
Fronius prints on elemental chlorine free paper (ECF) sourced from certified sustainable forests (FSC).
/ Perfect Charging / Perfect Welding / Solar Energy
TransTig 170
TransTig 210
操作手順
JA
42,0426,0308,JA 010-10022022

目次
安全上のご注意 6
安全通知の説明 6
概要 6
適切な使用 7
環境条件 7
作業者の義務 7
スタッフの義務 7
主電源接続 8
残留電流保護装置 8
ご自身と他の人々の保護 8
騒音放出値のデータ 9
有毒なガスおよび蒸気による危険 9
飛び火による危険 9
主電源電流および溶接電流による危険 10
曲りくねった溶接電流 11
EMC 装置分類 11
EMC 対策 11
EMF 対策 12
特定の危険区域 12
保護ガスの要件 13
遮へいガスシリンダーによる危険 13
保護ガス漏れの危険 14
設置場所および運搬中の安全措置 14
通常運転での安全対策 14
起動、整備および修理 15
安全検査 15
廃棄 15
安全記号 16
データ保護 16
版権 16
JA
基本的情報 17
一般事項 19
装置のコンセプト 19
動作原理 19
用途 19
リモート制御操作モード 19
装置に関する警告通知 20
コントロールエレメントおよび接続部 23
制御盤 25
概要 25
安全記号 25
制御盤 25
接続、スイッチ、および機械部品 30
操作制御、溶接シーム、機械的部品 30
取り付けと起動 31
溶接課題に必要な、最小限の装置 33
一般事項 33
TIG 直流溶接 33
手棒溶接 33
取り付けと起動の前 34
安全記号 34
意図されたで使用 34
セットアップに関する規定 34
電源接続 34
発電機運転 35
3

主ケーブルの接続 36
一般事項 36
安全記号 36
主電源ケーブルの接続 36
始動 37
安全記号 37
一般事項 37
ガスボンベの接続 37
溶接電源と溶接トーチの接続 38
アース接続を加工対象物に接続する 39
溶接回路抵抗「r」の測定 39
溶接 41
TIG モード 43
安全記号 43
記号と説明 44
2 ステップモード 45
4 ステップモード 45
スポット溶接 46
TIG 溶接用 47
安全記号 47
準備 47
TIG 溶接 48
溶接パラメータ 49
アークの点火 51
高周波点火装置を使用するアークの点火 51
トーチトリガ付き溶接トーチの接触点火 52
トーチトリガなしの溶接トーチの接触点火 54
高周波接触によるしたアーク点火(接触高周波) 55
タングステン電極の過負荷 55
溶接終了 55
特別機能 56
アーク切れ監視機能 56
点火機能 56
TIG パルス 56
仮付け機能 57
MMA 溶接 59
安全記号 59
準備 59
手棒溶接 60
セルロース電極による手棒溶接 60
パルス溶接 60
始動電流 > 100%(ホットスタート) 62
始動電流 < 100%(ソフトスタート) 62
非付着性機能 63
セットアップ設定 65
[設定]メニュー 67
一般事項 67
設定メニューへのアクセス 67
パラメータの調整 68
概要 68
タングステン不活性ガス溶接の設定メニュー 69
TIG 設定メニューのパラメータ 69
TIG パラメータ-第 2 レベルの設定メニュー 72
第 2 レベルの設定メニューのパラメータ 76
棒電極の設定メニュー 78
棒電極の設定メニューのパラメータ 78
トラブルシューティングとメンテナンス 81
トラブルシューティング 83
4

一般事項 83
安全 83
示されたエラー 83
修理点検メッセージ 84
機能しない 85
誤操作 86
点検、整備および廃棄 88
一般事項 88
安全規則 88
毎回の起動時 88
2 か月ごとの整備 89
廃棄 89
付録 91
溶接中の平均消費値 93
TIG 溶接中の平均保護ガス消費量 93
技術データ 94
特殊電圧 94
TT170/EF、TT170/np 94
TT 170 MV/B、TT 170 MV/np 96
TT 210/EF、TT 210/np 98
TT 210 MV/B、TT 210 MV/np 100
脚注の説明 101
重要な原材料の概要、装置の製造年 102
JA
5

安全上のご注意
安全通知の説明
警告!
差し迫った危険性があることを示します。
これを回避しないと、死亡や重傷に至ることがあります。
▶
警告!
危険状態になる可能性があることを示します。
これを回避しないと、死亡や重傷に至る可能性があります。
▶
注意!
損傷や傷害が発生するおそれがある状況を示します。
これを回避しないと、軽度の傷害や物体への軽度の損傷が発生するおそれがありま
▶
す。
注記
!
不具合が生じるか、装置を損傷するおそれがあることを示します。
概要 本装置は、最先端の技術を使用し、広く認められている安全標準に基づいて、製造され
ています。誤ったまたは不適切な使い方により、下記の事故や損傷が発生するおそれが
あります
- 作業者または第三者の傷害や死亡、
- 操作する会社が所有する装置やその他の有形資産の損傷、
- 装置の効率低下。
本装置の試運転、操作、整備、修理に関係する人はすべて、下記を満足している必要が
あります。
- 適切な資格を持っており、
- 溶接に関する十分な知識を持っており、
- これらの操作手順を注意深く読みかつこれらに従う。
装置を使用する場合は、本操作手順を常に手近なところに置いてください。操作手順に
加えて、事故防止および環境保護に関する、一般に適用されている規定およびその地域
の規定にも注意してください。
本装置に関する安全および危険に関する掲示はすべて、
- いつでも読める状態である必要があり、
- 損傷を受けてはならず、
- 取り外されてはならず、
- 上を覆ったり、上に貼り付けたり、上に描いたりしないでください。
本装置の安全および危険に関する注意事項の記載場所については、装置の操作手順の「概
要」のセクションを参照してください。
装置の電源を入れる前に、安全性を損なうおそれのある障害をすべて取り除いてくださ
い。
ユーザーの人身の安全が危険にさらされます。
6

適切な使用 本装置は、その使用目的に限って使用してください。
本装置は、銘板に指定されている溶接プロセスのみで使用することを目的としています。
この目的以外のいかなる使用も不適切と見なされます。このような使用によって発生す
るいかなる損傷についても、当メーカーは責任を負いません。
適切な使用には以下が含まれます。
- 操作手順に記載されているすべての指示を注意深く読み、その内容に従う
- 安全と危険に関する注意事項をすべて、注意深く読み、遵守する
- 規定された点検および保守を実施する。
本装置を決して以下の目的に使用しないでください。
- パイプの解凍
- バッテリーの充電
- エンジンの起動
本装置は産業および工場で使用することを目的としています。家庭環境での使用によっ
て発生するいかなる損傷についても、当メーカーは責任を負いません。
同様に、不十分な結果および不適切な結果に対して、当メーカーは責任を負いません。
環境条件 本装置が、規定されている区域外で使用または保管された場合、使用目的に準拠してい
ないと見なされます。このような使用によって発生するいかなる損傷についても、当メ
ーカーは責任を負いません。
JA
周囲温度の範囲:
- 作動中:-10 °C~+40 °C (14 °F~104 °F)
- 運搬中および保管中:-20 °C~+ +55 °C (-4 °F~131 °F)
相対湿度:
- 最大 50%、40 °C (104 °F)の場合
- 最大 90%、20 °C (68 °F)の場合
周囲の空気に塵、酸、腐食性の気体や物質などが含まれていてはなりません。
最高高度 2000 m (6561 ft. 8.16 in.)までで使用できます
作業者の義務 作業者は、以下の条件を満たす人のみに本装置での作業を許可する必要があります。
- 作業中の安全性および事故防止に関する基本的な指示を熟知しており、装置の使用
方法について指示を受けている
- これらの操作手順、特に「安全上のご注意」のセクションを読んで理解しており、
このことを署名で確認している
- 必要な結果を出せるようトレーニングを受けている。
作業者が安全性を重視した方法で作業することを徹底するために、定期的に確認を実行
する必要があります。
スタッフの義務 装置を使用する前に、装置を使用するように指示を受けたすべての人は、以下を約束し
ます。
- 作業での安全性と事故防止に関する基本的な指示を遵守する
- これらの取扱説明書、特に「安全上のご注意」のセクションを読み、その内容を理
解し、遵守することを署名により確認する
作業場を離れる前に、不在中に人または所有物に危害が加わらないように徹底します。
7

主電源接続 より高い規格の装置は、その電流消費のために主要電源のエネルギー品質に影響をあた
える場合があります。
これにより、複数の装置種類に以下の点で影響をあたえる場合があります。
- 接続制限
-
主電源の最大許容電気抵抗に関する基準
-
最低短絡力要件に関する基準
*)
公共送電網との接点
*)
*)
「技術データ」参照
この場合、プラント作業員または装置の使用者は、電力会社と相談の上、適切な場所に
装置が接続されているかどうかを確認します。
重要!グリッド接続が適切に絶縁処理されていることを確かめてください
残留電流保護装置 装置を公共の送電系統に接続する際は、地域の規定および国のガイドラインにより、残
留電流保護装置が必要な場合があります。
本装置に対して当メーカーが推奨する残留電流保護装置の種類は、技術データに記載さ
れています。
ご自身と他の人々
の保護
本装置を使う方は、次のような多くの危険に曝されることにご注意ください。
- 飛び火や高温の金属片
- 目や皮膚に害を与える恐れのあるアーク放射
- 心臓ペースメーカー装着者の生命を危険にさらす恐れのある有害な磁界
- 主電源電流および溶接電流による感電死
- 酷い騒音公害
- 有害な溶接煙やガス
本装置を操作する際には必ず適切な防護服を着用してください。防護服には次の特性が
備わっている必要があります:
- 難燃性
- 絶縁性および乾燥
- 身体全体を覆い、損傷が無く良好な状態のもの
- 安全ヘルメット
- 折り返しのないズボン
保護衣には多様なアイテムがあります。作業者は以下に留意してください:
- 保護バイザーや調整フィルターを使用して UV 光線、熱および火花から目と顔を保護
します
- 保護バイザーの裏側に規制に従った側面保護付きの保護メガネを装着します
- 湿潤状態でも絶縁状態を維持できる頑健な靴を履いてください
- 適切なグローブで手を保護します(電気的絶縁で、熱に対する耐性があるもの)
- 騒音の悪影響を減らし障害を防ぐために防音保護具を装着します
装置の操作中または溶接の進行中は、作業区域に近づかないようにし、特に子供に注意
してください。近隣に人がいる場合は次の事に注意してください:
- 近隣住民にすべての危険性を伝えてください(アークによる強烈な光、飛び散る火
花による怪我、有害な溶接煙、騒音、主電源電流や溶接電流からの潜在的なリスク
など)
- 適切な保護装置で保護していること
- あるいは、適切な安全スクリーン/カーテンを設置してください。
8

騒音放出値のデータ本装置は、EN 60974-1 に準拠する標準負荷時の最大許容動作ポイントに関連して、アイ
ドリング時および動作後の冷却フェーズで、最大騒音レベル <80 dB(A)(1pW 基準)を
発生します。
作業場固有の溶接(および切断)における放出値は、この値が溶接プロセスや環境状況
によって異なるため指定できません。これは、溶接プロセス(MIG/MAG、TIG 溶接)、選
択した電流タイプ(直流、交流)、電力範囲、溶接金属の種類、加工対象物の共振特性、
作業場の環境など、さまざまなパラメータの影響を受けます。
JA
有毒なガスおよび
蒸気による危険
溶接作業中に生じる煙には、有毒なガスや蒸気が含まれています。
溶接煙には、国際がん研究機関のモノグラフ 118 の記載の通り、発がん性物質が含まれ
ています。
排出源排気および室内排気システムを使用してください。
可能な場合は、排気装置が内蔵された溶接トーチを使用してください。
溶接煙やガスに顔を近づけないでください。
煙およびガスに対してい次の予防対策を実施してください。
- 吸入しないでください。
- 適切な装置を使って作業区域から除去します。
十分な外気の供給を確保します。換気率を少なくとも 20 m³/時に維持します。
換気が不十分な場合は吸気機能のある溶接ヘルメットを使用します。
排出能力が十分であるか不確かな場合は、測定した毒物排出値を許容制限値と比較しま
す。
次のコンポーネントは、溶接煙の毒性度を判断する因子です。
- 加工対象物に使用されている金属
- 電極
- 被膜剤
- 洗浄剤、脱脂剤、など
- 使用した溶接プロセス
対応する材料の安全データシートおよび上記コンポーネントのメーカーの説明書を参照
してください。
曝露のシナリオ、リスク管理対策および作業条件の特定に関する推奨については、
European Welding Association の Web サイトの Health & Safety(https://europeanwelding.org)に記載されています。
可燃性の蒸気(溶剤の煙など)、アークの放射領域に近づけないようにします。
溶接を行わないときは、保護ガスシリンダーバルブまたは主ガス供給を閉じてください。
飛び火による危険 飛び火により、火災や爆発が発生するおそれがあります。
可燃性物質の付近では決して溶接しないでください。
可燃性物質はアークから 11 m (36 ft. 1.07 in.)以上離すか、承認済みのカバーで覆う必要
があります。
適切な、テスト済みの消火器を用意し、使用可能にする必要があります。
火花と高温の金属片は、小さな隙間や開口部を通って隣接する区域に入ることもありま
す。適切な予防策を講じて、傷害や火災の危険を防止してください。
9

火災や爆発が起こりがちな区域や、密封されたタンク、容器、またはパイプの近くでは、
これらが関連する国内および国際的な規格に準拠して準備されていない場合、溶接を行
ってはなりません。
ガソリン、推進剤、鉱油、または同様の製品を保管するために使用されている、または
使用されていた容器で、溶接しないでください。残留物は、爆発の危険をもたらします。
主電源電流および
溶接電流による危
険
感電は人命を脅かす危険性があり、致命的となることがあります。
装置の内外の帯電部は触らないでください。
MIG/MAG 溶接と TIG 溶接の際、溶接ワイヤ、溶接ワイヤ巻き、駆動ローラ、ならびに溶
接ワイヤと接触のあるすべての金属片が帯電部になります。
必ずワイヤ送給装置を充分に絶縁した面に設定するか、適切な絶縁された溶接ワイヤの
送給用取付装置を使用してください。
地電位に対して、ユーザーやそれ以外の人が適切に絶縁された乾燥したベースまたは蓋
で保護されるようにしてください。このベースまたは蓋は、本体と地電位の間のエリア
全体をカバーする必要があります。
すべてのケーブルやリードは、固定され、損傷がなく、絶縁され、適切な寸法でなけれ
ばなりません。接続の緩みがある、焦げて損傷を受けているか不適切な寸法のケーブル
やリードは直ちに交換してください。
毎回使用前に、ハンドルを使用して、電源がしっかりと接続するようにしてください。
BNC 端子の電源ケーブルの場合は、電源ケーブルを縦軸に対して少なくとも 180°回転し
てプレテンションしてください。
ケーブルやリードを本体や本体の部品に巻き付けないでください。
電極(棒電極、タングステン電極、溶接ワイヤなど)は、
- 決して液体にひたして冷却しないでください
- 溶接電源がオンの際に電極に触れないでください。
2 つの溶接電源の溶接電極の間で、溶接電源の無負荷電圧が倍加することがあります。両
方の電極の電位に同時に触れると、特定の状況で致命的になることがあります。
主電源ケーブルを定期的に有資格の技術者にチェックさせ、接地線が適切に機能してい
ることを確認してください。
保護クラス I の装置は、正しく動作するため、接地導体のある電源および接地導体接点の
ある接続システムが必要です。
接地導体なしの電源および接地導体接点なしのソケットで装置を使用するのは、保護分
離に関する国の規制にすべて準拠している場合のみです。
それ以外の場合、これは重大な過失と見なされます。このような使用により損傷を受け
てもメーカーが責任を負うことはありません。
必要に応じて、加工対象物に対して適切な接地を確保してください。
未使用の装置をオフにしてください。
高いところで作業を行う場合は、セーフティーハーネスを着用してください。
装置で作業を行う前に、装置をオフにして、電源プラグを抜いてください。
見やすくわかりやすい警告サインを装置に取り付け、電源プラグを差し込み直し、装置
を再度オンにする人がいないようにしてください。
装置を開いた後:
- すべての帯電部を放電してください
- 装置のすべての部品の通電を解除してください。
10

帯電部で作業を行う必要がある場合は、2 人目の作業員を指名して、主電源のスイッチを
正しい瞬間にオフにするようにしてください。
JA
曲りくねった溶接
電流
EMC 装置分類 放出クラス A
以下の指示を無視すると、曲りくねった溶接電流が増大し、以下の結果になることがあ
ります。
- 火災の危険
- 母材に接続された加工対象物の過熱
- 接地導体の損傷
- 装置およびその他の電気装置への損傷
加工対象物が加工対象物クランプでしっかり固定されていることを確認します。
加工対象物のクランプを、溶接される領域に可能な限り近づけて固定します。
本装置は、導電床に対する絶縁または導電ラックに対する絶縁など、伝導性環境に対し
て十分に絶縁されるように設置します。
分電盤、ツインヘッド取付台などを使用する場合、以下に留意してください。使用して
いない溶接トーチ/電極ホルダーの電極も帯電しています。使用していない溶接トーチ/
電極ホルダーが十分に絶縁されていることを確認します。
自動 MIG/MAG アプリケーションの場合、1 個の絶縁されたワイヤー電極のみが溶接ワイ
ヤドラム、大型ワイヤ供給スプールまたは溶接ワイヤー巻きからワイヤ供給装置に配線
されていることを確認します。
- は工業環境での使用のみを目的として設計されていて
- 他の領域では、伝導妨害および放出妨害を引き起こす場合があります。
放出クラス B の装置
- 居住地域および工業地域向けの放出基準を満たしています。これは、電源が、公共
低電源ネットワークによって供給される住宅区域にも適用されます。
EMC 装置分類 (銘板または技術データ参照)
EMC 対策 装置が標準的な放出限度値に準拠していても、適用対象領域に影響を与える場合があり
ます(例えば、同じ場所に精密機器が置いてあったり、装置が設置された場所がラジオ
またはテレビ受信機の側であったりする場合)。
この場合、事業会社は適切な行動をとり、状態を改善する義務を負います。
国内外の規定に従って、装置の近くで装置の免疫性をテストし、査定してください。こ
の装置により影響を受ける鑑賞されやすい装置の例:
- 安全装置
- 送電網、信号線、データ伝送線
- IT 装置および通信装置
- 測定や校正のための装置
EMC の問題を回避するための支援措置:
1. 送電網の電源供給
- 規制に準拠しているグリッド接続があるにも関わらず電波障害が発生する場合
は、追加措置(適切なグリッドフィルターの使用など)を講じてください。
2. 溶接入力線
- なるべく短くしてください
- 近くにまとまるようにルーティングしてください(EMF 問題を回避するためで
もあります)
- 他の線から遠くになるようにルーティングしてください
3. 等電位結合
11

4. 加工対象物の接地
- 必要に応じて、適切なコンデンサーを使用して接地を確立します。
5. 必要な場合はシールドしてください
- 近くの他の装置をシールドしてください
- 溶接設置物全体をシールドしてください
EMF 対策 電磁場は、健康上問題を起こすことがあります。これはまだよく知られていません。
- ペースメーカーや補聴器を使っている人の近くで使用された場合の健康への影響
- ペースメーカーを使用している人は、この装置やこの溶接プロセスのすぐそばに身
を置く前に医師から助言を受ける必要があります
- 安全上の理由から、溶接入力線と溶接機のヘッド/トルソ間の距離はできるだけ大き
く取ってください
- 溶接入力線やホースパックを肩に担いだり、体に巻き付けることはしないでくださ
い
特定の危険区域 次に示す可動部品に手、毛髪、衣服の一部、工具が触れないようにしてください。
- ファン
- ギア
- ローラー
- 軸
- 溶接ワイヤ巻きおよび溶接ワイヤ
ワイヤー駆動の回転ギアや回転駆動部品に触れないでください。
整備作業および修理作業中のみ、蓋や側面の部品を開閉してください。
操作中
- すべての蓋が閉じられ、すべての側面の部品が適切に取り付けられていることを確
認してください。
- すべての蓋と側面の部品は閉じたままにしてください。
溶接トーチからの溶接ワイヤの突起は、高い怪我(手の切傷、顔および目の怪我など)
のリスクにつながります。
このため、溶接トーチは必ず身体から離し(ワイヤ供給装置が装備されたデバイス)、適
切な保護ゴーグルを着用してください。
溶接中または溶接後は加工対象物に触れないようにしてください。火傷の危険がありま
す。
スラグが冷却中の加工対象物から飛び出すことがあります。そのため、加工対象物の再
加工を行う際は規制に準拠した保護装置も着用し、必ず他の人が十分に保護が行き届い
ているようにしてください。
作業する前に、動作温度が高くなる溶接トーチおよび他の部品は、温度が低下するまで
お待ちください。
火事や爆発のリスクがある区域には特別な規制が適用されます。
適切な国内外の規制に従ってください。
12
電気的危険性が高い区域(ボイラーなど)での作業用の電源には、「安全」の標示を付ける
必要があります。ただし、溶接電源をそのような区域に配置することはできません。
冷却液の漏れによる火傷のリスク。冷却液供給または戻り用の接続を解除してから冷却
ユニットの電源を切ってください。
冷却液の取り扱い時は、冷却液の安全データシートの情報を順守してください。冷却液
の安全データシートは、サービスセンター、またはメーカーのWebサイトから入手で
きます。

溶接中にワイヤ送給装置をクレーンに取り付ける場合、必ず適切な絶縁された給線器ホ
イスティングアタッチメント(MIG/MAG 溶接およびタングステン不活性ガス溶接の装
置)を使用してください。
装置に運搬用ベルトまたはハンドルが装着されている場合、これは手で運搬する場合に
のみ使用します。運搬用ベルトはクレーン、カウンターバランスリフトトラックまたは
その他の機械式上昇ツールでの運搬には適していません。
デバイスやその部品を持ち上げる装置(ベルト、バックル、チェーンなど)は定期的に
確認する必要があります(機械的損傷、腐食またはその他の環境の影響によって生じる
変化など)。
試験間隔と試験範囲は、最低でもそれぞれの有効な国家規格および国家ガイドラインを
順守する必要があります。
シールドガス接続ソケットにアダプターを使用する場合、色または匂いのない保護ガス
が漏れ出すリスクがあります。シールドガス接続アダプターは、取り付ける前に装置側
で適切なテフロンテープを使用してスレッドを密封してください。
保護ガスの要件 特にリングラインでは、汚染された保護ガスが機器に損傷を与え、溶接品質を低下させ
る可能性があります。保護ガスの品質に関する次の要件を満たすようにしてください。
- 固体粒径 <40 µm
- 圧力凝縮点 <-20 °C
- 最大油分 <25 mg/m³
JA
遮へいガスシリン
ダーによる危険
必要に応じてフィルターを使用します。
遮へいガスシリンダーには加圧されたガスが含まれており、損傷を受けると爆発するこ
とがあります。遮へいガスシリンダーは溶接装置の一部であるため、最大の注意を払っ
て取り扱う必要があります。
圧縮ガスが含まれている遮へいガスシリンダーを、過度の熱、機械的衝撃、スラグ、裸
火、火花およびアークから保護します。
遮へいガスシリンダーを垂直に取り付け、指示に従って倒れないように固定します。
遮へいガスシリンダーを、溶接またはその他の電気回路から十分に遠ざけた状態を維持
します。
溶接トーチを、決して遮へいガスシリンダーに掛けないでください。
決して電極で遮へいガスシリンダーに触れないでください。
爆発のリスク - 決して加圧されている遮へいガスシリンダーを溶接しようとしないでく
ださい。
進行中のアプリケーションに適した遮へいガスシリンダーだけを、正しい適切なアクセ
サリ(調整器、ホースおよびフィッティング)とともに使用します。良好な状態にある遮へ
いガスシリンダーおよびアクセサリだけを使用します。
遮へいガスシリンダーのバルブを開ける際には顔を背けます。
溶接が行われていない場合、遮へいガスシリンダーバルブを閉じます。
遮へいガスシリンダーが接続されていない場合、バルブのキャップはシリンダーの所定
の位置に付けたままにします。
遮へいガスシリンダーおよびアクセサリに関するメーカーの説明書、適用される国内お
よび国際的な規定を、遵守する必要があります。
13

保護ガス漏れの危険非制御下の保護ガス漏れによる窒息のリスク
保護ガスは無色無臭で、漏洩の際に大気中の酸素を置換することがあります。
- 少なくとも 20 m³/時の喚起速度で新鮮な空気を適切に供給するようにしてくださ
い。
- 保護ガスシリンダーまたは主要ガス源の安全および整備指示を守ってください。
- 溶接が行われていない場合、保護ガスシリンダーバルブまたは主ガス供給を閉じま
す。
- 起動前は毎回保護ガスシリンダーまたは主要ガス源で非制御のガス漏れの有無を確
認してください。
設置場所および運
搬中の安全措置
装置が転倒すると、容易に死に至る可能性があります。装置が安定するように、堅固な
水平面に設置します。
- 最大許容傾斜角度は 10°です。
火災や爆発の危険性がある部屋では、特別な規定が適用されます
- 関連する国内および国際的な規定を遵守してください。
社内の指示および確認を使用して、作業場の環境が常に清潔で明瞭な配置になっている
ことを確認します。
本装置のセットアップや使用は、銘板に表示されている保護等級を必ず遵守して行うよ
うにしてください。
本装置をセットアップする際は、0.5 m(1 ft. 7.69 in.)の全般クリアランスがあり、冷却
用空気が妨げられずに出入りできることを確認します。
本装置を運搬する際は、関連する国および地域のガイドライン、および事故防止の規定
を順守してください。これは特に、運搬中に発生するリスクに関するガイドラインに当
てはまります。
操作中の装置は持ち上げたり運搬したりしないでください。運搬したり持ち上げたりす
る前に装置の電源を切ってください。
本装置を運搬する前に、冷却液を完全に排出し、以下のコンポーネントを取り外します。
- ワイヤ送給装置
- 溶接ワイヤー巻き
- 保護ガスシリンダー
通常運転での安全
対策
14
本装置を運搬した後は、試運転前に装置の損傷を目視検査する必要があります。損傷が
ある場合は、本装置を試運転する前に、トレーニングを受けたサービス担当技術者が修
理を行う必要があります。
本装置は、すべての安全装置が完全に機能する場合のみ操作します。安全装置が完全に
機能しない場合、以下の危険があります。
- 作業者または第三者の傷害や死亡、
- 装置や作業者のその他の所有物の損傷、
- 装置の効率低下。
適切に機能していない安全装置は、本装置を起動する前に修理する必要があります。
安全装置を迂回したり、無効にしないでください。
本装置の電源を入れる前に、誰にも危険がないことを確認してください。
明らかな損傷がないか、安全装置が適切に機能しているか、本装置を少なくとも週に 1
回点検します。

遮へいガスシリンダーを必ずしっかり固定し、装置をクレーンで運ぶ必要がある場合は
事前に取り外します。
メーカー製のオリジナル冷却液だけが、その特性(電気電導性、不凍剤、材質の適合性、
可燃性など)により、当社装置での使用に適しています。
メーカー製の適切なオリジナル冷却液だけを使用します。
メーカー製のオリジナル冷却液に他の冷却液を混合しないでください。
冷却回路にはメーカー製のシステム部品のみを接続してください。
当メーカーは、他のシステム部品や異なる冷却液の使用により生じた損害に責任を負い
ません。さらに、すべての保証請求が無効になります。
冷却液 FCL 10/20 は発火しません。エタノールベースの冷却液は特定の状況で発火する
ことがあります。冷却液は元のシールされた容器のみに入れて輸送し、発火源から十分
に遠ざけた状態を維持します。
使用された冷却液は、関連する国内および国際的な規定に沿って適切に廃棄する必要が
あります。冷却液の安全データシートは、サービスセンターから入手するか、メーカー
のウェブサイトからダウンロードできます。
システムがまだ冷えている間に、溶接を開始する前の冷却液レベルを確認します。
JA
起動、整備および修理持込部品が、これらに対する要望に適合して設計および製造されていること、または安
全要件を満たしていることについては保証できません。
- 必ず純正のスペア部品および消耗部品をご使用ください(標準部品にも適用)。
- 当メーカーの同意なしに、装置に改造、変更などを行わないでください。
- 完全な状態ではない加工対象物はただちに交換する必要があります。
- 注文の際は、スペア部品リストに記載どおりの正確な表示および部品番号、さらに
お使いのデバイスのシリアル番号をお知らせください。
ハウジングネジは、ハウジング部品を接地する接地導体です。
純正のハウジングネジを正確な本数使用して指定したトルクまで締め付けます。
安全検査 当メーカーは、少なくとも 12 ヶ月に 1 回、本装置の安全検査を実施することを推奨しま
す。
同じ 12 ヶ月の期間に電源を較正することも、当メーカーはお勧めします。
安全検査は、以下の場合に認定された電気技術者が実施する必要があります
- 何らかの変更が加えられた後
- 何らかの部品が追加して取り付けられた後、または何らかの改造が加えられた後
- 修理、点検、整備を実施した後
- 少なくとも 12 ヶ月ごと。
安全検査にあたっては、適切な国内および国際的な規格と指令に準拠します。
安全検査および較正の詳細は、サービスセンターから入手できます。サービスセンター
は、ご要望に応じて必要な文書を提供します。
廃棄 通常の家庭ごみと一緒に廃棄しないでください!電気および電子装置の廃棄に関する欧
州指令、およびその国内法令としての施行に準拠するため、寿命に達した電気装置は個
別に回収し、認可された再生利用施設に返す必要があります。もはや必要ではない装置
は、販売業者に返却するか、地域の認可された回収および再生利用施設について調べて
ください。この欧州指令を無視した場合、環境と健康に潜在的な悪影響を与えることが
あります。
15

安全記号 CE ラベル付きの装置は、低燃焼電圧および電磁両立性の指令の必要不可欠な要件(EN
60974 シリーズの関連製品規格など)を満たしています。
Fronius International GmbH は本装置が 2014/53/EU 指令に準拠していることを宣言しま
す。EU 適合性宣言の全文は右記のウェブサイトから入手できます:http://
www.fronius.com
CSA テストマーク付きの装置は、カナダおよび米国の関連規格の要件を満足しています。
データ保護 工場出荷時の設定を変更した場合は、ユーザーが責任を持って、その変更を保持してく
ださい。個々の設定変更が削除された場合、当メーカーは責任を負いません。
版権 これらの操作手順の版権は、当メーカーにあります。
本文および説明図はすべて、発行時点で技術的に正確です。弊社は変更する権利を留保
します。本取扱説明書の内容は、購入者からのいかなるクレームにも根拠を与えるもの
ではありません。改善の提案がおありの場合、または説明書で見つかった誤りを指摘し
ていただく場合、弊社はお客様のコメントに大変感謝いたします。
16

基本的情報
17

18

一般事項
装置のコンセプト TransTig 170 とおよび TransTig 210 TIG
電源は、マイクロプロセッサが制御するイ
ンバータ式溶接電源です。
モジュラー設計でありシステム拡張を容易
に行えるため、高い柔軟性が保証されます。
本溶接電源は、発電機と互換性があり、保
護された操作回路と堅牢なプラスチックハ
ウジングが装備されています。
シンプルな運転スキームに基づいているた
め、主要機能をすばやく表示し、調整する
ことができます。
本溶接電源は、様々なリモート制御あるいはアップダウントーチを使用できる標準の
TIG マルチコネクタによっても操作できます。
JA
TIG パルスアークの機能により、溶接電源が幅広い周波数の範囲を提供します。
さらに、本溶接電源は、「力率補正」を提供しています。これは、溶接電源の入力電流が
正弦波の主電源電圧に適応することを意味します。この結果、次のような優位性が得ら
れます。
- 低い一次側電流
- 伝導性損失が少ない
- 電力回路遮断器の遅いトリッピング
- 電圧変動中の安定性を改善
- 長いグリッドリードとの互換性
- 多電圧装置と一貫する入力電圧範囲
動作原理 本溶接電源の中央制御盤ユニットは、溶接プロセス全体を制御します。
溶接プロセス中、実行値は継続的に測定され、変更があると直ちに対応策が講じられま
す。制御アルゴリズムによって、目的のステータスが維持されることが保証されます。
これにより次のような結果が得られます。
- 精密な溶接プロセス、
- あらゆる結果に対する高度の再現性
- 抜群の溶接特性。
用途 本溶接電源は、製造タスクの修理や整備に使用できます。
リモート制御操作
モード
トランスティグ 170 およびトランスティグ 210 溶接電源は、次のリモート制御を使用し
て操作できます。
- RC Bar 1P
- RC Panel MMA
- RC Pedal TIG
- RC Panel Basic TIG
19

装置に関する警告
通知
北米地域(米国およびカナダ)で使用するための CSA テストマークが付いた溶接電源に
は、警告通知と安全記号があります。警告通知と安全記号を除去・塗布してはなりませ
ん。それらは重大な傷害や損傷の原因となる可能性がある誤操作に対する警告を示して
います。
* MV
溶接電源:1~
120 - 230 V
20

銘板の安全記号:
溶接は危険です。以下の基本要件を満たす必要があります。
- 適切な溶接の資格
- 適切な保護装置
- 作業資格のない者が作業を行わないこと
以下の文書を充分に読んで理解するまで、ここに説明されている機能を使用しないでく
ださい。
- 操作手順
- 安全規則をはじめとするすべてのシステム部品の操作手順
JA
21

22

コントロールエレメントおよび接続部
23

24

制御盤
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)
(12) (11) (10)
(8)
(9)
JA
概要
安全記号
制御盤
注記
!
ソフトウェアを更新すると、この操作手順に記載されていない特定の機能が使用できる
ようになることや、記載されている機能が使用できなくなることがあります。個々の説
明図が、使用しているデバイスの実際のコントロールと多少異なる場合もありますが、
これらのコントロールは、まったく同じように機能します。
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
25

番号 名前
(1) 特別なインジケータ
高周波点火装置インジケータ(高周波点火装置)
[IGn]設定溶接パラメータが[オン]に設定されると、点灯します
仮付けインジケータ
[tAC]設定溶接パラメータが一定の時間に設定されると、点灯します
パルシングインジケータ
[F-P]設定溶接パラメータがパルス周波数に設定されると、点灯します
スポット溶接インジケータ
[SPt]設定溶接パラメータがスポット溶接時間に設定されると、点灯します
(2) 特別なインジケータ
リモート制御インジケータ
足踏み操作式リモート制御が接続されると、点灯します
電極過負荷インジケータ
タングステン電極が過負荷のときに、点灯します
「電極過負荷」インジケータに関する詳細情報は、「溶接操作モード」章の「TIG
溶接」セクションで確認できます
CEL インジケータ
[CEL]設定溶接パラメータが[オン]に設定されると、点灯します
26
トリガインジケータ
[tri]設定溶接パラメータが[オフ]に設定されると、点灯します
(3) 溶接電流の表示
溶接パラメータの溶接電流を表示するには。

- 初期電流 I
- 溶接電流 I
- 降下電流 I
- 最終電流 I
S
1
2
E
溶接の開始前に、左側のデジタルディスプレイが設定値を表示します。IS、I2、I
に関しては、右側のデジタルディスプレイに溶接電流 I1の割合(%)も表示され
ます。
溶接の開始後に、左側のデジタルディスプレイに溶接電流の現在の実行値が表示
されます。
溶接プロセスの関連パラメータは、溶接パラメータ概要(10)の点灯セグメント
により示されています
(4) 左側のデジタルディスプレイ
(5) ホールドインジケータ
溶接作業が終了すると、溶接電流と溶接電圧の現在の実行値が保存されます。「ホ
ールド」インジケータが点灯します。
「ホールド」インジケータは、最後に到達した主電流 I1に関連するものです。さ
らに溶接電源との相互作用により、「ホールド」インジケータが消えます。
重要!主電流相が到達されたことのない場合には、保持値は出力されません。
(6) 右側のデジタルディスプレイ
JA
E
(7) 溶接電圧インジケータ
溶接パラメータ[I1]が選択されているときに点灯します。
溶接中、溶接電圧の現在の実行値は右側のデジタルディスプレイに表示されます。
溶接前に、右のデジタルディスプレイは次を表示します。
- 選択された TIG 溶接操作モードに対して 0.0
- 設定溶接パラメータ[tri]が[オフ]に設定されているか、手棒溶接が選択されて
いる場合は、開回路電圧の現在の値(3 秒の遅延後)。93 V はパルス開回路
電圧のおおよその平均値です
(8) 単位インジケータ
s インジケータ
パラメータ[tup]と[tdown]が選択され、次の設定パラメータも選択されていると点
灯します。
GPr | GPo | SPt | tAC | t-S | t-E | Hti | Ito | ArC | St1 | St2 | SPb
Hz インジケータ
次の場合に点灯します。
パルス周波数の値が[F-P]設定パラメータに対して設定されている場合
[F-P]設定パラメータが選択されている場合。
%インジケータ
パラメータ[IS]、[I2]、[IE]が選択され、設定パラメータ[dcY]、[I‑G]、[HCU]も選択
されている場合に点灯します
27

mm インジケータ
I
S
t
up
I
1
t
down
I
E
I
2
[ELd]設定パラメータが設定されている場合に点灯します
(9) 「操作モード」ボタン
操作モードの選択用
2 ステップモード
4 ステップモード
手棒溶接
操作モードが選択されていると、対応する LED が点灯します。
[トリガ]パラメータが設定メニューで[オフ]に設定されている場合、あるいは足踏
み式リモート制御が接続されている場合、2T と 4T の LED が同時に点灯します。
(10) 溶接パラメータの概要
溶接パラメータの概要は、溶接操作で最も重要な溶接パラメータを含んでいます。
溶接パラメータシーケンスは、「干し物綱」構造で描写されます。溶接パラメータ
の概要のナビゲーションは、選択ダイヤルを回転することにより実行されます。
溶接パラメータの概要には、次の溶接パラメータが含まれています。
初期電流 I
TIG 溶接用
アップスロープ t
TIG 溶接中に始動電流 ISから指定の主電流 I1に立ち上がるのにかかる時間
アップスロープの T-u は左側のデジタルディスプレイに表示されます。
重要!アップスロープ tupは次の操作モードに対して別々に保存されます。
- 2 ステップモード
- 4 ステップモード
- [トリガ]設定パラメータが[オフ]に設定されている場合
- 足踏み式リモート制御が接続されている場合
S
up
28

主電流(溶接電流)I
- TIG 溶接用
- 手棒溶接用
1
JA
降下電流 I
2
タングステン不活性ガス溶接 4 ステップモード用
ダウンスロープ t
down
TIG 溶接中に主電流 I1から最終電流 IEに立ち下がるのにかかる時間
ダウンスロープの t-d は左側のデジタルディスプレイに表示されます。
重要!ダウンスロープ t
は次の操作モードに対して別々に保存されます。
down
- 2 ステップモード
- 4 ステップモード
- [トリガ]設定パラメータが[オフ]に設定されている場合
最終電流 I
E
TIG 溶接用
パルス*)
TIG 溶接用パルス周波数
仮付け*)
パルス溶接電流の持続時間
*)
パルスと仮付けのパラメータは、設定溶接パラメータ[Ptd-パルス TAC ディスプレイ]が
[オン]に設定されている場合のみ表示されます。
(11) 回転/プッシュボタン機能のある選択ダイヤル
各種要素を選択するには、値を設定して一覧をスクロールします
(12) ガステストボタン
圧力調整器で必要な保護ガスを設定するため
「ガステスト」ボタンを押すと、保護ガスが 30 秒流れます。再びボタンを押す
か、溶接を開始すると、ガスの流れは早く停止します。
29

接続、スイッチ、および機械部品
(7)
(8)
(9)
(5)
(6)
(10)
MV
TT170/210
TT 170/210
*
*
操作制御、溶接シー
ム、機械的部品
(1) 制御盤
(2) (-)シールドガス接続ソケット一体型電流ソケット
接続用:
TIG 溶接トーチ
手棒溶接中の電極ケーブル
(3) TMC 溶接シーム(TIG マルチコネクタ)
TIG 溶接トーチの制御プラグの接続用
足踏み操作式リモート制御の接続用
手棒溶接のリモート制御の接続用
(4) (+)バヨネットラッチ付き電流ソケット
接地ケーブルをここに接続します
(5) 運搬ストラップ
(6) ケーブルストラップ
主電源ケーブルおよび溶接入力線の保持用
重要!ケーブルストラップを使用して装置を運搬しないでください!
(7) グリッドスイッチ
(8) 歪み解放デバイス付き主電源ケーブル
MV 装置用:プラグインする主電源ケーブル
(36 ページの「主電源ケーブルの接続」を参照)
(9) エアフィルター
(10) シールドガス接続ソケット
30