
取扱説明書
Instruction Manual
3284
クランプオンAC/DCハイテスタ
CLAMP ON AC/DC HiTESTER
2014年12月 発行 改訂17版
December 2014 Revised edition 17 3284A980-17 14-12H

――――――――――――――――――――――――――
目次
目次
はじめに
点検
安全について
ご使用にあたっての注意
1
2
3
6
1
第1章 製品概要
1.1
製品の概要
1.2
本器の特長
1.3
各部の名称と機能
1.4
キー動作の流れ
1.4.1
1.4.2
1.4.3
1.5
各モードの説明
第2章 測定方法
2.1
測定準備
2.2
電流の測定
2.2.1
2.2.2
2.2.3
2.2.4
2.2.5
2.3
電圧の測定
2.3.1
2.3.2
2.3.3
2.3.4
電流測定モード
電圧測定モード
周波数測定モード
直流電流(
交流電流(
交流+直流電流(
ピークホールド測定
出力機能
直流電圧(
交流電圧(
交流+直流電圧(
ピークホールド測定
DC A
AC A
DC V
AC V
)の測定
)の測定
AC+DC A
)の測定
)の測定
AC+DC V
)の測定
)の測定
11
11
12
13
19
19
20
21
22
23
23
24
24
25
26
27
28
32
32
33
34
35
3284A980-17
―――――――――――――――――――――――

目次
2
――――――――――――――――――――――――――
2.4
周波数測定
2.4.1
2.4.2
2.4.3
2.5
オートゼロ調整/ゼロキャンセル補正機能
2.5.1
2.5.2
2.6
データホールド機能
2.7
表示更新の変更
2.7.1 SLOW
2.7.2 FAST
2.8
レコード機能
2.9
オートパワーオフ機能
2.10
2.11
電池消耗警告
ブザー音
36
電流モードでの周波数測定
電圧モードでの周波数測定
出力機能
オートゼロ調整機能
ゼロキャンセル補正機能
HOLD
モード
モード
REC
44
APS
36
37
38
39
39
40
40
40
41
41
41
44
44
第3章仕様
3.1
3.1.1
3.1.2
3.2
第4章 電池の交換方法
第5章
第6章 ハンドストラップの付け方
第7章 故障とお考えになる前に
第8章 アフターサービス
測定仕様
一般仕様
電流測定仕様
電圧測定仕様
AC
アダプタ(別売)の使用
45
45
45
49
50
53
55
57
59
65
―――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――
はじめに
1
このたびは、
をご選定いただき、誠にありがとうございます。この製品を
十分にご活用いただき、末長くご使用いただくためにも、取
扱説明書は、ていねいに扱い、いつも手元に置いてご使用く
ださい。
○お願い
本書の内容は、万全を期して作成しましたが、万一ご不明な
点や誤り、記載漏れなど、お気づきの点がありましたら、お
買上店(代理店)か最寄りの営業所にご連絡ください。
HIOKI“3284
クランプオン
AC/DC
ハイテスタ”
―――――――――――――――――――――――

2
――――――――――――――――――――――――――
点検
本器がお手元に届きましたら、輸送中において異常または破
損がないか点検してからご使用ください。特に付属品および、
パネル面のスイッチ、キー、端子類に注意してください。万
一、破損あるいは仕様どおり動作しない場合は、お買上店(代
理店)か最寄りの営業所にご連絡ください。
○本体と付属品の確認
・本体
”
3284
クランプオン
・付属品
以下の標準付属品が添付されておりますので確認してくださ
い。
9399
L9207-10
ハンドストラップ
電池
6F22(006P) 1
取扱説明書
1
AC/DC
ハイテスタ”
携帯用ケース
テストリード(赤、黒)
1
1
1
○オプション
9094
9445-02 AC
出力コード
アダプタ
―――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――
安全について
3
この測定器は
され、試験し、安全な状態で出荷されています。こ
の測定器は、操作方法を間違えると人身事故や機
器の故障につながる可能性があります。取扱説明
危険
書を熟読し、十分に内容を理解してから操作して
ください。万一事故があっても、弊社製品が原因で
ある場合以外は責任を負いかねます。
この取扱説明書には本器を安全に操作し、安全な状態に保つ
ために要する情報や注意事項が記載されています。本器をご
使用する前に下記の安全に関する事項をよくお読みください。
取扱説明書の注意事項には重要度に応じて以下の表記がされ
ています。
操作や取り扱いを誤ると、使用者が死亡または重
傷につながる危険性が極めて高いことを意味しま
危険
す。
操作や取り扱いを誤ると、使用者が死亡または重
警告
傷につながる可能性があることを意味します。
操作や取り扱いを誤ると、使用者が傷害を負う場
合、または機器を損傷する可能性があることを意
注意
味します。
製品性能および操作上でのアドバイス的なことを
注記
意味します。
IEC 61010
安全規格に従って、設計
―――――――――――――――――――――――

4
――――――――――――――――――――――――――
○安全記号
・操作者は、機器上に表示されている マークの
所について、取扱説明書の
を参照し、機器の操作をしてください。
・操作者は、この取扱説明書の中の
るところは必ず説明を読み注意する必要がある
ことを示します。
交流(AC)を示します。
直流(DC)を示します。
直流(DC)と交流(AC)の両用を示します。
この端子には、危険な電圧がかかることを
示します。
二重絶縁で保護されている機器を示します。
活線状態の電路に着脱できることを示します。
f.s.
(最大表示値、目盛長)
最大表示値または、目盛長を表します。一般的には、現在使
用中のレンジを表します。
マークの該当箇所
マークのあ
rdg.
(読み値、表示値、指示値)
現在測定中の値、測定器が現在指示している値を表します。
dgt.
(分解能)
ディジタル測定器における最小表示単位、つまり最小桁の
を表します。
"1"
―――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――
○測定カテゴリについて
本器は
CAT
Ⅲに適合しています。
測定器を安全に使用するため、
として、使用する場所により安全レベルの基準を
CAT
Ⅳで分類しています。概要 は下記 のよう になり ます。
CAT
Ⅱ:コンセントに接続する電源コード付き機器(可搬形
工具・家庭用電気製品など)の一次側電路
コンセント差込口を直接測定する場合は
す。
CAT
Ⅲ:直接分電盤から電気を取り込む機器(固定設備)の
一次側および分電盤からコンセントまでの電路
CAT
Ⅳ:建造物への引込み電路、引込み口から電力量メータ
および一次側電流保護装置(分電盤)までの電路
カテゴリの数値の小さいクラスの測定器で、数値の大きいク
ラスに該当する場所を測定すると重大な事故につながる恐れ
がありますので、絶対に避けてください。
カテゴリのない測定器で、
を測定すると重大な事故につながる恐れがありますので、絶
対に避けてください。
CAT
IEC61010
Ⅱ~
CAT
では測定カテゴリ
CAT
Ⅱ~
CAT
Ⅱで
Ⅳの測定カテゴリ
5
―――――――――――――――――――――――

6
――――――――――――――――――――――――――
ご使用にあたっての注意
本器を安全にご使用いただくために、また機能を十二分に活
用いただくために、下記の注意事項をお守りください。
・
AC600 Vrms
ださい。
になります。
・クランプは、必ずブレーカの2次側に接続してく
危険
警告
ださい。ブレーカの2次側は、万一短絡があって
も、ブレーカにて保護します。1次側は、電流容
量
が大きく、万一短絡事故が発生した場合、損傷
が大きくなるので、測定しないでください。
・ACアダプタは、指定の
必ず使用してください。
・本器をぬらしたり、ぬれた手で測定しないでく
ださい。感電事故の原因になります。
・活線で測定するので、感電事故を防ぐため、
安全衛生規則に定められているように、電気用
ゴ
ム手袋、電気用ゴム長靴
具
を着用してください。
・電流測定時には、テストリードを本体に接続し
ないでください。
・
600 Vrms(1000 Vmax
ないでください。
・感電事故を避けるため、クランプ部分を被測定
物
より外してから、ケースを開け、電池を交換し
てください。また、交換後は、必ずバックケース
をしてから、
を超える電路では使用しないでく
600 V
を超えると感電事故や短絡事故
ネジ留め後
9445-02 AC
、安全帽等の絶縁保護
)を超える電圧を入力し
使用してください。
アダプタを
労働
―――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――
7
・電池交換するときは極性+-に注意し、
しないでください。性能劣化や液漏れの原因に
なります。
・使用済の電池をショート、分解または火中への
投入
はしないでください。破裂する恐れがあり
危険です。
・使用済の電池は地域で定められた規則に従って
処
分してください。
・腐食性ガスや爆発性ガスが発生する場所では使
用しないでください。本器の破損もしくは、
事故を誘発する可能性があります。
・感電事故を防止するため、電源ラインの電圧を
警告
測定するときに使用するテストリードは、以
を満たすものをお使いください。
・安全規格
ているもの・測定カテゴリ
・ 定格電圧が測定する電圧よりも高いもの
本器の付属のテストリードは、安全規格
EN61010に適
テストリードに表示した測定カテゴリと定格電
圧に従って使用してください
・腐食性ガスや爆発性ガスが発生する場所では使
用しないでください。本器の破損もしくは、
事故を誘発する可能性があります
IEC61010
または
合しています。
EN61010に適
III
または
逆挿入
爆発
下
合し
IV
爆発
―――――――――――――――――――――――

8
――――――――――――――――――――――――――
・精密機器なのでクランプコア先端部に
挟ん
だり、コアの隙間に物を差し込んだりしな
いでください。
・本器の損傷を避けるため、運搬および取り扱い
の際は振動、衝撃を避けてください。特に、
などによる衝撃に注意してください。また、クラ
ンプセンサに不要な力を加えたり、測定箇所に
無
理にこじ入れたりしないでください。
・使用前には、保存や輸送による故障がないか、点
注意
検と動作確認をしてから使用してください。故
障を確認した場合は、お買上店(代理店)か 最
りの営業所にご連絡ください。
・本器の損傷を避けるため、最大入力範囲を超え
る電流を入力しないでください。最大入力
は、測定電流の周波数によって異なります。(第
3
章仕様図4
力すると、クランプセンサが発熱しますので注
意してください。
参照)連続して高い周波数を
異物等
を
落下
寄
範囲
入
―――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――
・電池が消耗した状態(表示部の 点灯)で、使
用しないでください。必ず新しい電池と交換し
てください。
・電池交換時に、電池スナップの金具がしっかり
と接続されているか確認してください。金具に
ゆ
るみがあった場合は、金具を調整し、確実に
続
されるようにしてください。確実に接続され
ていないと、電源が入らなかったり、使用中に電
源が切
・本器の調整や修理は、危険を良く知った技能者
・内部メモリ保護のため、ACアダプタの抜差し
・ この機器は室内用に設計されています。安全性を
・直
注意
・テストリードの先端金属ピンには、取り外し可
・キャップを装着して測定する場合、キャップを
・感電事故を防ぐため、ケーブル内部から白また
れる場合があります。
の責任で行ってください。
は、電源を切った状態で行ってください。
損なわないで0℃~40℃の温度
射日光や高温、多湿、結露
の保存や使用はしないでください。変形、絶縁
化を起
こし、仕様を満足しなく
能なキャップが装着されています。
短絡
事故を防ぐため、測定カテゴリ
定するときは、必ずキャップをつけて使用して
ください。
定部に届かない場合はキャップを外して使用し
てください。
測定カテゴリについては、取扱説明書の「測定カ
テゴリについて」(5ページ)
損傷しないように注意してください。測定中に
不
用意にキャップが外れた場合などは、感電事
故を防ぐため取り扱いには十分注意してくださ
い。
は赤色部分(絶縁層)が露出していないか確認し
てください。ケーブル内部の色が露出している
場合は、使用しないでください。
CATⅡで測定するときに、ピンが被測
まで使用できます。
するような
を参照してください。
なります。
CATⅢで測
環境下
接
で
劣
9
―――――――――――――――――――――――

10
――――――――――――――――――――――――――
注記
・トランスや大電流路など強磁界の発生
線
機など強電界の発生
ない場合があります。
・本器の汚れをとるときは、柔らかい布に水か中
含ませて、軽く拭
セトン、エーテル、ケトン、シンナー、ガソリン系を含む
剤
は絶対に使用しないでください。変形、変色することがあ
ります。
・長い間使用しないときは、電池の液漏れによる腐食を防ぐた
めに電池を抜いて保管してください。
・クランプオン
子を使用しています。ホール素子には経時的なドリフト、あ
るいは
周囲温
度によるドリフトがありますので、連続測定
には注意が必要です。
・ホール素子個々にバラツキがあ
を規定できません。連続測定時や温度変化の大きい使用
化
においては、あらかじめ無入力でゼロ点の変化を掴んでお
くことをお勧めします。なお、ゼロ点の変化は直流分です。
ACモードにおいては影響ありません。
・ホール素子固有のオフセットのため、電源投入直後に表示が
0
にならない場合がありますが故障ではありません。このカ
ウント残りは0~数A程度の個体差があります。
・DCモ
ードまたは
源投入ごとに必ず0ADJ/RESET
整を行っ
ゼロ調整後
ウント残りの影響
てください。
に表示値が0となっていれば、電源投入直後のカ
している近くでは、正確な測定ができ
いてください。ベンジン、アルコール、ア
AC/DC
ハイテスタの電流検出部にはホール
AC/DCモードでお使いいただく場合は、電
はなく測定いただけます。
している近く、また
性洗剤を少
り、経時や温度による変化量
キーを押してオート
無
量
洗
素
時
環境
ゼロ調
―――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――
11
第 1 章 製品概要
1.1
製品の概要
3284
クランプオン
交
流、および、交流+直流電流を測定することができます。
ワ
ンチップマイコンの採用により多機能化がはかれ、特に
ずらわしいゼロ調整をワ
出力端子を持ち、またAC電源対応をしていますので、記
などの測定器に接続しての測定も可能です。
AC/DC
ハイテスタ は、活線状態で直流、
ンタッチで行えます。
録計
わ
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要

12
――――――――――――――――――――――――――
1.2
本器の特長
○マイコン搭載による多機能
マ
イコン搭載により機能も充実、小型、多機能で使い易くな
りました。
○真の実効値表示
真の実効値変換回
できます。
○
AC+DC
交
流に直流が重畳した波形や全波整流、
が可能です。
○ピーク測定可能
電流・電圧ともにピーク(波高値)ホールド測定ができます。
また、ピークの変動も見ることができます。
○
REC
機能
測定値の最大値、最小値などを表示することができます。
○出力端子付
出力端子に記録計やオシロスコープを接続することにより、
簡
単に電流記録および周波数記録が取れます。
電流(記録出力:
周波
数(記録出力:
○二電源方
電池とAC電源
式
路により、ひずみ波形の電流も正確に測定
測定可能
どちらでも使用できます。
化
REC,波
REC
)
形出力:
半波整
MON
流などの測定
)
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要

――――――――――――――――――――――――――
1.3
各部の名称と機能
13
3284
⑩
⑰
①
②
⑱
⑪
③
④
⑤
⑥
⑨
⑧
⑦
⑫
⑭
⑯
⑬
⑮
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要

14
――――――――――――――――――――――――――
①
POWER
・電源の
・オートパワーオフを使用しない場合は
がら
②
キー
キー
ON/OFF
POWER
に使用します。
キーを押します。
HOLD
キーを押しな
・電流測定およびモードの切り換えを行います。
DC
A
AC
③
RANGE
キー
・電流,電圧,周波数測定時にオートレンジ/マニュ
A
AC+DC
A
アルレンジ
を切り換えます。
・
マニュ
アルレンジ時のレンジを切り換えます。
・キーを押した時に、バーグラフにレンジを示すカーソルが表
示されます。
・電流レンジは
周波
数レンジは
④
HOLD
20 A/200 A、電圧
10 Hz/100 Hz/1000 Hz
キー
レンジは
30 V/300 V/600 V
です。
・表示更新の停止と解除を行います。
・電源
投入時にHOLD
キーを押しながら
POWER
キーを押す
と、オートパワーオフを解除します。
⑤
OUTPUT
キー
・電流測定時あるいは電流モードでの周波数測定時に、電圧の
出力ができます。
・オートパワーオフが解除されます。
、
REC
(記録出力)
(オートパワーオフ無効)
(
DC A
は除く)
MON
(波形出力)
(オートパワーオフ無効)消灯(オートパワーオフ有効)
APS
表示
・電流モードのとき、電池残量の確認ができます。
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要

――――――――――――――――――――――――――
⑥
SLOW/PEAK/Hz
・
SLOW
・
・
・Hzは電流モード、電圧モードでの周波数測定を行います。
⑦
・電圧測定およびモードの切り換えを行います。
⑧
・レコード(
・
・
・
・オートパワーオフが解除されます。
⑨
・
・ピーク測定時にデータのリセットを行います。
・レコード(
・
⑩
は表示の更新を遅くします。(1回/3秒
FAST
は表示の更新を速くします。(4回/秒
FAST
表示はなく、単位記号が点滅します。
PEAKは波形のピ
ホ
ールド)
(
AC, AC+DCモードにて)
キー
MAX/MIN
最大値と最小値の平均値(
MAXはREC
します。
MINはREC
します。
AVEはREC
平均
値を表示します。
0ADJ/RESET
DC A, AC+ DC A, DC V時にオートゼロを行います。
ACA, AC +DCA, ACV, AC+D CVモード時、無入力で表示が
0
にならない場合、
キーを押すとゼロキャンセル補正が行えます。
クランプセンサ
電流測定をする際は、⑪レバーを握りクランプセンサの先端
を開き、被測定導体が中央部になるようにしてクランプセン
サをしっ
REC
かりと閉じます。
キー
)
)
ーク(波高値)の測定を行います。(ピーク
DCV AC+DCVACV
キー
REC
)機 能 と し て 、最 大 値(
機能をスタートさせてからの測定最大値を表示
機能をスタートさせてからの測定最小値を表示
機能をスタートさせてからの最大値と最小値の
キー
)機能動作時にデータのリセットを行います。
AVE
HOLD
キーを押した後に、
MAX),
)の表示ができます。
最小値(
0ADJ/RESET
15
MIN),
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要

16
――――――――――――――――――――――――――
⑪
レバー
クランプセンサの開閉を行う際に握ります。
⑫
表示部(
LCD
)
ADJ
HOLD
MON
REC
APS
AUTO
SLOW
REC
MAX
MIN
AVE
Hz
V
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要
直流(DC)
交流(AC
交流+
オート
正
電池
データホールド
波
記録出力(DC)が
オートパワーオ
オートレンジ
表示
レコード機能
最大値
最小値
平均値=
周波
電
)
直流(
AC+DC
ゼロ調整
機能が
消耗警告
形出力(AC)が
更新約1回/3秒
数
圧
あるいはゼロキャンセル
有効
フ有効
最大値+最小値
)
有効
有効
2
補

――――――――――――――――――――――――――
PEAK
RMS
A
hour 1
min 1
⑬
出力端子
電流測定時あるいは電流モードでの周波数測定時に出力を取
る場合、
です。
⑭ACアダプタ接続端子
電池を使用しない場合あるいは長時間測定を行う時に、
9445-02 AC
⑮
電圧測定端子(
電圧測定の時に、
を接続する端子です。
⑯
スライドツマ
電圧測定端子を使用する時は上部へスライドさせ、出力端子
あるいはACアダプタ接続端子を使用する時は下部へスライ
ドさせます。カチッと音がするまでスライドしてください。
⑰
バックケース
電池交換をする時に、ネジ2個を外
⑱
ハン
本体を落とさないようにしっかりと握る場合に取り付けます。
9094
ドストラップ
ピ
ーク値(波高値)
真の実効
電流
入
出力コード(別売オプション)を接続する端子
アダプタ(別売オプション)を接続する端子です。
V, COM
L9207-10
ミ
値
時間/1セグメント(バーグラフ)
分間/1セグ
力オーバー(バーグラフ)
端子)
メント(バーグラフ)
テストリード(赤・黒、付属品)
します。
17
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要

18
――――――――――――――――――――――――――
L9207-10
テストリード
①
①
バリア(障壁)
被測定導体を接触する際
ことがないように、安全な接近限界を示しています。
②
キャップ
先ピ
ンにキャップを装着して短絡事故を防止します。
・測定カテゴリ
ャップをつけて使用してください。
定するときに、ピンが被測定部に届かない場合
はキャップを外して使用してください。
・キャップを装着して測定する場合、キャップを
注意
■
キャップの脱着方法
キャップを取り外す
キャップを装着するキャ
損傷しないように注意してください。測定中に
不
用意にキャップが外れた場合などは、感電事
故を防ぐため取り扱いには十分注意してくださ
い。
・金属ピンの先端は尖っていますので、けがに注
意してください。
、テストリードの金属部側に触れる
CATⅢで測定するときは、必ずキ
キャップの根元を軽くつまんで、引き
抜
いてください。
取り外したキャップは、無くさないよ
うに保管してください
ップの穴にテストリードの金属
ピンを通
でください。
して、奥まで確実に押し込
②
CATⅡで測
ん
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要

――――――――――――――――――――――――――
1.4
キー動作の流れ
1.4.1
電流測定モード
A
キー
RANGE
キー
DCA AC+DCAACA
AUTO
レンジ
20.00 A
レンジ
200.0 A
レンジ
AUTO
20.00 A
200.0 A
レンジ
レンジ
レンジ
AUTO
20.00 A
200.0 A
19
レンジ
レンジ
レンジ
SLOW/PEAK/
Hz
キー
MAX/MIN
OUTPUT
0ADJ/RESET
キー
キー
SLOW
FAST
PEAK
NORMAL
MAX
MIN
AVE
瞬時値
OFF
MON
オートゼロ調整 無効 オートゼロ調整
SLOW
FAST
PEAK
Hz
NORMAL
MAX
MIN
AVE
瞬時値
OFF
REC
MON
SLOW
FAST
PEAK
Hz
NORMAL
MAX
MIN
AVE
瞬時値
OFF
REC
MON
キー
HOLD+0ADJ/
RESET
キー
※
FAST,NORMAL
―――――――――――――――――――――――
無効 ゼロキャンセル補正 ゼロキャンセル補正
の表示は表示部にありません。
第1章 製品概要

20
――――――――――――――――――――――――――
1.4.2
電圧測定モード
V
キー
RANGE
キー
DCV AC+DCVACV
AUTO
レンジ
30.00 V
レンジ
300.0 V
レンジ
600 V
レンジ
AUTO
30.00 V
300.0 V
600 V
レンジ
レンジ
レンジ
レンジ
AUTO
30.00 V
300.0 V
600 V
レンジ
レンジ
レンジ
レンジ
SLOW/PEAK/
Hz
キー
MAX/MIN
OUTPUT
0ADJ/RESET
キー
キー
SLOW
FAST
PEAK
NORMAL
MAX
MIN
AVE
瞬時値
無効 無効 無効
オートゼロ調整 無効 無効
SLOW
FAST
PEAK
Hz
NORMAL
MAX
MIN
AVE
瞬時値
SLOW
FAST
PEAK
Hz
NORMAL
MAX
MIN
AVE
瞬時値
キー
HOLD+0ADJ/
RESET
キー
※
FAST,NORMAL
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要
無効 ゼロキャンセル補正 ゼロキャンセル補正
の表示は表示部にありません。

――――――――――――――――――――――――――
1.4.3
周波数測定モード
電流(
AC A, AC+DC A)モ
電圧(
AC V, AC+DC V)モ
ード、
ード
21
SLOW/PEAK/
Hz
キー
RANGE
MAX/MIN
OUTPUT
キー
キー
キー
0ADJ/RESET
キー
SLOW PEAKFAST
Hz NORMAL
電流モード 電圧モード
AUTO
レンジ
10.00 Hz
レンジ
100.0 Hz
レンジ
1000 Hz
レンジ
MAX
MIN
AVE
瞬時値
OFF
REC
無効 無効
AUTO
10.00 Hz
100.0 Hz
1000 Hz
MAX
MIN
AVE
瞬時値
無効
レンジ
レンジ
レンジ
レンジ
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要

22
――――――――――――――――――――――――――
1.5
各モードの説明
電流,電圧には
直流(
DC:
直流( )、
AC:交流( )、
AC+DC:交流
)のモードがあります。下記に示す波形に合った
モ
ードを選択してください。
モード入力波
0
形
○平均値表示
(極性表示あり)
表示
OUTPUT
(電流のみ)
REC MON
0
+
DC
AC
)
)
)
0
0
0
0
0
0
0
0
(
(
AC+DC
(
―――――――――――――――――――――――
第1章 製品概要
×測定不可
×測定不可
×測定不可
(0表示)
○実効値表示
×測定不可
○実効値表示
(極性表示なし)
○実効値表示
○実効値表示
無効
0V
0
0
0
0 0
0
0 0
0
0
0V
0
0
0
0

――――――――――――――――――――――――――
23
第 2 章 測定方法
2.1
測定準備
1.バックケースを外し、電池を入れてください。(第4章電
池の交換方法 参照)
2.
POWER
ントが点灯することを確認してください。
そのあと、機種名を表示し、バーグラフに電池の状態が表
示されます。
キーを押して電源を入れます。表示器の全セグメ
新
品の電池
電池残量
電池残量0点
ブザーが3回鳴ります
3.直流電流の測定状態になります。
○電池電圧低下検出機能
が点灯後、電池の電圧が低下した場合は、強制的に電源を
OFF
にします。この時、“
この表示が出て電源が
換してください。
bAtt”“Lo
OFF
になった場合は、新しい電池と交
―――――――――――――――――――――――
50%
灯
”の表示がされます。
第2章 測定方法

24
――――――――――――――――――――――――――
2.2
電流の測定
注記
・トランスや大電流電路など強磁界の発生している近く、また
無線機など強電界の発生している近くでは、正確な測定がで
きない場合があります。
・導体は必ず1本だけセンサ中央部にクランプしてください。
単相(2本),3相(3本)を同時にクランプした場合は測定で
きません。
〇
・無入力時に、外部磁界の影響で表示が大きく出る場合があり
ますが、測定時の影響量は
2.2.1
直流電流(
1.
キーを押して、 を表示させます。
2.被測定電流に合わせてオートレンジ/マニュアルレンジを切
り換えてください。
3.測定前に必ずオートゼロ調整を行ってください。被測定導体
をクランプせずに、クランプセンサが完全に閉じた状態で、
0ADJ/RESET
(
2.5.1
オートゼロ調整が終わると
トレンジの場合は2つのレンジについてオートゼロ調整を
行います。)
ゼロ調整後に表示値が0となっていれば、電源投入直後のカ
ウント残りの影響はなく測定いただけます。
4.クランプコアの先端を開き、クランプ部に表示してある電流
方向表示マークと被測定導体の電流方向を一致させて、被測
定導体がほぼ中央部になるようにクランプしてください。
―――――――――――――――――――――――
第2章 測定方法
DC A
)の測定
キーを押してオートゼロ調整を行います。
オートゼロ調整機能 参照)
×
0.5 A
以下です。
ADJ
マークが点灯します。(オー

――――――――――――――――――――――――――
被測定導体
電流方向
電流方向マーク
×悪い
25
注記
・
DCA
モードでは、交流分を含まない直流電流のみ正確な測定
が行えます。(
・
20 A
レンジでは、最大
は1A~
20 A
1.5
各モードの説明 参照)
25 A
まで表示しますが確度保証範囲
までです。
・各レンジとも、レンジの1%(確度保証外)以下では内部補正
演算により、大きな誤差となる可能性があります。
・電源投入時に値がゼロにならない場合がありますが、不具合
ではありません。測定前に必ずオートゼロ調整を実行してく
ださい。
2.2.2
交流電流(
キーを押して、~を表示させます。
1.
AC A
)の測定
2.必要に応じてオートレンジ/マニュアルレンジを切り換えて
ください。
3.クランプコアの先端を開き、被測定導体がほぼ中央部になる
ようにクランプしてください。
注記
・入力がなくなった直後や無入力でのモード切換えにより、し
ばらく表示が0にならない場合がありますが(約10秒程度)、
内部回路の都合によるもので、異常ではありません。0になら
ないうちに測定しても、測定値に影響はありません。
・測定環境温度により、無入力でも表示が0にならない場合が
ありますので、ゼロキャンセル補正を行ってください。(
2.5.2
ゼロキャンセル補正機能 参照)
・測定の応答速度は、フルスケール(
(0%→
90%
)は約
250 ms
ms
です。(
2.2.5の図1, 2
、立下り(
参照)
―――――――――――――――――――――――
f.s.
)入力時に、立上り
100%→10%
)は約
第2章 測定方法
500

26
――――――――――――――――――――――――――
・
ACA
モードでは、直流,全波整流,半波整流波形,および直流
交流波形の測定は行えません。(
・
20 A
レンジでは、最大
囲は1A~
・各レンジとも、レンジの1%(確度保証外)以下では内部補正
演算により、大きな誤差となる可能性があります。
2.2.3
1.
2.必要に応じてオートレンジ/マニュアルレンジを切り換えて
ください。
3.測定前に必ずオートゼロ調整を行ってください。被測定導体
をクランプせずに、クランプセンサが完全に閉じた状態で、
0ADJ/RESET
(
2.5.1
オートゼロ調整が終わると
トレンジの場合は2つのレンジについてオートゼロ調整を行
います。)
ゼロ調整後に表示値が0となっていれば、電源投入直後のカ
ウント残りの影響はなく測定いただけます。
4.表示が0にならない場合は、
0ADJ/RESET
ださい。
5.クランプコアの先端を開き、被測定導体がほぼ中央部になる
ようにクランプしてください。
注記
・入力がなくなった直後や無入力でのモード切換えにより、し
ばらく表示が0にならない場合がありますが(約10秒程度)、
内部回路の都合によるもので、異常ではありません。0になら
ないうちに測定しても、測定値に影響はありません。
・測定環境温度により、無入力でも表示が0にならない場合が
ありますので、ゼロキャンセル補正を行ってください。(
ゼロキャンセル補正機能 参照)
・DC測定を行った場合、極性は表示されません。また、クラン
プセンサの向きを変えると値が変わる場合がありますが、い
ずれも確度範囲内です。(被測定電路が直流成分のみの場合
は、
―――――――――――――――――――――――
第2章 測定方法
20 A
交流+直流電流(
キーを押して、 を表示させます。
キーを押してオートゼロ調整を行います。
オートゼロ調整機能 参照)
キーを押してゼロキャンセル補正を行ってく
DCA
モードで測定することをお勧めします。)
25 A
までです。
AC+DC A
1.5
各モードの説明 参照)
まで表示しますが、確度保証範
)の測定
ADJ
マークが点灯します。(オー
HOLD
キーを押した後、
2.5.2
+