M7CL-32
M7CL-48
M7CL-48ES
取扱説明書
JA
Explanation of Graphical Symbols
The lightning flash with arrowhead symbol
CAUTION
within an equilateral triangle is intended to
alert the user to the presence of uninsulated
RISK OF ELECTRIC SHOCK
DO NOT OPEN
“dangerous voltage” within the product’s
enclosure that may be of sufficient
magnitude to constitute a risk of electric
shock to persons.
CAUTION: TO REDUCE THE RISK OF
ELECTRIC SHOCK, DO NOT REMOVE
COVER (OR BACK). NO USER-SERVICEABLE
PARTS INSIDE. REFER SERVICING TO
QUALIFIED SERVICE PERSONNEL.
The exclamation point within an equilateral
triangle is intended to alert the user to the
presence of important operating and
maintenance (servicing) instructions in the
literature accompanying the product.
IMPORTANT SAFETY INSTRUCTIONS
1 Read these instructions.
2Keep these instructions.
3 Heed all warnings.
4 Follow all instructions.
5 Do not use this apparatus near water.
6 Clean only with dry cloth.
7 Do not block any ventilation openings. Install in
accordance with the manufacturer’s instructions.
8 Do not install near any heat sources such as radiators,
heat registers, stoves, or other apparatus (including
amplifiers) that produce heat.
9 Do not defeat the safety purpose of the polarized or
grounding-type plug. A polarized plug has two blades
with one wider than the other. A grounding type plug
has two blades and a third grounding prong. The wide
blade or the third prong are provided for your safety. If
the provided plug does not fit into your outlet, consult
an electrician for replacement of the obsolete outlet.
10 Protect the power cord from being walked on or pinched
particularly at plugs, convenience receptacles, and the
point where they exit from the apparatus.
WARNING
TO REDUCE THE RISK OF FIRE OR ELECTRIC SHOCK, DO NOT EXPOSE THIS APPARATUS TO RAIN OR MOISTURE.
11 Only use attachments/accessories specified by the
manufacturer.
12 Use only with the cart, stand, tripod,
bracket, or table specified by the
manufacturer, or sold with the
apparatus. When a cart is used, use
caution when moving the cart/
apparatus combination to avoid
injury from tip-over.
13 Unplug this apparatus during
lightning storms or when unused for long periods of
time.
14 Refer all servicing to qualified service personnel.
Servicing is required when the apparatus has been
damaged in any way, such as power-supply cord or plug
is damaged, liquid has been spilled or objects have
fallen into the apparatus, the apparatus has been
exposed to rain or moisture, does not operate normally,
or has been dropped.
Water warning
• Do not expose the device to rain, use it near water or in damp or wet conditions, or place containers on it containing liquids which might
spill into any openings. If any liquid such as water seeps into the device, turn off the power immediately and unplug the power cord from
the AC outlet. Then have the device inspected by qualified Yamaha service personnel.
Backup battery caution
• This device has a built-in backup battery. When you unplug the power cord from the AC outlet, the internal data is retained. However, if
the backup battery fully discharges, this data will be lost. When the backup battery is running low, the LCD display or indicator shows it.
In this case, immediately save the data to an external media, then have qualified Yamaha service personnel replace the backup battery.
M7CL 取扱説明書
2
安全上のご注意
ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。
ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害
を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。
お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。
記号表示について
■
この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。
「ご注意ください」という注意喚起を示します。
〜しない でくださいという「禁止」を示します。
「必ず実行」してくださいという強制を示します。
■
「警告」と「注意」について
以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す
るために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。
警告
電源 / 電源コード
電源は本体に表示している電源電圧で使用する。
誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。
必ず実行
電源コードは 、必ず付属のものを使用する。外部電源を使用する
場合は、指定のもの(PW800W)を使用する。
故障、発熱、火災などの原因になります。
必ず実行
電源プラグは保護設置 ( アース ) されている適切なコンセントに
接続する。
確実にアース接続しないと、感電の原因になります。
必ず実行
この表示の欄は、「死亡す
る可能性または重傷を負
う可能性が想定される」
内容です。
警告
分解禁止
禁止
この表示の欄は、「傷害を
負う可能性または物的損
注意
害が発生する可能性が想
定される」内容です。
この機器の内部を開 けたり、内
部の部品を分解したり改造した
りしない。
感電や火災、けが、または故障の
原因になります。異常を感じた
場合など、点検や修理は、必ずお
買い上げの販売店または巻末の
ヤマハ修理ご相談センターにご
依頼ください。
禁止
電源コードをストーブなどの熱 器具に近づけたり、無理に曲げた
り、傷つけたりしない。また、電源コードに重いものをのせない。
電源コードが破損し、感電や火災の原因になります。
(5)-14
1/3
M7CL 取扱説明書
3
水に注意
異常に気づいたら
この機器の上に花瓶や薬品など 液体の入ったものを置かない。ま
た、浴室や雨天時の屋外など湿気の多いところで使用しない。
内部に水などの液体が入ると、感電や火災、または故障の原因に
禁止
禁止
なります。入った場合は、すぐに電源スイッチを切り、電源プ ラグ
をコンセントから抜いた上で、お買い上げの販売店または巻末の
ヤマハ修理ご相談センターに点検をご依頼ください。
濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。
感電のおそれがあります。
電源 / 電源コード
長期間使用しないときや落雷の おそれがあるときは、必ずコ ンセ
ントから電源プラグを抜く。
感電や火災、故障の原因になることがあります。
必ず実行
電源プラグを抜くときは、電源コードを持たずに、必ず電 源プラ
グを持って引き抜く。
電源コー ドが破損して、感電や火災の原因になることがありま
必ず実行
す。
必ず実行
必ず実行
注意
禁止
禁止
禁止
電源コードやプラグが いたんだ場合、または使用中に音が出なく
なったり異常なにおいや煙が出たりした場合は、すぐに電源ス
イッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、お買い上げの
販売店または巻末のヤマハ修理ご相 談センタ ーに点検をご 依頼
ください。
この機器やパワーサプ ライを落とすなどして破損した 場合は、す
ぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、お買い上げの
販売店または巻末のヤマハ修理ご相 談センタ ーに点検をご 依頼
ください。
イコライザーやフェーダーをすべて最大には設定しない。
接続した機器によって は、発振したりスピーカーを破損したりす
る原因になることがあります。
直射日光のあたる場所(日 中の車内 など)やストーブの近くなど
極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低いところ、ま
た、ほこりや振動の多いところで使用しない。
この機器のパネルが変 形したり、内部の部品が故障したりする原
因になります。
不安定な場所に置かない。
この機器が転倒して故 障したり、お客様や他の方々がけがをした
りする原因になります。
設置
必ず実行
必ず実行
必ず実行
この機器を持ち運びする場合は、必ず 2 人以上で行なう。また、持
ち運びするときは、ディスプレイ部を持たない。
この機器を1 人で無理 に持ち上げる と、腰を痛めたり、この機器
が落下して破損したり、お客様や他の方々がけがをしたりする原
因になります。
この機器を移動するときは、必ず電源コードなどの接続ケーブル
をすべて外した上で行なう。
コードをいためたり、お客様 や他の方々が転倒したりするお それ
があります。
この機器を電源コンセントの近くに設置する。
電源プラグに容易に手の届く位 置に設置し、異常を感じた場 合に
はすぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜い
てください。また、電源スイ ッチを切った状態でも微電流が流れ
ています。この製品を長時間使用しないときは、必ず電源プラグ
をコンセントから抜いてください。
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2/3
禁止
禁止
禁止
この機器の通風孔をふさがない。
内部の温度上昇を防ぐ ため、この機器のリア面には 通風孔があり
ます。特に、この機器をひっくり返したり、横倒しや前後逆さまに
したりしない。機器内部に熱がこもり、故障や火災の原因になる
ことがあります。
テレビやラジオ、ステレオ、
携帯電話など 他の電気製品
の近くで使用しない。
この機器また はテレビやラ
ジオなどに雑 音が生じる場
合があります。
塩害や腐食性ガスが発生する場所に設置しない。
故障の原因になります。
M7CL 取扱説明書
4
接続
必ず実行
必ず実行
他の機器と接 続する場合は、すべての電源を切った上で行なう。
また、電源を入れ たり切った りする前に、必ず 機器の音量(ボ
リューム)を最小にする。
感電、聴力障害または機器の損傷になることがあります。
PW800W を接続する場合は、必ず本体と PW800W の電源ス
イッチをオフにしてから、電源ケーブル(PSL360 )を接続する。
故障や感電の原因になります。
フェーダーに、オイル、グリスや接点復活剤などを補給しない。
電気接点の接触やフェーダーの動きが悪くなることがあります。
禁止
大きな音量で長時間ヘッドフォン
を使用しない。
聴覚障害の原因になります。
禁止
使用時の注意
スピーカーの故障を防ぐために、電源を入れるときは、最後にパ
ワーアンプの電源を入れる。また、電源を切るときは、最初にパ
ワーアンプの電源を切る。
必ず実行
機器の周囲温度が極端に変化する( 機器の移動時や急激な冷暖房
下など)と、結露することがあります。そのまま使用すると故障の
原因になるこ とがあり ますので、電源を入れずに数時間放置し、
必ず実行
禁止
禁止
結露がなくなってから使用してください。
この機器の通風孔/パネルのすき間に手や指を入れない。
お客様がけがをするおそれがあります。
この機器の通風孔/パネルのすき間から金属や紙片などの異物を
入れない。
感電、ショート、火災や故障の原因になることがあります。入った
場合は、すぐに電源スイッチを切り、電源プラグをコンセントか
ら抜いた上で、お買い上げの販売店または巻末のヤマハ修理ご相
談センターに点検をご依頼ください。
この機器の上にのった り重いもの
をのせたりしない。また、ボタンや
スイッチ、入出力端子などに無理
禁止
な力を加えない。
この機器が破損したり、お客様や
他の方々がけがをした りする原因
になります。
バックアップバッテリー
この機器は内部メモリー用にバック アップバ ッテリーを内 蔵し
ており、電源を切っ た状態でも内部メモリーのデー タは保持され
ます。ただし、バックアップバッテリーが消耗すると内部メモ
必ず実行
リーのデータ* が消えてしまいますので、消耗する前にバック
アップバッテリーを交 換する必要があります。バックアップバッ
テリーが消耗してくると、機器の起動時にディスプレイに「Low
Battery」が表示されます。その場合は、電源を切らずに、すぐに
データをUSB記憶装置に保存し、お買い上げの販売店または巻
末のヤマハ修理ご相談センターにバ ックアッ プバッテリー の交
換をご依頼ください。バックアップバッテリーの寿命の目安は約
5年ですが、使用環境などにより変動する場合があります。
* バックアップバッテリーによって保持されている内部メモ
リーのデータの種類は以下のとおりです。
・ カレントシーンの内容、シーン番号
・ ライブラリーデータ
XLR タイプコネクターのピン配列は、以下のとおりです。(IEC60268 規格に基づいています)
1: グラウンド(GND)、2: ホット(+)、3: コールド(−)
● データが破損したり失われたりした場合の補償はいたしかねますので、ご了承ください。
● 不適切な使用や改造により故障した場合の保証はいたしかねます。
使用後は、必ず電源スイッチを切りましょう。
スイッチ、ボリ ュームコントロール、接続 端子などの消耗部品 は、使用時間により劣化し やすいため、
消耗に応じて部品の交換が必要になります。消耗部 品の交換は、お買い上げの販売店または巻末のヤマ
ハ修理ご相談センターにご相談ください。
この製品は、JIS C 61000-3-2 に適合しています。
付属品
・電源コード
・誤脱防止クランプ
・ダストカバー
・取扱説明書(本書) *本書に保証書が記載されています。
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M7CL 取扱説明書
5
目次
第1章 はじめに 9
ごあいさつ...................................................................................9
M7CLの概要..............................................................................9
モデルの違い............................................................................11
M7CLのチャンネル構成について........................................14
MIXバスのタイプ(VARI/FIXED)について........................ 15
ワードクロックについて ........................................................ 15
取扱説明書の表記方法について.............................................15
ファームウエアのバージョンについて .................................16
第2章 各部の名称と機能 17
トップパネル............................................................................17
リアパネル................................................................................ 24
フロントパッド下.................................................................... 27
第3章 M7CLの基本操作 29
トップパネル/タッチスクリーンの基本操作....................... 29
タッチスクリーンを押す.................................................. 29
複数選択(範囲指定) ......................................................... 29
キーの特殊操作................................................................. 29
エンコーダーの操作 ......................................................... 29
マルチファンクションエンコーダーの操作...................30
画面内のユーザーインターフェース..................................... 30
タブ .................................................................................... 30
ボタン................................................................................. 30
フェーダー/ノブ............................................................... 31
リストウィンドウ .............................................................31
キーボードウィンドウ ..................................................... 31
ポップアップウィンドウ.................................................. 32
ダイアログ.........................................................................32
タッチスクリーンの見方 ........................................................ 32
ファンクションアクセスエリア...................................... 32
メインエリア..................................................................... 33
名前を付ける............................................................................34
ツールボタンを使用する ........................................................ 35
ツールボタンについて ..................................................... 35
ライブラリーを使う ......................................................... 35
設定を初期化する .............................................................39
設定をコピー/ペーストする............................................40
2つの設定を比較する......................................................40
第4章 接続とセットアップ 43
STAGE BOX SETUPを使った
SB168-ESとの接続(M7CL-48ES) ..............................43
オーディオ入出力の接続 ........................................................ 46
初回起動時に必要なセットアップ.........................................50
カレントシーンを初期状態に戻す ..................................50
ワードクロックの接続と設定..........................................50
HA(ヘッドアンプ ) のゲインを設定する ........................ 51
インプット系チャンネルの信号を
STEREOバスに送る.....................................................54
第5章 インプット系チャンネルの操作 57
インプット系チャンネルの信号の流れ ................................. 57
チャンネル名/アイコンを設定する ...................................... 59
HA( ヘッドアンプ) を設定する.............................................. 61
インプット系チャンネルから
STEREO/MONOバスに信号を送る................................. 63
インプット系チャンネルからMIXバスに信号を送る ......... 67
SELECTED CHANNELセクションを使う ................. 67
Centralogicセクションを使う ...................................... 69
フェーダーを使う(SENDS ON FADER モード ) ........ 70
インプット系チャンネルから
MATRIXバスに信号を送る ................................................ 72
SELECTED CHANNELセクションを使う ................. 72
Centralogicセクションを使う ...................................... 74
フェーダーを使う(SENDS ON FADER モード ) ........ 75
チャンネルライブラリーを操作する ..................................... 77
第6章 アウトプット系チャンネルの操作 79
アウトプット系チャンネルの信号の流れ .............................79
チャンネル名/アイコンを設定する ...................................... 81
MIXチャンネルから
STEREO/MONOバスに信号を送る................................. 82
MIXチャンネル、STEREO/MONOチャンネルから
MATRIXバスに信号を送る ................................................ 85
SELECTED CHANNELセクションを使う ................. 85
Centralogicセクションを使う ...................................... 86
チャンネルライブラリーを操作する ..................................... 88
第7章 SELECTED CHANNEL
セクションの操作 89
SELECTED CHANNELセクションについて.................... 89
SELECTED CHANNEL VIEW画面について................... 90
SELECTED CHANNELセクションの各種操作................ 91
第8章 Centralogic セクションの操作 97
Centralogic セクションについて ........................................97
OVERVIEW画面について ..................................................... 98
Centralogic セクションの各種操作.................................. 100
Centralogic セクションの
チャンネル/DCAグループを固定する ........................... 104
第9章 入出力のパッチング 105
アウトプットパッチを変更する.......................................... 105
インプットパッチを変更する.............................................. 108
チャンネルに外部機器をインサート接続する................... 110
INPUTチャンネルをダイレクト出力する......................... 112
M7CL 取扱説明書
6
目次
第10章 EQ/ダイナミクス 115
EQ/ダイナミクスについて..................................................115
EQを使う...............................................................................115
ダイナミクスを使う..............................................................118
EQ/ダイナミクスのライブラリーを操作する...................121
EQライブラリー ............................................................121
ダイナミクスライブラリー...........................................121
第11章 グルーピング/リンク 123
DCA グループ/ ミュートグループについて ......................123
DCA グループの各種操作 ....................................................123
DCAグループにチャンネルを割り当てる .................. 123
DCAグループを操作する.............................................. 125
ミュートグループの各種操作 ..............................................126
ミュートグループにチャンネルを割り当てる............ 126
ミュートグループを操作する .......................................127
ミュートセーフ機能を利用する....................................129
チャンネルリンクについて ..................................................130
任意のインプット系チャンネルをリンクさせる ........130
チャンネルのコピー/移動/初期化......................................132
チャンネルのパラメーターをコピーする....................132
チャンネルのパラメーターを移動する........................133
チャンネルのパラメーターを初期化する....................134
第12章 シーンメモリー 135
シーンメモリーについて...................................................... 135
シーンメモリーの基本操作 ..................................................135
シーンをストアする....................................................... 135
シーンをリコールする...................................................138
ユーザー定義キーを使ってリコールする....................139
シーンメモリーを編集する ..................................................140
シーンメモリーの並び替えとタイトル変更................140
シーンメモリーの編集について....................................142
シーンをコピー/ペーストする .....................................142
シーンをクリアする....................................................... 143
シーンをカットする....................................................... 144
シーンをインサートする...............................................144
グローバルペースト機能を使う .......................................... 145
グローバルペースト機能を利用する............................145
フォーカス機能を使う..........................................................147
リコールセーフ機能を使う ..................................................148
フェード機能を使う..............................................................151
第13章 モニター / キュー 153
モニター/キュー機能について............................................153
モニター機能を利用する...................................................... 154
キュー機能を利用する..........................................................157
キューのグループについて...........................................157
キュー機能の操作..................................................................158
第14章 トークバック/ オシレーター 161
トークバック/オシレーターについて ................................161
トークバックを利用する...................................................... 162
オシレーターを利用する...................................................... 164
第15章 メーター 167
METER画面を操作する.......................................................167
メーターブリッジMBM7CL(オプション) を使用する ...169
第16章 グラフィックEQ/エフェクト 171
バーチャルラックについて..................................................171
バーチャルラックを操作する .......................................172
グラフィックEQの操作 .......................................................175
グラフィックEQについて.............................................175
GEQをチャンネルにインサートする ..........................175
31BandGEQ を操作する .............................................177
Flex15GEQを操作する ...............................................178
内蔵エフェクトについて......................................................180
内蔵エフェクトをセンド/リターン経由で利用する..181
内蔵エフェクトをチャンネルにインサートする ........183
内蔵エフェクトのパラメーターを操作する ................184
タップテンポ機能を利用する .......................................186
フリーズエフェクトを利用する....................................188
グラフィックEQ/エフェクトの
ライブラリーを操作する...................................................189
M7CLで外部ヘッドアンプを利用する..............................190
M7CL-32/48と AD8HR の接続 ...............................190
M7CL-48ES とAD8HRの接続..................................191
M7CL-32/48と SB168-ES の接続.........................192
外部ヘッドアンプをリモート操作する........................193
第17章 MIDI 197
M7CLのMIDIについて.......................................................197
MIDIの基本設定....................................................................198
プログラムチェンジでシーン/ライブラリーの
リコールを操作する...........................................................200
コントロールチェンジでパラメーターを操作する ...........203
パラメーターチェンジでパラメーターを操作する ...........205
第18章 ユーザー設定(セキュリティ ) 207
ユーザーレベル設定..............................................................207
ユーザーの種類とユーザー認証キー............................207
管理者パスワードの設定 ...............................................208
ユーザー認証キーの作成 ...............................................209
ログイン ..........................................................................209
パスワードの変更...........................................................211
ユーザー認証キーの編集 ...............................................212
ユーザーレベルの変更...................................................212
プリファレンス設定..............................................................214
ユーザー定義キー.................................................................. 216
M7CL 取扱説明書
7
目次
コンソールロック................................................................. 217
コンソールをロックする............................................... 217
コンソールロックを解除する....................................... 217
USB記憶装置のセーブ / ロード.......................................... 218
M7CLの内部データを USB記憶装置にセーブする .. 218
USB記憶装置からファイルをロードする .................. 219
USB記憶装置のファイルの
パッチ設定を変換してロードする ............................ 220
USB記憶装置にセーブされたファイルを編集する ... 221
USB記憶装置のメディアをフォーマットする .......... 224
第19章 ヘルプ機能 225
USB記憶装置からヘルプファイルをロードする ............. 225
USB記憶装置からテキストファイルをロードする ......... 226
ヘルプを表示する................................................................. 227
ユーザー定義キーを使ってヘルプを直接呼び出す........... 227
第20章 その他の機能 229
SETUP画面について ..........................................................229
ワードクロック/スロットの設定 ....................................... 230
カスケード接続を利用する.................................................. 232
カスケードスレーブM7CLの操作 .............................. 232
カスケードマスターM7CL の操作............................... 233
MIXバス/MATRIXバスの基本設定 .................................. 234
内蔵時計の日時を合わせる.................................................. 235
ネットワークアドレスを設定する...................................... 236
タッチスクリーン/LED/ランプの輝度を設定する.......... 237
M7CLの内蔵メモリーを初期化する................................. 238
タッチスクリーンの検知位置を調整する
(キャリブレーション機能)............................................... 239
フェーダーを調整する(キャリブレーション機能 ) .......... 240
入出力ゲインを調整する(キャリブレーション機能 )....... 241
STAGE BOX SETUP機能を使って
SB168-ESを接続する(M7CL-48ES) ........................ 242
接続方法にあわせて設定を変更する ........................... 242
AVS-ESMonitorを使って
EtherSoundの設定を変更する (M7CL-48ES).......... 243
資料編 245
EQ ライブラリー リスト..................................................... 245
DYNAMICS ライブラリー リスト ................................... 246
ダイナミクスパラメーター.................................................. 249
エフェクト タイプ リスト................................................... 252
エフェクトパラメーター ..................................................... 253
エフェクトとテンポの同期.................................................. 265
プログラムチェンジへのシーンメモリー/
エフェクトライブラリーのアサイン表............................ 266
コントロールチェンジに
アサインできるパラメーターリスト ............................... 270
コントロールチェンジへのパラメーターアサイン表 ....... 272
NRPN パラメーター アサイン リスト.............................. 274
ミキシング パラメーター 動作対象 リスト....................... 277
ユーザー定義キーに割り当て可能な機能 .......................... 280
MIDI データ フォーマット ................................................. 282
ワーニング/エラーメッセージ........................................... 289
困ったときは......................................................................... 291
一般仕様................................................................................. 293
入出力特性............................................................................. 293
電気特性................................................................................. 295
ミキサー基本パラメーター.................................................. 297
ピンアサイン表..................................................................... 298
寸法図 .................................................................................... 299
メーターブリッジ MBM7CL(オプション ) の取付手順 .. 300
MIDI インプリメンテーション チャート .......................... 301
索引 ........................................................................................ 302
ブロックダイアグラム .......................................................... 巻末
レベルダイアグラム .............................................................. 巻末
M7CL 取扱説明書
8
・ この取扱説明書に掲載されているイラストや画面は、すべて操作説明のためのものです。
したがって、実際の仕様と異なる場合があります。
・「Centralogic ™」はヤマハ株式会社の商標です。
・「MIDI」は社団法人音楽電子事業協会 (AMEI) の登録商標です。
・「Ethernet」はゼロックス社の商標です。
・「EtherSound」は Digigram 社の登録商標です。
・ 本製品には、株式会社リコーの Bitmap Fontが使われています。
・ その他、本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
第1章
はじめに
ごあいさつ
このたびはヤマハデジタルミキシングコンソールM7CLをお買い求めいただきまして、まことにありがとうござい
ます。M7CLの優れた機能を十分に発揮させるとともに、末永くご愛用いただくために、この取扱説明書をご使用
の前に必ずお読みください。お読みになったあとも、保証書とともに保管してください。
M7CLの概要
1
は
じ
め
に
M7CLは、次のような特長を備えたデジタルミキシングコンソールです。
■ 最先端のデジタル技術とアナログ感覚の
操作を両立させたミキシングシステム
M7CL は、最先端のデジタル技術を投入したフルデジタルの
設備音響/SRミキシングコンソールです。24ビットリニア
のAD/DA コンバーターを採用し、最大 108dBものダイナ
ミックレンジと圧倒的な高音質が得られます。
インプット系チャンネルは、M7CL-32ではモノラルの
INPUT チャンネルを32 系統とステレオの ST INチャンネル
を4系統、M7CL-48ではモノラルの INPUTチャンネルを
48系統とステレオのST INチャンネルを4系統、M7CL48ES ではEtherSound端子を1系統とモノラルのINPUT
チャンネル(OMNI IN)を8系統用意。
アウトプット系チャンネルは、MIXチャンネル× 16系統、
MATRIXチャンネル×8系統、STEREO チャンネル、
MONOチャンネルが利用可能。STEREO/MONOチャンネ
ルを使ったL/C/Rの3チャンネル出力にも対応します。
また、ユーザーインターフェースを徹底してブラッシュアッ
プし、シンプルな操作性を実現しているのも大きな特徴です。
使用頻度の高いインプット系チャンネルおよびSTEREO/
MONOすべてのチャンネルには、独立してフェーダー、
キュー、オン/オフ操作を行なう専用のチャンネルストリッ
プを用意。はじめてデジタルコンソールに触れるお客様も違
和感なく操作できます。
ディスプレイ左側に配置されたSELECTED CHANNELセク
ションでは、現在着目している特定チャンネルの主要パラ
メーター ( ゲイン、EQ、ダイナミクスのスレッショルド、バ
スへのセンドレベルなど)をノブで操作可能。アナログミキ
サーのモジュールのような感覚で操作できます。
さらにトップパネル中央には、8つのチャンネルを一括操作
する、新開発のCentralogicセクションを搭載。キーひと押
しでこのセクションに割り当てる8チャンネル/DCA グルー
プをすばやく切り替えながら、フェーダー、キュー、オン/
オフを操作できます。また、ディスプレイにはタッチスク
リーンを採用。画面内のボタンやノブを直接押して、機能の
オン/オフ切り替えや項目の選択が行なえます。
ミックスパラメーターの設定は、インプット系チャンネルの
ヘッドアンプのゲイン設定やファンタム電源も含めて、シー
ンとしてストア(保存)/リコール( 読み込み )が行なえます。
パネル上のフェーダーはすべてモーター駆動のムービング
フェーダーを使用しているため、シーンをリコールすると、
即座に以前のフェーダー位置が再現されます。
■ 任意の信号経路にパッチ可能な
エフェクト/ グラフィック EQ
最大4系統を同時に使用できる高品位なマルチエフェクトを
内蔵。リバーブ、ディレイ、マルチバンドのコンプレッサー、
各種の変調系エフェクトなどを、内部のバス経由で、あるい
は任意のチャンネルにインサートして利用できます。また、
31バンドグラフィックEQ、新開発のFlex15GEQが搭載さ
れており、任意のチャンネルや任意の出力にインサートして
使用できます。Flex15GEQでは、31バンドのうち任意の
15バンドまでのゲイン調整が可能です。
また1つの仮想ラックの中に2台のGEQをマウントできるた
め、最大16台のGEQを同時に使用できます。エフェクト /
グラフィックEQはタッチスクリーンに表示される8つの仮想
ラックにマウントして使用します。現在マウントされている
モジュールを一目で確認でき、モジュールの切り替えや入出
力のパッチ変更も直観的に行なえます。
M7CL 取扱説明書
9
M7CLの概要
■ デジタル領域での
カスケード接続が可能
スロットのデジタルI/Oカードを経由して接続されたもう 1
台のM7CL、またはヤマハPM5D などのデジタルミキサー
との間で、デジタル領域でのカスケード接続が可能。MIXバ
ス、MATRIXバス、STEREO/MONOバス、CUE バスのう
ち、最大24本のバスを共通化し、ミックスされた信号のす
べてのバスを個別にカスケードできます。
■ ユーザーごとのレベルや使用環境を
設定可能なセキュリティ機能
アドミニストレーター ( 管理者) とゲストと一般ユーザーの 3
段階のレベルに分け、アドミニストレーター以外のユーザー
が利用可能な機能を制限できます。アドミニストレーターと
一般ユーザーついてはパスワードが設定できるため、不用意
に重要な設定を変えられてしまうことを防げます。
また、ユーザー認証キーと呼ばれるユーザーごとの各種情報
(ユーザーレベル、環境設定、ユーザー定義キーの設定内容)
をUSB記憶装置に保存可能。USB記憶装置から自分のユー
ザー認証キーを読み込むことで、使い勝手を含めた操作環境
を再現できます。
■ I/Oカードによる拡張
リアパネルに別売のmini-YGDAIカードを装着する 3 系統の
スロットを装備しています。ADカード、DAカード、デジタ
ルI/Oカードを装着することで、入出力を追加できます。さ
らに専用プロトコルに対応した外部ヘッドアンプ機器(ヤマハ
AD8HR) を REMOTE端子に接続すれば、外部ヘッドアンプ
のファンタム電源やゲインの設定もM7CL 側からリモート操
作できます。
■ SB168-ESによる
ステージボックスSB168-ESなどとの組み合わせで、入出
力端子をステージ上などコンソール本体と離れた場所に設置
して、配線の利便性を高めたシステム設計が可能です。さら
にM7CL-48ESとの組み合わせでは、SB168-ES上の
ディップスイッチとM7CL-48ES のEXTERNAL HA 画面内
のSTAGE BOX SETUP機能を使った簡単な設定で、ヘッド
アンプのリモートコントロールや音声のパッチなど必要な準
備がすぐに整います。
M7CL 取扱説明書
10
モデルの違い
モデルの違い
M7CLには、M7CL-48、M7CL-32、M7CL-48ES という3 種類のモデルがあります。それぞれのモデルの違い
は、次のとおりです。
■ M7CL-48
48系統のINPUT端子と 4 系統のST IN端子、16系統のOMNI OUT端子を持ち、48 系統のINPUT チャ
ンネルが利用できるモデルです。専用プロトコルに対応した外部ヘッドアンプ機器をリモートコントロー
ルするREMOTE端子を備えています。
リアパネル右側にINPUT端子 1 〜3 2、リアパネル左側にINPUT 端子33 〜 48 が配置されています。
3
1 5
2
1
INPUT端子1〜 32
B
INPUT端子33〜48
C
ST IN端子1〜4
D
REMOTE端子
E
OMNI OUT端子1 〜16
4
1
は
じ
め
に
また、フロントパネル左側に配置されたINPUT チャンネル1 〜 32用のチャンネルストリップに加え、
フロントパネル右側にはINPUTチャンネル 33 〜 48用のチャンネルストリップが搭載されています。
12
INPUTチャンネル1〜 32用のチャンネルストリップ
1
INPUTチャンネル33〜48用のチャンネルストリップ
B
M7CL 取扱説明書
11
モデルの違い
■ M7CL-32
32系統のINPUT 端子と4 系統の ST IN端子、16系統のOMNI OUT端子を持ち、32系統のINPUTチャ
ンネルが利用できるモデルです。専用プロトコルに対応した外部ヘッドアンプ機器をリモートコントロー
ルするREMOTE端子を備えています。
リアパネル右側には、M7CL-48モデルと同様に INPUT端子1〜32が配置されていますが、リアパネル
左側にはINPUT端子はありません。
3 2
4
INPUT端子1 〜32
1
ST IN端子1〜 4
B
REMOTE端子
C
OMNI OUT端子1 〜16
D
また、フロントパネル左側には、M7CL-48モデルと同様に INPUTチャンネル1〜32用のチャンネルス
トリップが配置されていますが、右側にはINPUTチャンネル用のチャンネルストリップはありません。
1
1
M7CL 取扱説明書
12
1
INPUTチャンネル1 〜32用のチャンネルストリップ
HINT
・ 本文中の説明で M7CL-32 モデルとM7CL-48 モデルとで仕様が異なる場合、M7CL-48モデルのみの
仕様については { }でくくって表記します (例:INPUT端子1〜32{1〜48})。
■ M7CL-48ES
8系統のOMNI IN端子と8系統のOMNI OUT端子、1系統のEtherSound 端子を持ち、48 系統のINPUT
チャンネルと24系統のOUTPUTチャンネルが利用できるモデルです。
最大3台のSB168-ES(または他のEtherSound 機器 )を接続して入出力数を拡張できます。 EtherSound
端子経由で専用プロトコルに対応した外部ヘッドアンプ機器をリモートコントロールできます。
1 2 3
OMNI IN端子1 〜8
1
EtherSound端子
B
OMNI OUT端子1 〜8
C
モデルの違い
1
は
じ
め
に
フロントパネル左側に配置されたINPUT チャンネル1 〜 32用のチャンネルストリップに加え、 フロント
パネル右側にはINPUTチャンネル 33 〜 48用のチャンネルストリップが搭載されています。
12
INPUTチャンネル1〜 32用のチャンネルストリップ
1
INPUTチャンネル33〜48用のチャンネルストリップ
B
M7CL 取扱説明書
13
M7CLのチャンネル構成について
M7CLのチャンネル構成について
M7CLでは、次のインプット系チャンネル、およびアウトプット系チャンネルが利用できます。
●
■インプット系チャンネル
入力された信号を加工し、各種のバス(STEREO、MONO、
MIX、MATRIX)に送り出す出すセクションです。インプット
系チャンネルには、次の2種類があります。
●
INPUTチャンネル
モノラル信号を加工するチャンネルです。初期状態では、
M7CL-32/48ではモノラルのアナログ入力端子 (INPUT端
子)からの、M7CL-48ES ではEtherSound 端子からの入力
信号が割り当てられています。
●
ST INチャンネル
ステレオ信号を加工するチャンネルです。初期状態では、
EFFECT RETURN1〜 4が割り当てられています。
インプット系チャンネルへの信号の割り当ては、必要に応じ
て変更できます。
■ アウトプット系チャンネル
インプット系チャンネルなどから送られた信号をミックスし、
対応する出力ポートや出力バスへと送り出すセクションです。
アウトプット系チャンネルには、次の3種類があります。
●
MIXチャンネル
インプット系チャンネルからMIXバスに送られた信号を加工
し、出力ポートから送り出すチャンネルです。主にモニター
システムや外部エフェクトへの送りなどの用途に使います。
また、MIXチャンネル 1 〜16 の信号は STEREOバス、
MONOバス、MATRIXバスに送信することもできます。
M7CLが初期状態のときは、次の出力ポートが割り当てられ
ています。
・ M7CL-32/48の場合
MIXチャンネル1 〜12 OMNI OUT 端子1 〜12
MIXチャンネル13 〜16 RACK5 〜 8
MIXチャンネル1 〜8 スロット 1 出力チャンネル 1〜 8、9〜 16
MIXチャンネル9 〜16 スロット 2 出力チャンネル 1〜 8、9〜 16
・ M7CL-48ESの場合
MIXチャンネル1 〜6 EtherSound 出力チャンネル1 〜6
MIXチャンネル7 〜12 EtherSound 出力チャンネル9 〜14
MIXチャンネル13 〜16 RACK 5 〜8
MIXチャンネル1 〜8 スロット 1出力チャンネル 1〜 8、9〜 16
MIXチャンネル9 〜16 スロット 2出力チャンネル 1〜 8、9〜 16
MATRIXチャンネル
インプット系チャンネル、MIXチャンネル、STEREO チャン
ネル、MONOチャンネルからMATRIXバスに送られた信号
を加工し、出力ポートから送り出すチャンネルです。
STEREO/MONOバスとは信号の組み合わせやミックスバラ
ンスが異なる信号を外部に出力できます。
M7CL が初期状態のときは、次の出力ポートが割り当てられ
ています。
・ M7CL-32/48の場合
MATRIXチャンネル 1/2 OMNI OUT端子 13/14
MATRIXチャンネル
1〜8
・ M7CL-48ESの場合
MATRIXチャンネル
1〜6
MATRIXチャンネル
1〜8
MATRIXチャンネル
1〜4
●
STEREOチャンネル/MONOチャンネル
インプット系チャンネルやMIX チャンネルから送られた信号
を加工し、対応する出力ポートに送信します。メインのステ
レオ出力/モノラル出力として利用します。
STEREOチャンネルとMONOチャンネルは、独立して信号
を出力することも、L/C/Rの3チャンネル再生を行なうこと
もできます。
M7CL が初期状態のときは、次の出力ポートが割り当てられ
ています。
・ M7CL-32/48の場合
STEREO チャンネルL
STEREO チャンネルR
MONO チャンネル 割り当てなし
・ M7CL-48ESの場合
STEREO チャンネルL
STEREO チャンネルR
MONO チャンネル 割り当てなし
アウトプット系チャンネルを出力するポートの割り当ては、
必要に応じて変更できます。
スロット3 出力チャンネル 1〜 8、9〜16
EtherSound出力チャンネル 17〜 22
スロット3 出力チャンネル1 〜8、9 〜16
OMNI OUT端子 1〜 4
OMNI OUT端子 15、
2TR OUT DIGITAL端子 L
OMNI OUT端子 16、
2TR OUT DIGITAL端子 R
OMNI OUT端子 7
2TR OUT DIGITAL 端子L
EtherSound出力チャンネル 7、15、23
OMNI OUT端子 8
2TR OUT DIGITAL 端子R
EtherSound出力チャンネル 8、16、24
M7CL 取扱説明書
14
MIXバスのタイプ(VARI/FIXED)について・ワードクロックについて・取扱説明書の表記方法について
MIXバスのタイプ (VARI/FIXED)について
M7CLで利用可能な 16 のMIXバスは、奇数 /偶数番号の順に並んだ2つのバスごとに、VARIまたはFIXEDのタイ
プを指定できます(→P.234)。それぞれのタイプの特徴は、次のとおりです。
●
VARI
インプット系チャンネルからMIX バスに送られる信号のセン
ドレベルが可変(Variable)となります。インプット系チャン
ネルからVARIタイプのMIXバスに送られる信号の位置は、
EQの直前、フェーダーの直前、[ON]キーの直後( フェーダー
の後)の中から選べます。主に、モニターシステムや外部エ
フェクトに信号を送りたいときなどに利用します。
●
FIXED
インプット系チャンネルからMIXバスに送られる信号のセン
ドレベルがユニティー (0dB) に固定されます。インプット系
チャンネルからFIXEDタイプのMIX バスへは、[ON]キーの
直後(フェーダーの後)から信号が送られます。主に、
STEREO/MONOバスと同じミックスバランスの信号を、外
部に分岐して信号を送りたいときなどに利用します。
ワードクロックについて
ワードクロックとは、オーディオ信号をデジタル処理するタイミングの基になるクロックのことです。
通常は1 台の機器から基準となるワードクロック信号を送信し、その他の機器は受信したワードクロック信号に同
期させます。
M7CLのスロットに装着されたデジタル I/O カードやEtherSound 端子を通じて、外部機器とデジタルオーディオ
信号を送受信する場合は、必ずお互いの機器でワードクロックを同期させなければなりません。同期していない場
合、信号が正常に送られなかったり、耳障りなノイズが生じたりしますので、ご注意ください(M7CLのワードク
ロックを外部機器と同期させる方法は→P.230)。
1
は
じ
め
に
取扱説明書の表記方法について
本書では、パネル上にあるスイッチ類をキーと呼びます。また、パネル上のコントロールノブのうち、最小値
から最大値まで回転するものをノブ、エンドレスで回転するものをエンコーダーと呼んでいます。
パネル上の操作子は、画面内に表示される仮想のボタンやノ
ブ類と区別するために、名称を[ ] でくくって表記します
( 例:[CUE] キー )。操作子によっては、[ ] の前にセクショ
ン名などを表記する場合もあります( 例:SCENE
MEMORY [STORE] キー )。
M7CL-32モデルと M7CL-48 モデルとで仕様が異なる場合、
M7CL-48モデルのみの仕様については { } でくくって表記
します(例:INPUT 端子1 〜 32{1〜48})。
M7CL 取扱説明書
15
ファームウエアのバージョンについて
ファームウエアのバージョンについて
ファームウエアのバージョンはSETUP画面でご確認いただけます(→P.229)。
また最新のファームウエアはウェブサイトからダウンロードしてご利用いただけます。
http://proaudio.yamaha.co.jp/downloads/
M7CL-48ES とSB168-ESを組み合わせて使う場合は、
SB168-ESのファームウェアが下記バージョン以降のもの
である必要があります。
SB168-ES本体のファームウェア :V1.1
EtherSoundモジュールのファームウェア :C16
バージョンの確認方法とアップデート方法については
「SB168-ESファームウェアアップデートガイド」をご参照
ください。
SB168-ES 本体ファームウェアは、リアパネルの
NETWORK端子に接続したコンピューターからアップデート
します。
アップデートに関する最新情報は、ヤマハプロオーディオ
ウェブサイトのSB168-ES製品ページでご確認ください。
http://proaudio.yamaha.co.jp/products/
EtherSoundモジュールのファームウェアは、EtherSound
端子に接続したコンピューターからアップデートします。
アップデートに関する最新情報は、AuviTran社のウェブサイ
トでご確認ください。
http://www.auvitran.com/
M7CL 取扱説明書
16
第2章
各部の名称と機能
この章では、M7CLの各部の名称と機能について説明します。
トップパネル
M7CLのトップパネルは、次の各セクションに分かれています。
ディスプレイセクション
SELECTED CHANNEL
(セレクテッドチャンネル )
セクション (P.19)
メーターブリッジ
(オプション )
(P.19)
(P.20)
SCENE MEMORY/
MONITOR (シーン
メモリー / モニター )
セクション (P.22)
2
各
部
の
名
称
と
機
能
INPUT (インプット )
セクション (P.18)
ST IN (ステレオインプット)
セクション (P.18)
Centralogic (セントラロジック)
セクション (P.21)
USER DEFINED KEYS ( ユーザー定義キー )
セクション (P.22)
NOTE
・ このイラストはM7CL-48/48ESのトップパネルです。
M7CL-32には右側の INPUTセクション (チャンネル 33 〜48)
がありません。
INPUT (インプット)
セクション (P.18)
STEREO/MONO MASTER
(ステレオ /モノマスター )セ
クション (P.23)
NAVIGATION KEYS
(ナビゲーションキー )
セクション (P.23)
M7CL 取扱説明書
17
トップパネル
■INPUT ( インプット)セクション
モノラルのINPUTチャンネル 1〜 32{1〜48}の主なパラ
メーターを操作するセクションです。
1
2
3
4
5
■STIN(ステレオインプット)
セクション
ステレオ仕様のST INチャンネル1〜4の主なパラメーター
を操作するセクションです。[SEL]キーを押すたびに操作の
対象としてLとRのチャンネルが交互に選ばれる点を除けば、
各操作子の機能はINPUT チャンネルと共通です。
1
2
3
4
5
1
[SEL]キー
操作するチャンネルを選ぶキーです。このキーを押してLED
を点灯させると、そのチャンネルはSELECTED CHANNEL
セクションやタッチスクリーンで操作対象となります。
SENDS ON FADER モード時には、すべてのチャンネルの
[SEL]キーが点灯します。
B
[CUE]キー
キューモニターするチャンネルを選ぶキーです。キューがオ
ンのときに、LEDが点灯します。
C
メーター LED
チャンネルの入力レベルを表示するLEDです。
D
[ON]キー
チャンネルのオン/オフを切り替えます。オンのチャンネル
は、キーのLEDが点灯します。SENDS ON FADER モード
では、各チャンネルから現在選ばれているMIX/MATRIXバ
スに送られる信号のオン/オフを切り替えます。
E
フェーダー
チャンネルの入力レベルを調節します。また、SENDS ON
FADERモードでは、各チャンネルから現在選ばれている
MIX/MATRIXバスへのセンドレベルを調節します。
M7CL 取扱説明書
18
■ メーターブリッジ(オプション)
■ SELECTED CHANNEL ( セレクテッドチャンネル ) セクション
オプションのメーターブリッジMBM7CLを装着すれば、
MIX/MATRIXチャンネルのレベルを常に確認できます。監
視する位置は、PRE EQ(アッテネーター直前)、PRE
FADER(フェーダーの直前)、POST ON([ON]キーの直後)
の中から選べます。
1 2
MIXメーター
1
MIXチャンネル 1 〜16 のレベルを表示します。
MATRIXメーター
B
MATRIXチャンネル1〜8 のレベルを表示します。
トップパネル
2
各
部
の
名
称
と
機
能
現在選ばれているインプット系チャンネル、またはアウト
プット系チャンネルのミックスパラメーターを設定するセク
ションです。
1 2 3
4
5
6
7
1
[MIX/MATRIX]エンコーダー
●インプット系チャンネル選択時
そのチャンネルからMIX/MATRIXバスに送られる信号の
センドレベルを調節します。
●MIX/STEREO/MONOチャンネル選択時
選択されたMIX/STEREO/MONO チャンネルから
MATRIXバスに送られる信号のセンドレベルを調節しま
す。
●MATRIXチャンネル選択時
それぞれのMIX チャンネルから選択されたMATRIXバス
に送られる信号のセンドレベルを調節します。
●SENDS ON FADER モード時
ノブを押して、送り先のバスを選択することができます。
NOTE
・ 送り先のバスのSIGNAL TYPEがSTEREOに設定されている
ときは、左側のエンコーダーでPAN、右側のエンコーダーで
センドレベルを調節します。
B
[HA]エンコーダー
インプット系チャンネルのヘッドアンプのゲインを調節しま
す。その他のチャンネルが選ばれているときは無効です。
NOTE
・HAのゲインを -14dBと- 13dBの間で変化させると、内部的にPAD
のオン /オフが切り替わります。
ファンタム電源を使用中で、INPUT 端子に接続されている機器の
Hotと Cold間の出力インピーダンスに差がある場合にはノイズが
発生することがあります。
[PAN]エンコーダー
C
●INPUTチャンネル選択時
選択したチャンネルからSTEREOバスのL/Rチャンネル
( またはL/C/Rの各チャンネル)に送られる信号の定位を
調節します。
NOTE
・ BUSTYPEが STEREOに設定されたMIXや MATRIXへ送る信
号のPAN と同期させることができます。(→ P.234)
●ST INチャンネル選択時
選択した2チャンネルからSTEREOバスのL/Rチャンネ
ルに送られる信号の左右のバランスを調節します。
●MIXチャンネル(MONO×2 )選択時
選択したチャンネルからSTEREOバスのL/Rチャンネル
に送られる信号の定位を調節します。
●MIXチャンネル(STEREO)選択時
選択した2チャンネルからSTEREOバスのL/Rチャンネ
ルに送られる信号や、出力される信号の左右のバランス
を調節します。
●MATRIXチャンネル(MONO× 2)選択時
このエンコーダーは機能しません。
●MATRIXチャンネル(STEREO)選択時
選択した2チャンネルから出力される信号の左右のバラ
ンスを調節します。
●STEREOチャンネル選択時
STEREOバスのL/Rチャンネルから出力される信号の左
右のバランスを調節します。
M7CL 取扱説明書
19
トップパネル
[DYNAMICS 1]エンコーダー
D
●インプット系チャンネル選択時
ゲートなどのTHRESHOLDパラメーターを調節します。
●MIX、MATRIX、STEREO/MONOチャンネル選択時
コンプレッサーなどのTHRESHOLDパラメーターを調
節します。
[DYNAMICS 2]エンコーダー
E
●インプット系チャンネル選択時
コンプレッサーなどのTHRESHOLDパラメーターを調
節します。
●MIX、MATRIX、STEREO/MONOチャンネル選択時
無効です。
■ディスプレイセクション
画面上を指で押して操作するタッチスクリーンです。
また、ディスプレイ右側面にUSB端子が装備されています。
[HPF]エンコーダー
F
インプット系チャンネルのHPF のカットオフ周波数を調節し
ます。その他のチャンネルでは無効です。
EQ [Q]、EQ [FREQUENCY]、EQ [GAIN]エンコー
G
ダー
4バンドEQのバンドごとに、Q、中心周波数(カットオフ周
波数)、ゲインを調節します。
EQ [Q]エンコーダーと EQ [GAIN]エンコーダーを同時に押
すと、バンドごとにGAINを初期設定値(0.0dB)にリセット
できます。
ディスプレイ(タッチスクリーン )
1
M7CLを操作するのに必要な情報を表示し、システム全体に
関わる設定やインプット系/ アウトプット系チャンネルの
ミックスパラメーターの設定を行なうディスプレイです。
タッチスクリーンですので、メニューやパラメーターの設定
は画面上を指で押して行なえます。ただし、2箇所以上を同
時に押して操作することはできません。
NOTE
・ タッチスクリーンが汚れたら、柔らかい布で乾拭きしてくださ
い。
・ 先のとがったものや、爪などの硬いもので、画面を操作し
ないでください。画面を傷つけたり、タッチスクリーンで
の操作ができなくなるおそれがあります。
2
1
USB端子
B
USB 記憶装置を接続し、内部データの保存 /読み込みを行な
います。また、ユーザーレベルを決定するユーザー認証キー
データをUSB記憶装置に保存し、 ユーザーごとに操作可能な
機能を制限することもできます。
NOTE
・ USB端子にはUSB記憶装置を接続できます。ただし、USBフ
ラッシュメモリーのみ動作保証しています。
M7CL 取扱説明書
20
■USB 記憶装置の容量とフォーマット
・ セーブ / ロード/ デリートなどデータのアクセス中は、
ACCESS インジケーターが ファンクションアクセスエリ
アに表示されます。このときは USB端子を抜いたり、
M7CL の電源を切ったりしないでください。記憶メディア
がこわれたり、M7CL およびメディアのデータがこわれた
りするおそれがあります。
USB記憶装置の容量は、16GB まで動作確認済みです ( ただし、
すべての USB記憶装置の動作を保証するものではありません)。
サポートしているフォーマット形式は、FAT12/FAT16/
FAT32です。また、M7CL V1.12以降でフォーマットした場
合、4GB以上のメモリーは FAT32 に、2GB以下のメモリーは
FAT16にフォーマットされます。
■誤消去防止
USB記憶装置には、誤ってデータを消してしまわないようにす
るため、ライトプロテクトできるものがあります。大切なデータ
が入っている場合は、ライトプロテクトで書き込みができないよ
うにしましょう。
逆にセーブする場合などは、ご使用の前にお使いの USB記憶装
置のライトプロテクトが解除されていることをご確認ください。
■ Centralogic (セントラロジック)セクション
トップパネル
2
各
部
の
名
称
と
機
能
NAVIGATION KEYSセクションで選択したチャンネルのグ
ループ、またはDCAグループを最大 8 本のモジュールに立ち
上げて、一括して操作するセクションです。
1
2
3
4
5
6
1
マルチファンクションエンコーダー
現在選ばれている画面の種類に応じて、タッチスクリーン上
で選択されているノブを操作します。
B
[SEL]キー
操作するチャンネルを選ぶキーです。このキーを押してLED
を点灯させると、そのチャンネルはSELECTED CHANNEL
セクションやタッチスクリーンで操作対象となります。
[CUE] キー
C
キューモニターするチャンネルを選ぶキーです。キューがオ
ンのときに、LEDが点灯します。
メーター LED
D
チャンネルの入力/出力レベルを表示するLEDです。
[ON]キー
E
チャンネルのオン/オフを切り替えます。オンのチャンネル
は、キーのLEDが点灯します。
フェーダー
F
チャンネルの入力/出力レベルを調節します。また、内部設
定を切り替えることで(→P.177)、グラフィックEQ の帯域
ごとのゲインを設定する操作子としても利用できます。
M7CL 取扱説明書
21
トップパネル
SCENE MEMORY/MONITOR (シーンメモリー/ モニター) セクション
シーンメモリーやモニターに関する操作を行なうセクション
です。
4 2 1
3
■ USER DEFINED KEYS ( ユーザー
ユーザー定義キーにプログラムされた機能を実行します。
SCENE MEMORY [STORE]キー
1
現在のミックスパラメーターの設定を専用のシーンメモリー
にストア(保存) するキーです。
SCENE MEMORY [RECALL]キー
B
シーンメモリーに保存されたシーンをリコール(読み込み)し
ます。
SCENE MEMORY [▲ ]/[▼ ]キー
C
ストア/リコールするシーン番号を選択するキーです。現在
選ばれているシーン番号は、タッチスクリーン右のファンク
ションアクセスエリアで確認できます。
[▲]/[▼]を同時に押すと、カレントシーン番号に戻ります。
[MONITOR LEVEL ] ノブ
D
モニター出力の信号レベルを調節します。また、MONITOR
画面でPHONES LEVEL LINK機能をオンにすると、フロン
トパッド下の[PHONES]端子のレベルとしても機能します。
ー)セクション
1
ユーザー定義キー [1]〜[12]
あらかじめプログラムされた機能(シーンの切り替え、トーク
バックや内蔵オシレーターのオン/オフなど)を実行するため
のキーです。設定はUSER SETUPポップアップウィンドウ
で行ないます。(→P.216)
1
M7CL 取扱説明書
22
■ STEREO/MONO MASTER (ステレオ/ モノマスター) セクション
トップパネル
STEREO/MONOチャンネルの主なパラメーターを操作する
セクションです。
1
2
3
4
[SEL]キー
1
操作するチャンネルを選ぶキーです。このキーを押してLED
を点灯させると、そのチャンネルはSELECTED CHANNEL
セクションやタッチスクリーンで操作対象となります。
STEREOチャンネルについては、[SEL]キーを押すたびに操
作の対象としてLとRのチャンネルが交互に選ばれます。
[CUE] キー
B
キューモニターするチャンネルを選ぶキーです。キューがオ
ンのときに、LEDが点灯します。
[ON]キー
C
チャンネルのオン/オフを切り替えます。オンのチャンネル
は、キーのLEDが点灯します。MONITOR FADER の
FADER ASSIGN MODEモードがMONO または STEREO
の場合は、モニター出力のオン/オフを切り替えます。
フェーダー
D
チャンネルの出力レベルを調節します。MONITOR FADER
のFADER ASSIGN MODEがMONOまたはSTEREOの場
合は、モニター出力の音量調整に使用します。
2
各
部
の
名
称
と
機
能
■ NAVIGATION KEYS (ナ
Centralogicセクションおよびタッチスクリーンで操作する
チャンネルを選ぶセクションです。
NOTE
・ ナビゲーションキーを2秒以上押すと、そのキーが点滅します。
このときCentralogic セクションの操作対象のみ該当するチャンネ
ルに切り替わり固定されます。キーが点滅した状態で他のナビ
ゲーションキーを押すと、タッチスクリーンの操作対象のみ切り
替えられます。
ーションキー)セクション
9 8
3 4
1 5 2
L
J K
7 6
1
[IN 1-8]キー
B
[IN 9-16]キー
C
[IN 17-24]キー
D
[IN 25-32]キー
それぞれINPUTチャンネル 1〜 8、9 〜 16、17〜24、
25〜32を選択します。
E
[ST IN]キー
ST INチャンネル1〜4を選択します。
F
[DCA]キー
DCAグループを選択します。
G
[MIX 1-8]キー
H
[MIX 9-16]キー
それぞれMIXチャンネル 1〜 8、9 〜 16を選択します。
I
[MATRIX] キー
MATRIXチャンネル1〜8 を選択します。
J
[STEREO]キー
Centralogicセクションのモジュール 1 〜3 に、STEREO
チャンネルのL/R、MONOチャンネルを立ち上げます。この
間、モジュール4〜8は無効となります。
K
[IN 33-40]キー (M7CL-48/48ESのみ)
L
[IN 41-48]キー (M7CL-48/48ESのみ)
それぞれINPUTチャンネル 33 〜40、41〜48を選択しま
す。
M7CL 取扱説明書
23
リアパネル
リアパネル
NJ I H G F D C P D
1 E Q O 1 1 R
PL MN
1
1
INPUT端子(M7CL-32/48)
ラインレベル機器やマイクロフォンのアナログ音声信号を入
力するバランスXLR-3-31メスタイプの入力端子です。定格
入力レベルは−62dBu〜+10dBuです。
M7CL-48
2 4 4 6 8 9 J
5 Q K R O
M7CL-48ES
2
B
OMNI IN端子 (M7CL48-ES)
ラインレベル機器やマイクロフォンのアナログ音声信号を入
力するバランスXLR-3-31メスタイプの入力端子です。定格
入力レベルは−62dBu〜+10dBuです。
オスXLR プラグ
1(グランド )
3(コールド)
M7CL 取扱説明書
24
オス XLRプラグ
1(グランド)
3(コールド)
2(ホット )
2(ホット)
D
http://proaudio.yamaha.co.jp/downloads/
C
C
ST IN端子1〜4(M7CL-38/48)
ラインレベル機器やマイクロフォンのアナログ音声信号を入
力するバランスXLR-3-31メスタイプの入力端子です。定格
入力レベルは−62dBu〜+10dBuです。
オス XLR プラグ
D
LAMP端子
別売のグースネック式のランプ(ヤマハ LA1L など ) に電源を
供給する、4ピンメスのXLR出力端子です(M7CL-32では 1
箇所となります)。
1(グランド )
3(コールド )
2(ホット)
E
OMNI OUT端子
E
アナログ音声信号を出力するXLR-3-32オスタイプの出力端
子です。主にMIXチャンネルや MATRIXチャンネルの信号を
出力するのに使用します。定格出力レベルは+4dBuです。
メス XLRプラグ
2(ホット )
3(コールド)
1(グランド)
リアパネル
2TR OUT DIGITAL端子
F
任意のチャンネルのデジタル音声信号をAES/EBUフォー
マットで出力するAES/EBU(XLR-3-32オス) 端子です。主
にSTEREO/MONO チャンネルの信号を出力するのに使用し
ます。
REMOTE 端子(M7CL-32/48)
G
専用プロトコルに対応した外部ヘッドアンプ機器(ヤマハ
AD8HRやSB168-ESなど) をリモートコントロールするた
めのD-SUB 9 ピンオス端子です。また、外部機器との間で
MIDIメッセージを送受信する用途にも利用できます。ピンア
サインについてはピンアサイン表をご参照ください。( →
P.298)
M7CL-48ES ではEtherSound端子にこの端子の機能があ
ります。
WORD CLOCK IN/OUT端子
H
外部機器との間でワードクロック信号を送受信するための
BNC端子です。WORD CLOCK IN端子は内部で75Ω終端
されています。
MIDI IN/OUT端子
I
外部MIDI機器との間でMIDIメッセージを送受信する端子で
す。MIDI IN端子では外部機器からのメッセージを受信し、
MIDI OUT端子では M7CLからのメッセージを送信します。
主に、M7CLのパラメーター操作やシーン / ライブラリーの
切り替えを外部機器に記録したり、M7CL のパラメーターを
外部から操作する、といった目的に利用します。
NETWORK端子
J
Ethernetケーブル(CAT5e以上を推奨) を使用して、コン
ピューターと接続するRJ-45端子です。主に、専用のアプリ
ケーションプログラム「M7CL V3 Editor」からミックスパ
ラメーターの操作やシーンメモリー /各種ライブラリーの編集
を行なう目的に利用します。
NOTE
・ NETWORK 端子との接続に必要なDME-N Network Driver、M7CL
V3 Editorを起動するのに必要なStudio Manager、および M7CL V3
Editorは、以下のヤマハ ウェブサイトからダウンロードしてご利
用になれます。
2
各
部
の
名
称
と
機
能
NOTE
・ OMNIOUT端子の定格出力レベルは +4dBu( 最大レベルは+24dBu)
ですが、必要に応じて内部スイッチの設定により-2dBu (最大レ
ベルは+18dBu) に変更できます(有償対応)。詳細は、巻末に記載
されているヤマハ修理ご相談センターにお問い合わせください。
M7CL 取扱説明書
25
リアパネル
M M KL
EtherSound [IN]/[OUT]端子
K
Ethernetケーブル (CAT5e以上を推奨 ) を使用して、
SB168-ESなどの EtherSound 機器と接続する
EtherCon(RJ-45)端子です。 [IN]/[OUT]端子を使って
EtherSound機器をデイジーチェーン接続/リング接続でき
ます。ストレートケーブル/クロスケーブルのどちらでも使
用できます。
NOTE
・ Neutrik 社製の EtherCon ®と互換性のある RJ-45プラグのケーブル
のご使用をおすすめします。通常の RJ-45プラグも使用できます。
・ 電磁干渉防止のためには、STP ケーブル( シールド付きツイスト
ペアケーブル )をお使いください。STPケーブルは、コネクター
の金属部分とケーブルのシールド部分を導電テープなどで確実に
接触させてください。
・ 使用できるケーブルの長さについては、EtherSound のウェブサイ
トを参照してください。
http://www.ethersound.com/
N RP QO
スロット1 〜3
N
別売のmini-YGDAI I/Oカードを装着し、入出力ポートを拡
張するためのスロットです。
AC IN(電源入力)端子
O
付属の電源コードを接続する端子です。
誤って電源コードがAC IN端子から外れないように、誤脱防
止クランプで電源コードを固定してください。
誤脱防止クランプの取り付け方
[3rd]端子
L
Ethernetケーブル (CAT5e以上を推奨 ) を使用して、AVSESMonitorがインストールされているコンピューターと接続
するRJ-45端子です。ストレートケーブル /クロスケーブル
のどちらでも使用できます。
[LINK/ACT]インジケーターはコンピューターと接続されて
いると点灯し、コンピューターと通信していると点滅します。
[100]インジケーターはコンピューターと100BASE-TX規
格で接続されていると点灯します。
IN/OUT [TX]/[RX]インジケーター
M
EtherSound [IN]/[OUT]端子で信号を送信(TX) または受信
(RX)すると、それぞれのインジケーターが点滅します。
NOTE
・ AVS-ESMonitor で M7CL-48ESの[Identify]ボタンをクリックする
と、4つすべてのインジケーターが点滅し、もう一度クリックす
るまで点滅し続けます。
電源スイッチ
P
電源スイッチです。スイッチが の場合、電源がオンに
なっています。スイッチが の場合、電源がオフになって
います。
注意
・ 電源スイッチのオン/ オフを連続して素早く切り替えると、誤動作の
原因になることがあります。電源スイッチをオフにしてから再度オ
ンにする場合は、6秒以上の間隔を空けてください。
DC POWER INPUT端子
Q
予備の外部電源として、別売のパワーサプライPW800Wを
接続する端子です。PW800Wを接続すると、内蔵の電源が
トラブルでシャットダウンしてもPW800Wから電源を供給
し続けることができます。
・ PW800Wを接続する場合は、必ず本体とPW800Wの電源
をオフにしてから、電源ケーブル(PSL360) で接続してく
ださい。故障や感電の原因になります。
HINT
・ PW800Wを接続した場合、M7CLは内蔵電源または PW800Wの両
方をオンにしても、一方だけをオンにしても正常に動作します。
・ 両方の電源をオンにした状態で、使用中に片方の電源に異常が検
出された場合は、自動的にもう一方の電源に切り替わります。こ
の場合、タッチスクリーンにメッセージが表示されます。
M7CL 取扱説明書
26
アースねじ
R
付属の電源コードは3芯プラグですので、ACコンセントが接
地されていればM7CL は電源コードから適切にアース接続さ
れます。さらに、このネジもアース接続することで、ハムノ
イズ、干渉ノイズなどを改善できる場合があります。
フロントパッド下
123 4
フロントパッド下
1
PHONES LEVELノブ
PHONES OUT端子 2から出力される信号のレベルを調節
します。
B
PHONES OUT(ヘッドフォン出力 )端子
MONITOR OUT またはCUE 信号をモニターするヘッドフォ
ン端子です。
C
TALKBACK端子
トークバック用のマイクを接続するバランス型XLR-3-31端
子です。画面上の操作により、+48V のファンタム電源を供
給することもできます。ミキサーのオペレーターからの指示
を任意のアウトプット系チャンネルに送るのに利用します。
D
TALKBACK GAIN ノブ
TALKBACK 端子に接続されたマイクの入力レベルを調節し
ます。
2
各
部
の
名
称
と
機
能
M7CL 取扱説明書
27
M7CL 取扱説明書
28
第3章
キーの特殊操作
エンコーダーの操作
M7CLの基本操作
この章では、M7CLを操作するためのさまざまなユーザーインターフェースとその基
本操作について説明します。
トップパネル/タッチスクリーンの基本操作
ここでは、M7CLのトップパネル /タッチスクリーン上で行なう基本操作について説明します。M7CLの操作は、
基本的にここで説明する動作を組み合わせて行ないます。
タッチスクリーンを押す
タッチスクリーン上のボタン、ノブ、フィールドに指先を合
わせ、軽く押します。主に表示する画面/ページの切り替え、
操作するパラメーターの選択、ボタンのオン/オフ切り替え
などに使用します。なお、ボタンの種類によっては、押す位
置に応じて番号が上下するものもあります。
3
M
7
C
L
の
基
本
操
作
複数選択( 範囲指定 )
タッチスクリーン上を指で押したまま左右方向に動かし、特
定の文字列を範囲指定します。主にシーンやライブラリーに
名前を付けるときに使用します。
チャンネルセレクトボタンはタッチスクリーン上を指で押し
たまま動かし、複数選択できます。
HINT
・オン/オフできるボタンを一括設定したい場合は、範囲指定を行
なうことで簡単に操作できます。
通常トップパネルのキーは1回押して操作しますが、すばや
く2回続けて押して特殊機能を呼び出せる場合もあります。
通常エンコーダーは、左右に回して対応するパラメーターの
設定値を変更するのに利用します。エンコーダーを押すこと
で、特定の画面を呼び出すことができます。
パラメーターによっては、エンコーダーを押しながら回すこ
とでより細かいステップ(数値幅) で操作できます。
M7CL 取扱説明書
29
トップパネル/タッチスクリーンの基本操作・画面内のユーザーインターフェース
マルチファンクションエンコーダーの操作
マルチファンクションエンコーダー 1 〜8 は、タッチスク
リーン上で操作対象として選ばれているノブ(→P.31)を操作
するのに利用します。
タッチスクリーン上でマルチファンクションエンコーダーで
操作可能なノブを押して選択すると、周りに太線が現れます
(通常、このタイプのノブは、そのノブのすぐ下に配置された
マルチファンクションエンコーダーと対応しており、最大8
つのパラメーターを同時に操作できます)。
ノブが選択された状態で、ノブのすぐ下にあるマルチファン
クションエンコーダーを回すと、対応するパラメーターの値
が変化します。
またSCENE LIST画面ではマルチファンクションエンコー
ダーを押しながら回すことで複数選択できます。
画面内のユーザーインターフェース
タッチスクリーン
上で、操作対象の
ノブを押して選択
マルチファンクショ
ンエンコーダーで、
パラメーターを
コントロール
チャンネルごとの音決めやミキシングといった操作は、トップパネルのフェーダー、キー、エンコーダーを使って
行なえます。ただし、より細かい設定を行なう場合は、特定の機能を呼び出し、タッチスクリーン上でパラメー
ターの値を変更する必要があります。ここでは、タッチスクリーン上のユーザーインターフェースの種類と操作方
法を説明します。
タブ ボタン
タッチスクリーンに表示される画面の中には、複数のページ
から構成されるものがあります。このような画面では、上下
にページ名が表示されます。このページ名の表示部分をタ
ブと呼びます。タブは、同じ画面内で表示されるページを
切り替えるときに使用します。
画面内のボタンは、特定の機能を実行したり、パラメーター
のオン/オフを切り替えたり、複数の選択肢の中から1つを選
択したりするときに使用します。オン/オフを切り替えるボ
タンは、オンに設定されているときは白/黄色/緑などの色で
表示され、オフに設定されているときは青や黒で表示されま
す。
なお、▼マークの付いたボタンを押すと、詳細を設定するた
めに別のウィンドウが開きます。
M7CL 取扱説明書
30
フェーダー /ノブ
リストウィンドウ
キーボードウィンドウ
画面内のユーザーインターフェース
画面内のフェーダーは、主に対応するチャンネルのレベルを
視覚的に確認するためのもので、トップパネル上のフェー
ダーの操作に連動して変化します。現在の設定値は、フェー
ダーのすぐ下に表示される数値でも確認できます。
画面内のノブは、対応するパラメーターの設定値を視覚的に
確認するためのものです。
大半のノブは、SELECTED CHANNEL セクションのエン
コーダーやマルチファンクションエンコーダーの操作に連動
して変化します。現在の設定値は、ノブのすぐ下に表示され
る数値でも確認できます。
マルチファンクションエンコーダーで操作可能なノブ
(SELECTED CHANNEL VIEW画面以外のノブ )を 1 回押す
と、ノブの周囲が太枠で囲まれます。この枠は、エンコー
ダーの操作対象として選ばれていることを示しています。
ユーザー定義キーなど、リストの中から項目を選択する場合
は、次のようなウィンドウが表示されます。
リスト内部では、常に反転表示された中央の項目が操作対象
として選択されます。リストの下にある↑/↓を押して、リ
ストを上下にスクロールさせます。
HINT
・ マルチファンクションエンコーダーを使って上下にスクロールす
ることもできます。
・ 画面上に複数のリストがあるときは、黄色の枠で囲まれたリスト
が操作対象になります。また、マルチファンクションエンコー
ダーを押すことで次の列に操作対象を移動できます。
3
M
7
C
L
の
基
本
操
作
マルチファンクションエンコーダーを使って操作中のノブの
表示は、ノブの指標を示す線が長くなり、周囲の枠線が細く
なることで、操作しているノブが分かりやすくなります。ま
た数値が枠で囲まれ表示されます。
枠線が二重に表示されたノブはPAN/BALANCEを示してい
ます。
HINT
・ ノブによっては、太枠で囲まれた状態でもう1回押したときに、
さらに詳細を設定するためのウィンドウが表示されるものもあり
ます。
シーンやライブラリーに名前やコメント、またチャンネル
ネームを付けるときには、次のキーボードウィンドウが表示
されます。ウィンドウ内の文字を押して文字を入力します( 操
作方法は→P.34)。
M7CL 取扱説明書
31
画面内のユーザーインターフェース・タッチスクリーンの見方
ポップアップウィンドウ
画面内で特定のパラメーターに対応するボタンやフィールド
を押すことで、そのパラメーターの詳細や一覧を表示する
ウィンドウが表示されます。このウィンドウをポップアッ
プウィンドウと呼びます。
ツールボタン
8ch、全チャンネルを一括表示するALLの3種類があ
り、用途に応じてタブで切り替えることができます。
またポップアップウィンドウによっては、上部にツールボタ
ンと呼ばれるボタンがいくつか表示されます。ツールボタン
を使って、ライブラリーの呼び出しや、コピー /ペーストな
どができます。
ポップアップウィンドウを閉じて直前の画面に戻るには、
×マークを押します。
ダイアログ
直前に行なった操作に対して、何か確認が必要なときは、次
のようなダイアログが表示されます。
OK ボタンを押すと操作が実行されます。また CANCELボタ
ンを押すと操作が無効になります。
ポップアップウィンドウは、特定のチャンネルのみを表示す
る1ch、現在選ばれている 8チャンネル単位で表示する
タッチスクリーンの見方
M7CLのタッチスクリーンには、以下の情報が表示され、大きく 2つの部分に分かれます。
1
2
3
7
8
9
J
4
5
6
ファンクションアクセスエリア
1
選択チャンネル
現在操作対象として選ばれているチャンネルの番号、名前、
アイコンを表示します(名前の付け方は→P.34、アイコンの
選び方は→P.59)。この部分を押してチャンネルを切り替え
ることも可能です。左半分を押すと1つ前のチャンネル、右
半分を押すと次のチャンネルが選ばれます。
M7CL 取扱説明書
32
K
ファンクションアクセスエリア メインエリア
時刻
B
現在の時刻を表示します( 時刻の設定方法は→ P.235)。
ユーザー名
C
現在ログイン( 認証を受けて、操作可能な状態にあること )し
ているユーザーの名前を表示します。
なお、オシレーター / トークバックが有効な間、この部分に
メインエリア
それぞれOSCTBと表示されます。また、キューモニ
ターがオンのときはCUEと表示されます。このとき信号
の種類(IN/OUT/DCA/KEYIN/EFFECT)が CUE メーター上
部に表示されます。さらに、USB端子に装着された USB記
憶装置にアクセスしている間は、ACCESSと表示されま
す。
NOTE
・ この位置にACCESSと表示されるときに、USB端子を抜かな
いでください。USB記憶装置内のデータがこわれるおそれがあり
ます。
D
ヘルプ
メインエリアにヘルプを表示させるためのボタンです。ヘル
プを表示させるためには、USB記憶装置からヘルプファイル
をロードする必要があります( →P.225)。
E
SENDS ON FADER(センズオンフェーダー )
このボタンを押すと、トップパネル上のフェーダーを使って
MIX/MATRIXセンドレベルを調節するSENDS ON FADER
モードに切り替わります( →P.70)。この間、タッチスクリー
ンのファンクションアクセスエリアは、送り先のMIX/
MATRIXバスを選ぶ画面に切り替わります。
F
CH JOB(チャンネルジョブ)
このボタンを押すと、チャンネルのグループ化やリンク設定
などを行なうCH JOBモードに切り替わります(→P.123)。
この間、ファンクションアクセスエリアは、操作する機能を
選ぶ画面に切り替わります。
G
RACK(ラック)
このボタンを押すと、メインエリアにGEQやエフェクトの各
種設定を行なうVIRTUAL RACK画面が呼び出されます
(→P.172)。
MONITOR(モニター )
H
このボタンを押すと、メインエリアにモニターやオシレー
ターなどの設定を行なうMONITOR 画面が呼び出されます
(→P.154)。
METER(メーター )
I
STEREOバス(L/R)、MONOバス(M)、およびキュー信号
(CUE)のレベルをモニターするレベルメーターです。また、
このフィールドを押すと、メインエリアに全チャンネルの
メーターとフェーダーの状態を一括表示するMETER画面が
呼び出されます( →P.167)。キューモニターがオンのときに
このフィールドを押すと、キューモニターが解除されます
(CUE CLEAR と同じ)。
SETUP(セットアップ )
J
このボタンを押すと、メインエリアにシステムの基本設定や
ユーザー固有の設定を行なうSETUP画面が呼び出されます
(→P.229)。
SCENE(シーン )
K
最後にストア/リコールされたシーンの番号、名前が表示さ
れます。読み込み専用のシーンはRのマークが、ライト
プロテクトがオンのシーンは錠前のアイコンが表示されます。
また、最後にストア/リコールした状態からパラメーターを
変更すると、右下に
このフィールドを押すと、メインエリアにシーンのストア/
リコールを行なうSCENE LIST画面が呼び出されます
(→P.135)。
から Kのボタンを押して該当画面を呼び出すと、ボタンが
7
反転表示されます。このとき、もう1回ボタンを押すと、最
後に呼び出したSELECTED CHANNEL VIEW 画面または
OVERVIEW 画面のどちらかに戻ります。
のマークが表示されます。
タッチスクリーンの見方
メインエリアの内容は、現在選ばれている機能に応じて異な
ります。ミックス操作の中心となる画面には、次の2種類が
あります。
■SELECTED CHANNEL VIEW画面
現在選ばれているチャンネルのミックスパラメーターを一括
表示する画面です。この画面を呼び出すには、SELECTED
CHANNELセクションのエンコーダーのうち、いずれか1つ
を押します。
■OVERVIEW画面
現在、Centralogicセクションに割り当てられている最大 8
チャンネル分の主要パラメーターを同時に表示する画面です。
この画面を呼び出すには、NAVIGATION KEYSセクション
のキー、またはマルチファンクションエンコーダーのいずれ
か1つを押します。
HINT
・ メインエリアに HELP、METER、SCENE の各画面が表示されて
いる場合は、NAVIGATION KEYSセクションのキーを押しても
OVERVIEW画面は呼び出されません。OVERVIEW画面に戻るた
めには、OVERVIEWを割り当てたユーザー定義キーを押すか反
転表示されて いる HELP、METER、SCENEの各フィールドを再
度押してください。
3
M
7
C
L
の
基
本
操
作
M7CL 取扱説明書
33
名前を付ける
名前を付ける
M7CLでは、それぞれのインプットチャンネル /アウトプットチャンネル/DCAグループに名前を付けたり、シー
ンや各種ライブラリーのデータにタイトルを付けて保存したりできます。
名前を付けるときは、メインエリア内に表示されるキーボードウィンドウを使います。
BSボタン
名前を付けるための画面を呼び出します。
1
次の図は、シーンにタイトルやコメントを入力する
SCENE STOREウィンドウの場合の例です。
カーソル
●
カーソルの左側の文字( または、文字ボックス内で範囲
指定した文字列)を削除します。
TABボタン
●
選択可能な次の項目を呼び出すためのボタンです。た
とえばSCENE STOREウィンドウでは2つの文字入
力用ボックスの切り替えに、PATCH/NAME ウィンド
ウではチャンネルの切り替えに使用します。
SHIFT LOCKボタン
●
アルファベットの大文字と小文字を切り替えます。こ
のボタンがオンのときは、大文字と記号、オフのとき
は小文字と数字が入力できます。
ENTERボタン
●
入力した名前を確定します。SCENE STOREウィン
ドウでは、STORE ボタンを押すのと同じ効果が得ら
れます。
入力された文字を表示するボックスには、現在位置を示
すカーソルと呼ばれる縦棒が表示されます。
タッチスクリーン上のキーボードウィンドウを
2
使って、文字を入力します。
キーボードウィンドウの文字を押すと、ボックスに文字
が入力され、カーソルが右に移動します。
以下の文字も同じ要領で入力します。
3
文字の入力中は、キーボードウィンドウ内の以下のボタ
ンが利用できます。
●
COPYボタン
文字ボックス内で範囲指定した文字列( 反転表示されま
す) をコピーします。
●
CUTボタン
文字ボックス内で範囲指定した文字列( 反転表示されま
す) を削除し、コピーします。
●
PASTEボタン
COPYまたは CUTボタンによりコピーされた文字列
を、カーソル位置に挿入します( または、範囲指定した
反転位置に上書きします)。
●
CLEARボタン
文字入力ボックスに入力された文字をすべて消去しま
す。
●
INSボタン
カーソル部分にスペース( 空白 )を挿入します。
●
DELボタン
カーソルの右側の文字( または、文字ボックス内で範囲
指定した文字列) を削除します。
名前が入力できたら、STOREボタンまたは
4
ENTERボタンを押します。
入力した名前が有効になります。
HINT
・ チャンネルやその他のライブラリーなどに名前を付ける画面
でも、基本的な操作方法は共通です。なお、チャンネルの名
前を入力する場合は、ENTER ボタンを押さなくても入力後
直ちに反映されます。
・ 文字入力用のボックス内部を押すと、入力位置をその位置に
移動させることができます。また、ボックス内に入力された
文字を範囲指定してから新しい文字を入力すると、指定した
範囲に上書きされます。
M7CL 取扱説明書
34
ツールボタンを使用する
ライブラリーを使う
ツールボタンを使用する
ポップアップウィンドウの中には、最上段のタイトルバーに、追加機能を利用するためのツールボタンが配置され
ているものがあります。これらのボタンを使えば、関連するライブラリーを呼び出したり、あるチャンネルのパラ
メーターを別のチャンネルにコピーしたりできます。ここでは、ツールボタンの操作方法について説明します。
ツールボタンについて
ATT/HPF/EQ, DYNAMICS1/2, GEQ, EFFECT の各ポッ
プアップウィンドウでは、下記のようなツールボタンが表示
されます。
1 2 3 4 5
1
LIBRARYボタン
現在のポップアップウィンドウに関連するライブラリー
(EQ、ダイナミクス、GEQ、エフェクトの各ライブラリー )
を呼び出すボタンです。
B
DEFAULTボタン
現在選択されているチャンネル(EQ/ ダイナミクス) または
ラック( エフェクト) を初期状態に戻すボタンです。
C
COPYボタン
現在選択されているチャンネル(EQ/ ダイナミクス) または
ラック(GEQ/エフェクト ) の設定をコピー (複製)するボタン
です。コピーした設定内容は、バッファーメモリー (一時保
管用のメモリー ) に保管されます。
D
PASTEボタン
バッファーメモリーに保管した設定内容を、現在選択されて
いるチャンネル(EQ/ ダイナミクス) またはラック (GEQ/エ
フェクト) にペーストする( 貼り付ける )ボタンです。
E
COMPAREボタン
バッファーメモリーに保管されている設定内容と、現在選択
されているチャンネル(EQ/ ダイナミクス) またはラック
(GEQ/ エフェクト) の設定内容を、入れ替えて比較するボタ
ンです。
ここではライブラリーの基本操作について説明します。ライ
ブラリーを使えば、現在選択されているチャンネル(EQ/ ダイ
ナミクス)またはラック(GEQ/エフェクト )の設定をストア
( 保存)/ リコール(読み込み)できます。
ライブラリーには次のような種類があります。
・ インプットチャンネルライブラリー
・ アウトプットチャンネルライブラリー
・ インプットEQライブラリー
・ アウトプットEQライブラリー
・ ダイナミクスライブラリー
・ GEQライブラリー
・ エフェクトライブラリー
どのライブラリーも、操作方法はほぼ同じです。
● ライブラリーから設定データをリコールする
ツールボタンが用意されたポップアップウィンド
1
ウを呼び出します。
それぞれのポップアップウィンドウを呼び出すには、次
のように操作します。チャンネルライブラリーの場合は、
SELECTED CHANNEL VIEW 画面を呼び出します。そ
のあと、手順3に進んでください。
【SELECTED CHANNEL VIEW 画面】
SELECTED CHANNELセクションのエンコーダーを押
して、SELECTED CHANNEL VIEW 画面を表示させま
す。
3
M
7
C
L
の
基
本
操
作
この他にも、画面によっては下記のツールボタンが表示され
ます。
・ SET ALL ..........画面上のパラメータを一括設定する。
・ CLEAR ALL....画面上のパラメータを一括解除する。
・ ALL PRE..........指定したバスへ信号を送る位置を、
・ ALL POST.......指定したバスへ信号を送る位置を、
すべてPREに設定する。
すべてPOSTに設定する。
M7CL 取扱説明書
35
ツールボタンを使用する
【ATT/HPF/EQポップアップウィンドウ】
【DYNAMICS1/2ポップアップウィンドウ】
SELECTED CHANNEL VIEW 画面またはOVERVIEW
画面で、それぞれEQまたはダイナミクス1/2に対応す
るフィールドを押します。
EQフィールド
1
ダイナミクス1/2フィールド
B
2
1
RACKボタン
1
ラック
B
設定をリコールしたいチャンネル(EQ/ダイナミク
2
ス)またはラック(GEQ/エフェクト )を選択しま
す。
チャンネル/ラックの選択方法は、現在表示されている
ポップアップウィンドウの種類に応じて異なります。
【ATT/HPF/EQポップアップウィンドウ(1ch)】
【DYNAMICS1/2ポップアップウィンドウ(1ch)】
パネル上の[SEL] キー、またはファンクションアクセス
エリアにある選択チャンネルボタンを使ってチャンネル
を選びます。
選択チャンネルボタン
EQフィールド
1
ダイナミクス1/2フィールド
B
【GEQ/EFFECTポップアップウィンドウ】
ファンクションアクセスエリアのRACKボタンを押した
ときに表示されるVIRTUAL RACKウィンドウで、すで
にGEQ/エフェクトがマウントされたラックを押します。
1
2
【ATT/HPF/EQポップアップウィンドウ(8ch/ALL)】
【DYNAMICS1/2 ポップアップウィンドウ (8ch/ALL)】
パネル上の[SEL] キー、またはファンクションアクセス
エリアの選択チャンネルボタンを使う以外に、ポップ
アップウィンドウ内のチャンネル番号/チャンネル名ボタ
ンを押してチャンネルを選択できます。
チャンネル番号 /チャンネル名ボタン
M7CL 取扱説明書
36
1
2
ツールボタンを使用する
8ch/ALLのポップアップウィンドウ内にあるチャンネル
番号/チャンネル名ボタンを使うときは、範囲選択するこ
とで、複数のチャンネルを選択できます。この場合は、
選択したすべてのチャンネルにライブラリーの同じ設定
データがリコールされます。
範囲選択
【GEQ/EFFECT ポップアップウィンドウ】
ポップアップウィンドウ下部のラック選択タブを使って、
ラックを選びます。
CURRENT TYPE
1
( アウトプットチャンネルライブラリーのみ)
[SEL]キーで選択されているチャンネルの種類を表示し
ます。
リスト
B
ライブラリーに保存されている設定データを表示します。
色が反転した列は、操作の対象として選ばれていること
を表しています。なお、読み込み専用の設定データには
Rマークが表示されます。
HINT
・ リストの右側には、対応する設定データに関する情報(アウ
トプットチャンネルの種類や、使用しているダイナミクスタ
イプやエフェクトタイプなど)が表示されます。また、ダイ
ナミクスライブラリーでは、ダイナミクス1または 2 のどち
らでリコール可能かを示すマークも表示されます。
C
RECALLボタン
現在選択されているチャンネル(EQ/ ダイナミクス) また
はラック(GEQ/エフェクト )に、リスト内で選ばれてい
る設定データをリコールします。
いずれかのマルチファンクションエンコーダーを
4
回して、リストの色が反転した列を移動させ、リ
コール元となるライブラリー番号を選択します。
なお、リコール元として選んだ設定データによっては、
現在選択されているチャンネル/ラックにリコールできな
いことがあります。ライブラリーごとの制約は、次のと
おりです。
3
M
7
C
L
の
基
本
操
作
ラック選択タブ
NOTE
・ GEQ/エフェクトがマウントされていないラックのラック選
択タブは、選択できません。
ツールボタンのLIBRARYを押して、対応するライ
3
ブラリーのウィンドウを表示させます。
ライブラリーのウィンドウに含まれる項目は、次のとお
りです。
1
2
●
チャンネルライブラリー
アウトプットチャンネルライブラリーにおいて、
[SEL]キーで選択されているチャンネルとリストで選
択されているチャンネルの種類が異なる場合は、
CURRENT TYPEの右側にCONFLICTと表示さ
れます。CONFLICTと表示された場合でもリコー
ルできますが、構成するパラメーターが異なるため、
ライブラリーに存在しないパラメーターは、初期値が
設定されます。
●
ダイナミクスライブラリー
ダイナミクスライブラリーに保存されている設定デー
タには、インプット系チャンネルのDynamics1 と
Dynamics2、アウトプット系チャンネルの
Dynamics1という 3 種類のタイプがあります。それ
ぞれのダイナミクスが対応してないタイプがライブラ
リー内で選ばれているときは、リコールできません。
●
GEQライブラリー
GEQライブラリーに保存されている設定データには、
31BandGEQまたは Flex15GEQという2つのタイプ
があります。リコール先のGEQ とタイプの異なる設定
がライブラリー内で選ばれているときは、リコールで
きません。
●
エフェクトライブラリー
エフェクトタイプHQ.PitchまたはFreezeを
含むエフェクトの設定は、ラック5、7にのみリコール
できます。それ以外のラックが選ばれているときはリ
コールできません。
3
リコールできないライブラリー番号を選択した場合、
RECALL ボタンは押せなくなります。
M7CL 取扱説明書
37
ツールボタンを使用する
RECALLボタンを押します。
5
HINT
・ リコール操作を確認するダイアログを表示させることもでき
ます。設定方法は P.214をご参照ください。
選択した設定データが、手順2で選択したチャンネ
6
ル(EQ/ダイナミクス ) またはラック (GEQ/エフェ
クト)に即座に読み込まれます。
NOTE
・ チャンネルリンクを組んでいるチャンネルにチャンネルライ
ブラリーをリコールした場合は、リコールしたチャンネルの
リンクが解除されます。
● ライブラリーに設定データをストアする
いずれかのマルチファンクションエンコーダーを
4
回し、ストア先のライブラリー番号を選択します。
NOTE
・ 読み込み専用の設定データ(Rマーク付きの設定データ ) があ
るライブラリー番号にはストアできません。
ストア先を選んだらSTOREボタンを押します。
5
設定データに名前を付けるLIBRARY STOREポップ
アップウィンドウが表示されます。文字の入力方法は
「名前を付ける」(→ P.34)をご参照ください。
ツールボタンが用意されたポップアップウィンド
1
ウを呼び出します。
設定をストアしたいチャンネル(EQ/ダイナミクス)
2
またはラック(GEQ/エフェクト )を選択します。
NOTE
・ ストア元として選択できるのは 1 つのチャンネル /ラックに
限られます。ダイナミクス /EQのポップアップウィンドウ
(8chまたは ALL)で複数のチャンネルが選ばれている場合、
ストア操作は行なえません。
ポップアップウィンドウ上部のLIBRARYボタンを
3
押して、ライブラリーを表示させます。
設定データに名前を付けたら、LIBRARY STORE
6
ポップアップウィンドウ内のSTOREボタンを押し
ます。
ストア操作を確認するダイアログが表示されます。
ストアを実行するにはOKボタンを押します。
7
現在の設定内容が、手順4で選択したライブラリー番号
にストアされます。なお、ストアを中止する場合は、OK
ボタンの代わりにCANCELボタンを押します。
HINT
・ ストアを行なったあとでも、リスト内の設定データ名を押し
て LIBRARY TITLE EDIT ポップアップウィンドウを表示させ
れば、設定データの名前を変更できます。ただし、読み込み
専用の設定データ (Rマーク付きの設定 )は、名前を変更でき
ません。
M7CL 取扱説明書
38
1
STOREボタン
1
現在選択されているチャンネル(EQ/ダイナミクス) また
はラック(GEQ/エフェクト )の設定内容を、リスト内で
選ばれている位置にストアします。
NOTE
・ すでに設定データが存在する場所にストアを行なうと、既存
のデータに上書きされますのでご注意ください (ただし、読
み込み専用の設定データは上書きできません )。
● ライブラリーから設定データを消去する
設定を初期化する
ツールボタンが用意されたポップアップウィンド
1
ウを呼び出します。
ポップアップウィンドウ上部のLIBRARYボタンを
2
押して、ライブラリーを表示させます。
ツールボタンを使用する
ここでは、現在選択されているチャンネルのEQ/ダイナミク
スの設定、またはラックのエフェクトの設定を初期状態に戻
す方法を説明します。GEQは画面内の FLATボタンで初期化
できます。
ツールボタンが用意されたポップアップウィンド
1
ウを呼び出します。
3
1
1
CLEARボタン
リスト内で選ばれている設定データをクリア( 消去 )しま
す。
いずれかのマルチファンクションエンコーダーを
3
回して、クリアしたいライブラリー番号を選択し
ます。
HINT
・ 読み込み専用の設定データ(Rマーク付きの設定データ )はク
リアできません。
設定を初期化したいチャンネル(EQ/ダイナミクス)
2
またはラック(エフェクト)を選択します。
DEFAULT ボタンを押します。
3
初期化を確認するダイアログが表示されます。
初期化を実行するには、OKボタンを押します。
4
手順2で選んだチャンネルのEQ/ダイナミクス、または
ラックのエフェクトの設定が初期化されます。なお、初
期化を中止するには、OK ボタンの代わりにCANCEL ボ
タンを押します。
HINT
・ EQ/ダイナミクスの場合は、8ch/ALLポップアップウィンド
ウのチャンネル番号/ チャンネル名ボタンを使って範囲指定
することで、複数のチャンネルを一括して初期化できます。
M
7
C
L
の
基
本
操
作
CLEARボタンを押します。
4
クリア操作を確認するダイアログが表示されます。
クリアを実行するにはOKボタンを押します。
5
手順3で選択した設定データがクリアされます。なお、
クリアを中止する場合は、OKボタンの代わりに
CANCELボタンを押します。
M7CL 取扱説明書
39
ツールボタンを使用する
設定をコピー /ペーストする
現在選択されているチャンネルのEQ/ダイナミクスの設定、
またはラックのGEQ/エフェクトの設定をバッファーメモ
リーにコピーし、別のチャンネルやラックにペーストします。
コピー / ペーストが行なえるのは、次の組み合わせに限られ
ます。
・ インプット系チャンネルのEQどうし
・ アウトプット系チャンネルのEQどうし
・ コピー元に選ばれているダイナミクスのタイプ(GATE、
DUCKING、COMPRESSOR、EXPANDER、
COMPANDER-H、COMPANDERS、DE-ESSER)
と同じタイプがペースト先にあるダイナミクスどうし
・ ラックにマウントされているエフェクト/GEQどうし
HINT
・ 使用しているバンド数が 15 バンド以下の31BandGEQ のみ、
Flex15GEQ にコピーできます。
ツールボタンが用意されたポップアップウィンド
1
ウを呼び出します。
コピー元のチャンネル(EQ/ダイナミクス)または
2
ラック(GEQ/エフェクト )を選択します。
COPYボタンを押します。
3
現在の設定がバッファーメモリーに保管されます。
NOTE
・ ペーストを行なう前に別の設定をコピーしてしまうと、バッ
ファーメモリーが上書きされますのでご注意ください。
・ コピー元として選択できるのは 1 つのチャンネル /ラックに
限られます。8ch/ALL のポップアップウィンドウで複数の
チャンネルが選ばれている場合、COPY ボタンは押せなくな
ります。
2つの設定を比較する
COMPARE ボタンを使えば、バッファーメモリーに保管され
ている設定内容と、現在選択されているチャンネル(EQ/ ダイ
ナミクス) またはラック(GEQ/ エフェクト) の設定を入れ替え
ることができます。ある段階の設定内容を一時保管しておき、
あとからエディットした内容と聴き比べたいときに便利です。
ツールボタンが用意されたポップアップウィンド
1
ウを呼び出します。
チャンネル(EQ/ダイナミクス)またはラック
2
(GEQ/エフェクト) を選びます。
COPYボタンを押して、現在の設定をバッファー
3
メモリーに保管します。
これが1つ目の設定となります。
NOTE
・ 比較を行なう前に、別の設定をコピーしてしまうと、バッ
ファーメモリーが上書きされますのでご注意ください。
現在選ばれているチャンネル(EQ/ダイナミクス)ま
4
たはラック(GEQ/エフェクト) の設定を変更しま
す。
これが2つ目の設定となります。
HINT
・1つ目の設定をバッファーメモリーに保管したあとは、チャ
ンネル /ラックを初期化してから、2つ目の設定を作成するこ
とも可能です。
ペースト先のチャンネル、またはラックを選択し
4
ます。
HINT
・ EQ/ ダイナミクスの設定をペーストするときは、8ch/ALLの
ポップアップウィンドウを使って複数のチャンネルをペース
ト先に指定できます。この場合、選択したすべてのチャンネ
ルに同じ内容がペーストされます。
PASTEボタンを押します。
5
手順2で選んだチャンネル(EQ/ダイナミクス)または
ラック(GEQ/エフェクト )の設定がペーストされます。
NOTE
・ ペーストを実行すると、ペースト先の設定に上書きされます
のでご注意ください。
・ バッファーメモリーに何も保管されていないとき、PASTE
ボタンは押せません。
・ GEQ の 2つのタイプのうち、Flex15GEQを選んだラックで
ツールボタンを操作する場合、個別にコピー / ペーストされ
ます。
・ ラック 6、8 にエフェクトタイプHQ.PitchとFreezeを
含むエフェクトの設定をペーストすることはできません。
M7CL 取扱説明書
40
1つ目の設定と現在の設定(2つ目の設定 ) を比較す
5
るには、COMPAREボタンを押します。
1つ目の設定状態に戻ります。このとき2つ目の設定は
バッファーメモリーに保管されます。
COPY
ツールボタンを使用する
3
1つ目の設定
設定を変更
(2つ目の設定)
COMPARE
1つ目の設定
繰り返しCOMPAREボタンを押して、1つ目と2
6
1つ目の設定
バッファーメモリー
1つ目の設定
バッファーメモリー
2つ目の設定
バッファーメモリー
つ目の設定を聴き比べます。
COMPAREボタンを押すたびに、現在の設定とバッ
ファーメモリーに保管されている設定が入れ替わります。
ペースト操作と異なり、バッファーメモリーが上書きさ
れない限り、いつでも直前の設定に戻れます。
M
7
C
L
の
基
本
操
作
HINT
・ バッファーメモリーに保管した設定は、ペースト操作にも利
用できます。
NOTE
・ GEQの2つのタイプのうち、Flex15GEQ を選んだラックで
ツールボタンを操作する場合、個別にバッファーメモリーと
入れ替えられます。
M7CL 取扱説明書
41
M7CL 取扱説明書
42
第4章
接続とセットアップ
この章では、SB168-ESやオーディオ入出力の接続方法、およびはじめて M7CLを
起動したときに必要なセットアップ方法について説明します。
STAGE BOX SETUPを使ったSB168-ESとの接続 (M7CL-48ES)
STAGE BOX SETUP機能を使った、M7CL-48ES と SB168-ESの接続方法とセットアップを説明します。接続方法にはデイ
ジーチェーン接続とリング接続の2つの方法があります。
4
接
続
と
セ
ッ
ト
ア
ッ
プ
● デイジーチェーン接続の特徴
・ SB168-ESを 3台使用した場合、入力 48 チャンネル、出
力24チャンネルを利用できます。
・ ケーブルの断線などによりシステムに障害が発生すると、
ネットワークがそこで分断され、その先の機器との伝送が
できなくなります。
EtherSoundの詳細な情報については、EtherSoundのウェブサイト
http://www.ethersound.com/
および、ヤマハプロオーディオウェブサイトのM7CL 製品ページにある「EtherSoundセットアップガイド」を参照してくださ
い。
http://proaudio.yamaha.co.jp/products/
工場出荷時には、AUTO CONFIGUREボタンがオン、接続設定が DAISY CHAIN、ワードクロックマスターがINT 48kHzに設
定されています。
リング接続をする場合は、STAGE BOX SETUPでリング接続の設定に変更をしてください。 (→ P.45)
ここでは、工場出荷時の設定になっていることを前提に説明します。前回の設定が不明の場合は、M7CL-48ESの内蔵メモリー
を初期化することをおすすめします。(→P.238)
NOTE
・ STAGEBOX SETUPを使ってSB168-ESと接続する場合、SB168-ES本体のファームウェアと EtherSound
モジュールのファームウェアが対応バージョンになっている必要があります。(→P.16)
● リング接続の特徴
・ EtherSoundの仕様の制約により、入出力の合計が64
チャンネルまでとなります。SB168-ESを3 台使用した
場合、入力48チャンネル、出力16チャンネルに設定され
ます。
・ ケーブルの断線などによるシステムの障害が発生しても、
システム全体の動作に影響を与えません。
M7CL 取扱説明書
43
STAGE BOX SETUPを使ったSB168-ESとの接続 (M7CL-48ES)
■デイジーチェーン
M7CL-48ES とSB168-ES の EtherSound [IN]/[OUT]端子を使って、以下のようにデイジーチェーン接続し
1
ます。
EtherSound
OUT IN
SB168-ES (ID #1)
M7CL-48ES
SB168-ESのディップスイッチを以下のように設定します。
2
SB168-ESの台数 ID #1 ID #2 ID #3
3台 1&7 2&7 3&8
2台 1&7 2&8 ―
1台 1&8 ― ―
OUT IN OUT IN
SB168-ES (ID #2) SB168-ES (ID #3)
M7CL-48ES とSB168-ES の電源を入れ、M7CL-48ESのシーン番号が 000になっていない場合はシーン
3
000をリコールします ( →P.138)。
上記手順により、以下のようにパッチが設定されます。
SB168-ES
INPUT 1〜 16端子 ES IN 1〜 16 CH 1 〜16
ID #1
ID #2
ID #3
NOTE
・ M7CL-48ESの入出力チャンネルのパッチの変更は、M7CL-48ES のPATCH/NAMEポップアップウィンドウで行なっ
・ AVS-ESMonitorを利用して EtherSoundのパッチを変更する場合は、「AVS-ESMonitor を使ってEtherSound の設定を変
・ AUTO CONFIGURE ボタンがオンのときはワードクロックを変更することはできません。
・ AUTO CONFIGURE ボタンの詳細については、「STAGE BOXSETUP機能を使って SB168-ESを接続する(M7CL-
OUTPUT 1 〜6 端子 ES OUT1〜6 MIX 1〜6
OUTPUT 7/8 端子 ES OUT7/8 STEREO L/R
INPUT 1〜 16端子 ES IN 17〜32 CH 17〜32
OUTPUT 1 〜6 端子 ES OUT9〜14 MIX 7〜12
OUTPUT 7/8 端子 ES OUT15/16 STEREO L/R
INPUT 1〜 16端子 ES IN 33〜48 CH 33〜48
OUTPUT 1 〜6 端子 ES OUT17 〜22 MATRIX 1〜6
OUTPUT 7/8 端子 ES OUT23/24 STEREO L/R
てください。
更する (M7CL-48ES)」(→P.243)をご参照ください。
48ES)」(→ P.242)をご参照ください。
STAGE BOX SETUPによる
EtherSoundのパッチ
Scene 000 による
M7CL48-ESのパッチ
M7CL 取扱説明書
44
STAGE BOX SETUPを使ったSB168-ESとの接続 (M7CL-48ES)
OUT IN OUT IN OUT
SB168-ES (ID #1) SB168-ES (ID #2) SB168-ES (ID #3)
M7CL-48ES
IN IN OUT
EtherSound
■リン
M7CL-48ESと SB168-ESの EtherSound [IN]/[OUT]端子を使って、以下のようにリング接続します。
1
SB168-ESのディップスイッチを以下のように設定します。
2
SB168-ES の台数 ID #1 ID #2 ID #3
4
接
続
と
セ
ッ
ト
ア
ッ
プ
3台 1&5 2&5 3&6
2台 1&5 2&6 ―
1台 1&6 ― ―
M7CL-48ESと SB168-ESの電源を入れます。
3
画面右側のファンクションアクセスエリアのRACKボタン( 1)を押して、VIRTUAL RACKウィンドウを表示さ
4
せます。
EXT-ES HAタブ (
5
)を押して、EXT-ES HA フィールドを表示させます。
2
フィールドの下にあるAUTO CONFIGUREボタンを押します。
6
AUTO CONFIGUREボタンが消灯し、オフになります。
AUTO CONFIGUREボタンの右にあるRING ボタンを押します。
7
接続設定がリング接続になります。
AUTO CONFIGUREボタンを押します。
8
切り替え確認のダイアログボックスが表示されます。
OKボタンを押します。
9
AUTO CONFIGUREボタンが点灯し、オンになります。
M7CL-48ESのシーン番号が 000になっていない場合はシーン000をリコールします(→P.138)。
10
M7CL 取扱説明書
45
STAGE BOX SETUPを使ったSB168-ESとの接続 (M7CL-48ES)・オーディオ入出力の接続
上記手順により、以下のようにパッチが設定されます。
SB168-ES
INPUT 1〜 16端子 ES IN 1〜 16 CH 1 〜16
ID #1
ID #2
ID #3
*1:リング接続では入出力の合計が64チャンネルに制限されるため、ID #3のSB168-ESには ID #2と同じ音声が出力されます。
NOTE
・ リング接続を選択した場合、ワードクロックマスターはEtherSound(48kHz) に設定されます。
・ M7CL-48ESの入出力チャンネルのパッチの変更は、M7CL-48ES のPATCH/NAMEポップアップウィンドウで行なっ
・ AVS-ESMonitorを利用して EtherSoundのパッチを変更する場合は、「AVS-ESMonitor を使ってEtherSound の設定を変
・ AUTO CONFIGURE ボタンがオンのときはワードクロックを変更することはできません。
・ AUTO CONFIGURE ボタンの詳細については、「STAGE BOXSETUP機能を使って SB168-ESを接続する(M7CL-
OUTPUT 1 〜6 端子 ES OUT1〜6 MIX 1〜6
OUTPUT 7/8 端子 ES OUT7/8 STEREO L/R
INPUT 1〜 16端子 ES IN 17〜32 CH 17〜32
OUTPUT 1 〜6 端子 ES OUT9〜14 MIX 7〜12
OUTPUT 7/8 端子 ES OUT15/16 STEREO L/R
INPUT 1〜 16端子 ES IN 33〜48 CH 33〜48
OUTPUT 1 〜6 端子 ES OUT9〜14
OUTPUT 7/8 端子 ES OUT15/16
てください。
更する (M7CL-48ES)」(→P.243)をご参照ください。
48ES)」(→ P.242)をご参照ください。
STAGE BOX SETUPによる
EtherSoundのパッチ
*1
*1
Scene 000 による
M7CL48-ESのパッチ
MIX 7〜12
STEREO L/R
*1
*1
オーディオ入出力の接続
■ アナログ入力の
M7CL-48
INPUT端子や OMNI IN端子には、 主にマイクロフォンやモノラルのラインレベル機器を接続します。ST IN端子は、主にマイク
ロフォンやステレオのラインレベル機器を接続します。
SB168-ES
M7CL 取扱説明書
46
NOTE
・ 初期状態ではST IN端子や OMNI IN 端子はパッチ設定がされていません (ST INチャンネルは RACK5〜 8 が割り当て
られています )。ここに接続した信号を入力として扱うためには、パッチ設定を行なってください。
■ アナロ
モニタースピーカー
(フォールドバック)
パワーサプライ PW800W
メインスピーカー
モニタースピーカー
電源ケーブル
M7CL-48
オーディオ入出力の接続
4
接
続
と
セ
ッ
ト
ア
ッ
プ
M7CL 本体のOMNI OUT 端子と SB168-ESのO UTPUT 端子には、アウトプット系チャンネル(MIX、MATRIX、 STEREO(L/
R)、MONO(C))の出力信号、モニター信号(MONITOR OUT L/R/Cチャンネル)、INPUTチャンネルのダイレクト出力信号など
がパッチできます。
M7CL が初期状態のとき、それぞれの出力ポートには、以下のチャンネルの信号がパッチされています (このパッチは、 必要に応
じて変更できます)。
・ M7CL-32/48 ・ M7CL-48ES
OMNI OUT 端子 1〜 12
OMNI OUT 端子 13/14
OMNI OUT 端子 15/16
NOTE
・ M7CL-48ESに接続されたSB168-ESのOUTPUT端子のパッチについては「STAGE BOX SETUPを使ったSB168-ESと
の接続(M7CL-48ES)」(→P.43)をご参照ください。
MIXチャンネル1 〜12
MATRIXチャンネル1/2
STEREOチャンネル (L/R)
M7CL のフロントパッド下には、モニター用の PHONES OUT 端子が装備されており、モニターソースとして選んだ信号を常時
モニターできます( →P.153)。また、MONITOR OUT L/R/Cチャンネルを任意の出力端子に割り当てれば、同じ信号を外部ス
OMNI OUT 端子1 〜 4
OMNI OUT 端子 5/6
OMNI OUT 端子7/8
MATRIXチャンネル 1〜 4
MONITOR OUT チャンネル(L/R)
STEREO チャンネル(L/R)
ピーカーでモニターすることも可能です( →P.154)。
HINT
・ACIN端子に電源ケーブルを接続し、さらに別売のパワーサプライ PW800Wを接続すると、内蔵の電源がトラブル
でシャットダウンしてもPW800Wから電源を供給し続けることができます。
M7CL 取扱説明書
47
オーディオ入出力の接続
■
タル入
CDレコーダー
M7CL-48
デジタルI/Oカード
スピーカープロセッサー
(ヤマハDME64Nなど )
メインスピーカー
M7CL内部の信号を外部のデジタルオーディオ機器に送信するには、 2TR OUT DIGITAL端子を利用します。 M7CLが初期状態
のとき、2TR OUT DIGITAL 端子には STEREOチャンネルの出力信号がパッチされており、 メインミックスをCDレコーダーな
どの機器に録音する目的に利用できます。
スロット1〜3に別売のmini-YGDAI I/Oカードを装着することで、M7CLの入出力端子を追加したり、HDR(ハードディスクレ
コーダー ) やスピーカプロセッサーを接続したりできます。
使用可能なI/Oカードの最新情報は、ヤマハプロフェッショナルオーディオのホームページをご覧ください。
http://proaudio.yamaha.co.jp
NOTE
・ 2TR OUT DIGITAL 端子、スロット 1〜3を経由してデジタルオーディオ信号を送受1信するには、お互いのワード
クロックを同期させる必要があります (→P.230)。
48
M7CL 取扱説明書
オーディオ入出力の接続
・ 別売の mini-YGDAI I/Oカードを本体に接続する場合は、必
ず本体と PW800Wの電源スイッチをオフにしてから接続し
てください。
故障や感電の原因になります。
■オプションカードの取り付け
スロット1〜3にI/Oカードを取り付ける前に、M7CL 対応カードかどうか、あるいは他のヤマハまたはサードパーティー製の
カードと組み合わせて何枚まで挿入可能かどうかを、ヤマハのウェブサイトで必ずご確認ください。
Yamaha ウェブサイト:http://proaudio.yamaha.co.jp
オプションのmini-YGDAIカードは次のように取り付けます。
電源がオフになっていることを確認します。
1
スロットの固定ネジをゆるめ、スロットカバーを
2
取り外します。
取り外したスロットカバーは、安全な場所に保管してく
ださい。
スロットカバー
スロット内のガイドレールにカードの両端を合わ
3
せ、カードをスロットに挿入します。
このとき、カードの端子部分がスロット内部の端子に正
しく挿さるようカードをいっぱいまで押し込んでくださ
い。
カードに取り付けられているネジでカードを固定
4
します。
カードが固定されていないと、故障や誤動作の原因とな
ることがありますのでご注意ください。
4
接
続
と
セ
ッ
ト
ア
ッ
プ
カード
M7CL 取扱説明書
49
初回起動時に必要なセットアップ
初回起動時に必要なセットアップ
ここでは、M7CLを最初に起動したときに必要なセットアップ方法について説明します。また、接続が適切かどう
かを確認するために、インプット系チャンネルの入力信号をSTEREOバスに出力するまでの基本操作についても説
明しています。
STAGE BOX SETUP機能を使ってM7CL-48ESとSB168-ESを接続している場合は、「ワードクロックの接続
と設定」が完了しています。「カレントシーンを初期状態に戻す」を行なったあと、「HA(ヘッドアンプ ) のゲインを
設定する」(→P.51) から手順を進めてください。
カレントシーンを初期状態に戻す
M7CLの電源を入れ、初期設定用のシーン ( シーン番号000)
をリコール(読み込み)します。
NOTE
・ ここで初期設定用シーンをリコールするのは、この章の以下
の操作を適切に行なうためです。実際の操作では、初期設定
用シーンを毎回リコールする必要はありません。
M7CLの電源を入れてください。
1
M7CLの電源を入れるときは、 M7CL→パワーアンプや
モニターシステムの順で電源をオンにします(電源を切る
ときは、逆の順番で行ないます)。
HINT
・ M7CL にパワーサプライユニットPW800Wが接続されている
ときは、M7CL またはPW800Wどちらの電源スイッチを先に
オンにしても、電源が入ります。
トップパネルのSCENE MEMORY [ ▲]/[ ▼]キー
2
を使って、ディスプレイのファンクションアクセ
スエリアにあるSCENEフィールドに、シーン番号
000を表示させます。
2
ワードクロックの接続と設定
ワードクロックとは、オーディオ信号をデジタル処理する
タイミングの基になるクロック情報のことです。
スロット1〜3に装着されたデジタルI/Oカードに DAWシス
テムやHDR(ハードディスクレコーダー ) などの外部機器を
接続し、M7CLと外部機器との間でデジタルオーディオ信号
を送受信するときは、相互の機器のワードクロックを同期さ
せる必要があります。これを行なうには、片方をワードク
ロックのマスター (送信側)、もう一方をスレーブ(受信側)に
設定して、マスター側のワードクロックにスレーブ側を同期
させます。
M7CL をワードクロックスレーブに設定して、外部から供給
されるワードクロックに同期させるには、デジタルI/O カー
ドから入力されるデジタルオーディオ信号に含まれるクロッ
ク情報を利用する方法と、リアパネルのWORD CLOCK IN
端子に単体のワードクロック情報を供給する方法があります。
デジタルオーディオ信号
+
クロック情報
SLOT1〜3
HDR などのデジタルオーディオ機器
(ワードクロックマスター)
1
1
SCENE MEMORY [▲ ]/[▼ ]キー
B
SCENE MEMORY [RECALL]キー
SCENEフィールド
トップパネルのSCENE MEMORY [RECALL]
3
キーを押します。
シーン番号000が読み込まれ、ミックスパラメー
ターやバスの設定などが初期状態に戻ります。
HINT
・ シーン番号000が読み込まれると、インプットパッチ、
アウトプットパッチ、内蔵エフェクト、HA(ヘッドアンプ )
などの設定も初期状態に戻りますので、ご注意ください。
M7CL(ワードクロックスレーブ)
クロック情報
デジタルオーディオ信号
WORD
CLOCK IN
端子
M7CL(ワードクロックスレーブ)
どちらの場合でも、以下に説明する方法でM7CL が動作する
ワードクロックソースを指定する必要があります。
HINT
・ M7CLをワードクロックマスターとして使用する場合、M7CLに
外部機器をデジタル接続していない場合、またはM7CL-48ESで
AUTO CONFIGURE ボタンをON にしている場合は、以下の操作
は不要です。
SLOT1〜 3
デジタルMTRなどの
デジタルオーディオ機器
(ワードクロックマスター)
M7CL 取扱説明書
50
初回起動時に必要なセットアップ
HA(ヘッドアンプ)のゲインを設定する
ファンクションアクセスエリアのSETUPボタンを
1
押して、SETUP画面を表示させます。
SETUP画面では、M7CL全体に関する各種設定を行な
います。
1 2
SYSTEM SETUP フィールド
1
WORD CLOCK/SLOT SETUPボタン
B
ウィンドウ中央のSYSTEM SETUPフィールドに
2
あるWORD CLOCK/SLOT SETUPボタンを押
して、WORD CLOCK/SLOT SETUP ポップアッ
プウィンドウを表示させます。
WORD CLOCK SELECTフィールドでクロック
3
ソースを選択します。
WORD CLOCK SELECT フィールドでは、ワードク
ロックマスターとして使用するクロックソースをボタン
で選びます。
●
デジタルオーディオ信号のクロック情報をクロック
ソースにする場合
対応するスロットの有効な2チャンネルのボタンを押
します。
●
WORD CLOCK IN 端子からのワードクロック情報を
クロックソースにする場合
WORD CLOCK INボタンを押します。
M7CL が選択したクロックで正常に動作していれば、対
応するボタンのすぐ上にあるマークが水色に変わります。
HINT
・ スロット1〜 3のデジタルI/O カード経由に供給されるデジタ
ルオーディオ信号のクロック情報は、2チャンネル単位で選
択します。
・ ワードクロックについての詳細は、「ワードクロック /スロッ
トの設定」(→P.230)をご参照ください。
WORD CLOCK/SLOT SETUPポップアップウィ
4
ンドウを閉じるには、右上の×マークを押します。
SETUP画面に戻ります。
SETUP画面を閉じるには、ファンクションアクセ
5
スエリアのSETUPボタンを押します。
4
接
続
と
セ
ッ
ト
ア
ッ
プ
1
1
WORD CLOCK SELECT
(ワードクロックセレクト )フィールド
NOTE
・ ワードクロックのソースを切り替えるときに、同期が外れて
ノイズが発生することがあります。以下の操作は、必ずパ
ワーアンプやモニターシステムのボリュームを下げて行なっ
てください。
ここでは、マイク/楽器を接続したインプット系チャンネル
ごとに、HA(ヘッドアンプ ) のゲインを設定する方法を説明し
ます。
M7CLでチャンネルごとのパラメーターを設定するには、
SELECTED CHANNELセクションを使って 1 チャンネルず
つ設定する方法と、Centralogicセクションを使って最大 8
チャンネル単位で設定する方法があります。状況に応じて使
い分けるとよいでしょう。
● SELECTED CHANNEL セクションを使う
(1チャンネル単位の設定 )
操作の対象となるインプット系チャンネルを選び、
SELECTED CHANNELセクションのエンコーダーを使って
1チャンネルずつ設定する方法です。
INPUT端子にマイクや楽器が接続されていること
1
を確認します(→P.46)。
トップパネルのINPUTセクションの中から、操作
2
したいINPUT端子に対応するチャンネルの [SEL]
キーを押します。
シーン000をリコールした直後は、INPUT端子 1 〜32
{1〜48}からの入力信号は、それぞれINPUT チャンネ
ル1〜32{1〜48}に送られ、対応するチャンネルス
トリップで操作できます。
M7CL 取扱説明書
51
初回起動時に必要なセットアップ
例えば、M7CL-32/48の INPUT端子7またはM7CL48ESに接続された SB168-ES(ID #1)のINPUT端子 7
のヘッドアンプを設定するには、INPUT チャンネル7 の
チャンネルストリップにある[SEL]キーを押します。
【INPUTセクションのチャンネルストリップ】
1
3
【SELECTED CHANNEL セクション】
1
1
[HA]エンコーダー
SELECTED CHANNELセクションは、現在選ばれてい
る([SEL]キーが点灯している ) チャンネルを集中して操
作するセクションです。
[SEL]キー
1
レベルメーター
B
[SEL]キーを押すと、キーの LED が点灯します。この点
灯は、そのチャンネルが操作の対象として選ばれている
ことを示しています。また、同じチャンネルストリップ
のレベルメーターで、そのチャンネルの入力レベルが確
認できます。
タッチスクリーン左側のSELECTED CHANNEL
3
セクションで、いずれかのエンコーダーを押しま
す。
SELECTED CHANNELセクションのいずれかのエン
コーダーを押すと、タッチスクリーンにSELECTED
CHANNEL VIEW画面が表示されます。
【SELECTED CHANNEL VIEW画面】
1
1
HAフィールド
SELECTED CHANNEL VIEW画面には、現在[SEL]
キーで選ばれているチャンネルのほとんどのパラメー
ターが表示されます。
HINT
・ SELECTED CHANNEL VIEW 画面を表示させなくても、
[SEL]キーで選択されたチャンネルをSELECTED CHANNEL
セクションのエンコーダーで操作することが可能です (この
場合は、操作しているパラメーターの設定値を表示するポッ
プアップウィンドウが表示されます )。
M7CL 取扱説明書
52
マイクに音声を入力したり楽器を演奏したりしな
4
がら、SELECTED CHANNEL セクションの
[HA]エンコーダーを回して、現在選ばれている
チャンネルのゲインを調節します。
大音量で入力があったときに、チャンネルストリップの
レベルメーターのOVERのセグメントが点灯しない範囲
で、できるだけ高いレベルに設定します。
SELECTED CHANNELセクションの[HA]エンコーダー
を回すと、それに連動してSELECTED CHANNEL
VIEW画面の HAフィールドのノブも変化します。
NOTE
・HAのゲインを-14dBと-13dBの間で変化させると、内部的に
PADのオン / オフが切り替わります。
ファンタム電源を使用中で、INPUT端子に接続されている機
器のHot とCold間の出力インピーダンスに差がある場合には
ノイズが発生することがあります。
・ [HA]エンコーダーを上げてもレベルメーターが全く振れな
い場合は、マイク/ 楽器が接続されている INPUT端子と[SEL]
キーで選択しているINPUT チャンネルが一致していないこ
とが考えられます。接続や[SEL]キーの選択が適切かどうか
を確認してください。また、必要ならばシーン番号000 を再
度リコールしてください。
初回起動時に必要なセットアップ
●
[IN 1-8]キー
●
[IN 9-16]キー
●
[IN 17-24]キー
●
[IN 25-32]キー
それぞれINPUT チャンネル1 〜 8、9 〜16、17〜
24、25〜32を選択します。
●
[ST IN] キー
ST INチャンネル1〜4を選択します。
●
[IN 33-40]キー (M7CL-48/48ES のみ)
●
[IN 41-48]キー (M7CL-48/48ES のみ)
それぞれINPUT チャンネル33 〜 40、41〜48を選
択します。
ナビゲーションキーを押すと、ディスプレイに
OVERVIEW 画面が呼び出され、選択した最大8 チャンネ
ルの主要パラメーターが同時に表示されます。また、
Centralogicセクションのキーやフェーダーを使って、
選択した8チャンネル/DCA グループのレベル設定、オ
ン/オフ切り替え、キュー操作が行なえます。
4
接
続
と
セ
ッ
ト
ア
ッ
プ
他のインプット系チャンネルの[SEL] キーを押し、
5
同じ要領でヘッドアンプのゲインを調節します。
[SEL]キーを押して他のチャンネルを選ぶと、それに応
じてSELECTED CHANNEL VIEW 画面に表示される
チャンネルも変わります。
HINT
・ SELECTED CHANNEL VIEW 画面から、ヘッドアンプのファ
ンタム電源のオン/ オフや、フェイズの正相 /逆相を切り替え
ることも可能です。これを行なうには、HA/PHASEフィール
ドを押してポップアップウィンドウを表示させます(詳しい
操作方法は、→P.61)。
● Centralogicセクションを使う
(8チャンネル単位の設定 )
Centralogicセクションと OVERVIEW 画面を使って、最大
8チャンネル単位でヘッドアンプを設定します。複数のチャ
ンネルで同種のパラメーターをまとめて設定したいときは、
この方法が便利です。
INPUT端子にマイクや楽器を接続します( 接続方法
1
は→P.46)。
NAVIGATION KEYS セクションにあるナビゲー
2
ションキーを使って、操作したいインプット系
チャンネルをCentralogic セクションに割り当て
ます。
NAVIGATION KEYS セクションにあるナビゲーション
キーは、Centralogicセクションで操作する8 チャンネ
ル/DCA グループを選択します。このセクションでは、
次の各キーがインプット系チャンネルに対応しています。
マルチファンクションエンコーダー
1
[SEL]キー
B
[CUE] キー
C
レベルメーター
D
[ON]キー
E
F フェーダー
HINT
・ SELECTEDCHANNEL VIEW 画面から OVERVIEW画面にす
ばやく切り替えたいときは、Centralogicセクションのいずれ
かのマルチファンクションエンコーダーを押します。
M7CL 取扱説明書
53
初回起動時に必要なセットアップ
例えば次の図は、INPUTチャンネル 1 〜 8の
OVERVIEW画面です。 それぞれのチャンネルに対応する
HAのゲイン量は、HA/PHASE フィールドのノブで確認
できます。
1
HA/PHASE フィールド
1
画面上のHA/PHASEフィールドにあるノブを押し
3
て、選択します。
OVERVIEW画面に表示されるノブを押すと、 横に並んだ
同種のノブの周囲に太枠が表示されます。この太枠は、
Centralogicセクションのマルチファンクションエン
コーダーを使って、対応するノブを操作可能であること
を示しています。
インプット系チャンネルの信号を
STEREOバスに送る
ここでは、ゲインを調節したインプット系チャンネルから
STEREOバスに送られる信号のレベルを調節し、パン/バラ
ンスを設定して、STEREOチャンネルに接続された外部ス
ピーカーからモニターします。以下の操作を行なえば、マイ
ク、楽器、外部スピーカーの接続が適切かどうかをチェック
できます。
この場合も、SELECTED CHANNELセクションを使って 1
チャンネルずつ設定する方法と、Centralogicセクションを
使って最大8チャンネル単位で設定する方法があります。
● SELECTED CHANNELセクションを使う
(1チャンネル単位の設定 )
操作したいインプット系チャンネルの[SEL]キーを
1
押します。
SELECTED CHANNEL セクションで、いずれか
2
のエンコーダーを押します。
選択したチャンネルのSELECTED CHANNEL VIEW画
面が表示されます。
1
マイクに音声を入力したり楽器を演奏したりしな
4
がら、Centralogicセクションのマルチファンク
ションエンコーダー 1 〜 8を使って、各チャンネ
ルのHAのゲインを調節します。
大音量で入力があったときに、Centralogicセクション
の対応するチャンネルのレベルメーターのOVERのセグ
メントが点灯しない範囲で、できるだけ高いレベルに設
定します。
なお、入力レベルは、対応するINPUTセクションや ST
INセクションのレベルメーターでも確認できます。
NOTE
・HAのゲインを -14dBと- 13dBの間で変化させると、内部的に
PAD のオン /オフが切り替わります。
ファンタム電源を使用中で、INPUT 端子に接続されている機
器の Hotと Cold間の出力インピーダンスに差がある場合には
ノイズが発生することがあります。
HINT
・ OVERVIEW 画面から、ヘッドアンプのファンタム電源のオ
ン/オフや、フェイズの正相 / 逆相を切り替えることも可能で
す。これを行なうには、HA/PHASEフィールド内の選択され
たノブを、もう 1回押してポップアップウィンドウを表示さ
せます (詳細は→P.61)。
ナビゲーションキーを使って、Centralogicセク
5
ションで操作する8チャンネルを切り替え、他のイ
ンプット系チャンネルのゲインについても、同様
に操作します。
1
TO ST PAN/BALANCEフィールド
SELECTED CHANNEL VIEW画面のTO ST
3
PAN/BALANCEフィールドで、STボタンがオン
(ピンク地に白文字)になっていることを確認しま
す。
TO ST PAN/BALANCEフィールドでは、ST/MONO
ボタンを使って、インプット系チャンネルから
STEREO/MONOバスに送られる信号のオン/オフを切
り替えます。また、フィールド内のノブでSTEREOバス
に送られる信号のパン/バランスを表示します。
STボタンがオフ (青地に黒文字 )になっているときは、 ボ
タンを押してオンに切り替えてください。
トップパネルで、対応するインプット系チャンネ
4
ルの[ON] キーがオンになっていること確認しま
す。
[ON]キーは、そのチャンネルのオン/オフを切り替える
キーです。[ON]キーがオフ (LED が消灯) のときは、キー
を押してオン(LEDが点灯)に切り替えてください。
M7CL 取扱説明書
54
STEREO / MONO MASTERセクションにある
5
STEREOチャンネルの[ON] キーがオンになって
いることを確認し、STEREOチャンネルのフェー
ダーを0dBまで上げます。
1
2
初回起動時に必要なセットアップ
●
LRメーターが動いていない場合
パッチされているインプット系チャンネルに信号が正
しく入力されているかどうかを確認してください。
HINT
・ フロントパッド下にあるPHONES OUT端子に接続された
ヘッドフォンを使って、STEREOチャンネルから出力される
信号をモニターすることも可能です(→ P.154)。
インプット系チャンネルからSTEREOバスに送ら
7
れる信号のパン/バランスを調節するには、
SELECTED CHANNELセクションの [PAN]エン
コーダーを回します。
[PAN]エンコーダーを回すと、 それに連動して
SELECTED CHANNEL VIEW 画面のTO ST PAN/
BALANCEフィールドのノブも変化します。
他のインプット系チャンネルの[SEL]キーを押し、
8
手順2以降の操作を繰り返します。
[SEL]キーを押して他のチャンネルを選ぶと、 それに応
じてSELECTED CHANNEL VIEW画面に表示される
チャンネルも変わります。
4
接
続
と
セ
ッ
ト
ア
ッ
プ
STEREOチャンネルの[ON]キー
1
STEREOチャンネルのフェーダー
B
現在選択しているインプット系チャンネルの
6
フェーダーを、適切な音量が得られる位置まで上
げます。
この状態で、STEREOチャンネルにパッチされているス
ピーカーシステムから音が聞こえるはずです。
音が聞こえない場合は、ファンクションアクセスエリア
のMETERフィールドで、LRメーターが動いているかど
うかを確認してください。
【ファンクションアクセスエリアのMETER フィールド】
● Centralogic セクションを使う
(8チャンネル単位の設定 )
Centralogicセクションと OVERVIEW画面を使って、最大
8チャンネル単位でSTEREOバスに送られる信号のレベル調
節や、パン/バランスの設定を行ないます。
NAVIGATION KEYSセクションにあるナビゲー
1
ションキーを使って、操作したいインプット系
チャンネルをCentralogicセクションに割り当て
ます。
選択した8チャンネルのOVERVIEW 画面が表示されま
す。
●
LRメーターが動いている場合
スピーカーシステムが接続されている出力端子が、
STEREOチャンネルに正しくパッチされていない可能
性が考えられます。出力ポートのパッチングを確認し
てください(→P.105)。
1
TO STEREO/MONOフィールド
M7CL 取扱説明書
55
初回起動時に必要なセットアップ
画面上のTO STEREO/MONOフィールドで、各
2
チャンネルのSTマークがオン(ピンク地に白文字)
になっていることを確認します。
OVERVIEW画面の ST/MONO マークは、そのインプッ
ト系チャンネルからSTEREO/MONOバスに送られる信
号のオン/オフを表示します。ST マークがオフ( 黒地にグ
レー文字)になっているときは、SELECTED CHANNEL
VIEWページの TO ST PAN/BALANCEフィールドを押
して、表示されるポップアップウィンドウで、オンに切
り替えてください(→P.54)。
Centralogicセクションで、対応するインプット
3
系チャンネルの[ON]キーがオンになっていること
を確認します。
STEREO / MONO MASTERセクションにある
4
STEREOチャンネルの [ON]キーがオンになって
いることを確認し、STEREOチャンネルのフェー
ダーを0dBまで上げます。
Centralogicセクションで、対応するインプット
5
系チャンネルのフェーダーを適切な音量が得られ
る位置まで上げます。
この状態で、STEREOチャンネルにパッチされているス
ピーカーシステムから音が聞こえるはずです。
それぞれのインプット系チャンネルからSTEREO
6
バスに送られる信号のパン/ バランスを調節するに
は、画面上のTO STEREO/MONOフィールドに
あるノブを押して選択し、Centralogicセクショ
ンのマルチファンクションエンコーダーを回しま
す。
マルチファンクションエンコーダーを回すと、それに連
動してOVERVIEW 画面のTO STEREO/MONOフィー
ルドのノブも変化します。
ナビゲーションキーを使って、Centralogicセク
7
ションで操作する8チャンネルを切り替え、他のイ
ンプット系チャンネルについても、同様に操作し
ます。
HINT
・ Centralogic セクションのフェーダーの代わりに、INPUTセク
ション /ST INセクションのフェーダーを使って入力レベルを
操作することも可能です。
音が聞こえない場合は、ファンクションアクセスエリア
のMETERフィールドで、LRメーターが動いているかど
うかを確認してください。
●
LRメーターが動いている場合
スピーカーシステムが接続されている出力端子が、
STEREOチャンネルに正しくパッチされていない可能
性が考えられます。出力ポートのパッチングを確認し
てください( → P.105)。
●
LRメーターが動いていない場合
パッチされているインプット系チャンネルに信号が正
しく入力されているかどうかを確認してください。
HINT
・ フロントパッド下にある PHONES OUT 端子に接続された
ヘッドフォンを使って、STEREOチャンネルから出力される
信号をモニターすることも可能です (→P.154)。
M7CL 取扱説明書
56
第5章
PRE HPF
PRE HPF PRE EQ POST EQ
PRE EQ
PRE FADER
POST ON
POST ON
PAN LINK
MIX 1,3... 1 5
MIX 2,4... 1 6
MATRIX1,3...7
MATRIX2,4...8
LR MONO
TO MONO TO ST
TO LCR
PRE FADER
METER
METER
METER
To MIX
POST ON
POST PAN L
PRE EQ / PRE FADER / POST ON
PRE EQ / PRE FADER / POST ON
PRE EQ / PRE FADER / POST ON
PRE EQ / PRE FADER / POST ON
POST PAN R
To MIX
To MATRIX
To MATRIX
To MIX
To MIX
FIXED
VARI
VARI
FIXED
STEREO
VARI
STEREO
VARI
STEREO
METER
GR METER
KEYIN CUE
GR METER
METER
LEVEL/
DCA 1-8
METER
METER
BAL
POST PAN L
POST PAN R
PAN MODE
ST L
ST R
ON
ON
ON
ON
ON
ON
LEVEL
LEVEL
LEVEL
LEVEL
LEVEL
LEVEL
BAL
BAL
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
MATRIX CUE
MIX
ST
(PRE FADER)PFL/(POST ON)AFL / POST PAN L
(PRE FADER)PFL/(POST ON)AFL / POST PAN R
Keyin
Self PRE EQ
Self POST EQ
MIX13-16 OUT
STCH 1L-4R POST EQ
STCH 1L-4R
ATT
HPF
EQ OUT
DYNA 1OUT
DYNA 2OUT
4BAND
EQ
GATE
DUCK
EXPAND
COMP
COMP
COMPAND
DE-ESSER
Keyin Filter
LCR
CSR
MONO (C)
CUE R
CUE L
L R (C) L R
1 2
1516
1 2 7 8
M
O
N
O
8
···
···
INPUT PATCH
インプット系チャンネルの操作
この章では、インプット系チャンネル(INPUTチャンネル、ST INチャンネル ) の操
作について説明します。
インプット系チャンネルの信号の流れ
インプット系チャンネルは、リアパネルの入力端子やスロット1〜3 などを経由して入力された信号を加工し、
STEREO バス、MONOバス、MIXバス、MATRIXバスに送り出すセクションです。インプット系チャンネルには、
次の2種類があります。
■INPUT チャンネル
モノラル信号を加工するチャンネルです。M7CLが初期状態のときは、INPUT端子からの入力信号が割り当てられています。
M
O
N
ST
32
{48}
INPUT PATCH
CH 1-32 {48}
To RACKIN PATCH
To OUTPUT PATCH
INSERT OUT 1-32 {48}
INSERT IN 1-32 {48}
INSERT POINT
POST ON INSERT OUT
CH
CH
PRE HPF
METER
CH[1-8,9-16,17-24,25-32,33-40,41-48]POST EQ{48}
(PRE FADER)PFL / (POST ON)AFL/POST PAN L
(PRE FADER)PFL / (POST ON)AFL/POST PAN R
PRE FADER INSERT OUT
PRE EQ EQ OUT
METER METER METER METER
INSERT
HPF
PRE EQ
INSERT OUT
CH[1-8,9-16,17-24,25-32]POST EQ {32}
PRE EQ INSERT OUT
4BAND
ATT
EQ
POST EQ
PRE EQ PRE HPF
Self PRE EQ
Self POST EQ
MIX13-16 OUT
PRE HPF / PRE EQ / PRE FADER / POST ON
DYNA1OUT PRE FADER
GR METER GR METER
GATE
COMP
DUCK
COMPAND
EXPAND
DE-ESSER
COMP
KEYIN CUE
Keyin Filter
Keyin
To MIX
FIXED
To MIX
FIXED
STEREO
To MIX
PRE EQ / PRE FADER / POST ON
VARI
To MIX
PRE EQ / PRE FADER / POST ON
VARI
STEREO
To MATRIX
PRE EQ / PRE FADER / POST ON
VARI
To MATRIX
PRE EQ / PRE FADER / POST ON
VARI
STEREO
ON
ON
DYNA2OUT
POST ON
POST PAN L
POST PAN R
METER METER
LEVEL/
DCA1-8
PRE FADER
ON
POST ON
INSERT OUT
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
ON
INSERT
PRE FADER
INSERT OUT
ON
INSERT
LEVEL
POST ON
POST ON
LEVEL
LEVEL
LEVEL
PAN
LEVEL
LEVEL
LEVEL
PAN
DIRECT OUT 1-32 {48}
POST PAN L
PAN
POST PAN R
TO MONO TO ST
LR MONO
LCR
CSR
PAN LINK
TO LCR
To OUTPUT PATCH
PAN MODE
MIX1,3...15
MIX2,4...16
MATRIX1,3...7
MATRIX2,4...8
CUE L
CUE R
ST L
MONO (C)
ST R
MIX
···
1 2
O
L R (C) L R
1516
MATRIX CUE
···
1 2 7 8
5
イ
ン
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
■STINチャンネル
ステレオ信号を加工するチャンネルです。M7CLが初期状態のときは、RACK 5-8からの信号が割り当てられています。
M7CL 取扱説明書
57
インプット系チャンネルの信号の流れ
● INPUT PATCH (インプットパッチ )
インプット系チャンネルに入力信号を割り当てます。
●φ(フェイズ )
入力信号の位相を切り替えます。
● HPF (ハイパスフィルター )
特定の周波数よりも低い帯域をカットするハイパスフィル
ターです。
● ATT (アッテネーター )
入力信号のレベルを減衰/増幅させます。
●4BAND EQ (4 バンドイコライザー )
HIGH、HIGH MID、LOW MID、LOW の4 バンドを備えた
パラメトリックEQです。
● DYNAMICS 1
ゲート/ダッキング/エキスパンダー /コンプレッサーとして
利用できるダイナミクスプロセッサーです。
● DYNAMICS 2
コンプレッサー / コンパンダー /ディエッサーとして利用で
きるダイナミクスプロセッサーです。
● LEVEL/DCA 1-8 (レベル )
チャンネルの入力レベルを調節します。
●ON(オン/オフ)
インプット系チャンネルのオン/ オフを切り替えます。オフ
にすると、そのチャンネルはミュートされます。
● PAN (パン)
INPUTチャンネルから STEREO バスに送られる信号の左右
の定位を調節します。また、BUS SETUP ポップアップウィ
ンドウでPAN LINKをオンにすると、ステレオに設定された
2系統のMIX バス/MATRIXバスに送られる信号に対しても、
このパンの設定を適用することもできます。
● BALANCE (バランス)
ST INチャンネルでは、PAN の代わりにBALANCEパラ
メーターを使用します。BALANCEパラメーターは、ST IN
チャンネルからSTEREOバスに送られる左右の信号の音量バ
ランスを調節します。また、BUS SETUP ポップアップウィ
ンドウでPAN LINKをオンにすると、ステレオに設定された
2系統のMIX バス/MATRIXバスに送られる信号に対しても、
このバランスの設定を適用することもできます。
● LCR (レフト/センター /ライト )
インプット系チャンネルの信号を、L/Rチャンネルにセン
ターチェンネルを加えた3チャンネルの信号としてSTEREO
バス/MONOバスに送ります。
● MIX ON/OFF (MIXセンドオン/オフ)
インプット系チャンネルからMIX バス1 〜 16に送られる信
号のオン/オフを切り替えます。
● MIX LEVEL 1-16 (MIXセンドレベル 1〜16)
インプット系チャンネルからVARIタイプのMIXバス1〜16
に送られる信号のセンドレベルを調節します。MIXバスへ送
られる信号の送出位置は、ATTの直前、プリフェーダー、ポ
ストフェーダーの中から選択できます。
● MATRIX ON/OFF (MATRIXセンドオン/ オフ)
インプット系チャンネルからMATRIXバス1 〜8 に送られる
信号のオン/オフを切り替えます。
● MATRIX LEVEL 1-8 (MATRIXセンドレベル 1〜8)
インプット系チャンネルからMATRIXバス1 〜8 に送られる
信号のセンドレベルを調節します。MATRIXバスへ送られる
信号の送出位置は、ATTの直前、プリフェーダー、ポスト
フェーダーの中から選択できます。
● INSERT ( インサート) (INPUTチャンネルのみ)
任意の出力/入力ポートをパッチし、エフェクトプロセッ
サーなど外部機器をインサートします。インサートアウト/
インサートインの位置はATTの直前、フェーダーの直前、
[ON] キーの直後の中から選択できます。
● DIRECT OUT (ダイレクトアウト)(INPUTチャンネルのみ)
任意の出力ポートをパッチし、入力信号をその出力ポートか
らダイレクト出力します。ダイレクト出力の位置は、HPFの
直前、ATTの直前、フェーダーの直前、[ON] キーの直後の
中から選択できます。
● METER (メーター )
インプット系チャンネルのレベルをメーターに表示します。
レベルの検出位置は切り替え可能です。
M7CL 取扱説明書
58
チャンネル名/アイコンを設定する
チャンネル名/アイコンを設定する
M7CLでは、インプット系チャンネルごとに、画面内に表示される名前やアイコンを設定できます。ここでは、
チャンネル名/アイコンを設定する方法を説明します。
ナビゲーションキーを使って、チャンネル名/ アイ
1
コンを設定したいインプット系チャンネルを含む
OVERVIEW画面を表示させます。
1
1
チャンネル番号/チャンネル名フィールド
チャンネル名/ アイコンを設定したいチャンネルの
2
チャンネル番号/ チャンネル名フィールドを押し
て、PATCH / NAMEポップアップウィンドウを
表示させます。
23
1
チャンネルのアイコンを選択するには、アイコン
3
ボタンを押します。
ポップアップウィンドウ下部が次のように変化します。
アイコン選択ボタン
1
チャンネルで使用するアイコンを選択するボタンです。
サンプル名選択ボタン
B
現在選ばれているアイコンに関連するサンプル名を選択
するボタンです。ボタンを押すと、サンプル名がチャン
ネル名のフィールドに入力されます。
アイコン選択ボタンを使って、チャンネルで使用
4
するアイコンを選びます。
選択したアイコンが、ウィンドウ上部のアイコンボタン
に表示されます。
5
イ
ン
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
4
このポップアップウィンドウに表示される項目は、次の
とおりです。
入力ポートボタン
1
現在選ばれている入力ポートを表示します。また、アイ
コンの選択やチャンネル名の変更を行なっているときに
このボタンを押すと、入力ポート選択の画面に戻ります。
アイコンボタン
B
そのチャンネルで選ばれているアイコンを表示します。
このボタンを押すと、アイコンやサンプル名を選択する
画面が表示されます。
チャンネル名入力ボックス
C
そのチャンネルに付けられている名前を表示します。こ
のフィールドを押すと、名前を付けるキーボードウィン
ドウが表示されます。
D
タブ
項目を切り替えるタブです。
サンプル名からチャンネル名を変更する場合は、
5
サンプル名選択ボタンを使って、サンプル名を選
びます。選択したサンプル名が、ウィンドウ上部
のチャンネル名のフィールドに入力されます。
チャンネル名を直接入力する場合は、手順6にすすんで
ください。
HINT
・ チャンネル名のフィールドは、サンプル名を入力したあとで
も文字の追加/ 修正が行なえます。Vocal1Vocal2のよ
うに、共通の名前に連番号が続くチャンネル名を付けたいと
きは、サンプル名を入力したあとで番号を加えるとすばやく
入力できます。
M7CL 取扱説明書
59
チャンネル名/アイコンを設定する
チャンネル名を直接入力したいとき(または入力し
6
たサンプル名を修正したいとき)は、ウィンドウ上
部のチャンネル名のフィールドを押します。
ウィンドウ下部にキーボードウィンドウが表示されます
ので、文字の入力/修正を行ないます。キーボードウィン
ドウの使い方は、P.34をご参照ください。
[SEL]キーを使ってインプット系チャンネルを切り
7
替え、同じ要領でアイコンやチャンネル名を設定
します。
PATCH / NAME ポップアップウィンドウが表示されて
いるときは、[SEL]キーを使って操作するチャンネルを
切り替えることができます。
入力が終わったら、ウィンドウ右上の×マークを
8
押します。
HINT
・ TABボタンを押すと、次のチャンネルに切り替えることがで
きます。またENTERボタンを押すと、×マークと同様に
ポップアップウィンドウを閉じることができます。
M7CL 取扱説明書
60
HA(ヘッドアンプ )を設定する
・ ファンタム電源が不要なときは、必ずこのボタンをオフに
しておいてください。
・ ファンタム電源をオンにする場合は、コンデンサーマイク
などのファンタム電源を必要とする機器以外が接続されて
いないことを確認してください。機器の故障の原因になり
ます。
・ ファンタム電源をオンにしたまま機器を抜き差ししないで
ください。機器および本体の故障の原因になります。
・ スピーカー保護のために、パワーアンプ(パワードスピー
カー)の電源をオフの状態で、ファンタム電源をオン / オ
フしてください。また出力レベルのフェーダーは、すべて
最小にしておくことをおすすめします。大音量が出て、聴
力障害、または機器の損傷になることがあります。
HA(ヘッドアンプ)を設定する
ここでは、インプット系チャンネルごとに、HA( ヘッドアンプ )に関する各種設定 ( ファンタム電源のオン/ オフ、
ゲイン、フェイズ)を行なう方法を説明します。
HAゲインだけを調整したい場合は、SELECTED
1
CHANNELセクションの HAエンコーダーで操作
します。(→P.19)
ファンタム電源のオン/ オフやフェイズなど詳細な
2
パラメーターを調整するには、ナビゲーション
キーを使って、HAを操作したいインプット系チャ
ンネルを含むOVERVIEW画面を表示させます。
1
1
HA/PHASEフィールド
HAを操作したいチャンネルの HA/PHASEフィー
3
ルドを押して、HA / PATCHポップアップウィン
ドウを表示させます。
このポップアップウィンドウには、1ch、8ch、ALLの
3種類があり、画面下のタブで切り替えます。それぞれ
のウィンドウに含まれる項目は、次のとおりです。
【HA / PATCHポップアップウィンドウ (1ch)】
1
NOTE
・ SETUP画面のSYSTEM SETUP フィールドにあるファンタム
電源マスターをオフに設定しているときは、各チャンネルで
+48Vボタンをオンに設定していても供給されません。
GAINノブ
C
チャンネルに割り当てられたヘッドアンプのゲイン量を
表示します。値を調節するには、マルチファンクション
エンコーダー 3 を操作します。なお、ノブのすぐ右側に
あるレベルメーターで、対応するポートの入力レベルを
確認できます。
φ( フェイズ)ボタン
D
チャンネルに割り当てられたヘッドアンプの正相 (黒 ) と逆相
( 橙色) を切り替えます。
INPUT PORTポップアップボタン
E
チャンネルに割り当てられている入力ポートを表示しま
す。また、このボタンを押すと、チャンネルごとの入力
ポートを選択するINPUT PORT SELECTポップアップ
ウィンドウが表示されます。
アイコン/チャンネル名ボタン
F
チャンネルの番号、アイコン、チャンネル名アイコンを
表示します。このボタンを押すと、入力ポートのパッチ
ングやチャンネル名の設定を行なうPATCH / NAME
ポップアップウィンドウが表示されます。
5
イ
ン
プ
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ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
2 4 3 5 6
現在選択されているチャンネルのHA に関する設定を行な
います。
1
アイコン/チャンネル番号/チャンネル名
チャンネルのアイコン/チャンネル番号/チャンネル名を
表示します。
B
+48V ボタン
チャンネルに割り当てられたヘッドアンプに供給される
ファンタム電源のオン( 赤 )またはオフ (黒 ) を切り替えま
す。
【HA / PATCH ポップアップウィンドウ (8ch)】
8チャンネル単位でHAに関する設定を行ないます。
1
チャンネルセレクトボタン
チャンネルのアイコン/チャンネル番号/チャンネル名を
表示します。このボタンを押すと、そのチャンネルが操
作対象として選ばれ、対応する[SEL]キーが点灯します。
M7CL 取扱説明書
61
HA(ヘッドアンプ )を設定する
INPUT PATCHボタン
B
現在選ばれている入力ポートを表示します。また、この
ボタンを押すと、チャンネルごとの入力ポートを選択す
るINPUT PORT SELECTポップアップウィンドウが表
示されます。
+48Vボタン
C
チャンネルに割り当てられたヘッドアンプに供給される
ファンタム電源のオン(赤) またはオフ( 黒 )を切り替えま
す。
GAINノブ
D
チャンネルに割り当てられたヘッドアンプのゲイン量を
表示します。値を調節するには、マルチファンクション
エンコーダー 1 〜8 を使います。なお、ノブのすぐ右側
にあるレベルメーターで、対応するポートの入力レベル
を確認できます。
φ(フェイズ )ボタン
E
チャンネルに割り当てられたヘッドアンプの正相 (黒 ) と逆相
( 橙色) を切り替えます。
【HA / PATCH ポップアップウィンドウ (ALL)】
すべてのインプット系チャンネルのヘッドアンプの設定
状態を表示します。また、選択されている8チャンネル
単位でヘッドアンプのゲインを調節します。
4
3
1
2
1chまたは8chのH A / PATCHポップアップウィ
4
ンドウを呼び出します。
画面内のボタンやマルチファンクションエンコー
5
ダーを使って、ヘッドアンプのゲインやフェイズ、
ファンタム電源のオン/ オフを設定します。
NOTE
・HAのゲインを-14dBと-13dBの間で変化させると、内部的に
PADのオン/ オフが切り替わります。
ファンタム電源を使用中で、INPUT端子に接続されている機
器のHotとCold間の出力インピーダンスに差がある場合には
ノイズが発生することがあります。
・ GAINノブ、+48Vボタン、φボタンが有効なのは、INPUT端
子、ST IN端子(M7CL-32/48)、OMNI IN 端子 (M7CL-48ES)、
または外部ヘッドアンプ機器(ヤマハ AD8HR や SB168-ESな
ど)を接続したスロットが入力ポートとして割り当てられて
いるチャンネルに限ります(外部ヘッドアンプ機器の接続方
法については→P.190)。
他のインプット系チャンネルについても、同様に
6
操作します。
1chのHA / PATCH ポップアップウィンドウを表示させ
ているときは、[SEL]キーを使って操作するチャンネル
を切り替えることができます。
8chのHA / PATCH ポップアップウィンドウを表示させ
ているときは、ナビゲーションキーを使って、操作する
チャンネルを8チャンネル単位で切り替えることができ
ます。
チャンネルセレクトボタン
1
チャンネル番号、チャンネルで選ばれているアイコン、
チャンネル名を表示します。このボタンを押すと、チャ
ンネルが操作対象として選ばれ、対応する[SEL]キーが
点灯します。
GAINノブ
B
チャンネルに割り当てられたヘッドアンプのゲイン量を
表示します。値を調節するには、ノブを押して選択し、
マルチファンクションエンコーダー 1 〜 8を操作します。
なお、ノブのすぐ右側にあるインジケーターで、対応す
るポートの信号の有無を確認できます。
+48V
C
チャンネルに割り当てられたヘッドアンプに供給される
ファンタム電源のオン(赤) またはオフ( 黒 )を表示します。
φ(フェイズ )
D
チャンネルに割り当てられたヘッドアンプの正相( 黒 )また
は逆相(橙色) を表示します。
設定が終わったら、ウィンドウ右上の×マークを
7
押します。
M7CL 取扱説明書
62
インプット系チャンネルからSTEREO/MONOバスに信号を送る
インプット系チャンネルからSTEREO/MONOバスに信号を送る
ここでは、インプット系チャンネルの信号をSTEREOバスや MONOバスに送る方法について説明します。
STEREO バス/MONO バスは、メインのスピーカーに信号を出力する目的で利用します。STEREOバスやMONO
バスに信号を送る方法としては、ST/MONOモードとLCRモードという2 つのモードがあり、チャンネルごとに選
択できます。それぞれのモードの特徴は、次のとおりです。
■ ST/MONO モー
インプット系チャンネルからSTEREOバスとMONOバスのそれぞれに対して、独立して信号を送る方法です。
・
インプット系チャンネルからSTEREOバスとMONOバスに送られる信号のオン/オフを、個別に切り替えることができます。
・
INPUTチャンネルから STEREOバスの L/R に送られる信号の定位は TO ST PAN ノブで操作します (MONOバスに送られる
信号は、このノブの影響は受けません)。
・
ST INチャンネルからSTEREOバスに送られる左右の信号の音量バランスを調節します(MONOバスに送られる信号は、この
ノブの影響は受けません)。
■ LCR モード
インプット系チャンネルの信号を、STEREO(L/R)とMONO(C)の合計3本のバスに一括して送る方法です。
インプット系チャンネルからSTEREOバスとMONOバスに送られる信号のオン/オフは、一括して切り替わります。
・
インプット系チャンネルからSTEREO(L/R)バスに送られる信号とMONO(C)バスに送られる信号のレベル比を、CSR(セン
・
ターサイドレシオ) ノブで設定できます。
インプット系チャンネルからSTEREO(L/R)バスとMONO(C)バスに送られる信号のレベルは、TO ST PANノブ/
・
BALANCEノブの設定に応じて変化します。
5
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ン
ネ
ル
の
操
作
HINT
・ STEREOバスやMONOバスの信号をヘッドフォンなどでモニターする場合は、以下の操作を始める前に、
ファンクションアクセスエリアのMONITOR ボタンを押し、モニターソースとしてLCRを選択してお
くとよいでしょう(→ P.154)。
操作するインプット系チャンネルに入力ソースが
1
接続されていることを確認し、最適な入力信号が
得られるようにヘッドアンプのファンタム電源、
ゲイン、フェイズを設定します(→P.61)。
ナビゲーションキーを使って、STEREO/MONO
2
バスに信号を送りたいインプット系チャンネルを
含むOVERVIEW画面を表示させます。
操作したいチャンネルのSTEREO/MONOフィー
3
ルドのノブを押して選択し、もう1回ノブを押して
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウを
表示させます。
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウでは、イ
ンプット系チャンネルからSTEREO/MONOバスに送ら
れる信号を操作します。このポップアップウィンドウに
は、8ch、ALLの2種類があり、ウィンドウ下部のタブ
で切り替えます。それぞれのウィンドウに含まれる項目
は、次のとおりです。
【TO STEREO/MONOポップアップウィンドウ (8ch)】
1
1
STEREO/MONOフィールド
8チャンネル単位で、インプット系チャンネル
STEREO(L/R)バスとMONO(C)バスに送られる信号の
オン/オフやパン/バランスを操作します。
M7CL 取扱説明書
63
インプット系チャンネルからSTEREO/MONOバスに信号を送る
チャンネルセレクトボタン
1
チャンネルのアイコン/チャンネル番号/チャンネル名を
表示します。このボタンを押すと、そのチャンネルが操
作対象として選ばれ、対応する[SEL]キーが点灯します。
MODEボタン
B
STEREOバスやMONOバスに信号を送る方式として、
ST/MONOモードまたは LCR モードを選ぶボタンです。
このモードはチャンネルごとに設定できます。
ボタンを押すたびに、2つのモードが切り替わります。
現在選ばれているモードは、ボタンのすぐ上にあるイン
ジケーター (ST/MONOまたはLCR)の点灯で確認できま
す。
STEREO/MONOボタン
C
MODEボタンがST/MONO モードに設定されているとき
に、そのチャンネルからSTEREOバス/MONOバスに送
られる信号のオン/オフを個別に切り替えるボタンです。
TO ST PAN/TO ST BALANCE ノブ
D
INPUTチャンネルでは、STEREO バスに送られる信号
の左右の定位を調節するPANノブとして機能します。
ST INチャンネルでは、STEREOバスに送られる左右の
信号の音量バランスを調節するBALANCEノブとして機
能します。値を変更するには、ノブを押して選択し、対
応するマルチファンクションエンコーダーを操作します。
なお、MODEボタンがLCRモードに設定されているとき
は、STEREO/MONOボタン( 3)の代わりに、次のボタ
ン/ノブが表示されます。
5
6
LCRボタン
E
チャンネルからSTEREOバス/MONOバスに送られる信
号のオン/オフを一括して切り替えるボタンです。このボ
タンをオフにすると、該当するインプット系チャンネル
からは、STEREOバス/MONOバスに一切信号が送られ
ません。
CSRノブ
F
チャンネルからSTEREO(L/R)バスに送られる信号と、
MONO(C)バスに送られる信号のレベル比を0〜100%
の範囲で設定するノブです。値を変更するには、ノブを
押して選択し、対応するマルチファンクションエンコー
ダーを操作します。
【TO STEREO/MONOポップアップウィンドウ(ALL)】
すべてのインプット系チャンネルからSTEREOバス/
MONOバスに送られる信号の状態を表示します。また、
選択されている8チャンネルでパンまたはバランスを調
節します。
1
3
3
2
1
チャンネルセレクトボタン
チャンネル番号、そのチャンネルで選ばれているアイコ
ン、チャンネル名を表示します。このボタンを押すと、
そのチャンネルが操作対象として選ばれ、対応する
[SEL]キーが点灯します。
B
TO ST PAN/TO ST BALANCEノブ
INPUTチャンネルでは、STEREO バスに送られる信号
の左右の定位を調節するPAN ノブとして機能します。
ST INチャンネルでは、STEREOバスに送られる左右の
信号の音量バランスを調節するBALANCEノブとして機
能します。
値を変更するには、ノブを押して選択し、対応するマル
チファンクションエンコーダーを操作します。
なお、そのチャンネルのメーター検出ポイントで1箇所
でも信号がOVERすると、ノブ右側のインジケーターが
点灯します。
C
ST/MONOインジケーター
チャンネルがST/MONO モードに設定されているとき
に、チャンネルからSTEREOバス/MONOバスに送られ
る信号のオン/オフを個別に表示します。
また、そのチャンネルがLCRモードに設定されていると
きは、この位置にLCRインジケーターが表示されます。
LCRインジケーターは、そのチャンネルからSTEREOバ
ス/MONOバスに送られる信号のオン/オフ状態を一括し
て表示します。
8chのTO STEREO/MONOポップアップウィン
4
ドウを呼び出します。
MODEボタンを使って、チャンネルごとにST/
5
MONOモードまたは LCRモードを選びます。
M7CL 取扱説明書
64
トップパネルのSTEREO / MONO MASTERセク
6
ションで、STEREOチャンネル /MONOチャンネ
ルの[ON] キーがオンになっていることを確認し、
フェーダーを適切な位置まで上げます。
インプット系チャンネルからSTEREO/MONOバスに信号を送る
C LR
TO ST PANノブ
STEREO(L)バスに
送られる信号
信
号
レ
ベ
ル
STEREO(R)バスに
送られる信号
C LR
信
号
レ
ベ
ル
TO ST BALANCE ノブ
ST IN(L)チャンネル
から STEREO(L)バス
に送られる信号
C LR
信
号
レ
ベ
ル
TO ST BALANCE ノブ
ST IN(R)チャンネル
からSTEREO(R)バス
に送られる信号
C LR
PANノブ
信
号
レ
ベ
ル
MONO(C)バスに
送られる信号
STEREO(L)バスに
送られる信号
STEREO(R)バスに
送られる信号
トップパネルのINPUT セクションまたはST IN セ
7
クションで、操作するインプット系チャンネルの
[ON]キーがオンになっていることを確認し、
フェーダーを適切な位置まで上げます。
以下の操作は、手順5でST/MONOモードを選んだチャン
ネルとLCRモードを選んだチャンネルで異なります。
● ST/MONOモードを選んだチャンネル
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
8
STEREO/MONOボタンを使って、インプット系
チャンネルからSTEREOバス /MONO バスに送ら
れる信号のオン/ オフを切り替えます。
ST/MONOモードを選んだチャンネルでは、STEREO
バスとMONOバスに送られる信号のオン/オフを、個別
にオン/オフできます。
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
9
TO ST PANノブを使って、インプット系チャン
ネルからSTEREOバスに送られる信号の定位を設
定します。
CSRノブが0%に設定されている場合、INPUTチャンネ
ルのTO ST PANノブを操作したときに、STEREO(L/
R)バスとMONO(C)バスに送られる信号のレベルが次の
図のように変化します。この場合は、TO ST PANノブ
が通常のPANノブとして働き、MONO(C) バスには信号
が送られません。
また、ST INチャンネルのTO ST BALANCE ノブを操作
したときは、ST IN L/RチャンネルからSTEREO(L/R)
バスとMONO(C)バスに送られる信号のレベルが次の図
のように変化します。この場合は、TO ST PANノブが
通常のBALANCEノブとして働き、MONO(C) バスには
信号が送られません。
5
イ
ン
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
● LCRモードを選んだチャンネル
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
8
LCRボタンを使って、インプット系チャンネルか
らSTEREOバス /MONO バスに送られる信号のオ
ン/ オフを一括して切り替えます。
LCRモードを選んだチャンネルでは、STEREOバスと
MONOバスに送られる信号のオン/オフを一括して行な
えます。
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
9
CSRノブを使って、そのチャンネルから
STEREO(L/R)バスに送られる信号とMONO(C)
バスに送られる信号のレベル比を設定します。
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
10
TO ST PANノブを使って、インプット系チャン
ネルからSTEREO(L/R)バスに MONO(C) バスに
送られる信号の定位を設定します。
CSRノブが100%に設定されている場合、INPUT TO
ST PANノブを操作したときにSTEREO(L/R)バスと
MONO(C)バスにに送られる信号レベルが次の図のよう
に変化します。
M7CL 取扱説明書
65
インプット系チャンネルからSTEREO/MONOバスに信号を送る
また、ST INチャンネルのTO ST BALANCE ノブを操作
したときは、ST IN L/RチャンネルからSTEREO(L/R)
バスとMONO(C)バスに送られる信号のレベルが次の図
のように変化します。
ST IN(L)チャンネル
からMONO(C) バス
信
号
レ
ベ
ル
に送られる信号
ST IN(L)チャンネル
からSTEREO(L)バス
に送られる信号
C LR
TO ST BALANCEノブ
ST IN(R)チャンネル
から MONO(C)バス
信
号
レ
ベ
ル
に送られる信号
ST IN(R)チャンネル
からSTEREO(R)バス
に送られる信号
C LR
TO ST BALANCE ノブ
M7CL 取扱説明書
66
インプット系チャンネルからMIXバスに信号を送る
インプット系チャンネルからMIXバスに信号を送る
ここでは、インプット系チャンネルからMIXバス1〜16に信号を送る方法について説明します。
MIXバスは、主にステージ上のフォールドバックスピーカーや外部のエフェクトプロセッサーに信号を送る目的で
利用します。インプット系チャンネルからMIXバスに信号を送るには、次の3つの方法があります。
■ SELECTED CHANNEL
SELECTED CHANNEL セクションのエンコーダーを使って、MIXバスへのセンドレベルを調節する方法です。
この方法を使えば、特定のインプット系チャンネルからすべてのMIX バスに送られる信号を同時に操作できます。
■ Centralogicセクション
Centralogicセクションのマルチファンクションエンコーダーを使って、 MIXバスへのセンドレベルを調節する方法です。
この方法を使えば、連続した8つのインプット系チャンネルから特定のMIXバスに送られる信号を同時に操作できます。
ション
う
■ フェーダーを使う(SENDS ON FADERモード)
M7CL をS ENDS ON FADERモードに切り替え、トップパネルのフェーダーを使ってMIX バスへのセンドレベルを調節する方法
です。この方法を使えば、すべてのインプット系チャンネルから特定のMIX バスに送られる信号を同時に操作できます。
SELECTED CHANNEL
セクションを使う
SELECTED CHANNEL セクションのエンコーダーを使っ
て、特定のインプット系チャンネルからすべてのMIX バスに
送られる信号のセンドレベルを調節します。
信号を送るMIXバスに出力ポートが割り当てられ、
1
対応する出力ポートにモニターシステムや外部エ
フェクトプロセッサーなどが接続されていること
を確認します。
MIXバスに出力ポートを割り当てる方法は P.105、外部
機器の接続方法はP.46をご参照ください。
5
イ
ン
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
トップパネルの[SEL] キーを使って、MIX バスに信
2
号を送るインプット系チャンネルを選びます。
SELECTED CHANNEL セクションのいずれかの
3
エンコーダーを押して、SELECTED CHANNEL
VIEW画面を表示させます。
SELECTED CHANNEL VIEW画面に、該当するイン
プット系チャンネルのすべてのミックスパラメーターが
表示されます。MIX/MATRIXバスへのセンドレベルの操
作は、この画面のTO MIX/TO MATRIX フィールドで行
ないます。
1
TO MIX/TO MATRIXフィールド
インプット系チャンネルからMIXバス /MATRIXバスに
送られる信号のオン/オフやセンドレベルを設定する
フィールドです。
B
TO MIX/TO MATRIXボタン
TO MIX/TO MATRIX フィールドで操作する送り先を選
択するボタンです。TO MIXボタンがオンのときは MIX
バスへ送る信号を操作できます。
C
TO MIX SEND LEVELノブ
インプット系チャンネルからMIXバスに送られる信号の
センドレベルを表示します。センドレベルを調節するに
は、SELECTED CHANNELセクションのエンコーダー
を操作します。
なお、送り先のMIXバスがステレオに設定されていると
きは、2つ並んだノブの左側がPANノブ (ST INチャンネ
ルではBALANCEノブ) として動作します。
TO MIX SEND ON/OFFボタン( 4) がオフのとき、ノ
ブはグレー表示されます。
M7CL 取扱説明書
67
インプット系チャンネルからMIXバスに信号を送る
TO MIX SEND ON/OFFボタン
D
インプット系チャンネルからMIXバスに送られる信号の
オン/オフを切り替えます。
なお、インプット系チャンネルから信号を送るときの送
出位置がPRE(プリフェーダー )の場合のみ、これらのボ
タンの上部に白地に黒文字でPREと表示されます。
POST(ポストフェーダー ) の場合は表示されません。
(PRE と POST を切り替える方法は→ P.70)。
HINT
・ MIX バスへの送出位置としてPRE が選ばれているときは、さ
らにMIXバスごとに PRE EQ(アッテネーターの直前)または
PRE FADER( フェーダーの直前)が選択できます(→P.234)。
画面内のTO MIX/TO MATRIX フィールドにある
4
TO MIXボタンがオンになっていることを確認しま
す。
TO MIXボタンがオンのとき、TO MIX/TO MATRIX
フィールドにはMIXバス 1〜 16 に対応するノブやボタン
が表示されます。オフになっている場合は、ボタンを押
してオンに切り替えてください。
MIXバスには、センドレベルが固定の FIXED タイプと、
センドレベルが可変のVARIタイプとがあります。奇数/
偶数の順に並んだ2系統のMIX バス単位で、FIXEDタイ
プとVARIタイプを切り替えることができます(切り替え
方法は→P.234)。
送り先のMIXバスが FIXED タイプのときは、TO MIX
SEND LEVELノブの代わりに○印が表示されます。こ
の場合、センドレベルの調節はできません。
INPUTチャンネルでは、右側のノブで 2系 統のMIX バス
に共通のセンドレベル、左側のノブで2系統のMIXバス
間の定位を設定します。左側のTO MIX SEND LEVEL
ノブを左に回すほど奇数番号のMIX バス、右に回すほど
偶数番号のMIX バスに送られる信号の量が増えます。
また、ST INチャンネルでは、右側のノブで2系統の
MIXバスに共通のセンドレベル、左側のノブで 2 系統の
MIXバスに送られる左右の信号の音量バランスを設定し
ます。左側のTO MIX SEND LEVELノブを左に回すほ
どLチャンネルから奇数番号のMIXバスに送られる信号
の量が増え、右に回すほどRチャンネルから偶数番号の
MIXバスに送られる信号の量が増えます。
HINT
・ 必要ならば、TO MIX PAN/TO MIX BALANCE ノブの設定を、
OVERVIEW画面のSTEREO/MONOフィールドなどに表示さ
れるTO ST PAN/TO ST BALANCEノブと連動させることがで
きます(→P.234)。
送り先のMIXバスに対応するTO MIX SEND ON/
5
OFFボタンがオンになっていることを確認します。
オフになっている場合は、画面内のボタンを押してオン
に切り替えてください。
SELECTED CHANNELセクションのMIX SEND
6
LEVELノブを使って、MIX バスへのセンドレベル
を調節します。
HINT
・ 特定のMIXバスに送られる信号をモニターするには、ナビ
ゲーションキーを使って対応するMIXチャンネルを呼び出
し、Centralogicセクションの対応する [CUE]キーを押します。
送り先のMIXバスが VARIタイプのときは、TO MIX
SEND LEVELノブが SELECTED CHANNELセクショ
ンの対応するエンコーダーと同じ色で表示されます。こ
の場合は、SELECTED CHANNELセクションの対応す
るエンコーダーを使ってセンドレベルを調節できます。
また、必要ならば、奇数/偶数の番号順に並んだ2系統の
MIXバスをステレオバスに設定し、 主要なパラメーター
を連動させることができます(→P.234)。
送り先のMIXバスがステレオに設定されているときは、
2つ並んだTO MIX SEND LEVELノブのうち、左側のノ
ブがTO MIX PANノブ(ST INチャンネルではTO MIX
BALANCEノブ)として機能します。
トップパネルの[SEL] キーを使ってインプット系
7
チャンネルを切り替え、同じ要領ですべてのMIX
バスへのセンドレベルを操作します。
M7CL 取扱説明書
68
Centralogicセクションを使う
Centralogicセクションのマルチファンクションエンコー
ダーを使って、連続した8つのインプット系チャンネルから
特定のMIXバスに送られる信号のセンドレベルを調節しま
す。
信号を送るMIXバスに出力ポートが割り当てられ、
1
対応する出力ポートにモニターシステムや外部エ
フェクトなどが接続されていることを確認します。
MIXバスに出力ポートを割り当てる方法は P.105、外部
機器の接続方法はP.46をご参照ください。
ナビゲーションキーを使って、操作したいイン
2
プット系チャンネルを含むOVERVIEW画面を表示
させます。
OVERVIEW画面では、MIX/MATRIX バスへのセンドレ
ベルの操作は、TO MIX/TO MATRIX フィールドで行な
います。
1
インプット系チャンネルからMIXバスに信号を送る
送り先のMIXバスに対応するTO MIX SEND
3
LEVELノブを押します。
そのMIXバスに対応するすべての TO MIX SEND
LEVELノブに太枠が表示されます。
マルチファンクションエンコーダー 1 〜 8を使っ
4
て、最大8系統のインプット系チャンネルから選択
したMIXバスに送られる信号のセンドレベルを調
節します。
必要ならば、ナビゲーションキーを使ってCentralogic
セクションに割り当てるインプット系チャンネルを切り
替え、他のインプット系チャンネルから選択したMIXバ
スへのセンドレベルを調節してください。
HINT
・ 特定のMIXバスに送られる信号をモニターするには、ナビ
ゲーションキーを使って対応するMIXチャンネルを
Centralogicセクションに呼び出し、そのMIXチャンネルの
[CUE]キーを押します。
5
イ
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プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
2
3
TO MIX/TO MATRIXフィールド
1
インプット系チャンネルからMIX バス/MATRIXバスに
送られる信号のオン/オフやセンドレベルを設定する
フィールドです。このフィールドに表示される送り先の
種類は、SELECTED CHANNEL VIEW画面のTO MIX/
TO MATRIXボタンで切り替えます( →P.92)
TO MIX SEND LEVEL ノブ
B
インプット系チャンネルからMIX バスに送られる信号の
センドレベルを表示します。このノブは、送り先のMIX
バスがVARIタイプのときに限り、表示されます。
センドレベルを調節するには、該当するノブを押して選
択し、マルチファンクションエンコーダー 1〜 8 を操作
します。なお、送り先のMIX バスがステレオに設定され
ているときは、2つ並んだノブの左側が、PAN ノブ(ST
INチャンネルでは BALANCE ノブ) として動作します。
TO MIX SEND ON/OFFボタンがオフのとき、ノブはグ
レー表示されます。
TO MIX SEND ON/OFFボタン
C
インプット系チャンネルからMIX バスに送られる信号の
オン/オフを切り替えます。このボタンは、送り先のMIX
バスがFIXEDタイプのときに限り、表示されます。
MIXセンドの詳細を設定するには、太枠が表示さ
5
れたTO MIX SEND LEVELノブをもう 1回押しま
す。
現在選ばれているTO MIX SEND LEVELノブをもう1
回押すと、MIX SENDポップアップウィンドウが表示さ
れます。このウィンドウに含まれる項目は、次のとおり
です。
SEND TO
1
現在信号の送り先として選ばれているMIXバスの番号 /
チャンネル名/アイコンを表示します。
←/→ボタン
B
送り先のバスを切り替えるボタンです。MIX バス1 〜
16、MATRIXバス 1 〜8 が連続して切り替わります。
チャンネルセレクトボタン
C
チャンネル番号、そのチャンネルで選ばれているアイコ
ン、チャンネル名を表示します。このボタンを押すと、
そのチャンネルが操作対象として選ばれ、対応する
[SEL]キーが点灯します。
M7CL 取扱説明書
69
インプット系チャンネルからMIXバスに信号を送る
PREボタン
D
インプット系チャンネルからVARIタイプのMIXバスに送
られる信号の送出位置を選択するボタンです。このボタ
ンがオフのときはPOST(ポストフェーダー )、オンのと
きはPRE(プリフェーダー )の位置から信号が送られま
す。
TO MIX SEND ON/OFFボタン
E
インプット系チャンネルからMIXバスに送られる信号の
オン/オフを切り替えます。
TO MIX SEND LEVELノブ
F
インプット系チャンネルからMIXバスに送られる信号の
センドレベルを表示します。レベルを調節するには、マ
ルチファンクションエンコーダー 1 〜 8を操作します。
なお、送り先のMIXバスがステレオに設定されていると
きは、この位置にTO MIX PANノブ(ST INチャンネル
ではTO MIX BALANCE ノブ) と、TO MIX SEND
LEVELノブが表示されます。
ALL PREボタン
G
すべてのインプット系チャンネルからVARIタイプのMIX
バスに送られる信号の送出位置を、一括でPREに設定す
るボタンです。
ALL POSTボタン
H
すべてのインプット系チャンネルからVARIタイプのMIX
バスに送られる信号の送出位置を、一括でPOSTに設定
するボタンです。
TO MIX SEND ON/OFFボタンを使って、それぞ
6
れのインプット系チャンネルから現在選ばれてい
るMIXバスに送られる信号のオン/ オフを切り替え
ます。
フェーダーを使う
(SENDS ON FADERモード)
トップパネルのフェーダーを使って、すべてのインプット系
チャンネルから特定のMIX バスに送られる信号を設定しま
す。
信号を送るMIXバスに出力ポートが割り当てられ、
1
対応する出力ポートにモニターシステムや外部エ
フェクトなどが接続されていることを確認します。
MIXバスに出力ポートを割り当てる方法は P.105、外部
機器の接続方法はP.46をご参照ください。
ファンクションアクセスエリアのSENDS ON
2
FADERボタンを押します。
M7CLが SENDS ON FADERモードに切り替わります。
Centralogicセクションには、最後に選んだ MIX/
MATRIXバスのグループが割り当てられます。また、
INPUTセクションと ST INセクションのフェーダーは、
それぞれのチャンネルから現在選ばれているMIX/
MATRIXバスへのセンドレベルの値に移動します。
SENDS ON FADER モードでは、ディスプレイのファン
クションアクセスエリアに、MIX ON FADER モード/
MATRIX ON FADER モードを切り替えるボタンと送り
先のMIX/MATRIXバスを選ぶボタンが表示されます。
1
必要ならば、PRE ボタンを使ってそれぞれのイン
7
プット系チャンネルからVARIタイプのMIXバスに
送られる信号の送出位置を選択します。
HINT
・ PRE ボタンをオンにしたときは、さらにMIX バスごとにPRE
EQ(アッテネーター直前 )または PRE FADER(フェーダー直前 )が選
択できます。この設定は、BUS SETUPポップアップウィン
ドウで行ないます(→P.234)。
・ FIXED タイプのMIXバスでは、PRE ボタンは表示されませ
ん。
手順3〜6 を繰り返し、他のMIX バスについても同
8
じ要領でセンドレベルを調節します。
MIX/MTRX ON FADER 切り替えボタン
1
このボタンを押すたびにMIX ON FADERモードと
MATRIX ON FADER モードを切り替えます。
MIX/MATRIXバス選択ボタン
B
送り先のMIX/MATRIXバスを選ぶボタンです。ステレオ
に設定されている2系統のバスは、ひとつのボタンで表
示されます。
MIX/MTRX ON FADER 切り替えボタンを押し
3
て、MIX ON FADER モードに切り替えます。
MIX/MATRIXバス選択ボタンで送り先のMIXバスが選択
できるようになります。
2
M7CL 取扱説明書
70
インプット系チャンネルからMIXバスに信号を送る
ファンクションアクセスエリアのMIXバス選択ボ
4
タンを使って、送り先となるMIXバスを選択しま
す。
HINT
・ SELECTED CHANNEL セクションのSEND LEVELノブを押
して表示されるポップアップウィンドウで、MIXバスを選択
することもできます。
・ ナビゲーションキーとCentralogicセクションの[SEL]キーを
使って、MIXバスを選択することもできます。[SEL] キーを
押したことでMIX バスとMATRIXバスが切り替わった場合、
MIX/MTRX ON FADER 切り替えボタンも自動的に切り替わ
ります。
・ 現在選ばれているMIXバス選択ボタンをもう1回押すと、対
応するMIX チャンネルのキューモニターがオンになります。
選択したMIX バスに送られる信号をモニターしたいときは、
この方法が便利です。
トップパネルのINPUT セクションやST IN セク
5
ションのフェーダーを使って、インプット系チャ
ンネルから選択したMIXバスへのセンドレベルを
調節します。
HINT
・ ユーザー定義キーにSENDS ON FADER の機能をアサインす
ることができます。これにより、特定のMIX バスへの
SENDS ON FADERモードにすばやく切り替えたり、元の状
態に戻すことができます。
手順4〜5 を繰り返し、他のMIXバスについても同
6
じ要領でセンドレベルを調節します。
MIXセンドレベルの設定が終わったら、ファンク
7
ションアクセスエリアの×マークを押します。
ファンクションアクセスエリアの表示が元に戻り、
M7CL がSENDS ON FADERモードを抜けて通常モー
ドに切り替わります。
5
イ
ン
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
M7CL 取扱説明書
71
インプット系チャンネルからMATRIXバスに信号を送る
インプット系チャンネルからMATRIXバスに信号を送る
ここでは、インプット系チャンネルからMATRIXバス 1〜 8に信号を送る方法について説明します。MATRIX バス
は、主にマスターレコーダーや楽屋のモニターシステムなどの機器に、STEREOバスや MIX バスとは異なるミック
スを送信する用途で利用します。
インプット系チャンネルからMATRIXバスに信号を送るには、次の 3つの方法があります。
■ SELECTED CHANNEL セクションを使う
SELECTED CHANNELセクションのエンコーダーを使って、MATRIXバスへのセンドレベルを調節する方法です。この方法を
使えば、特定のインプット系チャンネルからすべてのMATRIXバスに送られる信号を同時に操作できます。
■ Centralogicセクションを使う
Centralogicセクションのマルチファンクションエンコーダーを使って、MATRIX バスへのセンドレベルを調節する方法です。こ
の方法を使えば、連続した8つのインプット系チャンネルから特定のMATRIXバスに送られる信号を同時に操作できます。
■ フェーダー
M7CLを SENDS ON FADERモードに切り替え、トップパネルのフェーダーを使ってMATRIX バスへのセンドレベルを調節する
方法です。この方法を使えば、すべてのインプット系チャンネルから特定のMATRIXバスに送られる信号を同時に操作できます。
SELECTED CHANNEL
(SENDS ON FADER モード)
2
1
セクションを使う
SELECTED CHANNELセクションのエンコーダーを使っ
て、特定のインプット系チャンネルからすべてのMATRIXバ
スに送られる信号のセンドレベルを調節します。
信号を送るMATRIXバスに出力ポートが割り当て
1
られ、対応する出力ポートに外部機器が接続され
ていることを確認します。
MATRIXバスに出力ポートを割り当てる方法はP.105、
外部機器の接続方法はP.46をご参照ください。
トップパネルの[SEL]キーを使って、MATRIXバ
2
スに信号を送るインプット系チャンネルを選びま
す。
SELECTED CHANNELセクションのいずれかの
3
エンコーダーを押して、SELECTED CHANNEL
VIEW画面を表示させます。
インプット系チャンネルからMIXバス /MATRIXバスへ
のセンドレベルの操作は、この画面のTO MIX/TO
MATRIXフィールドで行ないます。
3
4
TO MIX/TO MATRIX フィールド
1
インプット系チャンネルからMIX バス/MATRIXバスに
送られる信号のオン/オフやセンドレベルを設定する
フィールドです。
TO MIX/TO MATRIX ボタン
B
TO MIX/TO MATRIX フィールドで操作する送り先を選
択するボタンです。TO MATRIXボタンがオンのときは
MATRIXバスへ送る信号を操作できます。
TO MATRIX SEND LEVELノブ
C
インプット系チャンネルからMATRIXバスに送られる信
号のセンドレベルを表示します。センドレベルを調節す
るには、SELECTED CHANNELセクションのエンコー
ダーを操作します。
なお、送り先のMATRIXバスがステレオに設定されてい
るときは、2つ並んだノブの左側がPANノブ (ST IN チャ
ンネルではBALANCEノブ) として動作します。
M7CL 取扱説明書
72
TO MATRIX SEND ON/OFFボタン
D
インプット系チャンネルからMATRIXバスに送られる信
号のオン/オフを切り替えます。
なお、インプット系チャンネルから信号を送るときの送
出位置がPRE(プリフェーダー )の場合のみ、これらのボ
タンの上部に白地に黒文字でPREと表示されます。
POST(ポストフェーダー ) の場合は表示されません。
(PRE と POST を切り替える方法は→ P.87)。
画面内のTO MIX/TO MATRIXフィールドにある
4
TO MATRIXボタンがオンになっていることを確
認します。
TO MATRIXボタンがオンのとき、TO MIX/TO
MATRIXフィールドにはMATRIXバス 1 〜8 に対応する
ノブやボタンが表示されます。オフになっている場合は、
ボタンを押してオンに切り替えてください。
必要ならば、奇数/偶数の番号順に並んだ2系統の
MATRIXバスをステレオバスに設定し、主要なパラメー
ターを連動させることができます( → P.234)。
送り先のMATRIXバスがステレオに設定されているとき
は、2つ並んだTO MATRIX SEND LEVEL ノブのうち、
左側のノブがTO MATRIX PANノブ (ST INチャンネル
ではTO MATRIX BALANCEノブ )として機能します。
インプット系チャンネルからMATRIXバスに信号を送る
送り先のMATRIXバスに対応する TO MATRIX
5
SEND ON/OFFボタンがオンになっていることを
確認します。
オフになっている場合は、画面内のボタンを押してオン
に切り替えてください。
SELECTED CHANNELセクションの MATRIX
6
SEND LEVELノブを使って、MATRIXバスへの
センドレベルを調節します。
HINT
・ 特定のMATRIXバスに送られる信号をモニターするには、
ナビゲーションキーを使って対応するMATRIXチャンネル
を呼び出し、Centralogicセクションの対応する[CUE] キーを
押します。
トップパネルの[SEL]キーを使ってインプット系
7
チャンネルを切り替え、同じ要領でMATRIXバス
へのセンドレベルを操作します。
5
イ
ン
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
INPUTチャンネルでは、右側のノブで 2系統の MATRIX
バスに共通のセンドレベル、左側のノブで2系統の
MATRIXバス間の定位を設定します。左側のTO
MATRIX SEND LEVEL ノブを左に回すほど奇数番号の
MATRIXバス、右に回すほど偶数番号のMATRIXバスに
送られる信号の量が増えます。
また、ST INチャンネルでは、右側のノブで2系統の
MATRIXバスに共通のセンドレベル、左側のノブで2系
統のMATRIXバスに送られる左右の信号の音量バランス
を設定します。左側のTO MATRIX SEND LEVEL ノブ
を左に回すほどLチャンネルから奇数番号のMATRIXバ
スに送られる信号の量が増え、右に回すほどRチャンネ
ルから偶数番号のMATRIXバスに送られる信号の量が増
えます。
HINT
・ 必要ならば、TO MATRIX PAN/TO MATRIX BALANCEノブ
の設定を、OVERVIEW画面のSTEREO/MONOフィールドな
どに表示されるTO ST PAN/TO ST BALANCE ノブと連動させ
ることができます(→ P.234)。
M7CL 取扱説明書
73
インプット系チャンネルからMATRIXバスに信号を送る
Centralogicセクションを使う
Centralogicセクションのマルチファンクションエンコー
ダーを使って、連続した8つのインプット系チャンネルから
特定のMATRIXバスに送られる信号のセンドレベルを調節し
ます。
信号を送るMATRIXバスに出力ポートが割り当て
1
られ、対応する出力ポートにモニターシステムや
外部エフェクトなどが接続されていることを確認
します。
MATRIXバスに出力ポートを割り当てる方法はP.105、
外部機器の接続方法はP.46をご参照ください。
ナビゲーションキーを使って、操作したいイン
2
プット系チャンネルを含むOVERVIEW画面を表示
させます。
OVERVIEW画面では、 MIX/MATRIXバスへのセンドレ
ベルの操作は、TO MIX/TO MATRIX フィールドで行な
います。
マルチファンクションエンコーダー 1〜 8 を使っ
4
て、最大8系統のインプット系チャンネルから選択
したMATRIX バスに送られる信号のセンドレベル
を調節します。
必要ならば、ナビゲーションキーを使ってCentralogic
セクションに割り当てるインプット系チャンネルを切り
替え、他のインプット系チャンネルから選択した
MATRIXバスへのセンドレベルを調節してください。
HINT
・ 特定のMATRIXバスに送られる信号をモニターするには、
ナビゲーションキーを使って対応するMATRIXチャンネル
をCentralogicセクションに呼び出し、そのMATRIX チャンネ
ルの[CUE]キーを押します。
MATRIXセンドの詳細を設定するには、選択され
5
たTO MATRIX SEND LEVELノブをもう1 回押
します。
現在選ばれているTO MATRIX SEND LEVEL ノブをも
う1回押すと、MATRIX SENDポップアップウィンドウ
が表示されます。このウィンドウに含まれる項目は、次
のとおりです。
1
2
1
TO MIX/TO MATRIXフィールド
インプット系チャンネルからMIXバス /MATRIXバスに
送られる信号のセンドレベルを設定するフィールドです。
このフィールドに表示される送り先の種類は、
SELECTED CHANNEL VIEW 画面のTO MIX/TO
MATRIXボタンで切り替えます(→P.92)
B
TO MATRIX SEND LEVEL ノブ
インプット系チャンネルからMATRIXバスに送られる信
号のセンドレベルを表示します。
センドレベルを調節するには、該当するノブを押して選
択し、マルチファンクションエンコーダー 1 〜 8を操作
します。なお、送り先のMATRIXバスがステレオに設定
されているときは、2つ並んだノブの左側が、TO
MATRIX PANノブとして動作します。
送り先のMATRIXバスに対応する TO MATRIX
3
SEND LEVELノブを押します。
そのMATRIXバスに対応するすべてのTO MATRIX
SEND LEVELノブに太枠が表示されます。
2
1 7 8
3
4
5
6
SEND TO
1
現在信号の送り先として選ばれているMATRIXバスの番
号/チャンネル名/アイコンを表示します。
←/→ボタン
B
送り先のバスを切り替えるボタンです。MIXバス 1 〜
16、MATRIXバス1 〜 8 が連続して切り替わります。
チャンネルセレクトボタン
C
チャンネル番号、そのチャンネルで選ばれているアイコ
ン、チャンネル名を表示します。このボタンを押すと、
そのチャンネルが操作対象として選ばれ、対応する
[SEL]キーが点灯します。
PREボタン
D
インプット系チャンネルからMATRIXバスに送られる信
号の送出位置を選択するボタンです。このボタンがオフ
のときはPOST([ON]キーの直後)、オンのときはBUS
SETUPポップアップウィンドウで設定した PRE EQ
(アッテネーター直前) またはPRE FADER(フェーダー直
前) の位置から信号が送られます。
TO MATRIX SEND ON/OFF ボタン
E
インプット系チャンネルからMATRIXバスに送られる信
号のオン/オフを切り替えます。
M7CL 取扱説明書
74
TO MATRIX SEND LEVELノブ
フェーダーを使う
(SENDS ON FADERモード)
F
インプット系チャンネルからMATRIXバスに送られる信
号のセンドレベルを表示します。レベルを調節するには、
マルチファンクションエンコーダー 1〜 8 を操作します。
なお、送り先のMATRIXバスがステレオに設定されてい
るときは、この位置にTO MATRIX PANノブ (ST IN
チャンネルではTO MATRIX BALANCEノブ )と、TO
MATRIX SEND LEVEL ノブが表示されます。
ALL PRE ボタン
G
すべてのインプット系チャンネルからMATRIXバスに送
られる信号の送出位置を、一括でPRE に設定するボタン
です。
ALL POST ボタン
H
すべてのインプット系チャンネルからMATRIXバスに送
られる信号の送出位置を、一括でPOSTに設定するボタ
ンです。
TO MATRIX SEND ON/OFF ボタンを使って、そ
6
れぞれのインプット系チャンネルから現在選ばれ
ているMATRIXバスに送られる信号のオン /オフ
を切り替えます。
必要ならば、PREボタンを使ってそれぞれのイン
7
プット系チャンネルからMATRIXバスに送られる
信号の送出位置を選択します。
手順3〜6を繰り返し、他のMATRIX バスについて
8
も同じ要領でセンドレベルを調節します。
インプット系チャンネルからMATRIXバスに信号を送る
トップパネルのフェーダーを使って、すべてのインプット系
チャンネルから特定のMATRIXバスに送られる信号を設定し
ます。
信号を送るMATRIXバスに出力ポートが割り当て
1
られ、対応する出力ポートにモニターシステムや
外部エフェクトなどが接続されていることを確認
します。
MATRIXバスに出力ポートを割り当てる方法はP.105、
外部機器の接続方法はP.46をご参照ください。
ファンクションアクセスエリアのSENDS ON
2
FADERボタンを押します。
M7CL がSENDS ON FADERモードに切り替わります。
Centralogicセクションには、最後に選んだ MIX/
MATRIXバスのグループが割り当てられます。また、
INPUT セクションとST IN セクションのフェーダーは、
それぞれのチャンネルから現在選ばれているMIX/
MATRIXバスへのセンドレベルの値に移動します。
SENDS ON FADER モードでは、ディスプレイのファン
クションアクセスエリアに、MIX ON FADER モード /
MATRIX ON FADERモードを切り替えるボタンと送り
先のMIX/MATRIXバスを選ぶボタンが表示されます。
5
イ
ン
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
MIX/MTRX ON FADER切り替えボタン
1
このボタンを押すたびにMIX ON FADER モードと
MATRIX ON FADERモードを切り替えます。
MIX/MATRIX バス選択ボタン
B
送り先のMIX/MATRIXバスを選ぶボタンです。ステレオ
に設定されている2系統のバスは、ひとつのボタンで表
示されます。
MIX/MTRX ON FADER切り替えボタンを押し
3
て、MATRIX ON FADERモードに切り替えます。
MIX/MATRIXバス選択ボタンで送り先のMATRIXバス
が選択できるようになります。
M7CL 取扱説明書
75
インプット系チャンネルからMATRIXバスに信号を送る
ファンクションアクセスエリアのMATRIXバス選
4
択ボタンを使って、送り先となるMATRIXバスを
選択します。
HINT
・ SELECTED CHANNELセクションの SEND LEVELノブを押
して表示されるポップアップウィンドウで、MIX バスを選択
することもできます。
・ ナビゲーションキーと Centralogicセクションの[SEL]キーを
使って、MATRIX バスを選択することもできます。[SEL]
キーを押したことでMIXバスと MATRIXバスが切り替わっ
た場合、MIX/MTRX ON FADER切り替えボタンも自動的に
切り替わります。
・ 現在選ばれている MATRIXバス選択ボタンをもう1回押す
と、対応するMATRIXチャンネルのキューモニターがオン
になります。選択したMATRIXバスに送られる信号をモニ
ターしたいときは、この方法が便利です。
トップパネルのINPUT セクションやST IN セク
5
ションのフェーダーを使って、インプット系チャ
ンネルから選択したMATRIXバスへのセンドレベ
ルを調節します。
HINT
・ ユーザー定義キーに SENDS ON FADERの機能をアサインす
ることができます。これにより、特定のMATRIXバスへの
SENDS ON FADER モードにすばやく切り替えたり、元の状
態に戻すことができます。
手順4〜5を繰り返し、他のMATRIX バスについて
6
も同じ要領でセンドレベルを調節します。
MATRIXセンドレベルの設定が終わったら、ファ
7
ンクションアクセスエリアの×マークを押します。
ファンクションアクセスエリアの表示が元に戻り、
M7CL が SENDS ON FADERモードを抜けて通常モー
ドに切り替わります。
M7CL 取扱説明書
76
チャンネルライブラリーを操作する
[INPUT CHANNEL LIBRARY] [OUTPUT CHANNEL LIBRARY]
チャンネルライブラリーを操作する
インプット系チャンネルの各種パラメーター (HA設定を含む )をストア /リコールするINPUT CHANNEL
LIBRARYと、アウトプット系チャンネルの各種パラメーターをストア/リコールするOUTPUT CHANNEL
LIBRARYがあります。
5
イ
ン
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
各ライブラリーを呼び出すには、SELECTED CHANNEL VIEW画面のLIBRARYボタンを押します。ライブラ
リーの操作方法については「ライブラリーを使う」(→P.35)をご参照ください。
HINT
・ ライブラリーからリコールできる設定の数は、インプット/ アウトプットチャンネルライブラリーともに
200です。また、読み込み専用のプリセットの数は 1つです。
・ インプットチャンネルライブラリーにはHAの設定も保存されます。[+48V]がオンの設定で保存されたライ
ブラリーは、[+48V]インジケーターが点灯します。
M7CL 取扱説明書
77
M7CL 取扱説明書
78
第6章
MATRIX CUE
MIX
ST
L R (C) L R
1 2
1516
1 2 7 8
M
O
N
O
···
···
MIX 1-16
To R ACKIN PATCH
INSERT POINT
4 BAND
EQ
METER
LEVEL
LEVEL
LEVEL
METER METER
Keyin
INSERT
LEVEL
METER METER
PRE EQ
PRE EQ
INSERT OUT
INSERT
CUE ON
ST L
PAN
ST R
MONO (C)
MATRIX1,3...7
MATRIX2,4...8
PRE EQ
POST EQ
PRE FADER
INSERT OUT
(PRE FADER) PFL / (POST ON) AFL
PRE FADER / POST ON
PRE FADER / POST ON
EQ OUT
GR METER
DYNA OUT
COMP
COMPAND
EXPAND
PRE FADER
To O UTPUT PATCH
INSERT OUT 1-16
INSERT IN 1-16
MIX OUT1-16
PRE FADER INSERT OUT
POST ON INSERT OUT
PRE EQ INSERT OUT
MIX
MIX
ON
VARI
STEREO
POST ON
POST ON PRE FADER
To MATRIX
PAN MODE
TO ST
TO LCR
LCR
CSR
VARI
To MATRIX
Self PRE EQ / Self POST EQ / MIX13-16 OUT/
MIX(1-8,9-16)POST EQ
ATT
(13-16)To KEYIN
To RACKIN PATCH
To OUTPUT PATCH
To MONITOR SELECT
ON
ON
ON
TO MONO
PAN
LR MONO
POST ON
INSERT
POST ON
INSERT OUT
・ M7CL-32/48
MIX チャンネル1 〜 12
OMNI OUT端子1〜 12
MIX チャンネル13 〜 16
RACK5〜 8の入力チャンネル
MIX チャンネル1 〜 8
スロット 1 出力チャンネル1 〜8、9 〜16
MIX チャンネル9 〜 16
スロット 2 出力チャンネル1 〜8、9 〜16
・ M7CL-48ES(デイジーチェーン接続)
MIX チャンネル1 〜 6
EtherSound 出力チャンネル1 〜6
MIX チャンネル7 〜 12
EtherSound 出力チャンネル9 〜14
MIX チャンネル13 〜 16
RACK 5〜8の入力チャンネル
MIX チャンネル1 〜 8
スロット 1出力チャンネル 1〜 8、9〜 16
MIX チャンネル9 〜 16
スロット 2出力チャンネル 1〜 8、9〜 16
・ M7CL-48ES(デイジーチェーン接続)
STEREOチャンネル (L/R)
EtherSound出力チャンネル 7/8、15/16、23/24、
OMNI OUT端子 7/8、
2TR OUT DIGITAL端子 (L/R)
アウトプット系チャンネルの操作
この章では、アウトプット系チャンネル(MIXチャンネル、MATRIXチャンネル、
STEREOチャンネル、MONO チャンネル )の操作について説明します。
アウトプット系チャンネルの信号の流れ
アウトプット系チャンネルは、インプット系チャンネルから各種のバスに送られた信号を、EQ やダイナミクスで加
工し、出力ポートや他のバスに送り出すセクションです。アウトプット系チャンネルには、次の種類があります。
■MIX チャンネル
インプット系チャンネルからMIX バスに送られた信号を加工して、対応する出力ポート、MATRIXバス、STEREOバス、
MONO(C)バスに送出するチャンネルです。M7CL が初期状態のときは、次の出力ポートが割り当てられています。
6
ア
ウ
ト
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
■ STEREO チャンネル /MONO(C) チャンネル
それぞれ、インプット系チャンネルからSTEREOバス、MONO(C)バスに送られた信号を加工し、対応する出力ポートや
MATRIXバスに送出するチャンネルです。インプット系チャンネルがLCRモードのときは、STEREO(L/R) チャンネルと
MONO(C)チャンネルを組み合わせて、3系統の出力チャンネルとして利用できます。M7CL が初期状態のときは、次の出力ポー
トが割り当てられています。
・ M7CL-32/48
STEREO チャンネル (L/R)
OMNI OUT 端子15/16、
2TR OUT DIGITAL 端子(L/R)
M7CL 取扱説明書
79
アウトプット系チャンネルの信号の流れ
M
O
N
ST
MIX
···
1 2
O
L R (C) L R
1516
MATRIX CUE
···
1 2 7 8
STEREO L,R,MONO(C)
To R ACKIN PATCH
To OUTPUT PACH
INSERT OUT L,R,MONO (C)
INSERT IN L,R,MONO (C)
MATRIX1,3...7
MATRIX2,4...8
STEREO
STEREO
CUE ON
INSERT POIN
POST ON INSERT OUT
PRE FADER INSERT OUT
PRE EQ INSERT OUT
PRE EQ
METER
INSERT
ATT
PRE EQ POST EQ
PRE EQ
INSERT OUT
LEVEL
ON
LEVEL
ON
ON
LEVEL
PAN
DYNA OUT
EQ OUT
METER METER METER
GR METER
COMP
EXPAND
INSERT
PRE FADER
INSERT OUT
4BAND
COMPAND
EQ
Keyin
Self PRE EQ / Self POST EQ / MIX13-16 OUT /
ST (L,R,MONO (C)) POST EQ
(PRE FADER) PFL / (POST ON) AFL
PRE FADER / POST ON
PRE FADER / POST ON
PRE FADER
PRE FADER
To M ATRIX
VARI
To M ATRIX
VARI
STEREO
LEVEL
ON
POST
ON
POST ON
INSERT OUT
INSERT
METER
POST ON
STEREO OUT
L,R,MONO (C)
To OUTPUT PATCH
To MONITOR SELECT
BAL
■ MATRIXチャンネル
インプット系チャンネル、MIXチャンネル、STEREO/MONO チャンネルから MATRIXバスに送られた信号を加工して、対応す
る出力ポートに送出するチャンネルです。M7CLが初期状態のときは、 次の出力ポートが割り当てられています。
・ M7CL-32/48
MATRIXチャンネル1〜8
MATRIXチャンネル1/2
MIX
···
1516
1 2
スロット3 出力チャンネル 1〜 8、9〜16
OMNI OUT端子 13/14
M
O
N
ST
MATRIX CUE
O
···
1 2 7 8
L R (C) L R
MATRIX 1-8
To R ACKIN PATCH
To OUTPUT PATCH
MATRIX
INSERT OUT 1-8
MATRIX
INSERT IN 1-8
CUE ON
INSERT POINT
● ATT (アッテネーター )
信号のレベルを減衰/増幅させます。
●4BAND EQ (4 バンドイコライザー )
HIGH、HIGH MID、LOW MID、LOW の4 バンドを備えた
パラメトリックEQです。
● DYNAMICS 1(ダイナミクス1)
コンプレッサー / コンパンダー /エキスパンダーとして利用
できるダイナミクスプロセッサーです。
● LEVEL (レベル)
チャンネルの出力レベルを調節します。
● BALANCE (バランス)(STEREOチャンネルのみ )
STEREO(L/R)チャンネルの左右の音量バランスを調節します。
●ON(オン/オフ)
アウトプット系チャンネルのオン/オフを切り替えます。オ
フにすると、そのチャンネルはミュートされます。
● MATRIX ON/OFF(MATRIXセンドオン / オフ)
MIXチャンネル、STEREO(L/R) チャンネル、MONO(C)
チャンネルからMATRIXバスに送られる信号のオン/オフを
切り替えます。
● MATRIX(MATRIX センドレベル)
MIXチャンネル、STEREO(L/R) チャンネル、MONO(C) チャ
ンネルからMATRIXバス1 〜8に送られる信号のセンドレベル
を調節します。MATRIXバスへ送られる信号の送出位置は、
フェーダーの直前、[ON]キーの直後の中から選択できます。
M7CL 取扱説明書
80
・ M7CL-48ES( デイジーチェーン接続 )
MATRIXチャンネル1〜6
MATRIXチャンネル1〜4
MATRIXチャンネル1〜8
POST ON INSERT OUT
PRE FADER INSERT OUT
PRE EQ INSERT OUT
PRE EQ
METER METER METER METER
INSERT
PRE EQ
INSERT OUT
ATT
PRE EQ
EQ OUT DYNA OUT
GR METER
COMP
4BAND
COMPAND
EQ
EXPAND
POST EQ
PRE FADER
INSERT OUT
Keyin
Self PRE EQ / Self POST EQ / MIX13-16 OUT/
MATRIX1-8 POST EQ
(PRE FADER) PFL / (POST ON) AFL
なお、送り先のMATRIXバスがステレオに設定されていると
きは、PANノブを使って 2系統の MATRIXバス間の定位を
調節します。また、送り元がステレオのMIX チャンネルまた
はSTEREO チャンネルの場合は、BALANCEノブを使って
2系統のMATRIXバスに送られる左右のチャンネルの音量バ
ランスを調節します。
● INSERT ( インサート)
任意の出力/入力ポートをパッチして、エフェクトプロセッ
サーなど外部機器をインサートします。インサートアウト/
インサートインの位置は切り替え可能です。
● METER (メーター )
アウトプット系チャンネルのレベルをメーターに表示します。
レベルの検出位置は切り替え可能です。
● KEY IN(キーイン)(MIXチャンネル13 〜 16 のみ)
MIX チャンネル 13〜 16の出力信号をダイナミクスに送り、
ダイナミクスを起動するためのキーイン信号として利用しま
す。
● RACK IN PATCH(ラックインパッチ )
アウトプット系チャンネルの出力信号をラックのインプット
にパッチします。
● OUTPUT PATCH(アウトプットパッチ)
アウトプット系チャンネルに出力ポートを割り当てます。
● MONITOR SELECT(モニターセレクト)
アウトプット系チャンネルの出力信号をモニターソースとし
て選択します。
PRE FADER
INSERT
LEVEL
PRE FADER
EtherSound出力チャンネル 17〜 22
OMNI OUT端子 1〜 4
スロット3 出力チャンネル1 〜8、9 〜16
POST
ON
METER
ON
POST ON
INSERT OUT
INSERT
MATRIX OUT 1-8
POST ON
To OUTPUT PATCH
To MONITOR SELECT
チャンネル名/アイコンを設定する
チャンネル名/アイコンを設定する
ここでは、アウトプット系チャンネルごとに、画面内に表示される名前やアイコンを設定する方法を説明します。
ナビゲーションキーを使って、チャンネル名/ アイ
1
コンを設定したいアウトプット系チャンネルを含
むOVERVIEW画面を表示させます。
1
1
チャンネル番号/チャンネル名フィールド
チャンネル名/ アイコンを設定したいチャンネルの
2
チャンネル番号/ チャンネル名フィールドを押し
て、PATCH / NAMEポップアップウィンドウを
表示させます。
2
チャンネルのアイコンを選択するには、アイコン
3
ボタンを押します。
ポップアップウィンドウ下部が次のように変化します。
アイコン選択ボタン
1
そのチャンネルで使用するアイコンを選択するボタンで
す。
サンプル名選択ボタン
B
現在選ばれているアイコンに関連するサンプル名を選択
するボタンです。ボタンを押すと、そのサンプル名が
チャンネル名のフィールドに入力されます。
アイコン選択ボタンを使って、そのチャンネルで
4
使用するアイコンを選びます。
選択したアイコンが、ウィンドウ上部のアイコンボタン
に表示されます。
6
ア
ウ
ト
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
1
3
4
このポップアップウィンドウに表示される項目は、次の
とおりです。
アイコンボタン
1
そのチャンネルで選ばれているアイコンを表示します。
このボタンを押すと、アイコンやサンプル名を選択する
画面が表示されます。
チャンネル名入力ボックス
B
そのチャンネルに付けられている名前を表示します。こ
のフィールドを押すと、名前を付けるキーボードウィン
ドウが表示されます。
出力ポートボタン
C
現在選ばれている出力ポートを表示します。また、アイ
コンの選択やチャンネル名の変更を行なっているときに
このボタンを押すと、出力ポート選択の画面に戻ります。
タブ
D
項目を切り替えるタブです。
必要ならば、サンプル名選択ボタンを使って、サ
5
ンプル名を選びます。
選択したサンプル名が、ウィンドウ上部のチャンネル名
のフィールドに入力されます。
HINT
・ チャンネル名のフィールドは、サンプル名を入力したあとで
も文字の追加/ 修正が行なえます。Chorus1Chorus2の
ように、共通の名前に連番号が続くチャンネル名を付けたい
ときは、サンプル名を入力したあとで番号を加えるとすばや
く入力できます。
チャンネル名を直接入力したいとき(または入力し
6
たサンプル名を修正したいとき)は、ウィンドウ上
部のチャンネル名のフィールドを押します。
ウィンドウ下部にキーボードウィンドウが表示されます
ので、文字の入力/修正を行ないます。キーボードウィン
ドウの使い方は、P.34をご参照ください。
M7CL 取扱説明書
81
チャンネル名/アイコンを設定する・MIXチャンネルからSTEREO/MONOバスに信号を送る
Centralogicセクションの [SEL]キーを使ってア
7
ウトプット系チャンネルを切り替え、同じ要領で
アイコンやチャンネル名を設定します。
PATCH / NAMEポップアップウィンドウが表示されて
いるときは、Centralogicセクションの [SEL] キーを
使って、現在選ばれている8チャンネルの中からチャン
ネルを切り替えることができます。
また、現在選ばれている8チャンネル以外のアウトプッ
ト系チャンネルを操作するには、ナビゲーションキー→
Centralogicセクションの[SEL] キーの順に押して目的
のチャンネルを選びます。
入力が終わったら、ウィンドウ右上の×マークを
8
押します。
MIXチャンネルからSTEREO/MONOバスに信号を送る
ここでは、MIXチャンネルの信号をSTEREO バス/MONO バスに送る方法について説明します。
MIXチャンネルからSTEREO バスやMONO バスに信号を送る方法には、ST/MONOモードとLCR モードという2
つのモードがあり、チャンネルごとに選択できます。それぞれのモードの特徴は、次のとおりです。
■ ST/MONOモード
MIXチャンネルから STEREO バスとMONO バスのそれぞれに対して、独立して信号を送る方法です。
・
MIXチャンネルから STEREOバスと MONO バスに送られる信号のオン /オフを、個別に切り替えることができます。
・
モノラルのMIX チャンネルからSTEREO バスの L/R に送られる信号の定位は、TO ST PANノブで操作します (MONOバスに送
られる信号は、このノブの影響は受けません)。
・
ステレオのMIX チャンネルからSTEREO バスに送られる左右の信号の音量バランスは、BALANCEノブで調節します(MONO
バスに送られる信号は、このノブの影響は受けません)。
■ LCRモード
MIXチャンネルの信号を、STEREO(L/R) と MONO(C) の合計3本のバスに一括して送る方法です。
・
MIXチャンネルから STEREO(L/R)バスと MONO(C) バスに送られる信号のオン /オフは、一括して切り替わります。
・
MIXチャンネルから STEREO(L/R)バスに送られる信号と MONO(C) バスに送られる信号のレベル比を、CSR(センターサイド
レシオ) ノブで設定できます。
・
MIXチャンネルから STEREO(L/R)バスと MONO(C) バスに送られる信号のレベルは、TO ST PANノブ/BALANCEノブの設
定に応じて変化します。
HINT
・ STEREO バスや MONOバスの信号をヘッドフォンなどでモニターする場合は、以下の操作を始める前に、
ファンクションアクセスエリアのMONITORボタンを押し、モニターソースとしてLCRを選択してお
くとよいでしょう(→P.154)。
ナビゲーションキーを使って、STEREO/MONO
1
バスに信号を送りたいMIXチャンネルを含む
OVERVIEW画面を表示させます。
操作したいMIXチャンネルのSTEREO/MONO
2
フィールドのノブを押して選択し、もう1 回ノブを
押してTO STEREO/MONOポップアップウィン
ドウを表示させます。
TO STEREO/MONO ポップアップウィンドウでは、
MIXチャンネルから STEREO/MONO バスに送られる信
号を操作します。このポップアップウィンドウには、
8ch、ALLの2種類があり、ウィンドウ下部のタブで切
り替えます。それぞれのウィンドウに含まれる項目は、
次のとおりです。
1
M7CL 取扱説明書
82
STEREO/MONOフィールド
1
MIXチャンネルからSTEREO/MONOバスに信号を送る
【TO STEREO/MONOポップアップウィンドウ(8ch)】
1
2
3
4
8チャンネル単位で、MIX チャンネルからSTEREO(L/
R)バスとMONO(C)バスに送られる信号のオン/オフや
パン/バランスを操作します。
1
チャンネルセレクトボタン
そのチャンネルのアイコン/チャンネル番号/チャンネル
名を表示します。このボタンを押すと、そのチャンネル
が操作対象として選ばれ、Centralogicセクションの対
応する[SEL]キーが点灯します。
B
MODEボタン
STEREOバスやMONOバスに信号を送る方式として、
ST/MONOモードまたは LCRモードを選ぶボタンです。
このモードはチャンネルごとに設定できます。
ボタンを押すたびに、2つのモードが切り替わります。
現在選ばれているモードは、ボタンのすぐ上にあるイン
ジケーター (ST/MONOまたはLCR)の点灯で確認できま
す。
C
STEREO/MONOボタン
MODEボタンがST/MONOモードに設定されているとき
に、そのチャンネルからSTEREOバス/MONOバスに送
られる信号のオン/オフを個別に切り替えるボタンです。
D
TO ST PAN/BALANCEノブ
モノラルのMIX チャンネルでは、STEREOバスに送られ
る信号の左右の定位を調節するPAN ノブとして機能しま
す。
ステレオのMIX チャンネルでは、音量バランスを調節す
るBALANCEノブとして機能します。値を変更するには、
ノブを押して選択し、対応するマルチファンクションエ
ンコーダーを操作します。
なお、MODEボタンがLCRモードに設定されているとき
は、STEREO/MONOボタン( 3) の代わりに、次のボタ
ン/ノブが表示されます。
5
6
CSR(センターサイドレシオ)ノブ
F
そのチャンネルからSTEREO(L/R)バスに送られる信号
と、MONO(C)バスに送られる信号のレベル比を0〜
100%の範囲で設定するノブです。値を変更するには、
ノブを押して選択し、対応するマルチファンクションエ
ンコーダーを操作します。
【TO STEREO/MONOポップアップウィンドウ (ALL)】
すべてのMIXチャンネルから STEREO バス/MONO バス
に送られる信号の状態を表示し、選択されている8チャ
ンネル単位でパンまたはバランスを調節します。
また、MATRIXチャンネルやSTEREO/MONOチャンネ
ルについては、チャンネル番号/アイコン/チャンネル名
のみを表示します。
チャンネルセレクトボタン
1
チャンネル番号、そのチャンネルで選ばれているアイコ
ン、チャンネル名を表示します。このボタンを押すと、
そのチャンネルが操作対象として選ばれ、対応する
[SEL]キーが点灯します。
TO ST PAN/BALANCEノブ
B
モノラルのMIXチャンネルでは、STEREO バスに送られ
る信号の左右の定位を調節するPANノブとして機能しま
す。ステレオのMIXチャンネルでは、音量バランスを調
節するBALANCEノブとして機能します。
値を変更するには、ノブを押して選択し、対応するマル
チファンクションエンコーダーを操作します。
なお、そのチャンネルのメーター検出ポイントで1箇所
でも信号がOVERすると、ノブ右側のインジケーターが
点灯します。
ST/MONO インジケーター
C
MIX チャンネルがST/MONO モードに設定されていると
きに、チャンネルからSTEREOバス/MONOバスに送ら
れる信号のオン/オフを個別に表示します。
また、そのチャンネルがLCRモードに設定されていると
きは、この位置にLCRインジケーターが表示されます。
LCRインジケーターはそのチャンネルからSTEREOバス
/MONOバスに送られる信号のオン/オフ状態を一括して
表示します。
6
ア
ウ
ト
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
E
LCRボタン
MIXチャンネルから STEREO(L/R)バス /MONO(C) バス
に送られる信号のオン/オフを一括して切り替えるボタン
です。このボタンをオフにすると、該当するMIX チャン
ネルからは、STEREOバス/MONOバスに一切信号が送
られません。
8chのTO STEREO/MONOポップアップウィン
3
ドウを呼び出します。
MODEボタンを使って、チャンネルごとに ST/
4
MONOモードまたは LCR モードを選びます。
M7CL 取扱説明書
83
MIXチャンネルからSTEREO/MONOバスに信号を送る
トップパネルのSTEREO / MONO MASTERセク
5
ションで、STEREOチャンネル /MONO チャンネ
ルの[ON]キーがオンになっていることを確認し、
フェーダーを適切な位置まで上げます。
[MIX 1-8]キーまたは [MIX 9-16]キーを使って、
6
Centralogicセクションに操作する MIX チャンネ
ルを呼び出します。
そのチャンネルの[ON]キーがオンになっているこ
7
とを確認して、Centralogicセクションのフェー
ダーを使って、MIXチャンネルのマスターレベル
を適切な位置まで上げます。
以下の操作は、手順5でST/MONOモードを選んだチャン
ネルとLCRモードを選んだチャンネルで異なります。
● ST/MONO モードを選んだチャンネル
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
8
STEREO/MONOボタンを使って、MIX チャンネ
ルからSTEREOバス /MONOバスに送られる信号
のオン/オフを切り替えます。
ST/MONOモードを選んだチャンネルでは、 STEREO
バスとMONOバスに送られる信号のオン/オフを、個別
にオン/オフできます。
● LCRモードを選んだチャンネル
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
8
LCRボタンがオンになっていることを確認します。
LCRボタンがオフのチャンネルは、STEREOバスと
MONOバスには一切信号が送られません。
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
9
CSRノブを押して選択し、マルチファンクション
エンコーダー 1〜 8 を使って、そのチャンネルか
らSTEREO(L/R) バスに送られる信号と
MONO(C)バスに送られる信号のレベル比を設定
します。
CSRノブの設定はインプット系チャンネルと同様です。
(詳細は→P.65)
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
10
TO ST PANノブを押して選択し、マルチファン
クションエンコーダー 1〜 8 を使って、MIX チャ
ンネルからSTEREO(L/R) バスに送られる信号の
定位、およびMONO(C) バスとSTEREO(L/R)バ
スに送られる信号のバランスを調節します。
TO ST PANノブの操作に応じて、LCRモードのMIX
チャンネルからそれぞれのバスに送られる信号レベルが
どのように変化するかは、P.65をご参照ください。
TO STEREO/MONOポップアップウィンドウの
9
TO ST PANノブを押して選択し、マルチファン
クションエンコーダー 1 〜 8を使って、MIX チャ
ンネルからSTEREOバスに送られる信号の定位を
設定します。
M7CL 取扱説明書
84
MIXチャンネル、STEREO/MONOチャンネルからMATRIXバスに信号を送る
MIXチャンネル、STEREO/MONO チャンネルからMATRIXバスに信号を送る
ここでは、MIX、STEREO/MONO の各チャンネルからMATRIX バス1 〜 8に信号を送る方法について説明しま
す。これを行なうには、次の2つの方法があります。
■ SELECTED CHANNELセクションを使う
SELECTED CHANNEL セクションのエンコーダーを使って、MATRIXバスへのセンドレベルを調節する方法です。この方法を
使えば、MIX、STEREO(L/R)、MONO(C) の任意のチャンネルからすべての MATRIXバスに送られる信号を同時に操作できま
す。
■ Centralogicセクションを使う
Centralogicセクションのマルチファンクションエンコーダーを使って、 MATRIX バスへのセンドレベルを調節する方法です。こ
の方法を使えば、MIX、STEREO(L/R)、MONO(C) のうち最大 8系統のチャンネルから、任意のMATRIXバスに送られる信号を
同時に操作できます。
SELECTED CHANNEL
セクションを使う
SELECTED CHANNEL セクションのエンコーダーを使っ
て、MIX、STEREO(L/R)、MONO(C) の任意のチャンネル
から、すべてのMATRIXバスに送られる信号のセンドレベル
を調節します。
信号を送るMATRIXバスに出力ポートが割り当て
1
られ、外部機器が接続されていることを確認しま
す。
MATRIXバスに出力ポートを割り当てる方法はP.105、
外部機器の接続方法はP.46をご参照ください。
6
ア
ウ
ト
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
ナビゲーションキーを使って、目的のMIXチャン
2
ネル1〜8、9〜 16、またはSTEREO/MONO
チャンネルをCentralogic セクションに割り当て
ます。
Centralogicセクションの [SEL]キーを使って、
3
MATRIXバスに信号を送るチャンネルを選びます。
STEREO/MONOチャンネルは、STEREO / MONO
MASTERセクションの [SEL]キーを使って直接選択する
ことも可能です。
SELECTED CHANNEL セクションのいずれかの
4
エンコーダーを押して、SELECTED CHANNEL
VIEW画面を表示させます。
SELECTED CHANNEL VIEW画面に、該当するチャン
ネルのすべてのミックスパラメーターが表示されます。
MATRIXバスへのセンドレベルの操作は、この画面の TO
MATRIXフィールドで行ないます。
1
TO MATRIXフィールド
そのチャンネルから MATRIX バスに送られる信号のオン /
オフやセンドレベルを設定するフィールドです。
B
TO MATRIX SEND LEVELノブ
そのチャンネルからMATRIXバスに送られる信号のセン
ドレベルを表示します。センドレベルを調節するには、
SELECTED CHANNELセクションのエンコーダーを操
作します。
なお、送り先のMATRIXバスがステレオに設定されてい
るときは、2つ並んだノブの左側がPANノブ (STEREO
チャンネルおよびステレオのMIXチャンネルでは、
BALANCEノブ)として動作します。
TO MATRIX SEND ON/OFFボタン( 3) がオフのとき、
ノブはグレー表示されます。
C
TO MATRIX SEND ON/OFFボタン
そのチャンネルから MATRIX バスに送られる信号のオン /
オフを切り替えます。
なお、信号を送るときの送出位置がPRE(プリフェーダー )
の場合のみ、これらのボタンの上部に白地に黒文字で
PREと表示されます。POST( ポストフェーダー )の場
合は表示されません。 (PREと POST を切り替える方法
は→P.87)。
HINT
・ MATRIXバスへの送出位置としてPRE が選ばれているとき
は、BUS SETUP画面の設定にかかわらずPRE FADER
(フェーダーの直前) から送られます。
M7CL 取扱説明書
85
MIXチャンネル、STEREO/MONOチャンネルからMATRIXバスに信号を送る
送り先のMATRIXバスに対応する TO MATRIX
5
SEND ON/OFFボタンがオンになっていることを
確認します。
オフになっている場合は、画面内のボタンを押してオン
に切り替えてください。
SELECTED CHANNELセクションの MIX/
6
MATRIX SEND LEVELノブを使って、MATRIX
バスへのセンドレベルを調節します。
HINT
・ 特定の MATRIXバスに送られる信号をモニターするには、
ナビゲーションキーを使って対応するMATRIXチャンネル
を呼び出し、Centralogic セクションの対応する[CUE]キーを
押します。
ナビゲーションキーとCentralogicセクションの
7
[SEL]キーを使ってチャンネルを切り替え、同じ
要領で他のチャンネルからMATRIXバスへのセン
ドレベルを操作します。
Centralogicセクションを使う
マルチファンクションエンコーダーを使って、Centralogic
セクションで選択した8chから任意のMATRIXバスへのセン
ドレベルを同時に調節できます。
信号を送るMATRIX バスに出力ポートが割り当て
1
られ、対応する出力ポートに外部機器が接続され
ていることを確認します。
MATRIXバスに出力ポートを割り当てる方法はP.105、
外部機器の接続方法はP.46をご参照ください。
ナビゲーションキーを使って、MIX チャンネル 1 〜
2
8、9〜 16、またはSTEREO/MONOチャンネル
のうち、操作したいチャンネルを含むOVERVIEW
画面を表示させます。
OVERVIEW画面では、MATRIXバスへのセンドレベル
の操作は、TO MATRIXフィールドで行ないます。
1
2
TO MATRIXフィールド
1
MIX、STEREO/MONOチャンネルから MATRIXバスに
送られる信号のセンドレベルを設定するフィールドです。
TO MATRIX SEND LEVELノブ
B
MIX、STEREO/MONOチャンネルから MATRIXバスに
送られる信号のセンドレベルを表示します。
センドレベルを調節するには、該当するノブを押して選
択し、マルチファンクションエンコーダー 1 〜8 を操作
します。なお、送り先のMATRIXバスがステレオに設定
されているときは、2つ並んだノブの左側が、PANノブ
(ステレオのMIXチャンネル、および STEREO チャンネ
ルではBALANCEノブ) として動作します。
送り先のMATRIX バスに対応するTO MATRIX
3
SEND LEVEL ノブを押します。
そのMATRIXバスに対応するすべてのTO MATRIX
SEND LEVELノブに太枠が表示されます。
M7CL 取扱説明書
86
マルチファンクションエンコーダー 1〜 8 を使っ
4
て、最大8系統のMIXチャンネルまたは
STEREO/MONOチャンネルから、MATRIXバス
に送られる信号のセンドレベルを調節します。
必要ならば、ナビゲーションキーとCentralogicセク
ションの[SEL]キーを使って、送り元のチャンネルを切
り替えることができます。
HINT
・ 特定のMATRIXバスに送られる信号をモニターするには、
ナビゲーションキーを使って対応するMATRIX チャンネル
をCentralogic セクションに呼び出し、そのMATRIXチャンネ
ルの[CUE] キーを押します。
・ 現在選ばれているMATRIX バス選択ボタンをもう1回押す
と、対応するMATRIX チャンネルのキューモニターがオン
になります。選択したMATRIX バスに送られる信号をモニ
ターしたいときは、この方法が便利です。
MATRIXセンドの詳細を設定するには、太枠が表
5
示されたTO MATRIX SEND LEVELノブをもう
1回押します。
現在選ばれているTO MATRIX SEND LEVEL ノブをも
う1回押すと、MATRIX SENDポップアップウィンドウ
が表示されます。このウィンドウに含まれる項目は、次
のとおりです。
1 2
7 8
3
4
5
MIXチャンネル、STEREO/MONOチャンネルからMATRIXバスに信号を送る
TO MATRIX SEND LEVELノブ
F
MIX およびSTEREO/MONO チャンネルから MATRIXバ
スに送られる信号のセンドレベルを表示します。レベル
を調節するには、マルチファンクションエンコーダー 1
〜8を操作します。
なお、送り先のMATRIXバスがステレオに設定されてい
るときは、この位置にTO MATRIX PANノブ(ステレオ
のMIXチャンネルおよび STEREO チャンネルではTO
MATRIX BALANCEノブ )と、TO MATRIX SEND
LEVELノブが表示されます。
ALL PREボタン
G
すべてのチャンネルからMATRIXバスに送られる信号の
送出位置を、一括でPREに設定するボタンです。
ALL POSTボタン
H
すべてのチャンネルからMATRIXバスに送られる信号の
送出位置を、一括でPOSTに設定するボタンです。
TO MATRIX SEND ON/OFFボタンを使って、
6
MIXおよびSTEREO/MONOチャンネルから、現
在選ばれているMATRIXバスに送られる信号のオ
ン/オフを切り替えます。
必要ならば、PRE ボタンを使って、それぞれの
7
チャンネルからMATRIXバスに送られる信号の送
出位置を選択します。
手順3〜6 を繰り返し、他のMATRIXバスについて
8
も同じ要領でセンドレベルを調節します。
6
ア
ウ
ト
プ
ッ
ト
系
チ
ャ
ン
ネ
ル
の
操
作
6
1
SEND TO
現在信号の送り先として選ばれているMATRIXバスの番
号/チャンネル名/アイコンを表示します。
B
←/→ボタン
送り先のMATRIXバスを切り替えるボタンです。
C
チャンネルセレクトボタン
チャンネル番号、そのチャンネルで選ばれているアイコ
ン、チャンネル名を表示します。このボタンを押すと、
そのチャンネルが操作対象として選ばれ、対応する
[SEL]キーが点灯します。
D
PREボタン
MIXおよび STEREO/MONO チャンネルからMATRIXバ
スに送られる信号の送出位置を選択するボタンです。こ
のボタンがオフのときはPOST(ポストフェーダー )、オ
ンのときはPRE( プリフェーダー )の位置から信号が送ら
れます。
E
TO MATRIX SEND ON/OFFボタン
MIXおよび STEREO/MONO チャンネルからMATRIXバ
スに送られる信号のオン/オフを切り替えます。
M7CL 取扱説明書
87
チャンネルライブラリーを操作する
チャンネルライブラリーを操作する
インプット系チャンネルの各種パラメーター (HA 設定を含む) をストア /リコールするINPUT CHANNEL
LIBRARYと、アウトプット系チャンネルの各種パラメーターをストア/リコールするOUTPUT CHANNEL
LIBRARYがあります。
[INPUT CHANNEL LIBRARY] [OUTPUT CHANNEL LIBRARY]
各ライブラリーを呼び出すには、SELECTED CHANNEL VIEW画面のLIBRARYボタンを押します。ライブラ
リーの操作方法については「ライブラリーを使う」(→P.35) をご参照ください。
HINT
・ ライブラリーからリコールできる設定の数は、インプット / アウトプットチャンネルライブラリーともに
200です。また、読み込み専用のプリセットの数は 1つです。
・ インプットチャンネルライブラリーには HA の設定も保存されます。[+48V]がオンの設定で保存されたライ
ブラリーは、[+48V] インジケーターが点灯します。
M7CL 取扱説明書
88
第7章
SELECTED CHANNEL
セクションの操作
この章では、SELECTED CHANNEL セクションとSELECTED CHANNEL VIEW
画面を使って特定のチャンネルを一括して操作する方法について説明します。
SELECTED CHANNELセクションについて
ディスプレイ左側に配置されたSELECTED CHANNELセクションは、従来のアナログミキサーのチャンネルモ
ジュールに相当する部分で、現在選ばれているチャンネルの主要なパラメーターをマニュアルで一括操作します。
このセクションでは、最後に[SEL]キーで選択したチャンネルが操作の対象になります。ST IN チャンネル、
STEREO チャンネルの場合は、L/Rチャンネルのどちらか一方のみが選択され、主要なパラメーターは連動します。
ヘッドアンプのゲイン設定、HPF/EQの設定、ダイナミクスのスレッショルド設定、パン/バランスの設定、MIX/
MATRIX バスへのセンドレベル設定などのミックスパラメーターを、パネル上のエンコーダーを使って設定できま
す。
7
S
E
L
E
C
T
E
D
C
H
A
N
N
E
L
セ
ク
シ
ョ
ン
の
操
作
SELECTED CHANNELセクション
M7CL 取扱説明書
89
SELECTED CHANNEL VIEW 画面について
SELECTED CHANNEL VIEW画面について
SELECTED CHANNELセクションのいずれかのエンコーダーを押すと、タッチスクリーンに SELECTED
CHANNEL VIEW画面が表示されます。SELECTED CHANNEL VIEW 画面には、現在[SEL]キーで選ばれてい
るチャンネルのほとんどのパラメーターが表示されます。この画面は、SELECTED CHANNELセクションのエン
コーダーを操作したときの設定値を確認したいときに利用します。
SELECTED CHANNEL VIEW画面に含まれる項目は、次のとおりです。
1
7
23
4
8
TO MIX/TO MATRIXフィールド
1
・ インプット系チャンネル選択時
............ そのチャンネルからそれぞれの MIXバス/
MATRIXバスに送られる信号のオン/オ
フ切り替え、およびセンドレベルの表示
を行ないます。TO MIX/TO MATRIX ボ
タンを切り替えることで、SELECTED
CHANNEL VIEW画面や OVERVIEW画
面で表示するバスを切り替えることがで
きます。
・ MIX、STEREO、MONOチャンネル選択時
............ そのチャンネルからそれぞれの MATRIX
バスに送られる信号のオン /オフ切り替え、
およびセンドレベルの表示を行ないます。
・ MATRIXチャンネル選択時
............ それぞれのMIX チャンネルからその
MATRIXバスに送られる信号のオン/オ
フ切り替え、およびセンドレベルの表示
を行ないます。
B
HA フィールド( インプット系チャンネルのみ)
インプット系チャンネルにパッチされた入力ポート、ヘッド
アンプのゲイン、ファンタム電源のオン/オフ状態、フェイ
ズの設定状態、入力レベルのOVERインジケーターを表示し
ます。
56
M
N
O
I
J
K
L
C
PATCHフィールド(アウトプット系チャンネルのみ )
アウトプット系チャンネルでは、 2の位置に PATCH
フィールドが表示されます。このフィールドでは、アウト
プット系チャンネルにパッチされた出力ポートを表示します。
複数の出力ポートにパッチしている場合は、代表として1つ
だけ表示されます。
D
TO ST PAN/BALANCEフィールド
・ INPUTチャンネル/モノラルのMIXチャンネル選択時
............ そのチャンネルから STEREO/MONOバ
スに送られる信号のオン/オフを切り替え
ます。また、STEREOバスに送られる信
号の定位を表示します。
・STINチャンネル / ステレオのMIXチャンネル選択時
............ そのチャンネルから STEREO/MONOバ
スに送られる信号のオン/オフを切り替え
ます。また、そのチャンネルから
STEREOバスに送られる左右の信号のバ
ランスを表示します。
・ ステレオのMATRIXチャンネル選択時
............ MATRIXチャンネルから出力される左右
の信号のバランスを表示します。
・ STEREOチャンネル選択時
............ STEREO チャンネルから出力される左右
の信号のバランスを表示します。
E
DYNAMICS 1 フィールド
F
DYNAMICS 2フィールド( インプット系チャンネルのみ)
ダイナミクス1/2のパラメーターを表示します。また、
SELECTED CHANNEL セクションでは操作できないダイナ
ミクスの詳細なパラメーターを設定するポップアップウィン
ドウを呼び出します。
G
HPFフィールド(インプット系チャンネルのみ )
HPF( ハイパスフィルター )のオン/ オフ切り替え、および
カットオフ周波数の表示を行ないます。
H
EQフィールド
4バンドEQのオン/オフ切り替え、およびパラメーターの表
示を行ないます。
EQグラフフィールド
I
EQ/HPF の特性を表示します。
M7CL 取扱説明書
90
SELECTED CHANNEL VIEW 画面について ・SELECTED CHANNEL セクションの各種操作
INSERTフィールド (INPUT、MIX、MATRIX、
J
STEREO、MONO チャンネルのみ )
そのチャンネルにインサートする信号経路のオン/オフを切
り替えます。
DIRECT OUT フィールド(INPUT チャンネルのみ)
K
そのチャンネルからダイレクト出力する信号のオン/オフを
切り替えます。また、出力するレベルを表示します。
RECALL SAFE フィールド
L
そのチャンネルのリコールセーフのオン/オフを切り替えま
す。また、チャンネルパラメーターの一部のみをリコール
セーフする場合は、PARTIAL インジケーターが点灯します。
FADERフィールド
M
そのチャンネルの入出力レベルの表示やオン/オフ切り替え
を行ないます。
DCAフィールド (インプット系チャンネルのみ)
N
そのチャンネルが属するDCAグループを選択します。
MUTEフィールド
O
そのチャンネルが属するミュートグループを選択します。
SELECTED CHANNELセクションの各種操作
ここでは、SELECTED CHANNELセクションを使って、特定のチャンネルのパラメーターを一括して設定する方
法について説明します。
[SEL]キーを使って操作の対象となるチャンネルを
1
選びます。
SELECTED CHANNELセクションでは、[SEL]キーで
最後に選んだチャンネルが、操作の対象になります。
INPUT、ST IN、STEREO、MONO の各チャンネルを
選ぶには、それぞれトップパネルのINPUT セクション、
ST INセクション、STEREO/MONO MASTERセク
ションの[SEL]キーを押します。
MIX、MATRIXチャンネルを選ぶには、ナビゲーション
キーを使って操作したいチャンネルをCentralogicセク
ションに呼び出し、そのチャンネルに対応する[SEL]
キーを押します。
現在選択されているチャンネルの番号と名称は、タッチ
スクリーンのファンクションアクセスエリアにあるチャ
ンネル選択フィールドで確認できます。
チャンネル番号
チャンネル名称
HINT
・ PREFERENCE画面で設定をしておくことで、SELECTED
CHANNELセクションでは操作できない詳細なパラメーター
を呼び出すことも可能です。(詳細はP.214 をご参照くださ
い。)
なお、他の画面が表示されているときでも、SELECTED
CHANNELセクションのノブは、現在選ばれているチャ
ンネルに対して常に有効です。この場合は、ノブを操作
したときにそのパラメーターの値を示すウィンドウが画
面上に表示されます。
7
S
E
L
E
C
T
E
D
C
H
A
N
N
E
L
セ
ク
シ
ョ
ン
の
操
作
HINT
・STINチャンネル、STEREOチャンネルの場合は、同じ[SEL]
キーを繰り返し押すことで、LとR が切り替わります。
・ ファンクションアクセスエリアにあるチャンネル選択フィー
ルドを押してチャンネルを切り替えることも可能です。左側
を押すと1 つ前のチャンネル、右側を押すと次のチャンネル
が選ばれます。
SELECTED CHANNEL セクションのノブをいず
2
れか1つ押します。
SELECTED CHANNELセクションのノブを押すと、現
在選ばれているチャンネルのSELECTED CHANNEL
VIEW画面が表示されます。この画面を表示させておく
と、SELECTED CHANNELセクションのエンコーダー
を操作したときに、常に設定値を画面で確認できます。
SELECTED CHANNELセクションのエンコー
3
ダーや、SELECTED CHANNEL VIEW画面内の
ボタンを使って、選択したチャンネルのパラメー
ターを設定します。
M7CL 取扱説明書
91
SELECTED CHANNEL セクションの各種操作
これ以降の操作方法は、設定したいパラメーターに応じて
次のように異なります。
MIXバス/MATRIXバスへのセンドレベルを調節する
●
INPUT/ST INチャンネルから MIXバスに信号を送るときや、
INPUT、ST IN、MIX、STEREOの各チャンネルから
MATRIXバスに信号を送るときは、TO MIX/TO MATRIX
フィールドを使用します。
1
2
3
MIX バス /MATRIXバスへのセンドレベルを調節するには、
まずTO MIX/TO MATRIX ボタンを使って送り先のバスを選
びます( インプット系チャンネルの場合のみ )。
次に、SELECTED CHANNELセクションの対応する[MIX/
MATRIX]エンコーダー (画面と同じ色に色分けされています)
使って、それぞれのバスに送られる信号のセンドレベルを調
節します。
必要ならば、TO MIX/TO MATRIX SEND ON/OFFボタン
を使って、それぞれのバスに送られる信号のオン/オフを切
り替えることができます。なお、これらのボタンの上部に、
現在のチャンネルから信号を送るときの送出
す(送出位置を切り替える方法は→P.70)。
●
MIXチャンネルから特定のMATRIXバスへのセンドレ
位置が表示されま
ベルを調節する
それぞれのMIX チャンネルから特定のMATRIXバスに送られ
る信号のセンドレベルを調節するには、まず送り先に対応す
るMATRIXチャンネルを選び、SELECTED CHANNEL
VIEW 画面を表示させます。MATRIX チャンネルを選んだと
きは、SELECTED CHANNEL VIEW画面の左端にFROM
MIX フィールドが表示されます。このフィールドに含まれる
項目は、次のとおりです。
1
を
1
TO MIX/TO MATRIXボタン
(インプット系チャンネルのみ )
操作するバスを選択するボタンです。TO MIXボタンが
オンのときはMIXバス、TO MATRIXボタンがオンのと
きはMATRIXバスをフィールドに表示します。
B
TO MIX/TO MATRIX SEND LEVELノブ
そのチャンネルからMIXバス /MATRIXバスに送られる
信号のセンドレベルを表示します。値を調節するには、
SELECTED CHANNELセクションの対応する [MIX/
MATRIX]エンコーダーを使用します。
なお、送り先のMIXバス /MATRIXバスがステレオに設
定されているときは、2つ並んだノブの左側がPANノブ
(ST INチャンネル、ステレオのMIX チャンネル、
STEREOチャンネルではBALANCEノブ) として動作し
ます。このノブを押すと、それぞれ対応するMIX/
MATRIX SENDポップアップウィンドウを表示します。
NOTE
・ 送り先の MIXバスがFIXEDタイプの場合は、このノブは表
示されず、TO MIX SEND ON/OFFボタン (
れます。
C
TO MIX/TO MATRIX SEND ON/OFF ボタン
そのチャンネルからMIXバス /MATRIXバスに送られる
信号のオン/オフを切り替えます。
3
)のみが表示さ
2
1
FROM MIX SEND LEVEL ノブ
それぞれのMIX チャンネルから選択したMATRIXバスに
送られる信号のセンドレベルを表示します。
B
FROM MIX SEND ON/OFFボタン
それぞれのMIX チャンネルから選択したMATRIXバスに
送られる信号のオン/オフを切り替えます。
MIX バスからのセンドレベルを調節するには、SELECTED
CHANNELセクションの対応する[MIX/
ダー (画面と同じ色で色分けされています)
必要ならば、FROM MIX SEND ON/OFFボタンを使ってそ
れぞれのMIX チャンネルからMATRIXバスに送られる信号の
オン/オフを切り替えます。なお、これらのボタンの上部に、
MIX チャンネルから信号を送るときの送出位置が表示されま
す(送出位置を切り替える方法は→ P.87)。
MATRIX]エンコー
を操作します。
M7CL 取扱説明書
92
SELECTED CHANNEL セクションの各種操作
●
HAの各種設定を行なう(インプット系チャンネルのみ )
INPUT/ST IN チャンネルに割り当てられたHA を操作するに
は、SELECTED CHANNEL セクションの[HA] エンコー
ダーと、SELECTED CHANNEL VIEW画面の HAフィール
ドを使用します。HA フィールドに含まれる項目は、次のと
おりです。
5
1
3
1
GAINノブ
そのチャンネルに割り当てられたヘッドアンプのゲイン
量を表示します。値を調節するには、SELECTED
CHANNELセクションの[HA]エンコーダーを使用しま
す。
B
INPUT PORT ポップアップボタン
そのチャンネルに割り当てられている入力ポートを表示
します。また、入力ポートを選択するポップアップウィ
ンドウを呼び出します。
C
+48V
そのチャンネルに割り当てられたヘッドアンプに供給さ
れるファンタム電源のオン( 赤 )またはオフ (黒 ) を表示し
ます。
D
φ(フェイズ )
そのチャンネルに割り当てられた入力の正相 ( 黒) と逆相
(橙色)を表示します。
E
OVERインジケーター
HAからの入力信号が OVERしたときに点灯します。
ヘッドアンプのゲインを調節するには、SELECTED
CHANNELセクションの[HA]エンコーダーを操作します。
画面上のGAINノブを押すと、ヘッドアンプに関する設定を
行なうHA/PATCH ポップアップウィンドウ(1ch) が表示さ
れます( ポップアップウィンドウの詳細は→P.61)。また、
INPUT PORT ボタンを押すと、チャンネルごとの入力ポー
トを選択するPATCH/NAME ポップアップウィンドウが表
示されます( ポップアップウィンドウの詳細は→P.108)。
NOTE
・HAのゲインを-14dBと-13dBの間で変化させると、内部的に
PADのオン / オフが切り替わります。
ファンタム電源を使用中で、INPUT端子に接続されている機
器のHot とCold間の出力インピーダンスに差がある場合には
ノイズが発生することがあります。
2
4
●
パン/バランスを設定する
そのチャンネルからSTEREOバスに送られる信号のパン/バ
ランスを調節するには、SELECTED CHANNELセクション
の[PAN]エンコーダーと、SELECTED CHANNEL VIEW画
面のTO ST PAN/BALANCEフィールドを使用します。TO
ST PAN/BALANCEフィールドに含まれる項目は、次のと
おりです。
PAN/BALANCE ノブ
1
選択されているチャンネルに応じて下記のパラメーター
に切り替わります。
INPUT チャンネル
ST INチャンネル
MIX(MONO ×2)チ ャンネル
MIX(STEREO)チャンネル
MATRIX(MONO ×2)チャンネル
MATRIX(STEREO) チャンネル
STEREOチャンネル
MONO チャンネル
B
ST/MONO ボタン
(INPUT、ST IN、MIXチャンネルのみ )
そのチャンネルからSTEREO(L/R)バス、および
MONO(C)バスに送られる信号のオン/オフを切り替えま
す。
C
LCR ボタン(INPUT、ST IN、MIXチャンネルのみ)
INPUT、ST IN、MIXチャンネルが LCR モードに設定さ
れているときは、 2の位置にLCRボタンが表示されま
す。LCRボタンは、そのチャンネルからSTEREOバス/
MONOバスに送られる信号のオン/オフを一括して切り
替えます。
各チャンネルのパン/バランスを調節するには、ST/MONO
ボタン、またはLCRボタンを使って送り先のバスを選び、
SELECTED CHANNELセクションの [PAN]エンコーダーを
操作します。
TO STEREO PAN
TO STEREO BALANCE
TO STEREO PAN
MIX BALANCE
非表示
MATRIX BALANCE
STEREO BALANCE
非表示
7
S
E
L
E
C
T
E
D
C
H
A
N
N
E
L
セ
ク
シ
ョ
ン
の
操
作
M7CL 取扱説明書
93
SELECTED CHANNEL セクションの各種操作
●
アウトプットパッチを変更する
(アウトプット系チャンネルのみ )
SELECTED CHANNEL VIEW画面でアウトプット系チャン
ネルのアウトプットパッチを変更するには、OUTPUT
PATCHポップアップボタンを使用します。
OUTPUT PATCHポップアップボタンを押すと、出力ポー
トの選択やチャンネル名/アイコンの設定を行なうPATCH/
NAMEポップアップウィンドウが表示されます ( ポップアッ
プウィンドウの詳細は→P.108)。
●
ダイナミクスを設定する
現在選ばれているチャンネルのダイナミクスを操作するには、
SELECTED CHANNEL VIEW画面のDYNAMICS 1/
DYNAMICS 2フィールド、およびSELECTED CHANNEL
セクションの[DYNAMICS 1]/[DYNAMICS 2] エンコー
ダーを使用します。
NOTE
・ SELECTED CHANNEL VIEW画面のDYNAMICS 2フィール
ドと SELECTED CHANNELセクションの[DYNAMICS 2]エン
コーダーは、インプット系チャンネルが選ばれているときに
限り有効です。
SELECTED CHANNEL VIEW画面のDYNAMICS 1/
DYNAMICS 2フィールドに含まれる項目は、次のとおりで
す。
2 3 4
ダイナミクスを操作するには、DYNAMICS ON/OFF ボタン
をオンに切り替え、SELECTED CHANNELセクションの
[DYNAMICS 1]/[DYNAMICS 2]エンコーダーを使って、
THRESHOLDパラメーターを操作します。
また、THRESHOLD以外のパラメーターを操作したいとき
や、ライブラリーから既存の設定データをリコールしたいと
きは、フィールド内部の任意の位置を押して、DYNAMICS
1/DYNAMICS 2ポップアップウィンドウを表示させます
( ポップアップウィンドウの詳細は→P.118)。
HPF/EQを設定する
●
現在選ばれているチャンネルのHPF を操作するには、
SELECTED CHANNEL VIEW画面の HPFフィールド、お
よびSELECTED CHANNELセクションの [HPF]エンコー
ダーを使用します( インプット系チャンネルのみ )。
SELECTED CHANNEL VIEW画面の HPFフィールドに含
まれる項目は、次のとおりです。
1
2
1
FREQUENCYノブ
HPFのカットオフ周波数を表示します。
B
HPF ON/OFF ボタン
HPFのオン /オフを切り替えます。
HPF を操作するには、HPF ON/OFFボタンをオンに切り替
え、SELECTED CHANNELセクションの[HPF] エンコー
ダーを使って、カットオフ周波数を設定します。
1
THRESHOLDノブ
1
ゲート/コンプレッサーなどのTHRESHOLDパラメー
ターの設定値を表示します。設定値を変更するには、
SELECTED CHANNELセクションの [DYNAMICS 1]/
[DYNAMICS 2]エンコーダーを使用します。
OVERインジケーター
B
ダイナミクスの出力レベルがOVERしたときに点灯しま
す。
レベルメーター
C
ダイナミクスに入力される信号のレベル(オン時=緑色、
オフ時=グレー ) とゲインリダクション量( 橙色 )をバーグ
ラフで表示します。また、THRESHOLDの設定値を数
値と縦の線で表示します。
DYNAMICS ON/OFFボタン
D
ダイナミクス1/2のオン/オフを切り替えます。
パラメーターノブ
E
THRESHOLD以外のパラメーターの設定値を表示しま
す。
5
また、現在選ばれているチャンネルのEQを操作するには、
SELECTED CHANNEL VIEW画面の EQフィールド、およ
びSELECTED CHANNELセクションの EQ [Q]、EQ
[FREQUENCY]、EQ [GAIN] エンコーダーを使用します。
SELECTED CHANNEL VIEW画面の EQフィールドに含ま
れる項目は、次のとおりです。
2 3
1
1
Q/FREQUENCY/GAINノブ
LOW、LOW-MID、HIGH-MID、HIGHのバンドごとに、
Q(キュー )、FREQUENCY(中心周波数)、GAIN(ブース
ト/カット量)の設定値を表示します。
M7CL 取扱説明書
94
OVERインジケーター
B
EQ通過後の信号がOVERしたときに点灯します。
EQ ON/OFF ボタン
C
EQのオン/オフを切り替えます。
EQを操作するには、EQ ON/OFFボタンをオンに切り替え、
SELECTED CHANNEL セクションのEQ [Q]、EQ
[FREQUENCY]、EQ [GAIN] エンコーダーを使って、
キュー、中心周波数、ブースト/カット量を設定します。
また、より詳細なパラメーターを操作したいときや、ライブ
ラリーから既存の設定データをリコールしたいときは、EQ、
HPF のいずれかのノブ、またはEQ グラフフィールド内を押
して、EQポップアップウィンドウを表示させます( ポップ
アップウィンドウの詳細は→P.115)。
NOTE
・ SELECTED CHANNEL VIEW 画面では、LOWバンド EQや
HIGHバンド EQのタイプを切り替えることはできません。必
要ならばEQポップアップウィンドウを呼び出して、EQ のタ
イプを切り替えてください。
・ HIGHバンド EQのタイプがすでにローパスフィルターに設定
されている場合、HIGHバンドの Qノブが表示されなくなり、
GAINノブはローパスフィルターのオン /オフ切り替えスイッ
チとして機能します。
・EQ[Q]エンコーダーと EQ [GAIN] エンコーダーを同時に押す
と、バンドごとにGAIN を初期設定値(0.0dB)にリセットでき
ます。
●
インサートを設定する(INPUT、MIX、MATRIX、
STEREO、MONOチャンネルのみ )
SELECTED CHANNEL VIEW画面でインサートに関する操
作を行なうには、INSERT フィールドを使用します。この
フィールドに含まれる項目は、次のとおりです。
2
SELECTED CHANNEL セクションの各種操作
●
ダイレクト出力を設定する(INPUTチャンネルのみ)
SELECTED CHANNEL VIEW 画面でINPUT チャンネルの
ダイレクト出力に関する操作を行なうには、DIRECT OUT
フィールドを使用します。このフィールドに含まれる項目は、
次のとおりです。
1
DIRECT OUTポップアップボタン
このボタンを押すと、インサートやダイレクト出力に関
する設定を行なうINSERT/DIRECT OUTポップアップ
ウィンドウが表示されます。
B
DIRECT OUT LEVEL インジケーター
現在設定されているDIRECT OUT LEVELの値を表示し
ます。
C
DIRECT OUT ON/OFF ボタン
ダイレクト出力のオン/オフを切り替えます。
SELECTED CHANNEL VIEW 画面でダイレクト出力を設定
するには、DIRECT OUT ポップアップボタンを押して
INSERT/DIRECT OUTポップアップウィンドウ (1ch)を呼
び出し、ダイレクトアウトに出力ポートを割り当てます
(→P.112 )。また、DIRECT OUT ON/OFF ボタンを押して
オンに設定し、DIRECT OUT LEVEL ノブで出力レベルを調
整します。
●
チャンネルのリコールセーフを設定する
SELECTED CHANNEL VIEW 画面で現在選ばれているチャ
ンネルをリコールセーフに設定するには、RECALL SAFE
フィールドを使用します。このフィールドに含まれる項目は、
次のとおりです。
7
S
E
L
E
C
T
E
D
C
H
A
N
N
E
L
セ
ク
シ
ョ
ン
の
操
作
1
1
INSERTポップアップボタン
このボタンを押すと、インサートやダイレクト出力に関
する設定を行なうINSERT/DIRECT OUT ポップアップ
ウィンドウが表示されます。
B
INインジケーター
INSERT IN にパッチされた入力ポートの信号の有無を表
示します。
C
INSERT ON/OFF ボタン
インサートのオン/オフを切り替えます。
SELECTED CHANNEL VIEW画面でインサートを設定する
には、INSERT ポップアップボタンを押して INSERT/
DIRECT OUTポップアップウィンドウ(1ch)を呼び出し、イ
ンサートアウト/インサートインに出力ポート/入力ポートを
割り当てます( →P.112)。ポートを割り当てたら、INSERT
ON/OFF ボタンを押してオンに設定します。
3
RECALL SAFEポップアップボタン
1
リコールセーフに関する設定を行なうRECALL SAFE
MODEポップアップウィンドウを呼び出します。
PARTIALインジケーター
B
そのチャンネルの一部のパラメーターのみがリコール
セーフに設定されているときに点灯します。
RECALL SAFE ON/OFFボタン
C
チャンネルのリコールセーフのオン/オフを切り替えま
す。
そのチャンネルをリコールセーフに設定するには、RECALL
SAFE ON/OFF ボタンを押してオンに切り替えます。また、
特定のパラメーターのみをリコールセーフの対象にしたいと
きは、RECALL SAFEポップアップボタンを押して
RECALL SAFE MODEポップアップウィンドウを呼び出し、
リコールセーフの対象となるパラメーターを
プアップウィンドウの詳細は→P.148)。
選択します (ポッ
M7CL 取扱説明書
95
SELECTED CHANNEL セクションの各種操作
●
チャンネルのオン /オフを設定する
SELECTED CHANNEL VIEW画面でチャンネルのオン/オ
フを切り替えるには、FADERフィールドを使用します。こ
のフィールドに含まれる項目は、次のとおりです。
2
1
3
4
FADER
1
そのチャンネルの入出力レベルを表示します。トップパ
ネルのフェーダーと連動しています。
ΣCLIPインジケーター
B
そのチャンネルのレベル検出ポイントのうち1箇所でも
OVERしたときに点灯するインジケーターです。
入出力レベル
C
現在のフェーダーの設定値を表示します。
CH ON/OFFボタン
D
そのチャンネルのオン/オフを切り替えるボタンです。
トップパネルの[ON]キーと連動しています。
FADERフィールドのCH ON/OFFボタンを押すと、その
チャンネルのオン/オフが切り替わり、トップパネルの[ON]
キーがそれに連動します。
●
チャンネルをミュートグループに登録する
SELECTED CHANNEL VIEW画面でチャンネルをミュート
グループに登録するには、MUTEフィールドを使用します。
このフィールドに含まれる項目は、次のとおりです。
1
2
3
1
MUTEポップアップボタン
ミュートグループ/ミュートグループごとに登録するチャ
ンネルを選ぶDCA/MUTE GROUP ASSIGN MODE
ポップアップウィンドウを呼び出します。
B
MUTE SAFEインジケーター
そのチャンネルがミュートセーフに設定されているとき
に点灯します。DCA/MUTE GROUP ASSIGN MODE
ポップアップウィンドウでミュートセーフを設定できま
す。
MUTEボタン1〜 8
C
そのチャンネルが属するミュートグループを選ぶボタン
です。
チャンネルをDCA グループに登録する
●
(インプット系チャンネルのみ)
SELECTED CHANNEL VIEW画面でチャンネルをDCAグ
ループに登録するには、DCAフィールドを使用します。この
フィールドに含まれる項目は、次のとおりです。
1
2
DCAポップアップボタン
1
DCAグループ / ミュートグループごとに登録するチャン
ネルを選ぶDCA/MUTE GROUP ASSIGN MODEポッ
プアップウィンドウを呼び出します。
DCAボタン 1〜8
B
そのチャンネルが属するDCAグループを選ぶボタンで
す。
そのチャンネルをミュートグループに登録するには、MUTE
ボタン1〜8をオンに設定します(複数選択可)。また、
ミュートグループごとに登録されているチャンネルを確認し
たいときは、MUTEポップアップボタンを押してDCA/
MUTE GROUP ASSIGN MODEポップアップウィンドウを
呼び出します( ポップアップウィンドウの詳細は→ P.124)。
そのチャンネルをDCAグループに登録するには、
1〜8 をオンに設定します(複数選択可 )。
ごとに登録されているチャンネルを確認したいときは、DCA
ポップアップボタンを押して、DCA/MUTE GROUP
ASSIGN MODEポップアップウィンド ウを呼び出します(ポップ
アップウィンドウの詳細は→ P.124)。
M7CL 取扱説明書
96
また、DCAグループ
DCAボタン
第8章
Centralogicセクションの操作
この章では、CentralogicセクションとOVERVIEW画面を使って、最大8 チャンネ
ルを一括して操作する方法について説明します。
Centralogicセクションについて
タッチスクリーン下部に配置されたCentralogicセクションは、最大 8 チャンネル単位でインプット系チャンネル、
アウトプット系チャンネル、DCAグループを呼び出して同時に操作するためのセクションです。
操作の対象となるチャンネルを選択するには、NAVIGATION KEYSセクションのナビゲーションキーを使用しま
す。
8
C
e
n
t
a
o
g
c
セ
ク
シ
ョ
ン
の
操
作
r
l
i
NAVIGATION KEYS
Centralogic
セクション
NAVIGATION KEYSセクションのいずれかのナビゲーションキーを押すと、 そのキーに対応するチャンネル/DCA グループが
Centralogicセクションに割り当てられ、 Centralogic セクションのフェーダー /[ON]キー /[CUE]キーを使って操作可能となり
ます。
セクション
M7CL 取扱説明書
97
OVERVIEW画面について
OVERVIEW画面について
OVERVIEW画面は、現在Centralogic セクションに割り当てられている最大8 チャンネルの主要パラメーターを
同時に表示する画面です。
ナビゲーションキーを使ってCentralogicセクションに割り当てる 8チャンネルを選ぶと、タッチスクリーンに対
応するチャンネルのOVERVIEW画面が表示されます([DCA]キーは除きます)。
1
チャンネル番号/チャンネル名フィールド
OVERVIEW 画面の操作対象として選ばれている最大 8チャ
ンネルの番号、チャンネル名、アイコンを表示します。
B
HA/PHASEフィールド (インプット系チャンネルのみ )
リアパネルの入力端子、または外部ヘッドアンプ機器( ヤマハ
AD8HRやSB168-ESなど ) がパッチされているインプット
系チャンネルでは、ヘッドアンプの各種情報( ゲイン設定、
ファンタム電源のオン/オフ、フェイズの設定)が表示されま
す。
その他の入力ポートやラック( 内蔵エフェクトや GEQ)の出力
がパッチされているインプット系チャンネルでは、入力元の
各種情報( ポート/ ラックの名称と番号、カード名 /エフェク
トのモジュール名、フェイズの設定) が表示されます。
OVERVIEW画面に含まれるいずれかのノブを押すと、 各
チャンネルの同種のノブが太枠で囲まれます。
この太枠は、それらのノブに対応するパラメーターが変更可
能であることを表わしています。この状態でマルチファンク
ションエンコーダー 1 〜8 を操作すると、対応するチャンネ
ルのパラメーターの設定値を変更できます。
なお、DCAグループは OVERVIEW画面が存在しません。こ
のため、[DCA]キーを押して Centralogicセクションに
DCAグループを割り当てたときは、OVERVIEW 画面には、
直前まで表示されていた8チャンネルが引き続き表示されま
す。この場合、Centralogicセクションのフェーダー /[ON]
キーはDCAグループの操作、マルチファンクションエンコー
ダー /[SEL]キー /[CUE] キーはOVERVIEW 画面に表示され
ている最大8チャンネルの操作に利用します。
OVERVIEW画面に含まれる項目は、次のとおりです。
1
2
4
5
6
7
8
J
K
L
なお、アウトプット系チャンネルが選ばれているときは、
の位置が次のように変化します。
2
3
4
C
OUTPUT PORTフィールド( アウトプット系チャンネ
ルのみ)
各チャンネルにパッチされている出力ポート名と番号が表示
されます。
HINT
・ 複数の出力ポートをパッチしている場合は、代表の出力先
ポート名のあとに + が表示されます。
D
INSERT/DIRECT OUTフィールド
・ インプット系チャンネル選択時
............ 各チャンネルのインサートやダイレクト
出力のオン/オフ状態を表示します。
・ アウトプット系チャンネル選択時
............ 各チャンネルのインサートのオン / オフ状
態を表示します。
E
EQフィールド
各チャンネルのEQの大まかな特性をグラフ表示します。
F
DYNAMICS 1 フィールド
G
DYNAMICS 2 フィールド( インプット系チャンネルのみ)
各チャンネルのダイナミクス1で選ばれているタイプ名、入
力レベル、ゲインリダクション量、スレッショルドを表示し
ます。なお、タイプとしてGATEが選択されているときは、
信号の有無やゲートの開閉状態を3段階のインジケーターで
表示します。
H
TO MIX/TO MATRIXフィールド
各チャンネルからMIX バス/MATRIXバスに送られる信号の
センドレベルを表示します( 送り先が MATRIXバスのときは、
フィールド下部にTO MATRIXと表示されます)。
M7CL 取扱説明書
98
バスごとのセンドレベルを調節するには、対応するノブを押
して選択し、マルチファンクションエンコーダー 1〜8を操
作します。
HINT
・ インプット系チャンネルを表示している場合は、SELECTED
CHANNEL VIEW 画面の TO MIX / TO MATRIX ボタンを切り
替えることで、このフィールドに表示する送り先を変えるこ
とができます。
また、ユーザー定義キーに SEND ENCODER MODE の機能
を割り当てることで、同様に送り先を切り替えることができ
ます。
なお、MATRIXチャンネルが選ばれているときは、 8の部
分が次のように変化します。
OVERVIEW画面について
9
FROM MIX フィールド
I
MIX チャンネル1 〜 16 からそれぞれのMATRIXバスに送ら
れる信号のセンドレベルを表示します。バスごとのセンドレ
ベルを調節するには、対応するノブを押して選択し、マルチ
ファンクションエンコーダー 1〜8を操作します。
TO STEREO/MONO フィールド
J
各チャンネルからSTEREOバスやMONOバスに送られる信
号のオン/オフ、およびSTEREOバスに送られる信号の定位
( 送り元がステレオの場合は、左右の音量バランス )を表示し
ます。
設定値を変更するには、ノブを押して選択し、マルチファン
クションエンコーダー 1〜8を操作します。
DCA/MUTE GROUPフィールド
K
各チャンネルが所属するDCAグループ ( インプット系チャン
ネルのみ) とミュートグループを表示します。
チャンネル番号/チャンネル名フィールド
L
現在、Centralogic セクション( マルチファンクションエン
コーダーを除く) の操作対象として選ばれている最大 8チャン
ネルの番号、チャンネル名、アイコンを表示します
8
C
e
n
t
a
o
g
c
セ
ク
シ
ョ
ン
の
操
作
r
l
i
にはOVERVIEW画面/マルチファンクションエンコーダー
1
/[SEL] キー /[CUE]キーで操作するチャンネル、 Lには
Centralogicセクション
チャンネル /DCA
たとえば、Centralogic セクションにDCA グループを割り当
てると、OVERVIEW 画面には直前まで表示されていた 8
チャンネルが引き続き表示されますが、この場合 1と Lに
表示されるチャンネル/DCAグループは異なります。
また、M7CL では、Centralogicセクションに割り当てられ
ているチャンネル/グループは固定したままで、OVERVIEW
画面に表示される8チャンネルを切り替えることができます
(→P.104 ) 。この場合も 1と Lの表示は異なります。
のフェーダー /[ON]キーで操作する
グループを表示しています。
M7CL 取扱説明書
99
Centralogicセクションの各種操作
Centralogicセクションの各種操作
ここでは、Centralogicセクションと OVERVIEW 画面を使って、最大8 チャンネルのパラメーターを同時に操作
する方法について説明します。
NAVIGATION KEYSセクションのナビゲーショ
1
ンキーを使って、操作の対象となるチャンネル/
DCAグループを選択します。
ナビゲーションキーを押すと、そのキーのLEDが点灯し
ます。また、タッチスクリーンがOVERVIEW画面に切
り替わり、選択した8チャンネルのパラメーターが表示
されます。
HINT
・ SELECTED CHANNEL VIEW画面が表示されているときに、
マルチファンクションエンコーダー 1〜8のいずれかを押す
と、OVERVIEW画面に切り替えることができます。操作対
象となるチャンネル /DCAグループはそのままで、すばやく
OVERVIEW画面に切り替えたいときに便利です。
Centralogicセクションのフェーダー /[ON]キー
2
を使って、選択した最大8チャンネルのレベル、オ
ン/オフを操作します。
HINT
・ Centralogic セクションのフェーダー /[ON] キー /「CUE] キー
で操作可能なチャンネル /DCAグループは、OVERVIEW画面
の最下段で確認できます。
・ Centralogic セクションのマルチファンクションエンコーダー
1〜8で操作可能なチャンネルは、OVERVIEW 画面の最上段
で確認できます。
OVERVIEW画面内のフィールドやマルチファンク
3
ションエンコーダーを使って、最大8チャンネルの
パラメーターを設定します。
これ以降の操作方法は、設定したいパラメーターに応じて
次のように異なります。
チャンネル名/ アイコンを設定する
●
OVERVIEW 画面でチャンネルごとの名前やアイコンを設定
するには、チャンネル番号/チャンネル名フィールドを使用
します。このフィールドに含まれる項目は、次のとおりです。
1
23
チャンネル番号
1
そのチャンネル/DCA グループの番号です。
チャンネル名
B
アイコン
C
そのチャンネル/DCA グループで選択されている名前と
アイコンを表示します。
名前とアイコンを変更したいときは、フィールドを押し
てPATCH / NAMEポップポップアップウィンドウを表
示させます( ポップアップウィンドウの詳細は→ P.59)。
HAの各種設定を行なう(インプット系チャンネルのみ )
●
リアパネルの入力端子、または外部ヘッドアンプ機器( ヤマハ
AD8HRやSB168-ESなど ) がパッチされているインプット
系チャンネルでは、OVERVIEW画面の HA/PHASEフィー
ルドを使って、ヘッドアンプを操作できます。HA/PHASE
フィールドに含まれる項目は、次のとおりです。
12
3
GAINノブ
1
そのチャンネルに割り当てられたヘッドアンプのゲイン
量を表示します。値を調節するにはノブを押して選択し、
マルチファンクションエンコーダー 1 〜8 を操作します。
+48V
B
そのチャンネルに割り当てられたヘッドアンプに供給さ
れるファンタム電源のオン( 赤 )またはオフ ( 黒) を表示し
ます。
φ(フェイズ )
C
そのチャンネルに割り当てられたヘッドアンプの正相(黒)
逆相( 橙色 )を表示します。
NOTE
・HAのゲインを-14dBと-13dBの間で変化させると、内部的に
PAD のオン/ オフが切り替わります。
ファンタム電源を使用中で、INPUT端子に接続されている機
器の HotとCold間の出力インピーダンスに差がある場合には
ノイズが発生することがあります。
と
100
M7CL 取扱説明書