
TC74VHC153F/FT/FK
東芝CMOSデジタル集積回路 シリコン モノリシック
TC74VHC153F,TC74VHC153FT,TC74VHC153FK
Dual 4-Channel Multiplexer
TC74VHC153 は、シリコンゲート CMOS 技術を用いた超高速
CMOS 4 チャネルマルチプレクサです。CMOS の特長である低い消
費電力で、高速ショットキ TTL に匹敵する高速動作を実現できます。
また、新規に採用した Q&Q バッファにより、スイッチング時に発生
する各種ノイズも大幅に低減しました。
入力は、2 本のアドレス A、B、4 本のチャネル入力 C
びストローブ入力 G より構成され、アドレス入力により選択された
チャネルの信号が出力 Y に現れます。
1 パッケージ内の 2 回路のマルチプレクサは、共通のアドレス入力
により制御されます。
ストローブ入力は、データ出力の禁止に使用します。すなわち、
入力が “H” のとき、出力は無条件に “L” になります。
すべての入力端子には、プラス側 (入力から V
向になる) のダイオードが入らない、新開発の入力保護回路を採用し
ました。これにより、電源電圧が加わらない状態で入力に 5.5 V の電
圧が与えられるケースも許容されます。この入力パワーダウンプロ
テクション方式により、2 電源間インタフェース、5 V から 3 V 系へ
のレベル変換、バッテリーバックアップ回路などへの幅広い応用が
可能となります。
特 長
に向かって順方
CC
0~C3
、およ
G
TC74VHC153F
TC74VHC153FT
TC74VHC153FK
• 高速動作 : tpd = 5.0 ns (標準) (VCC = 5 V)
• 低消費電流 : I
• 高雑音余裕度 : V
• 全入力とも、パワーダウンプロテクション機能あり
• バランスのとれた遅延時間 : t
• 広い動作電圧範囲 : V
• 74ALS153 と同一ピン接続、同一ファンクション
= 4 μA (最大) (Ta = 25°C)
CC
= V
NIH
∼
−
pLH
(opr) = 2~5.5 V
CC
= 28% VCC (最小)
NIL
t
pHL
質量
SOP16-P-300-1.27A : 0.18 g (標準)
TSSOP16-P-0044-0.65A : 0.06 g (標準)
VSSOP16-P-0030-0.50 : 0.02 g (標準)
1
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ピン接続図 論理図
1
G1
B
2
1C3
3
1C2
4
1C1
5
1C0
6
1Y
7
GND
8 2Y 9
(top view)
15
14
13
12
11
10
VCC 16
G2
2C3
2C2
2C1
2C0
A
B
G1
1C0
1C1
1C2
1C3
G2
2C0
2C1
2C2
2C3
真理値表
Select Inputs Data Inputs Strobe Output
B A C0 C1 C2 C3 G Y
X X X X X X H L
L L L X X X L L
L L H X X X L H
L H X L X X L L
L H X H X X L H
H L X X L X L L
H L X X H X L H
H H X X X L L L
H H X X X H L H
(14)
(2)
(1)
(6)
(5)
(4)
(3)
(15)
(10)
(11)
(12)
(13)
TC74VHC153F/FT/FK
0
0
G
1
3
MUX
EN
0
1
2
3
(7)
(9)
1Y
2Y
X: Don’t care
2
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絶対最大定格 (注)
項目 記号 定格 単位
TC74VHC153F/FT/FK
電源電圧 V
入力電圧 V
出力電圧 V
入力保護ダイオード電流 I
出力寄生ダイオード電流 I
出力電流 I
電源/GND 電流 I
許容損失 P
保存温度 T
−0.5~7.0 V
CC
−0.5~7.0 V
IN
−0.5~VCC + 0.5 V
OUT
−20 mA
IK
±20 mA
OK
±25 mA
OUT
±50 mA
CC
180 mW
D
−65~150 °C
stg
注: 絶対最大定格は、瞬時たりとも超えてはならない値であり、1 つの項目も超えてはなりません。
本製品の使用条件 (使用温度/電流/電圧等) が絶対最大定格/動作範囲以内での使用においても、高負荷 (高温お
よび大電流/高電圧印加、多大な温度変化等) で連続して使用される場合は、信頼性が著しく低下するおそれが
あります。
弊社半導体信頼性ハンドブック (取り扱い上のご注意とお願いおよびディレーティングの考え方と方法) およ
び個別信頼性情報 (信頼性試験レポート、推定故障率等) をご確認の上、適切な信頼性設計をお願いします。
動作範囲 (注)
項目 記号 定格 単位
電源電圧 V
入力電圧 V
出力電圧 V
動作温度 T
入力上昇、下降時間 dt/dV
CC
IN
OUT
opr
0~100 (V
2.0~5.5 V
0~5.5
0~V
CC
−40~85 °C
= 3.3 ± 0.3 V)
CC
0~20 (V
= 5 ± 0.5 V)
CC
V
V
ns/V
注: 動作範囲は動作を保証するための条件です。
使用していない入力は VCC、もしくは GND に接続してください。
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電気的特性
特性
DC
入力電圧
出力電圧
入力電流 I
静的消費電流 I
AC
項目 記号
“H” レベル V
“L”
レベル V
“H” レベル VOH
レベル V
“L”
特性
(input: tr = tf = 3 ns)
IH
IL
OL
IN
CC
TC74VHC153F/FT/FK
測定条件 Ta = 25°C Ta = −40~85°C
V
―
―
IOH = −50 μA
V
IN
= V
or VIL
IH
V
IN
= V
or VIL
IH
VIN = 5.5 V or GND
VIN = VCC or GND 5.5 ― ― 4.0 ― 40.0 μA
I
= −4 mA
OH
IOH = −8 mA
IOL = 50 μA
I
= 4 mA
OL
IOL = 8 mA
CC
最小 標準 最大
(V)
2.0
1.50
3.0~
V
×
CC
5.5
0.7
2.0
―
3.0~
―
5.5
2.0
1.9
3.0
2.9
4.5
4.4
3.0
2.58
4.5
3.94― ―
2.0
―
3.0
―
4.5
―
3.0
4.5― ―
0~
― ― ±0.1 ― ±1.0 μA
5.5
―
―
―
―
2.0
3.0
4.5
0.0
0.0
0.0
― ― 0.36
―
―
0.50
V
CC
0.3
―
―
―
― ― 2.48
0.1
0.1
0.1
0.36 ― ―
最小 最大
1.50
V
×
3.80 ― ―
CC
0.7
―
―
1.9
2.9
4.4
―
―
―
×
0.50
V
0.44
0.44
―
―
CC
0.3
―
―
―
0.1
0.1
0.1
単位
V
×
V
項目 記号
伝搬遅延時間
(Cn-Y)
伝搬遅延時間
(A, B-Y)
伝搬遅延時間
(
G-Y)
入力容量 C
等価内部容量 C
t
pLH
t
pHL
t
pLH
t
pHL
t
pLH
t
pHL
― ― 4 10 ― 10 pF
IN
(注) 20 ― ― ― pF
PD
測定条件 Ta = 25°C Ta = −40~85°C
V
―
―
―
(V) CL (pF)
CC
3.3 ± 0.3
5.0 ± 0.5
3.3 ± 0.3
5.0 ± 0.5
3.3 ± 0.3
5.0 ± 0.5
最小 標準 最大
15 ― 7.7 11.9 1.0 14.0
50 ― 10.2 15.4 1.0 17.5
15 ― 5.0 7.7 1.0 9.0
50 ― 6.5 9.7 1.0 11.0
15 ― 10.8 16.7 1.0 19.5
50 ― 13.3 20.2 1.0 23.0
15 ― 6.8 9.9 1.0 11.5
50 ― 8.3 11.9 1.0 13.5
15 ― 6.3 10.1 1.0 12.0
50 ― 8.8 13.6 1.0 15.5
15 ― 4.4 6.4 1.0 7.5
50 ― 5.9 8.4 1.0 9.5
注: CPDは、無負荷時の動作消費電流より計算した IC 内部の等価容量です。
無負荷時の平均動作消費電流は、次式により求められます。
最小 最大
単位
ns
ns
ns
I
CC (opr)
= CPD·VCC·fIN + ICC
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TC74VHC153F/FT/FK
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に、お客様の責任において、お客様のハードウェア・ソフトウェア・システムに必要な安全設計を行うこ
とをお願いします。なお、設計および使用に際しては、本製品に関する最新の情報(本資料、仕様書、デー
タシート、アプリケーションノート、半導体信頼性ハンドブックなど)および本製品が使用される機器の
取扱説明書、操作説明書などをご確認の上、これに従ってください。また、上記資料などに記載の製品デー
タ、図、表などに示す技術的な内容、プログラム、アルゴリズムその他応用回路例などの情報を使用する
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当社は、適用可否に対する責任は負いません。
• 本製品は、一般的電子機器(コンピュータ、パーソナル機器、事務機器、計測機器、産業用ロボット、家
電機器など)または本資料に個別に記載されている用途に使用されることが意図されています。本製品は、
特別に高い品質・信頼性が要求され、またはその故障や誤作動が生命・身体に危害を及ぼす恐れ、膨大な
財産損害を引き起こす恐れ、もしくは社会に深刻な影響を及ぼす恐れのある機器(以下“特定用途”とい
う)に使用されることは意図されていませんし、保証もされていません。特定用途には原子力関連機器、
航空・宇宙機器、医療機器、車載・輸送機器、列車・船舶機器、交通信号機器、燃焼・爆発制御機器、各
種安全関連機器、昇降機器、電力機器、金融関連機器などが含まれます。本資料に個別に記載されている
場合を除き、本製品を特定用途に使用しないでください。
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非侵害保証を含むがこれに限らない。)をせず、また当社は、本製品および技術情報に関する一切の損害(間
接損害、結果的損害、特別損害、付随的損害、逸失利益、機会損失、休業損、データ喪失等を含むがこれ
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てください。
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製品のご使用に際しては、特定の物質の含有・使用を規制する RoHS 指令等、適用ある環境関連法令を十分
調査の上、かかる法令に適合するようご使用ください。お客様がかかる法令を遵守しないことにより生じ
た損害に関して、当社は一切の責任を負いかねます。
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