
Advanced Guide
上級編マニュアル
UC-33e
www evolution.co.uk
EVOLUTION
M-AUDIO
J A P A N

Evolution UC-33e
上級編マニュアル
上級編マニュアルについて
UC-33e
上級編マニュアルは、初級編マニュアルの内容を十分にご理解頂いたものと仮定して制作されてい
ます(初級編マニュアルは、
をお持ちでない場合は、
UC-33e
Evolution
のパッケージ内に印刷物として同梱されています)。初級編マニュアル
のディーラーまでご連絡下さい。
初級編マニュアルをお読みになって、
は一歩進んだ機能について説明します。
はじめに、本書で使用する用語について解説します。
UC-33e
の基本的操作についてはご理解頂いたものと仮定し、本書で
用語
編集モード:
編集モードとは、ファンクションキーを押してからパラメータの値を変更/設定するまでの間のことを指し
ています。パラメータの値の変更には、数値キーを使用します。プログラムチェンジとバンクチェンジの場
合を除き、編集モード中は
能なパラメータが点滅しています。数値を入力し、別のコントローラを動かすと、入力した番号のパラメー
タをそのコントローラで編集することができるようになります(3秒間)。
デフォルトモード:
デフォルトモードとは、その直前の3秒間にファンクションキーを押さなかった場合の状態を指しています。
デフォルトモード中は、
の数値は、最後に選択したコントローラの番号を表しています。また、3桁の数値は、現在アサインされて
いる
MIDI CC
ナンバーを表しています。
UC-33
からデータが送出されることはありません。また、
LCD
画面にコントローラのシンボルと、2桁の数値が表示されています。この2桁
LCD
画面では変更可
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簡単な操作で
使用できる機能

Evolution UC-33e
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Evolution UC-33e
上級編マニュアル
上級編マニュアル
プログラムチェンジ
サウンドカードや音源モジュール、
いつでもプログラムチェンジメッセージを送信することができます。プログラムチェンジのメッセージは、
グローバル
1.
2.
特定のプログラムをアサイナブルボタンに割り当てて、個々の
詳細は、P5〜P9を参照して下さい。
また、グローバル
MIDI
チャンネルで送信されます。
ファンクションキー “
数値キーまたは
PROG
CHAN
MIDI
+/-
については、
MIDI
対応の楽器など、標準
PROGRAM
ボタンを使用して、送信するプログラムナンバーを入力します。
例:
押されたことを表しています。送信されるプログラムナンバーは00で、グロー
バル
” を押します。
LCD
画面の右上に
MIDI
チャンネル01で送信されます。
P.10
PROG
を参照して下さい。
MIDI
メッセージを受信できる機器に対し、
と表示され、ファンクションキー “
MIDI
チャンネルへ送出することもできます。
PROGRAM
” が
バンクチェンジ
128
個以上のプログラムを受信することができる
メッセージを送出して、別のバンクを使用することができます。
1.
ファンクションキー “
2.
数値キーまたは
ご使用の
を確認して下さい。
ジについて」の項を参照して下さい。
MIDI
機器の説明書をお読みになり、バンクチェンジの
LSBとMSB
DATA LSB
+/-
ボタンを使用して、送信するバンクナンバーを入力します。
” または “
についての詳細は、上級編マニュアルの「
MIDI
機器をご使用の場合は、バンクチェンジ
DATA MSB
” を押します。
MIDI
メッセージに対応しているかどうか
P.17
プログラム/バンクチェン
LSBとMSB
スナップショットの送信
+/-
スナップショットを送信すると、
インされているすべてのチャンネルで、個々のコントローラのデータが送信されます。
スナップショット機能は、データを受信するデバイスと
ては驚くようなサウンドになるため、クリエイティブなツールの1つとして使用することもできます。
ボタンを同時に押して、現在のコントローラへのアサインの状態と、その値の
スナップショットを送信します。
LCD
画面に
SNAPSHOT
のシンボルが表示されます。コントローラがアサ
UC-33e
を同期させる方法の一つで、使い方によっ
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Evolution UC-33e
上級編マニュアル
コントローラのミュート
すべてのフェーダとロータリーコントローラをミュートするには、ファンクションキー “
を押します。
この機能を使用すると、ソフトウェアでの設定を変更することなく、フェーダやロータリーコントローラ
の設定値を変更することができます。コントローラをミュートしても、ボタンに対する影響はありません。
MIDI
アサイナブルボタンやファンクションキーを押すと、ミュートは解除されます。また、ファンクショ
ンキー “
CTRL MUTE
” を押しても、ミュートを解除することができます。
CTRL MUTE
”
コントローラがミュートされているときは、
ている状態でその設定を変更しようとしても、画面には
とができません。コントローラのミュートを解除するには、ファンクションキーまたは
なボタンを押します。
この機能は、コントローラの設定を変更した複数のプリセットを切り換えるのに便利です。コントローラが
ミュートされている間は、ソフトウェアでのコントローラ設定値に比例してコントローラを動かすことがで
きます。コントローラの操作によって、ソフトウェアの設定値が変わることはありません。
この機能 を使 用すると、DJが行うよ うな クリエイテ ィブ なミキシングを 行うことが でき ます。例えば、
UC-33e
をミキサーのボリュームとして使用している場合、コントローラをミュートして、複数のチャンネ
ルのボリュームを上下させ、スナップショットボタンを押してみて下さい。このようなミキシングはとても
ダイナミックで、従来のミキサーで実現することはできません。
LCD
画面の表示は消えています。コントローラがミュートされ
OFF
と表示され、
UC-33e
からデータを送出するこ
MIDI
アサイナブル
ドローバーモード
ファンクションキー “
バーモードでは、フェーダの働きが逆になり、フェーダをもっとも上にスライドさせた位置が0、もっとも
下にスライドさせた位置が
ドローバーモードを有効にするには、ファンクションキー “
して下さい。
ドローバーモードが有効になると、
了するには、再度ファンクションキー “
ハモンドオルガンのようにドローバーを備えたシンセサイザとして使用することを意図して設計されていま
す。
Native Instruments B4
収録されています)。
CHANNEL
” と “
RECALL
” を同時に押すと、ドローバーモードが有効になります。ドロー
127
となります。
LCD
画面に
FAD ER
のシンボルが表示されます。ドローバーモードを終
CHANNEL
で、この機能を試してみて下さい(デモ版が
” と “
RECALL
CHANNEL
” を同時に押します。ドローバーモードは、
” と “
Evolution
RECALL
” を同時に押
インストーラ
CD-ROM
に
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上級編マニュアル
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UC-33e
プログラミングと編集

Evolution UC-33e
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Evolution UC-33e
上級編マニュアル
上級編マニュアル
プログラミングオプション
UC-33e
に用意された47個のコントローラを使用して、
ルーシブメッセージを送出することができます。また、コントローラに個々の
することも可能です。
MIDI CC
ナンバーは標準的な
標準
MIDI
コントローラナンバー(0〜
MIDI
仕様の一部で、リアルタイムにパラメータを変化させるのに使用します。
131
)の全リストについては、
MIDI CCやRPN/NRPN、GM1/2
P.30
の「付録E」を参照して下さい。
のシステムエクスク
MIDI
チャンネルをアサイン
どのリアルタイムコントローラでも
MIDI CC
にアサインすることができますが、14個のアサイナブルボタ
ンは、フェーダやロータリーコントローラとは少し違った機能を持っています。
以下の2つの表では、フェーダやコントローラ、アサイナブルボタンにプログラムすることのできる
メッセージを記載しています。この段階で
MIDI
メッセージについて学習しておけば、以降の説明やプログ
MIDI
ラム例での理解も早くなります。
フェーダ/コントローラと、アサイナブルボタンでは、プログラム方法が異なりますので注意して下さい。
Fader & Controllers
ASSIGN Description Data Lsb
(
Press Twice
0-119 Standard MIDI CC`s - -
120-127 Channel Mode Messages - -
128 Pitch Bend Sensitivity - -
129 Channel Fine Tune - -
130 Channel Coarse Tune - -
131 Channel Pressure - -
132 RPN coarse RPN LSB RPN MSB
133 RPN ne RPN LSB RPN MSB
134 NRPN coarse NRPN LSB NRPN MSB
135 NRPN ne NRPN LSB NRPN MSB
136 Master Volume GM* Volume LSB Volume MSB
137 Master Pan* Pan LSB Pan MSB
138 Master Coarse Tune* Tuning LSB Tuning MSB
139 Master Fine Tune* Tuning LSB Tuning MSB
140 Chorus Mod rate** Mod rate -
141 Chorus Mod Depth** Mod depth -
142 Feedback** Feedback level -
143 Send to Reverb** Reverb send level -
144 Pitch Bend Pitch shift LSB -
255 Controller OFF**** - -
)
Data Msb
(
Press Twice
)
* GM
** GM2
*** MMC
****
システムエクスクルーシブメッセージ(詳細は
システムエクスクルーシブメッセージ
システムエクスクルーシブメッセージ(詳細は
この値は、数値キーで入力することはできません。“
設定して下さい。
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P.8とP.18
を参照)
P.11
を参照)
144
” と入力した後に+キーを使用して、この値を

Evolution UC-33e
上級編マニュアル
Assignable MIDI Buttons
ASSIGN Description Program
(
Press Twice
0-119 Standard MIDI CC`s - Toggle Value 2 Toggle Value 1
120-127 Channel Mode Messages - Toggle Value 2 Toggle Value 1
128 Pitch Bend Sensitivity - Sensitivity value -
129 Channel Fine Tune - Tuning amount -
130 Channel Coarse Tune - Tuning amount -
131 Channel Pressure - Pressure amount -
132 RPN coarse Value RPN LSB RPN MSB
133 RPN ne Value RPN LSB RPN MSB
134 NRPN coarse Value NRPN LSB NRPN MSB
135 NRPN ne Value NRPN LSB NRPN MSB
136 Master Volume GM* - Volume LSB Volume MSB
137 Master Pan* - Pan LSB Pan MSB
138 Master Coarse Tune* - Tuning LSB Tuning MSB
139 Master Fine Tune* - Tuning LSB Tuning MSB
140 Chorus Mod rate** - Mod rate -
141 Chorus Mod Depth** - Mod depth -
142 Feedback** - Feedback level -
143 Send to Reverb** - Reverb send level -
144 Pitch Bend - Pitch shift LSB Pitch shift MSB
145 Controller OFF**** Program Bank LSB Bank MSB
146 MIDI CC MIDI CC Button release value Button press value
147 Note(on/off
148 Note(on/off
149 MMC Command*** - Command select -
150 Reverb type** - Type -
151 Rever time** - Time -
152 Chorus type** - Type -
255 Controller Off**** - - -
)
)
Note Velocity off Velocity on
Note Velocity off Velocity on
)
Bank LSB
(
Press Twice
Data Msb
)
(
Press Twice
)
編集で使用するコントローラの選択
UC-33e
のコントローラに
選択には、以下の2つの方法があります。
1.
ファンクションキー “
示されます。
シンボルが点滅し、そのコントローラの設定が変更可能であることを表しています。“C” のあと(フェー
ダの場合は “F” のあと)に続く3桁の数値は、現在選択されているコントローラの番号を表しています。
2.
数値キーまたは
または、
フェーダ/コントローラを操作します。
フェーダやコントローラを操作すると、そのフェーダ/コントローラが選択され、編集が行えるように
なります。
また、トランスポートバーのアイコンが印字された4つのアサイナブルボタンを選択するには、いずれかの
ボタンを押します。10個の数値キーは編集で使用するため、どのボタンを押しても選択することはできま
せん。編集モード中、数値キーは各種の数値を入力するために使用しています。数値キーを選択するには、
上記の最初の方法で行って下さい。
MIDI CC
+/-
をアサインする前に、任意のコントローラを選択する必要があります。
CONTROL SELECT
キーを使用して、コントローラ番号を入力します。
” を押します。
LCD
- 9 -
画面には、
CONTROLLER
のシンボルが表

Evolution UC-33e
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Evolution UC-33e
上級編マニュアル
上級編マニュアル
MIDI CC
編集で使用するコントローラを選択したら、以下の手順に従って、アサインする
1.
3
2.
MIDI
1.
2.
LCD
3.
コントローラにチャンネル00をアサインすると、グローバルチャンネルに送信されるようになります。
のアサイン
ファンクションキー “
桁の数値は、現在選択されている
数値キーまたは
選択した
LCD
MIDI
画面の左下に小さく表示されます。
ASSIGN
” を押します。
MIDI CC
+/-
キーを使用して、
コントローラ番号が、現在選択されているコントローラにアサインされ、2桁の数値で
例:ファンクションキー “
表示されます。この例では、現在選択されている
ントローラ番号33にアサインされていることを表しています。
LCD
を表しています。
MIDI CC
画面には、CCのシンボルが点滅表示されます。
を入力します。
ASSIGN
” を押すと、
チャンネルのアサイン
前述の手順に従って、編集で使用するコントローラを選択します。
ファンクションキー “
画面には、
ラにアサインされている
現在選択されているコントローラの番号を表しています。
数値キーまたは
力します。
CHANNEL
CHAN
のシンボルが表示されます。“c” のあとに続く3桁の数値は、選択したコントロー
+/-
キーを使用して、コントローラにアサインする
” を押します。
MIDI
チャンネルを表しています。また、2桁で小さく表示されている数値は、
MIDI CC
を変更します。
LCD
画面にはCCのシンボルが
MIDI CC 07
MIDI
チャンネル(01〜16)を入
が、フェーダ/コ
グローバル
UC-33e
のグローバル
だけに対して影響を及ぼします。
グローバル
1.
ファンクションキー “
2.
数値キーまたは
例:
MIDI
チャンネル01がグローバル
グローバル
くコントロールすることができます。
バル
MIDI
チャンネルを変更するよりも、
MIDI
MIDI
MIDI
チャンネルの変更方法
GLOBAL CHANNEL
+/-
キーを使用して、
MIDI
チャンネルと個々の
チャンネルの変更
チャンネルは、その
MIDI
チャンネルが00にアサインされているコントローラ
” を押します(“
MIDI
チャンネル(01〜16)を入力します。
MIDI
チャンネルに設定されています。
MIDI
チャンネルを組み合わせて使用すると、システム全体を効率良
Reason
などのマルチティンバー音源では、ソフトウェア側でグロー
UC-33e
で変更するほうが簡単です。
- 10 -
ASSIGN
” と “
CHANNEL
” を同時に押します)。