ってください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン 本体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱く なっています。ヤケドにご注意ください。
排気ガスには、一酸化炭素などの有害な成分が 含まれています。しめきったガレージの中や、風 通しの悪い場所でエンジンをかけての点検はや めてください。
メンテナンスを安全に行うために
走行して点検する必要があるときは、安全な場 所で周囲の交通事情に十分注意して行ってくだ さい。
メンテナンスに工具を必要とするときは、適切 な工具を使用してください。

日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス

お車をご使用の方の安全と車を快適にご使用いた だくために、日常のお車の使用状況に応じて、お客 様の判断で適時行っていただく日常点検と、1年 毎(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の定期点検整備 が義務づけられています。 安全快適にお乗りいただくために、必ず実施して ください。
点検整備の方法を正しく行わないことや、不 適当な整備,未修理は、転倒事故などを起こす 原因となり、死亡または重大な傷害に至る可 能性があります。
点検整備は、取扱説明書・メンテナンスノー トに記載された点検方法・要領を守り、必ず 実施してください。 異状箇所は乗車前に修理してください。
各点検、メンテナンス等については、以下のページ をご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1か月目点検について ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・交換部品について ・72
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・日常点検 ・73
・・・・・・・・・・・・・・・・・メンテナンス部品配置図 ・74
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定期点検 ・76
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・簡単なメンテナンス ・77
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブレーキ ・78
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ ・82
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライブチェーン ・86
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クラッチ ・88
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジンオイル ・89 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・バッテリ ・94 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒューズ ・99
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エアクリーナ ・102
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケーブル・ワイヤ類 ・104
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ブリーザドレン ・105
日常点検、定期点検、簡単なメンテナンス

1か月目点検について 交換部品について

新車から1か月目(または、 時)は、特に初
1,000 km
期の点検整備が車の寿命に影響することを重視し、 点検を無料でお取扱いいたします。 お買いあげの 販売店で行ってください。
Honda
他の販売店にてお受けになると有料となる場合が あります。 また、オイル代、消耗部品代および交換工賃等は実 費をいただきます。
点検整備の結果、部品の交換が必要となった場合 は、あなたのお車に最適な 純正部品をご 使用ください。 純正部品は、厳しい検査を実施し、 車に適合 するように作られています。 お求めは、 販売店にご相談ください。
Honda
純正部品には、次のマークがついています。
Honda
Honda
詳細については、別冊「メンテナンスノート」をご 覧ください。
3
小型自動車[ を超えるもの]は、1回目
250 cm (cc)
を登録日から3年後に、2回目以降は、2年毎に国 で定める継続検査を受けなければ使用できません。 期間満了前に必ずお受けください。
純正部品マーク

日常点検

日常点検
安全快適にご使用いただくために法令にしたがっ て、日常のお車の使用状況に応じて、お客様の判断 で適時行う点検です。 点検時期の目安としては、長距離走行や洗車時、給 油時などに実施し、その結果をメンテナンスレコ ードに記入してください。
この車に適用される点検項目は、右記「日常点検項 目」です。 下線のついている項目については、「簡単なメンテ ナンス」に説明があります。 ページ以後を参照 してください。 また、点検項目の部位を次ページの「メンテナンス 部品配置図」で示します。参照してください。
点検方法・要領は、別冊「メンテナンスノート」をご 覧ください。
77
日常点検項目
ブレーキ
タイヤ 空気圧
エンジン
灯火装置及び方向指示器 運行において異状が認められた箇所 ドライブチェーンの緩み( 指定)
レバーの遊び(油圧式) ペダルの遊び(油圧式) ブレーキの効き具合 ブレーキ液の量
亀裂、損傷 異状な摩耗 溝の深さ エンジンオイルの量 かかり具合、異音 低速、加速の状態
Honda
日常点検

メンテナンス部品配置図

点検の方法・要領は、取扱説明書の「簡単な メンテナンス」および別冊「メンテナンスノ ート」をご覧ください。
後輪ブレーキリザーバタンク
前輪ブレーキリザーバタンク
前輪ブレーキレバー
オイルレベル点検窓後輪ブレーキペダル
メインスイッチ
フロントウインカ ランプ
タイヤ
前照灯上下切換えスイッチ 方向指示器スイッチ
ストップ テールランプ

定期点検

定期点検
定期点検は、道路運送車両法で定められた1年毎
(12か月毎)、2年毎(24か月毎)の点検と、使い始め
てから1か月目(または、 時)に行う点検 があります。 また、これらの点検項目のほかに が指定す る点検整備項目もあります。
安全快適にお車をご使用いただくために、点検整 備を必ず実施してください。 点検整備の実施は、お客様の責任です。これは、ご 自身で行う場合も、他に依頼する場合も同様です。
ご自身で実施できない場合は、 販売店に ご相談ください。 ご自身で実施する場合は、安全のためご自分の 知識と技量に合わせた範囲内で行ってください。 難しいと思われる内容については、 販売 店にご相談ください。
1,000 km
Honda
Honda
Honda
点検整備のデータは、 ページのサービスデー タを参照してください。
点検結果は、別冊「メンテナンスノート」の定期点 検整備記録簿に記入し、大切に保存、携行してくだ さい。
122

簡単なメンテナンス

簡単なメンテナンス
ここでは、通常行われることが多い簡単なメンテ ナンス(点検整備)について説明しています。
ご自身の知識、技量に合わせた範囲内で、適切な工 具を使用し、メンテナンスを行ってください。 安全のため、技量や作業に必要な工具をお持ちで ない場合は、 販売店にご相談ください。
Honda
簡単なメンテナンス

ブレーキ

前輪ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でスタンドを立て、ハンドルを動かし、リザ ーバタンクキャップ上面を水平にします。 液面が下限()以上にあることを確認して ください。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が 考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ さい。(次ページ参照)
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー キ系統の液漏れが考えられます。 異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売 店にご相談ください。
LOWER
Honda
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく ださい。 銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障 の原因となることがあります。
指定ブレーキ液
Honda
純正ブレーキフルード DOT4
下限
《ブレーキパッドの摩耗の点検》
左右のブレーキキャリパを同時に点検します。
《〈〉
CB1100 Type I
《〈〉
CB1100 Type
ブレーキキャリパの前側からのぞいて、パッドの 摩耗限界溝がなくなったら、パッドの摩耗限界で す。
《〈〉
CB1100 Type I ABS
《〈〉
CB1100 Type ABS
ブレーキキャリパの下側からのぞいて、パッドの 摩耗限界溝がブレーキディスクの側面に達したら、 パッドの摩耗限界です。
摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時 に交換してください。 ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談 ください。
II
II
Honda
ブレーキキャリパ
《〈〉
CB1100 Type I
《〈〉
CB1100 Type
ディスク
パッド
パッドの摩耗限界溝
ディスク
パッド
パッドの摩耗限界溝
《〈〉
CB1100 Type I ABS
《〈〉
CB1100 Type ABS
II
パッド
パッド
II
簡単なメンテナンス
後輪ブレーキ
《ブレーキ液の量の点検》
平坦地でメインスタンドを立て、シートを取外し ます。( ページ参照)
48 ブレーキ液面がレベルラインに平行な状態にしま す。 液面が上限と下限の間にあることを確認してくだ さい。
液面が下限以下の場合はブレーキパッドの摩耗が 考えられます。パッドの摩耗の点検を行ってくだ さい。(次ページ参照)
銘柄の異なるブレーキ液を使用しないでく ださい。 銘柄の異なるブレーキ液を使用すると、ブ レーキ液が変質したりブレーキ装置の故障 の原因となることがあります。
上限
ブレーキパッドが摩耗していない場合は、ブレー キ系統の液漏れが考えられます。 異状箇所の修理やブレーキ液の補充は 販売 店にご相談ください。
指定ブレーキ液
純正ブレーキフルード DOT4
Honda
Honda
下限
《ブレーキパッドの摩耗の点検》
ブレーキキャリパの後側からのぞいて、パッドの 摩耗限界溝がブレーキディスクの側面に達したら、 パッドの摩耗限界です。 摩耗限界に達したら、ブレーキパッドを左右同時 に交換してください。 ブレーキパッドの交換は、 販売店にご相談 ください。
Honda
ディスク
パッドの摩耗限界溝
ブレーキキャリパ
簡単なメンテナンス
タイヤ
車を安全に運転するには、タイヤを良い状態に保 つことが必要です。 常に適正な空気圧を保ってください。 また、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは、使 用せず交換してください。
過度にすり減ったタイヤの使用や、不適正な 空気圧での運転は、転倒事故などを起こす原 因となり、死亡または重大な傷害に至る可能 性があります。
取扱説明書に記載されたタイヤの空気圧を守 り、規定の数値を超えてすり減ったタイヤは 交換してください。
《空気圧の点検》
タイヤの接地部のたわみ状態を見て、空気圧が適 当であるかを点検します。 タイヤ接地部のたわみ状態が異状な場合は、タイ ヤが冷えている状態でタイヤゲージを使用し、適 正な空気圧に調整してください。
《亀裂と損傷の点検》
タイヤの空気圧は徐々に低下します。また、タイ ヤによっては空気圧不足が見た目ではわかりづ らいものもあるため、少なくとも一ヵ月に一度は タイヤゲージを使用して空気圧の点検を行って ください。 道路の縁石等にタイヤ側面を接触させたり、大き 走行後のタイヤが温まっている状態ではタイヤの 空気圧は高くなることがありますので、必ず冷え た状態で調整してください。
タイヤの空気圧
1人乗車時 前輪
後輪
2人乗車時 前輪
後輪 290 kPa (2.90 kgf/cm
250 kPa (2.50 kgf/cm 290 kPa (2.90 kgf/cm 250 kPa (2.50 kgf/cm
) ) ) )
タイヤの全周に亀裂や損傷及び釘、石、その他の異 物が刺さったり、かみ込んだりしていないかを点 検します。
な凹みや突起物を乗り越した時は、必ず点検して ください。
簡単なメンテナンス
《異状な摩耗の点検》
タイヤの接地面が異状に摩耗していないかを点検 します。
タイヤの状態が異状な場合は、 販売店にご 相談ください。
Honda
《溝の深さの点検》
溝の深さに不足がないかをウェアインジケータ
(スリップサイン)により確認します。
ウェアインジケータがあらわれたときは、ただち に交換してください。 また、安全な走行のためトレッド中央部の溝の深 さが次の数値になったときは交換してください。
前輪 後輪
1.5 mm 2.0 mm
ウェアインジケータ 表示マーク
《交換タイヤの選択について》
タイヤを交換するときは、必ず指定タイヤを使用 してください。 指定以外のタイヤは、操縦性や走行安定性に悪影 響を与えることがありますので使用しないでくだ さい。 タイヤの交換は、 販売店にご相談ください。
ホイールバランス調整のためにバランスウェイ トを貼付けるときは、 純正部品のバラン スウェイトを使用してください。
指定タイヤ
前輪
後輪
Honda
サイズ タイプ
サイズ タイプ
Honda
110/80R18M/C 58V BRIDGESTONE DUNLOP 140/70R18M/C 67V BRIDGESTONE DUNLOP
D205F
D205
BT-54F RADIAL G
BT-54R RADIAL G
指定以外のタイヤを取付けると、操縦性や走 行安定性に悪影響を与えることがあります。 そのことが原因で転倒事故などを起こし、死 亡または重大な傷害に至る可能性があります。
タイヤ交換時には、必ず取扱説明書に記載さ れた指定タイヤを取付けてください。
簡単なメンテナンス

ドライブチェーン

指定日常点検整備および1年点検整備項
Honda
目) ドライブチェーンのメンテナンスは、エンジンを 停止した状態で行ってください。
《緩み(たるみ)の点検》
スタンドを立て、前後スプロケットの中央を手で 上下に動かし、チェーンの緩み(たるみ)が規定の 範囲内にあることをスケールなどで確認します。
ドライブチェーンの緩み:
緩みが規定の範囲を超えている場合は、調整して ください。 ドライブチェーンの緩みが 以上の場合、 絶対に走行しないでください。
また、後輪を手でゆっくり回しながらチェーンが 滑らかに回転することを確認します。チェーンの 回転が滑らかでない場合や、異音が出る場合は異 常です。 調整などの場合は 販売店にご相談ください。
Honda
25 35 mm
mm
50
ドライブチェーンの緩み(たるみ)
《給油と清掃》
エンジンを止めメインスタンドを立て、後輪を浮 かした状態で後輪を手でゆっくり回しながら、チ ェーンやスプロケットに付着した泥、汚れをブラ シなどで落とします。このチェーンは、ゴムのシー ルを使用しているのでスチーム洗浄は行わないで ください。
汚れを落とした後、給油を行います。オイルがチェ ーン各部によく行きわたるようにチェーンローラ の両側に給油してください。 チェーンにオイルをつけ過ぎると、衣服や車に飛 び散り、汚しますのでオイルをつけ過ぎないよう 注意してください。
指定オイル
純正チェーンオイルまたは
Honda
ギヤオイル(#80〜 #90)
純正チェーンオイル以外の溶剤入り
Honda
潤滑油(チェーンスプレー等)は、チェーン の寿命を縮めるものがあるので使用しない でください。
簡単なメンテナンス

クラッチ

《クラッチ液の量の点検》
Honda
指定1年点検整備項目)
平坦地でメインスタンドを立て、ハンドルを動か し、リザーバタンクキャップ上面を水平にします。 液面が下限()以上にあることを確認して ください。 液面が下限以下の場合は、クラッチ系統の液漏れ が考えられます。 異状箇所の修理やクラッチ液の補充は 販売 店にご相談ください。
LOWER
Honda
指定クラッチ液:
Honda
純正ブレーキフルード DOT4
銘柄の異なるクラッチ液を使用しないでく ださい。 銘柄の異なるクラッチ液を使用すると、ク ラッチ液が変質したりクラッチ装置の故障 の原因となることがあります。
下限

エンジンオイル

エンジンオイルは走行距離や時間の経過とともに 劣化したり減っていきます。 そのため、定期交換時期に行う交換だけではなく 日常点検によるオイル点検・補給が必要です。 汚れたオイルや古くなったオイルは、エンジンに 悪影響を与えますので、早めに交換してください。
エンジン停止直後のメンテナンスは、エンジン本 体、マフラやエキゾーストパイプなどが熱くなっ ています。ヤケドにご注意ください。
《オイル量の点検》
平坦地でメインスタンドを立て、エンジンを
1.
3〜5分間アイドリングさせます。 エンジン停止2〜3分後に、エンジンオイル
2.
量がオイルレベル点検窓の上限と下限の間に あることを確認します。
3.オイル量が下限に近かったら、上限まで補給
します。
オイルレベル点検窓が汚れている場合は、 ワイパーを回転させ汚れを取り除いてくだ さい。エンジンオイルの補給は、次ページ参 照。
ワイパー
上限
下限
オイルレベル点検窓
簡単なメンテナンス
《オイルの補給》
推奨オイル
純正オイル(4サイクル二輪車用)
Honda
JASO
T903規 格
相当品をご使用の場合
オイル容器の表示を確認し、下記のすべての規格 を満たしているオイルをお選びください。
JASO T 903 MA
規格:外気温に応じ ページの表から選択
SAE
分類: 、 、 、 級相当
API SG SH SJ SL
相当品がすべての規格を満たしている場合でも特 性が異なりこの車に適合しない場合があります。
MA 10W −30 SL級
規格(二輪車用オイル規格):
92
API分類SAE規格
クラッチは、エンジンオイルに浸されてい ます。過度に摩擦を低減するエンジンオイ ルは、クラッチの滑りや始動不良などを発 生させます。また、エンジン性能や寿命に悪 影響を与える場合があります。
必要以上に摩擦低減剤を含むエンジンオ イルは、使用しないでください。 必要以上に摩擦を低減する添加物は、加
えないでください。 銘柄やグレードの異なるオイルを混用しな いでください。また、低品質オイルや高品質 オイルでもこの車に適合しないオイルは、 使用しないでください。 オイルが変質したり、適合しないため、この 車本来の性能が発揮できないばかりでなく、 エンジンの故障や損傷の原因となります。
規格マークの入っている相当品を使用 する場合、エナジーコンサービングを取得 したオイルには摩擦係数の低いものがあ り推奨しません。
推奨しません 推奨します
JASO T 903API
規格とは4サイクルエンジン オイルの性能を分類する規格です。なお、 規格に適合し届け出されたオイルの容器 には、次の表示があります。
上段:オイル販売会社の
整理番号
下段:性能分類の表示
MA
性能であること
を示しています
簡単なメンテナンス
外気温と粘度との関係 交換時期 エンジンオイルは、外気温に応じた粘度のものを 下表にもとづきお使いください。
初回: または1か月
1,000 km
以後: または1年ごと
6,000 km
(SAE 規格)
(外気温)
エンジンオイルの交換は、 販売店にご相談 ください。
Honda
平坦地でメインスタンドを立て、エンジンを
1.
3〜5分間アイドリングさせます。 エンジン停止2〜3分後にオイルフィラーキ
2.
ャップを外します。 オイルレベル点検窓でオイル量を確認しなが
3.
ら、注入口よりオイルをオイルレベル点検窓 の上限まで補給します。
補給するときは、オイル注入口からごみなど が入らないようにしてください。また、オイル をこぼしたときは完全に拭き取ってください。
オイルフィラーキャップを確実に取付けます。
4.
オイルフィラーキャップ注入口
オイルは規定量より多くても少なくても、 エンジンに悪影響を与えます。
オイルレベル点検窓
簡単なメンテナンス

バッテリ

この車は、メンテナンスフリータイプのバッテリ を使用しています。バッテリ液の点検、補給は必要 ありません。 バッテリのターミナル部に汚れや腐食がある場合 のみ清掃してください。
バッテリの取扱い
バッテリ取扱い時には、ショートによる火花や たばこ等の火気に十分注意してください。 バッテリ液は、希硫酸ですので目や皮膚に付着 しないよう十分注意してください。
密閉式バッテリですので、液口キャップは 絶対に取外さないでください。 バッテリの充電時も液口キャップを取外す 必要はありません。
バッテリには、希硫酸が電解液として含まれ ています。希硫酸は腐食性が強く、目や皮膚に 付着すると重いヤケドを負います。
バッテリの近くで作業する時は、保護メガ ネと保護服を着用してください。 バッテリを、子供の手の届く所に置かない でください。
万一の場合の応急処置
電解液が目に付着したとき
コップなどに入れた水で、15分以上洗浄して
− ください。加圧された水での洗浄は、目を痛め るおそれがあります。
電解液が皮膚に付着したとき
電解液のついた服を脱ぎ、皮膚を多量の水で
− 洗浄してください。
電解液を飲み込んだとき
水、または牛乳を飲んでください。
応急処置後、直ちに医師の診察を受けてください。
《バッテリターミナル部の清掃》
バッテリを取外します。(次ページ参照)
ターミナル部が腐食して白い粉が付いている場 合は、ぬるま湯を注いで拭きます。 ターミナル部の腐食が著しいものは、ワイヤブ ラシまたはサンドペーパで磨きます。
清掃後、バッテリを取付けます。
バッテリを交換する場合は、必ず同型式のメンテ ナンスフリーバッテリをご使用ください。
簡単なメンテナンス
《バッテリの取付け、取外し》
取外し
シートを取外します。(48ページ参照)
1.
クリップ、スクリュを外し、バッテリカバーを
2.
取外します。(クリップの脱着は、 ページ参 照)
98
バッテリカバー
クリップ
スクリュ
◯−側コード端子のボルトを外し、◯−側コード
3.
4.
のボルトを外して、◯+側コードを外します。 バッテリを取出します。
5.
取付け
取外しの逆手順でバッテリを取付けます。
バッテリコードは、必ず先に○+側より取付けてく ださい。 また、ターミナル部にゆるみが生じないように確 実にボルト/ナットを締付けてください。
−側コード 端子
バッテリ
ボルト
+側コード 端子
ターミナル カバー
簡単なメンテナンス
《クリップの取外し、取付けかた》
取外し
中央部のピンを押し込んでロックを解除します。 クリップを引き抜きます。
取付け
ピンの下端を押し戻して取付け状態にします。 クリップを穴に差し込みます。 ピンを軽く押してロックします。
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