Genie GRC™ Operator's Manual [ja]

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操作説明書

GRC-12

ANSI/CSA North America South America Asia

メンテナンス 情報付き

First Edition

First Printing

Part No. 133135JA

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重要

本機械を操作する前に、操作説明書の中の安全規則と 操作指示をよく読み、理解し、従ってください。ト レーニングを受け認定された担当者のみが、機械を操 作することを許されます。本説明書は機械の一部とみ なされ、必ず機械と一緒に置かれていなければなりま せん。質問がございましたら Genie Industries までご連 絡ください。

目次

ペーン
はじめに 1
マークと危険を表すイラストの定義
一般的な安全 5
作業員の安全 9
作業場の安全 10
説明 16
操作パネル 17
点検 20
操作手順 32
輸送およびリフトの手順 37
メンテナンス 40
仕様 42

お問合せ先:

インターネット:www.genielift.com 電子メール:techpub@genieind.com

Copyright © 2008 Genie Industries

第1版: 第1刷、2008年7月

「Genie」は米国およびその他の国における Genie Industries の登録商標です。「Runabout」 は Genie Industries の商標です。

🏠 再生紙使用 L

Printed in U.S.A.

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はじめに

所有者、ユーザー、およびオペ レータ:

当社の製品をお選びいただき、ありがとうございま す。当社はユーザーの安全を最優先に考えており、 その達成には皆様のご協力が必要です。装置のユー ザーまたはオペレータとして次の点を実施いただく ことによって、安全に大きく貢献いただけると考え ます。

  • 1 従業員規則、作業現場の規則、および法規に 従う。
  • 2 本マニュアルなど、装置に付属しているマニュ アルの指示を読み、理解して従う。
  • 3 作業場における一般的な安全管理を行う。
  • 4 訓練を受けたオペレータあるいは承認されたオペレータだけが、事情に通じ知識が豊富な従業員の指示を受けながら機械を操作する。

本マニュアルで明らかでない点、または追加するべ き点がある場合は、ご連絡ください。

インターネット:www.genielift.com

電子メール:techpub@genieind.com

危険

本説明書の操作指示と安全規則に 従わなかった場合、重傷または死 に至ることがあります。

操作を行う必須条件:

☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施してください。

1 危険な状態での使用を避ける。

次のセクションに進む前に、安全規則を承知し 理解する。

  • 2 必ず操作前の点検を行う。
  • 3 使用する前に必ず機能テストを行う。
  • 4 作業場を点検する。
  • 5 決められた用途にのみ機械を使用する。
  • ☑ 製品取扱説明書と安全規則→安全マニュアルおよび操作説明書と機械ステッカーをよく読み、 理解し、それに従う。
  • ☑ 従業員の安全規則と作業場所の規則をよく読み、理解し、それに従う。
  • ☑ 該当するすべての法規をよく読み、理解し、 それに従う。
  • ☑ 使用者は安全に機械操作を行うための適切なトレーニングを受ける。
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はじめに

危険の分類

Genieでは、識別しやすいよう、下記のようなマーク、色分け、および警告用語を使用しています。

安全警報マーク — ケガの危険があ ることを知らせます。ケガや死亡の 危険を避けるために、このシンボル の安全警告に従ってください。

▲ 危 険 回避しないと、重傷または死に至 る危険があることを示します。

▲ 警告 回避しないと、重傷または死に至 オレンジ る可能性のある危険があることを 示します。

  • ▲ 要注意 回避しないと、軽度または中程度 のケガを負う可能性のある危険が あることを示します。
    • 注 意 物的損害の注意を示します。

用途

本製品は、作業員を工具や機材と共に高所作業場まで上げることのみを用途としています。

安全ステッカーの保守

安全ステッカーがない場合または破損している場合 は、新しいステッカーを貼付します。常にオペレー タの安全に配慮してください。安全ステッカーの汚 れを取るには、刺激の少ないせっけんと水を使用し ます。安全ステッカーの素材を傷つける場合がある ため、溶剤を使用したクリーナーを使用しないでく ださい。

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K
操作説明書を読ん
でください
サービスマニュアル
を読んでください
落下の危険 禁煙 衝突の危険
新を使用して漏れ
衝突の危険 転倒の危険 転倒の危険 を調べてください 感電の危険
For Hy 皮膚への暗射の
感電の危険 爆発の危険 火災の危険 やけどの危険 危険
平らな地面に機械 カウンターウェイ
トとして使用する
11111111111111111111111111111111111111 固定用具 いでください を移動してくたさい ハッテリー
必要な間隔を維持 適切なトレーニン
グを受けたメンテ
ナンス担当者以外
は、これらのコン
パートメントへの
作業を行わないで
→ ● ブレーキを解除してください 接地されている
AC3ピンのみ
してください ください

マークと危険を表すイラストの定義

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マークと危険を表すイラストの定義

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一般的な安全

安全ステッカーと貼付場所 喚起語付きステッカー

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一般的な安全

安全ステッカーと貼付場所 喚起語付きステッカー

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一般的な安全

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作業員の安全

落下防止

この機械を操作するとき、落下防止装置(PEPE)の 着用は必要ありません。PFPEが作業場規則や従 業員規則で義務付けられている場合、以下が適用さ れます。

すべての PFPE は、適用される法規に準拠したもの でなければならず、取扱説明書の指示に従って検査 して使用してください。

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▲ 感電の危険

この機械は絶縁されておら ず、電流との接触または電 流への近接に対する保護は 施されていません。

適合する法規および次の表 に従って、電線や電気装置 から安全な距離を保ってく ださい。

▲ 転倒の危険

作業員、装備、および機材は、作業台最大積載荷重 量または作業台延長の最大積載荷重量を超えてはな りません。トレイの積載重量は、作業台積載荷重量 に含まれます。

最大積載重量 - GRS- 12
収納された作業台 227 kg
作業台延長 - 作業台の
作業台延長 - 延長台の
)み
)み
113 kg
113 kg
作業ステーショントし /イ(各) 11 kg
最大作業員数 2
作業台のみ
Ъ

6.10 m
X 7.62 m
10.67 m
13.72 m

機械がしっかりとした平坦 な地面に設置されている場 合以外は、作業台を上昇さ せないでください。

113 kg

水平位置の指標として傾斜 アラームに依存しないでく ださい。傾斜アラームは、 機械が急な斜面にある場合 にのみバッテリー充電器内 で鳴ります。

線間電圧 必要な距離
0~50KV 3.05 m
50KV~200KV 4.60 m
200KV~350KV 6.10 m
350KV~500KV 7.62 m
500KV~750KV 10.67 m
750KV~1000KV 13.72 m

作業台の動きや電線の揺れやたるみを考慮にいれ、 強風および突風に注意してください。

通電している電線に機械が接触している場合は、機 械に近づかないでください。地上もしくは作業台の 従業員は、電線の電気が止められるまで、絶対に機 械に触れたり操作したりしないでください。

雷や暴風などの悪天候下では、機械を操作しないで ください。

溶接するときに、機械をアースとして使用しないで ください。

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傾斜アラームが鳴った場合: 作業台を下げます。機械を安定した平坦な地面に移 動してください。作業台が上がっている状態で傾斜 アラームが鳴った場合、細心の注意を払って作業台 を下げてください。

作業台を上げたままの状態で時速 0.8 km 以上で走 行しないでください。

風速が秒速 12.5 m を超える場合はマストを上げないでください。秒速 12.5 m 以上の風速、強風、または突風のもとで作業台を上げている場合は、作業台を下げ、機械の操作を中止してください。

強風や突風の状況で機 械を操作しないでくだ さい。作業台や積荷の 表面積を大きくしないで ください。風にあたる 面積が増えるにつれて 機械の安定性が低下し ます。

収納した状態で、平らでない、障害物のある、不安 定な場所、また滑りやすい場所を通って機械を走行 しているとき、あるいはくぼみや急に低くなってい る近辺で機械を走行しているときは、細心の注意を はらうとともに、機械を減速してください。

水平でない不安定な地面や その他の危険な状況では、 作業台を上昇させて機械を 走行させないでください。

機械をクレーンとして使用しないでください。

作業台を使って機械や他の物体を押さないでくだ さい。

作業台を近辺の建造物に接触させないでください。

作業台を近辺の建造物につながないでください。

作業台の周囲から荷物が突き出ないようにしてく ださい。

近くの構造物に挟まったり、引っ掛かったりして、 通常の運行を妨げられている作業台を、作業台操作 を使って解放しようとしないでください。作業員が 作業台から降りてから、地上操作を使用して作業台 を解放してください。

作業台の外にある物体を押 したり、引っ張ったりしな いでください。

モデル 最大側方圧力 最大収容数
ANSI/CSA 445 N 屋内/屋外 - 2

リミットスイッチを改造したり、使用不能にしたり しないでください。

機械の部品を改造したり、使用不能にしたりしない でください。機械の安全性と安定性に影響します。

機械の安定性に影響する部品を、重量や仕様の異な るものと取り替えないでください。

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工場出荷時に機械に搭載されているバッテリーより 軽いバッテリーは、使用しないでください。バッテ リーはカウンターウェイトとして使用されており、 機械の安定性に不可欠です。バッテリーの重量はそ れぞれ 28 kg です。

製造元の書面による事前の許可なしに、高所作業 台を変更したり改造したりしないでください。工具 や他の機材を収納するためのアタッチメントを作 業台、踏み板、もしくは手摺りに取り付けると、作 業台の重量および作業台や積荷の表面積を増大させ ます。

機械から荷物をぶら下げた り、取り付けたりしないで ください。

はしごや足場を作業台に設 置しないでください。ま た、本機械のどの部分にも 立てかけないでください。

工具や機材を運ぶ場合は、 作業台に均等に配置し、作業 員が作業台で安全に使用でき るようにしてください。

動いている、または動く可 能性のある表面、もしくは 車両上で機械を使用しない でください。

タイヤがすべて良好な状態に あり、みぞ付きナットが適切 に締められ、コッターピンが 適切に設置されていることを 確認してください。

Genie

▲ 手のケガの危険

手や腕をマストに近づけないでください。

作業台やマストの下での作業は、必ずバッテリーカ バーを上げた状態で行ってください。

地上からコントローラを使って機械を操作する際 は、常識的な判断をもって行ってください。オペ レータ、機械、固定物との間には安全な距離を保っ てください。

▲ 傾斜面での操作の危険

機械の定格勾配を超える傾斜や横傾斜では、機械を 走行しないでください。定格勾配は、機械が収納状 熊の場合にのみ適用されます。

注記:定格勾配は、地面の状態とトラクションにより異なります。

▲ 落下の危険

手摺りは落下防止用です。作業台の作業員が作業 場規則や従業員規則に基づいて落下防止装備 (PFPE)を着用する必要がある場合は、PFPE 装 備とその使い方について、PFPE 製品のメーカー の指示や適合する法規に従ってください。備え付 けられている承認された安全帯取り付け場所を使 用してください。

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作業台の床面は、常にきれいにしておいてください。

ゲートが開いている場合は、ゲートを閉じてくだ さい。

作業台の手摺りの上に座った り、立ったり、登ったりしな いでください。作業台の上で は常にしっかりとした足場を 確保してください。

作業台が上がっている状態 で、作業台から降りないで ください。

機械が作業台収納位置にな い場合は、作業台に入った り作業台から出たりしない でください。

▲ 衝突の危険

走行または操作中は、視界の限度および死角に注意してください。

機械を移動する際は延長作業台の位置に注意してく ださい。

ブレーキを解除する場合は、必ず機械を水平な地面に 止めてから、もしくは固定してから行ってください。

作業場において、頭上に障 害物もしくは他に危険なも のがないことを確認してく ださい。

作業台の手摺りにつかまっ ているときは、手を挟まな いよう注意してください。

作業員は、安全装備の使 用について、従業員規則、 作業場規則、および適合 する法規に従わなければ なりません。

作業台を下げるときは、 必ず作業台の下に人がい ないこと、また障害物に なるものがないことを確 かめてから行ってください。

路面の状態、交通量、傾斜、 人の位置、およびその他追 突の要因となるものに従っ て、走行速度を制限してく ださい。

頭上で作動中の機械ある いはクレーンの軌道上に おいては、クレーンの制 御がロックされ、さらに 衝突を防ぐための予防措 置がとられていない限り、 機械を操作しないでくだ さい。

機械の操作時は、危険な走行や乱暴な運転をしない でください。

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▲ 人体への傷害の危険

作動油や空気が漏れている状態で機械を操作しない でください。空気や作動油が漏れると、皮膚に染み 込んだり、やけどを負う原因となります。

カバーの下の部品に不用意に触れると重傷を負うこ とがあります。適切なトレーニングを受けたメンテ ナンス担当者以外は、これらのコンパートメントへ の作業を行わないでください。オペレータは、作業 前の点検を行うときのみにこれらのコンパートメン トにアクセスしてください。機械の操作中は、すべ てのコンパートメントがしっかりと閉じられていな ければなりません。

▲ 爆発と火災の危険

可燃性ガス、爆発性ガス、もしくは微粒子が存在す る危険な場所では、機械を操作したり、バッテリー を充電したりしないでください。

▲ 機械故障の危険

損傷もしくは故障している機械は使用しないでくだ さい。

作業シフトの前に、機械の操作前の点検を完全に行 い、すべての機能をテストしてください。損傷もし くは故障している機械は、直ちに故障の貼り紙を付 けて、作業を中止してください。

本説明書とサービスマニュアルに記載されているすべてのメンテナンスを必ず行ってください。

すべてのステッカーが適切な位置にあり、文字が読める状態であることを確認してください。

オペレータの安全と責任に関するマニュアルが完備 され、読める状態で、作業台の上のマニュアル保管 場所に置かれているようにしてください。

▲ 部品の損傷の危険

Genie

CPC 12

バッテリーの充電には、24Vより高い電圧の充電器 を使用しないでください。

溶接するときに、機械をアースとして使用しないで ください。

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▲ バッテリーの安全管理

やけどの危険

バッテリーには酸が入ってい ます。バッテリーを扱うとき には、必ず保護服と保護メガ ネを着用してください。

バッテリーの酸をこぼした り酸に触れたりしないよう にしてください。バッテ リー液がこぼれた場合は重 曹と水を使って中和してく ださい。

充電中はバッテリーまたは充電器を水や雨にさらさないでください。

火花、炎、火のついたタ バコなどをバッテリーに 近づけないでください。 バッテリーは爆発性ガス を放出します。

バッテリートレイは、充 電のすべてのサイクルが 終了するまで開いたまま の状態にしてください。

バッテリー端子または ケーブル留め金に金属製 の工具で触れると火花を 発することがあります。 工具を使用するときは、 接触させないように注意 してください。

部品損傷の危険

バッテリーの充電には、24Vより高い電圧の充電器 を使用しないでください。

感電/やけどの危険

充電器は、接地されている AC3ピン電気コンセントに のみ接続してください。

コード、ケーブルおよび配 線の損傷を毎日点検してく ださい。破損している部品 は操作する前に取り替えて ください。

バッテリー端末への接触 による感電/やけどに注意 してください。指輪、時 計などの装身具をすべて 外してください。

転倒の危険

工場出荷時に機械に搭載されているバッテリーより 軽いバッテリーは、使用しないでください。バッテ リーはカウンターウェイトとして使用されており、 機械の安定性に不可欠です。バッテリーの重量はそ れぞれ 28 kg です。

持ち上げ時の危険

バッテリーを持ち上げるときは、適切な人数と手段 で行ってください。

使用後のロックアウト

  • 1 固い水平な地面で、障害物や人や車の往来のない、安全な駐車場所を選んでください。
  • 2 作業台を下げます。
  • 3 キースイッチをオフの位置に回し、関係者以外 による使用を避けるためキーを取り外します。
  • 4 輪止めをかまします。
  • 5 バッテリーを充電します。

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説明

  • 1ポットホールガード10 作2非操舵側タイヤ充3フォークリフトポケット11 GF4輸送用の荷締め12 作5緊急下降バルブ13 ブ6充電器表示(77カバー15 作8地上操作パネル16 元
  • 9 作動油量表示器

10 作業台/オプション変換機の 充電器接続への電力 11 GFCI コンセント 12 作業ステーショントレイ 13 ブレーキ解除ポンプノブ (カバー下) 14 作業台操作パネル 15 作業台延長解除レバー 16 マスト

17 作業台延長出入口ゲート 18 バッテリーコンパートメント カバー 19 バッテリーカバーラッチ 20 操舵輪 21 マニュアル保管場所 22 安全帯固定場所

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操作パネル

地上操作パネル

1 作業台/オフ/地上操作選択用キースイッチ

キースイッチを作業台の位置に回すと、作業台 操作パネルが作動します。キースイッチをオフ の位置に回すと、機械はオフになります。キー スイッチをベース位置に回すと、地上操作パネ ルが動作します。

  • 2 電気回路用 7A ブレーカー
  • 3 時間計

機械が使用された時間数を示します。

  • 4 作業台上下トグルスイッチ スイッチを上げると、作業台が上が ります。スイッチを下げると、作業 台が下がります。
  • 5 赤色非常停止ボタン

赤色非常停止ボタンを押してオフの位置にす ると、全機能が停止します。赤色非常停止ボ タンを引いてオンの位置にして、機械を操作 します。

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操作パネル

作業台操作パネル

  • 1 ステアリング機能用ロッカースイッチ
  • 2 走行速度ボタン
  • 3 走行機能選択ボタン
  • 4 赤色非常停止ボタン

  • 5 LED 診断計測値/バッテリー充電表示器
  • 6 リフト機能選択ボタン
  • 7 ホーンボタン
  • 8 リフト・走行機能用の比例制御ハンドルおよび 機能作動スイッチ
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操作パネル

作業台操作パネル

ステアリング機能用ロッカースイッチ ロッカースイッチをいずれかの方向に押して、

ステアリング機能を作動させます。

2 走行速度ボタン

このボタンを押して、低速走行機能を作動させま す。低速が選択されているとき、表示ランプがオ ンになります。

ま行機能選択ボタン このボタンを押して、走行機能 を作動させます。

4 赤色非常停止ボタン

赤色非常停止ボタンを押してオフの位置にする と、全機能が停止します。赤色非常停止ボタン を引いてオンの位置にして、機械を操作します。

5 LED

診断計測値およびバッテリー充電表示器

6 リフト機能選択ボタン

このボタンを押して、リフト機 能を作動させます。

7 ホーンボタン

ホーン ボタンを押すと、ホーンが鳴ります。 ホーン ボタンを離すと、ホーンが止まります。

8 リフト・走行機能用の比例制御ハンドルおよび機 能作動スイッチ

リフト機能:機能作動スイッチを押したままにす ると、作業台コントロールハンドルのリフト機能 が作動します。コントロールハンドルを青い矢印 の方向へ動かすと、作業台が上がります。コント ロールハンドルを黄色の矢印の方向へ動かすと、 作業台が下がります。作業台が下降しているとき には下降アラームが鳴ります。

走行機能:機能作動スイッチを押したままにする と、作業台コントロールハンドルの走行機能が作 動します。コントロールハンドルを作業台出入口 ゲートの青い矢印の方向に動かすと、青い矢印が指 す方法へ機械が動きます。コントロールハンドル を作業台出入口ゲートの黄色い矢印の方向に動かす と、黄色い矢印が指す方法へ機械が動きます。

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操作を行う必須条件:

☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施してください。

1 危険な状態での使用を避ける。

2 必ず操作前の点検を行う。

次のセクションに進む前に、操作前の点検についてよく理解してください。

3 使用する前に必ず機能テストを行う。

4 作業場を点検する。

5 決められた用途にのみ機械を使用する。

操作前の点検の基本

操作前の点検と規定メンテナンスはオペレータが責 任をもって行ってください。

操作前の点検とは、各シフトの前にオペレータが目 で見て行う点検です。この点検は、オペレータが機 能テストを行う前に、目で点検して異常な箇所を見 つけることを目的としています。

さらに操作前の点検によって、規定メンテナンスが 必要かどうかを判断します。オペレータは、本説明 書で指定されている規定メンテナンス項目のみを 行ってください。

次のページのリストを参照し、それぞれの項目を チェックしてください。

損傷もしくは工場出荷時の状態からの無許可の改造 を発見したら、機械に故障中の貼り紙をつけて使用 を停止してください。

機械の修理は、認定を受けたサービス担当者のみが メーカーの製品仕様に基づいて行ってください。 修理が終了したら、オペレータは機能テストに移る 前に再度操作前の点検を行ってください。

定期保守点検は、認定を受けたサービス担当者が メーカーの製品仕様と責務マニュアルに記載されて いる要項に基づいて行ってください。

Genie

CPC 12

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操作前の点検

  • オペレータの安全と責任に関するマニュアルが 完備され、文字が読める状態で、作業台の保管 場所に保管されているようにしてください。
  • すべてのステッカーが、文字が読める状態で所定の位置にあるか確認します。「点検」のセクションを参照してください。
  • 作動油の漏れがなく、量が適当であることを チェックしてください。必要に応じてオイルを 補充してください。「メンテナンス」のセクショ ンを参照してください。
  • バッテリー液の漏れがないか、量が適当かどう かをチェックします。必要に応じて蒸留水を補 充してください。「メンテナンス」のセクション を参照してください。

以下の部品もしくは部分が損傷していたり、変更され ていないか、きちんと設置されていなかったり、なく なっている部品がないかチェックしてください。

  • □ 電気部品、配線、電気ケーブル
  • 油圧ユニット、タンク、ホース、フィッティング、シリンダー、マニフォールド
  • □ バッテリーパックと接続
  • □ 駆動モーター
  • □ タイヤとホイール
  • アース用ストラップ
  • □ リミットスイッチ、アラームと警報
  • □ アラームとビーコン(搭載する場合)
  • □ ナット、ボルト、他の締め具
  • □ 作業台出入口ゲート
  • □ シークエンスケーブルと滑車
  • □ ポットホール・ガード
  • □ 作業台延長部
  • □ 作業トレイ

  • □ ブレーキ解除部品
  • □ バッテリーカバー
  • □ マスト柱とカウンターウェイト
  • □ 作業台操作ジョイスティック
  • 機械全体を通して下記をチェックします。
    • □ 溶接や機械部品の割れ
    • □ 機械のへこみと故障
    • □ 過度のさび、腐敗または酸化
  • 機械を構成している全ての部品が欠けておらず、適合するファスナーやピンが正しい位置にしっかりと締められた状態にあることを確認します。

注記:機械を検査するために作業台を上げなければ ならない場合は、バッテリーカバーが所定の位置に あることを確認します。「操作手順」のセクション を参照してください。

点検

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操作を行う必須条件:

  • ☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施してください。
    • 1 危険な状態での使用を避ける。
    • 2 必ず操作前の点検を行う。
    • 3 使用する前に必ず機能テストを行う。

次のセクションに進む前に、機能テストについ てよく理解してください。

  • 4 作業場を点検する。
  • 5 決められた用途にのみ機械を使用する。

機能テストの基本

Genie

CPC 12

機能テストは、機械を使用する前に故障を見つけることを目的としています。オペレータは、指示された手順に従ってすべての機能をテストしてください。

故障している機械は決して使用しないでください。 故障が見つかった場合は、故障の貼り紙を付けて作 業を中止してください。機械の修理は、認定を受け たサービス担当者のみがメーカーの製品仕様に基づ いて行ってください。

修理が終了したら、オペレータは機械を使用する前 に、操作前の点検と機能テストを再度実行してくだ さい。

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  • 1 テストを行う場所として、障害物がなく、安定し た水平な場所を選びます。
  • 2 バッテリーが接続されていることを確認します。

地上操作

  • 3 作業台操作と地上操作の両方の赤色非常停止ボタ ンを引いてオンにします。
  • 4 キースイッチを回して地上操作に切り替えます。
  • 5 作業台操作パネルにある診断 LED の計測値を確認します。
  • ◎ 結果:LEDは右の図のように 表示されているはずです。

非常停止のテスト

  • 6 地上操作の赤色非常停止ボタンを押して オフ に します。
  • 結果:機能は何も作動しません。
  • 7 赤色非常停止ボタンを引いてオンにします。
上昇/下降機能のテスト

この機械の警告音と標準ホーンはすべて同じ中央ア ラームから発せられます。ホーンは継続音です。下 降アラームは毎分 60 回のビープ音を鳴らします。 ポットホールガードが位置についていないことを警 告するアラームは、毎分 300 回のビープ音を発しま す。機械が水平でないことを警告するアラームは、 毎分 600 回のビープ音を発します。オプションで自 動車のクラクションと同様のホーンを搭載すること もできます。

  • 8 上昇機能を作動します。
  • 結果:作業台が上昇します。

  • 9 下降機能を作動します。
  • 結果:作業台が下降します。作業台が下降しているときには下降アラームが鳴ります。
緊急下降のテスト

  • 10 上昇機能を作動し、作業台を約 60 cm 上昇させます。
  • 11 機械下部のマスト下にある緊 急下降ノブを引きます。

  • 結果:作業台が下降します。 下降アラームは鳴りません。
  • 12 キースイッチを回して作業台操作に切り替えます。

作業台操作

非常停止のテスト

  • 13 作業台の赤色非常停止ボタンを押してオフにします。
  • 結果:機能は何も作動しません。
警報のテスト

  • 14 赤色非常停止ボタンを引いてオンにします。
  • 15 ホーンボタンを押します。
  • 結果:ホーンが鳴ります。
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機能作動スイッチのテスト

  • 16 コントロールハンドルの機能作動スイッチを押し たままにしないでください。
  • 17 コントロールハンドルを青い矢印の方向にゆっ くりと動かしたあと、黄色い矢印の方向に動か します。
  • 結果:機能は何も作動しません。
上昇/下降機能のテスト

  • 18 リフト機能選択ボタンを押し ます。
  • 19 コントロール ハンドルの機能 作動スイッチを押したままに します。

Genie

CPC 12

  • 20 コントロールハンドルを青い矢印の方向へゆっく りと動かします。
  • ◎ 結果:作業台が上昇します。ポットホールガードが位置につきます。
  • 21 コントロール ハンドルを放します。
  • 結果:作業台の上昇が止まります。
  • 22 機能作動スイッチを押したままにします。コント ロールハンドルを黄色い矢印の方向へゆっくりと 動かします。
  • ◎ 結果:作業台が下降します。作業台が下降しているときには下降アラームが鳴ります。
ステアリングのテスト

注記:ステアリングと走行機能テストを実施する 際、作業台上で機械のステアリング側に向かって 立ってください。

23 走行機能選択スイッチを押し ます。

24 コントロール ハンドルの機能 作動スイッチを押したままに

  • します。 25 コントロール ハンドルの上部にあるロッカース イッチを、操作パネルの青い三角の示す方向に押 します。
  • 結果:ステアリングホイールが操作パネル上の青い三角が示す方向に回ります。
  • 26 ロッカースイッチを、操作パネルの黄色い三角の 示す方向に押します。
  • 結果:ステアリングホイールが操作パネル上の黄 色い三角が示す方向に回ります。
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走行とブレーキのテスト

27 機能作動スイッチを押したままにします。

  • 28 コントロールハンドルを操作パネルの青い矢印の 方向に機械が動き始めるまでゆっくりと動かした あと、ハンドルを中央位置まで戻します。
  • 結果:機械が操作パネルの青い矢印の方向に動き、急停止します。
  • 29 コントロールハンドルを操作パネルの黄色い矢印 の方向に機械が動き始めるまでゆっくりと動かし たあと、ハンドルを中央位置まで戻します。
  • ◎ 結果:機械が操作パネルの黄色い矢印の方向に動き、急停止します。

注記:ブレーキは、機械が登ることのできるすべて の斜面上で機械を止める能力を持っている必要があ ります。

傾斜センサーのテスト

30 地上操作カバーの後ろの地上 操作パネルの上にある傾斜センサーを確認します。

  • 31 傾斜センサーの片側を下に 押し、傾斜センサーテスト ツールを一方の棒の下にし ます。
  • 結果:作業台のアラームは1秒後に鳴ります。

  • 32 すべての地上操作と作業台操作の機能をテストします。
  • 結果:作業台が地上約 30 cm まで上がったら、 リフト機能が停止し、アラームが鳴り、LED の 計測値にLL と表示されます。
  • 33 傾斜センサーテストツールを取り外します。
  • 34 キースイッチを回して作業台操作に切り替えます。
走行制限速度のテスト

35 リフト機能選択ボタンを押します。

  • 36 コントロール ハンドルの機能作動スイッチを押 したままにします。作業台を地上約 60 cm まで 上げます。
  • 37 走行機能選択ボタンを押します。
  • 38 コントロール ハンドルの機能作動スイッチを 押したままにします。コントロール ハンドル をゆっくりとフル走行の位置に動かします。
  • 結果:作業台が上昇した状態での最大走行速度 は秒速 20 cm を越えてはいけません。

作業台を上げたままの状態の走行速度が秒速20cm を超える場合、直ちに故障中の貼り紙をつけて機械 の使用を中止してください。

品番 133135JA

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ポットホール・ガードのテスト

注記:作業台が上昇するとポットホールガードが自動的に位置につきます。ポットホールガードが別の リミットスイッチを作動させ、機械は引き続き機能 します。ポットホールガードが位置につかないとき は、アラームが鳴り機械は走行しません。

39 作業台を上昇させます。

  • ◎ 結果:作業台が地上約 1.2 m まで上がったら、 ポットホールガードが位置につきます。
  • 40 片側のポットホールガードを押し、その後もうー 方を押します。
  • 結果:ポットホールガードは動きません。
  • 41 作業台を下げます。
  • 結果:ポットホールガードが閉じた状態になり ます。
  • 42 太さが 5x10 cm 程度の材木をポットホールガー ドの下に置きます。作業台を上昇させます。

● 結果:作業台が地上 2.1m まで上がる前にアラームが鳴り、走行機能は動作しません。

Genie

CPC 12

43 作業台を下げ、材木を取り除きます。

Page 29

操作を行う必須条件:

  • ☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施してください。
    • 1 危険な状態での使用を避ける。
    • 2 必ず操作前の点検を行う。
    • 3 使用する前に必ず機能テストを行う。
    • 4 作業場を点検する。

次のセクションに進む前に、作業場の点検につ いてよく理解してください。

5 決められた用途にのみ機械を使用する。

作業場の点検

次の危険な状態に注意し、これらを回避してくだ さい:

  • 急に低くなっているところ、くぼみ
  • でこぼこした道、床の障害物もしくは破片
  • 傾斜面
  • 不安定な地面、滑りやすい地面
  • 頭上の障害物、高圧送電線
  • 機械の重量に耐えられない地面
  • 風や天候の状態
  • 関係作業員以外の人の存在
  • その他、起こりうる危険な状態

原則

作業場を点検することによって、オペレータは作業 場が安全な機械操作に適しているかどうかを判断す ることができます。オペレータは、作業場に機械を 移動する前に作業場の点検を行わなければなりま せん。

オペレータは作業場で起こりうる危険を心得た上 で、機械の移動、セットアップ、運転の際に注意を 払い、危険を回避してください。

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注意喚起語付きステッカーの点検

機械に貼られているステッカーの警告用語やシンボ ルを確認します。適切な点検方法で、ステッカーの 文字がすべて読める状態で所定の位置に貼られてい ることを確認してください。

Part No Description Quant itv
20161
20101
28174 Label - Power to Platform, 230V 2
28175 Warning - Compartment Access 1
28235 Label - Power to Platform, 115V 2
28373 Label - Forklift Pocket 2
31071 Warning - Failure to Read Manual 1
31508 Danger - Electrocution Hazard, Plugs 1
31788 Danger - Battery/Charger Safety 1
38122 Label - Manual Storage Container 1
38149 Label - Patents 1
40434 Label - Lanyard Anchorage 2
43658 Label - Power to Charger, 230V 1
44736 Danger - Tip-over Hazard, Tilt Alarm 1
44980 Label - Power to Charger, 115V 1
52475 Label - Transport Tie-down 3
52865 Warning - Annual Service Inspection 1
65052 Label - ECM Fault Codes 1
72086 Label - Lifting Eye 1
72159 Danger - Tip-over Hazard, Batteries 1
72188 Label - Directional Arrows 2
72832 Danger - Do Not Alter Limit Switch 1
72970 Instructions - Battery Charger Operations 1
82366 Label - Chevron Rykon 1
82557 Label - Platform Controls Location 1
82975 Danger - Collision Hazard 1
97712 Instructions - Brake Release Safety and Operation 1
Part No. Description Quant ity
97772 Platform Control Panel 1
97831 Instructions - Operating Instructions,
Platform
1
114325 Instructions - Battery Connection Diagram 1
114467 Cosmetic - Grey Stripe, Left Side 1
114468 Cosmetic - Grey Stripe, Right Side 1
114469 Ground Control Panel 1
133013 Danger - Electrocution Hazard 1
133092 Danger - Crushing Hazard,
Use Safety Chock
1
133144 Label - Transport Diagram 2
133193 Label - Tire Specifications 4
133194 Label - Wheel Load, GRC-12 4
133195 Cosmetic - Genie GRC-12 2
133196 Instructions - Max Capacity,
227 kg, GRC-12
1
133197 Danger - General Safety Rules 1
133237 Cosmetic - Genie Runabout Contractor 2
133246 Instructions - Max Side Force,
445 N, ANSI & CSA
1
133277 Label - Emergency Lowering 1
133279 Instructions - Max Capacity, Work Station
Tray, 11 kg (each)
2
133281 Instructions - Operation, Ground Control 1
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シンボルのついたステッカーの点検

機械に貼られているステッカーの警告用語やシンボ ルを確認します。適切な点検方法で、ステッカーの 文字がすべて読める状態で所定の位置に貼られてい ることを確認してください。

品番 説明 数量
28174 ラベル - 作業台への電力、230V 2
28235 ラベル - 作業台への電力、115V 2
40434 ラベル - 安全帯固定箇所 2
43658 ラベル - 充電器への電力、230V 1
44980 ラベル - 充電器への電力、115V 1
52475 ラベル - 輸送用の荷締め 3
72188 ラベル - 方向矢印 2
82472 警告 - 挟まる危険 2
82473 ラベル - コンパートメントへのアクセス 1
82481 危険 - バッテリーの安全 1
82487 ラベル - マニュアルを読む 2
82495 ラベル - ブレーキ解除の安全
および操作
1
82614 ラベル - 衝突の危険 1
82666 ラベル - フォークリフト ポケット 2
82836 ラベル - 緊急下降 1
97772 作業台操作パネル 1
品番 説明 数量
97899 ラベル - 安全輪止め 1
114334 ラベル - 感電の危険、プラグ 1
114338 ラベル - 転倒の危険、傾斜アラーム 1
114467 外装 - グレーストラップ、左側 1
114468 外装 - グレーストラップ、右側 1
114469 地上操作パネル 1
133015 ラベル - 感電の危険 1
133144 ラベル - 輸送図 2
133146 ラベル - 転倒の危険、バッテリー 1
133147 ラベル - 転倒の危険、リミットスイッチ 1
133194 ラベル - 輪荷重、GRC-12 4
133195 外装 - Genie GRC-12 2
133198 ラベル - 最大積載量 227 kg、
GRC-12
1
133237 外装 - Genie Runabout Contractor 2
133273 ラベル - 最大側方圧力、445 N、ANSI 1
133280 ラベル - 最大積載荷重量、作業ステーショ
ントレイ, 11 kg (各)
2

Genîe

GRC-12

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操作を行う必須条件:

  • ☑ 本操作説明書の安全な機械操作の原則を学び、 実施してください。
    • 1 危険な状態での使用を避ける。
    • 2 必ず操作前の点検を行う。
    • 3 使用する前に必ず機能テストを行う。
    • 4 作業場を点検する。
    • 5 決められた用途にのみ機械を使用する。

原則

Genîe

CPC 12

操作手順のセクションでは、機械操作の手順を機能 ごとに説明しています。安全規則やオペレータの安 全および責務マニュアルの手順に従うことは、オペ レータの任務です。

作業員を工具や機材と一緒に高所作業場まで上げる 目的以外で、機械を使用することは危険です。

トレーニングを受け認定された担当者のみが、機械 を操作することを許可されます。複数のオペレータ が同じ勤務時間内で異なる時間帯に機械を使用する 場合、すべてのオペレータが資格を有し、オペレー タの安全および責任に関するマニュアルの安全規則 と手順にすべて従わなければなりません。すなわ ち、オペレータが交替するたびに、次のオペレータ が機械の操作前に、操作前点検、機能テスト、作業 場点検を行う必要があります。

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非常停止

地上もしくは作業台操作の赤色非常停止ボタンを押 してオフにし、すべての機能を停止します。

赤色非常停止ボタンが押されている状態で作動する 機能は修理する必要があります。

緊急下降

1 緊急下降ノブを引きます。

地上からの操作

1 キースイッチを回して地上操作に切り替えます。

  • 2 地上操作と作業台操作の両方の赤色非常停止ボ タンを引いてオンにします。
  • 3 機械の操作前にバッテリーパックが接続されていることを確認します。
作業台を位置につける

1 操作パネルのマークに従って、トグルスイッチ を上下に動かします。

走行とステアリング機能は地上操作から操作できま せん。

作業台からの操作

  • 1 キースイッチを回して作業台操作に切り替えます。
  • 2 地上操作と作業台操作の両方の赤色非常停止ボ タンを引いてオンにします。
  • 3 機械の操作前にバッテリーパックが接続されていることを確認します。
作業台を位置につける

1 リフト機能選択ボタンを押し ます。

  • コントロール ハンドルの機能 作動スイッチを押したままに します。
  • 3 コントロールハンドルを操作パネルのマークに 従って動かします。
ステアリング

1 走行機能選択ボタンを押します。

  • コントロールハンドルの 機能作動スイッチを押し たままにします。
  • 3 ステアリングホイールをコントロールハンドル の先端にあるロッカースイッチで回します。
走行

  • 1 走行機能選択ボタンを押します。
  • 2 コントロールハンドルの機能作動スイッチを押 したままにします。

3 速度を上げる:コントロールハンドルを中心の 位置からゆっくりと動かします。

速度を下げる:コントロールハンドルを中心の 位置に向かってゆっくりと動かします。

停止する:コントロールハンドルを中心に戻す か、または、機能作動スイッチを放します。

作業台操作パネルと作業台の色別された方向矢印を 使って、機械の進む方向を確認してください。

Page 36

作業台が上がった状態では走行スピードが制限され ています。

バッテリー状態は機械の性能に影響します。バッテ リーレベル表示ランプが点滅している時、機械の走 行速度および機能速度は低下します。

走行速度の減速

走行コントロールでは、2つの異なる走行速度モードで操作することができます。走行速度ボタンのランプが点灯している場合は、走行速度モードが低速になっています。走行速度ボタンのランプが消えている場合は、走行速度モードが高速になっています。

走行速度ボタンを押して、任意の走行速度を選択し ます。

▲ 傾斜面における走行

機械に対する縦傾斜および横傾斜の定格勾配を確認 し、傾斜勾配を判断します。

30% (17°)
30% (17°)

注記:定格勾配は、地面の状態とトラクションにより異なります。

走行速度ボタンを押して、走行速度モードを高速に します。

傾斜勾配の確認:

デジタル傾斜計を使用するか、あるいは以下の手順 で傾斜を測定します。

必要なもの:

水準器

最低1mの長さの真っ直ぐな木片

卷尺

傾斜面の上に木片を置きます。

谷側の端で、木片の上端に水準器を置いた後、木片 が水平になるまでその端を持ち上げます。

木片を水平に保ちながら、木片の底部から地面までの距離を測ります。

巻尺で測った地面からの距離(高さ)を木片の長さ (水平距離)で割り、その数値に100を掛けます。

例:

水平距離= 3.6 m

高さ= 0.3 m

Genie

CPC 12

0.3 m ÷ 3.6 m = 0.083 x 100 = 8.3% 勾配

傾斜や横傾斜が最大定格勾配を超える場合は、ウィ ンチなどを使って機械を傾斜面の上や下に移動させ る必要があります。「輸送およびリフト」のセクショ ンを参照してください。

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エラー表示計測値

IFD診断計測値が||などのエラー コードを表示している場合は、 赤色非常停止ボタンを押し、その 後ボタンを引いてシステムをリ セットしてください。

______ ECM 故障コード
コード 状態
正常な状態
01 内部 ECM エラー
02 ECM/作業台通信エラー
03 作業台 DIP スイッチの設定が定義されて
いない
12 シャーシの上/下スイッチが機械始動時に
閉じている
18 ポットホール ガードの故障
42 作業台左回転スイッチの故障
43
46 作業台走行機能スイッチの故障
47 作業台ジョイスティックの故障
52 前進コイルの故障
53 逆進コイルの故障
54 上昇コイルの故障
55 下降コイルの故障
56 右コイルの故障
57 左コイルの故障
58 ブレーキ コイルの故障
59 パラレル/シリアル コイルの故障
68 低電圧
LL 水平でない
OL 過負荷カットアウト オプション

詳しい情報については該当する Genie サービスマニュ アルをご覧ください。

作業台の延長と収納

  • 1 ホーンボタンを押したままの状態にします。
  • 2 作業台手すりを持って慎重に押し、ロックされ るまで作業台を延長します。

作業台コントローラを使った地上 からの操作

オペレータ、機械、固定された物体の間に安全な距 離を保ってください。

コントローラを使う際、機械が走行する方向に注意 してください。

LED 診断計測値を使用して、バッテリー レベルを 確認します。

Page 38

バッテリーと充電器の操作手順

必ず従うこと:

  • ☑ 外部充電器またはブースターバッテリーを使用しないでください。
  • ☑ よく換気された場所でバッテリーを充電してく ださい。
  • ☑ 充電器に表示されている適切な AC 入力電圧を使用してください。
  • ☑ Genie 承認のバッテリーと充電器のみを使用してください。

バッテリーの充電

  • 充電前にバッテリーが接続されていることを確認します。
  • バッテリーのコンパートメントを開きます。充電 中はコンパートメントを開いたままにします。
  • 3 カバーをシャーシに立てかけます。
  • 4 マストがバッテリーカバーに接触するまで作業 台を下げてください。

▲ 手のケガの危険作業台が降下しているときは、 バッテリーカバーに手を近づけないでください。

  • 5 キースイッチを回してオフにします。
  • 6 バッテリーケーブルがしっかりと接続され、腐 食していないことを確認します。
メンテナンス不要のバッテリー

  • 7 接地されている AC 回路に充電器を接続します。
  • 8 バッテリーが完全に充電されると、充電器に表 示されます。
標準バッテリー

  • 7 バッテリー通気孔のキャップをとり、バッテ リー液の量をチェックします。必要に応じて、 プレートが隠れる程度に蒸留水を入れます。充 電の前には液を入れすぎないでください。
  • 8 バッテリー通気孔のキャップを再び取り付け ます。
  • 9 接地されているAC回路に充電器を接続します。
  • 10 バッテリーが完全に充電されると、充電器に表示されます。
  • 11 充電が終了したらバッテリー液の量をチェック します。必要に応じてバッテリーチューブの底 に蒸留水を補給します。このときに入れすぎな いようにしてください。

乾式バッテリーの液注入と充電の 手順

  • バッテリー通気孔のキャップをとり、バッテ リー通気孔開口部のプラスチックシールを取り 除きます。
  • それぞれのセルに、プレートが隠れる程度に バッテリー液(電解液)を入れます。

バッテリー充電のサイクルが終了するまでは、いっ ぱいに入れないでください。入れすぎると、充電中 にバッテリー液があふれることがあります。バッテ リー液がこぼれた場合は重曹と水を使って中和して ください。

  • バッテリー通気孔のキャップを取り付け直します。
  • 4 バッテリーを充電します。
  • 5 充電が終了したらバッテリー液の量をチェック します。必要に応じてバッテリーチューブの底 に蒸留水を補給します。このときに入れすぎな いようにしてください。

Genîe

GRC-12
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輸送およびリフトの手順

必ず従うこと:

  • ☑ Genie Industries は、固定に関して以下を推奨します。操縦者は、米国運輸省の規定、地域のその他の規定および自社の方針に従って、機械を正しく固定し、正しいトレーラーを選択することに関して、すべての責任を負っています。
  • ☑ Genie の顧客が任意のリフトまたは Genie 製品 をコンテナに収める必要がある場合には、建設 用機器およびリフトを国際輸送用に準備、積 載、固定する作業の専門知識を持つ、認定され た運送会社に依頼してください。
  • 機械のトラックからの積み下ろしは、認定を受けた高所リフト作業員のみが行ってください。
  • ☑ 輸送車両は水平な地面に駐車してください。
  • ☑ 機械を載せる際は、輸送車両を動かないように 固定してください。
  • ☑ 車両の積載荷重量、積載面、チェーンやスト ラップが、機械の重量に十分に耐えうるもので あることを確認してください。Genie リフトは そのサイズと比べるとかなりの重量がありま す。機械の重量についてはシリアルプレートを ご覧ください。
  • ブレーキを解除する場合は、必ず機械を水平な 地面に止めてから、もしくは固定してから行っ てください。

  • ☑ 機械の定格勾配を超える傾斜や横傾斜では、機 械を走行しないでください。操作手順の「傾斜 面における走行」のセクションを参照してくだ さい。
  • 輸送車両の荷台の傾斜が最大定格勾配を越える 場合、機械の積み下ろしの際には「ブレーキ解 除操作」の指示どおりにウィンチを使用する必 要があります。
ブレーキ解除操作

1 機械が動かないよう輪止 めをかましてください。

  • 2 シャーシの荷締め箇所にウィンチラインがしっ かりと固定され、軌道に障害物が無いことを確 認します。
  • 3 黒色のブレーキ解除ノ ブを押してブレーキ弁 を開きます。

4 赤いブレーキ解除ポンプノブを押します。

機械を載せた後:

  • 1 機械が動かないよう輪止めをかましてください。
  • 2 地上操作および作業台操作の赤色非常停止ボタ ンを引いてオンにします。
  • 3 走行機能選択ボタンを押します。コントロール ハンドルの機能作動スイッチを押したままにしま す。コントロール ハンドルを中央から動かし、 すぐに離して、ブレーキをリセットします。
  • 4 地上操作と作業台操作の赤色非常停止ボタンを 押してオフにします。

GRC-12の牽引は推奨しません。牽引しなけれ ばならない場合は、時速 3.2 km を越えないでく ださい。

Page 40

輸送およびリフトの手順

▲ 輸送用トラックあるいはトレー ラーへの固定

輸送する場合は必ず前もって機械に輪止めをかまし てください。

機械を輸送する際は、必ず延長デッキ ロックを使 用してください。

輸送の前にキースイッチをオフの位置に回し、キー を取り外してください。

緩んでいたり、固定されていない箇所がないか、 機械全体を点検します。

シャーシの荷締め箇所を使って輸送車両へ固定して ください。

チェーンやストラップは、積載荷重量に十分耐えう るものを使用してください。

最低でも3組のチェーンまたはストラップを使用し てください。

チェーンの損傷を防ぐため、リギングを調節してく ださい。

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輸送およびリフトの手順

必ず従うこと:

  • ・ リギングおよびリフトを行うときは、必ず認定 されているリガーを使用してください。
  • ☑ クレーンの積載荷重量、積載面、ストラップや ロープが、機械の重量に十分に耐えうることを 確認してください。機械の重量についてはシリ アルプレートをご覧ください。

▲ クレーンによる機械の積載

マスト柱の後ろに取り付けられたリフト用金具を使用します。

マストが完全に下がっていることを確認します。

機械に緩んでいたり固定されていない箇所がないか 点検します。

リフト用フックは、必ず機械と逆に向くようにリフ ト用金具に通してください。

フォークリフトによる機械のリフト

延長デッキ、操作パネルおよび部品トレイが固定さ れていることを確認してください。機械の緩んでい る箇所はすべて取り外してください。

作業台を完全に下げます。作業台は、積載と輸送の すべての手順を行う間、下げたままにしておく必要 があります。

カバーの下のシャーシの両面にあるフォークリフトポケットを使用します。

フォークリフトポケットでフォークリフトのフォー クを所定の位置に配置します。

フォークが伸長する限度まで前進します。

機械を 15 cm 上げ、フォークを少し傾けて、機械の 安定を保ちます。

フォークを下げたとき、機械が水平になっているこ とを確認します。

側面から機械をリフトすると、部 注意 品を指傷する場合があります。

Page 42

メンテナンス

必ず従うこと:

  • ☑ オペレータは、本説明書に記載してある規定メン テナンス項目のみを行います。
  • ☑ 定期保守占検は、認定されているサービス相当者 が、製品仕様と責務マニュアルに記載している要 項に基づいて行ってください。
  • ☑ Genie 承認の交換部品のみを使用してください。
メンテナンス記号の説明

以下の記号は、指示の目的をわかりやすくするため に使用されています。メンテナンス手順の最初に記 載されているシンボルは、次を意味しています。

この手順を行うために、工具が必要です。

この手順を行うために、新たな部品が必要 です。

作動油量の点検

作動油量を適切なレベルにしておくことは機械操作 にとって非常に重要です。作動油量が適切でない場 合、油圧部品が損傷することがあります。点検担当 者は、毎日チェックすることにより、作動油量の変 化に気付き、油圧システムでの問題を早期に発見す ることができます。

注記:作業台を収納した状態でこの作業を行ってく ださい。

  • 1 油圧タンクのオイル量を目視点検します。
  • 結果:オイル量は、タンクのマークと同じであ る必要があります。
  • 2 必要に応じてオイルを追加します。このときに 入れすぎないようにしてください。
作動油の仕様
作動油タイプ Chevron Rykon
Premium MV に相当

Genîe CPC 12

Page 43

メンテナンス

バッテリーの点検

10

バッテリーを適切な状態に保つことは、機械の性能 を保ち、安全に操作するために重要です。不適切な 液量、あるいはケーブルや接続の損傷は、部品の 故障につながり、危険な状態を招くおそれがあり ます。

注記:密封型またはメンテナンス不要のバッテリー を搭載する機械では、この手順は必要ありません。

▲ 感電の危険。熱くなっている回路や通電している回路に触れると、重傷を負ったり死に至ることがあります。指輪、時計などの装身具をすべて外してください。

▲ 人体への傷害の危険。バッテリーには酸が入っています。バッテリーの酸をこぼしたり酸に触れたりしないようにしてください。バッテリー液がこぼれた場合は重曹と水を使って中和してください。

注記:このテストはバッテリーを完全に充電してか ら行ってください。

  • 1 保護服と保護メガネを着用してください。
  • バッテリーケーブルがしっかりと接続され、 腐食していないことを確認します。
  • 3 バッテリー固定バーが適切に配置されているこ とを確認します。

注記:端子プロテクターや腐食防止シーリング剤を 使用することによって、バッテリー端子やケーブル の腐食を防止することができます。

定期保守点検

四半期ごと、1年ごと、2年ごとに行われる保守点 検は、本装置のメンテナンストレーニングを受け 認定されている担当者が、本装置のサービスマ ニュアルの手順に従って行わなければなりま せん。

3ヶ月以上使用されていない機械は、再び使用する 前に必ず四半期点検を行う必要があります。

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仕様

GRC-12
高さ、操作時最大 5.5 m
高さ、作業台最大 3.7 m
高さ、収納時最大 169.5 cm
高さ、収納時最大
標準作業台を含む長さ
作業ステーショントレイ
169.5 cm
74.9 cm
長さ、作業台収納時 136.7 cm
標準作業台
延長台延長時
140 x 74.9 cm
標準作業台
延長台収納時
99 x 74.9 cm
最大積載荷重量、
標準作業台
227 kg
最大積載荷重量、
延長デッキ
113 kg
秒速 12.5 m
旋回半径 (内側) 0 cm
旋回半径 (外側) 132.1 cm
6.4 cm
重量
(機械の重量は、オプショ
機械の重量についてはシ
さい。)
869 kg
|ン構成により異なります。
リアルプレートをご覧くだ
電源 バッテリー x 4、6V 225AH

操作パネル
比例

作業台 AC コンヤント
207 バール
タイヤ サイズ 25.4 x 7.6 x 2.5 cm
機械による騒音
標準的な作業場での最大音量
<70 dB
(A特性騒音レベル)
最大定格勾配、
作業台収納時
30% (17°)
最大定格横勾配 30% (17°)
注記: 定格勾配は、地面の状
異なります。
態とトラクションにより
走行速度
収納時、最大 時速 4.0 km
12.2 m/10.9 秒
作業台伸長時、最大 時速 0.8 km
12.2 m/55 秒
床荷重表
最大輪荷重 345 kg
タイヤ接地圧 8.22 kg/cm 2
806.16 kPa
車体占有面の平均圧力 831.9 kg/m 2

注記:床荷重表は概算値であり、オプションによる 構成の違いを考慮したものではありません。安全上 の要素を考慮して使用してください。

Genie では製品の改良を重ねていくことを方針としています。このため製品の仕様を予告なく変更することがあります。

Genie

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