
Operating
Instructions
WF 25i Dual
JA
操作手順
42,0426,0427,JA 001-14022023

目次
安全上のご注意 5
概要 5
適切な使用 5
環境条件 5
作業者の義務 6
スタッフの義務 6
主電源接続 6
ご自身と他の人々の保護 6
有毒なガスおよび蒸気による危険 7
飛び火による危険 8
主電源電流および溶接電流による危険 8
曲りくねった溶接電流 9
EMC 装置分類 9
EMC 対策 9
EMF 対策 10
特定の危険区域 10
保護ガスの要件 11
遮へいガスシリンダーによる危険 11
保護ガス漏れの危険 12
設置場所および運搬中の安全措置 12
通常運転での安全対策 13
起動、整備および修理 13
安全検査 14
廃棄 14
安全記号 14
データ保護 14
版権 14
一般事項 15
装置のコンセプト 15
システム要件 15
装置に関する警告通知 16
装置に関する警告の説明文 18
オプションと部品 20
オプションと部品 20
トロリーオプション 22
システム構成 23
トロリーでの設定 23
溶接ブームの設定(Welding-Boom) 24
クレーンでの設定 25
システムの制限 26
クレーンによる運搬 27
クレーントランスポート安全記号ステッカー 27
D300 スプールホルダのある WF 25i Dual のクレーントランスポート 28
スプール蓋のない D450 スプールホルダがある WF 25i Dual のクレーントランスポート 28
トロリーに取り付けられている WF 25i Dual のクレーントランスポート 29
コントロール、接続および機械コンポーネント 30
安全 30
D300 スプールホルダがある WF 25i Dual 30
D450 スプールホルダがある WF 25i Dual 32
ワイヤ送給装置背面 34
ワイヤ送給装置側 35
ガステスト、ワイヤ戻りおよびワイヤインチングボタンの機能 36
取り付けと起動の前 38
安全 38
適切な使用 38
設定に関する規定 39
オプション品の取り付け 40
安全 40
蓋のある D300 スプールホルダの取り付け 40
蓋のない D450 スプールホルダの取り付け 41
JA
3

クレーントランスポートオプションの取り付け 42
ホースパックホルダーオプションの取り付け 42
ツールトレイオプションの取り付け 43
ブームマウンティングキットオプションの取り付け 43
溶接電源へのワイヤ送給装置の接続 44
安全 44
一般情報 44
溶接電源へのワイヤ送給装置の接続 44
延長ホースパックの接続 46
溶接トーチの接続 48
安全 48
MIG/MAG 溶接トーチの接続 48
送給ローラを挿入/交換してください。 50
安全 50
一般事項 50
駆動ローラの挿入/変更 50
D300 溶接ワイヤー巻きの操作のために D450 ブレーキを再取り付け 52
D300 溶接ワイヤー巻きの操作のために D450 ブレーキを再取り付け 52
溶接ワイヤー巻きの挿入、バスケット型スプールの挿入 53
安全性 53
D300 溶接ワイヤー巻きの挿入 53
D300 バスケット型スプールの挿入 54
D450 溶接ワイヤー巻きの挿入 56
ワイヤ電極のインチング 57
一般事項 57
準備 57
ワイヤ電極のスレッディング 58
接触圧力の設定 59
ブレーキを調整する 60
一般事項 60
D300 ブレーキの調整 60
D300 ブレーキの設計 61
WF 25i Dual D450 でブレークの調整 61
D450 ブレーキの設計 63
始動 64
安全性 64
スプール蓋のないスプールホルダ D450 のある WF 25i Dual で帯電している(熱い)部品、露出し
ている部品に関する警告
試運転の要件 65
試運転 65
TIG AC 用途のための注 65
溶接プロセスラインの選択 66
溶接プロセスラインの選択 66
トーチトリガを使用して溶接プロセスを選択 66
ワイヤ送給装置でボタン/LED を使用して溶接プロセスを選択 66
ガステスト、ワイヤ戻り、ワイヤインチングのボタンを利用して溶接プロセスを選択 67
溶接電源の溶接プロセスラインを選択するか、RC パネルプロのリモート制御を使用 67
RC パネルスタンダードのリモート制御を使用して溶接プロセスを選択 67
トラブルシューティング 68
安全 68
トラブルシューティング 68
点検、整備および廃棄 72
概要 72
安全 72
毎回の起動時 72
6 か月ごと 72
廃棄 73
技術データ 74
WF 25i Dual 74
蓋のある D300 スプールホルダ 75
蓋のない D450 スプールホルダ 75
HP 70i 75
HP 95i 75
64
4

安全上のご注意
概要 本装置は、最先端の技術を使用し、広く認められている安全標準に基づいて、製造され
ています。誤ったまたは不適切な使い方により、下記の事故や損傷が発生するおそれが
あります
-
作業者または第三者の傷害や死亡、
-
操作する会社が所有する装置やその他の有形資産の損傷、
-
装置の効率低下。
本装置の試運転、操作、整備、修理に関係する人はすべて、下記を満足している必要が
あります。
-
適切な資格を持っており、
-
溶接に関する十分な知識を持っており、
-
これらの操作手順を注意深く読みかつこれらに従う。
装置を使用する場合は、本操作手順を常に手近なところに置いてください。操作手順に
加えて、事故防止および環境保護に関する、一般に適用されている規定およびその地域
の規定にも注意してください。
本装置に関する安全および危険に関する掲示はすべて、
-
いつでも読める状態である必要があり、
-
損傷を受けてはならず、
-
取り外されてはならず、
-
上を覆ったり、上に貼り付けたり、上に描いたりしないでください。
JA
本装置の安全および危険に関する注意事項の記載場所については、装置の操作手順の「概
要」のセクションを参照してください。
装置の電源を入れる前に、安全性を損なうおそれのある障害をすべて取り除いてくださ
い。
ユーザーの人身の安全が危険にさらされます。
適切
な使用 本装置は、その使用目的に限って使用してください。
本装置は、銘板に指定されている溶接プロセスのみで使用することを目的としています。
この目的以外のいかなる使用も不適切と見なされます。このような使用によって発生す
るいかなる損傷についても、当メーカーは責任を負いません。
適切な使用には以下が含まれます。
-
操作手順に記載されているすべての指示を注意深く読み、その内容に従う
-
安全と危険に関する注意事項をすべて、注意深く読み、遵守する
-
規定された点検および保守を実施する。
本装置を決して以下の目的に使用しないでください。
-
パイプの解凍
-
バッテリーの充電
-
エンジンの起動
本装置は産業および工場で使用することを目的としています。家庭環境での使用によっ
て発生するいかなる損傷についても、当メーカーは責任を負いません。
同様に、不十分な結果および不適切な結果に対して、当メーカーは責任を負いません。
環境条件 本装置が、規定されている区域外で使用または保管された場合、使用目的に準拠してい
ないと見なされます。このような使用によって発生するいかなる損傷についても、当メ
ーカーは責任を負いません。
5

周囲温度の範囲:
-
作動中:-10 °C~+40 °C (14 °F~104 °F)
-
運搬中および保管中:-20 °C~+ +55 °C (-4 °F~131 °F)
相対湿度:
-
最大 50%、40 °C (104 °F)の場合
-
最大 90%、20 °C (68 °F)の場合
周囲の空気に塵、酸、腐食性の気体や物質などが含まれていてはなりません。
最高高度 2000 m (6561 ft. 8.16 in.)までで使用できます
作業者の義務 作業者は、以下の条件を満たす人のみに本装置での作業を許可する必要があります。
-
作業中の安全性および事故防止に関する基本的な指示を熟知しており、装置の使用
方法について指示を受けている
-
これらの操作手順、特に「安全上のご注意」のセクションを読んで理解しており、
このことを署名で確認している
-
必要な結果を出せるようトレーニングを受けている。
作業者が安全性を重視した方法で作業することを徹底するために、定期的に確認を実行
する必要があります。
スタッフの義務 装置を使用する前に、装置を使用するように指示を受けたすべての人は、以下を約束し
ます。
-
作業での安全性と事故防止に関する基本的な指示を遵守する
-
これらの取扱説明書、特に「安全上のご注意」のセクションを読み、その内容を理
解し、遵守することを署名により確認する
作業場を離れる前に、不在中に人または所有物に危害が加わらないように徹底します。
主電源接続 より高い規格の装置は、その電流消費のために主要電源のエネルギー品質に影響をあた
える場合があります。
これにより、複数の装置種類に以下の点で影響をあたえる場合があります。
-
接続制限
-
主電源の最大許容電気抵抗に関する基準
-
最低短絡力要件に関する基準
*)
公共送電網との接点
*)
*)
「技術データ」参照
この場合、プラント作業員または装置の使用者は、電力会社と相談の上、適切な場所に
装置が接続されているかどうかを確認します。
重要!グリッド接続が適切に絶縁処理されていることを確かめてください
ご自身と他の人々
の保護
6
本装置を使う方は、次のような多くの危険に曝されることにご注意ください。
-
飛び火や高温の金属片
-
目や皮膚に害を与える恐れのあるアーク放射
-
心臓ペースメーカー装着者の生命を危険にさらす恐れのある有害な磁界
-
主電源電流および溶接電流による感電死
-
酷い騒音公害
-
有害な溶接煙やガス

本装置を操作する際には必ず適切な防護服を着用してください。防護服には次の特性が
備わっている必要があります:
-
難燃性
-
絶縁性および乾燥
-
身体全体を覆い、損傷が無く良好な状態のもの
-
安全ヘルメット
-
折り返しのないズボン
保護衣には多様なアイテムがあります。作業者は以下に留意してください:
-
保護バイザーや調整フィルターを使用して UV 光線、熱および火花から目と顔を保護
します
-
保護バイザーの裏側に規制に従った側面保護付きの保護メガネを装着します
-
湿潤状態でも絶縁状態を維持できる頑健な靴を履いてください
-
適切なグローブで手を保護します(電気的絶縁で、熱に対する耐性があるもの)
-
騒音の悪影響を減らし障害を防ぐために防音保護具を装着します
装置の操作中または溶接の進行中は、作業区域に近づかないようにし、特に子供に注意
してください。近隣に人がいる場合は次の事に注意してください:
-
近隣住民にすべての危険性を伝えてください(アークによる強烈な光、飛び散る火
花による怪我、有害な溶接煙、騒音、主電源電流や溶接電流からの潜在的なリスク
など)
-
適切な保護装置で保護していること
-
あるいは、適切な安全スクリーン/カーテンを設置してください。
JA
有毒なガスおよび
蒸気による危険
溶接作業中に生じる煙には、有毒なガスや蒸気が含まれています。
溶接煙には、国際がん研究機関のモノグラフ 118 の記載の通り、発がん性物質が含まれ
ています。
排出源排気および室内排気システムを使用してください。
可能な場合は、排気装置が内蔵された溶接トーチを使用してください。
溶接煙やガスに顔を近づけないでください。
煙およびガスに対してい次の予防対策を実施してください。
-
吸入しないでください。
-
適切な装置を使って作業区域から除去します。
十分な外気の供給を確保します。換気率を少なくとも 20 m³/時に維持します。
換気が不十分な場合は吸気機能のある溶接ヘルメットを使用します。
排出能力が十分であるか不確かな場合は、測定した毒物排出値を許容制限値と比較しま
す。
次のコンポーネントは、溶接煙の毒性度を判断する因子です。
-
加工対象物に使用されている金属
-
電極
-
被膜剤
-
洗浄剤、脱脂剤、など
-
使用した溶接プロセス
対応する材料の安全データシートおよび上記コンポーネントのメーカーの説明書を参照
してください。
曝露のシナリオ、リスク管理対策および作業条件の特定に関する推奨については、
European Welding Association の Web サイトの Health & Safety(https://europeanwelding.org)に記載されています。
可燃性の蒸気(溶剤の煙など)、アークの放射領域に近づけないようにします。
溶接を行わないときは、保護ガスシリンダーバルブまたは主ガス供給を閉じてください。
7

飛び火による危険 飛び火により、火災や爆発が発生するおそれがあります。
可燃性物質の付近では決して溶接しないでください。
可燃性物質はアークから 11 m (36 ft. 1.07 in.)以上離すか、承認済みのカバーで覆う必要
があります。
適切な、テスト済みの消火器を用意し、使用可能にする必要があります。
火花と高温の金属片は、小さな隙間や開口部を通って隣接する区域に入ることもありま
す。適切な予防策を講じて、傷害や火災の危険を防止してください。
火災や爆発が起こりがちな区域や、密封されたタンク、容器、またはパイプの近くでは、
これらが関連する国内および国際的な規格に準拠して準備されていない場合、溶接を行
ってはなりません。
ガソリン、推進剤、鉱油、または同様の製品を保管するために使用されている、または
使用されていた容器で、溶接しないでください。残留物は、爆発の危険をもたらします。
主電源電流および
溶接電流による危
険
感電は人命を脅かす危険性があり、致命的となることがあります。
装置の内外の帯電部は触らないでください。
MIG/MAG 溶接と TIG 溶接の際、溶接ワイヤ、溶接ワイヤ巻き、駆動ローラ、ならびに溶
接ワイヤと接触のあるすべての金属片が帯電部になります。
必ずワイヤ送給装置を充分に絶縁した面に設定するか、適切な絶縁された溶接ワイヤの
送給用取付装置を使用してください。
地電位に対して、ユーザーやそれ以外の人が適切に絶縁された乾燥したベースまたは蓋
で保護されるようにしてください。このベースまたは蓋は、本体と地電位の間のエリア
全体をカバーする必要があります。
すべてのケーブルやリードは、固定され、損傷がなく、絶縁され、適切な寸法でなけれ
ばなりません。接続の緩みがある、焦げて損傷を受けているか不適切な寸法のケーブル
やリードは直ちに交換してください。
毎回使用前に、ハンドルを使用して、電源がしっかりと接続するようにしてください。
BNC 端子の電源ケーブルの場合は、電源ケーブルを縦軸に対して少なくとも 180°回転し
てプレテンションしてください。
ケーブルやリードを本体や本体の部品に巻き付けないでください。
電極(棒電極、タングステン電極、溶接ワイヤなど)は、
-
決して液体にひたして冷却しないでください
-
溶接電源がオンの際に電極に触れないでください。
2 つの溶接電源の溶接電極の間で、溶接電源の無負荷電圧が倍加することがあります。両
方の電極の電位に同時に触れると、特定の状況で致命的になることがあります。
主電源ケーブルを定期的に有資格の技術者にチェックさせ、接地線が適切に機能してい
ることを確認してください。
保護クラス I の装置は、正しく動作するため、接地導体のある電源および接地導体接点の
ある接続システムが必要です。
接地導体なしの電源および接地導体接点なしのソケットで装置を使用するのは、保護分
離に関する国の規制にすべて準拠している場合のみです。
それ以外の場合、これは重大な過失と見なされます。このような使用により損傷を受け
てもメーカーが責任を負うことはありません。
必要に応じて、加工対象物に対して適切な接地を確保してください。
8

未使用の装置をオフにしてください。
曲りくねった溶接
電流
高いところで作業を行う場合は、セーフティーハーネスを着用してください。
装置で作業を行う前に、装置をオフにして、電源プラグを抜いてください。
見やすくわかりやすい警告サインを装置に取り付け、電源プラグを差し込み直し、装置
を再度オンにする人がいないようにしてください。
装置を開いた後:
-
すべての帯電部を放電してください
-
装置のすべての部品の通電を解除してください。
帯電部で作業を行う必要がある場合は、2 人目の作業員を指名して、主電源のスイッチを
正しい瞬間にオフにするようにしてください。
以下の指示を無視すると、曲りくねった溶接電流が増大し、以下の結果になることがあ
ります。
-
火災の危険
-
母材に接続された加工対象物の過熱
-
接地導体の損傷
-
装置およびその他の電気装置への損傷
加工対象物が加工対象物クランプでしっかり固定されていることを確認します。
加工対象物のクランプを、溶接される領域に可能な限り近づけて固定します。
JA
本装置は、導電床に対する絶縁または導電ラックに対する絶縁など、伝導性環境に対し
て十分に絶縁されるように設置します。
分電盤、ツインヘッド取付台などを使用する場合、以下に留意してください。使用して
いない溶接トーチ/電極ホルダーの電極も帯電しています。使用していない溶接トーチ/
電極ホルダーが十分に絶縁されていることを確認します。
自動 MIG/MAG アプリケーションの場合、1 個の絶縁されたワイヤー電極のみが溶接ワイ
ヤドラム、大型ワイヤ供給スプールまたは溶接ワイヤー巻きからワイヤ供給装置に配線
されていることを確認します。
EMC 装置分類 放出クラス A
-
は工業環境での使用のみを目的として設計されていて
-
他の領域では、伝導妨害および放出妨害を引き起こす場合があります。
放出クラス B の装置
-
居住地域および工業地域向けの放出基準を満たしています。これは、電源が、公共
低電源ネットワークによって供給される住宅区域にも適用されます。
EMC 装置分類 (銘板または技術データ参照)
EMC 対策 装置が標準的な放出限度値に準拠していても、適用対象領域に影響を与える場合があり
ます(例えば、同じ場所に精密機器が置いてあったり、装置が設置された場所がラジオ
またはテレビ受信機の側であったりする場合)。
この場合、事業会社は適切な行動をとり、状態を改善する義務を負います。
9

国内外の規定に従って、装置の近くで装置の免疫性をテストし、査定してください。こ
の装置により影響を受ける鑑賞されやすい装置の例:
-
安全装置
-
送電網、信号線、データ伝送線
-
IT 装置および通信装置
-
測定や校正のための装置
EMC の問題を回避するための支援措置:
1.送電網の電源供給
-
規制に準拠しているグリッド接続があるにも関わらず電波障害が発生する場合
は、追加措置(適切なグリッドフィルターの使用など)を講じてください。
2.溶接入力線
-
なるべく短くしてください
-
近くにまとまるようにルーティングしてください(EMF 問題を回避するためで
もあります)
-
他の線から遠くになるようにルーティングしてください
3.等電位結合
4.加工対象物の接地
-
必要に応じて、適切なコンデンサーを使用して接地を確立します。
5.必要な場合はシールドしてください
-
近くの他の装置をシールドしてください
-
溶接設置物全体をシールドしてください
EMF 対策 電磁場は、健康上問題を起こすことがあります。これはまだよく知られていません。
-
ペースメーカーや補聴器を使っている人の近くで使用された場合の健康への影響
-
ペースメーカーを使用している人は、この装置やこの溶接プロセスのすぐそばに身
を置く前に医師から助言を受ける必要があります
-
安全上の理由から、溶接入力線と溶接機のヘッド/トルソ間の距離はできるだけ大き
く取ってください
-
溶接入力線やホースパックを肩に担いだり、体に巻き付けることはしないでくださ
い
特定の危険区域 次に示す可動部品に手、毛髪、衣服の一部、工具が触れないようにしてください。
-
ファン
-
ギア
-
ローラー
-
軸
-
溶接ワイヤ巻きおよび溶接ワイヤ
ワイヤー駆動の回転ギアや回転駆動部品に触れないでください。
整備作業および修理作業中のみ、蓋や側面のパネルを開閉してください。
操作中
-
すべての蓋が閉じられ、すべての側面の部品が適切に取り付けられていることを確
認してください。
-
すべての蓋と側面の部品は閉じたままにしてください。
10
溶接トーチからの溶接ワイヤの突起は、怪我(手の切り傷、顔および目の怪我など)の
高いリスクにつながります。
このため、溶接トーチは必ず身体から離し(ワイヤ供給装置が装備されたデバイス)、適
切な保護ゴーグルを着用してください。
溶接中や溶接後は、加工対象物に触れないでください。火傷の危険があります。
スラグが冷却中の加工対象物から飛び出すことがあります。そのため、加工対象物の再
加工を行う際は規制に準拠した保護装置も着用し、必ず他の人が十分に保護が行き届い
ているようにしてください。

作業する前に、動作温度が高くなる溶接トーチおよび他の部品は、温度が低下するまで
お待ちください。
火事や爆発のリスクがある区域には特別な規制が適用されます。
適切な国内外の規制に従ってください。
電気的危険性が高い区域(ボイラーなど)での作業用の電源には、「安全」の記号を付け
る必要があります。ただし、溶接電源をそのような区域に配置することはできません。
冷却液の漏れによる火傷のリスク。冷却液供給または戻り用の接続を解除してから冷却
ユニットの電源を切ってください。
冷却液の取り扱い時は、冷却液の安全データシートの情報を順守してください。冷却液
の安全データシートは、サービスセンター、またはメーカーのWebサイトから入手で
きます。
装置をクレーンで運搬するときは、メーカーが提供する適切な積載運搬装置のみを使用
します。
-
適切な積載運搬装置の指定されたすべてのアタッチメントにチェーンやロープを 取
り付けます。
-
チェーンおよびロープは垂直に対して可能な限り最小角度にする必要があります。
-
ガスシリンダーとワイヤ供給装置(MIG/MAG 溶接およびタングステン不活性ガス溶
接装置)を取り外します。
溶接中にワイヤ送給装置をクレーンに取り付ける場合、必ず適切な絶縁された給線器ホ
イスティングアタッチメント(MIG/MAG 溶接およびタングステン不活性ガス溶接の装
置)を使用してください。
JA
装置に運搬用ベルトまたはハンドルが装着されている場合、これは手で運搬する場合に
のみ使用します。運搬用ベルトはクレーン、カウンターバランスリフトトラックまたは
その他の機械式リフトツールでの運搬には適していません。
デバイスやその部品を持ち上げる装置(ベルト、バックル、チェーンなど)は定期的に
確認する必要があります(機械的損傷、腐食またはその他の環境の影響によって生じる
変化など)。
試験間隔と試験範囲は、最低でもそれぞれの有効な国家規格および国家ガイドラインを
遵守する必要があります。
シールドガス接続ソケットにアダプターを使用する場合、色または匂いのない保護ガス
が漏れ出すリスクがあります。シールドガス接続アダプターは、取り付ける前に装置側
で適切なテフロンテープを使用してスレッドを密封してください。
保護
ガスの要件 特にリングラインでは、汚染された保護ガスが機器に損傷を与え、溶接品質を低下させ
る可能性があります。保護ガスの品質に関する次の要件を満たすようにしてください。
-
固体粒径 <40 µm
-
圧力凝縮点 <-20 °C
-
最大油分 <25 mg/m³
必要に応じてフィルターを使用します。
遮へいガスシリン
ダーによる危険
遮へいガスシリンダーには加圧されたガスが含まれており、損傷を受けると爆発するこ
とがあります。遮へいガスシリンダーは溶接装置の一部であるため、最大の注意を払っ
て取り扱う必要があります。
圧縮ガスが含まれている遮へいガスシリンダーを、過度の熱、機械的衝撃、スラグ、裸
火、火花およびアークから保護します。
遮へいガスシリンダーを垂直に取り付け、指示に従って倒れないように固定します。
11

遮へいガスシリンダーを、溶接またはその他の電気回路から十分に遠ざけた状態を維持
します。
溶接トーチを、決して遮へいガスシリンダーに掛けないでください。
決して電極で遮へいガスシリンダーに触れないでください。
爆発のリスク - 決して加圧されている遮へいガスシリンダーを溶接しようとしないでく
ださい。
進行中のアプリケーションに適した遮へいガスシリンダーだけを、正しい適切なアクセ
サリ(調整器、ホースおよびフィッティング)とともに使用します。良好な状態にある遮へ
いガスシリンダーおよびアクセサリだけを使用します。
遮へいガスシリンダーのバルブを開ける際には顔を背けます。
溶接が行われていない場合、遮へいガスシリンダーバルブを閉じます。
遮へいガスシリンダーが接続されていない場合、バルブのキャップはシリンダーの所定
の位置に付けたままにします。
遮へいガスシリンダーおよびアクセサリに関するメーカーの説明書、適用される国内お
よび国際的な規定を、遵守する必要があります。
保護ガス漏れの危険非制御下の保護ガス漏れによる窒息のリスク
設置場所および運
搬中の安全措置
保護ガスは無色無臭で、漏洩の際に大気中の酸素を置換することがあります。
-
少なくとも 20 m³/時の喚起速度で新鮮な空気を適切に供給するようにしてくださ
い。
-
保護ガスシリンダーまたは主要ガス源の安全および整備指示を守ってください。
-
溶接が行われていない場合、保護ガスシリンダーバルブまたは主ガス供給を閉じま
す。
-
起動前は毎回保護ガスシリンダーまたは主要ガス源で非制御のガス漏れの有無を確
認してください。
装置が転倒すると、容易に死に至る可能性があります。装置が安定するように、堅固な
水平面に設置します。
-
最大許容傾斜角度は 10°です。
火災や爆発の危険性がある部屋では、特別な規定が適用されます
-
関連する国内および国際的な規定を遵守してください。
社内の指示および確認を使用して、作業場の環境が常に清潔で明瞭な配置になっている
ことを確認します。
本装置のセットアップや使用は、銘板に表示されている保護等級を必ず遵守して行うよ
うにしてください。
本装置をセットアップする際は、0.5 m(1 ft. 7.69 in.)の全般クリアランスがあり、冷却
用空気が妨げられずに出入りできることを確認します。
12
本装置を運搬する際は、関連する国および地域のガイドライン、および事故防止の規定
を順守してください。これは特に、運搬中に発生するリスクに関するガイドラインに当
てはまります。
操作中の装置は持ち上げたり運搬したりしないでください。運搬したり持ち上げたりす
る前に装置の電源を切ってください。

本装置を運搬する前に、冷却液を完全に排出し、以下のコンポーネントを取り外します。
-
ワイヤ送給装置
-
溶接ワイヤー巻き
-
保護ガスシリンダー
本装置を運搬した後は、試運転前に装置の損傷を目視検査する必要があります。損傷が
ある場合は、本装置を試運転する前に、トレーニングを受けたサービス担当技術者が修
理を行う必要があります。
JA
通常運転での安全
対策
本装置は、すべての安全装置が完全に機能する場合のみ操作します。安全装置が完全に
機能しない場合、以下の危険があります。
-
作業者または第三者の傷害や死亡、
-
装置や作業者のその他の所有物の損傷、
-
装置の効率低下。
適切に機能していない安全装置は、本装置を起動する前に修理する必要があります。
安全装置を迂回したり、無効にしないでください。
本装置の電源を入れる前に、誰にも危険がないことを確認してください。
明らかな損傷がないか、安全装置が適切に機能しているか、本装置を少なくとも週に 1
回点検します。
遮へいガスシリンダーを必ずしっかり固定し、装置をクレーンで運ぶ必要がある場合は
事前に取り外します。
メーカー製のオリジナル冷却液だけが、その特性(電気電導性、不凍剤、材質の適合性、
可燃性など)により、当社装置での使用に適しています。
メーカー製の適切なオリジナル冷却液だけを使用します。
メーカー製のオリジナル冷却液に他の冷却液を混合しないでください。
冷却回路にはメーカー製のシステム部品のみを接続してください。
当メーカーは、他のシステム部品や異なる冷却液の使用により生じた損害に責任を負い
ません。さらに、すべての保証請求が無効になります。
冷却液 FCL 10/20 は発火しません。エタノールベースの冷却液は特定の状況で発火する
ことがあります。冷却液は元のシールされた容器のみに入れて輸送し、発火源から十分
に遠ざけた状態を維持します。
使用された冷却液は、関連する国内および国際的な規定に沿って適切に廃棄する必要が
あります。冷却液の安全データシートは、サービスセンターから入手するか、メーカー
のウェブサイトからダウンロードできます。
システムがまだ冷えている間に、溶接を開始する前の冷却液レベルを確認します。
起
動、整備および修理持込部品が、これらに対する要望に適合して設計および製造されていること、または安
全要件を満たしていることについては保証できません。
-
必ず純正のスペア部品および消耗部品をご使用ください(標準部品にも適用)。
-
当メーカーの同意なしに、装置に改造、変更などを行わないでください。
-
完全な状態ではない加工対象物はただちに交換する必要があります。
-
注文の際は、スペア部品リストに記載どおりの正確な表示および部品番号、さらに
お使いのデバイスのシリアル番号をお知らせください。
ハウジングネジは、ハウジング部品を接地する接地導体です。
純正のハウジングネジを正確な本数使用して指定したトルクまで締め付けます。
13

安全検査 当メーカーは、少なくとも 12 ヶ月に 1 回、本装置の安全検査を実施することを推奨しま
す。
同じ 12 ヶ月の期間に電源を較正することも、当メーカーはお勧めします。
安全検査は、以下の場合に認定された電気技術者が実施する必要があります
-
何らかの変更が加えられた後
-
何らかの部品が追加して取り付けられた後、または何らかの改造が加えられた後
-
修理、点検、整備を実施した後
-
少なくとも 12 ヶ月ごと。
安全検査にあたっては、適切な国内および国際的な規格と指令に準拠します。
安全検査および較正の詳細は、サービスセンターから入手できます。サービスセンター
は、ご要望に応じて必要な文書を提供します。
廃棄 電気および電子機器の廃棄物は個別に収集し、環境に配慮した方法で欧州指令および国
家法に従ってリサイクルする必要があります。使用済みの機器はディストリビュータま
たは地域で承認された回収および廃棄システムを通して返却する必要があります。使用
済みの装置の適切な廃棄により、資源の持続可能なリサイクルが促進されます。これを
遵守しないと、健康や環境に影響を与える可能性があります。
梱包材
分別回収してください。地方自治体の法規制を確認してください。箱を小さくしてくだ
さい。
安全記号 CE ラベル付きの装置は、低燃焼電圧および電磁両立性の指令の必要不可欠な要件(EN
60974 シリーズの関連製品規格など)を満たしています。
Fronius International GmbH は本装置が 2014/53/EU 指令に準拠していることを宣言し
ます。EU 適合性宣言の全文は右記のウェブサイトから入手できます:http://
www.fronius.com
CSA テストマーク付きの装置は、カナダおよび米国の関連規格の要件を満足しています。
データ保護 工場出荷時の設定を変更した場合は、ユーザーが責任を持って、その変更を保持してく
ださい。個々の設定変更が削除された場合、当メーカーは責任を負いません。
版権 これらの操作手順の版権は、当メーカーにあります。
本文および説明図はすべて、発行時点で技術的に正確です。弊社は変更する権利を留保
します。本取扱説明書の内容は、購入者からのいかなるクレームにも根拠を与えるもの
ではありません。改善の提案がおありの場合、または説明書で見つかった誤りを指摘し
ていただく場合、弊社はお客様のコメントに大変感謝いたします。
14

一般事項
装置のコンセプト WF 25i Dual を利用すると、2 つの溶接プロセスラインを 1 つの溶接電源と合わせて使用
できます。溶接プロセスラインは、トーチトリガを使用して、ワイヤ送給装置の作動コ
ントロールを介して、溶接電源で変更できます。あるいはリモート制御で変更できます。
2 つのスプールホルダと様々なオプションが WF 25i に対して利用可能です:
JA
D300 mm 溶接ワイヤー巻き用
D300 スプールホルダとスプール蓋のある WF 25i
Dual(Trabant、リモート制御、工具トレイ、クレー
ントランスポート、ホースパックホルダのオプション
あり)
大型 D450 mm スプール用
スプール蓋がない D450 スプールホルダがある WF
25i Dual(Trabant、リモート制御、工具トレイ、ク
レーントランスポートのオプションあり)
システム要件 WF 25i Dual デュアルヘッドワイヤ送給装置が正常に動作するには、溶接電源のファーム
ウェアが ocial_TPSi_iWave_3.5.2-xxx.w 以降であることが必要です。
15

装置に関する警告
40,0006,3035
WF 25i D300
WF 25i D450
ELECTRIC SHOCK can kill.
Wire, wire reel and drive rolls are electrically live (hot)
for ALL welding processes even when not in use!
Les CHOCS ELECTRIQUES peuvent tuer.
Le fil, la bobine de fil et les rouleaux d'entraînement sont
électriquement sous tension (chauds) pour TOUS les
procédés de soudage, même lorsqu'ils ne sont pas utilisés!
Las descargas eléctricas pueden ser mortales.
El alambre, el carrete de alambre y los rodillos impulsores
están eléctricamente vivos (calientes) para TODOS los
procesos de soldadura, incluso cuando no están en uso!
ADVERTENCIA
WARNING
ADVERTISSEMENT
inside
2x
inside
2x
通知
ワイヤ送給装置には、安全記号と銘板が装着されています。安全記号と銘板は、取り外
したり、塗りつぶさないでください。この安全記号は、重大な人体の傷害や所有物の損
傷をもたらすことがある装置の不適切な操作を警告します。
ここに記載されている機能は、以下の文書を十分に読んで理解するまで使用
しないでください。
-
操作手順
-
安全規則をはじめとするすべてのシステム部品の操作手順
溶接は危険です。この装置を正しく安全に使用するためには、次の基本的な
要件を満たす必要があります。
-
適切な溶接資格
-
適切な保護装置
-
権限のない人をワイヤ送給装置と溶接プロセスに近づけないこと
安全規則に従って古い装置を廃棄すること。通常の家庭ごみと一緒に廃棄
しないこと。
16

次に示す可動部品に手、毛髪、衣服の一部、工具が触れないようにしてくだ
ELECTRIC SHOCK can kill.
Wire, wire reel and drive rolls are electrically live (hot)
for ALL welding processes even when not in use!
Les CHOCS ELECTRIQUES peuvent tuer.
Le fil, la bobine de fil et les rouleaux d'entraînement sont
électriquement sous tension (chauds) pour TOUS les
procédés de soudage, même lorsqu'ils ne sont pas utilisés!
Las descargas eléctricas pueden ser mortales.
El alambre, el carrete de alambre y los rodillos impulsores
están eléctricamente vivos (calientes) para TODOS los
procesos de soldadura, incluso cuando no están en uso!
ADVERTENCIA
WARNING
ADVERTISSEMENT
さい。
-
ギア
-
駆動ローラ
-
溶接ワイヤー巻きおよびワイヤ電極
ワイヤー駆動の回転ギアや回転駆動部品に触れないでください。
整備作業および修理作業中のみ、蓋や側面のパネルを開閉してください。
操作中
-
すべての蓋が閉じられ、すべての側面の部品が適切に取り付けられて
いることを確認してください。
-
すべての蓋と側面の部品は閉じたままにしてください。
感電により命を落とすことがあります!
露出している帯電部には触らないでくださ
い!
64 のページも参照してください。
JA
17

装置に関する警告
の説明文
警告通知は特定のバージョンの装置に添付されています。
シンボルの並び順は異なる場合があります。
! 警告!注意!
記号は危険の可能性を表しています。
A 駆動ローラに指が当たると怪我をする恐れがあります。
B 溶接ワイヤと駆動部品は装置の動作中は溶接電圧がかかります。
手と金属品を遠ざけてください。
1. 感電事故は命に関わる恐れがあります。
1.1 乾燥した絶縁手袋を着用してください。素手でワイヤ電極に触れないでくださ
い。濡れた手袋または破れた手袋を着用しないでください。
1.2 感電から保護するため、床および作業エリアから絶縁された基台を使用してくだ
さい。
1.3 装置の作業を行うまえに、装置の電源を切り、電源プラグを抜くか、または電源
を接続解除してください。
2. 溶接煙を吸引すると健康を害する恐れがあります。
2.1 溶接煙から顔を離すようにしてください。
2.2 強制換気または局所排気を使用して溶接煙の排気を行ってください。
2.3 ファンを使って溶接煙を排気してください。
18

3. 溶接スパークが原因で爆発または発火する恐れがあります。
3.1 可燃性物質を溶接プロセスから離してください。可燃性物質の近くで溶接を行わ
ないでください。
3.2 溶接スパークが原因で発火する恐れがあります。消化器を常備してください。必
要な場合は、消化器を操作できる監督者が常駐するようにしてください。
3.3 ドラムまたは閉じている電池ケースを溶接しないでください。
JA
4. アーク線は目を焼いたり、皮膚を傷つけたりする恐れがあります。
4.1 ヘッドギアおよび保護眼鏡を着用してください。耳の保護具と襟にボタンの付い
たシャツを着用してください。スモークが正しく施された溶接ヘルメットを着用
してください。全身に適切な保護衣服を着用してください。
5. マシンで作業または溶接を開始する前に:
装置の訓練を受け、説明書を読んでください!
6. 警告ステッカーは、はがしたり上からペンキを塗らないでください。
* シールの製造業者注文番号
19

オプションと部品
(1)
(2)
(4)
(5) (6)
(7)
(8)
(9)
(3)
(10)
オプションと部品
(1) クレーントランスポートオプション
OPT/WF Lift Bail Dual
(2) ツールトレイオプション
OPT/WF Tool Tray Dual
(3) ホースパックホルダオプション
2 パーツ、蓋のある D300 スプールホルダと共の場合のみ使用
OPT/WF Hosepack Holder Dual
(4) 蓋のある D300 スプールホルダ
OPT/WF スプールホルダ D300 デュアル
(5) デュアルヘッドワイヤ送給装置
WF 25i Dual スプールなし/4R/G/FSC
(6) リモート制御オプション
RC パネルスタンダード、RC パネルプロ
(7) 冷却液溶接ソケットオプション
OPT/WF Water Connection Dual
20

(8) 蓋のない D450 スプールホルダ
OPT/WF スプールホルダ D450 Dual
(溶接ワイヤー巻きなし)
(9) Trabant トロリーオプション
OPT/TU Trabant
(10) ブームマウンティングキットオプション
OPT/WF ブームマウンティングキットデュアル
図なし:
-
欧州におけるコネクタ改造キット
-
SpeedNet ケーブル 5 m
-
SpeedNet ケーブル 10 m
JA
21

トロリーオプショ
ン
(1) TU Car 4 Pro トロリー
ガスシリンダーホルダあり
(2) WF Dual マウンティングセットオプション
OPT/TU Mounting Set WF Dual
次
を含む:
a)貯蔵タンク
b)チューブラーフレーム
c)2 x 絶縁トーチホルダ
d)2 つ目のガスシリンダホルダとシリンダストラップ
マウンティング材料
22

システム構成
トロリーでの設定 トロリーでの設定が必要:
-
TU Car 4 Pro トロリー
-
OPT/TU マウンティングセット WF Dual H510 オプション(ガス冷却システム用)
または
OPT/TU マウンティングセット WF Dual H740 オプション(水冷システム用)
JA
トロリーに D300 スプールホルダがある WF 25i Dual
トロリーの代替設定として、D450 スプールホルダのある WF 25i Dual を含めることがで
きます。
トロリーでのデュアルヘッドワイヤ送給装置の設定の詳細は、「OPT/TU Mounting Set
WF Dual」設置指示(42,0410,2636)を参照してください。
23

溶接ブームの設定
max. 5 m / 16 ft. 4.85 in.
max.
3 m
9 ft. 10.11 in.
(Welding-Boom)
OPT/WF ブームマウンティングキットデュアルオプションは、溶接ブームの設定に必要
です。
溶接ワイヤドラムの使用が推奨されます。
溶接
ブームで取り付けられているブームマウンティングキットオプションのある WF 25i Dual(概略図)
最
大供給ヘッド 3 m/9 ft. 10.11 in.
最大搬送長さ、水平 5 m/16 ft. 4.85 in.
最大搬送距離、溶接ワイヤドラムから溶接
トーチ
16 m/52 ft. 5.92 in.
注記!
デュアルヘッドワイヤ送給装置は、絶縁されるように応接ブームに取り付ける必要があ
ります。
ブームマウンティングキットオプションまたは同等の絶縁を使用します。
▶
24

クレーンでの設定 OPT/WF ホイスティングベールオプションがクレーンでの 設定に必要です。
JA
クレーンでの設定のための D300 スプールホルダがある WF 25i Dual
重要!クレーンでの設定や操作は、D300 スプールホルダのある WF 25i Dual に対しての
み許可されています。
注記
!
クレーンの用途に対して、デュアルヘッドワイヤ送給装置のサスペンション位置を選択
し、クレーンでなるべく水平になるように吊ります。
クレーントランスポートの詳細を確認します(27 のページから)。
▶
25

システムの制限 溶接システムによっては、次のデータを水冷システム部品に対して確認する必要があり
ます。
WF 25i Dual と TPS 320i - 600i のある溶接システム(MIG/MAG):
適切な冷却ユニット CU 1100i、CU 1100i/MV RVP、
CU 1400i Pro
連結ホース* 最大 25 m/82 ft. 0.25 in.
トーチホースパック 2 x 最大 6 m/19 ft. 8.22 in.
WF 25i Dual と iWave 300i - 500i MP のある溶接システム(MIG/MAG + TIG):
適切な冷却ユニット CU 1400i Pro
連結ホース* 最大 25 m/82 ft. 0.25 in.
MIG/MAG トーチホースパック 2 x 最大 6 m/19 ft. 8.22 in.
TIG トーチ
ホースパック**
重要!水冷 TIG エクステンションホースパックは、WF 25i Dual と共に使用することはで
きません。
* 溶接電源からワイヤ送給装置への接続
** マルチプロセスマシンの溶接システムの場合、2 つの水冷 MIG/MAG 溶接トーチ
に加えて、水冷 TIG 溶接トーチが接続されます。
最大 8 m/26 ft. 2.96 in.
26

クレーンによる運搬
JA
クレーントランス
ポート安全記号ス
テッカー
次の安全記号ステッカーがクレーントランスポートオプション OPT/WF Lift Bail Dual
に貼られています:
a) b) c)
a)WF 25i Dual は、クレーンに取り付けられている OPT/WF ホイスティングベールデ
ュアルオプションと共の場合のみ輸送できます。.
詳細については、28 のページを参照してください。
b)WF 25i Dual と共にトロリーに取り付けられている溶接システムのクレーントラン
スポートは、OPT/TU マウンティングセットデュアルオプションと共の場合のみ許
可されています。
詳細については、29 のページを参照してください。
c)クレーントランスポートオプション OPT/WF Lift Bail Dual の WF 25i Dual と共にト
ロリーに取り付けられている溶接システムのクレーントランスポートは、許可され
ません。詳細については、29 のページ、または OPT/TU マウンティングセット WF
デュアルオプション(42,0410,2636)の設置指示を参照してください。
クレーントランスポートオプション OPT/WF Lift Bail Dual には、最大負荷能力を示して
いる銘板もあります:
27

D300 スプールホ
ルダのある WF 25i
Dual のクレーント
ランスポート
OPT/WF Lift Bail Dual クレーントランスポートオプションが、D300 スプールホルダのあ
る WF 25i Dual のクレーントランスポートに必要です。
警告!
物が落下してくる危険。
人身傷害または製品に深刻な損傷が発生する可能性があります。
クレーントランスポートオプションが操作手順の仕様に従って正しく取り付けられ
▶
ていることを確認してください。すべてのトルクの仕様が考慮されます。
溶接ワイヤー巻き/(バスケット型スプールアダプターを含む)バスケット型スプー
▶
ルが常に溶接ワイヤー巻きのホルダにしっかりと固定されていることを確認してく
ださい。
クレーントランスポート中に、スプールホルダの側面の部品が閉じられ、固定され
▶
ていることを確認してください。
クレーントランスポートオプションを使用しているワイヤ送給装置のみを輸送して
▶
ください。
クレーントランスポートに対して、国のガイドラインに準拠している試験済みのリ
▶
フティング装置のみを使用してください。
デュアルヘッドワイヤ送給装置のサスペンション位置を選択し、クレーンでなるべ
▶
く水平になるように吊ります。
スプール蓋のない
D450 スプールホ
ルダがある WF 25i
Dual のクレーント
ランスポート
OPT/WF Lift Bail Dual クレーントランスポートオプションが、スプール蓋のない D450
スプールホルダのある WF 25i Dual のクレーントランスポートに必要です。
警告!
物が落下してくる危険。
人身傷害または製品に深刻な損傷が発生する可能性があります。
クレーントランスポートオプションが操作手順の仕様に従って正しく取り付けられ
▶
ていることを確認してください。すべてのトルクの仕様が考慮されます。
クレーンで輸送する前に、バスケット型スプールアダプターを含めて、溶接ワイヤ
▶
ー巻き/バスケット型スプールを、溶接ワイヤー巻きのホルダから取り外します。
クレーントランスポートオプションを使用しているワイヤ送給装置のみを輸送して
▶
ください。
クレーントランスポートに対して、国のガイドラインに準拠している試験済みのリ
▶
フティング装置のみを使用してください。
デュアルヘッドワイヤ送給装置のサスペンション位置を選択し、クレーンでなるべ
▶
く水平になるように吊ります。
28

トロリーに取り付
けられている WF
25i Dual のクレー
ントランスポート
WF Dual マウンティングセットトロリーオプションが、トロリーに取り付けられている
溶接システムのクレーントランスポートには必要です。
警告!
物が落下してくる危険。
人身傷害または製品に深刻な損傷が発生する可能性があります。
溶接システムと WF Dual マウンティングセットオプションがトロリーに正しく取り
▶
付けられていることを確認します。
クレーンで輸送する前に、ガスシリンダをトロリーから取り外します。
▶
D300 スプールホルダーのある WF 25i Dual の場合、次の項目を確認します。
▶
a)バスケット型スプールアダプターを含めて、溶接ワイヤー巻き/バスケット型ス
プールがしっかりと溶接ワイヤー巻きのホルダに固定されていること。
b)クレーントランスポート中に、スプールホルダの側面の部品が閉じられていて、
固定されていること。
スプール蓋のない D450 スプールホルダのある WF 25i Dual の場合、クレーンによる
▶
輸送の前に溶接ワイヤー巻きを取り外してください。
トロリーの溶接システムをマークされている位置でのみ輸送してください。
▶
リフティング装置は、4 箇所すべてのサスペンションポイントに 必ず装着するように
▶
してください。
クレーントランスポートに対して、国のガイドラインに準拠している試験済みのリ
▶
フティング装置のみを使用してください。
クレーントランスポートの詳細は、OPT/TU Mounting Set WF Dual (42,0410,2636)のオ
プションの設置指示を参照してください。
JA
29

コントロール、接続および機械コンポーネント
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(16)
(15)
(14)
(13)
(12)
(11)
(10)
(8)
(9)
安全
D300 スプールホ
ルダがある WF 25i
Dual
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
(1) クレーントランスポートオプション
OPT/WF Lift Bail Dual
クレーンによる輸送
溶接ワイヤー巻きは、スプールホルダの側面の部品が閉じられ、固定されている
場合、ワイヤ送給装置に残すことができます。
30

クレーンで使用する場合
ワイヤ送給装置は溶接作業中にクレーンに吊り下げられます。溶接ワイヤー巻き
はワイヤ送給装置にあり、スプールホルダの側面の部品は閉じられ、固定されま
す。
(25 のページのクレーンでのシステムの設定/セットアップも参照)
(2) ツールトレイオプション
OPT/WF Tool Tray Dual
(3) リモート制御ホルダ
(4) 溶接ライン 1 ボタン/LED
溶接ライン 1 を作動するには
溶接ラインが作動している際には LED が点灯します。
(5) リモート制御オプション
RC パネルスタンダード、RC パネルプロ
(6) 溶接トーチ接続
溶接プロセスライン 1
(7) 冷却液供給接続ソケット(青)*
オプション
溶接プロセスライン 1
JA
(8) 冷却液の戻りの接続ソケット(赤)*
オプション
溶接プロセスライン 1
(9) SpeedNet 接続
リモート制御接続用
(10) 冷却液供給接続ソケット(青)*
オプション
溶接プロセスライン 2
(11) 冷却液の戻りの接続ソケット(赤)*
オプション
溶接プロセスライン 2
(12) Trabant トロリーオプション
OPT/TU Trabant
(13) 溶接トーチ接続
溶接プロセスライン 2
(14) 溶接ライン 2 ボタン/LED
溶接ライン 2 を作動するには
溶接ラインが作動している際には LED が点灯します。
(15) 溶接ワイヤー巻き蓋
両側
(16) ホースパックホルダ
* 1 つの溶接トーチの冷却液ホースが終端され、他の溶接トーチも冷却液が供給さ
れなくなっています。
この場合、同梱されている短い冷却ホースの部品をブリッジングに使用します。
31

D450 スプールホ
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
(14)
(13)
(12)
(10) (11)
(9)
ルダがある WF 25i
Dual
(1) クレーントランスポートオプション
OPT/WF Lift Bail Dual
クレーンによる輸送
溶接ワイヤー巻きは、クレーンによる輸送で取り外す必要があります。
(2) ツールトレイオプション
OPT/WF Tool Tray Dual
(3) リモート制御ホルダ
(4) 溶接ライン 1 ボタン/LED
溶接ライン 1 を作動するには
溶接ラインが作動している際には LED が点灯します。
(5) リモート制御オプション
RC パネルスタンダード、RC パネルプロ
(6) 溶接トーチ接続
溶接プロセスライン 1
(7) 冷却液供給接続ソケット(青)*
オプション
溶接プロセスライン 1
32

(8) 冷却液の戻りの接続ソケット(赤)*
オプション
溶接プロセスライン 1
(9) SpeedNet 接続
リモート制御接続用
(10) 冷却液供給接続ソケット(青)*
オプション
溶接プロセスライン 2
(11) 冷却液の戻りの接続ソケット(赤)*
オプション
溶接プロセスライン 2
(12) Trabant トロリーオプション
OPT/TU Trabant
(13) 溶接トーチ接続
溶接プロセスライン 2
(14) 溶接ライン 2 ボタン/LED
溶接ライン 2 を作動するには
溶接ラインが作動している際には LED が点灯します。
JA
溶接ワイヤー巻きは供給範囲に含まれていません。
* 1 つの溶接トーチの冷却液ホースが終端され、他の溶接トーチも冷却液が供給さ
れなくなっています。
この場合、同梱されている短い冷却ホースの部品をブリッジングに使用します。
33

ワイヤ送給装置背
(1) (1)(2) (3) (4) (5) (6)
(7) (8)
(9)
WF 25i Dual + D300
WF 25i Dual + D450
面
(1) 連結ホースの歪開放装置
(2) ワイヤ送り込みチューブ
溶接プロセスライン 2
(3) 冷却液の戻りの接続ソケット(赤)
オプション
連結ホースパックからの冷却液復帰ホースの接続用
(4) 電源接続
連結ホースから電源ケーブルの接続用
(5) 冷却液供給接続ソケット(青)
オプション
連結ホースパックからの冷却液供給ホースの接続用
(6) ワイヤ送り込みチューブ
溶接プロセスライン 1
(7) シールドガス接続ソケット
溶接プロセスライン 2
(8) SpeedNet 接続
連結ホースから SpeedNet ケーブルの接続用
(9) シールドガス接続ソケット
溶接プロセスライン 1
34

ワイヤ送給装置側
(1)
(2)
(2)
(3) (4) (5) (6)
(7)
(8)
(9)
WF 25i Dual + D300
WF 25i Dual + D450
JA
蓋と側面の部品が示されていない図
(1) バスケット型スプールのアダプター
(2) ブレーキ付き溶接ワイヤー巻きのホルダ
(3) 操作ステータス LED
装置の操作準備ができると、緑色に点灯します
(4) ガステストボタン
(5) ワイヤ戻りボタン
(6) ワイヤインチングボタン
(7) 固定レバー
駆動ローラの接触圧力の調整
(8) 4 ローラー駆動
(9) 固定レバー
説明されている要素は、ワイヤ送給装置の両側に配置されています。
35

ガステスト、ワイヤ
戻りおよびワイヤ
インチングボタン
の機能
操作ステータス LED
装置の操作準備ができると、緑色に点灯します
ガステストボタン
ガステストボタンを押すと、ガスが 30 秒間放出されます。ボタンをもう一度押すと、プ
ロセスは未完了の状態で終了します。
ワイヤ戻りボタン
ワイヤ電極を引き戻すには、次の 2 つのオプションを利用できます。
オプション 1
事前に設定されているワイヤ戻り速度でワイヤ電極を引き戻します。
-
ワイヤ戻りボタンを押し続けます
-
ワイヤ戻りボタンを押すと、ワイヤ電極が 1 mm(0.039 in)引き戻されます
-
短時間一時停止した後、ワイヤ送給装置はワイヤ電極の引き戻しを継続します。ワ
イヤ戻りボタンが押されたままの場合、事前に設定されているワイヤ戻り速度に達
するまで、速度が 1 秒ごとに 10 m/分(393.70 ipm)速くなります
オプション 2
ワイヤ電極を 1 mm 刻み(0.039 in 刻み)で引き戻します
-
ワイヤ戻りボタンを押す(タッチする)時間は常に 1 秒未満にしてください
注記
!
1 度にワイヤ電極を引き戻す量を少なくすることで、引き戻しの操作中にワイヤ電極が溶
接ワイヤー巻きに絡まないようにします。
注記!
コンタクトチップにアース接続がある場合は、ワイヤ戻りボタンを押す前に、ワイヤ電
極が短絡なしの状態になるまでワイヤ戻りボタンを押すことにより、ワイヤ電極が引き
戻されます。ただし、ボタンを押すごとに引き戻される量が 10 mm(0.39 in)を超えな
いようにする必要があります。
ワイヤ電極をさらに引き戻す必要がある場合は、ワイヤ戻りボタンをもう一度押します。
ワイヤインチングボタン
ワイヤインチングに利用できるオプションは 2 つあります。
オプション 1
事前に設定した送給寸動速度でワイヤ電極をインチングします。
-
ワイヤインチングボタンを押し続けます
-
ワイヤインチングボタンを押すと、ワイヤ電極が 1 mm(0.039 in)インチングされ
ます
-
短時間一時停止した後、ワイヤ送給装置はワイヤ電極のインチングを継続します。
ワイヤインチングボタンが押されたままの場合、事前に設定されているワイヤイン
チング速度に達するまで、速度が 1 秒ごとに 10 m/分(393.70 ipm)速くなります
-
ワイヤ電極がアース接続に接触すると、ワイヤ送給装置が停止し、ワイヤ電極は再
び 1 mm(0.039 in)ずつ引き戻されます
36
オプション 2
ワイヤ電極を 1 mm 刻み(0.039 in 刻み)でインチングします
-
ワイヤインチングボタンを押す(タッチする)時間は常に 1 秒未満にしてください
-
ワイヤ電極がアース接続に接触すると、ワイヤ送給装置が停止し、ワイヤ電極は再
び 1 mm(0.039 in)ずつ引き戻されます

注記!
コンタクトチップにアース接続がある場合は、ワイヤインチングボタンを押す前に、ワ
イヤ電極が短絡なしの状態になるまでワイヤインチングボタンを押すことにより、ワイ
ヤ電極が引き戻されます。ただし、ボタンを押すごとに引き戻される量が 10 mm(0.39
in)を超えないようにする必要があります。
ワイヤを 10 mm(0.39 in)引き戻した後でもコンタクトチップにアース接続がある場
合、ワイヤインチングボタンを再度押すと、ワイヤ電極は最大 10 mm(0.39 in)再び引
き戻されます。このプロセスは、コンタクトチップとのアース接続がなくなるまで繰り
返されます。
JA
37

取り付けと起動の前
安全
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
▶
▶
▶
適切な使用 本装置は Fronius 製システム部品と連動する MIG/MAG 溶接のワイヤ送給のみを目的と
しています。
その他の目的、またはその他の方法での使用は、使用目的に従っていないと見なされま
す。
当メーカーはこのような使用から生じた損傷の責任を負わないものとします。
適切に使用するために以下を行ってください。
-
-
-
警告!
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
してください。
操作手順をよく読む
これらの操作手順に説明されている指示および安全規則をすべて順守すること
規定された点検および整備作業を実施すること
38

設定に関する規定
警告!
装置の落下または倒壊による危険。
重大な人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
すべてのシステム部品、アップライトブラケット、トロリーは、平らな固体表面で
▶
安定するようにセットアップする必要があります。
システムの設定によっては、すべてのネジ接続部が正しいトルクで締め付けられて
▶
いることを確認してください。
クレーンの用途に対して、国のガイドラインに準拠している試験済みのリフティン
▶
グ装置のみを使用してください。
デュアルヘッドワイヤ送給装置、および蓋
付きの D300 スプールホルダのあるデュア
ルヘッドワイヤ送給装置は、保護クラス IP
23 に従ってテストされます。これは以下
を意味します。
-
12.5 mm(0.49 インチ)を超える直径
の固体異物の溶込みに対する保護
-
垂直方向から最大 60°までの角度での
スプレー水に対する保護
ワイヤ送給装置、および D300 スプールホ
ルダのあるワイヤ送給装置は、保護クラス
IP23 に従って屋外でセットアップし、操作
することができます。直接湿度の高いもの
にさらされることがないようにしてくださ
い(雨など)。
JA
蓋のない D450 スプールホルダのあるデュ
アルヘッドワイヤ送給装置は、保護クラス
IP 20 に従ってテストされます。これは以
下を意味します。
-
12.5 mm(0.49 インチ)を超える直径
の固体異物の溶込みに対する保護
-
耐水性なし
D450 スプールホルダのあるワイヤ送給装
置は、閉じられた部屋でのみセットアップ
し、操作するようにする必要があります。
39

オプション品の取り付け
安全
蓋のある D300 ス
プールホルダの取
り付け
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
1
スプールホルダの供給範囲に含まれているネジを使用します
2
2 x M5 x 12 mm、締め付けトルク = 3 Nm/2.21 lb-ft
40

3
ワイヤ送給装置のもう一方の側で作業ステップ 2 と 3 を繰り返します
4
JA
蓋のない D450 ス
プールホルダの取
り付け
1
スプールホルダの供給範囲に含まれているネジを使用します
2
4 x M5 x 12 mm、締め付けトルク = 3 Nm/2.21 lb-ft
41

3
ワイヤ送給装置のもう一方の側で作業ステップ 2 と 3 を繰り返します
4
クレーントランス
ポートオプション
の取り付け
ホースパックホル
ダーオプションの
取り付け
1
6 x M8 x 20 mm、締め付けトルク = 21 Nm/15.49 lbft;
D300 スプールホルダに取り付けられているクレーン
トランスポートオプション
1
クレーントランスポートオプションの供給
範囲のネジと取り付け材料。
オプションは同じ方法でスプール蓋のない
D450 スプールホルダに取り付けられま
す。
8 x M5 x 12 mm、締め付けトルク = 3 Nm/2.21 lb-ft
42

ツールトレイオプ
1
1
1
2
3
3
3
3
4 x M5x12 mm
1
ションの取り付け
1
2
4 x 真鍮スペーサー M5x12 mm、締め付けトルク = 2.1
Nm/1.55 lb-ft
4 x M5 x 12 mm、締め付けトルク = 3 Nm/2.21 lb-ft
JA
ブームマウンティ
ングキットオプシ
ョンの取り付け
1
4 x M8 x 25 mm + M8 ワッシャ + NL8
締め付けトルク = 21 Nm/15.49 lb-ft
2
4 x M8 x 30 mm + M8 ワッシャ + NL8
締め付けトルク = 21 Nm/15.49 lb-ft
43

溶接電源へのワイヤ送給装置の接続
安全
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
▶
▶
▶
一般情報 ワイヤ送給装置は、連結ホースを使用して溶接電源に接続されます。
溶接電源へのワイ
ヤ送給装置の接続
警告!
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
が放電されていることを確認します。
1
ワイヤ送給装置の溶接電源への接続は、
D300 スプールホルダのある WF 25i Dual
を参照して説明されます。
D450 スプールホルダのある WF 25i Dual
は、溶接電源に同じ方法で接続されます。
2
2 x M5 x 12 mm
ワイヤ送給装置のもう一方の側で作業ステップ 1 と 2 を繰り返します
3
44

4
ワイヤ送給装置を前に押します。
連結ホースとガス 2 をスプールホルダを通してつなげます
5
JA
ワイヤ送給装置への連結ホースとガス 2 を接続します
6
ワイヤ送給装置を元の位置に押し戻します
45

7
2 x M5 x 12 mm、締め付けトルク = 3 Nm/2.21lb-ft
ワイヤ送給装置のもう一方の側で作業ステップ 7 を繰り返します
8
9
延長ホースパック
の接続
2 つの M5 x 12 mm ネジを使用して、連結ホースの歪解放装置を溶接ワイヤー巻きの
10
ホルダに固定します
締め付けトルク = 3 Nm/2.21 lb-ft
警告!
欠陥のあるシステム部品および誤操作による電流の危険。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
すべてのケーブル、リード、ホースパックは常にしっかりと接続され、損傷がなく、
▶
適切に絶縁されている必要があります。
適切な寸法のケーブル、リード、ホースパックのみを使用してください。
▶
46

1
* 水冷ホースパックでのみ
CON = 連結ホースパック
EXT = 延長ホースパック
JA
2
47

溶接トーチの接続
安全
MIG/MAG 溶接ト
ーチの接続
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
警告!
不適切な接続による感電の危険。
人身傷害または製品に深刻な損傷が発生する可能性があります。
すべてのケーブル、リード、ホースパックがしっかりと接続され、損傷がなく、適
▶
切に絶縁され、十分なサイズである必要があります。
1
2
48

3
* 冷却液接続ソケットがワイヤ送給装置に水冷溶接トーチに対して設置されている
場合のみ。
冷却液接続ソケットのカラーコードを確認してください!
注意!
冷却液がないため危険。
1 つの溶接トーチの冷却液ホースが終端され、他の溶接トーチも冷却液が供給されなくな
っています。
過熱や物的な損害が発生する可能性があります
冷却液接続ソケットがある場合は、両方の溶接トーチの冷却液ホースを常に接続し
▶
てください。
JA
4
ワイヤ送給装置のもう一方の側で作業ステップを繰り返します
6
5
49

送給ローラを挿入/交換してください。
安全
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
一般事項 駆動ローラは、出荷された際には機器に取り付けられていません。
最適なワイヤ電極の送給を実現するためには、駆動ローラは溶接するワイヤの直径およ
び合金に適合したものでなければなりません。
注記!
不適切な駆動ローラによるリスク。
これにより、溶接特性が低下する可能性があります。
ワイヤ電極に適合した駆動ローラだけを使用してください。
▶
駆動ローラの挿入/
変更
駆動ローラとその可能な使用領域の概要は、スペア部品リストに記載されています。
注意!
駆動ローラが上方に飛び出し、負傷する危険性。
これは怪我につながります。
クランプレバーのロックを解除するとき、締め付けレバーの左および右の領域に指
▶
を近づけないようにします。
1
2
50

注意!
開いた駆動ローラによる危険性。
これは怪我につながります。
駆動ローラの挿入/変更後、4 ローラードライブの保護カバーを必ず設置してくださ
▶
い。
3
4
JA
51

D300 溶接ワイヤー巻きの操作のために D450 ブレーキ
を再取り付け
D300 溶接ワイヤ
ー巻きの操作のた
めに D450 ブレー
キを再取り付け
スプール蓋のない D450 スプールホルダを D300 溶接ワイヤー巻きで操作する場合、ブレ
ーキを再取り付けする必要があります:
(1) 450 mm の直径の溶接ワイヤー巻きを使用する際のブレーキの取り付け位置
(2) 300 mm の直径の溶接ワイヤー巻きを使用する際のブレーキの取り付け位置
ブレーキの背面にある M16 ネジを取り外します
1
2
D450 スプールホルダがある WF 25i Dual
M16 ネジを使用して新しい位置にブレーキを再度固定します
3
注記!
D450 スプールホルダで D300 溶接ワイヤー巻きを使用する場合、D450 ブレーキのブレ
ーキ力も調整する必要があります。
52

溶接ワイヤー巻きの挿入、バスケット型スプールの挿入
JA
安全性
警告!
溶接ワイヤー巻き/バスケット型スプールの落下による危険性。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
溶接ワイヤー巻き/(バスケット型スプールアダプターを含む)バスケット型スプー
▶
ルが常に溶接ワイヤー巻きのホルダにしっかりと固定されていることを確認してく
ださい。
警告!
スプールされたワイヤー電極の弾力性による危険。
重傷を負うおそれがあります。
安全ゴーグルを着用してください。
▶
ワイヤー電極が跳ね返って負傷することを防ぐために、溶接ワイヤー巻き/バスケッ
▶
ト型スプールを挿入するとき、ワイヤー電極の端部をしっかり保持してください。
警告!
溶接ワイヤー巻き/バスケット型スプールの落下による危険性。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
溶接ワイヤー巻き/(バスケット型スプールアダプターを含む)バスケット型スプー
▶
ルが常に溶接ワイヤー巻きのホルダにしっかりと固定されていることを確認してく
ださい。
D300 溶接ワイヤ
ー巻きの挿入
1
警告!
ロッキングリングが間違った方向に取り付けられた結果として、溶接ワイヤー巻きが落
下する危険。
重大な人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
ロックリングは必ず以下に示されているように配置します。
▶
53

D300 バスケット
型スプールの挿入
警告!
バスケット型スプールアダプターがないことによる、バスケット型スプールが落下する
危険。
重大な人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
バスケット型スプールの取り扱い時には、本装置に付属のバスケット型スプールア
▶
ダプタのみを使用します。
警告!
バスケット型スプールの落下による危険。
重大な人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
スプール上のバーがアダプタガイドウェイ内に入るように、付属のアダプタにバス
▶
ケット型スプールを配置します。
1 2
警告!
54
ロッキングリングが間違った方向に取り付けられた結果として、バスケット型スプール
が落下する危険。
重大な人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
ロックリングは必ず以下に示されているように配置します。
▶

JA
55

D450 溶接ワイヤ
ー巻きの挿入
1
警告!
ロッキングリングが間違った方向に取り付けられた結果として、溶接ワイヤー巻きが落
下する危険。
重大な人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
ロックリングは必ず以下に示されているように配置します。
▶
56
注記!
60 lb フラックス入り溶接ワイヤー巻きの用途のために適切なスプールアダプターを使
用します。
60 lb フラックス入り溶接ワイヤー巻きのスプールアダプターは、フロニウスから入手で
きません。

ワイヤ電極のインチング
JA
一般事項
準備
注記!
ワイヤ電極は、別のシステムコンポーネントのワイヤインチングボタンを使用してねじ
込むことができます。例えば、溶接電源のワイヤインチングボタンを使用します。
ワイヤインチングボタンの機能は、メーカーのすべてのシステム部品で同じです。
ワイヤインチングボタンの機能についての詳細は、36 のページを参照してください。
▶
警告!
スプールされたワイヤー電極の弾力性による危険。
重傷を負うおそれがあります。
安全ゴーグルを着用してください。
▶
ワイヤー電極が跳ね返って負傷することを防ぐために、溶接ワイヤー巻き/バスケッ
▶
ト型スプールを挿入するとき、ワイヤー電極の端部をしっかり保持してください。
注意!
予期せず点火するアークの危険。
人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
作業を開始する前に、溶接システムと加工対象物の間のアース接続を切断します。
▶
注意!
ワイヤ電極の鋭利な端の危険。
人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
挿入前にワイヤ電極の端にあるバリをすべて取り除いてください。
▶
1
57

ワイヤ電極のスレ
ッディング
警告!
露出したワイヤー電極の危険性。
重傷を負うおそれがあります。
溶接トーチの先端部を顔や体に向けないようにして、溶接トーチを持ちます。
▶
適切な保護ゴーグルを着用してください。
▶
溶接トーチを人に向けないでください。
▶
ワイヤー電極が、伝導性の物体に触れないようにしてください。
▶
注意!
予期せず点火するアークの危険。
人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
作業を開始する前に、溶接システムと加工対象物の間のアース接続を切断します。
▶
トーチホースパックをまっすぐに置いてください
1
2
58

接触圧力の設定
注意!
過剰な接触圧力の危険。
物的な損害や溶接特性の低下が発生する可能性があります。
ワイヤ電極が変形されないだけではなく、確実にかつ適切にワイヤ送給されるよう
▶
に、接触圧力を設定してください。
JA
1
U 溝付きローラーの接触圧力準値:
-
スチール:4~5
-
CrNi:4~5
-
アルミニウム:0.5~1.5
-
管状カバー付き電極:2~3
ナールドローラの接触圧力標準値:
-
管状カバー付き電極:1~2
ワイヤドライブのステッカーを確認してく
ださい!
59

ブレーキを調整する
一般事項
D300 ブレーキの
調整
注記!
ブレーキがオーバーランすると、物的損害が発生する可能性があります。
トーチトリガ/ワイヤインチングボタンを放すと、溶接ワイヤー巻きは繰り出しを停
▶
止します。
繰り出しが続行される場合は、ブレーキを再調整します。
▶
警告!
露出したワイヤー電極の危険性。
重傷を負うおそれがあります。
溶接トーチの先端部を顔や体に向けないようにして、溶接トーチを持ちます。
▶
適切な保護ゴーグルを着用してください。
▶
溶接トーチを人に向けないでください。
▶
ワイヤー電極が、伝導性の物体に触れないようにしてください。
▶
注意!
予期せず点火するアークの危険。
人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
作業を開始する前に、溶接システムと加工対象物の間のアース接続を切断します。
▶
1
2
60

3
JA
D300 ブレーキの
設計
WF 25i Dual D450
でブレークの調整
警告!
不適切な設置による危険。
重大な人体の傷害や物的な損害が発生する
可能性があります。
ブレーキを取り外さないでください。
▶
ブレーキの整備およびサービスは、ト
▶
レーニングを受けた有資格者のみが実
行する必要があります。
ブレーキは一式としてのみ入手できます。
このブレーキ図は、情報提供のみを目的に
しています。
警告!
露出したワイヤー電極の危険性。
重傷を負うおそれがあります。
溶接トーチの先端部を顔や体に向けないようにして、溶接トーチを持ちます。
▶
適切な保護ゴーグルを着用してください。
▶
溶接トーチを人に向けないでください。
▶
ワイヤー電極が、伝導性の物体に触れないようにしてください。
▶
注意!
予期せず点火するアークの危険。
人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
作業を開始する前に、溶接システムと加工対象物の間のアース接続を切断します。
▶
61

1
3
2
62

D450 ブレーキの
設計
ブレーキは一式としてのみ入手できます。
このブレーキ図は、情報提供のみを目的にしています。
D450 ブレーキの予備設計
警告!
不適切な設置による危険。
重大な人体の傷害や物的な損害が発生する可能性があります。
ブレーキを取り外さないでください。
▶
ブレーキの整備およびサービスは、トレーニングを受けた有資格者のみが実行する
▶
必要があります。
JA
63

始動
安全性
スプール蓋のない
スプールホルダ
D450 のある WF
25i Dual で帯電し
ている(熱い)部
品、露出している部
品に関する警告
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
スプール蓋のないスプールホルダ D450 のある WF 25i Dual に対してのみ:
ヘッドワイヤ送給装置が溶接電源に接続さ
れていて、溶接電源がオンの場合、特定の
帯電している(熱い)部品が露出されます!
警告!
感電により命を落とす場合があります!
帯電している(熱い)露出部品により感電する危険。
帯電している(熱い)部品に触れることで、重大な人体の傷害が発生することがありま
す。
次の帯電している(熱い)部品に触れないでください:
▶
溶接ワイヤー巻き、
ワイヤ電極、
電流ソケット、
溶接トーチ接続ソケット、
駆動ローラ(駆動ローラの蓋は開)。
乾燥した絶縁手袋を着用してください。
▶
濡れた手袋または破れた手袋を着用しないでください。
▶
床と作業場を絶縁するために、乾燥したアンダーレイヤーを使用してください。
▶
64

試運転の要件 ワイヤ送給装置の試運転には、次の要件を満たす必要があります:
-
連結ホースにより、溶接電源に接続されたワイヤ送給装置
-
ワイヤ送給装置に接続された溶接トーチ
-
ワイヤ送給装置に挿入された駆動ローラ
-
ワイヤ送給装置に挿入された溶接ワイヤー巻き/バスケット型スプールとそのアダプ
ター
-
ワイヤ電極をインチング
-
駆動ローラセットの接触圧力
-
ブレーキが調整済み
-
すべてのカバーが閉じられ、すべての側面部品が取り付けられ、すべての保護装置
が正常に作動し、意図した場所に設置されていること
-
溶接プロセスラインを選択済み
試運転 ワイヤ送給装置は、トーチトリガを押すことによって手動アプリケーションで起動され、
溶接を開始するためにアクティブ信号によって自動アプリケーションで起動されます。
JA
TIG AC 用途のため
の注
注記!
デュアルヘッドワイヤ送給装置がマルチプロセスマシンの溶接システムに統合されてい
る場合、TIG AC 溶接プロセスを作動する前に、ワイヤ送給装置は溶接電源から取り外す
必要があります。
連結ホースを終端します!
▶
65

溶接プロセスラインの選択
溶接
プロセスラインの
選択
トーチトリガを使
用して
溶接プロセスを選
択
ワイヤ送給装置で
ボタン/LED を使用
して
溶接プロセスを選
択
溶接プロセスラインは次の方法で選択できます:
-
溶接トーチでトーチトリガを使用
-
ワイヤ送給装置でボタン/LED を使用
-
ワイヤ送給装置でガステスト、ワイヤ戻りおよびワイヤインチングのボタンを使用
-
溶接電源を投入
-
RC パネルスタンダードまたは RC パネルプロのリモート制御を使用
注記!
溶接プロセス中に他の溶接プロセスラインに切り替えることはできません。
対応するトーチトリガを押して、他の溶接プロセスラインへ切り替えます。
ワイヤ送給装置で対応するボタンを押して、他の溶接プロセスラインに切り替えます。
ボタンの LED が点灯している場合、この溶接プロセスラインは作動しています。
1
ワイヤ送給装置のボタン/LED
1、2 = 溶接プロセスライン
66

ガステスト、ワイヤ
戻り、ワイヤインチ
ングのボタンを利
用して
溶接プロセスを選
択
ガステスト、ワイヤ戻り、ワイヤインチングのボタンのいずれか 1 つがワイヤ送給装置
の片側で押されると、この溶接プロセスラインが作動します。
ワイヤ送給装置の対応するボタンの LED が点灯します。
1
JA
溶接電源の溶接プ
ロセス
ラインを選択する
か、RC パネルプロ
のリモート制御を
使用
RC パネルスタン
ダードのリモート
制御を使用して
溶接プロセスを選
択
RC パネルプロリモート制御の溶接電源は、デュアルヘッドワイヤ送給装置が溶接システ
ムにあると、それを検出します。溶接電源のステータスラインが、作動中の溶接プロセ
スラインを表示します。
溶接プロセスラインを変更するには、ステータスラインに表示されている溶接プロセス
ラインをタッチし、溶接プロセスラインを変更するための後続の確認のプロンプトで確
認を行います。
溶接プロセスラインの選択の詳細については、溶接電源の操作手順を参照してください。
溶接プロセスラインを変更するには、リモート制御にある対応する選択ダイヤルを 2 回
押します:
-
左側の選択ダイヤル = 溶接プロセスライン 1
-
右側の選択ダイヤル = 溶接プロセスライン 2
リモート制御のディスプレイが溶接プロセスラインの変更を表示します。
ディスプレイが消えた後、対応する選択ダイヤルの LED が点灯し、作動している溶接プ
ロセスラインを表示します。
67

トラブルシューティング
安全
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
警告!
トラブルシューテ
ィング
高温のシステム部品および/または装置の危険性。
これは重度のやけどを負う可能性があります。
作業開始前に、すべての高温のシステム部品および/または装置(例えば、冷却液、
▶
水冷システム部品、ワイヤー送給装置の駆動モーターなど)を+25°C/+77°F 以下に冷
却します。
冷却が不可能な場合には、適切な保護具(耐熱グローブ、安全ゴーグルなど)を着
▶
用してください。
装置のシリアル番号と設定をメモし、エラーの詳細な説明とともに当社のアフターサー
ビスチームにお問い合わせください。
-
以下に記載されていないエラーが発生した場合
-
一覧されているトラブルシューティング措置が不成功であった場合
68

溶接電源が機能していません
主電源がオンですが、インジケーターが点灯していません
JA
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
トーチトリガを押した後には何も起こりません
溶接電源の電源スイッチがオンで、インジケータが点灯しています
原因:
対策:
溶接電流が流せません。
溶接電源のスイッチがオンになっており、インジケータが点灯しています。
主電源ケーブルが破損しています。電源プラグが差し込まれていません
主電源ケーブルをチェックします。電源プラグが差し込まれていることを
確認してください
主電源ソケットまたは電源プラグに故障があります
不具合のある部品を交換してください
主電源ヒューズ
主電源ヒューズを交換してください
SpeedNet 接続ソケットもしくは、外部センサの 24 V 電源での短絡
部品に接続されているプラグを抜きます
溶接トーチ、または溶接トーチ制御ラインが故障
溶接トーチを交換
原因:
対策:
原因:
対策:
保護ガスシールドが、流れていません
他の機能はすべて OK
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
接地(アース)接続が、正しくない。
接地(アース)接続の極性が、正しいことを確認します。
溶接トーチの溶接電源ケーブルが、破損している。
溶接トーチを交換します。
ガスシリンダが空
ガスシリンダを変更します
ガス圧力調整器が、故障している
ガス圧力調整器を交換します
ガスホースが取り付けられていないか、損傷している
ガスホースを取り付けるか、交換します
溶接トーチに欠陥がある
溶接トーチを交換します
ガス電磁弁が、故障している
アフターサービスにお問い合わせください
69

不規則なワイヤ送給速度
原因:
対策:
制動力の設定が高すぎる。
ブレーキを緩めます。
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
ワイヤ送給装置の問題
長いホースパックを使用するとき
原因:
対策:
溶接トーチが非常に高温になります
原因:
対策:
接触チップの穴が狭すぎる。
適した接触チップを使用します。
溶接トーチのインナー・ライナが故障している。
インナー・ライナにねじれ、汚れなどがないか確認し、必要に応じて交換し
ます。
使用されているワイヤ電極に駆動ローラが適していない。
適切な駆動ローラを使用します。
駆動ローラでの接触圧力が正しくない。
接触圧力を最適化します。
ホースパックの正しくない配置
ホースパックをできるだけ真っ直ぐになるように配置します。
溶接トーチのサイズが不十分です
使用率と負荷制限を遵守してください
原因:
対策:
水冷式システムの場合のみ:冷却液の流量が低すぎる
冷却液レベル、冷却液流量、冷却液の汚れなどを確認します。詳細について
は、冷却ユニットの操作手順を参照してください
70

溶接特性品質の不良
原因
:
対策:
正しくない溶接パラメータ
設定確認
JA
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
原因:
対策:
アース接続が不良
加工対象物との良好な接触の確立
保護ガスが少なすぎる、またはない
圧力調整器、ガスホース、ガス電磁弁、溶接トーチガス接続などを確認
溶接トーチの漏れ
溶接トーチを交換
コンタクトチップが正しくないか激しく腐食
コンタクトチップの交換
ワイヤ合金もしくは、ワイヤ径が不適切
使用中のワイヤ電極を確認
ワイヤ合金もしくは、ワイヤ径が不適切
母材の溶接性を確認
保護ガスがワイヤ合金に適していない
正しい保護ガスを使用
原因:
対策:
駆動ローラの溝の摩耗
駆動ローラの交換
71

点検、整備および廃棄
概要 通常の使用条件では、本装置には最少の整備と点検が必要なだけです。ただし、長年に
わたって溶接システムを使用可能な状態に確実に維持するためには、いくつかの重要な
点を順守することが必須です。
安全
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
警告!
毎回の起動時
6 か月ごと
高温のシステム部品および/または装置の危険性。
これは重度のやけどを負う可能性があります。
作業開始前に、すべての高温のシステム部品および/または装置(例えば、冷却液、
▶
水冷システム部品、ワイヤー送給装置の駆動モーターなど)を+25°C/+77°F 以下に冷
却します。
冷却が不可能な場合には、適切な保護具(耐熱グローブ、安全ゴーグルなど)を着
▶
用してください。
-
ホースパックとアース接続すべてに損傷がないか確認します。損傷部品は交換しま
す。
-
駆動ローラとインナーライナに損傷の兆候がないか確認します。損傷部品は交換し
ます。
-
駆動ローラの接触圧力を確認し、必要に応じて調整します。
注意!
近距離での圧縮空気の危険性。
電子部品が破損することがあります。
エアノズルを電子部品に近づけ過ぎないでください。
▶
72

-
蓋を開き、装置のサイドパネルを取り外し、装置の内部に乾いた弱めの圧縮空気を
吹きかけてごみを飛ばします。清掃後、システムを元の状態に戻します。
廃棄 適用可能な国および地域の規定を順守して、廃棄してください。
JA
73

技術データ
WF 25i Dual
電源電圧 24 V DC/60 V DC
公称電流 0.5 A/1.2 A
10 分/40 °C(104 °F)での溶接電流 40%使用率*/500 A
60%使用率* /450 A
100%使用率*/360 A
保護ガスの最大圧力 7 bar
101.53 psi
冷却液 Fronius 純正
冷却液の最大圧力 5 bar
72.53 psi
ワイヤ供給速度 1~25 m/分
39.37~984.25 ipm
ワイヤドライブ 4 ローラー駆動
ワイヤ径 0.8~1.6 mm
0.03~0.06 インチ
溶接ワイヤー巻き径 最大 300 mm
最大 11.81 インチ
溶接ワイヤー巻きの重量 最大 19 kg
最大 41.89 ポンド
保護クラス IP 23
適合性マーク S、CE、CSA
寸法:長さ/幅/高さ
(オプションなし)
重量
(オプションなし)
* D.C. = 使用率
550 x 256 x 354.5 mm
21.65 x 10.08 x 13.96 インチ
18.8 kg
41.45 Ib.
74

蓋のある D300 ス
プールホルダ
溶接ワイヤー巻き径 最大 300 mm
最大 11.81 インチ
溶接ワイヤー巻きの重量 最大 19 kg
最大 41.89 ポンド
保護クラス IP 23
寸法:長さ/幅/高さ 620 x 557 x 444 mm
24.37 x 21.93 x 17.48 インチ
重量 - kg
- Ib.
JA
蓋のない D450 ス
プールホルダ
HP 70i
溶接ワイヤー巻き径 最大 450 mm
最大 17.72 インチ
溶接ワイヤー巻きの重量 最大 27.2 kg
最大 60 ポンド
保護クラス IP 20
寸法:長さ/幅/高さ 616 x 506 x 424 mm
24.25 x 19.92 x 16.69 インチ
重量 - kg
10 分 / 40°C
(104°F)での溶接電流
* D.C. = 使用率
40%使用率* / 400 A
60%使用率* / 365 A
100%使用率* / 320 A
- Ib.
HP 95i
10 分 / 40°C
(104°F)での溶接電流
* D.C. = 使用率
40%使用率* / 500 A
60%使用率* / 450 A
100%使用率* / 360 A
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