操作ガイド
VLT® Soft Starter MCD 600
操作ガイド | VLT® Soft Starter MCD 600
内容
内容
1 はじめに 8
1.1 製品説明 8
1.2 ドキュメントバージョン 8
1.3 補助的リソース 8
1.4 承認および認証 8
2 安全性 9
2.1 安全記号 9
2.2 有資格技術者 9
2.3 安全予防措置 9
3 システム設計 12
3.1 機能リスト 12
3.2 タイプ・コード 13
3.3 ソフトスターターのサイズ選択 14
3.4 電流定格( IEC 定格) 14
3.5 寸法と重量 16
3.6 物理的な設置 /冷却用空きスペース 17
3.7 アクセサリー 17
3.7.1 拡張カード 17
3.7.1.1 スマートカード 17
3.7.1.2 通信拡張カード 18
3.7.2 リモート LCP 601 18
3.7.3 フィンガーガードキット 18
3.7.4 ソフトスターター・マネジメントソフトウェア 18
3.8 主電源開閉器 19
3.9 遮断器 19
3.10 力率修正 19
3.11 短絡保護デバイス 20
3.11.1 タイプ 1 連携 20
3.11.2 タイプ 2 連携 20
3.12 短絡保護デバイスとの IEC 連携 20
3.13 短絡保護デバイスとの UK 連携 21
3.13.1 標準故障短絡電流定格 21
3.13.2 大事故短絡電流定格 22
3.14 タイプ 2 連携用ヒューズ選択 23
4 仕様 25
4.1 電源 25
4.2 短絡容量 25
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4.3 電磁的容量( EU 指令 2014/35/EU に準拠) 25
4.4 入力 25
4.5 出力 25
4.6 環境 26
4.7 放熱 26
4.8 モーター過負荷保護 26
4.9 認証 26
4.10 動作寿命(内部バイパス接触) 26
内容
5 設置 27
5.1 安全指示 27
5.2 Command Source(コマンドソース) 27
5.3 ソフトスターターの設定 28
5.4 入力 28
5.4.1 入力端子 29
5.4.2 Motor Thermistor(モーター・サーミスター) 29
5.4.3 Start/Stop(スタート /ストップ) 30
5.4.4 リセット /スターター無効 30
5.4.5 プログラマブル入力 30
5.4.6 USB ポート 31
5.5 出力 31
5.5.1 出力端子 31
5.5.2 Analog Output(アナログ出力) 31
5.5.3 主電源開閉器出力 31
5.5.4 プログラマブル出力 32
5.6 コントロール電圧 32
5.6.1 コントロール電圧端子 32
5.6.2 UL 適合の導入 33
5.7 Power Terminations(電源終端) 33
5.7.1 配線接続 34
5.7.2 Motor Connection(モーター接続) 34
5.7.2.1 インライン導入 35
5.7.2.2 内部デルタ導入 36
5.8 一般的な設置 36
5.9 Quick Set-up(クイック設定) 38
6 Set-up Tools(設定ツール) 39
6.1 はじめに 39
6.2 日付と時間の設定 39
6.3 Command Source(コマンドソース) 39
6.4 設定 39
6.5 Run Simulation(実行シミュレーション) 39
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6.6 設定を読み込み /保存 40
6.7 USB 保存と読み込み 41
6.7.1 保存と読み込みの手順 42
6.7.2 File Locations and Formats(ファイル位置と形式) 42
6.8 自動スタート /ストップ 43
6.9 Network Address(ネットワークアドレス) 43
6.9.1 Network Address(ネットワークアドレス)を設定 44
6.10 デジタル I/O 状態 44
6.11 アナログ I/O 状態 45
6.12 シリアル番号 &定格 45
6.13 ソフトウェアバージョン 46
6.14 Thermistor Reset(サーミスターリセット) 46
6.15 リセット熱モデル 46
内容
7 ログ 47
7.1 はじめに 47
7.2 イベントログ 47
7.3 カウンター 47
7.3.1 カウンターを表示 47
8 LCP とフィードバック 48
8.1 ローカル LCP とフィードバック 48
8.2 リモート LCP 48
8.3 表示コントラストの調節 50
8.4 ソフトスタート ステータス LED 50
8.5 ディスプレイ 51
8.5.1 ソフトスターター情報 51
8.5.2 設定可能なフィードバック画面 51
8.5.3 操作フィードバック画面 52
8.5.4 パフォーマンスグラフ 52
9 運転 54
9.1 スタート、停止、リセットコマンド 54
9.2 コマンドオーバーライド 54
9.3 自動スタート /ストップ 54
9.3.1 Clock Mode(クロックモード) 54
9.3.2 Timer Mode(タイマーモード) 55
9.4 出力維持 55
9.5 Emergency Mode(緊急モード) 55
9.6 補助トリップ 56
9.7 一般的な制御方法 56
9.8 ソフトスタートメソッド 58
9.8.1 Constant Current(定電流) 58
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9.8.2 定電流と電流ランプ 58
9.8.3 スタートの適応制御 59
9.8.3.1 適応制御の微調整 60
9.8.4 定電流とキックスタート 60
9.9 停止方法 61
9.9.1 Coast to Stop(フリーラン停止) 61
9.9.2 定時電圧ランプ 61
9.9.3 停止のための適応制御 61
9.9.4 DC Brake(直流ブレーキ) 62
9.9.5 外部ゼロ速度センサーを備えた直流ブレーキ 64
9.9.6 Soft Brake(ソフトブレーキ) 64
9.10 Pump Clean(ポンプ洗浄) 65
9.11 逆方向動作 66
9.12 ジョグ動作 67
9.13 内部デルタ動作 68
9.14 Secondary Motor Set(二次モーターセット) 69
内容
10 Programmable Parameters (プログラマブルパラメーター) 70
10.1 メインメニュー 70
10.2 パラメーター値の変更 70
10.3 Adjustment Lock(調整ロック) 70
10.4 Parameter List(パラメーター・リスト) 70
10.5 パラメーターグループ 1-** Motor Details(モーター詳細) 78
10.6 パラメーターグループ 2-** Motor Start/Stop(モータースタート /ストップ) 79
10.7 パラメーターグループ 3-** Motor Start/Stop-2(モータースタート /ストップ -2) 82
10.8 パラメーターグループ 4-** Auto-Start/Stop(自動スタート /ストップ) 85
10.9 パラメーターグループ 5-** Protection Levels(保護レベル) 89
10.10 パラメーターグループ 6-** Protection Action(保護アクション) 91
10.11 パラメーターグループ 7-** Inputs(入力) 97
10.12 パラメーターグループ 8-** Relay Outputs(リレー出力) 100
10.13 パラメーターグループ 9-** Analog Output(アナログ出力) 103
10.14 パラメーターグループ 10-** Display(ディスプレイ) 103
10.15 パラメーターグループ 11-** Pump Clean(ポンプ洗浄) 107
10.16 パラメーターグループ 12-** Communication Card(通信カード) 107
10.17 パラメーターグループ 20-** Advanced(アドバンスト) 111
10.18 パラメーターグループ 30-** Pump Input Configuration(ポンプ入力設定) 112
10.19 パラメーターグループ 31-** Flow Protection(流量保護) 114
10.20 パラメーターグループ 32-** Pressure Protection(圧力保護) 115
10.21 パラメーターグループ 33-** Pressure Control(圧力制御) 116
10.22 パラメーターグループ 34-** Depth Protection(深度保護) 117
10.23 パラメーターグループ 35-** Thermal Protection(熱保護) 117
10.24 パラメーターグループ 36-** Pump Trip Action(ポンプトリップアクション) 118
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内容
11 アプリケーション例 122
11.1 スマートカード - ポンプの制御と保護 122
11.2 スマートカード - レベル制御ポンプの起動 123
12 トラブルシューティング 125
12.1 保護応答 125
12.2 トリップメッセージ 125
12.3 一般的な障害 139
13 付属資料 142
13.1 記号と略語 142
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はじめに
1 はじめに
1.1 製品説明
VLT® Soft Starter MCD 600 は、 11~ 315 kW モーター用の高度デジタルソフトスタートソリューションです。ソフトスターター
は、モーターおよびシステム保護機能の範囲を完全に網羅し、最も要求の厳しい設置状況で信頼性の高いパフォーマンスを実
現するために設計されています。
1.2 ドキュメントバージョン
この取扱説明書には、定期的な見直しと更新が行われます。改善のためにあらゆるご提案を受け付けています。
表 1: ドキュメントバージョン
エディション 注釈
AQ262141844215 モデルレンジ拡張。パラメーター番号変更済み。
1.3 補助的リソース
高度なソフトスターター機能やプログラミングを理解するために、様々な補助的リソースが利用できます。
• オプション機器の動作に関する操作ガイド。
• さまざまなアクセサリをインストールするための設置ガイド
• アプリケーション用の適切なソフトスターターを選択する際に役立つ WinStart デザインツール。
補足的な情報とマニュアルは、 www.danfoss.com/en/search/?filter=type%3Adocumentation から入手可能です。
1.4 承認および認証
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2 安全性
2.1 安全記号
以下は、この説明書で使用されている記号です:
危険
回避できなかった場合に、死亡事故や深刻な人身事故を招く危険な状況を示します。
警告
回避できなかった場合に、死亡事故や深刻な人身事故を招く可能性のある危険な状況を示します。
注意
回避できなかった場合に、軽微あるいは中小程度の人身傷害を招く可能性のある危険な状況を示します。
安全性
注意
物的損害メッセージを示します。
2.2 有資格技術者
ソフトスターターが故障することなく安全に動作するためには、正確かつ信頼性の高い輸送、保管、設置、操作、メンテナン
スが必要です。機器の設置や操作は、有資格技術者のみが行うことができます。
有資格技術者とは、訓練を受けたスタッフであって、関連する法律と規則に従って設備、システム、回路の設置、設定、メン
テナンスを行うことを許された者のことをいいます。また有資格技術者は、この取扱説明書に記載する指示と安全措置を熟知
する必要があります。
2.3 安全予防措置
安全予防措置は機器の損傷を引き起こす潜在的な原因をすべて網羅することはできませんが、損傷の一般的な原因に焦点をあ
わせることはできます。設置担当者には以下の責任があります。
• 装置を設置、操作、保守する前に、本マニュアルの説明すべてに目を通し、理解してください。
• 適切な個人保護具の着用も含め、良しとされる電気的慣行に従います。
• このマニュアルに記載されている方法以外は、本装置の操作前にアドバイスをお求めください。
注意
VLT® Soft Starter MCD 600 はユーザーが修理することはできません。ユニットは、認定されたサービス担当者によっての
みサービスを受けてください。装置を許可なく変更した場合、製品保証は無効になります。
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警告
適正な接地
ソフトスターターの設置担当者は、地元の電気安全コードに従って適切な接地と分岐回路保護を実施する責任がありま
す。適切な接地と分岐回路保護を実施しない場合、死亡事故、人身事故、装置の損傷を招くおそれがあります。
修理作業を行う前に、ソフトスターターを主電源電圧から切り離してください。
-
警告
予期しない始動
ソフトスターターが AC 主電源、直流電源、あるいはロードシェアに接続されている場合、モーターはいつでも始動で
きます。プログラミング、サービス、修理中の予期しない始動は、死亡事故、深刻な人身事故、物損事故を招くおそれ
があります。モーターは外部スイッチ、フィールドバスコマンド、LCP からの入力速度指令信号で、又は不具合状態の
クリア後にスタートします。
パラメーターのプログラミング前に、LCP 上の [Off/Reset] を押します。
-
ソフトスターターを主電源から切り離してください。
-
ソフトスターターを AC 主電源、直流電源、あるいはロードシェアに接続する前に、ソフトスターター、モーター、
-
運転機器は、配線及び組み立てが完了している必要があります。
電源を、外部安全システム(例:緊急停止または故障検出器)を通して制御可能な遮断スイッチおよび回路遮断装
-
置(例:電力開閉器)を備えたソフトスターターに接続します。
安全性
注意
力率修正
力率修正用キャパシターを出力側に接続すると、ソフトスターターに損傷を起こします
力率修正用キャパシターは、ソフトスターターの出力側に接続しないでください。静的力率修正を使用する場合は、
-
ソフトスターターの電源側に接続する必要があります。
注意
短絡
VLT® Soft Starter MCD 600 は回路保護ではありません。
深刻な過負荷または短絡の後、認定されたサービス担当者が MCD 600 の動作を完全にテストする必要があります。
-
注意
予期しない再スタートによる機械的損傷
モーターは、シャットダウンの原因解消後に再スタートする可能性があり、特定の機械や設備にとって危険となる場合
があります。
予期せずモーターが停止した場合は、再スタートするための適切な手配を必ずしてください。
-
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警告
人員の安全
ソフトスターターは安全装置ではありません。電源から電気的に絶縁したり、切り離したりすることはありません。
絶縁が必要な場合は、ソフトスターターに主電源開閉器を取り付ける必要があります。
-
人員の安全のため、スタート機能とストップ機能に依存しないでください。主電源、モーター接続、ソフトスター
-
ターの電子機器で発生する不具合は、モーターが始動したり停止したりする原因となる可能性があります。
ソフトスターターの電子機器に不具合が発生すると、停止したモーターが始動する場合があります。主電源の一時
-
的な不具合やモーター接続が失われたことにより、停止していたモーターがスタートする可能性があります。
人員や装置の安全のため、外部安全システムから隔離デバイスを制御してください。
-
注意
パラメーター設定を変更する前に、MCD PC ソフトウェアまたは Save User Set (ユーザーセットを保存)機能を使用
-
して、現在のパラメーターセットをファイルに保存してください。
安全性
注意
Auto-start (自動スタート)機能を慎重に使用します。操作前に自動スタートに関連する注意すべてに目を通してく
-
ださい。
免責条項
この取扱説明書には、説明するために例および図が含まれています。また、記載されている情報は、事前に通知することなく
いつでも変更されることがあります。本装置の使用または適用に起因する直接的、間接的、または結果的損害に対して一切責
任を負いません。
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3 システム設計
3.1 機能リスト
合理化された設定プロセス
• 一般的なアプリケーションの設定プロファイル。
• 一体型計量と入力 /出力。
使いやすいインターフェイス
• 多言語メニューと表示。
• 記述的なオプション名とフィードバックメッセージ。
• リアルタイム性能グラフ。
エネルギー効率サポート
• IE3 互換性。
• 動作中のエネルギー効率 99%
• 内部バイパス。
• 高調波の歪みを回避するソフトスタート テクノロジー
システム設計
広範囲のモデル
• 20–579 A (通常 )。
• 200–525 V AC。
• 380–690 V AC。
• 内部デルタインストール。
幅広い入出力オプション
• 遠隔操作入力 (2 x 固定 , 2 x プログラマブル )。
• リレー出力 (1 x 固定 , 2 x プログラマブル )。
• アナログ出力
多様なスタートとストップオプション
• スケジュール済みスタート /ストップ。
• 適応制御。
• 定電流。
• 電流ランプ。
• ポンプ洗浄。
• 定時電圧ランプソフトストップ。
• フリーラン停止。
• 直流ブレーキ。
• ソフトブレーキ
• 逆方向。
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制御電圧
CV1 = 24 V AC/V DC
CV2 = 110~120 V AC または
220~240 V AC
保護
00 = IP00 (オー プンフレー ム )
20 = IP20 (閉鎖 )
フレー ムサイズ
S1X = フレー ムサイズ 1
S2X = フレー ムサイズ 2
主電源
T5 = 200~525 V AC
T7 = 380~690 V AC
バイパス
B = 内部パイパス
公称 電流定格
e77ha788.10
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カストマイズ可能な保護
• モーター過負荷。
• 延長スタート時間。
• 電流低下 /過電流。
• 電力低下 /過電力。
• 電流アンバランス。
• 入力トリップ。
• モーター・サーミスター。
高度アプリケーション用オプション機能
• スマートカード。
• 通信オプション :
- DeviceNet。
- イーサネット /IP。
- Modbus RTU。
- Modbus TCP。
- プロフィバス
- プロフィネット。
システム設計
3.2 タイプ・コード
図 1: タイプ・コード文字列
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システム設計
3.3 ソフトスターターのサイズ選択
ソフトスターターのサイズはモーターおよびアプリケーションと合致する必要があります。
スタート負荷時に、少なくともモーターの全負荷電流定格に等しい電流定格(モーターのネームプレートを参照)のあるソフ
トスターターを選択します。
ソフトスターターの電流定格は、使用可能な最大モーターサイズを決定します。ソフトスターターの定格は、1 時間当たりの
スタート回数、スタートの長さと電流レベル、ソフトスターターがスタート間でオフ(電流を流していない)である合計時間
に依存します。
ソフトスターターの電流定格は、AC53b コードで規定された条件で使用された場合にのみ有効です。動作条件が異なる場合、
ソフトスターターの電流定格が高くなったり低くなったりする可能性があります。
3.4 電流定格(IEC 定格)
注意
これらの定格チャートに記載されていない動作条件での定格については、最寄りの販売代理店までお問い合わせくださ
い。
図 2: AC53b 形式
注意
すべての定格は標高 1000 m (3280 ft) 、周囲温度 40 °C (104 °F) で計算されます。
表 2: インライン設置、MCD6-0020B ~ MCD6-0042B
3.0-10:350 3.5-15:345 4.0-10:350 4.0-20:340 5.0-5:355
MCD6-0020B 24 20 19 16 17
MCD6-0034B 42 34 34 27 32
MCD6-0042B 52 42 39 35 34
表 3: インライン設置、 MCD6-0063B ~ MCD6-0579B
3.0-10:590 3.5-15:585 4.0-10:590 4.0-20:580 5.0-5:595
MCD6-0063B 64 63 60 51 54
MCD6-0069B 69 69 69 62 65
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3.0-10:590 3.5-15:585 4.0-10:590 4.0-20:580 5.0-5:595
MCD6-0086B 105 86 84 69 77
MCD6-0108B 115 108 105 86 95
MCD6-0129B 135 129 126 103 115
MCD6-0144B 184 144 139 116 127
MCD6-0171B 200 171 165 138 150
MCD6-0194B 229 194 187 157 170
MCD6-0244B 250 244 230 200 202
MCD6-0287B 352 287 277 234 258
MCD6-0323B 397 323 311 263 289
MCD6-0410B 410 410 410 380 400
MCD6-0527B 550 527 506 427 464
MCD6-0579B 580 579 555 470 508
システム設計
表 4: 内部デルタ導入
3.0-10:350 3.5-15:345 4.0-10:350 4.0-20:340 5.0-5:355
MCD6-0020B 36 30 28 24 25
MCD6-0034B 63 51 51 40 48
MCD6-0042B 78 63 58 52 51
3.0-10:590 3.5-15:585 4.0-10:590 4.0-20:580 5.0-5:595
MCD6-0063B 96 94 90 76 81
MCD6-0069B 103 103 103 93 97
MCD6-0086B 157 129 126 103 115
MCD6-0108B 172 162 157 129 142
MCD6-0129B 202 193 189 154 172
MCD6-0144B 276 216 208 174 190
MCD6-0171B 300 256 247 207 225
MCD6-0194B 343 291 280 235 255
MCD6-0244B 375 366 345 300 303
MCD6-0287B 528 430 415 351 387
MCD6-0323B 595 484 466 394 433
MCD6-0410B 615 615 615 570 600
MCD6-0527B 825 790 759 640 696
MCD6-0579B 870 868 832 705 762
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3.5 寸法と重量
システム設計
図 3: 寸法、フレームサイズ S1 (左) と S2 (右)
表 5: 寸法と重量
幅 [mm (in)] 高さ [mm (in)] 奥行き [mm (in)] 重量 [kg (lb)]
A B C D E
MCD6-0020B 152 (6.0) 92 (3.6) 336 (13.2) 307 (12.1) 231 (9.1) 4.8 (10.7)
MCD6-0034B
MCD6-0042B
MCD6-0063B 4.9 (10.9)
MCD6-0069B
MCD6-0086B 5.5 (12.1)
MCD6-0108B
MCD6-0129B
MCD6-0144B 216 (8.5) 180 (7.1) 495 (19.5) 450 (17.7) 243 (9.6) 12.7 (28)
MCD6-0171B
MCD6-0194B
MCD6-0244B 15.5 (34.2)
MCD6-0287B 523 (20.6)
MCD6-0323B
MCD6-0410B
MCD6-0527B 19 (41.9)
MCD6-0579B
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1/L1 3/L2 5/L3
VLT
®
Soft Starter
操作ガイド | VLT® Soft Starter MCD 600
3.6 物理的な設置/ 冷却用空きスペース
システム設計
図 4: 空きスペース
表 6: 冷却用空きスペース
ソフトスターター間の空きスペース 硬い表面に対する空きスペース
A [mm (in)] B [mm (in)] C [mm (in)] D [mm (in)]
>100 (3.9) >10 (0.4) >100 (3.9) >10 (0.4)
3.7 アクセサリー
3.7.1 拡張カード
VLT® Soft Starter MCD 600 は、追加の入出力や高度な機能を必要とするユーザーのために拡張カードを提供します。各 MCD 600
は、最大 1 枚の拡張カードをサポートできます。
3.7.1.1 スマートカード
スマートカードは、ポンプアプリケーションとの統合をサポートするために設計され、以下の追加入出力を可能にします。
• 3 x デジタル入力。
• 3 x 4–20 mA 変換器入力。
• 1 x RTD 入力。
• 1 x USB-B ポート。
• リモート LCP コネクター。
注文番号 : 175G0133
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3.7.1.2 通信拡張カード
VLT® Soft Starter MCD 600 は、インストールが簡単な通信拡張カードを経由してネットワーク通信をサポートします。各通信カ
ードは、リモート LCP 601 コネクタポートを含みます。
表 7: 注文番号付きフィールドバス拡張カード
オプションカード 注文番号
VLT® Soft Starter MCD 600Modbus RTU 175G0127
VLT® Soft Starter MCD 600 プロフィバス 175G0128
VLT® Soft Starter MCD 600DeviceNet 175G0129
VLT® Soft Starter MCD 600Modbus TCP 175G0130
VLT® Soft Starter MCD 600 イーサネット /IP 175G0131
VLT® Soft Starter MCD 600 プロフィネット 175G0132
VLT® Soft Starter MCD 600 ポンプアプリケーション 175G0133
3.7.2 リモート LCP 601
VLT® Soft Starter MCD 600 ソフトスターターは、ソフトスターターから最長 3 m (9.8 ft) 離れたところに取り付けられたリモート
LCP で使用できます。それぞれの拡張カードは LCP 接続ポートを含みます。また専用 LCP コネクタカードが使用可能です。
リモート LCP 601 拡張カード注文番号: 175G0134。
3.7.3 フィンガーガードキット
フィンガーガードは、個人の安全のために指定できます。フィンガーガードはソフトスターター端子にぴったりとはまり、通
電端子との偶発的な接触を防止します。直径 22 mm またはそれ以上のケーブルで使用する場合、フィンガーガードが IP20 を
保護します。
フィンガーガードはモデル MCD6-0144B ~ MCD6-0579B と互換性があります。
フィンガーガードキットの注文番号: 175G0186.
3.7.4 ソフトスターター・マネジメントソフトウェア
VLT® Soft Starter MCD 600 にはインストール済み USB フラッシュインターフェイスが搭載されています。 USB フラッシュを
FAT32 書式にフォーマットする必要があります。フラッシュをフォーマットする場合は、標準フラッシュスティック(最小 4
MB)を USB ポートに接続する際の PC の指示に従います。 VLT®動作コントロールツール MCT10 は、設定ファイルを USB フラ
ッシュスティックに転送します。設定ファイルをソフトスターターに読み込むには、 6.7.1 保存と読み込みの手順に記載された
ように LCP を使用します。
VLT® 動作コントロールツール MCT 10 はソフトスターターを管理するのに役立ちます。詳細情報は、最寄りの販売代理店までお
問い合わせください。
VLT® 動作コントロールツール MCT 10 に関する文書は、www.danfoss.com/en/search/?filter=type%3Adocumentation からダウンロー
ドできます。
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3.8 主電源開閉器
停止中は、ソフトスターターをネットワーク上の電圧障害から保護するために、主電源開閉器が推奨されます。接続されたモ
ーターの FLC 定格と同等かそれ以上の AC3 定格を備えた開閉器を選択してください。
主電源開閉器の出力(13, 14) を使用して、開閉器を制御します。
主電源接触器の配線については、 5.8 一般的な設置 の illustration 12 を参照してください。
警告
ショックの危険
ソフトスターターが内部デルタ構成で配線されると、モーター巻線の一部が常に(ソフトスターターがオフになってい
ても)ライン電力に接続される結果となります。この状況は、死亡事故や深刻な人身事故を招く原因となります。
ソフトスターターを内部デルタ構成に接続するときは、主電源接触器かシャントトリップ回路ブレーカーを常に取
-
り付けてください。
3.9 遮断器
ソフトスターターがトリップすると、主電源接触器の代わりにシャントトリップ回路ブレーカーを使用してモーター回路を絶
縁できます。シャントトリップ機構は、回路ブレーカーの電源側または別の制御電源から電気供給する必要があります。
3.10 力率修正
力率修正を使用する場合は、専用開閉器を使用してキャパシターに切り替えます。
VLT® Soft Starter MCD 600 を使用して力率修正を制御する場合は、PFC 接触器をプログラマブルリレーに接続して実行を設定し
ます。モーターが最高速度に達すると、リレーが閉じ、力率修正が切り替わります。
1 ソフト・スターター
3 力率修正開閉器
図 5: 接続図
2 プログラマブル出力(設定=実行)
4 力率修正
注意
機器の損傷
力率修正用キャパシターを出力側に接続すると、ソフトスターターに損傷を起こします。
力率修正用キャパシターは、常にソフトスターターの入力側に接続してください。
-
力率修正を直接切り替えるために、ソフトスターターリレー出力を使用しないでください。
-
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3.11 短絡保護デバイス
モーター回路の保護スキームを設計する場合、ソフトスターターおよび開閉器の IEC 60947-4-1 規格が、ソフトスターターに関
する 2 種類の連携を定義しています。
• タイプ 1 連携。
• タイプ 2 連携。
3.11.1 タイプ 1 連携
タイプ 1 連携は、ソフトスターターの出力側に短絡がある場合に人身事故や設備損傷のリスクなしに不具合を解消する必要が
あります。ソフトスターターは故障後も動作し続ける必要はありません。ソフトスターターが再び動作可能になるためには、
修理と部品交換が必要です。
HRC ヒューズ( Ferraz / Mersen AJT ヒューズなど)は、 IEC 60947-4-2 規格に従ってタイプ 1 連携に使用できます。
3.11.2 タイプ 2 連携
タイプ 2 連携は、ソフトスターターの出力側に短絡がある場合に人身事故やソフトスターターへの損傷のリスクなしに不具合
を解消する必要があります。
タイプ 2 連携には、障害解消後に許可された担当者が切れたヒューズを交換し、開閉器を確認して接続できるという利点があ
ります。ソフトスターターはそして再び動作可能になります
タイプ 2 回路保護用の半導体ヒューズは、モーター分岐回路保護の一部を形成する HRC ヒューズまたは MCCB の追加となりま
す。
注意
直流ブレーキ
高ブレーキトルク設定は、モーターが停止している間、ピーク電流をモーター DOL までの引き出すことになります。
モーター分岐回路に取り付けられた保護ヒューズが適切に選択されていることを確認します。
-
注意
分岐回路の保護なし
内蔵ソリッドステート短絡保護には分岐回路保護はありません。
国家電気規則およびその他の地方条例に従った分岐回路保護を用意してください。
-
3.12 短絡保護デバイスとの IEC 連携
これらのヒューズは、10 秒間の FLC300% のスタート電流に基づいて選択されました。
表 8: IEC ヒューズ
公称定格 [A]
MCD6-0020B 24 1150 40NHG000B 170M3010
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SCR I2t (A2s)
タイプ 1 連携 480 V AC, 65 kA Bussmann
NH ヒューズリンク
タイプ 2 連携 690 V AC, 65 kA
Bussmann DIN 43 653
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公称定格 [A]
MCD6-0034B 42 7200 63NHG000B 170M3013
MCD6-0042B 52 80NHG000B
MCD6-0063B 64 15000 100NHG000B 170M3014
MCD6-0069B 69
MCD6-0086B 105 80000 160NHG00B 170M3015
MCD6-0108B 115
MCD6-0129B 135 125000 170M3016
MCD6-0144B 184 320000 250NHG2B 170M3020
MCD6-0171B 200
MCD6-0194B 229 315NHG2B
MCD6-0244B 250 170M3021
MCD6-0287B 352 202000 355NHG2B 170M6009
MCD6-0323B 397 400NHG2B
MCD6-0410B 410 320000 425NHG2B 170M6010
MCD6-0527B 550 781000 630NHG3B 170M6012
SCR I2t (A2s)
タイプ 1 連携 480 V AC, 65 kA Bussmann
NH ヒューズリンク
タイプ 2 連携 690 V AC, 65 kA
Bussmann DIN 43 653
MCD6-0579B 579
3.13 短絡保護デバイスとの UK 連携
3.13.1 標準故障短絡電流定格
規定されたレベルのアンペア(対称 rms )以下、最高 600V AC の電流を供給できる回路での使用に適しています。
表 9: 最大ヒューズ定格[A] - 標準故障短絡電流
モデル 公称定格 [A]
MCD6-0020B 24 5 kA
MCD6-0034B 42
MCD6-0042B 52 10 kA
MCD6-0063B 64
MCD6-0069B 69
MCD6-0086B 105
MCD6-0108B 120
MCD6-0129B 135
600 V AC での 3 サイクル短絡定格
(1)
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モデル 公称定格 [A]
600 V AC での 3 サイクル短絡定格
MCD6-0144B 184 18 kA
MCD6-0171B 225
MCD6-0194B 229
MCD6-0244B 250
MCD6-0287B 352
MCD6-0323B 397
MCD6-0410B 410 30 kA
MCD6-0527B 550
MCD6-0579B 580
1
リストに記載されているヒューズか
ます。
NEC
に従ったサイズの記載された回路ブレーカーで保護されている場合、注意する予想電流で回路に使用するのに適してい
3.13.2 大事故短絡電流定格
表 10: 最大ヒューズ定格[A] - 大事故短絡電流
モデル 公称定格 [A] 最高 480 V AC での短絡回路定格
(1)
一覧表示されたヒューズ定格[A]
(1)
ヒューズクラス
(1)
MCD6-0020B 24 65 kA 30 任意 (J, T, K-1, RK1, RK5)
MCD6-0034B 42 50
MCD6-0042B 52 60
MCD6-0063B 64 80
MCD6-0069B 69 80
MCD6-0086B 105 125 J, T, K-1, RK1
MCD6-0108B 115 125
MCD6-0129B 135 150
MCD6-0144B 184 200 J, T
MCD6-0171B 200 225
MCD6-0194B 229 250
MCD6-0244B 250 300
MCD6-0287 352 400 任意 (J, T, K-1, RK1, RK5)
MCD6-0323B 397 450
MCD6-0410B 410 450
MCD6-0527B 550 600
MCD6-0579B 580 600
1
指定されたクラスおよび定格ヒューズに保護されている場合、
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65000 rms
対称アンペア以下を最高
480V AC
で供給できる回路での使用に適しています。
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表 11: 回路ブレーカー - 大事故短絡電流
システム設計
モデル 公称定格
[A]
ブレーカー 1: Eaton (定格、
(1)
A)
ブレーカー 2: GE (定格、 A)
(1)
ブレーカー 3: LS ( 定格、A)
MCD6-0020B 24 HFD3030 (30 A) SELA36AT0060 (60 A) UTS150H-xxU-040 (40 A)
MCD6-0034B 42 HFD3050 (50 A) UTS150H-xxU-050 (50 A)
MCD6-0042B 52 HFD3060 (60 A) UTS150H-xxU-060 (60 A)
MCD6-0063B 64 HFD3100 (100 A) SELA36AT0150 (150 A) UTS150H-xxU-100 (100 A)
MCD6-0069B 69
MCD6-0086B 105 HFD3125 (125 A) UTS150H-xxU-125 (125 A)
MCD6-0108B 115
MCD6-0129B 135 HFD3150 (150 A) UTS150H-xxU-150 (150 A)
MCD6-0144B 184 HFD3250 (250 A) SELA36AT0250 (250 A) UTS150H-xxU-250 (250 A)
MCD6-0171B 200
MCD6-0194B 229
MCD6-0244B 250 HFD3300 (300 A) SELA36AT0400 (400 A) UTS150H-xxU-300 (300 A)
MCDF6-0287B 352 HFD3400 (400 A) SELA36AT0600 (600 A) UTS150H-xxU-400 (400 A)
MCD6-0323B 397
MCD6-0410B 410 HFD3600 (600 A) UTS150H-xxU-600 (600 A)
(1) (2)
MCD6-0527B 550 UTS150H-xxU-800 (800 A)
MCD6-0579B 580 UTS150H-NG0-800
1
この表に掲載された回路ブレーカーモデルに保護されている場合、
2
LS
回路ブレーカーの場合、xxはFM、FT、ATのいずれかを意味します。
65000 rms
対称アンペア以下を最高
480V AC
で供給できる回路での使用に適しています。
3.14 タイプ 2 連携用ヒューズ選択
タイプ 2 連携は、半導体ヒューズを使用することで達成されます。これらのヒューズは、モータースタート電流を流すことが
でき、ソフトスターター SCR の I 2t より小さいトータルクリーニング I2t を有する必要があります。
VLT® Soft Starter MCD 600 の半導体ヒューズを選択する場合は、table 12 の I2t 値を使用します。
半導体ヒューズの選択に関する詳細情報については、最寄りの取扱代理店までお問い合わせください。
表 12: 半導体ヒューズの SCR 値
モデル
MCD6-0020B 1150
MCD6-0034B 7200
MCD6-0042B
SCR I2t [A2s]
MCD6-0063B 15000
MCD6-0069B
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システム設計
モデル
MCD6-0086B 80000
MCD6-0108B
MCD6-0129B 125000
MCD6-0144B 320000
MCD6-0171B
MCD6-0194B
MCD6-0244B
MCD6-0287B 202000
MCD6-0323B
MCD6-0410B 320000
MCD6-0527B 781000
MCD6-0579B
SCR I2t [A2s]
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仕様
4 仕様
4.1 電源
主電圧 (L1 、L2 、L3)
MCD6-xxxxB-T5 200–525 V AC (±10%)
MCD6-xxxxB-T7 380–690 V AC (±10%)
コントロール電圧 (A7、 A8、 A9)
MCD6-xxxxB-xx-CV2 (A8, A9) 110–120 V AC (+10%/-15%), 600 mA
MCD6-xxxxB-xx-CV2 (A7, A9) 220–240 V AC (+10%/-15%), 600 mA
MCD6-xxxxB-xx-CV1 (A8, A9) 24 V AC/V DC (±20%), 2.8 A
主電源周波数 50–60 Hz (±5 Hz)
定格絶縁電圧 690 V AC
定格インパルス耐電圧 6 kV
フォームの指定 バイパスまたは連続、半導体モータースターターフォーム 1
4.2 短絡容量
半導体ヒューズによる連携 タイプ 2
HRC ヒューズによる連携 タイプ 1
4.3 電磁的容量( EU 指令 2014/35/EU に準拠)
EMC 耐性 IEC 60947-4-2
EMC 放射 IEC 60947-4-2 クラス B
4.4 入力
入力定格 有効な 24 V DC 、約 8 mA
モーター・サーミスター(TER-05 、TER-06) トリップ >3.6 kΩ 、リセット >1.6 kΩ
4.5 出力
リレー出力 10 A @ 250 V AC 抵抗 、5 A @ 250 V AC AC15 PF 0.3
主電源開閉器 (13, 14) 通常は開
リレー出力 A (21, 22, 23) 切り替え
リレー出力 B (33, 34) 通常は開
アナログ出力(AO-07, AO-08)
最大負荷 600 Ω (12 V DC @ 20 mA)
精度 ±5%
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仕様
4.6 環境
超動作温度 -10 to +60 °C (14–140 °F) 、 負荷軽減で 40 °C (104 °F) 超
保管温度 -25 ~+60 °C (-13 to +140 °F)
動作高度 0–1000 m (0–3280 ft) 、負荷軽減で 1000 m (3280 ft) 超
湿度 相対湿度 5 ~95%
汚染度 汚染度 3
振動 IEC 60068-2-6
保護
MCD6-0020B~MCD6-0129B IP20
MCD6-0144B~MCD6-0579B IP00
4.7 放熱
スタート中 4.5 W/A
運転中
MCD6-0020B~MCD6-0042B 約 ≤ 35 W
MCD6-0063B~MCD6-0129B 約 ≤ 50 W
MCD6-0144B~MCD6-0244B 約 ≤ 120 W
MCD6-0287B~MCD6-0579B 約 ≤ 140 W
4.8 モーター過負荷保護
パラメーター
します。
1-4 から 1-6 のデフォルト設定は、モーター過負荷保護を提供
クラス 10 、FLA (全負荷電流)トリップ電流 105%
または同等
4.9 認証
CE EN 60947-4-2
UL/C-UL UL 508
舶用 ロイド船級 No 1 仕様
ABS
DNV
4.10 動作寿命(内部バイパス接触)
予想動作寿命 100000 階の動作
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5 設置
5.1 安全指示
一般的な安全説明については、 2.3 安全予防措置 を参照してください。
警告
誘導電圧
出力モーター・ケーブルからの誘導電圧は、共に機器のキャパシターを充電します。これは機器がオフの場合、ロック
アウトの場合でも同様です。出力ケーブルを別にせず動作させた場合、又はシールド・ケーブルを使用しなかった場
合、死亡事故又は深刻な傷害事故を招くことがあります。
出力モーター・ケーブルを別々に配線します。
-
シールド・ケーブルを使用します。
-
警告
予期しない始動
ソフトスターターが AC 主電源、直流電源、あるいはロードシェアに接続されている場合、モーターはいつでも始動で
きます。プログラミング、サービス、修理中の予期しない始動は、死亡事故、深刻な人身事故、物損事故を招くおそれ
があります。モーターは外部スイッチ、フィールドバスコマンド、LCP からの入力速度指令信号で、又は不具合状態の
クリア後にスタートします。
パラメーターのプログラミング前に、LCP 上の [Off/Reset] を押します。
-
ソフトスターターを主電源から切り離してください。
-
ソフトスターターを AC 主電源、直流電源、あるいはロードシェアに接続する前に、ソフトスターター、モーター、
-
運転機器は、配線及び組み立てが完了している必要があります。
電源を、外部安全システム(例:緊急停止または故障検出器)を通して制御可能な遮断スイッチおよび回路遮断装
-
置(例:電力開閉器)を備えたソフトスターターに接続します。
設置
5.2 Command Source (コマンドソース)
デジタル入力、リモート LCP 601 、通信ネットワーク、スマートカード、スケジュールされた自動スタート/ ストップを介して、
ソフトスターターをスタートおよび停止します。Set-up Tools
ドソース)
リモート LCP がインストールされている場合、[CMD/Menu] キーによって Set-up Tools
ンドソース)機能へのショートカットアクセスできます。
経由でコマンドソースを設定してください。
(設定ツール)
または
パラメーター
(設定ツール)
1-1 Command Source
の Command Source (コマ
(コマン
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設置
5.3 ソフトスターターの設定
手順
1. ソフトスターターを取り付けます。 3.6 物理的な設置 /冷却用空きスペース を参照してください。
2. コントロール配線を接続します。 5.4.1 入力端子 を参照してください。
3. コントロール電圧をソフトスターターに適用します。
4. アプリケーション(Quick Set-up (クイック設定)にリスト表示)を設定します。
A [Menu]を押します。
B [Menu / Store]を押して Quick Set-up(クイック設定)メニューを開きます。
C リストをスクロールしてアプリケーションを探します。
D [Menu/Store]を押して設定プロセスを開始します。
5. Quick Set-up(クイック設定)のリストにはないアプリケーションを設定します。
A Menu(メニュー)に戻る場合は、 [Back] を押します。
B [▿ ]を押して Main Menu(メインメニュー)までスクロールし、 [Menu/Store]を押します。
C Motor Details
ーター全負荷電流)
D
パラメーター
す。
E [Menu/Store]を押して、設定を保存します。
6. [Back]を繰り返し押して、 Main Menu(メインメニュー)を閉じます。
7. (オプション)一体型シミュレーションツールを使用して、制御配線が正しく接続されていることを確認します。 6.5 Run
Simulation(実行シミュレーション)を参照してください。
8. ソフトスターターの電源を切ります。
9. モーターケーブルをソフトスターター出力端子 2/T1 、4/T2 、6/T3 に接続します。
10. 主電源ケーブルをソフトスターター入力端子 1/L1 、3/L2 、5/L3 に接続します。
してください。
ソフトスターターはこれでモーターを制御する準備が整いました。
(モーター詳細)
を編集します。
1-2 Motor Full Load Current
までスクロールし、 [Menu/Store] を 2 回押し、
(モーター全負荷電流)
5.9 Quick Set-up (クイック設定)を参照してください。
パラメーター
をモーター全負荷電流 (FLC) に合わせるように設定しま
5.7 Power Terminations (電源終端)を参照
1-2 Motor Full Load Current
(モ
5.4 入力
注意
制御入力はソフトスターターから電力を供給します。外部電圧を制御入力端子に適用しないでください。
注意
制御入力へのケーブルは、主電源電圧とモーターのケーブル配線から分離する必要があります。
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5/L3
AO-08
AO-07
DI-B
DI-A
COM+
START
COM+
RESET
TER-06
TER-05
e77ha718.10
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5.4.1 入力端子
設置
TER-05, TER-06 モーター・サーミスター入力
START, COM+ スタート/ ストップ入力
RESET, COM+ リセット入力
DI-A, COM+ プログラマブル入力 A ( デフォルト = 入力トリ
ップ (N/O))
DI-B, COM+ プログラマブル入力 B ( デフォルト = 入力トリ
ップ (N/O))
図 6: 入力端子
USB ポート(点灯のため、 PC 直接接続なし)
5.4.2 Motor Thermistor(モーター・サーミスター)
モーター・サーミスターは、VLT® Soft Starter MCD 600 に直接接続できます。ソフトスターターは、サーミスター回路の抵抗が
約 3.6kΩ を上回るか 20Ω を下回るとトリップします。
サーミスターは直列に配線する必要があります。サーミスター回路はシールドケーブルで動作し、接地と他のすべての電力お
よび制御回路から電気的に絶縁する必要があります。
サーミスター入力はデフォルトでは無効になっています。サーミスターが検出されると自動的に有効になります。サ
ーミスターが以前は MCD 600 に接続されていたにもかかわらず、もはや必要ではなくなった場合は、Thermistor Reset
(サーミスターリセット)機能を使用してサーミスターを無効にします。サーミスターのリセットは Set-up Tools
ツール)
経由でアクセスします。
注意
(設定
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操作ガイド | VLT® Soft Starter MCD 600
5.4.3 Start/Stop(スタート /ストップ)
VLT® Soft Starter MCD 600 は 2 つの配線制御を必要とします。
A リセット B スタート/ストップ
図 7: スタート/ ストップ制御配線
注意
スタートの試行
コントロール電圧が適用されているときにスタート入力が閉じられると、ソフトスターターが起動を試みます。
コントロール電圧を適用する前に、スタート/ ストップ入力が開いていることを確認してください。
-
設置
注意
MCD 600 は、
合にのみ、制御入力からのコマンドを受け入れます。
5.4.4 リセット/ スターター無効
リセット入力 (RESET, COM+) は、通常デフォルトでは閉じられています。リセット入力が開いている場合、ソフトスターター
はスタートしません。ディスプレイは Not Ready
ソフトスターターが動作している間にリセットが開くと、ソフトスターターは電力を排除し、モーターはフリーラン停止が可
能となります。
パラメーター
1-1 Command Source
(準備中)
(コマンドソース)
を表示します。
が Digital Input
(デジタル入力)
に設定されている場
注意
リセット入力は、通常は開いた状態、または通常は閉じた状態に構成可能です。
セット/ロジック有効化)
で選択します。
5.4.5 プログラマブル入力
プログラマブル入力(DI-A, COM+ および DI-V, COM+) が外部機器のソフトスターター制御を可能にします。プログラマブル入力
の動作は、
パラメーター
7-1 から 7-8 によって制御されます。
パラメーター
7-9 Reset/Enable Logic
(リ
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