
ANSI/CSA
North America
South America
Asia
英語版操作説明書の翻訳
Second Edition
First Printing
Part No. 1297031JAGT

操作説明書 第 2 版 • 初刷
Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
Front Matter
目次
はじめに ................................................................. 1
シンボルと危険を表すイラストの定義 ...................... 6
一般的な安全 ......................................................... 9
作業員の安全 ...................................................... 15
作業場の安全 ...................................................... 16
説明 ..................................................................... 23
操作パネル .......................................................... 24
点検 ..................................................................... 30
操作手順 .............................................................. 44
輸送および持ち上げの手順 .................................. 51
メンテナンス ......................................................... 54
仕様 ..................................................................... 56
Copyright © 2006 Terex Corporation
第 2 版: 初刷、2020 年 3 月
「Genie」 および 「Z」 は米国およびその他の国における
Terex South Dakota, Inc. の登録商標です。
この機械は以下の規格と準拠しています。
ANSI/SAIA A92.20
CAN/CSA B354.6

第 2 版 • 初刷 操作説明書
はじめに
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 1
はじめに
この説明書について
当社の製品をお選びいただき、ありがとうございます。
当社はユーザーの安全を最優先に考えており、その
達成には皆様のご協力が必要です。本著は、Genie
機械のユーザーもしくはオペレータのための操作およ
び毎日の保守点検説明書となっています。
本説明書は機械の一部とみなされ、必ず機械と一緒
に置かれていなければなりません。ご質問等がありま
したら、Genie にお問い合わせください。
製品の識別
この機械のシリアル番号はシリアルラベルに記載され
ています。
用途および訓練ガイド
本機械は、作業員を工具や機材と共に高所作業場ま
で上げることを用途としています。機械を操作する前
に、この訓練ガイドを読み、理解することはオペレータ
の任務です。
各作業員は可動式上昇作業台(MEWP)を操作
するためのトレーニングを受けなければなりま
せん。
MEWP の訓練は認定され、技能を持ち、トレー
ニングされた担当者に実施されなければなりま
せん。
トレーニングを受け、認定された担当者のみが機
械を操作することを許可されなければなりま
せん。
操作説明書の製品取扱説明書と安全規則をよく
読み、理解し、従うことはオペレータの任務です。
操作説明書は作業台のマニュアル保管場所にあ
ります。
具体的な製品の適用性に関しては、次のページ
記載の「製造者への連絡」を参照してください。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
はじめに
2 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
作業台操作の記号論とそれに関連する機械の動作は
以下のとおりです。
主ブーム上昇/下降
ターンテーブル回転
主ブーム延長/収縮

第 2 版 • 初刷 操作説明書
はじめに
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 3
地上操作の記号論とそれに関連する機械の動作は以
下のとおりです。
主ブーム上昇/下降
ターンテーブル回転
主ブーム延長/収縮
連続機能と動作は以下のとおりです。
走行および操舵。
インターロック機能は以下のとおりです。
上昇時走行速度。
非水平状態での上昇時の走行。
非操舵ホイールを越えてブームが回転している場
合の走行機能。
全ての作業台および地上操作。
使用の制限は以下の場合です。
本機械は、作業員を工具や機材と共に高所作業
場まで上げることを用途としています。
機械がしっかりとした平坦な地面に設置されている
場合以外は、作業台を上昇させないでください。
安定性増強とは以下を示します。
ソリッドタイヤ。
制限された動作包絡面は以下のとおりです。
500 lbs/227 kg 作業台積戴荷重量。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
はじめに
4 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
通知の配布と準拠
製品ユーザーの安全は Genie の最優先事項です。
数多くのさまざまな通知は Genie が販売業者および
機械の所有者に重要な安全規約と製品情報を知らせ
るために使用されます。
通知に含まれる情報は、機械モデルとシリアル番号を
使用して特定の機械に関連付けられています。
通知の配布は、お客様を担当している販売業者によっ
て記録されている最新の所有者情報に基づいて行わ
れます。そのため、ご利用の機械を登録し、連絡先情
報を更新することは重要です。
従業員の安全、使用している機械の継続した安全な
操作を保証するために、それぞれの通知に記載され
ている事項に必ず準拠してください。
ご利用の機械に関する公開されている通知は
www.genielift.com にアクセスしてご確認ください。
製造者への連絡
Genie にご連絡いただく必要が出てくる場合があるか
もしれません。その場合には、ご利用の機械のモデル
番号とシリアル番号、またお客様のお名前とご連絡情
報とを合わせて提供いただくためのご準備をお願いい
たします。Genie にご連絡いただく事項には最小限で
あっても以下があります。
事故のご報告
製品の適用性および安全性に関するご質問
標準および法規制の順守情報
機械の所有権の変更、または連絡情報の変更などの
現在の所有者情報の更新以下の「所有権の譲渡」を
参照してください。
機械所有権の譲渡
所要時間数分で所有者情報を更新していただくと、ご
利用の機械に適用する重要な安全、保守および操作
に関する情報を取得できます。
www.genielift.com にアクセスしてただくか、またはフ
リーダイヤル 1-800-536-1800 までご連絡いただき、
ご利用の機械をご登録ください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
はじめに
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 5
危険
本説明書の操作指示と安全規則に従
わなかった場合、死亡または重傷事故
の原因となることがあります。
操作を行う必須条件は、以下のとおり
です。
本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、
実施してください。
1 危険な状態での使用を避ける。
次のセクションに進む前に、安全規則を承知し理
解する。
2 必ず操作前の点検を行う。
3 使用する前に必ず機能テストを行う。
4 作業場を点検する。
5 決められた用途にのみ機械を使用する。
製品取扱説明書と安全規則 - 安全マニュアル
および操作説明書と機械ステッカーをよく読み、
理解し、それに従う。
従業員の安全規則と作業場所の規則をよく読み、
理解し、それに従う。
該当するすべての法規をよく読み、理解し、それ
に従う。
使用者は安全に機械操作を行うための適切なト
レーニングを受ける。
安全ステッカーの保守
安全ステッカーがない場合または破損している場合
は、新しいステッカーを貼付します。常にオペレータの
安全に配慮してください。安全ステッカーの汚れを取る
には、刺激の少ないせっけんと水を使用します。安全
ステッカーの素材を傷つける場合があるため、溶剤を
使用したクリーナーを使用しないでください。
危険の分類
製品ステッカーは、識別しやすいよう、下記のようなシ
ンボル、色別コード、および注意喚起語を使用してい
ます。
安全警報マーク - ケガの危険が
あることを知らせます。ケガや死亡
の危険を避けるために、このシンボ
ルの安全警告に従ってください。
回避しないと、重傷または死に至る
危険があることを示します。
回避しないと、重傷または死に至る
可能性のある危険があることを示し
ます。
回避しないと、軽度または中程度の
ケガを負う可能性のある危険があ
ることを示します。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
シンボルと危険を表すイラストの定義
6 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
シンボルと危険を表すイラストの定義
グロープラグを搭載し
た機械に、エーテルな
どの高エネルギーな始
動補助剤を使用しない
でください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
シンボルと危険を表すイラストの定義
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 7

操作説明書 第 2 版 • 初刷
シンボルと危険を表すイラストの定義
8 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
上り傾斜にある作
業台:
1 主ブームを下げ
ます。
2 補助ブームを下げ
ます。
3 主ブームを収縮し
ます。
下り傾斜にある作
業台:
1 主ブームを収縮し
ます。
2 補助ブームを下げ
ます。
3 主ブームを下げ
ます。
トレーニングを受け認
定された担当者のみに
よるアクセス

第 2 版 • 初刷 操作説明書
一般的な安全
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 9
一般的な安全

操作説明書 第 2 版 • 初刷
一般的な安全
10 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT

第 2 版 • 初刷 操作説明書
一般的な安全
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 11

操作説明書 第 2 版 • 初刷
一般的な安全
12 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT

第 2 版 • 初刷 操作説明書
一般的な安全
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 13

操作説明書 第 2 版 • 初刷
一般的な安全
14 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT

第 2 版 • 初刷 操作説明書
作業員の安全
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 15
作業員の安全
作業員の落下防止
この機械を操作する際、落下防止装置 (PFPE) の着
用が必要です。
作業員は、法規に従って安全ベルトまたはハーネスを
着用する必要があります。安全帯を作業台のアンカー
に取り付けてください。
安全装備の使用に関して、作業員は従業員規則、作
業現場の規則、および法規に従う必要があります。
すべての PFPE は、適用した法規に準拠したもので
なければならず、PFPE 取扱説明書の指示に従って
検査して使用してください。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
作業場の安全
16 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
作業場の安全
感電の危険
この機械は絶縁されておらず、電流との接触または電
流への近接に対する保護は施されていません。
電線から離す必要のある
距離については、地域およ
び国のすべての規制に
従ってください。少なくとも、
以下の表に記載の必要距
離を空けなければなりま
せん。
作業台の動きや電線の揺れやたるみを考慮にいれ、
強風および突風に注意してください。
通電している電線に機械
が接触している場合は、
機械に近づかないでくだ
さい。地上もしくは作業台
の従業員は、電線の電気
が止められるまで、絶対
に機械に触れたり操作し
たりしないでください。
雷や暴風などの悪天候下では、機械を操作しないでく
ださい。
溶接するときに、機械をアースとして使用しないでくだ
さい。
転倒の危険
作業員、装備、および機材の重量は、作業台最大積
載荷重量を超えてはなりません。
定格作業台最大積載荷重量には、パイプクレードル、
パネルクレードル、溶接機などのオプションや付属品
の重量が含まれるため、作業台積戴荷重量からこれ
らの重量を差し引く必要があります。オプションおよび
付属品に付いているステッカーを参照してください。
付属品を使用する場合には、付属品に付いているス
テッカー、指示およびマニュアルをよく読んで理解し、
従ってください。
リミットスイッチを改造したり、使用不能にしたりしない
でください。
空気タイヤを使用しないでください。これらの機械はソ
リッドタイヤを装備しています。ホイールの重量は、安
定性に大きな影響を及ぼします。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
作業場の安全
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 17
機械を固い水平な地面に設
置している場合以外は、ブー
ムを上昇もしくは延長しない
でください。
水平位置の指標として傾斜アラームに依存しないでく
ださい。傾斜アラームは、機械が急な斜面にある場合
にのみ作業台内で鳴ります。
ブームが下降しているときに傾斜アラームが鳴った場
合には、ブームを水平より高く延長、旋回、あるいは
上昇させないでください。作業台を上昇させる前に、機
械を固い水平な地面に移動してください。
作業台が上昇しているときに傾斜アラームが鳴る場合
には、細心の注意を払ってください。機械の非水平表
示ランプが点灯し、一方向または両方向への走行機
能は作動しません。斜面上におけるブームの状態が、
以下のどれに当てはまるかを判断してください。安定
した水平な地面に移動する前に、手順に従ってブーム
を下げてください。作業台の下降中は、ブームを旋回
しないでください。
作業台が上り傾斜にあると
きに傾斜アラームが鳴った
場合には、以下の操作を行
います。
1 主ブームを下げます。
2 補助ブームを下げ
ます。
3 主ブームを収縮します。
作業台が下り傾斜にあると
きに傾斜アラームが鳴った
場合には、以下の操作を行
います。
1 主ブームを収縮します。
2 補助ブームを下げ
ます。
3 主ブームを下げます。
風速が 28 mph/秒速
12.5 m を超える場合は
ブームを上げないでくだ
さい。28 mph/秒速 12.5 m
以上の風速のもとでブーム
を上げている場合は、ブー
ムを下げ、機械の操作を中
止してください。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
作業場の安全
18 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
強風や突風の状況で機械を操作しないでください。作
業台や積荷の表面積を大きくしないでください。風に
あたる面積が増えるにつれて機械の安定性が低下し
ます。
平らでない場所、障害物の
ある場所、不安定な場所、ま
たは滑りやすい場所を、収納
した状態で走行していると
き、あるいは、くぼみや急に
低くなっている場所の近辺で
走行しているときは、細心の
注意を払うとともに、機械を
減速してください。
平らでない不安定な地面、またはその他の危険があ
る状況では、ブームを上昇したあるいは延長した状態
で機械を走行しないでください。
作業台の外にある物体を押
したり、引っ張ったりしないで
ください。
最大側方圧力 –
90 lbs/400 N
機械の部品を改造したり、使用不能にしたりしないでく
ださい。機械の安全性と安定性に影響します。
機械の安定性に影響する部品を、重量や仕様の異な
るものと取り替えないでください。
製造元の書面による事前の許可なしに、可動式上昇
作業台を変更、または改造しないでください。工具や
他の機材を収納するためのアタッチメントを作業台、
踏み板、またはガードレールに取り付けると、作業台
の重量および作業台や積荷の表面積を増大させ
ます。
機械から荷物をぶら下げ
たり、取り付けたりしないで
ください。
はしごや足場を作業台に
設置しないでください。ま
た、本機械のどの部分にも
立てかけないでください。
工具や機材を運ぶ場合は、作業台に均等に配置し、
作業員が作業台で安全に使用できるようにしてくだ
さい。
動いている、または動く可能性のある表面、もしくは車
両上で機械を使用しないでください。
タイヤの状態がすべて良好であり、ラグナットが締めら
れていることを確認してください。
近くの構造物に挟まったり、引っ掛かったりして、通常
の運行を妨げられている作業台を、作業台操作を使
用して解放しようとしないでください。作業員が作業台
から降りてから、地上操作を使用して作業台を解放し
てください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
作業場の安全
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 19
工場出荷時に機械に搭載されているバッテリーより軽
いバッテリーを使用しないでください。バッテリーはカ
ウンターウェイトとして使用されており、機械の安定性
に不可欠です。バッテリーの重量はそれぞれ最低
105 lbs/47.6 kg でなければなりません。バッテリーを
含めた各バッテリーボックスの重量は最低
530 lbs/240.4 kg でなければなりません。
機械をクレーンとして使用しないでください。
機械や他の物体をブームで押さないでください。
ブームを近辺の建造物に接触させないでください。
ブームや作業台を近辺の建造物につながないでくだ
さい。
作業台の周囲から荷物が突き出ないようにしてくだ
さい。
傾斜面での操作の危険
機械の最大上り、下りおよび横勾配の定格値を超える
斜面では、機械を走行しないでください。定格勾配は、
機械が収納状態の場合にのみ適用されます。
注記:定格勾配は、1 名の作業員が作業台にいる場
合と車輪と地面との摩擦の状態により異なります。作
業台への追加の重量は定格勾配を低減する場合が
あります。操作手順の「傾斜面における走行」のセク
ションを参照してください。
落下の危険
作業員は、法規に従って安
全ベルトまたはハーネスを
着用する必要があります。
安全帯を作業台のアンカー
に取り付けてください。
作業台の手摺りの上に座っ
たり、立ったり、登ったりしな
いでください。作業台の上で
は常にしっかりとした足場を
確保してください。
作業台が上がっている状態
で、作業台から降りないでく
ださい。
作業台の床面は、常にきれいにしておいてください。
操作前に、作業台出入口中間レールを下げるか、もし
くは出入口ゲートを閉めてください。
機械が作業台を収納した状態で、作業台が地上にあ
る場合以外は、作業台に出入りしないでください。
機械が高い位置の時に作業員が機械から出ようとす
る特定の場合の危険性については、設計の時に想定
されています。詳細は Genie にお問い合わせくださ
い(「製造者への連絡」を参照)。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
作業場の安全
20 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
衝突の危険
走行中または操作中は、視
界の限度および死角に注意
してください。
ターンテーブルを旋回しているときは、ブームの位置
および後方車体の揺れに注意してください。
作業員は、安全装備の使用において、従業員規則、
作業場規則、および適合する法規に従わなければな
りません。
作業場において、頭上に障
害物もしくは他に危険なも
のがないことを確認してくだ
さい。
作業台の手摺りにつかまっ
ているときは、手を挟まな
いよう注意してください。
走行や操舵機能を使用する際は、作業台操作および
走行シャーシの色分けされた方向矢印をよく見てくだ
さい。
ブームを下げる場合は、下
に人がいないこと、および
障害物になるものがないこ
とを確かめてください。
路面の状態、交通量、傾
斜、人の位置、およびその
他追突の要因となるものに
従って、走行速度を制限し
てください。
クレーンの軌道内においてブームを操作する場合は、
必ずクレーンの制御をロックし、衝突を防ぐための予
防措置を講じてください。
機械の操作時は、危険な走行や乱暴な運転をしない
でください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
作業場の安全
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 21
人体への傷害の危険
作動油や空気が漏れている状態で機械を操作しない
でください。空気や作動油が漏れると、皮膚に染み込
んだり、やけどを負う原因となります。
カバーの下の部品に不用意に触れると重傷を負うこと
があります。適切なトレーニングを受けたメンテナンス
担当者以外は、これらのコンパートメントへの作業を
行わないでください。オペレータは、作業前の点検を
行うときのみにこれらのコンパートメントにアクセスして
ください。機械の操作中は、すべてのコンパートメント
がしっかりと閉じられていなければなりません。
爆発と火災の危険
バッテリーの充電は、火花、炎、または火のついたタ
バコのない、換気された広い場所で行ってください。
危険な場所、あるいは可燃性または爆発性のガスもし
くは微粒子が存在する場所では、機械を操作しないで
ください。
機械故障の危険
損傷もしくは故障している機械は使用しないでくだ
さい。
作業シフトの前に、機械の操作前の点検を完全に行
い、すべての機能をテストしてください。損傷もしくは故
障している機械は、直ちに故障の貼り紙を付けて、作
業を中止してください。
本説明書と Genie サービスマニュアルに記載されて
いるすべてのメンテナンスを必ず行ってください。
すべてのステッカーが適切な位置にあり、文字が読め
る状態であることを確認してください。
オペレータの安全と責任に関するマニュアルが完備さ
れ、読める状態で、機械の保管場所に保管されている
ようにしてください。
部品の損傷の危険
溶接するときに、機械をアースとして使用しないでくだ
さい。
使用後のロックアウト
1 固い水平な地面で、障害物や人や車の往来のな
い、安全な駐車場所を選んでください。
2 ブームを収縮し、収納位置まで下げます。
3 ブームが非操舵ホイールの間にくるように、ターン
テーブルを回転させます。
4 キースイッチをオフの位置に回し、関係者以外に
よる使用を避けるためキーを取り外します。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
作業場の安全
22 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
バッテリーの安全管理
やけどの危険
バッテリーには酸が入っています。バッテリーを扱うと
きには、必ず保護服と保護メガネを着用してください。
バッテリーの酸をこぼしたり酸に触れたりしないように
してください。バッテリー液がこぼれた場合は重曹と水
を使って中和してください。
バッテリーパックは常に直立した状態に維持してくだ
さい。
充電中はバッテリーまたは充電器を水や雨にさらさな
いでください。
爆発の危険
火花、炎、火のついたタバコな
どをバッテリーに近づけないで
ください。バッテリーは爆発性
ガスを放出します。
バッテリーパックカバーは、充
電のすべてのサイクルが終了
するまで開いたままの状態に
してください。
バッテリー端子またはケーブ
ル留め金に金属製の工具で触
れると火花を発することがあり
ます。工具を使用するときは、
接触させないように注意してく
ださい。
部品損傷の危険
バッテリーの充電には、48V より高い電圧の充電器
を使用しないでください。
バッテリーパックは必ず両方一緒に充電してください。
バッテリーパックを取り外す前に、バッテリーパックプ
ラグを外してください。
感電/やけどの危険
充電器は、接地されている AC 3
ピン電気コンセントにのみ接続してく
ださい。
コード、ケーブルおよび配線の損傷
を毎日点検してください。破損してい
る部品は操作する前に取り替えてく
ださい。
バッテリー端末への接触による感電に注意してくだ
さい。指輪、時計などの装身具をすべて外してくだ
さい。
転倒の危険
工場出荷時に機械に搭載されているバッテリーより軽
いバッテリーを使用しないでください。バッテリーはカ
ウンターウェイトとして使用されており、機械の安定性
に不可欠です。バッテリーの重量はそれぞれ最低
105 lbs/47.6 kg でなければなりません。バッテリーを
含めた各バッテリーボックスの重量は最低
530 lbs/240.4 kg でなければなりません。
持ち上げ時の危険
バッテリーパックの取り外しや取り付けを行う場合は、
フォークリフトを使用してください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
説明
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 23
説明
1 ペダルスイッチ
2 マニュアル保管場所
3 スライド式中間レール
4 安全帯固定場所
5 作業台
6 作業台操作パネル
7 ジブブーム
8 主ブーム
9 補助ブーム
10 地上操作パネル
11 充電器への電力 (操舵輪の間)
12 操舵輪
13 バッテリーボックス
14 非操舵側タイヤ

操作説明書 第 2 版 • 初刷
操作パネル
24 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
操作パネル
地上操作パネル
1 作業台回転スイッチ
2 作業台水平スイッチ
3 ターンテーブル旋回スイッチ
4 ジブブーム上昇/下降スイッチ
5 主ブーム延長/収縮スイッチ
6 主ブーム上昇/下降スイッチ
7 オプション装備用
8 補助電源スイッチ
9 作業台過負荷表示ランプ
10 作業台/オフ/地上操作選択用キースイッチ
11 赤色非常停止ボタン
12 時間計
13 Z-40/23N RJ : ジブ回転スイッチ
14 補助ブーム上昇/下降スイッチ
15 機能作動スイッチ
16 15A 回路ブレーカー (48V)
17 15A 回路ブレーカー (24V)

第 2 版 • 初刷 操作説明書
操作パネル
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 25
地上操作パネル
1 作業台回転スイッチ
作業台回転スイッチを右
に動かすと、作業台が右
に回転します。作業台回
転スイッチを左に動かす
と、作業台が左に回転し
ます。
作業台水平スイッチを上に
動かすと、作業台は水平
に上昇します。作業台水平
スイッチを下に動かすと、
作業台は水平に下降し
ます。
ターンテーブル旋回スイッチ
を右に動かすと、ターンテー
ブルが右に旋回します。ター
ンテーブル旋回スイッチを左
に動かすと、ターンテーブル
が左に旋回します。
スイッチを上げると、ジブ
ブームが上昇します。ス
イッチを下げると、ジブブー
ムが下降します。
スイッチを左に動かすと、ブー
ムが延長します。スイッチを
右に動かすと、ブームが収縮
します。
スイッチを上げると、主ブーム
が上昇します。スイッチを下
げると、主ブームが下がり
ます。
7 オプション装備用
8 補助電源スイッチ
主電源が停止した場合に、補助電源を使用してく
ださい。
補助電源スイッチをオンにしたまま、必要な機能
を作動させます。
9 作業台過負荷表示ランプ
作業台に負荷がかかりすぎている場合にランプ
が点滅し、すべての機能が作動しません。ランプ
が消えるまで、重量を減らしてください。
10 作業台/オフ/地上操作選択用キースイッチ
キースイッチを作業台の位置に回すと、作業台操
作パネルが作動します。キースイッチを OFF (オ
フ) の位置に回すと、機械はオフになります。キー
スイッチを地上位置まで回すと、地上操作が作動
します。
11 赤色非常停止ボタン
赤色非常停止ボタンを押し込んで OFF(オフ)の
位置にすると、全機能が停止します。赤色非常停
止ボタンを引いて ON(オン)の位置にして、機械
を操作します。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
操作パネル
26 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
12 時間計
時間計は、機械を操作した時間数を表示します。
13 Z-40/23N RJ: ジブ回転スイッチ
ジブ回転スイッチを右に動かす
と、ジブが右に回転します。ジブ
回転スイッチを左に動かすと、
ジブが左に回転します。
スイッチを上げると、補助
ブームが上昇します。スイッ
チを下げると、補助ブーム
が下降します。
15 機能作動スイッチ
機能作動スイッチをいずれかの側に動して、地上
操作台パネルの機能を操作可能にします。
16 15A 回路ブレーカー (48V)
17 15A 回路ブレーカー (24V)

第 2 版 • 初刷 操作説明書
操作パネル
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 27
作業台操作パネル
1 ホーンボタン
2 オプション装備用
3 補助ブーム上昇/下降スイッチ
4 作業台水平スイッチ
5 ジブブーム上昇/下降スイッチ
6 作業台回転スイッチ
7 Z-40/23N RJ: ジブ回転スイッチ
8 補助電源スイッチ
9 作業台過負荷表示ランプ
10 非水平表示ランプ
11 赤色非常停止ボタン
12 走行機能用比例コントロール ハンドルおよび操
舵機能用ロッカースイッチ
13 ブーム機能速度コントローラー
14 走行機能表示ランプ
15 LCD 表示
16 走行機能スイッチ
17 主ブーム延長 / 収縮機能用サムロッカースイッ
チ
18 主ブーム上昇/下降と、ターンテーブル左/右旋回
機能用デュアル車軸比例コントロールハン
ドル

操作説明書 第 2 版 • 初刷
操作パネル
28 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
作業台操作パネル
1 ホーンボタン
このボタンを押すと、ホーンが鳴ります。ボタンを
離すと、ホーンが止まります。
2 オプション装備用
3 補助ブーム上昇/下降スイッチ
スイッチを上げると、補助
ブームが上昇します。スイッ
チを下げると、補助ブーム
が下降します。
作業台水平スイッチを上に
動かすと、作業台は水平
に上昇します。作業台水平
スイッチを下に動かすと、
作業台は水平に下降し
ます。
スイッチを上げると、ジブ
ブームが上昇します。ス
イッチを下げると、ジブブー
ムが下降します。
作業台回転スイッチを右
に動かすと、作業台が右
に回転します。作業台回
転スイッチを左に動かす
と、作業台が左に回転し
ます。
ジブ回転スイッチを右に動かす
と、ジブが右に回転します。ジブ
回転スイッチを左に動かすと、
ジブが左に回転します。
8 補助電源スイッチ
主電源が停止した場合に、補助電源を使用してく
ださい。
補助電源スイッチをオンにしたまま、必要な機能
を作動させます。
9 作業台過負荷表示ランプ
作業台に負荷がかかりすぎている場合にランプ
が点滅し、すべての機能が作動しません。ランプ
が消えるまで、重量を減らしてください。
10 非水平表示ランプ
作業台が上昇し、機械が急な斜面にある場合に
ランプが点滅します。一方または両方向への走行
機能は作動しません。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
操作パネル
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 29
11 赤色非常停止ボタン
赤色非常停止ボタンを押し込んで OFF(オフ)の
位置にすると、全機能が停止します。赤色非常停
止ボタンを引いて ON(オン)の位置にして、機械
を操作します。
12 走行機能用比例コントロールハンドルおよび操舵
機能用サムロッカースイッチ
操作パネルの青色矢印の方向にコントロールハ
ンドルを動かすと、機械が前方に走行します。コン
トロールハンドルを黄色の矢印の方向へ動かす
と、機械が後方に走行します。
サムロッカースイッチの左側を押すと、機械が左
に曲がります。サムロッカースイッチの右側を押す
と、機械が右に曲がります。
13 ブーム機能速度コントローラー
ダイアルを回して、機械機能の速度を増減させ
ます。
14 走行機能表示ランプ
ブームが非操舵輪を越えて移動し、走行機能が
妨げられると、ランプが点灯します。
15 LCD 表示
システム障害情報およびバッテリー充電レベルの
表示画面
16 走行機能スイッチ
走行機能表示ランプが点灯しているときに走行す
るには、走行機能スイッチをいずれかの側に押し
たまま、走行コントロールハンドルを中央からゆっ
くり動かします。走行コントロール ハンドルおよび
操舵コントロール ハンドルの方向とは反対の方
向に機械が動く場合があるので、注意してくだ
さい。
17 主ブーム延長 / 収縮機能用サムロッカースイッ
チ
ロッカースイッチの上部を押
すと、主ブームが収縮し
ます。ロッカースイッチの底
部を押すと、主ブームが延長
します。
18 主ブーム上昇/下降と、ターンテーブル左/右旋回
機能用デュアル車軸比例コントロールハン
ドル
コントロールハンドルを上に
動かすと、主ブームが上昇
します。コントロールハンド
ルを下に動かすと、主ブー
ムが下降します。
コントロールハンドルを右に
動かすと、ターンテーブルが
右に回転します。コントロー
ルハンドルを左に動かすと、
ターンテーブルが左に回転
します。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
点検
30 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
点検
操作を行う必須条件は、以下のとおり
です。
本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、
実施してください。
1 危険な状態での使用を避ける。
2 常に操作前の点検を行う。
次のセクションに進む前に、操作前の点検につい
てよく理解してください。
3 使用する前に必ず機能テストを行う。
4 作業場を点検する。
5 決められた用途にのみ機械を使用する。
操作前の点検の基本
操作前の点検と規定メンテナンスはオペレータが責任
をもって行ってください。
操作前の点検とは、各シフトの前にオペレータが目で
見て行う点検です。この点検は、オペレータが機能テ
ストを行う前に、目で点検して異常な箇所を見つける
ことを目的としています。
さらに操作前の点検によって、規定メンテナンスが必
要かどうかを判断します。オペレータは、本説明書で
指定されている規定メンテナンス項目のみを行ってく
ださい。
次のページのリストを参照し、それぞれの項目をチェッ
クしてください。
損傷もしくは工場出荷時の状態からの無許可での改
造を発見した場合は、機械に故障中の貼り紙をつけて
使用を停止してください。
機械の修理は、認定を受けたサービス担当者のみが
メーカーの製品仕様に基づいて行ってください。修理
が終了したら、オペレータは機能テストに移る前に再
度操作前の点検を行ってください。
定期保守点検は、認定を受けたサービス担当者が
メーカーの製品仕様と責務マニュアルに記載されてい
る要項に基づいて行ってください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
点検
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 31
操作前の点検
オペレータの安全と責任に関するマニュアルが完
備され、文字が読める状態で、作業台の保管場
所に保管されていることを確認してください。
すべてのステッカーが、文字が読める状態で所定
の位置にあるか確認します。「点検」のセクション
を参照してください。
作動油の漏れがなく、量が適当であることをチェッ
クしてください。必要に応じてオイルを補充してく
ださい。「メンテナンス」のセクションを参照してくだ
さい。
バッテリー液の漏れがないか、量が適当かどうか
をチェックします。必要に応じて蒸留水を補充して
ください。「メンテナンス」のセクションを参照してく
ださい。
以下の部品もしくは部分が損傷していたり、変更され
ていないか、きちんと設置されていなかったり、なく
なっている部品がないかチェックしてください。
電気部品、配線、電気ケーブル
油圧ホース、フィッティング、 シリンダー、マ
ニフォールド
油圧タンク
走行とターンテーブル用のモーター、および
走行ハブ
ブーム磨耗板
タイヤとホイール
リミットスイッチと警報
アラームとビーコン(装備されている場合)
ナット、ボルト、他の締め具
作業台出入口中間レールまたはゲート
安全帯固定場所
機械全体にわたって下記をチェックします。
溶接や機械部品の割れ
機械のへこみと故障
過度のさび、腐敗または酸化
機械を構成している全ての部品が欠けておらず、
適合するファスナーやピンが正しい位置にしっか
りと締められた状態にあることを確認します。
両方のバッテリーパックが所定の位置に設置さ
れ、適切に接続されていることを確認します。
点検が終了後、コンパートメントのすべてのカ
バーがすべてしっかりと閉められ、ラッチで留めら
れていることを確認します。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
点検
32 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
操作を行う必須条件は、以下のとおり
です。
本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、
実施してください。
1 危険な状態での使用を避ける。
2 必ず操作前の点検を行う。
3 使用する前に常に機能テストを行う。
次のセクションに進む前に、機能テストについて
よく理解してください。
4 作業場を点検する。
5 決められた用途にのみ機械を使用する。
機能テストの基本
機能テストは、機械を使用する前に故障を見つけるこ
とを目的としています。オペレータは、指示された手順
に従ってすべての機能をテストしてください。
故障している機械は決して使用しないでください。故障
が見つかった場合は、故障の貼り紙を付けて作業を
中止してください。機械の修理は、認定を受けたサー
ビス担当者のみがメーカーの製品仕様に基づいて
行ってください。
修理が終了後、オペレータは機械を使用する前に、操
作前の点検と機能テストを再度実行してください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
点検
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 33
地上操作の場合
1 テストを行う場所として、障害物がなく、安定した
平坦な場所を選びます。
2 キースイッチを回して地上操作に切り替えます。
3 赤色非常停止ボタンを引いてオンにします。
結果:ビーコンが点滅します (搭載されている
場合)。
非常停止のテスト
4 赤色非常停止ボタンを押してオフの位置にし
ます。
結果:機能は何も作動しません。
5 赤色非常停止ボタンを引いてオンにします。
機械機能と下降アラームのテスト
6 機能作動スイッチを、いずれかの側
に押したままにしないようにします。
各ブームおよび作業台の機能トグ
ルスイッチが作動するか試します。
結果:ブームおよび作業台の機能は何も作動しま
せん。
7 機能作動スイッチをどちらか一方の側に押したま
ま、ブームと作業台の各機能トグルスイッチを作
動します。
結果:ブームと作業台のすべての機能がフルサイ
クル作動します。ブームが下降しているときには
下降アラームが鳴ります。
傾斜センサーのテスト
8 キースイッチを回して作業台
操作に切り替えます。作業台
の赤色非常停止ボタンを引い
て オン の位置にします。
9 地上操作の反対側のターン
テーブルカバーを開いて、傾
斜センサーを見つけてくだ
さい。
10 傾斜センサーの片側を下に押します。
結果:作業台のアラームが鳴ります。
補助降下のテスト
11 キースイッチを回して地上操作に切り替えます。
12 赤色非常停止ボタンを引いてオンにします。
13 同時に補助電源スイッチをオンにし
たまま、各ブーム機能トグルスイッ
チを作動させます。
注記:バッテリーの消耗を防ぐため、各機能を部分的
なサイクルでテストしてください。
結果:すべてのブーム機能が作動します。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
点検
34 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
作業台操作
14 キースイッチを回して作業台操作に切り替え
ます。
15 作業台の赤色非常停止ボタンを引いて オン の
位置にします。
結果:SYSTEM READY(システム準備完了) と
LCD 表示画面に表示されます。
非常停止のテスト
16 作業台の赤色非常停止ボタンを押してオフにし
ます。
結果:LCD 表示画面が消えます。
17 機械の各機能をテストしてください。
結果:機能は何も作動しません。
18 赤色非常停止ボタンを引いてオンにします。
警報のテスト
19 ホーンボタンを押します。
結果:ホーンが鳴ります。
ペダルスイッチのテスト
20 ペダルスイッチを踏まないでください。機械の各機
能をテストしてください。
結果:機能は何も作動しません。
機械機能と下降アラームのテスト
21 ペダルスイッチを踏みます。
22 機械機能コントロール ハンドルまたはトグルス
イッチを作動させます。
結果:ブームと作業台のすべての機能がフルサイ
クル作動します。ブームが下降しているときには
下降アラームが鳴ります。
ステアリングのテスト
23 ペダルスイッチを踏みます。
24 コントロールハンドルの上部にあるロッカースイッ
チを、操作パネルの青い三角の示す方向に押し
ます。
結果:操舵輪が走行シャーシ上の青い三角が示
す方向に回ります。
25 コントロール ハンドルの上部にあるロッカース
イッチを、操作パネルの黄色の三角形の示す方
向に押します。
結果:操舵輪が走行シャーシ上の黄色い三角が
示す方向に回ります。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
点検
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 35
走行とブレーキのテスト
26 ペダルスイッチを踏みます。
27 走行コントロールハンドルを操作パネルの青い矢
印の方向に、機械が動き始めるまでゆっくりと動
かしたあと、ハンドルを中央位置まで戻します。
結果:機械が走行シャーシの青色矢印の方向に
動き、急停車します。
28 コントロール ハンドルを操作パネルの黄色い矢
印の方向に機械が動き始めるまでゆっくりと動か
したあと、ハンドルを中央位置まで戻します。
結果:機械が走行シャーシの黄色矢印の方向に
動き、急停車します。
注記:ブレーキは、機械が登ることのできるすべての
斜面上で機械を止める能力を持っている必要があり
ます。
走行機能システムのテスト
29 ペダルスイッチを踏み、ブームを収納位置まで下
げます。
30 主ブームが非操舵輪の 1 つを超えるまで、ター
ンテーブルを旋回させます。
結果:走行機能表示ラン
プが点灯し、ブームが示さ
れた範囲にある間、点灯
を続けます。
31 走行コントロール ハンドルを中心の位置から動
かします。
結果:走行機能は作動しません。
32 走行機能トグルスイッチをどちらか一方に動かし
てそのままにし、走行コントロールハンドルをゆっ
くりと中心の位置から動かします。
結果:走行機能が作動します。
注記:走行機能システムを使用の際、走行および操舵
コントロール ハンドルを動かした方向と反対の方向に
機械が動く場合があります。
作業台操作および走行シャーシの
色分けされた矢印で進む方向を確
認してください。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
点検
36 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
走行制限速度のテスト
33 ペダルスイッチを踏みます。
34 主ブームを約 3 フィート / 91 cm 上昇します。
35 走行コントロール ハンドルをゆっくりとフル走行の
位置に動かします。
結果:主ブームが上昇した状態での最大走行速
度は 1 秒間に 1 ft / 30 cm を超えてはいけま
せん。
36 主ブームを収納位置まで下ろします。
37 補助ブームを約 3 フィート / 91 cm 上昇し
ます。
38 走行コントロール ハンドルをゆっくりとフル走行の
位置に動かします。
結果:補助ブームが上昇した状態での最大走行
速度は 1 秒間に 30 cm を超えてはいけま
せん。
39 補助ブームを収納位置まで下ろします。
40 主ブームを約 2 ft / 61 cm 延長します。
41 走行コントロール ハンドルをゆっくりとフル走行の
位置に動かします。
結果:主ブームが延長した状態での最大走行速
度は 1 秒間に 1 ft / 30 cm を超えてはいけま
せん。
42 ブームを収縮します。
主ブームまたは補助ブームを上昇した状態、ある
いは主ブームを延長した状態で走行速度が 1
秒間に 1 ft / 30 cm を超えた場合、直ちに故障
中の貼り紙をつけて機械の使用を中止してくだ
さい。
走行傾斜カットアウトのテスト
43 ペダルスイッチを踏みます。
44 ブームを完全に収納した状態で、シャーシのピッ
チ角度が 4.5° 以上になる傾斜面で機械を走行
します。
結果:機械は走行を続けます。
45 水平な地面に戻し、主ブームを収納位置から上昇
します(水平から約 10°)。
46 シャーシのピッチ角度が 4.5° 以上になる傾斜面
で機械を走行します。
結果:機械のシャーシ傾斜が 4.5°になると、機械
は停止し、作業台操作パネルでアラームが鳴り
ます。
47 主ブームを収納位置まで下ろします。
結果:機械は走行します。
48 機械を水平な地面に戻し、主ブームを約 1.6 ft /
0.5 m 上昇します。
49 シャーシのピッチ角度が 4.5° 以上になる傾斜面
で機械を走行します。
結果:機械のシャーシ傾斜が 4.5°になると、機械
は停止し、作業台操作パネルでアラームが鳴り
ます。
50 主ブームを収納位置まで収縮します。
結果:機械は走行します。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
点検
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 37
51 水平な地面に戻し、ブームを収納します。
52 ブームを完全に収納した状態で、シャーシのピッ
チ角度が 4.5° 以上になる傾斜面で機械を走行
します。
結果:機械は走行を続けます。
53 水平な地面に戻し、補助ブームを収納位置から上
昇します(水平から約 15°)。
結果:機械のシャーシ傾斜が 4.5°になると、機械
は停止し、作業台操作パネルでアラームが鳴り
ます。
54 補助ブームを収納位置まで下げるか、または逆
進で走行します。
結果:機械は走行します。
55 ブームを完全に収納した状態で、シャーシのピッ
チ角度が 4.5° 以上になる傾斜面で機械を走行
します。
結果:機械は走行を続けます。
56 水平な地面に戻し、主ブームを収納位置から上昇
します(水平から約 10°)。
57 機械のロール角度が 4.5° 以上になる傾斜面で
機械を走行します。
結果:機械のシャーシ傾斜が 4.5°になると、機械
は停止し、作業台操作パネルでアラームが鳴り
ます。
58 主ブームを収納位置まで下げるか、または逆進で
走行します。
結果:機械は走行します。
59 機械を水平な地面に戻し、主ブームを約 1.6 ft /
0.5 m 上昇します。
60 機械のロール角度が 4.5° 以上になる傾斜面で
機械を走行します。
結果:機械のシャーシ傾斜が 4.5°になると、機械
は停止し、作業台操作パネルでアラームが鳴り
ます。
61 主ブームを収納位置まで収縮します。
結果:機械は走行します。
62 水平な地面に戻し、ブームを収納します。
63 ブームを完全に収納した状態で、機械のロール角
度が 4.5° 以上になる傾斜面で機械を走行し
ます。
結果:機械は走行を続けます。
64 水平な地面に戻し、補助ブームを収納位置から上
昇します(水平から約 15°)。
65 機械のロール角度が 4.5° 以上になる傾斜面で
機械を走行します。
結果:機械のシャーシ傾斜が 4.5°になると、機械
は停止し、作業台操作パネルでアラームが鳴り
ます。
66 主ブームを収納位置まで下ろします。
結果:機械は走行します。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
点検
38 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
接触アラームのテスト (搭載されている場合)
67 ペダルスイッチを作動させ、接触アラームケーブ
ルを押すことで、スイッチソケットからアクチュエー
タを解除しないでください。
結果:接触アラームランプが点滅せず、機械の
ホーンが鳴りません。
68 ペダルスイッチを踏んで、作動させてください。
結果:接触アラームランプが点滅し、機械のホー
ンが鳴ります。
69 アクチュエータをスイッチソケットに挿入します。
結果:ランプが消え、ホーンが止まります。
70 ペダルスイッチを踏んで作動させ、接触アラーム
ケーブルを押して、スイッチソケットからアクチュ
エータを解除してください。
結果:接触アラームランプが点滅し、機械のホー
ンが鳴ります。
71 機械の各機能を作動してください。
結果:すべての機能は作動しません。
72 アクチュエータをスイッチソケットに挿入します。
結果:ランプが消え、ホーンが止まります。
73 機械の各機能を作動してください。
結果:すべての機能が作動します。
a アクチュエータ
b 接触アラームケーブル
c 点滅アラーム
d スイッチソケット
補助降下のテスト
74 赤色非常停止ボタンを引いてオンにします。
75 ペダルスイッチを踏みます。
76 補助電力スイッチをオンにしたまま、各機能コント
ロールハンドルあるいはトグルスイッチの作動を
試します。
注記:バッテリーの消耗を防ぐため、各機能を部分的
なサイクルでテストしてください。
結果:すべてのブームおよび操舵機能が作動し
ます。走行機能は、補助動力では作動しません。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
点検
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 39
操作を行う必須条件は、以下のとおり
です。
本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、
実施してください。
1 危険な状態での使用を避ける。
2 必ず操作前の点検を行う。
3 使用する前に必ず機能テストを行う。
4 作業場を点検する。
次のセクションに進む前に、作業場の点検につい
てよく理解してください。
5 決められた用途にのみ機械を使用する。
作業場の点検の基本
作業場を点検することによって、オペレータは作業場
が安全な機械操作に適しているかどうかを判断するこ
とができます。オペレータは、作業場に機械を移動す
る前に作業場の点検を行わなければなりません。
オペレータは作業場で起こりうる危険を心得た上で、
機械の移動、セットアップ、運転の際に注意を払い、危
険を回避してください。
作業場の点検
次の危険な状態に注意し、これらを回避してください:
急に低くなっているところ、くぼみ
でこぼこした道、床の障害物もしくは破片
傾斜面
不安定な地面、滑りやすい地面
頭上の障害物、高圧送電線
危険な場所
機械の重量に耐えられない地面
風や天候の状態
関係作業員以外の人の存在
その他、起こりうる危険な状態

操作説明書 第 2 版 • 初刷
点検
40 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
警告用語付きステッカーの点検
次ページの絵を見て、ステッカーの文字が読める状態
で所定の位置に貼られていることを確認してください。
28174 ラベル - 作業台への電力、230V*
28235 ラベル - 作業台への電力、115V*
28372 ラべル - バッテリーパックのプラグを外す
31060 危険 - 転倒の危険、リミット スイッチ
44981 ラベル - 作業台への空気管 (オプション)*
72867 ラベル - 作業ランプ (オプション)*
82366 ラベル - Chevron Rando*
114350 ラベル - AC 変換器電源(オプション)*
218550 危険 - 転倒の危険、500 lbs/227 kg
227213 指示ラベル - 輪荷重操作指示、地上操作*
1263543 警告 - コンパートメントへのアクセス
1278982 ラベル - アクチュエータスイッチソケット
1280819 ラベル - 警告、がんと生殖害、
Prop 65*
1293324 ラベル - ICES-2/CAN-2 規制
1294398 ラベル - ANSI/CSA 準拠
1299757 危険 - 転倒の危険、タイヤ、Z-40
* これらのステッカーはモデル、オプションまたは構成の仕
様を示します。
** これらのステッカーはシャーシ両側面に付いています。
影の部分はステッカーが隠れていて見えないことを示し
ています (例:カバーの下など)。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
点検
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 41

操作説明書 第 2 版 • 初刷
点検
42 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
シンボル付きステッカーの点検
次ページの絵を見て、ステッカーの文字が読める状態
で所定の位置に貼られていることを確認してください。
28174 ラベル - 作業台への電力、230V*
28235 ラベル - 作業台への電力、115V*
44981 ラベル - 作業台への空気管 (オプション)*
72867 ラベル - 作業ランプ (オプション)*
114248 ラベル - 転倒の危険、傾斜アラーム
114252 ラベル - 転倒の危険、リミットスイッチ
114350 ラベル - AC 変換器電源(オプション)*
1263542 ラベル - コンパートメントへのアクセス
1272242 ラベル - 機械の登録/所有権の譲渡
1278982 ラベル - アクチュエータスイッチソケット
1280819 ラベル - 警告、がんと生殖害、Prop 65*
1281174 ラベル - 安全帯固定箇所、転倒阻止/転倒
防止
1294398 ラベル - ANSI/CSA 準拠
1299792 ラベル - 転倒の危険 航空機保護、Z-30N
* これらのステッカーはモデル、オプションまたは構成の仕
様を示します。
** これらのステッカーはシャーシ両側面に付いています。
影の部分はステッカーが隠れていて見えないことを示し
ています (例:カバーの下など)。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
点検
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 43

操作説明書 第 2 版 • 初刷
操作手順
44 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
操作手順
操作を行う必須条件は、以下のとおり
です。
本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、
実施してください。
1 危険な状態での使用を避ける。
2 必ず操作前の点検を行う。
3 使用する前に必ず機能テストを行う。
4 作業場を点検する。
5 決められた用途にのみ機械を使用する。
原則
操作手順のセクションでは、機械操作の手順を機能ご
とに説明しています。安全規則やオペレータの安全お
よび責務マニュアルの手順に従うことは、オペレータ
の任務です。
作業員を工具や機材と一緒に高所作業場まで上げる
目的以外で、機械を使用することは危険です。
トレーニングを受け認定された担当者のみが、機械を
操作することを許可されます。複数のオペレータが同
じ勤務時間内で異なる時間帯に機械を使用する場
合、すべてのオペレータが資格を有し、オペレータの
安全および責任に関するマニュアルの安全規則と手
順にすべて従わなければなりません。すなわち、オペ
レータが交替するたびに、次のオペレータが機械の操
作前に、操作前点検、機能テスト、作業場点検を行う
必要があります。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
操作手順
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 45
非常停止
地上もしくは作業台操作パネルの赤色非常停止ボタ
ンを押して OFF (オフ) にし、すべての機能を停止し
ます。
赤色非常停止ボタンが押されている状態で作動する
機能は修理する必要があります。
地上操作を選択して操作すると、地上操作が優先され
るため、作業台の赤色非常停止ボタンは使用できま
せん。
非常操作
主電源が停止した場合に、補助電源を使用してくだ
さい。
1 キースイッチを回して地上もしくは作業台操作に
切り替えます。
2 赤色非常停止ボタンを引いてオンの位置にし
ます。
3 作業台から補助制御を操作する場合は、ペダル
スイッチを踏みます。
4 補助電源スイッチをオンにしたまま、
必要な機能を作動させます。
走行機能は、補助電源では作動しません。
地上からの操作
1 キースイッチを回して地上操作に切り替えます。
2 赤色非常停止ボタンを引いてオンの位置にし
ます。
作業台を配置する
1 機能作動スイッチを、どちらか一
方に押したままにします。
2 操作パネルのマークに従って、適切なトグルス
イッチを動かします。
走行とステアリング機能は地上操作から操作できま
せん。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
操作手順
46 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
作業台からの操作
1 キースイッチを回して作業台操作に切り替え
ます。
2 地上操作と作業台操作の両方の赤色非常停止ボ
タンを引いてオンにします。
作業台を配置する
1 ブーム機能速度コントローラーを任意の速度に設
定します。
注記:走行および操舵機能は、ブーム機能速度コント
ローラーに影響されません。
2 ペダルスイッチを踏みます。
3 操作パネルのマークに従って、適切なトグルス
イッチを動かします。
操舵
1 ペダルスイッチを踏みます。
2 ステアリング ホイールをコントロール ハンドルの
先端にあるサムロッカースイッチで回します。
作業台操作と走行シャーシの色別された三角方向
マークで、タイヤの向く方向を確認してください。
走行
1 ペダルスイッチを踏みます。
2 速度を上げるには、次の操作を行います。コント
ロールハンドルを中心の位置からゆっくりと動かし
ます。
速度を下げるには、次の操作を行います。コント
ロールハンドルを中心の位置に向かってゆっくり
と動かします。
停止するには、次の操作を行います。コントロー
ルハンドルを中心の位置へ戻すか、ペダルスイッ
チを解除します。
作業台操作と走行シャーシの色別された方向矢印
で、機械の進む方向を確認してください。
ブームが上昇あるいは伸長した状態での走行速度は
制限されています。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
操作手順
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 47
走行機能
表示ランプの点灯は、ブームが非
操舵輪を超えて移動し、走行機能
が妨げられたことを意味します。
走行するには、走行機能スイッチをどちらか一方に動
かしてそのままにし、走行コントロール ハンドルを
ゆっくりと中心の位置から動かします。
走行コントロール ハンドルおよび操舵コントロール
ハンドルの方向とは反対の方向に機械が動く場合が
あるので、注意してください。
必ず作業台操作と走行シャーシの色分け矢印で、機
械の進む方向を確認してください。
AC 変換器 (搭載されている場合)
変換器は、外部 AC 電源が取り
外されたときに作業台に電力を
供給します。
機械の作業台への電力ケーブル
を変換器の電源ケーブルに差し
込みます。
変換器を作動させるには、変換器スイッチを上に動か
します。
変換器を停止するにはスイッチを下に動かします。変
換器を使用している間、すべてのブームの機能は
作動します。
機械非水平表示器ランプ
機械が水平でない場合にランプが点
灯します。このランプが点灯すると傾
斜アラームが鳴り、作業台操作パネ
ルの LCD 画面に MACHINE IS
NOT LEVEL と表示されます。機械
を安定した水平な地面に移動してくだ
さい。
傾斜表示ランプが点灯し、傾斜ア
ラームが鳴る場合、次の機能が影響
を受けます。走行機能が無効になり
ます。
ブーム下降手順(操作指示を参照)
に従って、走行機能を復元してくだ
さい。
傾斜面で機械を収納し、傾斜アラー
ムが鳴る場合、次の機能が影響を
受けます。リフト機能が無効になり
ます。
リフト機能を復元するには、平らな地
面に機械を移動してください。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
操作手順
48 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
傾斜面における走行
機械に対する上り傾斜、下り傾斜、および横傾斜の定
格勾配を確認し、傾斜勾配を判断します。
最大定格勾配、下り傾斜に作業台があ
る場合
(
登坂能力):
30% (17°)
最大定格勾配、上り斜面に作業台があ
る場合:
20% (11°)
注記:定格勾配は、1 名の作業員が作業台にいる場
合と車輪と地面との摩擦の状態により異なります。作
業台への追加の重量は定格勾配を低減する場合が
あります。登坂能力という用語は、谷側に作業台があ
る状態の場合にのみ適用されます。
ブームが水平より低く、作業台が非操舵輪の間にある
ことを確認します。
走行速度選択スイッチを機械が傾斜面上にあることを
示すシンボルの方向に動かします。
傾斜勾配の確認:
デジタル傾斜計を使用するか、あるいは以下の手順
で傾斜を測定します。
必要なものは以下のとおりです。
水準器
最低 3 ft/1 m の長さの真っ直ぐな木片
巻尺
傾斜面の上に木片を置きます。
谷側の端で、木片の上端に水準器を置いた後、木片
が水平になるまでその端を持ち上げます。
木片を水平に保ちながら、木片の端の底部から地面
までの距離を測ります。
巻尺で測った地面からの距離 (高さ) を木片の長さ
(水平距離) で割り、その数値に 100 を掛けます。
例:
木片の長さが 144 in (3.6 m) なら、
水平距離 = 144 in (3.6 m)
高さ = 12 in (0.3 m)
12 in ÷ 144 in = 0.083 x 100 = 8.3% 勾配
0.3 m ÷ 3.6 m = 0.083 x 100 = 8.3% 勾配
上り/下り傾斜や横傾斜が最大定格勾配を超える場合
は、機械をウィンチで巻き揚げるか、もしくは傾斜面の
上または下に運ぶ必要があります。「輸送およびリフ
ト」のセクションを参照してください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
操作手順
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 49
接触アラーム(搭載されている場合)
接触アラームはアラームと点滅した警告ランプで、オ
ペレータが作業台操作パネルに接触し、ブームの動
作を妨害したことを地上作業員に知らせることを目的
としています。
接触アラームケーブルが作動すると、作業台でのリフ
トおよび走行機能は無効になります。音声と視覚を用
いた警告は、他の作業員にサポートが必要であること
を知らせます。この通知の動作はシステムがリセットさ
れるまで続きます。
1 スイッチソケットからアクチュエータが解除され、
接触アラームケーブルが作動します。
2 アクチュエータをスイッチソケットに挿入して、ラン
プの点灯とアラームを止めます。
a アクチュエータ
b 接触アラームケーブル
c 点滅アラーム
d スイッチソケット

操作説明書 第 2 版 • 初刷
操作手順
50 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
バッテリーと充電器の操作手順
必ず以下に従うこと。
外部充電器またはブースターバッテリーを使用し
ないでください。
よく換気された場所でバッテリーを充電してくだ
さい。
充電器に表示されている適切な AC 入力電圧を
使用してください。
Genie 承認のバッテリーと充電器のみを使用し
てください。
バッテリー充電器を接続したままで機械を操作し
ないでください。
バッテリーの充電
1 充電前にバッテリーが接続されていることを確認
します。
2 バッテリーのコンパートメントを開きます。充電中
はコンパートメントを開いたままにします。
メンテナンス不要のバッテリー
1 接地されている AC 回路に充電器を接続し
ます。
2 バッテリーが完全に充電されると、充電器に表示
されます。
標準バッテリー
1 バッテリー通気孔のキャップをとり、バッテリー液
の量をチェックします。必要に応じて、プレートが
隠れる程度に蒸留水を入れます。充電の前には
液を入れすぎないでください。
2 バッテリー通気孔のキャップを再び取り付けます。
3 接地されている AC 回路に充電器を接続し
ます。
4 バッテリーが完全に充電されると、充電器に表示
されます。
5 充電が終了したらバッテリー液の量をチェックし
ます。必要に応じてバッテリーチューブの底に蒸
留水を補給します。このときに入れすぎないように
してください。
乾式バッテリーの液注入と充電の手順
1 バッテリー通気孔のキャップをとり、バッテリー通
気孔開口部のプラスチックシールを取り除き
ます。
2 それぞれのセルに、プレートが隠れる程度にバッ
テリー液(電解液)を入れます。
バッテリー充電のサイクルが終了するまでは、いっぱ
いに入れないでください。入れすぎると、充電中にバッ
テリー液があふれることがあります。バッテリー液がこ
ぼれた場合は重曹と水を使って中和してください。
3 バッテリー通気孔のキャップを取り付け直します。
4 バッテリーを充電します。
5 充電が終了したらバッテリー液の量をチェックし
ます。必要に応じてバッテリーチューブの底に蒸
留水を補給します。このときに入れすぎないように
してください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
輸送および持ち上げの手順
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 51
輸送および持ち上げの手順
必ず以下に従うこと。
Genie は、以下の装置の輸送および設置に関す
る情報を 1 つの提案として提示します。操縦者
は、米国運輸省の規定、地域のその他の規定お
よび自社の方針に従って、機械を正しく固定し、
正しいトレーラーを選択することに関して、すべて
の責任を負っています。
Genie の顧客が任意のリフトまたは Genie 製
品をコンテナに収める必要がある場合には、建設
用機器およびリフトを国際輸送用に準備、積載、
固定する作業の専門知識を持つ、認定された運
送会社に依頼してください。
機械のトラックからの積み下ろしは、認定を受け
た可動式上昇作業台の作業員のみが行ってくだ
さい。
輸送車両は水平な地面に駐車してください。
機械を載せる際は、輸送車両を動かないように固
定してください。
車両の積載荷重量、積載面、チェーンやストラッ
プが機械の重量に十分に耐えうるものであること
を確認してください。Genie リフトはそのサイズと
比べるとかなりの重量があります。機械の重量に
ついてはシリアルプレートをご覧ください。シリア
ルプレートの場所については、点検のセクションを
参照してください。
輸送の前に、ターンテーブルがターンテーブル旋
回ロックで固定されていることを確認してください。
操作を始める前に、ターンテーブルのロックが解
除されていることを確認してください。
機械の定格勾配を超える上り傾斜、下り傾斜、お
よび横傾斜では、機械を走行しないでください。操
作手順の「傾斜面における走行」のセクションを参
照してください。
輸送車両の荷台の傾斜が上り傾斜と下り傾斜の
最大定格勾配を越える場合、機械の積み下ろし
の際には「ブレーキ解除操作」の指示どおりにウィ
ンチを使用する必要があります。定格勾配につい
ては、「仕様」のセクションを参照してください。
ウィンチ用のフリーホイール設定
機械が動かないよう輪止めをかましてください。
走行ハブ取外しキャップ
を裏返して、非操舵輪の
ブレーキを解除します。
シャーシの荷締め箇所
にウィンチラインがしっか
りと固定され、軌道に障
害物が無いことを確認し
ます。
再びブレーキをかけるには逆の手順を行ってくだ
さい。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
輸送および持ち上げの手順
52 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
輸送のためのトラックあるいはトレー
ラーへの固定
機械を輸送するときは、ターンテーブル旋回ロックピン
を必ず使用してください。
ロックピンは、機械の油圧タンク側のターンテーブル下
にあります。
輸送の前にキースイッチをオフの位置に回し、キーを
取り外してください。
緩んでいたり、固定されていない箇所がないか、機械
全体を点検します。
シャーシの固定
積載荷重量に十分耐えうるチェーンを使用してくだ
さい。
最低でも 4 組のチェーンまたはストラップを使用して
ください。
チェーンの損傷を防ぐため、装具を調節してください。
作業台の固定
ジブと作業台が収納された状態であることを確認して
ください。
作業台出入口下の作業台端の下にブロックを置き
ます。
作業台回転位置付近の作業台マウントにナイロンスト
ラップを掛けて、作業台を固定してください (下図を参
照) 。ブーム部分を固定するときは、下方へ過度に力
を加えないでください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
輸送および持ち上げの手順
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 53
必ず以下に従うこと。
機械の組み立ては、必ず認定されている整備工
が行ってください。
承認されたクレーン作業員のみが、適切なクレー
ン規制のみに従い、機械の持ち上げを行わなけ
ればなりません。
クレーンの積載荷重量、積載面、ストラップやロー
プが、機械の重量に十分に耐えうることを確認し
てください。機械の重量についてはシリアルラベ
ルをご覧ください。
リフトの手順
機械の緩んでいる箇所はすべて取り外してください。
ターンテーブル旋回ロックを使い、ターンテーブルを固
定してください。
このページの表と図を参考にして、機械の重心を確認
してください。
機械の指定の吊り上げ点にのみ装具を取り付け
ます。シャーシには、吊り上げ点が 4 箇所あります。
機械が損傷しないよう、また、機械の水平状態を保て
るよう、装具を調節してください。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
メンテナンス
54 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
メンテナンス
必ず以下に従うこと。
オペレータは、本説明書に記載してある規定メン
テナンス項目のみを行います。
定期保守点検は、認定されているサービス担当
者が、製品仕様と責務マニュアルに記載している
要項に基づいて行ってください。
法規に従って、適切に廃棄してください。
Genie 承認の交換部品のみを使用してください。
メンテナンス記号の説明
以下の記号は、指示の目的をわかりやすくするために
使用されています。メンテナンス手順の最初に記載さ
れている記号は、次のような意味を表しています。
作動油量の点検
作動油量を適切なレベルにしておくことは、機械操作
にとって非常に重要です。作動油量が適切でない場
合、油圧部品が損傷することがあります。点検担当者
は、毎日チェックすることにより、作動油量の変化に気
付き、油圧システムでの問題を早期に発見することが
できます。
1 ブームが収納位置にあることを確認します。
2 油圧タンク側面にある表示計を目視点検します。
結果:液の量は、FULL(満タン)マークを指してい
る必要があります。
3 必要に応じてオイルを補充してください。このとき
に入れすぎないようにしてください。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
メンテナンス
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 55
バッテリーの点検
バッテリーを適切な状態に保つことは、機械の性能を
保ち、安全に操作するために重要です。不適切な液
量、あるいはケーブルや接続の損傷は、部品の故障
につながり、危険な状態を招くおそれがあります。
感電の危険。熱くなっている回路や通電している
回路に触れると、重傷を負ったり死に至ることが
あります。指輪、時計などの装身具をすべて外し
てください。
人体への傷害の危険。バッテリーには酸が入って
います。バッテリーの酸をこぼしたり酸に触れたり
しないようにしてください。バッテリー液がこぼれた
場合は重曹と水を使って中和してください。
1 保護服と保護メガネを着用してください。
2 バッテリーケーブルがしっかりと接続され、腐食し
ていないことを確認します。
3 バッテリー固定ブラケットが適切な位置にしっかり
と取り付けられているか確認します。
標準バッテリー
4 バッテリー通気孔のキャップを外します。
5 各バッテリー液の量を確認します。必要に応じて
バッテリー チューブの底に蒸留水を補給します。
このときに入れすぎないようにしてください。
6 バッテリー通気孔のキャップを取り付け直します。
注記:端子プロテクターや腐食防止シーリング剤を使
用することによって、バッテリー端子やケーブルの腐
食を防止することができます。
定期保守点検
四半期ごと、1 年ごと、2 年ごとに行われる保守点検
は、本装置のメンテナンストレーニングを受け認定さ
れている担当者が、本装置のサービスマニュアルの
手順に従って行わなければなりません。
3 ヶ月以上使用されていない機械は、再び使用する
前に必ず四半期点検を行う必要があります。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
仕様
56 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
仕様
8 グループ 903、L-16、
6V 390AH バッテリー
標準的な作業場での最大音量 (A 特性騒音レ
ベル)
(機械の重量は、オプション構成により異なります。機械の重
量についてはシリアルラベルをご覧ください。)
-20°F ~ 120°F
-29°C ~ 49°C
46 in x 30 in
1.2 m x 76 cm
注記:定格勾配は、1 名の作業員が作業台にいる場合と車
輪と地面との摩擦の状態により異なります。作業台への追
加の重量は定格勾配を低減する場合があります。
注記:床荷重表は概算値であり、オプションによる構成の違
いを考慮したものではありません。安全上の要素を考慮して
使用してください。
Genie では製品の改良を重ねていくことを方針としてい
ます。このため製品の仕様を予告なく変更することがあり
ます。

第 2 版 • 初刷 操作説明書
仕様
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 57
8 グループ 903、L-16、
6V 390AH バッテリー
標準的な作業場での最大音量 (A 特性騒音レ
ベル)
(機械の重量は、オプション構成により異なります。機械の重
量についてはシリアルラベルをご覧ください。)
-20°F ~ 120°F
-29°C ~ 49°C
46 in x 30 in
1.2 m x 76 cm
56 in x 30 in
1.4 m x 76 cm
注記:定格勾配は、1 名の作業員が作業台にいる場合と車
輪と地面との摩擦の状態により異なります。作業台への追
加の重量は定格勾配を低減する場合があります。
注記:床荷重表は概算値であり、オプションによる構成の違
いを考慮したものではありません。安全上の要素を考慮して
使用してください。
Genie では製品の改良を重ねていくことを方針としてい
ます。このため製品の仕様を予告なく変更することがあり
ます。

操作説明書 第 2 版 • 初刷
仕様
58 Z®-40N • Z®-40N RJ 品番 1297031JAGT
Z-40N RJ 動作範囲表

第 2 版 • 初刷 操作説明書
仕様
品番 1297031JAGT Z®-40N • Z®-40N RJ 59
Z-40N 動作範囲表