AOpen 3-AX5T-3 User Manual

第3章
Award BIOSの設定
本章ではシステム・パラメータの設定の仕方について説明します。お手元のBIOSAWARDのフラッシュ・ユーティリティを使って最新のバージョンにアップデ ートすることも出来ます。
重要:BIOSのプログラムはマザーボードの設計の 中でも最もひんぱんに変更される部分なので,この 章で述べるBIOS情報(特に「チップセットのセッ トアップ・パラメータ」)は,お持ちのマザーボー ドに実際にインストールされていたBIOSとは少し 違っている場合があります。
3.1 Award BIOSセットアップ・メニューの 開 始
BIOSセットアップ・ユーティリティとは,BIOSフラッシュROMの中に入ってい る特定のプログラム・コード(ルーチン)部分を指します。このコードによって ユーザは,システム・パラメータを設定し,これを128バイトのCMOS領域に保存 する事が出来ます。このCMOS部分は通常,RTC(リアルタイム・クロック)チ ップの中か,またはメインのチップセットの中に直接用意されています。 BIOS セットアップを開始するには,POST (Power-On Self Test:電源投入時の自己診断) 中に キーを押してください。次ページのようなBIOSセットアップ・メニュー が画面に現れます。
3-1
AWARD BIOSの設定
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
CMOS SETUP UTILITY
AWARD SOFTWARE, INC.
STANDARD CMOS SETUP BIOS FEATURES SETUP CHIPSET FEATURES SETUP POWER MANAGEMENT SETUP PNP/PCI CONFIGURATION SETUP LOAD SETUP DEFAULTS LOAD TURBO DEFAULTS
ESC : Quit á â à ß : Select Item F10 : Save & Exit Setup (Shift) F2 : Change Color
Description of each function
INTEGRATED PERIPHRALS PASSWORD SETTING IDE HDD AUTO DETECTION SAVE & EXIT SETUP EXIT WITHOUT SAVING
ヒント:最適な性能を得るには,"Load Setup Defaults"(デフォルト設定値の読み込み)を選
ぶことをお勧めします。システムの負荷も軽く 速くて最高の性能を狙うのであれば,"Load Turbo Defaults"が良いでしょう。3.7節を参照し てください。
スクリーンの下段には,画面のコントロールのためのキーが説明されています。 項目(アイテム)間での移動には矢印キーを,画面のカラー設定変更には
を,設定を終了して抜けるには を,そして,抜ける前にそれまでの 変更を保存するには をそれぞれ使います。最下段には,選択されてハイライ トになっている項目についての簡単な説明が表示されます。
項目を選んだら,その選択を続けたり次のサブメニューに入るには, キー を押してください。
3-2
AWARD BIOS の設定
3.2 Standard CMOS Setup (標準CMOS設定)
"Standard CMOS Setup"(標準的なCMOSセットアップ)では,日付,時刻,ハー ドディスクのタイプと言った基本的なシステム・パラメータを設定します。矢印 キーを使って項目をハイライトさせ,次にその値を選択するのには または
キーを用います。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
STANDARD CMOS SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
Date (mm:dd:yy) : Wed. Mar 6 1996 Time (hh:mm:ss) : 00:00:00
HARD DISK TYPE SIZE CYLS HEAD PRECOMP LANDZ SECTORS MODE Primary Master : Auto 0 0 0 0 0 0 AUTO Primary Slave : Auto 0 0 0 0 0 0 AUTO Secondary Master: Auto 0 0 0 0 0 0 AUTO Secondary Slave : Auto 0 0 0 0 0 0 AUTO
Drive A : 1.44M, 3.5 in Drive B : None
Video : EGA/VGA Halt On : All Errors
ESC : Quit á â à ß : Select Item F10 : Save & Exit Setup (Shift) F2 : Change Color
Base Memory : 640 K
Extended Memory: 15360 K
Other Memory : 384 K
Total Memory : 16384 K
Standard CMOS à Date  (日付の設定)
日付をセットするには,Dateのパラメータをハイライトし, または 使って今日の日付に合わせます。日付のフォーマットは月,日,年(mmddyy)で す。
Standard CMOS à Time  (時刻の設定)
時刻をセットするには,Timeのパラメータをハイライトし, または 使って,時,分,秒(hhmmss)のフォーマットで現在の時刻に合わせます。24時 間制の表現を用います。
3-3
AWARD BIOSの設定
Standard CMOS à Primary Master à Type (ハードディスクの Standard CMOS à Primary Slave à Type  タイプ設定) Standard CMOS à Secondary Master à Type
Standard CMOS à Secondary Slave à Type
Type
Auto User None 1 2 ... 45
ここではシステムのサポートしているIDEハードディスクのパ ラメータを選択します。サイズ(容量),シリンダー数,ヘッ ド数,プリコンペンセーションの開始シリンダー番号,待機時 ヘッド位置(ヘッド・ランディングゾーンのシリンダー番号), トラック当たりのセクター数などがその内容です。デフォルト の設定は Autoで,この場合BIOSはインストールされているハ ードディスクのパラメータ群を,POST時に自動的に検出しま す。ご自分で違う値にセットしたい場合は,Userを選んでくだ さい。システムにハードディスクの無い場合はNoneを選びま す。
IDECDROMは常に自動検出となっています。
ヒント:IDEハードディスクに対しては,ドライ ブの仕様を自動的に入力するために "IDE HDD
Auto Detection"を選ぶことをお勧めします。 "IDE HDD Auto Detection"の項を参照。
Standard CMOS à Primary Master à Mode (ハードディスクの Standard CMOS à Primary Slave à  Mode  モード設定 ) Standard CMOS à Secondary Master à Mode
Standard CMOS à Secondary Slave à  Mode
Mode
Auto Normal LBA Large
システムが528MB以上の容量を持つハードディスクを使える ためにはIDEの強化された(enhanced)仕様を適用します。こ れは論理ブロックアドレス(LBALogical Block Address)モー ドと呼ばれるアドレス変換方式を用いるもので,現在市場に出 ているIDEハードディスクでは,大容量サポートの理由から標 準的なフィーチャーとなっています。ハードディスクがLBA モード・オンでフォーマットしてある場合には, LBAオフで 立ち上げる(ブートする)事は出来ないことにご注意くださ い。
3-4
AWARD BIOS の設定
Standard CMOS à Drive A  (フロッピードラ イ ブ の タ イプ) Standard CMOS à Drive B
Drive A
None 360KB 5.25"
1.2MB 5.25" 720KB 3.5"
1.44MB 3.5"
2.88MB 3.5"
フロッピードライブのタイプを指定します。このマザーボ ードのサポートしているフロッピードライブのタイプは左 記の表の通りです。
Standard CMOS à Video  (ビデオカードの 設 定 )
Video
EGA/VGA CGA40 CGA80 Mono
使用するビデオカードのタイプを指定します。最近のPC ではもっぱらVGAだけが使われている事から,デフォル トの設定値はVGA/EGAとなっています。この選択画面は ほとんど無意味になりつつあるので,将来の版では削除 の予定です。
Standard CMOS à Halt On  (エラー・ストッ プの 設 定 )
Halt On
No Errors All Errors All, But Keyboard All, But Diskette All, But Disk/Key
このパラメータを使うと,POST(電源投入時の自動診断) でエラーの検出された場合に,どんな条件でシステム停止に するかを決める事が出来ます。
3-5
AWARD BIOSの設定
3.3 BIOS Features Setup (BIOSフィーチャーの設定)
メインのメニューで2番目の"BIOS Features Setup"を選ぶと,この画面に変わりま す。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
BIOS FEATURES SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
Virus Warning : Disabled External Cache : Enabled Quick Power On Self Test : Enabled Boot Sequence : A,C,SCSI Swap Floppy Drive : Disabled Boot Up Floppy Seek : Disabled Boot Up NumLock Status : ON Boot Up System Speed : High Typematic Rate Setting : Disabled Typematic Rate (Chars/Sec) : 6 Typematic Delay (Msec) : 250 Security Option : Setup PCI/VGA Palette Snoop : Disabled OS Select for DRAM > 64MB : Non-OS/2
Video BIOS Shadow : Enabled C8000-CBFFF Shadow : Disabled CC000-CFFFF Shadow : Disabled D0000-D3FFF Shadow : Disabled D4000-D7FFF Shadow : Disabled D8000-DBFFF Shadow : Disabled DC000-DFFFF Shadow : Disabled
ESC: Quit áâàß : Select Item F1 : Help PU/PD/+/- : Modify F5 : Old Values (Shift) F2 : Color F6 : Load Setup Defaults F7 : Load Turbo Defaults
BIOS Features à Virus Warning  (ウィルスの検出 と 警 告 )
Virus Warning
Enabled Disabled
 (この画面の出た時,危険な書き込みを拒絶するには"N"をタイプします)。
ウィルスの侵入が検出された場合に警告メッセージを出すよう にするには,このパラメータをEnabledにします。これによりウ ィルスがハードディスクのブート・セクターとパーティショ ン・テーブルに侵入するのを防ごうとするものです。
ブート時にハードディスクのブート・セクターに対して書き込 みをしようとするとシステムを止め,次の警告メッセージを表 示します。問題を突き止めるためにはウイルス対策プログラム (anti-virus programs)を実行してください。
3-6
! WARNING!
Disk Boot Sector is to be modified
Type "Y" to accept write, or "N" to abort write
Award Software, Inc.
AWARD BIOS の設定
BIOS Features à External Cache  (外部キャッシュ)
External Cache
Enabled Disabled
(現在はPBSRAMになっている)二次キャッシュを有効にす るには,このパラメータをEnabledにします。Disabledにする とシステムは遅くなります。問題があって調査診断の目的の 場合以外は,Enabled にしておくことをお勧めします。
BIOS Features à Power-On Self-Test  (電源投入時自己 診 断 )
Quick Power-on Self-test
Enabled Disabled
 このパラメータをEnabledにすると,通常時にチェッ クしている項目を省くことにより,POSTに要する時間 が短縮されます。
BIOS Features à Boot Sequence  (ブート時のサー チ 順 序 )
Boot Sequence
A,C,SCSI C,A,SCSI C,CDROM,A CDROM,C,A D,A,SCSI E,A,SCSI F,A,SCSI SCSI,A,C SCSI,C,A C only
このパラメータによって,ブートアップ時のサーチの順序を 指定することが出来ます。ハードディスクのIDは次の通り です:
C: プライマリー(主)チャネルのマスター装置 D: プライマリー(主)チャネルのスレーブ装置 E: セコンダリー(副)チャネルのマスター装置 F: セコンダリー(副)チャネルのスレーブ装置
BIOS Features à Swap Floppy Drive  (フロッピードラ イブの交換)
Swap Floppy Drive
Enabled Disabled
この項目でフロッピードライブの指定を交換させることが 出来ます。例えば,AとBの2台のフロッピードライブがある 場合,1番目をBにして,2番目をAにする,あるいはその逆 に設定することが出来ます。
BIOS Features à Boot-up Floppy Seek  (ブート時FDシーク)
Boot-up Floppy Seek
Enabled Disabled
これをEnabledにするとBIOSPOST時に指定のフロ ッピードライブに対してシーク・コマンドを送り,ヘ ッドを前後に動かすことが出来ます。
3-7
AWARD BIOSの設定
BIOS Features à Boot-up NumLock Status (ブート時NumLock
Boot-up NumLock Status
On Off
このパラメータをOnにすると,テンキー部の機能は数 字キーモードになります。Offにすると数字キーとして ではなく,カーソル制御の機能に変わります。
BIOS Features à Boot-up System Speed (システム・スピード )
Boot-up System Speed
High Low
ブートアップ直後のシステムのスピードを,高速 (High)または低速(Low)に設定します。
BIOS Features à Typematic Rate Setting  (キーのリピート機 能 )
Typematic Rate Setting
Enabled Disabled
キーボードのリピート機能をオンにしたりオフにし たり出来ます。Enabledになっていると,キーボード 上のキーを押したままにしていると同じキーを何度 もタイプするのと同様の動きになります。
BIOS Features à Typematic Rate  (キーのリピート速度 )
Typematic Rate
6 8 10 12 15 20 24 30
上の設定でキーのリピート機能がオンとなってい る場合,自動的に生成されるキーの打ち込みスピ ードを指定できます。デフォルトの設定では,30 文字/秒となっています。
BIOS Features à Typematic Delay  (リピート開始遅れ)
Typematic Delay
250 500 750 1000
3-8
先の設定でキーのリピート機能がオンとなっている 場合,最初に実際にキーを押した時から自動的なキー リピート機能が始まって2番目のキーが自動生成され るまでの時間遅れを指定します。選べる値は 250, 500, 750,及び1000 msecとなっています。
AWARD BIOS の設定
BIOS Features à Security Option  (セキュリティ・オプション)
Security Option
Setup System
この画面でSystemのオプションを選ぶと,システムのブ ートやBIOSのセットアップ操作に対してアクセス制限 を行います。ブートアップの都度,画面にはパスワード を入れるよう求めるプロンプトが現れます。
Setupのオプションでは,BIOSのセットアップ操作に対 してのみアクセス制限を行います。
このセキュリティ機能をオフにするには,メイン画面の パスワード設定メニューを選び,パスワードとしては何 も入力せずにただ<Enter>キーを押します。
BIOS Features à PCI/VGA Palette Snoop
PCI/VGA Palette Snoop
Enabled Disabled
この項をEnabledにすると,パレット・レジスターに変 更が加えられた時にPCI VGAカードが反応せず(従っ てコンフリクトも生じず),通信の信号に対しては応 答すること無しにデータを受け入れるようセットし ます。これは例えばMPEGやビデオ・キャプチャーな どの2枚のディスプレイ・カードが同じパレット・ア ドレスを使用しており,同時にPCIバスにつながって いる場合にのみ効果があります。この場合PCI VGAカ ードは黙っていますが,MPEG/ビデオ・キャプチャ ー・カードは通常機能にセットしておきます。
BIOS Features à OS Select for DRAM > 64MB  (OS/2使用)
OS Select for DRAM > 64MB
OS/2 Non-OS/2
OS/2のオペレーティング・システムをお使い
で,64 MB以上のメモリーのある場合には, ここでOS/2の方を指定してください。
BIOS Features à Video BIOS Shadow  (Video BIOSシャドウ)
Video BIOS Shadow
Enabled Disabled
VGA BIOSシャドウとは,ビデオ・ディスプレ
イ・カードのBIOSDRAM領域にコピーして, システムのパフォーマンス(性能)を上げようと するものです。これはDRAMのアクセス・タイム がROMよりも速いからです。
3-9
AWARD BIOSの設定
BIOS Features à C800-CBFF Shadow  (シャドウ領域) BIOS Features à CC00-CFFF Shadow BIOS Features à D000-D3FF Shadow BIOS Features à D400-D7FF Shadow BIOS Features à D800-DBFF Shadow BIOS Features à DC00-DFFF Shadow
C8000-CBFFF Shadow
Enabled Disabled
ここに上げた6項目は,ROM内のコードを他の拡 張カードに シャドウさせるものです。このパラ メータをセットするには,前もってROMコード の特定アドレスを知っている必要があります。 その情報を持っていない場合には,ここのROM シャドウ設定をすべて, Enabledとしてくださ い。
: セグメントF000E000は,BIOSコードがこ こを占めているので,常にシャドウ領域となり ます。
3-10
AWARD BIOS の設定
3.4 Chipset Features Setup (チップセット機能の設 定 )
"Chipset Features Setup"(チップセット機能の設定)には,チップセットに依存す る機能の設定項目が集められており,システム性能に密接に関連しております。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
CHIPSET FEATURES SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
Auto Configuration : Enabled DRAM Timing : 60 ns
DRAM Leadoff Timing : 10/6/3/3 DRAM Read Burst (EDO/FP) : x222/x333 DRAM Write Burst Timing : x222 Fast EDO Lead Off : Disabled Refresh RAS# Assertion : 5 Clks DRAM Page Idle Timer : 2 Clks DRAM Enhanced Paging : Enabled Fast MA to RAS# Delay : 2 Clks SDRAM(CAS Lat/RAS-to-CAS) : 3/3 SDRAM Speculative Read : Disabled System BIOS Cacheable : Enabled Video BIOS Cacheable : Enabled 8 Bit I/O Recovery Time : 4 16 Bit I/O Recovery Time : 1 Memory Hole At 15M-16M : Disabled PCI Passive Release : Disabled PCI Delayed Transaction : Disabled Mem. Drive Str.(MA/RAS) : 16mA/16mA
ESC: Quit áâà : Select Item F1 : Help PU/PD/+/- : Modify F5 : Old Values (Shift) F2 : Color F6 : Load Setup Defaults F7 : Load Turbo Defaults
注意: ここでの内容を少しでも変更される場合 には,その内容を充分にわかっていると自信を 持って言えるかどうかご注意ください。システ ムの性能をアップさせるためにここのパラメー タ設定を変えることは自由です。ただし,その 変更が本システムの構成や他の設定に対して正 しくない場合には,システムが不安定になる場 合があります。
3-11
AWARD BIOSの設定
Chipset Features à Auto Configuration  (自動設定)
Auto Configuration
Enabled Disabled
Enabledにすると,CPUのタイプとクロック・スピード に応じて, DRAMおよびキャッシュに関連するタイミ ングは,既定値にセットされます。独自の DRAMタイ ミングに設定したい場合にはDisableを選びます。
Chipset Features à DRAM Timing  (DRAM タイミング)
DRAM Timing
60 ns 70 ns
DRAMのタイミング関連パラメータには,60ns系と70ns
系の2セットが用意されており,この区別を指定すると 後はBIOSが自動的にセットします。
警告: デフォルトのメモリー・タイミングは最適な性能 を得るために60nsになっています。インテルのチップ セットTX の仕様上の制限から,70nsのSIMMはCPUの 外部クロック周波数が60MHzの場合に限って使うこと が出来ます。70nsSIMM66MHzCPU外部クロッ クの下でお使いになると,不安定なシステムになる恐 れがあります。
Chipset Features à DRAM Leadoff Timing (DRAMリードオフ)
DRAM Leadoff Timing
11/7/3/4 10/6/3/3 11/7/4/4 10/6/4/3
リードオフ(Leadoff)とは,バーストread/write時の 先頭のメモリー・サイクルのタイミングを指します。 このパラメータは実際には,page miss read/write時の みのリードオフ・タイミングと,その他に「RASプリ チャージ」のクロック数,および「RAS to CAS 遅れ」 などを規定します。4個の数値は先頭からそれぞれ, 「Readリードオフ」、「Writeリードオフ」、「RAS プ リチャージのクロック数」、「RAS to CAS遅れ」を表 しています。例えばデフォルトの10/6/3/3は,DRAM page miss read10-x-x-xDRAM write は6-x-x-xRAS プリチャージが3クロック,そしてRAS to CAS遅れも3 クロックであることを示します。
3-12
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à DRAM Read Burst (EDO/FP)
(リード・バースト)
DRAM Read Burst (EDO/FP)
x444/x444 x333/x444 x222/x333
Read Burstとは,DRAM上のあらかじめ決めら
れた4アドレスから連続する4メモリーサイク ルで読み出すものです。60nsのEDOまたはFPM (Fast Page Mode) DRAMについてのデフォルト 値はx222/x333となっています。この意味は,2 番目,3番目,4番目のメモリーサイクルが,EDO に対しては2 CPUクロック,FPMに対しては3 クロックであると言うことで,先頭のxの値は 最初のメモリーサイクルのタイミングを示 し,先の"DRAM Leadoff Timing"の設定値に依 存します。
Chipset Features à DRAM Write Burst Timing
(ライト・バースト)
DRAM Write Burst Timing
x444 x333 x222
Write Burstとは,DRAM上のあらかじめ決めら
れた4アドレスに対して連続する4メモリーサ イクルで書き込むものです。このパラメータは DRAM write での2番目,3番目,4番目のメモリ ーサイクルのタイミングをセットするもの で,write burstにおいては EDOFPMに対して 違いはありません。先頭のxの値は最初のメモ リーサイクルのタイミングを示し,先の"DRAM Leadoff Timing"の設定値に依存します。
Chipset Features à Fast EDO Lead Off (ファスト・リード オ フ )
Fast EDO Lead Off
Enabled Disabled
この項目ではfast EDO readタイミングをオン (Enabled)にすることで、EDO read サイクルでの read leadoff latencyを1クロック分早める効果
があります。FPM DRAMが1つでも使われてい る場合は、この項はオフ(Disabled)として下さ い。
3-13
AWARD BIOSの設定
Chipset Features à Refresh RAS# Assertion
Refresh RAS# Assertion
5 Clks 4 Clks
この項では、リフレッシュ・サイクルにおい て、何クロックの間RASを(valid状態に)ホ ールドしておくかを制御します。
Chipset Features à DRAM Page Idle Timer
DRAM Page Idle Timer
2 Clks 4 Clks 6 Clks 8 Clks
この項目では、CPUがアイドル状態となった 後、何クロック経過したらDRAMページを閉 じるのかを規定します。
Chipset Features à DRAM Enhance Paging
DRAM Enhance Paging
Enabled Disabled
この項をオン(Enabled)にすると、別に定め る方法(enhanced method)に従って、TXチッ プセットはDRAMページを出来るだけ長い時 間開いて置こうとします。
Chipset Features à SDRAM(CAS Lat/RAS-to-CAS)
SDRAM(CAS Lat/RAS-to-CAS)
2/2 3/3
ここではSDRAMの、「CAS Latency」と「RAS to CAS遅れ時間」のタイミングを、クロック
換算で規定するもので、SDRAM のパフォー マンスに影響する重要なパラメータです。デ フォルトでは2クロックとなっております が、もしもSDRAMの動作が不安定という場合 には、この設定を2/2から3/3に変えてみること が考えられます。
3-14
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à SDRAM Speculative Read (見込みRead
SDRAM Speculative Read
Enabled Disabled
この項をEnableにすると、コントローラ・チップが メモリーの最終的なアドレス値をデコードし終え る前に見込みのSDRAM readリクエストを出すこと によって、SDRAM read リードオフのタイミングが
1クロック早められます。システム中に2個以上の DIMM がインストールされている場合には、この
パラメータはDisabledにしておかねばなりませ ん。
Chipset Features à System BIOS Cacheable
System BIOS Cacheable
Enabled Disabled
この項をEnabledにすると,システム BIOSのコード がキャッシュされ,システムのパフォーマンスが更 に向上する可能性が生まれます。
Chipset Features à Video BIOS Cacheable
Video BIOS Cacheable
Enabled Disabled
ビデオのBIOSコードがキャッシュされ,ビデオの パフォーマンスが更に向上する可能性が生まれま す。
Chipset Features à 8 Bit I/O Recovery Time
8 Bit I/O Recovery Time
1 2 3 4 5 6 7 8 NA
古いI/Oチップの中には,1つの I/Oコマンドを実行 した後,次のコマンド実行を開始する前に,ある量 の時間(回復時間)を必要とするものがあります。 新世代のCPUやチップセットでは I/Oコマンドの実 行は更に速くなっており,こうした古いI/Oデバイ スの規定している回復時間よりも短い場合が出て 来ます。ここでの項目は,8-bit I/Oコマンドに対す る遅れ時間を,ISAバス・クロックの数で指定しま す。もしもこうした8-bit I/Oカードで不安定動作の ある場合には,この項を使って回復時間を伸ばすと 良いでしょう。BIOSのデフォルト値は4 ISAクロッ です。 NAにするとチップセットは 3.5システム クロック時間を挿入します。
3-15
AWARD BIOSの設定
Chipset Features à 16 Bit I/O Recovery Time
16 Bit I/O Recovery Time
1 2 3 4 NA
16-bit I/Oの回復時間に関して上と同様です。16-bit I/Oコマンドの実行時に必要な回復時間をISAバス
のクロック数で指定します。16-bit I/Oカードに不 安定動作の認められる時,この項を使って調整す ることが出来ます。BIOSのデフォルト値は1 ISA クロックです。 NAにするとチップセットは 自動 的に3.5システムクロック時間を挿入します。
Chipset Features à Memory Hole At 15M-16M
Memory Hole At 15M-16M
Enabled Disabled
この項目を使って,システムメモリーの特定領域 を特別な ISAカード用に確保することが出来ま す。チップセットはこの領域のコードやデータ は, ISAバスから直接アクセスします。これは通 常,いわゆるメモリーに割り付けた(memory mapped I/Oカードに使います。
Chipset Features à PCI Passive Release
PCI Passive Release
Enabled Disabled
このパラメータは、チップセット PIIX4(インテルPCI to ISA bridge)に必要な Passive Release機能 の制御に使うもので,この機能は ISAバス・マス ターのlatency要請に合わせるのに用います。ISAカ ードの互換性に問題のある場合に,イネーブル, あるいはディスエーブルにして見てください。
Chipset Features à PCI Delayed Transaction
PCI Delayed Transaction
Enabled Disabled
3-16
上と同じくIntel PCI to ISA bridgeであるPIIX4チッ プセットの,Delayed Transaction機能を制御するの に用います。こちらはPCIサイクルからISAバスへ の,或いはその逆順のケースで必要となるlatency 要請に合わせるのに用います。 ISAカードの互換 性に問題のある場合に,イネーブル,あるいはデ ィスエーブルにして見てください。
AWARD BIOS の設定
Chipset Features à Mem. Drive Str. (MA/RAS)
Mem. Drive Str. (MA/RAS)
10mA/10mA 10mA/16mA 16mA/10mA 16mA/16mA
このパラメータは、メモリーに対するアドレスや 制御信号のドライブ能力を制御するのに用いま す。メモリーの負荷が軽い場合には、アンダーシ ュートやオーバーシュートなどの信号波形の乱れ をなくすためにも、ドライブ電流は少なくするこ とが推奨されます。
3-17
AWARD BIOSの設定
3.5 Power Management Setup  (節電機能の設定)
節電管理の設定画面では,本マザーボードの持っているグリーン・パワー機能を 制御することが出来ます。次の画面を見てください。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
POWER MANAGEMENT SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
Power Management : Disabled PM Control by APM : Yes
Video Off Method : V/H SYNC + Blank Video Off After : Suspend
Doze Mode : Disabled Standby Mode : Disabled Suspend Mode : Disabled HDD Power Down : Disabled Modem WakeUp : Disabled Suspend Mode Option : Power On Suspend Throttle Duty Cycle : 62.5% VGA Active Monitor : Disabled Power Bottom Override : Disabled RTC WakeUp timer : Disabled WakeUp Date (of Month): 0 WakeUp Time (hh:mm:ss): 07:00:00
** Break event From Suspend ** IRQ 8 Clock Event : Disabled
** Reload Global Timer Events ** IRQ [3-7,9-15],NMI : Enabled
Primary IDE 0 : Disabled Primary IDE 1 : Disabled Secondary IDE 0 : Disabled Secondary IDE 1 : Disabled Floppy Disk : Disabled Serial Port : Disabled Parallel Port : Disabled
ESC: Quit áâàß : Select Item F1 : Help PU/PD/+/- : Modify F5 : Old Values (Shift) F2 : Color F6 : Load Setup Defaults F7 : Load Turbo Defaults
Power Management à Power Management  (節電管理)
Power Management
Max Saving Mix Saving User Defined Disabled
ここではデフォルトでの節電モードパラメータを設定 します。節電機能を全く使わない場合はDisable にしま す。カスタム仕様にする場合はUser Defined を選んでく ださい。 以下でドーズ(Doze)とは「うとうと」状態を,スタ ンバイ(Standby)は「すやすや」,サスペンド(Suspend) は「ぐっすり」モードと言った感じです。
3-18
AWARD BIOS の設定
モード ドーズ
うとうと
最少節電 1時間 1 時間 1 時間 15分 最大節電 1 1 1 1
スタンバイ
すやすや
サスペンド
ぐっすり
HDDの電源断
Power Management à PM Controlled by APM ( APM任せ)
PM Controlled by APM
Yes No
先のメニューで"Max Saving"(最大節電)を選んだ場 合には,こちらの項目をオンにして,節電の制御を APM (Advanced Power Management)に任せることで節 電機能をさらに強化することが出来ます。例えば, CPUの内部クロックを止めることまでします。
Power Management à Video Off Method  (ビデオの節電法)
Video Off Method
Blank Screen V/H SYNC+Blank DPMS
モニターをオフにする方法を決めます。Blank Screen を選ぶとビデオ・バッファーに画面をブランクとする ための情報を書き込みます。 V/H SYNC+Blankでは, BIOSVSYNCHSYNC信号の両方を制御すること を許します。この機能は,モニターが DPMS (Display Power Management Standard)規格の場合にのみ有効と なります。DPMSモードではVGAカードが持つDPMS 機能を利用します。
Power Management à Video Off After  (ビデオの節電時 )
Video Off After
N/A Doze Standby Suspend
どの節電モードでモニターを消すのかを指定しま す。
3-19
AWARD BIOSの設定
Power Management à Doze Mode  (うとうとモード )
Doze Mode
Disabled 1 Min 2 Min 4 Min 8 Min 12 Min 20 Min 30 Min 40 Min 1 Hour
システムが Doze(うたた寝・いねむり・うとうと)モ ードに入るまでの経過時間を指定します。このモード ではCPUのクロックは遅くなっており,その低下率は "Throttle Duty Cycle"(スロットル・デューティ・サイ クル)で規定されています。何らかの活動が検出され るとシステムは全速稼動(エンジン全開)状態に戻り ます。このシステムの活動状態(イベント)検出は, 割込み信号IRQのモニターによって行います。
Power Management à Standby Mode (すやすやモード)
Standby Mode
Disabled 1 Min 2 Min 4 Min 8 Min 12 Min 20 Min 30 Min 40 Min 1 Hour
システムがStandby(すやすや)モードに入るまでの経 過時間を指定します。このモードではCPUのクロックは 遅くなっており,ハードディスクも電源を落として止 まっており,モニターの節電機能も働いています。何 らかの活動が検出されるとシステムは全速稼動(エン ジン全開)状態に戻ります。このシステムの活動状態 (イベント)検出は,割込み信号IRQのモニターによっ て行います。
Power Management à Suspend Mode (ぐっすりモード)
Suspend Mode
Disabled 1 Min 2 Min 4 Min 8 Min 12 Min 20 Min 30 Min 40 Min 1 Hour
3-20
システムがSuspend(サスペンド,ぐっすり)モードに 入るまでの経過時間を指定します。このぐっすりモー ドには,"Power On Suspend""Suspend to Hard Drive"2種類があって,"Suspend Mode Option"(ぐっすりモ ード・オプション)で指定されます。
AWARD BIOS の設定
Power Management à HDD Power Down (ハードディスク停止 )
HDD Power Down
Disabled 1 Min
.....
15 Min
ここでは,IDEハードディスク・ドライブにどの程度の 時間アイドル状態が続くと,その電源を落とすのかを 指定します。この項目は先の「すやすや」「ぐっすり」節 電状態とは独立に設定されます。
Power Management à Modem WakeUp (目覚ましモデム)
Modem WakeUp
Disabled Enabled
本マザーボードにはAOpen独自の特別回路部分(特許申 請中)が搭載されており,モデムにかかってきた呼信号 を検出して(緩やかな)電源断状態から通常状態に起 こす機能を持っています。アプリケーションとしては 自動応答装置(アンサー・マシン)やファックスの送 受信が最も考えられます。従来のグリーンPCのサスペ ンド・モードとは違って,システムの電源は本当に落 としているものです。(電源部のファンが止まってい ることで 確かめられます)。この目覚ましモデム機能 (modem ring-on)には,外付けタイプのモデムでも
AOpenMP56/F56内蔵モデムカードでも使えますが, MP56/F56であればマザーボードと共同の特別回路によ
り,このモデムやシステムの電源を共に落としておけ ることから,こちらをお勧めします。modem ring-on機 能の詳しい使い方に付いては,3-17節:"Modem Wake Up"を参照してください。
3-21
AWARD BIOSの設定
Power Management à Suspend Mode Option
Suspend Mode Option
この項ではサスペンド(ぐっすり)モードの内容を指 定します。Power On Suspendは、これまでのグリーン
Power On Suspend Suspend to Hard Drive
PCの考え方の待機モードで、CPUクロックは停止して
おり、他のデバイスはすべて電源が落ちていますが、 モデム、キーボードやマウス、などでは何らかの活動 があるのを検出するのに必要なパワーだけはオンにな っています。検知されるとシステムはフルパワーの状 態に復帰します。この活動検出は実際には割込み信号 IRQの監視によって行います。 Suspend to Hard Driveでは、システムの状態(status)、 メモリーやスクリーン上の画像イメージなどをハード ディスクにセーブした上で、電源は完全に落としま す。次回にパワーが戻った際には、ほんの数秒の内に 先ほどの電源断直前の状態に戻すものです。ディスク 上のスペース確保のためにはユーティリティ: ZVHDD が必要です。詳しくは3.16節の "Suspend to Hard Drive" を参照してください。
Power Management à Throttle Duty Cycle
Throttle Duty Cycle
12.5 %
25.0 %
37.5 %
50.0 %
62.5 %
75.0 %
87.5 %
クロック・スロットリングとは「うたたね/すやすや (Doze/Standby)モード」において、ある決められた時間 当たりのCPU のクロック数(周波数でなく、カウント) を、この項で指定された率にまで減らすことを言いま す。従ってクロック間の時間は変わらず、例えばCPU クロック66MHzの場合は、クロック間隔はこのモード になっても30nsのままで同じです。チップセットは一定 周期でSTPCLK (stop clock)信号を発生させ、CPUがクロ ック発振器からのクロックを受け付けないようにしま す。CPUがフルパワーの状態では1秒間に66Mカウント のクロックを受け取るわけです。 この項で50%にセッ トされると1秒に33Mクロックとなります。これによっ て実効的にCPUの電源消費量と共にスピードも落とさ れる仕組みです。
3-22
AWARD BIOS の設定
Power Management à VGA Active Monitor
VGA Activity Monitor
Enabled Disabled
ここでは電源断状態に移行のために、VGA での活動 状況検出を行うかどうかを設定します。
Power Management à Power Bottom Override
Power Bottom Override
Disabled Enabled
これはACPIの仕様であり,ハードウェアがサポートす る機能です。Enabledにセットされると,前面パネル上 のソフトパワースイッチは電源オン/サスペンド/電源 オフの切り替えに使えます。電源オン中に4秒以内でこ のスイッチが押されるとシステムはサスペンド(ぐっ すりモード)状態となり,4秒以上押されると電源をオ フにします。デフォルトではDisabledとなっており,ソ フトパワースイッチは電源オン/オフの切り替えだけに なっており,4秒押す必要も無ければサスペンド状態も ありません。
Power Management à RTC WakeUp Timer
RTC WakeUp Timer
Disabled Wake Up Power Off
目覚ましリアルタイム・クロック・タイマー(RTC WakeUp Timer)機能では,システムを指定の日時に起 こす設定が出来ます。この日時指定には"WakeUp Date (of Month)""WakeUp Time (hh:mm:ss)"を用います。自 動パワーオフのためには,"Doze Mode" + "Standby Mode" + "Suspend Mode"のアイドル時間設定により,シ
ステムに何のイベント(活動)も検出されなくなって から電源を落とすまでの時間をセット出来ます。
Power Management à WakeUp Date (of Month)
Date (of Month) Alarm
0 1 2
......
30 31
この項では電源を入れる(目を覚ます)日,又は電源 を切る(眠りに入る)日を指定します。0 にセットする と「毎日」を指定することになります。
3-23
AWARD BIOSの設定
Power Management à Wake Up Time (hh:mm:ss)
Time (hh:mm:ss) Alarm
07:00:00 .. : .. : ..
この項では電源を入れる(目を覚ます)時刻,又は電 源を切る(眠りに入る)時刻を指定します。入力のフ ォーマットは時分秒で,24時間制を用います。
Power Management à IRQ 8 Clock Event
IRQ 8 Clock Event
Enabled Disabled
リアルタイムクロック(RTC)割込み信号IRQ8を、電 源断状態に移行のために監視するかどうかを決めま す。OS2 では常時このIRQ8 (RTC)割り込みがあります から、ここ でDisabledに しない とOS/2 では全く Doze/Standby/Suspendいずれの節電モードにもなりま せん。
Power Management à IRQ [3-7,9-15],NMI
IRQ [3-7,9-15],NMI
Enabled Disabled
同様に、IRQ3-7IRQ9-15NMI等の割り込みイベン トを監視するかどうかを設定します。
Power Management à Primary IDE 0 Power Management à Primary IDE 1 Power Management à Secondary IDE 0 Power Management à Secondary IDE 1 Power Management à Floppy Disk Power Management à Serial Port Power Management à Parallel Port
Primary IDE 0
Enabled Disabled
3-24
同じように電源断移行の判断材料としてIDEハードデ ィスク、フロッピー、シリアル、あるいはパラレルポ ートの活動を監視するかどうかを指定します。実際に はこれは、I/Oaddressポートへの/からの read/write 信号を検出するものです。
AWARD BIOS の設定
3.6 PNP/PCI Configuration Setup ( PNP/PCIの設定)
PNP/PCIの設定画面では,システムにインストールされているISAPCIの装置に 関する設定を行います。メインの画面で"PNP/PCI Configuration Setup"を選ぶと, 次のメニュー画面が現れます。(PNPPlug&Playです)。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX) PNP/PCI CONFIGURATION SETUP
AWARD SOFTWARE, INC.
PnP OS Installed : No Resources Controlled By : Manual
Reset Configuration Data : Disabled
IRQ 3 assigned to : PCI/ISA PnP IRQ 4 assigned to : PCI/ISA PnP IRQ 5 assigned to : PCI/ISA PnP IRQ 7 assigned to : PCI/ISA PnP IRQ 9 assigned to : PCI/ISA PnP IRQ 10 assigned to : PCI/ISA PnP IRQ 11 assigned to : PCI/ISA PnP IRQ 12 assigned to : PCI/ISA PnP IRQ 14 assigned to : PCI/ISA PnP IRQ 15 assigned to : PCI/ISA PnP
DMA 0 assigned to : PCI/ISA PnP DMA 1 assigned to : PCI/ISA PnP DMA 3 assigned to : PCI/ISA PnP DMA 5 assigned to : PCI/ISA PnP DMA 6 assigned to : PCI/ISA PnP DMA 7 assigned to : PCI/ISA PnP
PCI IDE IRQ Map To : PCI-Auto Primary IDE INT# : A Secondary IDE INT# : B Used MEM base addr : N/A Used MEM Length : 8K
ESC: Quit áâà : Select Item F1 : Help PU/PD/+/- : Modify F5 : Old Values (Shift) F2 : Color F6 : Load Setup Defaults F7 : Load Turbo Defaults
PNP/PCI Configuration à PnP OS Installed  ( PnPOS任せ)
PnP OS Installed
Yes No
通常の場合PnP(プラグ・アンド・プレイ)に必要な資源 は,POST (電源投入時自動診断)時にBIOSが自動割り付 けを行っております。Windows 95などのPnPをサポート しているオペレーティング・システムをお使いの場合 は,この項をYesにすると,BIOSはVGA/IDEやSCSI などのブートアップ(立ち上げ)に必要な資源だけを組 み込んで,その他のシステム資源の割り付け設定はPnP オペレーティング・システムに任せるようになりま す。
3-25
AWARD BIOSの設定
PNP/PCI Configuration à Resources Controlled By (資源制御)
Resources Controlled by
Auto Manual
この項をManualにすると,ISAPCIの装置に対する IRQDMAの割り付けを,ユーザーが個別に設定で
きます。自動設定に任せるにはAutoにします。
PNP/PCI Configuration à Reset Configuration Data (設定解除)
Reset Configuration Data
Enabled Disabled
上のメニューで,非自動設定を選んでIRQなどのシ ステム設定を個別に行った後,もしも指定の衝突な どの不具合の起こった場合には,この項をEnabled にするとシステムは自動的に,ユーザーによる設定 内容をリセットして,また改めてIRQの設定が出来 るようにします。
PNP/PCI Configuration à IRQ3 (COM2)  (PNP対応/非対応) PNP/PCI Configuration à IRQ4 (COM1) PNP/PCI Configuration à IRQ5 (Network/Sound or Others) PNP/PCI Configuration à IRQ7 (Printer or Others) PNP/PCI Configuration à IRQ9 (Video or Others) PNP/PCI Configuration à IRQ10 (SCSI or Others) PNP/PCI Configuration à IRQ11 (SCSI or Others) PNP/PCI Configuration à IRQ12 (PS/2 Mouse) PNP/PCI Configuration à IRQ14 (IDE1) PNP/PCI Configuration à IRQ15 (IDE2)
IRQ 3
Legacy ISA PCI/ISA PnP
3-26
お手元のISAカードがPnP対応でなく,それを用いる には特別なIRQ設定を要する場合には,その選んだ IRQについてはこのメニューでLegacy ISA(伝統あ る遺産としてのISAカード!)にセットします。これ によりPnP BIOSは,指定のIRQをこのlegacy ISAカー ド用に確保して,自動割り付けをしないように計ら い ま す 。 デ フ ォ ル ト は PCI/ISA PnP で す 。 ちなみにPCIカードは,(初期の PCI IDEカードを除 けば),すべてPnP互換になっています。
PNP/PCI Configuration à DMA 0 PNP/PCI Configuration à DMA 1 PNP/PCI Configuration à DMA 3 PNP/PCI Configuration à DMA 5 PNP/PCI Configuration à DMA 6 PNP/PCI Configuration à DMA 7
AWARD BIOS の設定
DMA 0
Legacy ISA PCI/ISA PnP
お手元のISAカードがPnP対応でなく,それを用いるには特別な DMAチャネルの設定を要する場合には,その選んだDMAチャネ
ルについてはこのメニューでLegacy ISAにセットします。これに よりPnP BIOSは,指定の DMAチャネルをこのlegacy ISAカード用 に確保します。デフォルトはPCI/ISA PnPです。ちなみにPCIカー ドはDMAチャネルを必要としません。
PNP/PCI Configuration à PCI IDE IRQ Map To
PCI IDE IRQ Map To
ISA PCI-Slot1 PCI-Slot2 PCI-Slot3 PCI-Slot4 PCI-Auto
初期のPCI IDEアドオンカードの中にはPnPに完全には 互換性のないものがあります。こうしたカードでは, BIOSPnP資源を適切に設定出来るようにするために は,使用するスロット番号をユーザーがBIOSに教えて 上げる必要があります。ここでは,システム内でそう した PCI IDEアドオンカードの挿されたPCIスロットを 指定します。インストールされているPCI IDEカードで BIOSの自動設定にまかせてよいものについてはAuto にセットします。
PNP/PCI Configuration à Primary IDE INT# PNP/PCI Configuration à Secondary IDE INT#
Primary IDE INT#
A B C D
この2項目は上に述べた"PCI IDE IRQ Map To"と組み合わ せて,(オンボードのIDEではなく)アドオンのPCI IDEカー ドについて,そのプライマリー,セコンダリー・チャネル それぞれのIRQ割り付けを指定します。それぞれのPCIス ロットには次表に示す配置で4個のPCI割り込み線が用意 されています。該当するカード上での割り込み番号設定に 応じて,挿されたスロット番号は先のメニュー項目で,使 用するPCI割り込み番号(INTx)はこちらのメニューで指定 してください。
3-27
AWARD BIOSの設定
PCIスロット
スロット1 スロット2 スロット3 スロット4 スロット5
(もしあれば)
Location 1
(ピンA6)
INTA INTB INTC INTD INTB INTC INTD INTA INTC INTD INTA INTB INTD INTA INTB INTC INTD INTA INTB INTC
Location 2
(ピンB7)
Location 3
(ピンA7)
PNP/PCI Configuration à Used MEM Base Addr
Used MEM base addr
N/A C800 CC00 D000 D400 D800 DC00
ここでは,次の"Used MEM Length"と組にして,PnP 互換でないISAカードに対するメモリー・スペース を,その確保するメモリー空間のベース・アドレス(= 開始アドレス)で指定します。メモリー・サイズは次 項で指定します。
PNP/PCI Configuration à Used MEM Length
Used MEM Length
8K 16K 32K 64K
お持ちのISAカードがPnP互換ではなくて,その機能を サポートするのには特別なメモリー・スペースを必要 とする場合,PnP BIOSに対してこの legacy ISAカード 用に必要なだけのメモリーを確保するように伝える ために,このパラメータではその必要メモリー・サイ ズを指定します。
Location 4
(ピンB8)
3-28
AWARD BIOS の設定
3.7 Load Setup Defaults  (デフォルト設定値の ロ ード)
"Load Setup Defaults"オプションでは,最適なシステム性能を得るために用意され た最適設定値のセットを読み込みます。ここで言う「最適設定」とは次の「ターボ 設定」よりは比較的安全性を見込んだものです。 あなたのシステムが充分なメモ リーを積んでおり,多くのアドオン・カードを具えている場合,(例えば両面の8MB SIMM4個とSCSI ,それにネットワーク・カードでPCIISAのスロットを占有し たファイル・サーバーでは),この最適設定を用いることをお勧めします。
このマザーボードにおいては,最適とは一番遅い設定ではありません。もしもシ ステムが不安定でそれを確認する必要のある場合には,最低速ではあるが最も無 難な設定とするためには,"BIOS Features Setup"と"Chipset Features Setup"で扱われ ているパラメータを個々にセットしてみると良いでしょう。
3.8 Load Turbo Defaults  (ターボ・デフォルトの ロ ー ド)
"Load Turbo Defaults"オプションは,「最適値」よりは良いパフォーマンスが得られ ます。ただし,「ターボ値」はこのマザーボードにとって最上の設定ではないかも 知れませんが,当社AOpenの開発部門と品質保証部門では,特にシステムにアド オン・カードやメモリーがそれ程多くはない場合,(例えば1枚のVGA/サウンド・ ボードと2個のSIMMと言った構成の時),これが充分に信頼できる設定値であるこ とを確認しております。
最高のシステム・パフォーマンスを達成するには,独自の設定を得るために "Chipset Features Setup" でパラメータを個別に設定すると良いでしょう。チップセ ット・メニューでの各機能について知識があり理解していることが必要です。最 適設定に対してターボ設定の性能アップは,チップセットとアプリケーションに もよりますが,おおむね3%から10%程度です。
3-29
AWARD BIOSの設定
3.9 Integrated Peripherals  周辺装置の設定
メイン・メニューから"Integrated Peripherals"を選ぶと,次の画面になります。こ こでは入出力の機能を設定します。
ROM PCI/ISA BIOS (XXXXXXXX)
INTEGRATED PERIPHERALS
AWARD SOFTWARE, INC.
IDE HDD Block Mode: : Enabled IDE Primary Master PIO : Auto
IDE Primary Slave PIO : Auto IDE Secondary Master PIO : Auto IDE Secondary Slave PIO : Auto
IDE Primary Master UDMA : Auto IDE Primary Slave UDMA : Auto IDE Secondary Master UDMA : Auto IDE Secondary Slave UDMA : Auto
On-Chip Primary PCI-IDE : Enabled On-Chip Secondary PCI-IDE : Enabled USB Legacy Support : Disabled USB IRQ Released : No Onboard FDC Controller : Enabled
Onboard UART 1 : AUTO Onboard UART 2 : AUTO Onboard UART 2 Mode : Standard
IR Duplex Mode : Half Onboard Parallel Port : 378/IRQ7
Parallel Port Mode : Normal ECP Mode Use DMA : 3
****** Hardware Monitor ****** System Voltage +12V : Ignore
System Voltage +5V : Ignore VIO Voltage +3.3V : Ignore CPU Core Voltage +2.8V : Ignore CPU Thermal (Temp.) : Monitor CPU FAN : Ignore
ESC: Quit áâàß : Select Item F1 : Help PU/PD/+/- : Modify F5 : Old Values (Shift) F2 : Color F6 : Load Setup Defaults F7 : Load Turbo Defaults
Integrated Peripherals à IDE HDD Block Mode
IDE HDD Block Mode
Enabled Disabled
この機能を使うと,複数セクターに渡るデータ転送を 許すことでセクター毎の割り込み処理時間を無くし, これによってディスクの性能を向上させることが出来 ます。古い設計のものを除いて大抵のIDEドライブは, この機能をサポートしています。
3-30
AWARD BIOS の設定
Integrated Peripherals à IDE Primary Master PIO Integrated Peripherals à IDE Primary Slave PIO Integrated Peripherals à IDE Secondary Master PIO Integrated Peripherals à IDE Secondary Slave PIO
IDE Primary Master PIO
Auto Mode 1 Mode 2 Mode 3 Mode 4
この項をAutoにすると,ハードディスクのデータ 転送スピードの自動検出機能を生かすことが出来 ます。PIOモードはハードディスク・ドライブのデ ータ転送レートを指定します。例えばモード0の転 送レートは3.3MB/s,モード15.2MB/s,モード28.3MB/s,モード311.1MB/s,そしてモード4で は16.6MB/sとなっています。もしもハードディスク の性能が不安定になるようであれば,もう少し遅い モードの設定にマニュアルで変えてみると良いで しょう。
注意: どのチャネルでも最初のIDE装置は,その IDEケーブルの一番遠い端のコネクタにつなぐ
ことが推奨されています。 IDE装置のつなぎ方 に関して詳しくは,2.3節「コネクタ」を参照して ください。
Integrated Peripherals à IDE Primary Master UDMA Integrated Peripherals à IDE Primary Slave UDMA Integrated Peripherals à IDE Secondary Master UDMA Integrated Peripherals à IDE Secondary Slave UDMA
IDE Primary Master UDMA
Auto Disabled
この項では、プライマリーIDE コネクターにつな がっているハードディスク装置がサポートして いるUltra DMA/33モードをどう使うかを決めま す。
3-31
AWARD BIOSの設定
Integrated Peripherals à On-Chip Primary PCI IDE Integrated Peripherals à On-Chip Secondary PCI IDE
On-Chip Primary PCI IDE
Enabled Disabled
このパラメータでは,プライマリー・チャネルIDE のコネクタに結ばれたIDE装置をEnabledにしたり Disabledにします。
Integrated Peripherals à USB Legacy Support
USB Legacy Support
Enabled Disabled
USB IRQ Released
Yes No
ここではオンボードのBIOS内にあるUSBキーボー ド・ドライバーを EnabledにしたりDisabledにしま す。このキーボード・ドライバーは従来のキーボー ド(legacy keyboard)コマンドがそのまま使えるように シミュレートし,さらに,オペレーティング・シス テム中にUSBドライバーの含まれていない場合に は,USBキーボードをPOST(電源投入時自動診断)中 でもまたはブート後にも使えるようにします。
注意: USBドライバーとUSB legacy keyboardの両方 を同時に使うことは出来ません。OSの中にUSBドラ イバーが入っている場合は,"USB Legacy Support"Disableにします。
USB装置はデフォルトではPCI INTD#を用い, PCI ス ロット4と共用となります。もしもPCIカードをスロ ット4に挿した場合で、且つINTD#を用いるのであれ ば、この項はYesにセットしてます。USB装置はこれ によってdisabledとなります。
: 通常PCI VGA PCIの割り込みを必要としませ んので、PCI VGAはスロット4に使えます。
3-32
AWARD BIOS の設定
Integrated Peripherals à Onboard FDC Controller
Onboard FDC Controller
Enabled Disabled
このパラメータをEnabledにすると,お持ちのフロ ッピー・ドライブを独立の制御カードにではなくて オンボードのフロッピー用コネクタにつなぐことが 出来ます。この制御カードをお使いになりたい場合 にはこの設定をDisabledにします。
Integrated Peripherals à Onboard UART 1 Integrated Peripherals à Onboard UART 2
Onboard UART 1
Auto 3F8/IRQ4 2F8/IRQ3 3E8/IRQ4 2E8/IRQ3 Disabled
このメニューでは,オンボードの2シリアル・ポート それぞれのアドレスと割り込みを指定できます。デ フォルトはAutoです。
: ネットワーク・カードをお使いの場合には,割り込み がかち合わないようにご注意ください。
Integrated Peripherals à Onboard UART 2 Mode
Onboard UART 2 Mode
Standard HPSIR ASKIR
1. Standard - シリアルポート2を普通のモードにします。デフォルトの
設定となっています。
2. HPSIR - この設定は赤外線モジュールをIrDAコネクタ経由でつないだ場
合に選んで下さい。(2.3節「コネクタ」を参照)。 このHPSIR設定では最高 転送レート115K bpsでの赤外線シリアル通信が可能となります。
3. ASKIR - この設定は,赤外線モジュールをIrDAコネクタ経由でつないだ
場合に選べます。(2.3節「コネクタ」を参照)。 このASKIR設定では最高転 送レ ー ト 19.2K bps で の 赤 外 線 シ リ ア ル通信が可能 と な り ま す 。
この項は上記の "Onboard UART 2"enabled にセッ トされている場合に限って設定可能となります。シ リアルポート2のモードを指定します。可能な設定は 以下の通りです:
3-33
AWARD BIOSの設定
Integrated Peripherals à IR Duplex Mode
IR Duplex Mode
Full Half
IR(ワイアレス赤外線制御装置)の通信モードを指
定します。Fullでは双方向の通信に、Half では一方向 へのみの通信になります。
: このオプションは、IR 機能が生きている状態にセッ トされており、かつオンボードUART 2のモード・パラメ ータが先の項目でStandard にされてはいない時に限って 現れます。
Integrated Peripherals à Onboard Parallel Port
Onboard Parallel Port
3BC/IRQ7 378/IRQ7 278/IRQ7 Disabled
ここではオンボードのパラレルポートのアドレスと割 り込みを設定します。
: もしもパラレルポート付きのI/Oカードをお使い の場合は,アドレスや割り込みのかち合わないように お気を付けください。
Integrated Peripherals à Parallel Port Mode
Parallel Port Mode
Normal SPP EPP 1.7 + SPP EPP 1.9 + SPP ECP EPP 1.7 + ECP EPP 1.9 + ECP
パラレルポートのモードを設定します。モードのオプシ ョンとしては,Normal (標準の双方向パラレルポート),
EPP (Enhanced Parallel Port)およびECP (Extended Parallel Port)があります。Normalでは従来からのIBM
ATPS/2とコンパチブルな標準モード。EPPとはラッ チ無しでの双方向直接読み書きを可能にしてパラレル ポートのスループットを上げたモード。ECPDMA転 送と,さらにRLE (Run Length Encoded)方式による圧縮 と伸長をサポートしたパラレルポートで,EPP1.7 EPP1.9とは使用するプロトコルの違いです。
3-34
AWARD BIOS の設定
Integrated Peripherals à ECP Mode Use DMA
ECP Mode Use DMA
3 1
ここではECPモードのパラレルポートが用いるDMAチ ャネルを指定します。
Integrated Peripherals à System Voltage +12V Integrated Peripherals à System Voltage +5V Integrated Peripherals à VIO Voltage +3.3V Integrated Peripherals à CPU Core Voltage +2.8V Integrated Peripherals à CPU Thermal (Temp.) Integrated Peripherals à CPU FAN
System Voltage +12V
Ignore Monitor
この項では該当するハードウェア状態の監視(モニタ ー)機能を生かすかどうかを設定します。
: ハードウェア上の制限からCPU のコア電源 に付いては,2.8V 以外のものは監視できませ ん。
: ハードウェア上の制限から,CPUファンの監 視はバージョンAX5T-3.1とそれ以降でのみサ ポートされています。AX5T-3では未だサポート されておりません。
3-35
AWARD BIOSの設定
3.10 Password Setting  (パ ス ワ ードの設定)
パスワードによってあなたのコンピュータが勝手に不正に使われることを防ぐこ とが出来ます。パスワードを設定すると,ブートアップやセットアップをしよう とすると正しいパスワードの入力を求める画面が現れます。
パスワードをセットするには:
1. 入力を促すプロンプトが現れたら,パスワードをタイプしてください。パス
ワードとしては,8文字までの英字か数字キーが使えます。入力された文字 に対して,画面上のパスワード表示部分にはアスタリスク(*)が替わりに 示されます。
2. パスワードをタイプし終えたら<Enter>キーを押します。
3. もう一回プロンプトが現れるので,この新規パスワード確認のために先のパ
スワードを再度タイプした後 <Enter>キーを押します。パスワードの入力 が終わると,画面は自動的に元のメイン画面に戻ります。
パスワードを無効にするには,パスワード入力のプロンプトが出た時に<Enter> キーだけを押します。画面にはパスワードを無効にして仕舞って構わないのかど うか,確認を求めるメッセージが出されます。
3.11 IDE HDD Auto Detection (IDE HDDの自 動 検 出 )
システムにIDEのハードディスク・ドライブがあると,そのパラメータを自動的 に検出して"Standard CMOS Setup"エリアに格納するこの機能が使えます。
このルーチンはIDEハードディスク・ドライブのパラメータ一組分だけを検出す るものです。IDEドライブの中には二組以上のパラメータを使うことが出来るも のがあります。お手元のハードディスクが,検出されたものとは異なるパラメー タを用いてフォーマットされていた場合は,合致するパラメータを個別に入れる 必要があります。リスト表示されたパラメータ値がそのディスクのフォーマット 時に用いられたものと違う場合には,そのディスク上の情報にアクセスすること は出来ません。もしも自動検出の結果表示されたパラメータ値がお使いのドライ ブで用いられたものと合わない場合には,無視してください。Nをタイプしてそ の値を拒否の上,Standard CMOS Setupの画面で正しい値を入れます。
3-36
AWARD BIOS の設定
3.12 Save & Exit Setup  (設 定 を 保 存 し て 終 了 )
このメニューを選ぶと,セットアップ終了の前にすべてのCMOS値を自動的にセ ーブします。
3.13 Exit without Saving  (保 存 せ ず に 終 了 )
変更したCMOSの値をセーブすること無しに作業を終えるのに用います。新規の 設定内容をセーブしたい場合には,このオプションは使ってはいけません。
3.14 NCR SCSI BIOS and Drivers
このフラッシュ・メモリーのシステムBIOS中には,NCR 53C810 SCSI BIOSも入 っております。BIOSコードを備えていないNCR 53C810 SCSI制御カードをお使い の場合には,オンボードのNCR SCSI BIOSがこれをサポートします。
NCR SCSI BIOSは,DOS, Windows 3.1OS/2を直接サポートします。より良いシ ステム性能を得るためには,NCRのSCSIカードか,あるいはOSに付いて来るドラ イバーをお使いになると良いでしょう。詳しくはNCR 53C810 SCSIカードの印す とレーション・マニュアルをご覧ください。
3.15 AWARD BIOS Flash Utility
BIOSフラッシュ・ユーティリティをお使いになると,システムBIOSをアップグレ ードすることが出来ます。この「AOpen Flash utility」と「BIOSファイルのアップ グレード版」を入手するには,販売店にお尋ねになるか,あるいは当社のホーム ページ: http://www.aopen.com.twを訪ねてください。この時正しいBIOS名がわ かる様にしておいてください。BIOSファイル名は通常「AP5TR110.BIN」と言っ た形式で,その意味は「モデル AP5TのBIOSリビジョン1.10」となっています。
お役に立つ二つのユーティリティ・プログラムが用意されています。チェックサ ムのユーティリティ:CHECKSUM.EXE と、AOpenフラッシュ・ユーティリティ: AOFLASH.EXEです。お持ちのBIOSのアップグレードは以下の手順で行ってくだ さい:
[CHECKSUM.EXE]
3-37
AWARD BIOSの設定
このユーティリティを使うと,BIOSを正しくダウンロード出来たかどうかを判断 することが出来ます。
1. このプログラムを実行する。
C:> CHECKSUM Biosfile.bin
Biosfile.binBIOSコードのファイル名です。
2. このユーティリティが "Checksum is ssss" 「チェックサムの値はssssです」と表
示します。
3. この"ssss"と,Web(ホームページ)BBSに表示してある正しいチェックサム値
とを比較します。もしも違っている場合は,これ以上このまま進むことはせず に,もう一度BIOSのダウンロードからやり直してください。
[AOFLASH.EXE] このユーティリティは,マザーボードのモデル名、BIOSのバージョン、および
Super/Ultra IOチップのモデル名をチェックして、マザーボード、IOチップ、BIOS
ファイルが正しい組み合わせとなっているかどうかを確認します。フラッシュ操 作を施すと,BIOSの内容は置き換えられて,元の内容は永久的に失われます。
1. システムをDOSプロンプトから立ち上げて,一切のメモリー・マネジャー
(HIMEM, EMM386, QEMM386, ...)は読み込まないようにします。
2. 実行開始。
C:> AOFLASH Biosfile.bin
Biosfile.bin BIOSコードのファイル名です。
3. 新しいBIOSコードを読み込むと,このユーティリティは先ず元のBIOSコード
をハードディスクなりフロッピーにセーブするよう促します。"BIOS.OLD"の 名称で セーブして良ければ,"Y"キーを押します。
4. 古いBIOSを正しくセーブし終えたら,BIOSの交換のために, "Y"を押します。
5. "FLASHING"表示の間は,決して電源を落とさないでください。
6. "FLASHING"が終わったら電源をいったん切って,システムを立ち上げ直しま
す。
7. BIOSセットアップに移るために,POST (電源投入時に自動的に行う自己診断)
の最中に"DEL"キーを押します。
8. "BIOS SETUP DEFAULT"のメニューでデフォルト設定をロードし直した後,
以前と同じように他の項目を設定し直します。
9. セーブして終了(Save & Exit)。 これで完了です!
3-38
AWARD BIOS の設定
警告:繰り返します。"FLASHING"の間は電源を落とし てはいけません。BIOSのプログラミングが失敗無しに 完了できなかった場合は,システムは2度と立ち上が ることが出来なくなり,今度は別の方法で手に入れた 正しいBIOSチップそのものと取り替えなくてはなら なくなります。
ヒ ン ト : 以 上 に 述べた同じ 方 法 で , 元 の BIOS "BIOS.OLD" をロードし直すことも出来ます。
3-39
AWARD BIOSの設定
3-40
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