
Operating
Instructions
WF 25i FlexDrive
WF 25i FlexDrive JM
JA
操作手順
42,0426,0397,JA 002-10102022

目次
安全上のご注意 5
概要 5
適切な使用 5
環境条件 5
作業者の義務 6
スタッフの義務 6
主電源接続 6
ご自身と他の人々の保護 6
有毒なガスおよび蒸気による危険 7
飛び火による危険 8
主電源電流および溶接電流による危険 8
曲りくねった溶接電流 9
EMC 装置分類 9
EMC 対策 9
EMF 対策 10
特定の危険区域 10
保護ガスの要件 11
遮へいガスシリンダーによる危険 11
保護ガス漏れの危険 12
設置場所および運搬中の安全措置 12
通常運転での安全対策 13
起動、整備および修理 13
安全検査 14
廃棄 14
安全記号 14
データ保護 14
版権 14
一般事項 15
装置のコンセプト 15
適切な使用 15
装置に関する警告通知 16
システム概要 17
オプション 18
冷却ユニットの選択 18
コントロール、接続および機械コンポーネント 20
安全 20
操作制御、溶接シーム、機械的部品 20
ガステスト、ワイヤ戻りおよびワイヤインチングボタンの機能 22
駆動ローラ内の LED の機能 23
取り付けと起動の前 24
安全 24
設定に関する規定 24
オプション品の取り付け 25
保護ケージの取り付け 25
ランナーの取り付け 27
インナーライナーの延長ホースパックでの取り付け 28
インナーライナーの延長ホースパックでの取り付け 28
延長ホースパックの接続 30
安全 30
延長ホースパックの接続 30
溶接トーチの接続 31
安全 31
溶接トーチの接続 31
駆動ローラとワイヤ送給装置の挿入/変更 32
安全 32
一般事項 32
駆動ローラの挿入/変更 32
ワイヤ送給装置の挿入/変更 34
ワイヤ電極のインチング 37
一般事項 37
JA
3

ワイヤ電極のスレッディング 37
接触圧力の設定 39
始動 40
安全上の注意 40
要件 40
水冷式溶接システムの冷却液の充填 40
システム校正および R/L 比較の実施 41
試運転 41
トラブルシューティング 42
安全 42
トラブルシューティング 42
点検、整備および廃棄 46
概要 46
安全 46
毎回の起動時 46
6 か月ごと 46
廃棄 47
技術データ 48
WF 25i FlexDrive 48
4

安全上のご注意
概要 本装置は、最先端の技術を使用し、広く認められている安全標準に基づいて、製造され
ています。誤ったまたは不適切な使い方により、下記の事故や損傷が発生するおそれが
あります
-
作業者または第三者の傷害や死亡、
-
操作する会社が所有する装置やその他の有形資産の損傷、
-
装置の効率低下。
本装置の試運転、操作、整備、修理に関係する人はすべて、下記を満足している必要が
あります。
-
適切な資格を持っており、
-
溶接に関する十分な知識を持っており、
-
これらの操作手順を注意深く読みかつこれらに従う。
装置を使用する場合は、本操作手順を常に手近なところに置いてください。操作手順に
加えて、事故防止および環境保護に関する、一般に適用されている規定およびその地域
の規定にも注意してください。
本装置に関する安全および危険に関する掲示はすべて、
-
いつでも読める状態である必要があり、
-
損傷を受けてはならず、
-
取り外されてはならず、
-
上を覆ったり、上に貼り付けたり、上に描いたりしないでください。
JA
本装置の安全および危険に関する注意事項の記載場所については、装置の操作手順の「概
要」のセクションを参照してください。
装置の電源を入れる前に、安全性を損なうおそれのある障害をすべて取り除いてくださ
い。
ユーザーの人身の安全が危険にさらされます。
適切
な使用 本装置は、その使用目的に限って使用してください。
本装置は、銘板に指定されている溶接プロセスのみで使用することを目的としています。
この目的以外のいかなる使用も不適切と見なされます。このような使用によって発生す
るいかなる損傷についても、当メーカーは責任を負いません。
適切な使用には以下が含まれます。
-
操作手順に記載されているすべての指示を注意深く読み、その内容に従う
-
安全と危険に関する注意事項をすべて、注意深く読み、遵守する
-
規定された点検および保守を実施する。
本装置を決して以下の目的に使用しないでください。
-
パイプの解凍
-
バッテリーの充電
-
エンジンの起動
本装置は産業および工場で使用することを目的としています。家庭環境での使用によっ
て発生するいかなる損傷についても、当メーカーは責任を負いません。
同様に、不十分な結果および不適切な結果に対して、当メーカーは責任を負いません。
環境条件 本装置が、規定されている区域外で使用または保管された場合、使用目的に準拠してい
ないと見なされます。このような使用によって発生するいかなる損傷についても、当メ
ーカーは責任を負いません。
5

周囲温度の範囲:
-
作動中:-10 °C~+40 °C (14 °F~104 °F)
-
運搬中および保管中:-20 °C~+ +55 °C (-4 °F~131 °F)
相対湿度:
-
最大 50%、40 °C (104 °F)の場合
-
最大 90%、20 °C (68 °F)の場合
周囲の空気に塵、酸、腐食性の気体や物質などが含まれていてはなりません。
最高高度 2000 m (6561 ft. 8.16 in.)までで使用できます
作業者の義務 作業者は、以下の条件を満たす人のみに本装置での作業を許可する必要があります。
-
作業中の安全性および事故防止に関する基本的な指示を熟知しており、装置の使用
方法について指示を受けている
-
これらの操作手順、特に「安全上のご注意」のセクションを読んで理解しており、
このことを署名で確認している
-
必要な結果を出せるようトレーニングを受けている。
作業者が安全性を重視した方法で作業することを徹底するために、定期的に確認を実行
する必要があります。
スタッフの義務 装置を使用する前に、装置を使用するように指示を受けたすべての人は、以下を約束し
ます。
-
作業での安全性と事故防止に関する基本的な指示を遵守する
-
これらの取扱説明書、特に「安全上のご注意」のセクションを読み、その内容を理
解し、遵守することを署名により確認する
作業場を離れる前に、不在中に人または所有物に危害が加わらないように徹底します。
主電源接続 より高い規格の装置は、その電流消費のために主要電源のエネルギー品質に影響をあた
える場合があります。
これにより、複数の装置種類に以下の点で影響をあたえる場合があります。
-
接続制限
-
主電源の最大許容電気抵抗に関する基準
-
最低短絡力要件に関する基準
*)
公共送電網との接点
*)
*)
「技術データ」参照
この場合、プラント作業員または装置の使用者は、電力会社と相談の上、適切な場所に
装置が接続されているかどうかを確認します。
重要!グリッド接続が適切に絶縁処理されていることを確かめてください
ご自身と他の人々
の保護
6
本装置を使う方は、次のような多くの危険に曝されることにご注意ください。
-
飛び火や高温の金属片
-
目や皮膚に害を与える恐れのあるアーク放射
-
心臓ペースメーカー装着者の生命を危険にさらす恐れのある有害な磁界
-
主電源電流および溶接電流による感電死
-
酷い騒音公害
-
有害な溶接煙やガス

本装置を操作する際には必ず適切な防護服を着用してください。防護服には次の特性が
備わっている必要があります:
-
難燃性
-
絶縁性および乾燥
-
身体全体を覆い、損傷が無く良好な状態のもの
-
安全ヘルメット
-
折り返しのないズボン
保護衣には多様なアイテムがあります。作業者は以下に留意してください:
-
保護バイザーや調整フィルターを使用して UV 光線、熱および火花から目と顔を保護
します
-
保護バイザーの裏側に規制に従った側面保護付きの保護メガネを装着します
-
湿潤状態でも絶縁状態を維持できる頑健な靴を履いてください
-
適切なグローブで手を保護します(電気的絶縁で、熱に対する耐性があるもの)
-
騒音の悪影響を減らし障害を防ぐために防音保護具を装着します
装置の操作中または溶接の進行中は、作業区域に近づかないようにし、特に子供に注意
してください。近隣に人がいる場合は次の事に注意してください:
-
近隣住民にすべての危険性を伝えてください(アークによる強烈な光、飛び散る火
花による怪我、有害な溶接煙、騒音、主電源電流や溶接電流からの潜在的なリスク
など)
-
適切な保護装置で保護していること
-
あるいは、適切な安全スクリーン/カーテンを設置してください。
JA
有毒なガスおよび
蒸気による危険
溶接作業中に生じる煙には、有毒なガスや蒸気が含まれています。
溶接煙には、国際がん研究機関のモノグラフ 118 の記載の通り、発がん性物質が含まれ
ています。
排出源排気および室内排気システムを使用してください。
可能な場合は、排気装置が内蔵された溶接トーチを使用してください。
溶接煙やガスに顔を近づけないでください。
煙およびガスに対してい次の予防対策を実施してください。
-
吸入しないでください。
-
適切な装置を使って作業区域から除去します。
十分な外気の供給を確保します。換気率を少なくとも 20 m³/時に維持します。
換気が不十分な場合は吸気機能のある溶接ヘルメットを使用します。
排出能力が十分であるか不確かな場合は、測定した毒物排出値を許容制限値と比較しま
す。
次のコンポーネントは、溶接煙の毒性度を判断する因子です。
-
加工対象物に使用されている金属
-
電極
-
被膜剤
-
洗浄剤、脱脂剤、など
-
使用した溶接プロセス
対応する材料の安全データシートおよび上記コンポーネントのメーカーの説明書を参照
してください。
曝露のシナリオ、リスク管理対策および作業条件の特定に関する推奨については、
European Welding Association の Web サイトの Health & Safety(https://europeanwelding.org)に記載されています。
可燃性の蒸気(溶剤の煙など)、アークの放射領域に近づけないようにします。
溶接を行わないときは、保護ガスシリンダーバルブまたは主ガス供給を閉じてください。
7

飛び火による危険 飛び火により、火災や爆発が発生するおそれがあります。
可燃性物質の付近では決して溶接しないでください。
可燃性物質はアークから 11 m (36 ft. 1.07 in.)以上離すか、承認済みのカバーで覆う必要
があります。
適切な、テスト済みの消火器を用意し、使用可能にする必要があります。
火花と高温の金属片は、小さな隙間や開口部を通って隣接する区域に入ることもありま
す。適切な予防策を講じて、傷害や火災の危険を防止してください。
火災や爆発が起こりがちな区域や、密封されたタンク、容器、またはパイプの近くでは、
これらが関連する国内および国際的な規格に準拠して準備されていない場合、溶接を行
ってはなりません。
ガソリン、推進剤、鉱油、または同様の製品を保管するために使用されている、または
使用されていた容器で、溶接しないでください。残留物は、爆発の危険をもたらします。
主電源電流および
溶接電流による危
険
感電は人命を脅かす危険性があり、致命的となることがあります。
装置の内外の帯電部は触らないでください。
MIG/MAG 溶接と TIG 溶接の際、溶接ワイヤ、溶接ワイヤ巻き、駆動ローラ、ならびに溶
接ワイヤと接触のあるすべての金属片が帯電部になります。
必ずワイヤ送給装置を充分に絶縁した面に設定するか、適切な絶縁された溶接ワイヤの
送給用取付装置を使用してください。
地電位に対して、ユーザーやそれ以外の人が適切に絶縁された乾燥したベースまたは蓋
で保護されるようにしてください。このベースまたは蓋は、本体と地電位の間のエリア
全体をカバーする必要があります。
すべてのケーブルやリードは、固定され、損傷がなく、絶縁され、適切な寸法でなけれ
ばなりません。接続の緩みがある、焦げて損傷を受けているか不適切な寸法のケーブル
やリードは直ちに交換してください。
毎回使用前に、ハンドルを使用して、電源がしっかりと接続するようにしてください。
BNC 端子の電源ケーブルの場合は、電源ケーブルを縦軸に対して少なくとも 180°回転し
てプレテンションしてください。
ケーブルやリードを本体や本体の部品に巻き付けないでください。
電極(棒電極、タングステン電極、溶接ワイヤなど)は、
-
決して液体にひたして冷却しないでください
-
溶接電源がオンの際に電極に触れないでください。
2 つの溶接電源の溶接電極の間で、溶接電源の無負荷電圧が倍加することがあります。両
方の電極の電位に同時に触れると、特定の状況で致命的になることがあります。
主電源ケーブルを定期的に有資格の技術者にチェックさせ、接地線が適切に機能してい
ることを確認してください。
保護クラス I の装置は、正しく動作するため、接地導体のある電源および接地導体接点の
ある接続システムが必要です。
接地導体なしの電源および接地導体接点なしのソケットで装置を使用するのは、保護分
離に関する国の規制にすべて準拠している場合のみです。
それ以外の場合、これは重大な過失と見なされます。このような使用により損傷を受け
てもメーカーが責任を負うことはありません。
必要に応じて、加工対象物に対して適切な接地を確保してください。
8

未使用の装置をオフにしてください。
曲りくねった溶接
電流
高いところで作業を行う場合は、セーフティーハーネスを着用してください。
装置で作業を行う前に、装置をオフにして、電源プラグを抜いてください。
見やすくわかりやすい警告サインを装置に取り付け、電源プラグを差し込み直し、装置
を再度オンにする人がいないようにしてください。
装置を開いた後:
-
すべての帯電部を放電してください
-
装置のすべての部品の通電を解除してください。
帯電部で作業を行う必要がある場合は、2 人目の作業員を指名して、主電源のスイッチを
正しい瞬間にオフにするようにしてください。
以下の指示を無視すると、曲りくねった溶接電流が増大し、以下の結果になることがあ
ります。
-
火災の危険
-
母材に接続された加工対象物の過熱
-
接地導体の損傷
-
装置およびその他の電気装置への損傷
加工対象物が加工対象物クランプでしっかり固定されていることを確認します。
加工対象物のクランプを、溶接される領域に可能な限り近づけて固定します。
JA
本装置は、導電床に対する絶縁または導電ラックに対する絶縁など、伝導性環境に対し
て十分に絶縁されるように設置します。
分電盤、ツインヘッド取付台などを使用する場合、以下に留意してください。使用して
いない溶接トーチ/電極ホルダーの電極も帯電しています。使用していない溶接トーチ/
電極ホルダーが十分に絶縁されていることを確認します。
自動 MIG/MAG アプリケーションの場合、1 個の絶縁されたワイヤー電極のみが溶接ワイ
ヤドラム、大型ワイヤ供給スプールまたは溶接ワイヤー巻きからワイヤ供給装置に配線
されていることを確認します。
EMC 装置分類 放出クラス A
-
は工業環境での使用のみを目的として設計されていて
-
他の領域では、伝導妨害および放出妨害を引き起こす場合があります。
放出クラス B の装置
-
居住地域および工業地域向けの放出基準を満たしています。これは、電源が、公共
低電源ネットワークによって供給される住宅区域にも適用されます。
EMC 装置分類 (銘板または技術データ参照)
EMC 対策 装置が標準的な放出限度値に準拠していても、適用対象領域に影響を与える場合があり
ます(例えば、同じ場所に精密機器が置いてあったり、装置が設置された場所がラジオ
またはテレビ受信機の側であったりする場合)。
この場合、事業会社は適切な行動をとり、状態を改善する義務を負います。
9

国内外の規定に従って、装置の近くで装置の免疫性をテストし、査定してください。こ
の装置により影響を受ける鑑賞されやすい装置の例:
-
安全装置
-
送電網、信号線、データ伝送線
-
IT 装置および通信装置
-
測定や校正のための装置
EMC の問題を回避するための支援措置:
1.送電網の電源供給
-
規制に準拠しているグリッド接続があるにも関わらず電波障害が発生する場合
は、追加措置(適切なグリッドフィルターの使用など)を講じてください。
2.溶接入力線
-
なるべく短くしてください
-
近くにまとまるようにルーティングしてください(EMF 問題を回避するためで
もあります)
-
他の線から遠くになるようにルーティングしてください
3.等電位結合
4.加工対象物の接地
-
必要に応じて、適切なコンデンサーを使用して接地を確立します。
5.必要な場合はシールドしてください
-
近くの他の装置をシールドしてください
-
溶接設置物全体をシールドしてください
EMF 対策 電磁場は、健康上問題を起こすことがあります。これはまだよく知られていません。
-
ペースメーカーや補聴器を使っている人の近くで使用された場合の健康への影響
-
ペースメーカーを使用している人は、この装置やこの溶接プロセスのすぐそばに身
を置く前に医師から助言を受ける必要があります
-
安全上の理由から、溶接入力線と溶接機のヘッド/トルソ間の距離はできるだけ大き
く取ってください
-
溶接入力線やホースパックを肩に担いだり、体に巻き付けることはしないでくださ
い
特定の危険区域 次に示す可動部品に手、毛髪、衣服の一部、工具が触れないようにしてください。
-
ファン
-
ギア
-
ローラー
-
軸
-
溶接ワイヤ巻きおよび溶接ワイヤ
ワイヤー駆動の回転ギアや回転駆動部品に触れないでください。
整備作業および修理作業中のみ、蓋や側面のパネルを開閉してください。
操作中
-
すべての蓋が閉じられ、すべての側面の部品が適切に取り付けられていることを確
認してください。
-
すべての蓋と側面の部品は閉じたままにしてください。
10
溶接トーチからの溶接ワイヤの突起は、怪我(手の切り傷、顔および目の怪我など)の
高いリスクにつながります。
このため、溶接トーチは必ず身体から離し(ワイヤ供給装置が装備されたデバイス)、適
切な保護ゴーグルを着用してください。
溶接中や溶接後は、加工対象物に触れないでください。火傷の危険があります。
スラグが冷却中の加工対象物から飛び出すことがあります。そのため、加工対象物の再
加工を行う際は規制に準拠した保護装置も着用し、必ず他の人が十分に保護が行き届い
ているようにしてください。

作業する前に、動作温度が高くなる溶接トーチおよび他の部品は、温度が低下するまで
お待ちください。
火事や爆発のリスクがある区域には特別な規制が適用されます。
適切な国内外の規制に従ってください。
電気的危険性が高い区域(ボイラーなど)での作業用の電源には、「安全」の記号を付け
る必要があります。ただし、溶接電源をそのような区域に配置することはできません。
冷却液の漏れによる火傷のリスク。冷却液供給または戻り用の接続を解除してから冷却
ユニットの電源を切ってください。
冷却液の取り扱い時は、冷却液の安全データシートの情報を順守してください。冷却液
の安全データシートは、サービスセンター、またはメーカーのWebサイトから入手で
きます。
装置をクレーンで運搬するときは、メーカーが提供する適切な積載運搬装置のみを使用
します。
-
適切な積載運搬装置の指定されたすべてのアタッチメントにチェーンやロープを 取
り付けます。
-
チェーンおよびロープは垂直に対して可能な限り最小角度にする必要があります。
-
ガスシリンダーとワイヤ供給装置(MIG/MAG 溶接およびタングステン不活性ガス溶
接装置)を取り外します。
溶接中にワイヤ送給装置をクレーンに取り付ける場合、必ず適切な絶縁された給線器ホ
イスティングアタッチメント(MIG/MAG 溶接およびタングステン不活性ガス溶接の装
置)を使用してください。
JA
装置に運搬用ベルトまたはハンドルが装着されている場合、これは手で運搬する場合に
のみ使用します。運搬用ベルトはクレーン、カウンターバランスリフトトラックまたは
その他の機械式リフトツールでの運搬には適していません。
デバイスやその部品を持ち上げる装置(ベルト、バックル、チェーンなど)は定期的に
確認する必要があります(機械的損傷、腐食またはその他の環境の影響によって生じる
変化など)。
試験間隔と試験範囲は、最低でもそれぞれの有効な国家規格および国家ガイドラインを
遵守する必要があります。
シールドガス接続ソケットにアダプターを使用する場合、色または匂いのない保護ガス
が漏れ出すリスクがあります。シールドガス接続アダプターは、取り付ける前に装置側
で適切なテフロンテープを使用してスレッドを密封してください。
保護
ガスの要件 特にリングラインでは、汚染された保護ガスが機器に損傷を与え、溶接品質を低下させ
る可能性があります。保護ガスの品質に関する次の要件を満たすようにしてください。
-
固体粒径 <40 µm
-
圧力凝縮点 <-20 °C
-
最大油分 <25 mg/m³
必要に応じてフィルターを使用します。
遮へいガスシリン
ダーによる危険
遮へいガスシリンダーには加圧されたガスが含まれており、損傷を受けると爆発するこ
とがあります。遮へいガスシリンダーは溶接装置の一部であるため、最大の注意を払っ
て取り扱う必要があります。
圧縮ガスが含まれている遮へいガスシリンダーを、過度の熱、機械的衝撃、スラグ、裸
火、火花およびアークから保護します。
遮へいガスシリンダーを垂直に取り付け、指示に従って倒れないように固定します。
11

遮へいガスシリンダーを、溶接またはその他の電気回路から十分に遠ざけた状態を維持
します。
溶接トーチを、決して遮へいガスシリンダーに掛けないでください。
決して電極で遮へいガスシリンダーに触れないでください。
爆発のリスク - 決して加圧されている遮へいガスシリンダーを溶接しようとしないでく
ださい。
進行中のアプリケーションに適した遮へいガスシリンダーだけを、正しい適切なアクセ
サリ(調整器、ホースおよびフィッティング)とともに使用します。良好な状態にある遮へ
いガスシリンダーおよびアクセサリだけを使用します。
遮へいガスシリンダーのバルブを開ける際には顔を背けます。
溶接が行われていない場合、遮へいガスシリンダーバルブを閉じます。
遮へいガスシリンダーが接続されていない場合、バルブのキャップはシリンダーの所定
の位置に付けたままにします。
遮へいガスシリンダーおよびアクセサリに関するメーカーの説明書、適用される国内お
よび国際的な規定を、遵守する必要があります。
保護ガス漏れの危険非制御下の保護ガス漏れによる窒息のリスク
設置場所および運
搬中の安全措置
保護ガスは無色無臭で、漏洩の際に大気中の酸素を置換することがあります。
-
少なくとも 20 m³/時の喚起速度で新鮮な空気を適切に供給するようにしてくださ
い。
-
保護ガスシリンダーまたは主要ガス源の安全および整備指示を守ってください。
-
溶接が行われていない場合、保護ガスシリンダーバルブまたは主ガス供給を閉じま
す。
-
起動前は毎回保護ガスシリンダーまたは主要ガス源で非制御のガス漏れの有無を確
認してください。
装置が転倒すると、容易に死に至る可能性があります。装置が安定するように、堅固な
水平面に設置します。
-
最大許容傾斜角度は 10°です。
火災や爆発の危険性がある部屋では、特別な規定が適用されます
-
関連する国内および国際的な規定を遵守してください。
社内の指示および確認を使用して、作業場の環境が常に清潔で明瞭な配置になっている
ことを確認します。
本装置のセットアップや使用は、銘板に表示されている保護等級を必ず遵守して行うよ
うにしてください。
本装置をセットアップする際は、0.5 m(1 ft. 7.69 in.)の全般クリアランスがあり、冷却
用空気が妨げられずに出入りできることを確認します。
12
本装置を運搬する際は、関連する国および地域のガイドライン、および事故防止の規定
を順守してください。これは特に、運搬中に発生するリスクに関するガイドラインに当
てはまります。
操作中の装置は持ち上げたり運搬したりしないでください。運搬したり持ち上げたりす
る前に装置の電源を切ってください。

本装置を運搬する前に、冷却液を完全に排出し、以下のコンポーネントを取り外します。
-
ワイヤ送給装置
-
溶接ワイヤー巻き
-
保護ガスシリンダー
本装置を運搬した後は、試運転前に装置の損傷を目視検査する必要があります。損傷が
ある場合は、本装置を試運転する前に、トレーニングを受けたサービス担当技術者が修
理を行う必要があります。
JA
通常運転での安全
対策
本装置は、すべての安全装置が完全に機能する場合のみ操作します。安全装置が完全に
機能しない場合、以下の危険があります。
-
作業者または第三者の傷害や死亡、
-
装置や作業者のその他の所有物の損傷、
-
装置の効率低下。
適切に機能していない安全装置は、本装置を起動する前に修理する必要があります。
安全装置を迂回したり、無効にしないでください。
本装置の電源を入れる前に、誰にも危険がないことを確認してください。
明らかな損傷がないか、安全装置が適切に機能しているか、本装置を少なくとも週に 1
回点検します。
遮へいガスシリンダーを必ずしっかり固定し、装置をクレーンで運ぶ必要がある場合は
事前に取り外します。
メーカー製のオリジナル冷却液だけが、その特性(電気電導性、不凍剤、材質の適合性、
可燃性など)により、当社装置での使用に適しています。
メーカー製の適切なオリジナル冷却液だけを使用します。
メーカー製のオリジナル冷却液に他の冷却液を混合しないでください。
冷却回路にはメーカー製のシステム部品のみを接続してください。
当メーカーは、他のシステム部品や異なる冷却液の使用により生じた損害に責任を負い
ません。さらに、すべての保証請求が無効になります。
冷却液 FCL 10/20 は発火しません。エタノールベースの冷却液は特定の状況で発火する
ことがあります。冷却液は元のシールされた容器のみに入れて輸送し、発火源から十分
に遠ざけた状態を維持します。
使用された冷却液は、関連する国内および国際的な規定に沿って適切に廃棄する必要が
あります。冷却液の安全データシートは、サービスセンターから入手するか、メーカー
のウェブサイトからダウンロードできます。
システムがまだ冷えている間に、溶接を開始する前の冷却液レベルを確認します。
起
動、整備および修理持込部品が、これらに対する要望に適合して設計および製造されていること、または安
全要件を満たしていることについては保証できません。
-
必ず純正のスペア部品および消耗部品をご使用ください(標準部品にも適用)。
-
当メーカーの同意なしに、装置に改造、変更などを行わないでください。
-
完全な状態ではない加工対象物はただちに交換する必要があります。
-
注文の際は、スペア部品リストに記載どおりの正確な表示および部品番号、さらに
お使いのデバイスのシリアル番号をお知らせください。
ハウジングネジは、ハウジング部品を接地する接地導体です。
純正のハウジングネジを正確な本数使用して指定したトルクまで締め付けます。
13

安全検査 当メーカーは、少なくとも 12 ヶ月に 1 回、本装置の安全検査を実施することを推奨しま
す。
同じ 12 ヶ月の期間に電源を較正することも、当メーカーはお勧めします。
安全検査は、以下の場合に認定された電気技術者が実施する必要があります
-
何らかの変更が加えられた後
-
何らかの部品が追加して取り付けられた後、または何らかの改造が加えられた後
-
修理、点検、整備を実施した後
-
少なくとも 12 ヶ月ごと。
安全検査にあたっては、適切な国内および国際的な規格と指令に準拠します。
安全検査および較正の詳細は、サービスセンターから入手できます。サービスセンター
は、ご要望に応じて必要な文書を提供します。
廃棄 電気機器および電子機器の廃棄物は個別に収集し、環境に配慮した方法で欧州指令およ
び国家法に従ってリサイクルする必要があります。使用済みの機器はディストリビュー
タに戻すか、地域で承認された回収施設や廃棄施設を通して廃棄する必要があります。
使用済みの機器の適切な廃棄により、物的資源の持続可能なリサイクルが促進されます。
使用済みの機器を適切に廃棄しないと、健康や環境に悪影響を及ぼすことがあります。
梱包材
材質に従って別々に収集してください。自治体の規制を確認してください。容器をつぶ
して、サイズを小さくしてください。
安全記号 CE ラベル付きの装置は、低燃焼電圧および電磁両立性の指令の必要不可欠な要件(EN
60974 シリーズの関連製品規格など)を満たしています。
Fronius International GmbH は本装置が 2014/53/EU 指令に準拠していることを宣言し
ます。EU 適合性宣言の全文は右記のウェブサイトから入手できます:http://
www.fronius.com
CSA テストマーク付きの装置は、カナダおよび米国の関連規格の要件を満足しています。
データ保護 工場出荷時の設定を変更した場合は、ユーザーが責任を持って、その変更を保持してく
ださい。個々の設定変更が削除された場合、当メーカーは責任を負いません。
版権 これらの操作手順の版権は、当メーカーにあります。
本文および説明図はすべて、発行時点で技術的に正確です。弊社は変更する権利を留保
します。本取扱説明書の内容は、購入者からのいかなるクレームにも根拠を与えるもの
ではありません。改善の提案がおありの場合、または説明書で見つかった誤りを指摘し
ていただく場合、弊社はお客様のコメントに大変感謝いたします。
14

一般事項
装置のコンセプト
JA
保護ケージおよびローラ付き WF 25i FlexDrive JM
WF 25i FlexDrive は、溶接トーチとワイヤ送給装置の間の溶接システムに統合された小型
のポータブル中間ドライブです。
これは、ワイヤ送給装置と溶接点の行動半径を 25 m / 82 ft まで拡大します。
WF 25i FlexDrive は 2 つのバージョンで提供されています。
-
WF 25i FlexDrive(標準バージョン)
-
WF 25i FlexDrive JM(ジョブマスター制御ユニット付き)
適切
な使用 本装置は Fronius 製システム部品と連動する MIG/MAG 溶接のワイヤ送給のみを目的と
しています。
その他の目的、またはその他の方法での使用は、使用目的に従っていないと見なされま
す。
当メーカーはこのような使用から生じた損傷の責任を負わないものとします。
適切に使用するために以下を行ってください。
-
操作手順をよく読む
-
これらの操作手順に説明されている指示および安全規則をすべて順守すること
-
規定された点検および整備作業を実施すること
15

装置に関する警告
通知
中間ドライブには、安全記号と銘板が装着
されています。安全記号と銘板は、取り外
したり、塗りつぶさないでください。この
安全記号は、重大な人体の傷害や所有物の
損傷を与えることがある装置の不適切な操
作を警告します。
銘板
ここに記載されている機能は、以下の文書を十分に読んで理解するまで使用しないでく
ださい。
-
操作手順
-
安全規則をはじめとするすべてのシステム部品の操作手順
溶接は危険です。この装置を正しく安全に使用するためには、次の基本的な要件を満た
す必要があります。
-
適切な溶接資格
-
適切な保護装置
-
権限のない人をワイヤ送給装置と溶接プロセスに近づけないこと
安全規則に従って古い装置を廃棄すること。通常の家庭ごみと一緒に廃棄しないこと。
次に示す可動部品に手、毛髪、衣服の一部、工具が触れないようにしてください。
-
ギア
-
駆動ローラ
-
溶接ワイヤー巻きおよびワイヤー電極
ワイヤー駆動の回転ギアや回転駆動部品に触れないでください。
整備作業および修理作業中のみ、蓋や側面のパネルを開閉してください。
16

システム概要
3.5 / 4.5 m
11 ft. 5.80 in.
14 ft. 9.17 in.
max. 33 m
max. 108 ft. 3.21 in.
10 / 15 / 20 m
32 ft. 9.70 in.
49 ft. 2.55 in.
65 ft. 7.40 in.
max. 8 m
max. 26 ft. 2.96 in.
操作中
-
すべての蓋が閉じられ、すべての側面の部品が適切に取り付けられていることを確
認してください。
-
すべての蓋と側面の部品は閉じたままにしてください。
JA
(1) 溶接ワイヤドラム
オプション:
(2) TPSi 溶接システム
ファームウェアバージョン 3.2.0
WF 25i ワイヤ送給装置を使用
OPT/i WF PushPull オプション付き、ワイヤ送給装置に内蔵
溶接ワイヤドラムを使用するとき、OPT/i WF ワイヤ巻きなしオプション
(4,101,144)も必要です。
水冷溶接システムの場合、必要な冷却能は溶接トーチの最大溶接電流と延長ホー
スパックの長さによって異なります。
冷却ユニットの選択に関する詳細は、次のセクションの 18 ページに記載されて
います。
(3) 延長ホースパック
ワイヤ送給装置から WF 25i FlexDrive
10 m、15 m、20 m / 32 ft. 9.7 in.、49 ft. 2.55 in.、65 ft. 7.40 in.
(4) WF 25i FlexDrive
(5) 溶接トーチ
標準、アップダウンまたはジョブマスター
3.5 m、4.5 m / 11 ft 5.80 in.、14 ft 9.17 in.
17

オプション
ローラ付き保護ケージ
フロントローラは 360°旋回し、標準でブレーキが装
着されています。
ランナー
WF 25i FlexDrive には保護ケージまたはランナーのいずれかを装着できます。
冷却ユニットの選択以下の表は、溶接トーチの最大溶接電流と延長ホースパックの長さに基づく冷却ユニッ
ト選択の概要について示しています。
I
[A]
max
CU 800t
CU 1100i
CU 1400i Pro
CU 1400i PRO MC
CU 2000i Pro MC Single
CU 2000i Pro MC TWIN
10 m 10 m 10 m 10 m 10 m 10 m
200 - 15 m 15 m 15 m 15 m 15 m
- 20 m 20 m 20 m 20 m 20 m
18
- 10 m 10 m 10 m 10 m 10 m
240 - - 15 m 15 m 15 m 15 m
- - 20 m 20 m 20 m 20 m
- - 10 m 10 m 10 m 10 m
280 - - - - 15 m 15 m
- - - - - 20 m
- - - - 10 m 10 m
320 - - - - - 15 m
- - - - - 20 m
値は使用率 = 100%に適用されます
I
... 溶接トーチでの最大溶接電流、L = 4.50 m / 14 ft. 9.17 in.
max
10 / 15 / 20 m ... 延長ホースパックの長さ
CU ... 選択する冷却ユニット

10 m = 32 ft. 9.70 in.、15 m = 49 ft. 2.55 in.、20 m = 65 ft. 7.40 in.
JA
19

コントロール、接続および機械コンポーネント
(1)
(2) (3) (4)
(5) (6)
(7)
(15)
(14)
(13)
(12)
(19)(18)(17)(16)
(11)(10)
(8)
(9)
(6)
(7)
安全
操作制御、溶接シー
ム、機械的部品
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
(1) 固定レバー
溶接トーチ側
(2) FSC
Fronius System Connector - 溶接トーチ側
(3) 冷却液供給
溶接トーチ側
(4) 冷却液戻り
溶接トーチ側
(5) 駆動ローラカバー
+ 内部照明用 LED
23 ページの LED 機能の説明。
カバーが開いているときは、溶接を開始できません。通知が発行され、通知が生
成され、「システムの準備ができていないビット」が出力されます。
カバーが開いたときにアクティブな溶接プロセスは中断されません。
カバーが開いていても、ガステストボタン、ワイヤ戻り、ワイヤインチングボタ
ンは機能します。
20

(6) ジョブマスター制御ユニット
(WF 25i FlexDrive JM のみ)
(7) ガステスト/ワイヤインチング制御ユニット
(8) 固定レバー
ワイヤ送給装置側
(9) FSC
Fronius System Connector - ワイヤ送給装置側
(10) 冷却液戻り
ワイヤ送給装置側
(11) 冷却液供給
ワイヤ送給装置側
(12) ディスプレイ
現在のパラメータおよび値が表示されます
(13) 左矢印キー
(14) 右矢印キー
希望するパラメータを溶接電源の矢印キーを使って選択します
(15) +/- キー
+/- キーを使って選択したパラメータを変更します
JA
(16) 操作ステータス LED
装置の操作準備ができると、緑色に点灯します
(17) ガステストボタン
ガス圧力調整器で必要なガス流量を設定
(18) ワイヤインチングボタン
ガスまたは電流なしでトーチホースパックにワイヤ電極を挿入
(19) ワイヤ戻りボタン
ガスまたは電流なしでワイヤ電極を引き戻す
21

ガステスト、ワイヤ
戻りおよびワイヤ
インチングボタン
の機能
操作ステータス LED
装置の操作準備ができると、緑色に点灯します
ガステストボタン
ガステストボタンを押すと、ガスが 30 秒間放出されます。ボタンをもう一度押すと、プ
ロセスは未完了の状態で終了します。
ワイヤ戻りボタン
ワイヤ電極を引き戻すには、次の 2 つのオプションを利用できます。
オプション 1
事前に設定されているワイヤ戻り速度でワイヤ電極を引き戻します。
-
ワイヤ戻りボタンを押し続けます
-
ワイヤ戻りボタンを押すと、ワイヤ電極が 1 mm(0.039 in)引き戻されます
-
短時間一時停止した後、ワイヤ送給装置はワイヤ電極の引き戻しを継続します。ワ
イヤ戻りボタンが押されたままの場合、事前に設定されているワイヤ戻り速度に達
するまで、速度が 1 秒ごとに 10 m/分(393.70 ipm)速くなります
オプション 2
ワイヤ電極を 1 mm 刻み(0.039 in 刻み)で引き戻します
-
ワイヤ戻りボタンを押す(タッチする)時間は常に 1 秒未満にしてください
注記
!
1 度にワイヤ電極を引き戻す量を少なくすることで、引き戻しの操作中にワイヤ電極が溶
接ワイヤー巻きに絡まないようにします。
注記!
コンタクトチップにアース接続がある場合は、ワイヤ戻りボタンを押す前に、ワイヤ電
極が短絡なしの状態になるまでワイヤ戻りボタンを押すことにより、ワイヤ電極が引き
戻されます。ただし、ボタンを押すごとに引き戻される量が 10 mm(0.39 in)を超えな
いようにする必要があります。
ワイヤ電極をさらに引き戻す必要がある場合は、ワイヤ戻りボタンをもう一度押します。
ワイヤインチングボタン
ワイヤインチングに利用できるオプションは 2 つあります。
オプション 1
事前に設定した送給寸動速度でワイヤ電極をインチングします。
-
ワイヤインチングボタンを押し続けます
-
ワイヤインチングボタンを押すと、ワイヤ電極が 1 mm(0.039 in)インチングされ
ます
-
短時間一時停止した後、ワイヤ送給装置はワイヤ電極のインチングを継続します。
ワイヤインチングボタンが押されたままの場合、事前に設定されているワイヤイン
チング速度に達するまで、速度が 1 秒ごとに 10 m/分(393.70 ipm)速くなります
-
ワイヤ電極がアース接続に接触すると、ワイヤ送給装置が停止し、ワイヤ電極は再
び 1 mm(0.039 in)ずつ引き戻されます
22
オプション 2
ワイヤ電極を 1 mm 刻み(0.039 in 刻み)でインチングします
-
ワイヤインチングボタンを押す(タッチする)時間は常に 1 秒未満にしてください
-
ワイヤ電極がアース接続に接触すると、ワイヤ送給装置が停止し、ワイヤ電極は再
び 1 mm(0.039 in)ずつ引き戻されます

注記!
駆動ローラ内の
LED の機能
コンタクトチップにアース接続がある場合は、ワイヤインチングボタンを押す前に、ワ
イヤ電極が短絡なしの状態になるまでワイヤインチングボタンを押すことにより、ワイ
ヤ電極が引き戻されます。ただし、ボタンを押すごとに引き戻される量が 10 mm(0.39
in)を超えないようにする必要があります。
ワイヤを 10 mm(0.39 in)引き戻した後でもコンタクトチップにアース接続がある場
合、ワイヤインチングボタンを再度押すと、ワイヤ電極は最大 10 mm(0.39 in)再び引
き戻されます。このプロセスは、コンタクトチップとのアース接続がなくなるまで繰り
返されます。
駆動ローラカバーの下にあは LED があり、駆動ローラの内部の照明となっています。
カバーを開くと、LED が 2 分間点灯します。
カバーと閉じ、もう一度開けると、LED のスイッチのオン時間が毎回 5 分延長されます。
溶接を開始すると、LED のスイッチのオン時間は 2 分にリセットされます。
LED のその他の機能
-
エラー時に点滅します
-
ワイヤ戻りおよびワイアインチングボタンを押すと点灯します。
ボタンを離してから 2 分の遅延時間があります
-
溶接中はオフです
JA
23

取り付けと起動の前
安全
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
▶
▶
▶
設定に関する規定 WF 25i FlexDrive 中間ドライブは保護等級 IP23 に従って試験済みです。これは以下を意
味します。
-
-
中間ドライブ WF 25i FlexDrive は、閉囲区域でのみセットアップと操作が可能です。
警告!
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
してください。
12.5 mm (0.49 インチ)を超える直径の固体異物の溶込みに対する保護
耐水性なし
24

オプション品の取り付け
JA
保護ケージの取り
付け
溶接トーチホースパックを WF 25i FlexDrive から取り外します。
1
31 ページ参照。
延長ホースパックを WF 25i FlexDrive から取り外します。
2
30 ページ参照。
注記!
保護ケージを取り付ける前に、ワイヤ送給装置から溶接トーチへのワイヤ送給方向に注
意してください。
ワイヤ送給方向は、保護ケージの底に矢印で示されています。
25

M6 x 10 mm
x4
10 Nm
7.38 ft·lb
*
3
3
1
2
3
3
3
4
M10 x 20 mm
x1
M10
M8 x 50 mm
x2
M8
* カラビナ付きの安全ロープ
カラビナを保護ケージに引っ掛けられます。
4
-
延長ホースパックを WF 25i FlexDrive
に取り付けます。
30 ページ参照。
-
安全ロープのカラビナをワイヤ送給装
置側のねじれ防止スプリングに引っ掛
けます
26
保護ケージはローラなしでも使用できます。
この場合、保護ケージに 8 個のスライディングエレメントを装着します。
ローラの取り外し:
1
ローラのない保護ケージを以前のステップ
で説明した通りに組み立てます。

ランナーの取り付
M6 x 20 mm
x4
10 Nm
7.38 ft·lb
1
2
3
3
4
5
6
6
け
1
JA
27

インナーライナーの延長ホースパックでの取り付け
インナーライナー
の延長ホースパッ
クでの取り付け
配送時、延長ホースパックにはユニバーサルインナーライナーが装着されています。イ
ンナーライナーはあらゆるワイヤの直径および素材に適しています。
インナーライナーは WF 25i FlexDrive 側でブラス製締め付けニップルを使って事前に組
み立てられており、ホースパックのもう一方の先端で FSC から約 20 mm 突出していま
す。
この事前組み立て済みのインナーライナーの組み立作業は、ステップ 5 から開始します。
注記!
インナーライナーが正しく装着するため、インナーライナーの装着時にホースパックを
まっすぐと配置します。
インナーライナーを 15 m および 20 m ホースパックに挿入するときは潤滑剤を使いま
す。
1
2
3
WF 25i FlexDrive 側
* ブラス製締め付けニップルを可能
な限り深くまでインナーライナー
にネジ止めします。インナーライ
ナーはキャップの穴から視認でき
る必要があります。
28

4
5
JA
WF 25i FlexDrive 側
ワイヤ送給装置側
** スチール製のインナーライナーを軽い圧力でホースパックに押し込み、長さに合
わせてトリミングします
*** プラスチック製のインナーライナーを軽い圧力でホースパックに押し込み、長さ
に合わせてトリミングします
6
**** ベーシックキットに含まれている
ワイヤ専用の締め付けニップルを
可能な限り深くまでインナーライ
ナーにネジ止めします。インナー
ライナーはキャップの穴から視認
できる必要があります。
ワイヤ送給装置側
7
ワイヤ送給装置側
29

延長ホースパックの接続
安全
延長ホースパック
の接続
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
重要! 延長ホースパックを接続するときは、以下に注意してください。
-
既存の冷却液ホースは常に FSC の下側にあること。
-
ブラス製締め付けニップルの付いたホースパックの先端は、常に WF 25i FlexDrive
接続されていること。
-
ワイヤ専用の締め付けニップルの付いたホースパックの先端は、ワイヤ送給装置に
接続されていること。
1
30
** ... ブラス製締め付けニップル
延長ホースパックは逆の順序で取り外します。

溶接トーチの接続
JA
安全
溶接トーチの接続
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
1
溶接トーチホースパックは逆の順序で取り外します。
31

駆動ローラとワイヤ送給装置の挿入/変更
安全
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
▶
▶
▶
一般事項 駆動ローラは、出荷時にはシステムに挿入されていません。
最適なワイヤ電極の送給を実現するためには、駆動ローラは溶接するワイヤの直径およ
び合金に適合したものでなければなりません。
欠陥のある駆動ローラによる危険性。
これにより、溶接特性の品質が低下する可能性があります。
▶
警告!
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
が放電されていることを確認します。
注記!
ワイヤ電極に適合した駆動ローラだけを使用してください。
駆動ローラの挿入/
変更
WF 25i FlexDrive では以下の駆動ローラが利用可能です。
A 半円形の溝のあるローラ、アルミニウム、AlSi、AlMg 用
S 60°の溝のあるローラ、スチール、CrNi、CuSi 用
R ギザギザ状の溝のあるローラ、フラックス入りワイヤー用
1
2
32

3
4
JA
5
取り付けは逆の順序で行います。
注意!
機械的な可動部品が露出する危険性。
傷害や物体への軽度の損傷が発生するおそれがあります。
すべてのカバーが閉じられているおよび/または完全に取り付けられている場合にの
▶
み、装置を操作してください。
33

ワイヤ送給装置の
挿入/変更
WF 25i FlexDrive では 2 つの異なる駆動ローラが利用可能です。
-
アルミニウム用(圧入プラスチックインナーライナー付き)
-
スチール用
1
3
2
4
* 2 つのセットネジは完全に取り外す必要はありません。セットネジは約 2 回転す
るだけで十分です。
1
34

2
JA
3
4
** ... ブラス製締め付けニップル
35

5
*** ...ワイヤ送給装置を可能な限り奥まで押し戻しま
す
6
36

ワイヤ電極のインチング
JA
一般事項
ワイヤ電極のスレ
ッディング
注記!
ワイヤインチングボタンは、メーカーのワイヤスレッディング用の別のシステム部品で
使用することもできます(例:溶接電源のワイヤインチングボタンなど)。
ワイヤインチングボタンの機能は、メーカーのすべてのシステム部品で同じです。
ワイヤインチングボタンの機能についての詳細は、ページを参照してください。
▶
注意!
溶接電流と偶発的なアーク点火による危険。
重傷を負ったり、物的損害を負う可能性があります。
作業を開始する前に、溶接システムと加工対象物の間のアース接続を切断します。
▶
注意!
ワイヤ電極の鋭利な端の危険性。
重傷を負ったり、物的損害を負う可能性があります。
挿入前にワイヤ電極の端にあるバリをすべて取り除いてください。
▶
注意!
スプールされたワイヤー電極の弾力性による危険。
重傷を負ったり、物的損害を負う可能性があります。
ワイヤ電極の跳ね返りによる怪我を防ぐために、4 ローラドライブを挿入している間
▶
は、ワイヤ電極の端部をしっかりと保持してください。
延長ホースパックを WF 25i FlexDrive と溶接トーチホースパックにまっすぐと配置
1
します
ワイヤ送給装置と WF 25i FlexDrive(固定レバー近く)に駆動ローラをかみ合わせま
2
す
3
ワイヤ送給装置でワイヤ電極をインチングします
37

注意!
露出したワイヤー電極の危険性。
重傷を負ったり、物的損害を負う可能性があります。
溶接トーチの先端部を顔や体に向けないようにして、溶接トーチを持ちます。
▶
適切な保護ゴーグルを着用してください。
▶
溶接トーチを人に向けないでください。
▶
ワイヤ電極が導電性の部品または接地された部品(ハウジングなど)に、接触しな
▶
いことを確認してください。
4
38

接触圧力の設定
注意!
接触圧力が高過ぎる危険性。
物的損害が発生したり溶接特性が低下する可能性があります。
ワイヤ電極が変形されないだけではなく、確実にかつ適切にワイヤ送給されるよう
▶
に、接触圧力を設定してください。
JA
1
接触圧力の標準値:
-
A-ローラ / AlSi ... 1 - 2
-
A-ローラ / AlMg ... 2 - 3
-
S-ローラ / CuSi ... 2 - 3
-
S-ローラ / スチール ... 3 - 4
-
S-ローラ / CrNi ... 3 - 4
-
R-ローラ / FCW ... 1.5 - 2.5
39

始動
安全上の注意
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
▶
▶
▶
要件 WF 25i FlexDrive で溶接システムを始動する前に、次の要件を満たす必要があります。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
警告!
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
してください。
連結ホースにより、溶接電源に接続されたワイヤ送給装置
延長ホースパックでワイヤ送給装置に接続した WF 25i FlexDrive
ワイヤ送給側の固定レバーを閉じておくこと。
WF 25i FlexDrive に接続されたトーチホースパック
溶接トーチ側の固定レバーを閉じておくこと
保護ケージを使用する場合のみ:
安全ロープのカラビナは、延長ホースパックのワイヤ送給側ねじれ防止スプリング
に引っ掛ける必要があります。
ワイヤ送給装置と WF 25i FlexDrive にかみ合わせた駆動ローラ
「ワイヤ巻きなし」ワイヤ送給装置オプションに接続された溶接ワイヤドラムからの
ワイヤ送給装置
または
給線ホースにかみ合ったババスケット型スプールアダプター付きの溶接ワイヤ巻き/
バスケット型スプール
ワイヤ電極をインチングしている
駆動ローラセットの接触圧力
ワイヤ送給装置のブレーキセット
すべてのカバーが閉じられ、すべての側面部品が取り付けられ、すべての保護装置
が正常に作動し、意図した場所に設置されていること
水冷式溶接システムの場合:
冷却液で充填された延長ホースパックと溶接トーチホースパック
最低保護ガス圧力 1.0 bar / 14.5 psi
または 20 L/min / 5.28 gal (US)/分
水冷式溶接システ
ムの冷却液の充填
40
注記
!
溶接が長時間一時停止した場合(1 時間以上)、溶接を再び開始する前にガステストボタ
ンを押してホースパックをフラッシュします。
水冷式溶接システムでは、WF 25i FlexDrive と延長ホースパックは冷却液なしで届きま
す。
冷却ユニットを充填するときは、メーカー純正の冷却液(Cooling Liquid FCL 10/20 また
はトーチ冷却液)のみを使用してください。他の冷却液は、伝導性の問題や素材の互換
性が不十分なため、適切ではありません。
溶接システムの冷却ユニットで「OPT/CU Torch Deate」オプションが利用可能な場合、
溶接電源の設定メニューで設定パラメータ「トーチホースパックの排液/充填」が使用で
きます。

この機能を使用して、例えばトーチ本体を交換するときに、溶接トーチホースパックお
よび延長ホースパック内の冷却液をタンクに戻すことができます。
溶接電源をオフにする必要はありません。
注記!
8 m 以上の長いホースパックを排出する場合、満杯の冷却液タンクがあふれる場合があ
ります。滑る危険性!
トーチホースパックを空にする前に冷却液タンクのレベルを確認してください。
▶
冷却ユニットと溶接電源の操作手順を遵守してください。
▶
トーチ本体を交換すると、溶接トーチホースパックに冷却液を再充填できます。
長さ 8 m 以上の延長ホースパックを付けた溶接トーチホースパックの冷却液充填処理:
延長ホースパックをワイヤ送給装置へ接続します
1
延長ホースパックを WF 25i FlexDrive へ接続します
2
トーチホースパックを WF 25i FlexDrive へ接続します
3
冷却ユニットの冷却液タンクを最大レベルまで充填します
4
ホースパックに冷却水を充填します
5
冷却液タンクの差分量を再充填しないでください。ホースパックが空になったとき
6
に冷却液タンクから溢れる可能性があります。
JA
トーチホースパックの冷却液を空にする、または充填する方法の詳細については、溶接
電源または溶接トーチの操作手順を参照してください。
システム
び R/L 比較の実施
試運転 ワイヤ送給装置は、トーチトリガを押すことによって手動アプリケーションで起動され、
校正およ
注記!
WF 25i FlexDrive を搭載した溶接システムでシステム校正を実施する必要があります。
システム校正を行うため、ワイヤ電極をインチングする必要があります。
溶接電源のシステム校正は、
「プロセスパラメータ/コンポーネント&監視/システム校正」に従って実施します
溶接電源の R/L 比較も、
「プロセスパラメータ/一般/次のページ/R/L 比較」に従って実施します
システム校正および R/L 比較の詳細については、溶接電源の操作手順を参照してくださ
い。
溶接を開始するためにアクティブ信号によって自動アプリケーションで起動されます。
41

トラブルシューティング
安全
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
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のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
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この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
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してください。
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
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をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
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定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
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が放電されていることを確認します。
警告!
トラブルシューテ
ィング
高温のシステム部品および/または装置の危険性。
これは重度のやけどを負う可能性があります。
作業開始前に、すべての高温のシステム部品および/または装置(例えば、冷却液、
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水冷システム部品、ワイヤー送給装置の駆動モーターなど)を+25°C/+77°F 以下に冷
却します。
冷却が不可能な場合には、適切な保護具(耐熱グローブ、安全ゴーグルなど)を着
▶
用してください。
装置のシリアル番号と設定をメモし、エラーの詳細な説明とともに当社のアフターサー
ビスチームにお問い合わせください。
-
以下に記載されていないエラーが発生した場合
-
一覧されているトラブルシューティング措置が不成功であった場合
42

溶接電源が機能していません
主電源がオンですが、インジケーターが点灯していません
JA
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
トーチトリガを押しても、何も起こりません
溶接電源の主電源スイッチがオンになっており、インジケータが点灯している
原因:
対策:
原因:
対策:
主電源ケーブルが破損しています。電源プラグが差し込まれていません
主電源ケーブルをチェックします。電源プラグが差し込まれていることを
確認してください
主電源ソケットまたは電源プラグに故障があります
不具合のある部品を交換してください
主電源ヒューズ
主電源ヒューズを交換してください
SpeedNet 接続ソケットもしくは、外部センサの 24 V 電源での短絡
部品に接続されているプラグを抜きます
外部制御プラグ付き溶接トーチの場合のみ:制御プラグが、差し込まれてい
ない
制御プラグを、差し込みます
溶接トーチ、または溶接トーチ制御ケーブルが故障している
溶接トーチを交換します
溶接電流が流せません。
溶接電源のスイッチがオンになっており、インジケータが点灯しています。
原因:
対策:
原因:
対策:
保護ガスシールドが、流れていません
他の機能はすべて OK
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
接地(アース)接続が、正しくない。
接地(アース)接続の極性が、正しいことを確認します。
溶接トーチの溶接電源ケーブルが、破損している。
溶接トーチを交換します。
ガスシリンダが空
ガスシリンダを変更します
ガス圧力調整器が、故障している
ガス圧力調整器を交換します
ガスホースが取り付けられていないか、損傷している
ガスホースを取り付けるか、交換します
溶接トーチに欠陥がある
溶接トーチを交換します
原因:
対策:
ガス電磁弁が、故障している
アフターサービスにお問い合わせください
43

不規則なワイヤ送給速度
原因:
対策:
制動力の設定が高すぎる。
ブレーキを緩めます。
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
ワイヤ送給装置の問題
長いホースパックを使用するとき
原因:
対策:
溶接トーチが非常に高温になります
原因:
対策:
接触チップの穴が狭すぎる。
適した接触チップを使用します。
溶接トーチのインナー・ライナが故障している。
インナー・ライナにねじれ、汚れなどがないか確認し、必要に応じて交換し
ます。
使用されているワイヤ電極に駆動ローラが適していない。
適切な駆動ローラを使用します。
駆動ローラでの接触圧力が正しくない。
接触圧力を最適化します。
ホースパックの正しくない配置
ホースパックをできるだけ真っ直ぐになるように配置します。
溶接トーチのサイズが不十分です
使用率と負荷制限を遵守してください
原因:
対策:
水冷式システムの場合のみ:冷却液の流量が低すぎる
冷却液レベル、冷却液流量、冷却液の汚れなどを確認します。詳細について
は、冷却ユニットの操作手順を参照してください
44

溶接特性不良
原因
:
対策:
正しくない、溶接パラメータ
設定を確認します。
JA
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
接地(アース)接続が不良。
加工対象物との良好な接触を確保します。
保護ガスシールドが不十分、もしくは、流れていない。
圧力調整器、ガスホース、ガス電磁弁、トーチガス接続などを確認します。
溶接トーチに漏れがある。
溶接トーチを交換します。
接触チップを間違えているか、老朽化している。
接触チップを交換します。
ワイヤ合金または、ワイヤ径が正しくない。
挿入されたワイヤ電極を確認します。
ワイヤ合金またはワイヤ径が正しくない。
母材の溶接性を確認します。
シールドガスが、このワイヤ合金に適していない。
正しいシールド・ガスを使用します。
45

点検、整備および廃棄
概要 通常の使用条件では、本装置には最少の整備と点検が必要なだけです。ただし、長年に
わたって溶接システムを使用可能な状態に確実に維持するためには、いくつかの重要な
点を順守することが必須です。
安全
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
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この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
警告!
毎回の起動時
6 か月ごと
高温のシステム部品および/または装置の危険性。
これは重度のやけどを負う可能性があります。
作業開始前に、すべての高温のシステム部品および/または装置(例えば、冷却液、
▶
水冷システム部品、ワイヤー送給装置の駆動モーターなど)を+25°C/+77°F 以下に冷
却します。
冷却が不可能な場合には、適切な保護具(耐熱グローブ、安全ゴーグルなど)を着
▶
用してください。
-
ホースパックとアース接続すべてに損傷がないか確認します。損傷部品は交換しま
す。
-
駆動ローラとインナーライナに損傷の兆候がないか確認します。損傷部品は交換し
ます。
-
駆動ローラの接触圧力を確認し、必要に応じて調整します。
注意!
近距離での圧縮空気の危険性。
電子部品が破損することがあります。
エアノズルを電子部品に近づけ過ぎないでください。
▶
46

-
蓋を開き、装置のサイドパネルを取り外し、装置の内部に乾いた弱めの圧縮空気を
吹きかけてごみを飛ばします。清掃後、システムを元の状態に戻します。
廃棄 適用可能な国および地域の規定を順守して、廃棄してください。
JA
47

技術データ
WF 25i FlexDrive
10 分 / 40°C (104°F)での溶接電流 100%使用率* / 320 A
60%使用率* / 360 A
40%使用率* / 400 A
保護ガスの最大圧力 7 bar
101.53 psi
冷却液 Fronius 純正
冷却液の最大圧力 5 bar
72.53 psi
ワイヤ供給速度 1~25 m/分
39.37~984.25 ipm
ワイヤドライブ 2 ロール線ドライブ
ワイヤ径 0.8~1.6 mm
0.03~0.06 インチ
保護クラス IP 20
適合性マーク S、CE、CSA
寸法:長さ/幅/高さ 404 x 104 x 128 mm
15.91 x 4.09 x 5.04 インチ
寸法:長さ/幅/高さ
(保護ケージあり、ローラなし)
736 x 156 x 149 mm
28.98 x 6.14 x 5.87 インチ
寸法:長さ/幅/高さ
(保護ケージ、ローラあり)
重量 4.4 kg
重量
(保護ケージあり、ローラなし)
重量
(保護ケージ、ローラあり)
* D.C. = 使用率
736 x 303.5 x 235 mm
28.98 x 12.03 x 9.25 インチ
9.70 Ib.
8.1 kg
17.86 Ib.
10.4 kg
22.93 Ib.
48

JA
49

50

JA
51