
はじめに
重要事項
本書では、エマソン社製 375 フィールド・コミュニケータに関する基本的なガイド
ラインを説明しています。ただし、コンフィギュレーション、診断、メンテナンス、
サービス、トラブルシュート、本質安全 (IS) 設置法については、詳細説明は含まれ
ておりません。
詳細については、375 フィールド・コミュニケータのユーザーズ・マニュアルを参
照してください。375 フィールド・コミュニケータに関する他のマニュアル類は、
www.fieldcommunicator.com にて閲覧できます。
警告
爆発が発生すると、重傷又は死亡に至ることがあります。
爆発環境で使用する場合は、該当する地方・国又は国際基準、規則及び慣行に則って
実施しなければなりません。安全な使用に関する制限事項については、375 フィール
ド・コミュニケータのユーザーズ・マニュアルの製品証明書の項をご参照く ださい。
電気ショックは、重傷又は死亡に至る場合があります。
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は
HART
FOUNDATION はFieldbus Foundation
IrDA は、Infrared Data Association
エマソンのロゴは、
HART Communication Foundation
の登録商標です。
Emerson Electric Co.
その他のマーク全ては、各所有者に所有権があります。
の登録商標です。
の商標です。
の商標サービスマークです。
3
はじめに
375 フィールド・コミュニケータは、作業工程中に、HART® 及び FOUNDATION™ 機器
との対話型通信を可能にします。この機能により、作業が一層容易に、且つ生産的な
ものになります。375 フィールド・コミュニケータの使用にあたっては、事前準備の
手順をすべて実施し、必要な安全注意事項を守る必要があります。

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製品の概要と注意事項
製品の概要と注意事項
375 フィールド・コミュニケータは HART 及び FOUNDATION フィールドバス機器をサ
ポートするため、ユーザーは現場でのコンフィギュレーション設定やトラブルシュー
トが可能になります。375 フィールド・コミュニケータを使用して各機器と通信する
場合は、当該場所に適用される各基準と手順の全てに従ってください。これらに従わ
ない場合、機器の破損や人身事故につながることがあります。下記の事項を、必ず把
握し遵守してください:
• 本質安全 (IS) 承認の 375 フィールド・コミュニケータは、ゾーン 0(FM 及び CSA
のみ)、ゾー ン 1、又はゾーン 2、ディビジョン 1 及びディビジョン 2(KL オプショ
ンのみ)の場所における使用が可能となっています。
• 本質安全 (IS) 承認の 375 フィールド ・ コミュニケータは、ゾーン 0、ゾーン 1、ゾーン 2、
ゾーン 20、ゾーン 21、ゾーン 22、ディビジョン 1 及びディビジョン 2(KL オプション
のみ)に位置する機器に取り付けられているループ又はセグメントに接続できます。
•375フィールド・コミュニケータは、タッチスクリーン画面付き FSTN タイプ LCD、
NiMH 電池パック又はリチウムイオン電源モジュール、SH3 プロセッサ 、メモ リ・コ
ンポーネント、集積型通信 / 測定回路を備えています。
• ユニットの上部には、3 つのターミナルがあります。赤のターミナルはそれぞれプ
ロトコールのプラスの接続端子で、黒のものは両方のプロトコールで共有される共
端子です。アクセス・ドアにより、いつでも 1 対のターミナルのみが露出されま
通
す。印がついており、どのターミナルの対がどのプロトコール用かを識別できるよ
うになっています。
• タッチスクリーンの操作は、鋭利でないツールのみを使用して行ってください。付
属のスタイラスの使用が推奨されます。ドライバーのような鋭利な器具を使用する
と、タッチスクリーンの故障の原因となることがあり、保証が無効になります。タッ
チスクリーンを修理するには 375 フィールド・コミュニケータの画面アッセンブリ
全体を交換しなければなりません。この作業は認定サービス・センターのみでしか
行えません。
• 375 フィールド・コミュニケータを動作中の F
トに接続する際は、375 フィールド・コミュニケータのフィールドバス回路に給電
するのに十分な予備電流容量があることを確認してください。375 フィールド・コ
ミュニケータは約 17 mA を消費します。
• 赤外線ポートとカードリーダによって、375 フィールド・コミュニケータ又は搭載
のシステム・カードが PC とインターフェイス接続されます。
• 375 フィールド・コミュニケータへデータを入力するには、キーパッド又はタッチ
スクリーンを使用します。
• 拡張モジュール (EM)(「Expansion Module」のラベル表示あり)は取り外し可能な
メモリ・カードで、拡張ポートに取り付けて使用します。EM の着脱は危険領域で
実施してもかまいません。
• 拡張ポートに取り付けられるのは、拡張モジュール又は拡張ポートプラグのみです。シ
ステムカード / セキュ ア・デ ジタ ル・カードやその他の物体
いけません。これに従わない場合は、本質安全 (IS) 承認及び保証が無効になります。
OUNDATION フィールドバスセグメン
を拡張ポートに挿入しては