ALLIED Telesis AR160, AR130 Service Manual

AR160/ AR130
AccessRouter
取扱説明書
2 CentreCOMAR160/AR130
安全のために
下記の注意事項を守らないと火災・感電により、
警告
本製品は、取扱説明書に記載のない分解や改造はしないでください。 火災や感電、けがの原因となります。
雷のときはケーブル類・機器類にさわらない
感電の原因となります。
異物は入れない 水は禁物
火災や感電の恐れがあります。水や異物を入れないように注意して ください。万一水や異物が入った場合は、電源プラグをコンセント から抜いてください。(当社のサポートセンターまたは販売店にご連 絡ください。)
死亡や大けがの原因となります。
分解禁止
雷のときは さわらない
異物厳禁
内部に熱がこもり、火災の原因となります。
湿気やほこりの多いところ、油煙や湯気の あたる場所には置かない
内部回路のショートの原因になり、火災や感電の恐れがあります。
ふさがない
設置場所
注意
CentreCOMAR160/AR130 3
表示以外の電圧では使用しない
火災や感電の原因となります。 本製品はAC100-240Vで動作します。 なお、本製品に付属の電源ケーブルは100V用ですのでご注意ください。
100~240V
電圧注意
正しい電源ケーブル・コンセントを使用する
不適切な電源ケーブル・コンセントは火災や感電の原因となります。 接地端子付きの3ピン電源ケーブルを使用し、接地端子付きの3ピン電源コンセン トに接続してください。
付属の電源アダプター以外使用しない
火災や感電の原因となります。 本製品はAC100-240Vで動作します。 なお、本製品に付属の電源ケーブルは100V用ですのでご注意ください。
コンセントや配線器具の定格を超える使い方はしない
たこ足配線などで定格を超えると発熱による火災の原因となります。
設置・移動のときは電源プラグを抜く
感電の原因となります。
電源ケーブルを傷つけない
火災や感電の原因となります。
電源ケーブルやプラグの取扱上の注意: ・加工しない、傷つけない。 ・重いものを載せない。 ・熱器具に近づけない、加熱しない。 ・電源ケーブルをコンセントから抜くときは、必ずプラグを持って抜く。
3ピン
コンセント
付属品 を使え
たこ足禁止
プラグを
抜け
傷つけない
4 CentreCOMAR160/AR130 
ご使用にあたってのお願い
次のような場所での使用や保管はしないでください。
・直射日光の当たる場所 ・暖房器具の近くなどの高温になる場所 ・急激な温度変化のある場所(結露するような場所) ・湿気の多い場所や、水などの液体がかかる場所(湿度80%以下の環境でご使用ください) ・振動の激しい場所 ・ほこりの多い場所や、ジュータンを敷いた場所(静電気障害の原因になります) ・腐食性ガスの発生する場所
静電気注意
本製品は、静電気に敏感な部品を使用しています。部品が静電破壊する恐れがありますの で、コネクターの接点部分、ポート、部品などに素手で触れないでください。
取り扱いはていねいに
落としたり、ぶつけたり、強いショックを与えないでください。

お手入れについて
清掃するときは電源を切った状態で
誤動作の原因になります。
機器は、乾いた柔らかい布で拭く
汚れがひどい場合は、柔らかい布に薄めた台所用洗剤(中性)をしみこま せ、堅く絞ったものでふき、乾いた柔らかい布で仕上げてください。
お手入れには次のものは使わないでください
・石油・みがき粉・シンナー・ベンジン・ワックス・熱湯・粉せっけん
(化学ぞうきんをご使用のときは、その注意書に従ってください。)
ぬらすな
中 性
中性洗剤
使用
堅く絞る
シンナー
類不可
CentreCOMAR160/AR130 5
0.1はじめに
0.3表記について
この度は、CentreCOMAR160/AR130 をお買いあげいただき、誠 にありがとうございます。
CentreCOMAR160/AR130(以下本製品)は、INSネット 64や専 用回線を使って、リモートオフィス、SOHO、支店、営業所などを幹 線ネットワークに接続するアク セスルーターです。また、インター ネット・サービス・プロバイダー(以降プロバイダーと略します)と 接続するためのダイヤルアップ・ルーターとしてもお使いいただけま す。
AR160 は、HUB(4ポート)、DSU、S/T 点(2 ポート)、アナログ
(2 ポート)を内蔵しており、コンピュータ 2 台からのインターネッ
ト接続環境を、簡単に低コストで構築することができます。INS ダイ ヤルインサービスを利用すれば、アナログ電話機や G3FAX に別の 電話番号を割り当てることができます。
AR130 は、HUB(4 ポート)、S/T点(2 ポート ) を内蔵しており、 すでに DSU が設置された環境への導入に最適です。
0.2本書と付属の CD-ROM について
本製品を正しくお使いいただくため、ご使用になる前に本書をよくお 読みください。また、お読みになった後も大切に保管してください。
本書は、本製品のソフトウエアバージョン「2.1.4」をもとに記述さ れていますが、「2.1.4」よりも新しいバージョンのソフトウエアが搭 載された製品に同梱されることがあります。その場合は、必ずリリー スノートや添付書類をお読みください。リリースノートや添付書類に は、重要な情報や、最新の情報が記載されています。
付属の CD-ROM には、以下のマニュアルや情報が収録されておりま す。必要に応じてお読みください。CD-ROM をコンピュータの CD­ROM ドライブに挿入すると、自動的に HTML ファイルが表示されま すので、表示内容に従って操作してください。
ソフトウェアリリースノート
今回のソフトウェア(ファームウェア)リリースで追加された機 能、変更点、注意点についてまとめたものです。過去の変更履歴 も記載されています。

画面表示

コンソールターミナルに表示さ れた内容や入力した文字を説明
する場合、枠線で囲んでいます。
入力する文字を明示的に示す場合、太文字を使用します(下記の
例では「help」)。
太文字以外の表示は、自動的に表示される文字です。
コマンド行 を最後まで入 力したらリター ンキー(またはエン
ター)を 1 度押します。リターンキーは、「 す。下記では、「help」を入力し、リターンキーを押しています。
Manager > help
AR130/AR160
ヘルプは次のトピックを説明しています。
HELP asynchronous HELP ETH HELP PPP PPP HELP ISDN ISDN HELP TDM TDM HELP IP IP HELP terminal HELP BOOTP BOOTP HELP DHCP DHCP HELP TRIGGER Trigger HELP PING Ping HELP ENCO HELP PBX
HELP FIREWALL Firewall HELP SYSTEM
--More-- (<space> = next page, <CR> = one line, C = continuous, Q = quit)
オンラインヘルプ
- V2.1.4 Rev J1 2001/02/16
非同期ポート、 イーサネットインタフェースコマンド
ターミナルサーバー
圧縮コマンド(暗号はサポートしていません) アナログポート関連コマンド
基本的なルーター管理コマンド(ログイン
TTY
Point to Point Protocol
BRI
コマンド(
モジュールコマンド
コマンド
リレーコマンド
サーバーコマンド
コマンド
Traceroute
のみがサポート)
AR160
コマンド(
図 0.3.1:表示画面の例
長いコマンド行を紙面の都合で折り返す場合は、2行目以降を字
下げして表します。実際にコマンド行を入力する場合は、字下げ
されている行の前でスペースを 1 文字入力してください(下記 では、「SM=...」「DM=...」「AC=...」の前にスペースが1 文字入っ ています)。全ての行を入力し、最後にリターンキーを押してく ださい。
を含む)
コマンド
NAT
」マークで表しま
)コマンド
を含む)
/
ログアウ
ConfigurationExamples(設定例集)
具体的な構成例を図解で示し、構成に関する設定の要点を簡潔に 説明したマニュアルです。
CommandReference
コマンドの詳細、エラーメッセージを説明した英文のマニュアル です。
6 CentreCOMAR160/AR130
ADD IP FILT=1 SO=192.168.20.4
SM=255.255.255.255 DES=192.168.10.2 DM=255.255.255.255 DP=23 PROT=TCP SESS=ANY AC=INCL
図 0.3.2:紙面の都合でコマンド行に折り返しがある例

キー入力における表記

□/△」キーは、□キーを押しながら、△キーを押す操作を表
します。例えば「Ctrl/E」キーは、「Ctrl」キーを押しながら「E」 キーを押すことを意味します。
□/△/○」キーは、□キーを押しながら△キーを押し、□ /
△キーをそのまま離さないで、○キーを押す操作を表します。
「□ , △」キーは、□キーを押し、□キーを離してから、△キー
を押す操作を表 します。例えば「Break,T」キーは、「Break」 キーを押し、「Break」キーを離してから「T」キーを押すことを 意味します。
「□ / △」キーと「▽ , ○」キーは、一緒に使用することがあり
ます。例えば「Ctrl/P,T」キーは、まず「Ctrl」キーを押しなが ら「P」キーを押し、「Ctrl」と「P」キーを同時に離してから、
「T」キーを押すことを意味します。

マークについて

説明内容により、以下のマークをつけています。
注記マーク
けがや装置の故障には到ら ないが、データ破 壊や機器の通常の運用が妨げ られたりするな ど、なんらかの問題が発生する 可能性のある ような場合に、マークして います。ご注意く ださい。
メモマーク
これを知っていると便利であ ると想定される 場合に、マークしています。ご活用ください。

デフォルト(default)

デフォルトは、何も指定しなかったときに採用されるもの、パラ
メータなどを省略したときに採用される数値、またはご購入時の 設定を意味します。
CentreCOMAR160/AR130 7
8 CentreCOMAR160/AR130
目次
0.1 はじめに...........................................................................6
0.2 本書と付属の CD-ROM について .............................. 6
0.3 表記について ..................................................................6
画面表示...........................................................................6
キー入力における表記..................................................7
マークについて.............................................................. 7
デフォルト(default)................................................... 7
1 お使いになる前に .......................................................11
1.1 パッケージの確認.......................................................11
1.2 特長................................................................................12
1.3 各部の名称と働き.......................................................13
1.4 ダイヤルアップで本製品を使うまで......................14
2 コンピュータの準備....................................................15
2.1 IPアドレスを自動的に取得する .............................15
WindowsMe/98/95................................................15
WindowsNT ...............................................................15
Windows2000...........................................................16
Macintosh....................................................................17
2.2 IPアドレスを設定する..............................................17
WindowsMe...............................................................17
Macintosh....................................................................18
3 接続...............................................................................19
3.1 ISDN・専用回線の契約内容の確認.........................19
INS ネット 64.............................................................. 19
専用回線........................................................................19
3.2 機器の接続....................................................................20
ISDN/ 専用回線に接続する................................. 21
コンピュータを接続する .....................................22
コンソールターミナルを接続する.....................22
電話機 /FAX を接続する .....................................22
ACアダプターを接続する(電源オン).............23
専用回線・ISDN 回線の接続テスト..................23
3.3 HUBを接続する..........................................................23
3.4 BRI-S/T ポートの利用.............................................. 23
内蔵 DSU を使用する場合........................................24
外付け DSU を使用する場合....................................24
4 起動・設定の保存・再起動 ........................................25
4.1 コンソールターミナルの設定 ..................................25
ハイパーターミナルを使用する..............................25
4.2 起動................................................................................26
トラブルシューティング...........................................26
4.3 デフォルトのログイン名とパスワード..................26
4.4 パスワードの変更.......................................................27
変更方法........................................................................27
使用可能な文字と文字数...........................................27
4.5 システム時間の設定...................................................27
4.6 設定の保存....................................................................27
4.7 起動・動作ファイルの指定....................................... 28
4.8 再起動............................................................................ 28
RESTARTROUTER コマンドの入力.................... 28
RESTARTREBOOTコマンドの入力 ................... 28
電源のオフ / オン .......................................................28
再起動時のご注意 .......................................................28
4.9 ログアウト.................................................................... 29
4.10 停止................................................................................ 29
4.11 ご購入時の状態に戻す...............................................29
4.12 ロックアウトされてしまったとき.......................... 30
5 設定のための基礎知識 ................................................31
5.1 コマンドプロセッサー............................................... 31
コマンドプロンプトと権限....................................... 31
コマンドプロンプトの変更....................................... 31
コマンドプロンプトにおけるキー操作(ヒスト
リー機能)......................................................................31
次に選択可能なキーワードを表示する「?」.........31
5.2 オンラインヘルプ .......................................................32
5.3 コマンド入力の注意点(文字数)............................32
コマンド行で省略形を使用する ..............................32
コマンド行を複数行に分ける...................................33
IPフィルタ設定における補足.................................. 33
5.4 コマンドの分類............................................................33
設定コマンド................................................................33
主な実行コマンド .......................................................34
5.5 インターフェース名と番号....................................... 35
5.6 設定情報の確認............................................................35
5.7 設定ファイルのエディタ...........................................36
エディタにおけるキー操作....................................... 36
6 構成例 ...........................................................................39
6.1 ダイヤルアップでプロバイダーと接続する.......... 39
プロバイダーとの契約の確認...................................39
設定の方針.................................................................... 39
構成................................................................................ 39
設定の手順.................................................................... 40
手動による接続............................................................42
マルチリンク(MP)を使う.................................... 42
設定内容の表示............................................................42
入力コマンドのリスト............................................... 42
6.2 2 拠点間接続................................................................ 43
ISDN 回線の場合.........................................................43
専用回線の場合............................................................46
設定内容の表示............................................................47
7 ユーザー管理................................................................49
7.1 ユーザー認証データベース....................................... 49
7.2 ユーザーの登録と情報の変更...................................49
新規ユーザー登録 .......................................................49
ユーザー情報変更 .......................................................49
目次 9
パスワード変更............................................................49
ユーザー情報表示.......................................................50
ユーザー削除................................................................50
ユーザー一括削除.......................................................50
8 Telnet を使う ..............................................................51
8.1 本製品に Telnet でログインする.............................51
8.2 Telnetコマンドの実行 ..............................................51
IPアドレスのホスト名を設定する..........................51
DNS サーバーを参照するように設定する............51
9 Ping・Trace...............................................................53
9.1 Ping................................................................................53
9.2 Trace.............................................................................53
10 ファイルシステム ........................................................55
10.1 フラッシュメモリー・ファイルシステム..............55
フラッシュメモリーのコンパクション..................55
10.2 ファイル名....................................................................56
10.3 ワイルドカード............................................................56
11 アップ / ダウンロード.................................................57
11.1 TFTP..............................................................................57
前提条件........................................................................57
設定................................................................................57
ダウンロード................................................................57
アップロード................................................................57
11.2 Zmodem........................................................................57
ダウンロード................................................................57
アップロード................................................................58
ターミナルソフトの観察...........................................64
設定しているネットワークの情報の観察..............64
本製品のログを見る....................................................64
13.2 トラブル例....................................................................64
コンピュータが通信できない...................................64
電話がかけられない....................................................65
電話、FAX がうけられない......................................65
コンソールターミナルに文字が入力できない......65
コンソールターミナルで文字化けする..................65
A 付録...............................................................................67
A.1 製品仕様........................................................................67
ソフトウエア................................................................67
ハードウエア................................................................67
A.2 10BASE-T ポート仕様..............................................68
A.3 コンソールポート仕様...............................................68
A.4 ご購入時の IP アドレス..............................................68
A.5 ASCII 文字コード表....................................................69
B 保証とユーザサポート ................................................71
B.1 保証.................................................................................71
保証の制限....................................................................71
B.2 ユーザーサポート........................................................71
調査依頼書のご記入にあたって...............................71
調査依頼書....................................................................72
B.3 最新情報の入手............................................................74
ご注意 ............................................................................74
商標について................................................................74
マニュアルバージョン...............................................74
12 アナログ機器を使う ....................................................59
12.1 電話をかける................................................................59
外線発信する................................................................59
内線発信する................................................................59
12.2 電話をうける................................................................60
ダイヤルイン番号(グローバル着信なし)により
着信するポートを指定する.......................................60
ダイヤルイン番号(グローバル着信あり)により
着信するポートを指定する.......................................60
サブアドレスにより着信するポートを指定する .60
12.3 その他の機能................................................................60
リダイヤル機能............................................................60
保留機能........................................................................61
ピックアップ機能.......................................................61
12.4 電話機能の一覧............................................................61
13 困ったときに................................................................63
13.1 トラブルへの対処法...................................................63
LEDの観察...................................................................63
ケーブル類の観察.......................................................63
10 目次
1お使いになる前に
取扱説明書
A
cces
s R
ou
ter
AR160/AR130
DO
C
UM
EN
TA
TIO
N SET
1.1パッケージの確認
パッケージを開けたら、これらがすべて揃っているかどうかを確認し てください。万一、足りないものがありましたら、お買い上げになっ た販売店までお問い合わせください。
ルーター本体(AR160 または AR130)
AR160naname.eps
図1.1.1:ルーター本体
ACアダプター、電源ケーブル
ACADAPTERAR160.eps、Powercable.eps
図1.1.2:AC アダプター、電源ケーブル
本製品に電源を供給するためのAC アダプター、ケーブルです。必ず 本製品に付属しているAC アダプター、電源ケーブルをご使用くださ い。不適切なAC アダプター、電源ケーブルをご使用になると、本製 品の故障や火災の原因になり危険です。
コンソールケーブル
RS232-9PCable.eps
テレホンコードまたはISDN ケーブル
RJ11-CABLE.eps
図 1.1.4:テレホンコードまたは ISDNケーブル
AR160には、ISDN 回線や専用回線に接続するためのテレホンコー
ドが付属します。コードの両端には、RJ-11と呼ばれる 6P タイプの モジュラープラグが使用されています。
AR130には、外部 DSU と接続するためのISDN ケーブルが付属し ます。ケーブルの両端には、RJ-45 と呼ばれる 8P タイプのモジュ ラープラグが使用されています。
クランプ、皿ネジ
ClampBis.eps
図 1.1.5:クランプ、皿ネジ
ACアダプターの DC ケーブルが抜け落ちないように固定するクラン プと皿ネジ(M3× 6mm)です。
CD-ROM、マニュアルなど
cdrombook2.eps
C
e
n
t
r
e
C
O
M
®
A
R 1
6
0
/
A
R
1
3
0
1
A v e
R 4 3
2 1
0
1
7
A
0
v
0
e
0
R 4 7
4
2
3
0
2
5
1
0
0
0
7
1
0
N
A
0
/
v
0
S
e
4
R 7 2
4
0
3
5
2
0
1
0
0 7
N
0
/
0
S
0
4 7 2
0 5
0
0 N /
S
図1.1.3:コンソールケーブル
本製品のCONSOLE ポート(RS232)とコンソールターミナルを接 続するためのストレートタイプのRS232 ケーブルです。コネクター は、9pin オス(本製品側)−9pin メスとなっています。
図 1.1.6:CD-ROM、マニュアルなど
基本的に下記の品が付属しています。これ以外に添付資料などが付属 することがあります。
CD-ROM取扱説明書製品保証書お客様インフォメーション登録カードシリアル番号シール
本製品を移送する場合は、ご購入時と同じ梱包箱で再梱包さ れることが望まれます。再梱包のために、本製品が納められ ていた梱包箱、緩衝材などは捨てずに保管してください。
概要 11
1.2特長
本製品の基本的な特長を以下に挙げます。本製品は、以下の他にも多 くの機能をサポートしております。機能は、本製品にロードされてい るファームウェア(ソフトウェア)バージョンに依存しますので、最 新のカタログ、リリースノートにて詳細をご覧ください。
1 台でインターネット接続と SOHO 環境を構築
DSU(切離し可)、アナログポート× 21、HUB(10BASE-T × 4)、S/T 点× 2 を内蔵することにより、インターネットに接続 するための基本機能を完全搭載。低価格でインターネット接続を 実現。
WAN 回線
64Kbpsもしくは128Kbps のISDN および専用線の接続が可能。 U点極性反転スイッチを装備、切離し可能なDSU を内蔵(AR160 のみ)。 他のデジタル通信機器との共存を考慮し、終端抵抗の ON/OFF 切替えが可能。
ISDN(IntegratedServicesDigitalNetwork)
LAN 型ダイヤルアップ、端末型ダイヤルアップ、2 拠点同 時通信、コールバック、アクセスサーバーとダイヤルアップ の同時実行。 ダイヤルイン、フレッツISDN に対応。
専用線
OCN/ODN にも対応。
WAN 側プロトコル
WAN 側で物理層 / データリンク層の伝送手順として PPP をサ ポート。 ISDN使用時には MP にも対応(接続先の対応が必要)。
PPP(PointtoPointProtocol)
IP アドレス、DNS アドレスなどの取得。
MP(MultilinkPPP)
BOD による帯域自動制御(通信データ量に応じ128Kbps、 64Kbps の自動的切替)。
アナログ / デジタル機器の接続が可能(AR160 のみ)
アナログポート の他、アナログ電話機や Group3FAX(以後 G3FAX)なども
併用して利用できます。PBX 機能3を搭載しているのでアナロ グ電話機を2 台接続した場合、内線通話が可能です。 また、デジタル電話機や Group4FAX(以降 G4FAX)などの ISDN機器を接続できる S/T点も装備しています。
2
を 2 ポート装備しており、インターネット接続
ファイアウォール
StatefulInspection型ファイアウォール機能を搭載しており、イ ンターネットからのクラッキングを防止します。
NAT/ENAT(アドレス / ポート変換)
プロバイダーより割り当てられた1 つもしくは少数の IP アドレ スを複数のコンピュータで共有し、割り当てられた IP アドレス を超える数のコンピュータからインターネット へアクセスする ことができます。 スタティック定義が可能で、LAN 内のサーバーを外部に公開す ることができます。
パケットフィルタリング
IP アドレスまたはポート番号による、パケットフィルタリング 機能を搭載しています。
マルチホーミング
ひとつの物理インターフェースに対して、異なるネットワークと なるような複数の IP アドレスを割り当て、同一セグメントに複 数のサブネットを存在させることができます。
ファームウェアのバージョンアップ
バージョンアップは、専用のツールにより簡単に行えます。最新 ファームウェアは、弊社ホームページで提供しています。
DHCP(DynamicHostConfigurationProtocol)
複雑なLAN 環境の設定を本製品で一元管理し、コンピュータ側 の設定を省力化することができ、環境の構築を簡単に行えます。
DHCPサーバー
最大アドレス配布可能数:64 配布情報:IP アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲー トウェイ、 DNS サーバーアドレス、ホスト名、リース期限。
DNSリレー
DNS サーバーアドレスとして本製品の LAN 側 IPアドレス を、コンピュータに設定しておき、コンピュータからの DNS リクエストが発生した場合、本製品に設定した DNS サー バーに対して代理でリクエストが発行されます。複数の接続 先(プロバイダー)を切り替えて運用する場合にコンピュー タ側の設定を変更することなく、接続先によって実際に使用 する DNSサーバーへの切替えが可能。
停電時給電用電源の接続が可能(別売、AR160 にのみ対応)
「無停電電源装置 AR100UPS」を AR160 と ACアダプターの間
に装着すること により、アナログポ ートに接続し た電話機や FAX、10BASE-T ポートに接続したコンピュータが停電時でも
使えるようになります。
アナログポートだけを 1 ポート使用したときの連続通話時
間:30分〜約 50 分
10BASE-T ポートだけを使用したときの使用時間:35分〜
約60 分
1. DSU、アナログポートは AR160のみが装備しています。
2. 変換機などを使用し、ひとつのアナログポートに複数のアナログ通信機器を接続することはできません。アナログポートは、トーン 方式にのみ対応しています(パルス方式のみのアナログ通信機器は接続できません)。
3. アナログポートに PBX は接続できません(AR160 は PBX をサポートしていません)。
4. 停電時に電話機、FAX、コンピュータをご使用になるためには、これらの機器に電源を供給する無停電電源装置(UPS)が必要です
(AC電源の供給が不要な電話機の場合は、停電時もご使用いただけます)。
4
12 概要
1.3各部の名称と働き
AR160 をもとに各部の名称と働きを説明します(AR130 は、DSU、 アナログポートを持ちませんが、他の部分はAR160 と同じです)。
Looks-Front-BW.eps(95%)
AR160
AR160
Access Router
POWER SYSTEM
AR130
AR130
Access Router
POWER SYSTEM
図1.3.1:前面図
①STATUS
POWER 電源がオンのとき点灯します(緑)。本製品には、電
源スイッチはありません。電源のオン / オフは AC プラグの抜き/ 差しで行います。
SYSTEM 異常時に点灯が継続します(赤)。
②10BASE-T
LINK1-4 各10BASE-Tポートがコンピュータや、他の HUB/
スイッチなどのLAN 機器と通信が可能なとき点灯し ます(緑)。
ACTIVITY1-4
各10BASE-T ポートがパケットを送受信したとき点 灯します(緑)。
COLLISION
各10BASE-T ポートでコリジョンが発生したときに 点灯します(緑)。
③ISDN(ISDN 回線使用時)
ACTBRI-S/T
リンクが確立しているとき点灯します。
B1 B1 チャネルが他の機器と接続しているとき点灯し
ます(緑)。データ送受信時に点滅します。
B2 B2 チャネルが他の機器と接続しているとき点灯し
ます(緑)。データ送受信時に点滅します。
ALERT ISDN の接続が設定されている制限時間を超過した
とき、点滅します(赤)。本製品にコンフィグファイ ルが設定されているとき、本製品が起動して最初の 通信が行われるまでの間点灯します(赤)。
VOICE0 アナログポート 0 に接続されている電話機の受話器
が取られている間(オフフック)、点 灯し ます
(AR160 のみ)。
VOICE1 アナログポート 1 に接続されている電話機の受話器
が取られている間(オフフック)、点 灯し ます
(AR160 のみ)。
 ISDN(専用回線使用時)
ACTBRI-S/Tリンクが確立しているとき点灯します。 B1 64Kbps と 128Kbps でデータを送受信時に点滅し
ます。
10BASE-TSTATUS ISDN
LINK
1234
ACTIVITY
①②
10BASE-TSTATUS ISDN
LINK
1234
ACTIVITY
①②
COLLISION
ACT
B 1 B 2 ALERT VOICE 0 VOICE 1
BRI-S/T
③
ACT
B 1 B 2 ALERTCOLLISION
BRI-S/T
③
B2 128Kbps でデータを送受信時に点滅します。 ALERT 本製品 にコンフィグフ ァイルが設定さ れていると
き、本製品が起動して最初の通信が行われるまでの 間点灯します(赤)。
VOICE0 意味を持ちません。 VOICE1 意味を持ちません。
Looks-Rear-BW.eps(95%)
AR160
CONSOLE
DC-IN
④
AR130
DC-IN
④
ANALOG BRI - U BRI - S/T
⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬
CONSOLE
⑤
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
⑪
TERM
OFF
ON
12
⑩
⑫⑬
X PC
=
HUB
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
41201
10BASE-T NETWORK PORTSBRI - S/T
3X 2X 1X
4
図 1.3.2:背面図
④DC-IN
AC アダプターのDC プラグを差し込むジャックです。
⑤CONSOLE(コンソールポート)
本製品を設定するためのコンソールターミナルを接続する RS­232C ポートです。コンソールターミナルとの接続のために、コ ンソールケーブルが付属しています。
⑥ANALOG ポート 0、1(アナログポート、AR160 のみ)
アナログ通信機器を使用するためのポートです。電話機、FAX、 モデムなどのアナログ通信機器を RJ-11 モジュラーケーブルで 接続します。
⑦BRI-U ジャック(回線コネクター、AR160 のみ)
ISDN回線、専用回線を接続するジャックです。
⑧REVERSE スイッチ(U 点極性反転スイッチ、AR160 のみ)
ISDN回線の極性が正しく接続されていない(通信できない)場 合に切り替えるスイッチです。飛 び出した位置が「NORMAL」
(デフォルト)、押し込まれた位置が「REVERSE」です。
⑨DSU スイッチ(AR160のみ)
本体内蔵の DSUを使用する場合は ON(押し込んだ位置、デフォ ルト)、使用しない場合はOFF(飛び出した位置)に設定します。
⑩TERM スイッチ(終端抵抗スイッチ)
S/T 点の終端を行うスイッチです。終端を行う場合はON(押し 込んだ位置、デフォルト)、終端しない場合は OFF(飛び出した 位置)に設定します。AR160で BRI-S/T ポートに何も接続しな い場合や、AR130で DSUだけ接続する場合はONに設定します。
⑪BRI-S/T ポート1、2
G4FAX などのデジタル通信機器を接続します。AR130 の場合 は、外部 DSUを接続します。
⑫XPC/=HUB スイッチ
10BASE-T ポート 4 を「XPC」または「=HUB」のどちらとし て使うか切り替えます。
概要 13
XPC コンピュータを接続する場合(通常のポートとして
使う場合)、「XPC」にします
(飛び出した位置、デフォルト)。
=HUB 他の HUB を接続する場合(カスケードポートとして
使う場合)、「=HUB」にします
(押し込んだ位置)。
⑬ 10BASE-T ポート1-4
コンピュータを接続するポートです。ポート 4 は、通常のポー ト、カスケードポートの切り替えができます。
AR160nanameexplanAI9.eps
図1.3.3:全体図
⑭通気口
本体内部の換気を行うための通気口です。 本製品を設置する際は、この通気口をふさがないでください。通
気口をふさいでしまうと、本製品の温度が上昇し、本製品の故障 の原因になります。また、火災などの原因となることがあるため 危険です。
ACADAPTERAR160EXPLANE.EPS
⑮
1.4ダイヤルアップで本製品を使うまで
1 コンピュータを LAN 環境で使うための準備をします(TCP/IP
の設定)。
→「2.1IPアドレスを自動的に取得する」(p.15)     「WindowsMe/98/95」(p.15)     「WindowsNT」(p.15)     「Windows2000」(p.16)     「Macintosh」(p.17) →「2.2IPアドレスを設定する」(p.17)     「WindowsMe」(p.17)     「Macintosh」(p.18)
2 本製品の設置、接続をします。
ISDN・専用回線への接続、コンピュータ、コンソールターミナ ルなどの接続を行います。
→「3.1ISDN・専用回線の契約内容の確認」(p.19) →「3.2 機器の接続」(p.20)     「1ISDN/ 専用回線に接続する」(p.21)     「2 コンピュータを接続する」(p.22)     「3 コンソールターミナルを接続する」(p.22)     「5ACアダプターを接続する(電源オン)」(p.23)     「6 専用回線・ISDN 回線の接続テスト」(p.23)
3 コンソールターミナルを準備します。
→「4.1 コンソールターミナルの設定」(p.25)
4 コンソールターミナルを使って設定を施します。
⑰
図1.3.4:AC アダプター
⑮ ACアダプター
本製品に直流電源を供給する AC アダプターです。AC アダプ ターは、必ずAR160 またはAR130 に付属のものを使用してく ださい。
⑯電源ソケット
付属の電源ケーブルによって、AC100V に接続します。
⑰ DC プラグ
本製品のDC-IN ジャックに接続します。
→「6.1 ダイヤルアップでプロバイダーと接続する」(p.39)     「プロバイダーとの契約の確認」(p.39)     「設定の方針」(p.39)     「構成」(p.39)     「設定の手順」(p.40)
5 運用します。
インターネットに接続します(WEBの表示など)。
6 トラブルシューティング
→「13困ったときに」(p.63)
14 概要
2コンピュータの準備
お客様の LAN(ローカルエリアネットワーク)環境に合わせてコン ピュータの準備(設定確認)をしましょう。
新規に LAN を導入する場合、またはすでに LAN は導入されている がLAN(コンピュータ)の設定を変更してもかまわない場合、「2.1IP アドレスを自動的に取 得する」(p.15)をおす すめします。各コン ピュータの IP アドレスなどの設定を本製品(ルーター)の DHCP サーバー機能で一括管理でき便利です。
IP アドレスなどをコンピュータに固定的に割り当てたい場合、「2.2IP アドレスを設定する」(p.17)にならって、準備してください。
2.1IP アドレスを自動的に取得する
WindowsMe/98/95
1「コントロールパネル」→「ネットワーク」をダブルクリックし
てください。「ネットワーク」ダイア ログが現れます。「ネット ワークの設定」タブをクリックしてください。「TCP/IP→1Allied
TelesisLA100-PCI-T....」をクリックし、「プロパティ」をク
リックしてください。
9801.tif(200dpi)
2「IP アドレス」タブをクリックしてください。
「IP アドレスを自動的に取得」をクリックし、「OK」をクリック
してください。
9802.tif(200dpi)
図 2.1.2:「IP アドレス」ページ
3 コンピュータを再起動してください。
WindowsNT
1「コントロールパネル」→「ネットワーク」をダブルクリックし
てください。「プロトコル」タブをクリックしてください。「TCP/ IP プロトコル」をクリックし、「プロパティ」をクリックしてく ださい。
NT01.tif(200dpi)
図2.1.1:「ネットワークの設定」ページ
図 2.1.3:「プロトコル」ページ
1. 弊社の LAN アダプターを使用していると仮定しています。「TCP/IP →」の右側がお客様のLAN アダプターとなっている項目を選択 してください。

コンピュータの準備 15

2「DHCP サーバーから IP アドレスを取得する」をクリックして、
「OK」をクリックしてください。
NT02.tif(200dpi)
3「インターネットプロトコル(TCP/IP)」を選択し、「プロパティ」
をクリックしてください。
200003.tif(200dpi)
図2.1.4:「IP アドレス」ページ
3 コンピュータを再起動してください。
Windows2000
1「コントロールパネル」→「ネットワークとダイヤルアップ接続」
→「ローカルエリア接続」をダブルクリックしてください。
200001.tif(200dpi)
図2.1.5:「ローカルエリア接続」アイコン
2「プロパティ」をクリックしてください。
200002.tif(200dpi)
図2.1.7:「ローカルエリア接続のプロパティ」ダイアログ
4「IP アドレスを自動的に取得する」と「DNS サーバーの IPアド
レスを自動的に取得する」をクリックし、「OK」をクリックして ください。
200004'.tif(200dpi)
図2.1.8:
5 再起動を促すダイアログが現れたら、指示に従い再起動してくだ
さい。
図2.1.6:「ローカルエリア接続状態」ダイアログ
16 コンピュータの準備

Macintosh

1「コントロールパネル」→「TCP/IP」を開いてください。「内蔵
Ethernet」と「DHCPサーバを参照」を選択してください。
mac02.tif(200dpi)
図2.1.9:
2
2「IP アドレス」ページで「IPアドレスを指定」をチェックし、「IP
アドレス」「サブネットマスク」を入力してください。
「IP アドレス」「サブネットマスク」は、「本製品の Ethernet イ
ンターフェースの IP アドレス」と同じネットワークに属すよう に入力します。
FixedIP.tif
2「TCP/IP」ダイアログを閉じてください。次のダイアログが現れ
たら、「保存」をクリックしてください。
FixedIPmacsave.tif
図2.1.10:
2.2IP アドレスを設定する
WindowsMe
コンピュータに IP アドレスなどを固定的に設定する場合の注意点を 説明します。以下では「6.1 ダイヤルアップでプロバイダーと接続す る」(p.39)の環境、WindowsMe を仮定しますが、他の OS もこれ にならって設定してください。
1「コントロールパネル」→「ネットワーク」をダブルクリックし
てください。「ネットワーク」ダイア ログが現れます。「現在の ネットワークコンポーネント」から「TCP/IP」をダブルクリッ クしてください。
図 2.2.1:IPアドレスの設定
3「ゲートウェイ」ページで「インストールされているゲートウェ
イ」に「本製品の Ethernet インターフェースの IP アドレス」を 追加してください。
FixedGW.tif
図 2.2.2:
4「DNS 設定」ページで、「DNSを使う」をチェックし、「DNS サー
バーの検索順」に「本製品の Ethernet インターフェースのIP ア ドレス」を追加してください(本製品のDNSリレー機能をenable にする必要があります)。 または、プロバイダーに指定された DNS サーバーアドレスを入 力してください(プライマリー DNS サーバー、セカンダリー DNS サーバーの2 つを指定された場合、プライマリー、セカン ダリーの順で追加してください)。
FixedDNS.tif
2. MacOS8.6、9をご使用の場合で、DHCP サーバーからIP アドレスを取得できない、コンピュータが起動しない、起動が遅いといっ た現象が発生するときは、「http://www.apple.co.jp/」のトップページで「DHCP問題の解決」を検索し情報を入手してください。ま
たは、IPアドレスなどを固定的に設定してください(→「Macintosh」(p.18))。
コンピュータの準備 17
図2.2.3:

Macintosh

1「コントロールパネル」→「TCP/IP」を開き以下のように設定し
てください。
FixedIPMac.tif
2「TCP/IP」ダイアログを閉じてください。次のダイアログが現れ
たら、「保存」をクリックしてください。
FixedIPmacsave.tif
図2.2.5:
図2.2.4:
「経由先」で「Ethernet」、「設定方法」で「手入力」を選択して
ください。
IP アドレス、サブネットマスク
「本製品のEthernetインターフェースの IP アドレス」と同じネッ
トワークに属すように入力してください。
ルータアドレス
「本製品の Ethernet インターフェースの IP アドレス」を入力し
てください。
ネームサーバーアドレス
「本製品の Ethernet インターフェースの IP アドレス」を入力し
てください(本製品の DNS リレー機能を enable にする必要が あります)。 または、プロバイダーに指定された DNSサーバーアドレスを入 力してください(プライマリー DNS サーバー、セカンダリー DNSサーバーの 2 つを指定された場合、プライマリー、セカン ダリーの順で追加してください)。
18 コンピュータの準備
3接続
3.1ISDN・専用回線の契約内容の確認

INSネット 64

他の接続機器の状況も含め、お客様の通信環境にあわせてお申し込み ください。本製品の持つ機能を最大限に利用するための推奨値は以下 のとおりです(下線)。各項目がどのような内容かは、NTT にご確認 ください。
●配線工事等
1
電話線の引き込みがモジュラージャック
図 3.2.2)、モジュラージャックよりも屋内側の工事は、基本的 に全てお客様側で行うことができます。お申し込み時に、「屋内 配線工事」と「機器工事」は自分で行う旨を申告すれば、「基本 工事費(交換機など)」だけで済みます。(本書は、お客様ご自身 が工事を行われることを前提に説明しています)。
●接続する通信機器等
AR160 の内蔵 DSUを使う場合、「DSU折り返し機能の有無」は
」を指定してください。AR160(内蔵 DSU を使わない)ま
たは AR130 で外付け DSU を使う場合、外付け DSU の仕様を 指定してください。
本製品の認定番号は、製品本体裏面のシールをご覧ください。
●コンサルティング項目(必須・無料)
であれば(図 3.2.1、
「本製品は「i・ナンバー」をサポートしておりません。ダイ
ヤルインと i・ナンバーはよく似たサービスですが、サービ スを提供するための方法が異なります。

専用回線

64Kbpsまたは 128Kbps が選択できます。申し込みの注意点は特に ありません。
インタフェース形態及びレイヤ1 起動種別
P-MP
呼毎」または「P-MP 常時」
発信者番号通知サービス
電話をかけた相手がISDN の場合に、発信者の電話番号を通知す るサービスです。 プロバイダーへの接続だけの場合、「通話ごと非通知(呼毎通知 許可)」「回線ごと非通知(呼毎通知拒否)」のどちらでもかまい ません。 事業所間を接続するような場合、「通話ごと非通知 可)」を推奨いたします(「回線ごと非通知(呼毎通知拒否)」を 選んでしまうと、本製品が持つ「電話番号を利 用したセキュリ ティーの機能」が使えません)。
ユーザ間情報通知サービス
着信許可
●コンサルティング項目(付加機能・有料)
ダイヤルインサービス
契約の電話番号以外に、追加の電話番号を使用できるようにする サービスです。例えば、本製品のアナログポートに電話機とFAX が接続し、契約番号に電話がかかってくれば電話機、追加番号の ときは FAX を鳴動させるといった運用ができます。必要であれ ば、このサービスを申し込んでください。
グローバル着信
ダイヤルインサービスを申し込んだ場合、「グローバル着信利用 を推奨します。
」を推奨いたします。
(呼毎通知許
1. 例えば、アナログ電話回線から ISDN への移行するとき。

接続 19

3.2機器の接続
INSwireingAR160.eps(70%)
保安器
壁のモジュラージャック(RJ-11)
テレホンコード
DCプラグ
CONSOLE
DC-IN
*
DSUONTERM
ON
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
XPC
X PC
= HUB
*マーク付きのケーブルは  本製品に付属しています。
AR160
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
41201
UTPケーブル
(NORMAL)
で駄目なら REVERSE
コンソールターミナル
*
コンソール
ケーブル
ACアダプター (100V)
3P電源コンセント 
ACプラグ
テレホンコード
電源ケーブル
*
アナログ電話機
図3.2.1:AR160 の基本的な接続例 INSwireingAR130.eps(70%)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
G3FAX
専用回線では使用 できません。
保安器
ACアダプター
3P電源コンセント (100V) 
図3.2.2:AR130 の基本的な接続例
壁のモジュラー ジャック(RJ-11)
DCプラグ
DC-IN
DC-IN
テレホン
コード
CONSOLE
CONSOLE
ACプラグ
DSU
ISDNケーブル
TERM
ON
10BASE-T NETWORK PORTSBRI - S/T
10BASE-T NETWORK PORTSBRI - S/T
TERM
TERM
X PC
X PC
OFF
OFF
ON
ON
=
HUB
12
=
HUB
12
4
4
XPC
電源ケーブル
*マーク付きのケーブルは  本製品に付属しています。
*
AR130
3X 2X 1X
3X 2X 1X
*
コンソール
ケーブル
*
UTPケーブル
コンソールターミナル
20 接続
ISDN回線や専用回線2の基本的な接続例は、図 3.2.1(AR160)、図
3.2.2(AR130)のようになります。
ISDN/ 専用回線に接続する
ここでは、BRI-S/T ポートに他のデジタル通信機器を接続しない例 を挙げます。
3
AR160は DSUを内蔵しているため、BRI-U ポートと壁のモジュラー ジャックを接続します。 AR130 はDSU を内蔵していないため、BRI-S/T ポートを DSU に接 続し、DSUを壁のモジュラージャックに接続します。
●AR160 で内蔵 DSU を使う場合
CONNISDNAR160.eps(75%)
壁のモジュラージャック(RJ-11)
テレホンコード
DSUONTERM
ON
CONSOLE
DC-IN
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
X PC
=
HUB
AR160
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
41201
(NORMAL)
で駄目なら REVERSE
図3.2.3:AR160の ISDN/ 専用線への接続(内蔵 DSU使用)
1 付属のテレホンコードを、本製品背面の BRI-U ポートに接続し
ます。テレホンコード先端の爪部分を下側に持ち、カチッと音が するまで、奧までしっかりと挿入してください。
2 テレホンコードのもう一端を、モジュラージャックに接続しま
す。
3 DSU スイッチは「ON」に設定します。
TERM スイッチは「ON」に設定します(BRI-S/T ポートに何も 接続しない場合)。 REVERSEスイッチは、通常「NORMAL」(飛び出した位置)に
しておきます。
4
●AR160 で外付け DSU を使う場合
1 ISDN ケーブルを本製品背面の BRI-S/T ポートに接続します
(ISDN ケーブルは別途ご用意ください)。ポート 1、2 のどちら
に接続してもかまいません。ISDN ケーブル先端の爪部分を下側 に持ち、カチッと音がするまで、奧までしっかりと挿入してくだ さい。
4 DSU スイッチは「OFF」に設定します。
TERM スイッチは「ON」に設定します(BRI-S/Tポートのもう 一方に何も接続しない場合)。
5
CONNBRIDSUAR160.eps(75)
DSU
ISDNケーブル
テレホン
コード
DSUONTERM
X PC
=
HUB
AR160
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
41201
OFF
CONSOLE
DC-IN
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
図 3.2.4:外付け DSUだけの接続(AR160)
●AR130 の場合
CONNISDNAR130.eps(75%)
DSU
壁のモジュラー ジャック(RJ-11)
ISDNケーブル
テレホン
コード
TERM
AR130
ON
CONSOLE
DC-IN
10BASE-T NETWORK PORTSBRI - S/T
TERM
X PC
OFF
ON
=
HUB
12
4
3X 2X 1X
図 3.2.5:AR130 の ISDN/ 専用線への接続
1 付属の ISDN ケーブルを、本製品背面の BRI-S/T ポートに接続
します(ポート 1、2 のどちらに接続してもかまいません)。ISDN ケーブル先端の爪部分を下側に持ち、カチッと音がするまで、奧 までしっかりと挿入してください。
2 ISDN ケーブルのもう一端を、DSUのモジュラージャック(RJ-
45、大きい方)に接続します。
3 DSU を壁のモジュラージャックに接続してください(テレホン
コードは別途ご用意ください)。
4 TERM スイッチは「ON」に設定します(BRI-S/T ポートのもう
一方に何も接続しない場合)。
2 ISDN ケーブルのもう一端を、DSUのモジュラージャック(RJ-
45、大きい方)に接続します。
3 DSU を壁のモジュラージャックに接続してください(テレホン
コードは別途ご用意ください)。
2. 専用回線の場合、AR160 でアナログ通信機器を利用することはできません。
3. 接続する場合は、「3.4BRI-S/Tポートの利用(ほかの通信機器を使う)」(p.23)をご覧ください。
4. REVERSE スイッチの使い方は、「6 専用回線・ISDN 回線の接続テスト」(p.23)で説明しています。
5. 内蔵DSUを使わないため、REVERSE スイッチは意味を持ちません。
接続 21

コンピュータを接続する

CONNLANAR160.eps(60%)
CONSOLE
DC-IN
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
XPC
X PC
= HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
41201
UTPケーブル
(ストレートタイプ)
電話機/FAX を接続する(ISDN、AR160 の
み)
CONNANNAAR160.eps(75%)
CONSOLE
DC-IN
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
テレホンコード
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
41201
図3.2.6:10BASE-Tポート(コンピュータの接続)
1 UTPケーブル
6
を本製品背面の10BASE-Tポートに接続します。 UTP ケーブル先端の爪部分を下側に持ち、カチッと音がするま で、奧までしっかりと挿入してください。
2 10BASE-T ケーブルのもう一端を、コンピュータの 10BASE-T
ポートに接続します。
3 手順1、手順 2 を繰り返し、接続するコンピュータのすべてを本
製品に接続してください。
4 コンピュータを10BASE-T ポート 4 に接続した場合は、XPC/
=HUB スイッチを「XPC」(飛び出した位置)に設定してくださ い。

コンソールターミナルを接続する

7
本製品の設定を行うためのコンソールターミナル(コンピュータ)を 接続します。コンソールターミナルは、「2 コンピュータを接続する」
(p.22)のコンピュータを転用するのが便利です。
CONNCONSOLEAR160.eps(60%)
XPC
X PC
= HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
3X 2X 1X
41201
UTPケーブル
DC-IN
CONSOLE
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
1
2
3
4
5
6
7
8
9
0
G3FAX
アナログ電話機
図3.2.8:AR160 のアナログポートを使う
アナログ電話機、FAX からのテレホンコードをアナログポート 0 ま たは 1 に接続してください。また、アナログポートご使用の際は、以 下の点にご注意ください。
ひとつのアナログポートには、ひとつのアナログ通
信機器をご接続ください。変換器などを使用し、ア ナログポートに 2 つ以上の通信機器を接続すると、 うまく通信できなくなることがあります。
アナログポートはトーン方式(PB 信号)にだけ対
応しています。アナログ通信機器をトーン方式に切 り替えてください(パルス方式のみの機器はご使用 になれません)。
AR160 自身が PBX 機能を搭載しているため、アナ
ログポートにPBXを接続しないでください。AR160 は PBX をサポートしておりません。
コンソールターミナル
コンソールケーブル
図3.2.7:CONSOLE ポート(コンソールターミナルの接続)
1 付属のコンソールケーブルのオス側を、本製品背面のCONSOLE
ポートに接続し、ケーブルのネジを止めてください。
2 付属のコンソールケーブルのメス側を、コンソールターミナルの
COMポートに接続し、ケーブルのネジを止めてください。COM ポートは機種により、「SERIAL」、「|○|○|」などと表記さ れています。
6. カテゴリー 3 以上のストレートタイプの UTP ケーブルを別途ご用意ください。
7. 本製品の設定を終え、コンピュータとの通信ができるようになれば、TELNET による設定が可能となります。
22 接続
AR160 は、ナンバーディスプレイに対応しておりま
せん。ナンバーディスプレイ機能を持つ電話機をご 使用の場合、電話機を「ナンバーディスプレイを使 用しない」設定にしてください。電話機をナンバー ディスプレイを使用する設定にしてしまうと、着信 音が鳴りません。
AR160 は、極性反転機能をサポートしておりませ
ん。この機能を使用する電話機や FAX などをアナロ グポートに接続すると、誤動作することがあります
(電話機、FAX の仕様については、各メーカーへお
問い合わせください)。また、ACR 機能(αLCR機 能)をご利用の場合、ACR 機能そのものはお使いい ただけますが、料金表示がされないことがあります。
専用回線をお使いの場合、アナログポートはご利用
になれません。
I-A
A

ACアダプターを接続する(電源オン)

CONNPOWERAR160.eps(70%)
DCプラグ
ACアダプター 
3P電源コンセント (100V)
CONSOLE
DC-IN
DC-INジャック
DCケーブル
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
X PC
=
HUB
10BASE-T NETWORK PORTS
41201
3X 2X 1X
2 ISDN 関連のランプのいくつかが数秒間点灯し、消灯します。
3 電源をオンにしてから、約1 分後 ACTBRI-S/T ランプが点灯す
れば、回線との接続は正常です(テストの終了)。ランプが点灯 しない場合、手順 4 に進んでください。
WANACTIVE.eps(95%)
10BASE-TSTATUS ISDN
LINK
1234
ACTIVITY
COLLISION
ACT
B 1 B 2 ALERT VOICE 0 VOICE 1
BRI-S/T
Access Router
AR160
POWER SYSTEM
図 3.2.11:回線との接続が確立
4 AT160 で内蔵 DSU をお使いの場合は、本製品の電源をオフに
し、REVERSE スイッチを「オン」にした後(押し込んだ位置)、 手順 1 から実行してください。AR160、AR130 で外付け DSU をお使いの場合は、「13困ったときに」(p.63)をご覧ください。
ACプラグ
電源ケーブル
3.3HUBを接続する
図3.2.9:AC アダプターの接続
本製品には、4 台までのコンピュータを接続できますが、更に多くの
1 ACアダプターのDC プラグを本製品のDC-IN ジャックに差し込
んでください。
コンピュータを接続したい場合は、HUB やスイッチをカスケード接 続することができます。
CONNHUBAR160.eps(60%)
2 付属の電源ケーブルをAC アダプターに接続してください。
3 必要であれば、DCケーブル抜け落ち防止用クランプを取り付け
ます。 本製品底面の DC-IN ジャックに近い側の皿ネジ(M3 × 4mm) を外してください(外したネジは無くさないように保存しておい
DC-IN
CONSOLE
ANALOG BRI - U BRI - S/T
TERMDSU
REVERSE
OFFONOFF
ON
10BASE-T NETWORK PORTS
X PC
= HUB
3X 2X 1X
41201
=
HUB
UTPケーブル
(ストレートタイプ)
てください)。 クランプにDC ケーブルを通し、付属の皿ネジ(M3 × 6mm)で クランプを本製品の底面に固定してください。
カスケード接続
clamptoritsuke.eps
DCケーブル
01
ANALOG
O
N
O
N
R
E
V
E
R
S
E
BRI
2
O
F
F
-
U
O
D
F
S
F
U
1
T
E
R
M
=
H
U
B
BRI
4
-
S/T
X
P
C
10B
DCプラグ
皿ネジ(M3×6mm)
クランプ
D
C
-
I
N
CONSOLE
図3.2.10:クランプによる DC ケーブルの固定
4 電源ケーブルのAC プラグを 3P 電源コンセント(接地付きコン
HUBまたはスイッチ
HUBの通常のポート
図 3.3.1:HUB の接続
8
1 UTP ケーブル
の一端を 10BASE-T ポート 4 に接続し、もう一
方を HUBまたはスイッチの通常のポートに接続してください。
2 XPC/=HUB スイッチを「=HUB」(押し込んだ位置)に設定し
てください。
セント)に接続してください。電源が入り、本製品が起動します
(本製品には電源スイッチはありません。電源のオン / オフは、
AC プラグの抜き差しで行います)。
3.4BRI-S/Tポートの利用(ほかの通信機器 を使う)

専用回線・ISDN 回線の接続テスト

ACTBRI-S/Tランプの点灯によって、本製品が専用回線や ISDN 回 線と正しく接続されていることを確認します。AR160 を ISDN 回線 に接続している場合は、アナログ電話機を利用してテストすることも できます。
1 本製品の電源をオンにしてください。
8. UTP ケーブルは、カテゴリー 3 以上のストレートタイプをご使用ください。
ISDN回線の場合、本製品のBRI-S/T ポートには外付け DSU や、各 種のデジタル通信機器を接続することができます。BRI-S/T ポート に通信機器を接続する場合、接続機器や配線の状況に合わせて、DSU スイッチやTERM スイッチを以下のように設定してください。
専用回線では、AR160 で内蔵 DSU を使う場合、BRI-S/T ポートに は何も接続しないでくだ さい。外付け DSU をご使 用になる場合、 AR160(内蔵 DSU を使わない)/AR130 の BRI-S/T ポートには外 付けDSU だけを接続してください。
接続 23
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