
取扱説明書
3801
ディジタルハイテスタ

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目次 1
目 次
はじめに
点検
安全について
ご使用にあたっての注意
第 1 章 各部の名称と機能
第 2 章 測定方法
2.1 電圧測定 13
2.1.1
2.1.2
2.2 抵抗およびコンダクタンス(1/Ω)測定
2.2.1 抵抗測定
2.2.2 コンダクタンス(1/Ω)測定
2.3 ダイオードチェック
2.4 周波数測定
2.5 コンデンサ容量測定
2.6 電流測定
2.6.1 μA 測定(400μA, 4000μA)
2.6.2 mA 測定(40 mA, 400 mA)
2.6.3 A 測定(10 A)
2.7 温度測定
2.8 パルス出力
2.9 タイマ+信号出力機能
V ファンクションでの交流電圧測定 14
/ V, / mV ファンクションでの
電圧測定
1
1
1
4
7
13
16
19
19
21
22
23
25
27
27
30
32
34
36
38
第 3 章 応用測定
3.1 レコーディング機能 41
3.2 データホールド/リフレッシュホールド機能
3.2.1 データホールド機能
3.2.2 リフレッシュホールド機能
3.3 リラティブ(相対値表示)機能
3.4 バーグラフ表示
3.5 パワーセーブ機能
(オートパワーオフ機能およびスリープ機能) 45
3.6 表示カウント切換え機能
―――――――――――――――――――――――――――――――
41
43
43
43
44
44
46

目次 2
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3.7 LCD ディスプレイ表示確認機能
3.8 バックライト機能
3.9 抵抗測定による導通チェック機能
3.10 デュアルディスプレイ機能
3.11 1msピークホールド機能
3.12 RS-232C データ通信機能
3.13 電流入力端子誤挿入警告機能
3.14 パワーオンオプション
第 4 章 仕様
4.1 一般仕様 53
4.2 確度表
第 5 章 保守・サービス
5.1 電池およびヒューズの交換方法 63
5.1.1 電池交換
5.1.2 ヒューズ交換
5.2 本器のクリーニング
5.3 サービス
46
47
47
48
48
50
51
52
53
55
63
64
65
66
66
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1
はじめに
このたびは、HIOKI“3801 ディジタルハイテスタ”をご選定い
ただき、誠にありがとうございます。
この製品を十分にご活用いただき、また末長くご使用いただく
ためにも、取扱説明書はていねいに扱い、いつも手元に置いて
ご使用ください。
点検
本器がお手元に届きましたら、輸送中において異常または、破
損がないか点検してからご使用ください。万一破損あるいは仕
様どおり動作しない場合は、代理店(お買上店)か最寄りの営
業所にご連絡ください。
○付属品
3851-10 テストリード(赤黒各 1) 1
ホルスタ 1
取扱説明書 1
積層形マンガン乾電池(6F22)(本体内蔵、モニタ用) 1
安全について
この取扱説明書には、本器を安全に操作し、安全な状態を保つ
のに要する情報や注意事項が記載されています。本器を使用す
る前に、下記の安全に関する事項をよくお読みください。
この機器は IEC 61010 安全規格に従って、設計され、試
警告
験し、安全な状態で出荷されています。測定方法を間違
えると人身事故や機器の故障につながる可能性があり
ます。取扱説明書を熟読し、十分に内容を理解してから
操作してください。万一事故があっても、弊社製品が原
因である場合以外は責任を負いかねます。
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2
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○安全記号
・使用者は、機器上に表示されている マークのとこ
ろについて、取扱説明書の
照し、機器の操作をしてください。
・使用者は、取扱説明書の中の
ず読み注意する必要があることを示します。
この端子には、危険な電圧がかかることを示します。
接地端子を示します。
ヒューズを示します。
直流(DC)を示します。
交流(AC)を示します。
直流(DC)または交流(AC)を示します。
/
○取扱説明書の注意事項には、重要度に応じて以下の表記がされ
ています。
操作や取扱いを誤ると、使用者が死亡または重傷につ
危険
ながる危険性が極めて高いことを意味します。
操作や取扱いを誤ると、使用者が死亡または重傷につ
警告
ながる可能性があることを意味します。
操作や取扱いを誤ると、使用者が傷害を負う場合、ま
注意
たは機器を損傷する可能性があることを意味します。
注記
製品性能および操作上でのアドバイス的なことを意味
します。
マークの該当箇所を参
マークのところは必
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測定カテゴリ(過電圧カテゴリ)について
本器は CATII(1000V),CATIII(600V)に適合しています。
測定器を安全に使用するため、IEC61010 では測定カテゴリと
して、使用する場所により安全レベルの基準を CATⅠ~CATⅣ
で分類しています。概要は下記のようになります。
CATⅠ:コンセントからトランスなどを経由した機器内の二
次側の電気回路
CATⅡ:コンセントに接続する電源コード付き機器(可搬形工
具・家庭用電気製品など)の一次側電路
CATⅢ:直接分電盤から電気を取り込む機器(固定設備)の一
次側および分電盤からコンセントまでの電路
CATⅣ:建造物への引込み電路、引込み口から電力量メータお
よび一次側電流保護装置(分電盤)までの電路
数値の大きいカテゴリは、より高い瞬時的なエネルギーのある
電気環境を示します。そのため、CATⅢで設計された測定器は、
CATⅡで設計されたものより高い瞬時的なエネルギーに耐え
ることができます。
カテゴリの数値の小さいクラスの測定器で、数値の大きいクラ
スに該当する場所を測定すると重大な事故につながる恐れがあ
りますので、絶対に避けてください。
特に、CATⅠの測定器を CATⅡ、ⅢおよびⅣに該当する場所の
測定に用いないでください。
測定カテゴリは IEC60664 の過電圧カテゴリに対応します。
3
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4
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ご使用にあたっての注意
●本器を安全にご使用いただくために、また機能を十分にご活用
いただくために、下記の注意事項をお守りください。
・測定前にファンクションスイッチの位置を確認して
危険
ください。電圧レンジ以外のレンジで電圧を測定す
ると、人身事故や本器の破損になります。スイッチを
切り換えるときは、被測定物からテストリードを外し
てください。
・抵抗測定、導通チェック、ダイオードチェックのファ
ンクションに電圧を入力しないでください。本器を
破損し、人身事故になります。
電気事故を防ぐため、測定回路の電源を切ってから、
測定してください。
・本器をぬらしたり、ぬれた手で測定しないでくださ
警告
い。感電事故の原因になります。
・電圧を入力したままケースを開放し、本器の調整、修
理はしないでください。もしそれが不可避の場合は、
危険を良く知った技能者の責任で行ってください。
・本器が被測定物に接続していると、端子類は危険な電
圧が加わっていることがあり、ケースを取り外すと生
きた部分が露出します。電池交換等のためにケース
を開く場合は、被測定物からテストリード等を外して
ください。
―――――――――――――――――――――――――――――――

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・本器の保護機能が破損している場合は、使用できない
注意
ように廃棄するか、知らないで動作させることのない
ように、表示しておいてください。
・直射日光や高温、多湿、結露するような環境下での保
存、使用はしないでください。変形、絶縁劣化を起こ
し、仕様を満足しなくなります。
・本器は防じん・防水構造となっていません。ほこり
の多い環境や水のかかる環境下で使用しないでくだ
さい。故障の原因になります。
・安全のため、テストリードは付属の 3851-10 を使用し
てください。
・強力な電磁波を発生するもの、または帯電しているも
のの近くで使用しないでください。誤動作の原因と
なります。
●使用前の点検
使用前には、保存や輸送による故障がないか、点検と動作確認
をしてから使用してください。故障を確認した場合は、お買上
店(代理店)か最寄りの営業所にご連絡ください。
5
・リード線の被覆が破れたり、金属が露出していない
警告
か、使用する前に確認してください。損傷がある場合
は、感電事故になるので、指定の 3851-10 と交換して
ください。
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6
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――

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第1章 各部の名称と機能
⑬LCD ディスプレイ
②SHIFT/PEAK キー
③HOLD/MAX・MIN キー
④REL キー
⑤RANGE/dBm-Ωキー
⑥DUAL キー
⑦Hz キー
⑧バックライトキー
7
①ファンクション・
スイッチ
⑫A 端子
⑪μA.mA.
⑨V・Ω・ 端子
⑩COM 端子
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 1 章 各部の名称と機能
.TEMP.
OUT 端子

8
―――――――――――――――――――――――――――――――
①ファンクション・スイッチ(ファンクション・SW)
ファンクションの選択、電源の ON/OFF を行います。
V
/ V
mV DC,AC,AC+DC電圧(~400 mV)
/
Ω/ 抵抗、コンダクタンス、
/Hz
μA DC,AC,AC+DC 400μA,4000μA
/
/ mA.A
TEMP/
②SHIFT/PEAK キー
V
mV DC/AC/AC+DCを切り換えます。
/
Ω/ 抵抗/導通チェック(抵抗値による)を切り換え
/Hz
μA DC/AC/AC+DCを切り換えます。
/
/ mA.A
TEMP/
ACカップリング電圧
DC,AC,AC+DC電圧
(抵抗値による)導通チェック
ダイオードチェック、
(電圧による)導通チェック、周波数
コンデンサ容量
DC,AC,AC+DC 40 mA,400 mA(mA端子使用時),
4 A,10 A(A端子使用時)
温度、パルス出力
ACV/dBmを切り換えます。
ます。
ダイオードチェック/周波数を切り換えます。
DC/AC/AC+DCを切り換えます。
温度/パルス出力を切り換えます。
・1 秒間以上押して、1msピークホールド機能の起動と解除を
行います。
・Ωファンクション時に導通チェック機能の起動と解除を行い
ます。
・デューティ比およびパルス幅測定時に 1 秒間以上押すと、ト
リガスロープを+または-に切り換えます。
③HOLD/MAX・MIN キー
・データホールド機能の起動と解除を行います。
・リフレッシュホールド機能の起動を行います(パワーオンオプ
ション、データホールド/リフレッシュホールド機能参照)。
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 1 章 各部の名称と機能

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④REL キー
・リラティブ(相対値表示)機能の起動と解除を行います(リラ
ティブ機能参照)。
⑤RANGE/dBm-Ωキー
・オートレンジ/マニュアルレンジを切り換えます。
・マニュアルレンジ時のレンジを切り換えます。
・電圧測定時に dBm 表示が選択されている場合に基準インピー
ダンスを切り換えます。
⑥DUAL キー
・デュアルディスプレイの各種の組み合わせを避択します。組み
合わせは以下の表の通りです。
測定項目 第1ディスプレイ 第2ディスプレイ 備考
ACV Frequency
dBm ACV
ACV
dBm Frequency
V 時のみ
9
ACV DCV
DCV Frequency
DCV
AC+DC V
ACA
DCA
AC+DC A
TEMP
・パルス出力ファンクション時はデューティ比を切り換えます。
dBm DCV
DCV ACV
AC+DC V Frequency
dBm AC+DC V
AC+DC V ACV
AC+DC V DCV
ACA Frequency
ACA DCA
DCA Frequency
DCA ACA
AC+DC A Frequency
AC+DC A ACA
AC+DC A DCA
Celsius(℃) Fahrenheit(°F)
Fahrenheit(°F) Celsius(℃)
/ V, /
mV 時のみ
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 1 章 各部の名称と機能

10
―――――――――――――――――――――――――――――――
⑦Hz キー
・デュアルディスプレイを利用して周波数/デューティ比/パルス
幅測定を切り換えます。デュアルディスプレイの組み合わせは
以下の表の通りです。
測定項目 第1ディスプレイ 第2ディスプレイ
Frequency(Hz) ACV
ACV
DCV
AC+DC V
ACA
DCA
AC+DC A
Duty Cycle(%) ACV
Pulse Width(ms) ACV
Frequency(Hz) DCV
Duty Cycle(%) DCV
Pulse Width(ms) DCV
Frequency(Hz) AC+DC V
Duty Cycle(%) AC+DC V
Pulse Width(ms) AC+DC V
Frequency(Hz) ACA
Duty Cycle(%) ACA
Pulse Width(ms) ACA
Frequency(Hz) DCA
Duty Cycle(%) DCA
Pulse Width(ms) DCA
Frequency(Hz) AC+DC A
Duty Cycle(%) AC+DC A
Pulse Width(ms) AC+DC A
・パルス出力ファンクション時には出力周波数を切り換えます。
⑧バックライトキー
・LCD ディスプレイのパックライトの点灯/消灯を切り換えます。
・4000 カウント表示/40000 カウント表示を切り換えます。
⑨V・Ω・
電圧、抵抗、ダイオードファンクションのときに使用する端子
です。
⑩COM 端子
各ファンクションの共通端子です。(テストリードの黒を接続
します)
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 1 章 各部の名称と機能
端子

―――――――――――――――――――――――――――――――
11
⑪μA.mA.
μA.mA.
する端子です。
⑫A 端子
A ファンクションのときに使用する端子です。
⑬LCD ディスプレイ
バーグラフ スケール表示 21ドットバーグラフ表示(極
DC
AC
ACDC
AUTO
△ リラティブ機能動作時に点灯
DH
MAX AVG
MIN
MAX
AVG
MIN
DH MAX
DH MIN
mμA
mV
MkΩ
nS
MkHz
%
ms
.TEMP. OUT 端子
.TEMP.パルス出力ファンクションのときに使用
性表示付)
パワーセーブ機能動作時に点灯
電池が確度保証電圧(約7.2 V)以下になった
ときに点滅
DCV,DCmV,DCμA,DCmA,DCA時に点灯
ACV,ACmV,ACμA,ACmA時に点灯
AC+DC V,AC+DC mV,AC+DC μA,AC+DC mA,AC+DC
A時に点灯
オートレンジ動作時に点灯
データホールド機能動作時に点灯
レコーディング機能動作時に点灯
最大読取り値表示時に点灯
平均読取り値表示時に点灯
最小読取り値表示時に点灯
1msピークホールド機能における最大読取り値
表示時に点灯
1msピークホールド機能における最小読取り値
表示時に点灯
導通チェック時に点灯
ダイオードチェック時に点灯
電流測定時の単位
電圧測定時の単位
抵抗測定時の単位
コンダクタンスの単位
周波数測定時の単位
デューティ比測定時の単位
パルス幅測定時の単位
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 1 章 各部の名称と機能

12
―――――――――――――――――――――――――――――――
RANGE 8
sec
各ファンクションでの測定レンジ
レコーディング機能およびタイマ機能動作時
に点灯
OUT
パルス出力時に点灯
通信機能動作時に点灯
TRIG
+
-
デューティ比およぴパルス幅測定のためのト
リガスロープの極性
℃°F 温度測定時の単位
nμF
dBm
容量測定時の単位
dBm表示時の単位
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 1 章 各部の名称と機能

―――――――――――――――――――――――――――――――
13
第2章 測定方法
感電事故を防ぐため下記のことをお守りください。
警告
・端子部は、安全な絶縁距離がとれていません。テスト
リードの接続には注意してください。
・測定端子の差換えをともなうファンクションスイッ
チの切換えは、テストリードを被測定物からを外し、
端子から抜いてください。
測定前の準備
テストリードについている保護キャップを外してください。
電圧測定
2.1
・最大入力電圧は、DC1200 V、AC850 Vrms、または 10
危険
V・Hz です。ただし、
大入力電圧は、DC600 V、AC600 Vrms、または 10
V・Hz です。最大入力電圧を超えると本器を破損し人
身事故になるので測定しないでください。
・感電事故を防ぐため、テストリードの先端で電圧のか
かっているラインを短絡しないでください。
注記
―――――――――――――――――――――――――――――――
トランスや大電流路など強磁界の発生している近く、ま
た無線機など強電界の発生している近くでは、正確な測
定ができない場合があります。
/ mV ファンクションの最
第 2 章 測定方法
6
6

14
―――――――――――――――――――――――――――――――
2.1.1
(1) ファンクション・SW を
(2) 被測定回路にテストリードを接続し、表示の値を読みます。
(3) マニュアルレンジ操作の場合、RANGE/dBm-Ωキーを押し
(4) SHIFT/PEAK キーを押すと、dBm 測定機能が起動して
(5) DUAL キーを押すと、デュアルディスプレイモードが設定
第 1 ディスプレイ 第 2 ディスプレイ
ACV Hz
↓ ↓
dBm ACV
↓ ↓
dBm Hz
↓ ↓
ACV 表示なし
V ファンクションでの交流電圧測定
V にします。赤のテストリード
を V・Ω・
ます(AUTO マークが消えます)。再びオートレンジにする
場合は、RANGE/dBm-Ωキーを 1 秒以上押します。
dBm 表示に切り換わります。再び V 表示にする場合は、
SHIFT/PEAK キーを押します。
されます。DUAL キーを押すごとに以下のように表示が切
り換わります。
端子に、黒を COM 端子に接続します。
(6) Hz キーを押すと、デュアルディスプレイモードによる周波
数(デューティ比、パルス幅)測定機能が設定されます。
Hz キーを押すごとに以下のように表示が切り換わります。
デュアルディスプレイモードを解除する場合は Hz キーを
1 秒以上押します。
第 1 ディスプレイ 第 2 ディスプレイ
Hz ACV
↓ ↓
%(デューティ比) ACV
↓ ↓
ms(パルス幅) ACV
周波数およびパルス幅測定時には、RANGE/dBm-Ωキーによる
オートレンジ/マニュアルレンジ切換えが可能です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 2 章 測定方法

―――――――――――――――――――――――――――――――
15
注記
・dBm 表示時に、RANGE/dBm-Ωキーを押して基準イ
ンピーダンスを切り換えることができます。キーを
押すごとにインピーダンスが変化していきますので、
希望の値を表示させ、約 4 秒間そのままにしてくださ
い。設定したインピーダンスで測定が再開されます。
・設定可能な基準インピーダンスは、4, 8, 16, 32, 50,
75, 93, 110, 125, 135, 150, 200, 250, 300, 500, 600,
800, 900, 1000, 1200Ωの 20 種類です。
・デフォルトの基準インピーダンスは、600 Ωです。
(本体の電源を切るとこの設定に戻ります。)
・デューティ比およびパルス幅測定時に SHIFT/PEAK
キーを 1 秒以上押すと、トリガスロープが+または-
に切り換わります(バーグラフの極性表示が切り換わ
ります)。
0~750 VAC
(+)赤(-)
黒
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 2 章 測定方法

16
―――――――――――――――――――――――――――――――
2.1.2
(1) ファンクション・SW を測定する電圧に応じて
(2) 被測定回路にテストリードを接続し、表示の値を読みます。
(3) マニュアルレンジ操作の場合、RANGE/dBm-Ωキーを押し
(4) SHIFT/PEAK キーを押すと、DCV(mV)/ACV(mV)/
(5) DUAL キーを押すと、デュアルディスプレイモードが設定
・DCV(mV)測定時
第 1 ディスプレイ 第 2 ディスプレイ
DCV(mV) Hz
↓ ↓
dBm DCV(mV)
↓ ↓
DCV(mV) ACV(mV)
↓ ↓
DCV(mV) 表示なし
/ V,/ mV ファンクションでの電圧測定
/ V ま
たは
端子に、黒を COM 端子に接続します。
ます(AUTO マークが消えます)。再びオートレンジにする
場合は、RANGE/dBm-Ωキーを 1 秒以上押します。
(AC+DC)V(mV)測定に順番に切り換わります。
されます。DUAL キーを押すごとに以下のように表示が切
り換わります。
/ mV にします。赤のテストリードを V・Ω・
・ACV(mV)測定時
第 1 ディスプレイ 第 2 ディスプレイ
ACV(mV) Hz
↓ ↓
dBm ACV(mV)
↓ ↓
ACV(mV) DCV(mV)
↓ ↓
ACV(mV) 表示なし
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 2 章 測定方法

―――――――――――――――――――――――――――――――
・(AC+DC)V(mV)測定時
第 1 ディスプレイ 第 2 ディスプレイ
(AC+DC)V(mV) Hz
↓ ↓
dBm (AC+DC)V(mV)
↓ ↓
(AC+DC)V(mV) ACV(mV)
↓ ↓
(AC+DC)V(mV) DCV(mV)
↓ ↓
(AC+DC)V(mV) 表示なし
(6) Hz キーを押すと、デュアルディスプレイモードによる周波
数(デューティ比、パルス幅)測定機能が設定されます。
Hz キーを押すごとに以下のように表示が切り換わります。
デュアルディスプレイモードを解除する場合は Hz キーを
1 秒以上押します。
第 1 ディスプレイ 第 2 ディスプレイ
Hz DCV(mV)/ACV(mV)/(AC+DC)V(mV)
↓ ↓
%(デューティ比) DCV(mV)/ACV(mV)/(AC+DC)V(mV)
↓ ↓
ms(パルス幅) DCV(mV)/ACV(mV)/(AC+DC)V(mV)
17
周波数およびパルス幅測定時には RANGE/dBm-Ωキーによる
オートレンジ/マニュアルレンジ切換えが可能です。
注記
―――――――――――――――――――――――――――――――
・dBm 表示時に、RANGE/dBm-Ωキーを押して基準イ
ンピーダンスを切り換えることができます。キーを
押すごとにインピーダンスが変化していきますので、
希望の値を表示させ、約 4 秒間そのままにしてくださ
い。設定したインピーダンスで測定が再開されます。
・設定可能な基準インピーダンスは、4, 8, 16, 32, 50,
75, 93, 110, 125, 135, 150, 200, 250, 300, 500, 600,
800, 900, 1000, 1200Ωの 20 種類です。
・デフォルトの基準インピーダンスは、600 Ωです。
(本体の電源を切るとこの設定に戻ります。)
・デューティ比およびパルス幅測定時に SHIFT/PEAK
キーを 1 秒以上押すと、トリガスロープが+または-
に切り換わります(バーグラフの極性表示が切り換わ
ります)。
第 2 章 測定方法

18
―――――――――――――――――――――――――――――――
0~750 VAC,1000 VDC
(+)赤(-)
黒
0~400 mVAC/DC
(+)赤(-)
黒
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 2 章 測定方法

―――――――――――――――――――――――――――――――
抵抗およびコンダクタンス(1/Ω)測定
2.2
・抵抗測定のファンクションに電圧を入力しないでく
危険
ださい。本器を破損し、人身事故になります。
電気事故を防ぐため、測定回路の電源を切ってから、
測定してください。
19
2.2.1 抵抗測定
(1) ファンクション・SW を
(2) 赤のテストリードを V・Ω・ 端子に、黒を COM 端子に接
続します。
(3) 被測定回路にテストリードを接続し、表示の値を読みます。
(4) マニュアルレンジ操作の場合、RANGE/dBm-Ωキーを押し
ます(AUTO マークが消えます)。再びオートレンジにする
場合は、RANGE/dBm-Ωキーを 1 秒以上押します。
(5) SHIFT/PEAK キーを押すごとに導通チェック機能の起動/
解除を行います(
オートレンジは解除されます。
注記
・導通チェック機能の起動時には、各レンジの 100 カウ
ント(40000 カウント表示時は 1000 カウント)以下
の抵抗値の場合にブザーが鳴ります。
・導通チェック時に RANGE/dBm-Ωキーを 1 秒以上押
してオートレンジにしても
すが、導通チェック動作は行いません。
Ωにします。
マークが点灯/消灯します)。この時、
マークは点灯していま
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 2 章 測定方法

20
―――――――――――――――――――――――――――――――
PUSH
PUSH
0~40 MΩ
(+)赤(-)
黒
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 2 章 測定方法

―――――――――――――――――――――――――――――――
21
2.2.2 コンダクタンス(1/Ω)測定
(1) ファンクション・SW を
(2) 赤のテストリードを V・Ω・ 端子に、黒を COM 端子に接
続します。
(3) LCD ディスプレイに"OL"が表示されるまでテストリード
を開放しておきます。
(4) RANGE/dBm-Ωキーを 2 回押し、レンジ 7 にします。
(5) REL キーを押して、表示値をゼロにします。
(6) 被測定回路にテストリードを接続し、表示の値を読みます。
注記
・コンダクタンス測定時の表示単位は nS(ナノ・ジー
メンス)です。
Ωにします。
25 MΩ~∞
(+)赤(-)
黒
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 2 章 測定方法

22
―――――――――――――――――――――――――――――――
ダイオードチェック
2.3
・ダイオードチェックのファンクションに電圧を入力
危険
しないでください。本器を破損し、人身事故になりま
す。
電気事故を防ぐため、測定回路の電源を切ってから、
測定してください。
(1) ファンクション・SW を
(2) 赤のテストリードを V・Ω・
続します。
(3) 被測定回路にテストリードを接続します。
(4) 正常なシリコンダイオードでは、順方向電圧 0.4 V~0.7 V
を表示します。逆方向では、"OL"を表示します。ダイオー
ドが短絡している場合は 0V 付近を(ブザーが鳴ります)、
断線している場合は順方向で"OL"を表示します。
(5) 測定電圧が約 0.1 V 以下のとき、ブザーが鳴ります(電圧に
よる導通チェック)。
Hz にします。
端子に、黒を COM 端子に接
順バイアス
逆バイアス
(+)赤(-)
黒
―――――――――――――――――――――――――――――――
第 2 章 測定方法
(+)赤(-)
黒

―――――――――――――――――――――――――――――――
周波数測定
2.4
23
・最大入力電圧は DC1200 V、AC850 Vrms または 10
危険
V・Hz です。最大入力電圧を超えると本器を破損し人
身事故になるので測定しないでください。
(1) ファンクション・SW を
を押します。
(2) 赤のテストリードを V・Ω・
続します。
(3) 被測定回路にテストリードを接続し、表示の値を読みます。
(4) DUAL キーを押すごとに周波数測定範囲が切り換わります
(第 2 ディスプレイの表示が"-1-"/"-100-"と切り換わりま
す)。
(5) Hz キーを押すと、周波数/デューティ比/パルス幅測定に順
番に切り換わります。
(6) マニュアルレンジ操作の場合、RANGE/dBm-Ωキーを押し
ます(AUTO マークが消えます)。再びオートレンジにする
場合は、RANGE/dBm-Ωキーを 1 秒以上押します。
注記
・"-1-"モードでの周波数測定範囲は 1Hz~200 kHz で
す。
・"-100-"モードでの周波数測定範囲は 50 Hz~10 MHz
です。
・デューティ比およびパルス幅測定時に SHIFT/PEAK
キーを 1 秒以上押すと、トリガスロープが+または-
に切り換わります(バーグラフの極性表示が切り換わ
ります)。
Hz にし、SHIFT/PEAK キー
端子に、黒を COM 端子に接
6
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第 2 章 測定方法

24
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PUSH
1~10 MHz
PUSH
PUSH
PUSHPUSH
(+)赤(-)
黒
PUSHPUSH
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第 2 章 測定方法

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コンデンサ容量測定
2.5
25
・μA.mA.
危険
ないでください。本器を破損し、人身事故になりま
す。
・チャージされていると思われるコンデンサは、両端を
警告
短絡させ放電してから測定してください。本器を破
損し、人身事故になります。
(1) ファンクション・SW を
(2) 赤のテストリードをμA.mA.
に、黒を COM 端子に接続します。
(3) テストリードを開放し、REL キーを押して表示値をゼロに
します。
(4) 被測定回路にテストリードを接続し、表示の値を読みます。
注記
・極性のあるコンデンサを測定する場合には極性を守
ってください。
・測定の前にコンデンサを放電してください。
・低容量のコンデンサを測定する場合、付属のテストリ
ードを使用すると、テストリードの構造上人体からの
ノイズの影響で、測定値が安定しない可能性がありま
す。その場合には、9617 台付クリップ、9618 クリッ
プ形リード(オプション)等を用いて、人体から測定
物を離して測定してください。
.TEMP. OUT 端子に電圧を入力し
にします。
.TEMP. OUT 端子
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第 2 章 測定方法

26
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0~9999μF
(+)
(-)
赤
黒
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第 2 章 測定方法