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AR160/ AR130
AccessRouter
取扱説明書
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2 CentreCOMAR160/AR130
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安全のために
必ずお守りください
下記の注意事項を守らないと 火災・ 感電 により、
警告
分解や改造をしない
本製品は、 取扱説明書に記載のない分解や改造はしないでください。
火災や感電、けがの原因となります。
雷のときはケーブル類 ・機器類にさわらない
感電の原因となります。
異物は入れない 水は禁物
火災や感電の恐れがあります。水や異物を入れないように注意して
ください。万一水や異物が入った場合は、電源プラグをコンセント
から抜いてください。 (当社のサポートセンターまたは販売店にご連
絡ください。 )
死亡や大けがの原因となります。
分解禁止
雷のときは
さわらない
異物厳禁
通風口はふさがない
内部に熱がこもり、火災の原因となります。
湿気やほこりの多いところ、 油煙や湯気の
あたる場所には置かない
内部回路のショートの原因になり、火災や感電の恐れがあります。
ふさがない
設置場所
注意
CentreCOMAR160/AR130 3
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表示以外の電圧では使用しない
火災や感電の原因となります。
本製品はAC100-240Vで動作します。
なお、本製品に付属の電源ケーブルは100V用ですのでご注意ください。
100~240V
電圧注意
正しい電源ケーブル・コンセントを使用する
不適切な電源ケーブル・コンセントは火災や感電の原因となります。
接地端子付きの3ピン電源ケーブルを使用し、 接地端子付きの3ピン電源コンセン
トに接続してください。
付属の電源アダプター以外使用しない
火災や感電の原因となります。
本製品はAC100-240Vで動作します。
なお、本製品に付属の電源ケーブルは100V用ですのでご注意ください。
コンセントや配線器具の定格を超える使い方はしない
たこ足配線などで定格を超えると発熱による火災の原因となります。
設置・移動のときは電源プラグを抜く
感電の原因となります。
電源ケーブルを傷つけない
火災や感電の原因となります。
電源ケーブルやプラグの取扱上の注意:
・加工しない、傷つけない。
・重いものを載せない。
・熱器具に近づけない、加熱しない。
・電源ケーブルをコンセントから抜くときは、必ずプラグを持って抜く。
3ピン
コンセント
付属品
を使え
たこ足禁止
プラグを
抜け
傷つけない
4 CentreCOMAR160/AR130
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ご使用にあたってのお願い
次のような場所での使用や保管はしないでください。
・直射日光の当たる場所
・暖房器具の近くなどの高温になる場所
・急激な温度変化のある場所(結露するような場所)
・湿気の多い場所や、水などの液体がかかる場所(湿度80%以下の環境でご使用ください)
・振動の激しい場所
・ほこりの多い場所や、ジュータンを敷いた場所(静電気障害の原因になります)
・腐食性ガスの発生する場所
静電気注意
本製品は、 静電気に敏感な部品を使用しています。 部品が静電破壊する恐れがありますの
で、コネクターの接点部分、ポート、部品などに素手で触れないでください。
取り扱いはていねいに
落としたり、ぶつけたり、強いショックを与えないでください。
お手入れについて
清掃するときは電源を切った状態で
誤動作の原因になります。
機器は、乾いた柔らかい布で拭く
汚れがひどい場合は、 柔らかい布に薄めた台所用洗剤 (中性) をしみこま
せ、堅く絞ったものでふき、乾いた柔らかい布で仕上げてください。
お手入れには次のものは使わないでください
・石油・みがき粉・シンナー・ベンジン・ワックス・熱湯・粉せっけん
(化学ぞうきんをご使用のときは、その注意書に従ってください。 )
ぬらすな
中
性
中性洗剤
使用
堅く絞る
シンナー
類不可
CentreCOMAR160/AR130 5
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0.1はじめに
0.3表記について
この度は、CentreCOMAR160/AR130 をお買いあげいただき、誠
にありがとうございます。
CentreCOMAR160/AR130(以下本製品)は、INSネット 64や専
用回線を使って、リモートオフィス、SOHO、支店、営業所などを幹
線ネットワークに接続するアク セスルーターです。また、インター
ネット・サービス・プロバイダー(以降プロバイダーと略します)と
接続するためのダイヤルアップ・ルーターとしてもお使いいただけま
す。
AR160 は、HUB(4ポート)、DSU、S/T 点(2 ポート)、アナログ
(2 ポート)を内蔵しており、コンピュータ 2 台からのインターネッ
ト接続環境を、簡単に低コストで構築することができます。INS ダイ
ヤルインサービスを利用すれば、アナログ電話機や G3FAX に別の
電話番号を割り当てることができます。
AR130 は、HUB(4 ポート)、S/T点(2 ポート ) を内蔵しており、
すでに DSU が設置された環境への導入に最適です。
0.2本書と付属の CD-ROM について
本製品を正しくお使いいただくため、ご使用になる前に本書をよくお
読みください。また、お読みになった後も大切に保管してください。
本書は、本製品のソフトウエアバージョン「2.1.4」をもとに記述さ
れていますが、「2.1.4」よりも新しいバージョンのソフトウエアが搭
載された製品に同梱されることがあります。その場合は、必ずリリー
スノートや添付書類をお読みください。リリースノートや添付書類に
は、重要な情報や、最新の情報が記載されています。
付属の CD-ROM には、以下のマニュアルや情報が収録されておりま
す。必要に応じてお読みください。CD-ROM をコンピュータの CDROM ドライブに挿入すると、自動的に HTML ファイルが表示されま
すので、表示内容に従って操作してください。
・ソフトウェアリリースノート
今回のソフトウェア(ファームウェア)リリースで追加された機
能、変更点、注意点についてまとめたものです。過去の変更履歴
も記載されています。
画面表示
・ コンソールターミナルに表示さ れた内容や入力した文字を説明
する場合、枠線で囲んでいます。
・ 入力する文字を明示的に示す場合、太文字を使用します(下記の
例では「help」)。
・太文字以外の表示は、自動的に表示される文字です。
・コマンド行 を最後まで入 力したらリター ンキー(またはエン
ター)を 1 度押します。リターンキーは、「
す。下記では、「help」を入力し、リターンキーを押しています。
Manager > help
AR130/AR160
ヘルプは次のトピックを説明しています。
HELP asynchronous
HELP ETH
HELP PPP PPP
HELP ISDN ISDN
HELP TDM TDM
HELP IP IP
HELP terminal
HELP BOOTP BOOTP
HELP DHCP DHCP
HELP TRIGGER Trigger
HELP PING Ping
HELP ENCO
HELP PBX
HELP FIREWALL Firewall
HELP SYSTEM
--More-- (<space> = next page, <CR> = one line, C = continuous, Q = quit)
↵
オンラインヘルプ
- V2.1.4 Rev J1 2001/02/16
非同期ポート、
イーサネットインタフェースコマンド
ターミナルサーバー
圧縮コマンド(暗号はサポートしていません)
アナログポート関連コマンド
(
基本的なルーター管理コマンド(ログイン
TTY
Point to Point Protocol
(
BRI
コマンド(
モジュールコマンド
コマンド
リレーコマンド
サーバーコマンド
コマンド
Traceroute
、
のみがサポート)
AR160
コマンド(
図 0.3.1:表示画面の例
・ 長いコマンド行を紙面の都合で折り返す場合は、2行目以降を字
下げして表します。実際にコマンド行を入力する場合は、字下げ
されている行の前でスペースを 1 文字入力してください(下記
では、「SM=...」「DM=...」「AC=...」の前にスペースが1 文字入っ
ています)。全ての行を入力し、最後にリターンキーを押してく
ださい。
を含む)
コマンド
NAT
」マークで表しま
↵
)コマンド
を含む)
/
ログアウ
・ConfigurationExamples(設定例集)
具体的な構成例を図解で示し、構成に関する設定の要点を簡潔に
説明したマニュアルです。
・CommandReference
コマンドの詳細、エラーメッセージを説明した英文のマニュアル
です。
6 CentreCOMAR160/AR130
ADD IP FILT=1 SO=192.168.20.4
SM=255.255.255.255 DES=192.168.10.2
DM=255.255.255.255 DP=23 PROT=TCP SESS=ANY
AC=INCL
↵
図 0.3.2:紙面の都合でコマンド行に折り返しがある例
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キー入力における表記
・ 「□/△」キーは、□キーを押しながら、△キーを押す操作を表
します。例えば「Ctrl/E 」キーは、「Ctrl」キーを押しながら「E」
キーを押すことを意味します。
・ 「□/△/○」キーは、□キーを押しながら△キーを押し、□ /
△キーをそのまま離さないで、○キーを押す操作を表します。
・ 「□ , △」キーは、□キーを押し、□キーを離してから、△キー
を押す操作を表 します。例えば「Break,T 」キーは、「Break」
キーを押し、「Break」キーを離してから「T」キーを押すことを
意味します。
・ 「□ / △」キーと「▽ , ○」キーは、一緒に使用することがあり
ます。例えば「Ctrl/P,T 」キーは、まず「Ctrl」キーを押しなが
ら「P」キーを押し、「Ctrl」と「P」キーを同時に離してから、
「T」キーを押すことを意味します。
マークについて
説明内容により、以下のマークをつけています。
注記マーク
けがや装置の故障には到ら ないが、データ破
壊や機器の通常の運用が妨げ られたりするな
ど、なんらかの問題が発生する 可能性のある
ような場合に、マークして います。ご注意く
ださい。
メモマーク
これを知っていると便利であ ると想定される
場合に、マークしています。ご活用ください。
デフォルト(default)
・ デフォルトは、何も指定しなかったときに採用されるもの、パラ
メータなどを省略したときに採用される数値、またはご購入時の
設定を意味します。
CentreCOMAR160/AR130 7
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8 CentreCOMAR160/AR130
Page 9
目次
0.1 はじめに...........................................................................6
0.2 本書と付属の CD-ROM について .............................. 6
0.3 表記について ..................................................................6
画面表示...........................................................................6
キー入力における表記..................................................7
マークについて.............................................................. 7
デフォルト(default)................................................... 7
1 お使いになる前に .......................................................11
1.1 パッケージの確認.......................................................11
1.2 特長................................................................................12
1.3 各部の名称と働き.......................................................13
1.4 ダイヤルアップで本製品を使うまで......................14
2 コンピュータの準備....................................................15
2.1 IPアドレスを自動的に取得する .............................15
WindowsMe/98/95................................................15
WindowsNT ...............................................................15
Windows2000...........................................................16
Macintosh....................................................................17
2.2 IPアドレスを設定する..............................................17
WindowsMe...............................................................17
Macintosh....................................................................18
3 接続...............................................................................19
3.1 ISDN・専用回線の契約内容の確認.........................19
INS ネット 64.............................................................. 19
専用回線........................................................................19
3.2 機器の接続....................................................................20
ISDN/ 専用回線に接続する................................. 21
コンピュータを接続する .....................................22
コンソールターミナルを接続する.....................22
電話機 /FAX を接続する .....................................22
ACアダプターを接続する(電源オン).............23
専用回線・ISDN 回線の接続テスト..................23
3.3 HUBを接続する..........................................................23
3.4 BRI-S/T ポートの利用.............................................. 23
内蔵 DSU を使用する場合........................................24
外付け DSU を使用する場合....................................24
4 起動・設定の保存・再起動 ........................................25
4.1 コンソールターミナルの設定 ..................................25
ハイパーターミナルを使用する..............................25
4.2 起動................................................................................26
トラブルシューティング...........................................26
4.3 デフォルトのログイン名とパスワード..................26
4.4 パスワードの変更.......................................................27
変更方法........................................................................27
使用可能な文字と文字数...........................................27
4.5 システム時間の設定...................................................27
4.6 設定の保存....................................................................27
4.7 起動・動作ファイルの指定....................................... 28
4.8 再起動............................................................................ 28
RESTARTROUTER コマンドの入力.................... 28
RESTARTREBOOTコマンドの入力 ................... 28
電源のオフ / オン .......................................................28
再起動時のご注意 .......................................................28
4.9 ログアウト.................................................................... 29
4.10 停止................................................................................ 29
4.11 ご購入時の状態に戻す...............................................29
4.12 ロックアウトされてしまったとき.......................... 30
5 設定のための基礎知識 ................................................31
5.1 コマンドプロセッサー............................................... 31
コマンドプロンプトと権限....................................... 31
コマンドプロンプトの変更....................................... 31
コマンドプロンプトにおけるキー操作(ヒスト
リー機能)......................................................................31
次に選択可能なキーワードを表示する「?」.........31
5.2 オンラインヘルプ .......................................................32
5.3 コマンド入力の注意点(文字数)............................32
コマンド行で省略形を使用する ..............................32
コマンド行を複数行に分ける...................................33
IPフィルタ設定における補足.................................. 33
5.4 コマンドの分類............................................................33
設定コマンド................................................................33
主な実行コマンド .......................................................34
5.5 インターフェース名と番号....................................... 35
5.6 設定情報の確認............................................................35
5.7 設定ファイルのエディタ...........................................36
エディタにおけるキー操作....................................... 36
6 構成例 ...........................................................................39
6.1 ダイヤルアップでプロバイダーと接続する.......... 39
プロバイダーとの契約の確認...................................39
設定の方針.................................................................... 39
構成................................................................................ 39
設定の手順.................................................................... 40
手動による接続............................................................42
マルチリンク(MP)を使う.................................... 42
設定内容の表示............................................................42
入力コマンドのリスト............................................... 42
6.2 2 拠点間接続................................................................ 43
ISDN 回線の場合.........................................................43
専用回線の場合............................................................46
設定内容の表示............................................................47
7 ユーザー管理................................................................49
7.1 ユーザー認証データベース....................................... 49
7.2 ユーザーの登録と情報の変更...................................49
新規ユーザー登録 .......................................................49
ユーザー情報変更 .......................................................49
目次 9
Page 10
パスワード変更............................................................49
ユーザー情報表示.......................................................50
ユーザー削除................................................................50
ユーザー一括削除.......................................................50
8 Telnet を使う ..............................................................51
8.1 本製品に Telnet でログインする.............................51
8.2 Telnetコマンドの実行 ..............................................51
IPアドレスのホスト名を設定する..........................51
DNS サーバーを参照するように設定する............51
9 Ping・Trace...............................................................53
9.1 Ping................................................................................53
9.2 Trace.............................................................................53
10 ファイルシステム ........................................................55
10.1 フラッシュメモリー・ファイルシステム..............55
フラッシュメモリーのコンパクション..................55
10.2 ファイル名....................................................................56
10.3 ワイルドカード............................................................56
11 アップ / ダウンロード.................................................57
11.1 TFTP..............................................................................57
前提条件........................................................................57
設定................................................................................57
ダウンロード................................................................57
アップロード................................................................57
11.2 Zmodem........................................................................57
ダウンロード................................................................57
アップロード................................................................58
ターミナルソフトの観察...........................................64
設定しているネットワークの情報の観察..............64
本製品のログを見る....................................................64
13.2 トラブル例....................................................................64
コンピュータが通信できない...................................64
電話がかけられない....................................................65
電話、FAX がうけられない......................................65
コンソールターミナルに文字が入力できない......65
コンソールターミナルで文字化けする..................65
A 付録...............................................................................67
A.1 製品仕様........................................................................67
ソフトウエア................................................................67
ハードウエア................................................................67
A.2 10BASE-T ポート仕様..............................................68
A.3 コンソールポート仕様...............................................68
A.4 ご購入時の IP アドレス..............................................68
A.5 ASCII 文字コード表....................................................69
B 保証とユーザサポート ................................................71
B.1 保証.................................................................................71
保証の制限....................................................................71
B.2 ユーザーサポート........................................................71
調査依頼書のご記入にあたって...............................71
調査依頼書....................................................................72
B.3 最新情報の入手............................................................74
ご注意 ............................................................................74
商標について................................................................74
マニュアルバージョン...............................................74
12 アナログ機器を使う ....................................................59
12.1 電話をかける................................................................59
外線発信する................................................................59
内線発信する................................................................59
12.2 電話をうける................................................................60
ダイヤルイン番号(グローバル着信なし)により
着信するポートを指定する.......................................60
ダイヤルイン番号(グローバル着信あり)により
着信するポートを指定する.......................................60
サブアドレスにより着信するポートを指定する .60
12.3 その他の機能................................................................60
リダイヤル機能............................................................60
保留機能........................................................................61
ピックアップ機能.......................................................61
12.4 電話機能の一覧............................................................61
13 困ったときに................................................................63
13.1 トラブルへの対処法...................................................63
LEDの観察...................................................................63
ケーブル類の観察.......................................................63
10 目次
Page 11
1お使いになる前に
取
扱
説
明
書
取扱説明書
A
cces
s R
ou
ter
AR160/AR130
1.1パッケージの確認
パッケージを開けたら、これらがすべて揃っているかどうかを確認し
てください。万一、足りないものがありましたら、お買い上げになっ
た販売店までお問い合わせください。
ルーター本体(AR160 または AR130)
AR160naname.eps
図1.1.1:ルーター本体
ACアダプター、電源ケーブル
ACADAPTERAR160.eps、Powercable.eps
図1.1.2:AC アダプター、電源ケーブル
本製品に電源を供給するためのAC アダプター、ケーブルです。必ず
本製品に付属しているAC アダプター、電源ケーブルをご使用くださ
い。不適切なAC アダプター、電源ケーブルをご使用になると、本製
品の故障や火災の原因になり危険です。
コンソールケーブル
RS232-9PCable.eps
テレホンコードまたはISDN ケーブル
RJ11-CABLE.eps
図 1.1.4:テレホンコードまたは ISDNケーブル
AR160には、ISDN 回線や専用回線に接続するためのテレホンコー
ドが付属します。コードの両端には、RJ-11と呼ばれる 6P タイプの
モジュラープラグが使用されています。
AR130 には、外部 DSU と接続するためのISDN ケーブルが付属し
ます。ケーブルの両端には、RJ-45 と呼ばれる 8P タイプのモジュ
ラープラグが使用されています。
クランプ、皿ネジ
ClampBis.eps
図 1.1.5:クランプ、皿ネジ
ACアダプターの DC ケーブルが抜け落ちないように固定するクラン
プと皿ネジ(M3× 6mm)です。
CD-ROM、マニュアルなど
cdrombook2.eps
C
e
n
t
r
e
C
O
M
®
A
R
1
6
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/
A
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1
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取
扱
説
明
書
1
A
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4
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1
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N
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1
0
0
7
N
0
/
0
S
0
4
7
2
0
5
0
0
N
/
S
図1.1.3:コンソールケーブル
本製品のCONSOLE ポート(RS232)とコンソールターミナルを接
続するためのストレートタイプのRS232 ケーブルです。コネクター
は、9pin オス(本製品側)−9pin メスとなっています。
図 1.1.6:CD-ROM、マニュアルなど
基本的に下記の品が付属しています。これ以外に添付資料などが付属
することがあります。
・CD-ROM
・取扱説明書
・製品保証書
・お客様インフォメーション登録カード
・シリアル番号シール
本製品を移送する場合は、ご購入時と同じ梱包箱で再梱包さ
れることが望まれます。再梱包のために、本製品が納められ
ていた梱包箱、緩衝材などは捨てずに保管してください。
概要 11
Page 12
1.2特長
本製品の基本的な特長を以下に挙げます。本製品は、以下の他にも多
くの機能をサポートしております。機能は、本製品にロードされてい
るファームウェア(ソフトウェア)バージョンに依存しますので、最
新のカタログ、リリースノートにて詳細をご覧ください。
1 台でインターネット接続と SOHO 環境を構築
DSU(切離し可)、アナログポート× 21、HUB(10BASE-T ×
4)、S/T 点× 2 を内蔵することにより、インターネットに接続
するための基本機能を完全搭載。低価格でインターネット接続を
実現。
WAN 回線
64Kbpsもしくは128Kbps のISDN および専用線の接続が可能。
U点極性反転スイッチを装備、切離し可能なDSU を内蔵(AR160
のみ)。
他のデジタル通信機器との共存を考慮し、終端抵抗の ON/OFF
切替えが可能。
・ ISDN(IntegratedServicesDigitalNetwork)
LAN 型ダイヤルアップ、端末型ダイヤルアップ、2 拠点同
時通信、コールバック、アクセスサーバーとダイヤルアップ
の同時実行。
ダイヤルイン、フレッツISDN に対応。
・ 専用線
OCN/ODN にも対応。
WAN 側プロトコル
WAN 側で物理層 / データリンク層の伝送手順として PPP をサ
ポート。
ISDN使用時には MP にも対応(接続先の対応が必要)。
・ PPP(PointtoPointProtocol)
IP アドレス、DNS アドレスなどの取得。
・ MP(MultilinkPPP)
BOD による帯域自動制御(通信データ量に応じ128Kbps、
64Kbps の自動的切替)。
アナログ / デジタル機器の接続が可能(AR160 のみ)
アナログポート
の他、アナログ電話機や Group3FAX(以後 G3FAX)なども
併用して利用できます。PBX 機能3を搭載しているのでアナロ
グ電話機を2 台接続した場合、内線通話が可能です。
また、デジタル電話機や Group4FAX(以降 G4FAX)などの
ISDN機器を接続できる S/T点も装備しています。
2
を 2 ポート装備しており、インターネット接続
ファイアウォール
StatefulInspection型ファイアウォール機能を搭載しており、イ
ンターネットからのクラッキングを防止します。
NAT/ENAT(アドレス / ポート変換)
プロバイダーより割り当てられた1 つもしくは少数の IP アドレ
スを複数のコンピュータで共有し、割り当てられた IP アドレス
を超える数のコンピュータからインターネット へアクセスする
ことができます。
スタティック定義が可能で、LAN 内のサーバーを外部に公開す
ることができます。
パケットフィルタリング
IP アドレスまたはポート番号による、パケットフィルタリング
機能を搭載しています。
マルチホーミング
ひとつの物理インターフェースに対して、異なるネットワークと
なるような複数の IP アドレスを割り当て、同一セグメントに複
数のサブネットを存在させることができます。
ファームウェアのバージョンアップ
バージョンアップは、専用のツールにより簡単に行えます。最新
ファームウェアは、弊社ホームページで提供しています。
DHCP(DynamicHostConfigurationProtocol)
複雑なLAN 環境の設定を本製品で一元管理し、コンピュータ側
の設定を省力化することができ、環境の構築を簡単に行えます。
・ DHCPサーバー
最大アドレス配布可能数:64
配布情報:IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲー
トウェイ、 DNS サーバーアドレス、ホスト名、リース期限。
・ DNSリレー
DNS サーバーアドレスとして本製品の LAN 側 IPアドレス
を、コンピュータに設定しておき、コンピュータからの DNS
リクエストが発生した場合、本製品に設定した DNS サー
バーに対して代理でリクエストが発行されます。複数の接続
先(プロバイダー)を切り替えて運用する場合にコンピュー
タ側の設定を変更することなく、接続先によって実際に使用
する DNSサーバーへの切替えが可能。
停電時給電用電源の接続が可能(別売、AR160 にのみ対応)
「無停電電源装置 AR100UPS」を AR160 と ACアダプターの間
に装着すること により、アナログポ ートに接続し た電話機や
FAX、10BASE-T ポートに接続したコンピュータが停電時でも
使えるようになります。
・ アナログポートだけを 1 ポート使用したときの連続通話時
間:30分〜約 50 分
・ 10BASE-T ポートだけを使用したときの使用時間:35分〜
約60 分
1. DSU、アナログポートは AR160のみが装備しています。
2. 変換機などを使用し、ひとつのアナログポートに複数のアナログ通信機器を接続することはできません。アナログポートは、トーン
方式にのみ対応しています(パルス方式のみのアナログ通信機器は接続できません)。
3. アナログポートに PBX は接続できません(AR160 は PBX をサポートしていません)。
4. 停電時に電話機、FAX、コンピュータをご使用になるためには、これらの機器に電源を供給する無停電電源装置(UPS)が必要です
(AC電源の供給が不要な電話機の場合は、停電時もご使用いただけます)。
4
12 概要
Page 13
1.3各部の名称と働き
AR160 をもとに各部の名称と働きを説明します(AR130 は、DSU、
アナログポートを持ちませんが、他の部分はAR160 と同じです)。
Looks-Front-BW.eps(95%)
AR160
AR160
Access Router
POWER SYSTEM
AR130
AR130
Access Router
POWER SYSTEM
図1.3.1:前面図
①STATUS
POWER 電源がオンのとき点灯します(緑)。本製品には、電
源スイッチはありません。電源のオン / オフは AC
プラグの抜き/ 差しで行います。
SYSTEM 異常時に点灯が継続します(赤)。
②10BASE-T
LINK1-4 各10BASE-Tポートがコンピュータや、他の HUB/
スイッチなどのLAN 機器と通信が可能なとき点灯し
ます(緑)。
ACTIVITY1-4
各10BASE-T ポートがパケットを送受信したとき点
灯します(緑)。
COLLISION
各10BASE-T ポートでコリジョンが発生したときに
点灯します(緑)。
③ISDN(ISDN 回線使用時)
ACTBRI-S/T
リンクが確立しているとき点灯します。
B1 B1 チャネルが他の機器と接続しているとき点灯し
ます(緑)。データ送受信時に点滅します。
B2 B2 チャネルが他の機器と接続しているとき点灯し
ます(緑)。データ送受信時に点滅します。
ALERT ISDN の接続が設定されている制限時間を超過した
とき、点滅します(赤)。本製品にコンフィグファイ
ルが設定されているとき、本製品が起動して最初の
通信が行われるまでの間点灯します(赤)。
VOICE0 アナログポート 0 に接続されている電話機の受話器
が取られている間(オフフック)、点 灯し ます
(AR160 のみ)。
VOICE1 アナログポート 1 に接続されている電話機の受話器
が取られている間(オフフック)、点 灯し ます
(AR160 のみ)。
ISDN(専用回線使用時)
ACTBRI-S/Tリンクが確立しているとき点灯します。
B1 64Kbps と 128Kbps でデータを送受信時に点滅し
ます。
10BASE-T STATUS ISDN
LINK
1234
ACTIVITY
①②
10BASE-T STATUS ISDN
LINK
1234
ACTIVITY
①②
COLLISION
ACT
B 1 B 2 ALERT VOICE 0 VOICE 1
BRI-S/T
③
ACT
B 1 B 2 ALERT COLLISION
BRI-S/T
③
B2 128Kbps でデータを送受信時に点滅します。
ALERT 本製品 にコンフィグフ ァイルが設定さ れていると
き、本製品が起動して最初の通信が行われるまでの
間点灯します(赤)。
VOICE0 意味を持ちません。
VOICE1 意味を持ちません。
Looks-Rear-BW.eps(95%)
AR160
CONSOLE
DC-IN
④
AR130
DC-IN
④
ANALOG BRI - U BRI - S/T
⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬
CONSOLE
⑤
TERM DSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
⑪
TERM
OFF
ON
1 2
⑩
⑫⑬
X PC
=
HUB
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
4 1 2 0 1
10BASE-T NETWORK PORTS BRI - S/T
3X 2X 1X
4
図 1.3.2:背面図
④DC-IN
AC アダプターのDC プラグを差し込むジャックです。
⑤CONSOLE(コンソールポート)
本製品を設定するためのコンソールターミナルを接続する RS232C ポートです。コンソールターミナルとの接続のために、コ
ンソールケーブルが付属しています。
⑥ANALOG ポート 0、1(アナログポート、AR160 のみ)
アナログ通信機器を使用するためのポートです。電話機、FAX、
モデムなどのアナログ通信機器を RJ-11 モジュラーケーブルで
接続します。
⑦BRI-U ジャック(回線コネクター、AR160 のみ)
ISDN回線、専用回線を接続するジャックです。
⑧REVERSE スイッチ(U 点極性反転スイッチ、AR160 のみ)
ISDN回線の極性が正しく接続されていない(通信できない)場
合に切り替えるスイッチです。飛 び出した位置が「NORMAL」
(デフォルト)、押し込まれた位置が「REVERSE」です。
⑨DSU スイッチ(AR160のみ)
本体内蔵の DSUを使用する場合は ON(押し込んだ位置、デフォ
ルト)、使用しない場合はOFF(飛び出した位置)に設定します。
⑩TERM スイッチ(終端抵抗スイッチ)
S/T 点の終端を行うスイッチです。終端を行う場合はON(押し
込んだ位置、デフォルト)、終端しない場合は OFF(飛び出した
位置)に設定します。AR160で BRI-S/T ポートに何も接続しな
い場合や、AR130で DSUだけ接続する場合はONに設定します。
⑪BRI-S/T ポート1、2
G4FAX などのデジタル通信機器を接続します。AR130 の場合
は、外部 DSUを接続します。
⑫XPC/=HUB スイッチ
10BASE-T ポート 4 を「XPC」または「=HUB」のどちらとし
て使うか切り替えます。
概要 13
Page 14
XPC コンピュータを接続する場合(通常のポートとして
使う場合)、「XPC」にします
(飛び出した位置、デフォルト)。
=HUB 他の HUB を接続する場合(カスケードポートとして
使う場合)、「=HUB」にします
(押し込んだ位置)。
⑬ 10BASE-T ポート1-4
コンピュータを接続するポートです。ポート 4 は、通常のポー
ト、カスケードポートの切り替えができます。
AR160nanameexplanAI9.eps
⑭
図1.3.3:全体図
⑭通気口
本体内部の換気を行うための通気口です。
本製品を設置する際は、この通気口をふさがないでください。通
気口をふさいでしまうと、本製品の温度が上昇し、本製品の故障
の原因になります。また、火災などの原因となることがあるため
危険です。
ACADAPTERAR160EXPLANE.EPS
⑮
1.4ダイヤルアップで本製品を使うまで
1 コンピュータを LAN 環境で使うための準備をします(TCP/IP
の設定)。
→「2.1IPアドレスを自動的に取得する」(p.15)
「WindowsMe/98/95」(p.15)
「WindowsNT」(p.15)
「Windows2000」(p.16)
「Macintosh」(p.17)
→「2.2IPアドレスを設定する」(p.17)
「WindowsMe」(p.17)
「Macintosh」(p.18)
2 本製品の設置、接続をします。
ISDN・専用回線への接続、コンピュータ、コンソールターミナ
ルなどの接続を行います。
→「3.1ISDN・専用回線の契約内容の確認」(p.19)
→「3.2 機器の接続」(p.20)
「1ISDN/ 専用回線に接続する」(p.21)
「2 コンピュータを接続する」(p.22)
「3 コンソールターミナルを接続する」(p.22)
「5ACアダプターを接続する(電源オン)」(p.23)
「6 専用回線・ISDN 回線の接続テスト」(p.23)
3 コンソールターミナルを準備します。
→「4.1 コンソールターミナルの設定」(p.25)
4 コンソールターミナルを使って設定を施します。
⑯
⑰
図1.3.4:AC アダプター
⑮ ACアダプター
本製品に直流電源を供給する AC アダプターです。AC アダプ
ターは、必ずAR160 またはAR130 に付属のものを使用してく
ださい。
⑯電源ソケット
付属の電源ケーブルによって、AC100V に接続します。
⑰ DC プラグ
本製品のDC-IN ジャックに接続します。
→「6.1 ダイヤルアップでプロバイダーと接続する」(p.39)
「プロバイダーとの契約の確認」(p.39)
「設定の方針」(p.39)
「構成」(p.39)
「設定の手順」(p.40)
5 運用します。
インターネットに接続します(WEBの表示など)。
6 トラブルシューティング
→「13困ったときに」(p.63)
14 概要
Page 15
2コンピュータの準備
お客様の LAN(ローカルエリアネットワーク)環境に合わせてコン
ピュータの準備(設定確認)をしましょう。
新規に LAN を導入する場合、またはすでに LAN は導入されている
がLAN(コンピュータ)の設定を変更してもかまわない場合、「2.1IP
アドレスを自動的に取 得する」(p.15)をおす すめします。各コン
ピュータの IP アドレスなどの設定を本製品(ルーター)の DHCP
サーバー機能で一括管理でき便利です。
IP アドレスなどをコンピュータに固定的に割り当てたい場合、「2.2IP
アドレスを設定する」(p.17)にならって、準備してください。
2.1IP アドレスを自動的に取得する
WindowsMe/98/95
1「コントロールパネル」→「ネットワーク」をダブルクリックし
てください。「ネットワーク」ダイア ログが現れます。「ネット
ワークの設定」タブをクリックしてください。「TCP/IP→1Allied
TelesisLA100-PCI-T....」をクリックし、「プロパティ」をク
リックしてください。
9801.tif(200dpi)
2 「IP アドレス」タブをクリックしてください。
「IP アドレスを自動的に取得」をクリックし、「OK」をクリック
してください。
9802.tif(200dpi)
図 2.1.2:「IP アドレス」ページ
3 コンピュータを再起動してください。
WindowsNT
1「コントロールパネル」→「ネットワーク」をダブルクリックし
てください。「プロトコル」タブをクリックしてください。「TCP/
IP プロトコル」をクリックし、「プロパティ」をクリックしてく
ださい。
NT01.tif(200dpi)
図2.1.1:「ネットワークの設定」ページ
図 2.1.3:「プロトコル」ページ
1. 弊社の LAN アダプターを使用していると仮定しています。「TCP/IP →」の右側がお客様のLAN アダプターとなっている項目を選択
してください。
コンピュータの準備 15
Page 16
2「DHCP サーバーから IP アドレスを取得する」をクリックして、
「OK」をクリックしてください。
NT02.tif(200dpi)
3 「インターネットプロトコル(TCP/IP)」を選択し、「プロパティ」
をクリックしてください。
200003.tif(200dpi)
図2.1.4:「IP アドレス」ページ
3 コンピュータを再起動してください。
Windows2000
1「コントロールパネル」→「ネットワークとダイヤルアップ接続」
→「ローカルエリア接続」をダブルクリックしてください。
200001.tif(200dpi)
図2.1.5:「ローカルエリア接続」アイコン
2「プロパティ」をクリックしてください。
200002.tif(200dpi)
図2.1.7:「ローカルエリア接続のプロパティ」ダイアログ
4「IP アドレスを自動的に取得する」と「DNS サーバーの IPアド
レスを自動的に取得する」をクリックし、「OK」をクリックして
ください。
200004'.tif(200dpi)
図2.1.8:
5 再起動を促すダイアログが現れたら、指示に従い再起動してくだ
さい。
図2.1.6:「ローカルエリア接続状態」ダイアログ
16 コンピュータの準備
Page 17
Macintosh
1「コントロールパネル」→「TCP/IP」を開いてください。「内蔵
Ethernet」と「DHCPサーバを参照」を選択してください。
mac02.tif(200dpi)
図2.1.9:
2
2「IP アドレス」ページで「IPアドレスを指定」をチェックし、「IP
アドレス」「サブネットマスク」を入力してください。
「IP アドレス」「サブネットマスク」は、「本製品の Ethernet イ
ンターフェースの IP アドレス」と同じネットワークに属すよう
に入力します。
FixedIP.tif
2 「TCP/IP」ダイアログを閉じてください。次のダイアログが現れ
たら、「保存」をクリックしてください。
FixedIPmacsave.tif
図2.1.10:
2.2IP アドレスを設定する
WindowsMe
コンピュータに IP アドレスなどを固定的に設定する場合の注意点を
説明します。以下では「6.1 ダイヤルアップでプロバイダーと接続す
る」(p.39)の環境、WindowsMe を仮定しますが、他の OS もこれ
にならって設定してください。
1 「コントロールパネル」→「ネットワーク」をダブルクリックし
てください。「ネットワーク」ダイア ログが現れます。「現在の
ネットワークコンポーネント」から「TCP/IP」をダブルクリッ
クしてください。
図 2.2.1:IPアドレスの設定
3「ゲートウェイ」ページで「インストールされているゲートウェ
イ」に「本製品の Ethernet インターフェースの IP アドレス」を
追加してください。
FixedGW.tif
図 2.2.2:
4「DNS 設定」ページで、「DNSを使う」をチェックし、「DNS サー
バーの検索順」に「本製品の Ethernet インターフェースのIP ア
ドレス」を追加してください(本製品のDNSリレー機能をenable
にする必要があります)。
または、プロバイダーに指定された DNS サーバーアドレスを入
力してください(プライマリー DNS サーバー、セカンダリー
DNS サーバーの2 つを指定された場合、プライマリー、セカン
ダリーの順で追加してください)。
FixedDNS.tif
2. MacOS8.6、9をご使用の場合で、DHCP サーバーからIP アドレスを取得できない、コンピュータが起動しない、起動が遅いといっ
た現象が発生するときは、「http://www.apple.co.jp/」のトップページで「DHCP問題の解決」を検索し情報を入手してください。ま
たは、IPアドレスなどを固定的に設定してください(→「Macintosh」(p.18))。
コンピュータの準備 17
Page 18
図2.2.3:
Macintosh
1「コントロールパネル」→「TCP/IP」を開き以下のように設定し
てください。
FixedIPMac.tif
2 「TCP/IP」ダイアログを閉じてください。次のダイアログが現れ
たら、「保存」をクリックしてください。
FixedIPmacsave.tif
図2.2.5:
図2.2.4:
・ 「経由先」で「Ethernet」、「設定方法」で「手入力」を選択して
ください。
・ IP アドレス、サブネットマスク
「本製品のEthernetインターフェースの IP アドレス」と同じネッ
トワークに属すように入力してください。
・ ルータアドレス
「本製品の Ethernet インターフェースの IP アドレス」を入力し
てください。
・ ネームサーバーアドレス
「本製品の Ethernet インターフェースの IP アドレス」を入力し
てください(本製品の DNS リレー機能を enable にする必要が
あります)。
または、プロバイダーに指定された DNSサーバーアドレスを入
力してください(プライマリー DNS サーバー、セカンダリー
DNSサーバーの 2 つを指定された場合、プライマリー、セカン
ダリーの順で追加してください)。
18 コンピュータの準備
Page 19
3接続
3.1ISDN・専用回線の契約内容の確認
INSネット 64
他の接続機器の状況も含め、お客様の通信環境にあわせてお申し込み
ください。本製品の持つ機能を最大限に利用するための推奨値は以下
のとおりです(下線)。各項目がどのような内容かは、NTT にご確認
ください。
●配線工事等
1
・ 電話線の引き込みがモジュラージャック
図 3.2.2)、モジュラージャックよりも屋内側の工事は、基本的
に全てお客様側で行うことができます。お申し込み時に、「屋内
配線工事」と「機器工事」は自分で行う旨を申告すれば、「基本
工事費(交換機など)」だけで済みます。(本書は、お客様ご自身
が工事を行われることを前提に説明しています)。
●接続する通信機器等
・ AR160 の内蔵 DSUを使う場合、「DSU折り返し機能の有無」は
」を指定してください。AR160(内蔵 DSU を使わない)ま
「有
たは AR130 で外付け DSU を使う場合、外付け DSU の仕様を
指定してください。
・ 本製品の認定番号は、製品本体裏面のシールをご覧ください。
●コンサルティング項目(必須・無料)
であれば(図 3.2.1、
「本製品は「i・ナンバー」をサポートしておりません。ダイ
ヤルインと i・ナンバーはよく似たサービスですが、サービ
スを提供するための方法が異なります。
専用回線
64Kbpsまたは 128Kbps が選択できます。申し込みの注意点は特に
ありません。
・ インタフェース形態及びレイヤ1 起動種別
「P-MP
呼毎 」または「P-MP 常時」
・ 発信者番号通知サービス
電話をかけた相手がISDN の場合に、発信者の電話番号を通知す
るサービスです。
プロバイダーへの接続だけの場合、「通話ごと非通知(呼毎通知
許可)」「回線ごと非通知(呼毎通知拒否)」のどちらでもかまい
ません。
事業所間を接続するような場合、「通話ごと非通知
可) 」を推奨いたします(「回線ごと非通知(呼毎通知拒否)」を
選んでしまうと、本製品が持つ「電話番号を利 用したセキュリ
ティーの機能」が使えません)。
・ ユーザ間情報通知サービス
「着信許可
●コンサルティング項目(付加機能・有料)
・ ダイヤルインサービス
契約の電話番号以外に、追加の電話番号を使用できるようにする
サービスです。例えば、本製品のアナログポートに電話機とFAX
が接続し、契約番号に電話がかかってくれば電話機、追加番号の
ときは FAX を鳴動させるといった運用ができます。必要であれ
ば、このサービスを申し込んでください。
・ グローバル着信
ダイヤルインサービスを申し込んだ場合、「グローバル着信利用
を推奨します。
」を推奨いたします。
(呼毎通知許
」
1. 例えば、アナログ電話回線から ISDN への移行するとき。
接続 19
Page 20
3.2機器の接続
INSwireingAR160.eps(70%)
保安器
壁のモジュラージャック(RJ-11)
テレホンコード
DCプラグ
CONSOLE
DC-IN
*
DSUONTERM
ON
ANALOG B RI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
XPC
X PC
=
HUB
*マーク付きのケーブルは
本製品に付属しています。
AR160
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
4 1 20 1
UTPケーブル
(NORMAL)
で駄目なら
REVERSE
コンソールターミナル
*
コンソール
ケーブル
ACアダプター
(100V)
3P電源コンセント
ACプラグ
テレホンコード
電源ケーブル
*
アナログ電話機
図3.2.1:AR160 の基本的な接続例 INSwireingAR130.eps(70%)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
G3FAX
専用回線では使用
できません。
保安器
ACアダプター
3P電源コンセント
(100V)
図3.2.2:AR130 の基本的な接続例
壁のモジュラー
ジャック(RJ-11)
DCプラグ
DC-IN
DC-IN
テレホン
コード
CONSOLE
CONSOLE
ACプラグ
DSU
ISDNケーブル
TERM
ON
10BASE-T NETWORK POR TS BRI - S/T
10BASE-T NETWORK PORTS BRI - S/T
TERM
TERM
X PC
X PC
OFF
OFF
ON
ON
=
HUB
1 2
=
HUB
12
4
4
XPC
電源ケーブル
*マーク付きのケーブルは
本製品に付属しています。
*
AR130
3X 2X 1X
3X 2X 1X
*
コンソール
ケーブル
*
UTPケーブル
コンソールターミナル
20 接続
Page 21
ISDN回線や専用回線2の基本的な接続例は、図 3.2.1(AR160)、図
3.2.2(AR130)のようになります。
ISDN/ 専用回線に接続する
ここでは、BRI-S/T ポートに他のデジタル通信機器を接続しない例
を挙げます。
3
AR160は DSUを内蔵しているため、BRI-U ポートと壁のモジュラー
ジャックを接続します。
AR130 はDSU を内蔵していないため、BRI-S/T ポートを DSU に接
続し、DSUを壁のモジュラージャックに接続します。
●AR160 で内蔵 DSU を使う場合
CONNISDNAR160.eps(75%)
壁のモジュラージャック(RJ-11)
テレホンコード
DSUONTERM
ON
CONSOLE
DC-IN
ANALOG B RI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
X PC
=
HUB
AR160
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
4 1 2 0 1
(NORMAL)
で駄目なら
REVERSE
図3.2.3:AR160の ISDN/ 専用線への接続(内蔵 DSU使用)
1 付属のテレホンコードを、本製品背面の BRI-U ポートに接続し
ます。テレホンコード先端の爪部分を下側に持ち、カチッと音が
するまで、奧までしっかりと挿入してください。
2 テレホンコードのもう一端を、モジュラージャックに接続しま
す。
3 DSU スイッチは「ON」に設定します。
TERM スイッチは「ON」に設定します(BRI-S/T ポートに何も
接続しない場合)。
REVERSEスイッチは、通常「NORMAL」(飛び出した位置)に
しておきます。
4
●AR160 で外付け DSU を使う場合
1 ISDN ケーブルを本製品背面の BRI-S/T ポートに接続します
(ISDN ケーブルは別途ご用意ください)。ポート 1、2 のどちら
に接続してもかまいません。ISDN ケーブル先端の爪部分を下側
に持ち、カチッと音がするまで、奧までしっかりと挿入してくだ
さい。
4 DSU スイッチは「OFF」に設定します。
TERM スイッチは「ON」に設定します(BRI-S/Tポートのもう
一方に何も接続しない場合)。
5
CONNBRIDSUAR160.eps(75)
DSU
ISDNケーブル
テレホン
コード
DSUONTERM
X PC
=
HUB
AR160
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
4 1 2 0 1
OFF
CONSOLE
DC-IN
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
図 3.2.4:外付け DSUだけの接続(AR160)
●AR130 の場合
CONNISDNAR130.eps(75%)
DSU
壁のモジュラー
ジャック(RJ-11)
ISDNケーブル
テレホン
コード
TERM
AR130
ON
CONSOLE
DC-IN
10BASE-T NETWORK PORTS BRI - S/T
TERM
X PC
OFF
ON
=
HUB
1 2
4
3X 2X 1X
図 3.2.5:AR130 の ISDN/ 専用線への接続
1 付属の ISDN ケーブルを、本製品背面の BRI-S/T ポートに接続
します(ポート 1、2 のどちらに接続してもかまいません)。ISDN
ケーブル先端の爪部分を下側に持ち、カチッと音がするまで、奧
までしっかりと挿入してください。
2 ISDN ケーブルのもう一端を、DSUのモジュラージャック(RJ-
45、大きい方)に接続します。
3 DSU を壁のモジュラージャックに接続してください(テレホン
コードは別途ご用意ください)。
4 TERM スイッチは「ON」に設定します(BRI-S/T ポートのもう
一方に何も接続しない場合)。
2 ISDN ケーブルのもう一端を、DSUのモジュラージャック(RJ-
45、大きい方)に接続します。
3 DSU を壁のモジュラージャックに接続してください(テレホン
コードは別途ご用意ください)。
2. 専用回線の場合、AR160 でアナログ通信機器を利用することはできません。
3. 接続する場合は、「3.4BRI-S/Tポートの利用(ほかの通信機器を使う)」(p.23)をご覧ください。
4. REVERSE スイッチの使い方は、「6 専用回線・ISDN 回線の接続テスト」(p.23)で説明しています。
5. 内蔵DSUを使わないため、REVERSE スイッチは意味を持ちません。
接続 21
Page 22
コンピュータを接続する
CONNLANAR160.eps(60%)
CONSOLE
DC-IN
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
XPC
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
4 12 01
UTPケーブル
(ストレートタイプ)
電話機/FAX を接続する(ISDN、AR160 の
み)
CONNANNAAR160.eps(75%)
CONSOLE
DC-IN
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
テレホンコード
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
4 1 20 1
図3.2.6:10BASE-Tポート(コンピュータの接続)
1 UTPケーブル
6
を本製品背面の10BASE-Tポートに接続します。
UTP ケーブル先端の爪部分を下側に持ち、カチッと音がするま
で、奧までしっかりと挿入してください。
2 10BASE-T ケーブルのもう一端を、コンピュータの 10BASE-T
ポートに接続します。
3 手順1、手順 2 を繰り返し、接続するコンピュータのすべてを本
製品に接続してください。
4 コンピュータを10BASE-T ポート 4 に接続した場合は、XPC/
=HUB スイッチを「XPC」(飛び出した位置)に設定してくださ
い。
コンソールターミナルを接続する
7
本製品の設定を行うためのコンソールターミナル(コンピュータ)を
接続します。コンソールターミナルは、「2 コンピュータを接続する」
(p.22)のコンピュータを転用するのが便利です。
CONNCONSOLEAR160.eps(60%)
XPC
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
4 12 01
UTPケーブル
DC-IN
CONSOLE
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
G3FAX
アナログ電話機
図3.2.8:AR160 のアナログポートを使う
アナログ電話機、FAX からのテレホンコードをアナログポート 0 ま
たは 1 に接続してください。また、アナログポートご使用の際は、以
下の点にご注意ください。
・ ひとつのアナログポートには、ひとつのアナログ通
信機器をご接続ください。変換器などを使用し、ア
ナログポートに 2 つ以上の通信機器を接続すると、
うまく通信できなくなることがあります。
・ アナログポートはトーン 方式(PB 信号)にだけ対
応しています。アナログ通信機器をトーン方式に切
り替えてください(パルス方式のみの機器はご使用
になれません)。
・ AR160 自身が PBX 機能を搭載しているため、アナ
ログポートにPBXを接続しないでください。AR160
は PBX をサポートしておりません。
コンソールターミナル
コンソールケーブル
図3.2.7:CONSOLE ポート(コンソールターミナルの接続)
1 付属のコンソールケーブルのオス側を、本製品背面のCONSOLE
ポートに接続し、ケーブルのネジを止めてください。
2 付属のコンソールケーブルのメス側を、コンソールターミナルの
COMポートに接続し、ケーブルのネジを止めてください。COM
ポートは機種により、「SERIAL」、「|○|○|」などと表記さ
れています。
6. カテゴリー 3 以上のストレートタイプの UTP ケーブルを別途ご用意ください。
7. 本製品の設定を終え、コンピュータとの通信ができるようになれば、TELNET による設定が可能となります。
22 接続
・ AR160 は、ナンバーディスプレイに対応しておりま
せん。ナンバーディスプレイ機能を持つ電話機をご
使用の場合、電話機を「ナンバーディスプレイを使
用しない 」設定にしてください。電話機をナンバー
ディスプレイを使用する設定にしてしまうと、着信
音が鳴りません。
・ AR160 は、極性反転機能 をサポートしておりませ
ん。この機能を使用する電話機や FAX などをアナロ
グポートに接続すると、誤動作することがあります
(電話機、FAX の仕様については、各メーカーへお
問い合わせください)。また、ACR 機能(αLCR機
能) をご利用の場合、ACR 機能そのものはお使いい
ただけますが、料金表示がされないことがあります。
・ 専用回線をお使いの場合、アナログポートはご利用
になれません。
Page 23
ACアダプターを接続する(電源オン)
CONNPOWERAR160.eps(70%)
DCプラグ
ACアダプター
3P電源コンセント
(100V)
CONSOLE
DC-IN
DC-INジャック
DCケーブル
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
4 1 2 01
3X 2X 1X
2 ISDN 関連のランプのいくつかが数秒間点灯し、消灯します。
3 電源をオンにしてから、約1 分後 ACTBRI-S/T ランプが点灯す
れば、回線との接続は正常です(テストの終了)。ランプが点灯
しない場合、手順 4 に進んでください。
WANACTIVE.eps(95%)
10BASE-T STATUS ISDN
LINK
1234
ACTIVITY
COLLISION
ACT
B 1 B 2 ALERT VOICE 0 VOICE 1
BRI-S/T
Access Router
AR160
POWER SYSTEM
図 3.2.11:回線との接続が確立
4 AT160 で内蔵 DSU をお使いの場合は、本製品の電源をオフに
し、REVERSE スイッチを「オン」にした後(押し込んだ位置)、
手順 1 から実行してください。AR160、AR130 で外付け DSU
をお使いの場合は、「13困ったときに」(p.63)をご覧ください。
ACプラグ
電源ケーブル
3.3HUBを接続する
図3.2.9:AC アダプターの接続
本製品には、4 台までのコンピュータを接続できますが、更に多くの
1 ACアダプターのDC プラグを本製品のDC-IN ジャックに差し込
んでください。
コンピュータを接続したい場合は、HUB やスイッチをカスケード接
続することができます。
CONNHUBAR160.eps(60%)
2 付属の電源ケーブルをAC アダプターに接続してください。
3 必要であれば、DCケーブル抜け落ち防止用クランプを取り付け
ます。
本製品底面の DC-IN ジャックに近い側の皿ネジ(M3 × 4mm)
を外してください(外したネジは無くさないように保存しておい
DC-IN
CONSOLE
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
10BASE-T NETWORK PORTS
X PC
=
HUB
3X 2X 1X
4 12 01
=
HUB
UTPケーブル
(ストレートタイプ)
てください)。
クランプにDC ケーブルを通し、付属の皿ネジ(M3 × 6mm)で
クランプを本製品の底面に固定してください。
カスケード接続
clamptoritsuke.eps
DCケーブル
0 1
ANALOG
O
N
O
N
R
E
V
E
R
S
E
BRI
2
O
F
F
-
U
O
D
F
S
F
U
1
T
E
R
M
=
H
U
B
BRI
4
-
S/T
X
P
C
10B
DCプラグ
皿ネジ(M3×6mm)
クランプ
D
C
-
I
N
CONSOLE
図3.2.10:クランプによる DC ケーブルの固定
4 電源ケーブルのAC プラグを 3P 電源コンセント(接地付きコン
HUBまたはスイッチ
HUBの通常のポート
図 3.3.1:HUB の接続
8
1 UTP ケーブル
の一端を 10BASE-T ポート 4 に接続し、もう一
方を HUBまたはスイッチの通常のポートに接続してください。
2 XPC/=HUB スイッチを「=HUB」(押し込んだ位置)に設定し
てください。
セント)に接続してください。電源が入り、本製品が起動します
(本製品には電源スイッチはありません。電源のオン / オフは、
AC プラグの抜き差しで行います)。
3.4BRI-S/Tポートの利用(ほかの通信機器
を使う)
専用回線・ISDN 回線の接続テスト
ACTBRI-S/Tランプの点灯によって、本製品が専用回線や ISDN 回
線と正しく接続されていることを確認します。AR160 を ISDN 回線
に接続している場合は、アナログ電話機を利用してテストすることも
できます。
1 本製品の電源をオンにしてください。
8. UTP ケーブルは、カテゴリー 3 以上のストレートタイプをご使用ください。
ISDN回線の場合、本製品のBRI-S/T ポートには外付け DSU や、各
種のデジタル通信機器を接続することができます。BRI-S/T ポート
に通信機器を接続する場合、接続機器や配線の状況に合わせて、DSU
スイッチやTERM スイッチを以下のように設定してください。
専用回線では、AR160 で内蔵 DSU を使う場合、BRI-S/T ポートに
は何も接続しないでくだ さい。外付け DSU をご使 用になる場合、
AR160(内蔵 DSU を使わない)/AR130 の BRI-S/T ポートには外
付けDSU だけを接続してください。
接続 23
Page 24
内蔵 DSU を使用する場合
BRI-S/T ポートにデジタル通信機器 1 台を接続する場合
(AR160、ISDNだけ)
・ 本製品のDSU スイッチは「ON」、TERMスイッチは「OFF」に
設定してください。
・ 接続するデジタル通信機器の終端抵抗は「ON」に設定してくだ
さい。
CONNBRI1DEVAR160.eps(75%)
DSU
TERM
OFF
X PC
=
HUB
AR160
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
41 2 01
G4FAX
終端抵抗
ON
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
DC-IN
CONSOLE
ANALOG B RI - U BRI - S/T
ON
REVERSE
ON
ISDNケーブル
TERMDSU
OFFONOFF
図3.4.1:AR160 の BRI-S/T ポートに 1 台を接続
BRI-S/T ポートにデジタル通信機器 2 台を接続する場合
(AR160、ISDNだけ)
・ 本製品のDSU スイッチは「ON」、TERMスイッチは「OFF」に
設定してください。
・ 2 台のデジタル通信機器のうち、ISDN ケーブルが長い方の終端
抵抗を「ON」に、もう一 方のデジタル通信 機器の終端抵抗は
「OFF」に設定してください。
CONNBRI2DEVAR160.eps(65%)
ケーブルが長い方
の機器の終端抵抗
G4FAX
ON
終端抵抗
OFF
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
その他のデジ
タル通信機器
DC-IN
CONSOLE
DSU
ON
ANALOG B RI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
TERM
OFF
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
41 2 01
AR160
ISDNケーブル
図3.4.2:AR160 の BRI-S/T ポートに 2 台を接続
外付け DSU を使用する場合
BRI-S/T ポートに DSUとデジタル通信機器を接続する場合
(ISDN だけ)
・AR160 のDSU スイッチは「OFF」に設定してください。
・AR160、AR130 とも、TERM スイッチは「OFF」に設定して
ください。
・ 接続するデジタル通信機器の終端抵抗は「ON」に設定してくだ
さい。
CONNBRIDSUG4AR130.eps(75%)
DSU
TERM
OFF
ON
TERMDSU
OFFONOFF
ISDNケーブル
AR160
10BASE-T NETWORK PORTS
X PC
=
HUB
3X 2X 1X
4 12 01
G4FAX
終端抵抗
ON
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
DC-IN
テレホン
CONSOLE
コード
ISDNケーブル
DSU
OFF
ANALOG BRI - U BRI - S/T
REVERSE
図3.4.3:外付け DSU とデジタル通信機器の接続(AR160)
CONNBRIDSUG4AR160.eps(75%)
DSU
ISDNケーブル
TERM
OFF
TERM
X PC
OFF
ON
=
HUB
12
4
10BASE-T NETWORK PORTS BRI - S/T
AR130
3X 2X 1X
G4FAX
終端抵抗
ON
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
DC-IN
テレホン
コード
CONSOLE
ISDNケーブル
図3.4.4:外付け DSU とデジタル通信機器の接続(AR130)
9
ローゼット経由
で外付けDSUを接続する場合(ISDN、専用回線)
・AR160 の場合、DSUスイッチは「OFF」に設定してください。
・AR160、AR130 とも、TERM スイッチは「OFF」に設定して
ください。
・ 接続するデジタル通信機器の終端抵抗は「OFF」に設定してくだ
さい(専用回線の場合、デジタル通信機器は接続できません)。
CONNBRIROZETAR160.eps(60%)
テレホン
コード
DC-IN
CONSOLE
DSU
DSU
OFF
ANALOG BRI - U BRI - S/T
REVERSE
ISDNケーブル
TERM
OFF
ON
ローゼット
ローゼットは通常
終端抵抗を内蔵し
ています。
AR160
10BASE-T NETWORK PORTS
TERMDSU
X PC
OFFONOFF
=
HUB
3X 2X 1X
4 12 01
G4FAX
終端抵抗
OFF
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
専用回線では使用
できません。
図3.4.5:ローゼット経由の接続
9. NTT に工事を依頼した場合、DSU から見て一番端のローゼットに終端抵抗が付いています(ローゼットがひとつだけの場合も終端抵
24 接続
抗が付いています)。そのため、本製品や本製品に繋いだデジタル通信機器の終端抵抗は「OFF」にしなければいけません。
Page 25
4起動・設定の保存・再起動
本製品を起動後、設定を変更し、停止するまでの作業の流れと、次回
の起動のときに読み込まれる設定ファイルの指定、再起動のしかたを
説明します。
本製品の設定を変更するためには、本製品を起動する前に、コンソー
ルターミナルを本製品に対応するようあらかじめ 設定する必要があ
ります。本章では、コンソールターミナルとして Windows95 のハ
イパーターミナルの例を挙げますが、市販の通信ソフトウェアもご使
用いただけます。
4.1コンソールターミナルの設定
本製品の設定は、製品背面の CONSOLE ポートに直接接続したコン
ソールターミナル、またはTelnet
ナルとして、以下を使用できます。
・ 非同期のRS-232 インタフェースを持つ VT端末(VT100)
ターミナルソフトとして、以下を使用できます。
・Windows95/98/Me/NT/2000 などのハイパーターミナル
・その他のVT100 の機能をサポートしている通信ソフトウエア
ターミナルソフトは、以下のように設定します。
表4.1.1:ターミナルソフトの設定
項目 値
インターフェース速度 9,600bps
データビット 8
パリティ なし
ストップビット 1
フロー制御 ハードウエア(RTS/CTS)
1
を使用します。コンソールターミ
3 ハイパーターミナルのアイコンをダブルクリックします。
3-Hterm.tif(200dpi)
図 4.1.2:「ハイパーターミナル」アイコン
4「接続の設定」ダイアログで適当なアイコン名とアイコンを指定
します。たとえば、「ARROUTER」と入力して「OK」ボタン
を押します。
3-Hterm2.tif(200dpi)
図 4.1.3:アイコンを登録
5「電話番号」ダイアログで、「接続方法」として「Com1 へダイレ
クト」を選択肢、「OK」ボタンをク リックします。「電話番号」
欄には何も入力しません。
3-Hterm3.tif(200dpi)
ハイパーターミナルを使用する
Windows95 のハイパーターミナルをターミナルソフトとして使用
する場合の設定手順を示します。
1 本製品背面の CONSOLE ポートとコンソールターミナルを、き
ちんと接続していることを確認します。「3 コンソールターミナ
ルを接続する」(p.22)に従って、ケーブルを接続してください。
2 Windows95 を起動し、「スタート」→「プログラム」→「アク
セサリ」→「ハイパーターミナル」を選択します。
3-start.tif(300dpi)
図4.1.1:「ハイパーターミナル」フォルダ
1. Telnetを使って設定を行う場合、あらかじめコンソールターミナルで本製品にIPアドレスなどを割り当てておかなければなりません。
図 4.1.4:ポート名を選ぶ
ここでは、本製品がコンピュータの COM ポートに接続されてい
ると仮定しています。他のポートに接続している場合は、接続し
ているポートを指定してください。
起動・設定の保存・再起動 25
Page 26
6「COM1 のプロパティ」では次のように設定します。「ビット /
秒」は 9600、「データビット」は「8」、「パリティ」は「なし」、
「ストップビット」は「1」、「フロー制御」は「ハードウエア」。
設定したら、「OK」ボタンをクリックします。「詳細設定」の項
目は設定する必要はありません。
3-Hterm4B.tif(200dpi)
お進みください。
INFO: Self tests beginning.
INFO: RAM test beginning.
PASS: RAM test, 4096k bytes found.
INFO: Self tests complete.
INFO: Downloading router software.
Force EPROM download (Y) ?
INFO: Initial download successful.
INFO: Loading software into memory. This may take up to 1
minute...
INFO: Router startup complete
login:
図4.2.1:起動時の自己診断(デフォルト)
トラブルシューティング
うまくいかない場合は、以下をご確認ください。
「login:」と表示されない
図4.1.5:「COM1」のプロパティ設定画面での設定
7 ハイパーターミナルの画面が表示されます。ハイパーターミナル
の設定はこれで終了です。引き続き、本製品の起動とログインに
ついてご説明します。
ここで作業をやめる場合は(ハイパーターミナルの設定を保存し
たい場合は)、ハイパーターミナルのウィンドウ右上の閉じるボ
タン(×印のボタン)をクリックします。以下のような画面が表
示されますので、「はい 」をクリックしてこの設定を保存します。
保存すると、ハイパーターミナルのフォルダ内に、手順 4 で付
けた名前のアイコンが作成されます。次回から、このアイコンを
ダブルクリックするだけで(ハイパーターミナルを設定しなくて
も)使用が可能となります。「いいえ」を選択すると設定内容を
保存しないため、次回も本手順2〜手順6を行うことになります。
3-Hterm5.tif(200dpi)
図4.1.6:セッションの保存
4.2起動
本書「3 コンソールターミナルを接続する」(p.22)の手順に従って、
本製品と電源とをきちんと接 続しているか、また「4.1 コンソール
ターミナルの設定」(p.25)で説明した内容で設定してあるかご確認
ください。
1 コンピュータの電源をオンにし、ターミナルソフトを起動してく
ださい。本書「4.1 コンソールターミナルの設定」(p.25)から
引き続き動作させている場合は、そのまま次の手順にお進みくだ
さい。
2 本製品の電源をオンにします(ACプラグを電源コンセントに差
し込みます)。
3 自己診断テストが始まります。起動に成功すると、ターミナルソ
フトの画面には以下のように表示されます。login:と表示された
ら、「4.3 デフォルトのログイン名とパスワード」(p.26)手順に
・Reternキーを数回押してみる。
・本製品の電源ケーブル、ACアダプターがちゃんと接続されてい
るか確認する。
・ コンソールケーブルをきちんと接続しているか確認する。
文字化けする
・ターミナルソフトの速度を9,600bps に設定しているか。
・別のフォントを選択してみる。
それでもうまくいかないときは、本製品の ACプラグを電源コンセン
トから抜き、再度電源コンセントに挿してみます。まだうまくいかな
い場合には、ターミナルソフトを一度終了し、再起動して再度試みま
す。また OS(Windows95 など)を再起動し、ターミナルソフトを
再起動して試みます。
4.3デフォルトのログイン名とパスワード
本製品に設定を施し、管理するためには、ログインしなければなりま
せん。ログインは、ログイン名(ユーザー名)とパスワードを指定し
て行います。デフォルト設定における「Manager レベル」(管理者レ
ベル)の「ログイン名」と「パスワード」は下記の通りです。
表 4.3.1:デフォルトのログイン名とパスワード
ログイン名 manager
パスワード friend
Manager レベルでログインします。
1 login プロンプトが表示されたら、以下のように入力します。
login: manager
2 Password プロンプトが表示されたら、以下のように入力しま
す。実際の画面では入力したパスワードは表示されません。
Password: friend ↵
3 Manager レベルでログインが成功すると、画面に以下のプロン
プトが表示されます。
↵
26 起動・設定の保存・再起動
Manager >
Page 27
4.4パスワードの変更
・大文字、小文字を区別しません。
・ご購入時には「manager 」だけが存在します。
Manager レベルのパスワードをデフォルト設定のまま使用すること
は、セキュリティ上好ましくありません。パスワードはなるべく早い
時期に変更するようお勧めします。
変更方法
1「4.2 起動」(p.26)および「4.3 デフォルトのログイン名とパス
ワード」(p.26)の手順に従い、Manager レベルでログインして
ください。
2 プロンプトが表示された状態で、以下のように入力します。
Manager > SET PASSWORD ↵
3 現在のパスワードを入力します。今は、デフォルトの「friend」
なので、「Oldpassword:」に続けて以下のように入力します。こ
こでは説明のためパスワードを記載しますが、実際の画面では入
力したパスワードは表示されません。
Old password: friend ↵
4 「Newpassword:」に続けて、変更後に指定する新しいパスワー
ドを入力します。ここでは新パスワードを「rivADD」と仮定 し
ます。実際の画面では入力したパスワードは表示されません。パ
スワード決定に際し、次項の「使用可能な文字と文字数」(p.27)
をご覧ください。
New password: rivADD ↵
5 確認のため、「Confirm」に続けて再度新しいパスワードを入 力
します。ここでは説明のためパスワードを記載しますが、実際の
画面では入力したパスワードは表示されません。
Confirm: rivADD ↵
手順 4 と手順 5 とで入力した「新しいパスワード」が同じもの
であれば、パスワード変更は完了です。次からのログイン名とパ
スワードは以下のようになります。
表4.4.1:次回のログイン名とパスワード(本ページの例)
ログイン名 manager
パスワード rivADD
使用可能な文字と文字数
本製品を設定、管理するために、コンソールポートまたは Telnet に
より本製品にログインするとき、ログイン名とパスワードとして、以
下の文字と文字数が使用可能です。以下の項目は、「SET
PASSWORD 」コマンドだけでなく、「ADDUSER 」コマンドにも
適用されます。パスワードには、誕生日や電話番号など第三者にとっ
て容易に推測できるものは使用しないでください。また、パスワード
は忘れないでください。万が一忘れた場合には、サポートセンターへ
ご連絡ください。
ログイン名
・ 1 〜 64 文字の半角のアルファベットと数字、「?」クエスチョン
マークと「"」ダブルクォーテーション、スペース以外の記号が
使用可能です。
パスワード
・ 1 〜 32 文字の半角のアルファベットと数字、「?」クエスチョン
マークと「"」ダブルクォーテーション以外の記号が使用可能で
す。
・大文字、小文字を区別します。
・「manager 」が持つデフォルトパスワードは「friend 」です。
4.5システム時間の設定
本製品に現在の日時を登録します。
1 登録したい日時を指定します。例では、2001 年 2 月26 日の 18
時 30 分 50 秒に設定しています。
Manager > SET TIME=18:30:50 DATE=26-Feb-2001 ↵
2 以下のようなメッセージが表示されれば、設定は完了です。
System time is 18:31:05 on Monday 26-Feb-2001.
本製品に設定してあるその時点での日時は、「SHOWTIME 」で
確認することができます。
4.6設定の保存
先ほど設定したパスワードを今後も継続して使うためには、設定を保
存しなければなりません。設定内容の保存は、設定ファイルを作るこ
とにより行います。保存せずに電源のオフ / オン、再起動コマンドの
実行をすると、設定、変更内容は失われます。
filename
1 プロンプトに対して、「CREATECONFIG=
ンドを実行します。設定ファイル名には、通常「.cfg 」という拡
張子をつけます。ファイル名部分として、8 文字以内の英数半角
の小文字とハイフン「-」が使用可能です。同じ名のファイ ルが
既に存在する場合、上書きされます。存在しない場合は、新規に
作成されます。この例では、設定ファイル 名を「test01」と仮
定しています。
Manager > CREATE CONFIG=test01.cfg ↵
2 これで、設定の保存は終わりです。念のために、今きちんとファ
イルが作られたかを確認します。以下のように入力すると、ファ
イル名がリスト表示されます(ファイルサイ ズと日付は一例で
す)。ファイルについては、本書「10 ファイルシステム」(p.55)
をご覧ください。
Manager > show file ↵
Filename Device Size Created Locks
---------------------------------------------------------1-216.rez flash 765236 12-Apr-2001 19:36:27 0
c0a8f210.dhc flash 1544 21-Feb-2001 15:04:06 0
config.ins flash 32 26-Apr-2001 14:41:18 0
help.hlp flash 65762 26-Apr-2001 14:48:11 0
prefer.ins flash 64 12-Apr-2001 19:39:02 0
test01.cfg flash 1473 21-Feb-2001 11:22:51 0
----------------------------------------------------------
コマンドで設定を変更/ 追加すると、コマンドを発行した瞬間にその
設定が有効となります。ただし、その設定内容を本手順で保存しなけ
.CFG」コマ
起動・設定の保存・再起動 27
Page 28
れば、電源のオフ / オン実行時や再起動コマンド発行時に、設定内容
を消失してしまいます。
2 本製品は再起動と自己診断テストを行います。login プロンプト
が表示されたら、再起動は完了です。
既存の設 定ファイルに 設定情報を 追加したと きには、手順 1 の
「CREATECONFIG」でファイル名を既存設定ファイル名に指定しま
す。たとえば、今作ったtest01.cfg に、後で IP 情報などを追加した
場合には、「CREATECONFIG=test01.cfg」で上書き保存します。
4.7起動・動作ファイルの指定
変更したパスワード情報を含む設定ファイル(ここでは「test01.cfg」
と仮定)で起動および動作するよう指定します。ここでの手順を踏ま
ずに電源のオフ / オンや再起動を行うと、デフォルトのログイン名と
パスワードでログインすることになります(「4.3 デフォルトのログ
イン名とパスワード」(p.26))。
1 「SETCONFIG」コマンドで起動・動作ファイルを指定します。
Manager > SET CONFIG=test01.cfg ↵
2 これで、起動・動作ファイルを指定できました。したがって、電
源のオフ/ オンや再起動が起こっても、今後は変更後のログイン
名とパスワードを使用できます。
複数の設定ファイルがあり、設定ファイルを変更したいときは、
「SETCONFIG」コマンドでファイル名を指定し、「RESTART
ROUTER」で再起動します。
現在指定されている設定ファイルは、「SHOWCONFIG」コマン
ドで確認できます。
RESTARTREBOOT コマンドの入力
次の「電源のオフ / オン」(p.28)と同じ動作(コールドスタート )
を行うコマンドです。ハードウエア的にリセットされ、ファームウエ
アをロードした後、設定ファイルを読み込み、設定ファイルの内容に
よる動作を開始します。本製品のファームウエアをバージョンアップ
した場合は、この操作を実行しなければなりません。
1 プロンプトが表示された状態で、以下のように入力します(パラ
メータ「REBOOT」「IMMEDIATELY」は同じ動作をします)。
Manager > RESTART REBOOT ↵
または
Manager > RESTART IMMEDIATELY ↵
2 本製品は再起動と自己診断テストを行います。login プロンプト
が表示されたら、再起動は完了です。
電源のオフ / オン
本製品の電源をオフにした後、オ ンにします。ハードウエア的にリ
セットされ、ファームウエアをロードした後、設定ファイルを読み込
み、設定ファイルの内容による動 作を開始します(コールドスター
ト )。本製品のファームウエアをバージョンアップした場合は、この
操作を実行しなければなりません。
1 本製品のAC プラグを電源コンセントから抜きます。
Manager > SHOW CONFIG ↵
Boot configuration file: TEST01.CFG (exists)
Current configuration: TEST01.CFG
4.8再起動
本製品を再起動する方法は、次の 3 つがあります。初めて本製品を
ご利用になっており、なおかつ本章で前から順に設定を行なってこら
れた方は、「RESTARTROUTER コマンドの入力」を実行します。
・RESTARTROUTER コマンドの入力
・RESTARTREBOOTコマンドの入力
・電源のオン/ オフ
RESTARTROUTER コマンドの入力
本製品はウォームスタート を行います。本製品は設定ファイルだけを
新たに読み込み、設定ファイルによって初期化されます。パラメータ
と して設定フ ァイルを指 定できます が、省略した場 合「SET
CONFIG」で指定されているファイルを読み込みます。設定ファイル
filename
(
.cfg)だけを変更した場合に、このコマンドを使用します。
1 プロンプトが表示された状態で、以下のように入力します。
Manager > RESTART ROUTER ↵
2 3〜 5 秒経過してから、AC プラグを電源コンセントに挿します。
3 本製品は再起動と自己診断テストを行います。login プロンプト
が表示されたら、再起動は完了です。
login プロンプトが表示されないときは、以下の順にご確認ください。
・「Retern」キーを数回押してみる。
・本製品の電源がオンになっているか確認する。
・コンソールケーブルをきちんと接続しているか確認する。
・ターミナルソフトを再起動してみる。
・ターミナルソフトを実行してい るコンピュータの再起動をして
みる。
・ 本製品の電源をオフ/ オンし、再起動してみる。
再起動時のご注意
本製品の再起動は、ダイヤルアップ接続の呼が確立していない状態で
行なってください。呼が確立したままで再起動してしまうと、ISDN
網および接続相手の装置において矛盾が生じてしまうため、本製品の
起動後しばらくの間、再接続ができない状態となります。
2
呼の切断は、例えば ISDN のコール名
マンドで行います。呼が確立していないことは、全面パネルの B1 ま
たは B2 ランプの消灯で確認できます。
Manager > DEACTIVATE ACC CALL=TOOS ↵
が「TOOS」の場合、次のコ
2. コール名については page40 をご覧ください。
28 起動・設定の保存・再起動
Page 29
4.9ログアウト
本製品の設定が終了したら、本製品からログアウトしてターミナルソ
フトを終了します。
1 次のプロンプトが表示された状態で、以下のように入力します。
Manager > LOGOFF ↵
2 これで、ログアウトが完了です。ロ グアウトコマンドは、
「LOGOFF」の代わりに「LOGOUT」や「LO」でも可能です。
ターミナルソフトは、この時点で終了できます。初めてハイパー
ターミナルをご使用の場合、次回のログイン のためにハイパー
ターミナルの設定を保存して終了することをお勧めします。詳細
は、「4.1 コンソールターミナルの設定」(p.25)の手順7 の「メ
モ」をご覧ください。
ログアウトせずターミナルソフトを終了すると、次回ターミナル
ソフト起動時に、login したままの状態(前にターミナルソフト
を終了したときのそのままの状態)で起動することになります。
セキュリティのためにも、ログアウトして終了してください。
4.10停止
作ファイルの指定」(p.28)をご覧ください。
Manager > set config=none ↵
4 「CONFIG.INS」が削除されたことを確認します(起動時に自動
的に読み込まれる設定ファイルの指定は、「CONFIG.INS」で指
定されています)。
Manager > show file ↵
Filename Device Size Created Locks
---------------------------------------------------------1-214.rez flash 765920 26-Feb-2001 16:45:53 0
c0a8f210.dhc flash 1544 26-Feb-2001 16:49:44 0
help.hlp flash 61277 26-Feb-2001 16:48:17 0
prefer.ins flash 64 26-Feb-2001 16:48:43 0
report.txt flash 111 21-Mar-2001 11:34:51 0
test01.cfg flash 1211 26-Feb-2001 17:17:09 0
----------------------------------------------------------
5 「RESTARTROUTER 」コマンドを実行してください。本製品
は、読み込むべき設定ファイルが指定されていない状態で初期化
され、初期化のためにログアウトしてしまいます。ソフトウエア
的にはご購入時の状態となりますが、まだお客様が保存した設定
ファイルは削除されていません。
Manager > restart router ↵
login:
本製品は、以下の方法で停止します。
1 本製品からログアウトしていることを確認します。
2 AC アダプターのAC プラグを電源コンセントから抜きます。
3 これで本製品は停止しました。
4.11ご購入時の状態に戻す
ご購入時の状態、すなわち本製品に対して設定が全く施されていない
状態に戻す手順を説明します。
設定ファイル(.CFG)を削除してしまうと、お客様が保存
した設定は失われます。また、以下で説明されている以外の
ファイルは削除しないでください。
1 Manager レベルでログインしてください。
2「 SHOWFILE」コマンドを実行し、本製品に保存されているファ
イルを確認します。表示されるファイル名は環境によって異なり
ます。詳しくは、本書「10 ファイルシステム」(p.55)をご覧
ください。
Manager > show file ↵
Filename Device Size Created Locks
---------------------------------------------------------1-214.rez flash 765920 26-Feb-2001 16:45:53 0
c0a8f210.dhc flash 1544 26-Feb-2001 16:49:44 0
config.ins flash 32 26-Feb-2001 17:17:22 0
help.hlp flash 61277 26-Feb-2001 16:48:17 0
prefer.ins flash 64 26-Feb-2001 16:48:43 0
report.txt flash 111 21-Dec-2000 11:34:51 0
test01.cfg flash 1211 26-Feb-2001 17:17:09 0
----------------------------------------------------------
「RESTARTREBOOT 」の実行や、電源オフ / オン による再起
動を行なってもかまいません(ファームウエアのロードからとな
るため、起動に時間がかかります)。
6 Manager レベルでログインしなおし(パスワードはデフォルト
に戻っています)、設定ファイルの全てを削除すると、完全にご
購入時の状態となります。ファイル名をひとつひとつ指定しても
かまいませんが、ワイルドカード「*」を使用するのが便利です。
Manager > delete file=*.cfg ↵
3 「SETCONFIG=NONE 」コマンドにより、起動時に設定ファイ
ルが読み込まれないようにします。詳細は、本書「4.7起動・動
起動・設定の保存・再起動 29
Page 30
4.12ロックアウトされてしまったとき
コンソールターミナルまたは Telnet によって本製品にログインする
とき、同じユーザー名でパスワードを連続して 5 回 間違えると、下
記のメッセージが表示され、しばらくの間そのユーザー名ではログイ
ンできなくなります。
login: manager ↵
Password:
Info. This device is locked out temporarily
(login-lockout).
十数分経過するとロックアウトは 解除され、再びそのユーザー名を
使ってログインできるようになります(電源のオフ / オンを実行すれ
ば、即時にロックアウトは解除されます)。
本製品に登録され ているユーザーアカウント に対するアクセスは、
「SHOWUSER」コマンドによって表示することができます。下記で
は、「manager」によるアクセスのうち 2 回はログインに成功、5 回
失敗しています。
Manager > show user
User Authentication Database
---------------------------------------------------------Username: manager (Manager Account)
Status: enabled Privilege: manager Telnet: yes
Logins: 2 Fails: 5 Sent: 0 Rcvd: 0
----------------------------------------------------------
Active (logged in) Users
------------------------
User Port/Device Location Login Time
---- ----------- -------- ---------manager Asyn 0 local 17:46:54 26-Feb-2001
↵
30 起動・設定の保存・再起動
Page 31
5設定のための基礎知識
コンソールターミナルまたは Telnet 経由で本製品にログインするこ
とによって、本製品に対する設定を施すことができます。本章では、
設定を施すためのコマンド入力に関する基本的操作方法、オンライン
ヘルプ、トップレベルのコマンドの概要について説明します。
5.1コマンドプロセッサー
コマンドプロンプトと権限
「login:」プロンプトでログイン名(ユーザー名)、「Password:」プロ
ンプトでパスワードを入力し
プトが表示されます。本製品は、「Manager」「User」の 2 つの権限
レベルが存在します。Manager レベルでは全てのコマンドが実行で
きますが、User レベルでは設定の変更を行うコマンドは実行できま
せん。コマンドプロンプトは、Manager レベルでは「Manager>」、
User レベルでは「>」となります。
Manager >
図5.1.1:Manager レベルのコマンドプロンプト
>
図5.1.2:Userレベルのコマンドプロンプト
コマンドを入力し、コマンドの実行に成功すると、「....successful」
というメッセージが表示されます(図 5.1.4 の例をご覧ください)。
入力ミスなどにより、コマンドの実行に失敗すると、「Error」で始
まるメッセージが表示されます。下記に、例を示します。
Manager > seg system name=osaka
Error (335256): Unknown command "seg".
Manager >
図5.1.3:コマンドの失敗メッセージ例
1
、認証に成功すると、コマンドプロン
↵
コマンドプロンプトにおけるキー操作(ヒスト
リー機能)
コマンドプロンプトでは、次のようなコマンド行の編集機能を使用す
ることができます。下記の表において、「Ctrl/ □」はコントロー ル
キーを押しながら、「/」の後のキーを押すことを意味します。
表5.1.1:コマンド行の編集キー
機能 VT端末のキー
コマンド行内のカーソル移動 ←、→
カーソル左の1 文字削除 Delete、Backspace
挿入モード、上書きモードの切り替え Ctrl/O
コマンド行の消去 Ctrl/U
入力したコマンド行の履歴をさかのぼる ↑、Ctrl/B
入力したコマンド行の履歴を進める ↓、Ctrl/F
入力したコマンド行の履歴の全てを表示するCtrl/C
コマンド行の履歴の全てを消去する 「RESETPORT
マッチしたコマンド行を表示する タブ、Ctrl//
「SHOWPORT
HISTORY」の入力
HISTORY」の入力
次に選択可能なキーワードを表示する「?」
「?」は特別な意味を持つキーです。コマンド行の入力途中で押すと、
次に選択可能なキーワード(コマンド、パラメータ)のリストを表示
します。コマンドプロンプトに対して、「?」キーを押して見てく だ
さい(例では「?」を記載していますが、「?」は表示されません)。コ
マンドのトップレベルで使用可能なキーワードが表示され、再びコマ
ンドプロンプトが表示されます。表示されるキーワードのリストで、
大文字となっている部分は、キーワードとして識別するために最低限
入力しなければならないことを意味しています(詳しくは「コマンド
行で省略形を使用する」(p.32)をご覧ください)。
コマンドプロンプトの変更
「SETSYSTEMMANE」コマンドにより、コマンドプロンプトを変
更することができます。複数の本製品を遠隔地から操作しなければな
らないような場合、プロンプトに各拠点の名称などを設定しておくと
便利です。このコマンドは、Managerレベルで実行できます。
Manager > set system name=osaka
Info (134003): Operation successful.
Manager osaka >
図5.1.4:変更後の Manager レベルのコマンドプロンプト
プロンプトを変更後、User レベルでログインすると、下記のプロン
プトが表示されます。
osaka >
図5.1.5:変更後の User レベルのコマンドプロンプト
1.
デフォルト
をご覧ください。
では、Manager レベルのユーザー名(manager)のみが存在します。詳細は、「4 起動・設定の保存・再起動」(p.25)
↵
Manager > ?
Options : ACTivate ADD Connect CLear CREate DEACTivate DELete DESTroy
DISable Disconnect DUMP EDit ENAble FLUsh Help LOAd UPLoad LOGIN LOGON
LOgoff LOgout MODify REName PING PURge Reconnect RESET RESTART SET SHow
STop TELnet TRAce
Manager >
「SHOW」+「半角スペース」を入力して、「?」キーを押すと、SHOW
に続く選択可能なキーワードが表示され、プロンプトには「?」キー
を押す寸前のコマンド行(SHOW +半角スペース)が再表示されま
?」を押すとき、コマンド プロンプトに対して何らかの文字列
す。「
を入力している場合、文字列の後ろに半角スペースを入力し、「?」と
区切らなければなりません。
Manager > SHOW ?
Options : ACC ALIas BOOTp BRI BUFfer CONfig CPU DEBug DHCP ENCo ETH EXception
FIle FIREwall FFIle FLash GUI HTTP INSTall INTerface IP ISDN LAPD LOAder
LOG MAnager MIOX PATch PBX PING ASYn POrt PPP Q931 RCapi SCript SNmp
STARTup SYStem TELnet TRAce TRIGger SESsions TCP TEST TIme TTy USEr
X25T TDM
Manager > SHOW
設定のための基礎知識 31
Page 32
更に、選択可能なキーワードを掘り下げていく場合、例えば上記の例
で「PPP」を指定 する場合、続けて「PPP」+「半角スペース」を
入力し、「?」キーを押します。
Manager > SHOW PPP ?
Options : COUnter CONFig MULTIlink IDLEtimer NAMEServers DEBUG TXSTatus
TEMPlate LIMits
Manager > SHOW PPP
5.2オンラインヘルプ
本製品は、オンラインヘルプを搭載しています。コマンドの概要や、
コマンドが取り得るパラメータとそ の範囲を知りたいときにご利用
ください。オンラインヘルプは、ログイン後のプロンプトに対して使
用できます。Manager レベル、User レベルでは表示されるヘルプの
内容が異なります。
Manager > help ppp ↵
AR130/AR160
コマンド
PPP
PPP
基本的な
SET PPP [DNSPRIMARY=ipadd] [DNSSECONDARY=ipadd] [WINSPRIMARY=ipadd]
[WINSSECONDARY=ipadd]
SHOW PPP NAMESERVER
PPP
インターフェースコマンド
CREATE PPP=ppp-interface OVER=physical-interface
[AUTHENTICATION={CHAP|EITHER|PAP|NONE}] [AUTHMODE={IN|OUT|INOUT}]
[BAP={ON|OFF}] [BAPMODE={CALL|CALLBACK}] [CBDELAY=1..100]
[CBMODE={ACCEPT|OFF|REQUEST}] [CBNUMBER=e164number]
[CBOPERATION={E164NUMBER|USERAUTH}] [COMPALGORITHM={STACLZS}]
[COMPRESSION={ON|OFF|LINK}] [CONFIGURE={value|CONTINUOUS}]
[DEBUGMAXBYTES=16..256] [DESCRIPTION=description] [DOWNRATE=0..100]
--More-- (<space> = next page, <CR> = one line, C = continuous, Q = quit)
コマンド
オンラインヘルプ
- V2.1.4 Rev J1 2001/02/16
図5.2.2:「helpppp」の結果
プロンプトに対して、「HELP」を入力すると、「HELP」について表
示されます(オンラインヘルプのトップ画面)。次の例は、Manager
レベルでログインしている場合の例です。
表示画面が 1 画面(24 行)におさまり切れない場合、「--MORE-- 」
プロンプトが表示されます。「--MORE--」に対する操作キーは次の通
りです。
・「スペース」キーで、次の 1 ページを表示します。
・「リターン」キーで、次の 1 行を表示します。
・「C」キーで、該当項目の残りすべてを表示します。
・「Q」キーで、表示作業を中止します。
Manager > help
AR130/AR160
ヘルプは次のトピックを説明しています。
HELP asynchronous
HELP ETH
HELP PPP PPP
HELP ISDN ISDN
HELP TDM TDM
HELP IP IP
HELP terminal
HELP BOOTP BOOTP
HELP DHCP DHCP
HELP TRIGGER Trigger
HELP PING Ping
HELP ENCO
HELP PBX
HELP FIREWALL Firewall
HELP SYSTEM
--More-- (<space> = next page, <CR> = one line, C = continuous, Q = quit)
↵
- V2.1.4 Rev J1 2001/02/16
オンラインヘルプ
非同期ポート、
TTY
イーサネットインタフェースコマンド
Point to Point Protocol
(
コマンド(
BRI
モジュールコマンド
コマンド
ターミナルサーバー
圧縮コマンド(暗号はサポートしていません)
アナログポート関連コマンド
(
AR160
基本的なルーター管理コマンド(ログイン
リレーコマンド
サーバーコマンド
コマンド
Traceroute
、
コマンド
のみがサポート)
コマンド(
を含む)
NAT
を含む)
)コマンド
/
ログアウ
図5.2.1:「help」の結果
トップ画面のリストに従い、さらに表示したい項目を指定します。例
えば、「HELPPPP」と入力すると、「PPP」について表示されます。
5.3コマンド入力の注意点(文字数)
コマンドの入力における注意点は次のとおりです。
・ 1 行に入力できるコマンド行の文字数は、スペースを含み 121
文字以下です
2
。1 行が 122文字以上になる場合には、コマンド
の省略形を使用して入力するか、または複数のコマンドに分けて
入力します。複数のコマンドに分ける場合には、CREATE コマ
ンドやADD コマンドで作成、追加し、SETコマンドで変更しま
す。
・ コマンドは、省略して入力することができます。他のコマンドや
コマンドの省略形と一致しない程度に省略 が可能です。たとえ
ば、「SHOWPORT」コマンドを省略し、「SHPO」と入力でき
ます。
・ コマンドは大文字、小文字のどちらでも入力できます(大文字小
文字を識別しません)。
・ ManagerモードとUser モードとで使用できるコマンドが異な
ります。Manager モードでログインすると、すべてのコマンド
を使用することができますが、User モードでログイ ンすると、
使用可能なコマンドに制限があります。たとえば、設定情報を変
更するようなコマンドは、User モードでは使えません(詳細に
ついては、本書「7 ユーザー管理」(p.49)をご覧ください)。
・ コマンドを有効化するために、再起動などを行う必要はありませ
ん。コマンドを正しく入力すると、そのコマンド内容はすぐ有効
になります。
3
コマンド行で省略形を使用する
コマンドやパラメータは、他のコマンドと識別可能な長さまで省略が
可能です。通常、他のコマンドやコマ ンドの省略形と一致しない限
り、実行するコマンドの先頭の最低限のアルファベットを入力するだ
けでそのコマンドが実行できます。たとえば、次のような省略方法で
は、ルーターが識別できません。
2. コマンドプロンプトを変更した場合(SETSYSTEMNAME、システム名の設定)、入力可能な文字数は、システム名の文字数だけ短
くなります。
3. 設定や設定変更のためコマンドを発行すると、発行した時点でそのコマンドは有効になり、変更後の設定内容で動作します。ただし、
本製品の電源を切る(再起動する)と設定内容は消失するので、「CREATECONFIG」コマンドで設定をファイルとして保存し、「SET
CONFIG」コマンドでその設定を使うことを指定しておく必要があります。
32 設定のための基礎知識
Page 33
DELETE:DE DESTROY:DE DESTINATION:DE
下記はコマンド行が122文字以上のため入力できませんが(完全形)、
しかしながら、次のような省略方法ならば、ルーターが識別が可能で
す。DESTROY はコマンド、DESTINATION はコマンドのパラメー
タであり、それぞれ役割が違うため、同じ省略形でも識別が可能です。
DELETE:DEL DESTROY:DEST DESTINATION:DEST
このルールに従い、例えば「SHOWPORT」は「SHPO」、「HELP
SHOWPORT」は「HSHPO」のように省略できます。
コマンド行を複数行に分ける
CREATEコマンドやADDコマンドで作成、追加した設定をSETコ
マンドで変更することができます。これを利用してコマンドを複数行
に分割します。
次のコマンド行(完全形)は、122 文字以上のため入力できません。
ADD ISDN CALL=HONEY NUMBER=0312345678
PRECEDENCE=IN ALTNUMBER=0312349999
CALLBACK=OFF CALLINGNUMBER=0312347777
CHECKCLI=REQUIRED CHECKSUB=OFF
図5.3.1:コマンド行が長すぎるため入力できない(完全形)
しかしながら、ADD、SET コマンドによりコマ ンド行を分割し、1
行を 121 文字以下にすることにより入力が可能となります(以下の
例で2 行に渡っている箇所も、改行マーク「
てください。また、改行箇所には英数半角文字 1 つ分のスペースを
挿入します)。
ADD ISDN CALL=HONEY NUMBER=0312345678
PRECEDENCE=IN ALTNUMBER=0312349999
SET ISDN CALL=HONEY
CALLBACK=OFF CALLINGNUMBER=0312347777
CHECKCLI=REQUIRED CHECKSUB=OFF
図5.3.2:コマンドの分割により入力できる
↵
」までは一行で入力し
↵
↵
↵
ADD IP FILTER=1 SOURCE=192.168.20.4
SMASK=255.255.255.255
DESTINATION=192.168.10.2
DMASK=255.255.255.255 DPORT=TELNET
PROTOCOL=TCP SESSION=ANY ACTION=INCLUDE
図 5.3.3:コマンド行が長すぎるため入力できない(完全形)
コマンドの省略形を使用することにより入力可能となります。
ADD IP FILT=1 SO=192.168.20.4
SM=255.255.255.255 DES=192.168.10.2
DM=255.255.255.255 DP=23
PROT=TCP SESS=ANY AC=INCL
図 5.3.4:コマンドの省略形により入力できる
下記はコマンド行が122文字以上のため入力できませんが(完全形)、
ADD IP FILTER=1 SOURCE=192.168.20.4
SMASK=255.255.255.255
DESTINATION=192.168.10.2
DMASK=255.255.255.255 ACTION=INCLUDE
ENTRY=1 DPORT=TELNET PROTOCOL=TCP
SESSION=ANY
図 5.3.5:コマンド行が長すぎるため入力できない(完全形)
SET コマンドを使用しコマンドを分割することにより入力可能とな
ります。SET コマンドでフィルタ内容を追加する場合、ENTRY オプ
ション設定を必ず行なってください。
ADD IP FILTER=1 SOURCE=192.168.20.4
SMASK=255.255.255.255
DESTINATION=192.168.10.2
DMASK=255.255.255.255 ACTION=INCLUDE
SET IP FILTER=1 ENTRY =1 DPORT=TELNET
PROTOCOL=TCP SESSION=ANY
図 5.3.6:コマンドの分割(SET)により入力できる
↵
↵
↵
↵
↵
IP フィルタ設定における補足
コマンド行が冗長になりがちな IP フィルタコマンドについて補足説
明します。下記に、ADDIPFILTER コマンドがパラメータとして取
る主なキーワードの省略形を示します。
ACTION:AC DESTINATION:DES
DMASK:DM DPORT:DP
ENTRY:ENT EXCLUDE:EXCL
FILTER:FIL INCLUDE:INCL
PROTOCOL:PROT SESSION:SESS
SOURCE:SO SMASK:SM
SPORT:SP
また、SPORT、DPORTパラメータにはプロトコル名を指定せずに
ポート番号を指定するとコマンド長が短縮できます(プロトコル名と
ポート番号の対応表は、製品に付属の CD-ROM の電子マニュアル
「CommandReference」の「Chapter5InternetProtocol(IP)」を
ご覧ください)。
5.4コマンドの分類
本製品は、高度な機能を実現するために、多くのコマンドをサポート
しています。コマンドは、その性質により、おおむね実行コマンドと
設定コマンドに分けることができます(コマンドによっては明確に分
類できないものもあります)。
設定コマンド
本製品におけるソフトウエア(ルーターの機能)の実装は、ソフトウ
エアの内部でISDN、TDM(専用線)、イーサネット、IP などのよう
に、OSI の各層ごとにまた各プロトコルごとにモジュール化されてい
ます。本製品に対する設定は、設定コマンドによって上位層と下位層
のモジュールを関連づけたり、モジュールに対してパラメータを与え
ることによって行います。
設定コマンドは、実行することによってその効果が持続するコマンド
です。設定コマンドの実行によって、本製品に対す る設定情報の追
加、変更、削除、有効化、無効化などを行うと、本製品の動作に変更
が加えられ、実行後もその情報が保 持されます。例えば、「ADDIP
ROUTE」は経路情報を追加するコマンドですが、経路情報はコマン
ド実行後も本製品に保持され、パケットの配送制御のために使用され
ます。設定コマンドは、内容によってはいくつかの設定コマンドを組
み合わせて実 際に有効と なることも あります。設定 コマンドは、
設定のための基礎知識 33
Page 34
「CREATECONFIG」コマンドによって「.CFG」ファイルに保存する
ことができます(このファイルは次回の起動時に読み込まれるように
設定できます。詳細は「4.6 設定の保存」(p.27)、「4.7 起動・動作
ファイルの指定」(p.28)をご覧ください)。代表的な設定コマンド
には、以下のようなものがあります。
osi.model.eps
アプリケーション層
7
プレゼンテーション層
6
FTP Telnet
セッション層
5
トランスポート層
4
ネットワーク層
3
データリンク層
2
TCP UDP
IP
PPP
主な実行コマンド
実行コマンドは、ログイン、ログアウト、TELNET、ヘルプの表示、
ファイルに対する操作、通信のテストなどのように、実行の終了後は
その効果が持続しないコマンドです(「CREATECONFIG」コマンド
によって「.CFG」ファイルに保存されません)。実際に実行コマンド
を使用する前に、設定コマンドによってあらかじめ設定しなくてはな
らないこともあります。代表的な実行コマンドには、以下のようなも
のがあります。
EDIT
「.cfg」(設定ファイル)および「.scp」「.mds」(スクリプトファ
イル)を直接編集するコマンドです。設定ファイルに対して EDIT
で変更を加えた場合、「RESTARTROUTER」コマンドによって
設定をロードしてください。詳細は、本書「5.7 設定ファイルの
エディタ」(p.36)をご覧ください。
HELP
オンラインヘルプを表示するコマンドです。詳細は、本書「5.2
オンラインヘルプ」(p.32)をご参照ください。
1
物理層
ISDN
専用線
図5.4.1:OSI モデル
ACTIVATE
DEACTIVATE
ACTIVATE は、すでに存在しているものを実際に動作させるコ
マンドです。DEACTIVATE は、ACTIVATE コマンドで動作し
ているものを中止、または停止するコマンドです。たとえば、ス
クリプトの実行や取りやめ、設定済みの宛先への発呼や停止など
でこれらのコマンドを使用します。
ADD
DELETE
ADD は、既存の設定内容に情報を追加、または登録するコマン
ドです。DELETEは、ADD で追加した情報を削除するコマンド
です。たとえば、インターフェースの追加や削除、ルーティング
情報の追加や削除にこのコマンドを使用します。
CREATE
DESTROY
CREATE は、存在していないものを作成するコマンドです。
DESTROY は、CREATE で作成したものを削除するコマンドで
す。たとえば、設定ファイルの作成や既存ファイルの削除にこの
コマンドを使用します。
ENABLE
DISABLE
ENABLEは、既存のものを有効化するコマンドです。DISABLE
は、ENABLE で有効化したものを無効にするコマンドです。た
とえば、モジュールやインターフェースなどの有効化無効化にに
このコマンドを使用します。
RESET
RESET は、設定内容は変更せずに、実行中の動作を中止し、は
じめからやり直す(リセットする)コマンドです。
SET
SET は、すでに存在するパラメータの設定、追加、または変更
を行うコマンドです。
LOAD
TFTPサーバーや Zmodem などからダウンロードするコマンド
です。詳細は、本書「11 アップ / ダウンロード」(p.57)をご
覧ください。
LOGIN
ログインするコマンドです。詳細は、本書「4.3 デフォルトのロ
グイン名とパスワード」(p.26)をご覧ください。
LOGOFF、LOGOUT
ログアウトするコマンドです。詳細は、本書「4.9 ログアウト」
(p.29)をご覧ください。
PING
指定した相手からの応答を確認するコマンドです。詳細は、本書
「9.1Ping」(p.53)をご覧ください。
PURGE
PURGE は、指定した項目を全消去するコマンドです。たとえば、
PURGEUSERは、「manager/friend(デフォルト)」以外の、登
録したユーザー情報をすべて削除します。
RESTART
本製品を再 起動する コマンド です。「RESTARTROUTER」
(ウォームスタート)と「RESTARTIMMEDIATELY」(コール
ドスタート)の 2 種類のコマンドをサポートしています。詳細
は、本書「4.8 再起動」(p.28)をご覧ください。
SHOW
SHOWは、設定内容などを表示するコマンドです。
STOPPING
PINGを中止するコマンドです。詳細は、本書「9.1Ping」(p.53)
をご覧ください。
TELNET
Telnet を実行するコマンドです。詳細は、本書「8Telnet を使
う」(p.51)をご覧ください。
TRACE
経路のト レースを 実行するコ マンドで す。詳細は、本書
「9.2Trace」(p.53)をご覧ください。
34 設定のための基礎知識
Page 35
UPLOAD
TFTP サーバーや Zmodem へアップロードするコマンドです。
詳細は、本書「11アップ / ダウンロード」(p.57)をご覧ください。
5.5インターフェース名と番号
本製品は、BRI と 10BASE-T の 2 種類のポート(物理インターフェー
ス)を持っており、それぞれ次のような文字列で表されます。
BRI、ETH
また、エンカプセレーションに関する理論的なインターフェースとし
て次のものがあります。
PPP
コマンド行でこれらのインターフェースを特定する場合、上記の文字
列に番号を付けます。物理インターフェースの場合、番号は固定的で
あり、最初の番号は「0」で 1 づつ増加します(本製品の場合、BRI、
ETH はひとつしかないため「0」のみとなります)。物理インター
フェースがひとつしかない場合でも「0」は省略できません。PPP で
は、任意の番号から使用でき、連続していなくてもかまいません。下
記に例を挙げます。書式の違いは、コマンドに依存します。
ETH0
PPP=0、PPP0
PPP=1、PPP1
10BASE-T ポートは、ひとつの物理インターフェースに対して、異
なるネットワークとなる複数の IP アドレスを割り当てるマルチホー
ミング機能を適用できます(16 個まで可能)。マルチホーミング機能
を使う場合、「ETH0」の後にハイフン「-」を付け、続けて数字を添
えます。添える数字は、0 〜 15 の任意の数字を使用できます(0 か
らはじめたり、連続している必要はありません)。
ETH0-3
ETH0-0
5.6設定情報の確認
「SHOWCONFIG」コマンドで現在指定されている設定ファイルや、
設定情報を確認することができます。
「SHOWCONFIG」だけを入力すると、現在指定されている設定ファ
イルが表示されます。
Manager > SHOW CONFIG ↵
Boot configuration file: TEST01.CFG (exists)
Current configuration: TEST01.CFG
設定ファイルの内容を確認する場合は、「SHOWFILE」コマンドを使
用します。
Manager > SHOW FILE=ROUTER.CFG ↵
File : router.cfg
1:
2:#
3:# SYSTEM configuration
4:#
5:
6:#
7:# LOAD configuration
8:#
9:
10:#
11:# USER configuration
12:#
13:set user=manager pass=3af05dd0cab11f750b4e6ca3467b66ceff priv=manager
14:set user=manager desc="Manager Account" telnet=yes
15:
16:#
17:# TTY configuration
18:#
--More-- (<space> = next page, <CR> = one line, C = continuous, Q = quit)
本製品が読み込んで実行中の設定の確認は、
「SHOWCONFIGDYNAMIC」コマンドを使用します。設定を保存す
る前に、このコマンドで内容を確認するのが便利です。
Manager > SHOW CONFIG DYN ↵
#
# SYSTEM configuration
#
#
# LOAD configuration
#
#
# USER configuration
#
set user=manager pass=3afadbb66c0ab5d1f7c0c61e5034467eff priv=manager
set user=manager desc="Manager Account" telnet=yes
#
# TTY configuration
#
#
# ASYN configuration
#
--More-- (<space> = next page, <CR> = one line, C = continuous, Q = quit)
「DYNAMIC」の後に表示させたい機能を指定すると、その部分だ け
が表示されます。機能は、IP、PPP、DHCP、INT、SNMP、TELNET
などが指定できます。
Manager > SHOW CONFIG DYN=IP ↵
#
# IP configuration
#
enable ip
enable ip remote
ena ip dnsrelay
set ip nameserver=202.10.2.192
add ip fil=1 so=0.0.0.0 ac=exclude prot=udp dp=137
add ip fil=1 so=0.0.0.0 ac=exclude prot=udp dp=138
add ip fil=1 so=0.0.0.0 ac=exclude prot=udp dp=139
add ip fil=1 so=0.0.0.0 ac=include
add ip int=eth0-0 ip=192.168.10.1 fil=1
add ip int=ppp0-0 ip=0.0.0.0
add ip rou=0.0.0.0 mask=0.0.0.0 int=ppp0-0 next=0.0.0.0
設定のための基礎知識 35
Page 36
5.7設定ファイルのエディタ
本製品は、テキ ストエディタ機 能を内蔵して いますので、例えば
filename
「CREATECONFIG=
イルを開き、編集を施して、保存することができます。エディタの起
動は、「EDIT」に続けて、ファイル名を指定します。指定したファイ
ルが存在しない場合は、内容が空の ファイルが作成されます。例え
ば、下記のコマンドを入力すると、
EDIT TEST01.CFG
次のようなエディタ画面が表示されます。
#
# SYSTEM configuration
#
#
# LOAD configuration
#
#
# USER configuration
#
set user=manager pass=3ab5db66cd103ee5b4467caf001f76caff priv=manager
set user=manager desc="Manager Account" telnet=yes
#
# TTY configuration
#
#
# ASYN configuration
#
Ctrl+K+H = Help | File = TEST01.CFG | Insert | | 1:1
.CFG」によって保存された「.CFG」ファ
↵
4
表 5.7.1:カーソル移動
キー 機能
a
↑
、Ctrl/Z
1 行上に、移動する。
↓、Ctrl/X 1 行下に、移動する。
→ 1 桁右に、移動する。
← 1 桁左に、移動する。
Ctrl/B ファイルの先頭に、移動する。
b
Ctrl/D
ファイルの最後に、移動する。
Ctrl/A 行頭に、移動する。
Ctrl/E 行末に、移動する。
Ctrl/U 1 画面前に、移動する(スクロールダウン)。
Ctrl/V 1 画面後に、移動する(スクロールアップ)。
Ctrl/F 1 ワード右に移動する。
a. ハイパーターミナルをご使用の場合、カーソル移動
キー↑↓→←は使用できません。
b. Ctrl/D を入力すると Telnet セッションが切断され
ることがありますのでご注意ください。
表 5.7.2:モードの切り替え
キー 機能
Ctrl/O 上書きモード
Ctrl/I 挿入モード
エディタにおけるキー操作
エディタにおけるキー操作は、以下の通りです。「Ctrl/A」は「Ctrl」
キーを押しながら「A 」キーを押すことを意味し ます。「Ctrl/A/B」
は、「Ctrl」キーを押しながら「A」キーを押し、2 つのキーを押しな
がら更に「B」を押す操作を意味します。
movecursor.eps
先頭
B Ctrl
画面
U Ctrl
行頭 行末 1語
図5.7.1:カーソル移動キー
4. 「入力さ れたコマンド行 は、本製品のルールに したがった書式 に変 換されるため、実際に 入力 したコマンド行 と、「CREATE
↑ Z Ctrlor
1文字
A Ctrl
↓ X Ctrlor
→ ←
画面
V Ctrl
最後
D Ctrl
F Ctrl
E Ctrl
filename
CONFIG=
定情報は同じです(例えば、長いADD コマンド行は、ADD と SET の 2 行に変換されます)。「SHOWFILE=
CONFIGDYNAMIC」で表示される設定内容に関しても同様です。類似の概念として、「コマンド行を複数行に分ける」(p.33)をご
覧ください。
.CFG」で保存されたファイルのコマンド行の見かけは異なったものとなります。しかしながら、保存されている設
表 5.7.3:消去
キー 機能
Ctrl/T カーソル右の1 ワードを消去する。
Ctrl/Y 行全体を消去する。
BackSpace、
Delete
カーソル右の1 文字を消去する。
a
a. ハイパーターミナルをご使用の場合、ファイル→プ
ロパティ→設定→ Backspace キーの送信方法を
「Delete」に設定してください。
表 5.7.4:ブロック操作
キー 機能
Ctrl/K/B ブロックマークを開始する。
Ctrl/K/C ブロックでコピーする。
Ctrl/K/D ブロックマークを終了する。
Ctrl/K/P ブロックでペースト(貼りつけ)する。
Ctrl/K/U ブロックでカットする。
Ctrl/K/Y ブロックで消去する。
Ctrl/F 1 ワード右に移動する。
FILENAME
.CFG」「SHOW
36 設定のための基礎知識
Page 37
表5.7.5:検索
キー 機能
Ctrl/K/F 文字列を検索する。
Ctrl/L 検索を再実行する。
表5.7.6:終了・保存
キー 機能
Ctrl/K/X 上書き保存し、エディタを終了する。
Ctrl/C 変更を破棄するか問い合わせを表示してエディタ
表5.7.7:その他
キー 機能
Ctrl/W 画面をリフレッシュ(再表示)する。
Ctrl/K/O 別のファイルを開く。
Ctrl/K/H エディタのオンラインヘルプを表示する。
を終了する。
設定のための基礎知識 37
Page 38
38 設定のための基礎知識
Page 39
6構成例
いくつかの基本的な構成例を示し、具体的な設定 操作を説明します
(さらに多くの設定例は、CD-ROM に収録されている PDF ファイル
「ConfigurationExample」にあります)。
以下では、コマンドプロンプト(Manager>)、コマンドの実行に
よって表示されるメッセージ(Info..、Error...)も合わせて示します。
実際に入力する部分は、太文字で示します。
紙面の都合により、コマンド行を折り返さなければならない場合は、
2 行目以降を字下げして示します(実際のコマンド入力では字下げさ
れている行の前にスペースをひとつ入れてください)。
6.1ダイヤルアップでプロバイダーと接続する
端末型ダイヤルアップで、インターネットサービスプロバイダー(以
下プロバイダー)に接続するための設定例を示します。
プロバイダーとの契約の確認
1
本製品を設定するには、下記のプロバイダーとの 契約情報が必要で
す。以下では、表6.1.2 を仮定して説明します。実際には、お客様の
契約の情報をご使用ください。
・PPP ユーザー名
・PPP パスワード
・アクセスポイントの電話番号
・DNSサーバーのアドレス
設定の方針
・ コンピュータがインターネッ トにアクセスすると自動的にプロ
バイダーに接続し、一定時間アクセスが無ければ切断します。
・ ファイアウォール機能により安全を確保し、アドレス・ポート変
換機能(NAT、ENAT)によって複数のコン ピュータからイン
ターネットにアクセスできるようにします。
構成
IsP2IspT.eps(50%)
ISP
(インターネット)
ISPアクセスポイント
03-1234-5678
DHCP割り当て用アドレス:
192.168.10.128〜192.168.10.130
192.168.10.130
192.168.10.128
192.168.10.129
リース
返却
AR160
Access Router
DHCPクライアント
192.168.10.0/24
図 6.1.1:
表6.1.1:ルーターの基本設定
ISDNコール名 ISP
ISDN発着優先 発呼優先
PPP インターフェースのIP
アドレス
Ethernetインターフェースの
IP アドレス
DHCPサーバー機能 使用する(表6.1.3)
ISDN
10BASE-T S TATUS ISDN
LINK
1234
P OWER SYSTEM
COLLISION
ACTIVITY
192.168.10.1
PPP0:プロバイダー
から与えられる
ACT
B 1 B 2 ALERT VOICE 1 VOICE 2
BRI-S/T
ルーター
プロバイダーとの接続時に与えられ
る
192.168.10.1(255.255.255.0)
DNSサーバー
202.10.2.192
・ MSNetworks のパケットによる発呼を防止します(IP フィル
ター機能)。
・ コンピュータからの DNS リクエストは、プロバイダーの DNS
サーバーに転送します(DNSリレー機能)。
・ DHCPサーバーとして動作させ、コンピュータに IP アドレスな
どの情報を与えます。
1.
新規に契約する場合
①プロバイダーを選択してください。
・同じ局番の地域にアクセスポイントがあるか
。
接続先であるアクセスポイントまでの通話料金が
課金されるため、極力近くにアクセスポイントを
持つプロバイダーを選択してください。
・NAT を禁止していないか。
NATを禁止しているプロバイダーと契約した場合
は、複数のコンピュータを同時にインターネット
に接続することが、契約上できません。
②接続形態は、「
端末型ダイヤルアップ接続
」で契約し
てください。
表6.1.2:プロバイダーに接続するための情報
プロバイダーアクセスポイン
トの番号
03-1234-5678
a
PPP ユーザー名 ispuser
PPP パスワード isppasswd
DNSサーバー 202.10.2.192
a. プロバイダーから提供されます。
表6.1.3:ルーターの DHCPサーバー設定
DHCPポリシー名 LOCAL1
使用期限 3600(秒)
サブネットマスク 255.255.255.0
デフォルトルート 192.168.10.1
DNSサーバー 192.168.10.1(DNS リレー機能
により、プロバイダーの DNS サー
バーへ転送する)
DHCPレンジ名 LOCAL1
提供するIP アドレスの範囲 192.168.10.128 〜
192.168.10.130(3 個)
構成例 39
Page 40
設定の手順
1 Manager レベルでログインしてください(下記ではデフォルト
を仮定しています)。
login: manager
Password: friend
2 ログなどの管理を行うために、現在時刻を設定します(以前設定
したことがあれば、ここで新たに設定しなおす必 要はありませ
ん)。
Manager > SET TIME=16:44:00
DATE=26-Feb-2001
System time is 16:44:00 on Monday 26-Feb-2001.
↵
↵
↵
7 プロバイダーから取得したIP アドレスを、PPP インターフェー
スで使用するよう設定します。
Manager > ENABLE IP REMOTEASSIGN ↵
Info (105287): Remote IP address assignment is
already enabled.
8 DNS リレー機能を有効にします。
Manager > ENABLE IP DNSRELAY ↵
Info (105003): Operation successful.
9 DNS リクエストは、PPP インターフェースに転送します。
4
Manager > SET IP DNSRELAY INT=PPP0 ↵
3 プロバイダーとの間に張られる呼(CALL)を作成し、アクセス
ポイントの電話番号、発呼に使用するインターフ ェースとして
BRI0 を指定し、発呼を優先に設定します。ここでは、呼の名前
(コール名)として「ISP」を仮定します(コール名は、分かり
やすい名称を任意に設定できます)。
Manager > ADD ISDN CALL=ISP NUMBER=0312345678
PRECEDENCE=OUT INTREQ=BRI0 ↵
Info (137003): Operation successful.
4 PPP インターフェースを作成し、ダイヤルオンデマンドを有効
にします(B チャネル 1 本を使用)。また、「IPREQUEST=ON」
を指定して、プロバイダーから IP アドレスを取得するよう設定
します。LQRはオフにします。
2
Manager > CREATE PPP=0 OVER=ISDN-ISP IDLE=ON
IPREQUEST=ON LQR=OFF ↵
Info (103003): Operation successful.
5 プロバイダーにPPP接続するためのユーザー名とパスワードを
設定します。
Manager > SET PPP=0 USER=ispuser
PASSWORD=isppasswd ↵
Info (103003): Operation successful.
6 IP モジュールを有効にします。
3
10 Ethernetインターフェースに IP アドレスを設定します。
5
Manager > ADD IP INT=ETH0 IP=192.168.10.1
MASK=255.255.255.0 ↵
Interface Type IP Address Bc Fr PArp Filt RIP Met.
Pri. Filt Pol.Filt Network Mask MTU VJC GRE DBcast Mul.
---------------------------------------------------------------------eth0 Static 192.168.10.1 1 n On --- 01
--- --- 255.255.255.0 1500 - --- No Rec
----------------------------------------------------------------------
11 PPP0に IP アドレス「0.0.0.0」を設定します。プロバイダーと
の接続が確立するまで、IP アドレスは確定しません。
Manager > ADD IP INT=PPP0 IP=0.0.0.0 ↵
Interface Type IP Address Bc Fr PArp Filt RIP Met.
Pri. Filt Pol.Filt Network Mask MTU VJC GRE DBcast Mul.
---------------------------------------------------------------------ppp0# Static 0.0.0.0 1 n - --- 01
--- --- 0.0.0.0 1500 Off --- No Rec
----------------------------------------------------------------------
12 デフォルトルートを設定します。
Manager > ADD IP ROUTE=0.0.0.0 MASK=0.0.0.0
INT=PPP0 NEXTHOP=0.0.0.0 ↵
Info (105275): IP route successfully added.
Manager > ENABLE IP ↵
Error (305283): IP module is already enabled.
2.「
IDLE=ON
」を指定すると、接続の要求が発生すると自動的に接続し、通信トラフィックが 60 秒間ない場合に、自動的に接続を切
断します。PPPインターフェース作成時に「CREATEPPP=0OVER=ISDN-ISP
デフォルト値を変更できます。また、作成されたPPPインターフェースに対する値の変更は「SETPPP=0OVER=ISDN-ISPIDLE=30」
のようにします。
3. IP モジュールはデフォルトで有効になっているため、通常このコマンドは不要です(入力しても問題はありません)。
4. DNS サーバーアドレスは、このコマンドによりプロバイダーから取得されます。取得した DNS サーバーアドレスは「SHOWPPP
CONFIG」で確認できます。DNS サーバーアドレスが取得できない場合、「SETIPNAMESERVER=202.10.2.192」のように固定的
に設定してください。
5.「InterfaceisalreadyattachedtoIPmodule」というエラーが表示された場合は、ADDの代わりに SET を使ってください。
40 構成例
IDLE=30
」のように「IDLE」で秒数を指定すると
Page 41
13 MS-Networks パケットによる発呼を防ぐため、UDP ポートの
137 〜139 番を遮断します。
なお、IP フィルタの設定ではコマンドラインが長くなりがちな
ので、適宜省略形を用いてください。この例でも省略形を用いて
います。
Manager > ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP
DPORT=137 AC=EXCLUDE ↵
Info (105003): Operation successful.
19 本製品の identプロキシー機能を無効にし、メールサーバー
(SMTP)からの ident 要求に対してTCPRST を返すように設
定します。
Manager > DISABLE FIREWALL POLICY="ISP"
IDENTPROXY ↵
Info (177003): Operation successful.
20 セキュリティポリシーの適用対象となるイン ターフェースを指
定します。ETH0(LAN側)を PRIVATE に設定します。
同様に、以下を入力します。
Manager > ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP
DPORT=138 AC=EXCLUDE ↵
Manager > ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP
DPORT=139 AC=EXCLUDE ↵
Manager > ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP
SPORT=137 AC=EXCLUDE ↵
Manager > ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP
SPORT=138 AC=EXCLUDE ↵
Manager > ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP
SPORT=139 AC=EXCLUDE ↵
14 MS-Networks以外のパケットはすべて通過させます。
6
Manager > ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0
AC=INCLUDE ↵
Info (105003): Operation successful.
15 IP フィルタ「1」をEthernet インターフェースに適用します。
Manager > SET IP INT=ETH0 FILTER=1 ↵
Interface Type IP Address Bc Fr PArp Filt RIP Met.
Pri. Filt Pol.Filt Network Mask MTU VJC GRE DBcast Mul.
----------------------------------------------------------------------
eth0 Static 192.168.10.1 1 n On 001 01
--- --- 255.255.255.0 1500 - --- No Rec
----------------------------------------------------------------------
16 ファイアウォール機能を有効にします。
Manager > ENABLE FIREWALL ↵
Info (177003): Operation successful.
17 ファイアウォールの動作を規定するセキュリティポリシー
「ISP」を作成します。
Manager > CREATE FIREWALL POLICY="ISP" ↵
Info (177003): Operation successful.
18 ICMP は Ping パケット(Echorequest/Echoreply)のみ双方
向で許可します。
Manager > ADD FIREWALL POLICY="ISP" INT=ETH0
TYPE=PRIVATE ↵
Info (177003): Operation successful.
PPP0(対プロバイダー)をPUBLIC に設定します。
Manager > ADD FIREWALL POLICY="ISP" INT=PPP0
TYPE=PUBLIC ↵
Info (177003): Operation successful.
21 エンハンスト NATの設定を行います。LAN側(ETH0)ホスト
の IP アドレスを、プロバイダーから割り当てられたグローバル
アドレス(PPP0のアドレス)に変換するよう設定します。
Manager > ADD FIREWALL POLICY="ISP"
NAT=ENHANCED INTERFACE=ETH0 GBLINT=PPP0 ↵
Info (177003): Operation successful.
22 ルーターの DHCPサーバー機能を有効にします。
Manager > ENABLE DHCP ↵
23 DHCP ポリシー「LOCAL1」を作成します。IP アドレスの使用
期限は 3,600 秒(1 時間)とします。
Manager > CREATE DHCP POLICY="LOCAL1"
LEASE=3600 ↵
Info (170003): Operation successful.
24 クライアントに提供する情報を設定します。ここでは、DNS サー
バーアドレスとして、ルーターの LAN 側インターフェースの IP
アドレスを指定しています。
Manager > ADD DHCP POLICY="LOCAL1"
SUBNET=255.255.255.0 ROUTER=192.168.10.1
DNSSERVER=192.168.10.1 ↵
Info (170003): Operation successful.
25 クライアントに提供する IP アドレスの範囲を設定します。
Manager > ENABLE FIREWALL POLICY="ISP"
ICMP_F=PING ↵
Info (177003): Operation successful.
Manager > CREATE DHCP RANGE="LOCAL1"
POLICY="LOCAL1" IP=192.168.10.128 NUM=3 ↵
Info (170003): Operation successful.
6. IP フィルタのデフォルト動作は「すべて拒否(EXCLUDE)」です。すなわち、明示的に指定した条件にマッチしなかったパケットは、
すべて破棄されますのでご注意ください。
構成例 41
Page 42
26 セキュリティのために、本製品のデフォルトのパスワードを変更
します。ここでは新しいパスワードとして「rivADD」を仮定し
ています(実際にはfriend、rivADDの入力は表示されません)。
Confirm:の入力を終えて、コマンドプロンプトが現れない場合、
数回リターンキーを押してください。
「NUMBER=」はマルチリンクとして追加するリンクの本数を指定す
るパラメータで、「B チャネルの本数 -1」までの値を指定できます。
INS ネット64 の場合、B チャネルは 2 本であるため、「NUMBER=1」
が最大値となります。このコマンド行で、「NUMBER=」を省略した
場合、「NUMBER=1」と解釈されます。
Manager > SET PASSWORD ↵
Old password: friend ↵
New password: rivADD ↵
Confirm: rivADD ↵
Manager >
27 これでルーターの設定は完了です。設定をファイルに保存しま
す。
Manager > CREATE CONFIG=isp.cfg ↵
Info (149003): Operation successful.
28 次回の起動時に読み込む設定ファイルを指定します。
Manager > SET CONFIG=isp.cfg ↵
Info (149003): Operation successful.
29 「2 コンピュータの準備」(p.15)を実行した場合、この時点でコ
ンピュータの電源をオンにしてください。コンピュータは、本製
品(DHCPサーバー)から IPアドレスなどを取得します。
30 コンピュータから、ブラウザで Web ページ「http://www.allied-
telesis.co.jp/」などが閲覧できるか試してみてください。
手動による接続
手動による発呼(接続)を行う場合は、手順 4 を「IDLE=OFF」にし
て、自動的に発呼しないようにします。「IDLE=OFF」を指定した場
合、本製品の起動時に自動的に発呼
Manager > CREATE PPP=0 OVER=ISDN-ISP IDLE=OFF
IPREQUEST=ON LQR=OFF ↵
発呼(接続)する場合は、下記を入力します。
Manager > ACTIVATE ISDN CALL=ISP ↵
切断する場合は、下記を入力します。
Manager > DEACTIVATE ISDN CALL=ISP ↵
を行いますのでご注意ください。
マルチリンク(MP)を使う
マルチリンクを使う場合は、次のコマンドを入力し手順 4 の ISDNISP に束ねるリンクを追加します。
Manager > ADD PPP=0 OVER=ISDN-ISP
NUMBER=1 TYPE=DEMAND ↵
Info (103003): Operation successful.
「TYPE=DEMAND」は、通信トラフィックに応じて使用する B チャ
ネルの本数を 1 〜 2 本の範囲で自動的に調節します。
「TYPE=DEMAND」を指定しなかった場合、常に2 本の Bチャネル
を使用します。
設定内容の表示
現在の設定内容を表示するに は、次のコマンドを使います。詳しく
は、「5.6 設定情報の確認」(p.35)をご覧ください。
Manager > SHOW CONFIG DYNAMIC ↵
入力コマンドのリスト
login: manager
password: friend
SET TIME=16:44:00 DATE=26-Feb-2001
ADD ISDN CALL=ISP NUMBER=0312345678
PRECEDENCE=OUT INTREQ=BRI0
CREATE PPP=0 OVER=ISDN-ISP IDLE=ON IPREQUEST=ON
LQR=OFF
SET PPP=0 USER=ispuser PASSWORD=isppasswd
ENABLE IP
ENABLE IP REMOTEASSIGN
ENABLE IP DNSRELAY
SET IP DNSRELAY INT=PPP0
ADD IP INT=ETH0 IP=192.168.10.1
MASK=255.255.255.0
ADD IP INT=PPP0 IP=0.0.0.0
ADD IP ROUTE=0.0.0.0 MASK=0.0.0.0 INT=PPP0
NEXTHOP=0.0.0.0
ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP DPORT=137
AC=EXCLUDE
ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP DPORT=138
AC=EXCLUDE
ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP DPORT=139
AC=EXCLUDE
ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP SPORT=137
AC=EXCLUDE
ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP SPORT=138
AC=EXCLUDE
ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 PROTO=UDP SPORT=139
AC=EXCLUDE
ADD IP FILTER=1 SO=0.0.0.0 AC=INCLUDE
SET IP INT=ETH0 FILTER=1
ENABLE FIREWALL
CREATE FIREWALL POLICY="ISP"
ENABLE FIREWALL POLICY="ISP" ICMP_F=PING
DISABLE FIREWALL POLICY="ISP" IDENTPROXY
ADD FIREWALL POLICY="ISP" INT=ETH0 TYPE=PRIVATE
ADD FIREWALL POLICY="ISP" INT=PPP0 TYPE=PUBLIC
ADD FIREWALL POLICY="ISP" NAT=ENHANCED
INTERFACE=ETH0 GBLINT=PPP0
ENABLE DHCP
CREATE DHCP POLICY="LOCAL1" LEASE=3600
ADD DHCP POLICY="LOCAL1" SUBNET=255.255.255.0
ROUTER=192.168.10.1 DNSSERVER=192.168.10.1
CREATE DHCP RANGE="LOCAL1" POLICY="LOCAL1"
IP=192.168.10.128 NUM=3
SET PASSWORD
Old password: friend
New password: rivADD
Confirm: rivADD
CREATE CONFIG=isp.cfg
SET CONFIG=isp.cfg
42 構成例
Page 43
6.22 拠点間接続
config.example.eps(50%)
ネットワークアドレス
192.168.10.0/24
LAN側のアドレス
(Ethernetインタフェース)
192.168.10.1
AR160
POWER SYSTEM
Acces s Router
HUBSTATUS
10BASE-TNETWORKPORTS
CentreCOM
MR415T
HUB
10BASE-T STATUS ISDN
LINK
1234
ACTIVITY
TOKYO
ACT
B 1 B 2 ALERT VOICE 1 VOICE 2
COLLISION
BRI-S/T
WAN側のアドレス
(PPPインタフェース)
192.168.100.1
03-1234-1111
(ISDNの場合)
ISDN
または
専用線
06-1234-2222
(ISDNの場合)
PCのアドレス
(192.168.10.2〜・・・)
ネットワークアドレス
192.168.20.0/24
HUB
AR160
1234
POWER SYSTEM
Ac cess Router
HUBSTATUS
10BASE-TNETWORKPORTS
CentreCOM
MR415T
LAN側のアドレス
(Ethernetインタフェース)
192.168.20.1
PCのアドレス
(192.168.20.2〜・・・)
図6.2.1:基本的な構成例
ISDN回線の場合
2 拠点間を ISDN によって接続する例を示します。以下では、ルー
ターTOKYO をはじめに示し、ルーターOSAKA の例を併記します
(同じコマンド行を入力すればよい場合は、そのことを明記しました
が、表示メッセージは省略されています)。
1 ルーターTOKYO、OSAKA とも Manager レベルでログインし
てください(下記ではデフォルトを仮定しています)。
login: manager
Password: friend
2 リモート管理をしやすくするためにプロンプトを変更 します。
ルーターTOKYO では次のように設定します。
Manager > set system name=TOKYO ↵
Info (134003): Operation successful.
Manager TOKYO>
ルーターOSAKA では、次のように設定します。
Manager > set system name=OSAKA
↵
↵
↵
WAN側のアドレス
(PPPインタフェース)
192.168.100.2
10BASE-T STATUS ISDN
LINK
ACT
B 1 B 2 ALERT VOICE 1 VOICE 2
COLLISION
ACTIVITY
BRI-S/T
OSAKA
Manager TOKYO> set time=16:44:00
date=26-Feb-2001 ↵
System time is 16:44:00 on Monday 26-Feb-2001.
ルーター OSAKA に対しても、同様にして現在時刻を設定して
ください。
4 ルーター TOKYO とルーター OSAKA の間に張られる呼(call)
を作成し、呼に対する接続先の電話番号、ルーター TOKYO と
ルーター OSAKA の接続要求が同時に発生した場合の発呼・着
呼の優先度の設定を行います(ISDNの場合、ルーターは要求に
応じてお互いに接続し合うため、接続要求が同時に発生すること
があります。一方を発呼優先にした場合、もう一方は着呼優先に
設定します)。
ここでは、呼の名前(コール名)として「TOOS」、電話番号と
して「0612342222」、ルーター TOKYO は発呼を優 先する
(precedence=out)ように設定します。「TOOS」はお客様に
よって任意に設定できます。ここでは、TOKYO-OSAKA 間に張
られる呼という意味で「TOOS」としました。
Manager TOKYO> add isdn call=TOOS
number=0612342222 precedence=out
Info (137003): Operation successful.
↵
3 ログなどの管理を行うために、現在時刻を設定します(以前設定
したことがあれば、ここで新たに設定しなお す必要はありませ
ん)。
電話番号として「0312341111」、ルーターOSAKA は着呼を優
構成例 43
Page 44
先するように設定します。
Manager OSAKA> add isdn call=TOOS
number=0312341111 precedence=in
5 ISDN レベルの接続で使用される認証を設定します。TOKYO、
OSAKAとも、「outsub=local」により自分のコール名「TOOS」
をサブアドレスとして相手に送り、「searchsub=local」により
自分のコール名と同じサブアドレスの着信呼に 対してだけに応
答するよう設定します。
Manager TOKYO> set isdn call=TOOS outsub=local
searchsub=local
Info (137003): Operation successful.
ルーターOSAKA も同じコマンド行を入力します。
6 PPP インタフェースを作成します。ここでは、PPP インター
フェース番号として「0」、PPP が経由する物理インターフェー
スとして「ISDN-TOOS」(「ISDN-」の後にコール名を記述)、ダ
イアルオンデマンドを有効化し必要に応じて発呼する(idle=on)
ように設定します。
Manager TOKYO> create ppp=0 over=ISDN-TOOS
idle=on
Info (103003): Operation successful.
7
↵
8
↵
↵
8 相手から接続されるとき、PPP 認証で使用する「ユーザー名」
と「パスワード」をユーザー認証データベースに登録します(詳
しくは、「7 ユーザー管理」(p.49)をご覧ください)。登録のコ
マンドを入力すると、状況に応じて Managerレベルのパスワー
ドを要求されます。
Manager TOKYO> add user=osaka-sisya
password=”okonomiyaki”
description="osaka-sisya PPP acount"
This is a security command, enter your password at the
prompt
Password:
User Authentication Database
---------------------------------------------------------
---------------------Username: osaka-sisya (osaka-sisya PPP acount)
Status: enabled Privilege: user Telnet: no
Logins: 0 Fails: 0 Sent: 0
Rcvd: 0
---------------------------------------------------------
----------------------
Manager OSAKA> add user=tokyo-honsya
password=”monjayaki”
description="tokyo-honsya PPP acount"
9 相手に接続するとき、PPP 認証で使用する「ユーザー名」と「パ
スワード」を設定します。
↵
↵
ルーターOSAKA も同じコマンド行を入力します。
7 手順6で作成したISDN-TOOS に束ねるリンクを追加します(マ
ルチリンク、MP)。
「type=demand」によって、オンデマンドによる帯域幅調節を行
うように指定します。この設定を施すと、通信トラフィックに応
じて使用するB チャネルの本数を 1 〜 2 本の範囲で自動的に調
節します。「type=demand」を指定しなかった場合、常に2 本の
Bチャネルを使用します(バルク)。
Manager TOKYO> add ppp=0 over=ISDN-TOOS
type=demand
Info (103003): Operation successful.
ルーターOSAKA も同じコマンド行を入力します。
7. 本製品は、まず ISDN レベルで認証を行い、認証に成功すれば PPP の認証に進みます。ISDN レベルの認証は、例として取り上げた
「サブアドレス」で認証する方法以外に、「発信者番号通知」や「ユーザー間情報通知」によって行うこともできます。
このコマンドの代わりに、「setisdncall=TOOS
着呼するようになります(セキュリティのためには、よい方法ではありません)。
8.「
PPP インターフェース作成時に「createppp=0over=ISDN-TOOS
変更できます。また、作成された PPPインターフェースに対する値の変更は「setppp=0over=ISDN-TOOSidle=30」のようにします。
「
「DEACTIVATEISDNCALL=TOOS」で切断します。
9. 手順7 で入力したコマンドは、「number=」パラメータが省略されています。「number=」はマルチリンクとして追加するリンクの本
数を指定するパラメータで、「B チャネルの本数 -1」までの値を指定できます。INS ネット 64 の場合、B チャネルは2 本であるため、
「number=1」が最大値となります。「number=」パラメータを省略した場合、「number=1」と解釈されます。手順 7 で「number=」
を省略しない場合は、「addppp=0over=ISDN-TOOSnumber=1
10. 認証方法に PAP を使用する場合は「authentication=pap」のように指定します。また、CHAP、PAP のどちらでもよい場合は、
「authentication=either」のように指定します。
9
↵
inany=on
idle=on
」を指定すると、通信トラフィックが60 秒間ない場合に、自動的に接続を切断します。
idle=off
」を指定すると、ダイアルオンデマンドは行われません。この場合は、「ACTIVATEISDNCALL=TOOS」により発呼させ、
Manager TOKYO> set ppp=0 user=tokyo-honsya
password="monjayaki"
Info (103003): Operation successful.
Manager OSAKA> set ppp=0 user=osaka-sisya
password="okonomiyaki"
10 PPP の認証方法を設定します。下記では、CHAP を指定してい
」を入力すると、サブアドレスによる認証を行わず全ての着信呼に対して
10
ます。
Manager TOKYO> set ppp=0 over=ISDN-TOOS
authentication=chap
Info (103003): Operation successful.
ルーターOSAKA も同じコマンド行を入力します。
idle=30
」のように「idle」で秒数を指定するとデフォルト値を
type=demand」となります。
↵
↵
↵
44 構成例
Page 45
11 IP モジュールを有効に設定します。
14 経路情報を設定します(スタティックルーティング)。
12
Manager TOKYO> enable ip
Error (305283): IP module is already enabled.
ルーターOSAKA も同じコマンド行を入力します。
12 Ethernetインタフェースを設定します。
Manager TOKYO> add ip interface=eth0 ip=192.168.10.1
mask=255.255.255.0
Interface Type IP Address Bcast PArp Filt RIP Met. SAMode
Pri. Filt Pol.Filt Network Mask MTU VJC GRE OSPF Met. DBcast Mul.
----------------------------------------------------------------------------eth0 Static 192.168.10.1 1 On --- 01 Pass
--- --- 255.255.255.0 1500 - --- 0000000001 No Rec
-----------------------------------------------------------------------------
Manager OSAKA> add ip interface=eth0 ip=192.168.20.1
mask=255.255.255.0
13 PPP インタフェースに IP アドレスを割り当てます。
Manager TOKYO> add ip interface=ppp0 ip=192.168.100.1
mask=255.255.255.0
Interface Type IP Address Bcast PArp Filt RIP Met. SAMode
Pri. Filt Pol.Filt Network Mask MTU VJC GRE OSPF Met. DBcast Mul.
----------------------------------------------------------------------------ppp0 Static 192.168.100.1 1 - --- 01 Pass
--- --- 255.255.255.0 1500 Off --- 0000000001 No Rec
-----------------------------------------------------------------------------
Manager OSAKA> add ip interface=ppp0 ip=192.168.100.2
mask=255.255.255.0
↵
↵
↵
11
↵
↵
Manager TOKYO> add ip route=192.168.20.0
mask=255.255.255.0
interface=ppp0 nexthop=192.168.100.2
Info (105275): IP route successfully added.
Manager OSAKA> add ip route=192.168.10.0
mask=255.255.255.0
interface=ppp0 nexthop=192.168.100.1
15 設定の保存を行います。
Manager TOKYO> create config=tokyo.cfg
Info (149003): Operation successful.
Manager OSAKA> create config=osaka.cfg
16 起動時に読み込む設定ファイルとして指定します。
Manager TOKYO> set config=tokyo.cfg
Info (149003): Operation successful.
Manager OSAKA> set config=osaka.cfg
17 以上でルーターTOKYO、OSAKAの設定は終わりです。表 6.2.1
に入力したコマンド行のリストを示します(リストではリターン
マーク「 ↵」を省略しています)。
↵
↵
↵
↵
↵
↵
11. PPP インターフェースに UnnumberedIPを使用することもできます。その場合は、ルーターTOKYO、OSAKAとも下記のように入
力します。
add ip interface=ppp0 ip=0.0.0.0
12. PPP のインターフェースに対して
記のように入力します。
Manager TOKYO> add ip route=192.168.20.0 mask=255.255.255.0 interface=ppp0 nexthop=0.0.0.0
Manager OSAKA> add ip route=192.168.10.0 mask=255.255.255.0 interface=ppp0 nexthop=0.0.0.0
また、
デフォルトルート
add ip route=0.0.0.0 mask=0.0.0.0 interface=ppp0 nexthop=0.0.0.0
デフォルトルートを指定すると、自分のLAN に所属しない宛先アドレスを持つ全てのパケットが相手に転送されます。上記または手
順 14 のように、ネットワークアドレスを明確に指定した場合、指定したネットワークアドレスを持つパケットだけが転送されます。
例えば、ルーター TOKYO 側は他のルーターによってインターネットに接続されているような場合、TOKYO から OSAKA への経路
設定では明確にネットワークアドレスを指定し、OSAKA から TOKYO への経路設定ではデフォルトルートを指定します(インター
ネットへ向かう任意のパケットが存在するため)。
経路制御に
記を入力します。
add ip rip interface=ppp0
ルーター TOKYO 側がインターネットに接続されているような場合、インターネットに接続しているルーターからの経路情報を得る
ために、ルーター TOKYO には下記も入力します。
add ip rip interface=eth0
RIP
↵
(ダイナミックルーティング)を使用する場合は、手順14 のコマンドの代わりにルーター TOKYO、OSAKAとも下
UnnumberedIP
を指定する場合は、下記のように入力します。
↵
↵
を割り当てた場合、nexthop として Unnum-beredIP を指定し、経路情報は下
↵
↵
↵
構成例 45
Page 46
表 6.2.1:ISDNの設定で入力したコマンド(文字列)
ルーターTOKYO ルーター OSAKA
1
login: manager
Password: friend
2
set system name= TOKYO
3
set time=16:44:00 date=26-Feb-2001
4
add isdn call=TOOS number= 0612342222 precedence= out
5
set isdn call=TOOS outsub=local
searchsub=local
6
create ppp=0 over=ISDN-TOOS idle=on
7
add ppp=0 over=ISDN-TOOS type=demand
8
add user= osaka-sisya password=" okonomiyaki "
description=" osaka-sisya PPP acount "
9
set ppp=0 user= tokyo-honsya password=" monjayaki "
10
set ppp=0 over=ISDN-TOOS authentication=chap
11
enable ip
12
add ip interface=eth0 ip= 192.168.10.1
mask=255.255.255.0
13
add ip interface=ppp0 ip= 192.168.100.1
mask=255.255.255.0
14
add ip route= 192.168.20.0 mask=255.255.255.0
interface=ppp0 nexthop= 192.168.100.2
1516create config=tokyo.cfg
set config=tokyo.cfg
show file
show file=tokyo.cfg
show config dynamic
edit tokyo.cfg
login: manager
Password: friend
set system name= OSAKA
set time=16:44:00 date=26-Feb-2001
add isdn call=TOOS number= 0312341111 precedence= in
set isdn call=TOOS outsub=local
searchsub=local
create ppp=0 over=ISDN-TOOS idle=on
add ppp=0 over=ISDN-TOOS type=demand
add user= tokyo-honsya password=" monjayaki "
description=" tokyo-honsya PPP acount "
set ppp=0 user= osaka-sisya password=" okonomiyaki"
set ppp=0 over=ISDN-TOOS authentication=chap
enable ip
add ip interface=eth0 ip=192.168.20.1
mask=255.255.255.0
add ip interface=ppp0 ip=192.168.100.2
mask=255.255.255.0
add ip route=192.168.10.0 mask=255.255.255.0
interface=ppp0 nexthop=192.168.100.1
create config=osaka.cfg
set config=osaka.cfg
show file
show file=osaka.cfg
show config dynamic
edit osaka.cfg
専用回線の場合
「6.22 拠点間接続」(p.43)と異なる部分だけを抜粋します。異なる
部分は、ISDN と専用線の部分(第1 層)の違いです。
1 「6.22 拠点間接続」(p.43)の手順1 〜手順3 を実行してくださ
い。「6.22 拠点間接続」(p.43)の手順 4 〜手順 7(ISDN 呼の
作成とPPP インターフェースの作成)の代わりに、下記の手順
2 〜手順4 を実行してください。
2 BRI インターフェースの設定を行います。BRI0 を「TDM(専用
線)」モードにし、常時起動に設定します。
Manager TOKYO> set bri=0 mode=tdm
activation=always tdmslots=1-2
ルーターOSAKA も同じコマンド行を入力します。
3 64Kbps の場合、BRI インタフェース「0」、スロット 1 に対し
て TDM グループを作成し、グループ名を「TOOS」とします。
「TOOS」はお客様によって任意に設定できます。ここでは、
TOKYO-OSAKA の間に張られるリンクということで「TOOS」
としました。
Manager TOKYO> create tdm group=TOOS
Info (155003): Operation successful.
14
interface=bri0 slots=1
13
↵
↵
ルーターOSAKA も同じコマンド行を入力します。
4 PPP インターフェースを作成します。ここでは、PPPインター
フェース番号として「0」、PPP が経由する物理インターフェー
スとして「TDM-TOOS」(「TDM-」の後にグループ名を記述)を
設定します。
Manager TOKYO> create ppp=0 over=TDM-TOOS
Info (103003): Operation successful.
ルーターOSAKA も同じコマンド行を入力します。
5 「6.22 拠点間接続」(p.43)の手順 8、手順 9 を実行してくださ
い(PPP 認証で使用するパスワードの設定)。「6.22 拠点間接続」
(p.43)の手順 10 の代わりに、下記の手順 6 を実行してくださ
15
い。
6 PPP の認証方法を設定します。下記では、CHAP を指定してい
16
ます。
Manager TOKYO> set ppp=0 over=TDM-TOOS
authentication=chap
Info (103003): Operation successful.
ルーターOSAKA も同じコマンド行を入力します。
↵
↵
13. 64Kbps、128Kbps ともに「tdmslots=1-2」となります。
14. 128Kbps に設定する場合、TOKYO、OSAKAとも次のようにコマンドを入力します。
create tdm group=TOOS interface=bri0 slots=1-2
15. PPP の認証を行わない場合、ここにおける手順5 〜手順 6 を実行しません。
16. 認証方法に PAP を使用する場合は「authentication=pap」のように指定します。また、CHAP、PAP のどちらでもよい場合は、
「authentication=either」のように指定します。
46 構成例
↵
Page 47
7 「6.22 拠点間接続」(p.43)の手順 11 〜手順 16(PPP、イーサ
ネットインターフェースへの IP アドレス割り当て、経路設定)
を実行してください。
表6.2.2:専用線の設定で入力したコマンド
ルーターTOKYO ルーター OSAKA
1
login: manager
Password: friend
2
set system name= TOKYO
3
set time=16:44:00 date=26-Feb-2001
4
set bri=0 mode=tdm activation=always tdmslots=1-2
5
create tdm group=TOOS interface=bri0 slots=1
6
create ppp=0 over=TDM-TOOS
8
add user= osaka-sisya password=" okonomiyaki "
description=" osaka-sisya PPP acount "
9
set ppp=0 user= tokyo-honsya password=" monjayaki "
10
set ppp=0 over=TDM-TOOS authentication=chap
11
enable ip
12
add ip interface=eth0 ip= 192.168.10.1
mask=255.255.255.0
13
add ip interface=ppp0 ip= 192.168.100.1
mask=255.255.255.0
14
add ip route= 192.168.20.0 mask=255.255.255.0 inter-
face=ppp0 nexthop= 192.168.100.2
1516create config=tokyo.cfg
set config=tokyo.cfg
show file
show file=tokyo.cfg
show config dynamic
edit tokyo.cfg
8 以上でルーターTOKYO、OSAKA の設定は終わりです。次に専
用線の設定で入力したコマンド行のリストを挙げます(リストで
はリターンマーク「
login: manager
Password: friend
set system name= OSAKA
set time=16:44:00 date=26-Feb-2001
set bri=0 mode=tdm activation=always tdmslots=1-2
create tdm group=TOOS interface=bri0 slots=1
create ppp=0 over=TDM-TOOS
add user= tokyo-honsya password=" monjayaki "
description=" tokyo-honsya PPP acount "
set ppp=0 user= osaka-sisya password=" okonomiyaki "
set ppp=0 over=ISDN-TOOS authentication=chap
enable ip
add ip interface=eth0 ip= 192.168.20.1
mask=255.255.255.0
add ip interface=ppp0 ip= 192.168.100.2
mask=255.255.255.0
add ip route=192.168.10.0 mask=255.255.255.0
interface=ppp0 nexthop=192.168.100.1
create config=osaka.cfg
set config=osaka.cfg
show file
show file=osaka.cfg
show config dynamic
edit osaka.cfg
」を省略しています)。
↵
設定内容の表示
9 保存されている設定ファイルの一覧を表示するには、下記のコマ
ンドを実行します(TOKYO、OSAKA とも)。「図 10.1.1設定
ファイルに関するコマンド(p.55)」をご覧ください。
Manager TOKYO> show file ↵
設定ファイルの内容を表示するには、下記のコマンドを実行しま
す(表示される内容について、次の「5.7 設定ファイルのエディ
タ」(p.36)のメモをご覧ください)。
Manager TOKYO> show file=tokyo.cfg ↵
Manager OSAKA> show file=osaka.cfg ↵
実行メモリー上にロードされている設定を表示するには、下記の
コマンドを実行します(TOKYO、OSAKAとも。また、(表示さ
れる内容について、次の「5.7 設定ファイルのエディタ」(p.36)
のメモをご覧ください)。
Manager TOKYO> show config dynamic ↵
設定ファイルの内容を直接編集するには、下記のコマンドを実行
します。次の「5.7 設定ファイルのエディタ」(p.36)をご覧く
ださい。
Manager TOKYO> edit tokyo.cfg ↵
Manager OSAKA> edit osaka.cfg ↵
構成例 47
Page 48
48 構成例
Page 49
7ユーザー管理
7.1ユーザー認証データベース
本製品は、ユーザー認証データベースを持っており、次のような状況
が発生したとき、このデータベースを使用してユーザーの認証が行わ
れます。関連する情報として、本書「4.4 パスワードの変更」(p.27)、
「コマンドプロンプトと権限」(p.31)もご覧ください。
・ CONSOLE ポートまたは Telnet によってユーザーが本製品にロ
グインするとき
・ PPP によって相手が接続してきたとき
ユーザーの権限レベルは、次の2 種類があります。
・ Manager レベル
本製品の設定変更が可能な権限レベルです。データベースには、
この権限を持つユーザー名、パスワードとしてあらかじめ
「manager」「friend」が登録されています。
・ User レベル
基本的にPPP の認証のために使用される権限レベルです。設定
情報の部分的な参照、部分的なコマンド実行が許されます。設定
の変更は許されません。
ユーザー認証データベースには、次のような情報を登録することがで
きます。このデータベースへのアクセスは、Manager レベルの権限
が必要です。
・ ユーザー名。1 〜 64 文字の半角のアルファベットと数字、「?」
クエスチョンマークと「"」ダブルクォーテーション、スペース
以外の記号が使用可能です。大文字、小文字は区別しません。
・ パスワード。1 〜 32 文字の半角のアルファベットと数字、「?」
クエスチョンマークと「"」ダブルクォーテーション以外の記号
が使用可能です。大文字、小文字を区別します。
・ ユーザーの権限レベル。User または Manager で作成時のデフォ
ルトはUser レベルです。
・ Telnet コマンドの実行権限をもつかどうか(User レベルのデ
フォルトでは、Telnetコマンドを実行できません)
・PPP コールバックで使用されるコールバック先の電話番号
・説明など
本項目の説明に直接関係はありませんが、PPP において本
製品が通信相手に接続するとき、相手の認証を得るために使
われるユーザー名、パスワード は、両方とも 1 〜 64 文字の
半角のアルファベットと数字、「?」クエスチョンマーク と
「"」ダブルクォーテーション以外の記号が使用可能であり、
大文字、小文字を区別します(「SETPPP」コマンドで指定
した文字列がそのまま相手に渡されま すが、接続相手が弊
社・AR シリーズの場合、ユーザー名の大文字小文字の違い
は無視されま す)。詳細は、CommandReference「SET
PPP」をご覧ください。
7.2ユーザーの登録と情報の変更
新規ユーザーの登録、削除、情報の変更は、Manager レベル権限が
必要です。また、コマンドを入力時に、再度 Manager レベルのパス
ワードを要求されます。
新規ユーザー登録
新規ユーザー登録は、「ADDUSER」コマンドを使います。下記では、
ユーザー名「osaka-shisya」、パスワード「okonomiyaki」を仮定し
ています。権限は User で Telnet コマンドは使用できません(本製
品の設定を変更するコマンドも実行できません)。
login: manager ↵
Password:
Manager > ADD USER=osaka-shisya
PASSWORD=”okonomiyaki” ↵
This is a security command, enter your password at the prompt
Password:
User Authentication Database
----------------------------------------------------------------------------Username: osaka-shisya ()
Status: enabled Privilege: user Telnet: no
Logins: 0 Fails: 0 Sent: 0 Rcvd: 0
-----------------------------------------------------------------------------
コマンド行の「PASSWORD=」にスペースを含める場合は、
ダブルクオート「""」でくくってください(ダブルクオート
はパスワードをくくるためだけに使用できます)。
ユーザー情報変更
既に登録されているユーザーの情報を変更 する場合、「SETUSER」
コマンドを使用します。下記では、「osaka-shisya」に Telnet の実
行権限を与えています。
Manager > SET USER=osaka-shisya TELNET=yes ↵
This is a security command, enter your password at the prompt
Password:
User Authentication Database
----------------------------------------------------------------------------Username: osaka-shisya ()
Status: enabled Privilege: user Telnet:
Logins: 0 Fails: 0 Sent: 0 Rcvd: 0
-----------------------------------------------------------------------------
yes
パスワード変更
ユーザー本人がパスワードを変更する場合は、「SETPASSWORD」
コマンドを使用します(この場合、パスワードにスペースを含んでも
ダブルクオートでくくる必要はありません)。本書「4.4 パスワード
の変更」(p.27)に関連情報があります。
login: osaka-shisya ↵
Password:
> SET PASSWORD ↵
OLD passsowd:
New password:
Confirm:
ユーザー管理 49
Page 50
ユーザー情報表示
ユーザー情報の表示は、「SHOWUSER」コマンドを使います。
Manager > SHOW USER ↵
User Authentication Database
----------------------------------------------------------------------------Username: manager (Manager Account)
Status: enabled Privilege: manager Telnet: yes
Logins: 5 Fails: 3 Sent: 0 Rcvd: 0
Username: osaka-shisya ()
Status: enabled Privilege: user Telnet: yes
Logins: 1 Fails: 1 Sent: 0 Rcvd: 0
-----------------------------------------------------------------------------
ユーザー削除
ユーザーの削除は、「DELETEUSER」コマンドを使います。
Manager > DELETE USER=osaka-shisya ↵
This is a security command, enter your password at the prompt
Password:
Info (145265): DELETE USER, user osaka-shisya has been deleted.
ユーザー一括削除
全ユーザーの一括削除は、「PURGEUSER」コマンドを使います。購
入時における唯一の Manager レベルのユーザー「manager」は削除
されませんが、パスワードを変更している場合、ご購入時の「friend」
に戻りますので、ご注意ください。
Manager > PURGE USER ↵
This is a security command, enter your password at the prompt
Password:
Info (145269): PURGE USER, user database has been purged.
Manager > SHOW USER ↵
User Authentication Database
----------------------------------------------------------------------------Username: manager (Manager Account)
Status: enabled Privilege: manager Telnet: yes
Logins: 0 Fails: 0 Sent: 0 Rcvd: 0
-----------------------------------------------------------------------------
50 ユーザー管理
Page 51
8Telnet を使う
本製品は、Telnet デーモン(サーバー)およびクライアントの機能
を内蔵しています。この章では、Telnetを使用するための設定や、操
作について説明します。
8.1本製品にTelnet でログインする
本製品は、Telnet デーモン(サーバー)を内蔵しており、他の Telnet
クライアントからネットワーク経由でログインすることができます。
イーサネットインターフェース経由でログインするためには、次のよ
うな設定が本製品に施されている必要があります。
Manager > enable ip ↵
Manager > add ip int=eth0 ip=192.168.1.1 ↵
1 通信機能を利用できるコンピュータを使用し、本製品に対して
Telnet を実行します。下記では、あらかじめ本製品の物理ポー
トに IP アドレス「192.168.1.1」が割り当てられていると仮定
しています。実際には、お客様の環境におけるものをご使用くだ
さい。
telnet 192.168.1.1 ↵
2 本製品に接続すると、ログインプロンプトが表示されますので、
ユーザー名、パスワードを入力してください。下記では、デフォ
ルトのManager レベルのユーザー名、パスワード(入力は表示
されません)を仮定しています。ログインに成功すると、コマン
ドプロンプトが表示されます。
TELNET session now in ESTABLISHED state
login: manager ↵
Password: friend ↵
8.2Telnet コマンドの実行
本製品は、Telnet クライアントの機能を内蔵しているため、本製品
から他の機器に対してTelnet を実行することができます。
本製品にManager レベルでログインし、「TELNET」コマンドを実行
します。以下では、接続先のIP アドレスを「192.168.10.1」と仮定
しています。実際には、お客様の環境におけるものをご使用ください。
Manager > telnet 192.168.10.1 ↵
IP アドレスのホスト名を設定する
IP アドレスの代わりに分かりやすいホスト名を設定することができ
ます。例えば、上記の例の IP アドレスのホスト名が「pearl」である
と仮定すると、次のコマンド行を入力します。
Manager > add ip host=pearl
ipaddress=192.168.10.1 ↵
ホスト名を使用して、Telnetを実行することができます。
Manager > telnet pearl ↵
DNSサーバーを参照するように設定する
ホスト名からIP アドレスを得るために、DNS サーバーを参照するよ
うに設定す ることがで きます。DNS サー バーの IP アドレスが
「192.168.10.200」であると仮定すると、次のコマンドを入力しま
す。
Manager >
Manager > add ip nameserver=192.168.10.200 ↵
ホスト名を使用して、Telnetを実行することができます。
Manager >
telnet spankfire.tw.allied-telesis.co.jp
↵
Telnet を使う 51
Page 52
52 Telnet を使う
Page 53
9Ping・Trace
9.1Ping
「PING」コマンドによって、指定した相手との通信が可能かどうかを
確認することができます。PING は、指定した相手にエコーを要求す
るパケットを送信し、相手からのエコーに応答するパケットを表示し
ます。
PINGに続けて IP アドレスを指定します。デフォルトの回数は、5回
です。「SETPINGNUMBER=」により PING の回数を増やしたとき
は、「STOPPING」コマンドで PING を終了させることができます。
Manager > ping 192.168.10.32 ↵
Echo reply 1 from 192.168.10.32 time delay 120 ms
Echo reply 1 from 192.168.10.32 time delay 120 ms
Echo reply 1 from 192.168.10.32 time delay 120 ms
Echo reply 1 from 192.168.10.32 time delay 120 ms
Echo reply 1 from 192.168.10.32 time delay 120 ms
発信元のIPアドレスを明示的に指定することができます。マルチホー
ミング機能などを使用し、複数の仮想的な物理インターフェースを使
用している場合に便利です。ただし、指定する IP アドレスは本製品
内部で設定されているIP アドレスでなければいけません。
Manager >
PING に対する応 答がある 場合、「Echoreply1fromxxxxxxtime
delayxxms」のように表示されます。PING に対する応答がない場
合、「Request1timed-out:Noreplyfromxxxxxx」のように表示さ
れます。「Noroutetospecifieddestination」のように表示される場
合、経路情報が未設定か、設定内容に誤りがあります。
「SETPING」コマンドにより、PING のオプションを設定
することができます。「SHOWPING」コマンドにより、PING
の設定情報を表示します。
ping 192.168.10.32 sipa=192.168.1.1
9.2Trace
「TRACE」コマンドによって、指定した相手までの実際の経路を表示
することができます。
Manager > trace 192.168.80.121 ↵
Trace from 192.168.28.128 to 192.168.80.121, 1-30 hops
1. 192.168.48.32 0 13 20 (ms)
2. 192.168.83.33 20 20 20 (ms)
3. 192.168.80.121 ? 40 ? (ms)
***
Target reached
「SETTRACE」コマンドにより、TRACE のオプションを
設定することができます。「SHOWTRACE」コマンドによ
り、TRACE の設定情報を表示します。「STOPTRACE」コ
マンドにより、実行中の TRACE を中止します。
↵
Ping・Trace 53
Page 54
54 Ping・Trace
Page 55
10ファイルシステム
10.1フラッシュメモリー・ファイルシステム
memory.command2.eps
TFTPサーバー
コンソールターミナル
show file
show file=
show config dynamic
upload file=
server=
upload file=
method=zmodem port=0
filename
filename
ip-addr
filename
.cfg
フラッシュメモリー
.cfg
.cfg
load file=
filename
.cfg server=
destination=flash
load method=zmodem port=0
destination=flash
edit
filename
.cfg
ip-addr
create config=
実行メモリー
filename
.cfg
set config=
restart router
restart reboot
filename
.cfg(設定ファイルの指定)
電源オン
図10.1.1:設定ファイルに関するコマンド
本製品は不揮発性メモリーとしてフラッシュメモリー(FLASH)を
内蔵しており、コンピュータにおける起動ディスクのように振る舞い
ます(本製品は 2048KB のフラッシュメモリーを内蔵しています。
「SHOWSYSTEM 」コマンドで確認することができます)。本製品
の電源をオンに すると、フラッシュメ モリーから実行 メモリーに
ファームウエアがロードされ、指定された設定ファイル(.CFG)が
存在すればそれもロードします。
「SHOWFILE 」コマンドによって、フラッシュメモリーに保存され
ているファイルの一覧を表示することができます。下記に例を示しま
す(実際のファイル名は、お客様の環境、保存されているファームウ
エアなどのバージョンによって異なります)。
Manager > show file ↵
Filename Device Size Created Locks
---------------------------------------------------------1-214.rez flash 765920 26-Feb-2001 16:45:53 0
c0a8f210.dhc flash 1544 26-Feb-2001 16:49:44 0
config.ins flash 32 26-Feb-2001 17:17:22 0
dial.mds flash 123 26-Feb-2001 17:33:22 0
help.hlp flash 61277 26-Feb-2001 16:48:17 0
prefer.ins flash 64 26-Feb-2001 16:48:43 0
report.txt flash 111 21-Mar-2001 11:34:51 0
reset.mds flash 37 26-Feb-2001 17:34:22 0
test01.cfg flash 1211 26-Feb-2001 17:17:09 0
----------------------------------------------------------
Manager > show flash ↵
FFS info:
global operation ...... none
compaction count ...... 2
est compaction time ... 56 seconds
files ................. 830692 bytes (9 files)
garbage ............... 1832 bytes
free .................. 1133556 bytes
required free block ... 131072 bytes
total ................. 2097152 bytes
diagnostic counters:
event successes failures
-------------------------------------get 0 0
open 0 0
read 17 0
close 9 0
complete 0 0
write 0 0
create 0 0
put 0 0
delete 0 0
check 0 0
erase 0 0
compact 0 0
verify 0 0
--------------------------------------
フラッシュメモリーのコンパクション
「SHOWFLASH」コマンドによって、フラッシュメモリーの状態 を
表示することができます。
「ACTIVATEFLASHCOMPACTION」コマンドにより、フラッシュ
メモリーのコンパクション(ガベッジの除去)を行 うことができま
す。通常の運用であれば、このコマンドを使用する必要はほとんどあ
りませんが、フラッシュメモリーは空いているはずなのに、ファイル
がロードできないといった状況ではこのコマンド を実行してみます
(ファームウエアのバ ージョンアップなどで使用 するセットアップ
ツールは、ファームウエアなどの大きなファイルを削除したとき、自
動的にこのコンパクションを実行します)。
Manager > activate flash compaction ↵
Info (131260): Flash compacting...
DO NOT restart the router until compaction is completed.
ファイルシステム 55
Page 56
コンパクションは、実行に10 数秒がかかります。コンパクションが
完了して、次のメッセージが表示さ れるまで、絶対に本製品をリス
タートさせないでください。
Manager >
Info (131261): Flash compaction successfully completed.
10.2ファイル名
フラッシュメモリーに保存可能なファイルの名前は、8 文字のファイ
ル名と 3 文字の拡張子からなり、ファイル名と拡張子はピリオド「.」
で結びます。ファイル名、拡張子ともに 半角のアルファベットと数
字、ハイフン「-」が使用可能です。拡張子なしのファイル名は許さ
れません。大文字、小文字は区別されませんが、例えば
「UserDoc.CfG」のように、大文字・小文字混ざりの名前を持つファ
イルを作成することは可能です。しかしながら、大文字・小文字の属
性は無視されるため、「UserDoc.CfG」が作成されていれば
「userdoc.cfg」は作成できませんし、「userdoc.cfg」を指定すると
「UserDoc.CfG」が対象となります。下記に、ファイルの拡張子が持
つ役割のリストを挙げます。
表 10.2.1:ファイルの拡張子
拡張子 ファイルタイプ / 機能
REL 本製品が起動するとき、ロードされるファームウエアの
ファイルです。
REZ 本製品が起動するとき、ロードされるファームウエアの圧
縮形式のファイルです。
HLP オンラインヘルプのファイルです。
INS 「prefer.ins」は、どのファームウエアを使用するかの情報
を持つファイルです。
「config.ins」は、デフォルトの設定ファイル(.CFG)を
指定する情報を持つファイルです。例えば、起動時には
「config.ins」で指定された設定ファイルがロードされま
す。「config.ins」は、「SETCONFIG=filename.CFG」に
よって作成(上書き)されます(設定ファイルが複数存在
する場合このコマンドで切り替えます)。
DHC DHCP サーバーの設定情報ファイルです。DHCP サー
バーに関する新たな設定を施すと、自動的に生成されま
す。
CFG 本製品の設定ファイルです。「CREATE
CONFIG=
設定ファイルは複数作れます(ファイルサイズにもよりま
すが、20 ファイル程度は問題ありません)。
MDS モデムスクリプト(ACCスクリプト)。PCカード型電話
機に送る AT コマンドとその応答をまとめたテキストファ
イルです。
SCP トリガー機能などによって実行するためのスクリプトのテ
キストファイルです。
filename
.CFG」を実行すると、作成されます。
10.3ワイルドカード
ファイル指定にワイルドカード「*」を使用することができます。
Manager > show file=*.cfg ↵
Filename Device Size Created Locks
---------------------------------------------------------tokyo.cfg flash 156 26-Feb-2001 13:21:41 0
test01.cfg flash 1211 26-Feb-2001 17:17:09 0
----------------------------------------------------------
56 ファイルシステム
Page 57
11アップ / ダウンロード
本製品は、TFTP を使用して本製品のフラッシュメモリーと TFTP
サーバー、または Zmodem を使用して本製品のフラッシュメモリー
とコンソールターミナルの間でファイルの転送を 行うことができま
す。本章では、TFTP、Zmodem を使用したファイル転送の方法につ
いて説明します。
11.1TFTP
本製品は、TFTP クライアントの機能を内蔵しているため、TFTP
サーバーから本製品のフラッシュメモリーへのダウンロード、または
本製品のフラッシュメモリーから TFTP サーバーへのアップロード
が可能です。本製品のファームウエアファイルは、ダウンロードのみ
が可能です。フラッシュメモリーに関しては、本書「10 ファイルシ
ステム」(p.55)をご覧ください。
前提条件
・TFTPサーバーの IPアドレス:192.168.10.100/255.255.255.0
・本製品のEthernet インターフェースの IP アドレス:
192.168.10.1/255.255.255.0
・ ダウンロードするファイルの名称:test01.cfg
設定
以下は、入力する行だけを記載しています。各行で 入力ミスがあれ
ば、「Error・・・」メッセージが表示されますので、再度入力情報を
確認し、その行の最初から入力してください。入力ミスなどがなく、
設定に成功した場合は、コマンドプロンプトが表示されるか、「・・・
successfullycompleted」というメッセージが表示されます。
1 Manager レベルでログインしてください。IP の機能モジュール
を有効化し、Ethernet インターフェースに対してIP アドレスを
割り当てます。
Manager> ENABLE IP ↵
Manager> ADD IP INT=ETH0 IP=192.168.10.1
MASK=255.255.255.0 ↵
2 PING を TFTP サーバーに実行し、TFTP サーバーとのやりとり
ができるかを確認します。「Echoreply1from
192.168.10.100...」のように表示されれば、やりとりが可能で
す。「Echoreply...」メッセージが表示されないときは、通信がで
きる状態になっていません。TFTP デーモンを起動しているか、
IP アドレスの設定に間違いがないか、ケーブル類が外れていな
いかなどを ご確認くださ い。PING についての 詳細は、本書
「9.1Ping」(p.53)をご覧ください。
Manager> PING 192.168.10.100 ↵
本製品にダウンロードするファイルと同 じ名前のファイル
がフラッシュメモリー上に存在する場合、ファイルはダウン
ロードできません。「DELETEFILE」コマンドでフラッシュ
メモリー上のファイルを削除してからダ ウンロードしてく
ださい。
アップロード
ファイルをアップロード(本製品→ TFTP サーバー)する場合は、
「UPLOAD 」コマンドを使用します。次に入力例を示します。ファ
イル名は、大文字・小文字を識別しますので、ご注意ください。
Manager> UPLOAD FILE=test01.cfg
SERVER=192.168.10.100 ↵
TFTP サーバーに対してファイルをアップロードする場合、
TFTP サーバーによっては TFTP サーバーでファイルのク
リエイト(作成)ができないために失敗す ることがありま
す。そのような 場合は、ファイル がアップロー ドされる
TFTPサーバーのディレクトリに、あらかじめアップロード
されるファイルと同じ名前のファイルを作成し、書き込める
権限をあたえておいてください。
11.2Zmodem
本製品は、Zmodem プロトコルを内蔵しており、コンソールポート
に接続されているコンソールターミナルから本製 品のフラッシュメ
モリーへのファイルのダウンロード、本製品のフラッシュメモリーか
らコンソールターミナルへのファイルのアップロードが可能です。コ
ンソールターミナルの設定については、本書「4.1 コンソールターミ
ナルの設定」(p.25)をご覧ください。本製品のファームウエアファ
イルは、ダウンロードのみが可能です。フラッシュメモリーに関して
は、本書「10ファイルシステム」(p.55)をご覧ください。
ここでは、ターミナルソフトウエアとして Windows95 のハイパー
ターミナルを使用する場合を説明します。以下は、入力する行だけを
記載しています。各行で入力ミスがあれば、「Error・・・」メッセー
ジが表示されますので、再度入力情報を確認し、その行の最初から入
力してください。
ダウンロード
1 ハイパーターミナルを起動し、Manager レベルでログインして
ください。
2 ファイルを本製品にダウンロード(本製品←ハイパーターミナ
ル)する場合、「LOAD 」コマンドを使用します。次に入力例を
示します。
ダウンロード
ファイルをダウンロード(本製品← TFTP サーバー)する場合は、
「LOAD 」コマンドを使用します。次に入力例を示します。ファイル
名は、大文字・小文字を識別しますので、ご注意ください。きちんと
ダウンロードできたかは、「SHOWFILE」コマンドでファイル一覧を
表示することにより確認できます。
Manager> LOAD FILE=test01.cfg
SERVER=192.168.10.100
DESTINATION=FLASH ↵
Manager> LOAD METHOD=ZMODEM PORT=0
DESTINATION=FLASH ↵
3 画面に「・・B00000...」というような行が表示されたら、ハイ
パーターミナルのメニューバーか ら「転送」→「ファイルの送
信」を選択し、ファイルを指定します。
4 指定したファイルを再確認し、送信して良ければ「送信」ボタン
をクリックします。
5 画面に「Zmodem,sessionover」と表示されたらダウンロード
は終わりです。
アップ / ダウンロード 57
Page 58
6「 SHOWFILE」コマンドでルーターにきちんとダウンロードで
きたことを確認してください。
アップロード
1 ハイパーターミナルを起動し、Manager モードでログインして
ください。
2 ファイルを本製品にアップロード(本製品→ハイパーターミナ
ル)する場合、「UPLOAD 」コマンドを使用します。次に入力
例を示します。
Manager> UPLOAD FILE=TOOS.cfg METHOD=ZMODEM
PORT=0 ↵
3 ハイパーターミナルが自動的にファイル受信を開始します。
4「OperationSuccessful」と表示できればアップロードは終了で
す。
58 アップ /ダウンロード
Page 59
12アナログ機器を使う
本章では電話機や FAX などのアナログ機器を使用する上での注意点
などを説明します。接続方法は、「4 電話機 /FAXを接続する(ISDN、
AR160 のみ)」(p.22)をご覧ください。
以下の説明では、アナログポート 0 の電話機を電話機 0、ポート1 の
電話機を電話機1 と呼びます。
PHONE01.eps
CONSOLE
DC-IN
電話機1 電話機0
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
アナログポート0 アナログポート1
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
4 1 20 1
図12.0.1:電話機の番号
・ AR130 は、AR160 からアナログポートを取り除い
た仕様となっております。AR130 をご使用の場合、
本章で説明されている機能 はご使用になれません。
また、他のマニュアルに記載のアナログポートに関
連するコマンドは適用できません。
・ ひとつのアナログポートには、ひとつのアナログ通
信機器をご接続ください。変換器などを使用し、ア
ナログポートに 2 つ以上の通信機器を接続すると、
うまく通信できなくなることがあります。
・ アナログポートはトーン 方式(PB 信号)にだけ対
応しています。アナログ通信機器をトーン方式に切
り替えてください(パルス方式のみの機器はご使用
になれません)。
12.1電話をかける
外線発信する
アナログポートに接続した電話機から外線へ電話をかけます。
1 受話器を取り上げます。
2 ツー(ダイヤルトーン)という音が聞こえます。
3 通話先の電話番号を押し、最後に「 #」ボタンを押します。
4 発信を開始し、呼び出し音が聞こえます。
●「#」を省略できるようににするには
電話機0 で、電話番号の入力を終え、5 病後に自動的にダイヤルする
ようにするには、次のコマンドを入力します。
Manager> set pbx extension=0 terminate=5 ↵
extension でアナログポートの番号 0 または 1 を指定します。
電話番号の入力を終えてから、自動ダイアルを始 めるまでの秒数を
terminate で指定します(この秒数以上の間、アナログポートの機
器からのダイアル信号がなければ自動ダイアルします)。1 〜 60 ま
たはNONE(デフォルト)を指定できます。
自動ダイアルを有効に設定しても、「#」ボタンによって即時にダイア
ルを開始することができます。
さらに、下記のコマンドを入力すれば、受話器を置くと(オンフック
すると)直ちに通話が切断されるようになります。
Manager> set pbx flashhook=off ↵
・ AR160 自身が BPX 機能を搭載しているため、アナ
ログポートにPBXを接続しないでください。AR160
は PBX をサポートしておりません。
・ AR160 は、ナンバーディスプレイに対応しておりま
せん。ナンバーディスプレイ機能を持つ電話機をご
使用の場合、電話機を「ナンバーディスプレイを使
用しない 」設定にしてください。電話機をナンバー
ディスプレイを使用する設定にしてしまうと、着信
音が鳴りません。
・ AR160 は、極性反転機能 をサポートしておりませ
ん。この機能を使用する電話機や FAX などをアナロ
グポートに接続すると、誤動作することがあります
(電話機、FAX の仕様については、各メーカーへお
問い合わせください)。また、ACR 機能(αLCR機
能) をご利用の場合、ACR 機能そのものはお使いい
ただけますが、料金表示がされないことがあります。
・ 本製品は「i・ナンバー」をサポートしておりません。
ダイヤルインと i・ナンバーはよく似たサービスです
が、サービスを提供するための方法が異なります。
・ 専用回線をお使いの場合、アナログポートはご利用
になれません。。
内線発信する
アナログポートに接続した電話機同士で電話をかけます。電話機 0 か
ら電話機1 に内線電話をかける手順は下記の通りです。
1 受話器を取り上げます。
2 ツー(ダイヤルトーン)という音が聞こえます。
3「*」「4」と続けて押し、最後に「1」を押します。
4 発信を開始し、呼び出し音が聞こえます。
アナログ機器を使う 59
Page 60
12.2電話をうける
4 必要に応じ、設定を保存します(詳細は、本書「4.6 設定の保存」
(p.27)をご覧ください)。
電話のうけ方そのものは通常の電話機と同じで、着信を知らせるベル
が鳴ったら受話器を取り上げ、通話を開始します。また、次のように
設定を行うと、かかってきた番号によって着信するポートを鳴り分け
ることができます。
ダイヤルイン番号(グローバル着信なし)により着信
するポートを指定する
ISDN 申込み時に、「ダイヤルインを使用する」と申し込み、さらに
「グローバル着信機能を利用しない」と申し込んだ場合には、以下の
手順で設定し、各ポートに個別の番号を割り当てて着信の区別を付け
ることができます。ここでは、下記を仮定します。
・契約者回線番号:03-1234-5678 ・・・・・・
・ダイヤルイン番号:03-1234-9999 ・・・・
1 Managerレベルでログインします。
2 契約者回線番号を電話機 0 に指定します。番号が違っていると
ころだけをチェックするので、下4 桁を指定します。
Manager > SET PBX EXTENSION=0 NUMACCEPT=5678 ↵
3 ダイヤルイン番号を、電話機 1 に指定します。番号が違ってい
るところだけをチェックするので、下4 桁を指定します。
Manager > SET PBX EXTENSION=1 NUMACCEPT=9999 ↵
電話機0のみに着信する。
電話機1のみに着信する。
サブアドレスにより着信するポートを指定する
相手も自分も ISDN 同士の場合、「サブアドレス」により各ポートに
個別の番号を割り当てて着信の区別を付けることができます。ここで
は、下記を仮定します。
・契約者回線番号:03-1234-5678
・サブアドレス001 ・・・・・・電話機 0 のみに着信する。
・サブアドレス002 ・・・・・・電話機 1 のみに着信する。
1 Managerレベルでログインします。
2 サブアドレスを、電話機0に指定します。
Manager > SET PBX EXTENSION=0 SUBACCEPT=001 ↵
3 サブアドレスを、電話機1に指定します。
Manager >SET PBX EXTENSION=1 SUBACCEPT=002 ↵
4 必要に応じ、設定を保存します(詳細は、本書「4.6 設定の保存」
(p.27)をご覧ください)。
「SHOWPBXEXTENSION...」コマンドにより指定したポー
トを表示することができます。
4 必要に応じ、設定を保存します(詳細は、本書「4.6 設定の保存」
(p.27)をご覧ください)。
ダイヤルイン番号(グローバル着信あり)により着信
するポートを指定する
ISDN 申込み時に、「ダイヤルインを使用する」と申し込み、さらに
「グローバル着信機能を利用する」と申し込んだ場合には、以下の手
順で設定し、各ポートに個別の番号を割り当てて着信の区別を付ける
ことができます。ここでは、下記を仮定します。
・契約者回線番号:03-1234-5678 ・・・・・・
・ダイヤルイン番号:03-1234-9999 ・・・・
1 Managerレベルでログインします。
2 契約者回線番号を、電話機0に指定します。
Manager > SET PBX EXTENSION=0
NUMACCEPT=NOTPRESENT ↵
3 ダイヤルイン番号を、電話機 1 に指定します。番号が違ってい
るところだけをチェックするので、下4 桁を指定します。
Manager > SET PBX EXTENSION=1 NUMACCEPT=9999 ↵
電話機0のみに着信する。
電話機1のみに着信する。
12.3その他の機能
本製品には、その他に下記のような機能があります。
・リダイヤル機能
・保留機能
・ピックアップ機能
リダイヤル機能
直前にダイヤルした宛先に、ボタンひとつで再ダイヤルします。
1 受話器を取り上げます。
2 ツー(ダイヤルトーン)という音が聞こえます。
3「*」「7」と続けて押します。
4 リダイヤル発信が開始し、呼び出し音が聞こえます。
60 アナログ機器を使う
Page 61
保留機能
通話中、通話相手を待たせなくてはならないときに、こちら側の音が
聞こえないよう保留にできます。
1 通話途中、相手を待たせる必要ができたと仮定します。
12.4電話機能の一覧
電話表
外線発信
2 受話器を持ったまま、空いている手で、受話器を置く部分のフッ
クスイッチを0.5 秒ほど押します。
フックスイッチ
フックスイッチを
0.5秒ほど
図12.3.1:電話機のフックスイッチ
3 保留を開始します。保留を開始すると、こちら側も、相手側も無
音状態となります。
4 保留の必要がなくなったら、再度、受話器を置く部分のフックス
イッチを0.5 秒ほど押します。
5 通話を再開します。
フックスイッチを長く押しすぎたり、「setpbx
flashhook=off」を設定している場合、電話が切れてしまい
ますのでご注意ください。
保留中は、こちら側、お待たせしている相手ともに保留音が
鳴りません。無音状態になりますが、故障ではございません
内線発信
保留
リダイヤル
ピックアップ
図 12.4.1:アナログポートの電話機能の一覧
*
*
*
フックスイッチを
0.5秒ほど
1
または
0
ピックアップ機能
電話機 0 または 1 のどちらか一方にかかってきた電話を、もう一方
の電話でピックアップします。
1 呼び出し音が鳴っていない方の電話機の受話器を取り上げます。
2「*」「6」と続けておします。
3 通話が始まります。
アナログ機器を使う 61
Page 62
62 アナログ機器を使う
Page 63
13困ったときに
本章では、本書内でご説明した内容に関するトラブル対策をご紹介し
ています。うまく動かない、故障かな?困ったな、と思ったとき、サ
ポートセンターへご連絡いただく前に、まず本章の内容をご確認くだ
さい。
13.1トラブルへの対処法
お買い求め先、また弊社サポートセンターに連絡する前に、まず次の
ことをご確認ください。トラブル内容がどのようなことでも、以下は
行なってみていただくようお願いいたします。
LEDの観察
本製品正面のLED の状態を観察してください。LED の状態について
は、本書「1.3 各部の名称と働き」(p.13)に詳細があります。LED
の状態は問題解決のため役立ちますので、問い合わせの前にどのよう
に挙動するか、ご確認していただきますようお願いいたします。
●SYSTEMLEDの観察
1 本製品の電源をオフにし、5 秒ほど待ってオンにします。
2 自己診断などが実行され、約 1 分後に起動が完了します。コン
ソールターミナルが接続されていれば、起動 が完了した時点で
「login:」プロンプトが表示されます。
INFO: Self tests beginning.
INFO: RAM test beginning.
PASS: RAM test, 4096k bytes found.
INFO: Self tests complete.
INFO: Downloading router software.
Force EPROM download (Y) ?
INFO: Initial download successful.
INFO: Loading software into memory. This may take up to 1
minute...
INFO: Router startup complete
login:
ACTBRI-S/TLEDの消灯は、ISDN または専用回線において、本製
品と局の交換機間の通信ができないことを意味します。以下の点を確
認してください。
・ 「1ISDN/ 専用回線に接続する」(p.21)、「3.4BRI-S/T ポートの
利用(ほかの通信機器を使う)」(p.23)をご覧になり、DSU ス
イッチ、TERM スイッチ、REVERSE スイッチの設定、テレホ
ンケーブルや ISDN ケーブル、ローゼットの接続を確認してくだ
さい。
BRI-S/T ポートにデジタル通信機器を接続している場合、機器
の終端抵抗(ターミネータ)の設定をご確認ください。
・ 特に、アナログ回線から ISDN 回線に移行された場合、壁のモ
ジュラージャックの接続(配線の極性)が逆になっている可能性
があります。AR160 で内蔵 DSUをご使用の場合、REVERSE ス
イッチの設定変更を試みてください。
・ 本製品と DSUの接続の間にローゼットが介在する場合、本製品
の終端抵抗を「OFF」に設定する必要があります。「3.4BRI-S/T
ポートの利用(ほかの通信機器を使う)」(p.23)をご覧ください。
・ 配線をご自身で行なった場合、配線の長さやコネクター数の規定
を守っているかご確認ください。
・ AR160/AR130 で外付け DSU をご使用で、壁のモジュラー
ジャックの接続(配線の極性)が逆になっている場合、電話会社
にご連絡になり、極性入れ替えの工事を行なってください。
・ 回線がきちんと DSUまで届いているかどうか、電話会社に確認
を依頼してください。
●LINKLED の観察
LINKLED の消灯は、該当の 10BASE-T ポートに接続されている機
器の通信ができないことを意味します。以下の点 を確認してくださ
い。
3 SYSTEMLEDが赤く点灯し続けていたら、本製品に不具合があ
りますので、お買い求め先または弊社サポートセンターへご連絡
ください。
WANACTIVE.eps
10BASE-T STATUS
AR160
POWER SYSTEM
Access Router
LINK
123
ACTIVITY
図13.1.1:前面図(AR160)
●POWERLED の観察
POWERLED の消灯は、本製品に電源が供給されていないことを意
味します。以下の点を確認してください。
・本製品にDC プラグが正しく接続されているか。
・AC アダプターにケーブルが正しく接続されているか。
・AC プラグは電源コンセントに正しく接続されているか。
・電源コンセントには電源が供給されているか。コンセントに電源
が供給されているかどうかは、他の正しく動作する機器を接続し
て確認できます。
●ACTBRI-S/TLED の観察
・接続先の機器の電源がオンになっているか。
・UTPケーブルが本製品と接続先機器に正しく接続されているか。
・該当のポートがポート 4 の場合、XPC/=HUB スイッチの設定
は正しいか。接続先機器がコンピュータの場合は XPC、HUB や
スイッチの場合は =HUB です。
・ 該当のポートに接続されているUTP ケーブルを他のポートに接
続してみてください。他のポートでも消灯すれば、接続先機器ま
たは UTP ケーブルの問題です。
・ 正しい UTP ケーブルを使用しているか。ケーブルは、カテゴ
リー 3 以上のストレートタイプを使用する必要があります。
ケーブル類の観察
ケーブル類を観察してください。ケーブル類がど こかで外れている
と、通信に障害がでたり、通信できないことがあります。本製品背面
のケーブル類を装着する各ポートに、装着すべきケーブルがきちんと
挿入されているかご確認ください。
●具体的な確認項目
・ ケーブル類が装着するべきと ころにきちんと奥まで差し込まれ
ているか、確認します。
・ 本製品を複数台以上ご使用の方は、不具合が発生しない方の付属
品セットを利用し、ケーブルを交換してみます。ケーブル類を交
困ったときに 63
Page 64
換して問題が解決した場合は、ケーブルに異常があったことがわ
かります。
・ 10BASE-T ケーブルと ISDN ケーブルはよく似ています。これ
らのケーブルを間違って使用した場合、きちんと通信ができない
ことがあります。このような間違いがないかご確認ください。
ターミナルソフトの観察
ターミナルソフトの設定内容に間違いがあると、うまく通信できない
ことがあります。ご自身がご使用のターミナルソフト(Windows95
のハイパーターミナルなど)をきちんと設定しているかをご確認くだ
さい。設定内容など詳細は、本書「4.1コンソールターミナルの設定」
(p.25)をご覧ください。
設定しているネットワークの情報の観察
同じ IP アドレスを複数のコンピュータに割り当ててしまったり、ブ
ロードキャストアドレスとし て予約されている IP アドレスをコン
ピュータに割り当てたり、インタ ーネット・サービス・プロバイダ
(ISP)から割り当てられていない範囲の IP アドレスを誤って使用す
ることにより、正常に通信できなく なることがあります。ご自身の
LAN 側の設定が正しいか、ご確認ください。
本製品に割り当てている IP アドレスの情報を表示する際は、「SHOW
IPINTERFACE」コマンドをご使用ください。
かります。
Manager > HELP ISDN CODE ↵
AR130/AR160
...........
全理由表示情報要素番号一覧(Q931)
1欠番
6チャネル利用不可
16正常切断
17着ユーザビジー
18着ユーザレスポンスなし
21通信拒否
22相手加入者番号変更
26選択されなかったユーザの切断復旧
27相手端末故障中
28無効番号フォーマット
29ファイシリティ拒否
30状態問合せへの応答
31その他の正常クラス
--More-- (<space> = next page, <CR> = one line, C = continuous, Q = quit)
オンラインヘルプ
.........
略
- V2.1.4 Rev J1 2001/02/16
図13.1.3:理由表示情報要素番号の一覧
13.2トラブル例
コンピュータが通信できない
●確認または実行事項
本製品のログを見る
本製品が生成するログを見ることにより、原因を究明できることがあ
ります。ログは、「SHOWLOG」コマンドで表示できます。
login: manager ↵
Password:
Manager > SHOW LOG ↵
Date/Time S Mod Type SType Message
------------------------------------------------------------------------------01 18:43:30 4 ENCO ENCO STAC STAC SW Initialised
01 18:43:30 4 ENCO ENCO STAC STAC SW History Allocated - 2 channels
01 18:43:30 7 SYS REST NORM Router startup, ver 2.1.4-00, 09-Feb-2001, Clock
Log: 18:43:17 on 01-Mar-2001
01 18:43:30 4 ENCO ENCO STAC STAC SW History Allocated - 2 channels
01 18:43:30 4 CH MSG ERROR IP module is already enabled
01 18:43:31 4 CH MSG ERROR Interface is already attached to IP module
01 18:43:31 3 LOG LAPD on BRI0 now ESTABLISHED.
01 18:43:31 3 LOG FFSerror 20 opening file \temp .ins
01 18:43:31 3 LOG FFSerror 20 opening file \default .ins
01 18:43:35 3 USER USER LON manager login on port0
01 18:43:45 3 TLNT AUTH OK Telnet connection accepted from 150.87.28.84
(TTY 17)
01 18:43:47 3 USER USER LOFF manager logoff on port0
01 18:43:53 3 USER USER LON manager login on TTY17
01 18:46:03 5 ICC CALL ERROR ISDN call CLEARED. Cause N28, diagnostic not
present
-------------------------------------------------------------------------------
図13.1.2:ログ
ISDN 関連のログの場合、「CauseN 数字」の意味は「HELPISDN
CODE」で調べること ができます。図 13.1.2 の「CauseN28」は
「無効番号フォーマット」(電話番号が間違っている)であることが分
↵
・ 「● LINKLED の観察」(p.63)をご覧になり、コンピュータの
接続を確認してください。
・ コンピュータが「IP アドレスを自動的に取得」するように設定
されている場合(「2 コンピュータの準備」(p.15))、IP アドレ
スなどが正しく取得できていない可能性があります。
WindowsMe/98/95 の場合、「スタート」→「ファイル名を指
定して実行 ...」を選択し、「winipcfg」を入力して、「OK」をク
リックしてください。
startwinipcfg.tif
図13.2.1:
IP アドレスなどが正しく取得できた場合、以下のように表示さ
れます(数値は「6.1ダイヤルアップでプロバイダーと接続する」
(p.39)の構築例の環境におけるものです。実際の数値は、お客
様の環境におけるものとなります)。
standard.tif
お使いのLAN ア
ダプターを選択し
てください。
64 困ったときに
図13.2.2:
Page 65
上記で「詳細 >>」をクリックすると、更に詳しい情報が表示さ
れます。「OK」をクリックすると、ダイアログが閉じます。
Detail.tif
図13.2.3:
WindowsNT、Windows2000 の場合、「スタート」→「プログ
ラム」→「コマンドプロンプト」を選択し、「iipconfig-all」を実
行すると、図13.2.3 と同様の情報が表示されます。
・ WEB ページが表示されない場合、本製品がプロバイダーにダイ
ヤルアップしていない可能性があります。次の点を確認してくだ
さい。
になっていると、FAX やモデムが先に応答してしまうため電話
がうけられなくなります。
・ 本製品のアナログポートは極 性反転機能をサポートしておりま
せん。アナログポートに接続している FAX や留守番電話機が極
性反転機能を利用している場合に、このような誤動作が起こるこ
とがあります(ご使用の FAX または電話機が極性反転機能を使
用しているかどうかは、各機器のメーカーへお問い合わせくださ
い)。極性反転機能を使用している電話機器をアナログポートへ
接続するのは、お勧めいたしません。
コンソールターミナルに文字が入力できない
●確認または実行事項
・コンソールケーブルがきちんと接続できていること。
・ターミナルソフトを 2 つ以上同時に起動していないこと(同一
の COM ポートを使用するソフトウエア(たいていの場合は通信
ソフトウエア)が複数起動されると、COM ポートにおいて競合
が発生し、通信できない、不安定になるなどの 障害が発生しま
す)。
・ ターミナルソフトの設定内容(通信条件)が正しいこと(特に、
コンソールケーブルで本製品を接続している COM ポート名と、
ターミナルソフトで設定しているCOMポート名が一致している
かに注意してください)。
ACTBRI-S/TLED が点灯していない場合、「● ACTBRI-S/T
LED の観察」(p.63)を実行してください。点灯している場合、
回線との接続は正常です。
B1、B2 の一方または両方が点灯していない場合、ダイヤルアッ
プしていません。本製品の設定を確認してください(電話番号、
ユーザー名、パスワード、DNS アドレスなど)。「本製品のログ
を見る」(p.64)もご覧ください。
電話がかけられない
●確認または実行事項
・ 「12 アナログ機器を使う」(p.59)の「注」の内容をご確認くだ
さい。
・ 電話を使って、公衆網に電話をかけるときは、「電話番号」の入
力の後に「#」を押さなければなりません。また、サブアドレス
を指定するには、電話番号とサブアドレスとの間を「*」(アスタ
リスク)で区切ってください。
コマンドによって電話番号を登 録するときは、電話番号に「-」
(ハイフン)や「#」を含めないでください。
・ 内線発信のときは、指定する内線番号にご注意ください。アナロ
グポート0 に接続している電話機は「0」です。アナログポート
1 に接続している電話機は「1」です。
電話、FAXがうけられない
・ ターミナルソフトの メニューなどで一度「切断」し、再度「接
続」してみる。それでもだめなら、ターミナルソフトを再起動し
て、やってみる。それでもだめなら、コンピュータの再起動から
やってみる。
・本製品を再起動してみる。
・シリアルポートの通信速度が 本製品とターミナルソフトで一致
していること(本製品のデフォルト速度は 9,600bps です)。
コンソールターミナルで文字化けする
●確認または実行事項
・ ターミナルソフトでシリアルポートの速度が9,600bpsに設定し
てあるか(工場出荷時の状態で 9,600bps 以外の速度だと文字化
けします)。
・ 入力モードが英数半角モードになっているか(全角文字や半角カ
ナは、入力しないでください)。多くの AT 互換機では、「Alt」
キーを押しながら「半角/全角」キーを押して切り替えできます)。
●確認または実行事項
・ アナログポートに接続している FAX やモデムなどの自動着信機
能がオフになっているか確認してください。自動着信機能がオン
困ったときに 65
Page 66
66 困ったときに
Page 67
A付録
A.1製品仕様
ソフトウエア
サポート規格 IEEE802.3
サポートプロトコル IP
ルーティング方式
スタティック、ダイナミック(RIP/RIP2)
WANサービス
ISDN(標準PPP、MP(RFC1990))、HSD
LAN デバイス 64台
ISDN 相手先登録件数(20件)、同時接続(2 か所)
機能 NAT(ENAT)、ファイアウォール、IP フィルタリング、IP
アドレスプール、DNS リレー、DNS サーバアドレス自動
取得(IPCP ネゴシエーション)、DHCP(サーバー、リレ
エージェント、クライアント)、マルチダイヤル、
ProxyARP、UnnumberedIP、マルチホーミング、
Priority-BasedRouting、Policy-BasedRouting、
Trigger、PPPCallBack(RFC1570)、ISDNCallBack、
データ圧縮(STACLZS、VJCompression)、PAP、
CHAP、CallerID、BAP/BACP(RFC2125)、ダイヤルオ
ンデマンド
アナログ機能(AR160 のみがサポート)
内線通話、リダイヤル、保留、ピックアップ
管理・設定
SNMP(MIB Ⅱ)、Syslog、Telnet(サ−バ−、クライア
ント)、コンソールポート、Zmodem、TFTP クライアン
ト、設定ファイルのスクリーンエディター
1
ハードウエア
CPU 68EN302・25MHz
メインメモリー 4MB
フラッシュメモリー 2MB
ポート LANポート 10BASE-T(RJ-45)× 4
(1 ポートのみ MDI/MDI-X 切替可能)
WANポート BRI-U(RJ-11)×1(AR160 のみ)、
DSU内蔵(AR160 のみ、極性反転可、
切離可)、
BRI-S/T(RJ-45)×2、
配線構成(P− MP)、
終端抵抗:内蔵(工場出荷時オン)
INSネット 64、INS ネット64LITE、
高速デジタル専用線、
リンクスピード(64Kbps、128Kbps)
アナログポート RJ-11× 2(AR160のみがサポート)
電気的仕様 2 線式アナログインタフェース
給電電圧 − 48V
物理的条件 6 ピンモジュラージャック
発信手順 トーン(プッシュ)方式
コンソールポート RS-232(9-Pinメス、DCE)×1、
最大19,200bps
電源部 定格入力電圧 AC100V − AC240V
(但し、付属の電源ケーブルは AC100V のみに対応してお
ります。他の電源電圧で使用しないでください)
定格入力電流 1A
本体定格 AR16015VDC/1A
AR13012-15VDC/1.25A
平均消費電力 AR16011W(最大 18W)
AR1306W(最大 10W)
平均発熱量 AR1609.5kcal/h(最大15.5kcal/h)
AR1305.2kcal/h(最大8.6kcal/h)
環境条件
動作時 温度 0℃〜40℃
湿度 10%〜90%(但し、結露なきこと)
保管時 温度 − 25℃〜70 ℃
湿度 10%〜90%(但し、結露なきこと)
外形寸法
251(W)×151(D)×30(H)mm
(但し、突起部含まず)
重量 1.1Kg
取得承認
VCCI クラス A
JATE(AR160:CD01-0049JPL01-0010、
AR130:C01-0158JPL01-0057)
VCCIクラス A
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)
の基準に基づくクラス A 情報技術装置です。この装置を家庭
環境で使用すると電波妨害を引き起こすことがありま す。こ
の場合には使用者が適切な対策を講ずるよう要求されるこ と
があります。
1.「このソフトウェア仕様は、Ver.2.1.4 の機能をもとに記載されています。機能は、ソフトウェア(ファームウェア)のバージョンに
依存します。ご使用になるソフトウェアの機能は、最新のカタログ、リリースノートをご覧ください。
付録 67
Page 68
A.210BASE-T ポート仕様
A.3コンソールポート仕様
本製品の10BASE-Tポートは、RJ-45型と呼ばれるモジュラージャッ
クが使用されています。
RJ45plug.eps、RJ45jack.eps
PIN 1
PIN 1
図 A.2.1:RJ-45モジュラープラグ(左)、ジャック(右)
表 A.2.1:MDI 仕様における信号線名
ピン番号 信号(MDI ポート)
1 送信データ(+)
2 送信データ(ー)
3 受信データ(+)
4 未使用
5 未使用
6 受信データ(ー)
7 未使用
8 未使用
XPCconnection.eps
ARルーター(XPC)
TD+ 1
TD- 2
RD+ 3
RD- 6
(MDI-X)
図 A.2.2:「XPC」に設定したとき
=HUBconnection.eps
ARルーター(=HUB)
TD+ 1
TD- 2
RD+ 3
RD- 6
(MDI)
図 A.2.3:「=HUB」に設定したとき
本製品には 4 つの 10BASE-T ポートがあります。ポート 1-3 は、通
常のポート(MDI-X)です。ポート4 はカスケードポートとして用意
されており、「=HUB/XPC スイッチ」により「=HUB」(MDI)ま
たは「XPC」(MDI-X)の切り替えができます。
コンピュータをポート 4 に接続する場合、ストレートタイプの UTP
ケーブルを使 用し、スイッチを「XPC」に設定してく ださい(図
A.2.2)。
HUB の通常のポート(MDI-X)をポート4 に接続する場合、ストレー
トタイプの UTP ケーブルを使用し、スイッチを「=HUB」に設定し
てください(図 A.2.3)。
UTPケーブル
(ストレート)
UTPケーブル
(ストレート)
コンピュータ
1 TD+
2 TD-
3 RD+
6 RD-
(MDI)
HUB/スイッチ
1 TD+
2 TD-
3 RD+
6 RD-
通常のポート(MDI-X)
本製品のコンソールポート(DCE)は、D サブ 9 ピン(メス)コネ
クターが使用されています。ご使用のコンソールターミナル(DTE)
との接続は、付属のコンソールケーブル(ストレートタイプ)、RS232
変換アダプターをご使用ください。通信パラメータは下記の通りです
(本製品がブートモニターの状態におかれているとき、フロー制御は
「Xon/Xoff」となります)。
表 A.3.1:通信パラメータ
項目 値
インターフェース速度 9,600bps
データビット 8
パリティ なし
ストップビット 1
フロー制御 ハードウエア(RTS/CTS)
A.4ご購入時の IP アドレス
本製品をご購入時の状態で起動すると、Telnet による設定の便宜を
はかるために、以下のように動作します。
本製品はご購入時の状 態では、DHCP クライアン トとして動作し、
LAN 上に DHCP サーバーを発見すると、DHCP サーバーから IP ア
ドレスなどの情報を取得します(取得した IP アドレスは、「SHOW
DHCP」コマンドで分かります)。本製品に manager でログインし、
Ethernet インターフェース(ETH0)に新たな IP アドレスを設定し
た時点で、取得した IP アドレスは破棄されます。
LAN 上に DHCP サーバーが発見できなかった場合、Ethernet イン
ターフェースに暫定的な IP アドレスが振られ、DHCP サーバー機能
が有効化されます。
IP アドレス
・ 192.168.242.242/ 255.255.255.0
DHCPサーバー:
・ 提供するIP アドレスの範囲:192.168.242.16以降の 64ア
ドレス
・ルーターアドレス:192.168.242.242
・IP アドレス使用期限:2 時間(7,200 秒)
これらは、設定ファイルとして保 存されているものではなく、コン
ソールターミナルまたは Telnet を使用して、本製品に managerでロ
グインし、Ethernet インターフェース(ETH0)に新たな IP アドレ
スを設定した時点で消失します。
68 付録
Page 69
A.5ASCII文字コード表
表A.5.1:ASCII 文字コード表
Dec Hex Char Dec Hex Chr Dec Hex Chr Dec Hex Chr
0 0 NUL Ctrl/@, Null, Idle 32 20 SP 64 40 @ 96 60 ‘
1 1 SOH Ctrl/A, Start of heading 33 21 ! 65 41 A 97 61 a
2 2 STX Ctrl/B, Start of text 34 22 " 66 42 B 98 62 b
3 3 ETX Ctrl/C, End of text 35 23 # 67 43 C 99 63 c
4 4 EOT Ctrl/D, End of transmission 36 24 $ 68 44 D 100 64 d
5 5 ENQ Ctrl/E, Enquiry 37 25 % 69 45 E 101 65 e
6 6 ACK Ctrl/F, Acknowledge 38 26 & 70 46 F 102 66 f
7 7 BEL Ctrl/G, Bell, beep, fleep 39 27 ’ 71 47 G 103 67 g
8 8 BS Ctrl/H, Backspace 40 28 ( 72 48 H 104 68 h
9 9 HT Ctrl/I, Horizontal tab 41 29 ) 73 49 I 105 69 i
10 0A LF Ctrl/J, Line feed 42 2A * 74 4A J 106 6A j
11 0B VT Ctrl/K, Vertical tab 43 2B + 75 4B K 107 6B k
12 0C FF Ctrl/L, Form feed (top of page) 44 2C , 76 4C L 108 6C l
13 0D CR Ctrl/M, Carriage return 45 2D - 77 4D M 109 6D m
14 0E SO Ctrl/N, Shift out 46 2E . 78 4E N 110 6E n
15 0F SI Ctrl/O, Shift in 47 2F / 79 4F O 111 6F o
16 10 DLE Ctrl/P, Data link escape 48 30 0 80 50 P 112 70 p
17 11 DC1 Ctrl/Q, Device control 1, XON 49 31 1 81 51 Q 113 71 q
18 12 DC2 Ctrl/R, Device control 2 50 32 2 82 52 R 114 72 r
19 13 DC3 Ctrl/S, Device control 3, XOFF 51 33 3 83 53 S 115 73 s
20 14 DC4 Ctrl/T, Device control 4 52 34 4 84 54 T 116 74 t
21 15 NAK Ctrl/U, Negative acknowledge 53 35 5 85 55 U 117 75 u
22 16 SYN Ctrl/V, Synchronous idle 54 36 6 86 56 V 118 76 v
23 17 ETB Ctrl/W, End of transmission block 55 37 7 87 57 W 119 77 w
24 18 CAN Ctrl/X, Cancel 56 38 8 88 58 X 120 78 x
25 19 EM Ctrl/Y, End of medium 57 39 9 89 59 Y 121 79 y
26 1A SUB Ctrl/Z, Substitute 58 3A : 90 5A Z 122 7A z
27 1B ESC Ctrl/[ , Escape, prefix, altmode 59 3B ; 91 5B [ 123 7B {
28 1C FS Ctrl/\ , File separator 60 3C < 92 5C \ 124 7C |
29 1D GS Ctrl/] , Group separator 61 3D = 93 5D ] 125 7D }
30 1E RS Ctrl/^, Record separator 62 3E > 94 5E ^ 126 7E ~
31 1F US Ctrl/_ , Unit separator 63 3F ? 95 5F _ 127 7F DEL
付録 69
Page 70
70 付録
Page 71
B保証とユーザサポート
B.1保証
製品に添付している「製品保証書」の「製品保証規定」をお読みにな
り、「お客さまインフォメーション登録カード」に必要事項を記入し
て、弊社「お客さまインフォメーション登録係」ま でご返送くださ
い。「お客さまインフォメーション登録カード」が返送されていない
場合、保証期間内の無償での修理や、障害発生時のユーザーサポート
などが受けられないことがあります。
保証の制限
本製品の使用または使用不能によって生じた いかなる損害(人の生
命・身体に対する被害、事業の中断、事業情報の損失またはその他の
金銭的損害を含み、またこれらに限定され ない)については、当社
は、その責を一切負わないこととします。
B.2ユーザーサポート
障害回避などのユーザーサポートは、この取扱説明書の巻末の調査依
頼書をコピーしたものに必要事項を記入し、下記のサポート先にFAX
してください。記入内容の詳細は、『調査依頼書のご記入にあたって』
をご覧ください。
アライドテレシス株式会社 サポートセンター
Tel: 0120-860-772
月〜金(祝・祭日を除く)9:00 〜 12:0013:00 〜18:00
login: manager
Password: friend
(お客様の環境におけるものを入力)
Manager > SHOW SYSTEM ↵
Router System Status Time 10:40:40 Date 02-Mar-2001.
Board ID Bay Board Name Rev Serial number
----------------------------------------------------------------------------Base 81 AR160(S/U) M3-0 41870524
----------------------------------------------------------------------------Memory - DRAM : 4096 kB FLASH : 2048 kB
----------------------------------------------------------------------------SysDescription
CentreCOM AR160(S/U) version 2.1.4-00 09-Feb-2001
SysContact
SysLocation
SysName
SysUpTime
5026504 ( 13:57:45 )
Software Version: 2.1.4-00 09-Feb-2001
Release Version : 2.1.4-00 09-Feb-2001
Patch Installed : NONE
Territory : japan
Help File : help.hlp
Boot configuration file: router.cfg (exists)
Current configuration: router.cfg
Security Mode : Disabled
Warning (248283): No patches found.
図 B.2.1:サポートに必要なソフトウエア情報
「SHOWSYSTEM」コマンドの出力をお送りいただくことに 差
し障りがある場合は、図 B.2.1 で囲んでいる「Rev 」、「Software
Version」、「ReleaseVersion」をご記入ください。
2 回線について
Fax: 0120-860-662
年中無休 24 時間受付
調査依頼書のご記入にあたって
本依頼書は、お客様の環境で発生した様々な障害の原因を突き止める
ためにご記入いただくものです。ご提供いただく情報が不十分な場合
には、障害の原因究明に時間がかかり、最悪の場合には障害の解消が
できない場合もあります。迅速に障害の解消を行うためにも、弊社担
当者が障害の発生した環境を理解できるよう、以下の点にそってご記
入ください。記入用紙で書き切れない場合には、プリントアウトなど
を別途添付してください。なお、都合によりご連絡が遅れる事もござ
いますが、あらかじめご了承ください。
1 使用しているハードウエア、ソフトウエアについて
・製品名、製品のシリアル番号 (S/N)、製品リビジョンコード (Rev)
を調査依頼書に記入してください。製品のシリアル番号、製品リ
ビジョンコードは、製品底面のバーコードシールに記入されてい
ます。
(例)
S/N 000770000002346 Rev 1A
・ 「4.2起動」(p.26)および「4.3デフォルトのログイン名とパス
ワード」(p.26)の手順に従い、Manager レベルでログインし、
「SHOWSYSTEM 」コマンドを実行し、出力をプリントアウト
したものを添付してください。下記に例を示します(日付などは
一例です)。
・ ISDN、専用回線のいずれか、ISDN であればダイヤルイン、サブ
アドレスのご利用の有無、NTT による工事かお客様で工事され
たか、などについてお知らせください。
3 お問い合わせ内容について
・ どのような症状が発生するのか、それはどのような状況でまたど
のような頻度で発生するのかをできる限り具体的に(再現できる
ように)記入してください。
・ エラーメッセージやエラーコードが表示される場合には、表示さ
れるメッセージの内容のプリントアウトなど を添付してくださ
い。
4 ネットワーク構成について
・ネットワークとの接続状況や、使用されているネットワーク機器
がわかる簡単な図を添付してください。
・ 他社の製品をご使用の場合は、メーカー名、機種名、バージョン
などをご記入ください。
保証とユーザサポート 71
Page 72
調査依頼書(CentreCOMAR160/AR130) 年 月 日
一般事項
1. 御社名:
部署名: ご担当:
ご連絡先住所:〒
TEL: ( ) FAX: ( )
2. ご購入先: ご購入年月日:
ご購入先担当者: ご連絡先 (TEL): ( )
ハードウエアとソフトウエア
1. ご使用のハードウエア機種(製品名)、シリアル番号、リビジョン
CentreCOMAR
2. 本製品のファームウエア(ソフトウエア)のバージョン
Rev(本体):
SoftwareVersion:
ReleaseVersion:
3. 回線
□ ISDN
・ 工事 □ NTT 工事 □お客様による工事
・ ダイヤルイン □あり □なし
・ サブアドレス □あり □なし
□専用回線
S/N Rev
調査依頼書
72 保証とユーザサポート
Page 73
調査依頼書(CentreCOMAR160/AR130) 年 月 日
お問い合わせ内容
□別紙あり □別紙なし
□設置中に起こっている障害 □設置後、運用中に起こっている障害
ネットワーク構成図
□別紙あり □別紙なし
簡単なもので結構ですからご記入をお願いします。
保証とユーザサポート 73
Page 74
B.3最新情報の入手
ご注意
弊社では、製品に関する最新の情報(最新のソフトウエア(ファーム
ウェア)、最新のマニュアル、構成例集など)を下記のホームページ
でご案内しておりますので、ご利用ください。
1 MicrosoftInternetExplorer、NetscapeNavigator などの Web
ブラウザを使用して、アライドテレシスのホームページにアクセ
スします。
http://www.allied-telesis.co.jp/
2「 サポート」をクリックしてください。
3「 Bridge/Router」を選択し、「GO」をクリックしてください。
4 本製品の項目を選択してください。以後、表示されるページにし
たがい、ご希望のバージョンのファームウエアを選択してくださ
い。
・ 本マニュアルは、アライドテレシス株式会社が作成したもので、
全ての権利をアライドテレシス株式会社が保有しています。本書
の全部または一部を弊社の同意なしにコピーま たは転載するこ
とを固くお断りいたします。
・ アライドテレシス株式会社は、予告なく本マニュアルの一部また
は全体を修正、変更することがありますのでご了承ください。
・ アライドテレシス株式会社は、改良のため予告なく製品の仕様を
変更することがありますのでご了承ください。
・ 本マニュアルについて、万一記載漏れ、誤りやご不審な点等ござ
いましたらご連絡ください。
・ 本製品を運用して発生した結果については、上記の項にかかわら
ず、責任を負いかねますのでご了承ください。
2001アライドテレシス株式会社
©
2001AlliedTelesynInternationalCorporation
©
商標について
CentreCOMは、アライドテレシス株式会社の登録商標です。
Apple、Mac、Macintosh は、米国その他の国で登録された米国
アップルコンピュータ社の商標です。
Windows、MS-DOS、WindowsNTは、米国 Microsoft
Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
その他、この文書に掲載しているソフトウエアおよび周辺機器の
名称は各メーカーの商標または登録商標です。
マニュアルバージョン
2001年05 月 14 日 Rev.B 記述、誤植訂正
2001年03 月 03 日 Rev.A 初版(FirmwareVer.2.1.4)
74 保証とユーザサポート
Page 75
アライドテレシス株式会社
PNJ613-M2973-00Rev.B010514