![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg1.png)
assistant
ハ ンドブック
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg2.png)
2
Melodyne assistant ハンドブック
Melodyne assistant ユーザーマニュアル rev2
このマニュアルは、 Melodyne assistant 1.2 用に制作されています。
執筆: Uwe G. Hoenig, Stefan Lindlahr, Alex Schmidt
翻訳: 木原 美紀
レイアウト: Saskia Kölliker
Celemony Software GmbH
Valleystr. 25, 81371 München, Germany
www.celemony.com
サポート: support@celemony.com
マニュアルとソフトウェアは、正式な使用許諾書に基づき提供されます。 マニュアル
とソフトウェアは、この使用許諾書の条件の下でのみ使用することができます。 マニ
ュアルに記載されているデータは情報提供の目的でのみ記載されており、予告なく
変更する場合があります。 マニュアルに記載されている情報は、Celemony Software
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れうる誤りや不正確な情報について責任を負いません。 Celemony Software GmbH
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録商標です。 その他記載の社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
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3
Melodyne assistant ハンドブック
目次
目次
インストー ルとアクティベ ー ション ............................................................................................................ 7
Melodyne assistantイントロダクション............................................................................................. 11
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne assistant ..................................................................... 18
オーディオをロード・転送・保存する
オーディオ素材をMelodyne assistant Pluginへ転送する ......................................................... 25
プラグ インとホ ストアプリケー ション [転送]ボタン 複数の転送を実行する 再生リージョン
Melodyne assistant Stand-Aloneでオーディオをロード・保存する ....................................... 28
[開く]メニューコマンド [最近使った項目を開く]メニューコマンド [最後に保存した状態に戻す]メ
ニューコマンド
メニューコマンド
Melodyne assistant Stand-Aloneでオーディオを録音する ...................................................... 33
オーディオと録音の設定 テンポを設定する メトロノームと録音の開始/停止 パンチイン/パンチ
アウトと録音のキャンセル
MIDIを保存する ......................................................................................................................................... 37
オーディオtoMIDI MIDIを保存する スタンダードMIDIファイル
オーディオを表示・ナビゲート・再生する
再生・ナビゲーション・ズーム .................................................................................................................40
ウィンド ウ サ イズ blobの再生 タイムルーラーを使った再生とスクラブ スクロールとズームのツ
ール
サイクルゾーンを有効にして設定する ................................................................................................. 46
サイクルゾーンを定義・移動する サイクルゾーンの長さを調整する
表示オプションを選択する ...................................................................................................................... 48
自動スクロール ピッチカーブを表示 ノート分割を表示 blob情報を表示 対象ノートを表示
楽譜を表示
ドラッグ&ドロップでファイルをロードする [保存]メニューコマンド [別名で保存]
MPDフォーマット MIDIファイルを保存する
スクロールバー マ ウスとキ ーボ ードを 使った スクロー ルとズー ム
再生リージョンを表示(Pluginのみ)
ノート検出を確認し編集する
メロディック素材のノート検出を確認し編集する ............................................................................54
ノートアサインメントツー ル ノート配置を変更する ノート分割を編集する
リズミック素材のノート検出を確認し編集する ................................................................................. 59
ノートアサインメントツー ル ノート分割を編集する
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg4.png)
4
Melodyne assistant ハンドブック
目次
タイムグリッドとピッチグリッドを設定する
タイムグリッド の オプ ション ..................................................................................................................... 62
タイムグリッド をオン /オフ にする グ リッド 幅 とダ イ ナミックグ リッド グリッドとノートの関係
Altキーを使ってグリッドを無視して移動
ピッチグリッド・音階・基準音高を定義する ........................................................................................ 65
グリッドオプション[スナップなし]と[半音スナップ] 調性と音階を選択する ダ ブ ルクリック で ノ ート
を音階音へと動かす
Altキーを使ってグリッドを無視して移動 基準音高を選択する
オーディオノートを選択しコピーする
ノートを選択する ....................................................................................................................................... 69
一般的な選択方法 スネーク選択 ピッチルーラーを使って選択する メニューのコマンドを使っ
て選択する
ノートをコ ピ ー する ................................................................................................................................... 74
ノートをコピ ーする 対象を選択した状態、または選択しない状態でノートをペーストする
ノートをペーストする際のタイムグリッドの関連性
マクロとツールを使ってノートを編集する
マクロを使ってピッチを補正する .......................................................................................................... 79
選択したノートのみまたはすべてのノートを編集する [ピッチを補正]マクロを開く ピッチ センタ
ーとピッチドリフト
手動で編集したノートを含める
マクロを使ってタイミングを補正する .................................................................................................. 82
対象となるポジションとアンカー 選択したノートのみまたはすべてのノートを編集する [タイム を
クオンタイズ]マクロを開く
グルーヴ単位とタイミング補正の強度 手動で編集したノートを含める
メインツールを使って操作する ............................................................................................................. 87
音高を変更する タイミングを変更する 長さを変更する ノート分割を編集する
音高を編集する .......................................................................................................................................... 91
ピッチツールを選択する ピッチグリッドと微調整 ソロまたは他の音と一緒にモニタリングする
ダブルクリックでピッチをクオンタイズする
ピッチトランジ ション [ピッチ をリセット]コマ ンド
ピッチモジュレーションとピッチドリフトを編集する ........................................................................ 95
ピッチモジュレーションとピッチドリフトのツールを選択する ピッチ モジュレー ションとピッチドリ
フトを編集する
フォルマントをシフトさせる..................................................................................................................... 98
フォルマントツールを選択する フォルマントをシフトさせる フォルマントトランジションを編集す
る
ノートの音量を変更・ミュートする ......................................................................................................102
音量ツールを選択する 音量の微調整と粗調整 音量トランジションを編集する ノ ート をミュ ート /
ミュートを解除する
タイミングを編集する ............................................................................................................................. 105
タイミングツールを選択する タイミングを変更する ノートの長さを変更する ダ ブ ルクリック で
タイミングを修正する
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg5.png)
5
Melodyne assistant ハンドブック
目次
ノート分割を編集する ............................................................................................................................ 109
ノートアサインメントツールを選択する ノート分割を設定・移動・削除する
Melodyne assistant Pluginの特別機能
リアルタイムコントロ ーラ ......................................................................................................................111
音高・フォルマント・ボリュームのリアルタイムパラメータ オ ート メ ー ション コントロール範囲を選
択したり、値を中点に戻す
ホストアプリケーションのテンポ変更に合わせる ...........................................................................113
チェーンアイコン 一定または可変 テンポ変更を再生する テンポ変更に合わせてオーディオを
タイムストレッチ/ タイムコンプレッションする
転送したオーディオファイルを管理し、不明なファイルを指定する ........................................... 117
転送用格納パス 不必要なファイルを削除する 不明なファイルを再指定する
Melodyne assistant Pluginの環境設定 ........................................................................................121
インターフェイスの言語 基準音高の周波数 アップデートを確認する
Melodyne assistant Stand-Aloneの特別機能
タイムグリッドを オ ー ディオ に 合 わ せる .............................................................................................123
第1小節をファイルの先頭に合わせる Melodyne assistant Stand-Aloneのテンポウィンドウ テン
ポを乗算
一定のテンポを定義
Melodyne assistant Stand-Aloneの環境設定............................................................................127
インターフェイスの言語 基準音高の周波数 アップデートを確認する 転送用デフォルトパス
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg6.png)
6
Melodyne assistant ハンドブック
よ うこ そ!
Melodyne assistant にご関心をお寄せいただきありがとうございます。Melodyne ユ
ーザーとなったお客様に、心より歓迎の意を表します。
Melodyne は、直感的な編集操作と優れたサウンドクオリティにより、世界各国の有
名スタジオで採用され、長年にわたって好評を博しています。 事実、近年ではプロに
よる音楽作品のほとんどに Melodyne が使用されています。細部の補正、コーラスや
ボーカルのバリエーションの作成、オーディオ素材のクリエイティブな再構築など、さ
まざまな用途に使用されています。 お客様にとって、この事実は何を意味するのでし
ょうか。 答えは簡単です。Melodyne を使用するということは、極上のアプリケーショ
ンを使いこなすグループへの仲間入りをしたいうことなのです。
Melodyne assistant は、これまでの Celemony 製品の伝統を忠実に継承しつつ、デ
ザインとプログラミングに徹底的な再検討が行われています。 その結果、Melodyne
assistant は、よりスピーディでよりパワフルな Melodyne となりました。サウンドクオ
リティはこれまで以上となり、革新的な最新技術を搭載しています。
Celemony では、Melodyne assistant をよりパワフルでより使いやすいものにするよ
う努力を重ねてきました。 Melodyne assistant により、スタジオでの作業がより快適
で楽しいものへと変化し、お客様のクリエイティビティが刺激されることを、私たちは
心から願っています。 ご意見やお気づきの点がございましたら、ぜひともご連絡くだ
さい。 また、操作についてご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わ
せください。www.celemony.com にて承っております。
Melodyne assistant により、お客様の作業がより効率的なものとなり、楽しい音楽制
作が行えるようになることを願っています。
Celemony チーム一同
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg7.png)
7
Melodyne assistant ハンドブック
インストー ルとアクティベ ーション
インストール とアクティベ ー ション
インストールと用語
Melodyneのインストールは簡単です。 インストール・プログラム(プログラムCDまた
はダウンロード)を起動し、画面上の指示に従います。 インストールには数分かかり
ます。 プログラムを使用する前に、Melodyneを登録しアクティベートする必要があり
ます。 こちらでは、関連用語について簡単に説明しています。
シリアルナンバー: シリアルナンバーは、お客様のMelodyneライセンスです。ご所有
のMelodyneの種類、使用可能な機能などが識別されます。
登録: 登録とは、myCelemonyアカウントを作成し、お客様のシリアルナンバーと関連
づける作業をいいます。 登録では、お客様に関する情報を入力し、Celemonyニュー
スレターの登録の有無とその種類を指定します。 Melodyneをウェブショップからご
購入いただいた場合、登録は自動的に行われます。
アクティベーション: 登録が完了したら、Melodyneを動作させる前に認証を行う必要
があります。 2台のコンピュータまで認証できます。また、iLokを使用したライセンス
認証も可能です。
アクティベーション手順の詳細を説明する前に、インストールされるソフトウェアとそ
の特徴について簡単に説明します。
Melodyneシングルトラック - 「シングルトラック」の意味について
Melodyneをインストールすると、プラグインとしてプラグインフォルダに、スタンドア
ローンのプログラムとしてプログラムフォルダにそれぞれコピーされます。 プラグイ
ンは[Melodyne]と表示され、スタンドアローンは[Melodyne singletrack]と表示され
ます。 Melodyneには、Melodyne editor、Melodyne assistant、Melodyne essential
の3種類があるため、この名称に戸惑われる方がいらっしゃるかもしれません。
バージョン1.2より、3つの異なるMelodyneは単体のプログラム・パッケージとして提
供されるようになります。 シリアルナンバー(お客様のライセンス)とアクティベーシ
ョンにより、インストールされたプログラムのうち、どの種類のMelodyneが動作する
かが決定されます。 アクティベーション前にご所有のシリアルナンバーを識別するこ
とはできず、プログラム名を後で変更することはできないため、すべてのプラグインは
「Melodyne」、すべてのスタンドアローンは「Melodyne singletrack」という名前で表
示されます(マルチトラックのMelodyne studioと区別するために「シングルトラック」
が名前に含まれています)。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg8.png)
8
Melodyne assistant ハンドブック
インストー ルとアクティベ ーション
ご使用の種類のMelodyneは、ユーザーインターフェイス上のツールとマクロの間に
表示されます。 Melodyneウィンドウのサイズを大きくすると表示されます。
共通のプログラムコードは、Melodyne editor、Melodyne assistant、Melodyne es-
sentialに互換しています。 Melodyne essentialで作成したプロジェクトをMelodyne
assistantまたはMelodyne editorで開くことができます。より機能の多いバージョン
のMelodyneで作業を続行することができます。 逆も同様です。Melodyne editorで
作成したプロジェクトを、より機能が制限されたバージョンのMelodyneで開き、再生
したり編集したりすることができます。 ポリフォニック素材を編集することのできる
Melodyne editorのDNA機能が使用されている場合にのみ、他のバージョンでは再
生はできますが編集はできません。 このような状況を、Melodyneは「プレイバックモ
ード」で動作中であるといいます。
インストールは完了しているけれどアクティベーションがまだの場合も、Melodyneは
プレイバックモードで動作します。 このようなケースでも既存のドキュメントを開き
再生することはできますが、編集はできません。 プレイバックモードは、プロジェクト
を第三者に提供したい場合に便利です。Melodyneで編集したトラックの再生が可能
なため、バウンスする必要がなく、Melodyneがアクティベートされていないコンピュ
ータや、すでにアクティベーションを解除してあるコンピュータでもプロジェクトを開
くことができます。 プレイバックモードはいつでも使用できます。登録、アクティベー
ション、インターネット接続は必要ありません。
共通プログラムコードが使用されていることにより、Melodyne assistantまたはes-
sentialで作業している場合、またはインストール後アクティベーションが完了してい
ない場合に、Melodyne editorをトライアルモードに切り替えることができます。 トラ
イアルモードでは、Melodyne editorの全機能を期間限定で使用できます。 トライア
ル期間が終了すると、Melodyneは元のライセンスまたはプレイバックモードへと切
り替わります。 無償トライアルは、プログラムがインストールされているコンピュータ
でのみ利用できます。 トライアル期間の登録、および、トライアル期間中のMelodyne
editorの起動には、インターネット接続が必要です。
共通プログラムコードが使用されているため、Melodyne assistantまたはMelodyne
essentialからMelodyne editorへアップグレードする際にも再インストールの必要は
ありません。 Melodyne editorをご購入いただき、アクティベーションを行えば完了で
す。購入からアクティベーションまでの手順は、弊社ウェブショップでご購入いただい
た場合わずか数クリックで完了します。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg9.png)
9
インストー ルとアクティベ ーション
Melodyne assistant ハンドブック
アクティベーションに関する重要な情報
Melodyne studioを初めて起動すると、アクティベーション・アシスタントが表示され
ます。 Melodyneを弊社ウェブショップにてご購入いただきました場合、アシスタント
を1回クリックするだけでMelodyneのアクティベーションは完了します。 ボックス版
のMelodyneをご購入いただきました場合、アシスタントの指示に従って登録とアク
ティベーションを行います。 アクティベーションはオンラインで実行されます。 ご使用
のコンピュータがインターネットに接続されていない場合、アシスタントによりオフラ
インでのアクティベーションが指示されます。
アクティベーション・アシスタントは、Melodyneの[ヘルプ]メニューの[ライセンス...]
からいつでも開くことができます。 アシスタントのオプションについては、アシスタン
トをご覧ください。 以降のセクションでは、オプションの関連性、アクティベーション
に関する重要な情報について説明します。 Melodyneのインストール可能回数や使
用可能な台数について説明していますので、1度は必ず目を通してください。
コンピュータベースのアクティベーションは2回まで: Melodyneのアクティベーショ
ンは、デフォルトではコンピュータベースとなっています。つまり、アクティベーショ
ンはMelodyneが動作するコンピュータと関連づけて行われます。 1つのMelodyneライセンスで、2台までのコンピュータをアクティベートし使用できます。たと
えばスタジオのコンピュータとラップトップの両方にインストールできます。 アクテ
ィベーションは、弊社サーバーにより管理・許可されます。 残りのアクティベーショ
ン回数は、お客様のmyCelemonyアカウントに表示されます。
コンピュータのアクティベーションを解除する: 別のコンピュータをアクティベート
するために、コンピュータのアクティベーションを解除することができます。 たとえ
ば、すでに2台のコンピュータでMelodyneをアクティベートしており、一時的に別
のコンピュータでMelodyneを使用したいとします。 その場合、アクティベート済
のコンピュータのうち1台のアクティベーションを解除し、別のコンピュータをアク
ティベートします。 解除すると、弊社サーバーにアクティベーションが1回分返却さ
れ、お客様の手持ちのアクティベーション回数が1つ増えます。 こうして別のコンピ
ュータをアクティベートできます。 元の状態に戻す場合にも、同様の手順で行いま
す。
アクティベーション回数は2回までお客様に提供されますので、任意のコンピュー
タに使用できます。 そのため、コンピュータを新調した場合などにも簡単にアクテ
ィベーションが行えます。 古いコンピュータのアクティベーションを解除すること
で、myCelemonyアカウントに登録されているアクティベーション可能回数を元に戻
し、新しいコン ピュータをアクティベ ートすることがで きます。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bga.png)
10
Melodyne assistant ハンドブック
インストー ルとアクティベ ーション
アクティベーションの管理は確実に行いましょう。 アクティベーションはお客様にの
み提供されるものであり、お客様のアカウントに関連付けられています。 アクティベ
ーションを第三者に提供しないでください。 アクティベーションの解除は、アクティベ
ートされているコンピュータでしか操作できませんのでご注意ください。 アクティベ
ートされているコンピュータにアクセスできない場合、アクティベーションは失われま
す。 Melodyneがアクティベートされた状態でコンピュータを売却したり廃棄したりす
る場合には、この点にご注意ください。 コンピュータを売却または廃棄する際には、
必ずMelodyneのアクティベーションを解除するようにしましょう。
ハードディスクの初期化やオペレーティングシステムの再インストールでは、まったく
問題は生じません。 この場合、アクティベーションは失われません。 これらの操作を
行った後、Melodyneを初めて起動すると、MelodyneはCelemonyサーバーに接続し
ます。Celemonyサーバーはコンピュータを識別し再アクティベートを行います。新た
にアクティベーションが必要になることはありません。
iLokによるアクティベーション: Melodyne editorとMelodyne assistant(Melodyne
essentialは含まれません)では、上記で説明したコンピュータベースのアクティベ
ーションに代わり、iLokコピー防止ドングル(詳細は www.ilok.com 参照)を使用し
てアクティベートすることができます。 この場合、MelodyneライセンスをiLokアカ
ウントへ転送し、iLokコピー防止ドングルへダウンロードします。 iLokドングルを使
用すると、Melodyneを複数のコンピュータ上でアクティベートして使用することが
できますが、この場合、1度に1台(ドングルが挿入されているコンピュータ)でしか
使用できません。
iLokによるアクティベーションは、コンピュータベースのアクティベーションの代替と
して使用されるものであり、併用することはできませんのでご注意ください。 iLokシ
ステムへ切り替えてしまうと、それ以降コンピュータベースのアクティベーションは
できなくなります。 iLokからコンピュータベースのアクティベーションへ戻ることは
できません。 iLokによるアクティベーションでは、 *1* つのiLokドングルに対して *1*
つのMelodyneライセンスが提供され、1度に *1* 台のコンピュータでのみ使用で
きます。コンピュータベースのアクティベーションでは、2台のコンピュータで同時に
Melodyneを使用することができます。
Melodyneを売却する場合、このMelodyneのライセンスを購入者のiLokアカウント
に転送しても購入者は使用できません。弊社サポートまでご連絡いただく必要があり
ます。 ご自身でiLokアカウントから別のiLokアカウントへライセンスを転送すると料
金がかかります。また、弊社にて購入者のmyCelemonアカウントを作成する必要が
あります。 この処理を行わないと、ライセンスがお客様のmyCelemonyアカウントに
関連付けられたままになります。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bgb.png)
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Melodyne assistant ハンドブック
Melodyne assistantイントロダクション
Melodyne assistantイントロダクション
この マ ニュアル に つ い て
このマニュアルは、Melodyne assistant の動作と使用方法について説明しています。
プログラムのインストールとアクティベーションについての情報は、別紙に記載され
ています。
ユーザーマニュアルを読むのが好きな人はいません。 とにかく使い始め、作業を行
いながら重要なポイントを学んでいく方がずっと効果的だと私たちは考えています。
お客様を必要以上に退屈させることのないよう、また Melodyne assistant での操作
間違いを防ぐことができるよう、導入章の最後に短いセクション「お急ぎの方に: 10
分で分かる Melodyne assistant」を作成しました。このセクションには、知っておくと
便利な要点だけが簡潔にまとめられています。 ユーザーマニュアルがどうしても性に
合わないという方や、もうマニュアルなど必要ないというプロの方も、このセクション
だけには目を通しておくことをお勧めします。
ユーザーマニュアルを読むのが苦にならないという方に、ここではマニュアルに記載
されている内容について簡単に説明します。
この導入章には、上記の短いセクションに加えて、Melodyne assistant の操作や適
用範囲に関する一般的な事項について説明しています。
「ガイドツアー」には、オーディオファイルのロードと転送、ピッチドリフトやビブラ
ートのリダクションなど、Melodyne assistant での操作を手順ごとに説明していま
す。 この章は、特定の操作についての情報を探す場合や、仕組みが分からないとい
う場合に参考にするとよいでしょう。
Melodyne assistant についての詳しい情報は、Celemony ウェブページ( www.
celemony.com )のサポートページに記載されています。サポートページへ
は、Melodyne assistant の[ヘルプ]メニューから直接アクセスすることができます。
ヘルプセンターには、Melodyne assistant の操作に関するビデオチュートリアル・詳
細情報・最新のアドバイス・問題の回避方法などが掲載されています。 フォーラムで
は、他のユーザーの体験から学んだり、互いにアイデアを交換することができます。
それでもお探しの答えが見つからない場合、ウェブサイトから、またはメール sup-
port@celemony.com までお気軽にお問い合わせください。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bgc.png)
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Melodyne assistant ハンドブック
Melodyne assistantイントロダクション
Melodyne assistant とその用途
Melodyne assistant では、ボーカル・サクソフォン・フルート・ドラムループ・パーカッ
ションなど、さまざまな種類のオーディオ素材を音楽的に編集・表示することができ
ます。 Melodyne の特徴は、オーディオデータ内の楽音を認識し、音高と時間を単位
とするグリッド上に表示する点です。 振幅値が時間軸上に表示されるだけの一般的
なサンプルエディタやオーディオシーケンサのディスプレイに比べ、情報がより分か
りやすくなっています。 Melodyne assistant では、レコーディング内容のどの部分の
音量が大きくどの部分が小さいのかだけでなく、各音がどこで始まり、どの音高であ
るのかも表示されます。 この点で、Melodyne は他のアプリケーションと大きく異なっ
ています。
Melodyne assistant Plugin
単に分析するだけでなく、表示された音を移動させたり、変更したりすることもできま
す。 たとえば、半音ずれている音を正しい音高へとドラッグしたり、短すぎる音を伸ば
したり、小さすぎる音を大きくしたりと、さまざまな変更が行えます。 レコーディング
内容の修正や最適化への高感度ツールとして使用するだけでなく、オーディオ素材
を大きく変化させ、再構築を行い、全く新しいものを生み出すこともできます。
Melodyne は、聴覚で聞き取ることのできない微妙なずれを音楽的かつ直感的な操
作で修正できるその優れたリードボーカル編集機能により、長年にわたって高い評
価を受けてきました。 この機能は、他の楽器に使用した場合にもすばらしい能力を
発揮します。 一度 Melodyne assistant をご使用いただければ、間違いの修正にとど
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bgd.png)
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Melodyne assistantイントロダクション
Melodyne assistant ハンドブック
まらず、さまざまな用途に応用できることにお気づきいただけることでしょう。 以下は
その一例です。
元のトラックをコピーして 2 つ目のボーカルバートアンサンブルを作成
フレーズの反復にメロディのバリエーションを導入
ドラムとベースのタイミングを修正・調整
リズムを整理したり、クオンタイズを適用してリズムを変更
ドラムループのブレイクやバリエーションを作成
フォルマントシフトであらゆる素材の音色特性を操作
ピッチシフトやタイムストレッチなどの一般的な操作を、Melodyne assistant 独自
の簡単な操作と優れたサウンドクオリティで実行
Melodyne assistant では、モノフォニック(リードボーカル、サックスソロ、フルートな
ど)とリズミック/噪音(ドラムループ、パーカッション、アンビエントサウンド、ノイズな
ど)のオーディオ素材を編集できます。 図は、オーディオ素材が Melodyne assistant
でどのように表示されるかを示しています
Melodyne assistantでの
メロディックな素材
Melodyne assistantでの
リズミックな素材
「適していない」素材をあえて使用したり、「適切でない」方法で素材を編集すること
により、面白い効果が得られるかもしれません。 Melodyne では、標準的なオーディ
オ編集の範囲であれば自然かつ優れたサウンドクオリティを得ることができます。し
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bge.png)
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Melodyne assistant ハンドブック
Melodyne assistantイントロダクション
かし、サウンドまたはトラックの構造を完全に変形させるようなクリエイティブな使用
方法では、同様のサウンドクオリティを得ることができない場合もあります。 いろいろ
な操作を試してみてください
スタンドアローンとプラグインの Melodyne assistant
他の多くのソフトウェアシンセサイザー同様、Melodyne assistant は、ホストアプリケ
ーション(Pro Tools、Logic、Cubase、Live などのオーディオワークステーション)のプ
ラグインとして、または、スタンドアローンの独立したプログラムとして使用すること
ができます。 このため、Melodyne assistant をインストールすると、ご使用のオペレ
ーティングシステムに対応するフォーマットの 1 つまたは複数のプラグインとしての
Melodyne assistant と、スタンドアローンとして使用できる Melodyne assistant の両
方がハードディスクに保存されます。
プラグインとスタンドアローンの Melodyne assistant では、核となる機能に違いはあ
りません。どちらも同じようにオーディオ素材を編集することができます。 ただし、操
作方法、ワークフロー、付帯的な機能は多少異なります。
実験的な操作に便利: オート
メーション可能なMelodyne
assistant Pluginのリアルタイ
ムコ ント ロ ーラ
このイントロダクションでは、どちらにも共通する機能について説明する場合は
Melodyne assistant と表記し、プラグインとスタンドアローンとで異なる機能につい
て説明する場合は Melodyne assistant Plugin または Melodyne assistant Stand-
Alone と個別に表記しています。 たとえば、Melodyne assistant Stand-Alone にはシ
ンプルなレコーディング機能が搭載されていますが、Melodyne assistant Plugin に
はレコーディング機能が搭載されていません。プラグインとして使用する場合、レコ
ーディングはホストアプリケーションで行うためです。
Melodyne assistant Stand-Alone
Melodyne assistant Stand-Alone は、通常のサンプル編集プログラムとほぼ同じよ
うに機能します。 メニュー経由またはドラッグ&ドロップでオーディオファイルをロー
ドして編集し、新規バージョンとしてファイルを保存します。 元のファイルを上書きす
る場合、Melodyne assistant Stand-Alone により安全コピーが自動的に作成されま
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bgf.png)
15
Melodyne assistantイントロダクション
Melodyne assistant ハンドブック
す。 Melodyne assistant Stand-Alone では、一般的にその入力と出力はハードディス
ク上のオーディオファイルとなります。
オーディオファイルの編集が途中の場合、または後で変更を加えたい場合
は、Melodyne assistant Stand-Alone にデータを保存することができます。この場
合、専用の Melodyne ファイルフォーマットで保存され、元のサウンドファイルと編集
内容が別々に保存されます。 この方法で保存を行うと、結果としてノンディストラクテ
ィブのファイルが作成されることとなり、ファイルをロードするたびにオーディオファ
イルを分析し直す必要がありません。 編集が完了したら、編集結果を通常のオーディ
オファイルとして保存し、ファイルを別のソフトウェアで使用することができます。
Melodyne assistant Stand-Alone はサンプルエディタのように機能します。特定の楽
曲のプロジェクトから抽出された 1 つまたは複数のサンプルを編集する際に使用し
ます。 Melodyne assistant Stand-Alone の利点は、ホストアプリケーションよりも起
動スピードが速いことです。 また、楽曲に含まれているのではないサンプルを編集す
る場合、Melodyne assistant Stand-Alone を使えば、自動的ホストアプリケーション
の機能を操作したり、時間をかけてホストから Melodyne assistant Plugin へのファ
イル転送する必要もありません。
ご使用のDAW
に完全統合さ
れたMelodyne
assistant
Pluginでは、す
ばやく簡単な操
作が可能
Melodyne assistant Plugin
DAW で楽曲を制作しており、Melodyne で 1 つまたは複数のトラックのパッセージ
を編集したい場合は、Melodyne assistant Plugin を使用します。 インストール手順
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg10.png)
16
Melodyne assistant ハンドブック
Melodyne assistantイントロダクション
が完了していれば、ご使用の DAW のオーディオエフェクトプラグイン(インストゥル
メントプラグインではありません)の一覧に Melodyne assistant が表示されている
はずです。 オーディオトラック上に Melodyne assistant Plugin を開いたら、編集し
たいパッセージをプラグインに転送すると、Melodyne assistant Plugin にパッセー
ジが表示されます。 ここでいう「オーディオの転送」とは、編集したいパッセージを
Melodyne assistant Plugin にレコーディングするようなものです。 それ以降トラック
を再生すると、転送されたパッセージ部分は Melodyne assistant Plugin により再生
され、トラックの残りの部分はご使用の DAW によって再生されます。
Melodyne assistant Plugin は DAW に付属して動作します。DAW とプラグインは
完全調和の状態で動作し、楽曲内での操作と編集に最適な条件を提供します。 ご使
用のコンピュータの RAM と処理スピードが許す範囲であれば、同時にいくつでも
Melodyne assistant を使用することができます。 トラックでの作業が完了したら、ご
使用の DAW のレンダーまたはバウンス機能を使って作業内容を保存し、作成され
たオーディオファイルを元のトラックへと挿入してから、Melodyne assistant Plugin
をトラックから削除します。
まず分析、次に編集 - 動作の原則
Melodyne assistant は、いったいどのようにしてオーディオ素材の音を検出するの
でしょうか。 その答えは、素材を分析することにあります。 オーディオがロードまたは
Melodyne assistant へと転送されると、Melodyne assistant はファイル全体を分析
し、ファイルに含まれる音の検出を試みます。 この処理は、ファイルがロードされた
後、または転送が完了した後に実行されます。 かかる時間は、コンピュータの処理能
力により異なります。
ファイルを開くか転
送すると、Melodyne
assistantは素材を分
析して素材に含まれる
ノートを検出します。ノ
ートが検出されてはじ
めて、Melodyne独自
の編集機能を活用する
ことができます。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg11.png)
17
Melodyne assistantイントロダクション
Melodyne assistant ハンドブック
Melodyne assistant がリバーブやエコーなどのようにリアルタイムエフェクトとして
動作できないのは、この分析が必要であるためです。 分析が完了しなければ音を表
示することができず、Melodyne 独自の機能を使用することができません。 もちろん、
これらの処理自体はリアルタイムで実行されます。 Melodyne assistant でオーディオ
に行った変更はすべて、タイムラグなくすぐさま再生することができます。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg12.png)
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Melodyne assistant ハンドブック
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne assistant
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne assistant
以下のセクションでは、Melodyne assistant を使用する際に知っておくべき要点につ
いて簡潔に説明しています。 マニュアルには、各要点についてのより詳しい情報が説
明されています。
このマニュアルでは、「Command」キーという表記を使用しています。このキー
は、MacではCommandまたはAppleキー、PCではCtrlキーを意味しています。 その
他のキーはMacもPCも同じです。
スタンドアロ ーンとプラグイン
Melodyne assistantは、スタンドアローンアプリケーションとして、または、対応する
ホストアプリケーションのプラグインとして使用できます。 ホストアプリケーション
では、Melodyne assistant Pluginは(インストゥルメントプラグインではなく)オー
ディオエフェクトプラグインとして表示されます。 Melodyne assistantは、インストゥ
ルメントとしてではなく、オーディオエフェクトと同じように使用します。 Melodyne
assistant Stand-Aloneは、インストール後ハードディスクのプログラムフォルダに表
示されます。 Melodyne assistant Stand-Aloneは、一般的なサンプル編集プログラム
と同じように使用できます。 アプリケーションを起動し、ファイルを開き、編集して保
存しま す。
転送
スタンドアローンアプリケーションでのファイルのロードにあたるのが、Melodyne
assistant Pluginでの編集パッセージのホストアプリケーションからの転送です。 各
パッセージをホストアプリケーションで再生し、同時にMelodyne assistant Pluginに
録音します。 この手順を経て、素材の分析が完了すると編集することができます。 こ
のプラグインは、リアルタイムエフェクトのようには動作しません。
Melodyne assistantの[転送]ボタンを有効にしてから、編集したいトラック部分を
ホストアプリケーションで再生します。転送が終わったら、ホストアプリケーション
の再生を停止します。 ホストのトラックのさまざまな部分から複数抽出して転送す
ることがで きま す。
再生範囲
1つまたは複数のパッセージを転送後、これらのパッセージを再生すると、パッセー
ジ部分はMelodyne assistantによって再生されます。 トラックの他の部分はすべてホ
ストアプリケーションによって再生されます。 [表示]メニューから、[再生範囲を表示]
を選択します。 (ホストアプリケーションではなく)Melodyne assistantによって再生
されるリージョンがタイムルーラーに表示されます。 このリージョンは、マウスで枠
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg13.png)
19
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne assistant
Melodyne assistant ハンドブック
をドラッグして拡張することができます。 リージョンを縮小するには、いくつかのノー
トを削除し、タイムルーラーのコンテキストメニューから[再生範囲をノートに合わせ
る]を選択します。
検出とアルゴリズム
オーディオ素材に含まれるノートを検出し編集するには、まずオーディオ素材を
Melodyne assistantで分析する必要があります。 Melodyne assistantでは、モノフォ
ニック(メロディック)とリズミック/噪音の各素材を編集することができます。 Melo-
dyne assistantは、その分析結果に従って、それがどのような素材であるのかを判断
します。 しかし、さまざまな再生アルゴリズムを手動で選択し、素材を再分析すること
もできます。 これは、編集の目的にそぐわない形で素材が分析されてしまった場合に
便利です。 Melodyne assistantのアルゴリズムを切り替え、素材によってどのような
結果が生まれるのか試してみるとよいでしょう。
• [アルゴリズム]メニューから別のアルゴリズムを選択し、指定のアルゴリズムで素材
を分析します
検出結果を編集する
メロディック素材では、音が1オクターブ高い音や1オクターブ低い音と混同されて
検出されることがあります。 このような素材を編集する場合には、事前にノートを
正しく配置し直す必要があります。 これを行わないと、素材を編集する際にアーチ
ファクトが生じることがあります。 他のツールから少し離れたところにある±のアイ
コンをクリックして[ノートアサインメントツール]を選択すると、ノートアサインメン
トモードに切り替わります。 ノートアサインメントモードを終了するには、他のツー
ルを選択します。
ノートアサインメントツールでは、ノートアサインメントモードへと切り替えること
ができます。このモードでは、間違った音高で検出されたノートを正しい音高へ移
動 させることが でき ます。
スライダー横のアイコンでは、オリジナルのサウンドとモニタリング用のシンセ音
とを切り替えます。また、このアイコンではシンセ音のボリュームも調整できます。
シンセ音で確認すると、割り当てられている音と実際に再生されている音が一致し
ているかどうかを識別することが簡単になります。
Melodyne assistant Stand-Aloneでは、Shift+スペースバーを押し、オリジナルの
サウンドとシンセ音の間で再生を切り替えることができます。 Pluginでは、タイム
ルーラーをShift+ダブルクリックします
ユー ザ ー インター フェイスとナビゲ ー ション
検出された音は、編集エリアにblobとして表示されます。 編集エリアのサイズは変更
することができ、blob表示はズームやスクロールすることができます。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg14.png)
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Melodyne assistant ハンドブック
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne assistant
ウィンドウのサイズを変更するには、右下隅をドラッグします。
表示エリアを移動するには、Commandを押したまま編集エリアの背景をドラッグ
しま す。
上下にスクロールするには、マウスホイールを使います。左右にスクロールするに
は、Shiftを押したままマウスホイールを上下にスクロールします。
表示エリアを水平方向/垂直方向にズームするには、Command+Altを押したまま
編集エリアをドラッグします。
縦軸と横軸を同時にズームするには、Command+Altを押したままマウスホイー
ルを使います。
blobまたは現在の選択位置をズームするには、Commandを押したままダブルク
リックし ま す 。
ズームアウトするには、Commandを押したまま編集エリアの背景をダブルクリッ
クし ま す。
表示を水平方向/垂直方向に移動するには、スクローラーをドラッグします。
表示を水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーの端をドラッグします。
表示部分の長さを伸ばすには、スクローラーの左端または右端を外向きにドラッ
グします。この機能はプラグインでは重要となります(最初の4小節だけを転送して
この部分を操作し、第20小節に何かを挿入したい場合など)。
すべてのノートを水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーをドラッグ
しま す。
blobのサイズを調整するには、ウィンドウ右下隅のスライダーを使います。
再生機能
Melodyne assistant Stand-Aloneでは、ウィンドウ左上のトランスポートキーを使っ
て操作します。 タイムルーラー上で素材をスクラブしたり、タイムルーラーをダブルク
リックしてその位置から再生をスタートさせることができます。 ホストアプリケーショ
ンが動作していない場合であれば、Melodyne assistant Pluginでも同じ操作が行え
ます。 Melodyne assistant Pluginからホストアプリケーションの再生機能をコントロ
ールすることはできません。
Melodyne assistant Stand-AloneとPlugin(ホストアプリケーション停止中)の再生機
能:
再生カーソルの位置を設定するには、タイムルーラーをクリックします。
タイムルーラーをダブルクリックすると、その位置から再生がスタートします。
現在の選択範囲を再生するには、タイムルーラーをAlt+ダブルクリックします。
ほとんどのホストアプリケーションでは、スペースバーを押してPluginの再生を停
止 できま す。
前/次のblobを選択して再生するには、矢印キーを使います。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg15.png)
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お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne assistant
Melodyne assistant ハンドブック
再生を停止して再生カーソルの位置を設定するには、タイムルーラーをクリックし
ます。
スクラブするには、タイムルーラーをクリック&ドラッグします。
Melodyne assistant Stand-Aloneの再生機能:
スペースバー: 再生/停止
Alt+スペースバー: 現在の選択範囲を再生
テンキーのEnter: 再生
テンキーの0(ゼロ)を1回押す: 停止
テンキーの0(ゼロ)を2回押す: 前の再生位置に戻る
テンキーの0(ゼロ)を3回押す: ファイルの先頭に戻る
テンポボックス: テンポを変更しオーディオをストレッチするには、入力済みの値を
ドラッグするか新しい値をタイプ入力します。 このボックスにはパーセンテージ値
をタイプ入力することもできます。
サイクルモード
Melodyne assistant Stand-AloneとMelodyne assistant Pluginのどちらでも、サイク
ルモードを使用できます。 Melodyne assistant Pluginでは、ホストアプリケーション
が停止中の場合にのみサイクルモードをオンにすることができます。
サイクルゾーンを設定するには、タイムルーラーの下半分を水平方向にドラッグし
ます。
サイクルモードのオンとオフを切り替えるには、サイクルゾーンをダブルクリックし
ます。
サイクルゾーンを調整するには、ゾーンの端をドラッグします。
サイクルゾーン全体を左右に移動するには、ゾーンの中央をドラッグします。
タイムグリッドが有効の場合、その選択内容がサイクルゾーンの設定位置に影響
しま す。
タイムグリッドを無視して移動させたい場合は、Altを押したままサイクルゾーンを
ド ラッグ し ま す 。
サイクルゾーンを左右に拡げるには、サイクルゾーンの左右の任意の位置を
Shift+クリックします。
サイクルゾーンを選択されているblobの最初または最後へ移動させるには、サイ
クルゾーンをShift+ダブルクリックします。 Shift+Alt+ダブルクリックすると、選択
されているノート範囲がサイクルゾーンに設定されます。
ノート選択
編集エリアに表示されるblobは、Shift+クリック、マーキー/投げ縄/ラバーバンド選択
など、一般的な操作方法で選択することができます。 他にも、編集メニューのサブメ
ニューからさまざまなコマンドを選択することができます。 選択は、以下のいずれか
の方法で行います。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg16.png)
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Melodyne assistant ハンドブック
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne assistant
ノートの選択と選択解除は、クリック、Shift+クリック、ドラッグなどの一般的な方法
で行います。
Shift+クリックを押したままドラッグすると、ノートをスネーク選択モードで選択で
きま す。
ピッチルーラーをクリック&ドラッグしてもノートを選択できます。 ピッチルーラー
をダブルクリックすると、クリックしたノートだけでなく、同じ音名のノートがすべて
のオクターブにわたって選択されます。
ピッチルーラーでも、Shift+クリックまたはShift+ドラッグで選択範囲へノートを追
加したり選択範囲から削除したりできます。
[編集]メニューには、[すべて選択]コマンドに加えて、特殊コマンドを含むサブメニ
ュー が あ りま す。
コピ ーとペ ースト
Melodyne assistantでは、blobをカット・コピー・ペーストできます。 あるblob(「ソー
ス」blob)をコピーし、別のblob(「ターゲット」blob)を選択してペーストすると、ター
ゲットblobがソースblobに置き換えられます。 blobを選択しないでペーストすると、
カーソル位置にソースblobがペーストされます。 グリッドから離れているblobをコピ
ーしてペーストすると、再生カーソルから同じ間隔だけ離れたところにペーストされ
ます。 カーソルに合わせてペーストしたい場合は、タイムルーラーの単位を[秒]に変
更して からペ ーストします。
マクロとツー ル
ピッチ補正とタイム補正のマクロを選択範囲に適用することができます。マクロは、
ウィンドウ右上隅のボタンで選択します。 ノートを選択しないでマクロを実行すると、
マクロはすべてのノートに適用されます。 手動での編集は、ツールボックスのツール
を使って行います。 ツールは、blobのどの部分を選択するかによって異なる機能を持
つ場合があります。 微調整を行うには、Altを押したままパラメータを変更します。 ツ
ールボックスは、編集エリアを右クリックしても開くことができます。
選択されているツールのメイン機能を、選択されているblobに適用するに
は、Command+上/下矢印のショートカットを使用します。 微調整を行うには、Alt
キーを押したまま値を変更します。
以下の表は、各ツールの機能概要です。機能は、blobのどの部分をクリックまたはド
ラッグするか、また、何度クリックするかによって異なります。 マウスポインタの形状
は、ツールの機能に合わせて変化します。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg17.png)
23
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne assistant
Melodyne assistant ハンドブック
ツール 左
メイン
ピッチ
ピッチモ ジュ
レ ー ション
ピッチドリ
フト
フォル マ ント
音量
タイム
ノート分割
シン グ ル クリック ダブ ルクリック
中央(メイン
機能) 右 中央(ダブルクリック) 右( ダ ブ ル クリック )
先頭を移動• ピッチ/位置を
先頭を移動 ノート全体を
シフト
ピッチを シフト ピッチトランジショ
モ ジュレ ー ション
を設定
ドリフトを設定 ドリフトを現在の値と
フォルマントを
シフト
音量を設定 音量トランジショ
移動
blobの部分
末尾を移動 ノート分割を挿入/
ンを設定
フォ ル マ ントト ラ ン
ジションを設定
ンを設定
末尾を移動 任意の位置にクオン
削除
(blobの一番上)
一番近い半音にクオ
ンタイズ
モ ジュレ ー ション を 現
在の値となしの間で
切り替え
なしの間で切り替え
フォル マ ント シ フトなしフォルマントトランジ
ミュート/ミュート解除 音量トランジションを
タイズ
ノート分割を挿入/削除ノート分割を挿入/
ピッチトランジション
をオン/ オフ
ションをオン /オフ
オン/ オフ
削除
テンポ機能
テンポボックス隣のボタンをクリックすると、テンポダイアログが開きます。 テンポボ
ックスとテンポダイアログは、Melodyne assistant Stand-AloneとMelodyne assist-
ant Pluginではそれぞれ機能が異なります。
Plugin: ボックスに表示されるテンポを変更することはできません。テンポは、ホ
ストアプリケーションで設定します。 ホストアプリケーションでテンポを変更した
ら、Melodyne assistant Pluginでこのダイアログを開き、変更内容を伝えます。 選択
したテンポ変更は、固定のテンポ変更ですか、それともリタルタンドのような段階的
なテンポ変更ですか? 後者の場合、そのテンポ変更を含むパッセージをMelodyne
assistantで通して再生し、テンポの進行をMelodyne assistantに覚えさせる必要が
あります。 テンポダイアログでは、テンポ変更を考慮するためにタイムストレッチや
タイムコンプレッションをオーディオに適用するべきかどうかを選択することもでき
ます。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg18.png)
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Melodyne assistant ハンドブック
お急ぎの方に: 10 分で分かる Melodyne assistant
Stand-Alone: テンポボックスの値をドラッグするか、新しい値をタイプ入力してテン
ポを変更すると、テンポに合わせてオーディオがタイムストレッチまたはタイムコン
プレッションされます。 また、(オーディオのテンポに変更を加えず)blobの下のグリ
ッドだけを変更したい場合は、テンポダイアログを使用します。 グリッドの解像度を
変更するのは、検出されたテンポが希望のテンポの2倍または2分の1のスピードの
場合です。 または、演奏者がテンポに若干のバリエーションを付けて演奏したため、
別のテンポが検出されてしまった際、厳密なテンポ合わせをしたい場合に使用しま
す。 テンポダイアログの設定を変更しても、サウンドの聞こえ方に変化はありません。
これは、グリッド単位でノートを移動させたり、クオンタイズを適用させる際など、編
集用にグリッドを最適化するための機能です。
編集を保存する
Melodyne assistant Stand-Aloneでは、元のファイルと同じフォーマットの新規オー
ディオファイルとして編集内容を保存します。 元のファイルは、バックアップとして保
管されます。 後でファイルの編集を続けたい場合、[ファイル]メニューから[別名で保
存]を選択し、フォーマットに[Melodyne Project Document]を選択します。 このフォ
ーマットは、元のオーディオファイルとは別に編集内容を保存します。このため、ファ
イルを開くたびに分析を行う必要がありません。 Melodyne assistant Pluginでは、ホ
ストアプリケーションにより自動的に保存されるため、手動で編集内容を保存する必
要はありません。 編集内容をオーディオファイルとしてMelodyne assistant Pluginか
ら書き出すには、ホストアプリケーションのバウンス/書き出し機能を使用する必要
が ありま す。
Melodyne assistant Stand-Alone
停止: テンキーの0(ゼロ)
再生: テンキーのEnter
メインツール: F1
ピッチツール: F2
フォルマントツール: F3
音量ツール: F4
タイムツール: F5
ノート分割ツール: F6
[ピッチを補正]マクロを開く: Command+Shift+P
[タイムをクオンタイズ]マクロを開く: Command+Shift+T
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg19.png)
25
Melodyne assistant ハンドブック
オーディオをロード・転送・保存する
オーディオ素材をMelodyne assistant Plugin
へ転送する
このツアーでは、オーディオ素材をMelodyne assistant Pluginに転送する方法
と、Melodyne assistant Pluginの使用方法の基礎について説明します。
編集するには、オーディオをホストアプリケーションのトラックからMelodyne
assistant Pluginに転送する必要があります。
[転送]ボタンを押して転送の準備を整えます。 ホストアプリケーションのトラッ
クの任意の部分を複数抽出して転送することができます。
概要
転送後は、転送部分はMelodyne assistant Pluginにより再生され、残りの部分
はホストアプリケーションのトラックにより再生されます。
Melodyne assistant Pluginが再生する部分はタイムルーラーに表示されます。
この再生リージョンは編集できます。
オーディオを転送する
ホストアプリケーション(ご使用のシーケンサーまたはDAWなど)で、編集したいプロ
ジェクトを開きます。
Melodyne assistant Pluginを、編集したい素材が含まれているオーディオトラックに
ロードします。 Melodyne assistant Pluginは、そのトラックに使用されているエフェク
トチェーンの先頭(最初のスロット)に置きます。 最良の分析結果を得るには、できる
だけドライ(未処理)でクリーンな入力信号をMelodyne assistantに供給する必要が
あるためです。
ホストアプリケーションの再生カーソルを、Melodyne assistantで編集したいパッセ
ージの先頭より前に移動します。
Melodyne assistantウィンドウ左上の[転送]ボタンをクリックし、転送の準備を整えま
す。
ホストアプリケーションで素材の再生を開始すると、Melodyne assistantはインポー
トを自動的に開始します。 編集したいパッセージの終わりに到達したら、再生を停止
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg1a.png)
26
Melodyne assistant ハンドブック
オーディオをロード・転送・保存する
します。 ホストアプリケーションの再生を停止すると、Melodyne assistantの転送状
態が自動的に解除されます。 転送中に[転送]ボタンを押して転送を中断することもで
きま す。
ホストアプリケーションから別の部分のパッセージを続けて転送することもできま
す。 ホストアプリケーションの再生中に[転送]ボタンをクリックすると、Melodyne as-
sistantの転送機能のオンとオフを切り替えることができ、編集したいパッセージだけ
を転送することができます。 つまり、再生中にパンチインとパンチアウトが行えます。
また、転送したいパッセージの終了部分に近づいたらホストアプリケーションの再生
を停止し、次のパッセージの開始部分へジャンプしてから再びMelodyne assistantの
転送機能をオンにし、またホストアプリケーションの再生を再開し、次々に転送してい
くこともできます。 トラック全体をMelodyne assistantに転送したり、複数のトラック
を複数のプラグインへ同時に転送することもできます。
再生範囲
転送後、これらのパッセージを再生すると、パッセージ部分はMelodyne assistantに
よって再生されます。 残りの部分はホストアプリケーションによって再生されます。 つ
まり、編集する素材部分は、Melodyne assistantの信号がホストアプリケーションの
信号に差し替えられて再生されます。
[表示]メニューから、[再生範囲を表示]を選択します。 (ホストアプリケーションではな
く)Melodyne assistantによって再生されるリージョンがタイムルーラーに表示され
ます。 このリージョンは、マウスで枠をドラッグして拡張することができます。
リージョンを縮小するには、いくつかのノートを削除し、タイムルーラーのコンテキス
トメニューから[再生範囲をノートに合わせる]を選択します。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg1b.png)
27
オーディオをロード・転送・保存する
Melodyne assistant ハンドブック
関連トピック
メロディック素材のノート検出を確認し編集する
リズミック素材のノート検出を確認し編集する
メインツールを使って操作する
転送したオーディオファイルを管理し、不明なファイルを指定する
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg1c.png)
28
Melodyne assistant ハンドブック
オーディオをロード・転送・保存する
Melodyne assistant Stand-Alone
でオーディオをロード・保存する
このツアーでは、Melodyne assistant Stand-Aloneでオーディオファイルを開いて保
存する方法と、使用可能なデータフォーマットについて説明します。
ファイルは、[ファイル]メニューの[開く]・[最近使った項目を開く]・[最後に保存し
た状態に戻す]コマンドでロードできます。
ファイルは、プログラムアイコンまたはウィンドウへ直接ドラッグ&ドロップして
ロ ードで き ま す。
ウィンドウにロードされた最初のファイルにより、テンポが決定されます。
ファイルを初めて保存すると、[別名で保存]ダイアログが開き、新規ファイルの
フォーマットを選択できます。 これ以降、このファイルは同じフォーマットで自動
概要
的に保存されます。
Melodyne Project Documentフォーマットでは、オーディオファイルとは別に編
集内容が保存されます。編集が完了するまでの間は、このフォーマットでファイ
ルを保存することをお勧めします。
MIDIファイルフォーマットでは、スタンダードMIDIファイルが作成されま
す。Melodyne assistantのノートがすべてMIDIノートとなります。
メニュ ー を 使 って ファイル を 開 く
Melodyne assistant Stand-Aloneの[ファイル]メニューから[開く]を選択し、オーディ
オファイルをファイルの選択ボックスから選択します。選択してロードすると、ファイ
ルが開きます。
[最近使った項目を開く]サブメニューを選択すると、これまでにロードしたドキュメン
トが最大20件表示されます。 希望のエントリを選択すると、(ドキュメントがハードデ
ィスクから削除されていたり、別のロケーションに移動されていなければ)ドキュメン
トが開きます。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg1d.png)
29
オーディオをロード・転送・保存する
Melodyne assistant ハンドブック
編集したドキュメントが保存済みの場合、[最後に保存した状態に戻す]を選択して、
最後に保存したバージョンに戻ることができます。このコマンドを選択することで、最
後に保存した後に行った編集内容をすべて消去することができます。
ドラ ッグ & ド ロップ で ファイ ル を 開 く
Melodyne assistant Stand-Aloneが開いている場合、オーディオファイルをMelodyne
assistant画面の空のウィンドウ(起動直後のウィンドウ、または[ファイル]メニューで[
新 規] を 選 択して作 成した ウィンドウ )にドラッグして開くことが できま す。 アウトライン
が表示され、タイムルーラー上の任意の位置にファイルをドラッグすることができま
す。
![](/html/c1/c1f7/c1f7d784df5b418e35cfa6ce1c8688be12329cdee87cb3c2586642ae2c692751/bg1e.png)
30
Melodyne assistant ハンドブック
オーディオをロード・転送・保存する
ドラッグしていたファイルをリリースすると、分析が行われ、検出されたノートが編集
エリアに表示されます。
同じ方法で、複数のファイルをウィンドウへドラッグし、自由に配置することもできま
す。複数のテイクから1つの新しいサンプルを作成する場合などに便利です。 ドキュ
メントのテンポは、最初にロードされたファイルから算出されますが、いつでも変更
で きます。
作業内容を保存する
ファイルの編集後、[ファイル]メニューで[保存]を選択すると、[別名で保存]ダイアロ
グが開き、新規ファイルのフォーマットを選択できます。 デフォルトでは、元のファイ
ルの名前とフォーマットが選択されます。 [OK]をクリックすると、編集済みバージョン
のファイルと元のファイルが置き換わります。 新規ファイルとは別に、元のファイルも
保存されます。 元のファイルには、「オリジナル」を示す「.orig」が名前の後に付けられ
ます。 このバックアップ保存は、Melodyne assistant Stand-Aloneのデフォルト操作
です。 この機能を使用したくない場合、[保存前に既存のファイルのバックアップを作
成]のチェックボックスを外します。