取扱説明書
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安全にお使いいただくために
はじめに
このたびは、本製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。お使いになる前に「安全
にお使いいただくために」をよくお読みいただき、取扱説明書で機能や正しい使い方を十分にご理解の
うえ、末永くご愛用ください。
また取扱説明書は、読み終わったあとも、いつでもご覧になれるところに保管してください。
安全にお使いいただくために
取扱説明書および本製品で使われている表示や絵文字は、本製品を安全に正しくお使いいただき、お使
いになる方や他の人々への危害や損害を未然に防ぐためのものです。
その表示や意味は次のとおりです。
この表示を無視して誤った使い方をすると、人が死亡または重傷を負う危険が想定される内容を示してい
警 告
注 意
取扱説明書で使用されている絵文字の意味は次のとおりです。
ます。
この表示を無視して誤った使い方をすると、人が傷害を負う危険が想定される内容および物的損害のみの
発生が想定される内容を示しています。
特定しない
禁止事項
分解しては
いけません
水に濡らしては
いけません
本製品を安全にお使いいただくために、以下の事柄を守ってください。
特定しない
義務行為
電源プラグを
抜いてください
特定しない
危険通告
警 告
一般家庭用電源 AC100V の電源以外では、絶対に使用しないでください。
火災・感電・故障の原因となります。
以下のようなときは電源スイッチを切り、電源プラグを抜いてください。
火災・感電・故障の原因となります。
・ ミシンのそばを離れるとき
・ ミシンを使用したあと
・ 使用中に停電したとき
・ 接触不良、断線などで正常に動作しないとき
・ 雷が鳴りはじめたとき
感電の危険が
あります
火災の危険が
あります
針の下に指を入れない
でください
注 意
延長コードや分岐コンセントを使用した、たこ足配線はしないでください。火災・感電の原因となりま
す。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因となります。
電源プラグは根元まで確実に差し込んでください。差し込みが不完全ですと、感電や発熱による火災の
原因となります。傷んだプラグ・ゆるんだコンセントは使用しないでください。
i
安全にお使いいただくために
電源プラグを抜くときはまず電源スイッチを切り、必ずプラグの部分を持って抜いてください。電源
コードを引っ張って抜くとコードが傷つき、火災・感電の原因となります。
電源コードを傷つけたり、破損したり、加工したり、無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、た
ばねたりしないでください。また、重い物をのせたり、加熱したりすると電源コードが破損し、火災・
感電の原因となります。
電源コードまたは電源プラグが破損したときはミシンの使用をやめてお買い上げの販売店または「お客
様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
電源コードは、赤い印以上に引き出さないでください。
長期間ご使用にならないときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。火災の原因となり
ます。
直射日光の当たるところや、ストーブ、アイロンのそばなど温度の高いところでは使用しないでくださ
い。ミシンの使用温度は 0 ~ 40 ℃です。ミシン内部の温度が上がったり、ミシン本体や電源コードの
被膜が溶けて火災・感電の原因となります。
火の気のあるもののそばでは使用しないでください(火の消えていないたばこ、ろうそくなど)。火災
の原因となります。
注 意
野外でのご使用は避けてください。雨などが降り、本体が濡れて感電の原因となります。また濡れたと
きはお買い上げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
温度や湿度の高い所でのご使用や保管は避けてください。
スプレー製品などを使用する部屋では使用しないでください。スプレーへの引火によるやけどや火災の
原因となります。
ぐらついた台の上や傾いたところなど、不安定な場所には置かないでください。バランスが崩れて倒れ
たり、落下などしてけがをする原因となります。
ミシンは安定した平らなテーブルや机の上でご使用ください。
ミシン本体の換気口をふさがないでください。換気口は、必ず壁から 30cm 以上離して使用してくだ
さい。また、換気口やフットコントローラーに糸くずやほこりがたまらないようにしてください。火
災の原因となります。
ミシン本体の上に花びんや水の入った容器を置くなどして、ミシン本体に水をこぼさないでください。
万一、内部に水などが入った場合は、電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いて、お買
「
い上げの販売店または
感電の原因となります。
ミシン本体の換気口や内部に異物を入れたり、ドライバーなどを差し込まないでください。高圧部に触
れて感電のおそれがあります。万一、異物が入った場合は、使用をやめてお買い上げの販売店または
「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。そのまま使用すると火災・
ミシン本体の重さは約 9.8kg あります。ミシン本体を持ち運びする際は急激または、不用意な動作をし
ないでください。腰や膝を痛める原因となります。
以下の場所に設置、保管をしないでください。故障の原因になります。
・温度が著しく高くなる場所
・温度が著しく低くなる場所
・急激に温度が変化する場所
・湿気、湯気の多い場所
・火気や熱器具、冷暖房機器などに近い場所
・屋外や直射日光の当たる場所
・ほこり、油煙の多い場所
ミシン本体は、必ずハンドルを持って持ち運びをしてください。他の部分を持つとこわれたりすべって
落としたりして、けがの原因となります。
ii
安全にお使いいただくために
注 意
ミシン本体には取扱説明書に記載されている正規の部品を使用してください。他の部品を使用するとけが・
故障の原因となります。
お客様ご自身での分解、修理および改造は行わないでください。火災・感電およびけがの原因となりま
「
す。指定以外の内部の点検・調整・掃除・修理は、お買い上げの販売店または
119 番)
」
にご依頼ください。
取扱説明書に記載されている整備は、必ず電源プラグをコンセントから抜いて行ってください。
けが・感電の原因となります。
ミシン操作中は、針の動きに十分ご注意ください。また、針、プーリー、てんびんなどすべての動いて
いる部品に手を近づけないでください。けがの原因となります。
リッパーで穴を開ける方向に、手や指を置かないでください。すべったときにけがをするおそれがあり
ます。本来の使用目的以外での使用はしないでください。
針や押えなどの交換およびそのほかの機能に関する使用については、取扱説明書の指示どおりに正しく
行ってください。
縫製中、布地を無理に引っ張ったり、押したりしないでください。けが・針折れの原因となります。
お客様相談室(ミシン
針の下などに指を入れないでください。けがをするおそれがあります。
上糸、下糸などに関する操作については、取扱説明書の指示どおりに正しく行ってください。取り扱い
を誤ると、縫製中に糸がらみなどが発生し、針が折れたり、曲がったりするおそれがあります。
曲がった針は絶対に使用しないでください。針折れの原因となります。
万一、ミシン本体を落としたり、破損したり、故障したりした場合は、ただちに使用をやめてお買い上
げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。そのまま使用すると火災・感
電の原因となります。
万一、煙が出ている、異臭がする、異常音がするなどの状態のときはすぐに電源プラグをコンセントか
ら抜いて、お買い上げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。そのまま
使用すると火災・感電の原因となります。お客様による修理は危険ですから絶対にしないでください。
本製品が入っていた袋は、お子様がかぶって遊ばないように、お子様の手の届かないところに保管する
か廃棄してください。かぶって遊ぶと窒息のおそれがあります。
お子様の玩具として使用しないでください。お子様が使用するときや、お子様の近くで使用するときは、
お子様がけがをしないよう十分注意してください。
フットコントローラーの上に物をのせないでください。
けが・故障の原因となります。
iii
商標
● このミシンは日本国内向け、家庭用です。外国では使用できません。
This sewing machine can not be used in a foreign country as designed for Japan.
職業用としてご使用になった場合の保証はいたしかねますので、ご了承ください。
● 仕様および外観は品質改良のため、予告なく変更することがありますので、ご了承ください。
● 取扱説明書の内容を許可なく無断で複製することは禁じられておりますので、ご了承ください。
● 取扱説明書の内容は予告なく変更することがありますので、ご了承ください。
● 取扱説明書の内容について、万一不審な点や誤りなどお気づきの点がありましたら「お客様相談室
(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
● 本機をご使用になる方(お子様を含む)が、身体/知覚/精神的能力になんらかの障がいを持つ場合、
あるいは経験や知識が十分でない場合には安全を保証できる責任者の監視の下でのみ本機を使用し
てください。
● お子様が使用するときは、玩具として使用しないよう、十分な監視の下で使用してください。
商標
App Store は、Apple Inc. のサービスマークです。
Android、Google Play は、Google LLC の商標です。これらの商標の使用は、Google 使用許諾の対象となります。
ブラザー製品および関連資料等に記載されている社名及び商品名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
警告ラベルについて
ミシン本体には下記の警告ラベルが表示されています。
警告表示の注意事項を守って作業を行ってください。
また、警告ラベルは、はがれたり、傷ついたりしないよう十分注意してください。
万一ラベルがはがれていたり、読みとれなくなった場合は速やかに「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡
ください。
iv
a
1 ラベルの場所
このミシンでできること
このミシンでできること
B 基本機能編
本機をご使用になる前に、「基本機能編」をお読みください。ここでは、基本的な準備の手順や、基本的なぬい
方、本機の便利な機能を説明しています。
B-2
B-32
ページ
ページ
第 1 章 ぬう前の準備
ミシンの基本的な操作方法を説明します。
第 2 章 基本のぬい方
ぬう前に必要な準備と基本的なぬい方を説明します。
S 実用ぬい編
ここでは、実用ぬいのさまざまな機能を紹介しています。基本的な縫製だけでなく、筒ものぬいやボタン穴かが
りなど、本機をもっと活用したいときの詳しい操作方法を知ることができます。
S-2
S-6
ページ
ページ
第 1 章 きれいに仕上げるために
上手にぬうコツやさまざまな布地をぬうコツなどを説明します。
第 2 章 いろいろなぬい方
内蔵模様の使い方を紹介します。
D 文字・飾りぬい編
ここでは、文字模様・飾り模様のぬい方や、調整・編集のしかたを紹介しています。さらに、オリジナルの模様
を作成できるマイイラスト機能の使い方も紹介します。
D-2
D-12
ページ
ページ
第 1 章 文字模様/飾り模様
文字・飾りぬいの手順を説明します。
第 2 章 マイイラスト機能
オリジナルの模様の作り方と記憶のしかたを説明します。
A 付録
ここでは、困ったときのヒントや、本機を長くお使いいただくためのお手入れ方法などを紹介しています。
ページ
第 1 章 お手入れ/困ったときには
ミシンのお手入れ、困ったときの対処方法などを紹介します。
A-2
v
このミシンでできること
「実用ぬい編」の模様表の見方
実用模様の模様番号は、ミシンのシリーズに
よって異なり、この表は、複数のシリーズの模
様番号を掲載しています。
お使いのミシンは CPF73 シリーズです。
「CPF73 シリーズ」の列をご覧ください。
名前 ぬい方
しつけぬい
直線(左基線)
直線(中基線)
直線(中基線)
3 重ぬい
EMG03
シリーズ
模様番号
1-08 08
1-01
1-02
1-03
1-04
1-05
01
02
03
04*
05
CPF73
*
*
*
*
押え
シリーズ
J
vi
目次
目次
安全にお使いいただくために ............................... i
商標..................................................................... iv
警告ラベルについて............................................ iv
このミシンでできること ..................................... v
「実用ぬい編」の模様表の見方 ............................................. vi
B 基本機能編
第 1 章 ぬう前の準備 2
各部の名称とはたらき ......................................... 2
主要部 ................................................................................... 2
針と押え部分
操作スイッチ ........................................................................ 3
操作パネルと操作キー.......................................................... 4
補助テーブル ........................................................................ 4
付属品 ................................................................................... 5
別売品 ................................................................................... 6
電源の入れ方 ....................................................... 7
電源を入れる ........................................................................ 8
電源を切る ............................................................................ 8
ミシンを初めて使うとき ...................................................... 8
液晶画面............................................................... 9
液晶画面の見方..................................................................... 9
設定画面.............................................................................. 10
表示言語を設定する............................................................ 12
操作キーの感度を調節する................................................. 12
下糸の準備 ......................................................... 13
下糸を巻く .......................................................................... 13
下糸をセットする ............................................................... 16
上糸通し............................................................. 19
上糸を通す .......................................................................... 19
針に糸を通す ...................................................................... 21
手で針に糸を通すとき........................................................ 22
下糸を引き出す................................................................... 23
2本針を使用する ............................................................... 23
布地と糸の種類による針の使い分け ................. 26
針の交換............................................................. 27
正しい針の見分け方............................................................ 27
針の交換.............................................................................. 27
押えの交換 ......................................................... 29
押えを交換する................................................................... 29
押えホルダーを取り外す/取り付ける............................... 30
第 2 章 基本のぬい方 32
ぬってみましょう .............................................. 32
模様の選択方法................................................................... 32
模様を選択する................................................................... 33
模様をぬう .......................................................................... 34
返しぬい/止めぬいをする................................................. 36
自動で返しぬい/止めぬいをする...................................... 36
模様の設定 ......................................................... 38
振り幅を調節する ............................................................... 38
ぬい目の長さを調節する .................................................... 38
糸調子を調節する ............................................................... 39
模様の設定を記憶させる .................................................... 40
便利な機能 ......................................................... 41
自動で糸を切る................................................................... 41
模様を左右反転させる........................................................ 41
押え圧を調節する ............................................................... 42
自動押え圧補正................................................................... 42
ピボット.............................................................................. 43
フリーモーションモードでぬう.......................................... 44
ニーリフターを使用する .................................................... 44
.............................................................................. 3
ぬい方早見表 ..................................................... 46
S 実用ぬい編
第 1 章 きれいに仕上げるために 2
上手にぬうコツ ................................................... 2
試しぬいをする ..................................................................... 2
ぬう方向を変える
カーブをぬう......................................................................... 2
筒ものをぬう......................................................................... 2
ぬいしろの幅をそろえる....................................................... 3
いろいろな素材をぬう ........................................ 4
厚い布地をぬう ..................................................................... 4
薄い布地をぬう ..................................................................... 4
伸びる布地をぬう.................................................................. 5
ビニールや皮革をぬう .......................................................... 5
面ファスナー(マジックテープ ®)をぬう .......................... 5
第 2 章 いろいろなぬい方 6
しつけぬいをする/布をぬい合わせる ............... 6
しつけぬい ............................................................................ 6
布をぬい合わせる.................................................................. 6
すそ上げをする ................................................... 8
布端を始末する ................................................. 11
たち目かがり押え< G >を使うたち目かがり ................... 11
ジグザグ押え< J >を使うたち目かがり............................ 12
サイドカッター押え<
ボタン穴かがり/ボタンつけ............................ 15
ボタン穴かがり ................................................................... 15
ボタンつけ .......................................................................... 18
ファスナーつけ ................................................. 21
つき合わせ .......................................................................... 21
片返し.................................................................................. 22
伸びる布地やゴムテープをぬう ........................ 25
伸縮ぬい .............................................................................. 25
ゴムテープつけ ................................................................... 25
アップリケ/パッチワーク/キルトぬい.......... 27
アップリケ .......................................................................... 27
パッチワーク(クレイジーキルト)..................................... 28
ピーシング .......................................................................... 28
キルティング....................................................................... 30
フリーモーションキルト..................................................... 31
振り幅コントロールを使用したサテンぬい ........................ 35
丈夫にしたいところをぬう ............................... 37
3 重ぬい............................................................................... 37
かんどめ .............................................................................. 37
つくろいぬい(ダーニング)............................................... 38
はとめ穴を作る ................................................. 40
横送り(直線・ジグザグ)................................. 41
飾りぬいをする ................................................. 43
ファゴティング ................................................................... 43
スカラップ .......................................................................... 44
スモッキング....................................................................... 44
シェルタック....................................................................... 45
つき合わせ .......................................................................... 45
ヘアルーム .......................................................................... 46
................................................................... 2
S
>(別売)を使うたち目かがり.... 13
vii
目次
D 文字・飾りぬい編
第 1 章 文字模様/飾り模様 2
飾り模様をぬう .................................................... 2
模様を選択する ..................................................................... 2
模様を消去する ..................................................................... 3
きれいにぬうために.............................................................. 3
基本的なぬい方 ..................................................................... 4
模様を組み合わせる.............................................................. 5
組み合わせ模様を繰り返しぬう............................................ 5
模様を確認する ..................................................................... 6
模様の大きさを変える .......................................................... 6
模様の密度を変える.............................................................. 6
模様の長さを変える.............................................................. 7
文字間を変更する.................................................................. 7
ステップ模様をつくる .......................................................... 7
模様を反転させる.................................................................. 8
模様の始めに戻る.................................................................. 9
模様を記憶させる.................................................................. 9
模様を呼び出す ................................................................... 10
模様の調整をする................................................................ 10
第 2 章 マイイラスト機能 12
イラストデザイン .............................................. 12
模様のデザインを描く ........................................................ 12
イラストを入力する............................................................ 12
作品例.................................................................................. 14
A 付録
第 1 章 お手入れ/困ったときには 2
お手入れのしかた ................................................ 2
注油に関して......................................................................... 2
ミシンを保管するときのご注意............................................ 2
画面の汚れの掃除.................................................................. 2
ミシンの汚れの掃除.............................................................. 2
かまの掃除 ............................................................................ 2
困ったとき ........................................................... 4
よくあるご相談 ..................................................................... 4
上糸がつる ............................................................................ 4
布裏で糸がからまる.............................................................. 5
糸調子が合わない.................................................................. 6
布がミシンに入り込んでとれなくなった.............................. 7
ボビン受け座の下に糸がからまってしまった .................... 10
こんなときは....................................................................... 12
エラーメッセージ................................................................ 17
電子音.................................................................................. 19
液晶画面に何も表示されないとき ...................................... 19
仕様.................................................................... 19
索引.................................................................... 20
viii
基本機能編
ここでは、基本的な準備の手順や、基本的なぬい方、本機の便利な機能を説明します。
ページ数は、「B」の記号で始まります。
第 1 章ぬう前の準備..............................................................................B-2
第 2 章基本のぬい方...........................................................................B-32
各部の名称とはたらき
a
b
c
d
e
f
h
i
j
k
l
m
n
g
第1 章
ぬう前の準備
各部の名称とはたらき
ここでは、ミシンの各部の名称とはたらきを説明します。ミシンをお使いになる前に、よく読んで覚え
ておきましょう。
主要部
■ 正面
D 糸通しレバー
針穴に糸を通すときに使用します。
■ 右側面・背面
1 上ふた
上糸を通すときや下糸を巻くときに開けます。
2 糸案内板
上糸を通すときに糸をかけます。
3 下糸巻き案内
下糸を巻くときに糸をかけます。
4 糸こま押え
糸こまが抜けないように押さえます。
5 糸たて棒
糸こまを差し込みます。
6 下糸巻き装置
下糸をボビンに巻くときに使用します。
7 液晶画面
選択した模様の設定やエラーメッセージが表示されます。
( B-9 参照)
8 操作パネル
模様の選択をするとき、ミシンの設定をするときなどに使用し
ます。( B-4 参照)
9 ニーリフター差し込み口
ニーリフターを差し込みます。
0 ニーリフター
ひざで押えを上げ下げするときに使用します。( B-44 参照)
A 操作スイッチとスピードコントロールレバー
ミシンのさまざまな操作に使用します。( B-3 参照)
B 補助テーブル
中に押えやボビンなどを収納します。袖口などの筒ものをぬう
ときには外します。
C 糸切り
糸を引っかけて切ります。
1 プーリー
ぬい目を1針ずつ送ったり、針を上げ下げするときに手前に回
します。
2 ハンドル
ミシンの持ち運びに使用します。
3 押えレバー
押えを上げ下げします。
4 ドロップレバー
送り歯を下げるときと、元に戻すときに使用します。
5 電源スイッチ
ミシンの電源を「入」や「切」にするスイッチです。
6 電源コード
家庭用電源コンセント (AC100V) に接続します。
7 フットコントローラー
ミシンを足で操作したいときに使用します。
8 換気口
モーターの換気用の穴です。ミシンを使用しているときはふさ
がないでください。
9 フットコントローラージャック
フットコントローラーのプラグを差し込みます。
B-2
各部の名称とはたらき
針と押え部分
i
h
g
f
e
1 針棒糸かけ
上糸をかけます。
2 針板
まっすぐにぬうための目盛りがついています。
3 針板カバー
かまの掃除をするときに取り外します。
4 針板ふた/内かま
針板ふたを開けて、中の内かまにボビンをセットします。
5 送り歯
ぬう方向に布地を送ります。
6 押え
布地を押さえます。ぬい方に合った押えを取り付けてください。
7 押えホルダー
ここに押えを取り付けます。
8 押えホルダーのネジ
押えホルダーを固定します。( B-30 参照)
9 ボタン穴かがりレバー
ボタン穴かがりやかんどめをするときに使用します。
d
a
c
操作スイッチ
b
1 スタート/ストップスイッチ
ミシンをスタートまたは停止します。ぬい始めとスイッチを押
している間はゆっくりとぬいます。停止すると、針は下がった
(布地に刺さった)状態で止まります。詳細は、 B-32 の「基
本のぬい方」で説明します。
スイッチはミシンの状態によって色が変わります。
緑: スタートできる状態のとき/縫製中
赤: スタートできない状態のとき
橙: 下糸を巻いているとき/下糸巻き軸が右側に入っ
ているとき
2 返しぬいスイッチ
返しぬいを行う直線またはジグザグ模様の場合、このスイッチ
を押している間だけ低速で返しぬいをします(逆方向にぬいま
す)。
そのほかの模様では、ぬい始めやぬい終わりの止めぬいをする
ときに使います。このスイッチを押し続けると、同じ場所で 3
針重ねてぬって止まります。( B-36 参照)
3 止めぬいスイッチ
このスイッチを押すと1針ぬいを繰り返した後で、止めぬいし
ます。( B-36 参照)
4 針上下スイッチ
このスイッチを押すと、針の位置が上下に切り換わります。繰
り返し押すと、 1 針ぬいができます。
5 糸切りスイッチ
ぬい終わった後にこのスイッチを押すと、上糸と下糸を切りま
す。詳細は、 B-34 の「模様をぬう」の手順
ださい。
6 押え上下スイッチ
このスイッチを押すと、押えが下がり布地を押さえます。もう
一度押すと押えが上がります。
7 スピードコントロールレバー
このレバーを左右に動かして、ぬう速さを調節します。
B
ぬう前の準備
j を参照してく
• 糸を切った後に (糸切りスイッチ)
を押さないでください。針が折れたり糸
がからんだりするおそれがあります。ま
た、故障の原因になります。
基本機能編 B-3
各部の名称とはたらき
操作パネルと操作キー
a
v
u
t
b
c
d
e
f
g
h
i
G 戻るキー
操作をキャンセルし、液晶画面の表示を1つ前に戻すときに押します。
文字模様、飾り模様の組み合わせの際は、最後に追加した模様
を削除するときに押します
H 文字模様キー *
文字模様を選択するときに押します。
I 飾り模様キー *
飾り模様を選択するときに押します。
J 実用模様キー *
実用模様を選択するときに押します。
K ダイレクト選択/模様呼び出しキー *
数字キーに割り当てられた実用模様をダイレクト選択するとき、
または記憶しておいた模様を呼び出すときに押します。
L 振り幅調節キー/設定画面ページ選択キー
模様の振り幅を調節するときや、設定画面で前後のページへ移
動するときに押します。
s
r
q
p
* 印のキーは、押すと点灯します。
1 液晶画面
選択した模様の設定値や、操作を誤ったときのエラーメッセー
ジが表示されます。
詳細は、 B-9 の「液晶画面」を参照してください。
2 ピボットキー *
ミシンをピボットモードに設定するときに押します。
3 自動返しぬい/止めぬいキー *
自動返しぬい/止めぬいを設定するときに押します。
4 自動糸切りキー *
自動糸切りを設定するときに押します。
5 ぬい目の長さ調節キー/設定項目選択キー
ぬい目の長さを調節するときや、設定画面で設定する項目を選
択するときに押します。
6 糸調子キー/設定値選択キー
上糸調子を調節するときや、設定画面で設定値を選択するとき
に押します。
7 設定キー
設定画面を表示するときや設定画面で次のページへ移動すると
きに押します。
8 模様設定記憶キー
振り幅やぬい目の長さ、糸調子の設定を記憶させておくときに
押します。
9 左右反転キー
選択した模様を左右反転させるときに押します。
0 連続/単独ぬいキー
連続ぬいか単独ぬいかを選ぶときに押します。
A 模様の頭出しキー
停止時に押すと、縫製中の模様を先頭に戻すことができます。
B 針・押え交換キー
針や押えを交換するときなどに押します。ミシンが作動しない
ように他のすべてのキーと操作スイッチがロックされます。
C 組み合わせ模様記憶キー
組み合わせた模様を記憶することができます。
D 模様設定リセットキー
選択した模様の設定を初期値に戻すときに押します。
E OK キー
選択した内容を確定したり、操作を実行するときに押します。
F 数字キー
使う頻度の高い 10 模様の中からひとつを選択するときに押します。
その他の模様を選ぶ際は、模様番号を入力するのに使います。
o
n
m
l
j
k
•
操作キーは静電容量式タッチセンサーです。指
で直接触れて操作してください。操作する人に
よって反応が異なりますが、キーを押す強さに
よって反応が変わるわけではありません。
• 操作キーは操作する人によって反応が異な
りますので、感度設定を調節して使用して
ください。( B-12 参照)
• 市販の静電容量式に対応したタッチペンを
使用する場合は、タッチペンの先が 8mm
以上のものを使用してください。先の細い
タッチペン、特殊な形状のタッチペンは使
用しないでください。
補助テーブル
補助テーブルの中に付属品を収納することがで
きます。図のようにふたを開いてください。
補助テーブルの付属品収納スペースの中には、押
え収納トレイが入っています。
1
1
2
1 補助テーブルの中の付属品収納スペース
2 押え収納トレイ
B-4
各部の名称とはたらき
付属品
箱を開けたら、付属品が揃っていることを確認してください。不足しているときや破損しているとき
は、お買い上げの販売店にお問い合わせください。
1. 2. 3. 4. 5. 6.
B
ぬう前の準備
ジグザグ押え< J >
(ミシンに取り付けてあります)
7. 8. 9. 10. 11. 12.
ボタン穴かがり押え< A > ミシン針( HA × 1 )
13. 14. 15. 16. 17. 18.
はとめ穴パンチ ドライバー(大) L 型ネジ回し ネジ回し 補助糸たて棒 糸こま押え(大)
19. 20. 21. 22. 23. 24.
糸こま押え(中)<2個>
(ひとつはミシンの糸たて棒
にセットされています)
25. 26. 27. 28. 29. 30.
模様ぬい押え< N > たち目かがり押え< G > 片押え< I > まつりぬい押え< R > ボタン付け押え< M >
黄 # 11 (2本)
赤 # 14 (2本)
緑 # 16 (1本)
ニット用・金 # 11 (1本)
糸こま押え(小) 糸こま押え(特殊) 糸こまネット フットコントローラー
2本針 #11 ボビン<4個>
(1つはミシンのかまにセッ
トされています)
リッパー ミシンブラシ
(型式: MODEL T )
ワイドテーブル
ニーリフター 付属品バッグ ハードケース マイイラスト用紙 取扱説明書 かんたん操作ガイド
31.
模様一覧
基本機能編 B-5
各部の名称とはたらき
別売品
別売品・部品についてはお買い上げの販売店、または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にお問い
合わせください。
1. 2. 3. 4. 5. 6.
オープントゥキルト押え
< O >
(モデル名: F061J )
エコーキルト押え< E >
(モデル名: XE0766-001 )
フリーモーションキルト押え
< C >
(モデル名: XE0765-001 )
ウォーキングフット
(モデル名: F033 )
7. 8. 9. 10.
直線針板と直線押え
(モデル名: SNP02AP )
ボビン
(モデル名:
(モデル名:
B051(5
B101(10
個入り))
個入り))
糸立てスタンド
(モデル名: TS7AP )
マルチ機能フット
コントローラー
(モデル名: MFFC2AP )
• 仕様は予告なしに変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
ガイド付きピーシング押え
(モデル名: F057 )
キルター
(モデル名: F016N )
B-6
電源の入れ方
電源の入れ方
B
• 一般家庭用電源 AC100V の電源以外では、絶対に使用しないでください。火災・感電・故障の原
因となります。
• 次のようなときは電源スイッチを切り、電源プラグを抜いてください。火災・感電・故障の原因と
なります。
• ミシンのそばを離れるとき
• ミシンを使用したあと
• 使用中に停電したとき
• 接触不良、断線などで正常に動作しないとき
• 雷が鳴りはじめたとき
• 電源プラグは根元まで確実に差し込んでください。差し込みが不完全ですと、感電や発熱による火
災の原因となります。傷んだプラグ・ゆるんだコンセントは使用しないでください。
• 延長コードや分岐コンセントを使用した、たこ足配線はしないでください。火災・感電の原因とな
ります。
• 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感電の原因となります。
• 電源プラグを抜くときはまず電源スイッチを切り、必ずプラグの部分を持って抜いてください。電
源コードを引っ張って抜くとコードが傷つき、火災・感電の原因となります。
• 電源コードを傷つけたり、破損したり、加工したり、無理に曲げたり、引っ張ったり、ねじったり、
たばねたりしないでください。また、重い物を載せたり、加熱したりすると電源コードが破損し、火
災・感電の原因となります。電源コードまたは電源プラグが破損したときはミシンの使用をやめて、
お買い上げの販売店または「お客様相談室(ミシン 119 番)」にご連絡ください。
• 長期間使用しないときは、必ず電源プラグをコンセントから抜いてください。火災の原因となりま
す。
ぬう前の準備
基本機能編 B-7
電源の入れ方
電源を入れる
電源スイッチが「切」になっている
a
(「 」側を押してある)ことを確認しま
す。
電源コードを引き出し、電源プラグを家庭
b
用電源コンセント( AC100V )に差し込
みます。
1 電源コード
2 電源プラグ
3 赤い印
4 電源スイッチ
電源を切る
ミシンを使い終わったら、電源を切ります。ま
た、ミシンを移動するときは、必ず電源を切っ
てから移動してください。
ミシンが動いていないことを確認します。
a
ミシン本体右側面の電源スイッチの左側
b
( 側)を押して「切」にします。
電源プラグをコンセントから抜きます。
c
電源プラグを持って抜いてください。
電源コードを少し引っ張って手を離し、収
d
納します。
ミシンを初めて使うとき
• 電源コードは、赤い印以上引き出さないで
ください。
ミシン本体右側面の電源スイッチの右側
c
( I 側)を押して「入」にします。
電源が入り、ライトと液晶画面、スタート/スト
ップスイッチが点灯します。
• 電源が入ると針や送り歯が動く音がします
が、故障ではありません。
• 縫製中に電源が切れると、再度電源を入れ
なおしても、ミシンは縫製の中断点を記憶
していません。もう一度初めから縫製の手
順を行ってください。
初めて本機の電源を入れたときは、液晶画面に
表示する言語を設定します。設定画面が自動で
表示されますので、以下の手順に従って設定し
てください。
を押して、言語を選択します。
a
を押します。
b
B-8
液晶画面
液晶画面
液晶画面の見方
電源を入れると、液晶画面が点灯し、以下のような画面が表示されます。
表示されている内容を変更するには、画面の下にある操作キーを使います。
No.
表示 名称 はたらき 参照ページ
1
2 3
4 5
6
7
8
9
0
押え表示 選択中の模様に対し、使用する押えを表示します。
* 片押え< I >やキルト押えなど、液晶画面に表示されない押えもあります。
模様イメージ 選択中の模様イメージを表示します。
模様カテゴリー表示 選択中の模様カテゴリーを表示します。
:実用ダイレクト選択模様
:実用模様
:飾り模様(カテゴリー1)
:飾り模様(カテゴリー2)
:飾り模様(カテゴリー3)
:文字模様(ゴシック体)
:文字模様(筆記体)
:文字模様(アウトライン文字)
:文字模様(キリル文字)
:文字模様(ひらがな/カタカナ/数字/漢字)
模様番号表示 選択中の模様番号を表示します。
針位置設定表示 1本針と2本針のどちらに設定されているかを表示します。針位置が上下ど
ちらに設定されているかも表示します。
:1本針/針位置下
:1本針/針位置上
:2本針/針位置下
:2本針/針位置上
連続/単独ぬい設定表示 単独ぬいと連続ぬいのどちらに設定されているかを表示します。
: 単独ぬい
: 連続ぬい
左右反転設定表示 模様が左右反転されているときに表示されます。
振り幅設定表示 選択中の模様に設定されている振り幅を表示します。
ぬい目の長さ設定表示 選択中の模様に設定されているぬい目の長さを表示します。
糸調子設定表示 選択中の模様に設定されている糸調子を表示します。
B
ぬう前の準備
B-29
B-33
B-32
B-46
B-10
D-5
B-41
B-38
B-38
B-39
基本機能編 B-9
液晶画面
設定画面
を押すと、設定画面が表示され、ミシンのさまざまな設定を変更することができます。
B-10
1
設定画面を表示するときに押します。また、再度 を押すと、設定画面の次のページに移動します。
2 現在表示しているページ数と総ページ数を示します。
3 選択している設定項目が反転表示されます。
4 設定項目の値(設定状態)が表示されます。
5 設定画面のページを移動させるときは、 または を押します。
6 次の設定項目に移動するときは、 (下矢印)を押します。
7 前の設定項目に移動するには、 (上矢印)を押します。
8 選択した設定項目の値を変更するときは、 (左矢印)または (右矢印)を押します。
9 設定が終わったら を押します。元の画面に戻ります。
• 変更した設定は、電源を切ってもミシンに記憶されています。
1 模様全体が画面に表示しきれない場合に、模様を確認するのに使用します。(「文字・飾りぬい編」の「模様を
確認する」参照)
2 ミシンが停止したときの針位置(上/下)を選択します。
3 2本針を使用するときに「 ON 」に設定します。( B-23 の「2本針を使用する」参照)
4 この設定を「 ON 」にすると、スピードコントロールレバーがジグザグの振り幅調節レバーに切り替わります。
(「実用ぬい編」の「振り幅コントロールを使用したサテンぬい」参照)
5 電源を入れたときに自動的に選択される模様として、「1 直線(左基線)」または「3 直線(中基線)」を選択し
ます。
6 7mm サテンステッチの模様を選択しているときに、模様の長さを変更します。(「文字・飾りぬい編」の「模様
の長さを変える」参照)
液晶画面
7 大型サテンステッチの模様を選択しているときに、糸の密度を変更します。(「文字・飾りぬい編」の「模様の
密度を変える」参照)
8 文字模様の文字間を変更します。(「文字・飾りぬい編」の「文字間を変更する」参照)
9 模様の大きさを変更します。(「文字・飾りぬい編」の「模様の大きさを変える」」参照)
0 模様をたて方向に調整します。(「文字・飾りぬい編」の「模様の調整をする」参照)
A 模様をよこ方向に調整します。(「文字・飾りぬい編」の「模様の調整をする」参照)
B 押え圧を調節します。数字が大きいほど押え圧は強くなります。( B-42 の「押え圧を調節する」参照)
C 押えが上がった状態の、押えの高さを調節します。
D この設定を「 ON 」にすると、センサーが布地の厚さを自動的に読み取って、スムーズに布送りすることができ
ます。( B-42 の「自動押え圧補正」参照)
E フリーモーションモードでぬうときに「 ON 」にします。
F フリーモーションモードに設定したときの、押えの高さを設定します。
ぬう」参照)
G ピボット機能を有効にしたときの、縫製停止時の押えの高さを変更します。( B-43 の「ピボット」参照)
*1
このモードを使用するためには別売の押え(オープントゥキルト押え<O>、フリーモーションキルト押え<C>、
E
またはエコーキルト押え<
>)が必要です。
*1
( B-44 の「フリーモーションモードでぬう」参照)
*1
( B-44 の「フリーモーションモードで
B
ぬう前の準備
H 操作音の ON/OFF を選択します。(「付録」の「電子音」参照)
I ミシンのライトの ON/OFF を選択します。
J 液晶画面の明るさを調節します。
K この設定を「 ON 」にして止めぬいをする模様をぬうと、ぬい始め/ぬい終わりに、返しぬいスイッチを押して
も止めぬいをします。( B-36 の「自動で返しぬい/止めぬいをする」参照)
L 操作キーの感度を調節します。( B-12 の「操作キーの感度を調節する」参照)
M 液晶画面に表示される言語を設定します。( B-12 の「表示言語を設定する」参照)
N ミシンにインストールされているプログラムのバージョンです。
• 元の画面に戻るには、 または を押します。
基本機能編 B-11
液晶画面
表示言語を設定する
a
b
c
d
を押して、設定画面の8ページを表示し
ます。
を押して、 (言語設定)を選択
します。
を押して、言語を選択します。
を押して、元の画面に戻ります。
b
択します。
を押して、感度を調節します。
を押して、 (キーの感度)を選
c
• 数値が低いほど感度は低くなり、数値が高いほど
感度は高くなります。初期設定値は、3です。
• 市販の静電容量式に対応したタッチペンを
使用する場合は、感度を最高に設定するこ
とをお勧めします。
■ 操作キーを押してもミシンが動かな
操作キーの感度を調節する
操作キーの感度は、5段階から選択することが
できます。設定画面で、使いやすい感度を選択
してください。
いときは
(糸切りスイッチ)を押しながらミシンの電源
を入れてください。キーの感度の設定がリセット
されます。その後、設定の画面で、感度の調節を
してください。
a
B-12
1 操作キー
を押して、設定画面の8ページを表示し
ます。
下糸の準備
• 付属のボビンは本機純正品です。純正ボ
ビンをご使用ください。純正品以外の付
属品使用による故障は、保証期間中でも
有償修理となります。
※ 純正品以外のものすべてが必ず不具
合を起こすわけではありません。
* プラスチック製
1 純正品
2 厚みの違うボビン
3 11.5mm
ボビンのミゾと下糸巻き軸のバネの位置を
b
合わせて、ボビンを下糸巻き軸にカチッと
はまるまで差し込みます。
1 ミゾ
2 下糸巻き軸のバネ
ボビンを右側へカチッと音がするまで押し
c
ます。
下糸の準備
B
ぬう前の準備
• フットコントローラーが接続されている場
合は、下糸巻きのスタートとストップはフ
ットコントローラーで操作します。フット
コントローラーの使い方については、 B-35
の「フットコントローラーを使う」を参照
してください。
下糸を巻く
下糸用の糸をボビンに巻きます。
上ふたを開けます。
a
糸たて棒を起こし、糸たて棒から糸こま押
d
えを抜きます。
1 糸たて棒
2 糸こま押え
下糸用の糸こまを糸たて棒に差し込みます。
e
糸が手前から出るように差し込みます。
• 糸こまを正しい向きにセットしないと、糸が糸た
て棒にからまるおそれがあります。
基本機能編 B-13
下糸の準備
糸こま押えを糸たて棒に差し込み、糸たて
f
棒を元の平行の位置に戻します。
糸こま押えの丸みをおびている面を外側にして、奥
までしっかりと差し込みます。
• 下図のような糸こまを使用するときは、糸こ
ま押え(小)を使用し、糸こま押えと糸こま
との間に少しすきまを残してください。
• 糸こまや糸こま押えが正しくセットされ
ていないと、糸たて棒に糸がからまり、
糸切れや針折れの原因となります。
• 糸こま押え(大)(中)(小)は糸こま
の大きさに合わせて使用してください。
糸こまより小さい糸こま押えを使用する
と、糸こまの切り欠きなどに糸が引っか
かり、故障の原因となります。
また、使用する糸こまによっては、糸こ
ま押え(特殊)を使用します。
c
a
1 糸こま押え(小)
2 糸こま
3 すきま
b
• ナイロン透明糸やメタリック糸などの張り
が強い糸を使用する場合は、付属の糸こま
ネットを糸こまに付けてから糸たて棒にセ
ットしてください。ネットが長い場合は、
糸こまの大きさに合わせて折って使用しま
す。
1
3
2
4
1 糸こまネット
2 糸こま
3 糸こま押え
4 糸たて棒
• 高さ 75mm 、芯の直径が 12mm の糸こまを
使用する場合は、付属の糸こま押え(特殊)
を使用してください。
1 糸こま押え(特殊)
2 12mm
3 75mm
B-14
下糸の準備
糸を糸案内カバーの奥から手前へかけます。
g
引き出した糸がたるまないように右手で糸を
持ち、左手で糸案内カバーにかけます。
1
1 糸案内カバー
糸案内板の下から上へ糸をかけます。
h
糸を時計まわりに 5 ~ 6 回ボビンに巻きつ
j
けます。
引き出した糸がたるまないように左手で糸
を持ち、右手で糸端をボビンに巻きつけま
す。
• 糸は、必ずピンと張った状態にしてください。
• 糸は、必ず時計回りに巻いてください。逆
方向に巻くと、下糸巻き軸に糸が巻きつく
ことがあります。
糸端をボビン受け座のガイドミゾに引っか
k
けて右へ引き、カッターで糸を切ります。
B
ぬう前の準備
1
1 糸案内板
下糸巻き案内の凸部の下から糸をかけて、
i
皿の下に通します。
12
3
1 下糸巻き案内
2 皿
3 しっかり奥まで入れるようにひっぱります。
1
1 ガイドミゾ(カッター付)
• 必ずガイドミゾのカッターで糸を切って
ください。正しく糸を切らずに下糸を巻
くと、糸量が少なくなったときにボビン
に糸がからまり、針が折れたり曲がった
りするおそれがあります。
スピードコントロールレバーを右側(はや
l
く)へ動かします。
1
1 スピードコントロールレバー
• 糸を巻くスピードは、糸によって異なりま
す。
• 糸が皿の下を確実に通っていることを確認
してください。
電源を入れます。
m
基本機能編 B-15
下糸の準備
スタート/ストップスイッチを1回押して、
n
下糸巻きをスタートします。
フットコントローラーを接続している場合
は、フットコントローラーを踏み込みます。
1 スタート/ストップスイッチ
ボビンの回転がゆっくりになったら、スタ
o
ート/ストップスイッチを 1 回押して、下
糸巻きをストップします。
フットコントローラーを接続している場合
は、フットコントローラーから足を離しま
す。
糸こまを糸たて棒から外します。
s
• 下糸を巻いた後にミシンをスタートさせた
りプーリーを回したりすると、ガチャッと
いう音がすることがありますが、故障では
ありません。
下糸をセットする
下糸を巻いたボビンをかまにセットします。
ボビンをかまに入れ、針板カバーのミゾにそっ
て糸を通してセットするだけで、すぐにぬい始
めることができます(下糸を引き出す必要はあ
りません)。
• ギャザーなどをぬうとき、フリーモーショ
ンキルト * をするときは、あらかじめ下糸
を引き出しておきます。詳細は、 B-23 の「
下糸を引き出す」を参照してください。
* フリーモーションキルトをする場合は、別
売の押えが必要です。
• ボビンの回転がゆっくりになったら、必
ず下糸巻きをストップさせてください。
無理に続けると故障の原因となります。
巻き終わりの糸をはさみで切ります。
p
ボビンを左側へ戻し、下糸巻き軸からボビ
q
ンを抜きます。
• 必ず正しく巻かれた下糸を使用してくだ
さい。巻き方が悪い下糸を使用すると、
針折れや糸調子不良の原因となります。
• 下糸をセットするときや交換するときは、
必ず操作パネルの (針・押え交換キー)
を押してください。 が押されていない状
態でスタート/ストップスイッチまたは他
のスイッチを押すと、ミシンが作動してけ
がをするおそれがあります。
押えレバーで押えを下げます。
a
r
B-16
• ボビンが右側になっている状態では、針が
動かず、縫製ができません。
スピードコントローラーを元の位置に戻し
ます。
1
1 押えレバー
下糸の準備
ツメ
① 右手で軽くボビンを 押さえながら、
② 左手で針板カバーのツメに糸をかけます。
② ツメに糸をかけたあと
ミゾにそって糸を通し、
③ 左上で糸を軽くひっぱります。
① 右手で軽くボビンを
押さえたまま、
b
押して、針を上げます。
を押します。
(針上下スイッチ)を1回または2回
c
• 押えが上がった状態で を押すと、エラーメッ
セージが表示されます。押えを下げてください。
画面が以下のように変わり、 以外の操作キー
と操作スイッチがすべてロックされます。
押えレバーを上げます。
d
針板ふたの横のつまみを右側へスライドさ
e
せます。
右手でボビンを軽く押さえながら(①)、左
h
手で巻き終わりの糸を針板カバーのツメに
かけます(②)。
• ボビンは必ず指で押さえ、正しい方向から
糸が出るようにセットしてください。
万一、ボビンを逆の方向にセットすると、
針折れや糸調子不良の原因となります。
B
ぬう前の準備
1 針板ふた
2 つまみ
針板ふたを取り外します。
f
糸が左巻きになるように右手でボビンを持
g
ち、左手で糸端を持ちます。そのまま、右
手でボビンをかまに入れます。
• ボビンのセットのしかたは、針板カバーに
も表示されています。必ず、表示されてい
るとおりに糸を通してください。
右手でボビンを軽く押さえたまま(①)、
i
ツメにかけた糸を針板カバーのミゾにそっ
て通し(②)、左上で糸を軽くひっぱりま
す(③)。
• 内かまの板バネに糸が入ります。
基本機能編 B-17
下糸の準備
③ カッターで糸
を切ります。
② 残りのミゾに
糸を通し、
① ボビンを軽く押さえ
たまま、
右手でボビンを軽く押さえたまま(①)、左手
j
で残りのミゾに糸を通します(②)。最後に手
前に引いてカッターで糸を切ります(③)。
針板ふたを元に戻します。
k
針板ふたのタブを針板カバーに差し込んでから、針
板ふたの右側を上から押して取り付けます。
下糸のセットが完了します。
次に、上糸を通します。引き続き B-19 の「上糸通
し」を参照してください。
• 下糸を引き出さずにぬい始めることができ
ます。下糸を引き出してからぬう場合は、
B-23 の「下糸を引き出す」を参照してくだ
さい。
を押して、すべてのキーとスイッチの
l
ロックを解除します。
B-18
上糸通し
電源を入れます。
a
上糸通し
B
• 糸こま押え(大)(中)(小)は糸こま
の大きさに合わせて使用してください。
糸こまより小さい糸こま押えを使用する
と、糸こまの切り欠きなどに糸が引っか
かり、故障の原因となります。
また、使用する糸こまによっては、糸こ
ま押え(特殊)を使用します。
適切な糸こま押えの選び方については、
B-14 を参照してください。
• 上糸は、手順に従って正しく通してくだ
さい。上糸を正しく通していない場合、
糸がからんで針が折れたり曲がったりす
るおそれがあります。
•20番以下の太い糸は使用しないでくだ
さい。故障の原因となります。
• 針と糸は、 B-26 の「布地と糸の種類に
よる針の使い分け」を参照して、適切な
組み合わせでお使いください。
押えレバーで押えを上げます。
b
1 押えレバー
シャッターが開いて、糸通しできるようになりま
す。
• 押えを上げてください。押えが下がった状
態で上糸を通すことはできません。
c
(針上下スイッチ)を1回または2回
押して、針を上げます。
ぬう前の準備
上糸を通す
1 針上下スイッチ
基本機能編 B-19
上糸通し
糸たて棒を起こし、糸たて棒から糸こま押
d
えを抜きます。
1 糸たて棒
2 糸こま押え
上糸用の糸こまを糸たて棒に差し込みます。
e
糸が手前から出るように差し込みます。
糸案内板の下から上へ糸をかけます。
h
1 糸案内板
矢印のように、ミゾにそって糸を通します。
i
引き出した糸をたるまないように右手で持
ち、左手で糸を通します。
• 糸こまや糸こま押えが正しくセットされ
ていないと、糸たて棒に糸がからまり、
糸切れや針折れの原因となります。
糸こま押えを糸たて棒に差し込み、糸たて
f
棒を元の平行の位置に戻します。
糸こま押えの丸みをおびている面を外側にして、奥
までしっかりと差し込みます。
糸を糸案内カバーの奥から手前へかけます。
g
引き出した糸がたるまないように右手で糸
を持ち、左手で糸案内カバーにかけます。
1 糸案内カバー
• 押えを上げるとシャッターが開きます。上糸
を通すときや通した上糸を外すときは、必ず
押えを上げてください。
• このミシンには、てんびんの位置を確認す
る窓があります。てんびん確認窓から、糸
が確実にてんびんに通っていることを確認
してください。
押えを下げます。
j
を押します。
k
• 押えが上がった状態で を押すと、エラーメッ
セージが表示されます。押えを下げてください。
画面が以下のように変わり、 以外の操作キー
と操作スイッチがすべてロックされます。
B-20