
TLP1006A(F),TLP1007A(F)
東芝フォトインタラプタ 赤外 LED+フォト IC
TLP1006A(F), TLP1007A(F)
○ 鉛フリー対応製品
○ VTR、CD プレーヤなどの家電機器
○ 複写機、プリンタ、ファクシミリなど
の OA 機器
○ 自動販売機
○ 各種位置検出
TLP1006A(F)、TLP1007A(F)は、GaAs 赤外 LED と
高感度、高利得の Si フォト IC を組み合わせたデジタ
ル出力のフォトインタラプタです。
TTL、LSTTL、CMOS と直結ができます。
• 2 点ねじ取り付けタイプ
• 溝幅 : 3mm
• 分解能 : スリット幅 0.5mm
• デジタル出力(プルアップ抵抗付き)
TLP1006A(F) : しゃ光時ローレベル出力
TLP1007A(F) : しゃ光時ハイレベル出力
• シュミット回路内蔵
• スレッショルド入力電流 : 4mA(最大)at Ta=25°C
• 動作電源電圧 : V
• 高速応答
• 受光側は可視光カットタイプ
最大定格
(Ta = 25°C)
=4.5~17V
CC
東 芝 1113H1
質量: 1 g (標準)
項目 記号 定格 単位
発
直流順電流 I
光
直流順電流低減率(Ta>25°C) IF / °C −0.33 mA / °C
側
直流逆電圧 VR 5 V
電源電圧 VCC 17 V
受
出力電流 I
光
出力許容損失 PO 250 mW
側
出力許容損失低減率(Ta>25°C) PO / °C −3.33 mW / °C
動作温度 T
保存温度 T
はんだ付け温度(5s) T
50 mA
F
50 mA
O
−25~85 °C
opr
−40~100 °C
stg
260 °C
sol
1
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TLP1006A(F),TLP1007A(F)
推奨動作条件
項目 記号 最小 標準 最大 単位
LED 順電流 IF 14(*) ― 20 mA
電源電圧 VCC 4.5 5.0 17 V
ローレベル出力電流 IOL ― ― 16 mA
動作温度 T
(*): 14mA は、50%の LED 光出力変動を考慮した場合の値。スレッショルド入力電流は初期値で 7mA 以下。
電気・光学的特性
項目 記号 測定条件 最小 標準 最大 単位
順電圧 VF IF=10mA, Ta=25°C 1.00 1.15 1.30 V
発光側
逆電流 IR VR=5V, Ta=25°C ― ― 10 µA
ピーク発光波長 P IF=15mA, Ta=25°C ― 940 ― nm
動作電源電圧 VCC ― 4.5 ― 17 V
ローレベル供給電流 I
受
ハイレベル供給電流 I
光
ローレベル出力電圧 VOL
側
ハイレベル出力電圧 VOH IF=*2 VCC×0.9 ― ― V
ピーク感度波長 P Ta=25°C ― 900 ― nm
L → H スレッショルド
入力電流
H → L スレッショルド
伝
入力電流
達
ヒステリシス I
特
伝搬遅延時間(L→ H) t
性
伝搬遅延時間(H→ L) t
上昇時間 t
下降時間 t
(特に指定なき場合、Ta =−25~85°C、V
−25 ― 85 °C
opr
= 5V±10%)
CC
IF=*1 ― ― 6.0
CCL
CCH
I
FLH
I
FHL
/ I
FHL
FLH
pLH
pHL
― 0.1 ―
r
f
=*1, VCC=17V ― ― 7.5
I
F
IF=*2 ― ― 3.0
=*2, VCC=17V ― ― 3.2
I
F
IOL=16mA, IF=*1
Ta=25°C
=16mA, IF=*1
I
OL
V
=17V
CC
Ta=25°C ― ― 4
=17V
V
CC
Ta=25°C ― ― 4
=17V
V
CC
=5V
V
CC
=15mA
I
F
=280
R
L
Ta=25°C (注)
TLP1006A(F)
TLP1007A(F)
TLP1006A(F) ― 0.67 ―
TLP1007A(F) ― 1.5 ―
TLP1006A(F) ― 3 ―
TLP1007A(F) ― 6 ―
TLP1006A(F) ― 6 ―
TLP1007A(F) ― 3 ―
― 0.07 0.3
― ― 0.4
― ― 7
― ― 7
― 0.05 ―
mA
mA
V
mA
mA
mA
µs
(*1): TLP1006A(F)は 0、TLP1007A(F)は 15mA
(*2): TLP1006A(F)は 15mA、TLP1007A(F)は 0
2
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TLP1006A(F)
TLP1006A(F),TLP1007A(F)
(注): スイッチング時間測定回路は、下記のとおりです。
IF
TLP1007A(F)
IF
現品表示
定電圧回路
アンプ
定電圧回路
アンプ
=5V
V
CC
10k
10k
RL
280
280
RL
V
V
V
OUT
CC
OUT
=5V
IF
V
V
OUT
IF
OUT
t
pLH
t
r
t
pHL
50%
t
pHL
50%
t
pLH
90%
10%
tf
90%
10%
tr tf
V
1.5V
V
V
OH
1.5V
VOL
OH
OL
形名略号
月別ロット
P1006A
捺印色:
示
製造月
製造年 (西暦の下一桁を表示)
1~12 月を A~L の
アルファベットで表示
略号 形名
P1006A TLP1006A(F)
P1007A TLP1007A(F)
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TLP1006A(F),TLP1007A(F)
使用上の注意
• リードフォーミングをするときは、はんだ付けの前に行ってください。
• 洗浄などで薬品を使用されるときは、はんだ付け面だけ行い、ケース本体の丸洗いは避けてください。
• ケース本体材質はポリカーボネイトを使用しています。一般的には、酸やアルコール、脂肪族炭化水素には比較的安
定していますが、ベンゼン、トルエン、アセトンなどの石油薬品やアルカリ、芳香族炭酸水素、塩素化炭酸水素には
クラック、膨潤、溶解します。下表を参考の上、実装環境には十分にご注意ください。
<一般的にポリカーボネイトに対して使用が好ましくない薬品>
A
B
C
D 分解を起こすもの
現象 薬品例
物性低下は少ないが
着色するもの
クラック, クレーズ
膨潤を起こすもの
溶解するもの
( )は溶剤に使用
・ 硝酸(低濃度), 過酸化水素水(高濃度), 塩素
・ 酢酸(70%以上)
・ ガソリン
・ メチルイソブチルケトン, 酢酸エチル, 酢酸ブチル
・ メタクリル酸メチル, エチルエーテル, MEK
・ アセトン, m−アミノアルコール, 四塩化炭素
・ 二硫化炭素, トリクロルエチレン, クレゾール
・ 各種シンナー類, テレピン油
・ トリエタノールアミン, TCP, TBP
・ 濃硫酸
・ ベンゼン
・ スチレン,アクリロニトリル,酢酸ビニル
・ エチレンジアミン,ジエチレンジアミン
・ (クロロホルム,塩化メチレン,テトラクロルメタン
ジオキサン,1,2−ジクロルエタン)
・ アンモニア水
・ その他アルカリ類
• 内部回路安定化のため、電源投入後 100µs の間、出力が変化しますので、ご注意ください。
• 電源ライン安定化のため、デバイス近くの VCC、GND 間に 0.01µF 以上のバイパスコンデンサを付けて使用するこ
とを推奨します。
• ねじの締め付けトルク荷重は、0.59N・m 以下で行ってください。
• スレッショルド入力電流は、赤外 LED への通電により、時間とともに増加変動する経時変化が起こります。スレッ
ショルド入力電流の経時変化量を十分考慮しながら回路設計してください。
スレッショルド入力電流の変動は、赤外 LED の光出力変動の逆数と 1 : 1 の相関があります。
(t)I
FLH
または
(0)I
FLH
FHL
FHL
(t)I
=
(0)I
-1
⎛
⎞
(t)P
O
⎜
⎟
⎜
⎟
(0)P
O
⎝
⎠
• しゃ光板は、しゃ光性の優れた材質を選び使用してください。しゃ光性が劣る材質を使用した場合、LED 光がしゃ光
板を透過してしまい、誤作動することがあります。
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TLP1006A(F),TLP1007A(F)
t
10
9
8
(µs)
7
pHL
t
6
pLH,
5
4
伝搬遅延時間 t
3
2
1
0
0
10 20 30 40 50 60 70 80
, t
pLH
– IF (標準値)
pHL
順 電 流 I
t
pHL
t
LH
t
pLH
t
pHL
(mA)
F
Ta =25°C
VCC =5V
RL =280
(TLP1006A(F))
(TLP1007A(F))
(TLP1006A(F))
(TLP1007A(F))
t
100
50
30
10
5
(µs)
f
t
r,
3
r, tf
– R
L
(標準値)
Ta =25°C
VCC =5V
IF =15mA
tr
1
0.5
0.3
上昇,下降時間 t
0.1
0.05
(k)
L
tf
0.03
0.01
0.1
0.30.51351030100
負荷抵抗 R
t
9
8
(µs )
7
pHL
t
6
pLH,
5
4
3
伝搬遅延時間 t
2
1
0
0.1
0.3 0.5 1 3 5 10 30 50 100
, t
pLH
– RL (標準値)
pHL
tpLH
tpHL
(TLP1006A(F))
(TLP1007A(F))
(TLP1006A(F))
(TLP1007A(F))
負荷抵抗 R
(k)
L
Ta =25°C
VCC =5V
IF =15mA
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TLP1006A(F),TLP1007A(F)
TLP1006A(F)検出位置特性(1) (標準値)
1.2
1.0
0.8
0.6
相対出力電圧
0.4
0.2
0
-0.4
-0.2 0 0.2 0.4 0.6
Ta=25°C
VCC =5V
IF =16mA
d
しゃ光板
検出位置
d=0±0.3mm
0
+
距 離 d (mm)
TLP1007A(F)検出位置特性(1) (標準値)
1.2
Ta=25°C
VCC =5V
IF =16mA
1.0
0.8
0.6
相対出力電圧
0.4
d
しゃ光板
検出位置
d=0±0.3mm
0
+
TLP1006A(F)検出位置特性(2) (標準値)
1.2
Ta=25°C
=5V
V
CC
IF =16mA
1.0
しゃ光板
0.8
d
0.6
検出位置
+1.0
相対出力電圧
d = 7.2 -1.5mm
0.4
0.2
0
6.2
6.4 6.6 6.8 7.0 7.2 7.4
距 離 d (mm )
TLP1007A(F)検出位置特性(2) (標準値)
1.2
1.0
0.8
0.6
相対出力電圧
0.4
Ta=25°C
VCC =5V
IF =16mA
しゃ光板
d
検出位置
+1.0
d = 7.2 -1.5mm
0.2
0.2
0
-0.4
-0.2 0 0.2 0.4 0.6
距離 d (mm)
0
6.2
6.4 6.6 6.8 7.0 7.2 7.4
距離 d (mm)
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TLP1006A(F),TLP1007A(F)
しゃ光板とデバイスの位置関係
正常に動作させるために、しゃ光板とデバイスの位置関係は下図を遵守してください。
しゃ光板のスリット幅およびスリットピッチ寸法は、デバイスの検出位置特性とスイッチング時間を十分に考慮し、決定
してください。
しゃ光板
8.2min
5.7max
A – A’断面図
A
A’
単位:mm
センサ中心
7.2
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TLP1006A(F),TLP1007A(F)
当社半導体製品取り扱い上のお願い
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ロボット、家電機器など) に使用されることを意図しています。特別に高い品質・信頼性が要求され、その故障や
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交通信号機器、燃焼制御、医療機器、各種安全装置など) にこれらの製品を使用すること (以下 “特定用途” とい
う) は意図もされていませんし、また保証もされていません。本資料に掲載されている製品を当該特定用途に使用
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使用することはできません。
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030519TAC
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