取扱説明書
コンピューターミシン
CPH03 / CPH13 / CPJ13 / CPJ16 シリーズ
● ご使用になる前に必ず取扱説明書をお読みになり、正しくお使いください。
● 取扱説明書はなくさないように大切に保管し、いつでも手にとって見られるようにしてください。
安全にお使いいただくために
はじめに
この度は、本製品をお買い上げいただきまして誠にありがとうございます。
お使いになる前に「安全にお使いいただくために」をよくお読みいただき、本取扱説明書で機能や使い
方を十分にご理解のうえ、末永くご愛用ください。
また、お読みになった後はいつでもご覧になれるところに保管してください。
安全にお使いいただくために
本取扱説明書およびミシンで使用されている表示や絵文字は、製品を安全に正しくお使いいただき、お
使いになる方や他の人々への危害や損害を未然に防ぐためのものです。
その表示や意味は次のとおりです。
この表示を無視して誤った使い方をすると、人が死亡または重傷を負う危険が想定される内容を示してい
警 告
注 意
取扱説明書で使用されている絵文字の意味は次のとおりです。
ます。
この表示を無視して誤った使い方をすると、人が傷害を負う危険が想定される内容および物的損害のみの
発生が想定される内容を示しています。
特定しない
禁止事項
分解しては
いけません
水に濡らしては
いけません
本製品を安全にお使いいただくために、以下の事柄を守ってください。
特定しない
義務行為
電源プラグを
抜いてください
特定しない
危険通告
警 告
一般家庭用電源 AC100V の電源以外では、絶対に使用しないでください。
火災・感電・故障の原因となります。
以下のようなときは電源スイッチを切り、電源プラグを抜いてください。
火災・感電・故障の原因となります。
・ ミシンのそばを離れるとき
・ ミシンを使用したあと
・ 使用中に停電したとき
・ 接触不良、断線などで正常に動作しないとき
・ 雷が鳴りはじめたとき
感電の危険が
あります
火災の危険が
あります
針の下に指を入れない
でください
注 意
延長コードや分岐コンセントを使用した、たこ足配線はしないでください。火災・感電の原因となりま
す。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因となります。
電源プラグは根元まで確実に差し込んでください。差し込みが不完全ですと、感電や発熱による火災の
原因となります。傷んだプラグ・ゆるんだコンセントは使用しないでください。
i
安全にお使いいただくために
電源プラグを抜くときはまず電源スイッチを切り、必ずプラグの部分を持って抜いてください。電源
コードを引っ張って抜くとコードが傷つき、火災・感電の原因となります。
電源コードを傷つけたり、破損したり、加工したり、無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、た
ばねたりしないでください。また、重い物をのせたり、加熱したりすると電源コードが破損し、火災・
感電の原因となります。
電源コードまたは電源プラグが破損したときはミシンの使用をやめてお買い上げの販売店または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
電源コードは、赤い印以上に引き出さないでください。(CPH03、CPH13 シリーズのみ)
長期間ご使用にならないときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。火災の原因となり
ます。
直射日光の当たるところや、ストーブ、アイロンのそばなど温度の高いところでは使用しないでくださ
い。ミシンの使用温度は 0 ~ 40 ℃です。ミシン内部の温度が上がったり、ミシン本体や電源コードの
被膜が溶けて火災・感電の原因となります。
火の気のあるもののそばでは使用しないでください。(火の消えていないたばこ、ろうそくなど)火災
の原因となります。
注 意
野外でのご使用は避けてください。雨などが降り、本体が濡れて感電の原因となります。また濡れたと
きはお買い上げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
温度や湿度の高い所でのご使用や保管は避けてください。
スプレー製品などを使用する部屋では使用しないでください。スプレーへの引火によるやけどや火災の
原因となります。
ぐらついた台の上や傾いたところなど、不安定な場所には置かないでください。バランスが崩れて倒れ
たり、落下などしてけがをする原因となります。
ミシンは安定した平らなテーブルや机の上でご使用ください。
ミシン本体の換気口をふさがないでください。換気口は、必ず壁から 30cm 以上離して使用してくだ
さい。また、換気口やフットコントローラーに糸くずやほこりがたまらないようにしてください。火
災の原因となります。
ミシン本体の上に花びんや水の入った容器を置くなどして、ミシン本体に水をこぼさないでください。
万一、内部に水などが入った場合は、電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いて、お買
「
い上げの販売店または
感電の原因となります。
ミシン本体の換気口や内部に異物を入れたり、ドライバーなどを差し込まないでください。高圧部に触
れて感電のおそれがあります。万一、異物が入った場合は、使用をやめてお買い上げの販売店または
「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。そのまま使用すると火災・
ミシン本体の重さは約 9kg あります。ミシン本体を持ち運びする際は急激または、不用意な動作をしな
いでください。腰や膝を痛める原因となります。
以下の場所に設置、保管をしないでください。故障の原因になります。
・温度が著しく高くなる場所
・温度が著しく低くなる場所
・急激に温度が変化する場所
・湿気、湯気の多い場所
・火気や熱器具、冷暖房機器などに近い場所
・屋外や直射日光の当たる場所
・ほこり、油煙の多い場所
ミシン本体は、必ずハンドルを持って持ち運びをしてください。他の部分を持つとこわれたりすべって
落としたりして、けがの原因となります。
ii
安全にお使いいただくために
注 意
ミシン本体には取扱説明書に記載されている付属品を使用してください。他の部品を使用するとけが・故
障の原因となります。
お客様ご自身での分解、修理および改造は行わないでください。火災・感電およびけがの原因となりま
「
す。指定以外の内部の点検・調整・掃除・修理は、お買い上げの販売店または
119 番)
」
にご依頼ください。
取扱説明書に記載されている整備は、必ず電源プラグをコンセントから抜いて行ってください。
けが・感電の原因となります。
ミシン操作中は、針の動きに十分ご注意ください。また、針、プーリー、てんびんなどすべての動いて
いる部品に手を近づけないでください。けがの原因となります。
リッパーで穴を開ける方向に、手や指を置かないでください。すべったときにけがをするおそれがあり
ます。本来の使用目的以外での使用はしないでください。
針や押えなどの交換およびそのほかの機能に関する使用については、取扱説明書の指示通りに正しく
行ってください。
縫製中、布地を無理に引っ張ったり、押したりしないでください。けが・針折れの原因となります。
お客様相談室(ミシン
針の下などに指を入れないでください。けがをするおそれがあります。
上糸、下糸などに関する操作については、取扱説明書の指示通りに正しく行ってください。取り扱いを
誤ると、縫製中に糸がらみなどが発生し、針が折れたり、曲がったりするおそれがあります。
曲がった針は絶対に使用しないでください。針折れの原因となります。
万一、ミシン本体を落としたり、破損したり、故障したりした場合は、ただちに使用をやめてお買い上
げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。そのまま使用すると火災・感
電の原因となります。
万一、煙が出ている、異臭がする、異常音がするなどの状態のときはすぐに電源プラグをコンセントか
ら抜いて、お買い上げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。そのまま
使用すると火災・感電の原因となります。お客様による修理は危険ですから絶対にしないでください。
本製品が入っていた袋は、お子様がかぶって遊ばないように、お子様の手の届かないところに保管する
か廃棄してください。かぶって遊ぶと窒息のおそれがあります。
お子様の玩具として使用しないでください。お子様が使用するときや、お子様の近くで使用するときは、
お子様がけがをしないよう十分注意してください。
フットコントローラーの上に物をのせないでください。
けが・故障の原因となります。
iii
警告ラベルについて
● このミシンは日本国内向け、家庭用です。外国では使用できません。
This sewing machine can not be used in a foreign country as designed for Japan.
職業用としてご使用になった場合の保証はいたしかねますので、ご了承ください。
● 仕様および外観は品質改良のため、予告なく変更することがありますので、ご了承ください。
● 取扱説明書の内容を許可なく無断で複製することは禁じられておりますので、ご了承ください。
● 取扱説明書の内容は予告なく変更することがありますので、ご了承ください。
● 取扱説明書の内容について、万一不審な点や誤りなどお気づきの点がありましたら「お客様相談室
(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
● 本機をご使用になる方(お子様を含む)が、身体/知覚/精神的能力になんらかの障がいを持つ場合、
あるいは経験や知識が十分でない場合には安全を保証できる責任者の監視の下でのみ本機を使用し
てください。
● お子様が使用するときは、玩具として使用しないよう、十分な監視の下で使用してください。
警告ラベルについて
ミシン本体には下記の警告ラベルが表示されています。
警告表示の注意事項を守って作業を行ってください。
また、警告ラベルは、はがれたり、傷ついたりしないよう十分注意してください。
万一ラベルがはがれていたり、読みとれなくなった場合は速やかに「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡
ください。
1 ラベルの場所
iv
この説明書について
この説明書について
この取扱説明書は、CPH03、CPH13、CPJ13 および CPJ16 シリーズについて記載されています。
シリーズによって製品の仕様が異なりますので、本書を読むときにご注意ください。
このミシンでできること
B 基本機能編
本機をご使用になる前に、「基本機能編」をお読みください。ここでは、基本的な準備の手順や、基本的なぬい
方、本機の便利な機能を説明しています。
B-2
B-26
ページ
ページ
第 1 章 ぬう前の準備
ミシンの基本的な操作方法を説明します。
第 2 章 基本のぬい方
ぬう前に必要な準備と基本的なぬい方を説明します。
S 実用ぬい編
ここでは実用ぬいのさまざまな機能をご紹介しています。基本的な縫製だけでなく、筒ものぬいやボタン穴かが
りなど、本機をもっと活用したいときの詳しい操作方法を知ることができます。
S-2
S-6
ページ
ページ
第 1 章 きれいに仕上げるために
上手にぬうコツやさまざまな布地をぬうコツなどを説明します。
第 2 章 いろいろなぬい方
内蔵模様の使い方を紹介します。
A 付録
ここでは、本機の操作をする上で重要な情報をご紹介しています。
A-2
第 1 章 お手入れ/困ったときには
ミシンのお手入れ、困ったときの対処方法などを紹介します。
ページ
v
目次
目次
安全にお使いいただくために ............................... i
警告ラベルについて............................................ iv
この説明書について............................................. v
このミシンでできること...................................... v
B 基本機能編
第 1 章 ぬう前の準備 2
各部の名称とはたらき ......................................... 2
主要部.................................................................................... 2
針と押え部分
操作スイッチ......................................................................... 3
操作パネルと操作キー .......................................................... 4
補助テーブル......................................................................... 4
付属品.................................................................................... 5
別売品.................................................................................... 5
.............................................................................. 3
電源の入れ方........................................................ 6
電源を入れる......................................................................... 7
電源を切る ............................................................................ 7
液晶画面............................................................... 8
液晶画面の見方 ..................................................................... 8
操作キーの感度を調節する ................................................... 9
下糸の準備 ......................................................... 10
下糸を巻く .......................................................................... 10
下糸をセットする................................................................ 13
上糸通し............................................................. 16
上糸を通す .......................................................................... 16
針に糸を通す....................................................................... 18
手で針に糸を通すとき ........................................................ 19
下糸を引き出す ................................................................... 20
針の交換............................................................. 21
布地と糸の種類による針の種類と使い分け........................ 21
正しい針の見分け方............................................................ 22
針の交換 .............................................................................. 22
押えの交換 ......................................................... 24
押えを交換する ................................................................... 24
押えホルダーを取り外す/取り付ける ............................... 25
第 2 章 基本のぬい方 26
ぬってみましょう .............................................. 26
模様を選択する ................................................................... 26
模様をぬう .......................................................................... 26
返しぬい/止めぬいをする ................................................. 29
自動で返しぬい/止めぬいをする ...................................... 29
止めぬい優先の設定............................................................ 30
自動で糸を切る(CPH13/CPJ13/CPJ16 シリーズのみ).... 31
模様の設定 ......................................................... 32
振り幅を調節する................................................................ 32
ぬい目の長さを調節する..................................................... 32
糸調子を調節する................................................................ 33
ぬい方早見表...................................................... 34
S 実用ぬい編
第 1 章 きれいに仕上げるために 2
上手にぬうコツ .................................................... 2
試しぬいをする ..................................................................... 2
ぬう方向を変える
カーブをぬう......................................................................... 2
筒ものをぬう......................................................................... 2
ぬいしろの幅をそろえる....................................................... 3
................................................................... 2
押え圧を調節する(CPJ16 シリーズのみ).......................... 3
いろいろな素材をぬう......................................... 4
厚い布地をぬう..................................................................... 4
薄い布地をぬう..................................................................... 4
伸びる布地をぬう................................................................. 5
ビニールや皮革をぬう.......................................................... 5
面ファスナー(マジックテープ ®)をぬう ......................... 5
第 2 章 いろいろなぬい方 6
布をぬい合わせる................................................ 6
すそ上げをする ................................................... 7
布端を始末する ................................................. 10
たち目かがり押え< G >を使うたち目かがり................... 10
ジグザグ押え< J >を使うたち目かがり........................... 11
ボタン穴かがり ................................................. 12
ファスナーつけ ................................................. 15
つき合わせ .......................................................................... 15
片返し ................................................................................. 16
伸びる布地やゴムテープをぬう ........................ 19
伸縮ぬい ............................................................................. 19
ゴムテープつけ................................................................... 19
アップリケ/パッチワーク/キルトぬい.......... 21
アップリケ .......................................................................... 21
パッチワーク(クレイジーキルト).................................... 22
ピーシング .......................................................................... 22
キルティング ...................................................................... 23
フリーモーションキルト .................................................... 24
振り幅コントロールを使用したサテンぬい ....................... 25
丈夫にしたいところをぬう ............................... 26
3 重ぬい .............................................................................. 26
飾りぬいをする ................................................. 27
ファゴティング................................................................... 27
スモッキング ...................................................................... 27
A 付録
第 1 章 お手入れ/困ったときには 2
お手入れのしかた................................................ 2
注油に関して ........................................................................ 2
ミシンを保管するときのご注意 ........................................... 2
画面の汚れの掃除................................................................. 2
ミシンの汚れの掃除 ............................................................. 2
かまの掃除 ............................................................................ 2
困ったとき........................................................... 4
よくあるご相談..................................................................... 4
上糸がつる ............................................................................ 4
布裏で糸がからまる ............................................................. 5
糸調子が合わない................................................................. 6
布がミシンに入り込んでとれなくなった............................. 7
ボビン受け座の下に糸がからまってしまった.................... 10
液晶画面に「E06」が表示される....................................... 11
こんなときは ...................................................................... 14
エラーメッセージ............................................................... 18
電子音 ................................................................................. 20
仕様 ................................................................... 20
索引 ................................................................... 21
vi
基本機能編
ここでは、基本的な準備の手順や、基本的なぬい方、本機の便利な機能を説明します。
ページ数は、「B」の記号で始まります。
第 1 章ぬう前の準備..............................................................................B-2
第 2 章基本のぬい方...........................................................................B-26
各部の名称とはたらき
a
b
c
d
e
f
h
i
j
k
l
m
g
第1 章
ぬう前の準備
各部の名称とはたらき
ここでは、ミシンの各部の名称とはたらきを説明します。ミシンをお使いになる前に、よく読んで覚え
ておきましょう。
主要部
■ 正面
■ 右側面・背面
1 上ふた
上糸を通すときや下糸を巻くときに開けます。
2 糸案内板
上糸を通すときに糸をかけます。
3 下糸巻き案内
下糸を巻くときに糸をかけます。
4 糸こま押え
糸こまが抜けないように押さえます。
5 糸たて棒
糸こまを差し込みます。
6 下糸巻き装置
下糸をボビンに巻くときに使用します。
7 液晶画面
選択した模様の設定やエラーメッセージが表示されます。
( B-8 参照)
8 操作パネル
模様の選択をするとき、ミシンの設定をするときなどに使用し
ます。( B-4 参照)
9 操作スイッチとスピードコントロールレバー
ミシンのさまざまな操作に使用します。( B-3 参照)
0 補助テーブル
中に押えやボビンなどを収納します。袖口などの筒ものをぬう
ときには外します。
A 糸切り
糸を引っかけて切ります。
B 糸通しレバー
針穴に糸を通すときに使用します。
C 糸調子ダイヤル
上糸調子を調節します。( B-33 参照)
1 プーリー
ぬい目を1針ずつ送ったり、針を上げ下げするときに手前に回
します。
2 ハンドル
ミシンの持ち運びに使用します。
3 押えレバー
押えを上げ下げします。
4 ドロップレバー
送り歯を下げるときと元に戻すときに使用します。
( S-24 参照)
5 電源スイッチ
ミシンの電源を「入」や「切」にするスイッチです。
6 電源コード
家庭用電源コンセント (AC100V) に接続します。
CPJ13/CPJ16 シリーズの電源コードは、付属品として同梱さ
れています。
7 フットコントローラー(別売)
ミシンを足で操作したいときに使用します。
8 換気口
モーターの換気用の穴です。ミシンを使用しているときはふさ
がないでください。
9 フットコントローラージャック
別売のフットコントローラーのプラグを差し込みます。
0 押え圧ダイヤル( CPJ16 シリーズのみ)
押え圧を調節します。
B-2
各部の名称とはたらき
針と押え部分
i
h
g
f
e
1 針棒糸かけ
上糸をかけます。
2 針板
まっすぐにぬうための目盛りがついています。
3 針板カバー
かまの掃除をするときに取り外します。
4 針板ふた/内かま
針板ふたを開けて、中の内かまにボビンをセットします。
5 送り歯
ぬう方向に布地を送ります。
6 押え
布地を押さえます。ぬい方に合った押えを取り付けてください。
7 押えホルダー
ここに押えを取り付けます。
8 押えホルダーのネジ
押えホルダーを固定します。( B-25 参照)
9 ボタン穴かがりレバー
ボタン穴かがりをするときに使用します。
d
a
c
操作スイッチ
b
1 スタート/ストップスイッチ
ミシンをスタートまたは停止します。ぬい始めとスイッチを押
している間はゆっくりとぬいます。停止すると、針は下がった
(布地に刺さった)状態で止まります。詳細は、 B-26 の「基
本のぬい方」で説明します。
スイッチはミシンの状態によって色が変わります。
緑: スタートできる状態のとき/縫製中
赤: スタートできない状態のとき
橙: 下糸を巻いているとき/下糸巻き軸が右側に
2 返しぬいスイッチ
返しぬいを行う直線またはジグザグ模様の場合、このスイッチ
を押している間だけ低速で返しぬいをします(逆方向にぬいま
す)。
そのほかの模様では、ぬい始めやぬい終わりの止めぬいをする
ときに使います。このスイッチを押し続けると、同じ場所で 3
針重ねてぬって止まります。( B-29 参照)
3 止めぬいスイッチ
このスイッチを押すと1針ぬいを繰り返した後で、止めぬいし
ます。( B-29 参照)
4 針上下スイッチ
このスイッチを押すと、針の位置が上下に切り換わります。繰
り返し押すと、 1 針ぬいができます。
5 糸切りスイッチ ( CPH13/CPJ13/CPJ16シリーズの
み)
ぬい終わった後にこのスイッチを押すと、上糸と下糸を切りま
す。詳細は、 B-26 の「模様をぬう」の手順
ださい。
6 スピードコントロールレバー
このレバーを左右に動かして、ぬう速さを調節します。
入っているとき
j を参照してく
B
ぬう前の準備
• ( CPH13/CPJ13/CPJ16 シリーズのみ)
糸を切った後に (糸切りスイッチ)
を押さないでください。針が折れたり糸
がからんだりするおそれがあります。ま
た、故障の原因になります。
基本機能編 B-3
各部の名称とはたらき
操作パネルと操作キー
• 操作キーは静電容量式タッチセンサーです。
指で直接触れて操作してください。操作す
る人によって反応が異なりますが、キーを
押す強さによって反応が変わるわけではあ
りません。
• 操作キーは操作する人によって反応が異な
りますので、感度設定を調節して使用して
ください。( B-9 参照)
• 市販の静電容量式に対応したタッチペンを
使用する場合は、タッチペンの先が 8mm
以上のものを使用してください。先の細い
タッチペン、特殊な形状のタッチペンは使
用しないでください。
補助テーブル
補助テーブルの中に付属品を収納することがで
きます。図のようにふたを開いてください。
1 液晶画面
選択した模様の設定値や、操作を誤ったときのエラーメッセー
ジが表示されます。
詳細は、 B-8 の「液晶画面」を参照してください。
2 ぬい目の長さ調節キー
ぬい目の長さを調節するときに押します。
3 自動返しぬい/止めぬいキー
自動返しぬい/止めぬいを設定するときに押します。
4 自動糸切りキー (CPH 13/CPJ13/CPJ16 シリーズのみ)
自動糸切りを設定するときに押します。
5 基線切り替えキー
電源スイッチを入れたときに自動的に選択される模様として、
「 1 直線(左基線)」または「 3 直線(中基線)」のいずれ
かを選択します。
6 針位置上下キー
ミシンが停止したときの針位置(下/上)を選択するときに押
します。
7 振り幅コントロールキー
スピードコントロールレバーをジグザグの振り幅調節レバーに
切り替えるときに押します。詳細は、「実用ぬい編」の「振り
幅コントロールを使用したサテンぬい」を参照してください。
8 模様選択キー
模様を選択するときに押します。
9 振り幅調節キー
模様の振り幅を調節するときに押します。
補助テーブルの付属品収納スペースの中には、押
え収納トレイが入っています。
a
b
1 補助テーブルの中の付属品収納スペース
2 押え収納トレイ
押え収納トレイは複数のシリーズで共通の部品
のため、本製品に付属しない押えのスペースが
あります。
B-4
各部の名称とはたらき
付属品
箱を開けたら、付属品が揃っていることを確認してください。不足しているときや破損しているとき
は、お買い上げの販売店にお問い合わせください。
1. 2. 3. 4. 5. 6.
B
ぬう前の準備
ジグザグ押え< J >
(ミシンに取り付けてあります)
たち目かがり押え< G > 片押え< I > まつりぬい押え< R > ボタン穴かがり押え< A > ミシン針( HA × 1 )
黄 # 11 ( 2 本)
赤 # 14 ( 2 本)
緑 # 16 ( 1 本)
ニット用・金 # 11 ( 1 本)
7. 8. 9. 10. 11. 12.
ボビン< 4 個>
( 1 つはミシンのかまにセッ
トされています。)
リッパー ミシンブラシ はとめ穴パンチ ドライバー ネジ回し
13. 14. 15. 16. 17. 18.
糸こま押え(大) 糸こま押え(中)
(ミシンの糸たて棒にセット
されています)
糸こま押え(小) 糸こま押え(特殊) 糸こまネット 電源コード
( CPJ13/CPJ16 シリーズの
み)
19. 20. 21. 22.
付属品バッグ 取扱説明書 かんたん操作ガイド ハードケース
別売品
別売品・部品についてはお買い上げの販売店、または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にお問い
合わせください。
1. 2. 3. 4. 5. 6.
ウォーキングフット
(モデル名: F033 )
7. 8.
スムースフット
(モデル名: F007N )
美しい仕上がりと快適な縫製のために各種押えを取り揃えております。ブラザーホームページをご覧
になるか、お買い上げの販売店にお問い合わせください。
オープントゥキルト押え<O>
(モデル名: F061J )
ローラーフット
(モデル名: F066 )
直線針板と直線押え
(モデル名: SNP02AP )
フットコントローラー
(モデル名: FC32291 、
型式: MODEL T )
ワイドテーブル
(モデル名: WT14AP )
キルター
(モデル名: F016N )
基本機能編 B-5
電源の入れ方
電源の入れ方
• 一般家庭用電源 AC100V の電源以外では、絶対に使用しないでください。火災・感電・故障の原
因となります。
• 次のようなときは電源スイッチを切り、電源プラグを抜いてください。火災・感電・故障の原因と
なります。
• ミシンのそばを離れるとき
• ミシンを使用したあと
• 使用中に停電したとき
• 接触不良、断線などで正常に動作しないとき
• 雷が鳴りはじめたとき
• 電源プラグは根元まで確実に差し込んでください。差し込みが不完全ですと、感電や発熱による火
災の原因となります。傷んだプラグ・ゆるんだコンセントは使用しないでください。
• 延長コードや分岐コンセントを使用した、たこ足配線はしないでください。火災・感電の原因とな
ります。
• 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因となります。
• 電源プラグを抜くときはまず電源スイッチを切り、必ずプラグの部分を持って抜いてください。電
源コードを引っ張って抜くとコードが傷つき、火災・感電の原因となります。
• 電源コードを傷つけたり、破損したり、加工したり、無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、
たばねたりしないでください。また、重い物を載せたり、加熱したりすると電源コードが破損し、火
災・感電の原因となります。電源コードまたは電源プラグが破損したときはミシンの使用をやめて、
お買い上げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
• 長期間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。火災の原因となりま
す。
B-6
電源を入れる
電源スイッチが「切」になっている
a
(「 」側を押してある)ことを確認しま
す。
<CPJ13/CPJ16シリーズをお使いの場合>
b
本体右側の電源ジャックに電源コードを差
し込み、電源プラグを家庭用電源コンセン
ト( AC100V )に差し込みます。
電源の入れ方
ミシン本体右側面の電源スイッチの右側
c
( I 側)を押して「入」にします。
電源が入り、ライトと液晶画面、スタート/スト
ップスイッチが点灯します。
• 電源が入ると針や送り歯が動く音がします
が、故障ではありません。
• 縫製中に電源が切れると、再度電源を入れ
なおしても、ミシンは縫製の中断点を記憶
していません。もう一度初めから縫製の手
順を行ってください。
電源を切る
B
ぬう前の準備
1 電源コード
2 電源プラグ
3 電源ジャック
4 電源スイッチ
< CPH03/CPH13 シリーズをお使いの場
合>
電源コードを引き出し、電源プラグを家庭
用電源コンセント( AC100V )に差し込
みます。
ミシンを使い終わったら、電源を切ります。ま
た、ミシンを移動するときは、必ず電源を切っ
てから移動してください。
ミシンが動いていないことを確認します。
a
ミシン本体右側面の電源スイッチの左側
b
( 側)を押して「切」にします。
電源プラグをコンセントから抜きます。
c
電源プラグを持って抜いてください。
電源コードを少し引っ張って手を離し、収
d
納します。( CPH03/CPH13 シリーズの
み)
1 電源コード
2 電源プラグ
3 赤い印
4 電源スイッチ
• 電源コードは、赤い印以上引き出さないで
ください。
基本機能編 B-7
液晶画面
液晶画面
液晶画面の見方
電源を入れると、液晶画面が点灯し、以下のような画面が表示されます。
表示されている内容を変更するには、画面の下にある操作キーを使います。
No.
1
表示 名称 はたらき 参照ページ
押え表示 選択中の模様に対し、使用する押えを表示します。
* 片押え< I >やキルト押えなど、液晶画面に表示されない押えもありま
す。
2
3
4
5
6 -
*
7
8
9
0
止めぬい優先表示
振り幅コントロール表示 スピードコントロールレバーがジグザグの振り幅調節レバーに切り替わっ
針位置設定表示 針位置が上下どちらに設定されているかを表示します。
基線切替え表示 電源スイッチを入れたときに自動的に選択される模様として、「 1 直線
模様番号表示 選択中の模様番号を表示します。
自動糸切り表示 縫製後、上糸と下糸の両方を自動で糸切りする設定になっている場合、表
自動返しぬい/止めぬい表示 自動返しぬい/止めぬいが設定されている場合、表示されます。
ぬい目の長さ設定表示 選択中の模様に設定されているぬい目の長さを表示します。
振り幅設定表示 選択中の模様に設定されている振り幅を表示します。
止めぬい優先が「 」に設定されているかを表示します。
ているかを表示します。
:針位置下
:針位置上
(左基線)」または「 3 直線(中基線)」のどちらが設定されているか
を表示します。
:直線(左基線)
:直線(中基線)
示されます。
* 自動糸切り表示は、 CPH13/CPJ13/CPJ16 シリーズのみ対応しています。
B-24
B-30
S-25
B-4
B-4
B-34
B-31
B-29
B-32
B-32
B-8
液晶画面
操作キーの感度を調節する
操作キーの感度は、5段階から選択することが
できます。設定画面で、使いやすい感度を選択
してください。
d
• 数値が低いほど感度は低くなり、数値が高いほど
• 市販の静電容量式に対応したタッチペンを
e
ーの感度を確認できます。キーが反応する
と、「 」が点滅します。
を押して、感度を調節します。
感度は高くなります。初期設定値は、 3 です。
使用する場合は、感度を最高に設定するこ
とをお勧めします。
以外の操作キーを押すことで、キ
B
ぬう前の準備
1 操作キー
電源を切ります。
a
b
c
(止めぬいスイッチ)を押しながらミ
シンの電源を入れます。
を押して、「 」を選択しま
す。
電源を切って、もう一度電源を入れなおし
f
ます。
• 電源を切る前に、 以外の操作キー
を押してください。そのまま電源を切ると
設定が保存されません。
■ 操作キーを押してもミシンが動かな
いときは
いったん電源を切り、 (針上下スイッチ)を押
しながらミシンの電源を入れてください。キーの
感度の設定がリセットされます。その後、再度電
源を切り、もう一度感度の調節をしてください。
基本機能編 B-9
下糸の準備
下糸の準備
•
付属のボビンは本機純正品です。純正ボビ
ン(モデル名:
純正品以外の部品使用による故障は、保証
期間中でも有償修理となります。
※ 純正品以外のものすべてが必ず不具合を
起こすわけではありません。
* プラスチック製
1 純正品
2 厚みの違うボビン
3 11.5mm
B051
)をご使用ください。
上ふたを開けます。
a
ボビンのミゾと下糸巻き軸のバネの位置を
b
合わせて、ボビンを下糸巻き軸にカチッと
はまるまで差し込みます。
1 ミゾ
2 下糸巻き軸のバネ
ボビンを右側へカチッと音がするまで押し
c
ます。
• 別売のフットコントローラーが接続されて
いる場合は、下糸巻きのスタートとストッ
プはフットコントローラーで操作します。
フットコントローラーの使い方については、
B-28 の「フットコントローラー(別売)を
使う」を参照してください。
下糸を巻く
下糸用の糸をボビンに巻きます。
糸たて棒を起こし、糸たて棒から糸こま押
d
えを抜きます。
1
2
1 糸たて棒
2 糸こま押え
下糸用の糸こまを糸たて棒に差し込みます。
e
糸が手前から出るように差し込みます。
B-10
• 糸こまを正しい向きにセットしないと、糸が糸た
て棒にからまるおそれがあります。
糸こま押えを糸たて棒に差し込み、糸たて
f
棒をもとの平行の位置に戻します。
糸こま押えの丸みをおびている面を外側にして、奥
までしっかりと差し込みます。
下糸の準備
• 下図のような糸こまを使用するときは、糸こ
ま押え(小)を使用し、糸こま押えと糸こま
との間に少しすきまを残してください。
B
• 糸こまや糸こま押えが正しくセットされ
ていないと、糸たて棒に糸がからまり、
糸切れや針折れの原因となります。
• 糸こま押え(大)(中)(小)は糸こま
の大きさに合わせて使用してください。
糸こまより小さい糸こま押えを使用する
と、糸こまの切り欠きなどに糸が引っか
かり、故障の原因となります。
また、使用する糸こまによっては、糸こ
ま押え(特殊)を使用します。
糸こま押え(特殊)についての詳細は、
B-11 の「お知らせ」を参照してくださ
い。
c
a
1 糸こま押え(小)
2 糸こま
3 すきま
• ナイロン透明糸やメタリック糸などの張り
が強い糸を使用する場合は、付属の糸こま
ネットを糸こまに付けてから糸たて棒にセ
ットしてください。ネットが長い場合は、
糸こまの大きさに合わせて折って使用しま
す。
1
3
b
2
ぬう前の準備
4
1 糸こまネット
2 糸こま
3 糸こま押え
4 糸たて棒
• 高さ 75mm 、芯の直径が 12mm の糸こまを
使用する場合は、付属の糸こま押え(特殊)
を使用してください。
1 糸こま押え(特殊)
2 12mm
3 75mm
基本機能編 B-11
下糸の準備
糸を糸案内カバーの奥から手前へかけます。
g
引き出した糸がたるまないように右手で糸を
持ち、左手で糸案内カバーにかけます。
1 糸案内カバー
糸案内板の下から上へ糸をかけます。
h
糸を時計回りに 5 ~ 6 回ボビンに巻きつけ
j
ます。
引き出した糸がたるまないように左手で糸
を持ち、右手で糸端をボビンに巻きつけま
す。
• 糸は、必ずピンと張った状態にしてください。
• 糸は、必ず時計回りに巻いてください。逆
方向に巻くと、下糸巻き軸に糸が巻きつく
ことがあります。
糸端をボビン受け座のガイドミゾに引っか
k
けて右へ引き、カッターで糸を切ります。
1
1 糸案内板
下糸巻き案内の凸部の下から糸をかけて、
i
皿の下に通します。
1 下糸巻き案内
2 皿
3 しっかり奥まで入れるようにひっぱります。
1 ガイドミゾ(カッター付)
• 必ずガイドミゾのカッターで糸を切って
ください。正しく糸を切らずに下糸を巻
くと、糸量が少なくなったときにボビン
に糸がからまり、針が折れたり曲がった
りするおそれがあります。
スピードコントロールレバーを右側(はや
l
く)へ動かします。
1
1 スピードコントロールレバー
電源を入れます。
m
B-12
• 糸が皿の下を確実に通っていることを確認
してください。
下糸の準備
スタート/ストップスイッチを1回押して、
n
下糸巻きをスタートします。
別売のフットコントローラーを接続してい
る場合は、フットコントローラーを踏み込
みます。
1 スタート/ストップスイッチ
• ナイロン透明糸をボビンに巻くときは、
1/2 ~ 2/3 程度巻いたところで止めてくださ
い。ナイロン透明糸をボビンいっぱいまで巻
くと、巻きくずれや縫製不良の原因となりま
す。また、ボビンに圧力がかかり、ボビンが
下糸巻き軸から抜けなくなったりボビンが破
損したりする原因となります。
ボビンを左側へ戻し、下糸巻き軸からボビ
q
ンを抜きます。
• ボビンが右側になっている状態では、針が
動かず、縫製ができません。
スピードコントローラーをもとの位置に戻
r
します。
糸こまを糸たて棒から外します。
s
• 下糸を巻いた後にミシンをスタートさせた
りプーリーを回したりすると、ガチャッと
いう音がすることがありますが、故障では
ありません。
B
ぬう前の準備
ボビンの回転がゆっくりになったら、スタ
o
ート/ストップスイッチを 1 回押して、下
糸巻きをストップします。
フットコントローラーを接続している場合
は、フットコントローラーから足を離しま
す。
• ボビンの回転がゆっくりになったら、必
ず下糸巻きをストップさせてください。
無理に続けると故障の原因となります。
巻き終わりの糸をはさみで切ります。
p
下糸をセットする
下糸を巻いたボビンをかまにセットします。
ボビンをかまに入れ、針板カバーのミゾにそっ
て糸を通してセットするだけで、すぐにぬい始
めることができます(下糸を引き出す必要はあ
りません)。
• ギャザーなどをぬうとき、フリーモーショ
ンキルトをするときは、あらかじめ下糸を
引き出しておきます。詳細は、 B-20 の「下
糸を引き出す」を参照してください。
• 必ず正しく巻かれた下糸を使用してくだ
さい。巻き方が悪い下糸を使用すると、
針折れや糸調子不良の原因となります。
• 下糸をセットするときや交換するときは、
必ず電源スイッチを切ってから行ってくだ
さい。万一、スタート/ストップスイッチ
または、他のスイッチが押されると、ミシ
ンが作動してけがの原因となります。
基本機能編 B-13
下糸の準備
ツメ
① 右手で軽くボビンを 押さえながら、
② 左手で針板カバーのツメに糸をかけます。
② ツメに糸をかけたあと
ミゾにそって糸を通し、
③ 左上で糸を軽くひっぱります。
① 右手で軽くボビンを
押さえたまま、
③ カッターで糸
を切ります。
② 残りのミゾに
糸を通し、
① ボビンを軽く押さえ
たまま、
a
押して、針を上げます。
電源を切ります。
(針上下スイッチ)を1回または2回
b
押えレバーを上げます。
c
針板ふたの横のつまみを右側へスライドさ
d
せます。
1 針板ふた
2 つまみ
針板ふたを取り外します。
e
• ボビンは必ず指で押さえ、正しい方向から
糸が出るようにセットしてください。
万一、ボビンを逆の方向にセットすると、
針折れや糸調子不良の原因となります。
• ボビンのセットのしかたは、針板カバーに
も表示されています。必ず、表示されてい
るとおりに糸を通してください。
右手でボビンを軽く押さえたまま(①)、
h
ツメにかけた糸を針板カバーのミゾにそっ
て通し(②)、左上で糸を軽くひっぱりま
す(③)。
糸が左巻きになるように右手でボビンを持
f
ち、左手で糸端を持ちます。そのまま、右
手でボビンをかまに入れます。
右手でボビンを軽く押さえながら(①)、
g
左手で巻き終わりの糸を針板カバーのツメ
にかけます(②)。
• 内かまの板バネに糸が入ります。
右手でボビンを軽く押さえたまま(①)、
i
左手で残りのミゾに糸を通します(②)。
最後に手前に引いてカッターで糸を切りま
す(③)。
B-14
• 必ずこの手順に従って正しく下糸をセット
してください。針板カバーのミゾに糸をは
めこむだけでは、下糸が正しくセットでき
ず、縫製不良・糸調子不良の原因となりま
す。
針板ふたをもとに戻します。
j
針板ふたの突起部を針板カバーに差し込んでから、
針板ふたの右側を上から押して取り付けます。
下糸のセットが完了します。
次に、上糸を通します。引き続き B-16 の「上糸通
し」をご覧ください。
• 下糸は引き出さずにぬい始めることができ
ます。下糸を引き出してからぬう場合は、
B-20 の「下糸を引き出す」を参照してくだ
さい。
下糸の準備
B
ぬう前の準備
基本機能編 B-15
上糸通し
上糸通し
• 糸こま押え(大)(中)(小)は糸こま
の大きさに合わせて使用してください。
糸こまより小さい糸こま押えを使用する
と、糸こまの切り欠きなどに糸が引っか
かり、故障の原因となります。
また、使用する糸こまによっては、糸こ
ま押え(特殊)を使用します。
適切な糸こま押えの選び方については、
B-11 を参照してください。
押えレバーで押えを上げます。
b
1
1 押えレバー
シャッターが開いて、糸通しできるようになりま
す。
• 上糸は、手順に従って正しく通してくだ
さい。上糸を正しく通していない場合、
糸がからんで針が折れたり曲がったりす
るおそれがあります。
•20番以下の太い糸は使用しないでくだ
さい。故障の原因となります。
• 針と糸は、 B-21 の「布地と糸の種類に
よる針の種類と使い分け」を参照して、
適切な組み合わせでお使いください。
上糸を通す
a
1 シャッター
• 押えが下がった状態で上糸を通すことはで
きません。
(針上下スイッチ)を1回または2回
c
押して、針を上げます。
1 針上下スイッチ
電源を切ります。
d
a
B-16
上糸は、手順に従って正しく通してください。
電源を入れます。
上糸通し
糸たて棒を起こし、糸たて棒から糸こま押
e
えを抜きます。
1 糸たて棒
2 糸こま押え
上糸用の糸こまを糸たて棒に差し込みます。
f
糸が手前から出るように差し込みます。
引き出した糸がたるまないように右手で糸
i
を持ち、糸案内板の下から上へ糸をかけま
す。
1 糸案内板
矢印のように、ミゾに沿って糸を通します。
j
B
ぬう前の準備
• 糸こまや糸こま押えが正しくセットされ
ていないと、糸たて棒に糸がからまり、
糸切れや針折れの原因となります。
糸こま押えを糸たて棒に差し込み、糸たて
g
棒をもとの平行の位置に戻します。
糸こま押えの丸みをおびている面を外側にして、奥
までしっかりと差し込みます。
糸を糸案内カバーの奥から手前へかけます。
h
引き出した糸がたるまないように右手で糸
を持ち、左手で糸案内カバーにかけます。
1 シャッター
• 押えを上げるとシャッターが開きます。上糸
を通すときや通した上糸を外すときは、必ず
押えを上げてください。
• このミシンには、てんびんの位置を確認す
る窓があります。てんびん確認窓から、糸
が確実にてんびんに通っていることを確認
してください。
針棒糸かけに糸をかけます。
k
左手で糸を押さえ、右手で糸端を持ってかけます。
糸が針棒糸かけの突起の内側に入っていることを確
認してください。
1 糸案内カバー
1 針棒糸かけ
2 突起
基本機能編 B-17
上糸通し
針に糸を通す
• 糸通し装置は、 11 ~ 16 番のミシン針のみ
に使用できます。
• ウィングニードルを取り付けているときは、
糸通し装置は使用できません。
• ナイロン透明糸や特殊な糸を使用するとき
は、糸通し装置は使用できません。
• 糸通し装置が使用できない場合は、 B-19 の
「手で針に糸を通すとき」を参照してくださ
い。
ミシン本体左側面の糸切りで糸を切ります。
b
1
1 糸切り
糸を左へ引いて、糸ガイドのミゾに通し
a
( 1 )、糸案内皿(7のしるし)に糸を
かけます( 2 )。
• 糸が糸ガイドのミゾを確実に通っていることを確
認してください。
1 糸ガイドのミゾ
2 糸案内皿
• 糸切りで糸がうまく切れないときは、押え
を下げてから切ってください。糸が固定さ
れて切りやすくなります。糸を切った後は
d に進んでください。
• メタリック糸など、糸こまからほどけやす
い糸を使用する場合、糸切りで糸を切ると
糸通しができないことがあります。このよ
うなときは、糸案内皿( 7 のしるし)に糸
をかけた後、糸切りを使用せずに、糸を
8cm 以上引き出してください。
1
1 8cm 以上
押えレバーで押えを下げます。
c
B-18
1
1 押えレバー
ミシン本体左側面の糸通しレバーをカチャ
d
ッと音がするまで下げ、ゆっくりともとへ
戻します。
上糸通し
手で針に糸を通すとき
糸通し装置が使用できないナイロン透明糸や特
殊な糸、ウィングニードルなどを使用するとき
は、次の手順で針に糸を通します。
B
1 フック
2 糸通しレバー
フックが回転し、針穴に糸が通ります。
• 針が一番上の位置にないと、糸通し装置が
正常に作動しません。一番上の位置にない
ときは、プーリーを手前に回し、一番上ま
で上げてください。針が確実に上がってい
るときは、プーリーのしるしが上になりま
す。 B-16 の「上糸を通す」の手順
照してください。
針穴を通った糸をゆっくり引っ張ります。
e
針穴を通った糸が輪になった場合は、輪をゆっくり
引っ張り、針穴から糸を引き出します。
c を参
針棒糸かけまで上糸を通します。
a
• 詳細は、 B-16 の「上糸を通す」を参照してくだ
さい。
押えレバーで押えを下げます。
b
1 押えレバー
手で糸を持ち、針穴の手前から後ろへ糸を
c
通します。
ぬう前の準備
• 糸の輪を針穴から引き出すときは、ゆっ
くり引き出してください。強く引くと、
針折れの原因となります。
押えを上げ、上糸を押えの穴から押えの下に
f
通して、後ろ側へ 5cm ほど引き出します。
1
1 5cm
• 手で糸を針に通すときは、必ず電源スイッ
チを切ってから行ってください。万一、
スタート/ストップスイッチまたは、他
のスイッチが押されると、ミシンが作動
してけがの原因となります。
押えを上げ、上糸を押えの穴から押えの下に
d
通して、後ろ側へ 5cm ほど引き出します。
基本機能編 B-19
上糸通し
下糸を引き出す
糸を引いてギャザーを寄せたいとき、フリーモー
ションキルトなどぬい始めの糸の始末をしたいと
きは、あらかじめ下糸を引き出しておきます。
B-16の「上糸を通す」を参照して、針に糸
a
を通します。
B-13 の「下糸をセットする」のd ~f を
b
参照して、ボビンをかまに入れます。
引き出した糸をミゾに沿って途中まで通し
c
ます。
カッターで糸を切らないでください。
上糸を押えの穴から押えの下に通して、下糸
f
とそろえて押えの下から後ろ側へ 10cm ほど
引き出します。
針板ふたをもとに戻します。
g
針板ふたの突起部を針板カバーに差し込んでから、
針板ふたの右側を上から押して取り付けます。
左手で上糸の端を軽く持ち、 (針上下
d
スイッチ)を 2 回押して、針を上げます。
下糸が針板から輪になって引き出されます。
上糸をゆっくりと上へ引き、下糸の糸端を
e
引き出します。
B-20
針の交換
針の交換
針の取り扱いには十分注意してください。針が折れ、破片が散らばるなど、非常に危険です。以下の
注意をよく読んで、必ず守ってください。
• 針は必ず家庭用ミシン針(「 HA×1 」と型番の先頭についている針)を使用してください。そのほ
かの針を使用すると、針が曲がったり、折れてけがをするおそれがあります。
• 曲がった針は絶対に使用しないでください。けがをするおそれがあります。
布地と糸の種類による針の種類と使い分け
•
このミシンで使用できる針:家庭用ミシン針(
• このミシンで使用できる糸: 30 ~ 90 番
* 20 番以下の太い糸は使用しないでください。故障の原因となります。
• 布地により、ミシン針や糸を使い分けます。次の表を参考にして、布地に適した糸と針を選んでください。
- 表は目安です。必ず試しぬいをしてください。使用する布地を、実際にぬう枚数分重ねてぬってください。
- ミシン針は消耗品です。美しい仕上がりと安全のために、折れる前の早めの針交換をおすすめします。針交換の目
安は B-22 の「正しい針の見分け方」を参照してください。
HA×1
シリーズの太さ9~16番) 例)
HA×1、HA×1SP
等
B
ぬう前の準備
* 基本として、薄い布地には細い針と細い糸、厚い布
地には太い針と太い糸を使用します。
* 薄い布地をぬうときはぬい目を細かく、厚い布地を
ぬうときは粗くします。( B-32 参照)
布地の特徴・種類
薄地
普通地 ブロード、タフタ、ギャバジン、フラノ、
厚地
のびる布地
(ニット素材
など)
ステッチをかける場合
*
20
番以下の太い糸(ステッチ糸)を使用しないでください。
糸通し装置の故障や、針折れの原因となります。
ローン、ジョーゼット、ポーラ、オー
ガンジー、シフォン、ボイル、ガーゼ、
チュール、綿サテン、裏地 など
サッカー、ダブルガーゼ、リネン(麻
布)、ちりめん、タオル地、ワッフル、
シーチング、ポプリン、シャンブレー、
ダンガリー、サテン、サージ など
デニム( 12 オンス以上)、帆布 など
デニム( 12 オンス以上)、帆布、ツィ
ード、コーデュロイ、ベロア、キルテ
ィング、メルトン、モッサ、ビニール
コーティング地 など
ジャージー、トリコット、 T シャツ地、
フリース、スムース など
数字が小さいほど
太い糸です。
細い←
90~60~30
ミシン糸
種類 太さ
ポリエステル糸
綿糸、絹糸
ポリエステル糸
綿糸、絹糸
ポリエステル糸、
綿糸
ポリエステル糸
綿糸、絹糸
ニット用糸
ポリエステル糸
数字が大きいほど
太い針です。
→太い
60 ~ 90
50 ~ 80
60 ~ 90
50 ~ 60
30 ~ 50
50 ~ 60 11 ~ 14
細い← 9~11~14~
針の太さ
9 ~ 11
11 ~ 14
30 16
60
50
30
14 ~ 16
ニット用針(金)
11 ~ 14
14 ~ 16
16
布地に適した模様を選
び、ぬい目の長さを
→太い
調節してください。
ぬい目の長さ
[ mm ]
細かいぬい目
( 1.8 ~ 2.5 )
普通のぬい目
( 2.0 ~ 3.0 )
粗いぬい目
( 2.5 ~ 4.0 )
布地の厚みに応じて設定
*
伸びる布地に適した模様の
選択をおすすめします。
(「実用ぬい編」の「伸び
る布地をぬう」参照)
布地の厚みに応じて
設定
■ ナイロン透明糸
布地や糸にかかわらず
• 布地と糸と針の組み合わせは、上記に従ってください。組み合わせが適切でない場合、ぬい目がふ
ぞろいになり、ぬいじわや目とびの原因になります。特に、厚い布地(デニムなど)を細い針( 9
~ 11 番)でぬうと、針が折れたり、曲がったりするおそれがあります。
14 ~ 16
番の針を使用します。
基本機能編 B-21