
取扱説明書
INSTRUCTION MANUAL
9196
印加ユニット
APPLY UNIT

目 次
目次
HIOKI
i
はじめに
点検
安全について
ご使用にあたっての注意
概要
1
1.1
1.2
1.3
使用方法
2
仕様
3
保守・サービス
4
4.1
4.2
....................................................................................1
...........................................................................................1
.............................................................................2
6
製品概要
特長
.................................................................... 6
各部の名称と機能
9
11
修理・清掃
電源ヒューズの交換
...........................................................4
............................................................. 6
............................................... 7
13
....................................................... 13
......................................... 14
10
11

目次
HIOKI
ii

はじめに
1
HIOKI
このたびは、
がとうございます。この製品を十分にご活用いただき、末長くご使用い
ただくためにも、取扱説明書はていねいに扱い、いつもお手元に置いて
ご使用ください。
点検
梱包内容の確認
本器がお手元に届きましたら、輸送中において異常または破損がないか
点検してからご使用ください。特に付属品および、パネル面のスイッチ、
端子類に注意してください。万一、破損あるいは仕様どおり動作しない
場合は、お買上店(代理店)か最寄りの営業所にご連絡ください。
本体
9196
付属品
使用前の確認
輸送上の注意
• 9190
•
•
•
•
本器を輸送する場合は、お届けした時の梱包材料をご使用ください。
HIOKI9196
印加ユニット
電圧印加プローブ
取扱説明書
接地形2極電源コード
使用前には、保存や輸送による故障がないか、点検と動作確認をして
から使用してください。故障を確認した場合は、お買上店(代理店
か最寄りの営業所にご連絡ください。
プローブの被覆が破れたり、金属が露出していないか、使用する前に
確認してください。損傷がある場合は、感電事故になるので、弊社指
定の
......................................................1
と交換してください。
9190
印加ユニットをご選定いただき、誠にあり
.................................. 1
.................................... 1
1
2
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)
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付録
索引

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HIOKI
安全について
安全記号
この機器は
IEC 61010
安全規格に従って、設計され、試験し、安全な
状態で出荷されています。測定方法を間違えると人身事故や機器の故
障につながる可能性があります。取扱説明書を熟読し、十分に内容を
理解してから操作してください。万一事故があっても、弊社製品が原
因である場合以外は責任を負いかねます。
この取扱説明書には本器を安全に操作し、安全な状態に保つのに要する
情報や注意事項が記載されています。本器を使用する前に下記の安全に
関する事項をよくお読みください。
使用者は、取扱説明書内の マークのあるところは、必ず読み
注意する必要があることを示します。
使用者は、機器上に表示されている マークのところについ
て、取扱説明書の マークの該当箇所を参照し、機器の操作を
してください。
交流
接地端子を示します。
ヒューズを示します。
電源の「入」を示します。
電源の「切」を示します。
を示します。
(AC)
取扱説明書の注意事項には、重要度に応じて以下の表記がされていま
す。
操作や取扱いを誤ると、使用者が死亡または重傷につながる
可能性があることを意味します。
操作や取扱いを誤ると、使用者が傷害を負う場合、または機
器を損傷する可能性があることを意味します。
製品性能および操作上でのアドバイス的なことを意味しま
す。

HIOKI
3
過電圧カテゴリ
本器は
測定器を安全に使用するため、IEC 60664 では過電圧カテゴリとして、
使用する場所により安全レベルの基準を CATI 〜 IV で分類しています。
概要は下記のようになります。
数値の大きいカテゴリは、より高い瞬時的なエネルギーのある電気環境
を示します。そのため、CATIII で設計された測定器は、CATII で設計さ
れたものより高い瞬時的なエネルギーに耐えることができます。
カテゴリの数値の小さいクラスの製品で、数値の大きいクラスに該当す
る場所で測定すると重大な事故につながる恐れがありますので、絶対避
けてください。
(CAT)
CAT I
CAT II
CAT III
CAT IV
について
CATII に適合しています。
コンセントからトランスなどを経由した機器内の二次側の
電気回路
コンセントに接続する電源コード付き機器 ( 可搬形工具・
家庭用電気製品など ) の一次側電路
直接分電盤から電気を取り込む機器 ( 固定設備 ) の一次側
および分電盤からコンセントまでの電路
建造物への引込み電路、引込み口から電力量メータおよび
一次過電流保護装置 ( 分電盤 ) までの電路
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付録
索引

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HIOKI
ご使用にあたっての注意
本器を安全にご使用いただくために、また機能を十二分にご活用いただ
くために、下記の注意事項をお守りください。
本器の取扱いについて
• 本器をぬらしたり、ぬれた手で測定しないでください。感電事故の原
因になります。
• 腐食性ガスや爆発性ガスが発生する場所では使用しないでください。
本器の破損もしくは、爆発事故を誘発する可能性があります。
• 底面以外の部分を下にして設置しないでください。本器の故障や火災
を引き起こす恐れがあります。
• コード類の被覆に損傷を与えないため、踏んだり挟んだりしないでく
ださい。
• 断線による故障を防ぐため、プローブの付け根を折ったり引っ張った
りしないでください。
• 断線防止のため、電源コードをコンセントまたは本器から抜く場合
は、差込み部分(コード以外)を持って抜いてください。
• 本器の損傷を防ぐため、運搬および取扱いの際は振動、衝撃を避けて
ください。特に、落下などによる衝撃に注意してください。本器を破
損します。
本器の設置・使用環境について
• 直射日光や高温、多湿、結露するような環境下での、保存や使用はし
ないでください。変形、絶縁劣化を起こし、仕様を満足しなくなりま
す。
• 本器の使用環境および設置場所は使用温湿度範囲 5 ℃〜 40 ℃、35 〜
95% rh 以下の屋内です。
• 本器は防じん・防水構造となっていません。ほこりの多い環境や水の
かかる環境下で使用しないでください。故障の原因になります。
• 強力な電磁波を発生するもの、または帯電しているものの近くで使用
しないでください。誤動作の原因となります。
• トランスや大電流路など強磁界の発生している近く、また無線機など
強電界の発生している近くでは、正確な測定ができない場合がありま
す。

接続・電源投入前に
5
HIOKI
• 電源を投入する前に、本器の電源接続部に記載されている電源電圧
と、ご使用になる電源電圧が一致していることを確認してください。
指定電源電圧範囲外で使用すると、本器の破損や電気事故になりま
す。(AC100 〜 240 V)
• 感電事故を避けるため、また本器の安全性を確保するために、接地形
2 極コンセントに電源コードを接続してください。
• 9190 電圧印加プローブの出力は、電圧印加ボタンを押している間出
力しています。出力中、または故意に電圧印加ボタンを押した場合
は、プローブの先に危険な電圧が発生しています。感電事故を避ける
ため、被測定機器、 プローブの先に触れないでください。
• 9196 は、接地してはじめて本来の機能を実現できます。必ず付属
の電源コード(接地形2極電源コード)を使用し、接地してくださ
い。
• 9196 のタイプ切換スイッチの設定が CF のときは、内部の出力回路
に保護抵抗(10 kΩ)が直列に接続されます。
出力電流が大きいと、直列に接続した保護抵抗において電圧降下が
起こり、実際に出力される電圧が小さくなります。
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付録
索引

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HIOKI
1
概要
概要
1.1 製品概要
9196 印加ユニットは、入力した電源電圧を 1.1 倍して出力する機器で
す。3155 リークカレントハイテスタと組み合わせて医用電気機器の漏
れ電流試験に使用します。使用方法など詳細については、3155 の取扱
説明書をご覧ください。
1.2 特長
入力した電圧の 110% 出力
電気的安全性を重視
• スイッチ付き電圧印加プローブ
• 出力制限機能(6 mA で電源しゃ断)
• 保護抵抗設定可能(CF 設定時)
1

1.3 各部の名称と機能
1
概要
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HIOKI
正 面
出力モニタランプ(赤
(OUTPUT MONI)
電圧印加プローブへの出力状態を
モニタランプの点灯で示します。
点灯 出力 ON
(電圧印加プローブの電圧印加
ボタンを押しているとき)
消灯 出力 OFF
電圧印加
プローブ
接続端子
(OUTPUT)
9190 電圧印加
プローブを接続
します。
電圧印加ボタン
9190
電圧印加
プローブ
タイプ切換スイッチ
電圧を印加する被測定機器の装着部の
種類により切り換えます。
B/BF 出力に保護抵抗を加えません。
CF 出力に保護抵抗(10 kΩ)を加
えます。
❖
2
「使用方法」(9ページ)
)
(TYPE)
電源モニタランプ
(POWER MONI)
電源スイッチの状態をモニタランプ
の点灯で示します。
点灯 電源スイッチ ON
消灯 電源スイッチ OFF
極性切換スイッチ
電圧印加プローブから出力する電圧の極性
(電源インレットから入力した電圧に対す
る)を切り換えるスイッチです。
NORMAL 正相
REVERSE 逆相
❖
(入力した電圧に対して同相)
(入力した電圧に対して逆相)
2
「使用方法」(9ページ)
(
電源スイッチ
(
電源の
をします。
(POLARITY)
透明
POWER
ON/OFF
: 電源 OFF
: 電源 ON
)
)
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付録
索引

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HIOKI
概要
背 面
機能接地端子
付属の接地形2極電源コードによ
り保護接地端子を大地に接続でき
ない場合は、この機能接地端子を大
地に接続してください。
ハンドル
電源インレット
定格電源電圧:AC100 〜240 V(45 〜400 Hz)
最大定格電力 :25 VA
付属の接地形2極電源コードを接続します。
❖
2
「使用方法」(9ページ)
ヒューズ
弊社の指定したヒューズをご使用
ください。
(250 V T0.25 AL φ5 × 20 mm)
❖
4.2
「電源ヒューズの交換」(14ペー
ジ)

2
使用方法
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HIOKI
使用方法
• 電源を投入する前に、本器の電源接続部に記載されている電源電圧
と、ご使用になる電源電圧が一致していることを確認してください。
指定電源電圧範囲外で使用すると、本器の破損や電気事故になりま
す。(AC100 〜 240 V)
• 感電事故を避けるため、また本器の安全性を確保するために、接地形
2 極コンセントに電源コードを接続してください。
• 電圧印加プローブの出力は、電圧印加ボタンを押している間出力して
います。出力中、または故意に電圧印加ボタンを押し た場合は、プ
ローブの先に危険な電圧が発生しています。感電事故を避けるため、
被測定機器、 プローブの先に触れないでください。
9196 は、接地してはじめて本来の機能を実現できます。必ず付属の
電源コード(接地形2極電源コード)を使用し、接地してください。
9196
印加ユニット
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本体電源スイッチがOFFになっていることを確
1.
認します。
電源電圧が一致していることを確認して、付属
2.
3
の接地形2極電源コードを 9196 背面の電源イ
ンレットに接続します。
差し込みプラグをコンセントに接続します。
3.
自動で接地状態になります。
付属の9190 電圧印加プローブを9196 正面の電
4.
圧印加プローブ接続端子に接続します。
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9190
電圧印加プローブ
電源スイッチをON(|)にして電源を入れます
5.
電源を投入したとき、電源モニタランプ(透明
(POWER MONI)の点灯を確認してください。
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付録
索引

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HIOKI
2
電圧印加ボタ
使用方法
電圧を出力します。
6.
(1)
被測定機器のタイプおよび電圧の極性を設定します。
被測定機器の装着部の種類によりタイプ切換スイッチで設定し
ます。
B/BF 出力に保護抵抗を加えません。
CF 出力に保護抵抗を加えます。
内部の出力回路に保護抵抗(10 kΩ)が直列に接続され
ます。出力電流が大きいと、直列に接続した保護抵抗に
おいて電圧降下が起こり、実際に出力される電圧が小さ
くなります。
極性切換スイッチで出力電圧の極性を設定します。
NORMAL 正相(電源インレットから入力した電圧に対して
REVERSE 逆相(電源インレットから入力した電圧に対して
同相)
逆相)
(2) 電圧を出力します。
3155 および被測定機器の準備ができたら、電圧を印加する部分
に 9190 電圧印加プローブの先をあてます。
感電の危険がないことを確認してから、指で 9190 の電圧印加ボ
タンを押します。
押している間、出力モニタランプ(赤)(OUTPUT MONI) が点
灯し、電圧を出力します。
(3)
電圧出力をやめます。
電圧印加プローブの電圧印加ボタンから指を離します。
電源スイッチを OFF(○)にし、電源を切ります。
7.