ハ ンドブック
editor
Melodyne editor ユーザーマニュアル rev 2
このマニュアルは、 Melodyne editor 1.2 用に制作されています。
執筆: Uwe G. Hoenig, Stefan Lindlahr, Alex Schmidt
翻訳: 木原 美紀
レイアウト: Saskia Kölliker
Celemony Software GmbH
Valleystr. 25, 81371 München, Germany
www.celemony.com
サポート: support@celemony.com
マニュアルとソフトウェアは、正式な使用許諾書に基づき提供されます。 マニュアル
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ュアルに記載されているデータは情報提供の目的でのみ記載されており、予告なく
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© Celemony Software GmbH München, 2010
All rights reserved
目次
目次
インストールとアクティベーション .............................................................................................................7
Melodyne editorイントロダクション ...................................................................................................11
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor ........................................................................... 18
オーディオをロード・転送・保存する
オーディオ素材をMelodyne editor Pluginへ転送する .............................................................. 26
プラグ インとホ ストアプリケー ション [転送]ボタン 複数の転送を実行する 再生リージョン
Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオをロード・保存する ............................................. 29
[開く]メニューコマンド [最近使った項目を開く]メニューコマンド [最後に保存した状態に戻す]メ
ニューコマンド
メニューコマンド
Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオを録音する ............................................................ 34
オーディオと録音の設定 テンポを設定する メトロノームと録音の開始/停止 パンチイン/パンチ
アウトと録音のキャンセル
MIDIを保存する ......................................................................................................................................... 38
オーディオtoMIDI MIDIを保存する スタンダードMIDIファイル
オーディオを表示・ナビゲート・再生する
再生・ナビゲーション・ズーム .................................................................................................................41
ウィンド ウ サ イ ズ blobの再生 タイムルーラーを使った再生とスクラブ スクロールとズームのツ
ール
サイクルゾーンを有効にして設定する ................................................................................................. 47
サイクルゾーンを定義・移動する サイクルゾーンの長さを調整する
表示オプションを選択する ...................................................................................................................... 49
自動スクロール ピッチカーブを表示 ノート分割を表示 ノートテールを表示 blob情報を表示
対象ノートを表示
ドラッグ&ドロップでファイルをロードする [保存]メニューコマンド [別名で保存]
MPDフォーマット MIDIファイルを保存する
スクロールバー マ ウスとキ ーボ ードを 使った スクロー ルとズー ム
楽譜を表示 再生リージョンを表示(Pluginのみ)
ノート検出を確認し編集する
メロディック素材のノート検出を確認し編集する ............................................................................56
ノートアサインメントツー ル ノート配置を変更する ノート分割を編集する
ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する ........................................................................ 61
ノートアサインメントツー ル 有効なノートと潜在的なノート ノート分割 ノートアサ インメントス
ブラインド モニタリング用シンセ音
ライダ ー
リズミック素材のノート検出を確認し編集する ................................................................................. 67
ノートアサインメントツー ル ノート分割を編集する
目次
タイムグリッドとピッチグリッドを設定する
タイムグリッド の オプ ション ..................................................................................................................... 70
タイムグリッド をオン /オフ にする グ リッド 幅 と ダ イ ナミックグ リッド グリッドとノートの関係
Altキーを使ってグリッドを無視して移動
ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する ........................................................................................ 73
グリッドオプション[スナップなし]と[半音スナップ] 調性と音階を選択する ダブ ルクリッ ク で ノ ート
を音階音へと動かす
Altキーを使ってグリッドを無視して移動 基準音高を選択する
オーディオノートを選択しコピーする
ノートを選択する ....................................................................................................................................... 77
一般的な選択方法 スネーク選択 ピッチルーラーを使って選択する メニューのコマンドを使っ
て選択する
ノートをコ ピ ー する ................................................................................................................................... 82
ノートをコピ ーする 対象を選択した状態、または選択しない状態でノートをペーストする
ノートをペーストする際のタイムグリッドの関連性
マクロとツールを使ってノートを編集する
マクロを使ってピッチを補正する .......................................................................................................... 87
選択したノートのみまたはすべてのノートを編集する [ピッチを補正]マクロを開く ピッチ センタ
ーとピッチドリフト
手動で編集したノートを含める
マクロを使ってタイミングを補正する .................................................................................................. 90
対象となるポジションとアンカー 選択したノートのみまたはすべてのノートを編集する [タイム を
クオンタイズ]マクロを開く
グルーヴ単位とタイミング補正の強度 手動で編集したノートを含める
メインツールを使って操作する ............................................................................................................. 95
音高を変更する タイミングを変更する 長さを変更する ノート分割を編集する
音高を編集する .......................................................................................................................................... 99
ピッチツールを選択する ピッチグリッドと微調整 ソロまたは他の音と一緒にモニタリングする
ダブルクリックでピッチをクオンタイズする
ピッチトランジ ション [ピッチ をリセット]コマ ンド
ピッチモジュレーションとピッチドリフトを編集する ...................................................................... 103
ピッチモジュレーションとピッチドリフトのツールを選択する ピッチ モジュレー ションとピッチドリ
フトを編集する
フォルマントをシフトさせる...................................................................................................................106
フォルマントツールを選択する フォルマントをシフトさせる フォルマントトランジションを編集す
る
ノートの音量を変更・ミュートする ......................................................................................................110
音量ツールを選択する 音量の微調整と粗調整 音量トランジションを編集する ノ ート をミュ ート /
ミュートを解除する
タイミングを編集する ............................................................................................................................. 113
タイミングツールを選択する タイミングを変更する ノートの長さを変更する ダブ ルクリッ ク で
タイミングを修正する
目次
ノート分割を編集する ............................................................................................................................ 117
ノートアサインメントツールを選択する ノート分割を設定・移動・削除する
Melodyne editor Pluginの特別機能
リアルタイムコントロ ーラ ......................................................................................................................119
音高・フォルマント・ボリュームのリアルタイムパラメータ オ ート メ ー ション コントロール範囲を選
択したり、値を中点に戻す
ホストアプリケーションのテンポ変更に合わせる ...........................................................................121
チェーンアイコン 一定または可変 テンポ変更を再生する テンポ変更に合わせてオーディオを
タイムストレッチ/ タイムコンプレッションする
転送したオーディオファイルを管理し、不明なファイルを指定する ........................................... 125
転送用格納パス 不必要なファイルを削除する 不明なファイルを再指定する
Melodyne editor Pluginの環境設定 .............................................................................................. 129
インターフェイスの言語 基準音高の周波数 アップデートを確認する オーディオキャッシュのパ
スとサイズ
Melodyne editor Stand-Aloneの特別機能
タイムグリッドを オ ー ディオ に 合 わ せる .............................................................................................131
第1小節をファイルの先頭に合わせる Melodyne editor Stand-Aloneのテンポウィンドウ テンポ
一定のテンポを定義
を乗算
Melodyne editor Stand-Aloneの環境設定 .................................................................................135
インターフェイスの言語 基準音高の周波数 アップデートを確認する 録音用パス オーディオキ
ャッシュのパスとサイズ
よ うこ そ!
Melodyne editor にご関心をお寄せいただきありがとうございます。Melodyne ユー
ザーとなったお客様に、心より歓迎の意を表します。
Melodyne は、直感的な編集操作と優れたサウンドクオリティにより、世界各国の有
名スタジオで採用され、長年にわたって好評を博しています。 事実、近年ではプロに
よる音楽作品のほとんどに Melodyne が使用されています。細部の補正、コーラスや
ボーカルのバリエーションの作成、オーディオ素材のクリエイティブな再構築など、さ
まざまな用途に使用されています。 お客様にとって、この事実は何を意味するのでし
ょうか。 答えは簡単です。Melodyne を使用するということは、極上のアプリケーショ
ンを使いこなすグループへの仲間入りをしたいうことなのです。
Melodyne editor は、これまでの Celemony 製品の伝統を忠実に継承しつつ、デザイ
ンとプログラミングに徹底的な再検討が行われています。 その結果、Melodyne edi-
tor は、よりスピーディでよりパワフルな Melodyne となりました。サウンドクオリティ
はこれまで以上となり、革新的な最新技術を搭載しています。 また、Melodyne editor
に統合された先進的技術 DNA Direct Note Access により、ポリフォニックなオーディ
オ素材に含まれる各音も自由自在に操作することが可能となりました。
Celemony では、Melodyne editor をよりパワフルでより使いやすいものにするよう
努力を重ねてきました。 Melodyne editor により、スタジオでの作業がより快適で楽
しいものへと変化し、お客様のクリエイティビティが刺激されることを、私たちは心
から願っています。 ご意見やお気づきの点がございましたら、ぜひともご連絡くださ
い。 また、操作についてご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ
ください。www.celemony.com にて承っております。
Melodyne editor により、お客様の作業がより効率的なものとなり、楽しい音楽制作
が行えるようになることを願っています。
Celemony チーム一同
インストー ルとアクティベ ーション
インストール とアクティベ ー ション
インストールと用語
Melodyneのインストールは簡単です。 インストール・プログラム(プログラムCDまた
はダウンロード)を起動し、画面上の指示に従います。 インストールには数分かかり
ます。 プログラムを使用する前に、Melodyneを登録しアクティベートする必要があり
ます。 こちらでは、関連用語について簡単に説明しています。
シリアルナンバー: シリアルナンバーは、お客様のMelodyneライセンスです。ご所有
のMelodyneの種類、使用可能な機能などが識別されます。
登録: 登録とは、myCelemonyアカウントを作成し、お客様のシリアルナンバーと関連
づける作業をいいます。 登録では、お客様に関する情報を入力し、Celemonyニュー
スレターの登録の有無とその種類を指定します。 Melodyneをウェブショップからご
購入いただいた場合、登録は自動的に行われます。
アクティベーション: 登録が完了したら、Melodyneを動作させる前に認証を行う必要
があります。 2台のコンピュータまで認証できます。また、iLokを使用したライセンス
認証も可能です。
アクティベーション手順の詳細を説明する前に、インストールされるソフトウェアとそ
の特徴について簡単に説明します。
Melodyneシングルトラック - 「シングルトラック」の意味について
Melodyneをインストールすると、プラグインとしてプラグインフォルダに、スタンドア
ローンのプログラムとしてプログラムフォルダにそれぞれコピーされます。 プラグイ
ンは[Melodyne]と表示され、スタンドアローンは[Melodyne singletrack]と表示され
ます。 Melodyneには、Melodyne editor、Melodyne assistant、Melodyne essential
の3種類があるため、この名称に戸惑われる方がいらっしゃるかもしれません。
バージョン1.2より、3つの異なるMelodyneは単体のプログラム・パッケージとして提
供されるようになります。 シリアルナンバー(お客様のライセンス)とアクティベーシ
ョンにより、インストールされたプログラムのうち、どの種類のMelodyneが動作する
かが決定されます。 アクティベーション前にご所有のシリアルナンバーを識別するこ
とはできず、プログラム名を後で変更することはできないため、すべてのプラグインは
「Melodyne」、すべてのスタンドアローンは「Melodyne singletrack」という名前で表
示されます(マルチトラックのMelodyne studioと区別するために「シングルトラック」
が名前に含まれています)。
8
Melodyne editor ハンドブック
インストー ルとアクティベ ーション
ご使用の種類のMelodyneは、ユーザーインターフェイス上のツールとマクロの間に
表示されます。 Melodyneウィンドウのサイズを大きくすると表示されます。
共通のプログラムコードは、Melodyne editor、Melodyne assistant、Melodyne es-
sentialに互換しています。 Melodyne essentialで作成したプロジェクトをMelodyne
assistantまたはMelodyne editorで開くことができます。より機能の多いバージョン
のMelodyneで作業を続行することができます。 逆も同様です。Melodyne editorで
作成したプロジェクトを、より機能が制限されたバージョンのMelodyneで開き、再生
したり編集したりすることができます。 ポリフォニック素材を編集することのできる
Melodyne editorのDNA機能が使用されている場合にのみ、他のバージョンでは再
生はできますが編集はできません。 このような状況を、Melodyneは「プレイバックモ
ード」で動作中であるといいます。
インストールは完了しているけれどアクティベーションがまだの場合も、Melodyneは
プレイバックモードで動作します。 このようなケースでも既存のドキュメントを開き
再生することはできますが、編集はできません。 プレイバックモードは、プロジェクト
を第三者に提供したい場合に便利です。Melodyneで編集したトラックの再生が可能
なため、バウンスする必要がなく、Melodyneがアクティベートされていないコンピュ
ータや、すでにアクティベーションを解除してあるコンピュータでもプロジェクトを開
くことができます。 プレイバックモードはいつでも使用できます。登録、アクティベー
ション、インターネット接続は必要ありません。
共通プログラムコードが使用されていることにより、Melodyne assistantまたはes-
sentialで作業している場合、またはインストール後アクティベーションが完了してい
ない場合に、Melodyne editorをトライアルモードに切り替えることができます。 トラ
イアルモードでは、Melodyne editorの全機能を期間限定で使用できます。 トライア
ル期間が終了すると、Melodyneは元のライセンスまたはプレイバックモードへと切
り替わります。 無償トライアルは、プログラムがインストールされているコンピュータ
でのみ利用できます。 トライアル期間の登録、および、トライアル期間中のMelodyne
editorの起動には、インターネット接続が必要です。
共通プログラムコードが使用されているため、Melodyne assistantまたはMelodyne
essentialからMelodyne editorへアップグレードする際にも再インストールの必要は
ありません。 Melodyne editorをご購入いただき、アクティベーションを行えば完了で
す。購入からアクティベーションまでの手順は、弊社ウェブショップでご購入いただい
た場合わずか数クリックで完了します。
9
インストー ルとアクティベ ーション
Melodyne editor ハンドブック
アクティベーションに関する重要な情報
Melodyne studioを初めて起動すると、アクティベーション・アシスタントが表示され
ます。 Melodyneを弊社ウェブショップにてご購入いただきました場合、アシスタント
を1回クリックするだけでMelodyneのアクティベーションは完了します。 ボックス版
のMelodyneをご購入いただきました場合、アシスタントの指示に従って登録とアク
ティベーションを行います。 アクティベーションはオンラインで実行されます。 ご使用
のコンピュータがインターネットに接続されていない場合、アシスタントによりオフラ
インでのアクティベーションが指示されます。
アクティベーション・アシスタントは、Melodyneの[ヘルプ]メニューの[ライセンス...]
からいつでも開くことができます。 アシスタントのオプションについては、アシスタン
トをご覧ください。 以降のセクションでは、オプションの関連性、アクティベーション
に関する重要な情報について説明します。 Melodyneのインストール可能回数や使
用可能な台数について説明していますので、1度は必ず目を通してください。
コンピュータベースのアクティベーションは2回まで: Melodyneのアクティベーショ
ンは、デフォルトではコンピュータベースとなっています。つまり、アクティベーショ
ンはMelodyneが動作するコンピュータと関連づけて行われます。 1つのMelodyneライセンスで、2台までのコンピュータをアクティベートし使用できます。たと
えばスタジオのコンピュータとラップトップの両方にインストールできます。 アクテ
ィベーションは、弊社サーバーにより管理・許可されます。 残りのアクティベーショ
ン回数は、お客様のmyCelemonyアカウントに表示されます。
コンピュータのアクティベーションを解除する: 別のコンピュータをアクティベート
するために、コンピュータのアクティベーションを解除することができます。 たとえ
ば、すでに2台のコンピュータでMelodyneをアクティベートしており、一時的に別
のコンピュータでMelodyneを使用したいとします。 その場合、アクティベート済
のコンピュータのうち1台のアクティベーションを解除し、別のコンピュータをアク
ティベートします。 解除すると、弊社サーバーにアクティベーションが1回分返却さ
れ、お客様の手持ちのアクティベーション回数が1つ増えます。 こうして別のコンピ
ュータをアクティベートできます。 元の状態に戻す場合にも、同様の手順で行いま
す。
アクティベーション回数は2回までお客様に提供されますので、任意のコンピュー
タに使用できます。 そのため、コンピュータを新調した場合などにも簡単にアクテ
ィベーションが行えます。 古いコンピュータのアクティベーションを解除すること
で、myCelemonyアカウントに登録されているアクティベーション可能回数を元に戻
し、新しいコン ピュータをアクティベ ートすることがで きます。
10
Melodyne editor ハンドブック
インストー ルとアクティベ ーション
アクティベーションの管理は確実に行いましょう。 アクティベーションはお客様にの
み提供されるものであり、お客様のアカウントに関連付けられています。 アクティベ
ーションを第三者に提供しないでください。 アクティベーションの解除は、アクティベ
ートされているコンピュータでしか操作できませんのでご注意ください。 アクティベ
ートされているコンピュータにアクセスできない場合、アクティベーションは失われま
す。 Melodyneがアクティベートされた状態でコンピュータを売却したり廃棄したりす
る場合には、この点にご注意ください。 コンピュータを売却または廃棄する際には、
必ずMelodyneのアクティベーションを解除するようにしましょう。
ハードディスクの初期化やオペレーティングシステムの再インストールでは、まったく
問題は生じません。 この場合、アクティベーションは失われません。 これらの操作を
行った後、Melodyneを初めて起動すると、MelodyneはCelemonyサーバーに接続し
ます。Celemonyサーバーはコンピュータを識別し再アクティベートを行います。新た
にアクティベーションが必要になることはありません。
Lokによるアクティベーション: Melodyne editorとMelodyne assistant(Melodyne
essentialは含まれません)では、上記で説明したコンピュータベースのアクティベ
ーションに代わり、iLokコピー防止ドングル(詳細は www.ilok.com 参照)を使用し
てアクティベートすることができます。 この場合、MelodyneライセンスをiLokアカ
ウントへ転送し、iLokコピー防止ドングルへダウンロードします。 iLokドングルを使
用すると、Melodyneを複数のコンピュータ上でアクティベートして使用することが
できますが、この場合、1度に1台(ドングルが挿入されているコンピュータ)でしか
使用できません。
iLokによるアクティベーションは、コンピュータベースのアクティベーションの代替と
して使用されるものであり、併用することはできませんのでご注意ください。 iLokシ
ステムへ切り替えてしまうと、それ以降コンピュータベースのアクティベーションは
できなくなります。 iLokからコンピュータベースのアクティベーションへ戻ることは
できません。 iLokによるアクティベーションでは、 *1* つのiLokドングルに対して *1*
つのMelodyneライセンスが提供され、1度に *1* 台のコンピュータでのみ使用で
きます。コンピュータベースのアクティベーションでは、2台のコンピュータで同時に
Melodyneを使用することができます。
Melodyneを売却する場合、このMelodyneのライセンスを購入者のiLokアカウント
に転送しても購入者は使用できません。弊社サポートまでご連絡いただく必要があり
ます。 ご自身でiLokアカウントから別のiLokアカウントへライセンスを転送すると料
金がかかります。また、弊社にて購入者のmyCelemonアカウントを作成する必要が
あります。 この処理を行わないと、ライセンスがお客様のmyCelemonyアカウントに
関連付けられたままになります。
11
Melodyne editor ハンドブック
Melodyne editorイントロダクション
Melodyne editorイントロダクション
この マ ニュアル に つ い て
このマニュアルは、Melodyne editor の動作と使用方法について説明しています。 プ
ログラムのインストールとアクティベーションについての情報は、別紙に記載されて
います。
ユーザーマニュアルを読むのが好きな人はいません。 とにかく使い始め、作業を行
いながら重要なポイントを学んでいく方がずっと効果的だと私たちは考えています。
お客様を必要以上に退屈させることのないよう、また Melodyne editor での操作間
違いを防ぐことができるよう、導入章の最後に短いセクション「お急ぎの方に: 10 分
で分かる Melodyne editor」を作成しました。このセクションには、知っておくと便利
な要点だけが簡潔にまとめられています。 ユーザーマニュアルがどうしても性に合わ
ないという方や、もうマニュアルなど必要ないというプロの方も、このセクションだけ
には目を通しておくことをお勧めします。
ユーザーマニュアルを読むのが苦にならないという方に、ここではマニュアルに記載
されている内容について簡単に説明します。
この導入章には、上記の短いセクションに加えて、Melodyne editor の操作や適用
範囲に関する一般的な事項について説明しています。
「ガイドツアー」には、オーディオファイルのロードと転送、ピッチドリフトやビブラ
ートのリダクションなど、Melodyne editor での操作を手順ごとに説明しています。
この章は、特定の操作についての情報を探す場合や、仕組みが分からないという
場合に参考にするとよいでしょう。
Melodyne editor についての詳しい情報は、Celemony ウェブページ( www.celem-
ony.com )のサポートページに記載されています。サポートページへは、Melodyne
editor の[ヘルプ]メニューから直接アクセスすることができます。 ヘルプセンターに
は、Melodyne editor の操作に関するビデオチュートリアル・詳細情報・最新のアドバ
イス・問題の回避方法などが掲載されています。 フォーラムでは、他のユーザーの体
験から学んだり、互いにアイデアを交換することができます。 それでもお探しの答え
が見つからない場合、ウェブサイトから、またはメール support@celemony.com ま
でお気軽にお問い合わせください。
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Melodyne editor ハンドブック
Melodyne editorイントロダクション
Melodyne editor とその用途
Melodyne editor では、ボーカル・ピアノ・ギター・ドラムループ・パーカッションなど、
さまざまな種類のオーディオ素材を音楽的に編集・表示することができます。 Melo-
dyne の特徴は、オーディオデータ内の楽音を認識し、音高と時間を単位とするグリッ
ド上に表示する点です。 振幅値が時間軸上に表示されるだけの一般的なサンプル
エディタやオーディオシーケンサのディスプレイに比べ、情報がより分かりやすくなっ
ています。 Melodyne editor では、レコーディング内容のどの部分の音量が大きくど
の部分が小さいのかだけでなく、各音がどこで始まり、どの音高であるのかも表示さ
れます。 この点で、Melodyne は他のアプリケーションと大きく異なっています。
和音に含まれる各音に直接アクセス: DNAを搭載したMelodyne editor
単に分析するだけでなく、表示された音を移動させたり、変更したりすることもできま
す。 たとえば、半音ずれている音を正しい音高へとドラッグしたり、短すぎる音を伸ば
したり、小さすぎる音を大きくしたりと、さまざまな変更が行えます。 レコーディング
内容の修正や最適化への高感度ツールとして使用するだけでなく、オーディオ素材
を大きく変化させ、再構築を行い、全く新しいものを生み出すこともできます。
Melodyne は、聴覚で聞き取ることのできない微妙なずれを音楽的かつ直感的な操
作で修正できるその優れたリードボーカル編集機能により、長年にわたって高い評
価を受けてきました。 この機能は、他の楽器に使用した場合にもすばらしい能力を
発揮します。 一度 Melodyne editor をご使用いただければ、間違いの修正にとどま
らず、さまざまな用途に応用できることにお気づきいただけることでしょう。 以下は
その一例です。
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Melodyne editorイントロダクション
Melodyne editor ハンドブック
元のトラックをコピーして 2 つ目のボーカルバートアンサンブルを作成
フレーズの反復にメロディやハーモニーのバリエーションを導入
ドラムとベースのタイミングを修正・調整
リズムを整理したり、クオンタイズを適用してリズムを変更
ドラムループのブレイクやバリエーションを作成
フォルマントシフトであらゆる素材の音色特性を操作
ピッチシフトやタイムストレッチなどの一般的な操作を、Melodyne editor 独自の
簡単な操作と優れたサウンドクオリティで実行
Melodyne editor では、モノフォニック(リードボーカル、サックスソロ、フルートなど)
、ポリフォニック(ピアノ、ギター、マリンバなど)、リズム/噪音(ドラムループ、パーカッ
ション、アンビエントサウンド、ノイズなど)のオーディオ素材を編集できます。 図は、
オーディオ素材が Melodyne editor でどのように表示されるかを示しています。
Melodyne editorでのポ
リフォニックな素材
Melodyne editorでのメ
ロディックな素材
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Melodyne editor ハンドブック
Melodyne editorイントロダクション
Melodyne editorでのリ
ズミックな素材
DNA テクノロジーにより、Melodyne editor ではこれまで不可能だったポリフォニッ
クなオーディオ素材のハーモニーを操作することができます。メジャーコードをマイ
ナーコードに変更させるなど、これまでのオーディオ処理では考えられなかったクリ
エイティブで新しいオーディオ操作が可能となっています。
これらの編集機能は、ピアノやギターのレコーディングなど、楽器ごとに分けられたト
ラックに個別に使用することを意図して設計されています。 ミックスされたオーディ
オトラックやミックス全体へ使用する場合には、素材が楽器ごとに分割されておらず、
演奏された各音の音高によって分割されているため、その有効性に限度があります。
2 つ以上の楽器が同じ音を同じ拍で演奏している場合、Melodyne editor には、それ
らすべての楽器の音を組み合わせた 1 音のみが表示されます。
しかし、ルールにとらわれずいろいろと実験してみることをお勧めします。「適してい
ない」素材をあえて使用したり、「適切でない」方法で素材を編集することにより、面白
い効果が得られるかもしれません。 Melodyne では、標準的なオーディオ編集の範囲
であれば自然かつ優れたサウンドクオリティを得ることができます。しかし、サウンド
またはトラックの構造を完全に変形させるようなクリエイティブな使用方法では、同
様のサウンドクオリティを得ることができない場合もあります。 いろいろな操作を試
してみてください。
スタンドアローンとプラグインの Melodyne editor
他の多くのソフトウェアシンセサイザー同様、Melodyne editor は、ホストアプリケ
ーション(Pro Tools、Logic、Cubase、Live などのオーディオワークステーション)のプ
ラグインとして、または、スタンドアローンの独立したプログラムとして使用すること
ができます。 このため、Melodyne editor をインストールすると、ご使用のオペレー
ティングシステムに対応するフォーマットの 1 つまたは複数のプラグインとしての
Melodyne editor と、スタンドアローンとして使用できる Melodyne editor の両方が
ハードディスクに保存されます。
15
Melodyne editorイントロダクション
Melodyne editor ハンドブック
プラグインとスタンドアローンの Melodyne editor では、核となる機能に違いはあり
ません。どちらも同じようにオーディオ素材を編集することができます。 ただし、操作
方法、ワークフロー、付帯的な機能は多少異なります。
実験的な操作に便利: オート
メーション可能なMelodyne
editor Pluginのリアルタイムコ
ントロ ー ラ
このイントロダクションでは、どちらにも共通する機能について説明する場合は
Melodyne editor と表記し、プラグインとスタンドアローンとで異なる機能について
説明する場合は Melodyne editor Plugin または Melodyne editor Stand-Alone と
個別に表記しています。 たとえば、Melodyne editor Stand-Alone にはシンプルなレ
コーディング機能が搭載されていますが、Melodyne editor Plugin にはレコーディン
グ機能が搭載されていません。プラグインとして使用する場合、レコーディングはホス
トアプリケーションで行うためです。
Melodyne editor Stand-Alone
Melodyne editor Stand-Alone は、通常のサンプル編集プログラムとほぼ同じよう
に機能します。 メニュー経由またはドラッグ&ドロップでオーディオファイルをロード
して編集し、新規バージョンとしてファイルを保存します。 元のファイルを上書きす
る場合、Melodyne editor Stand-Alone により安全コピーが自動的に作成されます。
Melodyne editor Stand-Alone では、一般的にその入力と出力はハードディスク上の
オ ー ディオ ファイ ル と なりま す。
オーディオファイルの編集が途中の場合、または後で変更を加えたい場合
は、Melodyne editor Stand-Alone にデータを保存することができます。この場合、専
用の Melodyne ファイルフォーマットで保存され、元のサウンドファイルと編集内容
が別々に保存されます。 この方法で保存を行うと、結果としてノンディストラクティブ
のファイルが作成されることとなり、ファイルをロードするたびにオーディオファイル
を分析し直す必要がなく、編集アルゴリズムを繰り返し実行する必要がないため、オ
ーディオクオリティが必要以上に損なわれることもありません。 編集が完了したら、編
集結果を通常のオーディオファイルとして保存し、ファイルを別のソフトウェアで使用
することがで きま す。
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Melodyne editor ハンドブック
Melodyne editorイントロダクション
Melodyne editor Stand-Alone はサンプルエディタのように機能します。特定の楽曲
のプロジェクトから抽出された 1 つまたは複数のサンプルを編集する際に使用しま
す。 Melodyne editor Stand-Alone の利点は、ホストアプリケーションよりも起動ス
ピードが速いことです。 また、楽曲に含まれているのではないサンプルを編集する場
合、Melodyne editor Stand-Alone を使えば、自動的ホストアプリケーションの機能
を操作したり、時間をかけてホストから Melodyne editor Plugin へのファイル転送
する必要もありません。
ご使用のDAW
に完全統合さ
れたMelodyne
editor Plugin
では、すばやく
簡単な操作が
可能
Melodyne editor Plugin
DAW で楽曲を制作しており、Melodyne で 1 つまたは複数のトラックのパッセージ
を編集したい場合は、Melodyne editor Plugin を使用します。 インストール手順が完
了していれば、ご使用の DAW のオーディオエフェクトプラグイン(インストゥルメント
プラグインではありません)の一覧に Melodyne editor が表示されているはずです。
オーディオトラック上に Melodyne editor Plugin を開いたら、編集したいパッセー
ジをプラグインに転送すると、Melodyne editor Plugin にパッセージが表示されま
す。 ここでいう「オーディオの転送」とは、編集したいパッセージを Melodyne editor
Plugin にレコーディングするようなものです。 それ以降トラックを再生すると、転送さ
れたパッセージ部分は Melodyne editor Plugin により再生され、トラックの残りの部
分はご使用の DAW によって再生されます。
Melodyne editor Plugin は DAW に付属して動作します。DAW とプラグインは完
全調和の状態で動作し、楽曲内での操作と編集に最適な条件を提供します。 ご使
17
Melodyne editorイントロダクション
Melodyne editor ハンドブック
用のコンピュータの RAM と処理スピードが許す範囲であれば、同時にいくつでも
Melodyne editor を使用することができます。 トラックでの作業が完了したら、ご使
用の DAW のレンダーまたはバウンス機能を使って作業内容を保存し、作成された
オーディオファイルを元のトラックへと挿入してから、Melodyne editor Plugin をトラ
ックから削除します。
まず分析、次に編集 - 動作の原則
Melodyne editor は、いったいどのようにしてポリフォニックな素材を含むオーディ
オ素材の音を検出するのでしょうか。 その答えは、素材を分析することにあります。 オ
ーディオがロードまたは Melodyne editor へと転送されると、Melodyne editor はフ
ァイル全体を分析し、ファイルに含まれる音の検出を試みます。 この処理は、ファイル
がロードされた後、または転送が完了した後に実行されます。 かかる時間は、コンピ
ュータの処理能力により異なります。
ファイルを開くか転
送すると、Melodyne
editorは素材を分析
して素材に含まれるノ
ートを検出します。ノー
トが検出されてはじめ
て、Melodyne独自の
編集機能を活用するこ
とができます。
Melodyne editor がリバーブやエコーなどのようにリアルタイムエフェクトとして動
作できないのは、この分析が必要であるためです。 分析が完了しなければ音を表示
することができず、Melodyne 独自の機能を使用することができません。 もちろん、こ
れらの処理自体はリアルタイムで実行されます。 Melodyne editor でオーディオに行
った変更はすべて、タイムラグなくすぐさま再生することができます。
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Melodyne editor ハンドブック
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor
以下のセクションでは、Melodyne editor を使用する際に知っておくべき要点につい
て簡潔に説明しています。 マニュアルには、各要点についてのより詳しい情報が説明
されています。
このマニュアルでは、「Command」キーという表記を使用しています。このキー
は、MacではCommandまたはAppleキー、PCではCtrlキーを意味しています。 その
他のキーはMacもPCも同じです。
スタンドアロ ー ンとプ ラグ イン
Melodyne editorは、スタンドアローンアプリケーションとして、または、対応するホ
ストアプリケーションのプラグインとして使用できます。 ホストアプリケーションで
は、Melodyne editor Pluginは(インストゥルメントプラグインではなく)オーディオ
エフェクトプラグインとして表示されます。 Melodyne editorは、インストゥルメント
としてではなく、オーディオエフェクトと同じように使用します。 Melodyne editor
Stand-Aloneは、インストール後ハードディスクのプログラムフォルダに表示されま
す。 Melodyne editor Stand-Aloneは、一般的なサンプル編集プログラムと同じよう
に使用できます。 アプリケーションを起動し、ファイルを開き、編集して保存します。
転送
スタンドアローンアプリケーションでのファイルのロードにあたるのが、Melodyne
editor Pluginでの編集パッセージのホストアプリケーションからの転送です。 各パッ
セージをホストアプリケーションで再生し、同時にMelodyne editor Pluginに録音し
ます。 この手順を経て、素材の分析が完了すると編集することができます。 このプラ
グインは、リアルタイムエフェクトのようには動作しません。
Melodyne editorの[転送]ボタンを有効にしてから、編集したいトラック部分をホス
トアプリケーションで再生します。転送が終わったら、ホストアプリケーションの再
生を停止します。 ホストのトラックのさまざまな部分から複数抽出して転送するこ
とがで きます。
再生範囲
1つまたは複数のパッセージを転送後、これらのパッセージを再生すると、パッセー
ジ部分はMelodyne editorによって再生されます。 トラックの他の部分はすべてホス
トアプリケーションによって再生されます。 [表示]メニューから、[再生範囲を表示]を
選択します。 (ホストアプリケーションではなく)Melodyne editorによって再生される
リージョンがタイムルーラーに表示されます。 このリージョンは、マウスで枠をドラッ
グして拡張することができます。 リージョンを縮小するには、いくつかのノートを削除
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お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor
Melodyne editor ハンドブック
し、タイムルーラーのコンテキストメニューから[再生範囲をノートに合わせる]を選
択しま す。
検出とアルゴリズム
オーディオ素材に含まれるノートを検出し編集するには、まずオーディオ素材を
Melodyne editorで分析する必要があります。 Melodyne editorでは、モノフォニック
(メロディック)、ポリフォニック、リズミック/噪音の各素材を編集することができま
す。 Melodyne editorは、その分析結果に従って、それがどのような素材であるのか
を判断します。 しかし、さまざまな再生アルゴリズムを手動で選択し、素材を再分析
することもできます。 これは、編集の目的にそぐわない形で素材が分析されてしまっ
た場合に便利です。 Melodyne editorのアルゴリズムを切り替え、素材によってどのよ
うな結果が生まれるのか試してみるとよいでしょう。
[アルゴリズム]メニューからさまざまなアルゴリズムを選 択し、指定のアルゴリズム
で素材を分析します。
[ポリフォニック]アルゴリズムを手動で選択して分析を行った結果、素材にノートが
検出されなかった場合、[パーカッシブ]アルゴリズムが自動的に選択されます。
DNA Direct Note Access
ポリフォニックな素材では、DNA Direct Note Accessにより和音内の各音にもアクセ
スすることができます。 DNAは、ポリフォニック楽器(ギター、ピアノなど)のトラックに
対して個別に使用するようデザインされており、楽器ではなく音高に従って音を分割
します。 そのため、2つの楽器が同じ音を同時に演奏している場合、編集できるのは1
つのblobだけとなります。 このblobは、2つの楽器を組み合わせたサウンドを示して
います。 ポリフォニック素材をうまく編集するには、検出結果を手動で編集する必要
があります。検出結果の編集については、次のセクションで説明しています。
検出結果を編集する
素材によっては、検出結果を手動で編集し、検出されたノートを再配置する必要があ
る場合があります。 これはポリフォニック素材に特に当てはまります。ポリフォニック
素材の倍音は個別の音として認識されることがあり、再生されたすべての音が表示
されないことがあります。 メロディック素材では、音が1オクターブ高い音や1オクター
ブ低い音と混同されて検出されることがあります。 このような素材を編集する場合に
は、事前にノートを正しく配置し直す必要があります。 これを行わないと、素材を編集
する際にアーチファクトが生じることがあります。 他のツールから少し離れたところに
ある±のアイコンをクリックして[ノートアサインメントツール]を選択すると、ノートア
サインメントモードに切り替わります。 このモードでは、(「有効な」ノートを示す)空
洞でないblobと、(「潜在的な」ノートを示す)空洞のblobが表示されます。 潜在的な
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Melodyne editor ハンドブック
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor
ノートとは、検出時に単独のノートとしてではなく別のノートの倍音として分類され
ている音のことをいいます。 ダブルクリックして余分に検出されてしまったノートを
無効にし、潜在的なノートを有効にします。
特に、倍音を多く生成する楽器では、実際に再生した音よりもずっと高い(またはずっ
と低い)音が広帯域にわたって検出されることがあります。 このような場合、「ブライ
ンド」を使うと便利です。 ブラインドは編集エリアの一番上と一番下に表示されます。
表示されていない場合は、編集エリアを上下にスクロールすると表示されます。 太い
水平線を垂直方向にドラッグし、Melodyne editorがノートを割り当てる範囲を指定
することができます。 ブラインドの下に隠れているノートは、事前に手動で有効化し
ない限り、すべて自動的に無効化されます。 しかし、ブラインドの下に隠れているノー
トも、マウス クリックして「ブラ インド越し に」オンとオフ を 切り替えること がで きま す。
ノートアサインメントモードを終了するには、他のツールを選択します。
ノートアサインメントツールをダブルクリックして、余計なノートを無効にし、(空洞
になっている)「潜在的な」ノートを有効にします。
ポリフォニックな素材では、ツールボックス下のスライダーの右括弧で、潜在的な
ノートの表示数をコントロールします。 スライダーの左括弧では、潜在的なノート
が有効なノートになる境界点を設定します。 スライダーでまずおおよその範囲を
選択し、手動でノートのオンとオフを切り替えて調整します。
スライダー横のアイコンでは、オリジナルのサウンドとモニタリング用のシンセ音
とを切り替えます。また、このアイコンではシンセ音のボリュームも調整できます。
シンセ音で確認すると、割り当てられている音と実際に再生されている音が一致し
ているかどうかを識別することが簡単になります。
Melodyne editor Stand-Aloneでは、Shift+スペースバーを押し、オリジナルのサウ
ンドとシンセ音の間で再生を切り替えることができます。 Pluginでは、タイムルー
ラーをShift+ダブルクリックします。
ユー ザ ー イン タ ー フェイスとナビ ゲ ーション
検出された音は、編集エリアにblobとして表示されます。 編集エリアのサイズは変更
することができ、blob表示はズームやスクロールすることができます。
ウィンドウのサイズを変更するには、右下隅をドラッグします。
表示エリアを移動するには、Commandを押したまま編集エリアの背景をドラッグ
しま す。
上下にスクロールするには、マウスホイールを使います。左右にスクロールするに
は、Shiftを押したままマウスホイールを上下にスクロールします。
表示エリアを水平方向/垂直方向にズームするには、Command+Altを押したまま
編集エリアをドラッグします。
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お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor
Melodyne editor ハンドブック
縦軸と横軸を同時にズームするには、Command+Altを押したままマウスホイー
ルを使います。
blobまたは現在の選択位置をズームするには、Commandを押したままダブルク
リックし ま す 。
ズームアウトするには、Commandを押したまま編集エリアの背景をダブルクリッ
クし ま す。
表示を水平方向/垂直方向に移動するには、スクローラーをドラッグします。
表示を水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーの端をドラッグします。
表示部分の長さを伸ばすには、スクローラーの左端または右端を外向きにドラッ
グします。この機能はプラグインでは重要となります(最初の4小節だけを転送して
この部分を操作し、第20小節に何かを挿入したい場合など)。
すべてのノートを水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーをドラッグ
しま す。
blobのサイズを調整するには、ウィンドウ右下隅のスライダーを使います。
再生機能
Melodyne editor Stand-Aloneでは、ウィンドウ左上のトランスポートキーを使って
操作します。 タイムルーラー上で素材をスクラブしたり、タイムルーラーをダブルクリ
ックしてその位置から再生をスタートさせることができます。 ホストアプリケーション
が動作していない場合であれば、Melodyne editor Pluginでも同じ操作が行えます。
Melodyne editor Pluginからホストアプリケーションの再生機能をコントロールする
ことは できませ ん。
Melodyne editor Stand-AloneとPlugin(ホストアプリケーション停止中)の再生機能:
再生カーソルの位置を設定するには、タイムルーラーをクリックします。
タイムルーラーをダブルクリックすると、その位置から再生がスタートします。
現在の選択範囲を再生するには、タイムルーラーをAlt+ダブルクリックします。
ほとんどのホストアプリケーションでは、スペースバーを押してPluginの再生を停
止 できま す。
前/次または上/下のblobを選択して再生するには、矢印キーを使います。
再生を停止して再生カーソルの位置を設定するには、タイムルーラーをクリックし
ます。
スクラブするには、タイムルーラーをクリック&ドラッグします。
Melodyne editor Stand-Aloneの再生機能:
スペースバー: 再生/停止
Alt+スペースバー: 現在の選択範囲を再生
テンキーのEnter: 再生
テンキーの0(ゼロ)を1回押す: 停止
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Melodyne editor ハンドブック
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor
テンキーの0(ゼロ)を2回押す: 前の再生位置に戻る
テンキーの0(ゼロ)を3回押す: ファイルの先頭に戻る
テンポボックス: テンポを変更しオーディオをストレッチするには、入力済みの値を
ドラッグするか新しい値をタイプ入力します。 このボックスにはパーセンテージ値
をタイプ入力することもできます。
サイクルモード
Melodyne editor Stand-AloneとMelodyne editor Pluginのどちらでも、サイクルモ
ードを使用できます。 Melodyne editor Pluginでは、ホストアプリケーションが停止
中の場合にのみサイクルモードをオンにすることができます。
サイクルゾーンを設定するには、タイムルーラーの下半分を水平方向にドラッグし
ます。
サイクルモードのオンとオフを切り替えるには、サイクルゾーンをダブルクリックし
ます。
サイクルゾーンを調整するには、ゾーンの端をドラッグします。
サイクルゾーン全体を左右に移動するには、ゾーンの中央をドラッグします。
タイムグリッドが有効の場合、その選択内容がサイクルゾーンの設定位置に影響
しま す。
タイムグリッドを無視して移動させたい場合は、Altを押したままサイクルゾーンを
ド ラッグ し ま す 。
サイクルゾーンを左右に拡げるには、サイクルゾーンの左右の任意の位置を
Shift+クリックします。
サイクルゾーンを選択されているblobの最初または最後へ移動させるには、サイ
クルゾーンをShift+ダブルクリックします。 Shift+Alt+ダブルクリックすると、選択
されているノート範囲がサイクルゾーンに設定されます。
ノート選択
編集エリアに表示されるblobは、Shift+クリック、マーキー/投げ縄/ラバーバンド選択
など、一般的な操作方法で選択することができます。 他にも、編集メニューのサブメ
ニューからさまざまなコマンドを選択することができます。 選択は、以下のいずれか
の方法で行います。
ノートの選択と選択解除は、クリック、Shift+クリック、ドラッグなどの一般的な方法
で行います。
Shift+クリックを押したままドラッグすると、ノートをスネーク選択モードで選択で
きま す。
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お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor
Melodyne editor ハンドブック
ピッチルーラーをクリック&ドラッグしてもノートを選択できます。 ピッチルーラー
をダブルクリックすると、クリックしたノートだけでなく、同じ音名のノートがすべて
のオクターブにわたって選択されます。
ピッチルーラーでも、Shift+クリックまたはShift+ドラッグで選択範囲へノートを追
加したり選択範囲から削除したりできます。
[編集]メニューには、[すべて選択]コマンドに加えて、特殊コマンドを含むサブメニ
ュー が あ りま す。
コピ ーとペ ースト
Melodyne editorでは、blobをカット・コピー・ペーストできます。 あるblob(「ソース」
blob)をコピーし、別のblob(「ターゲット」blob)を選択してペーストすると、ターゲッ
トblobがソースblobに置き換えられます。 blobを選択しないでペーストすると、カー
ソル位置にソースblobがペーストされます。 グリッドから離れているblobをコピーし
てペーストすると、再生カーソルから同じ間隔だけ離れたところにペーストされます。
カーソルに合わせてペーストしたい場合は、タイムルーラーの単位を[秒]に変更して
か ら ペ ー ストし ま す。
マクロとツー ル
ピッチ補正とタイム補正のマクロを選択範囲に適用することができます。マクロは、
ウィンドウ右上隅のボタンで選択します。 ノートを選択しないでマクロを実行すると、
マクロはすべてのノートに適用されます。 手動での編集は、ツールボックスのツール
を使って行います。 ツールは、blobのどの部分を選択するかによって異なる機能を持
つ場合があります。 微調整を行うには、Altを押したままパラメータを変更します。 ツ
ールボックスは、編集エリアを右クリックしても開くことができます。
選択されているツールのメイン機能を、選択されているblobに適用するに
は、Command+上/下矢印のショートカットを使用します。 微調整を行うには、Alt
キーを押したまま値を変更します。
以下の表は、各ツールの機能概要です。機能は、blobのどの部分をクリックまたはド
ラッグするか、また、何度クリックするかによって異なります。 マウスポインタの形状
は、ツールの機能に合わせて変化します。
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Melodyne editor ハンドブック
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor
ツール 左
メイン
ピッチ
ピッチモ ジュ
レ ー ション
ピッチドリ
フト
フォル マ ント
音量
タイム
ノート分割
シン グ ル クリック ダブ ル クリック
中央(メイン
機能) 右 中央(ダブルクリック) 右( ダ ブ ルクリック)
先頭を移動• ピッチ/位置を
先頭を移動 ノート全体を
シフト
ピッチを シフト ピッチトランジショ
モ ジュレ ー ション
を設定
ドリフトを設定 ドリフトを現在の値と
フォルマントを
シフト
音量を設定 音量トランジショ
移動
末尾を移動 ノート分割を挿入/
ンを設定
フォ ル マ ン トト ラ ン
ジションを設定
ンを設定
末尾を移動 任意の位置にクオン
blobの部分
削除
(blobの一番上)
一番近い半音にクオ
ンタイズ
モ ジュレ ー ション を 現
在の値となしの間で
切り替え
なしの間で切り替え
フォル マ ント シ フトなしフォルマントトランジ
ミュート/ミュート解除 音量トランジションを
タイズ
ノート分割を挿入/削除ノート分割を挿入/
ピッチトランジション
をオン/ オフ
ションをオン /オフ
オン/ オフ
削除
テンポ機能
テンポボックス隣のボタンをクリックすると、テンポダイアログが開きます。 テンポ
ボックスとテンポダイアログは、Melodyne editor Stand-AloneとMelodyne editor
Pluginではそれぞれ機能が異なります。
Plugin: ボックスに表示されるテンポを変更することはできません。テンポは、ホ
ストアプリケーションで設定します。 ホストアプリケーションでテンポを変更した
ら、Melodyne editor Pluginでこのダイアログを開き、変更内容を伝えます。 選択した
テンポ変更は、固定のテンポ変更ですか、それともリタルタンドのような段階的なテ
ンポ変更ですか? 後者の場合、そのテンポ変更を含むパッセージをMelodyne edi-
torで通して再生し、テンポの進行をMelodyne editorに覚えさせる必要があります。
テンポダイアログでは、テンポ変更を考慮するためにタイムストレッチやタイムコン
プレッションをオーディオに適用するべきかどうかを選択することもできます。
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お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne editor
Melodyne editor ハンドブック
Stand-Alone: テンポボックスの値をドラッグするか、新しい値をタイプ入力してテン
ポを変更すると、テンポに合わせてオーディオがタイムストレッチまたはタイムコン
プレッションされます。 また、(オーディオのテンポに変更を加えず)blobの下のグリ
ッドだけを変更したい場合は、テンポダイアログを使用します。 グリッドの解像度を
変更するのは、検出されたテンポが希望のテンポの2倍または2分の1のスピードの
場合です。 または、演奏者がテンポに若干のバリエーションを付けて演奏したため、
別のテンポが検出されてしまった際、厳密なテンポ合わせをしたい場合に使用しま
す。 テンポダイアログの設定を変更しても、サウンドの聞こえ方に変化はありません。
これは、グリッド単位でノートを移動させたり、クオンタイズを適用させる際など、編
集用にグリッドを最適化するための機能です。
編集を保存する
Melodyne editor Stand-Aloneでは、元のファイルと同じフォーマットの新規オーディ
オファイルとして編集内容を保存します。 元のファイルは、バックアップとして保管さ
れます。 後でファイルの編集を続けたい場合、[ファイル]メニューから[別名で保存]を
選択し、フォーマットに[Melodyne Project Document]を選択します。 このフォーマッ
トは、元のオーディオファイルとは別に編集内容を保存します。このため、ファイルを
開くたびに分析を行う必要がありません。 Melodyne editor Pluginでは、ホストアプ
リケーションにより自動的に保存されるため、手動で編集内容を保存する必要はあり
ません。 編集内容をオーディオファイルとしてMelodyne editor Pluginから書き出す
には、ホストアプリケーションのバウンス/書き出し機能を使用する必要があります。
Melodyne editor Stand-Alone
停止: テンキーの0(ゼロ)
再生: テンキーのEnter
メインツール: F1
ピッチツール: F2
フォルマントツール: F3
音量ツール: F4
タイムツール: F5
ノート分割ツール: F6
[ピッチを補正]マクロを開く: Command+Shift+P
[タイムをクオンタイズ]マクロを開く: Command+Shift+T
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Melodyne editor ハンドブック
オーディオをロード・転送・保存する
オーディオ素材をMelodyne editor Plugin
へ転送する
このツアーでは、オーディオ素材をMelodyne editor Pluginに転送する方法
と、Melodyne editor Pluginの使用方法の基礎について説明します。
編集するには、オーディオをホストアプリケーションのトラックからMelodyne
editor Pluginに転送する必要があります。
[転送]ボタンを押して転送の準備を整えます。 ホストアプリケーションのトラッ
クの任意の部分を複数抽出して転送することができます。
概要
転送後は、転送部分はMelodyne editor Pluginにより再生され、残りの部分は
ホストアプリケーションのトラックにより再生されます。
Melodyne editor Pluginが再生する部分はタイムルーラーに表示されます。こ
の再生リージョンは編集できます。
オーディオを転送する
ホストアプリケーション(ご使用のシーケンサーまたはDAWなど)で、編集したいプロ
ジェクトを開きます。
Melodyne editor Pluginを、編集したい素材が含まれているオーディオトラックにロ
ードします。 Melodyne editor Pluginは、そのトラックに使用されているエフェクトチ
ェーンの先頭(最初のスロット)に置きます。 最良の分析結果を得るには、できるだけ
ドライ(未処理)でクリーンな入力信号をMelodyne editorに供給する必要があるた
めです。
ホストアプリケーションの再生カーソルを、Melodyne editorで編集したいパッセー
ジの先頭より前に移動します。
Melodyne editorウィンドウ左上の[転送]ボタンをクリックし、転送の準備を整えます。
ホストアプリケーションで素材の再生を開始すると、Melodyne editorはインポート
を自動的に開始します。 編集したいパッセージの終わりに到達したら、再生を停止し
ます。 ホストアプリケーションの再生を停止すると、Melodyne editorの転送状態が
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オーディオをロード・転送・保存する
Melodyne editor ハンドブック
自動的に解除されます。 転送中に[転送]ボタンを押して転送を中断することもでき
ます。
ホストアプリケーションから別の部分のパッセージを続けて転送することもできま
す。 ホストアプリケーションの再生中に[転送]ボタンをクリックすると、Melodyne
editorの転送機能のオンとオフを切り替えることができ、編集したいパッセージだけ
を転送することができます。 つまり、再生中にパンチインとパンチアウトが行えます。
また、転送したいパッセージの終了部分に近づいたらホストアプリケーションの再生
を停止し、次のパッセージの開始部分へジャンプしてから再びMelodyne editorの転
送機能をオンにし、またホストアプリケーションの再生を再開し、次々に転送していく
こともできます。 トラック全体をMelodyne editorに転送したり、複数のトラックを複
数のプラグインへ同時に転送することもできます。
再生範囲
転送後、これらのパッセージを再生すると、パッセージ部分はMelodyne editorによ
って再生されます。 残りの部分はホストアプリケーションによって再生されます。 つ
まり、編集する素材部分は、Melodyne editorの信号がホストアプリケーションの信号
に差し替えられて再生されます。
[表示]メニューから、[再生範囲を表示]を選択します。 (ホストアプリケーションでは
なく)Melodyne editorによって再生されるリージョンがタイムルーラーに表示されま
す。 このリージョンは、マウスで枠をドラッグして拡張することができます。
リージョンを縮小するには、いくつかのノートを削除し、タイムルーラーのコンテキス
トメニューから[再生範囲をノートに合わせる]を選択します。
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Melodyne editor ハンドブック
オーディオをロード・転送・保存する
関連トピック
メロディック素材のノート検出を確認し編集する
ポリフォニック素材のノート検出を確認し編集する
リズミック素材のノート検出を確認し編集する
メインツールを使って操作する
転送したオーディオファイルを管理し、不明なファイルを指定する
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オーディオをロード・転送・保存する
Melodyne editor ハンドブック
Melodyne editor Stand-Alone
でオーディオをロード・保存する
このツアーでは、Melodyne editor Stand-Aloneでオーディオファイルを開いて保存す
る方法と、使用可能なデータフォーマットについて説明します。
ファイルは、[ファイル]メニューの[開く]・[最近使った項目を開く]・[最後に保存し
た状態に戻す]コマンドでロードできます。
ファイルは、プログラムアイコンまたはウィンドウへ直接ドラッグ&ドロップして
ロ ードで き ま す。
ウィンドウにロードされた最初のファイルにより、テンポが決定されます。
ファイルを初めて保存すると、[別名で保存]ダイアログが開き、新規ファイルの
フォーマットを選択できます。 これ以降、このファイルは同じフォーマットで自動
概要
的に保存されます。
Melodyne Project Documentフォーマットでは、オーディオファイルとは別に編
集内容が保存されます。編集が完了するまでの間は、このフォーマットでファイ
ルを保存することをお勧めします。
MIDIファイルフォーマットでは、スタンダードMIDIファイルが作成されま
す。Melodyne editorのノートがすべてMIDIノートとなります。
メニュ ー を 使ってファイル を 開 く
Melodyne editor Stand-Aloneの[ファイル]メニューから[開く]を選択し、オーディオ
ファイルをファイルの選択ボックスから選択します。選択してロードすると、ファイル
が開きます。
[最近使った項目を開く]サブメニューを選択すると、これまでにロードしたドキュメン
トが最大20件表示されます。 希望のエントリを選択すると、(ドキュメントがハードデ
ィスクから削除されていたり、別のロケーションに移動されていなければ)ドキュメン
トが開きます。
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Melodyne editor ハンドブック
オーディオをロード・転送・保存する
編集したドキュメントが保存済みの場合、[最後に保存した状態に戻す]を選択して、
最後に保存したバージョンに戻ることができます。このコマンドを選択することで、最
後に保存した後に行った編集内容をすべて消去することができます。
ドラ ッグ & ド ロップ で ファイル を 開く
Melodyne editor Stand-Aloneが開いている場合、オーディオファイルをMelodyne
editor画面の空のウィンドウ(起動直後のウィンドウ、または[ファイル]メニューで[新
規 ]を 選 択して作 成した ウィンドウ)にドラッグして開くことがで きます。 アウトラインが
表示され、タイムルーラー上の任意の位置にファイルをドラッグすることができます。
ドラッグしていたファイルをリリースすると、分析が行われ、検出されたノートが編集
エリアに表示されます。