
Operating
Instructions
iWave 190i AC/DC
iWave 230i AC/DC
iWave 230i DC
JA
操作手順
42,0426,0250,JA 013-29082022

目次
安全上のご注意 8
安全通知の説明 8
一般事項 8
適切な使用 9
環境条件 9
作業者の義務 9
スタッフの義務 9
主電源接続 10
ご自身と他の人々の保護 10
有毒なガスおよび蒸気による危険 10
飛び火による危険 11
主電源電流および溶接電流による危険 11
迷走溶接電流 12
EMC 装置分類 13
EMC 対策 13
EMF 対策 13
特定の危険区域 13
保護ガスの要件 15
遮へいガスシリンダーによる危険 15
保護ガス漏れの危険 15
設置場所および運搬中の安全措置 15
通常運転での安全対策 16
騒音放射値 17
起動、整備および修理 17
安全検査 17
廃棄 17
安全記号 17
データ保護 18
版権 18
JA
基本的情報 19
一般事項 21
装置のコンセプト 21
機能的な原理原則 21
適用用途 21
適合性 22
Bluetooth trademarks 22
装置に関する警告通知 22
システムコンポーネント 24
一般事項 24
概要 24
オプション 24
コントロールエレメントおよび接続部 25
制御盤 27
一般事項 27
安全記号 27
制御盤 27
お気に入りボタン 29
[お気に入り]ボタンの割り当て 29
[お気に入り]の取り込み 29
[お気に入り]の削除 30
[EasyJob]を[お気に入り]ボタンに割り当てる 30
接続、スイッチ、および機械部品 32
接続、スイッチ、および機械部品 32
取り付けと起動 35
溶接課題に必要な、最小限の装置 37
3

一般事項 37
TIG 交流溶接 37
TIG 直流溶接 37
手棒溶接 37
取り付けと起動の前 38
安全 38
意図されたで使用 38
設定に関する規定 38
電源接続 38
発電機運転 39
主ケーブルの接続 40
一般事項 40
安全記号 40
主電源ケーブルの接続 40
始動 41
安全記号 41
冷却装置について 41
一般事項 41
システム部品を取り付けます 41
ガスシリンダーの接続 42
溶接電源および冷却ユニットへの溶接トーチの接続 42
アース接続を加工対象物に接続する 43
NFC キーを使用する溶接電源のロックまたはロック解除 44
一般事項 44
制限 44
NFC キーを使用する溶接電源のロックまたはロック解除 44
溶接 45
TIG モード 47
安全記号 47
各シンボルと解説 47
2 ステップモード 48
4 ステップモード 48
特殊 4 ステップモード:バージョン 1 48
特殊 4 ステップモード:バージョン 2 50
特殊 4 ステップモード:バージョン 3 51
特殊 4 ステップモード:バージョン 4 52
特殊 4 ステップモード:バージョン 5 53
特殊 4 ステップモード:バージョン 6 54
スポット溶接 55
CycleTIG 56
TIG 溶接用 57
安全記号 57
準備 57
TIG 溶接 58
タングステン不活性ガス溶接直流溶接の溶接パラメータ 59
CycleTIG 溶接パラメータ 62
タングステン不活性ガス溶接交流溶接用の溶接パラメータ 63
アークの点火 68
一般事項 68
高周波発生によるアークスタート(高周波点火) 68
電極の接触によるアークスタート 69
電極の過負荷 70
溶接終了 70
TIG 特殊機能 71
点火タイムアウト機能 71
TIG パルス 71
仮付け機能 72
CycleTIG 73
手棒溶接、CEL 溶接 74
安全記号 74
4

準備 74
手棒溶接、CEL 溶接 75
手棒溶接用の溶接パラメータ 76
セルロース電極での手棒溶接用の溶接パラメータ 77
始動電流 > 100 % (ホットスタート) 80
始動電流 < 100 % (ソフトスタート) 80
非付着性機能 81
「イージージョブ」モード 82
EasyJob 動作ポイントの保存 82
EasyJob 動作ポイントの取得 83
EasyJob 動作ポイントの削除 83
溶接ジョブ 84
安全記号 84
準備 84
ジョブの溶接 85
セットアップ設定 87
[設定]メニュー 89
一般事項 89
[設定]メニューへのアクセス 89
概要 90
メニューとパラメータの変更 91
[TIG]メニュー 93
[タングステン不活性ガス溶接 DC]メニューのパラメータ 93
タングステン不活性ガス溶接 AC メニューのパラメータ 96
[MMA]メニュー 100
[棒電極]メニューのパラメータ 100
[CEL]メニュー 103
[CEL]メニューのパラメータ 103
点火と操作モード設定 104
点火パラメータ 104
アーク監視 105
操作モード初期設定 106
ガスメニュー 108
[ガス]メニューのパラメータ 108
部品メニュー 109
[加工対象物]メニューのパラメータ 109
トーチホースパックの冷却液排出 110
トーチホースパックの冷却液充填 111
ドキュメンテーションメニュー 113
ドキュメンテーションメニュー 113
[ジョブ]メニュー 115
ジョブの保存 115
[ジョブ]メニューでジョブを保存する 115
調整ダイヤルを使用してジョブを保存する 115
ジョブの呼び出し 116
ジョブの削除 116
ジョブプロセスパラメータの最適化 117
[ジョブを保存]のデフォルト 119
[お気に入り]ボタンの EasyJobs 121
デフォルト 122
概要 122
ディスプレイ 123
バックライト 123
言語 123
時刻と日付 123
システムデータを表示 124
その他のパラメータを表示 125
iJob パラメータの表示 126
システム 127
溶接電源の設定 127
JA
5

工場出荷時設定にリセット 127
ウェブサイトパスワードのリセット 127
トーチトリガ I2 - キャップ操作モード 127
R/L 調整の実施 128
ネットワーク設定 130
概要 130
Bluetooth オン 130
Bluetooth デバイスを構成する 131
ネットワーク設定 131
WLAN を有効化 132
WLAN 設定 132
ユーザー管理 133
概要 133
一般事項 134
一般的な注意事項 134
用語の説明 134
事前定義のロールおよびユーザー 134
ロールとユーザーの作成に関する推奨事項 135
ユーザーおよびロールの作成 136
ユーザーの作成 136
ロールの作成します 136
ユーザー / ロールの編集、ユーザー管理の無効化 138
ユーザーの編集 138
ロールの編集 138
ユーザー管理の無効化 138
CENTRUM - Central User Management 140
CENTRUM サーバーの有効化 140
管理 141
トライアル版ライセンス 141
トライアル版ライセンスのアクティブ化 141
システム情報 142
デバイス情報 142
SmartManager - 溶接電源のウェブサイト 143
SmartManager - 溶接電源のウェブサイト 145
一般事項 145
溶接電源の SmartManager の呼び出し 145
フロニウス 145
パスワード変更 / ログオフ 145
言語 146
現在のシステムデータ 147
現在のシステムデータ 147
文書、ログブック 148
ログブック 148
基本設定 149
ジョブデータ 150
ジョブデータ 150
ジョブ概要 150
ジョブの編集 150
ジョブのインポート 151
ジョブのエクスポート 151
名前を付けてジョブをエクスポート中... 151
復元します。 153
一般事項 153
バックアップと復元 153
ユーザー管理 154
一般事項 154
ユーザー 154
ユーザーロール 154
エクスポートとインポート 155
CENTRUM 155
6

概要 156
概要 156
すべてのグループの展開/折りたたみ 156
部品概要に名前を付けてエクスポート... 156
更新 157
更新 157
機能パッケージ 158
機能パッケージ 158
機能パッケージのインストール 158
スクリーン・ショット 159
スクリーンショット 159
トラブルシューティングとメンテナンス 161
トラブルシューティング 163
一般事項 163
安全 163
溶接電源 - トラブル・シューティング 163
点検、整備および廃棄 166
一般事項 166
安全 166
毎回の起動時 166
2 ヶ月毎 166
6 ヶ月毎 167
廃棄 167
JA
付録 169
溶接中の平均消費値 171
TIG 溶接中の平均保護ガス消費量 171
技術データ 172
重要な原材料の概要、装置の製造年 172
特殊電圧 172
装置のバージョン 172
iWave 190i AC/DC 172
iWave 190i AC/DC /MV 174
iWave 230i AC/DC 176
iWave 230i AC/DC /MV 177
iWave 230i DC 179
iWave 230i DC/MV 181
脚注の説明 182
無線パラメータ 183
7

安全上のご注意
安全通知の説明
警告!
差し迫った危険性があることを示します。
これを回避しないと、死亡や重傷に至ることがあります。
▶
警告!
危険状態になる可能性があることを示します。
これを回避しないと、死亡や重傷に至る可能性があります。
▶
注意!
損傷や傷害が発生するおそれがある状況を示します。
これを回避しないと、軽度の傷害や物体への軽度の損傷が発生するおそれがありま
▶
す。
注記!
不具合が生じるか、装置を損傷するおそれがあることを示します。
一般事項 本装置は、最先端の技術を使用し、広く認められている安全標準に基づいて、製造され
ています。誤った、または不適切な使い方により、下記の事故や損傷が発生するおそれ
があります。
-
作業者または第三者の傷害や死亡、
-
操作する会社が所有する装置やその他の有形資産の損傷、
-
装置の効率低下。
本装置の試運転、操作、整備、修理に関係する人はすべて、下記を満足している必要が
あります。
-
適切な資格を持っており、
-
自動溶接に関する十分な知識を持っており、
-
これらの操作手順、並びにシステム部品すべての操作手順を読み、慎重に従う必要
があります。
装置を使用する場合は、本操作手順を常に手近なところに置いてください。操作手順に
加えて、事故防止および環境保護に関する、一般に適用されている規定およびその地域
の規定にも注意してください。
本装置に関する安全および危険に関する注意事項はすべて、
-
いつでも読める状態である必要があり、
-
損傷を受けてはならず、
-
取り外されてはならず、
-
上を覆ったり、上に貼り付けたり、上に描いたりしないでください。
本装置の安全および危険に関する注意事項の記載場所については、装置の操作手順の「概
要」のセクションを参照してください。
装置の試運転を行う前に、安全性を損なうおそれのある障害をすべて取り除いてくださ
い。
これはユーザー自身の安全のためです!
8

適切な使用 本装置は、その使用目的に限って使用してください。
本装置は、銘板に指定されている溶接プロセスのみで使用することを目的としています。
この目的以外のいかなる使用も不適切と見なされます。このような使用によって発生す
るいかなる損傷についても、当メーカーは責任を負いません。
適切な使用には以下が含まれます。
-
操作手順に記載されているすべての指示を注意深く読み、その内容に従う
-
安全と危険に関する注意事項をすべて、注意深く読み、遵守する
-
規定された点検および保守を実施する。
本装置を決して以下の目的に使用しないでください。
-
パイプの解凍
-
バッテリーの充電
-
エンジンの起動
本装置は産業および工場で使用することを目的としています。家庭環境での使用によっ
て発生するいかなる損傷についても、当メーカーは責任を負いません。
同様に、不十分な結果および不適切な結果に対して、当メーカーは責任を負いません。
環境条件 本装置が、規定されている区域外で使用または保管された場合、使用目的に準拠してい
ないと見なされます。このような使用によって発生するいかなる損傷についても、当メ
ーカーは責任を負いません。
JA
周囲温度の範囲:
-
作動中:-10 °C~+40 °C (14 °F~104 °F)
-
運搬中および保管中:-20 °C~+ +55 °C (-4 °F~131 °F)
相対湿度:
-
最大 50%、40 °C (104 °F)の場合
-
最大 90%、20 °C (68 °F)の場合
周囲の空気に塵、酸、腐食性の気体や物質などが含まれていてはなりません。
最高高度 2000 m (6561 ft. 8.16 in.)までで使用できます
作業者の義務 作業者は、以下の条件を満たす人のみに本装置での作業を許可する必要があります。
-
作業中の安全性および事故防止に関する基本的な指示を熟知しており、装置の使用
方法について指示を受けている
-
これらの操作手順、特に「安全上のご注意」のセクションを読んで理解しており、
このことを署名で確認している
-
必要な結果を出せるようトレーニングを受けている。
作業者が安全性を重視した方法で作業することを徹底するために、定期的に確認を実行
する必要があります。
スタッフの義務 装置を使用する前に、装置を使用するように指示を受けたすべての人は、以下を約束し
ます。
-
作業での安全性と事故防止に関する基本的な指示を遵守する
-
これらの取扱説明書、特に「安全上のご注意」のセクションを読み、その内容を理
解し、遵守することを署名により確認する
作業場を離れる前に、不在中に人または所有物に危害が加わらないように徹底します。
9

主電源接続 より高い規格の装置は、その電流消費のために主要電源のエネルギー品質に影響をあた
える場合があります。
これにより、複数の装置種類に以下の点で影響をあたえる場合があります。
-
接続制限
-
主電源の最大許容電気抵抗に関する基準
-
最低短絡力要件に関する基準
*)
公共送電網との接点
*)
*)
「技術データ」参照
この場合、プラント作業員または装置の使用者は、電力会社と相談の上、適切な場所に
装置が接続されているかどうかを確認します。
重要!グリッド接続が適切に絶縁処理されていることを確かめてください
ご自身と他の人々
の保護
本装置を使う方は、次のような多くの危険に曝されることにご注意ください。
-
飛び火や高温の金属片
-
目や皮膚に害を与える恐れのあるアーク放射
-
心臓ペースメーカー装着者の生命を危険にさらす恐れのある有害な磁界
-
主電源電流および溶接電流による感電死
-
酷い騒音公害
-
有害な溶接煙やガス
本装置を操作する際には必ず適切な防護服を着用してください。防護服には次の特性が
備わっている必要があります:
-
難燃性
-
絶縁性および乾燥
-
身体全体を覆い、損傷が無く良好な状態のもの
-
安全ヘルメット
-
折り返しのないズボン
保護衣には多様なアイテムがあります。作業者は以下に留意してください:
-
保護バイザーや調整フィルターを使用して UV 光線、熱および火花から目と顔を保護
します
-
保護バイザーの裏側に規制に従った側面保護付きの保護メガネを装着します
-
湿潤状態でも絶縁状態を維持できる頑健な靴を履いてください
-
適切なグローブで手を保護します(電気的絶縁で、熱に対する耐性があるもの)
-
騒音の悪影響を減らし障害を防ぐために防音保護具を装着します
装置の操作中または溶接の進行中は、作業区域に近づかないようにし、特に子供に注意
してください。近隣に人がいる場合は次の事に注意してください:
-
近隣住民にすべての危険性を伝えてください(アークによる強烈な光、飛び散る火
花による怪我、有害な溶接煙、騒音、主電源電流や溶接電流からの潜在的なリスク
など)
-
適切な保護装置で保護していること
-
あるいは、適切な安全スクリーン/カーテンを設置してください。
有毒なガスおよび
蒸気による危険
10
溶接作業中に生じる煙には、有毒なガスや蒸気が含まれています。
溶接煙には、国際がん研究機関のモノグラフ 118 の記載の通り、発がん性物質が含まれ
ています。
排出源排気および室内排気システムを使用してください。
可能な場合は、排気装置が内蔵された溶接トーチを使用してください。
溶接煙やガスに顔を近づけないでください。

煙およびガスに対してい次の予防対策を実施してください。
-
吸入しないでください。
-
適切な装置を使って作業区域から除去します。
十分な外気の供給を確保します。換気率を少なくとも 20 m³/時に維持します。
換気が不十分な場合は吸気機能のある溶接ヘルメットを使用します。
排出能力が十分であるか不確かな場合は、測定した毒物排出値を許容制限値と比較しま
す。
次のコンポーネントは、溶接煙の毒性度を判断する因子です。
-
加工対象物に使用されている金属
-
電極
-
被膜剤
-
洗浄剤、脱脂剤、など
-
使用した溶接プロセス
対応する材料の安全データシートおよび上記コンポーネントのメーカーの説明書を参照
してください。
曝露のシナリオ、リスク管理対策および作業条件の特定に関する推奨については、
European Welding Association の Web サイトの Health & Safety(https://europeanwelding.org)に記載されています。
可燃性の蒸気(溶剤の煙など)、アークの放射領域に近づけないようにします。
JA
溶接を行わないときは、保護ガスシリンダーバルブまたは主ガス供給を閉じてください。
飛
び火による危険 飛び火により、火災や爆発が発生するおそれがあります。
可燃性物質の付近では決して溶接しないでください。
可燃性物質はアークから 11 m (36 ft. 1.07 in.)以上離すか、承認済みのカバーで覆う必要
があります。
適切な、テスト済みの消火器を用意し、使用可能にする必要があります。
火花と高温の金属片は、小さな隙間や開口部を通って隣接する区域に入ることもありま
す。適切な予防策を講じて、傷害や火災の危険を防止してください。
火災や爆発が起こりがちな区域や、密封されたタンク、容器、またはパイプの近くでは、
これらが関連する国内および国際的な規格に準拠して準備されていない場合、溶接を行
ってはなりません。
ガソリン、推進剤、鉱油、または同様の製品を保管するために使用されている、または
使用されていた容器で、溶接しないでください。残留物は、爆発の危険をもたらします。
主電源電流および
溶接電流による危
険
感電は人命を脅かす危険性があり、致命的となることがあります。
装置の内外の帯電部は触らないでください。
MIG/MAG 溶接と TIG 溶接の際、溶接ワイヤ、溶接ワイヤ巻き、駆動ローラ、ならびに溶
接ワイヤと接触のあるすべての金属片が帯電部になります。
必ずワイヤ送給装置を充分に絶縁した面に設定するか、適切な絶縁された溶接ワイヤの
送給用取付装置を使用してください。
地電位に対して、ユーザーやそれ以外の人が適切に絶縁された乾燥したベースまたは蓋
で保護されるようにしてください。このベースまたは蓋は、本体と地電位の間のエリア
全体をカバーする必要があります。
11

すべてのケーブルやリードは、固定され、損傷がなく、絶縁され、適切な寸法でなけれ
ばなりません。接続の緩みがある、焦げて損傷を受けているか不適切な寸法のケーブル
やリードは直ちに交換してください。
毎回使用前に、ハンドルを使用して、電源がしっかりと接続するようにしてください。
BNC 端子の電源ケーブルの場合は、電源ケーブルを縦軸に対して少なくとも 180°回転し
てプレテンションしてください。
ケーブルやリードを本体や本体の部品に巻き付けないでください。
電極(棒電極、タングステン電極、溶接ワイヤなど)は、
-
決して液体にひたして冷却しないでください
-
溶接電源がオンの際に電極に触れないでください。
2 つの溶接電源の溶接電極の間で、溶接電源の無負荷電圧が倍加することがあります。両
方の電極の電位に同時に触れると、特定の状況で致命的になることがあります。
主電源ケーブルを定期的に有資格の技術者にチェックさせ、接地線が適切に機能してい
ることを確認してください。
保護クラス I の装置は、正しく動作するため、接地導体のある電源および接地導体接点の
ある接続システムが必要です。
接地導体なしの電源および接地導体接点なしのソケットで装置を使用するのは、保護分
離に関する国の規制にすべて準拠している場合のみです。
それ以外の場合、これは重大な過失と見なされます。このような使用により損傷を受け
てもメーカーが責任を負うことはありません。
必要に応じて、加工対象物に対して適切な接地を確保してください。
未使用の装置をオフにしてください。
高いところで作業を行う場合は、セーフティーハーネスを着用してください。
装置で作業を行う前に、装置をオフにして、電源プラグを抜いてください。
見やすくわかりやすい警告サインを装置に取り付け、電源プラグを差し込み直し、装置
を再度オンにする人がいないようにしてください。
装置
を開いた後:
-
すべての帯電部を放電してください
-
装置のすべての部品の通電を解除してください。
帯電部で作業を行う必要がある場合は、2 人目の作業員を指名して、主電源のスイッチを
正しい瞬間にオフにするようにしてください。
迷
走溶接電流 以下の指示に従わない場合、迷走溶接電流が発生する可能性があり、これによって次の
ような危険があります。
-
火災
-
母材に接続された加工対象物の過熱
-
接地導体への修理不能な損傷
-
装置およびその他の電気機器の損傷
12
加工対象物クランプが加工対象物にしっかりと接続されていることを確認します。
加工対象物クランプは溶接箇所のできるだけ近くで固定します。
本装置は、導電床または導電マウントに対する絶縁など、導電性の環境に対して十分に
絶縁されるように設置します。
分電盤、ツインヘッドマウントなどを使用する際は、次のことに注意してください。使
用していない溶接トーチ/電極ホルダーの電極にも、電位が掛かります。未使用の溶接ト
ーチ/電極ホルダーを保管する際は、十分な絶縁があることを確認します。

EMC 装置分類 放出クラス A
-
は工業環境での使用のみを目的として設計されていて
-
他の領域では、伝導妨害および放出妨害を引き起こす場合があります。
放出クラス B の装置
-
居住地域および工業地域向けの放出基準を満たしています。これは、電源が、公共
低電源ネットワークによって供給される住宅区域にも適用されます。
EMC 装置分類 (銘板または技術データ参照)
EMC 対策 装置が標準的な放出限度値に準拠していても、適用対象領域に影響を与える場合があり
ます(例えば、同じ場所に精密機器が置いてあったり、装置が設置された場所がラジオ
またはテレビ受信機の側であったりする場合)。
この場合、事業会社は適切な行動をとり、状態を改善する義務を負います。
国内外の規定に従って、装置の近くで装置の免疫性をテストし、査定してください。こ
の装置により影響を受ける鑑賞されやすい装置の例:
-
安全装置
-
送電網、信号線、データ伝送線
-
IT 装置および通信装置
-
測定や校正のための装置
EMC の問題を回避するための支援措置:
1.送電網の電源供給
-
規制に準拠しているグリッド接続があるにも関わらず電波障害が発生する場合
は、追加措置(適切なグリッドフィルターの使用など)を講じてください。
2.溶接入力線
-
なるべく短くしてください
-
近くにまとまるようにルーティングしてください(EMF 問題を回避するためで
もあります)
-
他の線から遠くになるようにルーティングしてください
3.等電位結合
4.加工対象物の接地
-
必要に応じて、適切なコンデンサーを使用して接地を確立します。
5.必要な場合はシールドしてください
-
近くの他の装置をシールドしてください
-
溶接設置物全体をシールドしてください
JA
EMF
対策 電磁場は、健康上問題を起こすことがあります。これはまだよく知られていません。
-
ペースメーカーや補聴器を使っている人の近くで使用された場合の健康への影響
-
ペースメーカーを使用している人は、この装置やこの溶接プロセスのすぐそばに身
を置く前に医師から助言を受ける必要があります
-
安全上の理由から、溶接入力線と溶接機のヘッド/トルソ間の距離はできるだけ大き
く取ってください
-
溶接入力線やホースパックを肩に担いだり、体に巻き付けることはしないでくださ
い
特定の危険区域 次に示す可動部品に手、毛髪、衣服の一部、工具が触れないようにしてください。
-
ファン
-
ギア
-
ローラー
-
軸
-
溶接ワイヤ巻きおよび溶接ワイヤ
ワイヤー駆動の回転ギアや回転駆動部品に触れないでください。
13

整備作業および修理作業中のみ、蓋や側面のパネルを開閉してください。
操作中
-
すべての蓋が閉じられ、すべての側面の部品が適切に取り付けられていることを確
認してください。
-
すべての蓋と側面の部品は閉じたままにしてください。
溶接トーチからの溶接ワイヤの突起は、怪我(手の切り傷、顔および目の怪我など)の
高いリスクにつながります。
このため、溶接トーチは必ず身体から離し(ワイヤ供給装置が装備されたデバイス)、適
切な保護ゴーグルを着用してください。
溶接中や溶接後は、加工対象物に触れないでください。火傷の危険があります。
スラグが冷却中の加工対象物から飛び出すことがあります。そのため、加工対象物の再
加工を行う際は規制に準拠した保護装置も着用し、必ず他の人が十分に保護が行き届い
ているようにしてください。
作業する前に、動作温度が高くなる溶接トーチおよび他の部品は、温度が低下するまで
お待ちください。
火事や爆発のリスクがある区域には特別な規制が適用されます。
適切な国内外の規制に従ってください。
電気的危険性が高い区域(ボイラーなど)での作業用の電源には、「安全」の記号を付け
る必要があります。ただし、溶接電源をそのような区域に配置することはできません。
冷却液の漏れによる火傷のリスク。冷却液供給または戻り用の接続を解除してから冷却
ユニットの電源を切ってください。
冷却液の取り扱い時は、冷却液の安全データシートの情報を順守してください。冷却液
の安全データシートは、サービスセンター、またはメーカーのWebサイトから入手で
きます。
装置をクレーンで運搬するときは、メーカーが提供する適切な積載運搬装置のみを使用
します。
-
適切な積載運搬装置の指定されたすべてのアタッチメントにチェーンやロープを 取
り付けます。
-
チェーンおよびロープは垂直に対して可能な限り最小角度にする必要があります。
-
ガスシリンダーとワイヤ供給装置(MIG/MAG 溶接およびタングステン不活性ガス溶
接装置)を取り外します。
溶接中にワイヤ送給装置をクレーンに取り付ける場合、必ず適切な絶縁された給線器ホ
イスティングアタッチメント(MIG/MAG 溶接およびタングステン不活性ガス溶接の装
置)を使用してください。
装置に運搬用ベルトまたはハンドルが装着されている場合、これは手で運搬する場合に
のみ使用します。運搬用ベルトはクレーン、カウンターバランスリフトトラックまたは
その他の機械式リフトツールでの運搬には適していません。
デバイスやその部品を持ち上げる装置(ベルト、バックル、チェーンなど)は定期的に
確認する必要があります(機械的損傷、腐食またはその他の環境の影響によって生じる
変化など)。
試験間隔と試験範囲は、最低でもそれぞれの有効な国家規格および国家ガイドラインを
遵守する必要があります。
14
シールドガス接続ソケットにアダプターを使用する場合、色または匂いのない保護ガス
が漏れ出すリスクがあります。シールドガス接続アダプターは、取り付ける前に装置側
で適切なテフロンテープを使用してスレッドを密封してください。

保護ガスの要件 特にリングラインでは、汚染された保護ガスが機器に損傷を与え、溶接品質を低下させ
る可能性があります。保護ガスの品質に関する次の要件を満たすようにしてください。
-
固体粒径 <40 µm
-
圧力凝縮点 <-20 °C
-
最大油分 <25 mg/m³
必要に応じてフィルターを使用します。
JA
遮へいガスシリン
ダーによる危険
遮へいガスシリンダーには加圧されたガスが含まれており、損傷を受けると爆発するこ
とがあります。遮へいガスシリンダーは溶接装置の一部であるため、最大の注意を払っ
て取り扱う必要があります。
圧縮ガスが含まれている遮へいガスシリンダーを、過度の熱、機械的衝撃、スラグ、裸
火、火花およびアークから保護します。
遮へいガスシリンダーを垂直に取り付け、指示に従って倒れないように固定します。
遮へいガスシリンダーを、溶接またはその他の電気回路から十分に遠ざけた状態を維持
します。
溶接トーチを、決して遮へいガスシリンダーに掛けないでください。
決して電極で遮へいガスシリンダーに触れないでください。
爆発のリスク - 決して加圧されている遮へいガスシリンダーを溶接しようとしないでく
ださい。
進行中のアプリケーションに適した遮へいガスシリンダーだけを、正しい適切なアクセ
サリ(調整器、ホースおよびフィッティング)とともに使用します。良好な状態にある遮へ
いガスシリンダーおよびアクセサリだけを使用します。
遮へいガスシリンダーのバルブを開ける際には顔を背けます。
溶接が行われていない場合、遮へいガスシリンダーバルブを閉じます。
遮へいガスシリンダーが接続されていない場合、バルブのキャップはシリンダーの所定
の位置に付けたままにします。
遮へいガスシリンダーおよびアクセサリに関するメーカーの説明書、適用される国内お
よび国際的な規定を、遵守する必要があります。
保護
ガス漏れの危険非制御下の保護ガス漏れによる窒息のリスク
保護ガスは無色無臭で、漏洩の際に大気中の酸素を置換することがあります。
-
少なくとも 20 m³/時の喚起速度で新鮮な空気を適切に供給するようにしてくださ
い。
-
保護ガスシリンダーまたは主要ガス源の安全および整備指示を守ってください。
-
溶接が行われていない場合、保護ガスシリンダーバルブまたは主ガス供給を閉じま
す。
-
起動前は毎回保護ガスシリンダーまたは主要ガス源で非制御のガス漏れの有無を確
認してください。
設置場所および運
搬中の安全措置
装置が転倒すると、容易に死に至る可能性があります。装置が安定するように、堅固な
水平面に設置します。
-
最大許容傾斜角度は 10°です。
15

火災や爆発の危険性がある部屋では、特別な規定が適用されます
-
関連する国内および国際的な規定を遵守してください。
社内の指示および確認を使用して、作業場の環境が常に清潔で明瞭な配置になっている
ことを確認します。
本装置のセットアップや使用は、銘板に表示されている保護等級を必ず遵守して行うよ
うにしてください。
本装置をセットアップする際は、0.5 m(1 ft. 7.69 in.)の全般クリアランスがあり、冷却
用空気が妨げられずに出入りできることを確認します。
本装置を運搬する際は、関連する国および地域のガイドライン、および事故防止の規定
を順守してください。これは特に、運搬中に発生するリスクに関するガイドラインに当
てはまります。
操作中の装置は持ち上げたり運搬したりしないでください。運搬したり持ち上げたりす
る前に装置の電源を切ってください。
本装置を運搬する前に、冷却液を完全に排出し、以下のコンポーネントを取り外します。
-
ワイヤ送給装置
-
溶接ワイヤー巻き
-
保護ガスシリンダー
本装置を運搬した後は、試運転前に装置の損傷を目視検査する必要があります。損傷が
ある場合は、本装置を試運転する前に、トレーニングを受けたサービス担当技術者が修
理を行う必要があります。
通
常運転での安全
対策
本装置は、すべての安全装置が完全に機能する場合のみ操作します。安全装置が完全に
機能しない場合、以下の危険があります。
-
作業者または第三者の傷害や死亡、
-
装置や作業者のその他の所有物の損傷、
-
装置の効率低下。
適切に機能していない安全装置は、本装置を起動する前に修理する必要があります。
安全装置を迂回したり、無効にしないでください。
本装置の電源を入れる前に、誰にも危険がないことを確認してください。
明らかな損傷がないか、安全装置が適切に機能しているか、本装置を少なくとも週に 1
回点検します。
遮へいガスシリンダーを必ずしっかり固定し、装置をクレーンで運ぶ必要がある場合は
事前に取り外します。
メーカー製のオリジナル冷却液だけが、その特性(電気電導性、不凍剤、材質の適合性、
可燃性など)により、当社装置での使用に適しています。
メーカー製の適切なオリジナル冷却液だけを使用します。
メーカー製のオリジナル冷却液に他の冷却液を混合しないでください。
冷却回路にはメーカー製のシステム部品のみを接続してください。
16
当メーカーは、他のシステム部品や異なる冷却液の使用により生じた損害に責任を負い
ません。さらに、すべての保証請求が無効になります。
冷却液 FCL 10/20 は発火しません。エタノールベースの冷却液は特定の状況で発火する
ことがあります。冷却液は元のシールされた容器のみに入れて輸送し、発火源から十分
に遠ざけた状態を維持します。

使用された冷却液は、関連する国内および国際的な規定に沿って適切に廃棄する必要が
あります。冷却液の安全データシートは、サービスセンターから入手するか、メーカー
のウェブサイトからダウンロードできます。
システムがまだ冷えている間に、溶接を開始する前の冷却液レベルを確認します。
騒音放射値 本装置は、アイドリング時、および EN 609741 に準拠する最大定格負荷条件で最大許容
動作ポイントでの動作に後続する冷却フェーズに、最大音響出力レベル 80 dB(A)(1pW
基準)以上を生成します。
溶接中(または切断中)に、作業場に関連する放射値を提供することは不可能です。理
由はプロセスと環境の両方の影響を受けるからです。溶接プロセス(MIG/MAG、TIG 溶
接用)、選択した電源(DC または AC)の種類、出力範囲、溶接金属の種類、加工対象物
の共振特性、作業場環境などの、あらゆる種類のさまざまな溶接パラメータが関与しま
す。
起動、整備および修理持込部品が、これらに対する要望に適合して設計および製造されていること、または安
全要件を満たしていることについては保証できません。
-
必ず純正のスペア部品および消耗部品をご使用ください(標準部品にも適用)。
-
当メーカーの同意なしに、装置に改造、変更などを行わないでください。
-
完全な状態ではない加工対象物はただちに交換する必要があります。
-
注文の際は、スペア部品リストに記載どおりの正確な表示および部品番号、さらに
お使いのデバイスのシリアル番号をお知らせください。
JA
ハウジングネジは、ハウジング部品を接地する接地導体です。
純正のハウジングネジを正確な本数使用して指定したトルクまで締め付けます。
安全検査 当メーカーは、少なくとも 12 ヶ月に 1 回、本装置の安全検査を実施することを推奨しま
す。
同じ 12 ヶ月の期間に電源を較正することも、当メーカーはお勧めします。
安全検査は、以下の場合に認定された電気技術者が実施する必要があります
-
何らかの変更が加えられた後
-
何らかの部品が追加して取り付けられた後、または何らかの改造が加えられた後
-
修理、点検、整備を実施した後
-
少なくとも 12 ヶ月ごと。
安全検査にあたっては、適切な国内および国際的な規格と指令に準拠します。
安全検査および較正の詳細は、サービスセンターから入手できます。サービスセンター
は、ご要望に応じて必要な文書を提供します。
廃棄 通常の家庭ごみと一緒に廃棄しないでください!電気および電子装置の廃棄に関する欧
州指令、およびその国内法令としての施行に準拠するため、寿命に達した電気装置は個
別に回収し、認可された再生利用施設に返す必要があります。もはや必要ではない装置
は、販売業者に返却するか、地域の認可された回収および再生利用施設について調べて
ください。この欧州指令を無視した場合、環境と健康に潜在的な悪影響を与えることが
あります。
安全記号 CE ラベル付きの装置は、低燃焼電圧および電磁両立性の指令の必要不可欠な要件(EN
60974 シリーズの関連製品規格など)を満たしています。
17

Fronius International GmbH は本装置が 2014/53/EU 指令に準拠していることを宣言し
ます。EU 適合性宣言の全文は右記のウェブサイトから入手できます:http://
www.fronius.com
CSA テストマーク付きの装置は、カナダおよび米国の関連規格の要件を満足しています。
データ保護 工場出荷時の設定を変更した場合は、ユーザーが責任を持って、その変更を保持してく
ださい。個々の設定変更が削除された場合、当メーカーは責任を負いません。
版権 これらの操作手順の版権は、当メーカーにあります。
本文および説明図はすべて、発行時点で技術的に正確です。弊社は変更する権利を留保
します。本取扱説明書の内容は、購入者からのいかなるクレームにも根拠を与えるもの
ではありません。改善の提案がおありの場合、または説明書で見つかった誤りを指摘し
ていただく場合、弊社はお客様のコメントに大変感謝いたします。
18

基本的情報
19

20

一般事項
装置のコンセプト iWave 230i DC, iWave 190i AC/DC
andiWave 230i AC/DC TIG 電源は、完全に
デジタル化されたマイクロプロセッサ制御
のインバータ式溶接電源です。
モジュラー設計かつシステム拡張の可能性
により、高度な柔軟性が確保されています。
本装置はあらゆる状況に適用することが可
能です。
溶接電源は発電機と互換性があります。制
御回路は保護され、粉体塗装が施された本
体ケースによって、日々の操作に対して抜
群の耐久性を実現します。
iWave-Stromquellen sind mit der Funktion eines には、広い周波数範囲の TIG パルスア
ーク機能があります。
JA
iWave AC/DC は、TIG AC 溶接でアークスタート性能を最適化するために、電極径だけで
なく、前の溶接時間とアークオフタイムを参照して計算された現在の温度も考慮します。
機能的な原理原則 溶接電源の中央制御と、調節ユニットは、デジタル信号プロセッサと結合しています。
中央制御兼調節ユニット、および信号プロセッサは溶接プロセス全体を制御します。
溶接プロセス中に実データが連続測定され、装置はあらゆる変化に即座に応答します。
制御アルゴリズムによって、所望の目標状態が維持されていることを確認することがで
きます。
これによって得られる結果:
-
精密な溶接プロセス、
-
あらゆる結果の正確な再現性
-
優れた溶接特性。
適用用途 本装置は、ワークショップおよび産業用途で、非合金鋼、低合金鋼、および高合金クロ
ムニッケル鋼の手動 TIG 溶接に使用します。
iWave AC/DC 溶接電源は幅広い交流周波数に調節できるため、特にアルミニウム、アル
ミニウム合金、およびマグネシウムの溶接で優れた性能を発揮します。
21

適合性 FCC
本装置は、FCC 規則第 15 部記載の EMC 装置分類 A デジタル装置の制限値に準拠してい
ます。この制限値は、本装置を産業環境で使用する場合、有害な放出に対し十分な保護
レベルを提供することを意図して設定されています。本装置は HF(高周波)エネルギー
を生成して使用するため、操作手順に従って設置および使用しない場合、無線通信に干
渉する恐れがあります。
本装置は住宅地で使用すると有害な干渉(妨害)を起こす恐れがあり、その場合使用者
は自身の負担で干渉(妨害)を直す義務があります。
FCC ID: QKWSPBBCU1
カナダ政府産業省 RSS
本装置は、カナダ政府産業省のライセンス適用免除 RSS 標準に適合しています。その使
用は、下記の諸条件に基づきます。
(1) 装置が有害な干渉(妨害)を引き起こさないこと。
(2) 装置が、動作に悪影響を及ぼす可能性のあるものを含め、あらゆる干渉(妨害)
IC: 12270A-SPBBCU1
EU
に対処できること。
Bluetooth
trademarks
EU 指令 2014/53 - 無線機器指令(RED)準拠
この送信機に使用するアンテナを設置するときは、すべての人から 20 cm 以上の距離を
保つことが重要です。アンテナは、他のアンテナまたは送信機と共に設置またはた運用
しないでください。
OEM インテグレーターおよびエンドユーザーは、無線周波数の曝露に関するガイドライ
ンに準拠するために、必ず送信機の動作条件を認識してください。
NOM/メキシコ
本装置は、次の 2 つの条件下で操作する必要があります。
(1) 本装置が有害な干渉(妨害)
を引き起こさないこと。
(2) 好ましくない動作を起こす可能性がある干渉を含め、本装置があらゆる干渉に対
処できること。
Bluetooth®および Bluetooth®のロゴは Bluetooth SIG, Inc.の登録商標および財産であ
り、ライセンスされた製造メーカーが使用しています。その他の商標および商品名はそ
れぞれの所有者に帰属します。
装置に関する警告
通知
22
北米(米国およびカナダ)で使用するための CSA テストマークが付いた溶接電源には、
警告通知と安全記号が添付されています。警告通知と安全記号を除去・塗布してはなり
ません。警告通知と安全記号は重大な傷害や損傷の原因となる可能性がある誤操作に対
して警告します。

JA
* MV 溶接電源:1~100 - 230 V
銘板の安全記号:
溶接は危険です。以下の基本要件を満たす必要があります。
-
溶接オペレータが十分な資格を有すること
-
適切な保護装置を使用すること
-
溶接プロセスに関与しない人は、安全な距離に離れていること
ここに記載されている機能は、以下の文書を十分に読んで理解するまで使用しないでく
ださい。
-
操作手順
-
システム部品のすべての操作手順(特に安全規則)
23

システムコンポーネント
一般事項 iWave DC と iWave AC/DC 溶接電源は、幅広いシステム拡張とオプションに使用できま
す。
概要
オプション OPT/i イーサネット iWave 190i/230i
常時ネットワーク接続のオプション
運搬ストラップオプション
拡張パルス向け OPT/i Pulse Pro
機能パッケージ(ベース電流と使用率で設定可能、パルス周波数範囲の拡張)
(1) TIG 溶接トーチ
(2) 溶接電源
(3) 冷却ユニット(iWave 230i DC およ
び iWave 230i AC/DC)
(4) ガスシリンダホルダ付きの台車
非図示:
-
リモート制御
-
ペダルリモート制御
-
電極ケーブル
-
接地ケーブル
ジョブモード用 OPT/i ジョブ
機能パッケージ(EasyJob、ジョブの保存と編集)
OPT/i ドキュメンテーション
ドキュメンテーション機能用のオプション
OPT/i 制限の監視
溶接電流、溶接電圧、ワイヤ供給速度の制限値を指定するためのオプション
OPT/i CycleTIG
エンハンス TIG スティッチ溶接
OPT/i カスタム NFC - ISO 14443A
キーカードの顧客指定の周波数を使用するためのオプション
OPT/i OPC-UA
標準化データインターフェースプロトコル
OPT/i MQTT
標準化データインターフェースプロトコル
24

コントロールエレメントおよび接続部
25

26

制御盤
(1)(2)(3)(4)(5)(6)
(7) (8) (10)(9)
JA
一般事項
安全記号
制御盤
注記!
ソフトウェアを更新すると、この操作手順に記載されていない特定の機能が使用できる
ようになることや、記載されている機能が使用できなくなることがあります。
一部の説明図が、使用している装置の実際のコントロールと、若干異なる場合がありま
すが、これらのコントロールは、まったく同じように機能します。
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
27

番号 機能
(1) モード/溶接プロセスボタン
溶接プロセスと操作モードの選択
(2) ガステストボタン
ガス圧力調整器で必要な保護ガス流量を設定します。
ガステストボタンを押すと、30 秒間保護ガスが流れます。もう一度ボタンを押す
と、ガス放流が途中で停止します。
(3) NFC キー用キーカードリーダー
認定国でのみ NFC キーを使用して溶接電源をロックまたはロック解除
できます
NFC キー = NFC カードまたは NFC キーリング
(4) 調整ダイアル(回す/押す機能付き)
-
各種要素を選択するには、値を設定して一覧をスクロールします
-
FP ジョブ機能パッケージが存在する場合にジョブを保存する:
調整ダイアルを 3 秒間以上押すと、選択した溶接パラメータはジョブとして
保存されます。
最重要パラメータの概要が表示されます。
ジョブの保存方法の詳細については、115 ページの[設定]設定/ジョブ]メニュ
ー/[保存]ジョブの開始を参照してください
(5) メニューキー
[設定]メニューを開きます
(6) お気に入りボタン
お気に入り設定を保存/取得します
(7) ディスプレイ
(8) ホールドインジケータ - 溶接電流
溶接作業が終了するごとに、溶接電流と溶接電圧の実行値が保存されます -[ホー
ルド]が点灯します。
(9) ステータスバー
ステータスバーには次の情報が表示されます:
-
現在の溶接プロセス
-
現在の操作モード
-
選択した電流の種類
-
有効な機能(高周波点火装置、仮付け、パルス等)
-
電極過負荷の表示
-
溶接電源のステータス(ロック/ロック解除)
-
Blootooth 接続を有効にする
-
時間
-
日付
28
ステータスバーに表示される情報は、選択した溶接プロセスに応じて変わります。
(10) ホールドインジケータ - 溶接電圧
溶接作業が終了するごとに、溶接電流と溶接電圧の実行値が保存されます -[ホー
ルド]が点灯します。

お気に入りボタン
JA
[お気に入り]ボタ
ンの割り当て
[お気に入り]ボタンは、次の[設定]メニューのパラメータから割り当てることができま
す:
パラメータは制御盤で直接呼び出したり変更したりできます。
[設定]メニューで、必要な溶接パラメータを選択します。
1
[設定]メニューの詳細については、後の 87 ページを参照してください
選択した溶接パラメータを[お気に入り]ボタンに割り当てるには、[お気に入り]ボタ
2
ンを約 5 秒間押します
確認メッセージが表示されます。
調整ダイアルを押して確認します
3
[お気に入り]の取
り込み
選択したパラメータが、[お気に入り]ボタンに割り当てられます。
重要!お気に入りを保存すると、警告なしに前回保存したお気に入りを上書きします。
[お気に入り]ボタンを押します
1
割り当てたパラメータが表示されます:
取得したパラメータは
調整ダイアル(青色の背景)を回すことで変更できます。
新しい値が直ちに有効になります。
調整ダイアルを押して回し、使用可能な溶接パラメータから選択します。
29

[お気に入り]の削
除
[お気に入り]ボタンを 5 秒以上押します
1
指定したパラメータが削除され、メッセージが表示されます。
調整ダイアルを押して確認します
2
[EasyJob]を[お気
に入り]ボタンに割
り当てる
溶接電源に FP ジョブ機能パッケージが存在する場合は、EasyJobs を[お気に入り]ボタ
ンに割り当てることができます。
重要!EasyJob を[お気に入り]ボタンに割り当てると、当該ボタンに以前保存したお気に
入りパラメータは利用できなくなります。
[設定]メニューから、[ジョブ]メニューを選択します。
1
[設定]メニューの詳細については、115 ページを参照してください
[ジョブ]メニューで、「EasyJob をお気に入りボタンに設定」のパラメータを「オン」
2
に切り替えます
[メニュー]キーを押す
3
30
溶接パラメータの 5 つの [EasyJob]ボタンがアイコン表示されます。

[お気に入り]ボタンを押します
4
5 つの[EasyJob]ボタンが表示され、調整ダイアルを回して押すことで選択できます。
JA
EasyJobs の使用に
参照してください。
関する詳細情報は、 82 ページの「EasyJob モード」セクションを
31

接続、スイッチ、および機械部品
接続、スイッチ、お
よび機械部品
前部 後部
番号 機能
(1) (-)シールドガス接続ソケット一体型電流ソケット
以下に接続:
-
TIG 溶接トーチ
-
手溶接用の電極ケーブル
iWave DC 溶接電源のシンボル:
iWave AC/DC 溶接電源のシンボル:
(2) TMC 溶接シーム(TIG マルチコネクタ)
-
TIG 溶接トーチ制御プラグの接続用
-
ペダルリモート制御の接続用
-
手棒溶接時のリモート制御接続用
(3) USB ポート
USB ドライブの接続用(サービスドングルおよびライセンスキー)。
重要!USB ポートは溶接回路から電気的に絶縁されていません。
そのため、別の装置との電気接続を確立する装置を USB ポートに接続しないでく
ださい。
(4) (+)電流ソケット
接地ケーブルの接続用
32
iWave DC 溶接電源のシンボル:

iWave AC/DC 溶接電源のシンボル
(5) 主電源スイッチ
溶接電源のオンとオフの切り替え用
MV 装置用主電源スイッチ:
(6) 歪み解放デバイス付き主電源ケーブル
MV デバイス上:
主電源ケーブル接続
JA
(7) シールドガス接続ソケット
(8) ブランキングカバー
イーサネットオプション用
33

34

取り付けと起動
35

36

溶接課題に必要な、最小限の装置
一般事項 溶接電源を使用するには、どの溶接プロセスを使用するかに応じて、特定の最低限の装
置レベルが必要です。
溶接プロセス、および溶接タスクに必要な最低限の装置レベルについて、説明されてい
ます。
JA
TIG 交流溶接
TIG 直流溶接
手棒溶接
-
溶接電源 iWave AC/DC
-
接地ケーブル
-
ロッカースイッチ付き TIG 溶接トーチ
-
圧力調整器付きガス接続ソケット(シールドガス供給)
-
溶加材(用途によっては必須)
-
溶接電源
-
接地ケーブル
-
TIG 溶接トーチ
-
圧力調整器付き保護ガス供給
-
溶加材(用途によっては必須)
-
溶接電源
-
接地(アース)ケーブル
-
電極ホルダ
-
棒電極(用途によっては必須)
37

取り付けと起動の前
安全
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
▶
▶
▶
意図されたで使用 本溶接電源は TIG および MMA 溶接専用です。
その他の目的、またはその他の方法での使用は、使用目的に準拠していないと見なされ
ます。
当社はこのような誤使用から生じた損傷の責任を負わないものとします。
適切な使用には以下も含まれます。
-
-
設定に関する規定 装置には IP 23 保護テストが実施されます。これは次のことを意味します。
-
-
警告!
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
してください。
操作手順記載されたすべての情報の順守
指定された検査および整備作業の実施
12.5 mm(0.49 in.)を超える直径の固体異物の溶込みに対する保護等級
垂直方向から最大 60° までの角度でのスプレー水に対する保護
本装置は、保護等級 IP 23 に従って屋外でセットアップおよび操作できます。
直接の水濡れ(例えば雨による)を避けます。
警告!
機械の転倒または落下による危険性。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
装置は平らで、安定した表面の上にしっかりと設置してください。
▶
設置後は、すべてのネジ接続部がしっかりと固定されていることを確認してくださ
▶
い。
通気ダクトは非常に重要な安全装置です。取り付け位置を選択するときは、本装置の正
面と背面にある空気ダクトを冷却用空気が妨げられることなく出入りできることを確認
してください。導電性金属粉は、本装置に直接吸引されないようにする必要があります
(研削加工からなど)。
電源接続 本装置は、銘板に指定されている主電源電圧で作動するように設計されています。お使
いのバージョンの装置で主電源ケーブルとプラグが取り付け済みでない場合、国内の規
制と規格に従ってこれらを取り付ける必要があります。主電源ケーブルのヒューズ保護
の詳細については、技術データをご覧ください。
38

注意!
電気設備の寸法を十分に計測しなかった場合の危険。
物的損害が発生する可能性があります。
グリッドケーブルとそのフューズはローカル電源に合うように寸法を決めます。
▶
銘板に記載されている技術データが適用されます。
発電機運転 溶接電源は発電機と互換性があります。
必要な発電機出力の寸法を測るには、溶接電源の最大皮相電力 S
溶接電源の最大皮相電力 S
S
1max
= I
1max
x U
1
は以下のように計算できます。
1max
装置の銘板と技術データに従っている I
発電機の皮相電力 S
S
GEN
= S
1max
x 1.35
は必要であり、以下に示す経験則を用いて計算されます。
GEN
フルパワーで溶接しない場合、小型の発電機を使用することができます。
重要!発電機の皮相電力 S
は、溶接電源の最大皮相電力 S
GEN
りません!
1max
and U
JA
が必要です。
1max
1
より大きくなければな
1max
単相の装置が 3 相発電機で操作されているときには、発電機の規定の皮相電力が単に発
電機の全 3 相にわたり存在できる合計であることがよくあります。必要に応じて、発電
機の単相電力に関する詳細な情報を発電機メーカーから入手してください。
注記!
発電機によって供給される電圧は、主電源電圧許容値の範囲外にならないようにする必
要があります。
主電源電圧許容値は「技術データ」セクションに記載されています。
39

主ケーブルの接続
一般事項 主電源ケーブルが接続されていない状態で溶接電源が供給される場合は、試運転の前に
接続電圧に適した主電源ケーブルを接続してください。
主電源ケーブルは溶接電源の付属品に含まれています。
安全記号
主電源ケーブルの
接続
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
主電源ケーブルを接続します:
1
-
主電源ケーブルを差し込みます
-
主電源ケーブルを右に 45°、カチ
ッとかかる音がするまで回します
40

始動
JA
安全記号
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
▶
▶
▶
導電性粉塵による電流の危険があります。
重傷を負ったり、物的損害を負う可能性があります。
▶
冷却装置について iWave 230i DC and iWave 230i AC/DC 溶接電源は冷却ユニットを使って操作することが
できます。
以下の特徴を持つ冷却ユニットが推奨されます:
-
-
-
警告!
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
が放電されていることを確認します。
警告!
本装置の操作には必ずエアフィルターを使用してください。エアフィルターは IP
23 保護を満たすうえで非常に重要な安全装置です。
長さが 5 m を超えるホースパックを使用する場合
TIG 交流溶接
一般に、高電流域で溶接する場合
冷却装置には溶接電源から電力を供給します。溶接電源の主電源スイッチを[I]位置に入
れると、冷却ユニットは運転可能な状態になります。
冷却ユニットの詳細情報は、冷却ユニットの操作手順を参照してください。
一般事項 このセクションでは以下の溶接電源の試運転方法を説明します:
-
主な TIG 溶接用途
-
TIG 溶接システムの標準設定の参考資料を参照
標準設定は以下のシステム部品で構成されています。
-
溶接電源
-
TIG 手動溶接トーチ
-
圧力調整器
-
ガスシリンダー
システム部品を取
り付けます
システム部品の取付と接続の詳細については、該当する操作手順をご覧下さい。
41

ガスシリンダーの
接続
警告!
ガスシリンダーが倒れると、非常に重大な傷害や損傷が発生す危険性が高くなります。
ガスシリンダーが安定するように、水平な固体表面に設置します。
▶
ガスシリンダーが倒れないように、固定します:シリンダーの上部と同じ高さに安
▶
全ストラップを固定します。
安全ストラップは絶対にシリンダーのネック部分の周りに固定しないでください。
▶
ガスシリンダーメーカーの安全規則を守ってください。
▶
1 2
溶接電源および冷
却ユニットへの溶
接トーチの接続
シールドガス接続ソケット一体型 TIG 溶接トーチの使用時:
圧力調整器との接続用のガスホースを使って、溶接電源後部のシールドガス接続ソケ
3
ットに接続します
ガスホースのユニオンナットを締め付けます
4
非一体型シールドガス接続ソケットの TIG 溶接トーチの使用時:
TIG 溶接トーチのガスホースを圧力調整器に接続します
5
注記!
MultiControl (MC) 冷却ユニット使用時は、冷却ユニットの操作手順をお読みになり、シ
ールドガス接続ソケットの説明を確認してください。
注記!
iWave DC 溶接電源には純タングステン電極(緑色のコード)を使用しないでください。
溶接トーチ操作手順に従い溶接トーチをセットアップします
1
42

2
溶接中は、冷却液が適切に流れていること
を定期的に確認してください。
JA
注記!
各起動前:
溶接トーチ接続のシールリングを点検
▶
します。
冷却水量を確認します。
▶
アース接続を加工
対象物に接続する
主電源スイッチを「O」位置に回します
1
2
43

NFC キーを使用する溶接電源のロックまたはロック解
除
一般事項 NFC キー = NFC カードまたは NFC キーリング
溶接電源は、NFC キーを使用して、ロックできます。例えば、不正アクセスを防止した
り、溶接パラメータがが許可なしに変更されるのを防止したりするためです。
制御盤にある非接触システムにより溶接電源のロックまたはロック解除が可能です。
溶接電源は、ロックされたり、ロックを解除されたりする前に、オンにする必要があり
ます。
制限 溶接電源のロックおよびロック解除は、認定国のみで許可されています。
NFC キーを使用す
る溶接電源のロッ
クまたはロック解
除
溶接電源のロック
NFC キーリーダーの NFC キーを長押
1
しします
ステータスバーのキーアイコンが点灯しま
す。
溶接電源はロックされました。
溶接パラメータのみが表示されます。これ
は、調整ダイヤルを使用して調整可能です。
ロックされた機能を呼び出そうとすると、
通知が表示されます。
溶接電源のロック解除
NFC キーリーダーの NFC キーを長押しします
1
ステータスバーのキーアイコンが点灯しなくなります。
溶接電源のすべての機能は、制限なしで再び利用できます。
44
注記
!
溶接電源のロックとロック解除の詳細については、134 ページ「デフォルト - 管理」のセ
クションを参照してください。

溶接
45

46

TIG モード
JA
安全記号
各シンボルと解説
警告!
誤操作を起こすと危険です。
重傷を負ったり、物的損害を負う可能性があります。
操作手順を充分に読んで理解するまで、ここに説明されている機能を使用しないで
▶
ください。
システム部品のすべての操作手順、特に安全規則を完全に読んで理解するまでは、
▶
記載されている機能を使用しないでください。
「設定メニュー」セクションの使用可能なパラメータの設定、設定範囲、測定単位を参照
してガイドラインに従ってください。
(1)トーチトリガを引き戻して保持 (2) トーチトリガをリリース (3) トーチトリガを短く引き戻す(0.5 秒未満)
(4) トーチトリガを前に押す (5) トーチトリガを放す
GPr ガスプリフロー
SPt スポット溶接時間
I
S
I
E
t
UP
t
DOWN
I
1
I
2
初期電流:
低い溶接電流で慎重にウォームアップして、溶加材を正しく配置します
最終電流:
溶接終了時に累積する熱により発生する母材の局部的な加熱を防止します。これ
により溶接シームが失敗する危険性を取り除きます。
アップスロープ:
始動電流が、主電源電流(溶接電流)に到達するまで徐々に増加されます I
ダウンスロープ:
溶接電流を最終電流に達するまで連続的に低減
主電流(溶接電流)::
熱の進行により加熱された基材への均一な熱入力
還元電流:
基材の局所的な過熱を防ぐための溶接電流の中間降下
1
GPO ガスポスト流
47

2 ステップモード
I
t
I
1
GPo
GPr t
DOWN
t
UP
I
t
I
1
GPr
I
S
t
DOWN
t
UP
I
E
I
2
GPo
I
1
*)
-
溶接:トーチトリガを引き戻して保持します
-
溶接終了:トーチトリガを離します
2 ステップモード
4 ステップモード
-
初期電流が ISで開始:トーチトリガを引き戻して保持します
-
本電流が I1の溶接:トーチトリガを離します
-
最終電流を IEまで低下:トーチトリガを引き戻して保持します
-
溶接終了:トーチトリガを離します
4 ステップモード
*)中間降下
主電源電流相が指定の還元電流 I-2 への溶接電流を還元する時の中間降下。
-
中間降下を有効にするには、トーチトリガを前方に押して保持しますします
-
本電流を元に戻すには、トーチトリガを離します
特殊
4 ステップモ
ード:
トーチトリガを少し引き戻し、指定の還元電流 I2への中間降下を開始します。本電流 I
に戻すために、トーチトリガをもう一度短く引き戻します。
バージョン 1
48
1

I
t
I
1
GPr
I
S
t
down
I
E
GPo
I
1
I
2
t
up
特殊 4 ステップモード:バージョン 1
特殊 4 ステップモードのバージョン 1 は、次のパラメータ設定で有効になります。
-
始動電流時間 = オフ
-
最終電流時間 = オフ
-
還元電流スロープ 1 = オフ
-
還元電流スロープ 2 = オフ
JA
操
作モード初期設定
-
トーチトリガ経由の I2 = オン
-
還元電流ボタン機能 = I2
49

特殊 4 ステップモ
I
t
I
1
GPr
I
S
t
down
I
E
GPo
I
1
I
2
t
up
ード:
バージョン 2
中間降下は、選択された還元電流スロープ 1/2 値に基づいてバージョン 2 で行われます。
-
トーチトリガを前に押してホールドします。溶接電流は、指定された還元電流 I2に
達するまで、設定された還元電流スロープ 1 値で連続的に低下します。トーチトリ
ガが解放されるまで、溶接電流は還元電流値 I2のままです。
-
トーチトリガーが解放されると、溶接電流は、本電流値 I1に達するまで、指定され
た還元電流スロープ 2 値で上昇します。
特殊 4 ステップモード:バージョン 2
特殊 4 ステップモードのバージョン 2 は、次のパラメータ設定で有効になります。
-
始動電流時間 = オフ
-
最終電流時間 = オフ
-
還元電流スロープ 1 = オン
-
還元電流スロープ 2 = オン
操
作モード初期設定
-
トーチトリガ経由の I2 = オフ
-
還元電流ボタン機能 = I2
50

特殊 4 ステップモ
I
t
I
1
GPr
I
S
GPo
I
1
I
2
t
up
ード:
バージョン 3
バージョン 3 で、トーチトリガを前に押したままにして、溶接電流の中間降下を開始し
ます。トーチトリガを解放して、本電流 I1を再開します。
トーチトリガが引き戻されると、ダウンスロープと最終電流なしで溶接がすぐに終了し
ます。
特殊 4 ステップモード:バージョン 3
特殊 4 ステップモードのバージョン 3 は、次のパラメータ設定で有効になります。
JA
-
始動電流時間 = オフ
-
最終電流時間 = 0.01 秒
-
還元電流スロープ 1 = オフ
-
還元電流スロープ 2 = オフ
操
作モード初期設定
-
トーチトリガ経由の I2 = オフ
-
還元電流ボタン機能 = I2
51

特殊 4 ステップモ
I
t
I
1
GPr
I
S
t
down
I
E
GPo
I
1
I
2
t
up
t
E
t
S
ード:
バージョン 4
-
溶接試運転と溶接:トーチトリガを短時間引き戻し、解放します。溶接電流は、始
動電流 ISから指定されたアップスロープ値で、本電流値 I1に達するまで上昇しま
す。
-
トーチトリガを前に押したままにして、中間降下を行います
-
トーチトリガを解放して、本電流 I1を再開します
-
溶接終了:トーチトリガを短く引き戻します
特殊 4 ステップモード:バージョン 4
特殊 4 ステップモードのバージョン 4 は、次のパラメータ設定で有効になります。
-
始動電流時間 = オン
-
最終電流時間 = オン
-
還元電流スロープ 1 = オフ
-
還元電流スロープ 2 = オフ
操
作モード初期設定
-
トーチトリガ経由の I2 = オフ
-
還元電流ボタン機能 = I2
52

特殊 4 ステップモ
GPr t
down
GPo
t
up
I
t
I
1
I
S
I
E
I1 >
I1 <
ード:
バージョン 5
バージョン 5 では、アップ/ダウントーチなしで、溶接電流を増減できます。
-
トーチトリガが溶接中に前方位置に長く保持されるほど、溶接電流が増加します(最
大値まで)。
-
トーチトリガを解放しても、溶接電流は一定です。
-
トーチトリガを再び長押しすると、溶接電流が減少します。
特殊 4 ステップモード:バージョン 5
特殊 4 ステップモードのバージョン 5 は、次のパラメータ設定で有効になります。
JA
-
始動電流時間 = オフ
-
最終電流時間 = オフ
-
還元電流スロープ 1 = オフ
-
還元電流スロープ 2 = オフ
操
作モード初期設定
-
トーチトリガ経由の I2 = オフまたはオン
-
還元電流ボタン機能 = I1
53

特殊 4 ステップモ
GPr
t
down
GPo
t
up
I
I
1
I
S
I
E
I
1
I
1
I
2
t
< 0,5 s
< 0,5 s
< 0,5 s
< 0,5 s
> 0,5 s
ード:
バージョン 6
-
溶接が始動電流 ISとアップスロープで開始:トーチトリガを引き戻して保持します
-
I2 への中間降下と本電流 I1から I2への変更:短時間(0.5 秒以下)押してトーチト
リガを離します
-
溶接プロセスを終了します。トーチトリガを長押し(0.5 秒以上)してから離しま
す。
プロセスは、ダウンスロープ相と最終電流の相の後に自動的に終了します。
トーチトリガを短時間(0.5 秒以下)押して、ダウンスロープ相または最終電流相でリリ
ースすると、アップスロープは本電流に達するまで有効になり、溶接プロセスが続行さ
れます。
特殊 4 ステップモード:バージョン 6
特殊 4 ステップモードのバージョン 6 は、次のパラメータ設定で有効になります。
-
始動電流時間 = オフ
-
最終電流時間 = オン
-
還元電流スロープ 1 = オフ
-
還元電流スロープ 2 = オフ
操
作モード初期設定
-
トーチトリガ経由の I2 = オン
-
還元電流ボタン機能 = I2
54

スポット溶接 スポット溶接操作モードを選択すると、スポット溶接のシンボルが溶接プロセスシンボ
I
t
I
1
GPr
t
UP
t
DOWN
SPt
GPo
ルの隣のステータス表示に現れます:
-
溶接:トーチトリガを引き戻します
溶接時間は、スポット溶接時間設定パラメータの設定値に相当します。
-
溶接プロセスの途中停止方法:トーチトリガをもう一度引き戻します
JA
55

CycleTIG
(1)(2)
(3)
(4)
I [A]
t [ms]
(2)
(2)
(1)
I
1
CycleTIG
DC 溶接のためのエンハンススティッチ溶接プロセス
CycleTIG 機能が有効な際、次のパラメータ
を利用できます:
(1) インターバル時間
(2) インターバル一時停止時間
(3) インターバルサイクル
CycleTig 有効
(4) ベース電流
注記!
CycleTIG の詳細については、73 ページを参照してください。62 ページの
CycleTIG パラメータの説明です。
56

TIG 溶接用
JA
安全記号
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
準備
電源プラグを差し込んでください
1
注意!
感電による怪我や物的損害の危険。
主電源スイッチを[I]位置に入れるとすぐに、溶接トーチのタングステン電極は帯電しま
す。
タングステン電極が、人間や、導電性もしくは接地された部品(例:筐体など)に
▶
触れないように注意してください。
主電源スイッチを[I]位置に切り替えてください
2
Fronius のロゴがディスプレイに表示されます。
57

TIG 溶接
溶接プロセス/操作モードキーを押す
1
溶接プロセスと操作モードが表示されます。
調整ダイアルを回して、必要な溶接プロセスを選択してください
2
調整ダイアルを押して、選択内容を確認します
3
調整ダイアルを回して、希望の操作モードを選択します
4
調整ダイアルを押して、選択内容を確認します
5
短時間経過後、または溶接プロセス/操作モードキーを押した後、使用可能な TIG 溶
接パラメータが表示されます。
調整ダイアルを回して必要なパラメータを選択します
6
調整ダイアルを押します
7
溶接パラメータの値が青色で強調表示され変更できるようになりました。
調整ダイアルを回して、パラメータ値を変更します
8
調整ダイアルを押します
9
必要に応じて、[設定]メニューで他のパラメータを設定してください
10
(詳細は 87 ページから始まる「設定」の章を参照してください)
ガスボンベバルブを開きます
11
ガステストボタンを押します
12
テストのガス流は最大 30 秒間続きます。もう一度ボタンを押すと、ガス放流が途中
で停止します。
58
圧力計に必要なシールドガス流量が表示されるまで、圧力調整器の下側の調整ねじを
13
回します

注記!
タングステン不活
性ガス溶接直流溶
接の溶接パラメー
タ
調整ダイアルを使用して設定された溶接パラメータ設定値はすべて、次回変更されるま
で保存されたままです。
これは、一時的に溶接電源を切って、しばらくしてから入れ直した場合も、同様です。
溶接を開始します(アークスタート)
14
この極性反転溶接パラメータは iWave AC/DC 溶接電源専用です。
極性反転溶接パラメータを直流に設定すると-、以下の溶接パラメータが利用可能です:
xxA = 電流の実行値は主電源電流に応じて変動します
始動電流
始動電流、2 ステップモードおよびスポット溶接
始動電流、4 ステップモード
JA
設定範囲:0~200%(/主電源電流)
工場出荷時設定:50%
重要!始動電流はタングステン不活性ガス溶接交流溶接用とタングステン不活性ガス溶
接直流溶接用で別々に保存されます。
アップスロープ
アップスロープ、2 ステップモードおよびスポット溶
接
設定範囲:0.1~30.0 秒
工場出荷時設定:0.5 秒
重要!保存したアップスロープの値は、2 ステップモードと 4 ステップモードの両方に適
用されます。
アップスロープ、4 ステップモード
59

主電源電流(I1)
Slope1 Slope2
I
I < 100 %
I > 100 %
Slope1
Slope2
主電源電流、2 ステップモードおよびスポット溶接
設定範囲:3 - 190 A ... iWave 190i, 3 - 230 A ... iWave 230i
工場出荷時設定:-
重要!上方向/下方向機能付きの溶接トーチの場合、全体設定範囲は装置のアイドリング
時に選択できます。
還元電流(I2)
4 ステップモード専用
還元電流 I2 < 主電源電流 I
設定範囲:0~200% (/ 主電源電流 I1)
工場出荷時設定:50%
I2 < 100%
溶接電流の短期的適応低減
(溶接プロセス中に溶接ワイヤを変更する場合等)
1
本電流、4 ステップモード
還元電流 I2 > 主電源電流 I
1
I2 > 100%
溶接電流の短期滴で、調節された増加
(より高い出力でタックスポットを溶接する)
Slope1 と Slope2 の値はタングステン不活性ガス溶接メニューを使用して設定されま
す。
60

ダウンスロープ
JA
ダウンスロープ、2 ステップモードおよびスポット溶
接
設定範囲:0.1~30.0 秒
工場出荷時設定:1.0 秒
重要!保存したダウンスロープの値は、2 ステップモードと 4 ステップモードの両方に適
用されます。
最終電流
最終電流、2 ステップモードおよびスポット溶接
設定範囲:0~100%(/主電源電流)
工場出荷時設定:30 %
電極直径
ダウンスロープ、4 ステップモード
最終電流、4 ステップモードのみ
設定範囲:オフ、1.0~4.0 mm
工場出荷時設定:2.4 mm
61

極性反転
設定範囲:DC-/AC
工場出荷時設定:DC-
CycleTIG 溶接パラ
メータ
CycleTIG 機能を有効にすると、TIG DC 溶接パラメータの主電源電流の後に、CycleTIG
溶接パラメータが表示されます:
インターバルサイクル
繰り返されるサイクル数を設定
設定範囲:常時/1~2000
工場出荷時設定:常時
インターバルサイクル
溶接電流 I1が作動している時間の長さを設定
設定範囲:0.02~2.00 秒
工場出荷時設定:0.5 秒
インターバル一時停止時間
溶接電流が作動している時間の長さを設定
設定範囲:0.02~2.00 秒
工場出荷時設定:0.5 秒
ベース電流
インターバル一時停止時間中に電流が還元されるインターバルベース電流を設定
設定範囲:オフ/3~最大 A
工場出荷時設定:オフ
62

タングステン不活
性ガス溶接交流溶
接用の溶接パラメ
ータ
この極性反転溶接パラメータは iWave AC/DC 溶接電源専用です。
極性反転溶接パラメータを交流に設定すると、以下の溶接パラメータが利用可能です:
xxA = 電流の実行値は主電源電流に応じて変動します
始動電流
JA
始動電流、2 ステップモードおよびスポット溶接
設定範囲:0~200%(/主電源電流)
工場出荷時設定:50%
重要!始動電流はタングステン不活性ガス溶接交流溶接用とタングステン不活性ガス溶
接直流溶接用で別々に保存されます。
アップスロープ
アップスロープ、2 ステップモードおよびスポット溶
接
設定範囲:0.1~30.0 秒
工場出荷時設定:0.5 秒
重要!保存したアップスロープの値は、2 ステップモードと 4 ステップモードの両方に適
用されます。
始動電流、4 ステップモード
アップスロープ、4 ステップモード
主電源電流(I1)
主電源電流、2 ステップモードおよびスポット溶接
設定範囲:3 - 190 A ... iWave 190i, 3 - 230 A ... iWave 230i
工場出荷時設定:-
重要!上方向/下方向機能付きの溶接トーチの場合、全体設定範囲は装置のアイドリング
時に選択できます。
本電流、4 ステップモード
63

還元電流(I2)
Slope1 Slope2
I
I < 100 %
I > 100 %
Slope1
Slope2
4 ステップモード専用
還元電流 I2 < 主電源電流 I
設定範囲:0~200% (/ 主電源電流 I1)
工場出荷時設定:50%
I2 < 100%
溶接電流の短期的適応低減
(溶接プロセス中に溶接ワイヤを変更する場合等)
I2 > 100%
溶接電流の短期滴で、調節された増加
(より高い出力でタックスポットを溶接する)
Slope1 と Slope2 の値はタングステン不活性ガス溶接メニューを使用して設定されま
す。
1
還元電流 I2 > 主電源電流 I
1
ダウンスロープ
ダウンスロープ、2 ステップモードおよびスポット溶
接
設定範囲:0.1~30.0 秒
工場出荷時設定:1.0 秒
重要!保存したダウンスロープの値は、2 ステップモードと 4 ステップモードの両方に適
用されます。
ダウンスロープ、4 ステップモード
64

最終電流
+
-
t (s)
I (A)
35% 50% 15%
JA
最終電流、2 ステップモードおよびスポット溶接
設定範囲:0~100%(/主電源電流)
工場出荷時設定:30 %
平衡
iWave AC/DC 専用
平衡 = 15%
最終電流、4 ステップモードのみ
平衡 = 35%
平衡 = 50%
設定範囲:15~50%
工場出荷時設定:35%
15:溶込み最大、クリーニング作用最小
50:クリーニング作用最大、溶込み最小
波形のバランスの効果:
65

電極直径
設定範囲:オフ、1.0~4.0 mm
工場出荷時設定:2.4 mm
キャップ操作モード
iWave AC/DC 専用
設定範囲:オフ/オン
工場出荷時設定:オフ
オフ
自動キャップ状機能は非アクティブです
オン
入力したタングステン電極の直径に対して、溶接開始時に最適なキャップが形成されま
す。
テスト用の加工対象物に個別のキャップ成形アクションは必要ありません。
この後、自動キャップ成形機能はリセットされ、再び無効になります。
66
(1)点火前...
(2)点火後...
キャップモードは各タングステン電極で別々にアクティブ化する必要があります。

注記!
タングステン電極の先端に十分な大きさのキャップが既に形成されている場合、自動キ
ャップ成形機能は不要です。
極性反転
設定範
工場出荷時設定:DC-
囲:DC-/AC
JA
67

アークの点火
一般事項 TIG 交流溶接プロセスで良好なアークスタート性能を確保するため、iWave AC/DC 溶接
電源では以下に配慮してください。
-
タングステン電極径
-
溶接前およびアークオフタイムを基準にしたタングステン電極の現在の温度
高周波発生による
アークスタート(高
周波点火)
注意!
感電により怪我をする危険があります
フロニウス製の装置は関連するすべての規格に準拠していますが、高周波発生によるア
ークスタートは特定の状況下では無害ですが感電の可能性があります。
所定の保護服を着用し、特に保護手袋を忘れず着けてください!
▶
適切で一切損傷のない TIG 溶接ホースパックのみを使用してください!
▶
湿気の多い環境や濡れた環境で作業しないでください!
▶
足場、作業台、無理のある姿勢(重力に逆らった溶接)、狭い場所、身動きが取りづ
▶
らい場所、または露出した場所で作業する場合では、特に注意してください!
高周波点火装置は、HF メニューで点火タイムアウト設定パラメータの時間値が設定され
ているときに有効になります。
制御盤のステータスバーで高周波点火装置のインジケータが点灯します。
接地着火とは異なり、高周波点火装置にはタングステン電極と加工対象物の汚染リスク
がありません。
高周波点火の手順:
ガスノズルを点火位置まで下ろして、
1
タングステン電極と加工対象物との間
に約 2~3 mm(5/64~1/8 インチ)の
隙間があることを確認します。
68

溶接トーチの傾斜角を上げ、選択した
2
操作モードに従ってトーチトリガを作
動させます
電極が母材に接触させることなくアークが
発生します。
溶接トーチを通常位置に傾けて戻しま
3
す
溶接を実行します
4
JA
電極の接触による
アークスタート
点火タイムアウト設定パラメータがオフに設定されている場合、高周波点火装置は非ア
クティブです。タングステン電極を母材に接触させることによってアークスタートしま
す。
接触によるアークスタートの手順:
ガスノズルを点火位置まで下ろして、
1
タングステン電極と母材との間に約 2
~3 mm(5/64~1/8 インチ)の隙間が
あることを確認します
69

トーチトリガを作動します
2
保護ガスが放流します
タングステン電極が母材に接触するま
3
で、溶接トーチを徐々に上に傾けます
溶接トーチを持ち上げて通常の位置ま
4
で回転します
アークが発生します。
溶接を実行します
5
電極の過負荷 タングステン電極に過負荷がかかると、マテリアルが電極から離脱して溶接プールを汚
染する可能性があります。
タングステン電極に過負荷がかかると、制御盤のステータスバーに「電極過負荷」のイ
ンジータが点灯します。
「電極過負荷」インジケータは、設定された電極の直径と溶接電流により異なります。
溶接終了
設定モードに応じて、トーチトリガを解放して溶接を完了します
1
設定されたガスポスト流フローを待ち、溶接トーチを溶接シームの端部の定位置に保
2
持します
70

TIG 特殊機能
(1)
I [A]
t [s]
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
(8)
JA
点火タイムアウト
溶接電源は点火タイムアウト機能を備えています。
機能
トーチトリガを押すと、すぐにガスプリフローが開始します。次に点火を開始します。
アークが[設定]メニューで指定した時間内に表示されない場合、溶接電源は自動的に停止
します。
パラメータ点火タイムアウト用の設定は、104 ページの「HF メニュー」セクションに記
載されます。
TIG パルス 溶接の開始時に設定された溶接電流は、溶接プロセス全体に対して必ずしも最適ではあ
りません。
-
アンペア数が低すぎる場合、基材が十分に溶融しません
-
過熱が発生すると、液体の溶接プールが滴下することがあります
タングステン不活性ガス溶接パルス機能(溶接電流を含む TIG 溶接)により以下を改善
します:
低いベース電流(2)が、著しく高いパルス電流まで大幅に上昇し、設定された使用率(5)に
応じてベース電流(2)に戻る。
タングステン不活性ガス溶接パルスでは、溶接位置の小さなセクションが急速に溶融し、
再び急速に凝固する。
タングステン不活性ガス溶接パルスを使用する手動の用途では、溶接ワイヤが最大電流
相で適用される(可能な低周波数範囲:0.25~5 Hz)。アークを安定させるために、主に
より高いパルス周波数が自動モードで使用されます。
TIG パルスは、重力に逆らった鋼鉄製パイプ溶接、または薄板の溶接時に使用されます。
TIG 直流溶接が選択されているときの TIG パルスの操作モード:
TIG パルス-溶接電流カーブ
凡例:
(1)主電源電流、(2)ベース電流、(3)始動電流、(4)アップスロープ、(5)パルス周波数 *)
(6)使用率、(7)ダウン、(8)最終電流
*)(1/F-P = 2 つのパルスの間の時間間隔)
71

仮付け機能 仮付け機能は TIG 直流溶接プロセスで利用可能です。
I [A]
t [s]
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
仮付け設定パラメータ(4)に時間が指定されると、仮付け機能は 2 ステップモードと 4 ス
テップモードに割り当てられます。これらの操作モードの操作シーケンスは変更されま
せん。
仮付け(TAC)インジケータは以下の場合にステータスバーに点灯します:
この期間中、2 つの部品が仮付けされようとしている場合、パルス溶接電流により、溶接
プールが一緒により適切に実行されます。
タングステン不活性ガス溶接直流溶接の仮付け機能の操作モード:
仮付け機能-溶接電流カーブ
凡例:
(1) 主電源電流、(2) 始動電流、(3) アップスロープ、(4) 仮付けのパルス溶接電流の持続時
間、(5) ダウンスロープ、 (6) 最終電流
注記
!
下記がパルス溶接電流に適用されます。
溶接電源は、設定された主電源電流に応じてパルスのパラメータを自動的に調整します
(1)。
パルスパラメータを設定する必要はありません。
パルス溶接電流は、以下の条件で開始します
-
始動電流相 I-S の終了後(2)
-
アップスロープ相(3)
設定した仮付け期間に応じて、パルス溶接電流は最終電流相(6)(仮付け設定パラメータ
(4)が[オン]の状態)まで継続することができます。
仮付け時間の経過後、溶接は一定の溶接電流で継続され、設定済みのパルスパラメータ
を続けて利用できます。
72

CycleTIG CycleTIG スティッチ溶接プロセスを TIG DC 溶接プロセスに利用できます。
溶接結果は、様々なパラメータの組み合わせにより影響を受け、制御されます。
CycleTIG の主な利点は、溶接プールの制御が容易であり、対象の入熱が少なく、焼き戻
し色が少ないことです。
CycleTIG バリエーション
CycleTIG + 低ベース電流
-
位置外溶接、エッジアプリケーション、球状溶接向け
-
ヘビー/ライトゲージシートのエアギャップに最適
-
優れた溶接特性
-
溶接開始時のみに高周波点火装置
-
長い電極耐用年数
-
溶接プールの良好な制御
-
目標の熱入力
CycleTIG + 逆極性イグニッション = オン + ベース電流 = オフ
-
修理作業(エッジアプリケーションなど)
-
目標の熱入力
-
高周波点火装置点火設定を組み合わせる最大の利点 = 接触高周波
-
すべてのサイクルで高周波点火(!)
-
非常に短い電極耐用年数(!)
推奨:逆極性点火の点火設定の iWave AC/DC = 自動
JA
CycleTIG + 仮付け
-
ライトゲージシートの仮付け、球状アプリケーションのため、およびヘビー/ライト
ゲージシートのエアギャップのため
-
溶接開始時のみに高周波点火装置
-
長い電極耐用年数
-
溶接プールの良好な制御
-
目標の熱入力
-
優れた溶接シームの外観
-
仮付け機能が自動パルス設定を生成
CycleTIG + パルス
CycleTIG は、すべてのパルス設定で個別に使用できます。これにより、高電流相と低電
流相の両方でパルスを発生させることができます。
-
ライトゲージシートの仮付けのため、および肉盛溶接アプリケーションのため
-
ヘビー/ライトゲージシートのエアギャップのため
-
溶接開始時のみに高周波点火装置
-
長い電極耐用年数
-
溶接プールの良好な制御
-
目標の熱入力
-
優れた溶接シームの外観
-
個別のパルス設定が可能
-
設定すべきその他のパラメータ
73

手棒溶接、CEL 溶接
安全記号
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
準備
主電源スイッチを、[O]の位置に切り替えます
1
電源プラグの接続を外してください
2
TIG 溶接トーチを外してください
3
重要!適切な種類の電流を選択し、電極ケーブルと接地ケーブルを正しく接続するには、
棒電極のパッケージングに記載の指示に従ってください。
接地ケーブルを差し込みます
4
(+)電流ソケット ...DC- 溶接の場合(=/-)
(-)電流ソケット...DC+溶接の場合(=/+)
接地ケーブルのもう一方の端を使用して、母材に接続してください
5
電極ケーブルを差し込み、時計方向に回して固定します
6
(-)電流ソケット ...DC- 溶接の場合(=/-)
(+)電流ソケット...DC+溶接の場合(=/+)
電源プラグを差し込んでください
7
注意!
感電による怪我や物的損害の危険。
主電源スイッチが[I]位置に入るとすぐに、電極ホルダ内の棒電極が帯電します。
棒電極が人間、導電性または接地された部品(ハウジングなど)に触れないことを
▶
確認してください。
74
主電源スイッチを[I]位置に切り替えてください
8
Fronius のロゴがディスプレイに表示されます。

手棒溶接、CEL 溶
接
操作モードボタンを押します
1
溶接プロセスと操作モードが表示されます。
電極(付着性/MMA)または CEL 溶接プロセスを選択します(調整ダイアルを回して
2
押す)
手動金属アーク溶接プロセスを選択すると、存在する冷却ユニットは自動的に作動を
停止します。冷却ユニットの溶接電源をオンにすることはできません。
JA
調整ダイアルを回して、[極性反転]パラメータを選択します:
3
DC-/DC+/AC ... 手棒溶接中
DC-/DC+ ... セルロース電極で手棒溶接中
調整ダイアルを押します
4
調整ダイアルを回して、使用する棒電極の極性反転を設定します
5
調整ダイアルを押して、選択内容を確認します
6
調整ダイアルを回して、他の溶接パラメータを選択します
7
調整ダイアルを押します
8
パラメータの値が青色で強調表示され変更できるようになりました。
調整ダイアルを回して、パラメータ値を変更します
9
調整ダイアルを押します
10
必要に応じて、[設定]メニューで他のパラメータを設定してください
11
(詳細は 87 ページから始まる「設定」の章を参照してください)
注記!
調整ダイアルを使用して設定された溶接パラメータ設定値はすべて、次回変更されるま
で保存されたままです。
これは、一時的に溶接電源を切って、しばらくしてから入れ直した場合も、同様です。
溶接の開始
12
75

手棒溶接用の溶接
パラメータ
* 選択した電流の種類に応じて、(+)、(-)、または交流シンボルがこちらに表示さ
れます。
xxA = 電流の実行値は主電源電流に応じて変動します
始動電流
始動電流:始動電流 < 本電流(「ソフトスタート」)
始動電流:始動電流 > 本電流(「ホットスタート」)
設定範囲:0~200%(/主電源電流)
工場出荷時設定:150%
主電源電流
始動電流:始動電流 = 本電流
本電流:始動電流 < 本電流(「ソフトスタート」)
本電流:始動電流 > 本電流(「ホットスタート」)
設定範囲:0 - 190 A ... iWave 190i, 0 - 230 A ... iWave 230i
工場出荷時設定:-
76
本電流:始動電流 = 本電流

アーク力ダイナミック
最適な溶接結果を得るために、アーク力ダイナミックを調節する必要がある場合があり
ます。
設定範囲:0~100%(/主電源電流)
工場出荷時設定:20
0 ... ソフトで低スパッタのアーク
100 ... 硬くより安定したアーク
機能的原理:
溶滴移行の瞬間または短絡のとき、アンペア数が瞬間的に上昇します。アークを安定さ
せるために、溶接電流を一時的に増加させます。棒電極が溶融池に沈む恐れがある場合
は、この対策により溶融池の固化を防ぎ、さらにアークの長時間の短絡を防ぎます。こ
れにより棒電極の溶着を確実に防止できます。
JA
極性反転
極性反転、DC-に設定
極性反転、AC+に設定
設定範囲:DC-/DC+/AC
工場出荷時設定:DC-
極性反転、DC+に設定
セルロース
の手棒溶接用の溶
接パラメータ
電極で
* 選択した電流の種類に応じて、(+)または(-)がこちらに表示されます。
xxA = 電流の実行値は主電源電流に応じて変動します
77

始動電流
始動電流:始動電流 < 本電流(「ソフトスタート」)
始動電流:始動電流 > 本電流(「ホットスタート」)
設定範囲:0~200%(/主電源電流)
工場出荷時設定:150%
主電源電流
始動電流:始動電流 = 本電流
本電流:始動電流 < 本電流(「ソフトスタート」)
本電流:始動電流 > 本電流(「ホットスタート」)
設定範囲:0 - 190 A ... iWave 190i, 0 - 230 A ... iWave 230i
工場出荷時設定:-
アーク力ダイナミック
本電流:始動電流 = 本電流
78

最適な溶接結果を得るために、アーク力ダイナミックを調節する必要がある場合があり
ます。
設定範囲:0~100%(/主電源電流)
工場出荷時設定:20
0 ... ソフトで低スパッタのアーク
100 ... 硬くより安定したアーク
機能的原理:
溶滴移行の瞬間または短絡のとき、アンペア数が瞬間的に上昇します。アークを安定さ
せるために、溶接電流を一時的に増加させます。棒電極が溶融池に沈む恐れがある場合
は、この対策により溶融池の固化を防ぎ、さらにアークの長時間の短絡を防ぎます。こ
れにより棒電極の溶着を確実に防止できます。
極性反転
JA
極性反転、DC-に設定
設定範囲:DC-/DC+
工場出荷時設定:DC-
極性反転、DC+に設定
79

始動電流 > 100 %
I (A)
t (s)
0,5 1 1,5
(1)
(3)
(2)
100
150
I (A)
t
90A
30A
(1)
(3)
(2)
(ホットスタート)
利点
-
点火特性が不十分な電極を使用している場合でも、点火特性が向上
-
起動相の基材の良好な溶融、つまり冷え止まり欠陥の減少
-
スラグ含有を大幅に阻止
(1) 始動電流時間
0~2 秒、工場出荷時設定 0.5 秒
(2) 始動電流
0~200%、工場出荷時設定 150%
(3) 主電源電流 = プリセット溶接電流
I
1
操作モード
指定の始動電流時間中に(1)、溶接電流 I
(3))は始動電流(2)に増加します。
始動電流時間は[設定]メニューで設定され
始動電流 > 100%(ホットスタート)の例
ます。
1
始動電流 < 100 %
(ソフトスタート)
始動電流 < 100% (ソフトスタート)は基本電極を目的としています。点火は低い溶接電
流で発生します。アークが安定すると、溶接電流は溶接電流指令値に達するまで増加し
続けます。
利点:
-
低溶接電流で点火する電極のために、
改善された点火特性
-
スラグ含有を大幅に阻止
-
溶接スパッタを低減します
(1) 始動電流
(2) 始動電流時間
(3) 主電源電流
始動電流時間は棒電極メニューで設定され
ます。
始動電流 < 100% (ソフトスタート)の例
80

非付着性機能 アークが短くなると、溶接電圧が降下して棒電極が付着しやすくなる傾向があります。
これにより棒電極が焼損することもあります。
電極の焼損は、非付着機能を作動させることによって、防ぎます。棒電極が付着し始め
ると、溶接電源はすぐに溶接電流をオフにします。加工対象物から棒電極を取り外せば、
溶接プロセスは問題なく継続することができます。
非付着機能の作動と停止については、棒電極メニューを参照してください。
JA
81

「イージージョブ」モード
EasyJob 動作ポイ
ントの保存
注記!
EasyJobs はジョブ番号 1~5 で保存され、[ジョブ]メニューから取得することが可能で
す。
EasyJob を 1 件保存すると、同じ番号で保存されている他のジョブは上書きされます!
前提条件:
EasyJob を[お気に入り]ボタンに割り当てください。詳細は 30.ページから始まる
「EasyJob を[お気に入り]ボタンに割り当てる」を参照してください。
溶接プロセス、操作モード、溶接パラメータを設定します
1
[お気に入り]ボタンを押します
2
5 つの[EasyJob]ボタンが開きます。
調整ダイヤルを回して、希望する保管場所を選択します
3
現在の溶接設定を保存するには、調整ダイヤルを約 3 秒間長押しします
4
ボタンのサイズと色が変わります。
3 秒後にボタンが緑色で表示されます。
これで設定が保存されました。最も最近保存した設定が有効になります。
[EasyJob]ボタンがチェックされアクティブな EasyJob にフラグが示されます。
使用中の保存場所は黒色で表示されます。例:
保存場所 1... 使用中かつアクティブ状態
保存場所 2...選択済み
保存場所 3 ...使用可
保存場所 4...使用可
保存場所 5...使用可
82

EasyJob 動作ポイ
ントの取得
[お気に入り]ボタンを押します
1
5 つの[EasyJob]ボタンが開きます。
調整ダイヤルを回して、希望する保管場所を選択します
2
保存した EasyJob 動作ポイントを取得するには、調整ダイヤルを短時間押します(3
3
秒未満)
ボタンのサイズと色が変わります。
EasyJob ボタンが最小化し、アクティブな EasyJob がフラグで示されます。
JA
EasyJob 動作ポイ
ントの削除
[お気に入り]ボタンを押します
1
5 つの[EasyJob]ボタンが開きます。
調整ダイヤルを回して、削除する保存場所を選択します
2
EasyJob 動作ポイントを削除するには、調整ダイヤルを約 5 秒間長押しします
3
ボタンを押すと
-
最初に、サイズと色が変更され、
-
3 秒後には緑色で表示されます。
保存された動作ポイントは現在の設定で上書きされます。
-
合計 5 秒後に赤で強調表示(= 削除)されます。
EasyJob 動作ポイントが削除されています。
83

溶接ジョブ
安全記号
警告!
誤操作、不適切な作業を行うと危険です。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
本書に記載されているすべての操作と機能は、技術トレーニングを受けた有資格者
▶
のみが実行してください。
この文書をすべて読み、理解してください。
▶
この装置とすべてのシステム部品のすべての安全規則とユーザー文書を読み、理解
▶
してください。
警告!
感電の危険があります。
人身傷害または製品に深刻なダメージが発生する可能性があります。
作業を始める前に、関係するすべての装置とコンポーネントの電源を切り、それら
▶
をグリッドから切り離してください。
関係するすべての装置とコンポーネントのスイッチが再度オンにならないように固
▶
定してください。
装置を開いたら、適切な計測装置を使用して電荷を帯びた部品(コンデンサーなど)
▶
が放電されていることを確認します。
準備
溶接ジョブに従い溶接電源を設定してインストールします
1
電源プラグを差し込んでください
2
注意!
感電による怪我や物的損害の危険。
主電源スイッチを[I]位置に入れるとすぐに、溶接トーチのタングステン電極は帯電しま
す。
タングステン電極が、人間や、導電性もしくは接地された部品(例:筐体など)に
▶
触れないように注意してください。
主電源スイッチを[I]位置に切り替えてください
3
84

ジョブの溶接
操作モードボタンを押します
1
溶接プロセスと操作モードが表示されます。
[ジョブ]を選択します(調整ダイアルを回して押す)
2
しばらくすると前回開いたジョブの溶接パラメータが表示されます。ジョブ番号が
選択されます。
JA
調整ダイアルを押します
3
これでジョブ番号を修正できます。
溶接ジョブのジョブ番号を選択します(調整ダイアルを回して押す)
4
選択したジョブの溶接パラメータが表示され、ジョブを溶接できるようになります。
85

86

セットアップ設定
87

88

[設定]メニュー
一般事項 [設定]メニューでは溶接電源と追加機能に関するナレッジベースに簡単にアクセスでき
ます。[設定]メニューを使用すれば、さまざまなジョブ設定に合わせて溶接パラメータを
簡単に調節することができます。
[設定]メニューでは以下の項目を検索できます:
-
溶接プロセスで直ちに有効になるすべての設定パラメータ。
-
溶接システムの予備設定に必要なすべての設定パラメータ。
パラメータの表示とパラメータ変更機能は、選択したメニュー、溶接プロセスおよび動
作モードの現在の設定によって異なります。
現在の設定とは無関係のパラメータは灰色で表示され、選択することはできません。
[設定]メニューへ
のアクセス
JA
メニューキーを押す
1
[設定]メニューが表示されます。
[設定]メニューを終了するには、もう一度メニューキーを押します
2
現在の溶接パラメータが表示されます。
89

概要
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
(11)
(7)
(14)(15) (13)
(12)
(9)
(10)(8)
**
*
番号 各部の名称
(1) TIG メニュー
TIG DC と TIG AC の TIG パラメータ設定用
(2) [棒電極]メニュー
棒電極のパラメータの設定用
(3) [CEL]メニュー
セルロース電極による手動金属アーク溶接のパラメータの設定用
(4) 点火と操作モード設定
以下の設定用
-
点火パラメータ
-
アーク監視
-
操作モード初期設定
(5) [ガス]メニュー
保護ガスのパラメータの設定用
(6) コンポーネント設定
冷却ユニットモードの設定用
90
(7) ドキュメンテーションメニュー
(OPT/i ドキュメンテーションオプションが存在する場合のみ)

-
溶接、イベント、ログブックを表示するため
-
サンプルレートおよび制限値監視を設定するため
(8) [ジョブ]メニュー
(OPT/i ジョブ機能パッケージがある場合のみ)
-
ジョブを保存、読み込み、削除
-
EasyJob を[お気に入り]ボタンに割り当てるため
(9) デフォルト
以下の設定用
-
表示(バックライト、言語、日付と時間など)
-
システム(溶接電源設定、工場出荷設定など)
-
ネットワーク設定(Bluetooth、ネットワーク設定、WLAN など)
-
ユーザー管理(ユーザーの作成、ロールの作成など)
-
管理(トライアル版のライセンス)
デフォルトの詳細については、122 ページを参照してください。
(10) システム情報
ソフトウェアのバージョン情報や IP アドレス等のデバイス情報を表示(溶接電源
がネットワークに統合される場合)
(11) スクロールバー
(複数のパラメータが存在する場合)
JA
メニューとパラメ
ータの変更
(12) 使用可能なメニュー
使用可能なメニューの数は、ファームウェアのバージョンと使用可能なオプショ
ンによって異なる場合があります。
(13) 値、ユニット
(14) 設定パラメータ
選択するメニュー、溶接プロセスと動作モードの現在の設定によって異なります。
現在の設定とは無関係のパラメータは灰色で表示され、選択することはできませ
ん。
(15) 現在選択しているメニューの表示
溶接プロセスと操作モードの現在の設定を考慮します
* 現在調整されているメニュー(青の背景)
** 現在選択しているメニューの位置
選択したメニュー
メニューを変更する
選択したパラメータ
パラメータを設定する
91

メニューの設定
パラメータが選択されている場合(青色の枠に白色の背景):
パラメータの高レベルのメニューが選択されるまで調整ダイヤルを回します
1
調整ダイヤルを押します
2
選択したメニューの背景が青色になります。
調整ダイヤルを回して目的のメニュー(青の背景)を選択します
3
パラメータの設定
選択したメニューで調整ダイヤルを押します
4
メニュー内の最初のパラメータが選択されます。
調整ダイヤルを回して、希望のパラメータを選択します
5
調整ダイヤルを押してパラメータを変更します
6
選択したパラメータ値の背景が青色になります。
調整ダイヤルを回してパラメータの値を設定します
7
パラメータ値の変更内容が直ちに有効になります
調整ダイヤルを押して、他のパラメータを選択します
8
92

[TIG]メニュー
JA
[タングステン不活
性ガス溶接 DC]メ
ニューのパラメー
タ
仮付け
仮付け機能 – 仮付けの開始地点でのパルス溶接電流の期間
オフ/0.1~9.9 秒/オン
工場出荷時設定:オフ
オン
パルス溶接電流は仮付けプロセスが終了するまで持続します
0.1~9.9 秒
設定時間はアップスロープ相で開始します。設定時間が経過すると、一定の溶接電流で
溶接が続行されます。 パルスパラメータがある場合は使用可能
オフ
仮付け機能がオフにされます
値が設定されていると、ディスプレイ上のステータスバーで仮付けインジケータ(TAC)
が点灯します。
パルス周波数
オフ/0.20~2000 Hz(FP Pulse Pro オプション付で 10,000 Hz)
工場出荷時設定:オフ
重要!パルス周波数が[オフ]に設定されている場合、ベース電流パラメータと使用率パラ
メータは選択できません。
設定されるパルス周波数も還元電流に使用されます。
値がパルス周波数に対して指定されていると、ディスプレイ上のステータスバーでパル
スインジケータが点灯します。
OPT/i Pulse Pro
ベース電流、使用率、パルス波形、ベース電流波形のパラメータの設定
ベース電流
0~100%(/主電源電流 I1)
工場出荷時設定:50%
使用率
パルス周波数が設定されている場合のパルス持続時間とベース電流持続時間との比率
10~90%
工場出荷時設定:50%
93

パルス波形
アーク圧力を最適化するために調整します
強固な矩形/柔らかい矩形/正弦
工場出荷時設定:強固な矩形
強固な矩形:
:純粋な矩形の波形。
若干大きなアークノイズ。急速な電流の変化
以下のような球状溶接などに使用
柔らかい矩形:
縁の急峻さが減少した矩形の波形。純粋な矩形の波形と比較してノイズを低減。
汎用
正弦:
正弦波形(低ノイズの安定したアークのデフォルト設定)。
角のシームや肉盛溶接用途などに使用
アーク圧力を最適化することで次の効果が得られます。
-
溶接プールの濡れ性の向上(突合せ溶接または角溶接を向上)
-
電流の上昇または低下が遅い(特に隅肉溶接、高合金鋼または肉盛溶接の用途では、
フィラーメタルまたは溶接プールが押し出されない)
-
波形が滑らかなので溶接音が静か
ベース電流波形
アーク圧力を最適化
強固な矩形/柔らかい矩形/正弦
工場出荷時設定:強固な矩形
強固な矩形:
:純粋な矩形の波形。
若干大きなアークノイズ。急速な電流の変化
以下のような球状溶接などに使用
柔らかい矩形:
縁の急峻さが減少した矩形の波形。純粋な矩形の波形と比較してノイズを低減。
汎用
正弦:
正弦波形(低ノイズの安定したアークのデフォルト設定)。
角のシームや肉盛溶接用途などに使用
始動電流時間
始動電流相の期間を指定します。
オフ/0.01~30.0 秒
工場出荷時設定:オフ
94
重要!始動電流時間は 2 ステップモードとスポット溶接にのみ適用されます。4 ステッ
プモードでは、始動電流相の期間はトーチトリガを使用して制御します。
最終電流時間
最終電流相の期間を指定します。
オフ/0.01~30 秒
工場出荷時設定:オフ
重要!最終電流時間は 2 ステップモードとスポット溶接にのみ適用されます。4 ステッ
プモードでは、最終電流相の期間はトーチトリガを使用して制御します(「タングステン
不活性ガス溶接操作モード」を参照)。

スロープ還元電流
Slope1 および Slope2 還元電流のパラメータを設定
Slope1 還元電流
オフ/0.01~30 秒
工場出荷時設定:オフ
Slope1 還元電流パラメータに時間値が入力されている場合、短期間の電流減少または電
流増加は急激ではなく、むしろ遅く、目的の電流曲線に適合します。
これにより、特にアルミニウム用途の溶接シームと加工対象物の悪影響が軽減されます。
Slope2 還元電流
オフ/0.01~30 秒
工場出荷時設定:オフ
Slope2 還元電流パラメータに時間値が入力されている場合、還元電流の溶接電流への適
応は急激ではなく、むしろ遅く、目的の電流曲線に適応します。
例えば、電流の増加中、溶接プールは急激ではなくゆっくりと加熱されます。これによ
り、溶接プールからガスが放出され、アルミニウム溶接中の気孔が減少します。
スポット溶接時間
(スポット溶接モード専用)
JA
0.02~120 秒
工場出荷時設定:5.0 秒
95

タングステン不活
性ガス溶接 AC メ
ニューのパラメー
タ
パルス周波数
オフ/0.20~2000 Hz(FP Pulse Pro オプション付で 10,000 Hz)
工場出荷時設定:オフ
重要!パルス周波数が[オフ]に設定されている場合、ベース電流パラメータと使用率パラ
メータは選択できません。
設定されるパルス周波数も還元電流に使用されます。
値がパルス周波数に対して指定されていると、ディスプレイ上のステータスバーでパル
スインジケータが点灯します。
OPT/i Pulse Pro
ベース電流、使用率、パルス波形、ベース電流波形のパラメータの設定
ベース電流
0~100%(/主電源電流 I1)
工場出荷時設定:50%
使用率
パルス周波数が設定されている場合のパルス持続時間とベース電流持続時間との比率
10~90%
工場出荷時設定:50%
パルス波形
アーク圧力を最適化するために調整します
強固な矩形/柔らかい矩形/正弦
工場出荷時設定:強固な矩形
強固な矩形:
:純粋な矩形の波形。
若干大きなアークノイズ。急速な電流の変化
以下のような球状溶接などに使用
柔らかい矩形:
縁の急峻さが減少した矩形の波形。純粋な矩形の波形と比較してノイズを低減。
汎用
正弦:
正弦波形(低ノイズの安定したアークのデフォルト設定)。
角のシームや肉盛溶接用途などに使用
アーク圧力を最適化することで次の効果が得られます。
-
溶接プールの濡れ性の向上(突合せ溶接または角溶接を向上)
-
電流の上昇または低下が遅い(特に隅肉溶接、高合金鋼または肉盛溶接の用途では、
フィラーメタルまたは溶接プールが押し出されない)
-
波形が滑らかなので溶接音が静か
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ベース電流波形
アーク圧力を最適化
強固な矩形/柔らかい矩形/正弦
工場出荷時設定:強固な矩形

強固な矩形:
:純粋な矩形の波形。
若干大きなアークノイズ。急速な電流の変化
以下のような球状溶接などに使用
柔らかい矩形:
縁の急峻さが減少した矩形の波形。純粋な矩形の波形と比較してノイズを低減。
汎用
正弦:
正弦波形(低ノイズの安定したアークのデフォルト設定)。
角のシームや肉盛溶接用途などに使用
始動電流時間
(スポット溶接時の 2 ステップモード専用)
始動電流時間は、始動電流フェーズの期間を指定します。
オフ/0.01~30.0 秒
工場出荷時設定:オフ
重要!始動電流時間は 2 ステップモードとスポット溶接にのみ適用されます。4 ステッ
プモードでは、始動電流相の期間はトーチトリガを使用して制御します。
最終電流時間
(スポット溶接時の 2 ステップモード専用)
最終電流時間は、最終電流フェーズの期間を指定します。
JA
オフ/0.01~30 秒
工場出荷時設定:オフ
重要!最終電流時間は 2 ステップモードとスポット溶接にのみ適用されます。4 ステッ
プモードでは、最終電流相の期間はトーチトリガを使用して制御します(「タングステン
不活性ガス溶接操作モード」を参照)。
スロープ還元電流
Slope1 および Slope2 還元電流のパラメータを設定
Slope1 還元電流
オフ/0.01~30 秒
工場出荷時設定:オフ
Slope1 還元電流パラメータに時間値が入力されている場合、短期間の電流減少または電
流増加は急激ではなく、むしろ遅く、目的の電流曲線に適合します。
これにより、特にアルミニウム用途の溶接シームと加工対象物の悪影響が軽減されます。
Slope2 還元電流
オフ/0.01~30 秒
工場出荷時設定:オフ
Slope2 還元電流パラメータに時間値が入力されている場合、還元電流の溶接電流への適
応は急激ではなく、むしろ遅く、目的の電流曲線に適応します。
例えば、電流の増加中、溶接プールは急激ではなくゆっくりと加熱されます。これによ
り、溶接プールからガスが放出され、アルミニウム溶接中の気孔が減少します。
スポット溶接時間
(スポット溶接モード専用)
0.02~120 秒
工場出荷時設定:5.0 秒
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交流周波数
+
t (s)
I (A)
60 Hz 120 Hz
I (A)
t (s)
-70%+70%
+
-
0
*
Syn/40~250 Hz
工場出荷時設定:60 Hz
Syn
同時溶接用設定(2 つの溶接電源を使う両面溶接や同時溶接)
同時溶接を可能にするには、両方の電源の AC 周波数を[Syn(同時)]に設定する必要があ
ります。
同時溶接は、厚いマテリアルに対して介在物を最小にしつつ、溶着速度を速くするため
に使用されます。
重要! 入力電圧の相のため、2 つの溶接電源の同期を正しく行うことができない場合があ
ります。
その場合は、溶接電源の電源プラグを一旦抜いて 180°回してからプラグを差し込み直し
ます。
低周波数
入熱の浅い柔らかく幅広のアーク
高周波数
入熱の深い焦点を絞ったアーク
波形の交流周波数の効果:
AC 電流オフセット
-70~+70%
工場出荷時設定:0%
+70%
入熱の低い幅広のアーク
タングステン電極への高応力
良好な表面クリーニング
-70%
入熱の高い幅狭のアーク
タングステン電極への低応力
表面クリーニングがほとんどない
波形の交流電流オフセットの効果:
98
* 工場出荷時設定:0(負への 10%シフトに対応)

正の半波の波形
強固な矩形/柔らかい矩形/三角形/正弦
工場出荷時設定:正弦
強固な矩形
純粋な矩形の波形(安定しているがノイズが大きなアーク)
柔らかい矩形
縁の急峻さが減少した矩形の波形。純粋な矩形波と比較してノイズを低減
三角形
電流ピークが上昇しアーク圧力が増加
正弦
低ノイズアークのデフォルト設定
負の半波の波形
強固な矩形/柔らかい矩形/三角形/正弦
工場出荷時設定:柔らかい矩形
強固な矩形
純粋な矩形の波形(安定しているがノイズが大きなアーク)
柔らかい矩形
縁の急峻さが減少した矩形の波形。純粋な矩形波と比較してノイズを低減
JA
三角形
電流ピークが上昇しアーク圧力が増加
正弦
低ノイズおよび安定したアークのデフォルト設定
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[MMA]メニュー
0040 200100 300 I (A)
U (V)
con - 20 A / V
(4)
(5)
(6)
(7) (8)
(1)
(2)
(3)
[棒電極]メニュー
のパラメータ
始動電流時間
ホットスタート
0.0~2.0 秒
工場出荷時設定:0.5 秒
最適な溶接結果を得るために、ホットスタート機能を調節する必要が生じる場合があり
ます。
利点:
-
点火特性が不十分な電極を使用している場合でも、点火特性が向上
-
スタート時における母材の良好な溶融により融合不良などの減少
-
スラグ含有を大幅に阻止
特性
特性の選択
I 定数 / 0.1~20.0 A/V / P 定数
工場出荷時設定:I 定数
(1) 棒電極の負荷曲線
(2) アーク長が増加した場合の棒電極
の負荷曲線
(3) アーク長が減少した場合の棒電極
の負荷曲線
(4) パラメータ設定 I 定数の特性(一定
の溶接電流)
(5) パラメータ設定 0.1~20.0 の特性
(スロープを調整可能な垂下特性)
(6) パラメータ設定 P 定数の特性(一
調整可能な特性
定の溶接電力)
(7) 特性曲線(4)を選択した場合のプリセットアーク力ダイナミックの例
(8) 特性曲線(5)または(6)を選択した場合のプリセットアーク力ダイナミックの
I
定数(一定の溶接電流)
-
-
0.1~20.0 A/V(スロープが調節可能な垂下特性)
-
-
注記!
放電特性(5)を設定するときは、アーク力ダイナミックを高い値に設定します。
例
I 定数特定が設定されている場合、溶接電流は溶接電圧に関係なく一定に保たれま
す。この結果として垂直特性(4)が得られます。
この設定は次に対して特に適しています。
被覆アーク溶接用電極、
基本電極、
ガウジング(ガウジング用にアーク力ダイナミックを 100 に設定)。
設定 0.1~20.0 を使用して垂下特性(5)が設定されます。設定範囲は、0.1 A/V(非
常に急峻)から 20 A/V(非常に平坦)までです。
放電特性曲線(5)の設定が推奨されるのは、セルロース電極のみです。
100